JP2001299012A - 管理機 - Google Patents

管理機

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JP2001299012A
JP2001299012A JP2000118974A JP2000118974A JP2001299012A JP 2001299012 A JP2001299012 A JP 2001299012A JP 2000118974 A JP2000118974 A JP 2000118974A JP 2000118974 A JP2000118974 A JP 2000118974A JP 2001299012 A JP2001299012 A JP 2001299012A
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JP
Japan
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lever
differential lock
work
handle
shaft
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Application number
JP2000118974A
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English (en)
Inventor
Mitsuhiko Tanji
光彦 丹治
Masanori Nakano
将憲 中野
Hiromitsu Hayata
裕光 早田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 管理機の運転操作部に設けるデフロッ
クレバー及びデッドマンレバーの操作性をこうじょうさ
せる。 【解決手段】 左右走行輪(1)を装設させるミッシ
ョンケース(2)の後方斜上方に操向ハンドル(5)を
設ける歩行作業用の管理機において、デフ機構(87)
のデフロック(89)の入切を行うデフロックレバー
(9)をループ形状に運転操作部(10)に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は例えば中耕除草また
は耕耘作業などを行う歩行型の管理機に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来、左右走行輪に回
転差を発生させるデフ機構を備えた管理機にあって、デ
フロックの入切を行うデフロックレバーは機体に対して
前後方向に操作して入切を行っている。このためデフロ
ックレバーが機体の右側或いは左側に片寄って配置され
た構造の場合、作業者が本機に対し左側或いは右側のレ
バーとは反対側位置にいるときは、レバーの操作が極め
て行い難く正確なレバー操作が行えないという不都合が
あった。
【0003】
【課題を解決するための手段】したがって本発明は、左
右走行輪を装設させるミッションケースの後方斜上方に
操向ハンドルを設ける歩行作業用の管理機において、デ
フ機構のデフロックの入切を行うデフロックレバーをル
ープ形状に運転操作部に設けて、本機の操作部に対し作
業者が左側或いは右側の何れの位置にいても、レバーと
の距離を常に操作の容易な範囲内に保って適格に操作し
て、操作性と作業性を向上させるものである。
【0004】また、主クラッチを入切するデッドマンレ
バーと操向ハンドルをループ形状に運転操作部に設け
て、本機の操作部に対し作業者が左側或いは右側の何れ
の位置にいても、ハンドルから手を離すことなく握った
状態でデッドマンレバーを操作可能とさせて、デッドマ
ンレバーの適正で確実な操作を行うものである。
【0005】さらに、操向ハンドルを挾んで上部にデッ
ドマンレバーを、下部にデフロックレバーを配備させ
て、常にハンドルを握った状態でデフロックレバーとデ
ッドマンレバーの容易な操作を可能とさせて、これらレ
バーの操作性と作業性を向上させるものである。
【0006】またさらに、デフロックが入りとなるデフ
ロックレバー操作部の下動時において、平面視でデフロ
ックレバー操作部をハンドル操作部より前方に位置させ
て、デフロックレバーの切操作時には親指以外の指でデ
フロックレバー操作部を容易に操作して、この操作性を
向上させるものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて詳述する。図1乃至図5に示す如く、左右一対の
