JP2001307351A - 光学ピックアップ装置のトラッキングサーボ方法 - Google Patents

光学ピックアップ装置のトラッキングサーボ方法

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JP2001307351A
JP2001307351A JP2000119958A JP2000119958A JP2001307351A JP 2001307351 A JP2001307351 A JP 2001307351A JP 2000119958 A JP2000119958 A JP 2000119958A JP 2000119958 A JP2000119958 A JP 2000119958A JP 2001307351 A JP2001307351 A JP 2001307351A
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main
photodetector
main beam
optical disk
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JP2000119958A
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Inventor
Hitoshi Okada
均 岡田
Koji Takasaki
浩司 高崎
Tsutomu Maruyama
務 丸山
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録時における高精度なトラッキングサーボ
を可能にし、記録密度の高密度化を可能にする。 【解決手段】 回折手段3により1つのメインビームM
Bを中心に少なくとも2対のサイドビーム(少なくとも
4つの1次光SB、SB)を形成するようにするととも
に、各サイドビームは、メインビームを中心にそれぞれ
1.5トラックピッチ分のずれが生じるように形成し、
4つのサイドビームのうち光学ディスク6の回転方向に
おいてメインビームの前方に位置するものと後方に位置
するものを組み合わせてサイドプッシュプル信号を生成
し、これら組におけるサイドビームを各別のサイドフォ
トディテクター8b、8bに受光してトラッキングエラ
ー検出用の信号として用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規な光学ピックア
ップ装置のトラッキングサーボ方法に関する。詳しく
は、記録可能な光学ディスクのディスクドライブ装置に
も用いられる光学ピックアップ装置において、特に記録
時に高精度なトラッキングサーボを可能にする技術に関
する。
【0002】
【従来の技術】光学式記録媒体、例えば、CD(Compac
t Disc)等のディスクドライブ装置におけるトラッキン
グサーボ方式として、DPP(Differential Push Pul
l)法が知られている。
【0003】DPP法は、メインビームMBと2つのサ
イドビームSB、SBとからそれぞれ得られる各受光素
子の出力信号を演算することにより、トラッキングエラ
ー信号を生成するものである。
【0004】具体的には、DPP法は、レーザ光源から
出射されたビームの往路中に回折手段(グレーティン
グ)を配設し、光学ディスク上に0次回折光(メインビ
ーム)と2つの1次回折光(サイドビーム)の3つのビ
ーム光による各スポットを形成し、これらの戻り光をそ
れぞれのフォトディテクターa、b、bにより受光し
て、メインビームによるメインスポットMSを信号の書
き込み又は読み取りに用い、サイドビームによるサイド
スポットSS、SSをトラッキングエラー検出用に用い
る方式である。
【0005】図7、図9及び図11に示すように、メイ
ンスポットMSを受光するメインフォトディテクターa
は縦横の4つに分割され、サイドスポットSS、SSを
受光するサイドフォトディテクターb、bは左右に2つ
に分割されている。尚、各分割素子の出力信号をA、
B、C、D、E、F、G、Hで示す。そしてこれらフォ
トディテクターa、b、bからの出力信号間の演算出力
からトラッキングエラー信号が生成される。
【0006】即ち、メインフォトディテクターaの出力
信号からメインプッシュプル(MPP)信号を生成し、
サイドフォトディテクターb、bの出力信号からサイド
プッシュプル(SPP1、SPP2)信号を生成し、以
下の演算式で、ディフェレンシャルプッシュプル(DP
P)信号が得られる。
【0007】MPP=(B+C)−(A+D) SPP1=E−F SPP2=G−H DPP=MPP−K・(SPP1+SPP2) ∴DPP=((B+C)−(A+D))−K・((E−
