JP2001296067A - Co2冷媒を用いた冷凍システム - Google Patents

Co2冷媒を用いた冷凍システム

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 CO2冷媒を用いた冷凍システムにおいて、
効率の改善と信頼性の確保とを両立させる。 【解決手段】 圧縮機1とガス冷却器Aと一次膨張機構
Cと気液分離用のレシーバ7と二次膨張機構Dと蒸発器
Bとガスインジェクション機構Eと内部熱交換器8とで
冷媒回路を構成する。これによって、内部熱交換器8で
の内部熱交換による効率向上が図られる一方、ガスイン
ジェクション機構Eによるガス冷媒のインジェクション
によって内部熱交換に基づく圧縮機吐出温度の上昇が抑
制されるとともに、気液分離後の液冷媒を蒸発器Bに導
入することによる蒸発エンタルピーの増大に基づいて冷
凍能力が向上し、これらの相乗効果として、冷凍効率の
向上と圧縮機1の信頼性の確保とが両立される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、CO2冷媒を用
いた冷凍システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】CO2冷媒を用いた遷臨界冷凍サイクル
は、CO2冷媒の特性としてその作動圧が高いことか
ら、フロン系冷媒を用いた冷凍サイクルに比べて効率
(成績係数:COP)が悪いという欠点があり、これを
改善する一つの方法として、例えば図6に示すように、
圧縮機1と四方切換弁5と室外熱交換器2と室内熱交換
器3と膨張弁11とで構成される基本的な冷媒回路に、
内部熱交換器8を組み込み、該内部熱交換器8の高圧側
伝熱部8aと低圧側伝熱部8bとを四方切換弁6を介し
て上記室外熱交換器2と室内熱交換器3とに択一的に接
続可能とし、該内部熱交換器8における内部熱交換によ
って冷凍サイクル全体としての効率を高めるようにした
内部熱交換器組込方式が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このように
CO2冷媒を用いた冷凍サイクルの効率改善を目的とし
て冷媒回路に内部熱交換器を組み込んだ場合、効率改善
という目的は達成されるものの、内部熱交換に伴う圧縮
機の吸込温度の上昇に伴ってその吐出温度も上昇するこ
とから、例えば圧縮機に用いられている樹脂絶縁材料の
劣化が早くなり、冷凍システムとして長期稼働時におけ
る信頼性が損なわれるという欠点があった。
【0004】そこで本願発明では、CO2冷媒を用いた
冷凍システムにおいて、冷媒回路への内部熱交換器の組
み込みによる効率の改善効果を、該内部熱交換器の組み
込みに伴う欠点(即ち、圧縮機吐出温度の上昇に起因す
る信頼性の低下)を防止しつつ実現し、高効率化と高信
頼性との両立を図ることを目的としてなされたものであ
る。
【0005】
【発明の技術的背景】本願発明者らは上記課題を解決す
るための手段を研究する過程において、冷媒回路におけ
るガスインジェクション機構に着目した。即ち、このガ
スインジェクション機構は、上記の如き冷媒回路への内
部熱交換器の組み込み手法と同様に、フロン系冷媒とか
CO2冷媒を用いた冷凍サイクルに対する効率改善策と
して提案されているものであって、図7にCO2冷媒を
用いた遷臨界冷凍サイクルにガスインジェクション機構
を組み込んだ冷媒回路の一例を示している。この冷媒回
路は、四方切換弁5の切換操作によって圧縮機1の吐出
口を室外熱交換器2と室内熱交換器3とに、また該圧縮
機1の吸入口を上記室内熱交換器3と室外熱交換器2
に、それぞれ択一的に接続可能とする一方、該室外熱交
換器2と室内熱交換器3とを接続する冷媒路31中に膨
張弁11とレシーバ7と膨張弁12とを順次配置すると
ともに、該レシーバ7の気室と上記圧縮機1の圧縮室と
を制御弁10を備えた冷媒路32により接続することで
回路が構成されている。
【0006】また、図8には、ガスインジェクション機
構を組み込んだ遷臨界冷凍サイクルのP−H線図を示し
ている。これを簡単に説明すると、例えば冷房運転時に
は、ガス冷却器として機能する上記室外熱交換器2の出
