JP2001294423A - 表面改質無機系微粒子および無機系微粒子の表面改質方法 - Google Patents

表面改質無機系微粒子および無機系微粒子の表面改質方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 分散安定性に優れ塗膜耐候性を損なわない表
面改質無機系微粒子とそのための表面改質方法を提供す
る。 【解決手段】 表面改質無機系微粒子は、無機系微粒子
の表面に有機金属化合物を付着させてなる表面改質無機
系微粒子において、前記有機金属化合物中の金属原子の
前記無機系微粒子中の金属総原子数に対するモル比が
0.1%以上であることを特徴とする。このような表面
改質無機系微粒子の製造方法は、無機系微粒子に有機金
属化合物を接触させる際に、無機系微粒子と有機金属化
合物を含む混合物を加圧下雰囲気に曝す工程を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面が有機金属化
合物で改質された無機系微粒子と、効率よく、かつ高い
付着率で有機金属化合物を無機系微粒子の表面に導入す
る表面改質方法に関する。
【0002】
【従来の技術】成形用樹脂組成物においては、成形品の
機械的強度を高める等の目的で充填剤として無機系微粒
子が配合されている。このとき、無機系微粒子は、その
ままでは有機成分である樹脂とは馴染まず、有機樹脂に
対する密着性や分散性に欠けるので、無機系微粒子を有
機金属化合物に接触させて無機系微粒子の表面を改質す
ることが行われる。このような有機金属化合物として
は、シランカップリング剤、チタネート系カップリング
剤、アルミネート系カップリング剤等の各種カップリン
グ剤が知られている。
【0003】他方、塗膜やプラスチックフィルムに紫外
線吸収性を付与するために、塗料や造膜組成物に酸化チ
タン等の紫外線吸収性微粒子を配合することも行われて
いるが、酸化チタン等は、その光触媒作用によりマトリ
ックスの樹脂成分を劣化させるという問題があるので、
この光触媒作用を抑制するために、酸化チタン等の無機
系微粒子を、シランカップリング剤で表面処理したり、
シリコーンや各種金属アルコキシド等の有機金属化合物
で表面処理したりしている。各種の有機鎖を有するシラ
ン系化合物がこれまでに開発されてきたため、シランカ
ップリング剤としては、有機樹脂の種類に応じて馴染み
の良い有機鎖を選ぶことが出来るようになっている。そ
こで、シランカップリング剤による表面改質方法では、
シランカップリング剤の種類を選択することにより、有
機樹脂に対する親和性の極めて良い表面改質無機系微粒
子を配合することが出来るようになっている。
【0004】しかし、無機系微粒子の表面改質には以下
のような問題がある。すなわち、無機系微粒子の表面を
シランカップリング剤で効率的に処理するためには溶媒
成分としての水や触媒成分としての酢酸、塩酸等を必要
とするが、酸化亜鉛等の化学的耐性が低い酸化物ではこ
れら水や酢酸、塩酸等を使用しての効率的な表面処理を
行い難い。他方、表面処理工程やその後の乾燥工程等で
無機系微粒子同士の2次凝集が起き易いと言う問題もあ
った。無機系微粒子が微細であると、特に粒子径0.1
μm以下であると、この2次凝集が顕著に起きる。さら
に、前述のようにして表面改質したにもかかわらず、表
面改質無機系微粒子を添加した塗膜の耐久性が低い等、
表面改質効果の持続性にも問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明が解決
しようとする課題は、表面改質効果の持続性に優れた表
面改質無機系微粒子を提供するとともに、この優れた表
面改質無機系微粒子を表面処理工程やその後の乾燥工程
等での2次凝集を起きさせることなく、かつ、前記水や
酢酸、塩酸等を少なく使用しても効率的な表面処理を行
い得る無機系微粒子の表面改質方法を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明者は、従来の表面改質方法で得られた表面改
