JP2001313529A - 発振回路、定電圧発生回路、半導体装置、及びこれらを具備した携帯用電子機器および時計 - Google Patents

発振回路、定電圧発生回路、半導体装置、及びこれらを具備した携帯用電子機器および時計

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JP2001313529A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発振回路を構成する発振用インバータにおけ
るトランジスタの閾値電圧を調整することにより低消費
電力駆動且つ安定発振を行なう。 【解決手段】 複数の発振用インバータユニットにより
発振用インバータ群を形成し、かつ前記発振用インバー
タユニットを構成するPMOS/NMOSの各閾値電圧
を、各発振用インバータユニットごとに異なるように形
成し、最適な発振用インバータユニットを選択する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発振回路、定電圧
発生回路、半導体装置及びそれらを具備した携帯用の電
子機器および時計に関するものであり、特に、発振回路
に含まれる発振用インバータおよび定電圧発生回路に関
する。
【0002】
【背景技術】従来より、時計や携帯用の電話、コンピュ
ータ端末などには、水晶振動子を用いた発振回路が広く
用いられている。このような携帯用の電子機器または時
計では、消費電力を節約し、電池の長寿命化を図ること
が必要となる。
【0003】消費電力の節約という観点から、本発明者
は、携帯用電子機器、特に腕時計に使用される電子回路
の消費電力を分析した。この分析により、プリント基板
上に構成される電子回路のうち、半導体装置においては
発振回路部分の消費電力が他の回路部分に比べ大きな割
合を占めることが確認された。すなわち、携帯用電子機
器に使用される電子回路の発振回路部分での消費電力を
節減することが、使用電池の長寿命化を図る上で効果的
であることを見出した。
【0004】図11には、従来の水晶発振回路および定
電圧発生回路の一例が示されている。
【0005】この水晶発振回路は、水晶振動子X’ta
lと、発振用インバータINV0と、フィードバック回
路を構成する高抵抗Rfとを含んで構成される。前記フ
ィードバック回路は、抵抗Rf以外に、位相補償用のコ
ンデンサCD,CGを含んで構成され、発振用インバータ
INV0のドレイン出力を、180度位相反転されたゲ
ート入力として発振用インバータINV0のゲートへフ
ィードバック入力するものである。
【0006】従来このような水晶発振回路に用いられる
発振用インバータINV0は、一対のP型電界効果トラ
ンジスタ(以下PMOSと記す)QP0,N型電界効果ト
ランジスタ(以下NMOSと記す)QN0を含み、各PM
OSQP0,NMOSQN0のゲートが入力側、ドレインが出
力側として機能するように構成されている。そして、前
記各トランジスタQP0,QN0は、そのドレイン側が互いに
接続され、そのソース側がそれぞれ接地電圧Vdd側,負
の定電圧Vreg側に接続されている。
【0007】以上の構成の水晶発振回路では、発振用イ
ンバータINV0に定電圧Vregを印加すると、前記発
振用インバータINV0の出力が180度位相反転され
てゲートにフィードバック入力される。これにより、発
振用インバータINV0を構成するPMOSQP0,NM
OSQN0が交互にオンオフ駆動され、水晶発振回路の発
振出力が次第に増加し、ついには水晶振動子X’tal
が安定した発振動作を行なうようになる。
【0008】しかし、従来の水晶発振回路では、起動時
にも、安定発振後にも、常にPMOSQP0,NMOSQN0
両トランジスタを交互にオンオフ駆動するように構成さ
れているため、以下に記述する問題があった。
【0009】従来の水晶発振回路では、安定発振後にも
常にPMOSQP0,NMOSQN0を交互にオンオフ駆動し
ている。この場合、前記PMOSQP0をオン駆動してい
るときには、水晶振動子X’talに充電されたエネル
ギーのほとんどをそのまま放電する。したがって、次の
充電サイクルにおいて、水晶振動子X’talをはじめ
から充電しなければならず、本発明者は、この充電が、
回路全体の電力消費を節減する上の大きな問題となるこ
とを見出した。
【0010】すなわち、水晶発振回路が安定して発振し
ている状態では、水晶振動子X’talに充電された電
力を充放電サイクルにおいて完全に放電しなくても、安
定した発振状態を維持することができる。しかし、従来
の回路では、この充放電サイクルにおいて、水晶振動子
X’talの充電電力をそのまま放電し、再度充電する
というサイクルを繰り返していたため、これが回路全体
の電力消費を増加させる大きな要因となっていた。
【0011】また、このような水晶発振回路において
は、発振停止電圧の絶対値|Vsto|は、前記NMOSQN0
の閾値電圧をVthn0,前記PMOSのQP0閾値電圧をV
thp0とすると、式1のように表わすことができる。
【0012】 式1:|Vsto|=K・(|Vthp0|+Vthn0) ここで、定数Kは0.8〜0.9であり、|Vthp0|は
Vthp0の絶対値を示す。このように、発振停止電圧Vs
toは、前記NMOSトランジスタの閾値電圧Vthn0,
前記PMOSの閾値電圧Vthp0に依存する。
【0013】一方、定電圧発生回路は、オペアンプOP
と、マイナス(以下−と記す)入力電圧制御用PMOS
QP2とプラス(以下+と記す)入力電圧制御用NMOSQ
N2,出力用NMOSQN1とを含んで構成されている。す
なわち、前記オペアンプOPの−入力端子が、ゲートが
ドレインと接続され、かつ定電流源と電源電圧Vss間に
設けられたPMOSQP2のドレインと接続される。さら
に、前記オペアンプOPの+入力端子が、ゲートがドレ
インと短絡され、かつ定電流源と電源電圧Vssの間に設
けられたNMOSQN2のドレインと接続されている。
【0014】そして、前記NMOSQN2のソースとその
ドレインが直列に接続され、かつ前記オペアンプOPの
出力をゲートに受け、ソースが電源電圧Vssと接続され
た、出力用のNMOSQN1が設けられている。よって、
前記オペアンプOPの出力電圧、すなわち、定電圧発生
回路の出力電圧Vregは、前記PMOSQP2およびNMO
SQN2のそれぞれの閾値電圧Vthp2,Vthn2の影響を
それぞれ受ける。
【0015】つまり、この回路の動作について以下に説
明すると、前記PMOSQP2に定電流が流れることによ
って、信号線100に前記PMOSQP2の閾値電圧|Vth
p2|に依存した電圧α|Vthp2|(α:定数)が生じ
る。そして、前記オペアンプOPとNMOSQN1によ
り、信号線101は、前記信号線100と同一の電位α
|Vthp2|に制御される。さらに、NMOSQN2に定電流
源からの電流が流れることによって、前記信号線101
と出力ライン102との間に閾値電圧Vthn2に依存し
たαVthn2の電位差が生じる。よって、前記出力ライ
ン102と接地電位Vddの間には、|Vthp2|+Vthn2
に依存した定電圧α(|Vthp2|+Vthn2)が生じる。
【0016】よって、オペアンプOPの出力電圧、すな
わち、定電圧発生回路の出力電圧Vregは、前記PMO
SQP2の閾値電圧Vthp2およびNMOSQN2の閾値電圧
Vthn2の影響をそれぞれ受ける。すなわち、定電圧|V
reg|は|Vthp2|+Vthn2に比例する。したがって、従
来の構成の水晶発振回路は、|Vthp2|+Vthn2に依存
した定電圧値Vregを電源として動作することになる。
【0017】したがって、従来の定電圧発生回路におい
ては、半導体製造プロセス上で閾値電圧Vthp2及びVt
hn2の値がばらついて、|Vthp2|もしくはVthn2の値
が大きくなった場合でも、定電圧|Vreg|も同時に大き
くなるので、常に定電圧Vregと発振停止電圧Vstoの関
係において|Vreg|>|Vsto|が保たれ、発振動作確保が
でき、ICの歩留りを向上することができるという利点
があった。
【0018】そして、発振回路の低消費電力動作のため
に、従来は定電圧発生回路を動作させる定電流源を、前
記定電圧発生回路が動作可能な範囲で、できるだけ少な
くしていた。しかしながら、前述したような携帯用の機
器の発展によるニーズに伴い、発振用インバータの低消
費電力化を図るために、発振動作確保(|Vreg|>|Vst
o|)を満足しつつ、定電圧|Vreg|をできるだけ下げる
ということが必要となってきた。しかし、定電圧発生回
路を動作させる定電流源からの定電流を少なくしていく
と、温度変化により定電流が変動した場合の定電圧Vre
gの変化が大きくなる。
【0019】ここで、トランジスタの温度特性につい
て、図11に示される定電圧発生回路を用いて説明す
る。この定電圧発生回路において、NMOSQN2,PM
OSQP2を動作させる定電流源TA,TBの電流値には
温度依存性がある。すなわち、前記定電流源TA,TB
は、例えば、デプリーションタイプのPMOSにより構
成されている場合、定電流IDは式2にて表わすことが
できる。ここで、前記定電流源を構成するデプリーショ
ンPMOSの電流増幅率をβとし、その閾値電圧の絶対