口点Eにおける超臨界状態のCO2冷媒を、上記膨張弁
11において一次膨張させて気液二相のCO2冷媒とす
るとともに、この気液二相のCO2冷媒を上記レシーバ
7に導入してここで気液分離する(点F)。そして、分
離された液冷媒は、飽和液冷媒(点H)としてさらに上
記膨張弁12において二次膨張された後、蒸発器として
機能する上記室内熱交換器3に送られる。一方、上記レ
シーバ7において分離されたガス冷媒は、飽和ガス冷媒
(点G)として、上記冷媒路32を通して上記圧縮機1
の圧縮行程途中にある圧縮室内にインジェクションされ
る。
【0007】このように、レシーバ7において分離され
たガス冷媒を圧縮行程途中にある圧縮機1の圧縮室にイ
ンジェクションすることで、該圧縮室内においてCO2
冷媒とインジェクションされたガス冷媒とが混合し冷媒
温度が点Bに対応する温度から点Cに対応するまで低下
することから、圧縮機1の出口における冷媒温度(即
ち、「吐出温度」)は、ガスインジェクションが行われ
ない場合における吐出温度(点D0に対応する温度)よ
りも低い温度(点Dに対応する温度)まで低下すること
になる。
【0008】また、気液分離されたガス冷媒を圧縮機1
側へインジェクションすることで、このインジェクショ
ン量だけ、蒸発器(室内熱交換器3)側における冷媒循
環量はガス冷却器(室外熱交換器2)側における冷媒循
環量よりも少なくなっており、しかも気液分離された後
の液冷媒を膨張弁12において二次膨張させて蒸発器に
導入することから、該蒸発器における単位重量当たりの
蒸発エンタルピーが増加し(図8に「h1」で示すエン
タルピー量)、それだけ冷却能力が大きくなる。これら
の結果、より少ない冷媒循環量で、冷媒循環量減少前に
おける場合と同等の冷凍能力が得られるものである。
【0009】本願発明者らは、このように冷媒回路にガ
スインジェクション機構を組み込むことに基づく利点、
特に圧縮機吐出温度の低下作用、を有効に利用すること
で、内部熱交換器の組み込みによる欠点(即ち、圧縮機
吐出温度の上昇)を可及的に解消することに想到したも
のである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願発明では、かかる技
術背景に立脚し、上記課題を解決するための具体的手段
として次のような構成を採用している。
【0011】本願の第1の発明にかかるCO2冷媒を用
いた冷凍システムでは、CO2冷媒を圧縮する圧縮機1
と、上記圧縮機1から吐出される冷媒を超臨界領域にお
いて放熱させるガス冷却器Aと、上記ガス冷却器Aから
のを一次膨張させる一次膨張機構Cと、上記一次膨張機
構Cからの冷媒を気液分離するレシーバ7と、上記レシ
ーバ7で分離された液冷媒を二次膨張させる二次膨張機
構Dと、上記二次膨張機構Dからの液冷媒を蒸発させる
蒸発器Bと、上記レシーバ7で分離されたガス冷媒を上
記圧縮機1の圧縮室内にインジェクションするガスイン
ジェクション機構Eと、上記圧縮機1に吸入される上記
蒸発器Bからのガス冷媒と系内の液冷媒との間で熱交換
を行わせる内部熱交換器8とを備えたことを特徴として
いる。
【0012】本願の第2の発明では、上記第1の発明に
かかるCO2冷媒を用いた冷凍システムにおいて、上記
内部熱交換器8を、上記ガス冷却器Aが利用側熱交換器
として機能し上記蒸発器Bが熱源側熱交換器として機能
する運転時と、上記ガス冷却器Aが熱源側熱交換器とし
て機能し上記蒸発器Bが利用側熱交換器として機能する
運転時の双方で、上記蒸発器Bからのガス冷媒と上記レ
シーバ7で気液分離された後の液冷媒との間で熱交換を
行うように構成したことを特徴としている。
【0013】本願の第3の発明では、上記第1の発明に
かかるCO2冷媒を用いた冷凍システムにおいて、上記
内部熱交換器8を、上記ガス冷却器Aが利用側熱交換器
として機能し上記蒸発器Bが熱源側熱交換器として機能
する運転時には該蒸発器Bからのガス冷媒と上記ガス冷
却器Aの出口側の液冷媒との間で、上記ガス冷却器Aが
熱源側熱交換器として機能し上記蒸発器Bが利用側熱交
換器として機能する運転時には該蒸発器Bからのガス冷
媒と上記レシーバ7で気液分離された後の液冷媒との間
で、それぞれ熱交換を行うように構成したことを特徴と