走行輪(1)をミッションケース(2)に車軸(3)を
介して装設させ、ミッションケース(2)後部にヒッチ
台(4)を固定させ、ヒッチ台(4)とミッションケー
ス(2)に操向ハンドル(5)基端を連結させ、ミッシ
ョンケース(2)の後方斜上方に操向ハンドル(5)を
設け、変速レバー(6)、主クラッチレバーであるデッ
ドマンレバー(7)、PTOクラッチレバー(8)、デ
フロックレバー(9)などを操向ハンドル(5)のルー
プ形操作部(10)に取付けると共に、前記ミッション
ケース(2)上面の略水平面(11)にエンジン(1
2)を上載させて固定させ、エンジン(12)出力を無
段変速する油圧変速機(13)をミッションケース
(2)後部の右側面に固定させ、エンジン(11)の出
力軸(14)に油圧変速機(13)の入力軸(18)を
連結させ、プーリ(15)(16)及びベルト(17)
を介して変速機(13)の出力軸(19)に車軸(3)
を連結させるように構成している。
【0008】また、前記ミッションケース(2)を側面
視略L形に形成して後側を下方に突出させ、ミッション
ケース(2)後側の下部に車軸(3)を配備させ、前記
エンジン(11)の出力軸(14)と車軸(3)間に変
速機(13)を配設させ、エンジン(11)の駆動力を
上方から後下方に伝えて走行輪(1)を駆動させると共
に、前記ミッションケース(2)の変速機(13)前方
にPTO軸(20)を配設させ、該ケース(2)及び伝
動ケース(21)を介してロータリ作業機(22)を機
体前方に支持させている。
【0009】前記ロータリ作業機(22)はロータリ軸
(23)とロータリ刃(24)とを有し、前記PTO軸
(20)に伝動ケース(21)を介しロータリ軸(2
3)を連結させると共に、耕耘と草刈に兼用する複数の
切削ロータリ刃(24)をロータリ軸(23)に取付
け、各切削ロータリ刃(24)の上面及び左右をロータ
リカバー(25)及び左右側板(26)によって閉塞さ
せ、走行輪(1)前進と同一方向回転の切削ロータリ刃
(24)正転によって耕耘作業を行わせる一方、切削ロ
ータリ刃(24)の逆転によって草刈作業を行わせる。
【0010】さらに、前記作業機(22)の耕耘作業と
同時に畦立作業を行わせる後作業機(27)を備え、ヒ
ッチ台(4)後側に固設する後ヒッチ(28)にヒッチ
ピン(29)を介して後作業機(27)を着脱自在に設
けると共に、ヒッチピン(29)回りに回転させて昇降
自在に後作業機(27)を後ヒッチ(28)に取付け、
後作業機(27)を下降着地させて畦立作業位置に支持
させたり、ヒッチ台(4)後側に後作業機(27)を持
上げて非作業位置に支持させる。また、前記エンジン
(11)後側に燃料タンク(30)を設ける。
【0011】図6にも示す如く、平面視門形のゲージフ
レーム(31)両端部を作業機(22)前方に突出させ
て左右ゲージ輪(32)を取付け、前記ゲージフレーム
(31)の門形中間部に固設する結合フレーム(33)
の結合子(34)に調高ハンドル(35)前端のネジ軸
(36)を結合させるもので、前記調高ハンドル(3
5)を機体の中心ラインより右側で前後方向に配設し、
ハンドル(35)後端側を操向ハンドル(5)の下方位
置まで延設させて、操向ハンドル(5)位置でハンドル
(35)後端のハンドル操作部(37)の回動操作を可
能に設けている。そして前記ゲージフレーム(31)の
門形支脚部(31a)を側面視略L形に形成して、ロー
タリカバー(25)の左右側板(26)に支軸(38)
を介し回転自在に取付ける回転支持体(39)に、支脚
部(31a)のL形コーナ部を上側より当接保持させ
て、調高ハンドル(35)の回動操作時には支持体(3
9)を中心としてゲージフレーム(31)を揺動させ、
ゲージ輪(32)を昇降させるように構成している。
【0012】また、前記ロータリカバー(25)前方に
平面視門形の前面カバー(40)を備えるもので、前面
カバー(40)の両端部を前記支脚部(31a)の前端
内側に固定させて、ゲージ輪(32)の地上高の調節時
にはゲージ輪(32)と一体に前面カバー(40)も移
動させて、例えば作業機(22)を下降させる耕耘作業
時には作業機(22)に対しては前面カバー(40)を
上昇位置とさせて圃場面との干渉を回避させ、また作業
機(22)を上昇させる草刈作業時には作業機(22)
に対しては前面カバー(40)を下降位置とさせて、草
や小石などの作業機(22)前方への飛散を防止するよ
