JP2001305567A - 液晶素子及び液晶表示装置 - Google Patents

液晶素子及び液晶表示装置

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JP2001305567A
JP2001305567A JP2001027912A JP2001027912A JP2001305567A JP 2001305567 A JP2001305567 A JP 2001305567A JP 2001027912 A JP2001027912 A JP 2001027912A JP 2001027912 A JP2001027912 A JP 2001027912A JP 2001305567 A JP2001305567 A JP 2001305567A
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liquid crystal
electrode
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pair
electrodes
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JP2001027912A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Nishiyama
和廣 西山
Kazunori Komori
一徳 小森
Yukio Tanaka
幸生 田中
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 IPS液晶モードにおいて広視野角、配向性
を向上させ、さらには効率、コントラストを向上させる
ものである。 【解決手段】 一対の基板と液晶層とを有し、前記基板
表面に略平行に電界を発生させる画素電極と共通電極を
有し、前記画素電極及び前記共通電極のうち少なくとも
一方がラビング方向に対して平行でない領域を有する液
晶素子において、電圧無印加時の液晶分子の配向方向に
電極を射影して見たときの隣接する画素電極と共通電極
の間隔が5μm以上であることを特徴とする液晶素子。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶素子及び液晶
表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液晶素子はノートパソコンやデスクトッ
プパソコンのモニターをはじめ、ビデオカメラのビュー
ファインダー、投写型のディスプレイなど様々な液晶表
示装置に使われており、最近ではテレビとしても用いら
れるようになってきた。またさらに、光プリンターヘッ
ド、光フーリエ変換素子、ライトバルブなど、オプトエ
レクトロニクス関連素子としても利用されている。
【0003】現在において、液晶素子は液晶表示装置と
して使われるのが最も多く、液晶表示モードとしてTN
(ツイステッドネマティック)モード、VA(垂直配
向)モード、IPS(イン・プレイン・スイッチング)
モード等が一般的である。
【0004】なかでもIPSモードは、液晶分子を基板
面に対してほぼ平行に配向させ、基板面に平行な電界を
発生させることにより液晶分子を基板面内で回転させる
ため視野角特性が優れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、液晶が回転し
たとき、液晶分子のダイレクターの方向から見ると、視
角変化による液晶分子の屈折率異方性が大きく変化し色
調の変化が激しくなるという、視野角特性において改善
するべきとところがあった。
【0006】そこで特開平9−105908号公報や特
開平10−148826号公報で液晶分子の初期の配向
方向に対し、電極を傾斜させて配置し、液晶分子を2方
向以上の異なる方向に配向させることによって、更に視
野角を改善する方法が提案されている。これを図6
(a)、(b)を用いて説明する。走査配線1及び信号
配線3が直行するように配置されている画素電極4を挟
むように共通電極2が配置されている。図6(a)、図
6(b)とも液晶分子5の初期配向方向が信号配線3に
平行であるため、画素電極4と共通電極3間に電圧を印
加すると初期の液晶分子の配向方向に対して斜めの方向
に電界7が発生する。すると液晶分子5は電界の方向
7,8に対して平行になるような方向に基板面内で回転
する。このとき、基板を挟むように2枚の偏光板を互い
に透過軸が直交するように配置し、また2枚の偏光板の
うちどちらか一方の透過軸が液晶分子5の初期の配向方
向に平行になるように配置してやると、この液晶分子5
の応答によりこの液晶素子は光の透過と吸収を制御する
素子となる。
【0007】また図6(b)の方は、電極が「く」の字
の構造をしているため、電極の屈曲点の上下方向で電界
の方向7と電界の方向8で異なる方向に電界が発生す
る。そのため液晶分子5の回転する方向が屈曲点の上下
で異なり、そのため視野角特性が向上するというもので
ある。しかしこのように電界を斜めに発生させるために
は液晶の初期配向を制御するためのラビング方向9に対
して電極を傾斜させる必要がある。ラビングは通常レー
ヨン等の繊維状の布で、配向膜を塗布した基板表面を高
速で擦ることによって行われる。
【0008】また電極部分は他の部分に比べ凸形状をし
ている。ここでラビング方向に投影した電極間の幅6を
考えると、電極の傾斜のために非常に幅6が狭くなって
いるのがわかる。つまりこの形状ではラビング布の繊維
が溝の内部に入りにくく、電極間部分は幅6の領域しか
ラビング処理できないこととなる。それにより初期配向
にて、通常信号配線3の方向に向く液晶分子5が部分的
なラビング処理のされにくい領域は無秩序な方向に配向
し、至っては効率、コントラストの低下を招くことが今
回判明した。
【0009】本発明は、前記従来技術の課題を解決する
こと、つまり、広視野角を維持もしくは向上させ、配向
性を向上させ、さらには効率、コントラストを向上させ
るものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の第1の液晶素子は、一対の基板と前記一対
の基板間に狭持される液晶層とを有し、前記一対の基板
のうち少なくとも一方の基板に前記基板表面に略平行に
電界を発生させる画素電極と共通電極を有し、前記画素
電極及び前記共通電極のうち少なくとも一方がラビング
方向に対して平行でない領域を有する液晶素子におい
て、電圧無印加時の液晶分子の配向方向に電極を射影し
て見たときの隣接する画素電極と共通電極の間隔が5μ
m以上であることを特徴とするものである。
【0011】本発明の第2の液晶素子は、一対の基板と
前記一対の基板間に狭持される液晶層とを有し、前記一
対の基板のうち少なくとも一方の基板に前記基板表面に
略平行に電界を発生させる画素電極と共通電極を有し、
前記2つの電極間に電圧を印加することによって基板面
内で異なる2方向以上に液晶分子を動かす液晶素子にお
いて、電圧無印加時の液晶分子の配向方向に電極を射影
して見たときの隣接する画素電極と共通電極の間隔が5
μm以上であることを特徴とするものである。
【0012】本発明の第3の液晶素子は、一対の基板と
前記一対の基板間に狭持される液晶層とを有し、前記一
対の基板のうち少なくとも一方の基板に前記基板表面に
略平行に電界を発生させる画素電極と共通電極を有し、