F)+(G−H)) K:係数。
【0008】図7は、光学部品等のばらつきがない場合
におけるフォトディテクターa、b、bと各スポットM
S、SS、SSとの関係を模式的に示し、図8は図7に
おけるSPP1信号、SPP2信号、MPP信号、DP
P信号の波形を示す。
【0009】図8から解るように、SPP1信号とSP
P2信号は同相で、MPP信号はSPP1信号及びSP
P信号2とは逆相で、DPP信号はMPP信号と同相で
それぞれ出力される。
【0010】図9は、光学部品のばらつき等により各ス
ポットMS、SS、SSの間隔がずれている場合(図面
ではスポット間の間隔が広がった場合を示す。)のフォ
トディテクターa、b、bと各スポットMS、SS、S
Sとの位置関係を模式的に示し、図10は図9における
SPP1信号、SPP2信号、MPP信号、DPP信号
の波形を示す。尚、本図において実線で示すものが、信
号読取時(リード時)の各PP(プッシュプル)信号で
あり、破線で示すものが後述する信号記録時(ライト
時)のSPP信号、DPP信号である。
【0011】信号読取時の場合、SPP1信号、SPP
2信号に正負逆のDCオフセットが発生するが、両DC
オフセット量の絶対値は同じであり、よって、上記演算
式によりこれらDCオフセット量がキャンセルされ、D
PP信号はDCオフセットがない状態で出力されるた
め、オントラック状態を維持することができる(図10
実線参照)。
【0012】図11は、対物レンズ、フォトディテクタ
ー等の位置ずれにより各スポットMS、SS、SSが各
フォトディテクターa、b、b上で一方(図面では右
方)にずれている場合のフォトディテクターa、b、b
と各スポットMS、SS、SSとの位置関係を模試的に
示し、図12は図11におけるSPP1信号、SPP2
信号、MPP信号、DPP信号の波形を示す。尚、本図
において実線で示すものが、信号読取時(リード時)の
各PP(プッシュプル)信号であり、破線で示すものが
後述する信号記録時(ライト時)の各PP(プッシュプ
ル)信号である。
【0013】信号読取時の場合、SPP1信号、SPP
2信号及びMPP信号には何れもDCオフセットが発生
するが、上記演算式によりこれらDCオフセット量がキ
ャンセルされ、DPP信号はDCオフセットがない状態
で出力されるため、オントラック状態を維持することが
できる。
【0014】このように、DPP方式は、光学部品のば
らつき等により各スポットMS、SS、SSの間隔がず
れている場合(図9参照)及び対物レンズ、フォトディ
テクター等の位置ずれにより各スポットMS、SS、S
Sが各フォトディテクターa、b、b上で一方にずれて
いる場合(図11参照)のいずれにおいても、トラッキ
ングエラー信号(DPP信号)のDCオフセット量を演
算式上でキャンセルすることができるため、信号読取系
の光学ピックアップにおいてはたいへん有効なトラッキ
ングサーボ方式とされている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところが、光学部品の
ばらつき等により各スポットMS、SS、SSの間隔が
ずれている場合(図9参照)や対物レンズ、フォトディ
テクター等の位置ずれにより各スポットMS、SS、S
Sが各フォトディテクターa、b、b上で一方にずれて
いる場合(図11参照)において生じたオフセット量を
キャンセルすることができるのは、上述のように光学デ
ィスクの信号を読み取る場合だけである。
【0016】即ち、光学式記録媒体、例えば、CD−R
(Compact Disc-Recordable)、CD−RW(Compact D
isc-ReWritable)等の光ディスクのドライブ装置におい
て、光学部品のばらつき等により各スポットMS、S
S、SSの間隔がずれてオフセット量が生じている場合
の信号記録時には、図10の波形図において破線で示す
ように、SPP1信号のDCオフセット量1とSPP2
信号のDCオフセット量2とが異なってしまう。具体的
には、SPP2信号のオフセット量2はSPP1信号の
オフセット量1よりも絶対値が小さく発生してしまい最
終出力信号であるDPP信号に上記演算式ではキャンセ
ルできないDCオフセット量3が生じてしまう。
【0017】また、CD−R、CD−RW等の光ディス
クのドライブ装置において、対物レンズ、フォトディテ
クター等の位置ずれにより各スポットMS、SS、SS
が各フォトディテクターa、b、b上で一方にずれてオ
フセット量が生じている場合の信号記録時には、図12
の波形図において破線で示すように、SPP1信号のD
Cオフセット量1′とSPP2信号のDCオフセット量
