JPH11101574A - 品温検出装置付き冷凍冷蔵庫 - Google Patents

品温検出装置付き冷凍冷蔵庫

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JPH11101574A
JPH11101574A JP9263194A JP26319497A JPH11101574A JP H11101574 A JPH11101574 A JP H11101574A JP 9263194 A JP9263194 A JP 9263194A JP 26319497 A JP26319497 A JP 26319497A JP H11101574 A JPH11101574 A JP H11101574A
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JP
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temperature
food
thawing
room
product
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JP9263194A
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English (en)
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Munekazu Maeda
宗万 前田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D23/00General constructional features
    • F25D23/12Arrangements of compartments additional to cooling compartments; Combinations of refrigerators with other equipment, e.g. stove
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D2700/00Means for sensing or measuring; Sensors therefor
    • F25D2700/16Sensors measuring the temperature of products
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D31/00Other cooling or freezing apparatus
    • F25D31/005Combined cooling and heating devices

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  • Electric Ovens (AREA)
  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)
  • Freezing, Cooling And Drying Of Foods (AREA)
  • Devices That Are Associated With Refrigeration Equipment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 食品の内部温度と表面温度の温度差が大きい
場合においても、加熱調理器で最適な解凍及び加熱調理
を行うことを可能とする品温検出装置付き冷凍冷蔵庫を
提供することを目的とする。又、コンパクトで、かつ、
食品の種類によって熱容量の調整もし易い品温センサを
提供することを目的とする。 【解決手段】 食品を冷凍又は冷蔵し貯蔵する冷凍冷蔵
庫において、貯蔵室内に品温センサを設けて貯蔵された
食品の温度を検出し、検出した食品の内部温度を加熱調
理器に渡し、この食品の内部温度と加熱調理器側で検出
した食品の表面温度により、加熱調理器で最適な解凍及
び加熱調理を行う。又、品温センサは、容器の中に温度
センサを配し、温度センサの周りを、冷凍温度において
も凍結しない不凍液で充填したもので、食品と相関のあ
る熱容量を有するもので構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食品を冷凍又は冷
蔵し貯蔵した後、解凍加熱調理装置にて食品を解凍及び
加熱調理して供するのに用いる冷凍冷蔵庫に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】食品を解凍及び加熱調理する際に、食品
の温度を検出する技術は、例えば特開平6−10184
6号公報に開示されている。以下、図面を参照しながら
上記従来の品温検出技術について説明する。
【0003】図8は従来の品温検出技術を用いた加熱調
理器の正面断面図である。図8において、51は調理室
であり、52は調理室51内に設置された調理皿であ
る。53は食品であり調理皿52の上に置かれている。
54は操作パネルであり、調理開始ボタン56を有す
る。57はマグネトロンであり、加熱調理を行う高周波
出力を行うものである。58は赤外線センサであり、食
品53の表面温度を検出する。
【0004】以上のように構成された加熱調理器につい
て、以下その動作を説明する。先ず、食品53を調理皿
52の上に置き、調理開始ボタン56を押して調理を開
始する。調理を開始すると、赤外線センサ58は食品5
3の表面温度を検出し、検出された食品53の表面温度
に従ってマグネトロン57の高周波出力を調整し、加熱