している。
【0014】
【発明の効果】本願発明ではかかる構成とすることによ
り次のような効果が得られる。
【0015】 本願の第1の発明にかかるCO2冷媒
を用いた冷凍システムによれば、CO2冷媒を圧縮する
圧縮機1と、上記圧縮機1から吐出される冷媒を超臨界
領域において放熱させるガス冷却器Aと、上記ガス冷却
器Aからの冷媒を一次膨張させる一次膨張機構Cと、上
記一次膨張機構Cからの冷媒を気液分離するレシーバ7
と、上記レシーバ7で分離された液冷媒を二次膨張させ
る二次膨張機構Dと、上記二次膨張機構Dからの液冷媒
を蒸発させる蒸発器Bと、上記レシーバ7で分離された
ガス冷媒を上記圧縮機1の圧縮室内にインジェクション
するガスインジェクション機構Eと、上記圧縮機1に吸
入される上記蒸発器Bからのガス冷媒と系内の液冷媒と
の間で熱交換を行わせる内部熱交換器8とを備えている
ので、上記内部熱交換器8での内部熱交換によって冷凍
効率の向上が図られる一方、上記ガスインジェクション
機構Eによる圧縮機側へのガス冷媒のインジェクション
によって上記内部熱交換器8における内部熱交換に基づ
く圧縮機吐出温度の上昇が抑制されるとともに、気液分
離後の液冷媒を上記蒸発器Bに導入することで単位重量
当たりの蒸発エンタルピーが増大し、冷凍能力が向上す
るものであり、これらの相乗効果として、圧縮機の信頼
性を損なうことなく、高効率を実現することができるも
のである。
【0016】また、基本的な冷媒回路に、内部熱交換器
8とガスインジェクション機構Eとを組み込むという比
較的簡単な回路変更によって効率を高めることができる
ことから、冷凍システムの低コスト化と高効率化の両立
が容易である。
【0017】さらに、気液分離後の液冷媒を蒸発器Bに
導入することで、該蒸発器Bを流れるCO2冷媒の単位
重量当たりの蒸発エンタルピーが大きくとれることか
ら、同一冷凍能力下においては冷媒流量が少なくなり冷
媒流速が低下する。この結果、上記蒸発器Bでの圧力損
失による効率低下が抑制され高い冷凍効率が確保される
とともに、蒸発器Bにおける冷媒流量が少ない分だけ該
蒸発器Bのコンパクト化が促進される。
【0018】 本願の第2の発明にかかるCO2冷媒
を用いた冷凍システムによれば、上記に記載の効果に
加えて次のような特有の効果が奏せられる。即ち、この
発明では、上記内部熱交換器8を、上記ガス冷却器Aが
利用側熱交換器として機能し上記蒸発器Bが熱源側熱交
換器として機能する運転時と、上記ガス冷却器Aが熱源
側熱交換器として機能し上記蒸発器Bが利用側熱交換器
として機能する運転時の双方で、上記蒸発器Bからのガ
ス冷媒と上記レシーバ7で気液分離された後の液冷媒と
の間で熱交換を行うように構成しているので、例えば上
記内部熱交換器8において気液分離前のCO2冷媒と熱
交換させる場合に比して、該内部熱交換器8を流れる冷
媒量が少なくなり、それだけ該内部熱交換器8のコンパ
クト化が促進されることになる。
【0019】 本願の第3の発明にかかるCO2冷媒
を用いた冷凍システムによれば、上記に記載の効果に
加えて次のような特有の効果が奏せられる。即ち、この
発明では、上記内部熱交換器8を、上記ガス冷却器Aが
利用側熱交換器として機能し上記蒸発器Bが熱源側熱交
換器として機能する運転時には該蒸発器Bからのガス冷
媒と上記ガス冷却器Aの出口側の液冷媒との間で、上記
ガス冷却器Aが熱源側熱交換器として機能し上記蒸発器
Bが利用側熱交換器として機能する運転時には該蒸発器
Bからのガス冷媒と上記レシーバ7で気液分離された後
の液冷媒との間で、それぞれ熱交換を行うように構成し
ている。
【0020】従って、特に後者の運転時には、上記レシ
ーバ7で気液分離された後の液冷媒との間で熱交換を行
うように構成していることで、例えば上記内部熱交換器
8において気液分離前のCO2冷媒と熱交換させる場合
に比して、該内部熱交換器8を流れる冷媒量が少なく、
それだけ該内部熱交換器8のコンパクト化が促進される
ことになる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本願発明にかかるCO2
媒を用いた冷凍システムを好適な実施形態に基づいて具
体的に説明する。