値を|Vth|とし、ゲート−ソース間電圧をVGSとする。 式2:ID=1/2・β・(VGS−|Vth|)2 ここで、前記デプリーションPMOSは定電流を形成す
るためにゲート−ソース間が短絡されているので、前記
VGSは0Vとなるのでこれを代入すると、式3のように
なる。 式3:ID=1/2・β・(−Vth)2 式3に示されるように、定電流IDは、電源電圧には依
存しない。したがって、定電流IDは、温度依存性のあ
る電流増幅率βと閾値電圧Vthの二乗に比例するので、
定電流IDの値も、また温度変化によって変動する。
【0020】また、図12にNMOSQN2の温度変動を
表わすグラフについて示す。図12において縦軸は前記
定電流IDを表わし、横軸はゲート−ソース間電圧VGS
を表わす。グラフには3種類の曲線が示されているが、
曲線Aは前記NMOSQN2の閾値電圧が低い場合、曲線
Cは前記閾値電圧が高い場合、曲線Bは前記閾値電圧が
AとCとの中間であった場合について示している。そし
て、特に図示しないが、PMOSQP2も同様の特性をも
っている。つまり、このグラフからも分かるように、定
電圧Vregの温度変化に対する変動量は、定電流値の変
動と、前記NMOSQN2の閾値電圧Vthn2,PMOSQP
2の閾値電圧Vthp2の絶対値の夫々の変動の和となる。
【0021】一方、発振停止電圧Vstoの温度に対する
変化量については、発振停止電圧Vstoは、前記した式
1に依存しているので、NMOSQN0,PMOSQP0の閾
値電圧の変動分のみになる。
【0022】したがって、定電圧Vregの温度係数は、
定電流源の変化量と、閾値電圧(|Vthp2|+Vthn2)
の変化量となるのに対し、発振停止電圧Vstoの温度係
数は閾値電圧(|Vthp0|+Vthn0)の変化量となるた
め、温度係数すなわち温度特性が夫々異なる。
【0023】すなわち、定電圧Vregと発振停止電圧Vs
toの温度特性が異なる場合、例えば、定電圧|Vreg|の
方が温度に対して負の傾きが絶対値で大きい場合につい
ての、定電圧|Vreg|と発振停止電圧|Vsto|に関する温
度と電圧の関係を図13に示す。図13においては、横
軸を温度、縦軸を電圧とし、定電圧Vreg,発振停止電
圧Vstoについてのグラフを夫々示す。前記発振動作を
確保するためには、動作保証温度範囲における高温時、
すなわち、図13に示すB点においても、|Vreg|>|V
sto|を確保しなければならない。ここで、前記B点にお
ける温度は、例えば、一般に公知の腕時計の耐熱温度で
ある。
【0024】よって、他の低い温度領域では、定電圧|
Vreg|値を必要以上に高くしなければならなくなる。つ
まり、従来の定電圧発生回路および水晶発振回路におい
ては、無駄な電力を消費していることになる。したがっ
て、低消費電力化のためには、定電圧Vregと発振停止
電圧Vstoの温度特性を同様にすることが有効であるこ
とが分かる。すなわち、従来は定電圧Vregと発振停止
電圧Vstoの温度勾配の差が大きくなり、高温側(ある
いは低温側)の発振動作を保証するために、前記|Vreg
|>|Vsto|を常に成り立たせなければならず、低温側
(あるいは高温側)では、|Vreg|を発振動作を保証す
る以上に高くしなければならないので、結果として無駄
な電力を消費していた。
【0025】しかし、前記発振停止電圧Vstoは、水晶
発振回路内の発振用インバータINV0を構成するPM
OSQP0の閾値電圧Vthp0およびNMOSQN0の閾値電
圧Vthn0に依存しており、前述したような従来の発振
用インバータにおいては、定電圧発生回路において形成
される定電圧Vregのみを調整することで低消費電力化
を図ることしかできなかった。
【0026】すなわち、発振用インバータを構成するト
ランジスタの形成において閾値電圧を変更させてしまう
と、発振用インバータとしての特性も変わってしまうた
め、発振特性の変更に伴って様々な点での変更が必要と
なり、設計を困難にしてしまうこととなっていた。した
がって、定電圧Vregと発振停止電圧Vstoにおける|Vr
eg|>|Vsto|の関係を保ちつつ、前記定電圧|Vreg|を
できるだけ低くする、ということは困難であり、発振回
路のさらなる低消費電力化が図れなかった。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、上
述したような問題を鑑みてなされたものであり、その目
的は、発振用インバータを含む発振回路、定電圧発生回
路、半導体装置、携帯用の電子機器および時計におい
て、発振回路を構成する発振用インバータにおけるトラ
ンジスタの閾値電圧を調整することにより低消費電力駆
動且つ安定発振を行なうことにある。
【0028】本発明の他の目的は、定電圧発生回路にお
けるオペアンプの入力部と接続されたトランジスタの閾
値電圧を制御することにより、低消費電力駆動を行なう
ことにある。
【0029】
【課題を解決するための手段】本発明の発振回路は、異
なる閾値電圧を有するトランジスタを用いて構成された
複数の発振用インバータを含み、選択回路を用いていず
れか1つの発振用インバータが選択使用される発振用イ
ンバータ群と、前記発振用インバータ群の出力側と入力
側に接続された水晶振動子を有し、前記発振用インバー
タ群の出力信号を位相反転して、前記発振用インバータ
群にフィードバック入力するフィードバック回路と、を
含むことを特徴とする。
【0030】本発明の定電圧発生回路は、一端側が第1
の電位側に接続された定電流源と、一端側が前記定電流
源側、他端側が定電圧出力側に接続されるように定電流
路に設けられ、閾値電圧が夫々異なる複数のトランジス
タとを含み、いずれか1つのトランジスタが選択使用さ
れ定電流生成用の参照電圧を出力する定電圧制御回路
と、前記定電圧制御回路の参照電圧が一方の端子へ入力
され、他方の端子へ所与の基準電圧が入力されたオペア
ンプと、一端が前記定電圧制御回路の前記各トランジス
タの他端側に接続され、他端側が第2の電位側に接続さ
れ、前記オペアンプの出力を受けてゲート入力電圧が制
御されるトランジスタと、を含むことを特徴とする。
【0031】
【発明の実施の形態】第1の実施の形態の発振回路は、
異なる閾値電圧を有するトランジスタを用いて構成され
た複数の発振用インバータを含み、いずれか1つの発振
用インバータが選択使用される発振用インバータ群と、
前記発振用インバータ群の出力側と入力側に接続された
水晶振動子を有し、前記発振用インバータ群の出力信号
を位相反転して、前記発振用インバータ群にフィードバ
ック入力するフィードバック回路と、を含むことを特徴
とする。
【0032】したがって、第1の実施の形態の発振回路
によれば、前記発振用インバータ群のうち、前記発振用
インバータのトランジスタ出力を最適な電圧に調整する
ことができ、水晶発振回路としての発振出力を最適な状
態にすることができ、低消費電力化が図れる。
【0033】第2の実施の形態の発振回路は、第1の実
施の形態に記載の特徴点に加え、前記発振用インバータ
群から、いずれか1つの発振用インバータを選択する選
択回路を含むことを特徴とする。
【0034】したがって、第2の実施の形態の発振回路
によれば、前記選択回路により最適な閾値電圧を有する
発振用インバータを選択することができる。
【0035】第3の実施の形態の発振回路は、第2の実
施の形態に記載の特徴点に加え、前記発振回路は、テス
ト回路と同一の基板上に形成され、前記水晶振動子を搭
載していない状態で、前記テスト回路にて、前記各発振
用インバータを選択し、該夫々の発振用インバータのシ
ョート電流を測定することにより、前記発振用インバー
タ群の中から1つの発振用インバータを特定し、前記選
択回路にて前記発振用インバータを選択するものである
ことを特徴とする。
【0036】したがって、第3の実施の形態の発振回路
によれば、ICチップまたはウエハ上に形成された発振
用インバータ群の夫々の発振用インバータのショート電
流を測定することができるので、製造条件に係わらず最
適な発振用インバータが得られ、歩留りを向上させるこ
とができるとともに、安定かつ低消費電力な発振特性を
得ることができる。また、前記選択回路も前記テスト回
路と前記同一基板上に形成することもできる。
【0037】第4の実施の形態の発振回路は、第3の実
施の形態に記載の特徴点に加え、前記テスト回路は、テ
スト用パッドと接続され、前記テスト用パッドへの印加
電圧が制御されることによって、前記テスト回路を介し
て、前記各発振用インバータを選択することを特徴とす
る。
【0038】したがって、第4の実施の形態の発振回路
によれば、前記テスト用パッドへの印加電圧の組み合わ
せにより、前記テスト回路により、前記各発振用インバ
ータを選択する信号を形成することができ、夫々の発振
用インバータのショート電流を測定することができる。
【0039】第5の実施の形態の発振回路は、第1の実
施の形態乃至4のいずれかに記載の特徴点に加え、前記
選択回路は、前記発振用インバータと対応して設けら
れ、かつ複数のパッドと接続された、複数の単位回路を
含み、前記複数の単位回路は、夫々フューズ,不揮発性
メモリ,記憶素子のうちのいずれか1つを含み、前記パ
ッドへ電圧を印加することにより、前記発振用インバー
タを選択することを特徴とする。
