JP2001315240A - 電磁波シールド性光透過積層フィルム及び表示パネル - Google Patents

電磁波シールド性光透過積層フィルム及び表示パネル

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JP2001315240A
JP2001315240A JP2000133670A JP2000133670A JP2001315240A JP 2001315240 A JP2001315240 A JP 2001315240A JP 2000133670 A JP2000133670 A JP 2000133670A JP 2000133670 A JP2000133670 A JP 2000133670A JP 2001315240 A JP2001315240 A JP 2001315240A
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film
electromagnetic wave
wave shielding
infrared cut
laminated film
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Shinji Saito
伸二 斉藤
Masato Sugimachi
正登 杉町
Tetsuo Kitano
徹夫 喜多野
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Bridgestone Corp
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Bridgestone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量で薄く、良好な電磁波シールド性能と近
赤外線カット性能とを有し、かつ光透過性で鮮明な画像
を得ることができ、しかも、PDPへの接地を容易に行
うことができ、PDPの前面パネルに貼着するのみでこ
れらの電磁波シールド性能と紫外線カット性能と良好な
光透過性を付与することができる電磁波シールド性光透
過積層フィルムと、このような電磁波シールド性光透過
積層フィルムを用いた表示パネルを提供する。 【解決手段】 反射防止フィルム2と、導電性メッシュ
3と、近赤外線カットフィルム4を接着用中間膜5A,
5Bで一体化した電磁波シールド性光透過積層フィルム
1。導電性メッシュ3のはみ出し縁部3Aが折り返さ
れ、この折り返し部3Bが導電性粘着テープ7で反射防
止フィルム2に留め付けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電磁波シールド性光
透過積層フィルムに係り、特に、良好な電磁波シールド
性と近赤外線カット性とを備え、かつ光透過性で、PD
P(プラズマディスプレーパネル)の前面フィルタ等と
して有用な電磁波シールド性光透過積層フィルムに関す
る。また、本発明は、この電磁波シールド性光透過積層
フィルムを貼着したPDP等の表示パネルに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、OA機器や通信機器等の普及にと
もない、これらの機器から発生する電磁波が問題視され
るようになっている。即ち、電磁波の人体への影響が懸
念され、また、電磁波による精密機器の誤作動等が問題
となっている。
【0003】そこで、従来、OA機器のPDPの前面フ
ィルタとして、電磁波シールド性を有し、かつ光透過性
の窓材が開発され、実用に供されている。このような窓
材はまた、携帯電話等の電磁波から精密機器を保護する
ために、病院や研究室等の精密機器設置場所の窓材とし
ても利用されている。
【0004】従来の電磁波シールド性光透過窓材は、主
に、金網のような導電性メッシュ材を、アクリル板等の
透明基板の間に介在させて一体化した構成とされてい
る。
【0005】本出願人は、このような従来の電磁波シー
ルド性光透過窓材の特性や施工性を改善するものとし
て、2枚の透明基板の間に導電性メッシュを介在させ
て、透明接着樹脂で接合一体化してなる電磁波シールド
性光透過窓材を提案した(特開平11−74683号公
報)。
【0006】この電磁波シールド性光透過窓材であれ
ば、良好な電磁波シールド性を有し、かつ光透過性で鮮
明な画像を得ることができ、また、導電性メッシュが介
在することにより破損時の透明基板の飛散も防止され
る。
【0007】また、上記従来の電磁波シールド性光透過
窓材では電磁波シールド性を良好なものとするために、
電磁波シールド材、例えば導電性メッシュをPDP本体
に接地(アース)する必要がある。そのためには、2枚
の透明基板間から電磁波シールド材を外部にはみ出さ
せ、上記光透過窓材積層体の裏側に回り込ませて接地す
るか、2枚の透明基板間に該電磁波シールド材に接触す
るように導電性粘着テープを挟み込む必要がある。通常
透明基板は2〜3mmのガラスが用いられ、大画面用の
フィルタではこれらのガラスは重量があり、積層工程に
おける上記作業が大変であるばかりか、確実に積層作業
