JP2001310651A - 自動走行連結車両及びその進行方向切り替え方法 - Google Patents

自動走行連結車両及びその進行方向切り替え方法

Info

Publication number
JP2001310651A
JP2001310651A JP2000289502A JP2000289502A JP2001310651A JP 2001310651 A JP2001310651 A JP 2001310651A JP 2000289502 A JP2000289502 A JP 2000289502A JP 2000289502 A JP2000289502 A JP 2000289502A JP 2001310651 A JP2001310651 A JP 2001310651A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
bus
traveling
operation control
traveling direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000289502A
Other languages
English (en)
Inventor
Takahiko Murano
隆彦 村野
Masashi Mizukoshi
雅司 水越
Mitsunori Hosokawa
光典 細川
Yoshihiro Okuwa
芳宏 大桑
Tomoyuki Doi
智之 土井
Tomonori Kitazaki
知則 北崎
Manabu Ochihata
学 落畑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2000289502A priority Critical patent/JP2001310651A/ja
Publication of JP2001310651A publication Critical patent/JP2001310651A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)
  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Controls For Constant Speed Travelling (AREA)
  • Regulating Braking Force (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は例えば空港ターミナルウィング間輸送
システムのように両端及び中間に駅のある単線路を往復
運転する輸送システムに適用しうる自動走行連結バス及
びその進行方向切り替え方法に関し、終端駅における折
り返しスペースの省スペース化及び確実な進行方向切り
替えを実現することを課題とする。 【解決手段】各々の車両運転制御を行なうECU16
A,16Bが設けられたバス10A,10Bの後部同士
を連結させ、かつ、ECU16A,16B同士をワイヤ
ーハーネス18により接続して双方向通信可能な構成と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動走行連結車両及
びその進行方向切り替え方法に係り、例えば空港ターミ
ナルウィング間輸送システムのように両端及び中間に駅
のある単線路を往復運転する輸送システムに適用しうる
自動走行連結車両及びその進行方向切り替え方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、ゴムタイヤを有した車両で軌道上
を走行する新交通システムが実用化されている。例えば
空港ターミナルウィング間輸送システムとして用いられ
る新交通システムでは、車両としてバスを用いることが
行なわれている。
【0003】従来、この種の輸送システムに用いられて
いるバスは、自動走行(運転者の搭乗なし)及び手動走
行(運転者の搭乗有り)の双方の運転モードに対応しう
る構成とされている。また、バスは1台で走行する構
成、或いは複数の車両を連結した構成(隊列或いは牽
引)があり、いずれの構成のバスも一方向にのみ進行可
能な構成とされていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、空港ターミ
ナルには航空機の発着を行なうための種々の設備が設け
られているため、空港ターミナルウィング間輸送システ
ムの設置面積も極力小さくする必要がある。このため、
空港ターミナルウィング間輸送システムでは、バスが単
線路を往復運転する構成とされている。このため、バス
が終端駅に到着した際、バスの進行方向を代える必要が
ある。
【0005】しかしながら、従来のバスは一方向にのみ
進行可能な構成であるため、終端駅に到着後に折り返し
運転を行なうためにはUターンを行なう必要があり、終
端駅にUターンのための空間(折り返しスペース)を形
成する必要があるという問題点があった。
【0006】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、終端駅における折り返しスペースの省スペース化
及び確実な進行方向切り替えを実現し得る自動走行連結
車両及びその進行方向切り替え方法を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明では,次の各手段を講じたことを特徴とするも
のである。
【0008】請求項1記載の発明に係る自動走行連結車
両は、単独で手動/自動走行可能な構成とされると共
に、各々の車両運転制御を行なう車両運転制御装置が設
けられた第1及び第2の車両の後部同士を連結器により
連結させ、かつ、前記各車両運転制御装置同士を車両間
通信手段により接続し、双方向通信可能な構成としたこ
とを特徴とするものである。
【0009】上記発明によれば、自動走行連結車両を第
1及び第2の車両の後部同士が連結された構成としたこ
とにより、自動走行連結車両は終端駅においてUターン
する必要がなくなり、進行方向を切り替えることにより
逆方向に走行することが可能となる。このため,終端駅
における折り返しスペースの省スペース化を図ることが
できる。
【0010】また、第1及び第2の車両にそれぞれ設け
られ、各々の車両運転制御を行なう車両運転制御装置
は、車両間通信手段により接続されて双方向通信可能な
構成とされている。このため、進行方向を切り替える処
理を自動的に行なうことが可能となる。
【0011】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の自動走行連結車両において、前記車両運転制御装置
は、前記二台の車両の内、進行方向前方側の牽引側車両
の駆動装置により第1及び第2の車両双方を走行させる
ことを特徴とするものである。
【0012】上記発明によれば、車両運転制御装置は、
二台の車両の内、進行方向側の牽引側車両の駆動装置
(例えば、エンジン)により第1及び第2の車両双方を
走行させるため、各車両の駆動装置を共に駆動させて走
行する構成に比べて制御を簡単化することができると共
に経済性の向上を図ることができる。
【0013】また、請求項3記載の発明は、請求項1ま
たは2記載の自動走行連結車両において、前記第1及び
第2の車両のそれぞれに、操舵輪の操舵を行なう操舵装
置を設け、かつ、前記車両運転制御装置は、走行時にお
いて第1及び第2の車両の前記操舵装置を共に駆動させ
ることを特徴とするものである。
【0014】上記発明によれば、自動走行連結車両は第
1及び第2の車両の後部同士が連結された構成とされて
いるため、自動走行連結車両の進行方向の最前部に位置
する車輪は操舵輪となり、また進行方向の最後部に位置
する車輪も操舵輪となる。また、車両運転制御装置は、
走行時において第1及び第2の車両の前記操舵装置を共
に駆動させるため、自動走行連結車両全体としては4W
Sと同様の構成となり、よって最小回転半径を小さくす
ることができる。
【0015】また、請求項4記載の発明は、請求項1乃
至3のいずれかに記載の自動走行連結車両において、前
記第1及び第2の車両のそれぞれに、地上通信設備と通
信を行なうための車載通信機を設け、かつ、該車載通信
機に設けられたアンテナが車両進行方向に直行する方向
にずらして配設されていることを特徴とするものであ
る。
【0016】上記発明によれば、各車載通信機に設けら
れたアンテナがずらして配置されているため、地上通信
設備から送信された信号が各車載通信機に同時に受信さ
れて混信が発生することを防止できる。
【0017】また、請求項5記載の発明は、単独で手動
/自動走行可能な構成とされると共に、後部同士を連結
された第1及び第2の車両よりなる自動走行連結車両が
終端駅に到着した際、進行方向の切り替え処理を行なう
自動走行連結車両の進行方向切り替え方法であって、前
記第1及び第2の車両にそれぞれ設けられ、共に各々の
車両運転制御を行なう第1及び第2の車両運転制御装置
と、該第1及び第2の車両運転制御装置を双方向通信可
能に接続する第1の通信手段と、前記終端駅に設けら