【0040】したがって、第5の実施の形態の発振回路
によれば、フューズ,不揮発性メモリ,記憶素子のうち
のいずれか1つを含む手段を付加することにより、容易
に前記発振用インバータを選択する選択回路を構成する
ことができる。
【0041】第6の実施の形態の発振回路は、第1の実
施の形態乃至第5の実施の形態のいずれかに記載の特徴
点に加え、前記発振用インバータ群は、第1の閾値電圧
を有するトランジスタを含んで構成された第1の発振用
インバータと、前記第1の閾値電圧とは異なる第2の閾
値電圧を有するトランジスタを含んで構成された第2の
発振用インバータと、前記第1及び第2の閾値電圧とは
異なる第3の閾値電圧を有するトランジスタを含んで構
成された第3の発振用インバータとを少なくとも含むこ
とを特徴とする。
【0042】したがって、第6の実施の形態の発振回路
によれば、前記発振用インバータ群における閾値電圧の
差が微小であるトランジスタを含む3つの発振用インバ
ータのうち、前記発振用インバータに流れるソースドレ
イン電流を最適な電流に調整することができ、水晶発振
回路としての発振出力を最適な状態にすることができ、
低消費電力化が図れる。
【0043】第7の実施の形態の発振回路は、第1の実
施の形態または第6の実施の形態に記載の特徴点に加
え、前記各発振用インバータの電源ラインは、第1の電
位側と、前記第1の電位とは電位の異なる第2の電位側
に接続され、前記発振回路は、前記第1の電位と前記第
2の電位による電位差をもって、振幅を行なうものであ
ることを特徴とする。
【0044】したがって、第7の実施の形態の発振回路
によれば、前記発振用インバータの振幅を前記第1の電
源と、前記定電圧との間で行なうことができるため、前
記電圧振幅に基づいた安定かつ低消費電力な発振特性を
得ることができる。
【0045】第8の実施の形態の発振回路は、第7の実
施の形態に記載の特徴点に加え、前記第1の電位と前記
第2の電位による電位差は、前記発振用インバータの発
振停止電圧の絶対値よりも大きいものであることを特徴
とする。
【0046】したがって、第8の実施の形態の発振回路
によれば、前記発振用インバータにより安定な発振動作
を確保することができる。
【0047】第9の実施の形態の発振回路は、第7の実
施の形態または第8の実施の形態に記載の特徴点に加
え、選択する発振用インバータに流れるショート電流
が、選択する発振用インバータを構成するトランジスタ
のオン電流よりも大きいという条件を満たす範囲で、前
記発振用インバータの選択を行なうと共に、前記第1の
電位と前記第2の電位による電位差を、最小の電圧とす
ることを特徴とする。
【0048】したがって、第9の実施の形態の発振回路
によれば、前記発振用インバータにより安定かつ低消費
電力な発振動作を行なうことができ、低電源電圧化にも
対応することができる。
【0049】第10の実施の形態の定電圧発生回路は、
一端側が第1の電位側、他端側が定電圧出力側に接続さ
れ、閾値電圧が夫々異なる複数のトランジスタを含み、
いずれか1つのトランジスタが選択使用される定電圧制
御回路と、前記定電圧制御回路の参照電圧が一方の端子
への入力され、他方の端子へ所与の基準電圧が入力され
たオペアンプと、一端が前記定電圧制御回路の前記各ト
ランジスタの他端側に接続され、他端側が第2の電位側
に接続され、前記オペアンプの出力を受けてゲート入力
電圧が制御されるトランジスタと、を含むことを特徴と
する。
【0050】したがって、第10の実施の形態の定電圧
発生回路によれば、ICチップ上に形成されたトランジ
スタ群の夫々のトランジスタ選択時における定電圧の値
をモニタ端子にて測定することができるので、製造条件
に係わらず、最適な定電圧が得られ、ほぼ同一のチップ
面積にて、低消費電力な定電圧を得ることができる。
【0051】第11の実施の形態の定電圧発生回路は、
第10の実施の形態に記載の特徴点に加え、前記定電圧
発生回路は、前記定電圧制御回路における複数のトラン
ジスタから1つのトランジスタを選択する選択回路を含
むことを特徴とする。
【0052】したがって、第11の実施の形態の定電圧
発生回路によれば、前記選択回路により、前記最適なト
ランジスタを選択することができる。
【0053】第12の実施の形態の定電圧発生回路は、
第11の実施の形態に記載の特徴点に加え、前記定電圧
発生回路はモニタ端子と接続されるとともに、テスト回
路と同一の基板上に設けられ、検査工程において、前記
テスト回路は、前記定電圧制御回路における各トランジ
スタを選択し、前記定電圧制御回路における各トランジ
スタによる出力電圧を前記モニタ端子にて夫々測定する
ことにより、前記定電圧制御回路における複数のトラン
ジスタの中から1つのトランジスタを特定し、前記選択
回路にて、前記トランジスタを選択することを特徴とす
る。
【0054】したがって、第12の実施の形態の定電圧
発生回路によれば、ICチップ上に形成されたトランジ
スタ群の夫々のトランジスタ選択時における定電圧の値
をモニタ端子にて測定することができるので、製造条件
に係わらず、最適な定電圧が得られ、ほぼ同一のチップ
面積にて、低消費電力な定電圧を得ることができる。
【0055】第13の実施の形態の定電圧発生回路は、
第12の実施の形態に記載の特徴点に加え、前記テスト
回路は、テスト用パッドと接続され、前記テスト用パッ
ドへの印加電圧が制御されることによって、前記テスト
回路を介して、前記定電圧制御回路における各トランジ
スタを選択することを特徴とする。
【0056】したがって、第13の実施の形態の定電圧
発生回路によれば、前記テスト用パッドへの印加電圧の
組み合わせにより、前記テスト回路により、前記定電圧
制御回路の各トランジスタを選択する信号を形成するこ
とができ、前記夫々のトランジスタにより形成される前
記参照電圧を測定することができる。
【0057】第14の実施の形態の定電圧発生回路は、
第10の実施の形態乃至第13の実施の形態のうちのい
ずれかに記載の特徴点に加え、前記選択回路は、前記定
電圧制御回路における前記複数のトランジスタと対応し
て形成され、かつ複数のパッドと接続された、複数の単
位回路を含み、前記複数の単位回路は、夫々フューズ,
不揮発性メモリ,記憶素子のうちのいずれか1つを含
み、前記パッドへ電圧を印加することにより、前記トラ
ンジスタを選択することを特徴とする。
【0058】したがって、第14の実施の形態の定電圧
発生回路によれば、フューズ,不揮発性メモリ,記憶素
子のうちのいずれか1つを含む手段を付加することによ
り、容易に前記発振用インバータを選択する選択回路を
構成することができる。
【0059】第15の実施の形態の定電圧発生回路は、
第10の実施の形態乃至第14の実施の形態のいずれか
に記載の特徴点に加え、前記定電圧制御回路は、第4の
閾値電圧を有するトランジスタと、前記第4の閾値電圧
とは異なる第5の閾値電圧を有するトランジスタと、前
記第4及び第5の閾値電圧とは異なる第6の閾値電圧を
有するトランジスタとを少なくとも含み、各前記トラン
ジスタは一端側が第1の電位側に接続され、他端側が定
電圧出力側に接続されていることを特徴とする。
【0060】したがって、第15の実施の形態の定電圧
発生回路によれば、ICチップ上に形成されたテスト回
路内の閾値電圧の異なる3種類のトランジスタによる定
電圧値をモニタ端子にて測定することができるので、最
適なトランジスタを選択することができ、製造条件に係
わらず、最適な定電圧が得られ、ほぼ同一のチップ面積
にて、低消費電力な定電圧を得ることができる。
【0061】第16の実施の形態の定電圧発生回路は、
第10の実施の形態乃至第15の実施の形態のうちのい
ずれかに記載の特徴点に加え、前記定電圧発生回路の出
力電圧を、発振回路へ供給することを特徴とする。
【0062】したがって、第16の実施の形態の定電圧
発生回路によれば、前記発振回路の発振特性に応じて前
記定電圧を調整することができるので、前記発振回路へ
最適な定電圧を供給することができる。
【0063】第17の実施の形態の半導体装置は、発振
回路と、定電圧発生回路と、テスト回路とを含む半導体
装置であって、前記発振回路は、異なる閾値電圧を有す
るトランジスタを用いて構成された複数の発振用インバ
ータを含み、いずれか1つの発振用インバータが選択使
用される発振用インバータ群と、前記発振用インバータ
群における複数の発振用インバータから1つの発振用イ
ンバータを選択する第1の選択回路と、外付けされた水
晶振動子と出力側及び入力側が接続された前記発振用イ
ンバータ群の出力信号を位相反転して、前記発振用イン
バータ群にフィードバック入力するフィードバック回路
と、を含み、前記定電圧発生回路は、一端側が第1の電
位側、他端側が定電圧出力側に接続され、閾値電圧が夫
々異なる複数のトランジスタを含み、いずれか1つのト
ランジスタが選択使用される定電圧制御回路と、前記定
電圧制御回路の参照電圧が一方の端子へ入力され、他方
の端子へ所与の基準電圧が入力されたオペアンプと、一
端が前記定電圧制御回路の前記各トランジスタの他端側
に接続され、他端側が第2の電位側に接続され、前記オ
ペアンプ出力を受けてゲート入力電圧が制御されるトラ
ンジスタと、前記定電圧制御回路における複数のトラン
ジスタから1つのトランジスタを選択する第2の選択回