をすることが難しい。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】2枚の透明基板を用い
た電磁波シールド性光透過窓材は、厚み及び重量がそれ
だけ大きいので、薄型化及び軽量化が望まれている。
【0009】また、このような電磁波シールド性光透過
窓材にあっては、リモコンの誤作動等を防止する目的で
近赤外線カット性能が重要な要求特性とされている。特
に、最近では、PDPの輝度の向上に伴って、近赤外線
の発生量も多くなっていることから、より一層高度な近
赤外線カット性能が必要とされている。
【0010】従って、本発明は、軽量で薄く、良好な電
磁波シールド性能と近赤外線カット性能とを有し、かつ
光透過性で鮮明な画像を得ることができ、しかも、PD
Pへの接地を容易に行うことができ、PDPの前面パネ
ルに貼着するのみでこれらの電磁波シールド性能と近赤
外線カット性能と良好な光透過性を付与することができ
る電磁波シールド性光透過積層フィルムと、このような
電磁波シールド性光透過積層フィルムを用いた表示パネ
ルを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明(請求項1)の電
磁波シールド性光透過積層フィルムは、電磁波シールド
材と、最表層の反射防止フィルムと、近赤外線カットフ
ィルムとを積層一体化してなり、最裏層として粘着剤層
が設けられた電磁波シールド性光透過積層フィルムであ
って、該電磁波シールド材の縁部を該反射防止フィルム
の縁部からはみ出させて該反射防止フィルムの縁部に沿
って該反射防止フィルムの表面側に折り返し、該電磁波
シールド材の折り返し部を導電性粘着テープで該反射防
止フィルムの表面に留め付けてなることを特徴とする。
【0012】この電磁波シールド性光透過積層フィルム
において、電磁波シールド材としては金属繊維及び/又
は金属被覆有機繊維のメッシュ或いは透明導電性フィル
ムを好適に使用することができる。
【0013】本発明(請求項3)の電磁波シールド性光
透過積層フィルムは、電磁波シールド材と、最表層の反
射防止/近赤外線カットフィルムとを積層一体化してな
り、最裏層として粘着剤層が設けられた電磁波シールド
性光透過積層フィルムであって、該電磁波シールド材の
縁部を該反射防止/近赤外線カットフィルムの縁部から
はみ出させて該反射防止/近赤外線カットフィルムの縁
部に沿って該反射防止/近赤外線カットフィルムの表面
側に折り返し、該電磁波シールド材の折り返し部を導電
性粘着テープで該反射防止/近赤外線カットフィルムの
表面に留め付けてなることを特徴とする。
【0014】この電磁波シールド性光透過積層フィルム
において、電磁波シールド材としては透明導電性フィル
ムを好適に用いることができる。
【0015】この電磁波シールド性光透過積層フィルム
は、電磁波シールド材と、反射防止フィルム及び近赤外
線カットフィルム或いは反射防止/近赤外線カットフィ
ルムとで主に構成されるため、軽量で薄い。そして、最
裏層に粘着剤層を有するため、この粘着剤層によりPD
Pの前面パネル等に容易に貼着することができ、貼着す
るのみで、良好な電磁波シールド性能と近赤外線カット
性能と光透過性のもとに、鮮明な画像を得ることができ
る。
【0016】しかも、電磁波シールド材が最表層の表面
側に折り返され、この折り返し部が導電性粘着テープで
最表層の表面に留め付けられているため、電磁波シール
ド材と導電性粘着テープとが確実に導通され、この導電
性粘着テープをアース引き出し用電極として電磁波シー
ルド材のPDPへの接地を容易かつ確実に行うことがで
きる。
【0017】本発明の電磁波シールド性光透過積層フィ
ルムは、具体的には、各フィルム及び電磁波シールド材
を透明接着剤で接合一体化するのが好ましい。
【0018】この透明接着剤に紫外線吸収剤を含有させ
ることにより、電磁波シールド性光透過積層フィルムが
一段と優れた紫外線カット性も有するものとなる。
【0019】本発明の表示パネルは、このような本発明
の電磁波シールド性光透過積層フィルムを表示パネルの
前面に貼着したものである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明の電
磁波シールド性光透過積層フィルム及び表示パネルの実
施の形態を詳細に説明する。
【0021】図1〜3は本発明の実施の形態に係る電磁
波シールド性光透過積層フィルム1,1A,1Bを示す
模式的な断面図、図4(a)〜(d)は近赤外線カット
層を示す模式的な断面図である。図5は本発明の電磁波
シールド性光透過積層フィルムを貼着したPDPの前面
パネルを示す図であって、図5(a)は平面図、図5
(b)は図5(a)のB−B線に沿う断面図である。
【0022】図1の電磁波シールド性光透過積層フィル
ム1は、最表層の反射防止フィルム2、導電性メッシュ
3及び近赤外線カットフィルム4が接着剤となる接着用
中間膜5A,5Bを用いて積層一体化されてなり、近赤
外線カットフィルム4の外面には最裏層としての粘着剤
層6が設けられている。
【0023】また、導電性メッシュ3の縁部3Aは反射
防止フィルム2及び近赤外線カットフィルム4の積層面
よりもはみ出して、反射防止フィルム2の縁部に沿って
