JP2001296781A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

Info

Publication number
JP2001296781A
JP2001296781A JP2000114635A JP2000114635A JP2001296781A JP 2001296781 A JP2001296781 A JP 2001296781A JP 2000114635 A JP2000114635 A JP 2000114635A JP 2000114635 A JP2000114635 A JP 2000114635A JP 2001296781 A JP2001296781 A JP 2001296781A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cleaning
cleaning blade
image
contact
image carrier
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000114635A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidemune Otake
英宗 大嶽
Tsuneo Kurotori
恒夫 黒鳥
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2000114635A priority Critical patent/JP2001296781A/ja
Publication of JP2001296781A publication Critical patent/JP2001296781A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cleaning In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 像担持体におけるフィルミングの発生を長期
間にわたり阻止し、画像ボケや画像流れの発生を完全に
防止できるようにする。 【解決手段】 像担持体である感光体3のまわりに、ト
ナー像転写後の感光体表面をクリーニングするクリーニ
ング器17を設ける。クリーニング器17には、クリー
ニングローラ50とクリーニングブレード51とを備え
る。クリーニングローラ50は、クリーニングブレード
51を接触する位置より感光体回転方向の上流位置で感
光体3に接触する。クリーニングブレード51は、粒子
径が0.008mm以下の研磨剤付きとし、接離機構を
設けて画像形成枚数に応じ、または装置本体の電源投入
ごとに、研磨剤を介して感光体3の表面に自動的に接触
する。感光体3は、クリーニングブレード51で傷が付
かない高硬度とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複写機やプリン
タやファクシミリ、またはそれらの複合機などの画像形
成装置に関する。詳しくは、帯電・書込み・現像・転写
・クリーニング・除電などを繰り返して像担持体上にト
ナー像を形成し、そのトナー像を転写して、用紙・カー
ド・OHPシート等の転写材に記録を行う電子写真式の
画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の画像形成装置では、帯電
・転写・転写材分離・除電時などで行うコロナ放電で、
オゾンやNOxなどの酸化物を生じ、その酸化物等が像担
持体の表面に付着してフィルミングを発生する。フィル
ミングが発生すると、画像ボケや画像流れを生ずる問題
があった。
【0003】フォームローラやブレードを用いて像担持
体の表面をクリーニングするものが提案されるが、その
ようなものではフィルミングの発生を完全に阻止するこ
とができなかった。
【0004】そこで、このような問題を解消すべく、ク
リーニング部材としてクリーニングローラとクリーニン
グブレードとを設け、クリーニングローラの表面に研磨
剤を付着したものがある。そして、研磨剤で擦ってクリ
ーニングローラで酸化物等を除去し、除去後の像担持体
上をクリーニングブレードで清掃していた。(特開平1
0−111629号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
画像形成装置では、良好なクリーニング効果を得ること
ができるものの、スポンジ等の柔らかいクリーニングロ
ーラの表面に研磨剤を接着して設けるから、時間の経過
とともに徐々に研磨剤が剥がれ落ち、長期間使用する
と、クリーニング効果が低下して研磨剤付きのクリーニ
ングローラを交換する必要を生じ、また剥がれ落ちた研
磨剤が画像形成に悪影響を及ぼすおそれがある問題があ
った。
【0006】そこで、この発明の課題は、像担持体上に
形成したトナー像を転写して後、像担持体の表面をクリ
ーニング部材で清掃する画像形成装置において、像担持
体におけるフィルミングの発生を長期間にわたり阻止
し、画像ボケや画像流れの発生を完全に防止できるよう
にすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】そのため、この発明は、
像担持体上に形成したトナー像を転写して後、像担持体
の表面をクリーニング部材で清掃する画像形成装置にお
いて、クリーニング部材を研磨剤付きのクリーニングブ
レードで構成して研磨剤を介して同クリーニングブレー
ドを像担持体の表面に接触するとともに、その像担持体
の表面を、クリーニングブレードで傷が付かない高硬度
としてなる、ことを特徴とする。
【0008】請求項2に記載の発明は、そのような請求
項1に記載の画像形成装置において、研磨剤の粒子径を
0.008mm以下としてなる、ことを特徴とする。
【0009】請求項3に記載の発明は、それら請求項1
または2に記載の画像形成装置において、クリーニング
ブレードを、像担持体に接触し、または像担持体から引
き離す接離機構を設けてなる、ことを特徴とする。
【0010】請求項4に記載の発明は、そのような請求
項3に記載の画像形成装置において、画像形成枚数をカ
ウントするカウンタを設け、そのカウンタの出力結果に
基づき接離機構を作動してクリーニングブレードを像担
持体に接触してなる、ことを特徴とする。
【0011】請求項5に記載の発明は、上記請求項3に
記載の画像形成装置において、画像形成装置本体の電源
投入時に、接離機構を作動してクリーニングブレードを
像担持体に接触してなる、ことを特徴とする。
【0012】請求項6に記載の発明は、請求項1、2、
3、4または5に記載の画像形成装置において、クリー
ニング部材として上記クリーニングブレードとともにク
リーニングローラを設け、そのクリーニングローラを、
クリーニングブレードを接触する位置より像担持体回転
方向の上流位置で像担持体に接触してなる、ことを特徴
とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ、この発
明の実施の形態につき説明する。図1には、この発明に
よる電子写真方式の湿式カラー画像形成装置の要部概略
構成を示す。
【0014】図示画像形成装置の装置本体には、それぞ
れ印字色の異なる画像を形成する、像担持体である複数
の感光体1、2、3、4が設けられている。感光体1は
ブラック(Bk)用、感光体2はシアン(C)用、感光
体3はマゼンタ(M)用、感光体4はイエロ(Y)用で
ある。これらの感光体は、後述する研磨剤付きのクリー
ニングブレード51を接触しても傷が付かないように、
アモルファスシリコン等の高硬度の材料によって表面が
被覆されている。
【0015】また、装置本体には、鉛直方向の同一平面
内で所定の間隔をあけて回転自在に保持された駆動ロー
ラ5と従動ローラ6とに、感光体の外周に接触された転
写ベルト7が張設状態で巻回されている。この転写ベル
ト7は、ポリエチレンテレフタレートなどの誘電体によ
り形成され、転写手段としての転写チャージャ8によっ
て分極されて転写材としての転写紙を静電作用により吸
引するエンドレスのベルトである。転写チャージャ8
は、複数設けられ、それぞれ転写ベルト7を間にして感
光体に対向配置されている。
【0016】感光体1乃至4の右側には、縦長の図示を
省略した露光装置が設けられている。この露光装置とし
ては、スキャナなどによって色分解された画像情報に対
応する光信号を半導体レーザから出射させ、そのレーザ
光を回転駆動されるポリゴンミラーにより感光体に走査
する。その走査光路中には、収束用及びポリゴンミラー
の面倒れ補正用のレンズ、レーザ光を偏向するミラーな
どが配設されている。
【0017】装置本体には、さらに、前記感光体1乃至
4のそれぞれの外周には、帯電チャージャ15と、現像
手段としての湿式の現像部16と、除電ランプ18とが
配設されている。また、詳しく後述するクリーニング装
置も、設けられている。
【0018】最下位に位置する前記感光体1の下部に
は、給紙カセット21に収納された転写材としての転写
紙22を一枚ずつ間欠的に引き出す給紙ローラ23と、
給紙路24に案内された転写紙22を前記転写ベルト7
に送り出すレジストローラ25とが設けられている。
【0019】一方、前述した前記従動ローラ6の近傍に
は、洗浄液が供給される容器26が設けられ、この容器
26には、転写ベルト7に接触するフォームローラ27
及びクリーニングブレード28が設けられている。
【0020】他方、前記駆動ローラ5の上部には、定着
ローラ29とプレスローラ30とが互いに接して回転自
在に設けられ、定着ローラ29を通過する転写紙22を
排紙トレイ31に排出する排紙ローラ32が設けられて
いる。
【0021】先述の各現像部16は、図2に示すよう
に、トナーが液体キャリアとしての溶剤に分散されてな
る現像液が供給される上面開口のケーシング19と、こ
のケーシング19内に設けられた現像ローラ20及びリ
バースローラ20aと、ケーシング19内で使用される
現像液を貯溜する現像液タンク44を有する。
【0022】この現像液タンク44内には、現像液供給
管45を介してケーシング19内に現像液を汲み上げる
汲み上げポンプ46が設けられ、また、該ケーシング1
9の下端には、ケーシング19から現像液タンク44に