うに構成している。
【0013】図5に示す如く、前記ロータリ軸(23)
に爪台(41)を固定させ、爪台(41)に支軸(4
2)を介してロータリ刃(24)を回転自在に軸支さ
せ、ロータリ軸(23)回転時に遠心力によって放射線
方向にロータリ刃(24)を突出させ、支軸(42)回
りの回転によって衝撃を吸収させるロータリ刃(24)
の高速逆転によって草刈を行わせると共に、前記爪台
(41)に後退ストッパ(43)を固定させ、ロータリ
軸(23)を正転させて耕耘するとき、ロータリ刃(2
4)を後退ストッパ(43)に当接させ、耕耘抵抗に対
してロータリ刃(24)を後傾姿勢で固定支持させ、後
退ストッパ(43)を介して後退角を形成してロータリ
刃(24)を支持させて耕耘抵抗を低減させ乍ら耕耘力
(深さ)を確保するように構成している。
【0014】図6乃至図9に示す如く、作業機(22)
を耕耘及び草刈高さ位置の2段階に切換える作業高さ切
換部材(44)を調高ハンドル(35)の中間に連結さ
せるもので、前記ミッションケース(2)と伝動ケース
(21)を連結するPTO軸(20)外側の軸パイプ
(45)に切換部材(44)下端を固設させ、該切換部
材(44)の前後方向に開設する長孔(46)の前端・
中間・後端下側に草刈・中立・耕耘ノッチ(47)(4
8)(49)形成して、前記ハンドル(35)を嵌挿固
定するハンドル受体(50)の両側丸軸部(50a)を
前記ノッチ(47)(49)に係合させるとき、ハンド
ル(35)を大きく前後に移動させて、受体(50)と
草刈ノッチ(47)の係合時にあってはゲージ輪(3
2)を下動位置とさせ、且つハンドル操作部(37)の
回動操作によってゲージ輪(32)を下動位置で無段階
に小さく変化させて、作業機(22)の耕深を1cmと
する低草刈作業や、地上高を30mm或いは40mmと
する高草刈作業或いは移動作業などを行う一方、受体
(50)と耕耘ノッチ(49)の係合時にあってはゲー
ジ輪(32)を上動位置とさせ、且つハンドル操作部
(37)の回動操作によってゲージ輪(32)を上動位
置で無段階に小さく変化させて、作業機(22)の耕深
を10cm或いは5cmとする耕耘作業などを行うよう
に構成している。
【0015】また、前記調高ハンドル(35)を草刈用
ノッチ(47)或いは耕耘用ノッチ(49)を切換える
時、ミッションケース(2)内の走行変速ギヤ部(5
1)及び作業変速ギヤ部(52)も同時に変速切換する
もので、前記切換部材(44)の中立ノッチ(48)下
側位置の支軸(53)に揺動筒軸(54)を回動自在に
支持させ、該筒軸(54)に切換板(55)と揺動アー
ム(56)の各基端を固設させている。前記切換板(5
5)は切換部材(44)に近接して略平行に筒軸(5
4)に下側基端を固設させ、上端平坦面(55a)を前
記長孔(46)の下側面に沿わせ、中央に中立ノッチ
(48)に一致させる略同形の中立溝(57)を形成
し、平坦面(55a)両端を草刈及び耕耘ノッチ(4
7)(49)位置まで延設させて、ハンドル(35)の
丸軸部(50a)と中立ノッチ(48)の係合時は切換
板(55)の中立溝(57)も丸軸部(50a)に係合
させて平坦面(55a)を水平とする中立姿勢に切換板
(55)を保つ一方、ハンドル(35)と草刈及び耕耘
ノッチ(47)(49)の係合時にあっては丸軸部(3
5a)で平坦面(55a)両端を押圧して、前記支軸
(53)を中心として切換板(55)を左右に回動させ
るように構成している。
【0016】また、前記軸パイプ(45)の切換部材
(44)下側位置の固定受け台(57)に揺動軸(5
8)を介し側面視門形の揺動板(59)を左右揺動自在
に設けて、該揺動板(59)の一端側と前記揺動アーム
(56)とをロッド(60)を介し連動連結すると共
に、前記ギヤ部(51)(52)に連結する変速切換ロ
ッド(61)の他端側を係合軸(62)を介し揺動板
(59)の他端側の長孔(59a)に連結させて、前記
ハンドル(35)の受体(50)を切換部材(44)の
草刈及び耕耘ノッチ(47)(49)に位置させると
き、軸(58)を中心として揺動板(59)を揺動させ
切換ロッド(61)を略左右水平方向に移動させてギヤ
部(51)(52)の切換えを行うように構成してい
る。
【0017】また図3乃至図5に示す如く、前記ミッシ
ョンケース(2)前側の下部をロータリカバー(25)
の外周面に沿う円弧面(2a)に形成して、該円弧面
(2a)にロータリカバー(25)外周面の後半部を固
設すると共に、ロータリカバー(25)の左右側板(2