路と、を含み、前記テスト回路は、前記発振回路および
前記定電圧発生回路と夫々接続されるとともに、前記定
電圧発生回路の出力電圧をモニタするモニタ端子と、テ
スト用パッドと接続されて設けられ、検査工程におい
て、前記モニタ端子に電圧を印加した状態で、前記テス
ト用パッドへの印加電圧を制御することにより、前記テ
スト回路を介して前記各発振用インバータを夫々選択し
て、前記各発振用インバータのショート電流を夫々測定
し、前記ショート電流測定後に、前記テスト用パッドへ
の印加電圧を制御することにより、前記テスト回路を介
して前記定電圧制御回路における各トランジスタを夫々
選択して、前記各トランジスタの出力電圧を前記モニタ
端子にて夫々測定し、前記発振用インバータの発振動作
を確保できる範囲で、前記発振回路内の前記発振用イン
バータを前記第1の選択回路にて選択するとともに、前
記定電圧発生回路内の定電圧制御回路におけるトランジ
スタを前記第2の選択回路にて選択することを特徴とす
る。
【0064】したがって、第17の実施の形態の半導体
装置によれば、前記水晶発振回路の発振用インバータの
ショート電流測定結果と、定電圧の測定結果とによる組
み合わせの中から最適なショート電流と定電圧の組み合
わせを選択することができ、半導体装置における発振回
路の安定発振出力を得ることができると共に、歩留りを
向上することができ、一層の低消費電力化を図ることが
できる。
【0065】第18の実施の形態の携帯用電子機器は、
第1の実施の形態乃至第9の実施の形態のいずれかの発
振回路を含み、前記発振回路の発振出力から動作基準信
号を形成することを特徴とする。
【0066】したがって、第18の実施の形態の携帯用
電子機器によれば、携帯用電子機器の製造ばらつきによ
らず、発振用インバータの動作マージンを確保しつつ、
電子回路の低消費電力化が図れ、携帯用電子機器におい
て、発振動作を安定して行なうことができるだけでな
く、使用電池の長寿命化を図ることができ、携帯用電子
機器の使い勝手を向上することができる。
【0067】第19の実施の形態の携帯用電子機器は、
第18の実施の形態に記載の特徴点に加え、前記発振回
路への供給電圧を形成する第10の実施の形態乃至第1
6の実施の形態のいずれかの定電圧発生回路を含むこと
を特徴とする。
【0068】したがって、第19の実施の形態の携帯用
電子機器によれば、さらに、最小の定電圧を前記発振回
路に供給することができるため、電子回路の低消費電力
化が図れる。
【0069】第20の実施の形態の時計は、第19の実
施の形態に記載の特徴点に加え、第1の実施の形態乃至
第9の実施の形態のいずれかの発振回路を含み、前記発
振回路の発振出力から時計基準信号を形成することを特
徴とする。
【0070】したがって、第20の実施の形態の時計に
よれば、時計の製造ばらつきによらず、発振用インバー
タの動作マージンを確保しつつ、時計において、発振動
作を安定して行なうことができるだけでなく、使用電池
の長寿命化を図ることができ、時計の使い勝手を向上す
ることができる。
【0071】第21の実施の形態の時計は、第20の実
施の形態に記載の特徴点に加え、前記発振回路への供給
電圧を形成する第10の実施の形態乃至第16の実施の
形態のいずれかの定電圧発生回路を含むことを特徴とす
る。
【0072】したがって、第21の実施の形態の時計に
よれば、さらに、最小の定電圧を前記発振回路に供給す
ることができるため、時計回路の低消費電力化が図れ
る。
【0073】次に、本発明の好適な実施例を図面に基づ
き詳細に説明する。
【0074】<実施例1>図2には、本発明の好適な実
施例1にかかる定電圧発生回路および水晶発振回路が示
されている。本実施例の水晶発振回路は、クォーツタイ
プの腕時計に使用される水晶発振回路である。尚、前記
図11に示される回路と対応する部材には、同一符号を
付し、その説明は省略する。
【0075】本実施例の水晶発振回路は、複数の発振用
インバータユニットにより発振用インバータ群を形成
し、かつ前記発振用インバータユニットを構成するPM
OS/NMOSの各閾値電圧を、各発振用インバータユ
ニットごとに異なるように形成し、最適な発振用インバ
ータユニットを選択することができるようにしたもので
ある。
【0076】図2に示される水晶発振回路について説明
する。本実施例の水晶発振回路は、発振用インバータ群
10と、選択制御回路20P,20Nと、水晶振動子
X’talと、フィードバック回路を構成する高抵抗R
fとを含んで構成されている。ここで、MOSは半導体
基板上に形成されているICチップに形成されたもので
あり、他の素子はプリント基板上に前記ICチップと接
続されて実装されたものである。前記フィードバック回
路は、抵抗Rf以外に、位相補償用のコンデンサCD
Gを含んで構成され、発振用インバータ群10のドレ
イン出力を、180度位相反転されたゲート入力として
発振用インバータ群10の初段の発振用インバータユニ
ットINV1のゲートへフィードバック入力するもので
ある。
【0077】前記発振用インバータ群10においては、
PMOSQP4とNMOSQN4を含む第1の発振用インバー
タユニットINV1、PMOSQP5とNMOSQN5を含む
第2の発振用インバータユニットINV2,PMOSQP
6とNMOSQN6を含む第3の発振用インバータユニット
INV3が形成されている。
【0078】そして各発振用インバータユニットINV
1〜3は、それぞれ第1の電位側とこれよりも低い電圧
の第2の電位側に接続され、両電位の電位差により電力
供給を受け駆動されるように構成されている。ここで、
本実施例の水晶発振回路においては、前記第1の電位は
接地電圧Vddに設定され、第2の電位は定電圧発生回路
から供給される負の定電圧Vregに設定されている。
【0079】これらの発振用インバータ群10を構成す
る、発振用インバータユニットINV1〜3における夫
々のトランジスタは、前記各発振用インバータユニット
ごとにそれぞれ異なる閾値電圧にて形成されているもの
である。たとえば、NMOSQN4,QN5,QN6の各閾値電
圧は、Vthn4>Vthn5>Vthn6とされ、前記各NM
OSの閾値電圧の大きさに対応して、PMOSQP4,Q
P5,QP6の閾値電圧は、|Vthp4|>|Vthp5|>|Vthp
6|となるように形成されている。そして、この閾値電
圧の制御については、トランジスタ形成時の不純物の打
ち込み濃度を制御することにより、夫々の発振用インバ
ータユニットごとに閾値電圧が異なるように形成され
る。そして、たとえば、これらの閾値電圧の差としては
前記Vthn4とVthn5,Vthn5とVthn6、Vthp4と
Vthp5,Vthp5とVthp6との各電位差を約0.1V
程度にすることができる。
【0080】そして、前記各発振用インバータユニット
INV1〜3は、一端に接地電圧Vddが印加された前記
コンデンサCGの他端と、夫々の入力ゲートが共通に電
気的に接続される。さらに、前記各発振用インバータユ
ニットINV1〜3は、各出力ノードが共通に接続され
るとともに、接地電圧Vddが一端に印加されたコンデン
サCDの他端、および水晶振動子X’talの一端と接
続される。また、前記水晶振動子X’talの他端は、
前記コンデンサCGの他端、各発振用インバータユニッ
トINV1〜3のゲート入力、フィードバック抵抗Rf
の一端と接続されている。更に、前記フィードバック抵
抗Rfの他端は各発振用インバータユニットINV1〜
3の各出力部と接続されており、前記各発振用インバー
タユニットINV1〜3の出力は、各ゲートにフィード
バックされている。
【0081】更に、前記各発振用インバータユニットI
NV1〜3は、選択信号が入力されるNMOS選択制御
回路20N及びPMOS選択制御回路20P間に接続さ
れて設けられている。前記NMOS選択制御回路20N
はゲートに選択信号を受けるNMOSQN7〜QN9により構
成されるとともに、前記PMOS選択制御回路20P
は、ゲートに選択信号を受けるCMOSインバータ回路
IP1〜IP3と、その出力を各ゲートにて受けるPMO
SQP7〜QP9により構成されている。すなわち、前記PM
OS選択制御回路20Pを構成するPMOSQP7〜QP9
各ゲートには前記各選択信号の反転信号が入力されるも
のである。
【0082】そして、前記PMOS選択制御回路20
P、前記NMOS選択制御回路20N、発振用インバー
タ群10の接続について、たとえば、発振用インバータ
ユニットINV1を例として以下に説明する。尚、発振
用インバータユニットINV2,INV3についても全
く同じ構成であるものとする。
【0083】前記PMOS選択制御回路20Pに含まれ
るPMOSQP7は、ソースに電源電圧Vssが印加される
とともに、ドレインがPMOSQP4のソースと接続され
ている。そして、前記NMOS選択制御回路20Nに含
まれるNMOSQN7は、ソースに定電圧Vregが印加され
るとともに、ドレインがNMOSQN4のソースと接続さ
れている。そして、前記選択制御用NMOSQN7のゲー
トには、発振用インバータ群10における発振用インバ
ータユニットINV1の選択/非選択を命令する選択信
号SEL1が入力され、前記選択制御用PMOSQP7
ゲートには、選択信号SEL1の反転信号が印加されて