現像液を回収するための現像液回収管47が設けられて
いる。そして、現像液供給管45、汲み上げポンプ4
6、及び現像液回収管47により現像液循環装置が構成
されている。
【0023】このような構成において、各感光体1乃至
4にはそれぞれ印字色が異なる画像が形成される。ここ
では、最下位に位置する感光体1に対する画像形成プロ
セスについて説明するが、他の感光体2、3、4に対す
る画像形成プロセスは同様の原理につき説明を省略す
る。
【0024】まず、感光体1は回転中に帯電チャージャ
15からの電荷により一様に帯電される。次いで、ブラ
ックの印字色に色分解された画像情報に基づき前記露光
装置が駆動され、これにより、この感光体1の帯電部分
に潜像としての静電潜像が形成される。この静電潜像
は、現像部16により現像され、トナー像となる。
【0025】一方、給紙ローラ23により引き出された
転写紙22は、その先端がレジストローラ25のニップ
部に当接した状態で待機状態に維持され、感光体1の回
転運動に同期して回転するレジストローラ25と駆動ロ
ーラ5とにより感光体1と対向する転写位置に搬送さ
れ、そこで感光体1上のトナー像が転写紙22に転写さ
れる。
【0026】同様の原理により、次にシアンの印字色に
色分解されたトナー像が感光体2に形成されて転写紙2
2に転写され、次にマゼンタの印字色に色分解されたト
ナー像が感光体3に形成されて転写紙22に重ね転写さ
れ、次にイエロの印字色に色分解されたトナー像が感光
体に形成されて転写紙22に重ねて転写され、これによ
り、転写紙22上に合成カラー画像が得られる。
【0027】画像が重ねて転写された転写紙22は、転
写ベルト7から分離されて定着ローラ29とプレスロー
ラ30とにより搬送される過程で転写画像が定着され、
排紙ローラ32により排紙トレイ31に排紙される。ま
た、転写の都度、転写ベルト7に付着する現像液はフォ
ームローラ27及びクリーニングブレード28により除
去される。
【0028】上記構成の画像形成装置においては、感光
体1を除電、帯電する工程、感光体1上のトナー像を転
写紙22に転写する工程、さらに転写紙22を感光体1
から分離する工程等において、コロナ放電により発生す
るオゾンによって生成するNOxなどの酸化物や、現像液
が感光体1に付着したりしてフィルミングが発生する場
合がある。
【0029】このような感光体1のフィルミングが発生
すると、感光体1表面が湿度に敏感になり、高湿、低湿
等の種々の条件下で形成している正電荷が表面に移動し
やすくなるため、これを現像して得られるトナー像に
は、ボケ、流れなどが生じるという不具合があった。本
実施形態の画像形成装置においては、このようなボケ、
流れを防止するために、感光体1表面のフィルミングの
発生を阻止するためのクリーニング装置を設けている。
【0030】次に、図示例の画像形成装置において、感
光体表面をクリーニングするクリーニング装置について
詳説する。
【0031】このクリーニング装置は、図2に示すよう
に、感光体1乃至4に対向配置されたクリーニング器1
7と、該クリーニング器17で使用されるクリーニング
液42を貯溜するクリーニング液タンク52と、該クリ
ーニング液タンク52とクリーニング器17との間でク
リーニング液42を循環させる循環装置とを備えてい
る。
【0032】図1では、このうちクリーニング液タンク
52及び循環装置については、マゼンタの感光体3につ
いてのクリーニング装置についてのみ図示しているが、
他の感光体1、2、4についても同様の構成が採用され
ている。
【0033】マゼンタの感光体3についてのクリーニン
グ装置は、図2からも判るとおり、クリーニング部材と
して、クリーニングローラ50と、クリーニングブレー
ド51とを有している。
【0034】各クリーニングローラ50のまわりには、
絞りローラ53、クリーニング液拡散板54、クリーニ
ング液供給ノズル56が設けられている。上記クリーニ
ングローラ50は、給液性を有する弾性材料、例えばウ
レタン製のフォームローラであって、図示されない駆動
機構によって回転駆動される。
【0035】クリーニングブレード51は、ゴムなどか
らなり、例えば図3に示すように、先端に研磨剤55が
強固に接着されている。研磨剤55としては、たとえば
炭素ケイ素(SiC)やアルミナなどが用いられる。こ
の研磨剤55は、また例えば図4に示すように、クリー
ニングブレード51の先端部分に練り込むように混入し
てもよい。このようにすると、研磨剤55の付着力が一
層強固となり、さらに経時におけるクリーニング性能の
劣化を防止し、また剥がれ落ちによる画像品質の低下を
防ぐことができる。
【0036】さて、クリーニングローラ50は、図2に
示すとおり、ケーシング59内に設ける。ケーシング5
9内には、クリーニングローラ50に隣接して絞りロー
ラ46を設ける。絞りローラ46は、画像形成終了時に
クリーニングローラ50に食い込ませ、吸い込んだクリ
ーニング液42を絞り出すようになっている。
【0037】また、ケーシング59内において、クリー
ニングローラ50の上には、上方のクリーニング液供給