2′とが異なってしまう。具体的には、SPP2信号の
オフセット量2′はSPP1信号のオフセット量1′よ
りも小さく発生してDCレベルが下がってしまい最終出
力信号であるDPP信号に上記演算式ではキャンセルで
きないDCオフセット量3′が生じてしまう。
【0018】このように、記録時においてはトラッキン
グサーボをかけるとDPP信号のDCオフセット分だけ
ずれが生じ、デトラック状態(トラックから外れた状
態)が生じ、記録特性を悪化させてしまうという問題が
ある。
【0019】かかる問題は、光学ディスクcの信号記録
時は一方のサイドビーム(メインビームMBに先行する
サイドビーム)SB1はピットd、d、・・・がまった
く形成されていない未記録状態のディスク面にて反射さ
れ、他方のサイドビーム(メインビームMBを後追する
サイドビーム)SB2はピットd、d、・・・が形成さ
れた記録状態トラックTとトラックTとの間のディスク
面にて反射されるためである(図11参照)。
【0020】そして、光学ピックアップ装置において上
記オフセット量を許容範囲内にするためには、光学部品
自体の精度や対物レンズ、フォトディテクター自体の精
度、これらの設置位置精度等を高くしなければならず、
装置のコスト高を招来する。また、記録密度の高密度化
を図るとき、上記DCオフセット量の許容範囲はさらに
狭くしなければならず、結局、光学ピックアップ装置に
あっては、記録密度の高密度化を図ることが困難である
という問題がある。
【0021】そこで、本発明は、特に記録時における高
精度なトラッキングサーボを可能にし、記録密度の高密
度化を可能にすることを課題とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明光学ピックアップ
装置のトラッキングサーボ方法は、上記した課題を解決
するために、回折手段により1つのメインビームを中心
に少なくとも2対のサイドビーム(少なくとも4つの1
次光)を形成するようにするとともに、各サイドビーム
は、メインビームを中心にそれぞれn+0.5(nは0
を除く整数)トラックピッチ分のずれが生じるように形
成し、少なくとの4つのサイドビームのうち光学ディス
クの回転方向においてメインビームの前方に位置するも
のと後方に位置するものであってメインビームに対して
内周側及び/又は外周側に位置するサイドビームを組み
合わせてサイドプッシュプル信号を生成し、これら組に
おけるサイドビームを各別のサイドフォトディテクター
に受光してトラッキングエラー検出用の信号として用い
たものである。
【0023】従って、本発明光学ピックアップ装置のト
ラッキングサーボ方法によれば、光学ディスクの半径方
向に同じ側に寄ったもの同士のサイドビームによる各フ
ォトディテクターにおけるサイドプッシュプル信号とし
て用いたので、信号記録時においても、サイドプッシュ
プル信号を生成するサイドビームの光学ディスクにおけ
るピットの形成状態(ピットの有無)が同じであるた
め、これらサイドプッシュプル信号に生じるDCオフセ
ット量は同じであり、よって、これらサイドビームから
のサイドプッシュプル信号及びメインビームからのメイ
ンプッシュプル信号に基づいて生成したトラッキングエ
ラー信号(DPP信号)には、DCオフセット量が生じ
ておらず、高精度なトッラッキングサーボを可能にし、
また、記録密度の高密度化を実現することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に、本発明光学ピックアップ
装置のトラッキングサーボ方法の実施の形態について添
付図面を参照して説明する。
【0025】図1は、本発明にかかる光学ピックアップ
装置1の光学部品の構成について説明する概略図であ
る。
【0026】光学ピックアップ装置1は、ビーム光Bを
発生するレーザ光源2と該レーザ光源2から出射された
ビーム光Bを回折させる回折手段3と、ビーム光Bを透
過又は所定の方向に反射させるビームスプリッタ4と、
平行光束を形成するコリメータレンズ5と光学ディスク
6の信号面にビーム光Bを集光させる対物レンズ7と、
光学ディスク6からの戻り光を受光するフォトディテク
ター8とを有する。
【0027】回折手段3はビームBを1つのメインビー
ムMBと2対のサイドビーム(4つの1次光)SB1−
f、SB1−b、SB2−f、SB2−bとに分離す
る。ここでメインビームMBは0次光で、サイドビーム
SBは±1次光であり、このように2組の回折光(0次
光と±1次光を1組とする。)を発生させるためには、
例えば2つの回折格子を所定の角度を付けて貼り合わせ
たものやホログラムを用いることができ、0次光は共通
で互いに異なった所定の方向に回折する2組の±1次光