前記2つの電極間に電圧を印加することによって基板面
内で異なる2方向以上に液晶分子を動かす液晶素子にお
いて、電圧無印加時の液晶分子の配向方向を基準にと
り、時計回りの角を正、反時計回りの角を負と定めると
き、前記画素電極、および前記共通電極の相対する面の
電極の形状の少なくともどちらか一方が、正または負に
傾いていて、同符号の方向に傾いている電極面を持つ電
極が2つ以上つながって一つの電極を形成していて、前
記電極の傾斜面が同一直線上にないことを特徴とするも
のである。
【0013】本発明の第4の液晶素子は、一対の基板と
前記一対の基板間に狭持される液晶層とを有し、前記一
対の基板のうち少なくとも一方の基板に前記基板表面に
略平行に電界を発生させる画素電極と共通電極を有し、
前記2つの電極間に電圧を印加することによって基板面
内で異なる2方向以上に液晶分子を動かす液晶素子にお
いて、電圧無印加時の液晶分子の配向方向を基準にと
り、時計回りの角を正、反時計回りの角を負と定めると
き、前記画素電極、および前記共通電極の相対する面の
電極の形状の少なくともどちらか一方が、正または負に
傾いていて、同符号の方向に傾いている電極面を持つ電
極が連続して2つ以上つながって一つの電極を形成して
いて、前記電極の傾斜面が同一直線上にないことを特徴
とするものである。
【0014】これらの第3、第4の発明は、2つのつな
がった電極の傾斜面が平行であると各領域において電界
の方向が不均一にならないためより良い。また傾斜角は
大きすぎるとそれに伴いラビング方向に射影してみた電
極間の幅が狭くなりすぎラビング処理がうまく行えず効
率、コントラストの低下を招き、また小さすぎると電界
の方向が初期の液晶分子の方向に近づくことにより、応
答特性が悪くなる。そのため、1°〜30°が最も良
い。
【0015】本発明の第5の液晶素子は、一対の基板と
前記一対の基板間に狭持される液晶層とを有し、前記一
対の基板のうち少なくとも一方の基板に前記基板表面に
略平行に電界を発生させる画素電極と共通電極を有し、
前記2つの電極間に電圧を印加することによって基板面
内で異なる2方向以上に液晶分子を動かす液晶素子にお
いて、電圧無印加時の液晶分子の配向方向を基準にと
り、時計回りの角を正、反時計回りの角を負と定めると
き、前記画素電極、および前記共通電極の相対する略平
行な面が存在し、前記略平行な面の形状が正または負に
傾いていて、同符号の方向に傾いている電極面を持つ電
極が2つ以上つながって、前記画素電極、及び前記共通
電極のそれぞれが一つの電極を形成していて、前記電極
の傾斜面が同一直線上にないことを特徴とするものであ
る。
【0016】本発明の第6の液晶素子は、一対の基板と
前記一対の基板間に狭持される液晶層とを有し、前記一
対の基板のうち少なくとも一方の基板に前記基板表面に
略平行に電界を発生させる画素電極と共通電極を有し、
前記2つの電極間に電圧を印加することによって基板面
内で異なる2方向以上に液晶分子を動かす液晶素子にお
いて、電圧無印加時の液晶分子の配向方向を基準にと
り、時計回りの角を正、反時計回りの角を負と定めると
き、前記画素電極、および前記共通電極の相対する略平
行な面が存在し、前記略平行な面の形状が正または負に
傾いていて、同符号の方向に傾いている電極面を持つ電
極が連続して2つ以上つながって、前記画素電極、及び
前記共通電極のそれぞれが一つの電極を形成していて、
前記電極の傾斜面が同一直線上にないことを特徴とする
ものである。
【0017】これらの第5、第6の発明は、2つのつな
がった電極の傾斜面が互いに平行であると各領域におい
て電界の方向が不均一にならないためより良い。また傾
斜角は大きすぎるとそれに伴いラビング方向に射影して
みた電極間の幅が狭くなりすぎラビング処理がうまく行
えず効率、コントラストの低下を招き、また小さすぎる
と電界の方向が初期の液晶分子の方向に近づくことによ
り、応答特性が悪くなる。そのため、1°〜30°が最
も良い。
【0018】本発明の第7の液晶素子は、一対の基板と
前記一対の基板間に狭持される液晶層とを有し、前記一
対の基板のうち少なくとも一方の基板に前記基板表面に
略平行に電界を発生させる画素電極と共通電極を有し、
前記2つの電極間に電圧を印加することによって基板面
内で異なる2方向以上に液晶分子を動かす液晶素子にお
いて、異なる方向に動く前記液晶分子の境界面が画素電
極、共通電極の少なくともどちらか一方の長軸の方向に
平行であり、かつ画素電極、共通電極のうちどちらか一
方上に存在することを特徴とするものである。
【0019】本発明の第8の液晶素子は、一対の基板と
前記一対の基板間に狭持される液晶層とを有し、前記一
対の基板のうち少なくとも一方の基板に前記基板表面に
略平行に電界を発生させる画素電極と共通電極を有し、
前記2つの電極間に電圧を印加することによって基板面
内で異なる2方向以上に液晶分子を動かす液晶素子にお
いて、電圧無印加時の液晶分子の配向方向を基準にと
り、時計回りの角を正、反時計回りの角を負と定めると
き、画素電極と共通電極のうちどちらか一方のみが、同
符号の方向に傾いている面を持つ電極のみが同一直線上
に2つ以上連続でつながって配列した電極を有すること
を特徴とするものである。
【0020】これらの第7、第8の発明は、傾斜角は大
きすぎるとそれに伴いラビング方向に射影してみた電極
間の幅が狭くなりすぎラビング処理がうまく行えず効
率、コントラストの低下を招き、また小さすぎると電界
の方向が初期の液晶分子の方向に近づくことにより、応
答特性が悪くなる。そのため、1°〜30°が最も良
い。
【0021】本発明の第9の液晶素子は、一対の基板と
前記一対の基板間に狭持される液晶層とを有し、前記一
対の基板のうち少なくとも一方の基板に前記基板表面に
略平行に電界を発生させる画素電極と共通電極を有し、
前記2つの電極間に電圧を印加することによって基板面
内で異なる2方向以上に液晶分子を動かす液晶素子にお
いて、電圧無印加時の液晶分子の配向方向を基準にと
り、時計回りの角を正、反時計回りの角を負と定めると
き、前記画素電極、および前記共通電極の相対する略平
行な面が存在し、前記略平行な面の形状が正または負に
傾いていて、同符号の方向に傾いている電極面を持つ電
極が2つ以上つながって、前記画素電極、及び前記共通
電極のそれぞれが一つの電極を形成していて、前記電極
の傾斜面が同一直線上になく、さらに前記略平行な面と
電圧無印加時の液晶分子の配向方向とがなす角度が同符
号で2つ以上存在することを特徴とするものである。
【0022】本発明の第10の液晶素子は、一対の基板
と前記一対の基板間に狭持される液晶層とを有し、前記
一対の基板のうち少なくとも一方の基板に前記基板表面
に略平行に電界を発生させる画素電極と共通電極を有
し、前記2つの電極間に電圧を印加することによって基
板面内で異なる2方向以上に液晶分子を動かす液晶素子
において、電圧無印加時の液晶分子の配向方向を基準に
とり、時計回りの角を正、反時計回りの角を負と定める
とき、前記画素電極、および前記共通電極の相対する略
平行な面が存在し、前記略平行な面の形状が正または負
に傾いていて、同符号の方向に傾いている電極面を持つ
電極が連続して2つ以上つながって、前記画素電極、及
び前記共通電極のそれぞれが一つの電極を形成してい
て、前記電極の傾斜面が同一直線上になく、さらに前記
略平行な面と電圧無印加時の液晶分子の配向方向とがな
す角度が同符号で2つ以上存在することを特徴とするも
のである。