6)でロータリ軸(23)の両端を支持して部品点数や
組立工数を削減させコストの低減を図るように構成して
いる。
【0018】さらに、前記側板(26)の外側にボルト
(63)を介し取外し自在に且つロータリ軸(23)を
中心に回動自在に側面カバー(64)を取付けるもの
で、側面カバー(64)は形状を扇形に形成し、ロータ
リカバー(25)の円弧外周面の外径寸法より側面カバ
ー(64)の円弧外周の外径寸法を小に設け、ロータリ
軸(23)を中心とする円弧形の2つのボルト(63)
用の長孔(65)を側面カバー(64)に開設し、該長
孔(65)及びボルト(63)を介し側面カバー(6
4)を側板(26)に取付けて、ゲージ輪(32)の上
動する地上高(作業高さ)の低い作業機(22)の耕耘
作業時などでは図3仮想線を示す如く側面カバー(6
4)を上動させ、側板(26)形状内にカバー(64)
を収納する一方、ゲージ輪(32)の下動する地上高の
高い作業機(22)の草刈作業時などでは図3実線に示
す如く側面カバー(64)を下動させ、側板(26)よ
り側面カバー(64)を突出させて、側板(26)下端
部と圃場面間に大きく形成される間隙をカバー(64)
で覆ってロータリ刃(25)を保護するように構成して
いる。
【0019】このように、走行輪(1)を有する機体に
作業ロータリであるロータリ作業機(22)を装備させ
る管理機において、作業機(22)の上方を覆うロータ
リカバー(25)の左右側板(26)に側面カバー(6
4)を回動自在に設けたもので、作業機(22)の作業
高さ(地上高)の高い草刈作業時などでロータリカバー
(25)の左右側板(26)のみではロータリ刃(2
4)を適正に保護できないときには、左右側板(26)
と圃場間の間隙を側面カバー(64)で覆って、作業機
(22)をロータリカバー(25)と側面カバー(6
4)とで適正に保護した良好な作業を行うことができ
る。
【0020】また、側面カバー(64)の形状を扇形に
形成し、ロータリカバー(25)の左右側板(26)の
外径形状より側面カバー(64)の外径形状を小に設け
たもので、耕耘作業など側面カバー(64)を必要とし
ない通常作業時には、ロータリカバー(25)の左右側
板(26)の形状内に側面カバー(64)を収納状態と
させて該カバー(64)が作業中の障害となるのを防止
すると共に、草刈作業などのカバー(64)必要時には
最大有効に作用させて作業機(22)を適正に保護する
ことができる。
【0021】さらに、側面カバー(64)の回動中心を
作業機(22)の回転中心であるロータリ軸(23)或
いはロータリ軸(23)近傍に設けたもので、側面カバ
ー(64)を必要としない耕耘作業時などではロータリ
カバー(25)の左右側板(26)の略半円形状内にコ
ンパクトに収納すると共に、側面カバー(64)の必要
時には左右側板(26)の円弧外径線に沿う状態に左右
側板(26)から側面カバー(64)を効果的に突出さ
せて、作業機(22)の適正な保護を図ることができ
る。
【0022】また、前記ロータリカバー(25)の後端
に蝶番(66)を介し回動自在にリヤカバー(67)の
上端を取付けると共に、該カバー(67)の下端に上下
寸法の短いゴム板(68)を固着させて、ロータリカバ
ー(25)と圃場面間の距離が大きく変化する場合にも
リヤカバー(67)の回動によって良好に対応させると
共に、ゴム板(68)の上下寸法を短くすることによっ
て作業機(22)側への巻込みを防止するように構成し
ている。
【0023】図10、図11に示す如く、前記エンジン
(14)の出力を変速機(13)に伝達するベルト(1
7)のテンションクラッチである主クラッチ(69)を
クラッチワイヤ(70)を介して入切するデッドマンレ
バー(7)及びミッションケース(2)に内設するデフ
機構(87)のデフロックの入切をワイヤ(71)を介
して行うデフロックレバー(9)をループ形状に形成し
て操向ハンドル(5)のループ形操作部(10)に設け
るもので、各レバー(7)(9)の左右外側幅をハンド
ル操作部(10)の左右巾側幅より小さく設け、ハンド
ル(5)にレバー(7)(9)の基端を連結させるレバ
ー回動軸(72)(73)をハンドル(5)の下側面の
前後に連結させ、デッドマンレバー(7)中央横方向の
レバー操作部(7a)をハンドル操作部(10)より上
方に、またデフロックレバー(9)中央横方向のレバー
操作部(9a)をハンドル操作部(10)より下方に配