調理を行う。また、赤外線センサ58は加熱調理中も食
品53の表面温度を検出し、表面温度が一定温度に達し
た時点で、加熱調理を終了するものである。
【0005】また、食品を貯蔵中に、食品の温度を検出
する技術は、例えば特開平7−225875号公報に開
示されている。以下、図面を参照しながら上記従来の品
温検出技術について説明する。
【0006】図9は従来の貯蔵室内に設置された品温セ
ンサの構成図を示す。図9において、品温センサ61は
サーミスタ本体62と、これを包囲するエポキシ樹脂6
3によって構成されている。エポキシ樹脂63は、サー
ミスタ本体62と食品の2つの熱容量を測定し、食品と
同じ熱容量になるように単位経過時間毎に検出温度の変
化率を合わせながら、サーミスタ本体62に順次巻いて
いき、品温センサ61の検出温度と食品の温度を等しく
するというものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の第1の
従来例においては、調理開始時に、食品の表面温度のみ
から加熱調理の高周波出力を調整しているため、食品の
内部温度と表面温度の温度差が大きい場合においては、
加熱調理の仕上がりが悪いという欠点があった。
【0008】例えば、冷凍食品の解凍や加熱調理を行う
場合は、解凍不足になったり、逆に解凍不足にならない
ように加熱時間を掛け過ぎて、過解凍になったりする可
能性が高いものであった。
【0009】本発明は従来の課題を解決するもので、食
品の内部温度と表面温度の温度差が大きい場合において
も、加熱調理器で最適な解凍及び加熱調理を行うことを
可能とする品温検出装置付き冷凍冷蔵庫を提供すること
を目的とする。
【0010】又、上記の第2の従来例においては、品温
センサのサーミスタ本体を包囲するエポキシ樹脂の比熱
が小さいため、食品の熱容量に合わせるためには、エポ
キシ樹脂が多く必要であり、品温センサ自体が大きくな
り、貯蔵室の庫内が狭くなるという欠点があった。ま
た、食品の種類によって熱容量の調整もしにくいという
欠点があった。
【0011】本発明の他の目的は、従来の課題を解決す
るもので、コンパクトで、かつ食品の種類によって熱容
量の調整もし易く、また、熱容量の異なる他種類の食品
の温度も1種類のセンサで検出可能とする品温センサを
提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明は、食品を冷凍又は冷蔵し貯蔵する冷凍冷蔵庫
において、貯蔵室内に品温センサを設けて貯蔵された食
品の温度を検出し、検出した食品の内部温度を加熱調理
器に渡し、この食品の内部温度と加熱調理器側で検出し
た食品の表面温度により、加熱調理器で最適な解凍及び
加熱調理を行うことを可能とする。
【0013】これにより、食品の内部温度と表面温度の
温度差が大きい場合においても、過解凍や解凍不足の無
い、又、過加熱や加熱不足の無い、常に良好な仕上がり
食品を供することができる。
【0014】又、前記品温センサは、容器の中に温度セ
ンサを配し、温度センサの周りを、冷凍温度においても
凍結しない不凍液で充填したもので、食品と相関のある
熱容量を有するもので構成することにより、不凍液の比
熱が大きいため、食品の熱容量と合わせるのに、比較的
少量で済み、品温センサ自体がコンパクトになる。又、
食品の種類によって熱容量の調整もし易い品温センサを
提供することができる。
【0015】又、前記品温センサの温度と温度変化度
と、品温センサの熱容量と食品の熱容量とから演算を行
うことにより、熱容量の異なる他種類の食品の温度も1
種類のセンサで検出可能なる。
【0016】
【発明の実施の形態】請求項1記載の発明は、食品を冷
凍又は冷蔵し貯蔵することができる貯蔵室を複数設け、
庫内を冷却する冷却手段と、各貯蔵室内に設けられた庫
内温度センサと、前記庫内温度センサにより貯蔵室内の
庫内温度を検出する庫内温度検出手段と、各貯蔵室の庫
内温度を設定する庫内温度設定手段と、前記庫内温度検
出手段により検出された庫内温度が前記庫内温度設定手
段により設定された設定温度を越えたかどうかを判定す
る庫内判定手段と、前記庫内温度判定手段の判定結果か
ら各貯蔵室毎の冷却を制御する冷却制御手段とを備えた
冷凍冷蔵庫において、各貯蔵室内に設けられた品温セン
サと、前記品温センサにより各貯蔵室内に貯蔵された食
品の温度を検出する品温検出手段と、前記品温検出手段
により検出された食品の温度を出力する品温出力手段と
よりなる品温検出装置を備えた、品温検出装置付き冷凍
冷蔵庫であり、貯蔵された食品の温度を検出し、検出し
た食品の内部温度を解凍加熱調理装置に渡し、この食品
の内部温度と解凍加熱調理装置側で検出した食品の表面
温度により、解凍加熱調理装置で最適な解凍及び加熱調
理を行うことで、解凍及び加熱調理に要する時間の短縮
に加えて、食品の内部温度と表面温度の温度差が大きい
場合においても、過解凍や解凍不足の無い、又、過加熱
や加熱不足の無い、常に良好な仕上がり食品を供するこ
とができる。
【0017】請求項2記載の発明は、前記庫内温度設定
手段は、複数の貯蔵室毎に保存温度を切り替えて設定で
きることを特徴とする請求項1記載の品温検出装置付き
冷凍冷蔵庫であり、前もって一部の貯蔵室の保存温度を
パーシャル又は冷蔵温度に切り替えることで、冷凍保存
していた食品の一部を、必要量だけ予めパーシャル又は
冷蔵温度まで解凍しておくことにより、解凍及び加熱調
理に要する時間の更なる短縮を行うことができる。
【0018】請求項3記載の発明は、前記品温検出装置
の品温センサは、容器の中に温度センサを配し、温度セ
ンサの周りを、冷凍温度においても凍結しない不凍液で
充填したもので、食品と相関のある熱容量を有するもの