質無機系微粒子を種々の面から詳しく調査した。その結
果、従来の表面改質方法では無機系微粒子の表面に対す
る有機金属化合物の付着量が十分でないことが、表面改
質効果の持続性を損ない、また、表面処理工程やその後
の乾燥工程等での2次凝集を起きさせている原因である
ことが分かった。そこで、無機系微粒子の表面に対する
有機金属化合物の付着量を高める表面改質方法の開発を
目指し、その条件につき、種々検討し、実験を重ねた結
果、表面処理工程において、無機系微粒子と有機金属化
合物の混合物を加圧下雰囲気に曝せば良いことを見出
し、本発明を完成した。
【0007】したがって、本発明にかかる表面改質無機
系微粒子は、無機系微粒子の表面に有機金属化合物を付
着させてなる表面改質無機系微粒子において、前記有機
金属化合物中の金属原子の前記無機系微粒子中の金属総
原子数に対するモル比が0.1%以上であることを特徴
とする。本発明にかかる、無機系微粒子の表面改質方法
は、無機系微粒子に有機金属化合物を接触させて無機系
微粒子の表面を改質する方法において、前記無機系微粒
子と前記有機金属化合物を含む混合物を加圧下雰囲気に
曝す工程を含むことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施形態】以下では、まず、本発明にかかる無
機系微粒子の表面改質方法に用いる材料を説明し、その
のち、表面方法について述べる。 〔無機系微粒子〕本発明で用いられる無機系微粒子とし
ては、金属、金属硫化物等の金属カルコゲン化物、金属
(水)酸化物、金属の炭化物、窒化物、酸窒化物等を挙
げることができる。これらのうちでも、金属(水)酸化
物が好ましく、熱的安定性、化学的安定性が高く、工業
的に入手し易い。
【0009】上記金属(水)酸化物としては、Ti
2 、ZnO、CeO2 、Fe2 3 等の紫外線遮蔽性
金属(水)酸化物や、Sn(IV) 含有酸化インジウム
(ITO)などのIn系(水)酸化物;Sb(V)含有
酸化スズ等のスズ系(水)酸化物;Cd2 SnO2 、I
n含有酸化亜鉛等の亜鉛系(水)酸化物、アンチモン酸
亜鉛等のアンチモン系(水)酸化物;FeO、Fe3
4 、VO2 、V2 5 、WO 3 、ReO3 、IrO2
RuO2 等の導電性(水)酸化物等の熱線遮蔽性金属
(水)酸化物等を挙げることができる。これらの金属
(水)酸化物は、産業上、優れた透明性の膜形成材料等
が得られるため好ましく、In系(水)酸化物、スズ系
(水)酸化物、亜鉛系(水)酸化物、アンチモン系
(水)酸化物等が、可視光透過性が高く、熱線を選択的
に遮蔽でき、工業的に入手し易いため、特に好ましい。
【0010】本発明で用いられる無機系微粒子は、種々
開発された機能性を有する無機系微粒子であってもよ
く、たとえば、以下の〜に挙げる微粒子を挙げるこ
とができる。 紫外線吸収機能、熱線吸収または反射機能などの光
選択遮断機能、蛍光機能、燐光機能などの発光機能、エ
レクトロクロミック機能などの光透過・遮蔽調節機能を
有する無機系微粒子。 帯電防止機能、導電機能、電磁遮蔽機能などの電気
的機能を有する無機系微粒子。
【0011】 光触媒機能を有する無機系微粒子。 強磁性体などの磁気機能を有する無機系微粒子。 本発明で用いられる無機系微粒子は、X線回折学的に結
晶性であることが好ましく、この場合は機能性が高い。
本発明で用いられる無機系微粒子の粒子径は、透明性の
観点から、好ましくは0.1μm以下であり、さらに好
ましくは0.05μm以下、最も好ましくは0.03μ
m以下である。粒子径は種々の定義によって規定される
が、本発明では、たとえば、分散粒径Ddを挙げること
ができる。分散粒径Ddは、動的光散乱法により測定さ
れた平均粒径である。したがって、本発明で用いられる
無機系微粒子の分散粒径Ddは、好ましくは0.1μm
以下であり、透明性の高い組成物を得るためには、さら
に好ましくは0.05μm以下、特に好ましくは0.0
3μm以下である。1次粒子径としては、たとえば、X