いる。すなわち、前記選択信号SEL1はハイレベルで
発振用インバータユニットINV1を選択状態、ロウレ
ベルで前記発振用インバータユニットINV1を非選択
状態にすることができる。
【0084】以上、発振用インバータユニットINV1
を例として説明したが、前述したように発振用インバー
タユニットINV2,INV3の構成も同様であって、
発振用インバータユニットINV2においては、ゲート
に選択信号SEL2が入力される選択制御用PMOSQP
8と、ゲートに選択信号SEL2の反転信号が入力され
る選択制御用NMOSQN8が設けられている。また、同
様に、インバータINV3においては、ゲートに選択信
号SEL3が入力される選択制御用NMOSQN 9と、ゲ
ートに選択信号SEL1の反転信号が入力される選択制
御用PMOSQP9が同様に設けられている。
【0085】このように、夫々閾値電圧の異なる前記発
振用インバータユニットINV1〜3により構成された
発振用インバータ群10および選択制御回路20P,2
0Nは、水晶発振回路としての発振出力を最適な状態に
するために、前記発振用インバータ群10のうち、前記
発振用インバータユニットのトランジスタ出力を最適な
電圧に調整するために設けられたものである。
【0086】すなわち、前記選択信号SEL1〜3の選
択制御回路20P,20Nへの入力により、前記発振用
インバータユニットINV1〜3の起動を制御し、最適
な閾値電圧にて形成されたトランジスタを有する発振用
インバータユニットを選択するものである。この選択信
号SEL1〜3の電圧レベルの切り替え方法および回路
については、後に図3を用いて詳細に説明する。
【0087】次に、本実施例の水晶発振回路における、
発振用インバータユニットの選択方法について説明す
る。本実施例では、たとえば、発振用インバータユニッ
トINV1を選択する場合について説明する。
【0088】選択信号SEL1がハイレベルとされ、選
択制御用PMOSQP7のゲートにロウレベル、NMOSQ
N7のゲートにハイレベルの電圧が印加されるため、前記
PMOSQP7とNMOSQN7はオンする。したがって、発
振用インバータユニットINV1において、PMOSQP
4のソースが接地電圧Vdd、NMOSQN4のソースが定電
圧Vregと、それぞれ電気的に接続されることにより、
発振用インバータユニットINV1を選択することがで
きる。
【0089】一方、選択信号SEL1,SEL2はロウ
レベルとされるので、選択制御用PMOSQP8,QP9のゲ
ートにはそれぞれ選択信号SEL1,SEL2の反転信
号、すなわちハイレベルの信号が印加されるので、PM
OSQP8,QP9はオフする。そして、選択制御用NMOS
QN8,QN9のゲートには前記選択信号SEL1,SEL2
すなわちロウレベルの信号が印加されるので、NMOS
QN8,QN9はオフする。よって、発振用インバータユニッ
トINV3,INV4は両電源と電気的に切り離され選
択されない。
【0090】次に、前記選択信号SEL1〜3の形成方
法について、図3を用いて説明する。
【0091】図3に本発明の好適な実施例1にかかる発
振用インバータユニット選択回路が示されている。本実
施例の発振用インバータユニット選択回路は、水晶発振
回路において、前記発振用インバータユニットINV1
〜3により構成される発振用インバータ群10のうち、
最適な発振用インバータユニットを選択する選択信号S
EL1〜3を形成するための回路である。
【0092】発振用インバータユニット選択回路は、前
記発振用インバータユニットの数分の単位回路により構
成され、たとえば、図2に示すような3種類の発振用イ
ンバータユニットINV1〜3を有する水晶発振回路用
には、3つの単位回路U1〜U3が設けられている。す
なわち、前記発振用インバータユニット選択回路は、3
種類のパッドP1〜P3及び3種類のフューズ回路F1
〜F3を含む。前記フューズ回路F1〜F3は、それぞ
れ一端が接地電圧Vddと接続され、他端がパッドP1〜
P3と接続されたフューズf1〜f3と、一端が電源電
圧Vssと接続され、他端がパッド及び前記フューズf1
〜f3の他端と直列に接続された抵抗R1〜R3と、出
力インバータI1〜I3とを含んで構成されている。
【0093】そして、たとえば、単位回路U1が選択信
号SEL1形成用の回路である場合には、前記単位回路
U1の出力が、発振用インバータユニットINV1のN
MOSQN7のゲート、または水晶発振回路内の選択制御
回路20Pにおけるインバータを介してPMOSQP7
ゲートに入力される。
【0094】本実施例の発振用インバータユニット選択
回路において、フューズ回路F1〜F3のフューズf1
〜f3はたとえば20V程度の高電圧を印加することに
よって切断することができる。たとえば、発振用インバ
ータユニットINV1を選択する場合は、まず、パッド
P1に高電圧を印加して、フューズf1を切断すること
によって、電流をパッドP1から抵抗R1を介して電源
Vssに向かって流すようにする。このことによって、出
力インバータINVU1に入力される電圧はロウレベル
となり、前記出力インバータINVU1の出力電圧、す
なわち発振用インバータユニット選択回路における単位
回路U1の出力信号はハイレベルとなる。したがって、
図3に示される選択信号SEL1はハイレベルとされて
選択制御用NMOSQN7がオンし、選択制御用PMOSQ
P7がオフする。
【0095】以上、発振用インバータユニットINV1
を選択する場合について説明したが、INV2,INV
3の選択も同様に行なうことができる。たとえば、発振
用インバータユニットINV2を選択する場合は、パッ
ドP2に高電圧を印加して、単位回路U2のフューズf
2を切断し、発振用インバータユニットINV3を選択
する場合は、パッドP3に高電圧を印加して、単位回路
U3のフューズf3を切断することで同様にして所望の
発振用インバータユニットを選択することができる。こ
こで、本実施例では、フューズの切断による情報記憶の
方法を例として説明したが、これに限定されることな
く、不揮発性メモリや記憶素子等を用いて情報を記憶さ
せることもできる。
【0096】ここで、図4に発振停止電圧Vstoと選択
信号SEL1〜3の関係についてのタイミングチャート
を示す。図4において、横軸は時間を表わしている。こ
こで、発振停止電圧Vstoと、接地電圧Vddとにおいて
は、差電圧が大きくなるほど発振停止電圧|Vsto|が大
きくなるものである。
【0097】まず、選択信号SEL1がハイレベルとさ
れることにより、前記した式1により発振停止電圧|Vs
to|は、K(|Vthp7|+Vthn7)(K:定数)とな
る。そして、前記選択信号SEL1がロウレベル,選択
信号SEL2がハイレベルとされることによって、発振
停止電圧|Vsto|は、K(|Vthp8|+Vthn8)とな
る。また、前記選択信号SEL2がロウレベル,選択信
号SEL3がハイレベルとされることによって、発振停
止電圧|Vsto|は、K(|Vthp9|+Vthn9)となる。
つまり、SEL1がハイレベルにされたときの発振停止
電圧|Vsto|が最も低く、SEL3がハイレベルにされ
たときに発振停止電圧|Vsto|が最も高くなる。
【0098】ところで、発振用インバータユニット選択
回路におけるフューズの切断は、ICの検査時に行なわ
れ、このときに、まず、発振用インバータ群10と接続
された選択制御回路20NのNMOSQN7〜QN9の夫々の
ソースが共通に接続された、定電圧発生回路の出力電圧
である負の定電圧Vregの値と、発振用インバータユニ
ットINV1〜3の夫々に流れるショート電流Isの測
定により発振用インバータユニットの選択が行なわれ
る。
【0099】図5(a)は発振用インバータユニットに
流れるショート電流Isの測定方法を示す図、図5
(b)は、縦軸を発振停止電圧|Vsto|、横軸をショー
ト電流Isとして表わした、発振停止電圧|Vsto|とショ
ート電流Isとの関係を示すグラフである。
【0100】発振用インバータユニットのショート電流
の測定は、図に示すように、発振用インバータユニット
を構成するPMOSQPSのソースに接地電圧Vddを印加
し、NMOSQNSのソースに定電圧Vregを印加し、前記
PMOSQPs,前記NMOSQNsの共通ゲートと共通ドレ
インをショートさせて、接地電圧Vdd−定電圧Vreg間
に流れる電流を測定することにより行なわれる。
【0101】このとき、発振停止電圧|Vsto|と発振用
インバータユニットのショート電流Isの関係のグラフ
において、水晶発振回路の低消費電力化のためには、前
述した定電圧Vreg,発振停止電圧Vstoは、|Vreg|>|
Vsto|かつ|Vreg|をできるだけ低くするという条件を
満たさなければならない。
【0102】すなわち、前記ショート電流Isについて
は、前記PMOSQPSのオン電圧以上、つまり閾値電圧|
VthpS|以上、かつ最も低い定電圧|Vreg|となるよう
に発振用インバータユニットおよび定電圧Vregを選択
する必要がある。更に、発振停止電圧|Vsto|において
は、要求される発振電圧がNMOSQNSのオン電圧以
下、つまり閾値電圧VthnS以下の電圧を選択する必要
がある。したがって、低消費電力化のためには、図に示
