JP2001291244A - 光記録媒体、光記録情報の再生方法並びに再生装置 - Google Patents

光記録媒体、光記録情報の再生方法並びに再生装置

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JP2001291244A
JP2001291244A JP2000102088A JP2000102088A JP2001291244A JP 2001291244 A JP2001291244 A JP 2001291244A JP 2000102088 A JP2000102088 A JP 2000102088A JP 2000102088 A JP2000102088 A JP 2000102088A JP 2001291244 A JP2001291244 A JP 2001291244A
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Junsaku Nakajima
淳策 中嶋
Hitoshi Takeuchi
仁志 竹内
Masaru Nomura
野村  勝
Kenji Ota
賢司 太田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光記録媒体において、リードインの情報の容
量を増加し、リードインの情報量が増えても、ユーザ領
域を減らす必要がなく、また著作権保護の機能をもつ記
録可能な光ディスク及びその再生装置を提供する。 【構成】 ディスクのリードイン領域のピット列3は、
浅いピット2a(深さD1)と深いピット2b(深さD
2)で構成されており、ユーザ領域は一定深さのピット
2aで構成される。ピット列3を再生すると、ピット部
分で反射光量が小さくなることを反映したRF信号、及
び深さの異なる2種類のピット2a,2bで構成されて
いることを反映した極性が異なるTPP信号(タンジェ
ンシャルプッシュプル信号)が得られる。ピット2a,
2bの有無と深さによって3値の記録情報の再生が可能
で、記録密度が大幅に向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光記録媒体、光記
録情報の再生方法並びに再生装置に関し、基板の少なく
とも深さ方向に情報を記録した部位と、基板の面内方向
に情報を記録した部位からなる光記録媒体、及び該光記
録媒体に記録された光記録情報の再生方法並びに再生装
置に関する。また、基板の少なくとも深さ方向に情報を
記録した部位と、基板の面内方向に情報を記録すること
が可能な部位からなる記録可能な光記録媒体、及び該光
記録媒体に記録された光記録情報の再生方法並びに再生
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の光ディスクは、情報を2値化し、
ピットやマークの有無、長さ、幅あるいは位置に対応さ
せる2値記録である。再生専用ディスク(ROMディス
ク)では、基板上に孔(ピット)が設けられることによ
り、情報が記録されるのに対し、相変化ディスク、光磁
気ディスク、色素系ディスク等の記録可能ディスクで
は、基板上の記録層に記録マークが設けられ情報が記録
される。情報は、これらピットやマークの有無・長さ・
幅・基板面内での位置等に置き換えられて記録されてい
る。言い換えると、ピットやマークを用いて、基板面の
面内方向の次元に記録が行われていることになる。ピッ
ト列やマーク列は、円形の基板上に同心円状もしくは螺
旋状に配列されてトラックが形成される。光ビームはこ
のトラックに追従してピット列やマーク列の上を走査
し、ピットやマークによって、反射光量が変化すること
や光の偏光面が回転することを利用して情報が再生され
る。
【0003】また、同心円状もしくは螺旋状に配列され
たピット列、マーク列には通常、内周側から順に番地
(アドレス)が割り当てられており、若い番地領域は、
通常リードインと呼ばれる領域になっている。リードイ
ンには、そのディスク固有の情報等が書き込まれてお
り、ドライブやプレーヤやレコーダがそのディスクに情
報を記録する、もしくはそのディスクの情報を再生する
際に必要な情報を与えている。ディスク固有の情報と
は、例えば、そのディスクの種類(ROM、R、RW、
RAM等)、記録や再生の回転数や線速度、記録する時
のレーザーパワー、ユーザーが使用できる領域のアドレ
ス情報、コンテンツのスクランブルの解除キー等であ
る。スクランブル解除キーとは、コンテンツをスクラン
ブルする際に用いられるキーであり、このキーがないこ
とには、スクランブルを外すことはできなくなってい
る。つまり、スクランブルされたコンテンツを再生する
には、その解除キーが必須になる。これらリードインに
書かれる情報量はディスクの高密度化、高機能化に伴っ
て、ますます、増える傾向にある。
【0004】従来の光記録媒体及び光記録情報の再生方
法並びに再生装置について、図6〜図13に示す第1〜
第3の従来例に基づいて具体的に説明する。図6〜図1
0は、第1の従来例を示す図で、図6はROMディスク
(再生専用ディスク)上に記録されたピットの配列状況
を示す模式図である。基板31の面上に多数のピット3
2からなるピット列33が螺旋状に配列され、情報が記
録されている。図7は、図6に記載された従来のROM
ディスクの螺旋状に配列されたピット列33を、基板3
1の内周から外周にかけて直線的に書き直した模式図で
ある。リードインは内周に設けてあり、その後にユーザ
領域が設けられている。リードイン領域には、ROMデ
ィスクのID(認識情報)やユーザ領域のアドレス情報
や、ユーザ領域に書かれた情報がスクランブルや暗号化
されている場合には、そのスクランブル鍵や暗号化の鍵
が記録されている。ユーザ領域には、映像、音声等の主
情報が記録されており、その内容が著作権保護の対象と
なる際には、この主情報はスクランブルされたり、暗号
化されたりすることとなる。
【0005】図7(a)は、ピット32が基板31の内
周から外周にかけて並んでいる様子を表している。図7
(b)は、基板31の断面を模式的に表したものであ
り、ピット32部分は孔が設けられ凹状になっているこ
とを示している。また、ピット32は一定の深さで作製
されている。図7(c)は、ピット列33を再生する際
に得られるRF信号であり、図7(d)は、ピット列3
3を再生する際に得られるタンジェンシャルプッシュプ
ル信号(TPP信号)である。
【0006】RF信号とTPP信号について、図8〜図
10に基づいて説明する。図8(A)は、ピット32上
をビームスポット34が走行している様子を示す模式図
であり、図8(B)は、その反射光35が2分割受光素
子A,B 36a,36bで構成されるディテクタ37
に導かれている様子を示している。RF信号とTPP信
号はこの2分割受光素子A,Bの出力を用いて、以下の
演算により求められる。 RF =A+B TPP=A−B
【0007】図9は、ピット32の深さとRF信号振幅
及びタンジェンシャルプッシュプル信号(TPP信号)
振幅との関係を示す図である。横軸はピット32の深さ
であって、再生に使用する光の波長(λ)を基準として
示している。nは基板31の屈折率である。本実施例で
は、波長650nm、NA0.65の光学系を用い、0.