反射防止フィルム2の表面側に折り返され、この折り返
し部3Bが導電性粘着テープ7で反射防止フィルム2の
表面に留め付けられている。
【0024】なお、このはみ出し縁部3A及び折り返し
部3Bは、導電性メッシュ3の全周に設けても良く、1
辺のみ又は対向する2辺のみに設けても良い。
【0025】図2の電磁波シールド性光透過積層フィル
ム1Aは、最表層の反射防止フィルム2、近赤外線カッ
トフィルム4及び透明導電性フィルム8が接着剤となる
接着用中間膜5A,5Bを用いて積層一体化されてな
り、透明導電性フィルム8の外面には最裏層としての粘
着剤層6が設けられている。
【0026】また、透明導電性フィルム8の縁部8Aは
反射防止フィルム2及び近赤外線カットフィルム4の積
層面よりもはみ出して、反射防止フィルム2の縁部に沿
って反射防止フィルム2の表面側に折り返され、この折
り返し部8Bが導電性粘着テープ7で反射防止フィルム
2の表面に留め付けられている。
【0027】なお、このはみ出し縁部8A及び折り返し
部8Bは、透明導電性フィルム8の全周に設けても良
く、1辺のみ又は対向する2辺のみに設けても良い。
【0028】図3の電磁波シールド性光透過積層フィル
ム1Bは、最表層の反射防止/近赤外線カットフィルム
9と透明導電性フィルム8とが接着剤となる接着用中間
膜5Aを用いて積層一体化されてなり、透明導電性フィ
ルム8の外面には最裏層としての粘着剤層6が設けられ
ている。
【0029】この電磁波シールド性光透過積層フィルム
1Bにおいても、透明導電性フィルム8の縁部8Aは反
射防止/近赤外線カットフィルム9の縁部よりもはみ出
して、反射防止/近赤外線カットフィルム9の縁部に沿
って反射防止/近赤外線カットフィルム9の表面側に折
り返され、この折り返し部8Bが導電性粘着テープ7で
反射防止/近赤外線カットフィルム9の表面に留め付け
られている。このはみ出し縁部8A及び折り返し部8B
も、透明導電性フィルム8の全周に設けても良く、1辺
のみ又は対向する2辺のみに設けても良い。
【0030】いずれの電磁波シールド性光透過積層フィ
ルム1,1A,1Bにあっても、導電性メッシュ3又は
透明導電性フィルム8の折り返し部3B,8Bを留め付
ける導電性粘着テープ7において、確実にかつ良好な導
通を図ることができ、著しく優れた電磁波シールド性能
を得ることができる。また、反射防止フィルム2と近赤
外線カットフィルム4或いは反射防止/近赤外線カット
フィルム9を備えるため、反射防止性能と近赤外線カッ
ト性能に優れる。
【0031】本発明において、反射防止フィルム2とし
ては、PET,PC,PMMA等のベースフィルム(厚
さは例えば25〜250μm程度)上に下記(1)の単
層膜や、高屈折率透明膜と低屈折率透明膜との積層膜、
例えば、下記(2)〜(5)のような積層構造の積層膜
を形成したものが挙げられる。 (1) 電磁波シールド性光透過積層フィルムを貼着す
るパネルの構成材料よりも屈折率の低い透明膜を一層積
層したもの (2) 高屈折率透明膜と低屈折率透明膜を1層ずつ合
計2層に積層したもの (3) 高屈折率透明膜と低屈折率透明膜を2層ずつ交
互に合計4層積層したもの (4) 中屈折率透明膜/高屈折率透明膜/低屈折率透
明膜の順で1層ずつ、合計3層に積層したもの (5) 高屈折率透明膜/低屈折率透明膜の順で各層を
交互に3層ずつ、合計6層に積層したもの 高屈折率透明膜としては、ITO(スズインジウム酸化
物)又はZnO、AlをドープしたZnO、TiO
SnO、ZrO等の屈折率1.6以上の薄膜、好まし
くは透明導電性の薄膜を形成することができる。高屈折
率透明膜は、これらの微粒子をアクリルやポリエステル
のバインダーに分散させた薄膜でもよい。また、低屈折
率透明膜としてはSiO、MgF、Al等の
屈折率が1.6以下の低屈折率材料よりなる薄膜を形成
することができる。低屈折率透明膜としては、シリコン
系、フッ素系の有機材料からなる薄膜も好適である。こ
れらの膜厚は光の干渉で可視光領域での反射率を下げる
ため、膜構成、膜種、中心波長により異なってくるが4
層構造の場合、パネル貼着側の第1層(高屈折率透明
膜)が5〜50nm、第2層(低屈折率透明膜)が5〜
50nm、第3層(高屈折率透明膜)が50〜100n
m、第4層(低屈折率透明膜)が50〜150nm程度
の膜厚で形成される。
【0032】また、このような反射防止フィルム2の上
に更に汚染防止膜を形成して、表面の耐汚染性を高める
ようにしてもよい。この場合、汚染防止膜としては、フ
ッ素系薄膜、シリコン系薄膜等よりなる膜厚1〜100
nm程度の薄膜が好ましい。
【0033】本発明の電磁波シールド性光透過積層フィ
ルムでは、近赤外線カットフィルム4は、ベースフィル
ムと、近赤外線カット層として2層以上の近赤外線カッ
ト層、好ましくは2種以上の近赤外線カット材料の層と
の組み合せにより構成されたものが、近赤外の幅広い波
長域において著しく良好な近赤外線吸収性能を得ること
ができる点で好ましい。
【0034】本発明において、この近赤外線カット層
は、次のような構成とすることができる。 ベースフィルムに第1の近赤外線カット材料のコー
ティング層を設けた第1の近赤外線カットフィルムと、