で形成することができる。
【0028】図2は、記録時における各ビームとピット
との関係を模式的に説明するための光学ディスク6面の
模式図である。
【0029】そして、図2に示すように、1組の回折光
はそのうち2つのサイドビームSB1−f、SB1−b
がメインビームMBを中心に1.5トラックピッチ分外
周側と内周側とにずれ、かつ、外周側にずれたサイドビ
ームSB1−fは光学ディスク6の回転方向においてメ
インビームMBよりやや前方に、また、内周側にずれた
サイドビームSB1−bは光学ディスク6の回転方向に
おいてメインビームMBよりやや後方に集光される。
【0030】また、別の1組の回折光も同様にそのうち
2つのサイドビームSB2−f、SB2−bがメインビ
ームMBを中心に1.5トラックピッチ分内周側と外周
側とにずれ、かつ、内周側にずれたサイドビームSB2
−fは光学ディスク6の回転方向においてメインビーム
MBよりやや前方に、また、外周側にずれたサイドビー
ムSB2−bは光学ディスク6の回転方向においてメイ
ンビームMBよりやや後方に集光される。尚、各組のメ
インビームMBは共通となっている。
【0031】このように、メインビームMBの外周側に
ずれたサイドビームSB1−fとサイドビームSB2−
bはピット9、9、・・・がまったく形成されていない
未記録状態のディスク面にて反射され、また、メインビ
ームMBの内周側にサイドビームSB2−fとサイドビ
ームSB1−bはピット9、9、・・・が形成された記
録状態のトラックTとトラックTとの間のディスク面に
て反射される(図2参照)。
【0032】フォトディテクター8は上記「従来の技
術」で説明したものと同じく、メインフォトディテクタ
ー8aと2つのサイドフォトディテクター8b、8bと
からなり、メインフォトディテクター8aは縦横の4つ
に分割されメインスポットMSを受光し、一方のサイド
フォトディテクター8bは上記2組の回折光のうち前後
にそれぞれ2つに形成された前方側のサイドスポットS
S1−f、SS2−fを受光し、他方のサイドフォトデ
ィテクター8bは上記2組の回折光のうち前後にそれぞ
れ2つに形成された後方側のサイドスポットSS1−
b、SS2−bを受光する。また、各分割素子の出力信
号は上記従来の技術と同様にA、B、C、D、E、F、
G、Hで示す(図3参照)。そしてこれらフォトディテ
クター8a、8b、8bからの出力信号間の演算出力か
らトラッキングエラー信号を生成する。
【0033】ここで、上記「発明が解決しようとする課
題」で説明したように、フォトディテクター上の各スポ
ットMS、SS、SSの間隔がずれている場合(図4参
照)や各スポットMS、SS、SSがフォトディテクタ
ー8上において一方にずれている場合(図5参照)にあ
っては、信号記録時において、サイドフォトディテクタ
ー8b、8bには次のようにサイドスポットSS1−
f、SS2−f、SS1−b、SS2−bが集光される
ため、各サイドプッシュプル信号(SPP1信号とSP
P2信号)に生じるDCオフセット量が同じになる。
【0034】即ち、サイドスポットSS1−fとSS2
−bとは光学ディスク6の未記録部分により反射された
戻り光であるため、これらが各別のプッシュプル信号と
した場合この各別のプッシュプル信号に生ずるDCオフ
セット量は同じであり、また、サイドスポットSS2−
fとSS1−bとは光学ディスク6の記録部分(ピット
9、9、・・・が形成されたトラックT間に挟まれた部
分)により反射された戻り光であるため、これらが各別
のプッシュプル信号とした場合この各別のプッシュプル
信号に生ずるDCオフセット量(上記未記録部分による
ものとは相違する。)は同じである。
【0035】そして、一方のサイドフォトディテクター
8bに受光されるのは、未記録部分によるサイドスポッ
トSS1−fと記録部分によるサイドスポットSS2−
fであり、また、他方のサイドフォトディテクター8b
に受光されるのは、未記録部分によるサイドスポットS
S1−bと記録部分によるサイドスポットSS2−bで
ある。
【0036】従って、各サイドフォトディテクター8
b、8bには、サイドスポットSSのそれぞれ異なった
2種類のDCオフセット成分が加算されるが、加算され
たオフセット量の合計が同じになり、SPP1信号とS
PP2信号とに生じるDCオフセット量が同じになる。
【0037】これにより、上記従来の技術で説明したよ
うに、DCオフセット量が同じSPP1信号とSPP2
信号に基づきDPP信号を演算すれば、上記演算式上で
DCオフセット量をキャンセルすることができ、最終出
力であるDPP信号にDCオフセット量が生ぜず、デト
ラックしない状態で信号の記録を行なうことができる。