れ、前記第1の車両運転制御装置と通信を行なう第1の
地上通信機と、前記終端駅に設けられ、前記第2の車両
運転制御装置と通信を行なう第2の地上通信機と、該第
1及び第2の地上通信機を双方向通信可能に接続する第
2の通信手段とを備え、自動走行連結車両が前記終端駅
に到着した際、前記第1の地上通信手段から前記第1の
車両運転制御装置に向け走行方向切り替え信号を送信
し、前記第1の車両運転制御装置は前記切り替え信号を
受信することにより、前記第1の車両の車両進行モード
を切り替える処理を行なうと共に、前記第2の車両運転
制御装置に向け前記第1の通信手段を用いて走行方向切
り替え信号を送信し、前記第2の車両運転制御装置は前
記切り替え信号を受信することにより、前記第2の車両
の車両進行モードを切り替える処理を行なうと共に、前
記第2の地上通信機に向け走行方向切り替え信号を送信
し、該第2の車両運転制御装置からの走行方向切り替え
信号の有無により、前記自動走行連結車両の進行方向切
り替え処理が正常に終了したか否かを判断することを特
徴とするものである。
【0018】上記発明によれば、地上通信機においても
進行方向切り替え処理が正常に終了したか否かを判断す
ることができるため、進行方向切り替え処理の信頼性を
向上させることができる。
【0019】また、請求項6記載の発明は、請求項2ま
たは3記載の自動走行連結車両において、前記第1及び
第2の車両は、それぞれに変速処理を行なう変速装置を
設けており、かつ、前記車両運転制御装置は、進行方向
後方側に位置する前記牽引側車両の前記駆動装置の駆動
力が不足すると判断した場合、進行方向後方側に位置す
る被牽引側車両の前記変速装置をニュートラルレンジか
らリバースレンジに切り替え、前記被牽引側車両の駆動
装置も稼働することを特徴とするものである。
【0020】上記発明によれば、被牽引車両をニュート
ラルレンジとしておくことにより、通常走行において支
障が発生するようなことはない。また、例えば急勾配な
上り坂を走行するような、牽引側車両の駆動装置のみで
は駆動力が不足するような場合には、車両運転制御装置
は被牽引側車両の変速装置をニュートラルレンジからリ
バースレンジに切り替えるため、被牽引側車両の駆動装
置は稼働し、牽引側車両の駆動装置をアシストする。よ
って、急勾配な上り坂を走行するような場合であって
も、既定の速度で走行することが可能となる。
【0021】また、請求項7記載の発明は、請求項1乃
至3のいずれかに記載の自動走行連結車両において、前
記第1及び第2の車両は、それぞれに制動処理を行なう
制動装置を設けており、かつ、前記車両運転制御装置
は、進行方向後方側に位置する前記被牽引側車両の前記
制動装置の制動力が不足すると判断した場合、進行方向
前方側に位置する前記牽引側車両の前記制動装置を稼働
させ、前記被牽引側車両の前記制動装置が発生させる制
動力以下の範囲で制動力を前記牽引側車両に発生させる
ことを特徴とするものである。
【0022】上記発明によれば、例えば急勾配な下り坂
や多人数乗車状態で走行するような、被牽引側車両の制
動装置のみでは制動力が不足するような場合には、車両
運転制御装置は牽引側車両の制動装置も稼働する。よっ
て、急勾配な下り坂や多人数乗車状態で走行する場合で
あっても、既定の速度で走行することが可能となる。
【0023】また、牽引側車両の制動装置が生成する制
動力の大きさは、被牽引側車両の制動装置が発生させる
制動力以下の範囲とされているため、制動時において被
牽引車両が牽引車両を押すことにより発生する、いわゆ
るジャックナイフ現象を防止することができ、安全性の
向上を図ることができる。
【0024】また、請求項8記載の発明は、請求項1,
2,3,6,7のいずれかに記載の自動走行連結車両に
おいて、前記第1及び第2の車両に、走行軌道に設けら
れた基準位置を検出する検出手段を設け、かつ、前記車
両運転制御装置は、前記検出手段から得られる前記基準
位置に基づき、前記第1及び第2の車両の各連結部が実
質的に同一位置を通過するよう前記操舵装置を制御する
ことを特徴とするものである。
【0025】上記発明によれば、第1の車両及び第2の
車両は、それぞれに設けられた検出手段から検出される
基準位置の情報に基づき独自に操舵制御を行なう。この
際、車両運転制御装置は、第1及び第2の車両の各連結
部が実質的に同一位置を通過するよう操舵制御を行な
う。よって、第1の車両と第2の車両を連結する連結器
に作用する力を軽減することができる。
【0026】また、第1の車両の操舵制御と、第2の車
両の操舵制御は独立して行なわれるため、各車両間で操
舵に関する情報の送受信は不要であり、また連結器に作
用する力を計測する必要もないため、操舵制御に要する
機器の簡略化を図ることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面と共に説明する。
【0028】図1は、本発明の一実施例である自動走行
連結車両及びそのインフラ施設を説明するための図であ
る。尚、本実施例では、車両としてバスを用いた例につ
いて説明する。
【0029】自動走行連結バス10(以下、単に連結バ
スという)は、例えば空港ターミナルウィング間輸送シ
ステム(以下、単に輸送システムという)に用いられる
ものであり、図1では連結バス10が輸送システムの終
端駅に到着した状態を示している。前記したように、空
港ターミナルには航空機の発着を行なうための種種の設
備が設けられているため、輸送システムの設置面積も極
力小さくする必要があり、このため連結バス10は空港
ターミナルウィング間に配設された単線路(以下、軌道
11という)を往復運転する構成とされている。
【0030】連結バス10は、2台のバス10A,10
Bを連結器12により連結した構成とされている。各バ
ス10A,10Bは略同一構成とされており、それぞれ
単独で手動走行及び自動走行が可能な構成とされてい
る。ここで、手動運転とは運転者が搭乗してバス10
A,10Bを運転するモードであり、自動走行とは運転
者が搭乗することなく、後述する各バス10A,10B
に搭載されたECU16A,16Bにより走行制御を行
なうモードである。
【0031】以下、各バス10A,10Bの構成につい
て説明する。尚、前記したように各バス10A,10B
は略同一構成とされているため、バス10Aの構成につ
いては符号に記号Aを、バス10Bの構成については符
号に記号Bを付して各バス10A,10Bの構成を一括
的に説明するものとする。
【0032】本実施例では、バス10A,10Bは駆動
装置14A,14Bとしてエンジンを用いている。ま
た、バス10A,10Bは前記のように単独で手動走行
及び自動走行が可能な構成とされており、このため自動
走行用のエンジンコントロールユニット16A,16B
(以下、ECUという)を有している。
【0033】また、図6及び図8に示すように、各バス
10A,10Bには制動処理を行なう制動装置30A,
30B、シフトレンジの切り替え処理を行なう変速装置
32A,32B、操舵処理を行なう操舵装置34A,3
4B、及び後述する操舵処理時に使用する横偏差検出セ
ンサ36A.36B等がそれぞれ設けられている。そし
て、これらの各装置30A,30B,32A,32B,
34A,34Bは、ECU16A,16Bに統括制御さ
れる構成となっており、これにより連結バス10は自動
走行が可能な構成とされている。
【0034】尚、バス10Aにおいて、図中矢印X1方
向側の車輪は操舵輪26Aであり、図中矢印X2方向側
の車輪は駆動輪27Aである。また、バス10Bにおい
て、図中矢印X2方向側の車輪は操舵輪26Bであり、
図中矢印X1方向側の車輪は駆動輪27Bである。従っ
て、上記の操舵装置34A,34Bは操舵輪26A,2
6Bの操舵処理を行ない、また制動装置30A,30B
は駆動輪27A,27Bを駆動する。
【0035】また、各バス10A,10Bには、車載通
信機20A,20Bが配設されている。この車載通信機
20A,20Bは、アンテナ21A,21Bを用いて軌
道11に配設された地上通信機22A,22B(以下、
単に通信機という)と双方向通信を行ないうる構成とさ
れている。
【0036】この車載通信機20A,20Bと通信機2
2A,22Bとの間では、制限速度情報,緊急情報,及
び後述する走行方向切り替え信号等の送受信処理が行な
われる。また、各車載通信機20A,20BはECU1
6A,16Bに接続されており、上記した各情報及び信
号はECU16A,16Bに供給される構成となってい
る。
【0037】ここで、上記構成とされた各バス10Aと
バス10Bとを連結する連結器12の構造について説明
する。各バス10A,10Bの後端部には、図5に拡大
して示すように、連結器取り付け面39A,39Bが設
けられている。そして、連結バス10は、各バス10
A,10Bの連結器取り付け面39A,39B同士を連
結器12により連結した構成とされている。
【0038】バス10Aに設けられた連結器取り付け面
39Aは、その中央に連結棒用フック42Aが設けられ
ており、両端近傍にはワイヤ用フック43Aが、また両
