JPH0922238A - 湿式画像形成装置 - Google Patents

湿式画像形成装置

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JPH0922238A
JPH0922238A JP7192407A JP19240795A JPH0922238A JP H0922238 A JPH0922238 A JP H0922238A JP 7192407 A JP7192407 A JP 7192407A JP 19240795 A JP19240795 A JP 19240795A JP H0922238 A JPH0922238 A JP H0922238A
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JP
Japan
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developer
blade
image forming
forming apparatus
cleaning liquid
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Withdrawn
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JP7192407A
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English (en)
Inventor
Kenichi Shimizu
研一 清水
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0922238A publication Critical patent/JPH0922238A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クリーニング液から現像剤を除去する電極部
材から廃現像剤を掻き取るブレードに廃現像剤が滞留す
ることを防止するために、ブレードに廃現像剤を一時的
に保持する現像剤保持部を設ける。 【解決手段】 クリーニング液52中のトナーを電着す
る電着ローラ47の表面からトナーを掻き取るブレード
49に湾曲部49bを設けると共に、ブレード49を軸
60により装置本体に回転自在に取り付ける。また、湾
曲部49bが下向きとなった状態にあるブレード49の
下方に廃トナータンク70を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ、プリンター等の湿式画像形成装置に係り、詳しく
は、潜像担持体の表面に残留する現像剤を除去するクリ
ーニング器と、クリーニング器で使用するクリーニング
液を貯蔵するクリーニング液タンクと、クリーニング液
中から現像剤を除去する除去装置とを備えた湿式画像形
成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の湿式画像形成装置では、顕
像転写後の潜像担持体の表面に残留する現像剤を除去す
るためのクリーニング液中の現像剤を、除去装置がいわ
ゆる電着の手法により除去している(例えば、特開昭6
2−20979号参照)。これにより、潜像担持体から
除去された現像剤がクリーニング液に混ざり、クリーニ
ング液の現像剤濃度が高くなることに起因するクリーニ
ング不良を回避することができる。
【0003】係る除去装置の具体的な構成としては、例
えば、クリーニング液中にその表面の一部が接触するよ
うな電極部材としての電極ローラを設け、この電極ロー
ラに巻取り可能なウェブ押しつけることによって該ロー
ラから現像剤を除去することで、クリーニング液から現
像剤を除去するものが考えられる。
【0004】また、上記ウェブに代えて板状ブレードを
電極ローラに押しつけることにより、該ローラから現像
剤を除去するものも考えられる。係る除去装置において
は、図5に示すように、クリーニング液にその表面の下
部が触れるように電極ローラ147が設けられている。
そして、この電極ローラ147の近傍には対向電極とし
て機能する液受部159が取り付けられている。さら
に、この電極ローラ147の表面に付着した現像剤を掻
き落すための板状ブレード161が、その先端部が該ロ