ベースフィルムに該第1の近赤外線カット材料とは異な
る第2の近赤外線カット材料のコーティング層を設けた
第2の近赤外線カットフィルムとの組み合せ ベースフィルムの一方の面に第1の近赤外線カット
材料のコーティング層を設けると共に、他方の面に該第
1の近赤外線カット材料とは異なる第2の近赤外線カッ
ト材料のコーティング層を設けた近赤外線カットフィル
ム ベースフィルムに第1の近赤外線カット材料のコー
ティング層と該第1の近赤外線カット材料とは異なる第
2の近赤外線カット材料のコーティング層とを積層して
設けた近赤外線カットフィルム 近赤外線カットフィルム4としては、ベースフィルム上
に、銅系、フタロシアン系、酸化亜鉛、銀、ITO(酸
化インジウム錫)等の透明導電性材料、ニッケル錯体
系、ジイモニウム系等の近赤外線カット材料のコーティ
ング層を設けたものを用いることができる。このベース
フィルムとしては、好ましくは、PET、PC、PMM
A等よりなるフィルムを用いることができる。このフィ
ルムは、得られる電磁波シールド性光透過積層フィルム
の厚さを過度に厚くすることなく、取り扱い性、耐久性
を確保する上で10μm〜1mm程度とするのが好まし
い。また、このベースフィルム上に形成される近赤外線
カットコーティング層の厚さは、通常の場合、0.5〜
50μm程度である。
【0035】本発明においては、上記近赤外線カット材
料のうちの好ましくは2種以上の材料を用いた近赤外線
カット層を設けても良く、2種以上のコーティング層を
混合したり、積層したり、ベースフィルムの両面に分け
てコーティングしたり、2種以上の近赤外線カットフィ
ルムを積層しても良い。
【0036】近赤外線カットフィルム4としては、例え
ば図4(a)〜(d)で示すものを用いることができ
る。なお、次の図4(a)〜(d)のうちでも、フィル
ムが1枚であり、且つコーティング層が外面に露出しな
いところから図4(c)又は(d)のものが好適であ
る。
【0037】図4(a)の近赤外線カット層フィルム
は、ベースフィルム10に近赤外線カット材料11のコ
ーティング層を形成した近赤外線カットフィルム4A
と、ベースフィルム10に近赤外線カット材料11とは
異なる近赤外線カット材料12のコーティング層を形成
したフィルム4Bとを併用したものである。
【0038】図4(b)の近赤外線カット層フィルム4
Cは、ベースフィルム10の一方の面に近赤外線カット
材料11のコーティング層を形成し、他方の面に近赤外
線カット材料11とは異なる近赤外線カット材料12の
コーティング層を形成したものである。
【0039】図4(c)に示す近赤外線カット層フィル
ム4Dは、ベースフィルム10の一方の面に近赤外線カ
ット材料11のコーティング層と近赤外線カット12の
コーティング層とを積層形成したものである。
【0040】なお、近赤外線カット材料は、3種以上用
いてもよく、また、図4(a)〜(c)に示す近赤外線
カットフィルムを複数個組み合わせて用いてもよい。
【0041】図4(d)に示す近赤外線カット層フィル
ム4Eはベースフィルム10の一方の面に近赤外線カッ
ト材料13のコーティング層を形成したものであり、好
ましくは2種以上の近赤外線カット材料を混合してコー
ティング層を形成する。
【0042】特に、本発明では、近赤外線カット材料と
して、次のような近赤外線カットタイプの異なる2種以
上の近赤外線カット材料を組み合わせて用いるのが、透
明性を損なうことなく、良好な近赤外線カット性能(例
えば850〜1250nmなど近赤外の幅広い波長域に
おいて、近赤外線を十分に吸収する性能)を得る上で好
ましい。 (a) 厚さ100〜5000ÅのITOのコーティン
グ層 (b) 厚さ100〜10000ÅのITOと銀の交互
積層体によるコーティング層 (c) 厚さ0.5〜50ミクロンのニッケル錯体系と
イモニウム系の混合材料を適当な透明バインダーを用い
て膜としたコーティング層 (d) 厚さ10〜10000ミクロンの2価の銅イオ
ンを含む銅化合物を適当な透明バインダーを用いて膜と
したコーティング層 (e) 厚さ0.5〜50ミクロンの有機色素系コーテ
ィング層 が好適であるが、何らこれらに限定されるものではな
い。
【0043】本発明においては、例えば近赤外線カット
フィルムと共に、更に後述の透明導電性フィルムを積層
してもよい。
【0044】図1の電磁波シールド性光透過積層フィル
ム1で用いられる導電性メッシュ3としては、金属繊維
及び/又は金属被覆有機繊維よりなるものを用いるが、
本発明では、光透過性の向上、モアレ現象の防止を図る
上で、例えば、線径1μm〜1mm、開口率40〜95
%のものが好ましい。この導電性メッシュにおいて、線
径が1mmを超えると開口率が下がるか、電磁波シール
ド性が下がり、両立させることができない。1μm未満
ではメッシュとしての強度が下がり、取り扱いが非常に
難しくなる。また、開口率は95%を超えるとメッシュ
として形状を維持することが難しく、40%未満では光
透過性が低く、ディスプレイからの光線量が低減されて
しまう。より好ましい線径は10〜500μm、開口率
は50〜90%である。
【0045】導電性メッシュの開口率とは、当該導電性
