JP2001299307A - 品温検知冷凍解凍庫 - Google Patents

品温検知冷凍解凍庫

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JP2001299307A
JP2001299307A JP2000129141A JP2000129141A JP2001299307A JP 2001299307 A JP2001299307 A JP 2001299307A JP 2000129141 A JP2000129141 A JP 2000129141A JP 2000129141 A JP2000129141 A JP 2000129141A JP 2001299307 A JP2001299307 A JP 2001299307A
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thawing
food
temperature
time
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Munekazu Maeda
宗万 前田
Kazuhiko Marumoto
一彦 丸本
Tetsuei Kuramoto
哲英 倉本
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Matsushita Refrigeration Co
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D23/00General constructional features
    • F25D23/12Arrangements of compartments additional to cooling compartments; Combinations of refrigerators with other equipment, e.g. stove
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D2500/00Problems to be solved
    • F25D2500/04Calculation of parameters
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • F25D2700/16Sensors measuring the temperature of products
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D31/00Other cooling or freezing apparatus
    • F25D31/005Combined cooling and heating devices

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  • Devices That Are Associated With Refrigeration Equipment (AREA)
  • Freezing, Cooling And Drying Of Foods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 解凍済みの食品を必要とする指定時刻に、解
凍を完了することを可能にし、指定時刻から逆算して、
可能な限り長く、ギリギリまで冷凍保存しておくこと
で、食品の品質劣化を最小限とする冷媒解凍庫を提供す
ることを目的とする。 【解決手段】 食品を冷却する冷却手段3と、食品を加
熱する加熱手段4と、食品の周囲温度を検出する品温セ
ンサ13a,13bと、食品の周囲温度と、記憶手段1
4が記憶している食品の伝熱特性とから、品温演算手段
15で食品の内部温度を演算し、冷凍保存中の食品を、
解凍雰囲気温度を段階的に変えて解凍するときの解凍所
要時間を、食品の伝熱特性から、解凍所要時間演算手段
18で演算し、解凍完了指定時刻から、解凍所要時間を
逆算した時刻に、雰囲気温度を冷凍温度から、解凍雰囲
気温度に自動的に変更し、解凍完了指定時刻に解凍が完
了するよう雰囲気温度制御手段19で制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食品の温度を検知
しながら、食品を冷凍貯蔵し、かつ、その貯蔵された食
品を解凍する品温検知冷凍解凍庫に関するものである。
【0002】
【従来の技術】冷凍食品の解凍方法及び装置について
は、例えば特開平7−253265号公報に開示されて
いる。以下、図面を参照しながら上記従来の解凍方法及
び装置について説明する。
【0003】図7は従来の解凍方法を実現するための解
凍装置の縦断断面図である。図7において、51は解凍
装置であり、前方に開放する断熱箱体52の本体内部に
貯蔵室53を配設してなる。
【0004】54は冷却手段であり、圧縮機55,冷却
器56,冷却ファン57等により構成されており、貯蔵
室53の内部の食品Fを冷却する。
【0005】58は加熱手段としての加熱ヒータであ
る。59は庫内循環ファンであり、加熱ヒータ58で加
熱された空気を、貯蔵室53の内部に循環し、貯蔵室5
3の内部の食品Fを加熱する。
【0006】60は庫内温度センサーであり、貯蔵室5
3の庫内温度を検知する。
【0007】以上のように構成された解凍装置51につ
いて、以下その動作を説明する。
【0008】先ず、解凍装置51は食品の冷蔵温度(例
えば0℃)を庫内設定温度として設定し、当該設定温度
の上下(例えば±0.5℃)に上限温度と下限温度とを
設定する。貯蔵室53の内部に冷凍食品Fを収納して、
解凍運転を開始した後、庫内温度センサー60により貯
蔵室53の庫内温度を検知し、当該冷凍食品Fからの冷
却作用により庫内温度が下限温度に低下したら加熱ヒー
タ58を運転し、この加熱ヒータ58の運転により庫内
温度が上限温度に上昇したら加熱ヒータ58を停止させ
て、前記冷凍食品Fの解凍を行う。
【0009】更に、解凍開始から前記加熱ヒータ58が
運転されなくなるまでの加熱時間を積算し、該加熱時間
に基づいて解凍終了時間を予想すると共に、該解凍終了
時間にて前記解凍運転を終了し、その後は冷却運転に移
行し、冷却手段54により、庫内温度を上限温度と下限
温度の間に維持するものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来例に
おいては、解凍開始から前記加熱ヒータ58が運転され
なくなるまでの加熱時間に基づいて解凍終了時間を予想
しているため、解凍済みの食品を必要とする指定時刻
に、解凍を完了することができなかった。
【0011】そのため、オペレータが予め解凍に必要な
時間を経験的に予想して、指定時刻から解凍に必要な時
間を逆算して、その前に解凍開始する必要があった。
【0012】そして、この解凍に必要な時間の予想は難
しく、誰でもができるものではなく、又、できたとして
も精度の低いものであった。
【0013】それに加えて、オペレータの時間の都合
上、例えば、レストラン等において、解凍済みの食品を
朝に必要とする場合に、夜、閉店前に(オペレータが帰
る前に)解凍開始して夜半に解凍を完了したとする。す
ると、その時点から朝までは冷蔵温度で保存するため、
冷凍保存に比べて、食品の品質劣化を招き易いものであ
った。
【0014】本発明は従来の課題を解決するもので、解
凍済みの食品を必要とする指定時刻に、解凍を完了する
ことを可能にすると共に、指定時刻から逆算して、可能
な限り長く、ギリギリまで冷凍保存しておくことで、食
品の品質劣化を最小限とすることを可能とする冷凍解凍
庫を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明は、食品を冷却する冷却手段と、食品を加熱す
る加熱手段を有し、食品の周囲温度を検出する品温セン
サと、前記品温センサにより検出した食品の周囲温度
と、記憶手段が記憶している食品の伝熱特性とから、品
温演算手段により食品の内部温度を演算し、解凍雰囲気
温度を前記解凍品温設定手段が設定する食品の解凍品温
より一定温度だけ高い第1の解凍雰囲気温度から段階的
に変えて解凍を行った時に、前記品温演算手段により演
算した冷凍保存中の食品の品温から、解凍品温に達する
までの解凍所要時間を、食品の伝熱特性から演算し、解
凍完了指定時刻設定手段が設定する解凍完了指定時刻か
ら、解凍所要時間を逆算し、解凍完了指定時刻の前に、
食品の雰囲気温度を冷凍温度から、前記解凍雰囲気温度
に自動的に変更し、解凍完了指定時刻に解凍が完了する
よう雰囲気温度を制御する。
【0016】これにより、解凍済みの食品を必要とする
指定時刻に、解凍を完了することを可能にすると共に、
指定時刻から逆算して、可能な限り長く、ギリギリまで
冷凍保存しておくことで、食品の品質劣化を最小限とす
ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は、食品を
冷却する冷却手段と、食品を加熱する加熱手段を有し、
食品の周囲温度を検出する品温センサと、食品の伝熱特
性を記憶する記憶手段と、前記品温センサにより検出し
た食品の周囲温度と、前記記憶手段が記憶している食品
の伝熱特性とから、食品の内部温度を演算する品温演算
手段と、食品の解凍品温を設定する解凍品温設定手段
と、食品の解凍完了指定時刻を設定する解凍完了指定時
刻設定手段と、解凍雰囲気温度を前記解凍品温設定手段
が設定する食品の解凍品温より一定温度だけ高い第1の
解凍雰囲気温度から段階的に変えて解凍を行った時に、
前記品温演算手段により演算した冷凍保存中の食品の品
温から、前記解凍品温設定手段が設定する食品の解凍品
温に達するまでの解凍所要時間を、前記記憶手段が記憶
している食品の伝熱特性から演算する解凍所要時間演算
手段と、前記解凍所要時間演算手段により演算した解凍
所要時間と、前記解凍完了指定時刻設定手段が設定する
解凍完了指定時刻とから、解凍完了指定時刻の前に、食
品の雰囲気温度を前記解凍雰囲気温度に変更し、解凍完
了指定時刻に解凍が完了するよう雰囲気温度を制御する
雰囲気温度制御手段とからなる品温検知冷凍解凍庫であ
り、解凍雰囲気温度を段階的に変えて解凍を行うこと
で、解凍を高速かつ均一に行うと共に、解凍済みの食品
を必要とする指定時刻に、解凍を完了することを可能と
し、指定時刻から逆算して、可能な限り長く、ギリギリ
まで冷凍保存しておくことで、食品の品質劣化を最小限
とすることができるという作用を有する。
【0018】請求項2に記載の発明は、食品を冷却する
冷却手段と、食品を加熱する加熱手段を有し、食品の周
囲温度を検出する品温センサと、食品の伝熱特性を記憶
する記憶手段と、前記品温センサにより検出した食品の
周囲温度と、前記記憶手段が記憶している食品の伝熱特
性とから、食品の内部温度を演算する品温演算手段と、
食品の解凍品温を設定する解凍品温設定手段と、食品の
解凍完了指定時刻を設定する解凍完了指定時刻設定手段
と、解凍雰囲気温度を前記解凍品温設定手段が設定する
食品の解凍品温より一定温度だけ高い第1の解凍雰囲気
温度から段階的に変えて解凍を行った時に、前記品温演
算手段により演算した冷凍保存中の食品の品温から、前
記解凍品温設定手段が設定する食品の解凍品温に達する
までの解凍所要時間を、前記記憶手段が記憶している食
品の伝熱特性から演算する解凍所要時間演算手段と、前
記解凍所要時間演算手段により演算した解凍所要時間
と、前記解凍完了指定時刻設定手段が設定する解凍完了
指定時刻とから、解凍完了指定時刻の前に、食品の雰囲
気温度を前記解凍雰囲気温度に変更し、解凍完了指定時
刻に解凍が完了するよう雰囲気温度を制御する雰囲気温
度制御手段と、保存中の食品の冷凍中か、解凍中かを表
示する状態表示手段とからなる品温検知冷凍解凍庫であ
り、解凍雰囲気温度を段階的に変えて解凍を行うこと
で、解凍を高速かつ均一に行うと共に、解凍済みの食品
を必要とする指定時刻に、解凍を完了することを可能と
し、指定時刻から逆算して、可能な限り長く、ギリギリ
まで冷凍保存しておくことで、食品の品質劣化を最小限
とすることができる。
【0019】更に、保存中の食品が冷凍中か、解凍中か
を表示することで、調理予定食品量の減少増加等の予定
変更があっても、冷凍中であれば、解凍する食品量を変
更することで、調理の予定変更等があっても、余剰解凍
による廃棄を最小限にし、又、解凍食品量を最適に調整
できるという作用を有する。
【0020】請求項3に記載の発明は、食品を冷却する
冷却手段と、食品を加熱する加熱手段を有し、食品の周
囲温度を検出する品温センサと、食品の伝熱特性を記憶
する記憶手段と、前記品温センサにより検出した食品の
周囲温度と、前記記憶手段が記憶している食品の伝熱特
性とから、食品の内部温度を演算する品温演算手段と、
食品の解凍品温を設定する解凍品温設定手段と、食品の
解凍完了指定時刻を設定する解凍完了指定時刻設定手段
と、解凍雰囲気温度を前記解凍品温設定手段が設定する
食品の解凍品温より一定温度だけ高い第1の解凍雰囲気
温度から段階的に変えて解凍を行った時に、前記品温演
算手段により演算した冷凍保存中の食品の品温から、前
記解凍品温設定手段が設定する食品の解凍品温に達する
までの解凍所要時間を、前記記憶手段が記憶している食
品の伝熱特性から演算する解凍所要時間演算手段と、前
記解凍所要時間演算手段により演算した解凍所要時間
と、前記解凍完了指定時刻設定手段が設定する解凍完了
指定時刻とから、解凍完了指定時刻の前に、食品の雰囲
気温度を前記解凍雰囲気温度に変更し、解凍完了指定時
刻に解凍が完了するよう雰囲気温度を制御する雰囲気温
度制御手段と、保存中の食品の冷凍中か、解凍中かを表
示する状態表示手段と、保存中の食品の品温を表示する
食品温表示手段とからなる品温検知冷凍解凍庫であり、
解凍雰囲気温度を段階的に変えて解凍を行うことで、解
凍を高速かつ均一に行うと共に、解凍済みの食品を必要
とする指定時刻に、解凍を完了することを可能とし、指
定時刻から逆算して、可能な限り長く、ギリギリまで冷
凍保存しておくことで、食品の品質劣化を最小限とする
ことができる。更に、保存中の食品が冷凍中か、解凍中
かを表示し、かつ保存中の食品の品温を表示すること
で、調理予定時刻の変更があっても、冷凍中であれば、
解凍完了指定時刻を変更することで、又、解凍中であっ
ても、食品の品温を見て温度上昇が僅かなら(例えば、
−20℃で冷凍保存していた食品が、−18℃までしか
解凍していなければ)、解凍完了指定時刻を変更するこ
とで、調理の予定変更等があっても、余剰解凍による廃
棄を最小限にし、又、解凍食品量を最適に調整できると
いう作用を有する。
【0021】請求項4に記載の発明は、食品を冷却する
冷却手段と、食品を加熱する加熱手段を有し、食品の周
囲温度を検出する品温センサと、食品の伝熱特性を記憶
する記憶手段と、前記品温センサにより検出した食品の
周囲温度と、前記記憶手段が記憶している食品の伝熱特
性とから、食品の内部温度を演算する品温演算手段と、
食品の解凍品温を設定する解凍品温設定手段と、食品の
解凍完了指定時刻を設定する解凍完了指定時刻設定手段
と、解凍雰囲気温度を前記解凍品温設定手段が設定する
食品の解凍品温より一定温度だけ高い第1の解凍雰囲気
温度から段階的に変えて解凍を行った時に、前記品温演
算手段により演算した冷凍保存中の食品の品温から、前
記解凍品温設定手段が設定する食品の解凍品温に達する
までの解凍所要時間を、前記記憶手段が記憶している食
品の伝熱特性から演算する解凍所要時間演算手段と、前
記解凍所要時間演算手段により演算した解凍所要時間
と、前記解凍完了指定時刻設定手段が設定する解凍完了
指定時刻とから、解凍完了指定時刻の前に、食品の雰囲
気温度を前記解凍雰囲気温度に変更し、解凍完了指定時
刻に解凍が完了するよう雰囲気温度を制御する雰囲気温
度制御手段と、解凍品温又は解凍完了指定時刻が設定さ
れた時点で、前記解凍雰囲気温度で解凍を開始しても、
解凍完了指定時刻に解凍品温に解凍できない場合に警告
を発する警告手段と、解凍が完了する時刻を表示する解
凍完了時刻表示手段とよりなる品温検知冷凍解凍庫であ
り、解凍雰囲気温度を段階的に変えて解凍を行うこと
で、解凍を高速かつ均一に行うと共に、解凍済みの食品
を必要とする指定時刻に、解凍を完了することを可能と
し、指定時刻から逆算して、可能な限り長く、ギリギリ
まで冷凍保存しておくことで、食品の品質劣化を最小限
とすることができる。
【0022】更に、解凍品温又は解凍完了指定時刻が設
定された時点で、前記解凍雰囲気温度で解凍を開始して
も、解凍完了指定時刻に解凍品温に解凍できない場合に
警告を発すると共に、解凍が完了する時刻を表示するこ
とで、オペレータに正しい解凍完了時刻を知らせること
ができるという作用を有する。
【0023】請求項5に記載の発明は、食品を冷却する
冷却手段と、食品を加熱する加熱手段を有し、食品の周
囲温度を検出する品温センサと、食品の伝熱特性を記憶
する記憶手段と、前記品温センサにより検出した食品の
周囲温度と、前記記憶手段が記憶している食品の伝熱特
性とから、食品の内部温度を演算する品温演算手段と、
食品の解凍品温を設定する解凍品温設定手段と、食品の
解凍完了指定時刻を設定する解凍完了指定時刻設定手段
と、解凍雰囲気温度を前記解凍品温設定手段が設定する
食品の解凍品温より一定温度だけ高い第1の解凍雰囲気
温度から段階的に変えて解凍を行った時に、前記品温演
算手段により演算した冷凍保存中の食品の品温から、前
記解凍品温設定手段が設定する食品の解凍品温に達する
までの解凍所要時間を、前記記憶手段が記憶している食
品の伝熱特性から演算する解凍所要時間演算手段と、前
記解凍所要時間演算手段により演算した解凍所要時間
と、前記解凍完了指定時刻設定手段が設定する解凍完了
指定時刻とから、解凍完了指定時刻の前に、食品の雰囲