ノズル56から供給されたクリーニング液42をクリー
ニングローラ50の長手方向に拡散させるための前記ク
リーニング液拡散板54が配置されている。クリーニン
グ液供給ノズル56は、クリーニング液供給管33に設
けられている。
【0038】ケーシング59の下部には、そのケーシン
グ59に供給されたクリーニング液42を回収するため
の回収口59aが設けられている。この回収口59aに
は、他端をクリーニング液タンク52の上位に位置させ
たクリーニング液回収管35の一端が接続されている。
【0039】クリーニング液タンク52には、現像液の
液体キャリアとしての溶剤と同じ組成のクリーニング液
42が貯溜されている。該タンク52には汲み上げポン
プ57が設けられていて、該ポンプ57に上記クリーニ
ング液供給管33の下端が接続されている。そして、こ
れらの汲み上げポンプ57、クリーニング液供給管3
3、及び上記クリーニング液回収管35により、クリー
ニング液循環装置が構成されている。
【0040】ところで、このクリーニング装置では、上
記クリーニング液タンク52に形成されたオーバーフロ
ー口52aに、電磁弁36aを備えたオーバーフロー用
パイプ36の一端が接続されている。このパイプ36の
他端側にはクリーニング液42を一時滞留させるための
液溜め部49が形成され、該液溜め部49の端部が現像
液タンク44の上方に位置し、該端部から落下するクリ
ーニング液42が現像液タンク44内に供給されるよう
になっている。
【0041】この液溜め部49内には、クリーニング器
17によって感光体3から回収されてクリーニング液4
2中に取り込まれたトナーを吸着するための電圧印加用
の電源38が接続された電極ローラ37が設けられてい
る。この電極ローラ37に当接するようにトナー回収用
ブレード(スクレイパ)39が設けられ、該ブレード3
9により電極ローラ37に電着されたトナーを掻き落す
ようになっている。そして、この掻き落されたトナーを
受ける回収容器40が設けられている。
【0042】以上のように構成されたクリーニング装置
において、クリーニング動作をおこなってないときに
は、クリーニング液タンク52内のクリーニングの液面
は、クリーニング液循環系内のクリーニング液42がす
べてクリーニング液タンク52に集中した最も高い液位
(以下、停止時液位という)Aになっている。
【0043】クリーニング動作を開始すると、汲み上げ
ポンプ32によってクリーニング液タンク52内のクリ
ーニング液42がクリーニング器17側に汲み上げられ
て、該タンク52内の液位が低下していく。その後、ク
リーニング器17側からクリーニング液タンク52内へ
クリーニング液42が戻り始め、クリーニング器17側
からクリーニング液タンク52内に戻る液量が、該タン
ク52から持ち出される液量と同量になった時点(この
時点の液位を図中に液位Cとして示す)で安定したクリ
ーニング液42の循環が開始される。
【0044】また、このクリーニング器17において、
転写後の感光体3の表面に残留する未転写トナーは、ク
リーニングローラ50によってその付着位置を乱された
のち、クリーニングブレード51により感光体3の表面
から掻き取られる。掻き取られたトナーを含む現像液
は、ケーシング59の回収口59a及びクリーニング液
回収管35を介してクリーニング液タンク52へ戻され
る。
【0045】このようにクリーニング器17により感光
体3から回収したトナーを含む現像液(トナーの固形及
び溶剤)分だけ、クリーニング液循環系の液総量が増加
することにより、クリーニング液タンク52内の液位が
上昇し、オーバーフロー口52aからのオーバーフロー
が始まる。
【0046】特に、図示例の画像形成装置のように、複
数の感光体1、2、3、4に順次対向するように転写紙
22を搬送する場合、転写紙搬送方向上流側の感光体3
に対応して設けられた現像器からのトナーも、クリーニ
ング器17で回収されるため、クリーニング液タンク5
2内の液位の上昇が顕著である。
【0047】オーバーフローしたトナーを含むクリーニ
ング液42は、上記液溜り部49を通って現像液タンク
44に落下供給される。この液溜り部49において、電
極ローラ37にクリーニング液42中のトナーが吸着さ
れ、該電極ローラ37からトナー回収用ブレード39で
回収容器40に回収される。
【0048】上記構成のように、クリーニングローラ5
0とクリーニングブレード51とによって感光体3をク
リーニングするクリーニング装置においては、感光体3
表面は、まずクリーニングローラ50によって、表面に
付着しフィルミング等を起こしている現像液が感光体3
から除去されたり、感光体3表面との付着状態を不安定
にされたりする。
【0049】次に、その下流側でクリーニングブレード
51による残留物の除去が行われる。このとき、感光体
3は、アモルファスシリコン等の高硬度の材料で表面が
被覆されているので、低高度の材料で表面が被覆されて
いる感光体に比して、摺擦力に対する耐性が強いため、
このような研磨剤付きクリーニングブレード51による
クリーニングが可能となるのである。
【0050】また、上記研磨剤付きクリーニングブレー