【0022】第1の実施形態 図1には、本願発明にかかるCO2冷媒を用いた冷凍シ
ステムを空気調和機に適用した第1の実施形態における
冷媒回路を示しており、同図において符号1は圧縮機、
2は室外熱交換器(特許請求の範囲の「熱源側熱交換
器」に該当する)、3は室内熱交換器(特許請求の範囲
の「利用側熱交換器」に該当する)、4は上記圧縮機1
の吸入口に接続される冷媒路24に設けられたアキュー
ムレータ、5は上記室外熱交換器2と室内熱交換器3と
を上記圧縮機1と冷媒路23に択一的に接続する第1の
四方切換弁、6は上記室外熱交換器2と室内熱交換器3
とを冷媒路23と冷媒路24に択一的に接続する第2の
四方切換弁である。尚、図1においては、上記各四方切
換弁5,6の弁位置を、冷房運転時には実線で、暖房運
転時には破線で、それぞれ示している。
【0023】また、符号7は、第1の膨張弁11と第2
の膨張弁12とを直列に設けた冷媒路23の該各膨張弁
11,12の中間位置に設けられた気液分離用のレシー
バであり、該レシーバ7の気相部は制御弁10を備えた
冷媒路26を介して上記圧縮機1の圧縮室に接続されて
いる。尚、このレシーバ7と冷媒路26と制御弁10に
よって特許請求の範囲の「ガスインジェクション機構
E」が構成されている。
【0024】さらに、符号8は、高圧側伝熱部8aと低
圧側伝熱部8bを備えた内部熱交換器であり、該高圧側
伝熱部8aは上記冷媒路23の上記レシーバ7と第2の
膨張弁12の中間位置に介設され、また低圧側伝熱部8
bは上記冷媒路24に介設されている。
【0025】続いて、上記空気調和機の冷媒回路の作動
を、冷房運転時(即ち、室外熱交換器2が特許請求の範
囲の「ガス冷却器A」として機能し、室内熱交換器3が
特許請求の範囲の「蒸発器B」として機能する運転状
態)を例にとって、図2に示す「P−H線図」を併用し
つつ説明する。
【0026】冷房運転時には、圧縮機1から吐出された
CO2冷媒(ガス冷媒)は、第1の四方切換弁5を介し
て室外熱交換器2に導入され、該室外熱交換器2におい
て超臨界領域で放熱される(図2の点D〜点Eの領
域)。室外熱交換器2から流出する超臨界状態のCO2
冷媒は、第2の四方切換弁6から第1の膨張弁11(特
許請求の範囲の「一次膨張機構C」に該当する)に至
り、該第1の膨張弁11において一次膨張され(図2の
点E〜点Fの領域)、気液二相状態でレシーバ7に導入
されてここで気液分離される(図2の点G及び点H)。
【0027】そして、レシーバ7で分離された液冷媒
は、内部熱交換器8の高圧側伝熱部8aに流入し、その
入口(図2の点H)から出口(図2の点I)へ向かって
流れる間に、その低圧側伝熱部8bをその入口(図2の
点K)から出口(図2の点A)へ向かって流れるガス冷
媒との間で内部熱交換を行った後、第2の膨張弁12
(特許請求の範囲の「二次膨張機構D」に該当する)に
流入し、ここで二次膨張(図2の点I〜点Jの領域)さ
れた後、室内熱交換器3に送られ、その入口(図2の点
J)から出口(図2の点K)を流れる間に蒸発しガス冷
媒とされる。尚、このガス冷媒は再度圧縮機1に吸入さ
れて圧縮されるが、その吸入温度は、室内熱交換器3の
出口温度(図2の点Kに対応する温度)よりも、内部熱
交換器8における内部熱交換による昇温分(図2に
「d」で示す)だけ高い温度(即ち、図2の点Aに対応
する温度)とされる。
【0028】一方、レシーバ7で分離されたガス冷媒
は、冷媒路26を介して圧縮機1の圧縮行程途中にある
圧縮室にインジェクションされる(図2の点G参照)。
このように圧縮機1の圧縮室にガス冷媒がインジェクシ
ョンされこれが該圧縮室内のガス冷媒に混合すること
で、該圧縮室内におけるガス冷媒の冷却と高密度化が促
進されることから、上述のように、内部熱交換によって
圧縮機1の吸入温度が上昇しており、この高い吸入温度
から圧縮が開始されるにも拘わらず、圧縮室内のガス冷
媒の温度は、ガスインジェクション時点の点Bに対応す
る温度から点Cに対応する温度まで一旦低下し、この低
下した温度から再度昇圧昇温され、最終的には点Dに対
応する温度が吐出温度となる。従って、この吐出温度
は、ガスインジェクションに伴う温度低下の影響を受け