線回折法による結晶子サイズ測定で得られる回折ピーク
のうちの3強線に関して、ウイルソン法によって求めた
結晶子径Dwを挙げることもできる。したがって、本発
明で用いられる無機系微粒子の結晶子径Dwは、透明性
に優れる点で好ましくは0.05μm以下、さらに好ま
しくは0.03μm以下、特に好ましくは0.020μ
m以下である。
【0012】本発明で用いられる無機系微粒子として
は、表面改質の前後で粒子径の2次凝集が抑制された微
粒子が好ましく、無機系微粒子の1次粒子径が0.1μ
m以下であると、表面改質による処理効果が顕著に出現
する。 〔表面処理剤たる有機金属化合物〕本発明で用いられる
有機金属化合物は、無機系微粒子の分散性および耐候性
を向上させるための改質剤として作用する。本発明で
は、有機金属化合物は、分散性のさらなる向上のため
に、他の分散剤と併用することが出来る。本発明で用い
られる有機金属化合物は、たとえば、下記一般式(1)
で示される化合物、または、この化合物の(部分)加水
分解(縮合)物である。
【0013】Ym MXn (1) (但し、Yは有機官能基、Mは金属原子、Xは加水分解
性基、m+n=σ(σはMの原子価)、mは0または1
〜(σ―1)のいずれかの整数、nは1〜σのいずれか
の整数である。) 上記一般式(1)において、Yとしては、アルキル基、
シクロアルキル基、アリール基、アラルキル基およびア
シル基から選ばれる少なくとも1種の置換されていても
良い基であることが好ましい。上記一般式(1)におい
て、Xとしては、ハロゲン原子、OR基(但し、Rは水
素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、
アラルキル基およびアシル基から選ばれる少なくとも1
種の置換されていても良い基である。)およびNH2
から選ばれる少なくとも1種の置換されていても良い基
であることが好ましい。上記OR基のRとしては、アル
キル基が工業的に入手し易く、炭素数1〜20のアルキ
ル基が好ましい。Rにはエトキシエキトシエチル基等の
置換されたアルキル基も含まれる。
【0014】上記一般式(1)において、Mとしては、
2価の金属原子が化学結合し易い点で好ましく、チタ
ン、アルミニウム、ケイ素およびジルコニウムから選ば
れる少なくとも1種の金属原子がさらに好ましく、無機
系微粒子との反応性が特に高く、取扱い易く、工業的に
入手し易い。Mがアルミニウムである有機金属化合物と
しては、たとえば、アルミニウムトリメトキシド、アル
ミニウムトリエトキシド、アルミニウムトリイソプロポ
キシド、アルミニウムトリ−n−ブトキシド、アルミニ
ウムトリ−sec−ブトキシド、アルミニウムトリ−t
ert−ブトキシド、モノsecブトキシアルミニウム
ジイソプロピレート、アルミニウムトリエトキシエトキ
シエトキシド、アルミニウムフェノキシド等のアルミニ
ウムアルコキシドや、ジイソプロポキシアルミニウムエ
チルアセトアセテート、ジイソプロポキシアルミニウム
アルキルアセトアセテート、ジイソプロポキシアルミニ
ウムモノメタクリレート、アルミニウムステアレートオ
キサイドトリマー、イソプロポキシアルミニウムアルキ
ルアセトアセテートモノ(ジオクチルホスフェート)等
の各種アルミニウム系カップリング剤等を例示される。
【0015】Mがチタンである有機金属化合物として
は、たとえば、チタニウムn−ブトキシド、チタニウム
テトラ−tert−ブトキシド、チタニウムテトラ−s
ec−ブトキシド、チタニウムテトラエトキシド、チタ
ニウムテトライソプロポキシド、チタニウムテトラ2−
エチルヘキソキシド、チタニウムテトライソブトキシ
ド、チタニウムラクテート、チタニウムテトラメトキシ
ド、チタニウムテトラ(メトキシプロポキシド)、チタ
ニウムテトラ(メチルフェノキシド)、チタニウムテト
ラn−ノニロキシド、チタニウムテトラn−ブトキシ
ド、チタニウムテトラステアリロキシド、チタニウムビ
ス(トリエタノールアミン)−ジイソプロポキシド等の
チタニウムアルコキシドや、イソプロピルトリイソステ