6mm厚みで屈折率がおよそ1.5の透明基板のディス
クについて実験を行っている。
【0008】RF信号の振幅は、ピット深さがλ/4n
(108nm)のとき最大値となり、図9の右側の縦軸
はこの値を1として規格化して示している。TPP信号
の振幅は、ピット深さがλ/8n(54nm)のとき最
大となり、図9の左側の縦軸はこの時の値を1として規
格化して示している。TPP信号は、ピット深さλ/4
nを境にして、その極性が反転するが、それを表すため
に、図9では、λ/4n<ピット深さ<λ/2n(21
6nm)の領域でTPP信号の値を負にとっている。
【0009】ここで、TPP信号の極性の反転について
説明する。図9に示した深さD1(86nm)のピット
32aと深さD2(130nm)のピット32bを考え
る。図10は、これらの深さのピット列33を再生した
時のRF信号とTPP信号を示す図である。図10にお
いて光ビームは左から右へ移動している。RF信号は、
どちらのピット部でも反射光量が非ピット部に比べて減
少する。TPP信号は、深さD1のピット部では、ピッ
ト32aの前エッジで正の方向(図10の上方向)にパ
ルスが生じた後、ピット32aの後エッジで負の方向
(図10の下方向)にパルスが生じるのに対し、深さD
2のピット部では、ピット32bの前エッジで負の方向
(図10の下方向)にパルスが生じた後、ピット32b
の後エッジで正の方向(図10の上方向)にパルスが生
じる。この現象を、TPP信号の極性が反転すると表現
し、図9においては、深さD1のピット32aで得られ
ているTPP信号の極性を正、反対の極性を負で示して
いる。
【0010】図7(c)において、光ビームの反射光量
は、ピット部では小さくなり、非ピット部では大きくな
るため、図7(c)のようなRF信号が得られることと
なり、また、図7(d)において、ピット深さは一定に
作製されているので、TPP信号は、どのピットでも同
じ極性になっている。
【0011】次に、図11は、第2の従来例の記録可能
ディスクのマーク列の構成を示す模式図、及び記録可能
ディスクに記録された情報を再生した際に得られる信号
の波形を示す図である。図11(a)は記録可能なディ
スクの面上に書き込まれた多数のマーク45からなるマ
ーク列46を、基板41の内周から外周にかけて直線的
に書き直した模式図である。記録可能なディスクには、
通常グルーブ44と呼ばれる光ビームの案内溝が設けら
れており、光ビームはこのグルーブ44もしくはグルー
ブ間にできるランドを追従しながら、マーク45を書き
込むことになる。マーク45の書き込みは、グルーブ、
ランドのどちらか片方、もしくは両方に書き込まれる。
図11に示す例は、グルーブ44にマーク45が書き込
まれる例である。
【0012】図11(b)は、ディスクの断面を模式的
に示した図であり、マーク部分はピットのように孔が設
けられているのではなく、基板41上に設けられた記録
層において、光の反射率がマーク45部と非マーク部と
で異なっているのみである。図11(c)は、マーク列
46を再生する際に得られるRF信号であり、マーク部
分の反射光量が、非マーク部分の反射率より小さくなっ
ている場合を示している。図11(d)は、このマーク
列46を再生する際に得られるタンジェンシャルプッシ
ュプル信号(TPP信号)である。マーク45はグルー
ブ44上に深さ一定で形成されているので、TPP信号
はどのマーク45でも同じ極性になっている。
【0013】第3の従来例を図12,図13に基づいて
説明する。図12は、相変化記録層を用いた記録可能デ
ィスクの未記録時の様子を示す模式図である。基板51
の面上にグルーブ54と呼ばれる案内溝が螺旋状に配列
され、情報は案内溝に沿ってマーク55の形で記録され
る。グルーブ54の1部はピット52になっており、書
き換えるべきでない情報は、ピット52によって記録さ
れている。
【0014】図13は、図12に示す記録可能ディスク
のマーク列とピット列の構成を示す模式図、及びこの記
録可能ディスクを再生した際に得られる信号の波形を示
す図である。図13(a)は、記録可能ディスクの螺旋
状のグルーブ54にマーク55が記録された様子を、基
板51の内周から外周にかけて直線的に書き直した模式
図である。マーク55の書き込みは、グルーブ・ランド
のどちらか片方、もしくは両方に書き込まれる。図13
は、グルーブ54にマーク55が書き込まれる場合につ
いて示している。リードインは内周に設けてあり、その
後にユーザ領域が設けられている。リードイン領域に
は、ディスクのID(認識情報)やユーザ領域のアドレ
ス情報や、ユーザ領域に書かれた情報がスクランブルや
暗号化されている場合には、そのスクランブル鍵や暗号
化の鍵が書かれている。ユーザ領域には、映像、音声等
の主情報が記録されており、その内容が著作権保護の対
象となる際には、この主情報はスクランブルされたり、
暗号化されたりすることとなる。
【0015】図13(a)は、マーク55とピット52
が基板51の内周から外周にかけて並んでいる様子を表
している。図13(b)は、ディスクの断面を模式的に
表したものであり、ピット部分は孔が設けられ凹状にな
っていることを示している。また、ピット52は一定の
深さで作製されている。マーク部分55はピット52の
ように孔が設けられているわけではなく、基板上に設け
られた記録層において、光の反射率がマーク部と非マー
ク部とで異なっているのみである。グルーブ54とピッ
ト52の深さは同じであってもよいが、マーク55の信
号品質を良好にするには、より浅いグルーブ54が好ま
しく、ピット52の信号品質を良好にするには、λ/4
n程度の深さが好ましいため、ピットの深さをグルーブ
の深さより深くする方がよい。ここで、λは光の波長、
nはディスク基板の屈折率である。図13(c)は、こ
のマーク列56、ピット列53を再生する際に得られる
RF信号であり、マーク部分の反射率が、非マーク部分
の反射率より小さくなっている場合を示している。図1
3(d)は、このマーク列56、ピット列53を再生す
る際に得られるタンジェンシャルプッシュプル信号(T
PP信号)である。マーク55はグルーブ54上に深さ
一定で形成されており、またピット52は同じ深さで形
成されているので、TPP信号は、どのマークやピット
でも同じ極性になっている。
【0016】第3の従来例においても、ピット52とビ
ームスポットの関係は図8に示した第1の従来例と同様
であるので、RF信号とTPP信号は、ディテクタ6の
2分割受光素子A,Bのの出力を用いて、以下の演算に
より求められる。 RF =A+B TPP=A−B
【0017】また、第3の従来例においても、第1の従
来例において行った実験と同様に、波長650nm、N
A0.65の光学系を用い、0.6mm厚みで屈折率がお
よそ1.5の透明基板のディスクについて実験を行った
結果、図9に示すRF信号振幅及びTPP信号振幅とピ
ット深さの関係と同様の関係が得られた。すなわち、R
F信号はピット深さがλ/4n(108nm)のとき最
大値をとり、TPP信号振幅はピット深さがλ/8n
(54nm)及び3λ/8n(162nm)のとき最大
となる。TPP信号はピット深さλ/4nを境にして、
その極性が反転し、図4に示すように、λ/4n<ピッ
ト深さ<λ/2n(216nm)の領域でTPPの値は
負になる。
【0018】図13(c)において、光ビームの反射光
量は、ピット部では小さくなり、非ピット部では大きく
なり、かつマーク部では反射率が小さく、非マーク部で
は反射率が大きいため、図のようなRF信号が得られる
こととなる。また、図13(d)において、ピット52
の深さは一定に作製されているので、TPP信号は、ど
のピットでも同じ極性になっており、マーク部のTPP