ーラに圧接されるように設けられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、巻取り
可能なウェブを用いる除去装置においては、ウェブを定
期的に補充しなければならずその作業が煩雑である。ま
た、ウェブは消耗品であるためランニングコストもかか
る。さらに、ウェブを巻取るためのモータ等の駆動源、
巻取り用のローラ等設けなければならず、画像形成装置
が大型化してしまうという弊害かある。
【0006】一方、板状ブレードを用いる除去装置にお
いては、図5に示すように電極ローラ147から除去さ
れた現像剤が板状ブレード161の表面に堆積したり、
該ブレードの先端部に現像剤が固着したりして、その後
の電極ローラ147からの現像剤の除去不十分になり、
クリーニング液152からの現像剤の除去が良好に行わ
れなくなるという弊害がある。
【0007】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、クリーニング液から
現像剤を除去する電極部材に付着した現像剤を良好に除
去すると共に、画像形成装置を大型化させることのない
除去装置を備えた湿式画像形成装置を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の湿式画像形成装置は、潜像担持体と、前
記潜像担持体の表面に潜像を形成する潜像形成手段と、
前記潜像を現像液を用いて顕像化する現像器と、前記潜
像担持体表面に形成された顕像を転写材に転写する転写
装置と、前記顕像転写後の前記潜像担持体表面に残留す
る現像剤を除去するクリーニング器と、前記クリーニン
グ器で使用するクリーニング液を貯蔵するクリーニング
液タンクと、前記クリーニング液タンクと前記クリーニ
ング器との間でクリーニング液を循環させるクリーニン
グ液循環装置と、前記クリーニング液から現像剤を除去
する除去装置と、を備えた湿式画像形成装置であって、
前記除去装置が、前記クリーニング液にその表面の一部
が接触するように配設された電極部材と、前記電極部材
の表面を移動させる電極部材駆動手段と、前記電極部材
に付着した現像剤を除去すると共に、除去した現像剤を
一時的に保持する現像剤保持部を備えたブレードと、を
有することを特徴とするものである。
【0009】係る請求項1乃至請求項8の湿式画像形成
装置においては、電極部材からブレードにより除去され
た現像剤がその保持部に一時的に保持される。よって、
ブレードの表面に現像剤が堆積することが防止される。
【0010】また、請求項2の湿式画像形成装置は、請
求項1の湿式画像形成装置であって、前記ブレードの前
記電極部材に当接する部分が非導電性であることを特徴
とするものである。
【0011】係る請求項2の湿式画像形成装置おいて
は、ブレードの電極部材に当接する当接部が非導電性で
あるので、当接部が導電性である場合のように当接部に
現像剤が電着し固着することがない。
【0012】また、請求項3の湿式画像形成装置は、請
求項1の湿式画像形成装置であって、前記ブレードが、
前記対向電極に当接する位置と前記現像剤保持部の現像
剤受入口が下向きになる位置との間で移動可能であるこ
とを特徴とするものである。
【0013】係る請求項3の湿式画像形成装置おいて
は、ブレードをその現像剤保持部の現像剤受入口が下に
向くように移動させることにより、現像剤保持部に堆積
した現像剤を除去することができる。
【0014】また、請求項4の湿式画像形成装置は、請
求項3の湿式画像形成装置であって、下向きになった上
記受入口の下部に廃現像剤タンクを設けたことを特徴と
するものである。
【0015】係る請求項4の湿式画像形成装置おいて
は、ブレードをその現像剤保持部の現像剤受入口が下に
なるように移動させることにより、現像剤保持部から廃
現像液タンクに現像剤が落下する。
【0016】また、請求項5の湿式画像形成装置は、請
求項3の湿式画像形成装置であって、前記ブレードを移
動させるブレード移動手段と、前記ブレード移動手段を
制御して、前記ブレードを所定のタイミングで前記対向
電極に当接する位置から前記現像剤保持部の現像剤受入
口が下向きになる位置に移動させる制御手段と、を備え
たことを特徴とするものである。
【0017】係る請求項5の湿式画像形成装置おいて
は、制御手段がブレード移動手段によりブレードを所定
のタイミングでその現像剤保持部の現像剤受入口が下に