【0023】これらの第9、第10の発明は、傾斜角は
大きすぎるとそれに伴いラビング方向に射影してみた電
極間の幅が狭くなりすぎラビング処理がうまく行えず効
率、コントラストの低下を招き、また小さすぎると電界
の方向が初期の液晶分子の方向に近づくことにより、応
答特性が悪くなる。そのため、1°〜30°が最も良
い。
【0024】本発明の第11の液晶素子は、一対の基板
と前記一対の基板間に狭持される液晶層とを有し、前記
一対の基板のうち少なくとも一方の基板に前記基板表面
に略平行に電界を発生させる画素電極と共通電極を有
し、前記2つの電極間に電圧を印加することによって基
板面内で異なる2方向以上に液晶分子を動かす液晶素子
において、前記画素電極、および前記共通電極の相対す
る面が共に曲面部分を有することを特徴とするものであ
る。
【0025】本発明の第12の液晶素子は、一対の基板
と前記一対の基板間に狭持される液晶層とを有し、前記
一対の基板のうち少なくとも一方の基板に前記基板表面
に略平行に電界を発生させる画素電極と共通電極を有
し、電圧無印加時の液晶分子の配向方向を基準にとり、
角度を定めるとき、前記2つの電極間に電圧を印加する
ことによって基板面内で異なる2方向以上に液晶分子を
動かす液晶素子において、前記画素電極、および前記共
通電極の相対する面が共に曲面部分を有し、前記曲面と
電圧無印加時の液晶分子の配向方向とのなす角度の鋭角
の最大値と最小値の差が10°以内であり、連続的に変化
していることを特徴とする。
【0026】これらの第11、第12の発明は、傾斜角
は大きすぎるとそれに伴いラビング方向に射影してみた
電極間の幅が狭くなりすぎラビング処理がうまく行えず
効率、コントラストの低下を招き、また小さすぎると電
界の方向が初期の液晶分子の方向に近づくことにより、
応答特性が悪くなる。そのため、1°〜30°が最も良
い。
【0027】これらの1〜12の発明は2枚の偏光板を
有し前記2枚の偏光板の透過軸が互いに直交し、かつ前
記偏光板のいずれか一方の透過軸が液晶の初期の配向方
向に略平行に配置することにより、効率、コントラスト
の特性が最も良い値となる。
【0028】本発明の第1の液晶表示装置は、一対の基
板と前記一対の基板間に狭持される液晶層とを有し、前
記一対の基板のうち少なくとも一方の基板に前記基板表
面に略平行に電界を発生させる画素電極と共通電極を有
し、前記画素電極及び前記共通電極のうち少なくとも一
方がラビング方向に対して平行でない領域を有する液晶
表示装置において、電圧無印加時の液晶分子の配向方向
に電極を射影して見たときの隣接する画素電極と共通電
極の間隔が5μm以上であることを特徴とするものであ
る。
【0029】本発明の第2の液晶表示装置は、一対の基
板と前記一対の基板間に狭持される液晶層とを有し、前
記一対の基板のうち少なくとも一方の基板に前記基板表
面に略平行に電界を発生させる画素電極と共通電極を有
し、前記2つの電極間に電圧を印加することによって基
板面内で異なる2方向以上に液晶分子を動かす液晶素子
において、電圧無印加時の液晶分子の配向方向を基準に
とり、時計回りの角を正、反時計回りの角を負と定める
とき、前記画素電極、および前記共通電極の相対する面
の電極の形状の少なくともどちらか一方が、正または負
に傾いていて、同符号の方向に傾いている電極面を持つ
電極が2つ以上つながって一つの電極を形成していて、
前記電極の傾斜面が同一直線上にないことを特徴とする
ものである。
【0030】本発明の第3の液晶表示装置は、一対の基
板と前記一対の基板間に狭持される液晶層とを有し、前
記一対の基板のうち少なくとも一方の基板に前記基板表
面に略平行に電界を発生させる画素電極と共通電極を有
し、前記2つの電極間に電圧を印加することによって基
板面内で異なる2方向以上に液晶分子を動かす液晶表示
装置において、異なる方向に駆動する前記液晶分子の境
界面が画素電極、共通電極の少なくともどちらか一方の
長軸の方向に平行であり、かつ画素電極、共通電極のう
ちどちらか一方上に存在することを特徴とするものであ
る。
【0031】本発明の第4の液晶表示装置は、一対の基
板と前記一対の基板間に狭持される液晶層とを有し、前
記一対の基板のうち少なくとも一方の基板に前記基板表
面に略平行に電界を発生させる画素電極と共通電極を有
し、前記2つの電極間に電圧を印加することによって基
板面内で異なる2方向以上に液晶分子を動かす液晶素子
において、電圧無印加時の液晶分子の配向方向を基準に
とり、時計回りの角を正、反時計回りの角を負と定める
とき、前記画素電極、および前記共通電極の相対する略
平行な面が存在し、前記略平行な面の形状が正または負
に傾いていて、同符号の方向に傾いている電極面を持つ
電極が2つ以上つながって、前記画素電極、及び前記共
通電極のそれぞれが一つの電極を形成していて、前記電
極の傾斜面が同一直線上になく、さらに前記略平行な面
と電圧無印加時の液晶分子の配向方向とがなす角度が同
符号で2つ以上存在することを特徴とするものである。
【0032】本発明の第5の液晶表示装置は、一対の基
板と前記一対の基板間に狭持される液晶層とを有し、前
記一対の基板のうち少なくとも一方の基板に前記基板表
面に略平行に電界を発生させる画素電極と共通電極を有
し、前記2つの電極間に電圧を印加することによって基
板面内で異なる2方向以上に液晶分子を動かす液晶素子
において、電圧無印加時の液晶分子の配向方向を基準に
とり、時計回りの角を正、反時計回りの角を負と定める
とき、前記画素電極、および前記共通電極の相対する略
平行な面が存在し、前記略平行な面の形状が正または負
に傾いていて、同符号の方向に傾いている電極面を持つ
電極が連続して2つ以上つながって、前記画素電極、及
び前記共通電極のそれぞれが一つの電極を形成してい
て、前記電極の傾斜面が同一直線上になく、さらに前記
略平行な面と電圧無印加時の液晶分子の配向方向とがな
す角度が同符号で2つ以上存在することを特徴とするも
のである。
【0033】本発明の第6の液晶表示装置は、一対の基
板と前記一対の基板間に狭持される液晶層とを有し、前
記一対の基板のうち少なくとも一方の基板に前記基板表
面に略平行に電界を発生させる画素電極と共通電極を有
し、前記2つの電極間に電圧を印加することによって基
板面内で異なる2方向以上に液晶分子を動かす液晶素子
において、前記画素電極、および前記共通電極の相対す
る面が共に曲面部分を有することを特徴とするものであ
る。
【0034】本発明の第7の液晶表示装置は、一対の基
板と前記一対の基板間に狭持される液晶層とを有し、前
記一対の基板のうち少なくとも一方の基板に前記基板表
面に略平行に電界を発生させる画素電極と共通電極を有
し、電圧無印加時の液晶分子の配向方向を基準にとり、
角度を定めるとき、前記2つの電極間に電圧を印加する
ことによって基板面内で異なる2方向以上に液晶分子を
動かす液晶素子において、前記画素電極、および前記共
通電極の相対する面が共に曲面部分を有し、前記曲面
と、電圧無印加時の液晶分子の配向方向とのなす角度の
鋭角の最大値と最小値の差が10°以内であり、連続的に
変化していることを特徴とするものである。
【0035】
【発明の実施の形態】本発明による液晶素子の実施の形
態について説明する。本発明の一実施例である液晶素子
は、図1に示すように一方の基板に画素電極4と共通電
極2を隣接して有する液晶素子であって、信号配線3の
のびる方向に向かって基板面に平行に電極を眺めたとき
