JP2002046611A - 車両走行制御システムおよびコンピュータ読取可能な記憶媒体 - Google Patents

車両走行制御システムおよびコンピュータ読取可能な記憶媒体

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JP2002046611A
JP2002046611A JP2000237787A JP2000237787A JP2002046611A JP 2002046611 A JP2002046611 A JP 2002046611A JP 2000237787 A JP2000237787 A JP 2000237787A JP 2000237787 A JP2000237787 A JP 2000237787A JP 2002046611 A JP2002046611 A JP 2002046611A
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control signal
vehicles
unit
approach
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JP2000237787A
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Shinichiro Nakazawa
新一郎 中沢
Izumi Miura
泉 三浦
Masatoshi Toshimitsu
正敏 利光
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Original Assignee
Toshiba Corp
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  • Traffic Control Systems (AREA)
  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】途中に車両すれ違い用の分岐部を有する単線状
の路線上で複数の車両を双方向に折り返し走行させるシ
ャトル方式の車両走行システムにおいて、対向方向に走
行する車両同士の衝突を確実に防止する。 【解決手段】車両走行制御システム1は、第1および第
2の単線部10、13と、第1の単線部10から分岐し
て第2の単線部13に合流する第1および第2の分岐線
部11、12とを含む路線3上において、車両2a1、
2a2を双方向に折り返し走行させるものである。この
システム1は、車両2a1、2a2に搭載される車載ユ
ニット20と、地上側に設けられる衝突防止制御装置3
1とを備える。両者20、31は、分岐線部11、12
の所定箇所に設けられた所定のループアンテナ(進入側
ループアンテナA1C、B2C、進出側ループアンテナ
A2C、B1C、異線進入防止用ループアンテナAC、
BC)を介して進行/停止等の信号を路車間通信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、途中に車両すれ違
い用の分岐路線部を有する単線状の路線上において複数
の車両を双方向に折り返し走行させる車両走行制御シス
テムおよびコンピュータ読取可能な記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】路線(例えば、軌道(レール等))上に
連続的に設定された複数の衝突防止区間(この一定の区
間内には、ある一編成の車両あるいは車両群のみの走行
を許可し、他の編成車両あるいは車両群が上記区間に進
入することがないように構成した区間)毎に設置された
検出手段を介して車両をスポット的に検出して車両の走
行を制御するシステム、いわゆる閉塞制御システムが知
られている。
【0003】すなわち、このシステムにおいては、閉塞
区間毎にその閉塞区間に進入する車両(編成車両)、お
よび閉塞区間から進出する編成車両をそれぞれスポット
的に検出するようになっており、その検出信号に応じ
て、単一の閉塞区間に複数の編成車両が併存しないよう
に、後続する編成車両の走行を制御している。この結
果、単一の閉塞区間に複数の編成車両が進入することを
防止して、車両走行の安全性を確保している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記閉塞制御は、ある
着目車両とこの着目車両に後続する車両との衝突防止を
図るものであり、対向方向に走行する車両どうしの衝突
防止を図るものではなかった。
【0005】したがって、例えば、途中に車両すれ違い
用の分岐路線部を有する単線状の路線上において複数の
車両(編成車両)を双方向に折り返し走行させる、いわ
ゆるシャトル方式の車両走行システムにおいて、折り返
し走行する車両同士の衝突を防止するための具体的な車
両走行制御システムの構築が望まれていた。
【0006】本発明は、上述した事情に鑑みてなされた
ものであり、途中に車両すれ違い用の分岐部を有する単
線状の路線上で複数の車両を双方向に折り返し走行させ
るシャトル方式の車両走行システムにおいて、対向方向
に走行する車両同士の衝突を確実に防止することができ
る車両走行制御システムおよびコンピュータ読取可能な
記憶媒体を提案することをその目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ための第1の発明によれば、第1および第2の単線部、
ならびに前記第1の単線部から分岐して前記第2の単線
部に合流する第1および第2の分岐線部を含む路線上に
おいて少なくとも2つの第1および第2の車両を双方向
に折り返し走行させる車両走行制御システムであって、
前記第1の車両および第2の車両にそれぞれ搭載され、
外部からの進行/停止制御信号に応じて自車両を進行/
停止制御する車載ユニットと、前記第1および第2の分
岐線部の車両進入側に設けられ、前記第1および第2の
単線部を経由して前記第1および第2の分岐線部へ進入
してくる第1および第2の車両を検出し、その検出車両
の車載ユニットと通信可能な第1および第2の進入側通
信ユニットと、前記第1および第2の分岐線部の車両進
出側に対して、前記第1および第2の進入側通信ユニッ
トから第1の衝突防止区間を空けて設けられており、前
記第1および第2の進入検出用通信ユニットを通過して
くる第1および第2の車両を検出し、その検出車両の車
載ユニットと通信可能な第1および第2の進出側通信ユ
ニットと、前記第1および第2の車両の前記第1および
第2の分岐線部への進入が前記第1および第2の進入側
通信ユニットによりそれぞれ検出された際に、当該第1
および第2の進入側通信ユニットを介して進行制御信号
を送信する第1の送信制御手段と、前記第1の進入側通
信ユニットの車両検出に応じて、前記第2の進出側通信