アロイルチタネート、イソプロピルトリオクタノイルチ
タネート、テトラオクニルビス(ジトリデシルホスファ
イト)チタネート、テトライソプロピルビス(ジオクチ
ルホスファイト)チタネート、イソプロピルトリス(ジ
オクチルパイロホスフェート)チタネート、ビス(ジオ
クチルパイロホスフェート)オキシアセテートチタネー
ト、ビス(ジオクチルパイロホスフェート)エチレンチ
タネート、イソプロピルトリ(ジオクチルホスフェー
ト)チタネート、イソプロピルトリ(N−アミノエチル
−アミノエチル)チタネート、テトラ(2,2−ジアリ
ルオキシメチル−1−ブチル)ビス(ジトリデシル)ホ
スファイトチタネート、イソプロピルジメタクリルイソ
ステアロイルチタネート、イソプロピルトリデシルベン
ゼンスルホニルチタネート、イソプロピルトリクミルフ
ェニルチタネート等の各種チタン系カップリング剤等が
例示される。
【0016】Mがケイ素である有機金属化合物として
は、たとえば、テトラメトキシシラン、テトラエトキシ
シラン、テトライソプロポキシシラン、テトラブトキシ
シラン等のシリコンアルコキシドや、ビニルトリメトキ
シシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリス
(β−メトキシエトキシ)シラン、ビニルトリアセトキ
シシラン等のビニル系シランカップリング剤;N−(2
−アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキ
シシラン、3−N−フェニル−γ−アミノプロピルトリ
メトキシシラン、N,N’−ビス〔3−(トリメトキシ
シリル)プロピル〕エチレンジアミン等のアミノ系シラ
ンカップリング剤;γ−グリシドキシプロピルトリメト
キシシラン、2−(3,4−エボキシシクロヘキシル)
エチルトリメトキシシラン等のエポキシ系シランカップ
リング剤;3−クロロプロピルトリメトキシシラン等の
クロル系シランカップリング剤;3−メタクリロキシプ
ロピルトリメトキシシラン等のメタクリロキシ系シラン
カップリング剤;3−メルカプトプロピルトリメトキシ
シラン等のメルカプト系シランカップリング剤;N−
(1,3−ジメチルブチリデン)−3−(トリエトキシ
シリル)−1−プロパンアミン等のケチミン系シランカ
ップリング剤;N−〔2−(ビニルベンジルアミノ)エ
チル〕−3−アミノプロピルトリメトキシシラン・塩酸
塩等のカチオン系シランカップリング剤;メチルトリメ
トキシシラン、トリメチルメトキシシラン、デシルトリ
エトキシシラン、ヒドロキシエチルトリメトキシシラン
等のアルキル系シランカップリング剤;γ−ユレイドプ
ロピルトリエトキシシラン、ヘキサメチルジシラザン等
の各種シランカップリング剤等が例示される。
【0017】Mがジルコニウムである有機金属化合物と
しては、たとえば、ジルコニウムテトラn−ブトキシ
ド、ジルコニウムテトラtert−ブトキシド、ジルコ
ニウムテトラ2−エチルヘキソキシド、ジルコニウムテ
トライソブトキシド、ジルコニウムテトラエトキシド、
ジルコニウムテトライソプロポキシド、ジルコニウムテ
トラn−プロポキシド、ジルコニウムテトラ(2−メチ
ル−2−ブトキシド)等のジルコニウムアルコキシド
や、ジルコニウムジn−ブトキシド(ビス−2,4−ペ
ンタンジオネート)、ジルコニウムトリn−ブトキシド
ペンタンジオネート、ジルコニウムジメタクリレートジ
ブトキシド等の各種ジルコニウム化合物等が例示され
る。
【0018】本発明で用いられる有機金属化合物には、
上記金属アルコキシドの誘導体である、(部分)加水分
解(縮合)物も含まれる。たとえば、金属アルコキシド
が部分的に加水分解縮合してなる、線状、環状の3量体
をはじめとする、線状(分岐鎖を含むものを含む)環状
の加水分解縮合物が挙げられる。加水分解縮合物の市販
品の一例としては、アルミニウムトリイソプロポキシド
の3量体である環状アルミニウムオキサイドイソプロピ
レート、ポリ(ジブチルチタネート)等を挙げることが
できる。 〔表面改質方法〕本発明にかかる無機系微粒子の表面処
