JP2001289167A - 真空ポンプの消音器 - Google Patents

真空ポンプの消音器

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JP2001289167A
JP2001289167A JP2000105868A JP2000105868A JP2001289167A JP 2001289167 A JP2001289167 A JP 2001289167A JP 2000105868 A JP2000105868 A JP 2000105868A JP 2000105868 A JP2000105868 A JP 2000105868A JP 2001289167 A JP2001289167 A JP 2001289167A
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gas
port
throttle port
throttle
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JP2000105868A
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Yuji Takahashi
祐司 高橋
Nobuo Takei
伸雄 竹井
Tetsuya Kobayashi
哲也 小林
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Orion Machinery Co Ltd
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Orion Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 真空ポンプの排気口から排出される気体の持
つ騒音を効率良く低減させて外気中に排出する真空ポン
プの消音器を得る。 【解決手段】 真空ポンプの排気口から排出される気体
を通過させる消音器の2つ以上の大部屋の間を連通させ
る第1絞り口54の開口量を、該第1絞り口を通過する
気体の気圧又はその気体の通過量に合わせて、広狭に調
整する調整弁60を備える。そして、その第1絞り口5
4を通過する気体の気圧又はその気体の通過量に合わせ
て、第1絞り口54の開口量を自動調整する。そして、
その第1絞り口54を通過する気体に常に適度な負荷を
加えて、真空ポンプの排気口から排出される気体の持つ
騒音を、真空ポンプの動力ロスを少なく抑えながら、効
率良く低減できるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、真空ポンプから気
体が排出される際に発生する騒音を低減させるための、
真空ポンプの消音器に関する。
【0002】
【従来の技術】真空ポンプから気体が排出される際に発
生する騒音公害の元となる騒音には、次の膨張音と逆流
音との2種類がある。膨張音は、比較的低真空圧・大流
量状態で動作中の真空ポンプの排気口から排出される、
大気圧よりも気圧の高い気体が発する排気音である。こ
の膨張音は、真空ポンプから排出された気体が外気中で
膨張する際に、その気体が発する騒音である。それに対
して、逆流音は、比較的高真空圧・小流量状態で動作中
の真空ポンプの排気口から真空ポンプ内に外気が逆流し
て吸い込まれる際に、その外気が発する騒音である。
【0003】これらの真空ポンプから気体が排出される
際に発生する膨張音や逆流音を低減させるのには、消音
器が用いられる。消音器は、一般に、図3に示したよう
に、2つ以上の大部屋51が小径の第1絞り口53を通
して一連に連ねられた構造をしている。最後段の大部屋
51には、該大部屋を外気中に連通させる第2絞り口5
5が開口されている。この消音器によれば、真空ポンプ
の排気口から排出される気体を、2つ以上の大部屋51
とそれらの大部屋51の間を連通する第1絞り口53と
最後段の大部屋51を外気中に連通させる第2絞り口5
5とを順に通過させて、その気体に繰り返し負荷を加え
ることができる。そして、その真空ポンプから排出され
る気体の持つ騒音を低減させることができる。次いで、
その騒音を低減させて無公害化した気体を、第2絞り口
55を通して、外気中に排出させることができる。