ユニットを介して進行制御信号を送信して前記第2の分
岐線部を経由した第1の単線部への車両の進出を許可す
る第2の送信制御手段と、前記第2の進入側通信ユニッ
トの車両検出に応じて、前記第1の進出側通信ユニット
に対して進行制御信号を送信して前記第1の分岐線部を
経由した第2の単線部への車両の進出を許可する第3の
送信制御手段と、前記第1および第2の車両が前記第1
および第2の進出側通信ユニットにより検出された際
に、前記第1および第2の進入側通信ユニットを介して
停止制御信号を送信して前記第1の衝突防止区間内への
車両の進入を禁止する第4の送信制御手段とを備えてい
る。
【0008】第1の発明において、前記第2の分岐線部
に対して、前記第2の進出側通信ユニットおよび第1の
単線部との分岐点からそれぞれ第2および第3の衝突防
止区間を空けて設けられており、前記第1の単線部を経
由して前記第2の分岐線部へ進入する第1あるいは第2
の車両の車載ユニットに対して停止制御信号を送信する
第1の異線進入防止用通信ユニットと、前記第1の分岐
線部に対して、前記第1の進出側通信ユニットおよび第
2の単線部との分岐点からそれぞれ第4および第5の衝
突防止区間を空けて設けられており、前記第2の単線部
を経由して前記第1の分岐線部へ進入する第1あるいは
第2の車両の車載ユニットに対して停止制御信号を送信
する第2の異線進入防止用通信ユニットとを備え、前記
第2の送信制御手段は、前記第1の進入側通信ユニット
の車両検出に応じて、前記第1の異線進入防止用通信ユ
ニットを介して進行制御信号を送信する手段を備え、前
記第3の送信制御手段は、前記第2の進入側通信ユニッ
トの車両検出に応じて、前記第2の異線進入防止用通信
ユニットを介して進行制御信号を送信する手段を備える
一方、前記進行制御信号送信後に前記第1および第2の
車両が前記第1および第2の異線進入防止用通信ユニッ
トにより検出された際に、前記第1および第2の進出側
通信ユニットを介して停止制御信号を送信して前記第2
および第4の衝突防止区間内への車両の進入を禁止する
とともに、前記第1および第2の進入側通信ユニットを
介して進行制御信号を送信して第1の衝突防止区間内へ
の車両の進入を許可する第5の送信制御手段とを備えて
いる。
【0009】第1の発明において、前記第1および第2
の単線部の分岐点に対して反対側のそれぞれの端部は前
記路線上の第1および第2の駅部を構成している一方、
前記第1および第2の駅部に設けられ、当該第1および
第2の駅部に位置する第1および第2の車両を検出し、
検出車両の車載ユニットと通信して当該検出車両に対し
て出発/停止制御信号を送信可能な第1および第2の出
発/停止用通信ユニットと、前記第1および第2の駅部
に第1および第2の車両が停止している際に、第1およ
び第2の出発/停止用通信ユニットを介して第1および
第2の車両の車載ユニットに対して同一タイミングで出
発制御信号を送信して前記第1および第2の車両を第1
および第2の単線部を介してそれぞれ走行させるととも
に、前記第1および第2の進入側通信ユニットを介して
進行制御信号を送信する走行制御手段と、前記第2およ
び第1の単線部を介して前記第1および第2の車両が前
記第2および第1の駅部に進出した際に、前記第2およ
び第1の出発/停止用通信ユニットを介して第1および
第2の車両の車載ユニットに対して同一タイミングで停
止制御信号を送信することにより、前記第1および第2
の車両を停止させる停止制御手段と、前記第2および第
1の駅部に第1および第2の車両が停止している際に、
第2および第1の出発/停止用通信ユニットを介して第
1および第2の車両の車載ユニットに対して同一タイミ
ングで出発制御信号を送信して前記第1および第2の車
両を前記第2および第1の単線部を介してそれぞれ折り
返し走行させるとともに、前記第2および第1の進入側
通信ユニットを介して進行制御信号を送信する折り返し
制御手段とを備えている。
【0010】第1の発明において、前記第1および第2
の駅部の車両出発側とは反対側の端部に設けられ、常時
停止制御信号を送信する第1および第2の過走防止用通
信ユニットを備えており、前記第1および第2の駅部か
らその反対側端部を介して車両が過走した際に、その誤
走した車両の車載ユニットは、送信されている停止制御
信号により自車両を強制的に停止させる強制停止手段を
備えている。
【0011】上述した目的を達成するための第2の発明
によれば、第1および第2の単線部、ならびに前記第1
の単線部から分岐して前記第2の単線部に合流する第1
および第2の分岐線部を含む路線上において少なくとも
2つの第1および第2の車両を双方向に折り返し走行さ
せる車両走行制御システムであって、前記第1の車両お
よび第2の車両にそれぞれ搭載され、外部からの進行/
停止制御信号に応じて自車両を進行/停止制御する車載
ユニットと、前記第1および第2の分岐線部の車両進入
側に設けられ、前記第1および第2の単線部を経由して
前記第1および第2の分岐線部へ進入してくる第1およ
び第2の車両を検出し、その検出車両の車載ユニットと
通信可能な第1および第2の進入側通信ユニットと、前
記第1および第2の分岐線部の車両進出側に対して、前
記第1および第2の進入側通信ユニットから第1の衝突
防止区間を空けて設けられており、前記第1および第2
の進入検出用通信ユニットを通過してくる第1および第
2の車両を検出し、その検出車両の車載ユニットと通信
して当該検出車両に対して通信可能な第1および第2の
進出側通信ユニットと、前記第1および第2の進入側通
信ユニットならびに前記第1および第2の進出側通信ユ
ニットそれぞれと通信可能なコンピュータシステムとを
備え、前記コンピュータシステムは、前記第1および第
2の車両の前記第1および第2の分岐線部への進入が前
記第1および第2の進入側通信ユニットによりそれぞれ
検出され、その自コンピュータシステムへ送信された際
に、前記第1および第2の進入側通信ユニットを介して
前記第1および第2の車両の車載ユニットに進行制御信
号を送信する第1の送信制御機能と、前記第1の進入側
通信ユニットの車両検出信号に応じて、前記第2の進出
側通信ユニットを介して進行制御信号を送信して前記第
2の分岐線部を経由した第1の単線部への車両の進出を
許可する第2の送信制御機能と、前記第2の進入側通信
ユニットの車両検出信号に応じて、前記第1の進出側通
信ユニットに対して進行制御信号を送信して前記第1の
分岐線部を経由した第2の単線部への車両の進出を許可
する第3の送信制御機能と、前記第1および第2の車両
が前記第1および第2の進出側通信ユニットにより検出
された際に、前記第1および第2の進入側通信ユニット
を介して停止制御信号を送信して前記第1の衝突防止区
間内への車両の進入を禁止する第4の送信制御機能とを
備えている。
【0012】上述した目的を達成するための第3の発明