で構成したことを特徴とする請求項1記載の品温検出装
置付き冷凍冷蔵庫であり、不凍液の比熱が大きいため、
食品の熱容量に合わせるのに、比較的少量で済み、品温
センサ自体がコンパクトに構成できる。又、食品の種類
によって熱容量の調整もし易い品温センサを提供するこ
とができる。
【0019】請求項4記載の発明は、前記品温検出装置
の品温センサは食品と相関のある熱容量を有するもので
あり、前記品温検出手段は、品温センサの温度と温度変
化度と、品温センサの熱容量と食品の熱容量とから演算
を行い、品温センサと異なる熱容量の食品の温度も推定
することを特徴とする請求項1記載の品温検出装置付き
冷凍冷蔵庫であり、熱容量の異なる他種類の食品の温度
も1種類のセンサで検出可能となる。
【0020】請求項5記載の発明は、前記品温検出装置
の品温出力手段は、有線にて解凍加熱調理装置と接続し
て、食品の温度を信号出力し、前記解凍加熱調理装置は
食品の温度を受けて、これを基に解凍及び加熱調理を行
うことを特徴とする品温検出装置付き冷凍冷蔵庫であ
り、検出した食品の内部温度を解凍加熱調理装置に渡
し、この食品の内部温度と解凍加熱調理装置側で検出し
た食品の表面温度により、解凍加熱調理装置で最適な解
凍及び加熱調理を行うことができる。
【0021】請求項6記載の発明は、前記品温検出装置
の品温出力手段は、無線にて解凍加熱調理装置に食品の
温度を送信し、前記解凍加熱調理装置は食品の温度を受
信して、これを基に解凍及び加熱調理を行うことを特徴
とする品温検出装置付き冷凍冷蔵庫であり、検出した食
品の内部温度を解凍加熱調理装置に渡し、この食品の内
部温度と解凍加熱調理装置側で検出した食品の表面温度
により、解凍加熱調理装置で最適な解凍及び加熱調理を
行うことができる。
【0022】請求項7記載の発明は、前記品温検出装置
の品温出力手段は、取り外し可能な記憶手段と接続して
記憶手段に食品の温度を信号出力し、前記記憶手段はこ
れを記憶することを特徴とする品温検出装置付き冷凍冷
蔵庫であり、オペレータが前記記憶手段を取り外し、解
凍加熱調理装置に挿入することで、検出した食品の内部
温度を解凍加熱調理装置に渡し、この食品の内部温度と
解凍加熱調理装置側で検出した食品の表面温度により、
解凍加熱調理装置で最適な解凍及び加熱調理を行うこと
ができる。
【0023】請求項8記載の発明は、前記品温検出装置
の品温出力手段は、食品の温度を表示器に表示するもの
であることを特徴とする品温検出装置付き冷凍冷蔵庫で
あり、オペレータがこの表示器を見て、解凍加熱調理装
置に食品温度を入力することで、検出した食品の内部温
度を解凍加熱調理装置に渡し、この食品の内部温度と解
凍加熱調理装置側で検出した食品の表面温度により、解
凍加熱調理装置で最適な解凍及び加熱調理を行うことが
できる。
【0024】
【実施例】以下、本発明の品温検出装置付き冷凍冷蔵庫
の実施例について、図面を参照しながら説明する。
【0025】(実施例1)図1は本発明の実施例1によ
る品温検出装置付き冷凍冷蔵庫の構成を示すブロック
図、図2は同実施例の品温センサの構成を示す斜視図、
図3は同実施例の動作を説明するためのフローチャー
ト、図4は同実施例の品温センサと食品の温度の推移を
示す図である。
【0026】図1において、1は冷凍冷蔵庫であり、食
品を冷凍又は冷蔵し貯蔵することができる2つの貯蔵
室、A室2aとB室2bを有する。3は庫内を冷却する
冷却手段で、冷却した空気(以下、冷気と略する)を庫
内に供給する。4aはA室2a内に設けられたA室庫内
温度センサであり、4bはB室2b内に設けられたB室
庫内温度センサである。5aはA室庫内温度センサ4a
によりA室内の庫内温度を検出するA室庫内温度検出手
段であり、5bはB室庫内温度センサ4bによりB室内
の庫内温度を検出するB室庫内温度検出手段である。6
aはA室2aの庫内温度を設定するA室庫内温度設定手
段であり、6bはB室2bの庫内温度を設定するB室庫
内温度設定手段である。7aはA室庫内温度検出手段5
aにより検出された庫内温度がA室庫内温度設定手段6
aにより設定されたA室設定温度を越えたかどうかを判
定するA室庫内判定手段であり、7bはB室庫内温度検
出手段5bにより検出された庫内温度がB室庫内温度設
定手段6bにより設定されたB室設定温度を越えたかど
うかを判定するB室庫内判定手段である。8aはA室庫
内温度判定手段7aの判定結果からA室2aの冷却を制
御するA室冷却制御手段であり、8bはB室庫内温度判
定手段7bの判定結果からB室2bの冷却を制御するB
室冷却制御手段である。又、9aはA室内に貯蔵された
食品、9bはB室内に貯蔵された食品である。
【0027】10は品温検出装置であり、品温センサ1
1a,11bと、品温検出手段12a,12bと、品温
出力手段13とよりなる。11aはA室内に設けられた
A室品温センサであり、11bはB室内に設けられたB
室品温センサである。12aはA室品温センサ11aに
よりA室内に貯蔵された食品9aの温度を検出するA室
品温検出手段であり、12bはB室品温センサ11bに
よりB室内に貯蔵された食品9bの温度を検出するB室
品温検出手段である。13はA室品温検出手段11a及
びB室品温検出手段11bにより検出された食品の温度
を選択的に出力する品温出力手段であり、解凍加熱調理
装置群14a,14b,14c,14dと有線にて接続
している。
【0028】前記解凍加熱調理装置群14a,14b,
14c,14dは、品温検出装置10の品温出力手段1
3より出力された食品の温度を受けて、解凍及び加熱調
理を行うものである。
【0029】図2は前記品温検出装置10の品温センサ
11a,11bの構成を示す斜視図であり、品温センサ