【0004】高真空圧を得るための真空ポンプの排気口
には、逆止弁が備えられている。そして、その逆止弁に
より、ポンピング動作中の真空ポンプ内に外気が逆流し
て、その真空ポンプの真空圧達成度にロスが生ずるのを
防ぐことができるように構成されている。この逆止弁
は、高真空圧状態で動作中の真空ポンプの排気口から排
出される気体の持つ前記の逆流音をも、無くすことがで
きる。しかしながら、この真空ポンプの排気口に備えら
れた逆止弁の動作音は、排気口周縁を殴打する比較的高
音の耳障りな金属接触音であって、騒音公害の元凶とな
る。そのために、この高真空圧状態で動作させる真空ポ
ンプにおいても、上記の消音器を用いれば、その真空ポ
ンプの排気口から排出される気体の膨張音や逆流音に加
えて、上記の逆止弁の動作音をも低減させることができ
る。そして、その膨張音や逆流音や逆止弁の動作音が低
減されて無公害化された気体を、消音器の第2絞り口5
5を通して、外気中に排出させることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
消音器では、真空ポンプの排出口から排出される気体を
通過させる第1絞り口53の口径が一定に設定されてい
るために、その第1絞り口53を通過する気体に加わる
負荷が、一定となってしまった。他方、真空ポンプは、
高真空圧から低真空圧までの広範囲な真空圧を得るため
に、種々の運転条件下で運転される。また、真空ポンプ
は、大型から小型のものまである。そのために、その真
空ポンプの排気口から排出される気体の気圧が、高圧か
ら低圧まで広範囲に変化したり、その真空ポンプの排気
口から排出される気体の量が、大量から少量まで広範囲
に変化したりする。従って、種々の運転条件下で運転さ
れる真空ポンプや、大型から小型までの真空ポンプの排
気口から排出される気体の気圧やその気体の排出量が広
範囲に変化する気体の持つ膨張音や逆流音や逆止弁の動
作音を、口径が一定に設定された第1絞り口53を持つ
上記の消音器を用いて低減させた場合には、その第1絞
り口53を通過する気体に加わる負荷が大きくなり過ぎ
て、そのために消音器から真空ポンプに過度の負荷が加
わって、真空ポンプに大きな動力ロスが生じたり、逆に
その第1絞り口53を通過する気体に加わる負荷が小さ
過ぎて、その気体の持つ騒音が十分に低減されなかった
りした。
【0006】本発明は、このような課題を解消可能な、
種々の運転条件下で運転される真空ポンプや大型から小
型までの真空ポンプの排気口から排出される気体の気圧
やその気体の排出量に合わせて、第1絞り口の開口量を
大小に調整して、その第1絞り口を通過する気体に過不
足なく常に適度な負荷を加えることのできる消音器であ
って、真空ポンプの排気口から排出される気体の持つ騒
音を、真空ポンプの動力ロスを少なく抑えながら、効率
良く低減させることのできる、真空ポンプの消音器(以
下、消音器という)を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の消音器は、真空ポンプの排気口から排出
される気体を、2つ以上の大部屋と該大部屋の間を連通
させる第1絞り口と最後段の前記大部屋を外気中に連通
させる第2絞り口とを順に通過させて、その気体の持つ
騒音を低減させて外気中に排出させる構造の真空ポンプ
の消音器であって、前記第1絞り口の開口量を、第1絞
り口を通過する気体の気圧又はその気体の通過量に合わ
せて、広狭に調整する調整弁が備えられたことを特徴と
している。
【0008】この消音器においては、大部屋の間を連通
させている第1絞り口の開口量を、その第1絞り口を通
過する気体の気圧又はその気体の通過量に合わせて、広
狭に調整できる。そのために、真空ポンプの排気口から
排出されて、第1絞り口を通過する気体の気圧が高い場
合又はその気体の通過量が多い場合には、それに合わせ
て、その第1絞り口の開口量を、広げることができる。
そして、その第1絞り口を通過する気体に加わる負荷が
大きくなり過ぎるのを、防ぐことができる。そして、そ
のために、消音器から真空ポンプに過度の負荷が加わっ
て、真空ポンプに大きな動力ロスが生ずるのを防ぐこと
ができる。逆に、真空ポンプの排気口から排出されて、
第1絞り口を通過する気体の気圧が低い場合又はその気
体の通過量が少ない場合には、それに合せて、その第1