なるように移動させるので、操作者が特別な操作をしな
くても、現像剤保持部に堆積した現像剤が除去される。
【0018】また、請求項6の湿式画像形成装置は、請
求項3の湿式画像形成装置であって、前記現像剤保持部
の現像剤受入口が下向きになる位置にある前記ブレード
の先端部に接するように、該先端部から現像剤を除去す
る現像剤除去部材を設けたことを特徴とするものであ
る。
【0019】係る請求項6の湿式画像形成装置おいて
は、ブレードがその現像剤保持部の受入口が下向きにな
るようにように移動した際に、ブレードの先端部が現像
剤除去部材に当接する。よって、該先端部に付着した現
像剤が現像剤除去部材によって除去される。
【0020】また、請求項7の湿式画像形成装置は、請
求項3の画像形成装置であって、前記現像剤保持部の現
像剤受入口が下向きになる位置にある前記ブレードに振
動を付与する振動付与手段を有することを特徴とするも
のである。
【0021】係る請求項7の湿式画像形成装置おいて
は、振動付与手段によりブレードに振動が付与されるの
で、この振動により現像剤が落下し現像剤保持部からの
現像剤の除去がより良好に行われるようになる。
【0022】また、請求項8の湿式画像形成装置は、請
求項1の湿式画像形成装置であって、現像剤保持部に一
時的に保持された現像剤を乾燥させる乾燥手段を有する
ことを特徴とするものである。
【0023】係る請求項8の湿式画像形成装置おいて
は、現像剤保持部の現像剤を乾燥手段で乾燥させること
により、現像剤がクリーニング液を含んで現像剤保持部
に密着しやすい状態となることを防止する。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明を湿式画像形成装置
である電子写真方式の湿式カラー画像形成装置に適用し
た一実施の形態について説明する。図1はその概略構成
図である。まず、図1を用いて装置全体の概略について
説明する。この装置には、それぞれ印字色の異なる画像
を形成する複数の潜像担持体としての感光体1、2、
3、4が設けられている。感光体1はブラック(Bk)
用、感光体2はシアン(C)用、感光体3はマゼンタ
(M)用、感光体4はイエロー(Y)用である。また、
これらの感光体の軸心は鉛直方向の同一平面内に配設さ
れている。更に、鉛直方向の同一平面内で所定の間隔を
あけて回転自在に保持された駆動ローラ5と従動ローラ
6とには、感光体の外周に接触された転写ベルト7が張
設状態で巻回されている。この転写ベルト7は、ポリエ
チレンテレフタレートなどの誘電体により形成され、転
写装置としての転写チャージャ8によって分極されて転
写紙を静電作用により吸引するエンドレスのベルトであ
る。転写チャージャ8は複数設けられ、それぞれ転写ベ
ルト7を間にして感光体に対向配置されている。
【0025】前期感光体1乃至4の右側には縦長の図示
を省略した潜像形成手段としての露光装置が設けられて
いる。この露光装置としては、スキャナなどによって色
分解された画像情報に対応する光信号を半導体レーザか
ら出射させ、そのレーザ光を回転駆動されるポリゴンミ
ラーにより感光体に走査するもので、その走査光路中に
は収束用及びポリゴンミラーの面倒れ補正用のレンズや
レーザ光を偏向するミラーなどが配設されているものを
用いることができる。
【0026】更に、前記感光体のそれぞれの外周には、
帯電チャージャ15と、湿式の現像器16と、クリーニ
ング器17と、除電ランプ18とが配設されている。各
現像器16は、図2に示すように、現像剤としてのトナ
ーが担持液としての溶剤に分散されてなる現像液が供給
される上面開口のケーシング19と、このケーシング1
9内に設けられた現像ローラ20及びリバースローラ2
0aと、ケーシング19内で使用される現像液を貯溜す
る現像液タンク54とを有する。この現像液タンク54
内には、現像液供給管を介してケーシング19内に現像
液を汲み上げる汲み上げポンプが設けられ、また、該ケ
ーシング19の下端には、ケーシング19から現像液タ
ンク54に現像液を回収するための現像液回収管が設け
られている。このポンプ、現像液供給管及び現像液回収
管により現像液循環装置が構成されている。なお、本実
施形態装置におけるクリーニング器17及び該クリーニ
ング器17で使用するクリーニング液を貯溜するクリー
ニング液タンク31等からなるクリーニング装置につい