によれば、第1および第2の単線部、ならびに前記第1
の単線部から分岐して前記第2の単線部に合流する第1
および第2の分岐線部を含む路線上において少なくとも
2つの第1および第2の車両を双方向に折り返し走行さ
せるシステムであり、このシステムは、コンピュータ
と、前記第1の車両および第2の車両にそれぞれ搭載さ
れ、外部からの進行/停止制御信号に応じて自車両を進
行/停止制御する車載ユニットと、前記第1および第2
の分岐線部の車両進入側に設けられ、前記第1および第
2の単線部を経由して前記第1および第2の分岐線部へ
進入してくる第1および第2の車両を検出し、その検出
車両の車載ユニットと通信可能な第1および第2の進入
側通信ユニットと、前記第1および第2の分岐線部の車
両進出側に対して、前記第1および第2の進入側通信ユ
ニットから第1の衝突防止区間を空けて設けられてお
り、前記第1および第2の進入検出用通信ユニットを通
過してくる第1および第2の車両を検出し、その検出車
両の車載ユニットと通信可能な第1および第2の進出側
通信ユニットとを備えたシステムにおける前記コンピュ
ータが読取可能な記憶媒体であって、前記コンピュータ
に、前記第1および第2の車両の前記第1および第2の
分岐線部への進入が前記第1および第2の進入側通信ユ
ニットによりそれぞれ検出されて自コンピュータへ送信
された際に、前記第1および第2の進入側通信ユニット
を介して前記第1および第2の車両の車載ユニットに進
行制御信号を送信する第1の送信制御処理と、前記第1
の進入側通信ユニットの車両検出信号に応じて、前記第
2の進出側通信ユニットを介して進行制御信号を送信し
て前記第2の分岐線部を経由した第1の単線部への車両
の進出を許可する第2の送信制御処理と、前記第2の進
入側通信ユニットの車両検出信号に応じて、前記第1の
進出側通信ユニットに対して進行制御信号を送信して前
記第1の分岐線部を経由した第2の単線部への車両の進
出を許可する第3の送信制御処理と、前記第1および第
2の車両が前記第1および第2の進出側通信ユニットに
より検出された際に、前記第1および第2の進入側通信
ユニットを介して停止制御信号を送信して前記第1の衝
突防止区間内への車両の進入を禁止する第4の送信制御
処理とをそれぞれ実行させるプログラムを記憶してい
る。
【0013】
【発明の実施形態】本発明に係る車両走行制御システム
およびコンピュータ読取可能な記憶媒体の実施の形態に
ついて、添付図面を参照して説明する。
【0014】(第1の実施の形態)図1は、本発明の第
1の実施の形態に係る車両走行制御システム1のインフ
ラ施設を示す図である。
【0015】図1に示す車両走行制御システム1は、例
えば、空港や遊園地内の特定場所間、または駅とショッ
ピングセンタやホテルとの間等のように、2つの特定場
所間において2台の車両を折り返し走行させることによ
り、特定場所間で乗客を輸送するシステムに適用される
ものである。
【0016】すなわち、車両走行制御システム1は、バ
ス、トラック、列車等の特定2台の車両2a1、2a2
を自動走行させるための専用路線3と、この専用路線3
上の両端部に設けられた車両2a1、2a2に対する乗
客乗降場としての駅部4a、4bとを備えている。
【0017】本実施形態の車両走行制御システム1にお
いては、車両2a1、2a2は、図2に示すように、同
一編成の2つの車両要素2bを機械的な連結器2cによ
り連結して構築された2両編成車両となっており、例え
ば、車両要素2bの車両走行方向に沿った長さをxm、
機械連結器2cの長さをymとする。
【0018】なお、車両2a1、2a2は、機械的連結
に限らず、2つの車両要素2bを非機械的かつ電子的に
連結して構築することも可能である。
【0019】専用路線3は、図1に示すように、一端部
に駅部4aを有する第1の単線部10と、この第1の単
線部10から分岐する第1および第2の分岐線部11お
よび12と、第1および第2の分岐線部11および12
が合流する単線部であって、合流点とは反対側の端部に
駅部4bを有する第2の単線部13とから構成されてお
り、第1および第2の分岐線部11および12は、互い
に対称的な構造を有している。
【0020】本実施形態において、第1の車両2a1
は、駅部4aからスタートして、予め定められたコー
ス、すなわち、第1の分岐線部11を介して第2の単線
部13を走行して駅部4bに到着し、折り返し走行時に
おいては、駅部4bからスタートして第2の単線部13
を介して第2の分岐線部12を介して第1の単線部4a
に到着し、以下、順次駅部4a〜4b間を折り返し走行
するようになっている。
【0021】同様に、専用路線3上を自動走行する第2
の車両2a2は、駅部4bからスタートして、第2の分
岐線部12を介して第1の単線部10を走行して駅部4
aに到着し、折り返し走行時においては、駅部4aから
スタートして第1の単線部10を介して第1の分岐線部
11を介して第2の単線部4bに到着し、以下、順次駅
部4b〜4a間を折り返し走行するようになっている。
【0022】そして、車両走行制御システム1は、図1
および図3に示すように、各車両2a1、2a2に搭載
された車両自動運転用の車載ユニット20と、専用路線
3上に一定間隔毎に連続的に埋設された車両自動操舵用
の磁気ネイル(図示せず)と、駅部4aおよび4bに設
けられ、駅部4aおよび4bに位置する車両2a1、2
a2を検出し、検出者車両の車載ユニットと通信して検
出車両に対して出発/停止制御信号を送信可能な第1お
よび第2の出発/停止用通信ユニットとしての駅部ルー
プアンテナ1Cおよび2Cと、第1および第2の分岐線
部11および12の車両進入側に設けられており、第1
および第2の単線部10および13を経由して第1およ
び第2の分岐線部12および13へ進入してくる第1お
よび第2の車両2a1および2a2を検出し、その検出
車両の車載ユニット20と通信可能な第1および第2の
進入側通信ユニットとしての進入側ループアンテナA1
CおよびB2Cとを備えている。
【0023】さらに、車両走行制御システム1は、第1
および第2の分岐線部11および12の車両進出側に対
して、第1および第2の進入側ループアンテナA1Cお
よびB2Cから第1の衝突防止区間z1(m(メート
ル))空けて設けられており、第1および第2の進入側
ループアンテナA1CおよびB2Cを通過してくる第1
および第2の車両2a1、2a2を検出し、その検出車
両の車載ユニット20と通信可能な第1および第2の進
出側通信ユニットとしての進出側ループアンテナA2C
およびB1Cとを備えている。
【0024】そして、車両走行制御システム1は、第2
の分岐線部12に対して、進出側ループアンテナB1C
および第1の単線部10との分岐点P1からそれぞれ第
2の衝突防止区間z2(m)および第3の衝突防止区間
z3(m)空けて設けられており、第1の単線部10を