の画素電極4と共通電極2の間隔6が5μm以上の幅を
有しているというものである。一方、液晶素子は一般的
に液晶分子を一定方向に並べるためにレーヨンやコット
ン等の繊維状の布で高速で擦るというラビング処理を行
っている。このタイプの液晶素子の場合は信号配線3の
方向に平行にラビング処理を行う必要がある。
【0036】また電極はAlやTiなどの金属で形成され、
構造上、画素間よりも基板表面につきだしている。つま
り断面を見ると、電極間の領域は凹構造になっていると
いっても良い。その画素間をラビング布で高速で擦る際
に、信号配線3ののびる方向に向かって基板面に平行に
電極を眺めたときの画素電極4と共通電極2の間隔6が
非常に狭い、もしくはないと、ラビング布の毛先が画素
間に十分に入り込まず、画素間が均一にラビングされな
い。つまり、電圧無印加時の液晶分子の配向が信号配線
3の方向に全て向いて無く、布の当たらないところ、ま
たは当たりが弱いところでは、無秩序な配向をしている
こととなる。
【0037】また、特に本実施例のタイプの液晶素子
は、電極上は光のスイッチングには無関係なところであ
り、逆に画素間に光を通すか、通さないかで光をオン、
オフするモードであるため、より画素間の液晶分子の配
向均一性が、光の利用効率、コントラスト特性に効いて
くる。実際に信号配線3ののびる方向に向かって基板面
に平行に電極を眺めたときの画素電極4と共通電極2の
間隔6を変化させて液晶素子のコントラスト特性を測定
したところ、図2に示すように、間隔6が5μmを超え
るあたりから急激にコントラスト特性が良くなってお
り、間隔6が6μm、7μm、8μm、9μm等と増加
するにしたがって、コントラストは更に向上していくこ
とが分かる。
【0038】つまり本発明に示すところの、信号配線3
ののびる方向に向かって基板面に平行に電極を眺めたと
きの画素電極4と共通電極2の間隔6が5μm以上の幅
を有すると、画素電極4と共通電極2の間の溝部分に、
ラビング布が十分に入り、電極間が均一にラビング処理
され、液晶分子5が信号配線3方向に均一に配列してい
ると考えられる。
【0039】なお、この間隔6はあくまでもラビング方
向9、つまり信号配線3方向に平行な方向で見た間隔で
ある。従来例の図6(a)、図6(b)にあるようにラ
ビング方向9から見て斜め方向に見たときの電極間隔が
5μm以上あっても、ラビング方向に対しては十分な幅
があるとは言えず、本発明の奏する効果を全く得ること
ができない。
【0040】また本発明の構造は視野角特性を向上させ
るため、画素内で液晶の回転する方向を2つ以上設けた
素子に於いても絶大な効果を発揮する。また、液晶TV
や、モニター等の液晶表示装置として用いたときは、コ
ントラスト特性等が非常に重要な要素となってくるた
め、より効果的である。
【0041】次に、このように信号配線ののびる方向に
向かって基板面に平行に電極を眺めたときの画素電極と
共通電極の間隔を広くとる電極の構造としての発明の一
例を、図3を用いて説明する。
【0042】初期の液晶分子5の長軸の配向方向を基準
にとり、時計回りの角を正、反時計回りの角を負と定め
るとき、画素電極4、および共通電極2の相対する面の
電極の形状の少なくともどちらか一方が、正または負に
傾いていて、同符号の方向に傾いている電極面を持つ電
極が2つ以上つながって一つの電極を形成していて、前
記電極の傾斜面が同一直線上にないことを特徴とする電
極構造を有するとき本発明の目的が達成される。
【0043】詳しく説明すると、ラビング方向9に対し
て直角でない電界を液晶分子には与えてやる必要があ
る。その理由は、もし液晶分子5に直角な電界が与えら
れたら、液晶分子5は電界に対して平行になろうとする
ため、右、左どちらに回転したらいいかわからず、それ
ぞれバラバラな方向に回転し、光透過特性が悪くなるた
めである。つまり電極構成としては、画素電極4、共通
電極2のいずれか一方は必ず、ラビング方向に対して傾
斜してやらないといけないこととなる。しかし従来のよ
うな一本の直線状の電極を単に傾けたり、または、液晶
分子5の方向を2方向に駆動させるため、「く」の字状
にするだけでは、信号配線ののびる方向に向かって基板
面に平行に電極を眺めたときの画素電極と共通電極の間
隔が極端に狭くなり特性が劣化する。
【0044】本発明では、相対する画素電極4と共通電
極2との向かい合う面、つまり電界を発生させる等電位
面のうち少なくとも一方がラビング方向9に対して傾斜
しており、この傾斜している方向と同じ方向に傾斜して
いる面をもう一つ以上その電極上に有し、しかもその面
同士が連続してなく、またその面が同一直線上にないと
いうものである。
【0045】図3に一例を示すように、電極の傾きが
正、負の交互に3つ以上連なったものも考えられる。ま
た図4に別の例を示すように、画素電極4、共通電極2
ともに合い向かい合う面がほぼ平行で正、負の3つ以上
の繰り返しであっても良い。またこれらの画素内の同一
電極の傾き、例えば正、負、正という傾きの連続で表さ
れる電極に対しては、正同士が、また負、正、負で表さ
れる傾きの連続で表される電極に対しては負同士が平行
でなくても良いが、平行である方が画素内での電界分布
が均一になるため良い。更にまた、電極の傾きの角度は
大きすぎるとそれに伴いラビング方向に射影して見た電
極間の幅が狭くなりすぎ、ラビング処理がうまく行えず
効率、コントラストの低下を招き、また小さすぎると電
界の方向が初期の液晶分子の方向に近づくことにより、
応答特性が悪くなる。そのため、1°〜30°が最も良
い。
【0046】この発明の効果としては、信号配線ののび
る方向に向かって基板面に平行に電極を眺めたときの画
素電極と共通電極の間隔が広がる効果による効率、コン
トラストの向上であり、第一の発明の効果と同じである
ため省略する。またこの素子を液晶表示装置として使用
した場合は、液晶表示装置として最も重要な要素である
効率、コントラスト特性が改善されるため非常に意味が
ある。
【0047】また本発明の第4の液晶素子では、電圧無
印加時の液晶分子の長軸の配向方向を基準にとり、時計
回りの角を正、反時計回りの角を負と定めるとき、前記
画素電極、および前記共通電極の相対する面の電極の形
状の少なくともどちらか一方が、正または負に傾いてい
て、同符号の方向に傾いている電極面を持つ電極が連続
して2つ以上つながって一つの電極を形成していて、前
記電極の傾斜面が同一直線上にないことを特徴とすると
しているが、この連続して2つ以上つながるというの
は、図4に一例を示すように、ある正または負の方向に
傾いた電極が交互に配置されるのではなく、図1に他の
例を示すように、同符号の方向に傾斜した電極の一部分
が2個以上連続でつながっている形状を有することを意
味している。前述の連続でつながっている電極のつなぎ
目部分は、図1に示すようなものだけでなく、間に数ミ
クロン程度の全く異なる形状の電極部分が挿入されてる
形状であっても特性にあまり影響しないためかまわな
い。このような構造を有する電極は、画素電極、共通電
極のどちらでも良いし、両方でもかまわない。両方の場
合は相対する電極面は平行であることが望ましい。また
同一電極上につながった電極の傾斜は互いに平行である
必要はないが、平行である方が、画素内の電界が均一に
なるためより良い。また傾斜角は大きすぎると、それに
伴いラビング方向に射影してみた電極間の幅が狭くなり
すぎラビング処理がうまく行えず効率、コントラストの
低下を招き、また小さすぎると、電界の方向が初期の液