信号もピットと同じ極性になっている。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】ROMディスクにおい
て、リードインに書き込まれる情報量が増えるほどリー
ドインには大きな容量(広い領域)が必要となり、ユー
ザが使用できる領域が減ってしまう。また、記録可能デ
ィスクにおいても、リードインに書き込まれる情報量が
増えるほどリードインには大きな容量(広い領域)が必
要となり、ユーザが書き込み可能な領域が減ってしまう
という問題がある。また、著作権保護の観点からは、保
護されるべきコンテンツが記録されたROMディスクの
情報が容易に他の記録可能ディスクへコピーされること
は望ましくないが、従来の再生専用ディスクは基板面の
面内方向の次元に記録が行われているため、原理的に、
ROMディスクの情報は、他の記録可能ディスクへ移す
ことが可能であり、著作権保護の機能が低い。また、従
来の記録可能ディスクにおいても、ピットやマークを用
いて、基板面の面内方向の次元に情報を記録しているた
め、原理的に、その内容は、他の記録可能ディスクへ移
すことが可能であり、著作権保護の機能が低い。
【0020】本発明は、以上のような問題を解決するた
めになされたものであり、リードインの容量を増加する
ことができ、リードイン領域に記録すべき情報量が多く
なったとしてもリードイン領域を広くすることがない、
すなわちユーザが使用できる領域を大きくすることがで
きると共に、著作権保護されるべきコンテンツが記録さ
れたROMディスク及び記録可能ディスクのコピー(ク
ローン)作製を防止することができる光記録媒体、光記
録情報の再生方法、並びに再生装置を提供するものであ
る。また、本発明は、光記録媒体に固有の認識情報を認
識する認識方法、及び認識装置を提供するものである。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するためになされたものであって、その第1の技術
手段は、基板上に、該基板の面内方向と深さ方向のう
ち、少なくとも深さ方向に情報を記録した部位と、前記
基板の面内方向に情報を記録した部位を備えている光記
録媒体であることを特徴とする。
【0022】第2の技術手段は、基板上に、ピットの有
無・長さ・幅・位置あるいは深さのうち、少なくともピ
ットの深さにより、情報を記録した部位と、ピットの有
無・長さ・幅・あるいは位置のうち、少なくとも1つに
より情報を記録した部位を備えている光記録媒体である
ことを特徴とする。
【0023】第3の技術手段は、第2の技術手段の光記
録媒体において、前記基板上に、少なくとも2種類の深
さをもつピットで深さ方向に情報を記録した部位を備え
ていることを特徴とする。
【0024】第4の技術手段は、第3の技術手段の光記
録媒体において、前記少なくとも2種類の深さをもつピ
ットで深さ方向に情報を記録した部位において、前記2
種類の深さのピットから得られるタンジェンシャルプッ
シュプル信号の極性が異なることを特徴とする。
【0025】第5の技術手段は、第3または第4の技術
手段の光記録媒体において、前記少なくとも2種類の深
さをもつピットで深さ方向に情報を記録した部位におい
て、前記2種類の深さ(D1,D2)をもつピットが、
再生に用いる光の波長をλ、基板の屈折率をnとすると
き、 λ/8n<D1<λ/4n かつ λ/4n<D2<3
λ/8n を満たすことを特徴とする。
【0026】第6の技術手段は、第1〜第5の技術手段
の光記録媒体において、前記基板の面内方向と深さ方向
のうち、少なくとも深さ方向に情報を記録した部位に
は、付加情報が少なくとも深さ方向に記録されているこ
とを特徴とする。
【0027】第7の技術手段は、第6の技術手段の光記
録媒体において、前記基板の面内方向に情報を記録した
部位には、主情報が記録されていることを特徴とする。
【0028】第8の技術手段は、第6または第7の技術
手段の光記録媒体において、前記付加情報は、他の記録
媒体にコピーされてはならない情報であることを特徴と
する。
【0029】第9の技術手段は、第6または第7の技術
手段の光記録媒体において、前記付加情報は、前記主情
報のスクランブルや暗号化の解除鍵等の前記主情報の再
生に必要な情報であることを特徴とする。
【0030】第10の技術手段は、第6または第7の技
術手段の光記録媒体において、前記付加情報は、前記光
記録媒体の認識(ID)情報等の前記光記録媒体固有の
情報であることを特徴とする。
【0031】第11の技術手段は、第1〜第5の技術手
段の光記録媒体において、前記基板の面内方向と深さ方
向のうち、少なくとも深さ方向に情報を記録した部位に
おいて、深さの異なるピットの存在自体が前記光記録媒
体の認識情報になっていることを特徴とする。
【0032】第12の技術手段は、光記録媒体上の少な
くとも2種類の深さをもつピットで情報を記録した部位
において、前記ピットから得られるタンジェンシャルプ
ッシュプル信号の極性を用いて記録データを再生する光
記録情報の再生方法であることを特徴とする。
【0033】第13の技術手段は、光記録媒体上の少な
くとも2種類の深さをもつピットで情報を記録した部位
において、前記ピットから得られる反射光量に基く信号
と、前記ピットから得られるタンジェンシャルプッシュ
プル信号の極性を組み合わせて記録データを再生する光
記録情報の再生方法であることを特徴とする。
【0034】第14の技術手段は、第12または第13
の技術手段の光記録情報の再生方法において、前記光記
録媒体上のピットの有無・長さ・幅あるいは位置のう
ち、少なくとも1つにより情報を記録した部位では、反
射光量に基く信号から記録データを再生することを特徴
とする。
【0035】第15の技術手段は、光記録媒体上の少な
くとも2種類の深さをもつピットで情報を記録した部位
において、前記ピットから得られるタンジェンシャルプ
ッシュプル信号の極性を用いて記録データを再生する光
記録情報の再生装置であることを特徴とする。
【0036】第16の技術手段は、光記録媒体上の少な
くとも2種類の深さをもつピットで情報を記録した部位
において、前記ピットから得られる反射光量に基く信号
と、前記ピットから得られるタンジェンシャルプッシュ
プル信号の極性を組み合わせて記録データを再生する光
記録情報の再生装置であることを特徴とする。
【0037】第17の技術手段は、第15または第16
の技術手段の光記録情報の再生装置において、前記光記
録媒体上のピットの有無・長さ・幅あるいは位置のう
ち、少なくとも1つにより情報を記録した部位では、反
射光量に基く信号から記録データを再生する光記録媒体
の再生装置であることを特徴とする。
【0038】第18の技術手段は、基板の面内方向と深
さ方向のうち、少なくとも深さ方向に深さの異なるピッ
トで情報を記録した部位において、深さの異なるピット
の存在自体が、固有の認識情報になっている光記録媒体
の前記ピットから得られるタンジェンシャルプッシュプ
ル信号の極性を用いて前記光記録媒体を認識する光記録
媒体の認識装置であることを特徴とする。
【0039】第19の技術手段は、基板上に深さの異な
るピットで深さ方向に情報を記録した部位を備えている
光記録情報の認識方法において、前記深さの異なるピッ
トの存在自体が、固有の認識情報になっており、前記ピ
ットから得られるタンジェンシャルプッシュプル信号の
極性を用いて前記固有の認識情報を認識する光記録媒体
の認識装置であることを特徴とする。
【0040】第20の技術手段は、基板上に、該基板の
面内方向と深さ方向のうち、少なくとも深さ方向に情報
を記録した部位と、前記基板の面内方向に情報を記録可
能な部位を備えている記録可能な光記録媒体であること
を特徴とする。
【0041】第21の技術手段は、基板上に、ピットの
有無・長さ・幅・位置あるいは深さのうち、少なくとも