ることから、ガスインジェクションが行われずに点Aか
ら点D0まで圧縮される場合の温度(点D0に対応する温
度)よりも低温とされる。
【0029】尚、暖房運転時においては、冷房運転時と
は逆に、室外熱交換器2が蒸発器として機能し、室内熱
交換器3がガス冷却器として機能するが、上記内部熱交
換器8における冷媒の流れ方向は冷房運転時も暖房運転
時も同じとされる。即ち、内部熱交換器8は、常にレシ
ーバ7で気液分離された後の液冷媒と熱交換を行う。
【0030】以上のように、CO2冷媒を用いた遷臨界
冷凍サイクルの冷媒回路に内部熱交換器8とガスインジ
ェクション機構Eとを組み込むことで、該内部熱交換器
8における内部熱交換に伴う圧縮機吐出温度の上昇が、
ガスインジェクションによる冷却作用によって抑制され
ることから、内部熱交換による冷凍能力の増加(図2の
エンタルピー量「c1」)による効率向上効果を、圧縮
機1の信頼性を確保しつつ実現できる。さらに、レシー
バ7で気液分離したガス冷媒を圧縮機1側にインジェク
ションさせた結果、インジェクション量に対応する分だ
け、蒸発器(即ち、冷房運転時における室内熱交換器
3)の冷媒循環量がガス冷却器(即ち、冷房運転時にお
ける室外熱交換器2)側における冷媒循環量が少なくな
っているが、その分だけ単位重量当たりの蒸発エンタル
ピーが増大することから(図2のエンタルピー量
「c2」)、冷凍能力は変わらない。これらの相乗効果
として、圧縮機1の信頼性を損なうことなく、高い効率
を実現することができ、高効率化と高信頼性との両立が
可能となるものである。
【0031】また、上記レシーバ7で気液分離された後
の液冷媒を蒸発器(即ち、冷房運転時における室内熱交
換器3と暖房運転時における室外熱交換器2)に導入す
るものであることから、該蒸発器を流れるCO2冷媒の
単位重量当たりの蒸発エンタルピーが大きくとれ、同一
冷凍能力下においては冷媒流量が少なくなり冷媒流速が
低下する。この結果、蒸発器での圧力損失による効率低
下が抑制され、高い冷凍効率が確保されるとともに、冷
媒流量が少ない分だけ蒸発器のコンパクト化が促進され
ることになる。
【0032】さらに、この実施形態のように、冷房運転
時と暖房運転時の双方で、共に蒸発器から出たガス冷媒
と上記レシーバ7で気液分離された後の液冷媒との間で
熱交換を行うように構成することで、例えば上記内部熱
交換器8において気液分離前のCO2冷媒と熱交換させ
る場合に比して、該内部熱交換器8を流れる冷媒量が少
なくなり、それだけ該内部熱交換器8のコンパクト化が
促進されることになる。
【0033】一方、上記膨張弁10及び膨張弁11の開
度制御を適正に行って上記圧縮機1側へのガスインジェ
クション量を調整することで、圧縮機入力を低下させて
省エネ運転を実現することができる。
【0034】第2の実施形態 図3には、本願発明にかかるCO2冷媒を用いた冷凍シ
ステムを空気調和機に適用した第2の実施形態における
冷媒回路を示しており、また図4及び図5には冷房運転
時及び暖房運転時の「P−H線図」をそれぞれ示してい
る。
【0035】先ず、図3の冷媒回路について説明する
と、同図において、符号1は圧縮機、2は室外熱交換器
(特許請求の範囲の「熱源側熱交換器」に該当する)、
3は室内熱交換器(特許請求の範囲の「利用側熱交換
器」に該当する)、4は上記圧縮機1の吸入口に接続さ
れる冷媒路25に設けられたアキュームレータ、5は上
記室外熱交換器2と室内熱交換器3とを上記圧縮機1と
冷媒路24に択一的に接続する四方切換弁である。ま
た、上記室外熱交換器2と室内熱交換器3とは冷媒路2
1を介して接続されているが、この冷媒路21には第1
の膨張弁11と第2の膨張弁12と第3の膨張弁13と
が直列に介設されるとともに、該第1の膨張弁11と第
2の膨張弁12の中間位置には気液分離用のレシーバ7
が、また第2の膨張弁12と第3の膨張弁13との中間
位置には高圧側伝熱部8aと低圧側伝熱部8bを備えた
内部熱交換器8の高圧側伝熱部8aが介設されている。
さらに、この内部熱交換器8の低圧側伝熱部8bは、そ
の一端が上記冷媒路24に、その他端が上記冷媒路25
にそれぞれ接続されている。また、上記レシーバ7の気