11a,11bは同一の構成を有するものである。
【0030】図2において、21は温度センサであり、
サーミスタ本体21aとリード線21bで構成してい
る。22は容器であり、透明で中身が見えるアクリル樹
脂等で構成し、内部を−20℃付近の冷凍温度において
も凍結しない不凍液23で充填したものである。24は
蓋であり、前記容器22と密着嵌合し、前記サーミスタ
本体21aを挟持して支える支持棒24aと、容器22
を狭持するラッチ24bとを樹脂等で一体成形し、前記
温度センサ21のリード線21bを密着貫通してなるも
のである。25はキャップであり、前記蓋24に設けら
れた不凍液充填口24cを螺着嵌合し、密閉するもので
ある。
【0031】これにより、品温センサは、容器22と蓋
24を密着嵌合した上で、不凍液充填口24cより不凍
液23を充填し、サーミスタ本体21aの周りを不凍液
23で満たし、温度を検知する食品と相関のある熱容量
を有するようにした後、キャップ25で不凍液充填口2
4cを密閉してなるものである。又、前記不凍液23
は、例えばプロピレングリコールのような食品添加物認
定の人体に無害なものを使用する。そして、図1に示す
ように、品温センサ11a,11bを食品9a,9bの
それぞれ近傍に設置したものである。
【0032】以上のように構成された品温検出装置付き
冷凍冷蔵庫について、以下図1,図2,図3,図4を用
いてその動作を説明する。
【0033】図3において、まず、A室庫内温度検出手
段5aはA室庫内温度センサ4aによりA室内の庫内温
度を検出する(Step1)。
【0034】そして、A室庫内判定手段7aは、A室庫
内温度検出手段によって検出されたA室内の庫内温度
が、A室庫内温度設定手段6aにより設定されたA室設
定温度を越えたかどうかを判定する(Step2)。そ
の結果、A室内の庫内温度がA室設定温度より高い場
合、A室冷却制御手段8aは冷却手段3で作られた冷気
をA室内に供給する(Step3)。又、A室内の庫内
温度がA室設定温度より低い場合、A室冷却制御手段は
A室内に冷気を遮断する(Step4)。
【0035】次に、B室庫内温度検出手段5bはB室庫
内温度センサ4bによりB室内の庫内温度を検出する
(Step5)。
【0036】そして、B室庫内判定手段7bは、B室庫
内温度検出手段によって検出されたB室内の庫内温度
が、B室庫内温度設定手段6bにより設定されたB室設
定温度を越えたかどうかを判定する(Step6)。そ
の結果、B室内の庫内温度がB室設定温度より高い場
合、B室冷却制御手段8bは冷却手段3で作られた冷気
をB室内に供給する(Step7)。又、B室内の庫内
温度がB室設定温度より低い場合、B室冷却制御手段は
B室内に冷気を遮断する(Step8)。
【0037】次に、A室2a内に貯蔵されていた食品9
aの一部が取り出され、解凍加熱調理装置14aに入れ
られるとする(Step9)。ここで、A室はA室庫内
温度設定手段6aにより−20℃の冷凍温度に設定され
ているものとする。
【0038】すると、品温検出装置10のA室品温検出
手段12aはA室品温センサ11aによりA室内に貯蔵
された食品9aの温度を検出する(Step10)。
【0039】そして、品温検出装置10の品温出力手段
13は、有線にて接続している解凍加熱調理装置14a
に、A室品温検出手段12aが検出したA室内の食品9
aの温度を出力する(Step11)。
【0040】そして、解凍加熱調理装置14aは、品温
出力手段13より出力されたA室内の食品9aの温度を
受けて、解凍及び加熱調理を行う(Step12)。
【0041】次に、B室2b内に貯蔵されていた食品9
bの一部が取り出され、解凍加熱調理装置14dに入れ
られるとする(Step13)。
【0042】ここで、B室は元々−20℃の冷凍温度に
設定されていたが、B室内に貯蔵されている食品9bの
全てを加熱調理して使うことを予測して、オペレータが
一定時間前に(この場合は約8時間程度前に)B室庫内
温度設定手段6bを操作して、−3℃のパーシャル温度
に切り替えることで、冷凍保存していたB室内の食品9
bを予めパーシャル温度まで解凍しておいたものであ
る。
【0043】すると、品温検出装置10のB室品温検出
手段12bはB室品温センサ11bによりB室内に貯蔵
された食品9bの温度を検出する(Step14)。
【0044】そして、品温検出装置10の品温出力手段
13は、有線にて接続している解凍加熱調理装置14d
に、B室品温検出手段12bが検出したB室内の食品9
bの温度を出力する(Step15)。
【0045】そして、解凍加熱調理装置14dは、品温
出力手段13より出力されたB室内の食品9bの温度を
受けて、加熱調理を行い(Step16)、Step1
に戻る。
【0046】以上の動作により、本実施例の品温検出装
置付き冷凍冷蔵庫は貯蔵室内に貯蔵された食品の冷却保
存と、食品温度の検知を行う。
【0047】ここで、品温検出手段12a,12bの食
品温度の検出方法について述べる。図4は、品温センサ
と食品の温度の推移を示す図であり、横軸に時間、縦軸
に温度をとり、θAは品温センサの温度の推移を、θB
は品温センサより熱容量の小さい食品の温度の推移を、
θCは品温センサより熱容量の大きい食品の温度の推移
を示す。又、θATは冷凍冷蔵庫1の外気温度を示す。
【0048】先ず、区間イにおいては、冷凍冷蔵庫1の
貯蔵室に貯蔵された食品及び品温センサの温度は安定し
ており、食品は充分に冷却され、品温センサの温度θA
と食品の温度θB,θCは一致している。このように、
温度変化の無いときは、品温検出手段12a,12bは
品温センサの温度を食品温度として検出する。尚、本図
では、−20℃の冷凍温度で食品を貯蔵した場合を示し