理方法は、前述の無機系微粒子と前述の有機金属化合物
を含む混合物を、加圧下雰囲気に曝す工程を含むことを
特徴とする。
【0019】無機系微粒子と有機金属化合物の混合は、
乾式法、湿式法のいずれもよい。乾式法としては、例え
ば、無機系微粒子を攪拌しながら、有機金属化合物のみ
か有機金属化合物と溶媒とを含む溶液を噴霧する流動床
法や、有機金属化合物のみか有機金属化合物と溶媒とを
含む溶液を無機系微粒子にスプレーしたのち高速攪拌器
中で攪拌するスプレー法等を挙げることができる。湿式
法としては、例えば、無機系微粒子を溶媒中に懸濁さ
せ、有機金属化合物を添加混合する方法等を挙げること
ができる。上記乾式法および湿式法で用いられる溶媒と
しては、有機溶媒が好ましく、たとえば、アルコール
類、ケトン類、脂肪族および芳香族のカルボン酸エステ
ル類、エーテル類、エーテルエステル類、脂肪族および
芳香族の炭化水素類、ハロゲン化炭化水素類のほか、鉱
物油、植物油、ワックス油、シリコーン油等を挙げるこ
とができる。
【0020】汎用性の点から好ましい溶媒としては、常
圧に於ける沸点が40℃〜250℃である、アルコール
類、脂肪族および芳香族炭化水素類、ハロゲン化炭化水
素類、芳香族および脂肪族カルボン酸エステル類、ケト
ン類、(環状)エーテル類、エーテルエステル類、水か
ら選ばれる1種または2種以上の混合溶媒である。上記
有機溶媒としては、たとえば、メタノール、エタノー
ル、n−プロパノール、イソプロピルアルコール、n−
ブタノール、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレン
グリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモ
ノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエ
ーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、エ
チレングリコールメチルエーテルアセテート、エチレン
グリコールエチルエーテルアセテート、エチレングリコ
ールブチルエーテルアセテート、プロピレングリコール
モノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチル
エーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテ
ル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、プ
ロピレングリコールメチルエーテルアセテート、プロピ
レングリコールエチルエーテルアセテート、3−メチル
−3−メトキシブタノール、3−メチル−3−メトキシ
ブチルアセテート、トルエン、キシレン、ベンゼン、シ
クロヘキサン、n−ヘキサン、酢酸エチル、酢酸プロピ
ル、酢酸ブチル、酢酸イソブチル、メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、テト
ラヒドロフラン等を挙げることができる。
【0021】無機系微粒子と有機金属化合物との配合割
合については、無機系微粒子の粒子径および表面積と表
面改質の目的にもよるが、一般的には、有機金属化合物
中の金属原子の無機系微粒子中の金属総原子数に対する
モル比が0.1%以上であり、0.1〜50%であるこ
とが好ましく、1〜20%であることがさらに好まし
い。本発明にかかる無機系微粒子の表面改質方法では、
無機系微粒子と有機金属化合物の混合物に溶媒成分とし
て水を含有していてもよいがこの場合の水の含有量は、
有機金属化合物に対する重量比で1倍以下であることが
好ましく、0.5倍以下であるとさらに好ましく、0.
2以下であると特に好ましい。
【0022】湿式法では、懸濁体中の無機系微粒子濃度
は、一般的には、1〜80%が好ましいが、生産性を高
める上では5wt%以上がさらに好ましく、均一に表面
改質する上では50wt%以下がさらに好ましい。0.