相部は、制御弁10を備えた冷媒路26を介して上記圧
縮機1の圧縮室に接続されている。この実施形態におい
ては、上記レシーバ7と冷媒路26と制御弁10によっ
て特許請求の範囲の「ガスインジェクション機構E」が
構成されている。
【0036】尚、上記第1〜第3の膨張弁11〜13
は、冷房運転時と暖房運転時とでその作動形態が異な
る。即ち、上記室外熱交換器2がガス冷却器として機能
する冷房運転時には、上記第1の膨張弁11は特許請求
の範囲の「一次膨張機構C」として機能し冷媒の一次膨
張を行い、第2の膨張弁12は全開とされ膨張作用を行
わず、第3の膨張弁13は特許請求の範囲の「二次膨張
機構D」として機能し冷媒の二次膨張を行う。一方、暖
房運転時には、上記第1の膨張弁11は特許請求の範囲
の「二次膨張機構D」として機能し冷媒の二次膨張を行
い、第2の膨張弁12は特許請求の範囲の「一次膨張機
構C」として機能し冷媒の一次膨張を行い、第3の膨張
弁13は全開とされ膨張作用を行わない。
【0037】また、図3においては、上記四方切換弁5
の弁位置を、冷房運転時には実線で、暖房運転時には破
線で、それぞれ示している。
【0038】続いて、上記空気調和機の冷媒回路の冷房
運転時と暖房運転時の作動を、図4に示す冷房運転時の
「P−H線図」と図5に示す暖房運転時の「P−H線
図」を併用しつつ説明する。
【0039】冷房運転時の作動 冷房運転時(即ち、室外熱交換器2が特許請求の範囲の
「ガス冷却器A」として機能し、室内熱交換器3が特許
請求の範囲の「蒸発器B」として機能する運転状態)に
は、圧縮機1から吐出されたCO2冷媒(ガス冷媒)
は、四方切換弁5を介して室外熱交換器2に導入され、
該室外熱交換器2において超臨界領域で放熱される(図
4の点D〜点Eの領域)。室外熱交換器2から流出する
超臨界状態のCO2冷媒は、第1の膨張弁11において
一次膨張され(図4の点E〜点Fの領域)、気液二相状
態でレシーバ7に導入され、ここで気液分離される(図
4の点G及び点H)。
【0040】そして、レシーバ7で分離された液冷媒
は、全開状態にある第2の膨張弁12を通って内部熱交
換器8の高圧側伝熱部8aに流入し、その入口(図4の
点H)から出口(図4の点I)へ向かって流れる間に、
その低圧側伝熱部8bをその入口(図4の点K)から出
口(図4の点A)へ向かって流れるガス冷媒との間で内
部熱交換を行った後、第3の膨張弁13において二次膨
張(図4の点I〜点Jの領域)された後、室内熱交換器
3に送られ、その入口(図4の点J)から出口(図4の
点K)を流れる間に蒸発しガス冷媒とされる。尚、この
ガス冷媒は再度圧縮機1に吸入されて圧縮されるが、そ
の吸入温度は、室内熱交換器3の出口温度(図4の点K
に対応する温度)よりも、内部熱交換器8における内部
熱交換による昇温分(図4に「d」で示す)だけ高い温
度(即ち、図4の点Aに対応する温度)とされる。
【0041】一方、レシーバ7で分離されたガス冷媒
は、冷媒路26を介して圧縮機1の圧縮行程途中にある
圧縮室にインジェクションされる(図4の点G参照)。
このように圧縮機1の圧縮室にガス冷媒がインジェクシ
ョンされこれが該圧縮室内のガス冷媒に混合すること
で、該圧縮室内におけるガス冷媒の冷却と高密度化が促
進されることから、上述のように、内部熱交換によって
圧縮機1の吸入温度が上昇しており、この高い吸入温度
から圧縮が開始されるにも拘わらず、圧縮室内のガス冷
媒の温度は、ガスインジェクション時点の点Bに対応す
る温度から点Cに対応する温度まで一旦低下し、この低
下した温度から再度昇圧昇温され、点Dに対応する温度
が吐出温度となる。従って、この吐出温度は、ガスイン
ジェクションに伴う温度低下の影響を受けて、ガスイン
ジェクションが行われず点Aから点D 0まで圧縮される
場合の温度(点D0に対応する温度)よりも低温とされ
る。
【0042】暖房運転時の作動 暖房運転時(即ち、室外熱交換器2が特許請求の範囲の
「蒸発器B」として機能し、室内熱交換器3が特許請求
の範囲の「ガス冷却器A」として機能する運転状態)に
は、圧縮機1から吐出されたCO2冷媒(ガス冷媒)
は、四方切換弁5を介して室内熱交換器3に導入され、
該室内熱交換器3において超臨界領域で放熱される(図