経由して第2の分岐線部12へ進入する第1あるいは第
2の車両2a1、2a2の車載ユニット20に対して停
止制御信号を送信するための第1の異線進入防止用通信
ユニットとしての異線進入防止用ループアンテナBC
と、第1の分岐線部11に対して、進出側ループアンテ
ナA2Aおよび第2の単線部13との分岐点P2からそ
れぞれ第4の衝突防止区間z4(m)および第5の衝突
防止区間z5(m)空けて設けられており、第2の単線
部13を経由して第1の分岐線部11へ進入する第1あ
るいは第2の車両2a1、2a2の車載ユニット20に
対して停止制御信号を送信するための第2の異線進入防
止用通信ユニットとしての異線進入防止用ループアンテ
ナACと、駅部4aおよび4bの車両出発側とは反対側
の端部に設けられ、常時停止制御信号を送信するための
第1および第2の過走防止用通信ニットとしての過走防
止用ループアンテナC1およびC2とを備えている。
【0025】なお、各衝突防止区間z1(m)〜z5
(m)は、上記各車両2a1、2a2の隊列長(=2x
+y)に基づいて、車両2a1および2a2が衝突しな
いように定められたものであり、例えば、第1の衝突防
止区間z1(m)は、進入側ループアンテナA1C、B
2Cで停車する車両と進出側ループアンテナA2C、B
1Cで停車する車両とが衝突しないように定めれらてお
り、また、第4の衝突防止区間z4(m)は、進出側ル
ープアンテナA2Cで停車する車両と異線進入防止用ル
ープアンテナACで停車する車両とが衝突しないように
定めれらている。
【0026】同様に、駅部ループアンテナ1Cおよび分
岐点P1間ならびに駅部ループアンテナ2Cおよび分岐
点P2間も、それぞれ車両衝突防止用として、z6
(m)、z7(m)に定められている。
【0027】そして、車両走行制御システム1は、路車
間通信用の各ループアンテナ1C、2C、A1C、B2
C、A2C、B1C、BC、AC、C1、C2にそれぞ
れ接続された光ケーブル等の有線/無線通信媒体30
と、有線/無線通信用媒体30に接続されており、各ル
ープアンテナ1C、2C、A1C、B2C、A2C、B
1C、BC、AC、C1、C2を介して専用路線3上の
車両2a1、2a2から送信された車両存在を示す信号
{自車両識別番号(自車両ID)等、以下、車両IDと
する}を受信し、かつ専用路線3上の車両2a1、2a
2に対してループアンテナ1C、2C、A1C、B2
C、A2C、B1C、BC、AC、C1、C2を介して
走行制御信号(進行/停止制御信号、出発/停止制御信
号)を送信するための衝突防止制御装置31とを備えて
いる。
【0028】一方、車載ユニット20は、図3に示すよ
うに、専用路線3上を走行している自車両2a1、2a
2に対して走行方向に沿った前方の車両と通信可能な車
車間通信機40と、専用路線3上のループアンテナ1
C、2C、A1C、B2C、A2C、B1C、BC、A
C、C1、C2に対してスポット通信可能な路車間通信
機41と、専用路線3上において磁気ネイルが発する磁
界を検出する磁気センサ42と、車車間通信機40、路
車間通信機41および磁気センサ42にバス、LAN等
のインタフェース43を介して通信可能に接続され、自
車両の絶対位置認識処理および走行制御処理を行う車両
制御装置44と、自車両IDおよび自車両の進行方向等
の走行情報を保持して管理する管理装置45とを備えて
いる。
【0029】車両制御装置44は、CPUおよびメモリ
を有した演算処理回路を有しており、メモリに記憶され
た処理プログラム、および磁気ネイルから発せられ磁気
センサ42を介して検出された磁界に応じて求められた
自車両の走行距離および走行位置(絶対位置)に基づい
て、自車両の走行制御を行う機能と、ループアンテナ1
C、2C、A1C、B2C、A2C、B1C、BC、A
C、C1、C2を介して送信され路車間通信機41を介
して受信された走行制御信号に基づいて、自車両の走行
駆動制御{進行制御、停止制御、出発制御等}を行う機
能とを備えている。
【0030】なお、上述したように、車両2a1の車両
制御装置44は、自車両2a1を第1の単線部10→第
1の分岐線部11→第2の単線部13→第2の分岐線部
12→第1の単線部10→・・・のように折り返し運転
させるようになっており、車両2a2の車両制御装置4
4は、自車両2a2を第2の単線部13→第2の分岐線
部12→第1の単線部10→第1の分岐線部11→第2
の単線部13→・・・のように折り返し運転させるよう
になっている。
【0031】衝突防止制御装置31は、コンピュータシ
ステムとして構築されており、図4に示すように、有線
/無線通信媒体30および後述する制御部間の信号送受
信用のインタフェース機能を有する送受信部50と、予
め処理プログラムを内蔵する記憶媒体{半導体メモリ
(ROM、RAM等)、磁気メモリ(ハードディスク、
DVD等)}としてのメモリ51と、このメモリ51に
記憶された処理プログラムに従って動作することによ
り、有線/無線通信媒体30および送受信部50を介し
て送信された車両IDを受信するとともに、ループアン
テナ1C、2C、A1C、B2C、A2C、B1C、B
C、AC、C1、C2に対して走行制御信号(進行/停
止制御信号、出発/停止制御信号)を送信する機能を有
するCPU等の制御部52とを備えている。
【0032】次に、本実施形態の車両走行制御システム
1の全体動作について説明する。
【0033】今、駅部4aおよび4bには車両2a1お
よび2a2が停車しており、駅部4aにおいては、駅部
4bへ向かう乗客が車両2a1に乗車し、駅部4bにお
いては、駅部4aへ向かう乗客が車両2a2に乗車す
る。
【0034】このとき、制御部52は、メモリ51に記
憶された処理プログラムに従って動作し、全てのループ
アンテナ1C、2C、A1C、B2C、A2C、B1
C、BC、ACから車両ID検出時に出力される信号を
停止制御信号に設定する(図5;ステップS1)。
【0035】一方、例えば、所定の出発時刻において、
衝突防止制御装置31の制御部52は、メモリ51に記
憶された処理プログラムに従って、同一タイミングで駅
部ループアンテナ1Cおよび2C上に出発制御信号を送
信し(ステップS2)、出発制御信号送信と同時に、進
入側ループアンテナA1CおよびB2Cから車両ID検
出時に出力される信号を進行制御信号に切換える(ステ
ップS3;図6;ケース1参照)。
【0036】すなわち、図6のケース1に示すように、
進入側ループアンテナA1CおよびB2Cから出力され
る制御信号は、停止制御信号から進行制御信号に切換え
られる(太字、進行で示す)。
【0037】このとき、車両2a1および2a2は、そ
れぞれ出発制御信号に従って出発して第1の単線部10
および第2の単線部13を同一の速度で進行する。
【0038】そして、車両2a1および2a2は、分岐