端部にはリアバンパー46Aが設けられている。更に、
バス10Bに設けられた連結器取り付け面39Bは、そ
の中央に連結棒用フック42Bが設けられており、この
連結棒用フック42Bの両側位置にはワイヤ用フック4
3Bが、また連結器取り付け面39Bの両端部にはリア
バンパー46Bが設けられている。
【0039】連結棒用フック42Aと連結棒用フック4
2Bとの間には、連結棒40が配設される。連結棒40
の両端には連結孔が形成されており、この連結孔に連結
棒用フック42A,42Bが嵌入することにより、バス
10A,10Bは連結棒40により連結される。
【0040】また、各ワイヤ用フック43Aとワイヤ用
フック43Bとの間には、ワイヤ44が配設される。こ
のワイヤ44は、例えば急カーブ等において連結器取り
付け面39A,39B同士が近接した際、ワイヤ44が
各連結器取り付け面39A,39Bと当接することによ
り、各連結器取り付け面39A,39B同士が衝突する
ことを防止するために配設されている。
【0041】また、ワイヤ用フック43Aとワイヤ用フ
ック43Bとの間には、ワイヤーハーネス18が配設さ
れている。また、バス10Aに搭載されているECU1
6Aとバス10Bに搭載されているECU16Bは、こ
のワイヤーハーネス18により相互に通信可能な構成と
されている。よって、仮に一方のECUがフェールした
としても、他方のECUにより各バス10A,10Bを
制御することが可能であり、連結バス10の信頼性の向
上を図ることができる。尚、リアバンパー46A,46
Bは、例えば急カーブ等において軌道11に設けられて
いる側壁(図示せず)にバス10A,10Bが直接接触
しないよう設けられている。
【0042】上記構成とされた連結バス10は、走行方
向前方のバスが牽引側バスとなり、走行方向後方のバス
が被牽引側バスとなる。具体的には、図1において連結
バス10の進行方向が図中矢印X1方向であったとする
と、バス10Aが牽引側バスとなり、このバス10Aに
設けられた駆動装置14Aのみが駆動力を発生すると共
に、変速装置32Aは所定のシフトチェンジ処理を行な
う。一方、バス10Bは被牽引側バスとなり、このバス
10Bの駆動装置14Bはアイドル状態(または、停止
させてもよい)に、また変速装置32Bはニュートラル
状態(Nレンジ)となる。
【0043】このように、通常走行時においては、連結
バス10は二台のバス10A,10Bの内、進行方向側
の牽引側バス10Aの駆動装置14Aにより各バス10
A,10Bの双方を走行させるため、各バス10A,1
0Bの駆動装置14A,14Bを共に駆動させて走行す
る構成に比べて制御を簡単化することができると共に経
済性の向上を図ることができる。
【0044】また、各バス10A,10Bに設けられて
いる各装置の制御モードは次のようになる。即ち、連結
バス10全体の運転制御は、牽引側バスとなるバス10
Aに設けられたECU16Aが主となって(マスターと
なって)制御処理を行ない、被牽引側バスとなるバス1
0BのECU16Bはスレーブ側となる。スレーブ側の
ECU16Bは、マスター側のECU16Aの指示に従
い制御処理を行なう。
【0045】また、ブレーキ制御を行なう制動装置30
A,30Bは、通常走行時には被牽引側(スレーブ側)
の制動装置30Bのみが動作するよう制御されている。
この構成としたのは次の理由による。即ち、牽引側(マ
スター側)の制動装置30Aのみが動作する構成では、
制動時に被牽引側(スレーブ側)のバス10Bが連結部
分において牽引側(マスター側)のバス10Aを押して
しまい、各バス10A,10Bが連結部分でく字状に折
れ曲がった状態となる現象(いわゆるジャックナイフ現
象)が発生するおそれがある。しかるに、被牽引側(ス
レーブ側)の制動装置30Bのみが動作するよう構成す
ることにより、制動時に被牽引側(スレーブ側)のバス
10Bが連結部分において牽引側(マスター側)のバス
10Aを押すことはなくなり、ジャックナイフ現象の発
生を抑制できるからである。
【0046】また、変速装置32A,32Bは、通常走
行時においては牽引側の駆動装置14Aにより連結バス
10は走行するため、牽引側のバス10Aの変速装置は
運転状態に対応して変速処理を行ない、被牽引側のバス
10Bの変速装置はニュートラルレンジ(Nレンジ)に
固定される。
【0047】更に、操舵処理を行なう操舵装置34A,
34Bは、牽引側ではバス10Aが前進するため前進方
向制御を行ない、被牽引側ではバス10Bが後退走行す
るため後退方向制御を行なう。この操舵制御を行なう
際、連結バス10は各バス10A,10Bの後部同士が
連結された構成とされているため、図2に示すように連
結バス10全体としては、進行方向の最前部に位置する
車輪26A、及び進行方向の最後部に位置する車輪26
Bが共に操舵輪となる。また、各操舵輪26A,26B
は、それぞれ独立して操舵角の制御が可能である。この
ため、連結バス10全体としては4WSと同様の構成と
なり、よって最小回転半径を小さくすることができる。
尚、ECU16A,16Bは、軌道11に設けられた走
行基準曲線38(図8参照)に基づき操舵装置34A,
34Bを制御するが、この操舵制御については説明の便
宜上、後述するものとする。
【0048】上記構成とされた連結バス10によれば、
各バス10A,10Bをその後部同士が連結された構成
としたため、連結バス10が軌道11の端部に設けられ
た終端駅28に到着した際、Uターンする必要がなくな
る。即ち、牽引側バスであったバス10Aを被牽引側バ
スに切り替え、被牽引側バスであったバス10Bを牽引
側バスに切り替える。
【0049】このよう、連結バス10の進行方向を切り
替えることにより、連結バス10は図1に矢印X2方向
に進行することが可能となる。即ち、本実施例の連結バ
ス10によれば、終端駅28に折り返しスペースを設け
る必要がなくなり、終端駅28の省スペース化を図るこ
とができる。
【0050】また、前記のように各バス10A,10B
に搭載されているECU16A,16Bは、ワイヤーハ
ーネス18により接続されて双方向通信可能な構成とさ
れているため、進行方向を切り替える処理はワイヤーハ
ーネス18を用いた双方向通信により自動的に行なうこ
とが可能である。
【0051】ところで、終端駅28における進行方向を
切り替える処理は、高い信頼性を持って行なう必要があ
る。よって、進行方向の切り替え処理が終了した後、進
行方向の切り替え処理が正常に行なわれたか否かを判定
する必要がある。このため本実施例では、進行方向の切
り替え処理の確認を実施するに際し、連結バス10内の
各ECU16A,16B間におけるセルフチェックと、
軌道11に配設されている通信機22A,22Bにおけ
る確認処理との二つの確認処理を実施しており、これに
より信頼性の向上を図っている。
【0052】以下、実施例で行なっている進行方向の切
り替え確認処理について、図1、図3、及び図4を用い
て説明する。尚、図1及び図3は連結バス10が矢印X
1方向に走行することにより終端駅28に到着した状態
を示しており、この状態からの進行方向の切り替え処理
について説明するものとする。
【0053】終端駅28には、図1に示すように、通信
機22A,22Bが設けられている。通信機22Aは、
到着時における牽引側バス10Aの車載通信機20Aと
アンテナ21Aを介して通信を行なう構成とされてい
る。また、通信機22Bは、到着時における被牽引側バ
ス10Bの車載通信機20Bとアンテナ21Bを介して
通信を行なう構成とされている。
【0054】この際、本実施例では図3に示すように、
各アンテナ21A,21Bは各バス10A,10Bのル
ーフ側部位置に配設されている。また、各バス10A,
10Bは同一構成で互いに後部が連結されているため、
各アンテナ21A,21Bの配設位置は対象な位置とな
っている。
【0055】このため、各アンテナ21A,21Bは、
連結バス10の走行方向(図中、矢印X1.X2で示
す)に直行する方向にずらして配設された構成となって
いる(ずらし量を図3に矢印Wで示す)。これにより、
通信機22A,22Bから送信された信号が各アンテナ
21A,21Bで同時に受信されてしまうことを防止で
き、よって各車載通信機20A,20Bに混信が発生す
ることを防止できる。
【0056】軌道11に設けられた通信機22Aは、図
4のステップ10(図では、ステップをSと略称してい
る)において停止案内信号を送信している。この停止案
内信号は、連結バス10が終端駅28の所定停止位置に
停止するよう停止制御を行なうための信号である。停止
案内信号は車載通信機20Aで受信され、バス10Aの
ECU16Aはこの停止案内信号に基づき連結バス10
(バス10A,10B)を終端駅28の所定停止位置に
停止させる(ステップ11)。
【0057】連結バス10が終端駅28に到着すると、
各バス10A,10BのECU16A,16Bはそれぞ
れ停止後処理を行なう(ステップ12,13)。ここで
停止後処理とは、各バス10A,10Bに乗車していた
乗客を降車させるためにドアを開く等の処理である。
【0058】停止後処理が終了すると、牽引側のバス1