【0038】そして、このように生成されたDDP信号
によりトラッキングサーボをかけることにより、デトラ
ックせずに光学ディスク6に信号の記録を行なうことが
できる。
【0039】図6は、本発明光学ピックアップ装置のト
ラッキングサーボ方法の変形例であり、この変形例が上
記実施の形態と相異するところは、各サイドフォトディ
テクター8bで受光するサイドスポットSSが1つであ
ることである。
【0040】この変形例で用いられるフォトディテクタ
ー10は、そのサイドフォトディテクター10b、10
bがメインフォトディテクター10aよりも、内周側又
は外周側に偏倚して配設され、また、4つのサイドスポ
ットSS、SS、・・・のうち、メインスポットMSよ
りも光学ディスク6の内周側又は外周側に寄った2つの
サイドスポットSS、SSをサイドフォトディテクター
10b、10bに受光する。
【0041】具体的には、図2におけるサイドスポット
SS、SS、・・・のうちメインスポットMSより内周
側に位置するサイドスポットSB2−fとSB1−bを
サイドフォトディテクター10b、10bにて受光す
る。
【0042】かかる場合、サイドスポットSB2−fと
SB1−bはともに、光学ディスク6の記録部分(ピッ
ト9、9、・・・が形成されたトラックT間に挟まれた
部分)により反射された戻り光であるため、これらが各
別のプッシュプル信号とした場合この各別のプッシュプ
ル信号に生ずるDCオフセット量は同じである。
【0043】従って、かかるDCオフセット量は上記演
算式でキャンセルすることができるため、これらサイド
スポットSB2−fとSB1−bのサイドプッシュプル
信号(SPP1信号、SPP2信号)及びメインビーム
からのメインプッシュプル信号(MPP信号)に基づい
て生成したトラッキングエラー信号(DPP信号)には
DCオフセット量がキャンセルされており、デトラック
しない状態で信号の記録を行なうことができる。
【0044】尚、この変形例では、サイドスポットS
S、SS、・・・のうちメインスポットMSより内周側
に位置するものを選択したが、本発明はこれに限らず、
外周側に位置したもの同士を選択するようにしても良
い。
【0045】また、上記実施の形態及び変形例におい
て、サイドビームのメインビームに対するずれ量を1.
5トラックピッチとしたが、これに限らず、2.5トラ
ックピッチ分、3.5トラックピッチ分でも可能であ
る。
【0046】尚、上記した実施の形態及び変形例におい
て示した各部の形状及び構造は、何れも本発明を実施す
るに当たっての具体化のほんの一例を示したものにすぎ
ず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈
されることがあってはならいものである。
【0047】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本発明光学ピックアップ装置のトッラッキングサー
ボ方法は、レーザ光源から出射されたビーム光を回折手
段により1つのメインビームとサイドビームとに分けて
対物レンズを介して光学ディスク上に集光させ、該光学
ディスクの戻り光をフォトディテクターで受光する際
に、メインビームをメインフォトディテクターに受光さ
せて信号の読取用又は記録用及びサーボエラー検出用と
し、サイドビームを各別のサイドフォトディテクターに
それぞれ受光させてトラッキングエラー検出用として用
いる光学ピックアップ装置のトラッキングサーボ方法に
おいて、上記回折手段はメインビームを中心に少なくと
も2対のサイドビーム(少なくとも4つの1次光)を形
成するようにし、各サイドビームは、メインビームを中
心にそれぞれn+0.5(nは0を除く整数)トラック
ピッチ分のずれが生じるように形成され、少なくとの4
つのサイドビームのうち光学ディスクの回転方向におい
てメインビームの前方に位置するものと後方に位置する
ものであってメインビームに対して内周側及び/又は外
周側に位置するサイドビームを組み合わせてサイドプッ
シュプル信号を生成し、これら組におけるサイドビーム
を各別のサイドフォトディテクターに受光してトラッキ
ングエラー検出用の信号として用いたことを特徴とす
る。
【0048】従って、本発明光学ピックアップ装置のト
ラッキングサーボ方法によれば、光学ディスクの半径方
向に同じ側に寄ったもの同士のサイドビームによる各フ
ォトディテクターにおけるサイドプッシュプル信号とし
て用いたので、信号記録時においても、サイドプッシュ
プル信号を生成するサイドビームの光学ディスクにおけ
るピットの形成状態(ピットの有無)が同じであるた
め、これらサイドプッシュプル信号に生じるDCオフセ
