JP2001301196A - インクカートリッジ及びインクジェット記録装置 - Google Patents

インクカートリッジ及びインクジェット記録装置

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JP2001301196A
JP2001301196A JP2000121727A JP2000121727A JP2001301196A JP 2001301196 A JP2001301196 A JP 2001301196A JP 2000121727 A JP2000121727 A JP 2000121727A JP 2000121727 A JP2000121727 A JP 2000121727A JP 2001301196 A JP2001301196 A JP 2001301196A
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ink
ink cartridge
scale
refill
diluent
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JP2000121727A
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Koichiro Kawaguchi
川口  浩一郎
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 淡インクカートリッジを新たに購入すること
なく、階調性に優れた画像を記録することが可能であ
り、コストパフォーマンスに優れたインクジェット記録
装置及びインクカートリッジを提供する。 【解決手段】 インクカートリッジ19の外から見える
位置にリフィル開始目盛り52とリフィル終了目盛り5
3とを設け、インクの消費によりインク残量の液位がリ
フィル開始目盛り52に到達したら、使用者はインクカ
ートリッジ19を取り出し、注入口50より純水をリフ
ィル終了目盛り53まで注入するという作業で、使用者
は簡単に所定濃度の淡インクのインクカートリッジを作
成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ファクシミリ、複
写機、プリンタ等に用いられるインクジェット記録装置
に関し、詳しくは、インクカートリッジのリフィル機能
を有するインクジェット記録装置及び、該インクジェッ
ト記録装置に具えられるインクカートリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、インクジェット記録装置は、容易
にカラー記録を行うことができるなどの利点により普及
している。そして、同一のインクジェット記録装置でビ
ジネス文書と写真画像の両方を記録できるものが一般的
である。
【0003】ビジネス文書では文字の鮮明さが要求さ
れ、写真画像では高階調性が要求される。これらの要求
を満たすため、インクジェット記録装置の中にはビジネ
ス文書では濃インクのみを用い、写真画像では濃インク
とこれよりも濃度の薄い淡インクとを用いるもの、ある
いは淡インクのみを用いるものが提案されている。ま
た、交換可能なインクカートリッジにして、必要に応じ
てユーザが濃淡インクのインクカートリッジを交換ある
いは追加することにより、多様な用途に対応可能な構成
が取られているものもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記淡
インクカートリッジは本体と同梱ではなくオプション販
売されているのが一般的であり、ユーザは必要に応じて
購入することになる。したがって、ユーザは淡インクを
用いて試し記録をし、その様子を見てから淡インクカー
トリッジを購入するという手順を踏むことができず、実
際に淡インクカートリッジを購入してみたものの、ユー
ザが記録する画像においては濃インクカートリッジのみ
で十分であり、淡インクは必要なかったということもあ
った。このように、ユーザは、記録希望の画像に対して
淡インクを用いることが有効か否か識別できないまま淡
インクカートリッジを購入することになるので、無駄な
購入となる場合も多々あり、コストパフォーマンス面で
問題があった。
【0005】本発明は上記従来の問題に鑑みてなされた
ものであり、淡インクカートリッジを新たに購入するこ
となく、階調性に優れた画像を記録することが可能であ
り、コストパフォーマンスに優れたインクジェット記録
装置及びインクカートリッジを提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のインクカートリ
ッジは、記録ヘッドからインクを吐出して記録を行うイ
ンクジェット記録装置に着脱可能に具えられたインクカ
ートリッジにおいて、内蔵されたインクの残量が所定量
になったか否かを確認する目盛りと、希釈剤を注入する
ための注入口とを具え、前記インク残量の液位が前記目
盛りに到達したとき、前記注入口より前記希釈剤を所定
量注入されることで所定濃度のインクの作成が可能であ
ることを特徴とする。
【0007】本発明のインクジェット記録装置は、記録
ヘッドからインクを吐出して記録を行うインクジェット
記録装置において、前記記録ヘッドに供給するためのイ
ンクが内蔵され、該インクの残量が所定量になったか否