ては後に説明を加える。
【0027】更に、最下位に位置する前記感光体1の下
部には、給紙カセット21に収納された転写紙22を一
枚ずつ間欠的に引き出す給紙ローラ23と、給紙路24
に案内された転写紙22を前記転写ベルト7に送り出す
レジストローラ25とが設けられている。また、前記従
動ローラ6の近傍には、洗浄液が供給される容器26が
設けられ、この容器26には、転写ベルト7に接触する
フォームローラ27及びクリーニングブレード28が設
けられている。更に、前記駆動ローラ5の上部には、定
着ローラ29とプレスローラ30とが互いに接して回転
自在に設けられ、定着ローラ29を通過する転写紙22
を排紙トレイ31に排出する排紙ローラ32が設けられ
ている。
【0028】以上のように構成されたこの湿式画像形成
装置においては、各感光体1乃至4にはそれぞれ印字色
が異なる画像が形成される。ここでは、最下位に位置す
る感光体1に対する画像形成プロセスについて説明する
が、他の感光体2、3、4に対する画像形成プロセスは
感光体1に対する画像形成プロセスと同様であるので、
説明を省略する。まず、感光体1は回転中に帯電チャー
ジャ15からの電荷により一様に帯電される。ブラック
の印字色に色分解された画像情報に基づき前記露光装置
が駆動され、これにより、この感光体1の帯電部分に静
電潜像が形成される。この静電潜像は現像器16により
現像される。
【0029】一方、給紙ローラ23により引き出された
転写紙22はその先端がレジストローラ25のニップ部
に当接した状態で待機状態に維持され、感光体1の回転
運動に同期して回転するレジストローラ25と駆動ロー
ラ5とにより感光体1と対向する転写位置に搬送され、
そこで感光体1上の現像画像が転写紙22に転写され
る。同様の原理により、次にシアンの印字色に色分解さ
れた画像が感光体2に形成されて転写紙22に転写さ
れ、次にマゼンタの印字色に色分解された画像が感光体
3に形成されて転写紙22に重ね転写され、次にイエロ
ーの印字色に色分解された画像が感光体に形成されて転
写紙22に重ねて転写され、これにより、カラー画像が
得られる。画像が重ねて転写された転写紙22は、転写
ベルト7から分離されて定着ローラ29とプレスローラ
30とにより搬送される過程で転写画像が定着され、排
紙ローラ32により排紙トレイ31に排紙される。ま
た、転写の都度、転写ベルト7に付着する現像液はフォ
ームローラ27及びクリーニングブレード28により除
去される。
【0030】次に、本実施形態装置におけるクリーニン
グ装置について説明する。クリーニング装置は、感光体
1乃至4に対向配置されたクリーニング器17と、該ク
リーニング器17で使用されるクリーニング液52を貯
溜するクリーニング液タンク41と、該クリーニング液
タンク41とクリーニング器17との間でクリーニング
液52を循環させる循環装置とを備えている。図1で
は、このうちクリーニング液タンク41及び循環装置に
ついては、マゼンタの感光体3についてのクリーニング
装置についてのみ図示しているが、感光体1、2、4に
ついても同様の構成が採用されている。
【0031】図2は、マゼンタの感光体3についてのク
リーニング装置の全体を示す拡大図である。クリーニン
グ器17は、ケーシングと、ブラケットを介して装置本
体に取り付けられたクリーニングローラ44と、クリー
ニングブレード58と、クリーニングローラ用の絞りロ
ーラ56と、クリーニング液拡散板57と、クリーニン
グ液供給ノズル55とからなる。上記クリーニングロー
ラ44は給液性を有する弾性材料、例えばスポンジゴム
からなるローラであって、図示されない駆動機構によっ
て回転駆動される。クリーニングブレード58はゴムな
どからなる。
【0032】そして、クリーニング動作を行っていると
きは、ブレードはその自由端を感光体の表面に圧接さ
せ、クリーニングローラ44はその周面を感光体表面に
圧接させ弾性変形させられている。絞りローラ56は、
クリーニングローラ44に圧接するように配設され、ク
リーニングローラ44が吸い込んだクリーニング液52
を絞りだすようになっている。また、クリーニング液供
給ノズル55にはクリーニング液供給管43が接続され
ており、該ノズル55の下方に、該ノズルから供給され
たクリーニング液52をクリーニングローラ44の長手
方向に拡散させるための拡散板57が配置されている。