0AのECU16Aは車載通信機20Aを用いて通信機
22Aに向け停止完了信号を送信する(ステップ1
4)。また、通信機22Aがバス10Aから送信される
停止完了信号を受信すると(ステップ15)、続くステ
ップ17において通信機22Aはバス10Aに向けて進
行方向を切り替えるための進行方向切替信号を送信する
(ステップ16)。
【0059】バス10AのECU16Aは、通信機22
Aから送信された進行方向切替信号を受信すると(ステ
ップ17)、ワイヤーハーネス18を用いてこの進行方
向切替信号を被牽引側バス10BのECU16Bに送信
する(ステップ18)。これにより、各ECU16A,
16Bは、共に進行方向切替信号を受信した状態とな
る。このように各ECU16A,16Bが進行方向切替
信号を受信すると、ECU16Aはバス10Aに搭載さ
れている各制御装置の進行方向モードを切り替える処理
を行ない(ステップ19)、またECU16Bはバス1
0Bに搭載されている各制御装置の進行方向モードを切
り替える処理を行なう(ステップ26)。
【0060】このステップ19で実施される具体的な処
理は、次の通りである。即ち、ECU16A,16Bで
は、バス10Bに設けられたECU16Bがマスター側
に切り替わり、バス10AのECU16Aはスレーブ側
に切り替わる。
【0061】また、シフトコントロールを行なう変速装
置では、進行方向の切り替え処理によりバス10Bが牽
引側となるため、牽引側となるバス10Bの変速装置は
運転状態に対応して変速処理を行ない、被牽引側となる
バス10Aの変速装置はニュートラルに固定される。
【0062】更に、操舵コントロールを行なう操舵制御
装置では、進行方向の切り替えによりバス10Bが前進
側となるため前進方向制御を行ない、後退走行となるバ
ス10Aの操舵制御装置は後退方向制御を行なう。
【0063】ステップ19において進行方向の切り替え
処理が終了すると、バス10AのECU16Aは通信機
22Aとの通信を停止する(ステップ20)。一方、バ
ス10BのECU16Bは、ステップ26における進行
方向の切り替え処理が終了すると、切り替え処理が適正
に終了したか否かのセルフチェックを実施する(ステッ
プ27)。この時に実施するセルフチェックは、ECU
16B自身及びワイヤーハーネス18を用いたECU1
6Aのみのセルフチェックであり、通信機22Aとの通
信を伴うものではない。
【0064】ステップ27の処理により、各ECU16
A,16Bにおいて進行方向の切り替え処理が適正に終
了したと判断されると、ECU16Bは通信機22Bに
対して切り替えが終了したことを示す切替終了信号を送
信する(ステップ28)。
【0065】通信機22Bは、ステップ29において切
替終了信号を受信すると、この切替終了信号を通信機2
2Aに転送し、ステップ24において各ECU16A,
16Bは切替完了通常発車処理を実行する。ここで、切
替完了通常発車処理とは、乗客を搭乗させるために開い
ていたドアを閉じる等の処理である。このステップ24
の処理が終了することにより、進行方向の切り替え処理
が終了する。
【0066】一方、通信機22Aは、ステップ20の処
理によりバス10Aとの通信が途絶えた後、もう一方の
通信機22Bから切替終了信号29が送信されたか否か
を常時判定する。そして、バス10Aとの通信が途絶え
た後、一定時間にわたりステップ29による切替終了信
号の入来がないと判断すると、処理をステップ30に進
め、進行方向切替を実施するシステムに異常が発生して
いることを表示する。
【0067】一方、ステップ21において一定時間内に
切替終了信号が出力されたと判断すると、続くステップ
22において、通信機22Aはバス10Bと通信機22
Bとの通信が行なわれているか否かを確認する。この判
断処理は、各通信機22A,22Bを接続する通信ライ
ン24を用いて行なわれる。
【0068】そして、ステップ23において、バス10
Bと通信機22Bとの通信が行なわれていないと判断さ
れた場合には、何らかの理由(例えば、通信時における
外乱の侵入等)により切替処理が失敗したことが考えら
れる(ステップ31)。この場合には、ステップ32に
おいて、通信機22Aに対して再度進行方向切替信号を
送信し、上記した処理を繰り返し実施する。但し、所定
回数(X回)以上この処理が繰り返し実施される場合に
は、やはりシステムに異常が発生しているとしてシステ
ム異常の表示を行なう。
【0069】一方、ステップ23において、バス10B
と通信機22Bとの通信が行なわれていると判断された
場合には、正常に切替処理が終了した状態であり、よっ
て処理をステップ24に進め、各ECU16A,16B
は切替完了通常発車処理を実行する。
【0070】上記したように、本実施例による進行方向
の切り替え方法によれば、ステップ27において連結バ
ス10側で進行方向の切り替え処理のセルフチェックを
行なうと共に、ステップ21〜ステップ24の処理で軌
道11に配設された通信機22A,22B側でも進行方
向の切り替え処理が適正に行なわれたか否かのチェック
を行なっている。よって、進行方向切り替え処理が正常
に終了したか否かを確実に判断することが可能となり、
進行方向切り替え処理の信頼性を向上させることができ
る。
【0071】次に、連結バス10が、例えば多人数乗車
状態であったり、また急勾配を走行する時にECU16
A,16Bが実施する制御動作について説明する。図6
に示されるような上り急勾配を多人数乗車状態で走行し
ようとした場合、牽引側のバス10Aの駆動装置14A
だけでは、十分な速度を得ることができず、既定の速度
を実現できないおそれがある(既定速度より遅くな
る)。一方、下り急勾配を多人数乗車状態で走行しよう
とした場合、被牽引側のバス10Bの制動装置30Bだ
けでは、十分な制動力を得ることができず、既定の速度
を実現できないおそれがある(既定速度より速くな
る)。
【0072】そこで、本実施例に係る連結バス10は、
上り急勾配等の駆動力が不足する場合には、被牽引側で
あるバス10Bの駆動装置14Bも駆動させることによ
り牽引側であるバス10Aの駆動装置14Aをアシスト
(以下、これを駆動アシストという)し、また下り急勾
配等の制動力が不足する場合には、牽引側であるバス1
0Aの制動装置30Aも駆動させることにより被牽引側
であるバス10Bの制動装置30Bをアシスト(以下、
これを制動アシストという)する構成としている。以
下、このECU16A,16Bが実施する駆動・制動動
作について、図7を用いて説明する。尚、図7に示す駆
動・制動制御処理は、マスター側のECU(本実施例の
場合は、ECU16A)が実施する。
【0073】図7に示される駆動・制動制御処理は、所
定時間ごとに実施されるルーチン処理である。同図に示
す駆動・制動制御処理が起動すると、先ずステップ40
において、ECU16Aは現在の制御状態が制動アシス
トを実施している状態かどうかを判断する。この制動ア
シスト中であるか否かの判断は、後述するステップ5
1,53でセット或いはリセットされる制動アシストフ
ラグ(FBA)のセット状態から判断される。
【0074】ステップ40において現在制動アシストを
実施していない(NO)と判断されると、処理はステッ
プ41に進み、ECU16Aは現在の制御状態が駆動ア
シストを実施している状態かどうかを判断する。この駆
動アシスト中であるか否かの判断は、後述するステップ
46,48でセット或いはリセットされる駆動アシスト
フラグ(FAA)のセット状態から判断される。
【0075】ステップ41において現在駆動アシストを
実施していない(NO)と判断されると、処理はステッ
プ42に進む。ステップ42では、別のルーチンとして
実施される駆動アシスト判定ルーチンを実施し、現在の
連結バス10の状態が駆動アシストを必要としている状
態かどうかを判断する。
【0076】ここで実施される駆動アシスト判定処理で
は、例えば牽引側バス10Aに設けられた車輪速センサ
からの出力に基づき、この車輪速センサにより車輪が空
転していることが検出されたときに駆動アシストが必要
であると判定する。或いは、牽引側バス10Aに設けら
れている車速センサからの出力に基づき、検出された車
速が目標車速に対して遅いときに駆動アシストが必要で
あると判定する。
【0077】ステップ42で駆動アシスト処理が必要
(YES)と判断され場合、処理はステップ43に進
む。ステップ43では、ECU16Aは駆動アシストを
開始するための処理を実施する。このステップでは、駆
動装置14Bが停止されている場合には起動処理を行な
い、また変速装置32Bをニュートラルレンジ(Nレン
ジ)からリバースレンジ(Rレンジ)に切り替える処理
が行なわれる。この際、牽引側のバス10Aに配設され
たECU16Aからの制御信号は、ワイヤーハーネス1
8を介して被牽引側のバス10Bに配設された駆動装置
14B及び変速装置32Bに送信される。
【0078】続くステップ45では、駆動アシスト量の
計算が実施される。このステップ45で計算される駆動
アシスト量は、前記した車輪速センサにより検出される