気温度を前記解凍雰囲気温度に変更し、解凍完了指定時
刻に解凍が完了するよう雰囲気温度を制御する雰囲気温
度制御手段と、解凍品温又は解凍完了指定時刻が設定さ
れた時点で、前記解凍雰囲気温度で解凍を開始しても、
解凍完了指定時刻に解凍品温に解凍できない場合に警告
を発する警告手段と、解凍が完了する時刻を表示する解
凍完了時刻表示手段と、解凍完了指定時刻に完了する
か、解凍完了時刻表示手段が表示する時刻に完了するか
を選択する選択手段と、解凍完了指定時刻に完了するこ
とを選択した場合に、前記解凍雰囲気温度より最小限高
い急速解凍雰囲気温度で解凍を開始し、解凍完了指定時
刻に解凍が完了するよう前記雰囲気温度制御手段に強制
する強制手段とよりなる品温検知冷凍解凍庫であり、解
凍雰囲気温度を段階的に変えて解凍を行うことで、解凍
を高速かつ均一に行うと共に、解凍済みの食品を必要と
する指定時刻に、解凍を完了することを可能とし、指定
時刻から逆算して、可能な限り長く、ギリギリまで冷凍
保存しておくことで、食品の品質劣化を最小限とするこ
とができる。
【0024】更に、解凍品温又は解凍完了指定時刻が設
定された時点で、前記解凍雰囲気温度で解凍を開始して
も、解凍完了指定時刻に解凍品温に解凍できない場合に
警告を発すると共に、解凍が完了する時刻を表示するこ
とで、オペレータに正しい解凍完了時刻を知らせる。
【0025】更に、解凍完了指定時刻に完了するか、解
凍完了時刻表示手段が表示する時刻に完了するかを選択
する選択手段と、解凍完了指定時刻に完了することを選
択した場合に、前記解凍雰囲気温度より最小限高い急速
解凍雰囲気温度で解凍を開始し、解凍完了指定時刻に解
凍が完了するようにすることで、解凍中の食品の品質劣
化を最小限としながら、解凍済みの食品を必要とする指
定時刻に、解凍を完了することができるという作用を有
する。
【0026】
【実施例】以下、本発明の品温検知冷凍解凍庫の実施例
について、図面を参照しながら説明する。
【0027】(実施例1)図1は本発明の実施例1によ
る品温検知冷凍解凍庫の構成を示すブロック図、図2は
食品の伝熱特性を表すための食品の熱伝達モデル図、図
3は冷凍解凍庫内での食品の内部温度の変化を示す特性
図、図4は同実施例の動作を説明するためのフローチャ
ートである。
【0028】図1において、1は冷凍解凍庫であり、食
品を冷媒保存し、かつ食品を解凍することができる貯蔵
庫2を有する。3は庫内を冷却する冷却手段で、冷却し
た空気(以下、冷気と略する)を庫内に循環する。4は
庫内を加熱する加熱手段で、加熱した空気(以下、温気
と略する)を庫内に循環する。5は貯蔵庫2内に設けら
れた庫内温度センサである。6は庫内温度センサ5によ
り庫内温度を検出する庫内温度検出手段である。
【0029】7は庫内温度を設定する庫内温度設定手段
である。8は庫内温度検出手段6により検出された庫内
温度が庫内温度設定手段7により設定された設定温度を
越えたかどうかを判定する庫内温度判定手段である。9
は庫内温度判定手段8の判定結果から庫内の冷却を制御
する冷却制御手段である。10は庫内温度判定手段8の
判定結果から庫内の加熱を制御する加熱制御手段であ
る。又、11は庫内に貯蔵された食品である。
【0030】12は品温検出装置であり、品温センサ1
3a,13bと、記憶手段14と、品温演算手段15と
よりなる。13a,13bは、庫内に食品11を挟んで
相対する位置に設置され、貯蔵された食品11の周囲温
度を検出する品温センサであり、13aは庫内上部の循
環空気中に設置され、貯蔵された食品11の上部雰囲気
温度を検出する上部温度センサであり、13bは庫内下
部の循環空気中に設置され、貯蔵された食品11の下部
雰囲気温度を検出する下部温度センサである。
【0031】14は貯蔵された食品11の伝熱特性を記
憶する記憶手段である。
【0032】15は上部温度センサ13aと下部温度セ
ンサ13bにより検出された食品11の周囲温度と、記
憶手段14が記憶している食品11の伝熱特性から、食
品11の内部温度を演算する品温演算手段である。
【0033】16は食品の解凍品温を設定する解凍品温
設定手段であり、17は食品の解凍完了指定時刻を設定
する解凍完了指定時刻設定手段である。
【0034】18は解凍雰囲気温度を前記解凍品温設定
手段16が設定する食品の解凍品温より一定温度だけ高
い第1の解凍雰囲気温度から段階的に変えて解凍を行っ
た時に、前記品温演算手段15により演算した冷凍保存
中の食品の内部温度から、前記解凍品温設定手段16が
設定する食品の解凍品温に達するまでの解凍所要時間
を、前記記憶手段14が記憶している食品の伝熱特性か
ら演算する解凍所要時間演算である。
【0035】19は前記解凍所要時間演算手段18によ
り演算した解凍所要時間と、前記解凍完了指定時刻設定
手段17が設定する解凍完了指定時刻とから、解凍完了
指定時刻の前に、食品の雰囲気温度を前記解凍品温設定
手段16が設定する食品の解凍品温より一定温度だけ高
い第1の解凍雰囲気温度から段階的に変更し、解凍完了
指定時刻に解凍が完了するよう雰囲気温度を制御する雰
囲気温度制御手段である。
【0036】20は保存中の食品が冷凍中か、解凍中か
を表示する状態表示手段であり、21は保存中の食品の
品温を表示する食品温度表示手段である。
【0037】図2は前記記憶手段14の記憶している食
品の伝熱特性を表すための食品の熱伝達モデル図であ
る。本実施例においては、内部温度を検出しようとする
食品として、冷凍グラタンのような、容器入りの調理済
み食品を冷凍したものを取り上げる。
【0038】図2において、31はグラタンであり、3
2はグラタン31を入れる耐熱樹脂の容器である。そし
て、33は埃よけの樹脂の上蓋である。T1は食品の上
部雰囲気温度、T2は食品の下部雰囲気温度、T3は今
回検出しようとする食品の内部温度で、図2中で黒丸で
示す食品の内部中心の温度である。又、A1は食品の上
部表面積で、食品の内部中心を含む水平面より上側の食
品の外表面積である。A2は食品の下部表面積で、食品
の内部中心を含む水平面より下側の食品の外表面積であ
る。
【0039】K1は食品の上部総括熱伝達係数であり、
食品の上部雰囲気から食品の内部中心に至る空気の熱伝
達率や上蓋33の熱伝導率やグラタン31の熱伝導率に
より導かれる値となる。K2は食品の下部総括熱伝達係
数であり、食品の下部雰囲気から食品の内部中心に至る
空気の熱伝達率や容器32の熱伝導率やグラタン31の
熱伝導率により導かれる値となる。Cは食品の熱容量で
あり、本実施例ではグラタン31がそのほとんどを占め
ており、グラタンの比熱と重量の積により導かれる値と
なる。
【0040】図3は解凍時の庫内で貯蔵している食品の
貯蔵庫内での食品の内部温度の変化を示す特性図であ
る。
【0041】図3において、解凍を開始し、食品の雰囲
気温度を冷凍温度(例えば−20℃前後)から、前記解
凍品温設定手段16が設定する食品の解凍品温より一定
温度だけ高い第1の解凍雰囲気温度(例えば、解凍品温
を3℃とし、一定温度を15℃とすると、第1の解凍雰
囲気温度は18℃)に変更する。雰囲気温度の変更に従
って、貯蔵庫内の食品の内部温度は、最初の冷凍状態
(a点)から次第に温度上昇し、融解開始温度Tsに達
する(b点)。
【0042】ここで、食品の雰囲気温度を第1の解凍雰
囲気温度から、前記解凍品温設定手段16が設定する食
品の解凍品温より一定温度だけ高い第2の解凍雰囲気温
度(例えば、解凍品温を3℃とし、一定温度を5℃とす
ると、第2の解凍雰囲気温度は8℃)に変更する。そし
て、融解開始温度Tsから、食品の融解が始まり、食品
の内部温度の上昇は緩慢になる。これは、食品中の水分
が融解潜熱を吸収して融解してゆくためである。そし
て、融解終了温度Teに達した時点(c点)で、食品中
の水分が全て融解する。
【0043】ここで、食品の雰囲気温度を第2の解凍雰
囲気温度から、前記解凍品温設定手段16が設定する食
品の解凍品温(ここでは、3℃)に変更する。この時点
で、食品中の水分が全て融解しているので、食品の内部
温度は再び上昇速度を速め、やがて解凍品温に到達す
る。そこで、a点〜b点を冷凍状態、b点〜c点を融解
状態、c点〜を冷蔵状態とする。
【0044】前記記憶手段14は、冷凍状態、融解状
態、冷蔵状態のそれぞれの状態での食品の上部総括熱伝
達係数K1a,K1b,K1c、下部総括熱伝達係数K
2a,K2b,K2cと、食品の熱容量Ca,Cb,C
cと、食品の上部表面積A1,下部表面積A2とを記憶
している。
【0045】尚、厳密には食品は冷凍温度においても、
食品中の水分は完全に氷結しているわけではなく、食品
中の水分の氷結割合を表す氷結率は温度により変化する
ものであるが、今回、対象とする冷凍グラタンのような
食品においては、筆者の経験によれば、−5℃以下では
食品の伝熱特性値である総括熱伝達係数と熱容量はほと
んど変化せず、即ち−5℃以下は凍結状態でK1aとC