ット量は同じであり、よって、これらサイドビームから
のサイドプッシュプル信号及びメインビームからのメイ
ンプッシュプル信号に基づいて生成したトラッキングエ
ラー信号(DPP信号)には、DCオフセット量が生じ
ておらず、高精度なトッラッキングサーボを可能にし、
また、記録密度の高密度化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2乃至図5とともに本発明光学ピックアップ
装置の実施の形態を示すもので、本図は全体の構成を概
略的に示す側面図である。
【図2】記録時のにおける光学ディスク上でのスポット
の配置を模式的に示す図である。
【図3】光学部品のばらつき及び対物レンズ、フォトデ
ィテクター等に位置ずれがない状態におけるフォトディ
テクターとスポットとの関係を模式的に示す図である。
【図4】光学部品等のばらつきがある状態におけるフォ
トディテクターとスポットとの関係を模式的に示す図で
ある。
【図5】対物レンズ、フォトディテクター等に位置ずれ
がある状態におけるフォトディテクターとスポットとの
関係を模式的に示す図である。
【図6】本発明の変形例を示し、光学部品のばらつき及
び対物レンズ、フォトディテクター等に位置ずれがない
状態におけるフォトディテクターとスポットとの関係を
模式的に示す図である。
【図7】対物レンズ、フォトディテクター等に位置ずれ
がない状態におけるフォトディテクターとスポットとの
関係を模式的に示す図である。
【図8】図7における各プッシュプル信号の波形図であ
る。
【図9】光学部品等のばらつきがある状態におけるフォ
トディテクターとスポットとの関係を模式的に示す図で
ある。
【図10】図9における各プッシュプル信号の波形図で
ある。
【図11】対物レンズ、フォトディテクター等に位置ず
れがある状態におけるフォトディテクターとスポットと
の関係を模式的に示す図である。
【図12】図11における各プッシュプル信号の波形図
である。
【図13】記録時における各ビームとピットとの関係を
模式的に説明するためのディスク面の模式図である。
【符号の説明】
1…光学ピックアップ装置、B…ビーム光、MB…メイ
ンビーム、SB…サイドビーム、2…レーザ光源、3…
回折手段、5…コリメータレンズ、6…光学ディスク、
7…対物レンズ、8a…メインフォトディテクター、8
b…サイドフォトディテクター、MS…メインスポッ
ト、SS…サイドスポット、10a…メインフォトディ
テクター、10b…サイドフォトディテクター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 丸山 務 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5D118 AA13 BA01 BB01 CD03 CF05 CG05 CG17 CG24 CG36 CG44 DA35 5D119 AA29 BA01 BB01 EA02 JA22 KA08 KA19

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ光源から出射されたビーム光を回
    折手段により1つのメインビームとサイドビームとに分
    けて対物レンズを介して光学ディスク上に集光させ、該
    光学ディスクの戻り光をフォトディテクターで受光する
    際に、メインビームをメインフォトディテクターに受光
    させて信号の読取用又は記録用及びサーボエラー検出用
    とし、サイドビームを各別のサイドフォトディテクター
    にそれぞれ受光させてトラッキングエラー検出用として
    用いる光学ピックアップ装置のトラッキングサーボ方法
    において、 上記回折手段はメインビームを中心に少なくとも2対の
    サイドビーム(少なくとも4つの1次光)を形成するよ
    うにし、 各サイドビームは、メインビームを中心にそれぞれn+
    0.5(nは0を除く整数)トラックピッチ分のずれが
    生じるように形成され、 少なくとの4つのサイドビームのうち光学ディスクの回
    転方向においてメインビームの前方に位置するものと後
    方に位置するものであってメインビームに対して内周側
    及び/又は外周側に位置するサイドビームを組み合わせ
    てサイドプッシュプル信号を生成し、 これら組におけるサイドビームを各別のサイドフォトデ
    ィテクターに受光してトラッキングエラー検出用の信号
    として用いたことを特徴とする光学ピックアップ装置の
    トラッキングサーボ方法。
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