ている。
【0049】次に、区間ロにおいては、貯蔵室内の食品
の取り出し等のために、冷凍冷蔵庫1の扉の開閉が頻繁
に行われ、外気が貯蔵室内に流入し、品温センサの温度
θAも、食品の温度θB,θCも上昇して行く。
【0050】又、区間ハにおいては、貯蔵室内の食品の
取り出し等が一段落し、冷凍冷蔵庫1の扉が閉められ、
冷却されることにより、一度温度上昇した品温センサの
温度θA、食品の温度θB,θCも下降して行く。
【0051】この時、温度上昇及び下降特性は時間の関
数として、下記のニュートンの冷却式が適用できる。
【0052】(θw−θ)/(θw−θ0)=exp
{−(β/α)t} ここで、 θ :品温センサ叉は食品の内部温度 θ0:品温センサ叉は食品の初期温度 θw:品温センサ叉は食品の周囲の空気温度 α :品温センサ叉は食品の熱容量 β :品温センサ叉は食品の熱伝達係数 t :経過時間 である。上記の式は、初期温度θ0である物体を温度θ
wの雰囲気中に放置したとき、θw>θ0であれば物体
が温度θwに向かって温度上昇してゆく特性、即ち、図
4の区間ロの品温センサ及び食品の温度上昇特性を与え
る。又、θw<θ0であれば物体が温度θwに向かって
冷えてゆく特性、即ち、図4の区間ハの品温センサ及び
食品の温度下降特性を与える。それ故に、冷却式と呼ば
れる。
【0053】従って、品温センサを食品の熱伝達係数β
と等しいもので構成し、品温センサの熱容量をαA、品
温センサより熱容量の小さい食品の熱容量をαB、品温
センサより熱容量の大きい食品の熱容量をαCとする
と、ある時点t1での品温センサの温度θA1は、 (θw−θA1)/(θw−θ0)=exp{−(β/
αA)t1} となり、本式から雰囲気温度θwが求まる。この値θw
を次式に代入することで、同時点での食品の温度θB
1,θC1を求めることができる。
【0054】 (θw−θB1)/(θw−θ0)=exp{−(β/αB)t1} (θw−θC1)/(θw−θ0)=exp{−(β/αC)t1} このようにして、図4の区間ロ及び区間ハのように温度
上昇及び下降してゆく時は、品温検出手段12a,12
bは品温センサの温度と温度変化度(即ち、経過時間と
初期温度)と、品温センサの熱容量と食品の熱容量とか
ら演算を行い、食品温度として検出する。
【0055】尚、図4の区間ニにおいては、品温センサ
及び食品の温度は再び安定し、品温センサの温度θAと
食品の温度θB,θCは一致している。従って、区間イ
と同様に、温度変化の無いときは、品温検出手段12
a,12bは品温センサの温度を食品温度として検出す
る。
【0056】尚、本実施例の食品温度の検出方法は、食
品及び品温センサの温度は、一度は充分に冷却されて安
定し、品温センサの温度θAと食品の温度θB,θCは
一致することが前提であるが、例えば、冷凍保存された
弁当を解凍加熱調理して販売する場合等においては、昼
食時間帯等の販売ピークを外して、1日1回、定時に冷
凍された弁当の搬入があり、搬入時から販売ピーク時ま
での間、冷凍冷蔵庫1の扉の開閉を行わないように規定
して、冷却安定化することで、品温センサの温度θAと
食品の温度θB,θCは一致させることは充分に可能で
ある。
【0057】以上のように、本実施例の品温検出装置付
き冷凍冷蔵庫は、各貯蔵室の庫内温度を別々に設定でき
る複数の貯蔵室を設けた冷凍冷蔵庫において、各貯蔵室
内に設けられた品温センサ11a,11bと、前記品温
センサ11a,11bにより各貯蔵室内に貯蔵された食
品の温度を検出する品温検出手段12a,12bと、前
記品温検出手段12a,12bにより検出された食品の
温度を出力する品温出力手段13とよりなる品温検出装
置10を備えたものであり、貯蔵された食品の温度を検
出し、検出した食品の内部温度を解凍加熱調理装置14
a,14b,14c,14dに渡し、この食品の内部温
度と解凍加熱調理装置側で検出した食品の表面温度によ
り、解凍加熱調理装置で最適な解凍及び加熱調理を行う
ことで、解凍及び加熱調理に要する時間の短縮に加え
て、食品の内部温度と表面温度の温度差が大きい場合に
おいても、過解凍や解凍不足の無い、又、過加熱や加熱
不足の無い、常に良好なの仕上がり食品を供することが
できる。
【0058】又、本実施例の品温検出装置付き冷凍冷蔵
庫は、複数の貯蔵室の庫内温度を別々に設定できるた
め、前もって一部の貯蔵室の保存温度をパーシャル温度
に切り替えることで、冷凍保存していた食品の一部を、
必要量だけ予めパーシャル温度まで解凍しておくことに
より、解凍及び加熱調理に要する時間の更なる短縮を行
うことができる。
【0059】例えば、冷凍保存された弁当を解凍加熱調
理して販売する場合において、翌日の昼食時の販売を見
込んで、前日の夜に設定温度を切り替え、予めパーシャ
ル温度まで解凍しておくことで、冷凍状態からでは解凍
加熱調理に2分掛かるところを、半分に短縮することが
でき、販売機会の損失を無くし、売上の増大を図るもの
である。
【0060】又、品温センサ11a,11bは、容器2
2の中に温度センサ21を配し、温度センサ21の周り
を、冷凍温度においても凍結しない不凍液23で充填し
たもので、食品と相関のある熱容量を有するもので構成
し、かつ前記品温センサを食品の近傍に設置したもので
あるから、不凍液23の比熱が大きいため(今回用いた
もので不凍液の比熱0.78cal/g℃、従来例のエ
ポキシ樹脂63では比熱0.26cal/g℃)、食品
の熱容量に合わせるのに、比較的少量で済み、品温セン
サ自体がコンパクトに構成できる。又、食品の種類によ
って熱容量の調整もし易い。又、不凍液は冷凍温度にお
いても凍結せず対流するため、品温センサの形状を食品
に合わせて自由に変えても、均一温度になり易い。又、