ケーシングの下端には、該ケーシングに供給されたクリ
ーニング液52を回収するための回収口が設けられてい
る。この回収口には、他端をクリーニング液タンク41
の上位に位置させたクリーニング液回収管45の一端が
接続されている。
【0033】クリーニング液タンク41には、上記担持
液としての溶剤と同じ組成のクリーニング液52が貯溜
されている。該タンク41には汲み上げポンプ42が設
けられていて、該ポンプ42に上記クリーニング液供給
管43の下端が接続されている。そして、この汲み上げ
ポンプ42、クリーニング液供給管43、及び、クリー
ニング液回収管45によりクリーニング液循環装置が構
成される。 (以下、余白)
【0034】図3は、上記クリーニング装置の要部拡大
図である。このクリーニング装置には、上記クリーニン
グ液タンク41内に、上記クリーニング液回収管45の
一端からのクリーニング液52を一時的に滞留させるた
めの樋状の液受け器59を設けている。そして、この液
受け器59はクリーニング液液面の上方に位置し、該回
収管45の一端から落下するクリーニング液52が、樋
状に形成されている液受け器59の一方の縁で受けら
れ、液受け器59内に滞留するようになっている。ま
た、この液受け器59内には、電極部材としての電極ロ
ーラ47が、液受け器59に一時的に溜るクリーニング
液52の液面から頂部(本実施形態では上半分)が露出
するように設けられ、例えばモータからなる電極部材駆
動手段(不図示)により時計回りに回転駆動されるよう
になっている。
【0035】ここで、上記電極ローラ47としては、例
えば金属ローラを用いることができる。また、この電極
ローラ47には、クリーニング器17によって感光体か
ら回収されてクリーニング液中に取り込まれたトナーを
静電的に吸着するための電圧印加用の電源(不図示)が
接続されており、液受け器59がその対向電極となって
いる。また、電極ローラ47によってトナーが分離され
た後のクリーニング液52は、該液受け器59の他方の
縁からオーバーフローして、クリーニング液タンク41
内に収容されるようになっている。
【0036】更に、電極ローラ47の図3中における右
上部にその当接部としての先端部49aが接するよう
に、掻き取り部材としてのブレード49が取り付けられ
ている。また、このブレード49は、先端部49aが例
えばスプリング等の付勢部材(不図示)で電極ローラ4
7に押しつけられるように、軸60を中心に回転自在に
取り付けられていて、先端部49aで電極ローラ47の
表面に電着したトナーを剥ぎ取るようになっている。こ
のブレード49は下方に湾曲した形状(凹形状)を有
し、この湾曲部49bが電着ローラ47から剥ぎ取られ
たトナーを一時的に保持する現像剤保持部として機能す
る。
【0037】また、ブレード49が係る形状を有するの
で、ブレード49の電極ローラ47に接する部分の傾斜
を、従来の板状ブレードを用いた場合(図5参照)より
も容易に急角度とすることができ、ブレード49の表面
に除去されたトナーが堆積しにくくなる。さらに、この
ブレード49では剥ぎ取られたトナーの搬送される距離
が従来の板状ブレードよりも短くなるので、このことに
よってもまたブレード49の表面に除去されたトナーが
堆積しにくくなる。すなわち、従来の板状ブレードを用
いた場合は、ブレードのトナーを剥ぎ取る側の端部から
他端部までトナー搬送しなければならないのに対して、
このブレード49では先端部49aからトナーを保持す
る位置である湾曲部49bまでトナーを搬送すればよく
トナーの搬送距離が短くなり、これによりブレード49
の表面にトナーが堆積しにくくなる。
【0038】また、このクリーニング装置は、クリーニ
ング液タンク41に隣接する位置に、廃現像剤タンクと
しての廃トナータンク70を備えている。このトナータ
ンクには、図4に示すように軸60を中心にブレード4
9が回転することで湾曲部49bに保持されたトナーが
落下するようになっている。すなわち、ブレード49の
回転により下向きとなった現像剤保持部としての湾曲部
49bにおけるトナー受入口の下部に位置するように、
廃トナータンク70が設けられている。
【0039】また、この装置は、ブレード49を回転さ
せ移動させるための例えばロータリーソレノイド等から
なるブレード移動手段(不図示)と、このブレード移動
手段を所定のタイミングで移動させるための例えばマイ