ピットの深さにより情報を記録した部位と、マークの有
無・長さ・幅・あるいは位置のうち、少なくとも1つに
より情報を記録可能な部位を備えている記録可能な光記
録媒体であることを特徴とする。
【0042】第22の技術手段は、第21の技術手段の
記録可能な光記録媒体において、前記基板上に、少なく
とも2種類の深さをもつピットで深さ方向に情報を記録
した部位を備えていることを特徴とする。
【0043】第23の技術手段は、第22の技術手段の
記録可能な光記録媒体において、前記少なくとも2種類
の深さをもつピットで深さ方向に情報を記録した部位に
おいて、前記2種類の深さのピットから得られるタンジ
ェンシャルプッシュプル信号の極性が異なることを特徴
とする。
【0044】第24の技術手段は、第22または第23
の技術手段の記録可能な光記録媒体において、前記少な
くとも2種類の深さをもつピットで深さ方向に情報を記
録した部位において、前記2種類の深さ(D1,D2)
をもつピットが、再生に用いる光の波長をλ、基板の屈
折率をnとするとき、 λ/8n<D1<λ/4n かつ λ/4n<D2<3
λ/8n を満たすことを特徴とする。
【0045】第25の技術手段は、第20〜24の技術
手段の記録可能な光記録媒体において、前記基板の面内
方向と深さ方向のうち、少なくとも深さ方向に情報を記
録した部位には、付加情報が少なくとも深さ方向に記録
されていることを特徴とする。
【0046】第26の技術手段は、第25の技術手段の
記録可能な光記録媒体において、前記基板の面内方向に
情報を記録した部位には、主情報が記録されていること
を特徴とする。
【0047】第27の技術手段は、第25または第26
の技術手段の記録可能な光記録媒体において、前記付加
情報は、他の記録媒体にコピーされてはならない情報で
あることを特徴とする。
【0048】第28の技術手段は、第25または第26
の技術手段の記録可能な光記録媒体において、前記付加
情報は、前記主情報のスクランブルや暗号化の解除鍵等
の前記主情報の再生に必要な情報であることを特徴とす
る。
【0049】第29の技術手段は、第25または第26
の技術手段の記録可能な光記録媒体において、前記付加
情報は、前記光記録媒体の認識(ID)情報等の前記光
記録媒体固有の情報であることを特徴とする。
【0050】第30の技術手段は、光記録媒体上の少な
くとも2種類の深さをもつピットで情報を記録した部位
において、前記ピットから得られる少なくともタンジェ
ンシャルプッシュプル信号の極性を用いて記録データを
再生し、マークにより情報を記録した部位では、少なく
とも反射光量に基づく信号から記録データを再生する記
録可能な光記録情報の再生方法であることを特徴とす
る。
【0051】第31の技術手段は、光記録媒体上の少な
くとも2種類の深さをもつピットで情報を記録した部位
において、前記ピットから得られる少なくともタンジェ
ンシャルプッシュプル信号の極性を用いて記録データを
再生し、マークにより情報を記録した部位では、少なく
とも反射光量に基づく信号から記録データを再生する記
録可能な光記録情報の再生装置であることを特徴とす
る。
【0052】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
〜図5に示す第1〜第3実施例に基づいて説明する。 (第1実施例)本発明の第1実施例を、図1〜図3に基
づいて説明する。図1は、本発明による第1実施例のR
OMディスクのピット列の構成を示す模式図、及びこの
ROMディスクに記録された情報を再生した際に得られ
る信号の波形を示す図である。図1(a)は、ピット2
が基板1の内周から外周にかけて1列に並んでいる様子
を示している。図1(b)は、ディスクの断面を模式的
に示した図で、リードイン領域は浅い(深さD1)ピッ
ト2aと深い(深さD2)ピット2bで構成され、ユー
ザ領域は一定深さ(深さD1)のピット2aで構成され
ている。図1(c)は、このピット列3を再生する際に
用いられるRF信号で、ピット部分で反射光量が小さく
なることを反映したRF信号が得られる。図1(d)
は、このピット列3を再生する際に用いられるタンジェ
ンシャルプッシュプル信号(TPP信号)で、リードイ
ンが深さの異なる2種類のピット2a,2bで構成され
ていることを反映して、深いピット2bでは、TPP信
号の極性が浅いピット2aとは異なるものになる。つま
り、2種類の深さのピット2a,2bを用いることで、
TPP信号の極性という判別しやすい正負の値を用いて
深さ方向に記録を行うことができるようになる。
【0053】これら2種類のピット深さ(D1,D2)
は、ピット2a,2bから同等の振幅のRF信号が得ら
れ、かつ極性の異なるTPP信号が得られるように選べ
ばよい。したがって、第1の従来例に関連して説明した
のと同様にして、図9より再生に用いる光の波長をλ、
基板の屈折率をnとするとき、 λ/8n<D1<λ/4n かつ λ/4n<D2<3
λ/8n を満たすように選べば良いことが判る。
【0054】ここで、深さの異なる2種類のピット2
a,2bで構成されたリードイン及びユーザ領域の再生
方法及び再生装置について図2,図3を用いて説明す
る。図2は、再生装置の主要部の構成を示すブロック図
であり、図3は図2に示す再生装置の再生方法や動作、
及び動作時の波形やタイミングを説明する図である。ま
ず、図3(a)に示すように配置されたピット2a,2
bを再生する場合を考える。図3でピットの深さは、左
から順にD1,D2,D1となっている場合を想定して
いる。ビームスポットの反射光5が受光素子A,Bを照
射することによる、ディテクタ6の出力は差動アンプ7
により両者の差が求められてTPP信号(図3(c))
となる一方、加算アンプ8により総和が求められRF信
号(図3(b))となる。RF信号は、等化回路12に
より特に短いピットからの再生信号に対する周波数特性
の補正等が行われ、2値化回路13により2値化された
後(図3(d))、図示しない復調回路へ送られる。一
方、TPP信号は、コンパレータ9により正の基準値と
比較され、基準値より大きい(符号が正で絶対値が大き
い)場合に、加減算回路11へパルス(+1)が出力さ
れる(図3(e))。同様にコンパレータ10により、
負の基準値と比較され、負の基準値より小さい(符号が
負で絶対値が大きい)場合に、加減算回路11へパルス
(−1)が出力される(図3(f))ようになってい
る。加減算回路11ではコンパレータ9,10からのパ
ルスを加算して、−1,0,+1の3状態を2ビットの
出力信号(図3(g))として復調回路へ導く。
【0055】すなわち、加減算回路11は、TPP信号
(タンジェンシャルプッシュプル信号)からコンパレー
ター9,10により2値化された2組のパルス信号を演
算(この例ではその極性も含めて加算)していることに
なり、その加減算の結果をもって、ピット部ではそのピ
ット深さ(換言すればTPP信号上の正負パルスの出る
順序)に応じて−1と+1の2状態を復元・再生できる
ことになり、またピットが形成されていない非ピット部
では0という状態が復元でき、ピットの有無と深さによ
って合計3値の記録情報の再生が可能となる。従って、
従来の所謂2値記録した場合に比べて、光記録媒体上の
情報の記録密度を大幅に向上させることが可能である。
【0056】因みに、従来の2値記録再生と同様な記録
情報の再生を行うためには、ピットの深さを全て同一の
ものとすればよい。図3を参照すれば、例えば深さD1
のピットではビームスポットがその前エッジに差し掛か
った場合にはタンジェンシャルプッシュプル信号(TP
P信号)(図3(c))は正、後エッジで負に出現する
ので、図3(e)(f)のパルスを符号を含めて加算し
て行けば、ピット部では+1,非ピット部では0の状態