メッシュの投影面積における開口部分が占める面積割合
を言う。
【0046】導電性メッシュ3を構成する金属繊維及び
金属被覆有機繊維の金属としては、銅、ステンレス、ア
ルミニウム、ニッケル、チタン、タングステン、錫、
鉛、鉄、銀、クロム、炭素或いはこれらの合金、好まし
くは銅、ニッケル、ステンレス、アルミニウムが用いら
れる。
【0047】金属被覆有機繊維の有機材料としては、ポ
リエステル、ナイロン、塩化ビニリデン、アラミド、ビ
ニロン、セルロース等が用いられる。
【0048】本発明においては、特に、上記開口率及び
線径を維持する上で、メッシュ形状の維持特性に優れた
金属被覆有機繊維よりなる導電性メッシュを用いるのが
好ましい。
【0049】電磁波シールド材料としては、上記の導電
性メッシュの代わりに、エッチングメッシュ又は導電印
刷メッシュを用いることもできる。
【0050】エッチングメッシュとしては、金属膜をフ
ォトリソグラフィーの手法で格子状やパンチングメタル
状などの任意の形状にエッチング加工したものを用いる
ことができる。この金属膜としては、PET、PC、P
MMAなどの透明基板上に、銅、アルミ、ステンレス、
クロムなどの金属膜を、蒸着やスパッタリングにより形
成したもの、又はこれらの金属箔を接着剤によって透明
基板に貼り合わせたものを用いることができる。この接
着剤としては、エポキシ系、ウレタン系、EVA系など
が好ましい。
【0051】これらの金属膜は予め、片面又は両面に黒
色の印刷を施しておくことが好ましい。フォトリソグラ
フィーの手法を用いることで、導電部分の形状や線径な
どを自由に設計することができるため、前記導電メッシ
ュに比較して開口率を高くすることができる。
【0052】導電印刷メッシュとしては、銀、銅、アル
ミ、ニッケル等の金属粒子又はカーボン等の非金属導電
粒子を、エポキシ系、ウレタン系、EVA系、メラニン
系、セルロース系、アクリル系等のバインダーに混合し
たものを、グラビア印刷、オフセット印刷、スクリーン
印刷などにより、PET、PC、PMMA等の透明基板
上に格子状等のパターンで印刷したものを用いることが
できる。
【0053】図2,3の電磁波シールド性光透過積層フ
ィルム1A,1Bに用いられる透明導電性フィルム8と
しては、導電性粒子を分散させた樹脂フィルム、又はベ
ースフィルムに透明導電性層を形成したものを用いるこ
とができる。
【0054】フィルム中に分散させる導電性粒子として
は、導電性を有するものであればよく特に制限はない
が、例えば、次のようなものが挙げられる。 (i) カーボン粒子ないし粉末 (ii) ニッケル、インジウム、クロム、金、バナジウ
ム、すず、カドミウム、銀、プラチナ、アルミ、銅、チ
タン、コバルト、鉛等の金属又は合金或いはこれらの導
電性酸化物の粒子ないし粉末 (iii) ポリスチレン、ポリエチレン等のプラスチック粒
子の表面に上記(i),(ii)の導電性材料のコーティング層
を形成したもの (iv) ITOと銀の交互積層体 これらの導電性粒子の粒径は、過度に大きいと光透過性
や透明導電性フィルムの厚さに影響を及ぼすことから、
0.5mm以下であることが好ましい。好ましい導電性
粒子の粒径は0.01〜0.5mmである。
【0055】また、透明導電性フィルム中の導電性粒子
の混合割合は、過度に多いと光透過性が損なわれ、過度
に少ないと電磁波シールド性が不足するため、透明導電
性フィルムの樹脂に対する重量割合で0.1〜50重量
%、特に0.1〜20重量%、とりわけ0.5〜20重
量%程度とするのが好ましい。
【0056】導電性粒子の色、光沢は、目的に応じ適宜
選択されるが、表示パネルのフィルタとしての用途か
ら、黒、茶等の暗色で無光沢のものが好ましい。この場
合は、導電性粒子がフィルタの光線透過率を適度に調整
することで、画面が見やすくなるという効果もある。
【0057】ベースフィルムに透明導電性層を形成した
ものとしては、蒸着、スパッタリング、イオンプレーテ
ィング、CVD等により、スズインジウム酸化物、亜鉛
アルミ酸化物等の透明導電層を形成したものが挙げられ
る。この場合、透明導電層の厚さが0.01μm未満で
は、電磁波シールドのための導電性層の厚さが薄過ぎ、
十分な電磁波シールド性を得ることができず、5μmを
超えると光透過性が損なわれる恐れがある。
【0058】なお、透明導電性フィルムのマトリックス
樹脂又はベースフィルムの樹脂としては、ポリエステ
ル、PET、ポリブチレンテレフタレート、PMMA、
アクリル板、PC、ポリスチレン、トリアセテートフィ
ルム、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニル、ポリ塩
化ビニリデン、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共
重合体、ポリビニルブチラール、金属イオン架橋エチレ
ン−メタクリル酸共重合体、ポリウレタン、セロファン
等、好ましくは、PET、PC、PMMAが挙げられ
る。
【0059】このような透明導電性フィルムの厚さは、
通常の場合、1μm〜5mm程度とされる。
【0060】また、図3の電磁波シールド性光透過積層