クロプロセッサからなる制御手段(不図示)とを備えて
いる。よって、例えば、100枚の転写紙22に対して
ブレード49を回転させるようにすれば、特別な操作を
することなく廃トナーを廃トナータンク70に回収する
ことができるようになる。
【0040】以上で示したブレード49の、少なくとも
電極ローラ47に接する部分である先端部49aは非導
電性の材料で形成される。これにより、先端部49aを
金属等の導電性材料で形成した場合に生じる先端部49
aにトナーが電着し固着することが防止される。また、
ブレード49は、電極ローラ47から除去されたトナー
が滞留しないように離型性の良い材料で形成することが
望ましい。そこで、この装置では、ブレード49の材料
としてポリアセタールやフッ素系樹脂を用いている。
【0041】なお、以上で説明した、電極ローラ47、
液受部59、ブレード49、及び電極部材駆動手段(不
図示)が、クリーニング液52からトナーを除去する除
去装置を形成する。
【0042】また、このクリーニング装置では、クリー
ニング液タンク41内に収容されたクリーニング液52
が、トナーとともに溶剤も回収するので、その液量が最
初に存在した液量よりも増加してオーバーフローを起こ
す危険がある。そこで、係るクリーニング液タンク41
からのクリーニング液のオーバーフローを防止するため
に、液量の増加した分を現像液タンク54側に供給する
供給ポンプ62と供給管63とを、汲み上げポンプ42
及びクリーニング液供給管43とは別に設けている。そ
して、この汲み上げポンプ62は、タンク41内に設け
られた該タンク内の液位が上昇したか否か検出するフロ
ートスイッチ64のON/OFFによって作動するよう
になっている。なお、供給ポンプ62の送液能力は、液
の増加速度よりも大きくなっている。
【0043】以上のように構成されたクリーニング器1
7においては、転写後の感光体表面に残留したトナー
は、クリーニングローラ44によってその付着位置を乱
されたのち、クリーニングブレード58により感光体表
面から掻き取られる。そして、掻き取られたトナーを含
む現像液は、クリーニング液52と共にクリーニングロ
ーラ44に吸収されて感光体表面から持ち去られる。そ
して、このトナーを含んだクリーニング液52は、一
旦、クリーニングローラ44に吸収され、絞りローラ5
6によって絞りだされたのち、ケーシングの回収口及び
クリーニング液回収管45を介してクリーニング液タン
ク41へ回収される。
【0044】そして、回収されたこのクリーニング液5
2は、トナー濃度の高い状態のままで、まず液受け器5
9に一時的に滞留され、液受け器59内に設けられた電
極ローラ47によって、回収されたクリーニング液52
中のトナーのほとんどが、電極ローラ47側に電着され
る。このトナーは、その先端部49aが電極ローラ47
に当接するようにもうけられたブレード49によって掻
き取られ湾曲部49bに一時的に蓄えられた後、ブレー
ド49の回転により廃トナータンク70に回収される。
【0045】以上の実施形態によれば、上記液受け器5
9は、回収されたクリーニング液52がクリーニング液
タンク41内に混合される前に電極ローラ47と接触さ
せることによって、現像剤濃度が高い状態のクリーニン
グ液52を電極ローラ47と接触させるとともに、クリ
ーニング液52と電極ローラ47との接触時間を増やす
ことができるので、電着効果を高めることができる。
【0046】また、この装置においては、廃トナータン
ク70におけるブレード49の先端部49aが接する位
置に現像剤除去部材としてのスポンジ71を設けること
が望ましい。スポンジ71を設ければ、図4に示すよう
にブレード49が廃トナーを廃トナーボトルに落下させ
るために回転した際に先端部49aがスポンジ71に食
い込む状態となり、先端部49aへのトナー付着がより
良好に防止されるようになる。
【0047】また、この装置においては、上記ロータリ
ーソレノイドを、湾曲部49bのトナー受入口が下向き
の状態(図4に示す状態)にあるブレード49に振動を
付与する振動付与手段として用いることが望ましい。具
体的には、ロータリーソレノイドを短時間の間に繰り返
しON/OFFさせてブレード49に振動を付与する。
これにより、ブレード49からより良好に廃トナーが落
下するようになり、ブレード49でのトナーの滞留や先
端部49aへのトナー付着がより良好に防止されるよう