不凍液23はプロピレングリコールのような食品添加物
認定の人体に無害なものを使用するため、万一覆れても
貯蔵室内の食品に悪影響を及ぼしにくい。
【0061】又、品温検出手段12a,12bは、品温
センサ11a,11bの温度と温度変化度と、品温セン
サの熱容量と食品の熱容量とから演算を行い、品温セン
サと異なる熱容量の食品の温度も推定するため、熱容量
の異なる他種類の食品の温度も1種類のセンサで検出可
能となる。
【0062】又、品温検出装置10の品温出力手段13
は、有線にて解凍加熱調理装置14a,14b,14
c,14dと接続して、食品の温度を信号出力し、解凍
加熱調理装置は食品の温度を受けて、これを基に解凍及
び加熱調理を行うものであるから、検出した食品の内部
温度を確実に解凍加熱調理装置に渡し、この食品の内部
温度と解凍加熱調理装置側で検出した食品の表面温度に
より、解凍加熱調理装置で最適な解凍及び加熱調理を行
うことができる。
【0063】次に他の実施例について、図面を参照しな
がら説明する。尚、図において、実施例1と同一構成に
ついては、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0064】(実施例2)図5は本発明の実施例2によ
る品温検出装置付き冷凍冷蔵庫の構成を示すブロック図
である。
【0065】図5において、1から12a,12b迄は
実施例1と共通である。13aはA室品温検出手段11
a及びB室品温検出手段11bにより検出された食品の
温度を選択的に出力する品温出力手段であり、無線にて
解凍加熱調理装置郡14a,14b,14c,14dに
食品の温度を送信する。解凍加熱調理装置郡14a,1
4b,14c,14dは品温出力手段13aより送信さ
れた食品の温度を受信して、解凍及び加熱調理を行うも
のである。
【0066】以上のように、本実施例の品温検出装置付
き冷凍冷蔵庫は、無線にて解凍加熱調理装置14a,1
4b,14c,14dと接続して、食品の温度を信号出
力し、解凍加熱調理装置は食品の温度を受けて、これを
基に解凍及び加熱調理を行うものであるから、検出した
食品の内部温度を確実に解凍加熱調理装置に渡し、この
食品の内部温度と解凍加熱調理装置側で検出した食品の
表面温度により、解凍加熱調理装置で最適な解凍及び加
熱調理を行うことができる。又、無線であるため、配線
接続工事が不要で、設置が簡単になるものである。
【0067】次に他の実施例について、図面を参照しな
がら説明する。尚、図において、実施例1と同一構成に
ついては、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0068】(実施例3)図6は本発明の実施例3によ
る品温検出装置付き冷凍冷蔵庫の構成を示すブロック図
である。
【0069】図6において、1から12a,12b迄は
実施例1と共通である。13bはA室品温検出手段11
a及びB室品温検出手段11bにより検出された食品の
温度を選択的に出力する品温出力手段であり、取り外し
可能な記憶手段15と接続して記憶手段15に食品の温
度を信号出力し、前記記憶手段15はこれを記憶する。
【0070】次に、オペレータが前記記憶手段15を取
り外し、解凍加熱調理を行う解凍加熱調理装置に挿入す
ることで、検出した食品の内部温度を解凍加熱調理装置
に渡す。解凍加熱調理装置はこれを受けて、解凍及び加
熱調理を行うものである。
【0071】以上のように、本実施例の品温検出装置付
き冷凍冷蔵庫は、記憶手段15を介して、食品の温度を
解凍加熱調理装置14a,14b,14c,14dに渡
し、解凍加熱調理装置は食品の温度を受けて、これを基
に解凍及び加熱調理を行うものであるから、検出した食
品の内部温度を確実に解凍加熱調理装置に渡し、この食
品の内部温度と解凍加熱調理装置側で検出した食品の表
面温度により、解凍加熱調理装置で最適な解凍及び加熱
調理を行うことができる。
【0072】次に他の実施例について、図面を参照しな
がら説明する。尚、図において、実施例1と同一構成に
ついては、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0073】(実施例4)図7は本発明の実施例4によ
る品温検出装置付き冷凍冷蔵庫の構成を示すブロック図
である。
【0074】図7において、1から12a,12b迄は
実施例1と共通である。13cはA室品温検出手段11
a及びB室品温検出手段11bにより検出された食品の
温度を選択的に表示する表示器であり、オペレータがこ
の表示器を見て、解凍加熱調理装置に食品温度を入力す
ることで、検出した食品の内部温度を解凍加熱調理装置
に渡す。解凍加熱調理装置はこれを受けて、解凍及び加
熱調理を行うものである。
【0075】以上のように、本実施例の品温検出装置付
き冷凍冷蔵庫は、食品の温度を表示し、オペレータを介
して、食品の温度を解凍加熱調理装置14a,14b,
14c,14dに渡し、解凍加熱調理装置は食品の温度
を受けて、これを基に解凍及び加熱調理を行うものであ
るから、検出した食品の内部温度を解凍加熱調理装置に
渡し、この食品の内部温度と解凍加熱調理装置側で検出
した食品の表面温度により、解凍加熱調理装置で最適な
解凍及び加熱調理を行うことができる。
【0076】尚、本実施例の冷凍冷蔵庫1において、食
品を冷凍又は冷蔵し貯蔵することができる貯蔵室の数は
2個としたが、これに拘ることなく、個々に温度設定の
できる貯蔵室を複数個設け、各室毎に品温検出手段を設
けて良いものである。
【0077】又、品温検出手段12a,12bは、熱容
量の異なる他種類の食品の温度も1種類のセンサで検出
するため、品温センサの熱容量と食品の熱容量とから演