1μm以下の粒子では5〜20wt%が好ましい。この
場合、無機系微粒子、有機金属化合物および溶媒成分か
らなる懸濁体全体に対し、水の量が10wt%以下であ
ることが好ましく、5wt%以下がさらに好ましく、2
wt%以下がより好ましく、1wt%以下が特に好まし
く、0.5wt%以下が最も好ましい。
【0023】湿式法での表面改質処理は、無機系微粒子
と有機金属化合物を攪拌下で混合しつつ行うことが好ま
しく、この場合の攪拌動力は、10kw/m3 以下であ
ることが好ましい。攪拌動力は、1kw/m3 以下であ
ることがより好ましく、0.01〜1kw/m3 である
ことが最も好ましい。攪拌動力が高すぎると表面処理過
程で無機系微粒子が2次凝集を起こすおそれがある。本
発明において、無機系微粒子と有機金属化合物の混合物
を、加圧下雰囲気に曝す方法としては、たとえば、密閉
反応器を使用して、前記混合物を、常圧における溶媒
の沸点以上の温度に加熱する方法、密閉反応器にガス
を導入して気相圧で前記混合物を加圧する方法、等を挙
げることかできる。乾式法では方法が採用し易く、湿
式法では方法、のいずれも採用できる。ここに、上
記密閉反応器としては、汎用の圧力容器が使える。上記
の方法においては、溶媒成分として、水よりも沸点が
低く、水と共沸する有機溶媒を水に加えることによっ
て、加熱温度を下げることが出来る。
【0024】加圧下雰囲気における気相部圧は、大気圧
が1kg/cm2 であるとして、絶対圧1.5kg/c
2 以上が好ましく、3kg/cm2 以上がさらに好ま
しく、5kg/cm2 以上が最も好ましい。上記気相部
圧の上限は、300kg/cm2 以下が好ましく、10
0kg/cm2 以下がさらに好ましく、10kg/cm
2 以下が最も好ましい。加圧雰囲気における温度は、通
常10℃以上であり、好ましくは50℃以上、さらに好
ましくは110℃以上、特に好ましくは150℃以上で
ある。温度の上限は、好ましくは300℃以下、さらに
好ましくは250℃以下、最も好ましくは200℃以下
である。なお、湿式法の場合の温度としては、溶媒の常
圧沸点より高い温度が好ましい。
【0025】上記加圧下雰囲気を保つ時間については、
特に限定はないが、1秒間以上が好ましい。 〔表面改質無機系微粒子〕上記のようにして表面改質さ
れた無機系微粒子は、必要に応じ処理反応系から濃縮乾
固や遠心分離で溶媒を除去したのち、乾燥することによ
り、粉体または分散体として取り扱うことが出来る。し
かし、湿式法で得られる懸濁体は、たとえば、そのまま
あるいは濃縮や溶媒置換して溶媒分散体や可塑剤分散体
として使用することもできる。
【0026】本発明にかかる表面改質無機系微粒子は、
無機系微粒子の表面に有機金属化合物を付着させてなる
表面改質無機系微粒子において、前記有機金属化合物中
の金属原子の前記無機系微粒子中の金属総原子数に対す
るモル比が0.1%以上であることを特徴とし、好まし
くは、単分散度が20以下である。単分散度とは、分散
粒径/1次粒子径で示され、ここで、1次粒子径とはX
線回折学的には、結晶の場合は結晶子径(Dw)であ
り、非晶質である場合は比表面積径で定義される。前記
モル比、すなわち、有機金属化合物の付着量は、表面改
質無機系微粒子の粉末を蛍光X線分析によって求められ
る。なお、有機金属化合物と無機系微粒子の金属成分が
同じ場合は、有機金属化合物を構成する炭素や窒素等の
元素の元素分析を表面改質の前後の微粒子で行い、その
結果から算出した。上記表面改質方法で得られた表面改
質無機系微粒子の場合は、下記の単離操作を行った上
で、有機金属化合物の付着量が測定される。
【0027】表面改質無機系微粒子の単離操作:表面改
質後の溶媒懸濁体を遠心分離し、微粒子濃度が50重量
%以上のケーキを得た後、このケーキの重量の10倍量
の懸濁体と同じ溶媒に再分散させ、再度、遠心分離し
た。得られたケーキをこのケーキの重量の10倍量のア