す領域1の範囲内でのショート電流Isおよび発振停止
電圧|Vsto|である必要がある。一方、この条件を満た
しつつ、近年の電源の低電圧化に対応できる発振用イン
バータユニットを選択するために、トランジスタのオン
オフ動作が補償される範囲で安定発振する、最も低いシ
ョート電流の発振用インバータユニットを選択すること
が必要となる。すなわち、前述したショート電流測定の
結果にしたがって、この条件を満たす最適の発振用イン
バータユニットを選択することで、水晶発振回路の低消
費電力化を実現するものである。
【0103】このために、ICの検査工程において、特
に図示しないテスト回路および前記テスト回路と接続さ
れたテスト用パッドを使用して、水晶振動子X’tal
の基板への実装前に、各発振用インバータユニットIN
V1〜3においてショート電流Isを測定し、オンオフ
動作が補償される範囲で最も低いショート電流のものを
特定する。このときICテストはウエハの状態で行な
い、夫々のICチップ内に設けられたテスト回路および
テスト用パッドを使用して、それぞれのICチップにつ
いてショート電流の測定が行なわれる。また、このと
き、発振用インバータ群10および選択制御回路20
P,20Nのみをアクティブとし、他の素子は非アクテ
ィブ状態にしてテストが行なわれる。
【0104】ところで、前記テスト用パッドは発振用イ
ンバータユニットの数およびテスト回路の論理に応じ
て、1つまたは複数設けられると共に、前記テスト回路
には、前記テスト用パッドへの入力信号の電圧レベルの
組み合わせによって、前記選択信号SEL1〜3のうち
のいずれか1つをハイレベルにする論理回路を含む回路
が形成されているものである。そして、ショート電流の
測定は、前記テスト回路において、擬似的に、各発振用
インバータユニットへ前記ハイレベルの選択信号を夫々
入力した状態で行なわれる。このとき、前記出力ライン
102と接続されたモニタ用パッドMPを利用して、定
電圧と同等の負の電圧Vregを印加することにより、前
記発振用インバータ群に接地電圧Vddと、定電圧Vreg
を印加する。
【0105】そして、ショート電流Is測定後に、発振
用インバータ群10のうちの最適な発振用インバータユ
ニットを特定し、前記発振用インバータユニットに対応
して設けられた、発振用インバータユニット選択回路の
単位回路におけるフューズを切断し、最適な発振用イン
バータユニットを1つ選択する。
【0106】以上述べたように、本実施例の水晶発振回
路は、発振用インバータユニットのショート電流Isを
IC検査時にテストすることができるため、製造条件に
係わらず、最適な発振用インバータが得られ、歩留りを
向上させることができるとともに、安定かつ低消費電力
な発振特性を得ることができる。
【0107】ここで、このようにして得られた本実施例
の発振用インバータにおける発振動作についてのグラフ
を図6に示し、発振動作について説明する。図6におい
て、横軸を時間を示し、ドレイン波形とゲート波形の時
間軸を共通として示す。最適な発振用インバータユニッ
トが選択された水晶発振回路において、前記発振用イン
バータユニットの最適な駆動能力に応じてゲート入力波
形の振幅が増幅される。そして、前記ゲート入力波形に
対してドレイン出力波形は位相が180度反転される。
そして、ドレイン容量CDは、高調波成分をカットし、
発振周波数成分だけを有効にして、水晶発振回路の高調
波発振を防ぐフィルターの役目を果たしている。そし
て、前記抵抗Rf,ドレイン容量CD,水晶振動子X’
tal,ゲート容量CGを含むフィードバック回路はド
レイン波形の位相を180度変換させるものである。
【0108】このように、本実施例の水晶発振回路にお
ける発振用インバータの出力特性は、最適の発振用イン
バータユニットにて発振動作が行なわれているため、出
力特性が良く低消費電力な発振回路を実現することがで
きる。
【0109】以上本実施例の水晶発振回路について説明
してきたが、本実施例においては、異なる閾値電圧を有
する発振用インバータユニットを3種類であるとして説
明したが、発振用インバータユニットの数は特に限定さ
れることなく自由に設定することができ、同様に発振用
インバータユニット選択回路の数も発振用インバータユ
ニットの数と対応させて設けることができる。
【0110】本実施例においては、閾値電圧の設定を発
振用インバータINV1>INV2>INV3、すなわ
ち、Vthn4>Vthn5>Vthn6,|Vthp4|>|Vthp5
|>|Vthp6|として記載したが、これに限定されること
なく、閾値電圧の設定をINV1<INV2<INV
3、すなわち、Vthn4<Vthn5<Vthn6,|Vthp4|
<|Vthp5|<|Vthp6|として設定することもできる。
【0111】<実施例2>次に、図7を用いて本実施例
の定電圧発生回路について説明する。
【0112】本実施例の定電圧発生回路は、オペアンプ
の一方の入力電圧を制御するNMOSを複数かつ夫々異
なる閾値電圧にて形成し、前記複数のNMOSのうち最
適なNMOSを選択することができるようにしたもので
ある。
【0113】本実施例の定電圧発生回路は、オペアンプ
OPと、選択制御回路30と、出力ゲートNMOSQN1
と、定電圧制御回路40と、−入力用PMOSQP2とを
含んで構成されている。
【0114】前記オペアンプOPは、+入力端子と−入
力端子とを有し、+入力端子は定電圧制御回路40によ
り形成される電圧を受ける。また、前記−入力端子はP
MOSにより構成され、接地電圧Vddと定電流源の間に
設けられた前記選択制御用PMOSQP2により制御され
る電圧を受ける。そして、前記オペアンプOPは、前記
+入力端子に印加された電圧と、−入力端子に印加され
た電圧との電位差を増幅して出力する。また、前記−入
力用PMOSQP2は、ソースには接地電圧Vssが印加さ
れ、ゲートとドレインが共通に接続され、かつ定電流源
と接続されている。
【0115】前記出力ゲートNMOSQN1は、前記オペ
アンプOPの出力をゲートに受けるものであって、且
つ、ドレインが定電圧発生回路の出力ライン102と接
続されている。また、前記出力ゲートNMOSQN1のソ
ースには電源電圧Vssが印加されている。
【0116】前記定電圧制御回路40は、NMOSQN10
〜QN12を含んで構成されている。この定電圧制御回路4
0は、定電圧発生回路にて形成される定電圧Vregを、
前記オペアンプOPの+入力端子の入力電圧を制御する
ことによって制御するための回路であって、第1の電位
と、前記第1の電位よりも低い第2の電位の間に設けら
れた前記NMOSQN10〜QN13の夫々のゲートとドレイン
が共通にオペアンプOPの−入力端子に接続されてい
る。すなわち、前記NMOSQN10〜QN12の各ドレイン及
びゲートはオペアンプOPの+入力端子と接続されてい
るとともに、ソースが選択制御回路30を介して定電圧
発生回路の出力ライン102に電気的に接続されてい
る。
【0117】ここで、前記定電圧制御用NMOSQN10
QN12は、夫々異なる閾値電圧にて形成されており、前記
NMOSQN10の閾値電圧Vthn10,前記NMOSQN11
の閾値電圧Vthn11,前記NMOSQN12の閾値電圧Vt
hn12は、たとえば、Vthn10>Vthn11>Vthn1
2の関係となるように形成されている。そして、この閾
値電圧の制御については、トランジスタ形成時の不純物
の打ち込み濃度を制御することにより形成することがで
きる。このとき、たとえば、Vthn10とVthn11,V
thn11とVthn12との各電位差は0.1V程度にする
ことができる。
【0118】そして、前述したように、選択制御回路3
0が、前記定電圧制御回路40と接続されて設けられて
いる。すなわち、前記定電圧制御用NMOSQN10〜QN12
の夫々のドレインと直列に接続されて、各ゲートにて選
択信号を受ける選択制御用NMOSQN13〜QN15が夫々対
応して設けられている。前記選択制御用NMOSQN13
QN15は、夫々のソースが共通に定電圧発生回路の出力ラ
イン102と接続されており、前記出力ライン102の
電位が実質的に定電圧発生回路の出力電圧Vregとなる
ものである。
【0119】そして、前記選択信号は、実施例1の水晶
発振回路の例と同様に、異なる閾値電圧を有する定電圧
制御回路を構成するNMOSのうちの1つを選択するた
めの信号であり、選択信号SEL10がハイレベルでN
MOSQN10を選択状態、SEL11がハイレベルでN
MOSQN11を選択状態、SEL12がハイレベルでNM
OSQN12を選択状態とすることができる。また、前記選
択信号SEL10〜12が夫々ロウレベルで前記NMO
SQN10〜QN12を夫々非選択状態とすることができる。
【0120】前記定電圧制御回路40を構成する夫々閾
値電圧の異なるNMOSQN10〜QN12は、定電圧発生回路
により形成された定電圧Vregを最適な状態で形成する
ために、前記定電圧制御回路40のうちの1つのNMO
Sに電流を流すことにより、オペアンプOPの+入力端
子への印加電圧すなわち−入力端子への印加電圧との差
電圧を選択することができ、前記オペアンプOPの出力
信号すなわち定電圧Vregを制御することを可能とする
ものである。
【0121】すなわち、前記選択信号SEL10〜12