フィルム1Bで用いられる反射防止/近赤外線カットフ
ィルム9としては、前述のベースフィルム上に、前述の
近赤外線カット層を形成し、更にこの上に前述の反射防
止層を積層形成したものが用いられる。
【0061】各フィルム等を接着する接着用中間膜5
A,5Bを構成する接着樹脂としては、透明で弾性のあ
るもの、例えば、通常、合せガラス用接着剤として用い
られているものが好ましい。
【0062】このような弾性を有した膜の樹脂として
は、具体的には、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチ
レン−アクリル酸メチル共重合体、エチレン−(メタ)
アクリル酸共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸エ
チル共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸メチル共
重合体、金属イオン架橋エチレン−(メタ)アクリル酸
共重合体、部分鹸化エチレン−酢酸ビニル共重合体、カ
ルボキシルエチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−
(メタ)アクリル−無水マレイン酸共重合体、エチレン
−酢酸ビニル−(メタ)アクリレート共重合体等のエチ
レン系共重合体が挙げられる(なお、「(メタ)アクリ
ル」は「アクリル又はメタクリル」を示す。)。その
他、ポリビニルブチラール(PVB)樹脂、エポキシ樹
脂、アクリル樹脂、フェノール樹脂、シリコン樹脂、ポ
リエステル樹脂、ウレタン樹脂等も用いることができる
が、性能面で最もバランスがとれ、使い易いのはエチレ
ン−酢酸ビニル共重合体(EVA)である。また、耐衝
撃性、耐貫通性、接着性、透明性等の点から自動車用合
せガラスで用いられているPVB樹脂も好適である。
【0063】接着用中間膜5A,5Bの厚さは、例えば
10〜1000μm程度が好ましい。なお、近赤外線カ
ット層は熱に弱く加熱架橋温度(130〜150℃)に
耐えられないため、近赤外線カットフィルム4や反射防
止/近赤外線カットフィルム9は粘着剤を用いて積層し
ても良い。ただし、低温架橋型EVA(架橋温度70〜
130℃程度)であればこの近赤外線カットフィルム4
や反射防止/近赤外線カットフィルム9の接着に使用す
ることができる。
【0064】なお、接着用中間膜5A,5Bは、その
他、紫外線吸収剤、赤外線吸収剤、老化防止剤、塗料加
工助剤を少量含んでいてもよく、また、フィルター自体
の色合いを調整するために染料、顔料などの着色剤、カ
ーボンブラック、疎水性シリカ、炭酸カルシウム等の充
填剤を適量配合してもよい。
【0065】また、接着性改良の手段として、シート化
された接着用中間膜面へのコロナ放電処理、低温プラズ
マ処理、電子線照射、紫外光照射などの手段も有効であ
る。
【0066】この接着用中間膜は、接着樹脂と上述の添
加剤とを混合し、押出機、ロール等で混練した後カレン
ダー、ロール、Tダイ押出、インフレーション等の成膜
法により所定の形状にシート成形することにより製造さ
れる。成膜に際してはブロッキング防止、圧着時の脱気
を容易にするためエンボスが付与される。
【0067】このようなEVA樹脂以外にも、前記の通
りPVB樹脂も好適に用いることができる。このPVB
樹脂は、ポリビニルアセタール単位が70〜95重量
%、ポリ酢酸ビニル単位が1〜15重量%で、平均重合
度が200〜3000、好ましくは300〜2500で
あるものが好ましく、PVB樹脂は可塑剤を含む樹脂組
成物として使用される。
【0068】本発明の電磁波シールド性光透過積層フィ
ルムの最裏層の粘着剤層6の粘着剤(感圧接着剤)とし
ては、アクリル系、SBS、SEBS等の熱可塑性エラ
ストマー系などが好適に用いられる。これらの粘着剤に
は、タッキファイヤー、紫外線吸収剤、着色顔料、着色
染料、老化防止剤、接着付与剤等を適宜添加することが
できる。この粘着剤層6の厚みは10〜1000μm程
度が良い。
【0069】導電性粘着テープ7としては、図示の如
く、金属箔7Aの一方の面に、導電性粒子を分散させた
粘着層7Bを設けたものであって、この粘着層7Bに
は、アクリル系、ゴム系、シリコン系粘着剤や、エポキ
シ系、フェノール系樹脂に硬化剤を配合したものを用い
ることができる。
【0070】粘着層7Bに分散させる導電性粒子として
は、電気的に良好な導体であればよく、種々のものを使
用することができる。例えば、銅、銀、ニッケル等の金
属粉体、このような金属で被覆された樹脂又はセラミッ
ク粉体等を使用することができる。また、その形状につ
いても特に制限はなく、りん片状、樹枝状、粒状、ペレ
ット状等の任意の形状をとることができる。
【0071】この導電性粒子の配合量は、粘着層7Bを
構成するポリマーに対し0.1〜15容量%であること
が好ましく、また、その平均粒径は0.1〜100μm
であることが好ましい。このように、配合量及び粒径を
規定することにより、導電性粒子の凝縮を防止して、良
好な導電性を得ることができるようになる。
【0072】導電性粘着テープ7の基材となる金属箔7
Aとしては、銅、銀、ニッケル、アルミニウム、ステン