が得られることになる。換言すれば、この記録情報の再
生方法あるいは装置では、ピットの深さが同一で主情報
が記録された部位に対しては2値化情報を、深さを異な
らせたリードインに対しては3値化情報をそれぞれ復元
・再生できることになり、どちらの領域に対しても同じ
再生方法を適用することが可能である。
【0057】ピットの深さが同一で主情報が記録された
部位に対しては、もちろん従来どおり、RF信号のみか
ら2値化情報再生方法を使用してもよく、その場合、主
情報の再生回路には従来の装置を使用することができ、
再生装置のコストダウンに貢献することになる。
【0058】本発明の光ディスクのリードインには、基
板1の面内方向に加えて、深さ方向にも情報を記録して
いるので、面内方向にのみ情報を記録している従来のR
OMディスクに比べて、多くの情報をリードインに記録
することが可能である。このことは、リードインに書か
れる情報量が増えても、従来のものに比べ、ユーザが使
用できる領域を広げることができることになる。
【0059】また、深さ方向に情報を記録してあるリー
ドインを設けることで、著作権保護を行うことも可能と
なるが、この点について説明する。図13に示す第3の
従来例に基づき説明したように、記録可能なディスクで
は、記録マーク55の深さは一定であるため、図13
(d)に示したように、TPP信号の極性は、どのマー
ク55でも同じになる。したがって、図1に示すように
作製したROMディスクの情報のうち、深さの異なるピ
ットによって深さ方向に記録を行った部位の情報は、絶
対に記録可能ディスクに移ることがない。換言すれば、
本発明の光ディスクのリードインが、他の記録可能なデ
ィスクにコピーされることは起こり得ない。
【0060】そこで、ユーザ領域の情報をスクランブ
ル、もしくは暗号化しておき、その解除鍵を深さ方向を
用いてこのピット部に書いておけば、たとえユーザ領域
の情報が記録可能ディスクにコピーされても、その解除
鍵がコピーされることは絶対にありえないので、実質的
に本発明のROMディスクの情報のコピーはできないこ
とになる。このような解除鍵以外にも、ディスクの認識
(ID)情報や、それに類するディスク固有の情報を、
同様にリードインに深さ方向を用いて記録しておくこと
で、これらが、記録可能ディスクにコピーされることを
皆無にすることができる。すなわち、著作権保護された
コンテンツをもつディスクの不正コピーを防ぐことが可
能となる。
【0061】第1実施例では、リードイン領域を少なく
とも深さ方向に記録がなされた部位として説明を行った
が、深さ方向に記録を行う部位は、リードイン領域に限
られるものではなく、媒体のどの領域をそれに当てても
良いことは明らかである。すなわち、深さ方向に記録さ
れた部位の情報を、他の記録可能ディスクへコピーする
ことは不可能であり、その媒体固有の部位として認識す
ることが可能である。
【0062】第1実施例では、650nm波長、NA
0.6の光学系を用い、基板厚み0.6mmで屈折率1.
5の透明基板を用いたが、本発明の効果は光学系や基板
によって制限されるものではないことは自明である。さ
らに、ピット深さの値は、上記実施例で示した値に制限
されるものではなく、本発明の主旨に従えば、タンジェ
ンシャルプッシュプル信号の極性が異なるような深さを
選べば良いことが明らかである。また、記録可能なディ
スクは深さ方向に記録の次元を持たないことから、深さ
方向に情報を記録した部位をもつディスクでは、その情
報を記録可能ディスクへコピーできなくすることが可能
であり、その具体的方法は、本実施例に限られるもので
はないことも自明である。
【0063】(第2実施例)本発明の第2実施例を、図
4に基づいて説明する。図4は、異なる極性のタンジェ
ンシャルプッシュプル信号(TPP信号)が得られるピ
ットが存在することを検出する装置のブロック図であ
る。図2に示す第1の実施例の再生装置と同様の構成の
コンパレータ9,10の出力信号と、コンパレータ14
で基準値と比較されたRF信号をもとに、マーカー検出
回路15によって、異なる極性のTPP信号が得られる
ピットが存在することを検出する。この装置を用いるこ
とで、深さ方向に情報をもつディスク特有の現象を検出
することができる。したがって、深さの異なるピットの
存在自体をその媒体を認識するための、いわゆる認識マ
ーカ(ID)として用いることも可能である。
【0064】(第3実施例)図5は、第3実施例の記録
可能なディスクのマーク列26とピット列23を、ディ
スクの内周から外周にかけて直線的に書き直した模式
図、及びディスクに記録された情報を再生した際に得ら
れる信号の波形を示す図である。マーク25は、グルー
ブ・ランドのどちらか片方、もしくは両方に書き込まれ
る。図5では、グルーブ24にマーク25が書き込まれ
る場合の例である。図5(a)は、グルーブ24中にマ
ーク25が書かれ、マーク列26の途中に配置されたピ
ット列23とともに、ディスクの内周から外周にかけて
1列に並んでいる様子を表している。図5(b)は、デ
ィスクの断面を模式的に示した図であり、ピット部分は
孔が設けられ凹状になっており、浅いピット(深さD
1)22aと深いピット(深さD2)22bで構成され
ている。すなわち、第3実施例においては、図13に示
した第3の従来例と比較すると、ピット列23を構成す
るピットが浅いピット22a(深さD1)と深いピット
22b(深さD2)である点で相違している。図5
(c)は、このマーク列26、ピット列23を再生する
際に得られるRF信号を示す図であり、マーク部分やピ
ット部分の反射光量が、非マーク部分や非ピット部分の
反射光量より小さくなっている。図5(d)は、このマ
ーク列26、ピット列23を再生する際に得られるタン
ジェンシャルプッシュプル信号(TPP信号)を示す図
である。マーク25と浅いピット22aから得られるT
PP信号は同じになっており、深いピット22bから得
られるTPP信号では反対の極性になっている。つま
り、2種類の深さのピット22a,22bを用いること
で、TPP信号の極性という判別しやすい正負の値を用
いて深さ方向に記録を行うことができるようになる。
【0065】これら2種類の深さD1,D2は、同等の
RF信号振幅が得られ、かつ極性の異なるTPP信号が
得られるように選べばよい。したがって、第1実施例の
場合と同様に図9より、再生に用いる光の波長をλ、基
板の屈折率をnとするとき、 λ/8n<D1<λ/4n かつ λ/4n<D2
<3λ/8n を満たすように選べばよいことが判る。
【0066】深さの異なる2種類のピット22a,22
bで構成された部位、及びマーク25を書き込んだ部位
の再生方法及び再生装置については、図2,図3に基づ
いて説明した第1実施例の再生方法及び再生装置と同様
である。
【0067】そして、第3実施例の再生装置においても
加減算回路6ではTPP信号からコンパレータ8,9に
より2値化された2組のパルス信号を演算(この例では
その極性も含めて加算)していることになり、その加減
算の結果を以って、ピット部ではそのピット深さ(換言
すればTPP信号上の正負パルスの出る順序)に応じて
−1と+1の2状態を復元・再生できることになり、ま
たピットが形成されていない非ピット部では0という状
態が復元でき、ピットの有無と深さによって合計3値の
記録情報の再生が可能となる。従って従来の所謂2値記
録した場合に比べて、光記録媒体上の情報の記録密度を
大幅に向上させることが可能である。
【0068】第3実施例の再生方法及び再生装置におい
て、マーク部分の再生を行うためには、前記したように
RF信号とTPP信号を組み合わせた方法をそのまま用
いることができる。すなわち、図5(d)を参照すれ
ば、マーク25上ではビームスポットがその前エッジに