ド51に用いる研磨剤55としては、粒径が大きすぎる
と感光体3表面に過剰なストレスがかかり、表面を傷付
けてしまうおそれがある。本発明者らが、研磨剤粒径を
種々に変えて、連続的に画像形成を行ったところ、感光
体3が傷付かない程度の研磨剤粒径がわかった。下記の
表1は、研磨剤55としてアルミナを用い、研磨剤付き
クリーニングブレード51を画像形成枚数100枚ごと
に1回30秒間感光体に圧接させる場合と、連続的に感
光体に圧接させる場合との2種類の実験によって得た結
果である。
【0051】
【表1】
【0052】この結果によれば、研磨剤の粒子が0.0
14mmである#1200、及び#1200以下の大粒径
の研磨剤を有するものにおいては感光体表面に傷が付
き、研磨剤粒子の粒径が0.011mmである研磨剤#1
500では感光体表面にやや傷付きぎみであり、粒径が
0.008mmである研磨剤#2000では、傷が付かな
かった。
【0053】これにより、研磨剤付きクリーニングブレ
ード51の研磨剤粒子を0.008以下の小粒径、即ち
#2000以上とすることが望ましいという結果を得
た。このような小粒径の研磨剤を使用することによっ
て、感光体表面を傷付けずに、感光体表面のフィルミン
グの発生を阻止することができる。
【0054】次に、研磨剤付きクリーニングブレード5
1を感光体表面から接離可能に構成した実施形態につい
て説明する。図5に示すとおり、クリーニングブレード
51の接離機構Kには、クリーニングブレード51の接
離のON、OFFを司るソレノイド58と、一端がソレ
ノイド58のプランジャ58aに取り付けられ、かつ長
手方向中心部を回転自在に軸支されたクリーニングブレ
ード51と、そのクリーニングブレード51の軸支部5
1aより先端側に取り付けられたスプリング60とが設
けられている。
【0055】ソレノイド58がOFFのとき、図5中二
点鎖線で示すように、スプリング60によって研磨剤付
きクリーニングブレード51が感光体3から離れる方向
に引き上げられている。ソレノイド58をONすると、
ソレノイド58のプランジャ58aが引かれ、実線で示
すように一端が引き上げられて他端部が軸支部51aを
中心として下がるため、クリーニングブレード51の先
端が前述の研磨剤55を介して感光体3に圧接する。
【0056】上記構成の接離機構Kにより、ソレノイド
58をONし、研磨剤付きクリーニングブレード51を
感光体3に圧接し、またはソレノイド58をOFFし、
クリーニングブレード51を感光体3から離間させる。
接離機構Kを設けると、クリーニングブレード51が感
光体3に圧接している時間を短くして、感光体3表面が
研磨剤55で摺擦されている時間を短くできるので、感
光体3に研磨剤付きクリーニングブレード51を常時圧
接している場合に比して傷などの感光体3表面の劣化を
低減することができ、感光体寿命を長持ちさせることが
できる。
【0057】また、研磨剤付きクリーニングブレード5
1の感光体3への接離のタイミング制御は、手動で行っ
てもよいし、自動で行うようにしてもよい。以下に、自
動で接離制御を行う方法について説明する。自動で接離
制御を行うため、図1に示した画像形成装置に、画像形
成枚数をカウントするカウンタ(図示を省略)とカウン
タの枚数に応じてソレノイド58をON、OFFする制
御回路(図示を省略)を設ける。
【0058】図6の制御ブロック図に示すように、カウ
ンタ100の枚数は制御回路101に送られている。通
常カウンタ100の枚数が所定枚数に満たないとき、研
磨剤付きクリーニングブレード51は感光体3から離間
している。そして、カウンタ100の枚数が所定枚数に
なったら、制御回路101からの出力によってソレノイ
ド58がONされ、クリーニングブレード51が感光体
表面に圧接される。
【0059】この所定枚数とは、通常の画像を連続的に
現像したときに感光体3の表面にフィルミングが発生し
始める平均的な枚数に設定してもよいし、安全率を考慮
してフィルミングが発生しない程度の枚数に設定しても
よい。また、ユーザーが自由に設定できるように構成し
てもよい。
【0060】上記のようにカウンタ100のカウント結
果に応じて、自動的に研磨剤付きクリーニングブレード
51で感光体3をクリーニングするので、接離機構Kを
設けた画像形成装置の操作性が良くなるとともに、クリ
ーニングブレード51と感光体3との接触時間をフィル
ミングの発生を阻止し得る最小限に近い時間にすること
ができ、感光体3の劣化を防止できる。また、フィルミ
ング発生時にクリーニングブレード51を感光体3表面
から離間させていて、画像のボケ、流れ等が発生してし
まうことを防止できるという効果がある。
【0061】また、クリーニングブレード51の感光体
3への接離制御を、装置本体の電源のON、OFFに同
期して行うよう接離機構Kを構成してもよい。すなわ
ち、装置本体の電源がOFF状態の時、クリーニングブ
レード51を感光体3表面から離間させておく。
【0062】そして、装置本体の電源をONするのに同
期してクリーニングブレード51を感光体3表面に圧接
させる。このようにクリーニングブレード51の感光体