かを確認する目盛りと、希釈剤を注入するための注入口
とが具えられ、着脱可能なインクカートリッジを具える
ことを特徴とする。
【0008】以上の構成によれば、インクカートリッジ
のインク残量の液位が目盛りに到達したら、使用者はイ
ンクカートリッジを取り出し、注入口より希釈剤を所定
量だけ注入することで、簡単に淡インクのインクカート
リッジを作成することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態について、以下
に図面を参照して説明する。
【0010】図1は、本発明の一実施形態であるインク
カートリッジの側面図である。
【0011】図2は、図1のインクカートリッジの正面
図である。
【0012】図3は、図1のインクカートリッジの断面
図である。
【0013】図6は、本発明の一実施形態であるインク
ジェット記録装置の記録部分の斜視図である。
【0014】図1に示すように、インクカートリッジ1
9は、内部にインクが充填されており、インク供給口5
1より記録ヘッドにインクを供給するものである。イン
ク供給口51はポリウレタンフォーム吸収体が充填され
ており(図3参照)、カートリッジ内部のインクが漏れ
ないようになっている。
【0015】内部に充填されているのは有色のインクで
あり、インクカートリッジ19本体は透明または半透明
であるため、内部のインク残量が外からでも分かるよう
になっている。また、外側には2本の目盛りが所定位置
に設けられている。そのうちのインク供給口51に近い
方はリフィル開始目盛り52であり、もう一方はリフィ
ル終了目盛り53である。本実施形態では、内部の濃イ
ンクがリフィル開始目盛り52まで減ったときに、ゴム
栓部50から純水をリフィル終了目盛り53まで注入す
ると、淡インクを形成することができる。なお、この淡
インク形成の詳細は後述する。また、本実施形態では、
ユーザが簡単に手に入れることができる純水を希釈剤と
したが、本発明はこれに限定せず、いかなる希釈剤であ
ってもよい。また、希釈剤の注入口はゴム栓部とした
が、本発明はこれに限定せず、蓋付きの注入口など、い
かなる形状であってもよい。
【0016】図6に示すように、インクカートリッジ1
9は、充填するインクの色ごとに個別に設けられてお
り、本実施形態では19aにはイエローインクが、19
bにはマゼンタインクが、19cにはシアンインクが、
19dにはブラックインクがそれぞれ注入されている。
これら各インクカートリッジ19はキャリッジ20に搭
載される。このとき、記録ヘッド13に各インクカート
リッジ19のインク供給口51が接するように搭載され
る。また、キャリッジ20に搭載された状態で、リフィ
ル開始目盛り52とリフィル終了目盛り53とが外から
見える状態になっている。また、キャリッジ20にはこ
れら4つのインクカートリッジ19の他にもインクカー
トリッジが搭載できるような予備スペースが設けられて
いてもよい。
【0017】キャリッジ20は、2本のガイド軸21に
当接しており、記録時は不図示のキャリッジモータの駆
動力によって、ガイド軸21に沿って往復移動する。な
お、キャリッジモータの駆動力はキャリッジベルト37
を介して伝えられる。
【0018】図7は、インクジェット記録装置の機構を
示す模式図である。
【0019】記録指令を入力すると、記録媒体34が次
のようにして所定位置まで搬送される。
【0020】記録媒体34が着脱可能な給紙トレイ35
に積載されており、給紙時にスプリング36により最上
位の記録媒体34が給紙ローラ33に圧接される。この
給紙ローラ33は半月形のローラであり、不図示のLF
モータにより回転駆動され、不図示の分離爪により最上
位の記録媒体34がピックアップされ搬送されていく。
【0021】ピックアップされた記録媒体34は、中間
ローラ29とそれに圧接している中間コロ31によって
挟持され、給紙カセット32とペーパーガイド30の搬
送面に沿って搬送されていく。さらに、主搬送ローラ2
3とそれに圧接しているピンチローラ25により所定位
置まで搬送される。このとき、搬送経路途中に設けられ
た反射型フォトセンサーのペーパーセンサー18が記録
媒体の先端位置及び後端位置を検知し、この検知結果に
よって主搬送ローラ23の駆動が制御され、記録媒体3
4は所定位置まで搬送されることになる。
【0022】キャリッジ20及び記録ヘッド13は、搬
送された記録媒体34と対峙する位置に配置されてお
り、記録時は、記録ヘッド13より記録媒体34に対し
てインクを吐出することにより記録を行う。また、上述
の通り、記録時にはキャリッジ20はガイド軸21に沿
って、記録媒体34の搬送方向に直交する方向に移動
し、この移動の際に記録ヘッド13はインクを吐出し、
記録媒体34の一方端から他方端に向って画像を形成し
ていく。キャリッジ20が1走査すると、主搬送ローラ
23は記録媒体34を所定量だけ搬送する。そして、再
度キャリッジ20が走査する。このように、キャリッジ
20の走査と主搬送ローラ23により搬送とを繰り返す
ことにより記録媒体34全体に画像が形成されていく。
記録された記録媒体34は排紙ローラ27とこれに圧接
する拍車26によって排出され、排紙トレイ28にスタ
ックされる。以上のようにして記録は行われる。
【0023】なお、本実施形態の記録ヘッド13は、記
録媒体34と対峙する面に複数の吐出口を配列してい