晶分子の方向に近づくことにより、応答特性が悪くな
る。そのため、1°〜30°が最も良い。
【0048】この発明の効果としては、信号配線ののび
る方向に向かって基板面に平行に電極を眺めたときの画
素電極と共通電極の間隔が広がる効果による効率、コン
トラストの向上であり、第一の発明の効果と同じである
ため省略する。
【0049】本発明の第7の液晶素子は、一対の基板と
前記一対の基板間に狭持される液晶層とを有し、前記一
対の基板のうち少なくとも一方の基板に前記基板表面に
略平行に電界を発生させる画素電極と共通電極を有し、
基板面内で2方向以上に液晶分子を駆動させる液晶素子
において、異なる方向に駆動する前記液晶分子の境界面
が画素電極、共通電極の少なくともどちらか一方の長軸
の方向に平行であり、かつ画素電極、共通電極のうちど
ちらか一方上に存在することを特徴している。
【0050】本発明の一例を、図5を用いて説明する。
例えば図5の様に共通電極2を信号配線3に対して平行
な電極としてやる。その電極上を境界面10とし、その
右側と左側で電圧印加時の液晶分子の回転する方向を、
つまり電界の方向を変えるようにしてやる。すると異な
る方向に回転する液晶分子の境界面10が共通電極2上
に配置されているため、通常境界部分に発生する境界ド
メインという欠陥が電極上に発生し、画素間には発生し
ないため、コントラストを向上することができる。この
境界10は画素電極4上に配置しても良いし、またその
ときの電極が直線上でなくても斜めや、ジグザグ等でも
効果はある。
【0051】本発明は、液晶TVや、モニター等の液晶
表示装置として用いたときは、コントラスト特性等が非
常に重要な要素となってくるためより効果的である。
【0052】本発明の第8の液晶素子は、一対の基板と
前記一対の基板間に狭持される液晶層とを有し、前記一
対の基板のうち少なくとも一方の基板に前記基板表面に
略平行に電界を発生させる画素電極と共通電極を有し、
基板面内で2方向以上に液晶分子を駆動させる液晶素子
において、電圧無印加時の液晶分子の長軸の配向方向を
基準にとり、時計回りの角を正、反時計回りの角を負と
定めるとき、画素電極と共通電極のうちどちらか一方の
みが、同符号の方向に傾いている面を持つ電極のみが同
一直線上に2つ以上連続でつながって配列した電極を有
することを特徴とするものである。
【0053】一例を、図5を用いて説明する。図5に示
すように例えば画素電極4を一直線上には同一方向にの
み傾いた電極の一部分を結合した電極にする。これによ
って図1、図3、図4で説明した他の例とは違って、画
素電極4を挟む両側の液晶分子の回転方向は全て同一方
向である。図5でいうと、境界面10の左側では電極4
を挟む液晶分子はすべて時計回りに回転し、また右側で
はすべて反時計回りに回転する。画素電極4を図5に示
す様に左右対称にしてやると、画素の右半分と、左半分
で液晶の回転方向が異なる領域が作れ、またその境界部
分が共通電極上にくる。
【0054】本発明の効果は、本発明の第1の液晶素子
同様、間隔6が広くなることによる効果に加え、本発明
の第7の液晶素子と同様に、異なる方向に回転する液晶
分子の境界面が電極上に発生するという効果も発揮され
る。この電極の傾斜角は他の発明と同様1°〜3°が良
い。また当然液晶表示装置として用いた場合はより効果
が生かされる。
【0055】本発明の第9の液晶素子では、一対の基板
と前記一対の基板間に狭持される液晶層とを有し、前記
一対の基板のうち少なくとも一方の基板に前記基板表面
に略平行に電界を発生させる画素電極と共通電極を有
し、前記2つの電極間に電圧を印加することによって基
板面内で異なる2方向以上に液晶分子を動かす液晶素子
において、電圧無印加時の液晶分子の配向方向を基準に
とり、時計回りの角を正、反時計回りの角を負と定める
とき、前記画素電極、および前記共通電極の相対する略
平行な面が存在し、前記略平行な面の形状が正または負
に傾いていて、同符号の方向に傾いている電極面を持つ
電極が2つ以上つながって、前記画素電極、及び前記共
通電極のそれぞれが一つの電極を形成していて、前記電
極の傾斜面が同一直線上になく、さらに前記略平行な面
と電圧無印加時の液晶分子の配向方向とがなす角度が同
符号で2つ以上存在することを特徴とするとしている
が、図6の一例にも示すように、電圧無印加時の液晶分
子の長軸方向10に対して、共通電極2のθ1、θ2の
角度を有する電極部分を考えると、電圧を印加したとき
の電気力線11の方向がθ1、θ2の角度を有する電極
部分でそれぞれ異なるため、電極間隔が同じであり電界
強度が同じであっても、任意の電圧を印加したときの液
晶分子5の方向はそれぞれ異なる。この発明の効果は、
このようにある任意の電圧を印加したときに、液晶分子
がわずかに異なる2方向以上への配向状態を取ることに
より、上下、左右方向の視野角のみならず、斜め方向の
視野角を向上することができるというものである。この
ときの電極の傾斜角は大きすぎると、それに伴い電圧無
印加時の液晶分子の長軸方向に射影してみた電極間の幅
が狭くなりすぎラビング処理がうまく行えず効率、コン
トラストの低下を招き、また小さすぎると、電界の方向
が初期の液晶分子の方向に近づくことにより、応答特性
が悪くなる。そのため、1°〜30°が最も良い。この
ときの電極のなす角度の差(この実施例の場合θ1とθ
2の差)は大きくてもかまわないが、10°より大きく
すると、電圧印加時の白表示時の明るさ不足となりよく
ないが、10°以下であるとほとんど明るさの低下なし
に視野角が向上するため最もよい。図7にθ1を10
°、θ2を10°〜30°まで変化させたときの明るさ
のグラフを示す。
【0056】本発明は、液晶TVや、モニター等の液晶
表示装置として用いたときは、視野角特性等が非常に重
要な要素となってくるためより効果的である。
【0057】本発明の第10の液晶素子は、一対の基板
と前記一対の基板間に狭持される液晶層とを有し、前記
一対の基板のうち少なくとも一方の基板に前記基板表面
に略平行に電界を発生させる画素電極と共通電極を有
し、前記2つの電極間に電圧を印加することによって基
板面内で異なる2方向以上に液晶分子を動かす液晶素子
において、電圧無印加時の液晶分子の配向方向を基準に
とり、時計回りの角を正、反時計回りの角を負と定める
とき、前記画素電極、および前記共通電極の相対する略
平行な面が存在し、前記略平行な面の形状が正または負
に傾いていて、同符号の方向に傾いている電極面を持つ
電極が連続して2つ以上つながって、前記画素電極、及
び前記共通電極のそれぞれが一つの電極を形成してい
て、前記電極の傾斜面が同一直線上になく、さらに前記
略平行な面と電圧無印加時の液晶分子の配向方向とがな
す角度が同符号で2つ以上存在することを特徴とするも
のである。図8に一例を示す。図8においては正の電極
が2つ、負の電極が2つからなっているが、2つに限定
されるものではなく2つより多くても全く問題ない。こ
の発明の効果は、本発明の第9の液晶素子と同じである
ため省略するが、電極の傾斜角は大きすぎると、それに
伴い電圧無印加時の液晶分子の長軸方向に射影してみた
電極間の幅が狭くなりすぎラビング処理がうまく行えず
効率、コントラストの低下を招き、また小さすぎると、
電界の方向が初期の液晶分子の方向に近づくことによ
り、応答特性が悪くなる。そのため、1°〜30°が最
も良い。
【0058】本発明は、液晶TVや、モニター等の液晶