aは一定値とみなせる。
【0046】又、同様に−1℃以上でも食品の伝熱特性
値はほとんど変化せず、即ち−1℃以上は冷蔵状態でK
1cとCcは一定値とみなせる。従って、融解開始温度
Tsは−5℃、融解終了温度Teは氷結点と同一で−1
℃である。
【0047】故に、グラタンにおいて−5℃〜−1℃は
融解状態であり、この状態でのグラタンの熱容量は、簡
易的に、食品中の水分量に単位水分量あたりの水の融解
潜熱79cal/gを掛けた値を融解状態の温度幅Te
−Tsで割った値に、グラタンの比熱と重量の積により
導かれる値を加えることで求められる。
【0048】図2に示す熱伝達モデルにおいて、冷凍状
態を例にとると、食品の上部から侵入する熱量をQ1、
食品の下部から侵入する熱量をQ2とすると、単位時間
あたりの侵入熱量ΔQ1,ΔQ2はそれぞれ、 ΔQ1=K1aA1(T1−T3) ΔQ2=K2aA2(T2−T3) となる。
【0049】従って、食品への総侵入熱量をQとする
と、単位時間あたりの総侵入熱量ΔQは、上部からの侵
入熱量と下部からの侵入熱量の和であるから、次式とな
る。
【0050】ΔQ=ΔQ1+ΔQ2=(K1aA1T1
+K2aA2T2)−(K1aA1+K2aA2)T3
単位時間当たりの総侵入熱量ΔQは、総侵入熱量Qの時
間tによる微分値で表される。
【0051】又、侵入する熱量Qにより、熱量Caの食
品の内部温度T3は上昇してゆくから、 ΔQ=dQ/dt=Ca・dT3/dt と表される。
【0052】従って、Ca・dT3/dt=(K1aA
1T1+K2aA2T2)−(K1aA1+K2aA
2)T3であり、この微分方程式の解は、食品の内部温
度T3の初期値をT0とすると、(数1)で表される。
【0053】
【数1】
【0054】又、食品が冷却され温度が降下してゆく場
合においても、Qを食品からの放出熱量とすることで、
(数1)と全く同一の式が得られる。
【0055】次に、融解状態においては、同様に、
【0056】
【数2】
【0057】が得られる。
【0058】次に、冷蔵状態においては、同様に、
【0059】
【数3】
【0060】が得られる。
【0061】前記品温演算手段15は、上部温度センサ
13aが検出した食品11の上部雰囲気温度をT1と
し、下部温度センサ13bが検出した食品11の下部雰
囲気温度をT2とし、冷凍状態においては、記憶手段1
4が記憶している食品11の伝熱特性K1a,K2a,
A1,A2,Caとから、(数1)に従って、食品11
の内部温度T3を演算する。又、融解状態においては、
記憶手段14が記憶している食品11の伝熱特性K1
b,K2b,A1,A2,Cbとから、(数2)に従っ
て、食品11の内部温度T3を演算する。又、冷蔵状態
においては、記憶手段14が記憶している食品11の伝
熱特性K1c、K2c,A1,A2,Ccとから、(数
3)に従って、食品11の内部温度T3を演算する。
【0062】尚、食品の内部温度T3の初期値T0は、
冷凍状態を例にとると、食品が最初に貯蔵庫に入れられ
た時の温度を冷凍温度(例えば−20℃)と過程して、
(数1)に従って演算を繰り返すことで、初期値に誤差
があっても、一定時間後に内部温度T3は真の値に収束
する。
【0063】以上のように構成された品温検知冷凍解凍
庫について、以下図1,図2,図3,図4を用いてその
動作を説明する。
【0064】図4において、最初、冷凍解凍庫1の庫内
温度は、庫内温度設定手段7により冷凍温度(−20
℃)に設定され、庫内に貯蔵された食品11を冷凍保存
しているものとする。
【0065】先ず、庫内温度検出手段6は庫内温度セン
サ5により貯蔵庫2の庫内温度を検出する(Step
1)。
【0066】そして、庫内温度判定手段8は、庫内温度
検出手段6によって検出された庫内温度が、庫内温度設
定手段7により設定された庫内設定温度を越えたかどう
かを判定する(Step2)。その結果、庫内温度が庫
内設定温度より高い場合、冷却制御手段9は冷却手段3
で作られた冷気を貯蔵庫2内に循環する(Step
3)。又、庫内温度が庫内設定温度より低い場合、冷却
制御手段9は貯蔵庫2内に冷気を遮断する。(Step
4)。
【0067】次に上部温度センサ13aが食品11の上
部雰囲気温度をT1を検出し、下部温度センサ13bが
食品11の下部雰囲気温度をT2を検出する(Step
5)。
【0068】そして、品温演算手段15は、記憶手段1
4が記憶している食品11の冷凍状態の伝熱特性K1
a,K2a,A1,A2,Caとから、(数1)に従っ
て、食品11の内部温度T3を演算する(Step
6)。これにより、貯蔵庫2のドア開閉等による食品1
1の温度変動を的確に検知する。
【0069】次に、解凍品温設定手段16及び解凍完了
指定時刻設定手段17により、解凍品温Tdと解凍完了
指定時刻tfが設定されると(Step7)、解凍所要
時間演算手段18は、品温演算手段15により演算した
冷凍保存中の食品11の内部温度T3から、食品の雰囲
気温度を冷凍温度から、前記解凍品温設定手段16が設
定する食品の解凍品温Tdより一定温度だけ高い第1の
解凍雰囲気温度Tw1に、更に第2の解凍雰囲気温度T
w2、第3の解凍雰囲気温度Tw3にと段階的に変更し
た場合に、解凍品温Tdまで解凍するときの解凍所要時
間tdを、記憶手段14が記憶している食品の伝熱特性
から演算する(Step8)。
【0070】例えば、解凍品温Tdが3℃とすると、冷
凍状態における第1の解凍雰囲気温度Tw1が18℃、
融解状態における第2の解凍雰囲気温度Tw2が8℃、
冷蔵状態における第3の解凍雰囲気温度Tw3が3℃と
なる。現在の食品11の内部温度T3が−18℃であっ
たとすると、解凍所要時間tdは冷凍状態における解凍
時間taと、融解状態における解凍時間tbと冷蔵状態
における解凍時間tcの和、すなわち、 td=ta+tb+tc となる。
【0071】そして、冷凍状態における解凍時間ta
は、現在の食品11の内部温度T3から融解開始温度T
s(−5℃)までの解凍時間で、解凍時は庫内に循環す
る温気の量を多くして庫内を均温化し、食品11の上部
雰囲気温度をT1と下部雰囲気温度をT2をTw1に等
しくするものとする、即ち、Tw1=T1=T2とする
と、(数1)は以下の式となる。
【0072】Ts=Tw1−(Tw1−T3)exp
(−ta/τa) 従って、冷凍状態における解凍時間taは以下の式とな
る。
【0073】ta=−τa・1n{(Tw1−Ts)/
(Tw1−T3)} 同様に、融解状態における解凍時間tbは、融解開始温
度Ts(−5℃)から融解終了温度Te(−1℃)まで
の解凍時間で、庫内を均温化するものと、(数2)は以
下の式となる。
【0074】Te=Tw2−(Tw2−Ts)exp
(−tb/τb) 従って、冷凍状態における解凍時間taは以下の式とな
る。
【0075】tb=−τb・1n{(Tw2−Te)/
(Tw2−Ts)} 更に同様に、冷蔵状態における解凍時間tcは、融解終
了温度Te(−5℃)から解凍品温Td(0℃)までの
解凍時間で、庫内を均温化するものと、(数3)は以下
の式となる。
【0076】Td=Tw3−(Tw3−Te)exp
(−tc/τc) 従って、冷凍状態における解凍時間taは以下の式とな
る。
【0077】Tc=−τc・1n{(Tw−Td)/
(Tw−Te)} 以上の式に従って、解凍所要時間演算手段18は解凍所
要時間tdを演算する。
【0078】次に、雰囲気温度制御手段19は解凍所要
時間演算手段18により演算した解凍所要時間tdと、
解凍完了指定時刻設定手段17が設定する解凍完了指定
時刻tfとから、解凍開始時刻ts=tf−tdを計算
する(Step9)。
【0079】そして、現在時刻が解凍開始時刻tsに達
しているかを判断し(Step10)、解凍開始時刻t
sに達していなければ、食品温度表示手段21は現在の
食品11の内部温度T3を表示し、状態表示手段20は
保存中の食品が「冷凍中」であることを表示して(St
ep11)、Step1に戻る。
【0080】そしてもし、現在時刻が解凍開始時刻ts
に達していれば、雰囲気温度制御手段19は、庫内温度
設定手段7に働きかけ、庫内温度を、食品11の内部温
度T3に応じて、冷凍状態においては第1の解凍雰囲気
温度Tw1に、融解状態においては第2の解凍雰囲気温
度Tw2に、冷蔵状態においては第3の解凍雰囲気温度
Tw3に設定変更するよう制御する(Step12)。
【0081】そして、庫内温度検出手段6は庫内温度セ
ンサ5により貯蔵庫2の庫内温度を検出し(Step1
3)、庫内判定手段8は、庫内温度検出手段6によって
検出された庫内温度が、庫内温度設定手段7により設定
された解凍雰囲気温度を越えたかどうかを判定する(S
tep14)。その結果、庫内温度が解凍雰囲気温度よ
り低い場合、加熱制御手段10は加熱手段4で作られた
温気を貯蔵庫2内に循環する(Step15)。又、庫
内温度が解凍雰囲気温度より高い場合、加熱制御手段1
0は貯蔵庫2内に温気を遮断する(Step16)。