る。各吐出口は記録媒体34の搬送方向に平行な方向に
配列されている。また、この吐出口列はインク色ごとに
分割されている。
【0024】各吐出口はインク供給口とインク路を介し
て連通しており、インクカートリッジ19からのインク
が吐出口まで充填されている。またインク路には各吐出
口に対応して電気熱変換体である発熱素子が設けられて
おり、インク吐出時はこの発熱素子を発熱させ、インク
中に膜沸騰を発生させ、この膜沸騰により生成された気
泡によって所定量のインクが滴となって吐出される。
【0025】また、給紙から記録、排出にいたるこれら
一連の各部位の動作は、インクジェット記録装置に設け
られた不図示の制御部によって制御されている。制御部
は、CPUと、ホストコンピュータとのデータの入出力
を行うインタフェース部と、記憶部とを具えている。ホ
ストコンピュータから記録指令を受けるとCPUは記憶
部に予め格納されている各部位の制御プログラムに従
い、各駆動部位に制御指令を送る。
【0026】次に淡インクの作成方法の詳細を説明す
る。
【0027】インクカートリッジ19内のインクをリフ
ィル開始目盛り52のラインまで消費したときに、ユー
ザが淡インクを必要とするならば該当するインクカート
リッジ19をキャリッジ20から取り出し、次の作業を
行う。
【0028】純水が入った注射器状のリフィルタンク8
0をゴム栓部50に差込み、純水をリフィル終了目盛り
53まで注入する。そしてリフィルタンク80を抜く。
このようにして濃インクは希釈され、淡インクとして記
録に用いることができる。作成された淡インクカートリ
ッジをキャリッジ20のもとに位置に装着することで、
写真画像など高い階調性を求めるものに適した記録を行
うことができる。
【0029】なお、本実施形態では、インクカートリッ
ジ19の底部からリフィル開始目盛り52までの長さX
とリフィル終了目盛り53までの長さYとの比率は1:
3であるため、淡インクは濃インクを3倍に希釈したも
のとなる。
【0030】また、濃インク及び淡インクそれぞれの組
成は表1の通りである。
【0031】
【表1】
【0032】なお、本実施形態では、XとYとの比率を
1:3としたが、本発明はこれに限定するのではなく、
いかなる比率であってもよい。
【0033】このように、ユーザは、インクカートリッ
ジ19に設けられたリフィル開始目盛り52とリフィル
終了目盛り53の2つの目盛りに従って純水を注入する
だけで、簡単に淡インクを形成することができる。した
がって、ユーザは淡インクのカートリッジをあらためて
購入することなく、階調性に優れた記録を行うことがで
きる。
【0034】なお、ここで作成した淡インクカートリッ
ジをキャリッジの予備スペースに搭載し、濃インクと淡
インクの両方を用いた記録を行ってもよいのはもちろん
である。
【0035】また、本実施形態ではインクカートリッジ
にリフィル開始目盛りとリフィル終了目盛りの2本の目
盛りを設けたが、本発明はこれに限定するのではなく、
少なくとも1本の目盛りが設けられていればよい。例え
ば、インクカートリッジへの希釈剤注入口ぎりぎりまで
希釈剤を注入すれば所定の濃度になるようなインク残量
位置にリフィル開始目盛りを設けた形態であってもよ
い。
【0036】また、本実施形態では、リフィルタンク8
0を注射器状としたが、本発明はこれに限定せず、ビー
カーなど他のいかなる形状であってもよい。
【0037】(実施形態2)実施形態1は、インクカー
トリッジに目盛りを2本設け、濃インクを3倍に希釈し
た淡インクをユーザが容易に作成できるようにしたが、
本実施形態では目盛りを3本設け、希釈具合を用途に応
じて選択できるようにする。
【0038】図4は本実施形態のインクカートリッジの
側面図である。
【0039】図5は図4のインクカートリッジの正面図
である。
【0040】本実施形態のインクカートリッジ19に
は、リフィル開始目盛り52と第1リフィル終了目盛り
53と第2リフィル終了目盛り55との2本のリフィル
終了目盛りが設けられている。
【0041】インクカートリッジ19内に注入されてい
る濃インクがリフィル開始目盛り52まで消費されたと
きに、第1リフィル終了目盛り53まで純水を注入する
と、3倍に希釈された淡インクが作成される。一方、第
2リフィル終了目盛り55までしか純水を注入しなけれ
ば、先の3倍に希釈された淡インクよりも濃い中間淡イ
ンクを作成することができる。タンク底面からリフィル
開始目盛り52までの長さをX、第2リフィル終了目盛
り55までの長さをZとすると、X:Zは1:2である
ため、中間淡インクは、濃インクを2倍に希釈した濃度
となる。
【0042】なお、濃インク、中間淡インクそれぞれの
インク組成は表2の通りである。
【0043】
【表2】
【0044】このように、リフィル終了目盛りを複数設
けることで、ユーザは用途や好みに応じて希釈濃度を選
択することができ、インクの選択の幅が広がる。
【0045】(実施形態3)実施形態1、2では、濃イ
ンクがリフィル開始目盛りまで消費されたか否か、ユー
ザは常にチェックしていなければ、正確な希釈の淡イン
クを形成することはできない。しかしながら、ユーザが
インクの減り具合を常にチェックするのは面倒であるた
め、本実施形態では、さらに濃インクがリフィル開始目
盛りまで消費されたことをユーザに知らせる機能を設け
た。
【0046】図8はインク消費監視処理を示すフローチ
