JP2001310570A - 印刷用ブランケット - Google Patents

印刷用ブランケット

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JP2001310570A
JP2001310570A JP2000130205A JP2000130205A JP2001310570A JP 2001310570 A JP2001310570 A JP 2001310570A JP 2000130205 A JP2000130205 A JP 2000130205A JP 2000130205 A JP2000130205 A JP 2000130205A JP 2001310570 A JP2001310570 A JP 2001310570A
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woven fabric
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JP2000130205A
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Yoshio Iwasaki
吉夫 岩崎
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Meiji Rubber and Chemical Co Ltd
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Meiji Rubber and Chemical Co Ltd
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Priority to EP01926069A priority patent/EP1195263B1/en
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高速印刷においても接着性と繰り返し圧縮に
対する十分な耐久性を有する印刷用ブランケットを提供
することを目的とする。 【構成】 少なくとも印刷面となる表面層の下面に支持
体層を設けてなる印刷用ブランケットにおいて、前記支
持体層を形成する織布の経糸を溶剤湿式冷却ゲル紡糸法
による紡績糸であるビニロン糸により形成したことを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はオフセット印刷機に用
いられる印刷用ブランケットに係り、詳しくは、印刷面
となる表面層と支持体層との接着性が向上し、繰り返し
圧縮に対する耐久性に優れた印刷用ブランケットに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】オフセット印刷は刷版から一度ブランケ
ットに転写し、このブランケットに転写された画像を紙
面に印刷するものである。従って、運転中にブランケッ
ト胴に装着されたブランケットに弛みやズレが生じると
印刷された画像にもずれが生じる。このために、印刷用
ブランケットはブランケット胴への装着が容易であるば
かりでなく、装着後は確実に固定されていなければなら
ない。このような印刷用ブランケットは、例えば、複数
枚の織布による補強層の上に圧縮性層を設け、さらに前
記圧縮性層に支持体層を介して印刷面となる表面層を積
層してなる。
【0003】圧縮性印刷用ブランケットは、例えば図1
に示すように、印刷面となる表面層1の下面側に1層の
織布からなる支持体層3を介して発泡層である圧縮性層
5が形成されており、圧縮性層5は織布7を3層に積層
して形成した支持体層9によって支持されている。そし
て、前記支持体層9を構成するブランケット用織布に
は、ブランケットをブランケット胴に装着した後の形状
安定性を得るためにストレッチ加工を施し、残留伸度を
小さくした綿糸による織布が使用されている。
【0004】表面層の下面に積層される支持体層3に
は、ブランケット胴への装着のし易さを考慮して、ある
程度の残留伸びを残した織布が使用される。また、支持
体層3には表面層への布目の影響を少なくするために、
細番手の糸を使用した織布が使用される。このような表
面層の下面に積層される支持体層には、表面層との接着
性を考慮して綿糸単独、綿糸とレーヨン糸の混紡、レー
ヨン糸単独等による織布が用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、印刷機
の高速化に伴い、従来の印刷用ブランケットには次のよ
うな問題があった。即ち、印刷機の高速化に伴いブラン
ケットにかかる繰り返しの圧縮応力の周波数が高くな
り、表面層及びその下面近傍の疲労の度合がより大きく
なっている。疲労度が大きくなると、まず表面層1に近
接する支持体層3が破断し、支持体層3の破断によって
さらに表面層1が破断することになる。
【0006】特に、ブランケットを装着するには、ブラ
ンケット胴に設けたスリットに両端部をくわえ込んで固
定するので、エッジ部(前記スリットの角部で鋭角に曲
げられた部分)や印刷用紙が通過する際の印刷用紙の両
側の境界部において圧縮応力が集中する。従って、ブラ
ンケットの破断はブランケット胴のエッジ部や印刷用紙
の境界部において破断することが多かった。従って、高
速印刷の分野では、繰り返し圧縮に対する耐久性があ
る、言い換えれば耐刷力の良いブランケットが要求され
ている。
【0007】このようなブランケットの破断が起こると
ブランケットの交換が必要になり、印刷効率(生産性)
が大幅に悪くなる。しかしながら、従来使用されている
綿やレーヨンによる織布は繰り返し圧縮に対する疲労抵
抗が十分とはいえず、高速印刷時の繰り返し圧縮に対す
る耐久性に問題があった。そこで、支持体層の耐久性を
高めるためにアラミド糸やカーボン糸のような高強度の
原糸の採用が考えられるが、接着性が低下し、経済性の
点からも問題がある。
【0008】経済性の点からはビニロン糸が優れてお
り、ゴムとの濡れが良好であり、表面層との接着性の向
上も期待できる。しかしながら、従来のビニロン糸は、
湿式紡糸であるため繊維長が短く、細番手の糸ができな
かった。従って、ビニロン糸では表面層に布目の影響を
与えないような細番手による平滑な織布は得られなかっ
た。