の選択制御回路30への入力により、前記定電圧制御回
路40を構成するNMOSQN13〜QN15のオンオフを制御
し、最適な閾値電圧にて形成されたNMOSを1つ選択
するものである。この選択信号SEL10〜SEL12
の電圧レベルの切り替え方法及び回路については、図3
に示す回路と同様のものを使用し、同様の切り替え方法
により選択信号SEL10〜12を形成することができ
るのでここでは説明は省略する。
【0122】次に、本実施例の定電圧発生回路におけ
る、定電圧制御回路の選択方法について説明する。本実
施例では、たとえば、NMOSQN10を選択する場合につ
いて説明する。
【0123】選択信号SEL10がハイレベルとされ、
選択制御用NMOSQN13のゲートにハイレベルの電圧が
印加されるため、前記NMOSQN13はオンする。したが
って、定電圧制御回路40において、NMOSQN10のソ
ースがオン状態のNMOSQN1を介して電源電圧Vssと
電気的に接続されることにより、定電圧制御用NMOS
QN10を選択することができる。
【0124】一方、選択信号SEL11,SEL12は
共にロウレベルとされるので、選択制御用NMOSQ
N14,QN15のゲートには前記選択信号SEL11,SE
L12すなわちロウレベルの信号が印加されるので、N
MOSQN14,QN15はオフする。よって、定電圧制御用N
MOSQN11,QN12は両電源と電気的に切り離され選択さ
れない。
【0125】ここで、図8に定電圧Vregと選択信号S
EL10〜12の関係についてのタイミングチャートを
示す。図8において、横軸は時間を表わしている。ここ
で、定電圧|Vreg|と、接地電圧Vddとにおいては、差
電圧が大きくなるほど定電圧|Vreg|が大きくなるもの
である。
【0126】まず、選択信号SEL10がハイレベルと
されることにより、前述したように、定電圧は、|Vreg
|=α(|Vthp2|+Vthn)(α:定数)で表わすこと
ができるので、定電圧|Vreg|はα(|Vthp2|+Vthn
10)となる。そして、前記選択信号SEL10がロウ
レベル,選択信号SEL11がハイレベルとされること
によって、定電圧|Vreg|はα(|Vthp2|+Vthn1
1)となる。また、前記選択信号SEL11がロウレベ
ル,選択信号SEL12がハイレベルとされることによ
って、定電圧|Vreg|はα(|Vthp2|+Vthn12)と
なる。つまり、SEL10がハイレベルにされたときの
定電圧|Vreg|が最も低く、SEL3がハイレベルにさ
れたときに定電圧|Vreg|が最も高くなる。
【0127】ところで、前記したように、定電圧制御回
路40に含まれるNMOSの選択は、図3に示す回路と
同様の選択信号形成回路により、ICの検査工程におい
てフューズを切断することにより行なわれる。また、実
施例1と同様に、前記選択信号形成回路において、フュ
ーズの切断による情報記憶方法でなくとも、不揮発性メ
モリや記憶素子等を用いて情報を記憶させることもでき
る。
【0128】前記定電圧制御回路に含まれるNMOSの
選択においては、実施例1でも述べたように、定電圧V
reg,発振停止電圧Vstoは、|Vreg|>|Vsto|かつ|Vr
eg|を低くするという両方の条件を満たさなければなら
ない。前述したように、前記発振停止電圧Vstoは、発
振用インバータを構成するトランジスタのNMOSQ
N0,PMOSQP0の閾値電圧Vthn0,|Vthp0|に依存
するため、特に図示しないテスト回路と接続されたテス
ト用パッドに印加する電圧レベルを制御して、選択信号
SEL10,SEL11,SEL12を順にハイレベル
とする。ここで、テスト回路は、実施例1に記載した前
記テスト回路と同様に、前記テスト用パッドへの入力信
号の組み合わせにより、選択信号SEL10〜12を選
択的に形成する論理回路を含む回路であり、前記テスト
用パッドは1つまたは複数設けることができる。
【0129】そして、定電圧制御用NMOSQN10〜QN12
を順にオンさせて、定電圧Vregを変化させ、出力ライ
ン102に接続されたモニタ用パッドMPにて定電圧V
regを測定する。このとき、ICテストはウエハの状態
で行ない、夫々のICチップ内に設けられた前記テスト
回路,前記テスト用パッドおよびモニタ用パッドを使用
して夫々のICチップについて定電圧Vregの測定が行
なわれる。また、測定時には、定電圧制御回路40,選
択制御回路30のみがアクティブとされ、他の素子は非
アクティブ状態とされているものである。
【0130】そして、実施例1に記載したように、水晶
発振回路における発振用インバータにおいてショート電
流Isを測定し、前記した関係を満たす最適な定電圧Vr
egを特定する。そして、ICチップの実効領域に形成さ
れた定電圧発生回路において定電圧制御回路40に含ま
れる、前記特定した最適なNMOSと接続された選択信
号形成回路のフューズの切断を行ない、定電圧制御用N
MOSを1つ選択する。
【0131】以上、本実施例の定電圧発生回路について
説明してきたが、前述したように、本実施例の定電圧発
生回路は、動作マージンを確保しつつできるだけ低い定
電圧|Vreg|を形成することを特徴とするものであるの
で、トランジスタ数をさほど増加させることなく実現す
ることができるため、チップ面積を大きく増加させるこ
となく、最適な定電圧が設定でき、低消費電力な定電圧
Vregを得ることができる。
【0132】本実施例においては、異なる閾値電圧を有
する定電圧制御用NMOSを3種類であるとして説明し
たが、この数は特に限定されることなく自由に設定する
ことができ、同様に定電圧選択回路の単位回路の数も定
電圧制御用NMOSの数と対応させて設けることができ
る。
【0133】本実施例においては、閾値電圧の設定を定
電圧制御用NMOSQN10>QN11>QN 12、すなわち、Vth
n10>Vthn11>Vthn12として記載したが、これ
に限定されることなく、閾値電圧の設定をQN10<QN11
QN12、すなわち、Vthn10<Vthn11<Vthn12と
して設定することもできる。
【0134】また、実施例1,実施例2として、水晶発
振回路の発振用インバータにて最適発振用インバータを
選択できるもの、定電圧発生回路の定電圧制御回路の最
適NMOSを選択できるものとして別々に例を挙げて説
明したが、図1に示されるように、同時に実施例1の定
電圧発生回路と、実施例2の水晶発振回路を適用するこ
ともでき、この場合最も低消費電力化が図れることはい
うまでもない。この場合、前記選択信号SEL1〜3を
形成する第1の選択信号形成回路と、前記選択信号SE
L10〜12を形成する第2の選択信号形成回路が必要
となるが、前記モニタ用パッドは共用することができ
る。また、前述したように、前記第1の選択信号形成回
路と第2の選択信号形成回路の回路構成は同一にするこ
ともできる。そして、図1のように構成した場合、水晶
発振回路の発振用インバータのショート電流測定結果
と、定電圧Vregの測定結果とによる組み合わせの中か
ら最適な組み合わせを選択することができ、安定した発
振特性を確保しつつ、歩留りを向上させることができ、
さらに一層の低消費電力化を図ることができる。
【0135】以上、実施例1,2を用いて本発明の水晶
発振回路、定電圧発生回路、発振用インバータユニット
選択回路、選択信号形成回路について述べてきたが、前
記発振用インバータユニット選択回路、選択信号形成回
路は図示した回路構成に限定されることなく様々な回路
構成にて実現することができ、例えば、フューズの切断
は高電圧の印加でなくとも、レーザーにてポリシリコン
にて形成されたフューズを切断することもできる。
【0136】<実施例3>次に、図9に腕時計に用いら
れる電子回路の一例が示されている。
【0137】この腕時計は、図示しない発電機構を内蔵
している。使用者が腕時計を装着し腕を動かすと、発電
機構の回転錘が回転し、そのときの運動エネルギーによ
り発電ロータが高速回転され、発電ステータス側に設け
られた発電コイル300から交流電圧が出力される。
【0138】この交流電圧が、ダイオード302で整流
され、二次電池301を充電する。この二次電池301
は、昇圧回路303および補助コンデンサ304と共に
主電源を構成する。
【0139】本実施例では、二次電池の電圧が低くて時
計の駆動電圧に満たないときには、昇圧回路303によ
り二次電池の電圧を時計駆動可能な高電圧に変換し、補
助コンデンサ304に蓄電する。そして、この補助コン
デンサ304の電圧を電源として時計回路が動作する。
【0140】この時計回路は、実施例1,2に記載した
発振回路と定電圧発生回路を含む半導体装置として構成
されており、この半導体装置に端子を介して接続された
水晶振動子X’talを用いて予め設定された発振周波
数、ここで32768Hzの周波数の発振出力を生成
し、この発振出力を分周することにより、一秒ごとに極
性の異なる駆動パルスを出力するように構成されてい
る。この駆動パルスは、時計回路に接続されたステップ
モータの駆動コイル306へ入力される。これにより、
図示しないステップモータは、駆動パルスが通電される
ごとにロータを回転駆動し、図示しない時計の秒針、分
針、時針を駆動し、時刻を表示板にアナログ表示するこ
とになる。