ャートである。
【0047】制御部は、インクジェット記録装置の使用
開始から記録のたびに記録ヘッド13の吐出回数をカウ
ントし、このカウント数を記憶部のEEPROMに格納
する(ステップ1)。このカウント値は記録ごとに累積
されていくものとする。そして、このカウント値が所定
値に到達すれば(ステップ2)、インクがリフィル開始
目盛りまで消費されたと判断し、ホストコンピュータに
リフィル信号を送信する(ステップ3)。そして、EE
PROMに格納されているカウント数をクリアする(ス
テップ4)。
【0048】ユーザは、ホストコンピュータに表示され
たリフィル信号を見て、必要であれば実施形態1で示し
たように純水を所定位置まで注入すれば、淡インクを作
成することができる。
【0049】このように、リフィルタイミングを報知す
る機能を設けることにより、ユーザは的確なタイミング
で淡インクを作成することができる。
【0050】なお、本実施形態では、ホストコンピュー
タでリフィルタイミングを報知するようにしたが、本発
明はこれに限らず、インクジェット記録装置自体でLE
Dを点灯させるなどして報知するようにしてもよい。
【0051】実施形態1,2,3に示したように、本発
明は、インクカートリッジに少なくとも一つのリフィル
開始目盛りを設け、手軽に入手可能な純水を希釈剤に用
いて濃インクを希釈して淡インクを作成するので、ユー
ザはあらためて淡インクのインクカートリッジを購入す
る必要がなく、非常にコストパフォーマンスに優れたも
のとなる。
【0052】(その他)なお、本発明は、特にインクジ
ェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために
利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段
(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エ
ネルギによりインクの状態変化を生起させる方式の記録
ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらすもので
ある。かかる方式によれば記録の高密度化,高精細化が
達成できるからである。
【0053】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成
長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書,同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことが
できる。
【0054】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
【0055】さらに、記録装置が記録できる記録媒体の
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよう
な記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっ
てその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の
記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0056】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0057】また、本発明の記録装置の構成として、記
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
【0058】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色
によるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備
えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0059】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものを用いてもよ
い。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状
態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せし
めることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発
を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化す
るインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点では
すでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与
によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も
本発明は適用可能である。このような場合のインクは、
特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−7