表示装置として用いたときは、視野角特性等が非常に重
要な要素となってくるためより効果的である。
【0059】本発明の第11の液晶素子は、一対の基板
と前記一対の基板間に狭持される液晶層とを有し、前記
一対の基板のうち少なくとも一方の基板に前記基板表面
に略平行に電界を発生させる画素電極と共通電極を有
し、前記2つの電極間に電圧を印加することによって基
板面内で異なる2方向以上に液晶分子を動かす液晶素子
において、前記画素電極、および前記共通電極の相対す
る面が共に曲面部分を有することを特徴とするものであ
る。図10に一例を示す。共通電極2と画素電極4が共
に曲線となっている。この例においては、この2つの電
極がそれぞれ電圧無印加時の液晶分子の長軸方向10に
対し、正、負の傾きを有する電極が1つずつ組み合わさ
れた電極構造となっているが、正、負を問わずどのよう
な順序で並んでいても問題ない。この発明の効果は、共
通電極および画素電極の相対する面が曲線部分を有する
ことによって、電気力線の方向が電極の曲線部分の場所
によって異なってくるため、任意の電圧を印加したとき
の液晶分子5の方向はそれぞれ異なってくる。つまり本
発明の9,10と同様斜め方向の視野角特性が向上する
ものである。電極の傾斜角は大きすぎると、それに伴い
電圧無印加時の液晶分子の長軸方向に射影してみた電極
間の幅が狭くなりすぎラビング処理がうまく行えず効
率、コントラストの低下を招き、また小さすぎると、電
界の方向が初期の液晶分子の方向に近づくことにより、
応答特性が悪くなる。そのため、1°〜30°が最も良
い。また曲面を有する電極の傾斜角の鋭角の最大値と最
小値の差は本発明の11から12と同様、10°以下が
明るさを低下することなく視野角を向上させることがで
きるため最もよい。
【0060】本発明は、液晶TVや、モニター等の液晶
表示装置として用いたときは、視野角特性等が非常に重
要な要素となってくるためより効果的である。
【0061】これらの素子に透過軸を直交配置させた2
枚の偏光板ではさみ、一方の偏光板の透過軸と初期の液
晶分子の配向方向を平行に配置することにより、黒表示
時の光漏れが最も少なく効果的である。
【0062】なお、以上の知見に基づいて、以下のこと
が言える。
【0063】IPSモードの液晶表示素子(あるいは液
晶表示装置)は、第一の電極(画素電極あるいは共通電
極)と第二の電極(共通電極あるいは画素電極)とを有
し、この二つの電極が発生する基板面に略平行な電界に
より、液晶分子が基板面内で回転する。
【0064】このとき、第一の電極と第二の電極のう
ち、少なくとも一方の電極が、次の四つの要件を満たす
ことが効果的である。
【0065】(1) 電極が、正(または負)の傾斜部
を有する第一の部位と、正(または負)の傾斜部を有す
る第二の部位とを有している。
【0066】ここで、「傾斜部」とは、電圧無印加時の
液晶配向方向の長軸方向に対して斜めである部分をい
う。
【0067】(2) 第一の部位と第二の部位とは、同
じ電極の一部を構成する第三の部位を介して電気的に接
続されている。
【0068】(3) 第一の部位が有する傾斜部の傾斜
方向と第二の部位が有する傾斜部の傾斜方向とは、同一
直線上にはない。
【0069】(4) 第一の部位と第二の部位とは、と
もに、「対向する電極との作用により、液晶分子を回転
させるのに十分な電界を発生することができる程度の長
さ」を有している。
【0070】なお、第三の部位は、「対向する電極との
作用により、液晶分子を回転させるのに十分な電界を発
生することができる程度の長さ」を有していてもよい
し、有していなくてもよい。
【0071】またさらに次の条件を満たすと斜め方向の
視野角も向上する。
【0072】電極の傾斜が同符号の第一の部位と第二の
部位が存在するときそれらの傾斜角が10°以内で異な
る。
【0073】傾斜している電極が曲面を有する。
【0074】
【発明の効果】本発明の効果は、本発明の第1の液晶素
子同様、間隔6が広くなることによる効果に加え、本発
明の第7の液晶素子と同様に、異なる方向に回転する液
晶分子の境界面が電極上に発生するという効果も発揮さ
れる。この電極の傾斜角は他の発明と同様1°〜3°が
良い。また当然液晶表示装置として用いた場合はより効
果が生かされる。また傾斜角を同符号で異なる2種類以
上有する電極、もしくは曲面を有する電極構造とするこ
とにより。電圧印加時の液晶分子を異なる2種類以上の
方向に配向させることができ視野角を向上することがで
きる。
【0075】これらの素子に透過軸を直交配置させた2
枚の偏光板ではさみ、一方の偏光板の透過軸と初期の液
晶分子の配向方向を平行に配置することにより、黒表示
時の光漏れが最も少なく効果的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液晶素子の画素部を示す平面構成図
【図2】本発明の実施の形態におけるコントラストを示
すグラフ
【図3】本発明の実施の形態における液晶素子の画素部
を示す平面構成図
【図4】本発明の実施の形態における液晶素子の画素部
を示す平面構成図
【図5】本発明の実施の形態における液晶素子の画素部
を示す平面構成図
【図6】本発明の実施の形態における液晶素子の画素部
を示す平面構成図
【図7】本発明の実施の形態における傾斜角と明るさを
示すグラフ
【図8】本発明の実施の形態における液晶素子の画素部
を示す平面構成図
【図9】従来の液晶素子における画素部を示す構成図
【図10】本発明の実施の形態における液晶表示素子を
示す図
【符号の説明】
1 走査電極 2 共通電極 3 信号配線 4 画素電極 5 液晶 6 信号配線方向に射影したときの電極間の幅 7 電界の方向 8 電界の方向 9 ラビング方向 10 境界面 11 電圧無印加時の液晶分子の長軸方向 12 電気力線

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対の基板と前記一対の基板間に狭持され
    る液晶層とを有し、 前記一対の基板のうち少なくとも一方の基板に前記基板
    表面に略平行に電界を発生させる画素電極と共通電極を
    有し、 前記画素電極及び前記共通電極のうち少なくとも一方が
    ラビング方向に対して平行でない領域を有する液晶素子
    において、 電圧無印加時の液晶分子の配向方向に電極を射影して見
    たときの隣接する画素電極と共通電極の間隔が5μm以
    上であることを特徴とする液晶素子。
  2. 【請求項2】一対の基板と前記一対の基板間に狭持され
    る液晶層とを有し、 前記一対の基板のうち少なくとも一方の基板に前記基板
    表面に略平行に電界を発生させる画素電極と共通電極を
    有し、 前記2つの電極間に電圧を印加することによって基板面
    内で異なる2方向以上に液晶分子を動かす液晶素子にお
    いて、 電圧無印加時の液晶分子の配向方向に電極を射影して見
    たときの隣接する画素電極と共通電極の間隔が5μm以
    上であることを特徴とする液晶素子。
  3. 【請求項3】一対の基板と前記一対の基板間に狭持され
    る液晶層とを有し、 前記一対の基板のうち少なくとも一方の基板に前記基板
    表面に略平行に電界を発生させる画素電極と共通電極を
    有し、 前記2つの電極間に電圧を印加することによって基板面
    内で異なる2方向以上に液晶分子を動かす液晶素子にお
    いて、 電圧無印加時の液晶分子の配向方向を基準にとり、時計