置させて、操向ハンドル(5)の後側或いは左右両側の
何れの操作位置からもレバー(7)(9)までの距離を
略一定とさせて、容易にレバー(7)(9)の操作を可
能とさせるように構成している。
【0024】また図11に示す如く、主クラッチ(6
9)が入となるデッドマンレバー(7)の下動時及びデ
フロックが切(ロック解除)となるデフロックレバー
(9)の上動時には、デッドマンレバー(7)の操作部
(7a)をハンドル操作部(10)の上面側で若干前方
位置に近接させると共に、デフロックレバー(9)の操
作部(9a)をハンドル操作部(10)の下面側中央に
近接させて、各レバー(7)(9)の操作必要時にはそ
の都度ハンドル操作部(10)より手を離すことなくハ
ンドル操作部(10)とともに各レバー(7)(9)の
操作部(7a)(9a)を容易に一緒に握って主クラッ
チ(69)の入、デフロックの切操作を行う一方、ハン
ドル操作部(10)より手が離れるデッドマンレバー
(7)及びデフロックレバー(9)の上動及び下動時に
は主クラッチ(69)を切、デフロックを入として作業
を中断させるように構成している。
【0025】図12乃至図16に示す如く、前記ミッシ
ョンケース(2)内には、油圧変速機(13)の出力軸
(19)に設ける高低速ギヤ(74)(75)と、切換
軸(76)に設けて走行変速ギヤ部(51)を構成する
高低速切換ギヤ(77)と、出力軸(19)に遊嵌する
遊転軸(78)と切換軸(76)を常時連結する一対の
減速ギヤ(79)(80)と、デフピニオンギヤ(8
1)及び左右デフサイドギヤ(82a)(82b)をパ
イプ状のデフケース(83)に内設させ該ケース(8
3)に固設するスプロケット(84)をチェン(85)
を介し前記遊転軸(78)の固定スプロケット(86)
に連結させるデフ機構(87)と、右車軸(3)に摺動
自在にスプライン嵌合させてフオーク(88)の操作で
もってスプロケット(84)に継断自在に結合するデフ
ロックである爪クラッチ(89)とを備え、前記デフロ
ックレバー(9)の操作によってワイヤ(71)及びフ
オークシャフト(90)及びフオーク(88)を介しス
プロケット(84)に爪クラッチ(89)を結合させる
とき、車軸(3)と各ギヤ(81)(82a)(82
b)をデフケース(83)と一体とさせて左右車軸
(3)の回転差をなくして一体回転させると共に、爪ク
ラッチ(89)とスプロケット(84)の結合解除時に
は左右車軸(3)間に回転差の発生するデフ機能を有す
るように構成している。
【0026】またこの場合デフ機構(87)の入力部で
ある入力スプロケット(84)に対し左側にパイプ形状
のデフケース(83)、右側にデフロック用の爪クラッ
チ(89)を配設して、デフ機構(87)を小型コンパ
クトに形成して低コストとさせると共に、ミッションケ
ース(2)の小型化を図ってトレッドも小さくして、作
業幅の狭い作業にも適正に対応可能とさせるように構成
している。
【0027】さらに、前記デフケース(83)に固定す
る入力スプロケット(84)は、該スプロケット(8
4)位置で左車輪(3)にスプライン嵌合するカラー
(91)の外周に回転自在に嵌合支持させると共に、ス
プロケット(84)のカラー(91)嵌合部より外側に
前記爪クラッチ(89)に係合させるクラッチ係合部
(89a)を形成して、デフ機構(87)の入力スプロ
ケット(84)でデフロックする構成とすることによっ
て、強度向上とデフロック機能の安定性を向上させると
共に、デフ機構(87)の小型コンパクト化を図るよう
に構成している。
【0028】またさらに、ミッションケース(2)の左
内壁面にベアリング(92)の外輪外周面を嵌合させる
と共に、該ベアリング(92)の内輪内周面にデフケー
ス(83)の右端外周面を嵌合させてデフケース(8
3)の支持構造を簡略化してデフ機構(87)の小型コ
ンパクト化を図るように構成している。
【0029】また、前記ベアリング(92)は大径に設
け、左サイドギヤ(82a)をベアリング(92)内輪
の内側に配設して、ベアリング(92)の幅内にピニオ
ンギヤ(81)及びデフケース(83)の一部とともに
左サイドギヤ(82a)を組込んで、ベアリング(9
2)と左サイドギヤ(82a)とを略同一平面上に配置
させる状態とさせてデフ機構(87)の小型コンパクト
を図ってミッションケース(2)を小型に形成可能に構
成している。
【0030】さらに、前記ミッションケース(2)内に
は、入力軸(18)に設ける高速逆転ギヤ(93)と低