1260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部
または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態
で、電気熱変換体に対して対向するような形態としても
よい。本発明においては、上述した各インクに対して最
も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもので
ある。
【0060】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0061】
【発明の効果】本発明のインクカートリッジ及びインク
ジェット記録装置を用いることにより、インクカートリ
ッジのインク残量の液位が目盛りに到達したら、使用者
はインクカートリッジを取り出し、注入口より希釈剤を
所定量だけ注入するという簡単な作業で、淡インクのイ
ンクカートリッジを作成することができ、淡インクカー
トリッジを新たに購入することなく、階調性に優れた画
像を記録することが可能であり、コストパフォーマンス
に優れたインクジェット記録装置及びインクカートリッ
ジを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】インクカートリッジの側面図である。
【図2】図1のインクカートリッジの正面図である。
【図3】図1のインクカートリッジの断面図である。
【図4】インクカートリッジの他の例の側面図である。
【図5】図4のインクカートリッジの正面図である。
【図6】インクジェット記録装置のキャリッジ部の斜視
図である。
【図7】インクジェット記録装置の断面図である。
【図8】インク消費監視処理を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
13 記録ヘッド 19 インクカートリッジ 20 キャリッジ 34 記録媒体 50 ゴム栓部 51 インク供給口 52 リフィル開始目盛り 53 リフィル終了目盛り 54 大気連通口

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録ヘッドからインクを吐出して記録を
    行うインクジェット記録装置に着脱可能に具えられたイ
    ンクカートリッジにおいて、 内蔵されたインクの残量が所定量になったか否かを確認
    する目盛りと、 希釈剤を注入するための注入口と、 を具え、 前記インク残量の液位が前記目盛りに到達したとき、前
    記注入口より前記希釈剤を所定量注入されることで所定
    濃度のインクの作成が可能であることを特徴とするイン
    クカートリッジ。
  2. 【請求項2】 前記目盛りは、リフィル開始目盛りとリ
    フィル終了目盛りとから成り、 前記インク残量の液位がリフィル開始目盛りに到達した
    とき、前記注入口より前記希釈剤を前記リフィル終了目
    盛りまで注入されることで、所定濃度のインクの作成が
    可能であることを特徴とする請求項1に記載のインクカ
    ートリッジ。
  3. 【請求項3】 前記リフィル開始目盛りからの距離が異
    なる複数のリフィル終了目盛りを具え、 前記希釈剤の注入を複数のリフィル終了目盛りのうちの
    いずれかの目盛りまでとすることで、それぞれの目盛り
    ごとに濃度の異なるインクを作成することができること
    を特徴とする請求項2に記載のインクカートリッジ。
  4. 【請求項4】 前記内蔵されたインクは高濃度のインク
    であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに
    記載のインクカートリッジ。
  5. 【請求項5】 前記希釈剤は純水であることを特徴とす
    る請求項1ないし4のいずれかに記載のインクカートリ
    ッジ。
  6. 【請求項6】 記録ヘッドからインクを吐出して記録を
    行うインクジェット記録装置において、 前記記録ヘッドに供給するためのインクが内蔵され、該
    インクの残量が所定量になったか否かを確認する目盛り
    と、希釈剤を注入するための注入口とが具えられ、着脱
    可能なインクカートリッジを具えることを特徴とするイ
    ンクジェット記録装置。
  7. 【請求項7】 前記インクの残量が所定量に到達したこ
    とを使用者に知らせる報知手段をさらに具えることを特
    徴とする請求項6に記載のインクジェット記録装置。
  8. 【請求項8】 前記報知手段は、新しい前記インクカー
    トリッジの使用を開始してから記録ヘッドのインク吐出
    回数をカウントし、該カウント値が所定数に到達すれ
    ば、前記インクの残量が所定量に到達したとして使用者
    に知らせることを特徴とする請求項7に記載のインクジ
    ェット記録装置。
  9. 【請求項9】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利用
    してインク中に気泡を生じさせ、該気泡の生成圧力によ
    ってインクを滴として吐出することを特徴とする請求項
    6ないし8のいずれかに記載のインクジェット記録装
    置。
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