点P1およびP2において、予め定めれたコース、すな
わち、第1の分岐線部11および第2の分岐線部12に
それぞれ分岐して進入側ループアンテナA1CおよびB
2Cにそれぞれ到達する(図6;ケース1参照)。
【0039】このとき、車両2a1から発せられる車両
IDが進入側ループアンテナA1Cにより検出され、有
線/無線通信媒体等を介して制御部52に送信された際
に、制御部52は、駅部ループアンテナ1Cから出力さ
れる制御信号を停止制御信号に切換えた後、検出車両2
a1が走行する第1の分岐線部とは別個の第2の分岐線
部上の進出側ループアンテナB1Cおよび異線進入防止
用ループアンテナBCから出力される信号をそれぞれ進
行制御信号に切換る(ステップS4;図6のケース2参
照)。
【0040】同様に、車両2a2から発せられる車両I
Dが進入側ループアンテナB2Cにより検出され、有線
/無線通信媒体等を介して制御部52に送信された際
に、制御部52は、駅部ループアンテナ2Cから出力さ
れる制御信号を停止制御信号に切換えた後、検出車両2
a2が走行する第2の分岐線部とは別個の第1の分岐線
部上の進出側ループアンテナA2Cおよび異線進入防止
用ループアンテナACから出力される制御信号をそれぞ
れ進行制御信号に切換る(ステップS5;図6のケース
2参照)。
【0041】すなわち、図6のケース2に示すように、
進出側ループアンテナB1Cおよび異線進入防止用ルー
プアンテナBCと進出側ループアンテナA2Cおよび異
線進入防止用ループアンテナACとから出力される制御
信号が、進行制御信号に切り換わる(太字、進行で示
す)。
【0042】この結果、車両2a1は、進入側ループア
ンテナA1Cから進行制御信号が出力されているため、
進入側ループアンテナA1Cを介して走行して進出側ル
ープアンテナA2Cに進入し、ここでも進行制御信号が
出力されているため、進出側ループアンテナA2Cを通
過する。
【0043】同様に、車両2a2は、進入側ループアン
テナB2Cから進行制御信号が出力されているため、こ
の進入側ループアンテナB2Cを介して走行し、進出側
ループアンテナB1Cに進入し、ここでも進行制御信号
が出ているため、進出側ループアンテナB1Cを通過す
る。
【0044】このとき、進出側ループアンテナA2Cお
よびB1Cにより、車両2a1および2a2の通過時に
車両2a1および2a2の車両IDがそれぞれ受信され
ており、有線/無線通信媒体等を介して制御部52に送
信される。
【0045】制御部52は、進出側ループアンテナA2
CおよびB1Cから送信されてきた車両IDに応じて、
進入側ループアンテナA1CおよびB2Cから出力され
る制御信号をそれぞれ停止制御信号に切換る(ステップ
S6;図6のケース3参照)。
【0046】すなわち、図6のケース3に示すように、
進入側ループアンテナA1Cおよび進入側ループアンテ
ナB2Cから送信される制御信号が停止制御信号に切り
換わる(太字、停止で示す)。
【0047】この結果、車両2a1および2a2が衝突
防止区間z1に存在する間、この区間内への車両の進入
が禁止される。
【0048】次いで、車両2a1、2a2が異線進入防
止用ループアンテナACおよびBCにそれぞれ進入し、
ここでも進行制御信号が出ているため、そのループアン
テナACおよびBCをそれぞれ通過する。
【0049】このとき、異線進入防止用ループアンテナ
ACおよびBCにより、車両2a1および2a2の通過
時に車両2a1および2a2の車両IDがそれぞれ受信
されており、有線/無線通信媒体等を介して制御部52
に送信される。
【0050】制御部52は、異線進入防止用ループアン
テナACおよびBCから送信されてきた車両2a1およ
び2a2の車両IDにより車両2a1、2a2の衝突防
止区間z1からの進出を確認して、進入側ループアンテ
ナA1CおよびB2Cから出力される制御信号をそれぞ
れ進行制御信号に切換えて衝突防止区間z1内への車両
の進行を許可するとともに、進出側ループアンテナA2
CおよびB1Cから出力される制御信号をそれぞれ停止
制御信号に切換えて衝突防止区間z4内への車両の進入
を禁止する(ステップS7;図6のケース4参照)。
【0051】次いで、車両2a1、2a2が衝突防止区
間z6、z7を走行して折り返し地点である駅部4b、
4aに到達すると、駅部ループアンテナ2C、1Cによ
り車両2a1および2a2の車両IDがそれぞれ受信さ
れ、有線/無線通信媒体等を介して制御部52に送信さ
れる。
【0052】制御部52は、送信された車両IDに応じ
て、駅部ループアンテナ2Cおよび1Cを介して停止制
御信号をそれぞれ送信して車両2a1および2a2を、
その車載ユニット20の停止制御動作動により駅部4b
および4aにおいてそれぞれ停止(停車)させるととも
に、異線進入防止用ループアンテナACおよびBCから
出力される制御信号をそれぞれ停止制御信号に切換えて
衝突防止区間z7、z6内への車両の進行を禁止する
(ステップS8;図6のケース5参照)。
【0053】すなわち、本実施形態では、各衝突防止区
間z1〜z7内においては、常に単一の車両を走行させ
るようにして、車両走行の安全性を確保している。
【0054】以下、駅部ループアンテナ2Cおよび1C
上に車両2a1および2a2が停車してその駅部ループ
アンテナ2Cおよび1Cを介して車両IDが衝突防止制
御装置31に送信されている際において、衝突防止制御
装置31の制御部52は、メモリ51に記憶された処理
プログラムに従って、例えば、所定の折り返し出発時刻
において、同一タイミングで駅部ループアンテナ2Cお
よび1Cから出力される制御信号を出発制御信号に切換
え、さらに、進入側ループアンテナB2CおよびA1C
から出力される制御信号を進行制御信号に切換えて、以
下、車両2a1を車両2a2、車両2a2を車両2a1
として図5の処理を行う。
【0055】この結果、車両2a1は駅部4bで折り返
して、第2の単線部13、第2の分岐線部12および第
1の単線部10を介して駅部4aまで走行し、車両2a
2は、駅部4aで折り返して、第1の単線部10、第1
の分岐線部11および第2の単線部13を介して駅部4
bまで走行する。
【0056】このように、車両2a1、2a2を双方向
に折り返し走行させることにより、駅部4aおよび4b
間において、乗客を搬送することができる。
【0057】なお、車両2a1および2a2の折り返し
走行時において、車両2a1あるいは2a2が駅部4a
あるいは4bで停車せずに、誤って過走防止用ループア
ンテナC1あるいはC2へ向けて走行した場合でも(ス
テップS9→YES)、制御部52から常時過走防止用
ループアンテナC1およびC2を介して出力されている
停止制御信号により過走した車両2a1あるいは2a2
は、その車載ユニット20の停止制御動作によりループ
アンテナC1あるいはC2上に強制的に停止されるため