セトンに再分散させ、再度、遠心分離して、100℃で
真空乾燥を12時間行って、表面改質無機系微粒子を単
離する。有機金属化合物の付着量は、0.2%以上が好
ましく、0.4%以上がさらに好ましく、1%以上が最
も好ましい。
【0028】表面改質無機系微粒子の1次粒子径は、
0.1μm以下が好ましく、分散粒径は、0.2μm以
下が好ましく、0.1μm以下がさらに好ましい。表面
改質無機系微粒子の単分散度は、2以下が好ましく、1
0以下がさらに好ましく、5以下がより好ましく、3以
下が最も好ましい。表面改質無機系微粒子は、バインダ
ー成分を加えて成膜用組成物としたり、マトリクス成分
を加えて成形用組成物としたりすることが出来る。本発
明にかかる表面改質無機系微粒子は以下に示す〜の
特性を有する。 微粒子の組成、構造、機能等が化学的、熱的作用で
損なわれにくく、化学的および熱的な安定性が高い。た
とえば、ZnO系微粒子は、通常、耐酸性が低いが、表
面処理されることによって耐酸性が向上する。熱線遮蔽
性の金属酸化物である、SbでドープされたSnO2
微粒子、SnでドープされたIn2 3系微粒子、In
でドープされたZnO系微粒子では、酸化雰囲気下で加
熱すると熱線遮蔽性が低下するが、表面処理されること
によって耐熱酸化性が高まり、熱線遮蔽性が加熱によっ
て損なわれにくくなる。
【0029】 分散安定性に優れる。 微粒子固有の性質である(光)触媒活性が抑制さ
れ、その結果、経時的ゲル化が起きにくく、耐候性が改
善する。
【0030】
【実施例】以下に、本発明の実施例および比較例を併せ
て示すが、本発明は下記実施例に限定されるものではな
い。なお、以下では、「%」は「重量%」を意味し、
「部」は「重量部」を意味する。以下の実施例および比
較例における評価は次の手法により行った。 <分散性>溶媒分散体について、動的光散乱式粒径分布
測定装置を用い、分散粒径として平均粒径Ddを測定
し、以下の基準で評価した。
【0031】 ○:Dd<0.1μm △:0.1≦Dd<0.2μm ×:Dd≧0.2μm <耐候性>JIS B 7753−93に記載のサンシ
ャインカーボンアーク灯式耐光性および耐候性試験機を
用いて、促進耐候性試験を行なった。初期200時間後
を基準にして、さらに、500hr試験後の塗工品の透
明性(ヘイズ値)の変化から、下記の評価基準にしたが
って、評価した。
【0032】 A:ヘイズ変化が3%未満 B:ヘイズ変化が3%以上10%未満 C:ヘイズ変化が10%以上 ヘイズの測定には、濁度計(日本電色工業社製、NDH
−1001 DP)を用いた。 −実施例1(1)− 添加槽、攪拌機、圧力計、温度計を備えた密閉型反応釜
に、ZnO微粒子(結晶子径Dw=13nm)含有量1
0%のn−ブタノール懸濁体1000部を仕込み、気相
雰囲気を窒素に置換した後、攪拌(攪拌所要動力:0.
2kw/m3 )しながら、有機金属化合物としてのデシ
ルトリメトキシシランを20%含有するn−ブタノール
溶液32部を添加した。その後、反応釜内の温度を11
0℃に昇温し、気相圧(絶対圧)1.8kg/cm2
2時間保持することにより、表面処理されたZnO微粒
子のn−ブタノール懸濁体を得た。このn−ブタノール
懸濁体に遠心分離操作と真空乾燥を施すことにより、実
施例1(1)の表面改質ZnO微粒子粉末を得た。
【0033】得られた表面改質ZnO微粒子粉末10部
をトルエン40部に添加混合し、ホモジナイザーで10
分間処理することにより、無機系微粒子のトルエン分散
体を得た。この分散体におけるZnO微粒子の分散性を
評価した結果は表1に示すとおりである。また、得られ
た表面改質ZnO微粒子粉末10部にアクリル樹脂バイ
ンダー溶液(固形分50%、水酸基価50/固形分、溶
媒:トルエン)20部、トルエン20部を混合し、ホモ
ジナイザーで10分間処理することにより塗料化し、こ
れに、硬化剤として、ヘキサメチレンジイシソアネート
(旭化成工業(株)製デュラネートTPA100)1.