【0141】ここで、本実施例の時計回路330は、前
述した主電源から供給される電圧により駆動される電源
電圧回路部220と、この電源電圧からこの値よりも低
い所定の一定電圧Vregを生成する実施例2に記載した
定電圧発生回路210と、この定電圧Vregにより駆動
される定電圧動作回路部240とを含んで構成される。
【0142】図10には、前記時計回路330のより詳
細な機能ブロック図が示されている。
【0143】定電圧動作回路部240は、外部接続され
た水晶振動子X’talを一部に含んで構成された実施
例1に記載した水晶発振回路200と、波形整形ゲート
201と、高周波分周回路202とを含んで構成され
る。
【0144】前記電源電圧回路部220は、レベルシフ
タ203と、中低周波分周回路204と、その他の回路
205とを含んで構成される。なお、本実施例の時計回
路では、前記電源電圧回路部220と、定電圧発生回路
210とは、主電源から供給される電圧により駆動され
る電源電圧動作回路部240を構成している。
【0145】前記水晶発振回路200は、水晶振動子
X’talを用いて基準周波数fs=32768Hzの
正弦波出力を波形整形ゲート201に出力する。
【0146】前記波形整形ゲート201は、この正弦波
出力を矩形波に整形した後、高周波分周回路202へ出
力する。
【0147】前記高周波分周回路202は、基準周波数
32768Hzを2048Hzまで分周し、その分周出
力をレベルシフタ203を介して中低周波数分周回路2
04へ出力する。
【0148】前記中低周波数分周回路204は、204
8Hzまで分周された信号を、さらに1Hzまで分周
し、その他の回路205へ入力する。
【0149】前記その他の回路205は、1Hzの分周
信号に同期してコイルを通電駆動するドライバ回路を含
んで構成され、この1Hzの分周信号に同期して時計用
駆動用ステップモータを駆動する。
【0150】本実施例の時計回路において、主電源から
供給される電源電圧Vssにより回路全体が駆動される電
源電圧動作回路部240以外に、これにより低い定電圧
Vregで駆動される定電圧動作回路部220を設けたの
は以下の理由による。
【0151】すなわち、このような時計回路では、長期
間安定した動作を確保するために、その消費電力を低減
することが必要となる。
【0152】通常、回路の消費電力は、信号の周波数、
回路の容量に比例し、さらに供給電源電圧の二乗に比例
して増大する。
【0153】ここで、時計回路に着目してみると、回路
全体の消費電力を低減するためには、回路各部に供給す
る電源電圧を低い値、たとえばVregに設定すれば良
い。この定電圧発生回路210は、実施例2に記載した
ように、前記水晶発振回路200の発振動作を補償する
範囲で最小の定電圧Vregを形成することができる。
【0154】次に、信号周波数に着目してみると、時計
回路は、信号周波数が高い水晶発振回路200、波形整
形ゲート201、高周波分周回路202と、それ以外の
回路205とに大別することができる。この信号の周波
数は、前述したように回路の消費電力と比例関係があ
る。
【0155】そこで、本実施例の定電圧発生回路210
は、主電源から供給される電源電圧Vssから、それより
低い定電圧Vregを生成し、これを高周波信号を扱う回
路部230、すなわち水晶発振回路200、波形整形ゲ
ート201、高周波分周回路202へ供給している。こ
のように、前記高周波信号を扱う回路230に対して供
給する駆動電圧を低くすることにより、定電圧発生回路
210の負担をさほど増加させることなく、時計回路全
体の消費電力を効果的に低減することができる。
【0156】なお、本実施例において、高周波分周回路
202と中低周波分周回路204との間にレベルシフタ
203を設けたのは、以下の理由による。
【0157】高周波分周回路202の出力波高値は、定
電圧Vregレベルであり、主電源の電圧Vssの波高値よ
り小さい。このため、前記電源電圧Vssで駆動されてい
る中低周波分周回路204に、高周波分周回路202の
定電圧Vregレベルの出力をそのまま入力しても、この
入力値が中低周波分周回路202の初段のロジックレベ
ルの電圧を超えないため、中低周波分周回路204が正
常に動作しない。よって、前記中低周波分周回路204
が正常に動作するように、前記レベルシフタ203を使
い、前記高周波分周回路202の出力波高値を定電圧レ
ベルから電源電圧レベルまで引き上げている。
【0158】以上述べたように、本実施例の時計回路お
よびこれを含む電子回路は、実施例1の水晶発振回路、
実施例2の定電圧発生回路を含んでいるために、製造ば
らつきによらず、発振用インバータの動作がマージンを
確保しつつ、最小の定電圧を前記水晶発振回路に供給す
ることができるため、電子回路、時計回路の低消費電力
化が図れる。したがって、前述したような、時計または
携帯用の電子機器において、発振動作を安定して行なう
ことができるだけでなく、使用電池の長寿命化を図るこ
とができ、時計又は携帯用の電子機器の使い勝手を向上
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例2の定電圧発生回路及び実施例1の水晶
発振回路を有する発振回路の概略図である。
【図2】実施例1の水晶発振回路を有する発振回路の概
略図である。
【図3】実施例1の発振用インバータ選択回路の概略図
である。
【図4】実施例1の発振停止電圧と選択信号の関係を示
すタイミングチャートの概略図である。
【図5】発振用インバータのショート電流を測定する方
法について説明するための図と、発振停止電圧とショー
ト電流との関係を示すグラフである。
【図6】実施例1の水晶発振回路のゲート波形と,ドレ
イン波形を示す概略図である。
【図7】実施例2の定電圧発生回路を有する発振回路の
概略図である。
【図8】実施例2の定電圧と選択信号の関係を示すタイ
ミングチャートの概略図である。
【図9】実施例3の時計の機能ブロック図である。
【図10】実施例3の携帯用電子機器の機能ブロック図
である。
【図11】従来の定電圧発生回路及び水晶発振回路を有
する発振回路の概略図である。
【図12】従来の定電圧発生回路における定電流源と接
続されたNMOSに流れる定電流とゲート−ソース間電
圧との関係を示すグラフである。
【図13】定電圧|Vreg|と発振停止電圧|Vsto|に関す
る温度と電圧の関係を示す図である。
【符号の説明】
10 発振用インバータ群 20P,20N 選択制御回路(水晶発振回路) 30 選択制御回路(定電圧発生回路) 40 定電圧制御回路 INV1〜3 発振用インバータユニット P1〜P3 パッド OP オペアンプ Rf 帰還抵抗 CG,CD 補償用コンデンサ X’tal 水晶振動子 U1〜U4 単位回路 F1〜F3 フューズ回路 f1〜f3 フューズ R1〜R3 抵抗 I1〜I3 出力インバータ 200 水晶発振回路 201 波形整形用ゲート 202 高周波分周回路 203 レベルシフタ 204 中低周波分周回路 205 その他回路 210 定電圧発生回路 220 電源電圧回路部 230 定電圧駆動動作回路部 240 電源電圧動作回路 300 発電コイル 301 二次電池 302 ダイオード 303 昇圧回路 304 補助コンデンサ 306 時計用モータコイル

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なる閾値電圧を有するトランジスタを
    用いて構成された複数の発振用インバータを含み、選択
    回路を用いていずれか1つの発振用インバータが選択使
    用される発振用インバータ群と、 前記発振用インバータ群の出力側と入力側に接続された
    水晶振動子を有し、前記発振用インバータ群の出力信号
    を位相反転して、前記発振用インバータ群にフィードバ
    ック入力するフィードバック回路と、 を含むことを特徴とする発振回路。
  2. 【請求項2】 一端側が第1の電位側に接続された定電
    流源と、一端側が前記定電流源側、他端側が定電圧出力
    側に接続されるように定電流路に設けられ、閾値電圧が
    夫々異なる複数のトランジスタとを含み、いずれか1つ
    のトランジスタが選択使用され定電流生成用の参照電圧
    を出力する定電圧制御回路と、 前記定電圧制御回路の参照電圧が一方の端子へ入力さ
    れ、他方の端子へ所与の基準電圧が入力されたオペアン
    プと、 一端が前記定電圧制御回路の前記各トランジスタの他端
    側に接続され、他端側が第2の電位側に接続され、前記
    オペアンプの出力を受けてゲート入力電圧が制御される
    トランジスタと、 を含むことを特徴とする定電圧発生回路。
  3. 【請求項3】 請求項1の発振回路、請求項2の定電圧
    発生回路とを含む半導体装置半導体装置。
  4. 【請求項4】 請求項1の発振回路を含み、前記発振回
    路の発振出力から動作基準信号を形成することを特徴と
    する携帯用電子機器。
  5. 【請求項5】 請求項1の発振回路を含み、前記発振回
    路の発振出力から時計基準信号を形成することを特徴と
    する時計。
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