(ステップS10)、非常に安全である。
【0058】次に、本実施形態において、例えば、車両
が異線進入防止用ループアンテナへ向けて走行した場合
や、異なるタイミングで第1分岐線部および第2分岐線
部へ進入した場合においても、対向方向に走行する車両
同士の衝突が確実に防止されることを示す。
【0059】例えば、図7のケース1においては、車両
2a2が誤って第1の分岐線部11へ進入した場合に
は、車両2a2は異線進入防止用ループアンテナACを
介して送信される停止制御信号により車両2a2は、そ
の車載ユニット20の停止制御動作によりループアンテ
ナAC上で強制的に停止される。
【0060】このとき、車両2a2は進入側ループアン
テナB2Cにより検出されていないため、第1の分岐線
部上の進出側ループアンテナA2Cおよび異線進入防止
用ループアンテナACから出力される制御信号は停止制
御信号のままであり(ステップS4参照)、したがっ
て、進入側ループアンテナA1Cを通過して第1の衝突
防止区間z1内に進入した車両2a1は、その車載ユニ
ット20の停止制御動作により進出側ループアンテナA
2C上で停止する。
【0061】したがって、仮に車両2a2が規定された
コース(第2の分岐線部)ではなく、別個のコース(第
1の分岐線部)へ進入した場合でも、車両2a1および
2a2同士の衝突を防止することができる。
【0062】また、例えば、図7のケース2において
は、駅部4aおよび4bを同一タイミングで出発した車
両2a1および2a2の内、車両2a1が遅れた場合、
すなわち、車両2a1が第1の単線部10を走行してい
る状態において、車両2a2が進入側ループアンテナB
2Cを通過した場合、車両2a1は進入側ループアンテ
ナA1Cにより検出されていないため、第2の分岐線部
上の進出側ループアンテナB1Cおよび異線進入防止用
ループアンテナBCから出力される制御信号は停止制御
信号のままであり(ステップS3参照)、したがって、
進入側ループアンテナB2Cを通過して第1の衝突防止
区間z1内に進入した車両2a2は、その車載ユニット
20の停止制御動作により、進出側ループアンテナB1
C上で停止する(図7;ケース3参照)。
【0063】次いで、遅れていた車両2a1が進入側ル
ープアンテナA1Cを通過した際に、その進入側ループ
アンテナA1Cを介して車両2a1が検出され、第2の
分岐線部上の進出側ループアンテナB1Cおよび異線進
入防止用ループアンテナBCから出力される制御信号が
それぞれ進行制御信号に切換えられるため(ステップS
3参照)、車両2a2は、その車載ユニット20の進行
制御動作により進出側ループアンテナB1Cおよび異線
進入防止用ループアンテナBCを通過して第1の単線部
10に進入し、車載ユニット20の停止制御動作により
駅部4aの駅部ループアンテナ1C上において停車する
(ステップS7;および図7のケース3参照)。
【0064】一方、第1の分岐線11上の進出側ループ
アンテナA2Cおよび異線進入防止用ループアンテナA
Cからは、車両2a2の進入側ループアンテナB2Cの
通過により進行制御信号がそれぞれ出力されているため
(ステップS4参照)、車両2a1は、その車載ユニッ
ト20の進行制御動作により、異線進入防止用ループア
ンテナACおよび進入側ループアンテナB2Cを通過し
て第2の単線部13に進入し、車載ユニット20の停止
制御動作により駅部4bの駅部ループアンテナ2C上に
おいて停車する(ステップS7;および図7のケース4
〜5参照)。
【0065】以上述べたように、本実施形態によれば、
第1の分岐線部11への第1の単線部10からの車両進
入を検出するまでは、第1の単線部10への進出側ルー
プアンテナおよび異線進入防止用アンテナから進行制御
信号を送信しないため、駅部4aを出発した車両2a
1、2a2に遅延等が発生しても、第1の単線部10上
において対向車両と衝突することがなくなり、シャトル
方式の車両走行システムの安全性および実用性を大幅に
向上させることができる。
【0066】また、同様に、第2の分岐線部12への第
2の単線部13からの車両進入を検出するまでは、第2
の単線部13への進出側ループアンテナおよび異線進入
防止用アンテナから進行制御信号を送信しないため、駅
部4bを出発した車両2a1、2a2に遅延等が発生し
ても、第1の単線部10上において対向車両が衝突する
ことがなくなり、シャトル方式の車両走行システムの安
全性および実用性を大幅に向上させることができる。
【0067】なお、本実施形態では、駅部4aおよび4
b間において、第1および第2の車両を双方向に折り返
し走行させる車両走行制御システムについて説明した
が、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、
多数の単線部分と、この多数の単線部分から2つに分岐
して合流する車両すれ違い用の多数の分岐線部(すれ違
い部、駅部)とから構成された単線状の専用路線上にお
いて複数の車両を双方向に折り返し走行させる際の走行
制御システムに適用することも可能である。
【0068】この場合には、それぞれの分岐線部および
その両側の単線部分において、上述した車両走行制御を
行うようにすれば、後続車両との車両衝突防止および対
向車両との車両衝突防止を同時に実現することができ
る。
【0069】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明の車両走行
制御システムおよびコンピュータ読取可能な記憶媒体に
よれば、途中に車両すれ違い用の分岐線部を有する単線
状の路線上で複数の車両を双方向に折り返し走行させる
シャトル方式の車両走行システムにおいて、対向方向に
走行する車両同士の衝突を確実に防止することができ、
シャトル方式の車両走行システムの安全性、信頼性およ
びその実用性を大幅に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る車両走行制御
システムのインフラ施設を示す図。
【図2】図1に示す車両の隊列構成を示す図。
【図3】車両に搭載された車載ユニットの概略構成を示
すブロック図。
【図4】図1に示す衝突防止制御装置の概略構成を示す
ブロック図。
【図5】図4に示す衝突防止制御装置の制御部の処理の
一例を示す概略フローチャート。
【図6】本実施形態における車両の進行/停止制御状態
を説明するためのタイムチャート。
【図7】本実施形態における車両の進行/停止制御状態
を説明するためのタイムチャート。
【符号の説明】
1 車両走行制御システム 2a1、2a2 車両 3 専用路線 4a、4b 駅部 10 第1の単線部 11 第1の分岐線部 12 第2の分岐線部 13 第2の単線部 20 車両制御ユニット 30 有線/無線通信媒体 31 衝突防止制御装置 40 車車間通信機 41 路車間通信機 42 磁気センサ 44 車両制御装置 45 管理装置 50 送受信部 51 メモリ 52 制御部 1C、2C 駅部ループアンテナ AC、BC 異線進入防止用ループアンテナ A1C、B2C 進入側ループアンテナ A2C、B1C 進出側ループアンテナ