6部を添加し、30分攪拌後に、ガラス板に乾燥膜厚が
8μmとなるよう塗布し、100℃2分乾燥、40℃2
4時間エージングを行うことにより、表面改質ZnO微
粒子を分散含有させた塗膜をガラス板上に形成して、こ
の塗膜の耐候性を評価した結果を表1に示す。
【0034】−実施例1(2)〜1(6)− 懸濁体温度と気相部圧力を表1のように変更したほか
は、実施例1(1)と同様にして、実施例1(2)〜1
(6)の表面改質ZnO微粒子粉末を得て、それぞれの
分散性と塗膜耐候性を評価した結果を表1に示す。な
お、このとき、実施例1(5)では、50℃に昇温した
ところで窒素を圧入しさらに昇温することにより、懸濁
体の温度を62℃、気相圧を7kg/cm2に調製する
ようにした。また、実施例1(6)では、溶媒としての
n−ブタノールを2−ブトキシエタノールに変えるよう
にした。
【0035】−比較例1− 冷却凝縮器、添加槽、攪拌機、圧力計、温度計を備え
た、反応釜に、ZnO微粒子含有量10wt%のn−ブ
タノール懸濁体1000部を仕込み、気相雰囲気を窒素
に置換したのち、攪拌(攪拌所要動力 0.2kw/m
3 )しながら、有機金属化合物として、デシルトリメト
キシシランを20wt%含有するn−ブタノール溶液7
0部を添加した。その後、常温のままで、反応釜内を温
度110℃に昇温し、この常圧(気相圧(絶対圧)1.
0kg/cm2 )雰囲気下での加熱状態を2時間保持す
ることにより、表面処理されたZnO微粒子のn−ブタ
ノール懸濁体を得た。得られた懸濁体から、実施例1
(1)と同様にして表面改質ZnO微粒子粉末を得たの
ち、実施例1(1)と同様にしてその分散性と塗膜耐候
性を評価した。その結果を表1に示す。
【0036】
【表1】
【0037】−実施例2(1)〜2(6)− 表2に示す無機系微粒子、溶媒および有機金属化合物を
用い、表2に示す表面処理条件で、実施例1(1)と同
様にして表面処理を行うことにより6種の懸濁体を得
て、これらの懸濁体に対し実施例1(1)と同様の粉末
化処理を施すことにより、実施例2(1)〜2(6)の
表面改質無機系微粒子粉末を得て、これらのトルエンへ
の分散性を評価した。これらの結果を表2に示す。
【0038】
【表2】
【0039】
【発明の効果】本発明にかかる無機系微粒子は、表面処
理効果が高くて分散安定性に極めて優れる。本発明にか
かる無機系微粒子の表面改質方法は、表面改質効果の高
い表面改質無機系微粒子を容易に得させる。そして、Z
nOのような化学的耐性に劣る無機系微粒子に対しても
効果的に表面改質を施すことが出来る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C01G 49/06 C01G 49/06 Z // C08K 9/04 C08K 9/04 C08L 101/00 C08L 101/00 Fターム(参考) 4G002 AA03 AB05 AE05 4G047 AA02 AA07 AB04 AC03 AD03 4G076 AA02 AB12 BF06 CA02 4J002 AA001 BG021 DE096 DE106 DE116 DE126 DE136 DE186 FB086 FB096 FB166 FD016

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】無機系微粒子の表面に有機金属化合物を付
    着させてなる表面改質無機系微粒子において、前記有機
    金属化合物中の金属原子の前記無機系微粒子中の金属総
    原子数に対するモル比が0.1%以上であることを特徴
    とする、表面改質無機系微粒子。
  2. 【請求項2】単分散度が20以下である、請求項1に記
    載の表面改質無機系微粒子。
  3. 【請求項3】無機系微粒子に有機金属化合物を接触させ
    て無機系微粒子の表面を改質する方法において、前記無
    機系微粒子と前記有機金属化合物を含む混合物を加圧下
    雰囲気に曝す工程を含むことを特徴とする、無機系微粒
    子の表面改質方法。
  4. 【請求項4】前記混合物が溶媒成分として水を含む混合
    物であり、その水含有量が有機金属化合物に対する重量
    比で1倍以下である、請求項3に記載の無機系微粒子の
    表面改質方法。
  5. 【請求項5】前記混合物が、溶媒成分として水よりも沸
    点が低く水と共沸する溶媒をも含む請求項3または4に
    記載の無機系微粒子の表面改質方法。
  6. 【請求項6】前記加圧下雰囲気が、前記混合物をその溶
    媒成分の常圧における沸点よりも高い温度に加熱するこ
    とで作られる、請求項3から5までのいずれかに記載の
    無機系微粒子の表面改質方法。
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