車輪の空転量、或いは車速センサにより検出される車速
と目標車速との差等に基づき決定される。駆動アシスト
量が計算されると、ECU16Aはこの駆動アシスト量
に対応した駆動力を発生させるよう駆動装置14Bを制
御する。具体的には、駆動装置14Bがエンジンである
場合には、スロットル開度の開弁制御を行なう。
【0079】これにより、被牽引側のバス10Bの駆動
装置14Bが稼働して牽引側のバス10Aの駆動装置1
4Aをアシストするため、図6に示すような上り急勾配
を多人数乗車で走行するような牽引側バス10Aの駆動
装置14Aのみでは駆動力が不足するような場合であっ
ても、目標車速で連結バス10を走行させることが可能
となる。
【0080】上記したステップ45の処理が終了する
と、処理はステップ46に進み、駆動アシストフラグF
AAをセットする(FAA→ON)。この駆動アシスト
フラグFAAは現在の駆動制御状態を示すフラグであ
り、前記したステップ41でECU16Aが現在の駆動
制御状態を検知するのに用いられる。このステップ46
の処理が終了すると、今回の駆動・制動制御処理を終了
する。
【0081】一方、前記したステップ41で現在の駆動
制御状態が駆動アシスト中(YES)であると判断され
ると、処理はステップ44に進む。ステップ44では、
前記したステップ42と同様の駆動アイスと判定ルーチ
ンが実施され、現在の連結バス10の状態が駆動アシス
トを必要としている状態かどうかを判断する。
【0082】ステップ44で、現在の連結バス10の状
態が駆動アシストを必要としている状態である(YE
S)と判断された場合、前記したステップ45,46の
処理を実施し、今回の駆動・制動制御処理を終了する。
よって、ステップ44で肯定判断がされた場合は、駆動
アシスト状態(被牽引側のバス10Bの駆動装置14B
が、牽引側のバス10Aの駆動装置14Aをアシストす
る状態)を維持する。
【0083】また、ステップ44で、現在の連結バス1
0の状態が駆動アシストを必要としない状態である(N
O)と判断された場合、処理はステップ47に進む。ス
テップ47では、駆動アシスト終了処理が実施される。
このステップでは、駆動装置14Bを停止或いはアイド
ル状態とし、また変速装置32Bをリバースレンジ(R
レンジ)からニュートラルレンジ(Nレンジ)に切り替
える処理が行なわれる。
【0084】上記したステップ47の処理が終了する
と、処理はステップ48に進み、駆動アシストフラグF
AAをリセットする(FAA→OFF)。そして、この
ステップ48の処理が終了すると、ECU16Aは今回
の駆動・制動制御処理を終了する。
【0085】一方、ステップ40において、現在の制動
制御状態が制動アシスト中である(YES)と判断され
場合、またはステップ42において現在の連結バス10
の状態が駆動アシストを必要としていない(NO)と判
断された場合、処理はステップ49に進む。
【0086】ステップ49では、別のルーチンとして実
施される制動アシスト判定ルーチンを実施し、現在の連
結バス10の状態が制動アシストを必要としている状態
かどうかを判断する。ここで実施される制動アシスト判
定処理では、例えば牽引側バス10Aに設けられている
車速センサからの出力に基づき、検出された車速が目標
車速に対して速いときに制動アシストが必要であると判
定する。
【0087】ステップ49で駆動アシスト処理が必要
(YES)と判断され場合、処理はステップ52に進
む。ステップ52では、制動アシスト量の計算が実施さ
れる。このステップ52で計算される駆動アシスト量
は、前記した車速センサにより検出される車速と目標車
速との差に基づき決定される。制動アシスト量が計算さ
れると、ECU16Aはこの制動アシスト量に対応した
制動力を発生させるよう制動装置30Aを制御する。
【0088】これにより、連結バス10が下り急勾配を
多人数乗車状態で走行するような、被牽引側のバス10
Bの制動装置30Bのみでは制動力が不足するような場
合であっても、ECU16Aはバス10Bの制動装置3
0Bに加え、牽引側のバス10Aの制動装置30Aも稼
働させる。従って、上記のように下り急勾配を多人数乗
車状態で走行するような場合であっても、連結バス10
を目標速度で走行させることが可能となる。
【0089】ところで、牽引側及び被牽引側の各バス1
0A,10Bに設けられた制動装置30A,30Bを共
に稼働させる場合には、前記したジャックナイフ現象の
発生が問題となる。そこで本実施例では、ステップ52
で制動アシスト量を計算する際、牽引側のバス10Aの
制動装置30Aが生成する制動力の大きさは、被牽引側
のバス10Bの制動装置30Bが発生させる制動力以下
の範囲となるよう設定されている。
【0090】即ち、制動アシストの実施中においては、
牽引側のバス10Aの制動装置30Aが生成する制動力
は、必ず被牽引側のバス10Bの制動装置30Bが発生
させる制動力よりも小さくなるよう構成されている。こ
の構成とすることにより、制動時において被牽引側のバ
ス10Bが牽引側のバス10Aを押すことはなくなり、
よってジャックナイフ現象を防止することができる。従
って、本実施例の連結バス10によれば、制動アシスト
制御実施中における安全性の向上を図ることができる。
【0091】上記したステップ52の処理が終了する
と、処理はステップ53に進み、制動アシストフラグF
AAをセットする(FBA→ON)。この制動アシスト
フラグFBAは現在の制動制御状態を示すフラグであ
り、前記したステップ40でECU16Aが現在の制動
制御状態を検知するのに用いられる。このステップ53
の処理が終了すると、今回の駆動・制動制御処理を終了
する。
【0092】一方、ステップ49で、現在の連結バス1
0の状態が制動アシストを必要としない状態である(N
O)と判断された場合、処理はステップ50に進む。ス
テップ50では、制動アシストの終了処理が実施され
る。このステップでは、バス10Aの制動装置30Aの
制動処理を停止させる処理が行なわれる。
【0093】上記したステップ50の処理が終了する
と、処理はステップ51に進み、制動アシストフラグF
BAをリセットする(FBA→OFF)。そして、この
ステップ51の処理が終了すると、ECU16Aは今回
の駆動・制動制御処理を終了する。
【0094】尚、上記した説明では、バス10Aが牽引
側で、ス10Bが被牽引側である場合を例に挙げて説明
したが、バス10Aが被牽引側でバス10Bが牽引側と
なった場合には、上記した実施例の説明においてECU
16AとECU16B、駆動装置14Aと駆動装置14
B、及び制動装置30Aと制動装置30Bの各動作は逆
になる。
【0095】また、上記した駆動・制動制御処理では、
駆動アシスト及び制動アシストの必要の有無を各バス1
0A,10Bに設けられた車輪速センサまたは車輪速セ
ンサからの出力に基づき判断する構成とした。しかしな
がら、駆動アシスト及び制動アシストを必要とするか否
か判定はこれらのセンサからの出力に限定されるもので
はなく、他のセンサ(例えば、車高センサ,加速度セン
サ等)を用いることも可能である。
【0096】続いて、本実施例に係る連結バス10が走
行する際に実施される操舵制御処理について説明する。
図8は、連結バス10が所定の曲率を有したカーブを走
行している状態を示している。この軌道11の略中央位
置には走行基準曲線38が配設されており、この走行基
準曲線38の位置はコースマップとして予めECU16
A,16Bに格納されている。また、この走行基準曲線
38は、例えば軌道11上にペイントされた線でもよ
く、磁気ネイル等であってもよい。
【0097】前記したように、連結バス10を構成する
各バス10A,10Bには、それぞれ操舵装置34A,
34B及び横偏差検出センサ36A.36Bが設けられ
ている。よって、バス10AはECU16Aが操舵装置
34Aを制御することにより独自に操舵制御され、同様
にバス10BはECU16Bが操舵装置34Bを制御す
ることにより独自に操舵制御される。これにより、前記
したように各操舵輪26A,26Bに対し、それぞれ独
立して操舵角の制御を行なうことができる。従って、連
結バス10全体としては4WSと同様の構成となり、最
小回転半径を小さくすることができる。
【0098】また、横偏差検出センサ36A.36B
は、軌道11に配設された走行基準曲線38を検出しう
る構成とされている。従って、ECU16A,16B
は、横偏差検出センサ36A.36Bからの出力によ
り、現在のバス10A,10Bが走行基準曲線38に対
してどれだけずれているかを判断することができる。
【0099】本実施例に係る連結バス10は、横偏差検
出センサ36A.36Bから得られる走行基準曲線38
の位置情報に基づき、ECU16A,16Bはバス10
A,10Bの各ジョイント部48A,48Bが実質的に
同一位置(本実施例では、走行基準曲線38上)を通過
するよう操舵装置34A,34Bを制御する構成とされ
ている。尚、上記のジョイント部48Aとは、図5に示
すように連結棒用フック42Aと連結棒40との連結位
置をいい、またジョイント部48Bとは連結棒用フック