3への接離動作を装置本体の電源の投入の有無によって
行うので、研磨剤付きクリーニングブレード51の接触
動作を容易な構成で自動化することができるという効果
がある。
【0063】なお、図示例では、クリーニングブレード
51を接触する位置より感光体回転方向の上流位置で、
感光体にクリーニングローラ50を接触する。しかし、
このようなクリーニングローラ50を設けず、研磨剤付
きのクリーニングブレード51のみで感光体表面をクリ
ーニングするようにしてもよい。
【0064】また、像担持体として単色画像を担持する
感光体1、2、3、4の表面をクリーニングする例を示
したが、像担持体として合成カラー画像を担持する転写
ベルト7の表面をクリーニングする場合でも、同様に適
用することができる。即ち、クリーニングブレード28
を研磨剤付きとしてその研磨剤を介して転写ベルト7の
表面に接触するとともに、転写ベルト7の表面を、クリ
ーニングブレード28で傷が付かない高硬度に形成して
もよい。
【0065】さらに、上述した例では、この発明を湿式
画像形成装置に適用する場合について説明したが、一成
分または二成分現像剤を使用する乾式画像形成装置に
も、同様に適用することができる。
【0066】
【発明の効果】以上のとおり、この発明によれば、研磨
剤付きのクリーニングブレードを研磨剤を介して像担持
体の表面に接触するから、像担持体の表面をクリーニン
グブレードにより摺擦し、研磨剤を用いて、トナー画像
転写後に残留するトナーを取り除いて像担持体上を清掃
するとともに、像担持体上に付着した酸化物等を取り除
いてフィルミングの発生を阻止し、像担持体上のフィル
ミングに起因する画像ボケや画像流れの発生を完全に防
止することができる。
【0067】また、比較的変形の少ないクリーニングブ
レードに研磨剤を付着するから、研磨剤が剥がれ落ちる
おそれが少なく、長期間にわたりフィルミングの発生を
防止することができるとともに、剥がれ落ちた研磨剤に
よって画像形成に悪影響が生ずるおそれも少ない。ま
た、像担持体の表面を、クリーニングブレードで傷が付
かない高硬度に形成するから、クリーニングにより像担
持体に傷が付いて画像品質が劣化するおそれもない。
【0068】請求項2に係る発明によれば、研磨剤の粒
子径を0.008mm以下とするから、研磨剤を微小粒
子としてクリーニングによる像担持体の傷付きを一層防
止することができる。
【0069】請求項3に係る発明によれば、接離機構を
設けるから、必要なときだけクリーニングブレードを像
担持体に接触すればよく、常時接触している場合に比し
て像担持体の劣化を低減し、像担持体の寿命を長くする
ことができる。
【0070】請求項4に係る発明によれば、画像形成枚
数に応じてクリーニングブレードを像担持体に接触する
から、必要な時期に自動的にクリーニングブレードを像
担持体に接触することができ、忘れることなく確実にフ
ィルミングの発生を防止することができる。
【0071】請求項5に係る発明によれば、画像形成装
置本体の電源投入時にクリーニングブレードを像担持体
に接触するから、単純な構成でクリーニングブレードを
像担持体に自動的に接触することができ、必要な時期に
忘れることなく確実にフィルミングの発生を防止するこ
とができる。
【0072】請求項6に係る発明によれば、クリーニン
グブレードの上流位置にクリーニングローラを設けるか
ら、まずクリーニングローラでほぐして像担持体に対す
る吸着力を弱めて後、次にクリーニングブレードで掻き
落とすこととし、クリーニング効果を高めてフィルミン
グの発生を一層確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による電子写真方式の湿式カラー画像
形成装置の要部概略構成図である。
【図2】その1の感光体まわりの概略構成図である。
【図3】その感光体まわりに配置するクリーニングブレ
ードの一例の先端拡大図である。
【図4】他例の先端拡大図である。
【図5】感光体に対するクリーニングブレードの接離機
構説明図である。
【図6】その接離機構を駆動する駆動系の電気ブロック
図である。
【符号の説明】
1 ブラック用感光体(像担持体) 2 シアン用感光体(像担持体) 3 マゼンタ用感光体(像担持体) 4 イエロ用感光体(像担持体) 7 転写ベルト(像担持体) 28 クリーニングブレード(クリーニング部材) 50 クリーニングローラ(クリーニング部材) 51 クリーニングブレード(クリーニング部材) 55 研磨剤 100 カウンタ K 接離機構

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体上に形成したトナー像を転写し
    て後、上記像担持体の表面をクリーニング部材で清掃す
    る画像形成装置において、上記クリーニング部材を研磨
    剤付きのクリーニングブレードで構成して研磨剤を介し
    て同クリーニングブレードを上記像担持体の表面に接触
    するとともに、その像担持体の表面を、上記クリーニン
    グブレードで傷が付かない高硬度としてなる、画像形成
    装置。