レス等の箔を用いることができ、その厚さは通常の場
合、1〜100μm程度とされる。
【0073】粘着層7Bは、この金属箔7Aに、前記粘
着剤と導電性粒子とを所定の割合で均一に混合したもの
をロールコーター、ダイコーター、ナイフコーター、マ
イカバーコーター、フローコーター、スプレーコーター
等により塗工することにより容易に形成することができ
る。
【0074】この粘着層7Bの厚さは通常の場合5〜1
00μm程度とされる。
【0075】図1に示す電磁波シールド性光透過積層フ
ィルム1を製造するには、反射防止フィルム2と、導電
性メッシュ3と、近赤外線カットフィルム4と、接着用
中間膜5A,5B及び導電性粘着テープ7を準備し、反
射防止フィルム2、接着用中間膜5A、導電性メッシュ
3、接着用中間膜5B及び近赤外線カットフィルム4を
積層し、導電性メッシュ3のはみ出し部3Aを反射防止
フィルム2の表面側へ折り返し、この折り返し部3Bを
導電性粘着テープ7で留め付ける。
【0076】しかる後、加熱又は光照射して架橋し、積
層体を一体化させる。この場合、接着用中間膜5A,5
B、テープ7の粘着層7Bの架橋をすべてまとめて行う
ことができる。その後、積層体の近赤外線カットフィル
ム4の表面に粘着剤層6を形成する。この粘着剤層6に
は、適当な剥離紙(フィルム)を接着しておく。
【0077】図2の電磁波シールド性光透過積層フィル
ム1Aを製造するには、反射防止フィルム2、接着用中
間膜5A、近赤外線カットフィルム4、接着用中間膜5
B、透明導電性フィルム8を積層し、透明導電性フィル
ム8のはみ出し部8Aを反射防止フィルム2の表面側へ
折り返し、この折り返し部8Bを導電性粘着テープ7で
留め付け、その後、上記と同様にして架橋一体化し、最
後に粘着剤層6を形成する。
【0078】図3の電磁波シールド性光透過積層フィル
ム1Bを製造するには、反射防止/近赤外線カットフィ
ルム9、接着用中間膜5A、透明導電性フィルム8を積
層し、透明導電性フィルム8のはみ出し部8Aを反射防
止/近赤外線カットフィルム9の表面側へ折り返し、こ
の折り返し部8Bを導電性粘着テープ7で留め付け、そ
の後、上記と同様にして架橋一体化し、最後に粘着剤層
6を形成する。
【0079】なお、導電性メッシュ3又は透明導電性フ
ィルム8に予め導電性粘着テープ7を付着させてから、
積層し、一体化しても良い。
【0080】図1〜3のいずれにおいても、接着用中間
膜5A,5Bの一部又は全部の代わりに、粘着剤を用い
ても良い。
【0081】導電性粘着テープ7に架橋型導電性粘着テ
ープを用いる場合、その貼り付けに際しては、その粘着
層7Bの粘着性を利用して積層体に貼り付ける。(この
仮り留めは、必要に応じて、貼り直しが可能である。)
この粘着層7は、必要に応じて圧力をかけながら加熱又
は紫外線照射することにより強固な付着層を形成する。
この紫外線照射時には併せて加熱を行ってもよい。な
お、この加熱又は光照射を局部的に行うことで、架橋型
導電性粘着テープの一部分のみを接着させるようにする
こともできる。
【0082】加熱接着は、一般的なヒートシーラーで容
易に行うことができ、また、加圧加熱方法としては、架
橋型導電性粘着テープを貼り付けた積層体を真空袋中に
入れ脱気後加熱する方法でもよく、接着はきわめて容易
に行える。
【0083】この接着条件としては、熱架橋の場合は、
用いる架橋剤(有機過酸化物)の種類に依存するが、通
常70〜150℃、好ましくは70〜130℃で、通常
10秒〜120分、好ましくは20秒〜60分である。
【0084】また、光架橋の場合、光源としては紫外〜
可視領域に発光する多くのものが採用でき、例えば超高
圧、高圧、低圧水銀灯、ケミカルランプ、キセノンラン
プ、ハロゲンランプ、マーキュリーハロゲンランプ、カ
ーボンアーク灯、白熱灯、レーザー光等が挙げられる。
照射時間は、ランプの種類、光源の強さによって一概に
は決められないが、通常数十秒〜数十分程度である。架
橋促進のために、予め40〜120℃に加熱した後、こ
れに紫外線を照射してもよい。
【0085】また、接着時の加圧力についても適宜選定
され、通常5〜50kg/cm、特に10〜30kg
/cmの加圧力とすることが好ましい。
【0086】このようにして製造された電磁波シールド
性光透過積層フィルム1,1A,1Bは、図5に示す如
く、単にPDPの前面板(PDPパネル)20に粘着剤
層6により貼り付けるのみで容易に取り付けることがで
き、これを単に筐体にはめ込むのみで極めて簡便かつ確
実に筐体に組み込み、導電性粘着テープ7を介して導電
性メッシュ又は透明導電性フィルムと筐体との良好な導
通をその周縁部において均一にとることができる。この
ため、良好な電磁波シールド効果が得られる。また、近
赤外線カットフィルムにより、良好な近赤外線カット性
能が得られる。さらに、フィルム状であるため、薄く軽
量である。
【0087】このような本発明の電磁波シールド性光透
過積層フィルムは、PDPパネルに貼着する電磁波シー
ルド性光透過積層フィルムとして、或いは、病院や研究
室等の精密機器設置場所の窓材に貼着する電磁波シール
ド性光透過積層フィルム等としてきわめて好適である。