フロントページの続き (72)発明者 利光 正敏 東京都府中市晴見町2丁目24番地の1 東 芝トランスポートエンジニアリング株式会 社内 Fターム(参考) 5H161 AA01 BB02 CC05 DD12 5H180 AA27 BB04 CC19 LL01 LL04 LL09 5H301 AA01 CC06 DD07 DD13 DD17 EE06 FF01 FF11 KK03 KK08 KK09 KK18 KK19 KK20 LL01 LL04 LL08 LL12

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1および第2の単線部、ならびに前記
    第1の単線部から分岐して前記第2の単線部に合流する
    第1および第2の分岐線部を含む路線上において少なく
    とも2つの第1および第2の車両を双方向に折り返し走
    行させる車両走行制御システムであって、 前記第1の車両および第2の車両にそれぞれ搭載され、
    外部からの進行/停止制御信号に応じて自車両を進行/
    停止制御する車載ユニットと、前記第1および第2の分
    岐線部の車両進入側に設けられ、前記第1および第2の
    単線部を経由して前記第1および第2の分岐線部へ進入
    してくる第1および第2の車両を検出し、その検出車両
    の車載ユニットと通信可能な第1および第2の進入側通
    信ユニットと、前記第1および第2の分岐線部の車両進
    出側に対して、前記第1および第2の進入側通信ユニッ
    トから第1の衝突防止区間を空けて設けられており、前
    記第1および第2の進入検出用通信ユニットを通過して
    くる第1および第2の車両を検出し、その検出車両の車
    載ユニットと通信可能な第1および第2の進出側通信ユ
    ニットと、前記第1および第2の車両の前記第1および
    第2の分岐線部への進入が前記第1および第2の進入側
    通信ユニットによりそれぞれ検出された際に、当該第1
    および第2の進入側通信ユニットを介して進行制御信号
    を送信する第1の送信制御手段と、前記第1の進入側通
    信ユニットの車両検出に応じて、前記第2の進出側通信
    ユニットを介して進行制御信号を送信して前記第2の分
    岐線部を経由した第1の単線部への車両の進出を許可す
    る第2の送信制御手段と、前記第2の進入側通信ユニッ
    トの車両検出に応じて、前記第1の進出側通信ユニット
    に対して進行制御信号を送信して前記第1の分岐線部を
    経由した第2の単線部への車両の進出を許可する第3の
    送信制御手段と、前記第1および第2の車両が前記第1
    および第2の進出側通信ユニットにより検出された際
    に、前記第1および第2の進入側通信ユニットを介して
    停止制御信号を送信して前記第1の衝突防止区間内への
    車両の進入を禁止する第4の送信制御手段とを備えたこ
    とを特徴とする車両走行制御システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の車両走行制御システムで
    あって、 前記第2の分岐線部に対して、前記第2の進出側通信ユ
    ニットおよび第1の単線部との分岐点からそれぞれ第2
    および第3の衝突防止区間を空けて設けられており、前
    記第1の単線部を経由して前記第2の分岐線部へ進入す
    る第1あるいは第2の車両の車載ユニットに対して停止
    制御信号を送信する第1の異線進入防止用通信ユニット
    と、前記第1の分岐線部に対して、前記第1の進出側通
    信ユニットおよび第2の単線部との分岐点からそれぞれ
    第4および第5の衝突防止区間を空けて設けられてお
    り、前記第2の単線部を経由して前記第1の分岐線部へ
    進入する第1あるいは第2の車両の車載ユニットに対し
    て停止制御信号を送信する第2の異線進入防止用通信ユ
    ニットとを備え、 前記第2の送信制御手段は、前記第1の進入側通信ユニ
    ットの車両検出に応じて、前記第1の異線進入防止用通
    信ユニットを介して進行制御信号を送信する手段を備
    え、 前記第3の送信制御手段は、前記第2の進入側通信ユニ
    ットの車両検出に応じて、前記第2の異線進入防止用通
    信ユニットを介して進行制御信号を送信する手段を備え
    る一方、 前記進行制御信号送信後に前記第1および第2の車両が
    前記第1および第2の異線進入防止用通信ユニットによ
    り検出された際に、前記第1および第2の進出側通信ユ
    ニットを介して停止制御信号を送信して前記第2および
    第4の衝突防止区間内への車両の進入を禁止するととも
    に、前記第1および第2の進入側通信ユニットを介して
    進行制御信号を送信して第1の衝突防止区間内への車両
    の進入を許可する第5の送信制御手段とを備えたことを
    特徴とする車両走行制御システム。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の車両走行制御システムで
    あって、 前記第1および第2の単線部の分岐点に対して反対側の
    それぞれの端部は前記路線上の第1および第2の駅部を
    構成している一方、 前記第1および第2の駅部に設けられ、当該第1および
    第2の駅部に位置する第1および第2の車両を検出し、
    検出車両の車載ユニットと通信して当該検出車両に対し
    て出発/停止制御信号を送信可能な第1および第2の出
    発/停止用通信ユニットと、前記第1および第2の駅部
    に第1および第2の車両が停止している際に、第1およ
    び第2の出発/停止用通信ユニットを介して第1および
    第2の車両の車載ユニットに対して同一タイミングで出
    発制御信号を送信して前記第1および第2の車両を第1
    および第2の単線部を介してそれぞれ走行させるととも
    に、前記第1および第2の進入側通信ユニットを介して
    進行制御信号を送信する走行制御手段と、前記第2およ
    び第1の単線部を介して前記第1および第2の車両が前
    記第2および第1の駅部に進出した際に、前記第2およ
    び第1の出発/停止用通信ユニットを介して第1および
    第2の車両の車載ユニットに対して同一タイミングで停
    止制御信号を送信することにより、前記第1および第2
    の車両を停止させる停止制御手段と、前記第2および第