  2. 【請求項2】 上記研磨剤の粒子径を0.008mm以
    下としてなる、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 上記クリーニングブレードを、上記像担
    持体に接触し、または上記像担持体から引き離す接離機
    構を設けてなる、請求項1または2に記載の画像形成装
    置。
  4. 【請求項4】 画像形成枚数をカウントするカウンタを
    設け、そのカウンタの出力結果に基づき上記接離機構を
    作動して上記クリーニングブレードを上記像担持体に接
    触してなる、請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 画像形成装置本体の電源投入時に、上記
    接離機構を作動して上記クリーニングブレードを上記像
    担持体に接触してなる、請求項3に記載の画像形成装
    置。
  6. 【請求項6】 上記クリーニング部材として上記クリー
    ニングブレードとともにクリーニングローラを設け、そ
    のクリーニングローラを、上記クリーニングブレードを
    接触する位置より像担持体回転方向の上流位置で上記像
    担持体に接触してなる、請求項1、2、3、4または5
    に記載の画像形成装置。
JP2000114635A 2000-04-17 2000-04-17 画像形成装置 Pending JP2001296781A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000114635A JP2001296781A (ja) 2000-04-17 2000-04-17 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000114635A JP2001296781A (ja) 2000-04-17 2000-04-17 画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001296781A true JP2001296781A (ja) 2001-10-26

Family

ID=18626411

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000114635A Pending JP2001296781A (ja) 2000-04-17 2000-04-17 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001296781A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004170906A (ja) * 2002-11-08 2004-06-17 Kyocera Mita Corp 画像形成装置
JP2005037852A (ja) * 2003-03-03 2005-02-10 Ricoh Co Ltd クリーニング装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置
JP2005091393A (ja) * 2003-09-11 2005-04-07 Ricoh Co Ltd クリーニング装置およびこれを備えた画像形成装置
US7074540B2 (en) 2002-09-20 2006-07-11 Fuji Xerox Co., Ltd. Image forming apparatus
US7110696B2 (en) 2002-09-24 2006-09-19 Ricoh Company, Ltd. Cleaning unit, process cartridge, and image forming apparatus
US7532849B2 (en) 2005-07-06 2009-05-12 Ricoh Company, Ltd. Cleaning device for removing toner from an image bearing member
JP2009237062A (ja) * 2008-03-26 2009-10-15 Ricoh Co Ltd クリーニング装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
US7995950B2 (en) 2005-07-15 2011-08-09 Ricoh Co., Ltd. Image forming apparatus, image forming method and process cartridge involving the use of a cleaning blade that removes toner remaining on a surface of an image bearing member