42Bと連結棒40との連結位置をいう。
【0100】次に、本実施例で実施される操舵制御処理
について説明する。尚、本実施例の説明においても、バ
ス10Aが牽引側となり、バス10Bが被牽引側である
例について説明するものとする。
【0101】図9は、ECU16A及びECU16Bが
実施する操舵制御処理を示している。同図に示す処理は
ECU16A及びECU16Bが独自に実施する処理で
あり、また所定時間毎に実施されるルーチン処理であ
る。
【0102】まず、ECU16Aが同図に示す操舵制御
処理を実施する場合について説明する。同図に示す操舵
制御処理が起動すると、先ずステップ60において、E
CU16Aは自車が先頭車であるかどうかを判断する。
上記のように本実施例ではバス10Aが先頭車となるた
め、ECU16Aはステップ60で肯定判断を行ない、
処理をステップ61に進める。
【0103】ステップ61では、ECU16Aは横偏差
検出センサ36Aから出力される走行基準曲線38の位
置情報に基づき、バス10Aが走行しているコースが走
行基準曲線38上に位置しているかどうかを判断する。
そして、バス10Aの走行位置が走行基準曲線38に対
して許容範囲以上に外れている場合(NOと判断された
場合)には、処理はステップ62に進み、ECU16A
は後続車と成るバス10Bに対し、車載通信機20A,
20Bを用いて自車(バス10A)の走行軌跡データを
送信する。
【0104】このステップ62の処理が終了した場合、
またステップ61でバス10Aの走行位置が走行基準曲
線38に対して許容範囲内であると判断された場合、処
理はステップ63に進む。このステップ63では、横偏
差検出センサ36Aの走行基準曲線38に対する位置,
バス10Aに設けられているヨーレートセンサ(図示せ
ず)から求められるヨーレート,車速センサから求めら
れる車速,及び前記したコースマップ等より、バス10
Aのジョイント部48Aが走行基準曲線38上を通過す
るよう目標操舵角を計算し、これに基づき操舵装置34
Aを制御する。これにより、バス10Aはジョイント部
48Aが走行基準曲線38上を通過するよう操舵制御さ
れる。
【0105】続いて、ECU16Bが同図に示す操舵制
御処理を実施する場合について説明する。同図に示す操
舵制御処理が起動すると、先ずステップ60において、
ECU16Bは自車が先頭車であるかどうかを判断す
る。上記のように本実施例ではバス10Aが先頭車であ
り、ECU16Bが搭載されたバス10Bは後続車であ
るため、ECU16Bはステップ60で否定判断を行な
い、処理をステップ64に進める。ステップ64では、
横偏差検出センサ36Bの走行基準曲線38に対する位
置,バス10Bに設けられているヨーレートセンサ(図
示せず)から求められるヨーレート,車速センサから求
められる車速,前記したコースマップ、及びステップ6
2の処理によりバス10から走行軌跡データが送信され
た場合にはこの走行軌跡データ等より、バス10Bのジ
ョイント部48Bが走行基準曲線38上を通過するよう
目標操舵角を計算し、これに基づき操舵装置34Bを制
御する。これにより、バス10Bはジョイント部48B
が走行基準曲線38上を通過するよう操舵制御される。
【0106】上記した操舵制御を行なうことにより、バ
ス10A,10Bは、それぞれに設けられた横偏差検出
センサ36A.36Bから検出される基準位置の情報等
に基づき、それぞれ独自に操舵制御を行なうことなる。
また、ECU16A,16Bはバス10Aのジョイント
部48Aと、バス10Bのジョイント部48Bが走行基
準曲線38上を走行するよう操舵制御を行なう。換言す
れば、ECU16A,16Bは、ジョイント部48Aと
ジョイント部48Bが実質的に同一位置を通過するよう
操舵制御を行なう。
【0107】これにより、バス10Aとバス10Bとを
連結する連結器12に作用する力を軽減することがで
き、連結器12の簡単化を図ることができる。また、バ
ス10A側における操舵制御と、バス10B側における
操舵制御は独立して行なわれるため、各バス10A,1
0B間で操舵に関する詳細な情報の送受信は不要であ
る。
【0108】更に、従来においてトレーラーや電車の連
結において採用されていた、連結器に作用する力を計測
しこれに基づき操舵或いは車両間速度を制御する方法に
比べ、本実施例の操舵制御によれば、制御処理に要する
機器の簡略化を図りつつ、高精度の操蛇制御を行なうこ
とが可能となる。
【0109】尚、上記した実施例では、連結車両として
バスを用いた例を示したが、バス以外の車両においても
本発明を適用できることは勿論である。
【0110】また、上記した実施例では、2台の車両
(バス10A,10B)を連結した構成を例に挙げて説
明したが、連結車両の連結台数は2台に限定されもので
はなく、3台以上とした場合においても、本願発明を適
用することは可能である。
【0111】
【発明の効果】上述の如く本発明では、次に述べる種々
の効果を実現することができる。
【0112】請求項1記載の発明によれば、自動走行連
結車両は終端駅においてUターンする必要がなくなり、
進行方向を切り替えることにより逆方向に走行すること
が可能となる。このため,終端駅における折り返しスペ
ースの省スペース化を図ることができる。また、各々の
車両運転制御装置は車両間通信手段により接続されて双
方向通信可能な構成とされているため、進行方向を切り
替える処理を自動的に行なうことが可能となる。
【0113】また、請求項2記載の発明によれば、各車
両の駆動装置を共に駆動させて走行する構成に比べて制
御を簡単化することができると共に経済性の向上を図る
ことができる。
【0114】また、請求項3記載の発明によれば、走行
時において第1及び第2の車両の前記操舵装置を共に駆
動させるため、自動走行連結車両全体としては4WSと
同様の構成となり、よって最小回転半径を小さくするこ
とができる。
【0115】また、請求項4記載の発明によれば、各車
載通信機に設けられたアンテナがずらして配置されてい
るため、地上通信設備から送信された信号が各車載通信
機に同時に受信されて混信が発生することを防止でき
る。
【0116】また、請求項5記載の発明によれば、地上
通信機においても進行方向切り替え処理が正常に終了し
たか否かを判断することができるため、進行方向切り替
え処理の信頼性を向上させることができる。
【0117】また、請求項6記載の発明によれば、例え
ば急勾配な上り坂を走行するような牽引側車両の駆動装
置のみでは駆動力が不足するような場合であっても、被
牽引側車両の駆動装置は稼働して牽引側車両の駆動装置
をアシストするため、既定速度での走行を維持すること
ができる。
【0118】また、請求項7記載の発明によれば、例え
ば急勾配な下り坂や多人数乗車状態で走行するような被
牽引側車両の制動装置のみでは制動力が不足するような
場合であっても、車両運転制御装置は牽引側車両の制動
装置も稼働するため、既定速度での走行を維持すること
ができる。
【0119】この際、牽引側車両の制動装置が生成する
制動力の大きさは、被牽引側車両の制動装置が発生させ
る制動力以下の範囲とされているため、いわゆるジャッ
クナイフ現象を防止することができ、安全性の向上を図
ることができる。
【0120】また、請求項8記載の発明によれば、車両
運転制御装置は、第1及び第2の車両の各連結部が実質
的に同一位置を通過するよう操舵制御を行なうため、第
1の車両と第2の車両を連結する連結器に作用する力を
軽減することができる。また、第1の車両の操舵制御
と、第2の車両の操舵制御は独立して行なわれるため、
各車両間で操舵に関する情報の送受信は不要となり、ま
た連結器に作用する力を計測する必要もないため、操舵
制御に要する機器の簡略化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である自動走行連結バス及び
その走行制御装置を示す要部構成図である。
【図2】自動走行連結バスの旋回時における操舵動作を
説明するための図である。
【図3】車載通信機のアンテナ位置を説明すための図で
ある。
【図4】終端駅で実施される進行方向の切り替え確認処
理を説明するためのフローチャートである。
【図5】連結器を拡大して示す図である。
【図6】自動走行連結バスが急勾配走行をしている状態
を示す図である。
【図7】急勾配走行時に実施される駆動・制動制御処理
を説明するためのフローチャートである。
【図8】自動走行連結バスの旋回時における操舵制御を
説明するための図である。
【図9】旋回時に実施される操舵制御処理を説明するた
めのフローチャートである。
【符号の説明】