速正転スプロケット(94)と、PTO変速軸(95)
に遊転支持して正転スプロケット(94)にチェン(9
6)を介し連結する正転用遊転スプロケット(97)
と、変速軸(95)にスプライン嵌合して前記逆転ギヤ
(93)或いは遊転スプロケット(97)の内ギヤ(9
8)に択一的に結合させる作業変速ギヤ部(52)を構
成する正逆転切換ギヤ(99)と、前記PTO軸(2
0)に遊転支持して変速軸(95)の固定スプロケット
(100)にチェン(101)を介し連結させるPTO
入力スプロケット(102)と、PTO軸(20)にス
プライン嵌合して入力スプロケット(102)に爪クラ
ッチ(103)を介し係脱自在に連結させるブレーキ板
(104)と、爪クラッチ(103)の切時ブレーキ板
(104)を圧接させてPTO軸(20)を制動する加
圧板(105)と、前記PTOクラッチレバー(8)の
操作によってフオークシャフト(106)を介しブレー
キ板(104)を左右に摺動させ爪クラッチ(103)
の入切を行うPTOクラッチフオーク(107)とを備
え、伝動ケース(21)の伝動チェン(108)を介し
てPTO軸(20)にロータリ軸(23)を連結させ、
ロータリ刃(24)を低速で正転させて耕耘作業を行う
一方、ロータリ刃(25)を高速で逆転させて草刈作業
を行うように構成している。
【0031】また、2つの前記切換ギヤ(77)(9
9)を切換操作する単一の変速フオーク(109)を、
ミッションケース(2)内まで臨ませる前記切換ロッド
(61)に固設して、前記調高ハンドル(35)で作業
機(22)の耕耘及び草刈高さ位置の2段階の切換えを
行うときには、2つの切換ギヤ(77)(99)も同時
に2段階に切換えて、耕耘時には切換ロッド(61)を
右移動させてギヤ(75)(77)及び(98)(9
9)を結合状態とさせて走行及び作業速度を低速とさせ
ると共に、草刈作業時には切換ロッド(61)を左移動
させてギヤ(74)(77)及び(93)(99)を結
合状態とさせて走行及び作業速度を高速とさせるように
構成している。
【0032】このように、走行輪(1)を有する機体に
作業ロータリであるロータリ作業機(22)を装備させ
る管理機において、走行速度を変速する走行変速部であ
る切換ギヤ(77)とロータリ速度を変速する作業変速
部である切換ギヤ(99)とをミッションケース(2)
内に備えると共に、これら切換ギヤ(77)(99)を
同時に変速操作するもので、各種ロータリ作業の作業速
度に適した走行速度で作業を行って作業性を向上させる
と共に、誤操作などによる作業速度と走行速度の不一致
を防止して、作業精度を向上させることができる。
【0033】また、作業機(22)と圃場間の距離を変
更する作業高さ調節部材である調高ハンドル(35)で
もって切換ギヤ(77)(99)の同時変速操作を行う
もので、調高ハンドル(35)による作業機(22)の
支持高さ変更時には作業速度と走行速度の同速変速も行
って、耕耘或いは草刈など各種作業に適した作業高さと
適正作業及び走行速度のもとで誤操作なく良好な作業を
行うことができる。
【0034】さらに、調高ハンドル(35)の調節段と
走行及び作業速度の変速段を同一に設けたもので、耕耘
或いは草刈時など作業機(22)の作業高さ変更時には
作業及び走行速度も必ずその作業に適した速度に誤操作
なく変速動作されて、操作性と作業性を向上させること
ができる。
【0035】また、1本の切換ロッド(61)に単一の
変速フオーク(109)を取付けた簡単な構成で、2つ
の切換ギヤ(77)(99)の同時切換えを行って、走
行及び作業速度間にタイミングの遅れのない確実な変速
を可能にできる。
【0036】さらに、調高ハンドル(35)は操向ハン
ドル(5)を操作する運転側で容易に操作可能となると
共に、作業高さ切換部材(44)で大巾な作業機(2
2)の高さ調節が、また前記ネジ軸(36)と結合子
(34)の結合によって微小の高さ調節が行えて、作業
機(22)の適正高さ位置にスムーズ且つ正確に配置さ
せることができる。
【0037】
【発明の効果】以上実施例から明らかなように本発明
は、左右走行輪(1)を装設させるミッションケース
(2)の後方斜上方に操向ハンドル(5)を設ける歩行
作業用の管理機において、デフ機構(87)のデフロッ
ク(89)の入切を行うデフロックレバー(9)をルー
プ形状に運転操作部(10)に設けたものであるから、
本機の操作部(10)に対し作業者が左側或いは右側の
何れの位置にいても、レバー(9)との距離を常に操作