【0082】このようにして、貯蔵庫2内を解凍雰囲気
温度に保ち、庫内に貯蔵された食品11を解凍する。
【0083】そして、食品温度表示手段21は現在の食
品11の内部温度T3を表示し、状態表示手段20は保
存中の食品が「解凍中」であることを表示して(Ste
p17)する。
【0084】次に、現在時刻が解凍完了指定時刻tfに
達しているかを判断し(Step18)、解凍完了指定
時刻tfに達してなければ、Step5に戻る。そして
もし、現在時刻が解凍完了指定時刻tfに達していれ
ば、食品11の内部温度T3は解凍品温Tdに達してい
るおり、庫内温度は解凍品温Tdと同じになっているか
ら、解凍を完了したとして、Step1に戻る。このよ
うにして、解凍完了後は、貯蔵2内の雰囲気温度を解凍
品温Tdと同じに保ち、庫内に貯蔵された食品11を解
凍品温Tdに維持する。
【0085】尚、解凍した食品11を冷凍解凍庫1より
取り出して使用し、再び、新しい冷凍食品を冷凍解凍庫
1に収納した時には、庫内温度設定手段7で、庫内温度
を冷凍温度(−20℃)に設定し直し、Step1よ
り、再スタートする。
【0086】以上の動作により、本実施例の品温検知冷
凍解凍庫は貯蔵庫2での食品の冷凍保存と、貯蔵された
食品の内部温度の検出と、この食品の内部温度を用い
て、オペレータの指定した解凍完了指定時刻に解凍を完
了する。
【0087】尚、本実施例の食品温度の検出方法は、食
品の内部温度T3の初期値T0に誤差があっても、一定
時間後に真の値に収束するとしたが、冷凍状態を例にと
ると、筆者の実験結果によると、300gの冷凍グラタ
ンでは、時定数τは約1時間であり、内部温度T3の初
期値T0に当初10℃の誤差があっても、(数1)に従
って演算を繰り返すことで、3時間で誤差0.5℃以内
に収束し、実用的な品温検出装置として問題のない精度
になる。例えば、レストラン等において、解凍済みの食
品を朝10時に必要とする場合に、夜10時の閉店前
に、オペレータが新しい冷凍食品を冷凍解凍庫1に収納
し、解凍完了指定時刻を朝10時に指定して帰ったとす
ると、解凍所要時間が6時間としても、貯蔵庫2内に一
定時間保存しておくことは充分に可能である。
【0088】又、本実施例においては、食品の周囲温度
を検出する品温センサを、食品11の周囲に2個設けた
が、品温検出の精度を上げるために、更にセンサの数を
増やしても良いし、食品の周囲温度の均温化が図られる
なら品温センサ1個でも良いものである。
【0089】又、本実施例においては、オペレータの解
凍品温及び解凍完了指定時刻の設定をもって解凍指示と
したが、別途、解凍指示ボタンを設け、該ボタンを押す
ことで解凍指示としても良いものである。
【0090】又、本実施例においては、解凍済みの食品
11を冷凍解凍庫1より取り出して使用し、再び、新し
い冷凍食品を冷凍解凍庫1に収納した時には、庫内温度
設定手段7で、庫内温度を冷凍温度(−20℃)に設定
し直すものとしたが、別途、解凍解除ボタンを設け、該
ボタンを押すことで解凍解除し、庫内設定温度を冷凍温
度として再スタートするとしても良いものである。
【0091】以上のように、本実施例の品温検知冷凍解
凍庫は、食品を冷却する冷却手段3と、食品を加熱する
加熱手段4を有し、食品の周囲温度を検出する品温セン
サ13a,13bと、食品の伝熱特性を記憶する記憶手
段14と、品温センサにより検出した食品の周囲温度
と、記憶手段が記憶している食品の伝熱特性とから、食
品の内部温度を演算する品温演算手段15と、食品の解
凍品温Tdを設定する解凍品温設定手段16と、食品の
解凍完了指定時刻tfを設定する解凍完了指定時刻設定
手段17と、品温演算手段15により演算した冷凍保存
中の食品の品温T3から、食品の雰囲気温度を冷凍温度
から、前記解凍品温設定手段16が設定する食品の解凍
品温Tdより一定温度だけ高い第1の解凍雰囲気温度T
w1に、更に第2の解凍雰囲気温度Tw2、第3の解凍
雰囲気温度Tw3にと段階的に変更した場合に、解凍品
温Tdまで解凍するときの解凍所要時間tdを、記憶手
段14が記憶している食品の伝熱特性から演算する解凍
所要時間演算手段18と、解凍所要時間演算手段18に
より演算した解凍所要時間tdと、解凍完了指定時刻設
定手段17が設定する解凍完了指定時刻tfとから、解
凍完了指定時刻tfの前に、食品の雰囲気温度を前記解
凍品温設定手段16が設定する食品の解凍品温Tdより
一定温度だけ高い第1の解凍雰囲気温度Tw1に、更に
第2の解凍雰囲気温度Tw2、第3の解凍雰囲気温度T
w3と段階的に変更し、解凍完了指定時刻tfに解凍が
完了するよう雰囲気温度を制御する雰囲気温度制御手段
19と、保存中の食品が冷凍中か、解凍中かを表示する
状態表示手段20と、保存中の食品の品温を表示する食
品温表示手段21とからなるものであり、解凍雰囲気温
度を段階的に変えて解凍を行うことで、解凍を高速かつ
均一に行うと共に、解凍済みの食品を必要とする指定時
刻tfに、解凍を完了することを可能とし、指定時刻か
ら逆算して、可能な限り長く、ギリギリまで冷凍保存し
ておくことで、食品の品質劣化を最小限とすることがで
きる。
【0092】又、保存中の食品が冷凍中か、解凍中かを
表示することで、調理予定食品量の減少増加等の予定変
更があっても、冷凍中であれば、解凍する食品量を変更
することで、余剰解凍による廃棄を最小限にし、又、解
凍食品量を最適に調整できる。
【0093】又、保存中の食品が冷凍中か、解凍中かの
表示に加えて、保存中の食品の品温を表示することで、
調理予定時刻の変更があっても、冷凍中であれば、解凍
完了指定時刻を変更することで、又、解凍中であって
も、食品の品温を見て温度上昇が僅かなら(例えば、−
20℃で冷凍保存していた食品が、−18℃までしか解
凍していなければ)、解凍完了指定時刻を変更すること
で、調理の予定変更等があっても、余剰解凍による廃棄
を最小限にし、又、解凍食品量を最適に調整できる。
【0094】又、品温センサは、貯蔵庫2の庫内上部の
循環空気中に設置され、貯蔵された食品11の上部の雰
囲気温度を検出する上部温度センサである品温センサ1
3aと、貯蔵庫2の庫内下部の循環空気中に設置され、
貯蔵された食品11の下部の雰囲気温度を検出する下部
温度センサである品温センサ13bとよりなるものであ
るから、品温センサ13a,13bが嵩張らず、コンパ
クトで、貯蔵庫2の庫内を狭くすることがない。
【0095】又、本品温検知手法により、食品に非接触
で、かつ、応答性の良い品温検出装置12を実現でき、
かつ、食品の種類が変わっても、記憶手段14の記憶内
容を変更するだけで対応可能で、品温センサ13a,1
3bの変更または調整が不要であり、更に、種類の異な
る食品の温度も1種類のセンサで検出可能とする汎用性
の高い品温検出装置を提供することができる。
【0096】(実施例2)次に他の実施例について、図
面を参照しながら説明する。尚、実施例1と同一構成に
ついては、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0097】図5は本発明の実施例2による品温検知冷
凍解凍庫のシステムの構成を示すブロック図、図6は同
実施例の動作を説明するためのフローチャートである。
【0098】図5において、符号1から符号19迄を付
与した構成は実施例1と共通である。41は解凍品温又
は解凍完了指定時刻が設定された時点から開始して、解
凍雰囲気温度を解凍品温設定手段16が設定する食品の
解凍品温より一定温度だけ高い第1の解凍雰囲気温度か
ら段階的に変えて解凍を行っても、解凍完了指定時刻に
解凍品温に解凍できない場合に警告を発する警告手段で
あり、「(解凍)時間不足」を銘記した表示ランプであ
る。
【0099】42は前記のように解凍雰囲気温度を段階
的に変えて解凍を行った場合に、解凍が完了する時刻を
表示する解凍完了時刻表示手段であり、解凍完了指定時
刻より遅れた時刻を表示する。
【0100】43は解凍完了指定時刻に完了するか、解
凍完了時刻表示手段42が表示する時刻に完了するかを
選択する選択手段である。44は選択手段43が解凍完
了指定時刻に完了することを選択した場合に、前記解凍
雰囲気温度より最小限高い急速解凍雰囲気温度で解凍を
開始し、解凍完了指定時刻に解凍が完了するよう雰囲気
温度制御手段19に強制する強制手段である。
【0101】以上のように構成された品温検知冷凍解凍
庫について、以下図5,図6を用いてその動作を説明す
る。
【0102】図6において、Step1からStep9
迄は実施例1と共通である。
【0103】次に、雰囲気温度制御手段19は解凍開始
時刻tsが現在時刻以降かどうか判断し(Step3
1)、解凍開始時刻tsが現在時刻以降なら、実施例1
と同じStep10からStep18の動作を行う。
【0104】一方、解凍開始時刻tsが現在時刻以前の
場合、雰囲気温度制御手段19は警告手段41を用い
て、解凍完了指定時刻tfに解凍品温Tdに解凍できな