【0009】
【発明の目的】この発明はかかる現況に鑑みてなされた
もので、高速印刷においても繰り返し圧縮に対する十分
な接着性と耐刷力を有する印刷用ブランケットを提供す
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は上記目的を達
成するために次のような構成とした。即ち、この発明に
係る印刷用ブランケットは、印刷面となる表面層と圧縮
性層との間に支持体層を設けてなる圧縮性印刷用ブラン
ケットにおいて、前記支持体層を形成する織布の経糸を
溶剤湿式冷却ゲル紡糸法による紡績糸であるビニロン糸
により形成したことを特徴とする。
【0011】溶剤湿式冷却ゲル紡糸法による紡績糸であ
るビニロン糸は、高強力で長繊維による細番手の紡績糸
が得られる。緯糸は経糸と同様の溶剤湿式冷却ゲル紡糸
法による紡績糸であるビニロン糸を使用しても良いが、
従来の綿、レーヨン、ポリノジック、ポリエステル等と
組み合わせて使用しても良い。表面層との接着力につい
ては、経糸の寄与が大きく、経糸を溶剤湿式冷却ゲル紡
糸法による紡績糸であるビニロン糸とすることによっ
て、ゴムとの濡れが向上し接着力が増大する。溶剤湿式
冷却ゲル紡糸法による紡績糸であるビニロン糸は細番手
の紡績糸であるから、織布としても表面層への布目の影
響の少ない平滑な織布が得られる。
【0012】この発明に係るブランケットの表面層は、
印刷インキ、インキ洗浄剤等を考慮して耐油性ポリマー
が用いられ、例えば、クロロプレンゴム(CR)、多硫
化ゴム(T)、ポリアクリロニトリル・ブタジエンゴム
(NBR)、フッ素ゴム(FKM)、シリコンゴム
(Q)等によって形成することができる。このような耐
油性ポリマーは加硫剤、加硫促進剤、強化剤、老化防止
剤等の1種以上を添加したものであってもよい。
【0013】
【実施例】この発明の具体的実施例について説明する。
まず、ブランケットは図1に示す通常の構造によるブラ
ンケットを製造し、表面層1に近接する支持体層3をな
す織布の経糸及び緯糸は表1に示すとおりである。実施
例1,2に使用したクラロンK▲2▼EQ2はクラレ製
の溶剤湿式冷却ゲル紡糸法によるビニロン糸である。
尚、ここで、経糸はブランケットをブランケット胴に装
着したときのブランケットの回転方向、緯糸はブランケ
ット胴の軸方向をいう。
【0014】
【表1】
【0015】上記比較例と実施例に使用した支持体層に
おける経糸方向の破断強度について測定した。測定方法
は、DIN53354に準拠した。試料寸法は幅50m
m×長さ320mm、標線間隔は200mm、引張速度
は100mm/minである。測定結果を表2に示す。
表から明らかなように、実施例の支持体層は比較例に比
べて破断強度が極めて強化されている。
【0016】
【表2】
【0017】次に、支持体層の経糸方向における支持体
層と表面層との接着強度について測定した。測定方法
は、JIS K6256「布と加硫ゴムの剥離試験」に
準拠した。試料寸法には、表面層の補強のため瞬間接着
剤で布を裏打ちした、幅25mm×長さ150mmのも
のを用い、引張速度は、JIS K6256「布と加硫
ゴムの剥離試験」に準拠して行った。測定結果を表3に
示す。表から明らかなように、実施例は比較例に比べて
接着強度が向上しており、破損状態も実施例では表面層
の凝集破壊であり、表面層と織布との接着は良好であっ
た。
【0018】
【表3】
【0019】次いで、繰り返し圧縮疲労試験を次のよう
にして行った。圧縮疲労試験機には、印刷機の圧胴とブ
ランケット胴のユニットを改造したベアラーコンタクト
方式の圧縮・回転試験機を用い、圧胴とブランケット胴
は、胴経φ173mm、面長414mmである。
【0020】試験方法は次のようにして行った。まず、
ニップでのブランケットの圧縮量が0.10mmになる
ようにブランケット胴に下敷きを装着してブランケット
を胴に張る。次いで、数分間回転させた後、増し締めを
行い、圧胴の表面に厚さが0.25mmの用紙を1枚張
り付ける。その後、試験機を回転速度1000rpmの
高速で回転させる。5000回転後に試験機を止めてブ
ランケットの表面を観察する。
【0021】表面に破断、亀裂等の問題が見られなけれ
ば、さらに回転を続け合計10000回転したところで
用紙を除去して、再度圧胴の表面に厚さが0.25mm
の用紙を1枚張り付けて前記試験を行い、10000回
毎に前記試験を繰り返した。
【0022】試験結果を表4に示す。表から明らかなよ
うに、実施例では比較例に比べて明らかに亀裂発生まで
の回転数が増加しており、圧縮疲労抵抗が向上している
ことが分かる。
【0023】
【表4】
【0024】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明は支持体
層の平滑性を損なわずに表面層との接着性が向上し、且
つ支持体層を強化すると共に、高速印刷時における繰り
返し圧縮に対する耐久性、即ち、耐刷力に優れたブラン
ケットを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ブランケットの一例を示す説明用拡大断面図で
ある。
【符号の説明】
1 表面層 3 支持体層 5 圧縮性層 7 織布 9 支持体層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷面となる表面層と圧縮性層との間に
    支持体層を設けてなる圧縮性印刷用ブランケットにおい
    て、前記支持体層を形成する織布の経糸を溶剤湿式冷却
    ゲル紡糸法による紡績糸であるビニロン糸により形成し
    たことを特徴とする印刷用ブランケット。
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DE60129773T DE60129773T2 (de) 2000-04-28 2001-04-27 Verfahren zur herstellung eines drucktuchs
EP01926069A EP1195263B1 (en) 2000-04-28 2001-04-27 A method for manufacturing a blanket for printing
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