算を行い、品温センサと異なる熱容量の食品の温度を推
定したが、食品の種類によっても比熱はほぼ同等と仮定
して、食品の重量で代用する方法もある。
【0078】又、本実施例では、食品の種類によっても
熱伝達係数βはほぼ同等と仮定したが、品温検知の精度
を上げるために、熱容量に加えて、熱伝達係数も含め
て、前記ニュートンの冷却式を適用して、異なる種類の
食品の温度を推定しても良いものである。更に、食品の
種類や包装状態も考慮して、推定値を補正し、品温検知
精度を上げることも可能であろう。
【0079】又、本実施例の品温出力手段13におい
て、A室品温検出手段11a及びB室品温検出手段11
bにより検出された食品の温度を選択的に出力する方法
は、例えば、食品を取り出すために、冷凍冷蔵庫1のA
室又はB室のいずれの扉が開閉されるかにより選択して
も良いし、別例では、解凍加熱調理装置14a,14
b,14c,14dと冷凍冷蔵庫1との間で、双方向に
情報をやり取りして選択しても良いものである。
【0080】又、本実施例では、解凍加熱調理装置と冷
凍冷蔵庫を別置型としたが、必要に応じて、一体型とし
て、専用の解凍加熱調理装置を冷凍冷蔵庫の中に組み込
んでも良いものである。
【0081】
【発明の効果】以上のように本発明は、食品を冷凍又は
冷蔵し貯蔵することができる貯蔵室を複数設け、庫内を
冷却する冷却手段と、各貯蔵室内に設けられた庫内温度
センサと、前記庫内温度センサにより貯蔵室内の庫内温
度を検出する庫内温度検出手段と、各貯蔵室の庫内温度
を設定する庫内温度設定手段と、前記庫内温度検出手段
により検出された庫内温度が前記庫内温度設定手段によ
り設定された設定温度を越えたかどうかを判定する庫内
判定手段と、前記庫内温度判定手段の判定結果から各貯
蔵室毎の冷却を制御する冷却制御手段とを備えた冷凍冷
蔵庫において、各貯蔵室内に設けられた品温センサと、
前記品温センサにより各貯蔵室内に貯蔵された食品の温
度を検出する品温検出手段と、前記品温検出手段により
検出された食品の温度を出力する品温出力手段とよりな
る品温検出装置を備えた、品温検出装置付き冷凍冷蔵庫
であり、貯蔵された食品の温度を検出し、検出した食品
の内部温度を解凍加熱調理装置に渡し、この食品の内部
温度と解凍加熱調理装置側で検出した食品の表面温度に
より、解凍加熱調理装置で最適な解凍及び加熱調理を行
うことで、解凍及び加熱調理に要する時間の短縮に加え
て、食品の内部温度と表面温度の温度差が大きい場合に
おいても、過解凍や解凍不足の無い、又、過加熱や加熱
不足の無い、常に良好な仕上がり食品を供することがで
きる。
【0082】また、前記庫内温度設定手段は、複数の貯
蔵室毎に保存温度を切り替えて設定できることを特徴と
するものであり、前もって一部の貯蔵室の保存温度をパ
ーシャル又は冷蔵温度に切り替えることで、冷凍保存し
ていた食品の一部を、必要量だけ予めパーシャル又は冷
蔵温度まで解凍しておくことにより、解凍及び加熱調理
に要する時間の更なる短縮を行うことができる。
【0083】又、前記品温検出装置の品温センサは、容
器の中に温度センサを配し、温度センサの周りを、冷凍
温度においても凍結しない不凍液で充填したもので、食
品と相関のある熱容量を有するもので構成したことを特
徴とするものであり、不凍液の比熱が大きいため、食品
の熱容量に合わせるのに、比較的少量で済み、品温セン
サ自体がコンパクトに構成できる。又、食品の種類によ
って熱容量の調整もし易い、品温センサを提供すること
ができる。
【0084】又、前記品温検出装置の品温センサは食品
と相関のある熱容量を有するものであり、前記品温検出
手段は、品温センサの温度と温度変化度と、品温センサ
の熱容量と食品の熱容量とから演算を行い、品温センサ
と異なる熱容量の食品の温度も推定することを特徴とす
るものであり、熱容量の異なる他種類の食品の温度も1
種類のセンサで検出可能となる。
【0085】又、前記品温検出装置の品温出力手段は、
有線にて解凍加熱調理装置と接続して、食品の温度を信
号出力し、前記解凍加熱調理装置は食品の温度を受け
て、これを基に解凍及び加熱調理を行うことを特徴とす
るものであり、検出した食品の内部温度を解凍加熱調理
装置に渡し、この食品の内部温度と解凍加熱調理装置側
で検出した食品の表面温度により、解凍加熱調理装置で
最適な解凍及び加熱調理を行うことができる。
【0086】又は、前記品温検出装置の品温出力手段
は、無線にて解凍加熱調理装置に食品の温度を送信し、
前記解凍加熱調理装置は食品の温度を受信して、これを
基に解凍及び加熱調理を行うことを特徴とするものであ
り、検出した食品の内部温度を解凍加熱調理装置に渡
し、この食品の内部温度と解凍加熱調理装置側で検出し
た食品の表面温度により、解凍加熱調理装置で最適な解
凍及び加熱調理を行うことができる。
【0087】又は、前記品温検出装置の品温出力手段
は、取り外し可能な記憶手段と接続して記憶手段に食品
の温度を信号出力し、前記記憶手段はこれを記憶するこ
とを特徴とするものであり、オペレータが前記記憶手段
を取り外し、解凍加熱調理装置に挿入することで、検出
した食品の内部温度を解凍加熱調理装置に渡し、この食
品の内部温度と解凍加熱調理装置側で検出した食品の表
面温度により、解凍加熱調理装置で最適な解凍及び加熱
調理を行うことができる。
【0088】又は、前記品温検出装置の品温出力手段
は、食品の温度を表示器に表示するものであることを特
徴とするものであり、オペレータがこの表示器を見て、
解凍加熱調理装置に食品温度を入力することで、検出し
た食品の内部温度を解凍加熱調理装置に渡し、この食品
の内部温度と解凍加熱調理装置側で検出した食品の表面
温度により、解凍加熱調理装置で最適な解凍及び加熱調