絞り口の開口量を、狭めることができる。そして、その
第1絞り口を通過する気体に加わる負荷が小さくなり過
ぎるのを、防ぐことができる。そして、その第1絞り口
を通過させる気体の持つ騒音を十分に低減できなくなる
のを防ぐことができる。
【0009】本発明の消音器においては、前記調整弁
が、前記第1絞り口を気体の送り出し側から封ずる弁本
体と、該弁本体が第1絞り口から離れる方向に移動した
り第1絞り口方向に移動したり可能に弁本体を支持する
支持手段と、該弁本体を前記第1絞り口方向に移動させ
る付勢力を弁本体に付与する付勢手段とからなることを
好適としている。
【0010】この消音器にあっては、第1絞り口を通過
する気体の気圧が高い場合又はその気体の通過量が多い
場合には、その第1絞り口を封ずる弁本体であって、支
持手段に移動可能に支持された弁本体を、付勢手段の付
勢力に抗して、第1絞り口から離す方向に移動させるこ
とができる。そして、第1絞り口の開口量を、上記の高
い気圧を持つ気体又は通過量の多い気体に合わせて、自
動的に広げることができる。逆に、第1絞り口を通過す
る気体の気圧が低い場合又はその気体の通過量が少ない
場合には、その第1絞り口を封ずる弁本体であって、支
持手段に移動可能に支持された弁本体を、付勢手段の付
勢力を利用して、第1絞り口に接近させる方向に移動さ
せることができる。そして、第1絞り口の開口量を、上
記の低い気圧を持つ気体又は通過量の少ない気体に合わ
せて、自動的に狭めることができる。
【0011】また、本発明の消音器においては、前記弁
本体を第1絞り口方向に移動させる付勢手段の付勢力を
強弱に調整する調整手段が備えられた構造とすることを
好適としている。
【0012】この消音器にあっては、真空ポンプが大型
か又は小型かにより、支持手段に移動可能に支持された
弁本体を第1絞り口方向に移動させる付勢手段の付勢力
を、調整手段により、強弱に調整できる。詳しくは、真
空ポンプが大型の場合には、調整手段により、付勢手段
の付勢力を弱めることができる。逆に、真空ポンプが小
型の場合には、調整手段により、付勢手段の付勢力を強
めることができる。そして、真空ポンプが大型か又は小
型かにより、大量から少量まで大きく異なる第1絞り口
を通過する気体の通過量に合わせて、調整手段により調
整した付勢手段の付勢力に抗して、弁本体を第1絞り口
から離す方向に適宜距離移動させたり、逆に、調整手段
により調整した付勢手段の付勢力を用いて、第1絞り口
方向に適宜距離移動させたりできる。そして、真空ポン
プが大型の場合には、その真空ポンプの排気口から排出
されて、第1絞り口を通過する大量の気体の量に合わせ
て、その第1絞り口の開口量を広げることができる。逆
に、真空ポンプが小型の場合には、その真空ポンプの排
気口から排出されて、第1絞り口を通過する少量の気体
の量に合わせて、その第1絞り口の開口量を狭めること
ができる。
【0013】また、本発明の消音器においては、前記第
1絞り口の開口部周縁に押接させる弁本体の表面に、衝
撃吸収体が被着された構造とすることを好適としてい
る。
【0014】この消音器にあっては、支持手段に移動可
能に支持された弁本体を、付勢手段の付勢力を用いて、
第1絞り口方向に移動させた場合に、その第1絞り口の
開口部周縁に衝突する際の弁本体の衝撃力を、弁本体の
表面に被着された衝撃吸収体により、吸収できる。そし
て、その弁本体が第1絞り口の開口部周縁に衝突した際
の騒音公害の元となる衝撃音を低減させることができ
る。
【0015】また、本発明の消音器においては、前記大
部屋に真空ポンプから排出される気体に含まれる塵埃を
除去するフィルタが交換可能に収容された構造とするこ
とを好適としている。
【0016】この消音器にあっては、大部屋を通過する
気体に含まれる塵埃を、その大部屋に収容されたフィル
タを通過させて、そのフィルタにより除去できる。ま
た、そのフィルタが塵埃により詰まった状態となった場
合には、そのフィルタを新しいフィルタに交換できる。
【0017】また、本発明の消音器においては、前記真
空ポンプの排気口が、排気孔と圧力逃がし孔とから形成
されて、その排気孔に第1逆止弁が備えられ、その圧力
逃がし孔に第2逆止弁が備えられた構造とすることを好
適としている。
【0018】この消音器にあっては、第1逆止弁を押し
退けて真空ポンプの排気孔から排出される気体や、第2