いことを、「時間不足」表示ランプを点灯し警告する
(Step32)。それと同時に、今すぐに解凍を開始
した場合に解凍が完了する時刻、即ち、現在時刻よりt
d時間後を計算し、解凍完了時刻表示手段42を用いて
表示する。該表示時刻は解凍完了指定時刻tfより遅れ
た時刻である。(Step33)。
【0105】次にオペレータは、選択手段43で、解凍
完了指定時刻tfに完了するか、解凍完了時刻表示手段
42が表示する時刻に完了するかを選択する(Step
34)。そして、解凍完了時刻表示手段42が表示する
時刻に解凍を完了することを選択した場合は、実施例1
と同じStep12からStep18の動作を行う。
【0106】一方、どうしても解凍完了指定時刻tfに
解凍済みの食品を必要とし、オペレータが選択手段43
で解凍完了指定時刻tfに解凍を完了することを選択し
た場合、強制手段44は、(数1),(数2),(数
3)を用いて、解凍完了指定時刻tfに解凍を完了する
ための、前記解凍雰囲気温度Tw1,Tw2,Tw3よ
り高い急速解凍雰囲気温度Tx1,Tx2,Tx3を算
出し(Step35)、今すぐに急速解凍雰囲気温度で
解凍を開始することを雰囲気温度制御手段19に強制す
る。
【0107】そして、雰囲気温度制御手段19は、庫内
温度設定手段7に働きかけ、庫内温度を、食品11の内
部温度T3に応じて、冷凍状態においては第1の急速解
凍雰囲気温度Tx1に、融解状態においては第2の急速
解凍雰囲気温度Tx2に、冷蔵状態においては第3の急
速解凍雰囲気温度Tx3に設定変更するよう制御する
(Step36)。そして、実施例1と同じStep1
3からStep18の動作を行う。
【0108】そして、実施例1と同じに、解凍完了後
は、貯蔵庫2内の雰囲気温度を解凍品温Tdと同じに保
ち、庫内に貯蔵された食品11を解凍品温Tdに維持す
る。そして、解凍した食品11を冷凍解凍庫1より取り
出して使用し、再び、新しい冷凍食品を冷凍解凍庫1に
収納した時には、庫内温度設定手段7で、庫内温度を冷
凍温度(−20℃)に設定し直し、Step1より、再
スタートする。
【0109】以上の動作により、本実施例の品温検知冷
凍解凍庫は貯蔵庫2での食品の冷凍保存と、貯蔵された
食品の内部温度の検出と、この食品の内部温度を用い
て、オペレータの要求する時刻に解凍完了する。
【0110】以上のように、本実施例の品温検知冷凍解
凍庫は、食品を冷却する冷却手段3と、食品を加熱する
加熱手段4を有し、食品の周囲温度を検出する品温セン
サ13a,13bと、食品の伝熱特性を記憶する記憶手
段14と、品温センサ13a,13bにより検出した食
品の周囲温度と、記憶手段14が記憶している食品の伝
熱特性とから、食品の内部温度を演算する品温演算手段
15と、食品の解凍品温Tdを設定する解凍品温設定手
段16と、食品の解凍完了指定時刻tfを設定する解凍
完了指定時刻設定手段17と、品温演算手段15により
演算した冷凍保存中の食品の品温T3から、食品の雰囲
気温度を冷凍温度から、前記解凍品温設定手段16が設
定する食品の解凍品温Tdより一定温度だけ高い第1の
解凍雰囲気温度Tw1に、更に第2の解凍雰囲気温度T
w2、第3の解凍雰囲気温度Tw3にと段階的に変更し
た場合に、解凍品温Tdまで解凍するときの解凍所要時
間tdを、前記記憶手段14が記憶している食品の伝熱
特性から演算する解凍所要時間演算手段18と、解凍所
要時間演算手段18により演算した解凍所要時間td
と、解凍完了指定時刻設定手段17が設定する解凍完了
指定時刻tfとから、解凍完了指定時刻tfの前に、食
品の雰囲気温度を前記解凍品温設定手段16が設定する
食品の解凍品温Tdより一定温度だけ高い第1の解凍雰
囲気温度Tw1に、更に第2の解凍雰囲気温度Tw2、
第3の解凍雰囲気温度Tw3にと段階的に変更し、解凍
完了指定時刻tfに解凍が完了するよう雰囲気温度を制
御する雰囲気温度制御手段19と、解凍品温Td又は解
凍完了指定時刻tfが設定された時点から開始して、解
凍雰囲気温度を解凍品温設定手段16が設定する食品の
解凍品温Tdより一定温度だけ高い第1の解凍雰囲気温
度Tw1から段階的に変えて解凍を行っても、解凍完了
指定時刻tfに解凍品温Tdに解凍できない場合に警告
を発する警告手段41と、解凍が完了する時刻を表示す
る解凍完了時刻表示手段42と、解凍完了指定時刻tf
に完了するか、解凍完了時刻表示手段が表示する時刻に
完了するかを選択する選択手段42と、解凍完了指定時
刻tfに完了することを選択した場合に、前記解凍雰囲
気温度Tw1,Tw2,Tw3より高い急速解凍雰囲気
温度Tx1,Tx2,Tx3で解凍を行い、解凍完了指
定時刻tfに解凍が完了するよう雰囲気温度制御手段1
9に強制する強制手段44とからなるものであり、解凍
雰囲気温度を段階的に変えて解凍を行うことで、解凍を
高速かつ均一に行うと共に、解凍済みの食品を必要とす
る指定時刻tfに、解凍を完了することを可能とし、指
定時刻から逆算して、可能な限り長く、ギリギリまで冷
凍保存しておくことで、食品の品質劣化を最小限とする
ことができる。
【0111】又、解凍品温Td又は解凍完了指定時刻t
fが設定された時点から開始して、解凍雰囲気温度を解
凍品温設定手段16が設定する食品の解凍品温Tdより
一定温度だけ高い第1の解凍雰囲気温度Tw1から段階
的に変えて解凍を行っても、解凍完了指定時刻tfに解
凍品温Tdに解凍できない場合に警告を発すると共に、
解凍が完了する時刻を表示することで、オペレータに正
しい解凍完了時刻を知らせる。
【0112】又、解凍完了指定時刻tfに完了するか、
解凍完了時刻表示手段42が表示する時刻に完了するか
を選択する選択手段44と、解凍完了指定時刻tfに完
了することを選択した場合に、前記解凍雰囲気温度Tw
1,Tw2,Tw3より高い急速解凍雰囲気温度Tx
1,Tx2,Tx3で解凍を行い、解凍完了指定時刻t
fに解凍が完了するようにすることで、解凍中の食品の
品質劣化を最小限としながら、解凍済みの食品を必要と
する指定時刻に、解凍を完了することができる。
【0113】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載の発明は、
食品を冷却する冷却手段と、食品を加熱する加熱手段を
有し、食品の周囲温度を検出する品温センサと、食品の
伝熱特性を記憶する記憶手段と、前記品温センサにより
検出した食品の周囲温度と、前記記憶手段が記憶してい
る食品の伝熱特性とから、食品の内部温度を演算する品
温演算手段と、食品の解凍品温を設定する解凍品温設定
手段と、食品の解凍完了指定時刻を設定する解凍完了指
定時刻設定手段と、解凍雰囲気温度を前記解凍品温設定
手段が設定する食品の解凍品温より一定温度だけ高い第
1の解凍雰囲気温度から段階的に変えて解凍を行った時
に、前記品温演算手段により演算した冷凍保存中の食品
の品温から、前記解凍品温設定手段が設定する食品の解
凍品温に達するまでの解凍所要時間を、前記記憶手段が
記憶している食品の伝熱特性から演算する解凍所要時間
演算手段と、前記解凍所要時間演算手段により演算した
解凍所要時間と、前記解凍完了指定時刻設定手段が設定
する解凍完了指定時刻とから、解凍完了指定時刻の前
に、食品の雰囲気温度を前記解凍雰囲気温度に変更し、
解凍完了指定時刻に解凍が完了するよう雰囲気温度を制
御する雰囲気温度制御手段とから品温検知冷凍解凍庫を
構成したことにより、解凍雰囲気温度を段階的に変えて
解凍を行うことで、解凍を高速かつ均一に行うと共に、
解凍済みの食品を必要とする指定時刻に、解凍を完了す
ることを可能とし、指定時刻から逆算して、可能な限り
長く、ギリギリまで冷凍保存しておくことで、食品の品
質劣化を最小限とすることができる。
【0114】また、請求項2に記載の発明は、食品を冷
却する冷却手段と、食品を加熱する加熱手段を有し、食
品の周囲温度を検出する品温センサと、食品の伝熱特性
を記憶する記憶手段と、前記品温センサにより検出した
食品の周囲温度と、前記記憶手段が記憶している食品の
伝熱特性とから、食品の内部温度を演算する品温演算手
段と、食品の解凍品温を設定する解凍品温設定手段と、
食品の解凍完了指定時刻を設定する解凍完了指定時刻設
定手段と、解凍雰囲気温度を前記解凍品温設定手段が設
定する食品の解凍品温より一定温度だけ高い第1の解凍
雰囲気温度から段階的に変えて解凍を行った時に、前記
品温演算手段により演算した冷凍保存中の食品の品温か
ら、前記解凍品温設定手段が設定する食品の解凍品温に
達するまでの解凍所要時間を、前記記憶手段が記憶して
いる食品の伝熱特性から演算する解凍所要時間演算手段
と、前記解凍所要時間演算手段により演算した解凍所要
時間と、前記解凍完了指定時刻設定手段が設定する解凍
完了指定時刻とから、解凍完了指定時刻の前に、食品の
雰囲気温度を前記解凍雰囲気温度に変更し、解凍完了指
定時刻に解凍が完了するよう雰囲気温度を制御する雰囲
気温度制御手段と、保存中の食品の冷凍中か、解凍中か