理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1による品温検出装置付き冷凍
冷蔵庫の構成を示すブロック図
【図2】同実施例の品温センサの構成を示す斜視図
【図3】同実施例の動作を説明するためのフローチャー
【図4】同実施例の品温センサと食品の温度の推移を示
す図
【図5】本発明の実施例2による品温検出装置付き冷凍
冷蔵庫の構成を示すブロック図
【図6】本発明の実施例3による品温検出装置付き冷凍
冷蔵庫の構成を示すブロック図
【図7】本発明の実施例4による品温検出装置付き冷凍
冷蔵庫の構成を示すブロック図
【図8】従来の品温検出技術を用いた加熱調理器の正面
断面図
【図9】従来の貯蔵室内に設置された品温センサの構成
【符号の説明】
1 冷凍冷蔵庫 2a,2b 貯蔵室 3 冷却手段 4a,4b 庫内温度センサ 5a,5b 庫内温度検出手段 6a,6b 庫内温度設定手段 7a,7b 庫内温度判定手段 8a,8b 冷却制御手段 9a,9b 食品 10 品温検出装置 11a,11b 品温センサ 12a,12b 品温検出手段 13 品温出力手段 14a,14b,14c,14d 解凍加熱調理装置 15 記憶手段 21 温度センサ 22 容器 23 不凍液 24 蓋 25 キャップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F25D 23/00 301 F25D 23/00 301C G01K 7/24 G01K 7/24 Z

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】食品を冷凍又は冷蔵し貯蔵することができ
    る貯蔵室を複数設け、庫内を冷却する冷却手段と、各貯
    蔵室内に設けられた庫内温度センサと、前記庫内温度セ
    ンサにより貯蔵室内の庫内温度を検出する庫内温度検出
    手段と、各貯蔵室の庫内温度を設定する庫内温度設定手
    段と、前記庫内温度検出手段により検出された庫内温度
    が前記庫内温度設定手段により設定された設定温度を越
    えたかどうかを判定する庫内判定手段と、前記庫内温度
    判定手段の判定結果から各貯蔵室毎の冷却を制御する冷
    却制御手段とを備えた冷凍冷蔵庫において、各貯蔵室内
    に設けられた品温センサと、前記品温センサにより各貯
    蔵室内に貯蔵された食品の温度を検出する品温検出手段
    と、前記品温検出手段により検出された食品の温度を出
    力する品温出力手段とよりなる品温検出装置を備え、前
    記品温検出装置の品温出力手段より出力された食品の温
    度を受けて、解凍加熱調理装置で解凍及び加熱調理を行
    うことを特徴とする品温検出装置付き冷凍冷蔵庫。
  2. 【請求項2】前記庫内温度設定手段は、複数の貯蔵室毎
    に保存温度を切り替えて設定できることを特徴とする請
    求項1記載の品温検出装置付き冷凍冷蔵庫。
  3. 【請求項3】前記品温検出装置の品温センサは、容器の
    中に温度センサを配し、温度センサの周りを、冷凍温度
    においても凍結しない不凍液で充填したもので、食品と
    相関のある熱容量を有するもので構成したことを特徴と
    する請求項1記載の品温検出装置付き冷凍冷蔵庫。
  4. 【請求項4】前記品温検出装置の品温センサは食品と相
    関のある熱容量を有するものであり、前記品温検出手段
    は、品温センサの温度と温度変化度と、品温センサの熱
    容量と食品の熱容量とから演算を行い、品温センサと異
    なる熱容量の食品の温度も推定することを特徴とする請
    求項1記載の品温検出装置付き冷凍冷蔵庫。
  5. 【請求項5】前記品温検出装置の品温出力手段は、有線
    にて解凍加熱調理装置と接続して、食品の温度を信号出
    力し、前記解凍加熱調理装置は食品の温度を受けて、こ
    れを基に解凍及び加熱調理を行うことを特徴とする品温
    検出装置付き冷凍冷蔵庫。
  6. 【請求項6】前記品温検出装置の品温出力手段は、無線
    にて解凍加熱調理装置に食品の温度を送信し、前記解凍
    加熱調理装置は食品の温度を受信して、これを基に解凍
    及び加熱調理を行うことを特徴とする品温検出装置付き
    冷凍冷蔵庫。
  7. 【請求項7】前記品温検出装置の品温出力手段は、取り
    外し可能な記憶手段と接続して記憶手段に食品の温度を
    信号出力し、前記記憶手段はこれを記憶することを特徴
    とする品温検出装置付き冷凍冷蔵庫。
  8. 【請求項8】前記品温検出装置の品温出力手段は、食品
    の温度を表示器に表示するものであることを特徴とする
    品温検出装置付き冷凍冷蔵庫。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003075680A1 (fr) * 2000-10-12 2003-09-18 Matsushita Refrigeration Company Methode de cuisson a fluctuation de temperature, et refrigerateur
JP2010227119A (ja) * 2010-07-09 2010-10-14 Mitsubishi Electric Corp 冷凍保存装置
CN107421233A (zh) * 2017-06-09 2017-12-01 合肥华凌股份有限公司 防止食物冻结的控制方法、控制装置和冰箱

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