差し掛かった場合には正のTPP信号が出力され、後エ
ッジに差し掛かった場合には負のTPP信号が出力され
るので、第1実施例の場合と同様に図3(e)(f)の
パルスを符号を含めて加算して行けば、マーク部では+
1,非マーク部では0の状態が得られることになる。換
言すれば、この記録情報の再生方法あるいは装置では、
マーク部分に対しては2値化情報を、深さを異ならせた
ピット部分に対しては3値化情報をそれぞれ復元・再生
できることになり、どちらの領域に対しても同じ再生方
法を適用することが可能である。
【0069】図13に示す第3の従来例のように、ピッ
トの深さが同一で主情報が記録された部位に対しては、
もちろん従来どおり、RF信号のみから2値化情報再生
方法を使用してもよく、その場合、主情報の再生回路に
は従来のものを使用することができ、再生装置のコスト
ダウンに貢献することになる。
【0070】本発明の記録可能な光ディスクのリードイ
ンには、基板の面内方向に加えて、深さ方向にも情報を
記録しているので、面内方向にのみ情報を記録している
従来の記録可能ディスクに比べて、多くの情報をリード
インに記録することが可能である。このことは、リード
インに書かれる情報量が増えても、従来のものに比べ、
ユーザーが使用できる領域を広げることができることに
なる。
【0071】また、図5に示す第3実施例において、深
さ方向に情報を記録してあるピット部をリードインを設
けることで、著作権保護を行うことも可能となるが、こ
の点について説明する。記録可能なディスクの記録可能
領域では、記録マークの深さは一定であるため、図5
(d)に示したように、TPP信号の極性は、どのマー
クでも同じになる。したがって、図5のように作製した
記録可能ディスクの情報のうち、ピットで深さ方向に記
録を行った部位は、絶対に記録可能ディスクに移ること
がない。換言すれば、本発明の光ディスクのリードイン
のピット部の情報が、記録可能なディスクにコピーされ
ることは起こり得ない。
【0072】そこで、ユーザー領域の情報をスクランブ
ルもしくは、暗号化しておき、その解除鍵を、深さ方向
を用いてこのピット部に書いておけば、たとえユーザ領
域の情報が、別の記録可能ディスクにコピーされても、
その解除鍵がコピーされることは絶対にありえないの
で、実質的に本発明の記録可能ディスクの情報のコピー
はできないことになる。このような解除鍵以外にも、デ
ィスクの認識(ID)情報や、それに類するディスク固
有の情報を、同様にピット部に深さ方向を用いて記録し
ておくことで、これらが、別の記録可能ディスクにコピ
ーされることを皆無にすることができる。すなわち、著
作権保護されたコンテンツをもつディスクの不正コピー
を防ぐことが可能となる。
【0073】第3実施例では、650nm波長、NA
0.6の光学系を用い、基板厚み0.6mmで屈折率1.
5の透明基板を用いたが、本発明の効果は光学系や基板
に制限されるものではないことは自明である。さらに、
ピット深さの値は、上記実施例で示した値に制限される
ものではなく、本発明の主旨に従えば、タンジェンシャ
ルプッシュプル信号の極性が異なるような深さを選べば
良いことが明らかである。また、記録可能なディスクの
記録可能領域は深さ方向に記録の次元を持たないことか
ら、深さ方向に情報を記録した部位をもつディスクで
は、その情報を別の記録可能ディスクへコピーできなく
することが可能であり、その具体的方法は、本実施例に
限られるものではないことも自明である。
【0074】
【発明の効果】請求項1,2の光記録媒体は、基板上
に、該基板の面内方向と深さ方向のうち、少なくとも深
さ方向に情報を記録した部位と、前記基板の面内方向に
情報を記録した部位を備えているので、深さ方向に情報
を記録した部位では、従来の光記録媒体に比べ記録密度
を大きくでき、多くの情報を記録することができる。
【0075】請求項3の光記録媒体では、請求項2の光
記録媒体において、少なくとも2種類の深さをもつピッ
トで深さ方向に情報を記録した部位を備えているので、
深さ方向への情報の記録を確実に行うことができ、情報
の信頼性が向上する。
【0076】請求項4の光記録媒体では、請求項3の光
記録媒体において、各深さのピットから得られるTPP
信号の極性が異なっているので、深さ方向へ記録された
情報の再生を確実に行うことができ、情報再生の信頼性
が向上する。
【0077】請求項5の光記録媒体では、請求項3の光
記録媒体において、ピットの深さD1,D2が、λ/8
n<D1<λ/4nであり、かつλ/4n<D2<3λ
/8nを満たすように構成されているので、RF信号、
TPP信号の双方共にバランスよく大きな振幅のものを
得ることができ、再生時の信号品質が向上して再生エラ
ーを低減することができる。
【0078】請求項6,7の光記録媒体では、請求項1
〜5の光記録媒体において、少なくとも深さ方向に情報
を記録した部位には、付加情報が少なくとも深さ方向に
記録されており、面内方向に情報を記録した部位には主
情報が記録されているので、主情報の領域を広く取るこ
とができ、また付加情報が他の記録可能ディスクへコピ
ーされることを防止できる。
【0079】請求項8の光記録媒体では、請求項6,7
の光記録媒体において、付加情報が他の記録媒体にコピ
ーされてはならない情報であるので、コピーされてはな
らない付加情報が記録可能ディスクへコピーされること
を防止できる。
【0080】請求項9の光記録媒体では、請求項6,7
の光記録媒体において、付加情報が主情報のスクランブ
ルや暗号化の解除鍵やこれに類する前記主情報の再生に
必要な情報であるので、主情報のスクランブルや暗号化
の解除鍵やこれに類する前記主情報の再生に必要な情報
が記録可能ディスクへコピーされることを防止できる。
【0081】請求項10の光記録媒体では、請求項6,
7の光記録媒体において、付加情報がその媒体の認識
(ID)情報や、これに類する媒体固有の情報であるの
で、媒体の認識(ID)情報や、これに類する媒体固有
の情報が記録可能ディスクへコピーされることを防止で
きる。
【0082】請求項11の光記録媒体は、請求項1〜5
の光記録媒体において、少なくとも深さ方向に情報を記
録した部位を有しており、深さの異なるピットの存在自
体がその媒体の認識情報になっているので、光記録媒体
の認識(ID)情報や、これに類する光記録媒体固有の
情報が記録可能ディスクへコピーされることを防止でき
る。
【0083】請求項12,13,15,16の光記録情
報の再生方法、及び再生装置は、TPP信号、もしくは
光記録媒体の反射光量に基づくRF信号とTPP信号を
組み合わせて記録データを再生するので、従来のように
反射光量に基づく,所謂RF信号だけから2値の記録デ
ータを再生するものよりも多値の記録データを再生する
ことができる。
【0084】請求項14,17の光記録媒体の再生方
法、及び再生装置は、請求項12,13,15,16の
再生方法、及び再生装置において、ピットの有無・長さ
・幅あるいは位置のうち、少なくとも1つにより情報を
記録した部位では、反射光量に基づく信号から記録デー
タを再生するので、この部位の再生回路には従来の再生
回路を使用することができ、再生装置のコストダウンを
図ることができる。
【0085】請求項18,19の光記録媒体の認識方
法、及び認識装置では、深さの異なるピットの存在自体
がその光記録媒体固有の認識情報になっている光記録媒
体のピットから得られるTPP信号の極性を用いて前記
光記録媒体を認識するので、光記録媒体の認識を確実な
ものにすることができる。
【0086】請求項20,21の光記録媒体は、基板上
に、基板の面内方向と深さ方向のうち、少なくとも深さ
方向に情報を記録した部位と、前記基板の面内方向に情
報を記録可能な部位を備えているので、深さ方向に情報