10A,10B バス 11 軌道 12 連結器 14A,14B 駆動装置 16A,16B ECU 18 ワイヤーハーネス 20A,20B 車載通信機 21A,21B アンテナ 22A,22B 通信機 26A,26B 操舵輪 27A,27B 駆動輪 30A,30B 制動装置 32A,32B 変速装置 34A,34B 操舵装置 36A,36B 横偏差検出センサ 38 走行基準曲線 40 連結棒 42A,42B 連結棒用フック 44 ワイヤ 48A,48B ジョイント部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G05D 1/02 G05D 1/02 X // B62D 101:00 B62D 101:00 111:00 111:00 115:00 115:00 137:00 137:00 (72)発明者 細川 光典 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 大桑 芳宏 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 土井 智之 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 北崎 知則 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 落畑 学 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 3D032 CC12 DA24 DA27 DA33 DA84 DC08 DD01 EA04 FF01 FF02 GG20 3D044 AA00 AA24 AB01 AC01 AC26 AC28 AC56 AD00 AD04 AD17 AD21 AE04 AE19 3D046 AA04 BB17 BB26 GG02 GG06 GG10 HH08 HH21 HH22 HH36 5H301 AA09 BB20 CC03 CC06 DD06 DD07 DD15 EE02 EE06 EE07 EE12 FF16 HH20

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単独で手動/自動走行可能な構成とされ
    ると共に、各々の車両運転制御を行なう車両運転制御装
    置が設けられた第1及び第2の車両の後部同士を連結器
    により連結させ、 かつ、前記各車両運転制御装置同士を車両間通信手段に
    より接続し、双方向通信可能な構成としたことを特徴と
    する自動走行連結車両。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の自動走行連結車両におい
    て、 前記車両運転制御装置は、 前記二台の車両の内、進行方向前方側の牽引側車両の駆
    動装置により第1及び第2の車両双方を走行させること
    を特徴とする自動走行連結車両。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の自動走行連結車
    両において、 前記第1及び第2の車両のそれぞれに、操舵輪の操舵を
    行なう操舵装置を設け、 かつ、前記車両運転制御装置は、走行時において第1及
    び第2の車両の前記操舵装置を共に駆動させることを特
    徴とする自動走行連結車両。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載の自動
    走行連結車両において、 前記第1及び第2の車両のそれぞれに、地上通信設備と
    通信を行なうための車載通信機を設け、 かつ、該車載通信機に設けられたアンテナが車両進行方
    向に直行する方向にずらして配設されていることを特徴
    とする自動走行連結車両。
  5. 【請求項5】 単独で手動/自動走行可能な構成とされ
    ると共に、後部同士を連結された第1及び第2の車両よ
    りなる自動走行連結車両が終端駅に到着した際、進行方
    向の切り替え処理を行なう自動走行連結車両の進行方向
    切り替え方法であって、 前記第1及び第2の車両にそれぞれ設けられ、共に各々
    の車両運転制御を行なう第1及び第2の車両運転制御装
    置と、 該第1及び第2の車両運転制御装置を双方向通信可能に
    接続する第1の通信手段と、 前記終端駅に設けられ、前記第1の車両運転制御装置と
    通信を行なう第1の地上通信機と、 前記終端駅に設けられ、前記第2の車両運転制御装置と
    通信を行なう第2の地上通信機と、 該第1及び第2の地上通信機を双方向通信可能に接続す
    る第2の通信手段とを備え、 自動走行連結車両が前記終端駅に到着した際、前記第1
    の地上通信手段から前記第1の車両運転制御装置に向け
    走行方向切り替え信号を送信し、 前記第1の車両運転制御装置は前記切り替え信号を受信
    することにより、前記第1の車両の車両進行モードを切
    り替える処理を行なうと共に、前記第2の車両運転制御
    装置に向け前記第1の通信手段を用いて走行方向切り替
    え信号を送信し、 前記第2の車両運転制御装置は前記切り替え信号を受信
    することにより、前記第2の車両の車両進行モードを切
    り替える処理を行なうと共に、前記第2の地上通信機に
    向け走行方向切り替え信号を送信し、 該第2の車両運転制御装置からの走行方向切り替え信号
    の有無により、前記自動走行連結車両の進行方向切り替
    え処理が正常に終了したか否かを判断することを特徴と
    する自動走行連結車両の進行方向切り替え方法。
  6. 【請求項6】 請求項2または3記載の自動走行連結車
    両において、 前記第1及び第2の車両は、それぞれに変速処理を行な
    う変速装置を設けており、 かつ、前記車両運転制御装置は、進行方向後方側に位置
    する前記牽引側車両の前記駆動装置の駆動力が不足する
    と判断した場合、進行方向後方側に位置する被牽引側車
    両の前記変速装置をニュートラルレンジからリバースレ
    ンジに切り替え、前記被牽引側車両の駆動装置も稼働す
    ることを特徴とする自動走行連結車両。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至3のいずれかに記載の自動
    走行連結車両において、 前記第1及び第2の車両は、それぞれに制動処理を行な
    う制動装置を設けており、 かつ、前記車両運転制御装置は、進行方向後方側に位置
    する前記被牽引側車両の前記制動装置の制動力が不足す
    ると判断した場合、進行方向前方側に位置する前記牽引
    側車両の前記制動装置を稼働させ、前記被牽引側車両の
    前記制動装置が発生させる制動力以下の範囲で制動力を
    前記牽引側車両に発生させることを特徴とする自動走行
    連結車両。
  8. 【請求項8】 請求項1,2,3,6,7のいずれかに
    記載の自動走行連結車両において、 前記第1及び第2の車両に、走行軌道に設けられた基準
    位置を検出する検出手段を設け、 かつ、前記車両運転制御装置は、前記検出手段から得ら
    れる前記基準位置に基づき、前記第1及び第2の車両の
    各連結部が実質的に同一位置を通過するよう前記操舵装
    置を制御することを特徴とする自動走行連結車両。
JP2000289502A 2000-02-24 2000-09-22 自動走行連結車両及びその進行方向切り替え方法 Pending JP2001310651A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000289502A JP2001310651A (ja) 2000-02-24 2000-09-22 自動走行連結車両及びその進行方向切り替え方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000-47786 2000-02-24
JP2000047786 2000-02-24
JP2000289502A JP2001310651A (ja) 2000-02-24 2000-09-22 自動走行連結車両及びその進行方向切り替え方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001310651A true JP2001310651A (ja) 2001-11-06

Family

ID=26586017

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000289502A Pending JP2001310651A (ja) 2000-02-24 2000-09-22 自動走行連結車両及びその進行方向切り替え方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001310651A (ja)

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003344226A (ja) * 2002-05-22 2003-12-03 Tokyu Car Corp 軌跡出力装置、軌跡出力方法、軌跡出力プログラム及び記録媒体
JP2006199277A (ja) * 2004-12-21 2006-08-03 Hokkaido Railway Co 連結車両