を表示する状態表示手段とから品温検知冷凍解凍庫を構
成したことにより、解凍雰囲気温度を段階的に変えて解
凍を行うことで、解凍を高速かつ均一に行うと共に、解
凍済みの食品を必要とする指定時刻に、解凍を完了する
ことを可能とし、指定時刻から逆算して、可能な限り長
く、ギリギリまで冷凍保存しておくことで、食品の品質
劣化を最小限とすることができる。
【0115】更に、保存中の食品が冷凍中か、解凍中か
を表示することで、調理予定食品量の減少増加等の予定
変更があっても、冷凍中であれば、解凍する食品量を変
更することで、調理の予定変更等があっても、余剰解凍
による廃棄を最小限にし、又、解凍食品量を最適に調整
できる。
【0116】また、請求項3に記載の発明は、食品を冷
却する冷却手段と、食品を加熱する加熱手段を有し、食
品の周囲温度を検出する品温センサと、食品の伝熱特性
を記憶する記憶手段と、前記品温センサにより検出した
食品の周囲温度と、前記記憶手段が記憶している食品の
伝熱特性とから、食品の内部温度を演算する品温演算手
段と、食品の解凍品温を設定する解凍品温設定手段と、
食品の解凍完了指定時刻を設定する解凍完了指定時刻設
定手段と、解凍雰囲気温度を前記解凍品温設定手段が設
定する食品の解凍品温より一定温度だけ高い第1の解凍
雰囲気温度から段階的に変えて解凍を行った時に、前記
品温演算手段により演算した冷凍保存中の食品の品温か
ら、前記解凍品温設定手段が設定する食品の解凍品温に
達するまでの解凍所要時間を、前記記憶手段が記憶して
いる食品の伝熱特性から演算する解凍所要時間演算手段
と、前記解凍所要時間演算手段により演算した解凍所要
時間と、前記解凍完了指定時刻設定手段が設定する解凍
完了指定時刻とから、解凍完了指定時刻の前に、食品の
雰囲気温度を前記解凍雰囲気温度に変更し、解凍完了指
定時刻に解凍が完了するよう雰囲気温度を制御する雰囲
気温度制御手段と、保存中の食品が冷凍中か、解凍中か
を表示する状態表示手段と、保存中の食品の品温を表示
する食品温表示手段とから品温検知冷凍解凍庫を構成し
たことにより、解凍雰囲気温度を段階的に変えて解凍を
行うことで、解凍を高速かつ均一に行うと共に、解凍済
みの食品を必要とする指定時刻に、解凍を完了すること
を可能とし、指定時刻から逆算して、可能な限り長く、
ギリギリまで冷凍保存しておくことで、食品の品質劣化
を最小限とすることができる。
【0117】更に、保存中の食品が冷凍中か、解凍中か
を表示し、かつ保存中の食品の品温を表示することで、
調理予定時刻の変更があっても、冷凍中であれば、解凍
完了指定時刻を変更することで、又、解凍中であって
も、食品の品温を見て温度上昇が僅かなら(例えば、−
20℃で冷凍保存していた食品が、−18℃までしか解
凍していなければ)、解凍完了指定時刻を変更すること
で、調理の予定変更等があっても、余剰解凍による廃棄
を最小限にし、又、解凍食品量を最適に調整できる。
【0118】また、請求項4に記載の発明は、食品を冷
却する冷却手段と、食品を加熱する加熱手段を有し、食
品の周囲温度を検出する品温センサと、食品の伝熱特性
を記憶する記憶手段と、前記品温センサにより検出した
食品の周囲温度と、前記記憶手段が記憶している食品の
伝熱特性とから、食品の内部温度を演算する品温演算手
段と、食品の解凍品温を設定する解凍品温設定手段と、
食品の解凍完了指定時刻を設定する解凍完了指定時刻設
定手段と、解凍雰囲気温度を前記解凍品温設定手段が設
定する食品の解凍品温より一定温度だけ高い第1の解凍
雰囲気温度から段階的に変えて解凍を行った時に、前記
品温演算手段により演算した冷凍保存中の食品の品温か
ら、前記解凍品温設定手段が設定する食品の解凍品温に
達するまでの解凍所要時間を、前記記憶手段が記憶して
いる食品の伝熱特性から演算する解凍所要時間演算手段
と、前記解凍所要時間演算手段により演算した解凍所要
時間と、前記解凍完了指定時刻設定手段が設定する解凍
完了指定時刻とから、解凍完了指定時刻の前に、食品の
雰囲気温度を前記解凍雰囲気温度に変更し、解凍完了指
定時刻に解凍が完了するよう雰囲気温度を制御する雰囲
気温度制御手段と、解凍品温又は解凍完了指定時刻が設
定された時点で、前記解凍雰囲気温度で解凍を開始して
も、解凍完了指定時刻に解凍品温に解凍できない場合に
警告を発する警告手段と、解凍が完了する時刻を表示す
る解凍完了時刻表示手段とから品温検知冷凍解凍庫を構
成したことにより、解凍雰囲気温度を段階的に変えて解
凍を行うことで、解凍を高速かつ均一に行うと共に、解
凍済みの食品を必要とする指定時刻に、解凍を完了する
ことを可能とし、指定時刻から逆算して、可能な限り長
く、ギリギリまで冷凍保存しておくことで、食品の品質
劣化を最小限とすることができる。
【0119】更に、解凍品温又は解凍完了指定時刻が設
定された時点で、前記解凍雰囲気温度で解凍を開始して
も、解凍完了指定時刻に解凍品温に解凍できない場合に
警告を発すると共に、解凍が完了する時刻を表示するこ
とで、オペレータに正しい解凍完了時刻を知らせること
ができる。
【0120】また、請求項5に記載の発明は、食品を冷
却する冷却手段と、食品を加熱する加熱手段を有し、食
品の周囲温度を検出する品温センサと、食品の伝熱特性
を記憶する記憶手段と、前記品温センサにより検出した
食品の周囲温度と、前記記憶手段が記憶している食品の
伝熱特性とから、食品の内部温度を演算する品温演算手
段と、食品の解凍品温を設定する解凍品温設定手段と、
食品の解凍完了指定時刻を設定する解凍完了指定時刻設
定手段と、解凍雰囲気温度を前記解凍品温設定手段が設
定する食品の解凍品温より一定温度だけ高い第1の解凍
雰囲気温度から段階的に変えて解凍を行った時に、前記
品温演算手段により演算した冷凍保存中の食品の品温か
ら、前記解凍品温設定手段が設定する食品の解凍品温に
達するまでの解凍所要時間を、前記記憶手段が記憶して
いる食品の伝熱特性から演算する解凍所要時間演算手段
と、前記解凍所要時間演算手段により演算した解凍所要
時間と、前記解凍完了指定時刻設定手段が設定する解凍
完了指定時刻とから、解凍完了指定時刻の前に、食品の
雰囲気温度を前記解凍雰囲気温度に変更し、解凍完了指
定時刻に解凍が完了するよう雰囲気温度を制御する雰囲
気温度制御手段と、解凍品温又は解凍完了指定時刻が設
定された時点で、前記解凍雰囲気温度で解凍を開始して
も、解凍完了指定時刻に解凍品温に解凍できない場合に
警告を発する警告手段と、解凍が完了する時刻を表示す
る解凍完了時刻表示手段と、解凍完了指定時刻に完了す
るか、解凍完了時刻表示手段が表示する時刻に完了する
かを選択する選択手段と、解凍完了指定時刻に完了する
ことを選択した場合に、前記解凍雰囲気温度より最小限
高い急速解凍雰囲気温度で解凍を開始し、解凍完了指定
時刻に解凍が完了するよう前記雰囲気温度制御手段に強
制する強制手段とから品温検知冷凍解凍庫を構成したこ
とにより、解凍雰囲気温度を段階的に変えて解凍を行う
ことで、解凍を高速かつ均一に行うと共に、解凍済みの
食品を必要とする指定時刻に、解凍を完了することを可
能とし、指定時刻から逆算して、可能な限り長く、ギリ
ギリまで冷凍保存しておくことで、食品の品質劣化を最
小限とすることができる。
【0121】更に、解凍品温又は解凍完了指定時刻が設
定された時点で、前記解凍雰囲気温度で解凍を開始して
も、解凍完了指定時刻に解凍品温に解凍できない場合に
警告を発すると共に、解凍が完了する時刻を表示するこ
とで、オペレータに正しい解凍完了時刻を知らせる。更
に、解凍完了指定時刻に完了するか、解凍完了時刻表示
手段が表示する時刻に完了するかを選択する選択手段
と、解凍完了指定時刻に完了することを選択した場合
に、前記解凍雰囲気温度より最小限高い急速解凍雰囲気
温度で解凍を開始し、解凍完了指定時刻に解凍が完了す
るようにすることで、解凍中の食品の品質劣化を最小限
としながら、解凍済みの食品を必要とする指定時刻に、
解凍を完了することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1による品温検知冷凍解凍庫の
構成を示すブロック図
【図2】同実施例の食品の熱伝達特性を表すため食品の
熱伝達モデル図
【図3】貯蔵庫内での食品の内部温度の変化を示す特性
【図4】同実施例の動作を説明するためのフローチャー
【図5】本発明の実施例2による品温検知冷凍解凍庫の
構成を示すブロック図
【図6】同実施例の動作を説明するためのフローチャー
【図7】従来の解凍方法を実現するための解凍装置の縦
断断面図
【符号の説明】
1 冷凍解凍庫 2 貯蔵庫 3 冷却手段 4 加熱手段 5 庫内温度センサ 6 庫内温度検出手段 7 庫内温度設定手段 8 庫内温度判定手段 9 冷却制御手段 10 加熱制御手段 11 食品 12 品温検出装置 13a,13b 品温センサ 14 記憶手段 15 品温演算手段 16 解凍品温設定手段 17 解凍完了指定時刻設定手段 18 解凍所要時間演算手段 19 雰囲気温度制御手段 20 状態表示手段 21 食品温度表示手段 41 警告手段 42 解凍完了時刻表示手段 43 選択手段 44 強制手段