を記録した部位では、従来の光記録媒体に比べ、記録密
度を大きくでき、多くの情報を記録することができる。
【0087】請求項22の光記録媒体は、請求項21の
光記録媒体において、少なくとも2種類の深さをもつピ
ットで深さ方向に情報を記録した部位を備えているの
で、深さ方向への情報の記録を確実に行うことができ、
情報の信頼性が向上する。
【0088】請求項23の光記録媒体では、請求項22
の光記録媒体において、各深さのピットから得られるT
PP信号の極性が異なっているので、深さ方向へ記録さ
れた情報の再生を確実に行うことができ、情報再生の信
頼性が向上する。
【0089】請求項24の光記録媒体では、請求項22
または23の光記録媒体において、上記ピットの深さD
1並びにD2が、λ/8n<D1<λ/4nであり、か
つλ/4n<D2<3λ/8nを満たすように構成され
ているので、RF信号、TPP信号の双方共にバランス
よく大きな振幅のものを得ることができ、再生時の信号
品質が向上して再生エラーを低減することができる。
【0090】請求項25,26の光記録媒体では、請求
項20〜24の光記録媒体において、少なくとも深さ方
向に情報を記録した部位には、付加情報が少なくとも深
さ方向に記録されており、面内方向に情報を記録する部
位には主情報を記録するので、主情報の領域を広く取る
ことができ、また付加情報が他の記録可能ディスクへコ
ピーされることを防止できる。
【0091】請求項27の光記録媒体では、請求項25
または26の光記録媒体において、付加情報が、他の記
録媒体にコピーされてはならない情報であるので、コピ
ーされてはならない付加情報が他の記録可能ディスクへ
コピーされることを防止できる。
【0092】請求項28の光記録媒体では、請求項2
5,26の光記録媒体において、付加情報が、主情報の
スクランブルや暗号化の解除鍵やこれに類する前記主情
報の再生に必要な情報であるので、主情報のスクランブ
ルや暗号化の解除鍵やこれに類する前記主情報の再生に
必要な情報が、他の記録可能ディスクへコピーされるこ
とを防止できる。
【0093】請求項29の光記録媒体では、請求項2
5,26の光記録媒体において、付加情報がその光記録
媒体の認識(ID)情報や、これに類する光記録媒体固
有の情報であるので、媒体の認識(ID)情報や、これ
に類する光記録媒体固有の情報が別の記録可能ディスク
へコピーされることを防止できる。
【0094】請求項30,31の光記録情報の再生方
法、及び再生装置は、少なくとも2種類の深さをもつピ
ットで情報を記録した部位においては、少なくともTP
P信号の極性を用いて記録データを再生し、マークによ
り記録を行なった部位では、少なくとも反射光量に基づ
く信号から記録データを再生するので、ピット領域では
多値の記録データを再生することができ、マーク領域で
は2値の記録データを再生することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第1実施例のROMディスクの構
成を示す模式図、及びROMディスクに記録された情報
を再生した際に得られる信号の波形を示す図である。
【図2】本発明による第1実施例の再生装置の主要部の
構成を示すブロック図である。
【図3】図2に示す再生装置の再生方法、動作及び動作
時の波形やタイミングを示す図である。
【図4】本発明による第2実施例の認識装置の主要部の
構成を示すブロック図である。
【図5】本発明による第3実施例の記録可能ディスクの
マーク列とピット列の構成を示す模式図、及び記録可能
ディスクに記録された情報を再生した際に得られる信号
の波形を示す図である。
【図6】第1の従来例のROMディスク上に記録された
ピットの配列状況を示す模式図である。
【図7】第1の従来例のROMディスクのピット列の構
成を示す模式図、及びROMディスクに記録された情報
を再生した際に得られる信号の波形を示す図である。
【図8】ピット列上をビームスポットが走行する様子、
及びビームスポットの反射光をディテクタが受光する様
子を示す図である。
【図9】ピットの深さとRF信号振幅及びタンジェンシ
ャルプッシュプル信号(TPP信号)振幅との関係を表
す図である。
【図10】異なる深さのピットを再生した時のRF信号
とTPP信号を示す図である。
【図11】第2の従来例の記録可能ディスクのマーク列
の構成を示す模式図、及び記録可能ディスクに記録され
た情報を再生した際に得られる信号の波形を示す図であ
る。
【図12】第3の従来例の相変化記録層を用いた記録可
能ディスクの未記録時の構成を示す模式図である。
【図13】第3の従来例の記録可能ディスクのマーク列
とピット列の構成を示す模式図、及び記録可能ディスク
に記録された情報を再生した際に得られる信号の波形を
示す図である。
【符号の説明】
1,21,31,41,51…基板、2,22,32,
52…ピット、3,23,33,53…ピット列、5…
反射光、6…ディテクタ、7…差動アンプ、8…加算ア
ンプ、9,10,14…コンパレータ、11…加減算回
路、12…等価回路、13…2値化回路、15…マーカ
ー検出回路、24,44,54…グルーブ、25,4
5,55…マーク、26,46,56…マーク列、34
…ビームスポット、35…反射光、36…2分割受光素
子、37…ディテクタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野村 勝 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 太田 賢司 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 5D029 JC01 KB02 WB18 5D066 DA03 DA12 5D090 AA01 BB02 DD01 EE18 FF13 GG07 GG36

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に、該基板の面内方向と深さ方向
    のうち、少なくとも深さ方向に情報を記録した部位と、
    前記基板の面内方向に情報を記録した部位を備えている
    ことを特徴とする光記録媒体。
  2. 【請求項2】 基板上に、ピットの有無・長さ・幅・位
    置あるいは深さのうち、少なくともピットの深さにより
    情報を記録した部位と、ピットの有無・長さ・幅・ある
    いは位置のうち、少なくとも1つにより情報を記録した
    部位を備えていることを特徴とする光記録媒体。
  3. 【請求項3】 前記基板上に、少なくとも2種類の深さ
    をもつピットで深さ方向に情報を記録した部位を備えて
    いることを特徴とする請求項2記載の光記録媒体。
  4. 【請求項4】 前記少なくとも2種類の深さをもつピッ
    トで深さ方向に情報を記録した部位において、前記2種
    類の深さのピットから得られるタンジェンシャルプッシ
    ュプル信号の極性が異なることを特徴とする請求項3記
    載の光記録媒体。
  5. 【請求項5】 前記少なくとも2種類の深さをもつピッ
    トで深さ方向に情報を記録した部位において、前記2種
    類の深さ(D1,D2)をもつピットが、再生に用いる
    光の波長をλ、基板の屈折率をnとするとき、 λ/8n<D1<λ/4n かつ λ/4n<D2<3
    λ/8n を満たすことを特徴とする請求項3または4記載の光記
    録媒体。
  6. 【請求項6】 前記基板の面内方向と深さ方向のうち、
    少なくとも深さ方向に情報を記録した部位には、付加情
    報が少なくとも深さ方向に記録されていることを特徴と
    する請求項1乃至5のいずれかに記載の光記録媒体。
  7. 【請求項7】 前記基板の面内方向に情報を記録した部