【0088】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明によれば、軽
量で薄く、良好な電磁波シールド性能と近赤外線カット
性能とを有し、かつ光透過性で鮮明な画像を得ることが
でき、しかも、PDPへの接地を容易に行うことがで
き、PDPの前面パネルに貼着するのみでこれらの電磁
波シールド性能と近赤外線カット性能と良好な光透過性
を付与することができる電磁波シールド性光透過積層フ
ィルムと、このような電磁波シールド性光透過積層フィ
ルムを用いた表示パネルが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る電磁波シールド性光透
過積層フィルムを示す模式的な断面図である。
【図2】第2の実施の形態に係る電磁波シールド性光透
過積層フィルムを示す模式的な断面図である。
【図3】第3の実施の形態に係る電磁波シールド性光透
過積層フィルムを示す模式的な断面図である。
【図4】近赤外線カット層の構成を示す模式的な断面図
である。
【図5】本発明の表示パネルの実施の形態を示す図であ
って、(a)図は平面図、(b)図は(a)図のB−B
線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1,1A,1B 電磁波シールド性光透過積層フィルム 2 反射防止フィルム 3 導電性メッシュ 4 近赤外線カットフィルム 5A,5B 接着用中間膜 6 粘着剤層 7 導電性粘着テープ 7A 金属箔 7B 粘着層 8 透明導電性フィルム 9 反射防止/近赤外線カットフィルム 20 PDPパネル
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05K 9/00 H05K 9/00 V Fターム(参考) 2H048 CA12 CA24 CA27 4F100 AA25 AA28 AA33 AB01A AB17 AB24 AK01A AK17 AK25 AK42 AK52 AR00A AR00B AR00C AR00D BA04 BA07 BA10A BA10D CA07G CB05 CB05D DB07A DB07B DB07C DG01A DG07A EH51A GB41 GB90 JD08 JD08A JD09 JD10C JD12 JD20C JL03 JL13D JN01A JN01G JN06B JN08 5E321 AA04 BB23 BB25 BB41 BB44 CC16 GG05 GH01 5G435 AA00 AA18 GG00 GG33 HH01 KK05 LL07

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁波シールド材と、最表層の反射防止
    フィルムと、近赤外線カットフィルムとを積層一体化し
    てなり、最裏層として粘着剤層が設けられた電磁波シー
    ルド性光透過積層フィルムであって、 該電磁波シールド材の縁部を該反射防止フィルムの縁部
    からはみ出させて該反射防止フィルムの縁部に沿って該
    反射防止フィルムの表面側に折り返し、 該電磁波シールド材の折り返し部を導電性粘着テープで
    該反射防止フィルムの表面に留め付けてなることを特徴
    とする電磁波シールド性光透過積層フィルム。
  2. 【請求項2】 請求項1において、該電磁波シールド材
    が金属繊維及び/又は金属被覆有機繊維のメッシュ或い
    は透明導電性フィルムよりなることを特徴とする電磁波
    シールド性光透過積層フィルム。
  3. 【請求項3】 電磁波シールド材と、最表層の反射防止
    /近赤外線カットフィルムとを積層一体化してなり、最
    裏層として粘着剤層が設けられた電磁波シールド性光透
    過積層フィルムであって、 該電磁波シールド材の縁部を該反射防止/近赤外線カッ
    トフィルムの縁部からはみ出させて該反射防止/近赤外
    線カットフィルムの縁部に沿って該反射防止/近赤外線
    カットフィルムの表面側に折り返し、 該電磁波シールド材の折り返し部を導電性粘着テープで
    該反射防止/近赤外線カットフィルムの表面に留め付け
    てなることを特徴とする電磁波シールド性光透過積層フ
    ィルム。
  4. 【請求項4】 請求項3において、該電磁波シールド材
    が透明導電性フィルムであることを特徴とする電磁波シ
    ールド性光透過積層フィルム。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれか1項におい
    て、透明接着剤によって積層一体化されていることを特
    徴とする電磁波シールド性光透過積層フィルム。
  6. 【請求項6】 請求項5において、該透明接着剤が紫外
    線吸収剤を含有することを特徴とする電磁波シールド性
    光透過積層フィルム。
  7. 【請求項7】 前面に請求項1ないし6のいずれか1項
    の電磁波シールド性光透過積層フィルムを貼着した表示
    パネル。
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