の容易な範囲内に保って適格に操作して、操作性と作業
性を向上させることができるものである。
【0038】また、主クラッチ(69)を入切するデッ
ドマンレバー(7)と操向ハンドル(15)をループ形
状に運転操作部(10)に設けたものであるから、本機
の操作部(10)に対し作業者が左側或いは右側の何れ
の位置にいても、ハンドル(5)から手を離すことなく
握った状態でデッドマンレバー(7)を操作可能とさせ
て、デッドマンレバー(7)の適正で確実な操作を行う
ことができるものである。
【0039】さらに、操向ハンドル(5)を挾んで上部
にデッドマンレバー(7)を、下部にデフロックレバー
(9)を配備させたものであるから、常にハンドル
(5)を握った状態でデフロックレバー(9)とデッド
マンレバー(7)の容易な操作を可能とさせて、これら
レバー(7)(9)の操作性と作業性を向上させること
ができるものである。
【0040】またさらに、デフロックが入りとなるデフ
ロックレバー操作部(9a)の下動時において、平面視
でデフロックレバー操作部(9a)をハンドル操作部
(10)より前方に位置させるものであるから、デフロ
ックレバー(9)の切操作時には親指以外の指でデフロ
ックレバー操作部(9a)を容易に操作して、この操作
性を向上させることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】全体の側面図。
【図2】全体の平面図。
【図3】作業機の側面図。
【図4】作業機の平面図。
【図5】ロータリ刃部の側面説明図。
【図6】ゲージ輪の高さ調節説明図。
【図7】ゲージ輪の高さ切換部の側面説明図。
【図8】切換部の側面説明図。
【図9】切換部の背面説明図。
【図10】操向ハンドル部の平面説明図。
【図11】操向ハンドル部の側面説明図。
【図12】ミッションケースの断面説明図。
【図13】PTO変速部の説明図。
【図14】デフ機構部の説明図。
【図15】ミッション駆動系の側面説明図。
【図16】走行及び作業変速部の側面説明図。
【符号の説明】
(1) 走行輪 (2) ミッションケース (5) 操向ハンドル (7) デッドマンレバー (9) デフロックレバー (9a) 操作部 (10) 操作部 (87) デフ機構 (89) 爪クラッチ(デフロック)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 早田 裕光 大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマー農機 株式会社内 Fターム(参考) 2B043 AA04 AB06 BA01 BB03 DA05 DB04 DB05

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右走行輪を装設させるミッションケー
    スの後方斜上方に操向ハンドルを設ける歩行作業用の管
    理機において、デフ機構のデフロックの入切を行うデフ
    ロックレバーをループ形状に運転操作部に設けたことを
    特徴とする管理機。
  2. 【請求項2】 主クラッチを入切するデッドマンレバー
    と操向ハンドルをループ形状に運転操作部に設けたこと
    を特徴とする請求項1記載の管理機。
  3. 【請求項3】 操向ハンドルを挾んで上部にデッドマン
    レバーを、下部にデフロックレバーを配備させたことを
    特徴とする請求項1及び2記載の管理機。
  4. 【請求項4】 デフロックが入りとなるデフロックレバ
    ー操作部の下動時において、平面視でデフロックレバー
    操作部をハンドル操作部より前方に位置するように設け
    たことを特徴とする請求項1及び3記載の管理機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011063224A (ja) * 2009-09-18 2011-03-31 Yanmar Co Ltd 歩行型管理機
JP2012086707A (ja) * 2010-10-20 2012-05-10 Yanmar Co Ltd 歩行型管理機

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JPH0412816U (ja) * 1990-05-25 1992-01-31

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