    回りの角を正、反時計回りの角を負と定めるとき、 前記画素電極、および前記共通電極の相対する面の電極
    の形状の少なくともどちらか一方が、正または負に傾い
    ていて、 同符号の方向に傾いている電極面を持つ電極が2つ以上
    つながって一つの電極を形成していて、 前記電極の傾斜面が同一直線上にないことを特徴とする
    液晶素子。
  4. 【請求項4】一対の基板と前記一対の基板間に狭持され
    る液晶層とを有し、前記一対の基板のうち少なくとも一
    方の基板に前記基板表面に略平行に電界を発生させる画
    素電極と共通電極を有し、 前記2つの電極間に電圧を印加することによって基板面
    内で異なる2方向以上に液晶分子を動かす液晶素子にお
    いて、 電圧無印加時の液晶分子の配向方向を基準にとり、時計
    回りの角を正、反時計回りの角を負と定めるとき、 前記画素電極、および前記共通電極の相対する面の電極
    の形状の少なくともどちらか一方が、正または負に傾い
    ていて、 同符号の方向に傾いている電極面を持つ電極が連続して
    2つ以上つながって一つの電極を形成していて、 前記電極の傾斜面が同一直線上にないことを特徴とする
    液晶素子。
  5. 【請求項5】2つのつながった電極の傾斜面が互いに平
    行であることを特徴とする請求項3または4記載の液晶
    素子。
  6. 【請求項6】傾斜角が1°〜30°であることを特徴と
    する請求項3,4,5のいずれかに記載の液晶素子。
  7. 【請求項7】一対の基板と前記一対の基板間に狭持され
    る液晶層とを有し、 前記一対の基板のうち少なくとも一方の基板に前記基板
    表面に略平行に電界を発生させる画素電極と共通電極を
    有し、 前記2つの電極間に電圧を印加することによって基板面
    内で異なる2方向以上に液晶分子を動かす液晶素子にお
    いて、 電圧無印加時の液晶分子の配向方向を基準にとり、時計
    回りの角を正、反時計回りの角を負と定めるとき、 前記画素電極、および前記共通電極の相対する略平行な
    面が存在し、前記略平行な面の形状が正または負に傾い
    ていて、 同符号の方向に傾いている電極面を持つ電極が2つ以上
    つながって、前記画素電極、及び前記共通電極のそれぞ
    れが一つの電極を形成していて、 前記電極の傾斜面が同一直線上にないことを特徴とする
    液晶素子。
  8. 【請求項8】一対の基板と前記一対の基板間に狭持され
    る液晶層とを有し、 前記一対の基板のうち少なくとも一方の基板に前記基板
    表面に略平行に電界を発生させる画素電極と共通電極を
    有し、 前記2つの電極間に電圧を印加することによって基板面
    内で異なる2方向以上に液晶分子を動かす液晶素子にお
    いて、 電圧無印加時の液晶分子の配向方向を基準にとり、時計
    回りの角を正、反時計回りの角を負と定めるとき、 前記画素電極、および前記共通電極の相対する略平行な
    面が存在し、前記略平行な面の形状が正または負に傾い
    ていて、 同符号の方向に傾いている電極面を持つ電極が連続して
    2つ以上つながって、前記画素電極、及び前記共通電極
    のそれぞれが一つの電極を形成していて、 前記電極の傾斜面が同一直線上にないことを特徴とする
    液晶素子。
  9. 【請求項9】2つのつながった電極の傾斜面が互いに平
    行であることを特徴とする請求項7または8記載の液晶
    素子。
  10. 【請求項10】傾斜角が1°〜30°であることを特徴
    とする請求項7,8,9のいずれかに記載の液晶素子。
  11. 【請求項11】一対の基板と前記一対の基板間に狭持さ
    れる液晶層とを有し、 前記一対の基板のうち少なくとも一方の基板に前記基板
    表面に略平行に電界を発生させる画素電極と共通電極を
    有し、 前記2つの電極間に電圧を印加することによって基板面
    内で異なる2方向以上に液晶分子を動かす液晶素子にお
    いて、 異なる方向に動く前記液晶分子の境界面が画素電極、共
    通電極の少なくともどちらか一方の長軸の方向に平行で
    あり、 かつ画素電極、共通電極のうちどちらか一方上に存在す
    ることを特徴とする液晶素子。
  12. 【請求項12】一対の基板と前記一対の基板間に狭持さ
    れる液晶層とを有し、 前記一対の基板のうち少なくとも一方の基板に前記基板
    表面に略平行に電界を発生させる画素電極と共通電極を
    有し、 前記2つの電極間に電圧を印加することによって基板面
    内で異なる2方向以上に液晶分子を動かす液晶素子にお
    いて、 電圧無印加時の液晶分子の配向方向を基準にとり、時計
    回りの角を正、反時計回りの角を負と定めるとき、 画素電極と共通電極のうちどちらか一方のみが、 同符号の方向に傾いている面を持つ電極のみが同一直線
    上に2つ以上連続でつながって配列した電極を有するこ
    とを特徴とする液晶素子。
  13. 【請求項13】傾斜角が1°〜30°であることを特徴
    とする請求項12記載の液晶素子。
  14. 【請求項14】一対の基板と前記一対の基板間に狭持さ
    れる液晶層とを有し、 前記一対の基板のうち少なくとも一方の基板に前記基板
    表面に略平行に電界を発生させる画素電極と共通電極を
    有し、 前記2つの電極間に電圧を印加することによって基板面
    内で異なる2方向以上に液晶分子を動かす液晶素子にお
    いて、 電圧無印加時の液晶分子の配向方向を基準にとり、時計
    回りの角を正、反時計回りの角を負と定めるとき、 前記画素電極、および前記共通電極の相対する略平行な
    面が存在し、前記略平行な面の形状が正または負に傾い
    ていて、 同符号の方向に傾いている電極面を持つ電極が2つ以上
    つながって、前記画素電極、及び前記共通電極のそれぞ
    れが一つの電極を形成していて、 前記電極の傾斜面が同一直線上になく、 さらに前記略平行な面と電圧無印加時の液晶分子の配向
    方向とがなす角度が同符号で2つ以上存在することを特
    徴とする液晶素子。
  15. 【請求項15】一対の基板と前記一対の基板間に狭持さ
    れる液晶層とを有し、 前記一対の基板のうち少なくとも一方の基板に前記基板
    表面に略平行に電界を発生させる画素電極と共通電極を
    有し、 前記2つの電極間に電圧を印加することによって基板面
    内で異なる2方向以上に液晶分子を動かす液晶素子にお
    いて、 電圧無印加時の液晶分子の配向方向を基準にとり、時計
    回りの角を正、反時計回りの角を負と定めるとき、 前記画素電極、および前記共通電極の相対する略平行な
    面が存在し、前記略平行な面の形状が正または負に傾い
    ていて、 同符号の方向に傾いている電極面を持つ電極が連続して
    2つ以上つながって、前記画素電極、及び前記共通電極
    のそれぞれが一つの電極を形成していて、 前記電極の傾斜面が同一直線上になく、 さらに前記略平行な面と電圧無印加時の液晶分子の配向
    方向とがなす角度が同符号で2つ以上存在することを特
    徴とする液晶素子。
  16. 【請求項16】略平行な面と電圧無印加時の液晶分子の
    配向方向とがなす角度が1°〜30°であることを特徴