JP2013216178A (ja) * 2012-04-06 2013-10-24 Aichi Corp 連結走行システム
JP2014522467A (ja) * 2011-06-14 2014-09-04 ボルボ ラストバグナー アーベー 重量運搬用の多重車両配列
JP2017007492A (ja) * 2015-06-22 2017-01-12 日野自動車株式会社 連節バス
JP2018118582A (ja) * 2017-01-24 2018-08-02 有限会社タケオカ自動車工芸 連結車両およびその走行方法
WO2018179345A1 (ja) * 2017-03-31 2018-10-04 本田技研工業株式会社 追従車両
JP2018196265A (ja) * 2017-05-18 2018-12-06 株式会社豊田自動織機 牽引車
KR101937596B1 (ko) * 2017-10-25 2019-01-11 김현국 트레일러 주행 시스템
KR101937595B1 (ko) * 2017-10-25 2019-01-11 김현국 자율주행차량 주행 시스템
JP2020158032A (ja) * 2019-03-27 2020-10-01 トヨタ自動車株式会社 自動運転システム
CN112004738A (zh) * 2018-04-06 2020-11-27 斯堪尼亚商用车有限公司 一种用于电连接车辆的两个模块的方法、控制设备、车辆、***、计算机程序和计算机可读介质
WO2020262907A1 (ko) * 2019-06-24 2020-12-30 한국과학기술원 기계적 링크로 연결된 버스 시스템 및, 그러한 버스 시스템의 제어 장치 및 방법
JP7317184B1 (ja) 2022-05-31 2023-07-28 先進モビリティ株式会社 連節車両の自動運転方法
WO2023234271A1 (ja) * 2022-05-31 2023-12-07 先進モビリティ株式会社 連節車両によって実行される自動運転方法
JP7469424B1 (ja) 2022-10-03 2024-04-16 先進モビリティ株式会社 連節車両の自動運転方法

Cited By (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003344226A (ja) * 2002-05-22 2003-12-03 Tokyu Car Corp 軌跡出力装置、軌跡出力方法、軌跡出力プログラム及び記録媒体
JP2006199277A (ja) * 2004-12-21 2006-08-03 Hokkaido Railway Co 連結車両
JP2014522467A (ja) * 2011-06-14 2014-09-04 ボルボ ラストバグナー アーベー 重量運搬用の多重車両配列
JP2013216178A (ja) * 2012-04-06 2013-10-24 Aichi Corp 連結走行システム
JP2017007492A (ja) * 2015-06-22 2017-01-12 日野自動車株式会社 連節バス
JP2018118582A (ja) * 2017-01-24 2018-08-02 有限会社タケオカ自動車工芸 連結車両およびその走行方法
WO2018179345A1 (ja) * 2017-03-31 2018-10-04 本田技研工業株式会社 追従車両
JP2018196265A (ja) * 2017-05-18 2018-12-06 株式会社豊田自動織機 牽引車
KR101937596B1 (ko) * 2017-10-25 2019-01-11 김현국 트레일러 주행 시스템
KR101937595B1 (ko) * 2017-10-25 2019-01-11 김현국 자율주행차량 주행 시스템
CN112004738A (zh) * 2018-04-06 2020-11-27 斯堪尼亚商用车有限公司 一种用于电连接车辆的两个模块的方法、控制设备、车辆、***、计算机程序和计算机可读介质
JP2020158032A (ja) * 2019-03-27 2020-10-01 トヨタ自動車株式会社 自動運転システム
JP7172794B2 (ja) 2019-03-27 2022-11-16 トヨタ自動車株式会社 自動運転システム
WO2020262907A1 (ko) * 2019-06-24 2020-12-30 한국과학기술원 기계적 링크로 연결된 버스 시스템 및, 그러한 버스 시스템의 제어 장치 및 방법
KR20210000357A (ko) * 2019-06-24 2021-01-05 한국과학기술원 기계적 링크로 연결된 버스 시스템 및, 그러한 버스 시스템의 제어 장치 및 방법
KR102212960B1 (ko) * 2019-06-24 2021-02-08 한국과학기술원 기계적 링크로 연결된 버스 시스템 및, 그러한 버스 시스템의 제어 장치 및 방법
JP7317184B1 (ja) 2022-05-31 2023-07-28 先進モビリティ株式会社 連節車両の自動運転方法
WO2023234271A1 (ja) * 2022-05-31 2023-12-07 先進モビリティ株式会社 連節車両によって実行される自動運転方法
JP2023176093A (ja) * 2022-05-31 2023-12-13 先進モビリティ株式会社 連節車両の自動運転方法
JP7469424B1 (ja) 2022-10-03 2024-04-16 先進モビリティ株式会社 連節車両の自動運転方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11669108B2 (en) Control of automated following in vehicle convoys
JP2001310651A (ja) 自動走行連結車両及びその進行方向切り替え方法
CN109795487B (zh) 用于控制车辆队列行驶的装置和方法
CN107054367B (zh) 协同行驶方法
JP6036198B2 (ja) 運転支援装置及び運転支援システム
US8788117B2 (en) Method for moving an aircraft along the ground
EP3782000B1 (en) A method for controlling a string of vehicles
US20040267411A1 (en) Automated hauling yard
JP7077547B2 (ja) 自動運転車両の走行管制方法及び走行管制装置
JP2020510252A (ja) 長い車両結合体と隊列とを走行中に変形させる方法
CN103213533A (zh) 汽车转向灯自动控制***以及控制方法
JP2001357491A (ja) 隊列走行統括制御装置及び隊列走行制御装置
US11458939B2 (en) Trailer
US20210109535A1 (en) Systems And Methods For Controlling An Unmanned Self-Powered Follow Vehicle Following A Lead Vehicle With Independent Hazard Avoidance By The Follow Vehicle
JP3524400B2 (ja) 自動追従走行システム
JP5448102B2 (ja) 搬送用走行体の走行制御方法
WO2021043279A1 (zh) 自动驾驶车队的路点信息传输方法、装置及***
JP3206314B2 (ja) 無人搬送車の自律運転方法
WO2020221420A1 (en) A method for a lane change of a plurality of vehicles
JP3602950B2 (ja) 車両群形成制御装置
CN113525405A (zh) 自动驾驶车辆的辅助控制方法、车载装置及***
CN110159035A (zh) 一种基于组群控制的无人驾驶拼接式搭载平台
US20230121868A1 (en) Technology for transversely and longitudinally guiding controlled reversing of a commercial vehicle as a following vehicle in accordance with a leading vehicle
AU2023263446A1 (en) Vehicle operation assist system
JP2002046611A (ja) 車両走行制御システムおよびコンピュータ読取可能な記憶媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050802

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050729

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20051129