になる。
【0048】また、この装置においては、湾曲部49b
に一時的に保持された状態にある廃トナー乾燥させる乾
燥手段としてファン72を設けることが望ましい。この
ファン72により風を送り廃トナーを乾燥させれば、廃
トナーがクリーニング液で湿った状態にある場合のよう
に該廃トナーがブレード49に付着することが防止さ
れ、ブレード49における廃トナーの滞留がより良好に
防止されるようになる。
【0049】また、この装置においては、廃トナータン
ク70内の廃トナーの量を検知し、タンク内が廃トナー
で満たされた状態となった場合に操作者に廃トナータン
クの交換を促すための廃トナー検知手段を設けることが
望ましい。該手段としては、例えば廃トナータンクの重
量を検出する重量センサー73を設けておき、検出され
た重量が予め定めた以上の値となった場合に、操作パネ
ル(不図示)に操作に廃トナータンクの交換を促す表示
をする構成を採用することができる。
【0050】
【発明の効果】請求項1乃至請求項8の発明によれば、
ブレードの表面に電極部材から除去された現像剤が堆積
することがないので、該堆積により電極部材からの現像
剤の除去が不十分になり、クリーニング液からの現像剤
の除去が良好行われなくなることが防止され、クリーニ
ング液から現像剤が良好に除去されるようになる。ま
た、電極部材からの現像剤の除去に巻取り可能なウェブ
を用いる場合と異なり、装置が大型化することが防止さ
れる。
【0051】また、請求項2の発明によれば、ブレード
の電極部材に当接する当接部に現像剤か電着し固着する
ことがないので、該固着により電極部材からの現像剤の
除去が不十分になり、クリーニング液からの現像剤の除
去が良好行われなくなることがより良好に防止され、ク
リーニング液から現像剤がより良好に除去されるように
なる。
【0052】また、請求項3乃至請求項7の発明によれ
ば、ブレードを移動させることにより、現像剤保持部に
堆積した現像剤を除去することができるので、簡単な操
作で該除去ができるようになる。
【0053】また、請求項4の発明によれば、ブレード
を移動させることにより現像剤保持部から廃現像液タン
クに現像剤が落下するので、より簡単な操作で堆積した
現像剤の除去ができるようになる。
【0054】請求項5の発明によれば、操作者が特別な
操作をしなくても、現像剤保持部に堆積した現像剤が除
去されるので、より簡単な操作で堆積した現像剤の除去
ができるようになる。
【0055】請求項6の発明によれば、ブレードの先端
部が現像剤除去部材に当接することで該先端部に付着し
た現像剤が除去されるので、該先端部に現像剤が堆積し
固着することがない。よって、該固着により電極部材か
らの現像剤の除去が不十分になり、クリーニング液から
の現像剤の除去が良好に行われなくなることが防止さ
れ、クリーニング液から現像剤が良好に除去されるよう
になる。
【0056】請求項7の発明によれば、ブレードに振動
が付与されることで現像剤保持部からの現像剤の除去が
より良好に行われるようになるので、該除去が不十分で
あることに起因して、電極部材からの現像剤の除去が不
十分になり、クリーニング液からの現像剤の除去が良好
行われなくなることが防止される。よって、クリーニン
グ液から現像剤が良好に除去されるようになる。
【0057】また、請求項8の発明によれば、現像剤を
乾燥手段で乾燥させることで、現像剤がクリーニング液
を含んで現像剤保持部に密着しやすい状態となることが
防止されるので、現像剤保持部からの現像剤の除去がよ
り良好に行われるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る湿式画像形成装置の概略構成を
示す正面図。
【図2】同湿式画像形成装置のクリーニング装置の説明
図。
【図3】同クリーニング装置が備えた除去装置の説明
図。
【図4】同除去装置が備えたブレードの動作を示す説明
図。
【図5】従来の湿式画像形成装置が備えた除去装置の説
明図。
【符号の説明】
17 クリーニング器 19 現像器ケーシング 41 クリーニング液タンク 42 汲み上げポンプ 43 クリーニング液供給管 44 クリーニングローラ 45 クリーニング液回収管 47 電極ローラ 49 ブレード 49a 先端部 49b 湾曲部 52 クリーニング液 54 現像液タンク 55 クリーニング液供給ノズル 56 絞りローラ 57 クリーニング液拡散板 58 クリーニングブレード 59 液受け器 60 軸 62 供給ポンプ 63 供給管 64 フロートスイッチ 70 廃トナータンク 71 スポンジ 72 ファン 73 重量センサー 147 電極ローラ 152 クリーニング液 161 板状ブレード