5の点D〜点Eの領域)。室内熱交換器3から流出する
超臨界状態のCO2冷媒は、全開状態の第3の膨張弁1
3を通って内部熱交換器8の高圧側伝熱部8aに流入
し、その入口(図5の点E)から出口(図5の点F)へ
向かって流れる間に、その低圧側伝熱部8bをその入口
(図5の点K)から出口(図5の点A)へ向かって流れ
るガス冷媒との間で内部熱交換を行う。さらに、内部熱
交換器8の高圧側伝熱部8aから出る冷媒は、第2の膨
張弁12において一次次膨張(図5の点F〜点Gの領
域)された後、気液二相状態でレシーバ7に導入され、
ここで気液分離される(図4の点H及び点I)。
【0043】そして、レシーバ7で分離された液冷媒
は、第1の膨張弁11に流入し、ここで二次膨張(図5
の点I〜点Jの領域)された後、室外熱交換器2に送ら
れ、その入口(図5の点J)から出口(図5の点K)を
流れる間に蒸発しガス冷媒とされる。尚、このガス冷媒
は再度圧縮機1に吸入されて圧縮されるが、その吸入温
度は、室外熱交換器2の出口温度(図5の点Kに対応す
る温度)よりも、内部熱交換器8における内部熱交換に
よる昇温分(図5に「d」で示す)だけ高い温度(即
ち、図5の点Aに対応する温度)とされる。
【0044】一方、レシーバ7で分離されたガス冷媒
は、冷媒路26を介して圧縮機1の圧縮行程途中にある
圧縮室にインジェクションされる(図5の点H参照)。
このように圧縮機1の圧縮室にガス冷媒がインジェクシ
ョンされこれが該圧縮室内のガス冷媒に混合すること
で、該圧縮室内におけるガス冷媒の冷却と高密度化が促
進されることから、上述のように、内部熱交換によって
圧縮機1の吸入温度が上昇しており、この高い吸入温度
から圧縮が開始されるにも拘わらず、圧縮室内のガス冷
媒の温度は、ガスインジェクション時点の点Bに対応す
る温度から点Cに対応する温度まで一旦低下し、この低
下した温度から再度昇温され、点Dに対応する温度が吐
出温度となる。従って、この吐出温度は、ガスインジェ
クションに伴う温度低下の影響を受けて、ガスインジェ
クションが行われず点Aから点D0まで圧縮される場合
の温度(点D0に対応する温度)よりも低温とされる。
【0045】以上のように、CO2冷媒を用いた遷臨界
冷凍サイクルの冷媒回路に内部熱交換器8とガスインジ
ェクション機構Eとを組み込むことで、該内部熱交換器
8における内部熱交換に伴う圧縮機吐出温度の上昇が、
ガスインジェクションによる冷却作用によって抑制され
ることから、内部熱交換による冷凍能力の増加(図4及
び図5のエンタルピー量「c1」)による効率向上効果
を、圧縮機1の信頼性を確保しつつ実現できる。さら
に、レシーバ7で気液分離したガス冷媒を圧縮機1側に
インジェクションさせた結果、インジェクション量に対
応する分だけ、蒸発器(即ち、冷房運転時の室内熱交換
器3と暖房運転時の室外熱交換器2)の冷媒循環量がガ
ス冷却器(即ち、冷房運転時の室外熱交換器2と暖房運
転時の室内熱交換器3)側における冷媒循環量が少なく
なっているが、その分だけ単位重量当たりの蒸発エンタ
ルピーが増大しているので(図4及び図5ののエンタル
ピー量「c2」)、冷凍能力は変わらない。これらの相
乗効果として、圧縮機1の信頼性を損なうことなく、高
い効率を実現することができ、高効率化と高信頼性との
両立が可能となるものである。
【0046】また、上記レシーバ7で気液分離した後の
液冷媒を蒸発器(即ち、冷房運転時における室内熱交換
器3と暖房運転時における室外熱交換器2)に導入する
ものであることから、該蒸発器を流れるCO2冷媒の単
位重量当たりの蒸発エンタルピーが大きくとれ、同一冷
凍能力下においては冷媒流量が少なくなり冷媒流速が低
下する。この結果、蒸発器での圧力損失による効率低下
が抑制され、高い冷凍効率が確保されるとともに、冷媒
流量が少ない分だけ蒸発器のコンパクト化が促進される
ことになる。
【0047】さらに、この実施形態のように、冷房運転
時には蒸発器から出たガス冷媒と上記レシーバ7で気液
分離された後の液冷媒との間で熱交換を行うように構成
することで、例えば上記内部熱交換器8において気液分
離前のCO2冷媒と熱交換させる場合に比して、該内部
熱交換器8を流れる冷媒量が少なくなり、それだけ該内