フロントページの続き (72)発明者 倉本 哲英 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5号 松下冷機株式会社内 Fターム(参考) 3L045 AA02 BA05 CA06 DA02 EA01 LA11 LA12 LA13 LA18 MA01 MA02 MA12 NA16 NA21 PA01 PA02 PA03 PA04 4B022 LB01 LF01 LF02 LT02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 食品を冷却する冷却手段と、食品を加熱
    する加熱手段を有し、食品の周囲温度を検出する品温セ
    ンサと、食品の伝熱特性を記憶する記憶手段と、前記品
    温センサにより検出した食品の周囲温度と、前記記憶手
    段が記憶している食品の伝熱特性とから、食品の内部温
    度を演算する品温演算手段と、食品の解凍品温を設定す
    る解凍品温設定手段と、食品の解凍完了指定時刻を設定
    する解凍完了指定時刻設定手段と、 解凍雰囲気温度を前記解凍品温設定手段が設定する食品
    の解凍品温より一定温度だけ高い第1の解凍雰囲気温度
    から段階的に変えて解凍を行った時に、前記品温演算手
    段により演算した冷凍保存中の食品の品温から、前記解
    凍品温設定手段が設定する食品の解凍品温に達するまで
    の解凍所要時間を、前記記憶手段が記憶している食品の
    伝熱特性から演算する解凍所要時間演算手段と、 前記解凍所要時間演算手段により演算した解凍所要時間
    と、前記解凍完了指定時刻設定手段が設定する解凍完了
    指定時刻とから、解凍完了指定時刻の前に、食品の雰囲
    気温度を前記解凍雰囲気温度に変更し、解凍完了指定時
    刻に解凍が完了するよう雰囲気温度を制御する雰囲気温
    度制御手段とからなる品温検知冷凍解凍庫。
  2. 【請求項2】 食品を冷却する冷却手段と、食品を加熱
    する加熱手段を有し、食品の周囲温度を検出する品温セ
    ンサと、食品の伝熱特性を記憶する記憶手段と、前記品
    温センサにより検出した食品の周囲温度と、前記記憶手
    段が記憶している食品の伝熱特性とから、食品の内部温
    度を演算する品温演算手段と、食品の解凍品温を設定す
    る解凍品温設定手段と、食品の解凍完了指定時刻を設定
    する解凍完了指定時刻設定手段と、 解凍雰囲気温度を前記解凍品温設定手段が設定する食品
    の解凍品温より一定温度だけ高い第1の解凍雰囲気温度
    から段階的に変えて解凍を行った時に、前記品温演算手
    段により演算した冷凍保存中の食品の品温から、前記解
    凍品温設定手段が設定する食品の解凍品温に達するまで
    の解凍所要時間を、前記記憶手段が記憶している食品の
    伝熱特性から演算する解凍所要時間演算手段と、 前記解凍所要時間演算手段により演算した解凍所要時間
    と、前記解凍完了指定時刻設定手段が設定する解凍完了
    指定時刻とから、解凍完了指定時刻の前に、食品の雰囲
    気温度を前記解凍雰囲気温度に変更し、解凍完了指定時
    刻に解凍が完了するよう雰囲気温度を制御する雰囲気温
    度制御手段と、 保存中の食品が冷凍中か、解凍中かを表示する状態表示
    手段とからなる品温検知冷凍解凍庫。
  3. 【請求項3】 食品を冷却する冷却手段と、食品を加熱
    する加熱手段を有し、食品の周囲温度を検出する品温セ
    ンサと、食品の伝熱特性を記憶する記憶手段と、前記品
    温センサにより検出した食品の周囲温度と、前記記憶手
    段が記憶している食品の伝熱特性とから、食品の内部温
    度を演算する品温演算手段と、食品の解凍品温を設定す
    る解凍品温設定手段と、食品の解凍完了指定時刻を設定
    する解凍完了指定時刻設定手段と、 解凍雰囲気温度を前記解凍品温設定手段が設定する食品
    の解凍品温より一定温度だけ高い第1の解凍雰囲気温度
    から段階的に変えて解凍を行った時に、前記品温演算手
    段により演算した冷凍保存中の食品の品温から、前記解
    凍品温設定手段が設定する食品の解凍品温に達するまで
    の解凍所要時間を、前記記憶手段が記憶している食品の
    伝熱特性から演算する解凍所要時間演算手段と、 前記解凍所要時間演算手段により演算した解凍所要時間
    と、前記解凍完了指定時刻設定手段が設定する解凍完了
    指定時刻とから、解凍完了指定時刻の前に、食品の雰囲
    気温度を前記解凍雰囲気温度に変更し、解凍完了指定時
    刻に解凍が完了するよう雰囲気温度を制御する雰囲気温
    度制御手段と、 保存中の食品が冷凍中か、解凍中かを表示する状態表示
    手段と、保存中の食品の品温を表示する食品温表示手段
    とからなる品温検知冷凍解凍庫。
  4. 【請求項4】 食品を冷却する冷却手段と、食品を加熱
    する加熱手段を有し、食品の周囲温度を検出する品温セ
    ンサと、食品の伝熱特性を記憶する記憶手段と、前記品
    温センサにより検出した食品の周囲温度と、前記記憶手
    段が記憶している食品の伝熱特性とから、食品の内部温
    度を演算する品温演算手段と、 食品の解凍品温を設定する解凍品温設定手段と、食品の
    解凍完了指定時刻を設定する解凍完了指定時刻設定手段
    と、 解凍雰囲気温度を前記解凍品温設定手段が設定する食品
    の解凍品温より一定温度だけ高い第1の解凍雰囲気温度
    から段階的に変えて解凍を行った時に、前記品温演算手
    段により演算した冷凍保存中の食品の品温から、前記解
    凍品温設定手段が設定する食品の解凍品温に達するまで
    の解凍所要時間を、前記記憶手段が記憶している食品の
    伝熱特性から演算する解凍所要時間演算手段と、 前記解凍所要時間演算手段により演算した解凍所要時間
    と、前記解凍完了指定時刻設定手段が設定する解凍完了
    指定時刻とから、解凍完了指定時刻の前に、食品の雰囲
    気温度を前記解凍雰囲気温度に変更し、解凍完了指定時
    刻に解凍が完了するよう雰囲気温度を制御する雰囲気温
    度制御手段と、 解凍品温又は解凍完了指定時刻が設定された時点で、前
    記解凍雰囲気温度で解凍を開始しても、解凍完了指定時
    刻に解凍品温に解凍できない場合に警告を発する警告手
    段と、解凍が完了する時刻を表示する解凍完了時刻表示
    手段とよりなる品温検知冷凍解凍庫。
  5. 【請求項5】 食品を冷却する冷却手段と、食品を加熱
    する加熱手段を有し、食品の周囲温度を検出する品温セ
    ンサと、食品の伝熱特性を記憶する記憶手段と、前記品
    温センサにより検出した食品の周囲温度と、前記記憶手
    段が記憶している食品の伝熱特性とから、食品の内部温
    度を演算する品温演算手段と、 食品の解凍品温を設定する解凍品温設定手段と、食品の
    解凍完了指定時刻を設定する解凍完了指定時刻設定手段
    と、 解凍雰囲気温度を前記解凍品温設定手段が設定する食品
    の解凍品温より一定温度だけ高い第1の解凍雰囲気温度
    から段階的に変えて解凍を行った時に、前記品温演算手
    段により演算した冷凍保存中の食品の品温から、前記解
    凍品温設定手段が設定する食品の解凍品温に達するまで
    の解凍所要時間を、前記記憶手段が記憶している食品の
    伝熱特性から演算する解凍所要時間演算手段と、 前記解凍所要時間演算手段により演算した解凍所要時間
    と、前記解凍完了指定時刻設定手段が設定する解凍完了
    指定時刻とから、解凍完了指定時刻の前に、食品の雰囲
    気温度を前記解凍雰囲気温度に変更し、解凍完了指定時
    刻に解凍が完了するよう雰囲気温度を制御する雰囲気温
    度制御手段と、 解凍品温又は解凍完了指定時刻が設定された時点で、前
    記解凍雰囲気温度で解凍を開始しても、解凍完了指定時
    刻に解凍品温に解凍できない場合に警告を発する警告手
    段と、解凍が完了する時刻を表示する解凍完了時刻表示
    手段と、 解凍完了指定時刻に完了するか、解凍完了時刻表示手段
    が表示する時刻に完了するかを選択する選択手段と、 解凍完了指定時刻に完了することを選択した場合に、前
    記解凍雰囲気温度より最小限高い急速解凍雰囲気温度で
    解凍を開始し、解凍完了指定時刻に解凍が完了するよう
    前記雰囲気温度制御手段に強制する強制手段とよりなる
    品温検知冷凍解凍庫。
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