    とする請求項14、15のいずれかに記載の液晶素子。
  17. 【請求項17】一対の基板と前記一対の基板間に狭持さ
    れる液晶層とを有し、 前記一対の基板のうち少なくとも一方の基板に前記基板
    表面に略平行に電界を発生させる画素電極と共通電極を
    有し、 前記2つの電極間に電圧を印加することによって基板面
    内で異なる2方向以上に液晶分子を動かす液晶素子にお
    いて、 前記画素電極、および前記共通電極の相対する面が共に
    曲面部分を有することを特徴とする液晶素子。
  18. 【請求項18】一対の基板と前記一対の基板間に狭持さ
    れる液晶層とを有し、 前記一対の基板のうち少なくとも一方の基板に前記基板
    表面に略平行に電界を発生させる画素電極と共通電極を
    有し、 電圧無印加時の液晶分子の配向方向を基準にとり、角度
    を定めるとき、 前記2つの電極間に電圧を印加することによって基板面
    内で異なる2方向以上に液晶分子を動かす液晶素子にお
    いて、 前記画素電極、および前記共通電極の相対する面が共に
    曲面部分を有し、 前記曲面と、電圧無印加時の液晶分子の配向方向とのな
    す角度の鋭角の最大値と最小値の差が10°以内であり、
    連続的に変化していることを特徴とする液晶素子。
  19. 【請求項19】曲面と電圧無印加時の液晶分子の配向方
    向とがなす角度が1°〜30°である電極部分を有する
    ことを特徴とする請求項17、18のいずれかに記載の
    液晶素子。
  20. 【請求項20】2枚の偏光板を有し前記2枚の偏光板の
    透過軸が互いに直交し、 かつ前記偏光板のいずれか一方の透過軸が液晶の初期の
    配向方向に略平行であることを特徴とする請求項1から
    19のいずれかに記載の液晶素子。
  21. 【請求項21】一対の基板と前記一対の基板間に狭持さ
    れる液晶層とを有し、 前記一対の基板のうち少なくとも一方の基板に前記基板
    表面に略平行に電界を発生させる画素電極と共通電極を
    有し、 前記画素電極及び前記共通電極のうち少なくとも一方が
    ラビング方向に対して平行でない領域を有する液晶表示
    装置において、 電圧無印加時の液晶分子の配向方向に電極を射影して見
    たときの隣接する画素電極と共通電極の間隔が5μm以
    上であることを特徴とする液晶表示装置。
  22. 【請求項22】一対の基板と前記一対の基板間に狭持さ
    れる液晶層とを有し、 前記一対の基板のうち少なくとも一方の基板に前記基板
    表面に略平行に電界を発生させる画素電極と共通電極を
    有し、 前記2つの電極間に電圧を印加することによって基板面
    内で異なる2方向以上に液晶分子を動かす液晶素子にお
    いて、 電圧無印加時の液晶分子の配向方向を基準にとり、時計
    回りの角を正、反時計回りの角を負と定めるとき、 前記画素電極、および前記共通電極の相対する面の電極
    の形状の少なくともどちらか一方が、正または負に傾い
    ていて、 同符号の方向に傾いている電極面を持つ電極が2つ以上
    つながって一つの電極を形成していて、 前記電極の傾斜面が同一直線上にないことを特徴とする
    液晶表示装置。
  23. 【請求項23】一対の基板と前記一対の基板間に狭持さ
    れる液晶層とを有し、 前記一対の基板のうち少なくとも一方の基板に前記基板
    表面に略平行に電界を発生させる画素電極と共通電極を
    有し、 前記2つの電極間に電圧を印加することによって基板面
    内で異なる2方向以上に液晶分子を動かす液晶表示装置
    において、 異なる方向に駆動する前記液晶分子の境界面が画素電
    極、共通電極の少なくともどちらか一方の長軸の方向に
    平行であり、 かつ画素電極、共通電極のうちどちらか一方上に存在す
    ることを特徴とする液晶表示装置。
  24. 【請求項24】一対の基板と前記一対の基板間に狭持さ
    れる液晶層とを有し、 前記一対の基板のうち少なくとも一方の基板に前記基板
    表面に略平行に電界を発生させる画素電極と共通電極を
    有し、 前記2つの電極間に電圧を印加することによって基板面
    内で異なる2方向以上に液晶分子を動かす液晶素子にお
    いて、 電圧無印加時の液晶分子の配向方向を基準にとり、時計
    回りの角を正、反時計回りの角を負と定めるとき、 前記画素電極、および前記共通電極の相対する略平行な
    面が存在し、前記略平行な面の形状が正または負に傾い
    ていて、 同符号の方向に傾いている電極面を持つ電極が2つ以上
    つながって、前記画素電極、及び前記共通電極のそれぞ
    れが一つの電極を形成していて、 前記電極の傾斜面が同一直線上になく、 さらに前記略平行な面と電圧無印加時の液晶分子の配向
    方向とがなす角度が同符号で2つ以上存在することを特
    徴とする液晶表示素子。
  25. 【請求項25】一対の基板と前記一対の基板間に狭持さ
    れる液晶層とを有し、前記一対の基板のうち少なくとも
    一方の基板に前記基板表面に略平行に電界を発生させる
    画素電極と共通電極を有し、 前記2つの電極間に電圧を印加することによって基板面
    内で異なる2方向以上に液晶分子を動かす液晶素子にお
    いて、 電圧無印加時の液晶分子の配向方向を基準にとり、時計
    回りの角を正、反時計回りの角を負と定めるとき、 前記画素電極、および前記共通電極の相対する略平行な
    面が存在し、前記略平行な面の形状が正または負に傾い
    ていて、 同符号の方向に傾いている電極面を持つ電極が連続して
    2つ以上つながって、前記画素電極、及び前記共通電極
    のそれぞれが一つの電極を形成していて、 前記電極の傾斜面が同一直線上になく、 さらに前記略平行な面と電圧無印加時の液晶分子の配向
    方向とがなす角度が同符号で2つ以上存在することを特
    徴とする液晶素子。
  26. 【請求項26】一対の基板と前記一対の基板間に狭持さ
    れる液晶層とを有し、 前記一対の基板のうち少なくとも一方の基板に前記基板
    表面に略平行に電界を発生させる画素電極と共通電極を
    有し、 前記2つの電極間に電圧を印加することによって基板面
    内で異なる2方向以上に液晶分子を動かす液晶素子にお
    いて、 前記画素電極、および前記共通電極の相対する面が共に
    曲面部分を有することを特徴とする液晶表示素子。
  27. 【請求項27】一対の基板と前記一対の基板間に狭持さ
    れる液晶層とを有し、 前記一対の基板のうち少なくとも一方の基板に前記基板
    表面に略平行に電界を発生させる画素電極と共通電極を
    有し、 電圧無印加時の液晶分子の配向方向を基準にとり、角度
    を定めるとき、 前記2つの電極間に電圧を印加することによって基板面
    内で異なる2方向以上に液晶分子を動かす液晶素子にお
    いて、 前記画素電極、および前記共通電極の相対する面が共に
    曲面部分を有し、 前記曲面と、電圧無印加時の液晶分子の配向方向とのな
    す角度の鋭角の最大値と最小値の差が10°以内であり、
    連続的に変化していることを特徴とする液晶表示素子。
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