    1の駅部に第1および第2の車両が停止している際に、
    第2および第1の出発/停止用通信ユニットを介して第
    1および第2の車両の車載ユニットに対して同一タイミ
    ングで出発制御信号を送信して前記第1および第2の車
    両を前記第2および第1の単線部を介してそれぞれ折り
    返し走行させるとともに、前記第2および第1の進入側
    通信ユニットを介して進行制御信号を送信する折り返し
    制御手段とを備えたことを特徴とする車両走行制御シス
    テム。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の車両走行制御システムで
    あって、 前記第1および第2の駅部の車両出発側とは反対側の端
    部に設けられ、常時停止制御信号を送信する第1および
    第2の過走防止用通信ユニットを備えており、前記第1
    および第2の駅部からその反対側端部を介して車両が過
    走した際に、その誤走した車両の車載ユニットは、送信
    されている停止制御信号により自車両を強制的に停止さ
    せる強制停止手段を備えたことを特徴とする車両走行制
    御システム。
  5. 【請求項5】 第1および第2の単線部、ならびに前記
    第1の単線部から分岐して前記第2の単線部に合流する
    第1および第2の分岐線部を含む路線上において少なく
    とも2つの第1および第2の車両を双方向に折り返し走
    行させる車両走行制御システムであって、 前記第1の車両および第2の車両にそれぞれ搭載され、
    外部からの進行/停止制御信号に応じて自車両を進行/
    停止制御する車載ユニットと、前記第1および第2の分
    岐線部の車両進入側に設けられ、前記第1および第2の
    単線部を経由して前記第1および第2の分岐線部へ進入
    してくる第1および第2の車両を検出し、その検出車両
    の車載ユニットと通信可能な第1および第2の進入側通
    信ユニットと、前記第1および第2の分岐線部の車両進
    出側に対して、前記第1および第2の進入側通信ユニッ
    トから第1の衝突防止区間を空けて設けられており、前
    記第1および第2の進入検出用通信ユニットを通過して
    くる第1および第2の車両を検出し、その検出車両の車
    載ユニットと通信して当該検出車両に対して通信可能な
    第1および第2の進出側通信ユニットと、前記第1およ
    び第2の進入側通信ユニットならびに前記第1および第
    2の進出側通信ユニットそれぞれと通信可能なコンピュ
    ータシステムとを備え、 前記コンピュータシステムは、前記第1および第2の車
    両の前記第1および第2の分岐線部への進入が前記第1
    および第2の進入側通信ユニットによりそれぞれ検出さ
    れ、その自コンピュータシステムへ送信された際に、前
    記第1および第2の進入側通信ユニットを介して前記第
    1および第2の車両の車載ユニットに進行制御信号を送
    信する第1の送信制御機能と、前記第1の進入側通信ユ
    ニットの車両検出信号に応じて、前記第2の進出側通信
    ユニットを介して進行制御信号を送信して前記第2の分
    岐線部を経由した第1の単線部への車両の進出を許可す
    る第2の送信制御機能と、前記第2の進入側通信ユニッ
    トの車両検出信号に応じて、前記第1の進出側通信ユニ
    ットに対して進行制御信号を送信して前記第1の分岐線
    部を経由した第2の単線部への車両の進出を許可する第
    3の送信制御機能と、前記第1および第2の車両が前記
    第1および第2の進出側通信ユニットにより検出された
    際に、前記第1および第2の進入側通信ユニットを介し
    て停止制御信号を送信して前記第1の衝突防止区間内へ
    の車両の進入を禁止する第4の送信制御機能とを備えた
    ことを特徴とする車両走行制御システム。
  6. 【請求項6】 第1および第2の単線部、ならびに前記
    第1の単線部から分岐して前記第2の単線部に合流する
    第1および第2の分岐線部を含む路線上において少なく
    とも2つの第1および第2の車両を双方向に折り返し走
    行させるシステムであり、 このシステムは、コンピュータと、前記第1の車両およ
    び第2の車両にそれぞれ搭載され、外部からの進行/停
    止制御信号に応じて自車両を進行/停止制御する車載ユ
    ニットと、前記第1および第2の分岐線部の車両進入側
    に設けられ、前記第1および第2の単線部を経由して前
    記第1および第2の分岐線部へ進入してくる第1および
    第2の車両を検出し、その検出車両の車載ユニットと通
    信可能な第1および第2の進入側通信ユニットと、前記
    第1および第2の分岐線部の車両進出側に対して、前記
    第1および第2の進入側通信ユニットから第1の衝突防
    止区間を空けて設けられており、前記第1および第2の
    進入検出用通信ユニットを通過してくる第1および第2
    の車両を検出し、その検出車両の車載ユニットと通信可
    能な第1および第2の進出側通信ユニットとを備えたシ
    ステムにおける前記コンピュータが読取可能な記憶媒体
    であって、 前記コンピュータに、前記第1および第2の車両の前記
    第1および第2の分岐線部への進入が前記第1および第
    2の進入側通信ユニットによりそれぞれ検出されて自コ
    ンピュータへ送信された際に、前記第1および第2の進
    入側通信ユニットを介して前記第1および第2の車両の
    車載ユニットに進行制御信号を送信する第1の送信制御
    処理と、前記第1の進入側通信ユニットの車両検出信号
    に応じて、前記第2の進出側通信ユニットを介して進行
    制御信号を送信して前記第2の分岐線部を経由した第1
    の単線部への車両の進出を許可する第2の送信制御処理
    と、前記第2の進入側通信ユニットの車両検出信号に応
    じて、前記第1の進出側通信ユニットに対して進行制御
    信号を送信して前記第1の分岐線部を経由した第2の単
    線部への車両の進出を許可する第3の送信制御処理と、
    前記第1および第2の車両が前記第1および第2の進出
    側通信ユニットにより検出された際に、前記第1および
    第2の進入側通信ユニットを介して停止制御信号を送信
    して前記第1の衝突防止区間内への車両の進入を禁止す
    る第4の送信制御処理とをそれぞれ実行させるプログラ
    ムを記憶したことを特徴とするコンピュータ読取可能な
    記憶媒体。
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