部熱交換器8のコンパクト化が促進されることになる。
【0048】一方、上記膨張弁10及び膨張弁11の開
度制御を適正に行って上記圧縮機1側へのガスインジェ
クション量を調整することで、圧縮機入力を低下させて
省エネ運転を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明にかかる冷凍システムの第1の実施形
態である空気調和機の冷媒回路図である。
【図2】図1に示した空気調和機における冷暖房時のP
−H線図である。
【図3】本願発明にかかる冷凍システムの第2の実施形
態である空気調和機の冷媒回路図である。
【図4】図3に示した空気調和機における冷房運転時の
P−H線図である。
【図5】図3に示した空気調和機における暖房運転時の
P−H線図である。
【図6】内部熱交換器を備えた従来の空気調和機の冷媒
回路図である。
【図7】インジェクション機構を備えた従来の空気調和
機の冷媒回路図である。
【図8】図7に示した従来の空気調和機におけるP−H
線図である。
【符号の説明】
1は圧縮機、2は室外熱交換器、3は室内熱交換器、4
はアキュームレータ、5及び6は四方切換弁、7はレシ
ーバ、8は内部熱交換器、10は制御弁、11〜13は
膨張弁、21〜26は冷媒路、Z1及びZ2は空気調和機
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西川 和幸 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内 (72)発明者 鉾谷 克己 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CO2冷媒を圧縮する圧縮機(1)と、 上記圧縮機(1)から吐出される冷媒を超臨界領域にお
    いて放熱させるガス冷却器(A)と、 上記ガス冷却器(A)からの冷媒を一次膨張させる一次
    膨張機構(C)と、 上記一次膨張機構(C)からの冷媒を気液分離するレシ
    ーバ(7)と、 上記レシーバ(7)で分離された液冷媒を二次膨張させ
    る二次膨張機構(D)と、 上記二次膨張機構(D)からの液冷媒を蒸発させる蒸発
    器(B)と、 上記レシーバ(7)で分離されたガス冷媒を上記圧縮機
    (1)の圧縮室内にインジェクションするガスインジェ
    クション機構(E)と、 上記圧縮機(1)に吸入される上記蒸発器(B)からの
    ガス冷媒と系内の液冷媒との間で熱交換を行わせる内部
    熱交換器(8)とを備えたことを特徴とするCO2冷媒
    を用いた冷凍システム。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記内部熱交換器(8)が、上記ガス冷却器(A)が利
    用側熱交換器として機能し上記蒸発器(B)が熱源側熱
    交換器として機能する運転時と、上記ガス冷却器(A)
    が熱源側熱交換器として機能し上記蒸発器(B)が利用
    側熱交換器として機能する運転時の双方で、上記蒸発器
    (B)からのガス冷媒と上記レシーバ(7)で気液分離
    された後の液冷媒との間で熱交換を行うように構成され
    ていることを特徴とするCO2冷媒を用いた冷凍システ
    ム。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 上記内部熱交換器(8)が、上記ガス冷却器(A)が利
    用側熱交換器として機能し上記蒸発器(B)が熱源側熱
    交換器として機能する運転時には該蒸発器(B)からの
    ガス冷媒と上記ガス冷却器(A)の出口側の液冷媒との
    間で、上記ガス冷却器(A)が熱源側熱交換器として機
    能し上記蒸発器(B)が利用側熱交換器として機能する
    運転時には該蒸発器(B)からのガス冷媒と上記レシー
    バ(7)で気液分離された後の液冷媒との間で、それぞ
    れ熱交換を行うように構成されていることを特徴とする
    CO2冷媒を用いた冷凍システム。
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