US8084179B2 (en) 2006-09-04 2011-12-27 Ricoh Company, Ltd. Electrostatic image developing toner having specific variation coefficient of number distribution, two-component developer, image forming method and process cartridge

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7074540B2 (en) 2002-09-20 2006-07-11 Fuji Xerox Co., Ltd. Image forming apparatus
US7110696B2 (en) 2002-09-24 2006-09-19 Ricoh Company, Ltd. Cleaning unit, process cartridge, and image forming apparatus
US7272354B2 (en) 2002-09-24 2007-09-18 Ricoh Company, Ltd. Cleaning unit and image forming apparatus having multiple cleaning blades
JP2004170906A (ja) * 2002-11-08 2004-06-17 Kyocera Mita Corp 画像形成装置
JP2005037852A (ja) * 2003-03-03 2005-02-10 Ricoh Co Ltd クリーニング装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置
JP4519430B2 (ja) * 2003-03-03 2010-08-04 株式会社リコー クリーニング装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置
JP2005091393A (ja) * 2003-09-11 2005-04-07 Ricoh Co Ltd クリーニング装置およびこれを備えた画像形成装置
US7532849B2 (en) 2005-07-06 2009-05-12 Ricoh Company, Ltd. Cleaning device for removing toner from an image bearing member
US7995950B2 (en) 2005-07-15 2011-08-09 Ricoh Co., Ltd. Image forming apparatus, image forming method and process cartridge involving the use of a cleaning blade that removes toner remaining on a surface of an image bearing member
US8084179B2 (en) 2006-09-04 2011-12-27 Ricoh Company, Ltd. Electrostatic image developing toner having specific variation coefficient of number distribution, two-component developer, image forming method and process cartridge
JP2009237062A (ja) * 2008-03-26 2009-10-15 Ricoh Co Ltd クリーニング装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4078171B2 (ja) 画像形成装置
JP2001296781A (ja) 画像形成装置
JP3347663B2 (ja) 画像形成装置
JPH10111629A (ja) 画像形成装置
JP2006309003A (ja) 画像形成装置
JPH06308807A (ja) 電子写真装置
JP2003270948A (ja) 画像形成装置及びキャリア排出・回収方法
JP2004118095A (ja) プロセス装置および画像形成装置
JP5251200B2 (ja) 画像形成装置
JPS5818666A (ja) 複写機の像担体クリ−ニング装置
JPH08179632A (ja) 湿式画像形成装置
JPH0926704A (ja) 湿式画像形成装置
JP2007241013A (ja) 画像形成装置
JP2980654B2 (ja) 潜像担持体のクリーニング兼フィルミング除去装置
JPH0922238A (ja) 湿式画像形成装置
JPH09258626A (ja) 画像形成装置
JPH1138778A (ja) 画像形成装置
JP4730049B2 (ja) 画像形成カートリッジ
JPH1152748A (ja) 画像形成装置
JP4237476B2 (ja) 画像形成装置
JPH08278735A (ja) 湿式画像形成装置
JPH09305067A (ja) 画像形成装置
JP2003186364A (ja) 画像形成装置
JPH11174923A (ja) 画像形成装置
JPH09222805A (ja) 転写・搬送ベルト装置