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】潜像担持体と、前記潜像担持体の表面に潜
    像を形成する潜像形成手段と、前記潜像を現像液を用い
    て顕像化する現像器と、前記潜像担持体表面に形成され
    た顕像を転写材に転写する転写装置と、前記顕像転写後
    の前記潜像担持体表面に残留する現像剤を除去するクリ
    ーニング器と、前記クリーニング器で使用するクリーニ
    ング液を貯蔵するクリーニング液タンクと、前記クリー
    ニング液タンクと前記クリーニング器との間でクリーニ
    ング液を循環させるクリーニング液循環装置と、前記ク
    リーニング液から現像剤を除去する除去装置と、を備え
    た湿式画像形成装置であって、前記除去装置が、前記ク
    リーニング液にその表面の一部が接触するように配設さ
    れた電極部材と、前記電極部材の表面を移動させる電極
    部材駆動手段と、前記電極部材に付着した現像剤を除去
    すると共に、除去した現像剤を一時的に保持する現像剤
    保持部を備えたブレードと、を有することを特徴とする
    湿式画像形成装置。
  2. 【請求項2】請求項1の湿式画像形成装置であって、前
    記ブレードの前記電極部材に当接する当接部が非導電性
    であることを特徴とする湿式画像形成装置。
  3. 【請求項3】請求項1の湿式画像形成装置であって、前
    記ブレードが、前記対向電極に当接する位置と前記現像
    剤保持部の現像剤受入口が下向きになる位置との間で移
    動可能であることを特徴とする湿式画像形成装置。
  4. 【請求項4】請求項3の湿式画像形成装置であって、下
    向きになった上記受入口の下部に廃現像剤タンクを設け
    たことを特徴とする湿式画像形成装置。
  5. 【請求項5】請求項3の湿式画像形成装置であって、前
    記ブレードを移動させるブレード移動手段と、前記ブレ
    ード移動手段を制御して、前記ブレードを前記対向電極
    に当接する位置から前記現像剤保持部の現像剤受入口が
    下向きになる位置に所定のタイミングで移動させる制御
    手段と、を備えたことを特徴とする湿式画像形成装置。
  6. 【請求項6】請求項3の湿式画像形成装置であって、前
    記現像剤保持部の現像剤受入口が下向きになる位置にあ
    る前記ブレードの先端部に接するように、該先端部から
    現像剤を除去する現像剤除去部材を設けたことを特徴と
    する湿式画像形成装置。
  7. 【請求項7】請求項3の画像形成装置であって、前記現
    像剤保持部の現像剤受入口が下向きになる位置にある前
    記ブレードに振動を付与する振動付与手段を有すること
    を特徴とする湿式画像形成装置。
  8. 【請求項8】請求項1の湿式画像形成装置であって、現
    像剤保持部に一時的に保持された現像剤を乾燥させる乾
    燥手段を有することを特徴とする湿式画像形成装置。
JP7192407A 1995-07-05 1995-07-05 湿式画像形成装置 Withdrawn JPH0922238A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016190449A1 (en) * 2015-05-27 2016-12-01 Canon Kabushiki Kaisha Separating device
JP2016224424A (ja) * 2015-05-27 2016-12-28 キヤノン株式会社 分離装置

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US10310418B2 (en) 2015-05-27 2019-06-04 Canon Kabushiki Kaisha Separating device

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