    位には、主情報が記録されていることを特徴とする請求
    項6記載の光記録媒体。
  8. 【請求項8】 前記付加情報は、他の記録媒体にコピー
    されてはならない情報であることを特徴とする請求項6
    または7記載の光記録媒体。
  9. 【請求項9】 前記付加情報は、前記主情報のスクラン
    ブルや暗号化の解除鍵等の前記主情報の再生に必要な情
    報であることを特徴とする請求項6または7記載の光記
    録媒体。
  10. 【請求項10】 前記付加情報は、前記光記録媒体の認
    識(ID)情報等の前記光記録媒体固有の情報であるこ
    とを特徴とする請求項6または7記載の光記録媒体。
  11. 【請求項11】 前記基板の面内方向と深さ方向のう
    ち、少なくとも深さ方向に情報を記録した部位におい
    て、深さの異なるピットの存在自体が前記光記録媒体の
    認識情報であることを特徴とする請求項1乃至5のいず
    れかに記載の光記録媒体。
  12. 【請求項12】 光記録媒体上の少なくとも2種類の深
    さをもつピットで情報を記録した部位において、前記ピ
    ットから得られるタンジェンシャルプッシュプル信号の
    極性を用いて記録データを再生することを特徴とする光
    記録情報の再生方法。
  13. 【請求項13】 光記録媒体上の少なくとも2種類の深
    さをもつピットで情報を記録した部位において、前記ピ
    ットから得られる反射光量に基く信号と、前記ピットか
    ら得られるタンジェンシャルプッシュプル信号の極性を
    組み合わせて記録データを再生することを特徴とする光
    記録情報の再生方法。
  14. 【請求項14】 前記光記録媒体上のピットの有無・長
    さ・幅あるいは位置のうち、少なくとも1つにより情報
    を記録した部位では、反射光量に基く信号から記録デー
    タを再生することを特徴とする請求項12または13記
    載の光記録情報の再生方法。
  15. 【請求項15】 光記録媒体上の少なくとも2種類の深
    さをもつピットで情報を記録した部位において、前記ピ
    ットから得られるタンジェンシャルプッシュプル信号の
    極性を用いて記録データを再生することを特徴とする光
    記録情報の再生装置。
  16. 【請求項16】 光記録媒体上の少なくとも2種類の深
    さをもつピットで情報を記録した部位において、前記ピ
    ットから得られる反射光量に基く信号と、前記ピットか
    ら得られるタンジェンシャルプッシュプル信号の極性を
    組み合わせて記録データを再生することを特徴とする光
    記録情報の再生装置。
  17. 【請求項17】 前記光記録媒体上のピットの有無・長
    さ・幅あるいは位置のうち、少なくとも1つにより情報
    を記録した部位では、反射光量に基く信号から記録デー
    タを再生することを特徴とする請求項15または16記
    載の光記録情報の再生装置。
  18. 【請求項18】 基板上に深さの異なるピットで深さ方
    向に情報を記録した部位を備えている光記録情報の認識
    方法において、前記深さの異なるピットの存在自体が、
    固有の認識情報になっており、前記ピットから得られる
    タンジェンシャルプッシュプル信号の極性を用いて前記
    固有の認識情報を認識することを特徴とする光記録媒体
    の認識方法。
  19. 【請求項19】 基板上に深さの異なるピットで深さ方
    向に情報を記録した部位を備えている光記録情報の認識
    方法において、前記深さの異なるピットの存在自体が、
    固有の認識情報になっており、前記ピットから得られる
    タンジェンシャルプッシュプル信号の極性を用いて前記
    固有の認識情報を認識することを特徴とする光記録媒体
    の認識装置。
  20. 【請求項20】 基板上に、該基板の面内方向と深さ方
    向のうち、少なくとも深さ方向に情報を記録した部位
    と、前記基板の面内方向に情報を記録可能な部位を備え
    ていることを特徴とする記録可能な光記録媒体。
  21. 【請求項21】 基板上に、ピットの有無・長さ・幅・
    位置あるいは深さのうち、少なくともピットの深さによ
    り情報を記録した部位と、マークの有無・長さ・幅・あ
    るいは位置のうち、少なくとも1つにより情報を記録可
    能な部位を備えていることを特徴とする記録可能な光記
    録媒体。
  22. 【請求項22】 前記基板上に、少なくとも2種類の深
    さをもつピットで深さ方向に情報を記録した部位を備え
    ていることを特徴とする請求項21記載の記録可能な光
    記録媒体。
  23. 【請求項23】 前記少なくとも2種類の深さをもつピ
    ットで深さ方向に情報を記録した部位において、前記2
    種類の深さのピットから得られるタンジェンシャルプッ
    シュプル信号の極性が異なることを特徴とする請求項2
    2記載の記録可能な光記録媒体。
  24. 【請求項24】 前記少なくとも2種類の深さをもつピ
    ットで深さ方向に情報を記録した部位において、前記2
    種類の深さ(D1,D2)をもつピットが、再生に用い
    る光の波長をλ、基板の屈折率をnとするとき、 λ/8n<D1<λ/4n かつ λ/4n<D2<3
    λ/8n を満たすことを特徴とする請求項22または23記載の
    記録可能な光記録媒体。
  25. 【請求項25】 前記基板の面内方向と深さ方向のう
    ち、少なくとも深さ方向に情報を記録した部位には、付
    加情報が少なくとも深さ方向に記録されていることを特
    徴とする請求項20乃至24のいずれかに記載の記録可
    能な光記録媒体。
  26. 【請求項26】 前記基板の面内方向に情報を記録した
    部位には、主情報が記録されていることを特徴とする請
    求項25記載の記録可能な光記録媒体。
  27. 【請求項27】 前記付加情報は、他の記録媒体にコピ
    ーされてはならない情報であることを特徴とする請求項
    25または26記載の記録可能な光記録媒体。
  28. 【請求項28】 前記付加情報は、前記主情報のスクラ
    ンブルや暗号化の解除鍵等の前記主情報の再生に必要な
    情報であることを特徴とする請求項25または26記載
    の光記録媒体。
  29. 【請求項29】 前記付加情報は、前記光記録媒体の認
    識(ID)情報等の前記光記録媒体固有の情報であるこ
    とを特徴とする請求項25または26記載の光記録媒
    体。
  30. 【請求項30】 光記録媒体上の少なくとも2種類の深
    さをもつピットで情報を記録した部位において、前記ピ
    ットから得られる少なくともタンジェンシャルプッシュ
    プル信号の極性を用いて記録データを再生し、マークに
    より情報を記録した部位では、少なくとも反射光量に基
    づく信号から記録データを再生することを特徴とする記
    録可能な光記録情報の再生方法。
  31. 【請求項31】 光記録媒体上の少なくとも2種類の深
    さをもつピットで情報を記録した部位において、前記ピ
    ットから得られる少なくともタンジェンシャルプッシュ
    プル信号の極性を用いて記録データを再生し、マークに
    より情報を記録した部位では、少なくとも反射光量に基
    づく信号から記録データを再生することを特徴とする記
    録可能な光記録情報の再生装置。
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