逆止弁を押し退けて真空ポンプの圧力逃がし孔から排出
される気体を、消音器の最前段の大部屋に共に流入させ
ることができる。次いで、その気体を、その最前段の大
部屋に連なる第1絞り口、1つ以上の大部屋及び第2絞
り口を通して、繰り返し負荷を加えながら、その気体の
持つ膨張音や逆流音や第1逆止弁や第2逆止弁の動作音
を低減させて、外気中に排出させることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1と図2は本発明の消音器の好
適な実施の形態を示し、図1はその概略構造説明図、図
2はその調整弁部分の拡大構造説明図である。以下に、
この消音器を説明する。
【0020】図において、10は、ベーン16を持つロ
ータリー式の真空ポンプである。真空ポンプ10には、
気体の排気孔12が設けられていて、その排気孔12に
は、第1逆止弁22が備えられている。加えて、図の真
空ポンプ10では、真空ポンプ10内の外気圧以上に圧
縮された気体を外気中に逃がして、真空ポンプ10の動
力ロスを少なく抑えるための圧力逃がし孔14が設けら
れていて、その圧力逃がし孔14には、第2逆止弁24
が備えられている。この排気孔12と圧力逃がし孔14
とは、真空ポンプの気体の排気口を構成している。
【0021】図の消音器50は、このような真空ポンプ
10の上端に搭載されて用いられる。この消音器50で
は、真空ポンプの排気孔12から第1逆止弁22を押し
退けて真空ポンプ10外部に排出される気体、あるいは
同じ真空ポンプの圧力逃がし孔14から第2逆止弁24
を押し退けて真空ポンプ10外部に排出される気体を、
消音器50内の同じ大部屋の第1部屋52に共に流入さ
せることができるように構成されている。次いで、その
気体を、消音器50内の第1部屋52に連なる第1絞り
口54と、大部屋の第2部屋56と、第2絞り口58と
を通して、外気中に排出させることができるように構成
されている。そして、その際に、第1絞り口54と第2
絞り口58とを通過する気体に負荷を加えて、その気体
の持つ排気音や第1逆止弁22及び第2逆止弁24の動
作音を低減させることができるように構成されている。
【0022】以上の消音器の構成は、従来の消音器と同
様であるが、図の消音器50では、その第1絞り口54
の開口量を、第1絞り口54を通過する気体の気圧又は
その気体の通過量に合せて、広狭に調整する調整弁60
が備えられている。調整弁60は、図2に示したよう
に、第1絞り口54を気体の送り出し側から封ずる弁本
体62と、該弁本体が第1絞り口54から離れる方向に
移動したり第1絞り口54方向に移動したり可能に弁本
体62を支持する支持手段64と、該支持手段に移動可
能に支持された弁本体62を第1絞り口54方向に移動
させる付勢力を弁本体62に付与する付勢手段66とか
ら構成されている。支持手段64は、第2部屋56の周
壁からその内側に突設された支持棒642から構成され
ていて、その支持棒642周囲に弁本体62が摺動可能
に支持されている。付勢手段66は、支持棒642周囲
に遊嵌された圧縮コイルばね662であって、支持棒6
42中途部に突設されたフランジ644内側とそれに対
向する弁本体62との間に挟持された圧縮コイルばね6
62から構成されている。
【0023】図1と図2に示した消音器50は、以上の
ように構成されていて、この消音器50においては、真
空ポンプの排気孔12や圧力逃がし孔14から排出され
て、第1絞り口54を通過する気体の気圧又はその気体
の通過量に合わせて、第1部屋52と第2部屋56との
間を連通している第1絞り口54の開口量を、調整弁6
0により広狭に調整できる。具体的には、第1絞り口5
4を通過する気体の気圧の高低又はその気体の通過量の
多少に合せて、支持棒642周囲に摺動可能に支持され
た弁本体62を、圧縮コイルばね662の付勢力に抗し
て、第1絞り口54から離す方向に自動的に移動させた
り、逆に圧縮コイルばね662の付勢力を用いて、第1
絞り口54方向に自動的に移動させたりできる。そし
て、真空ポンプ10の排気口から排出されて、第1絞り
口54を通過する気体の気圧が高い場合又はその気体の
通過量が多い場合には、それに合わせて、第1絞り口5
4の開口量を広げて、その第1絞り口54を通過する気
体に加わる負荷が大きくなり過ぎるのを、防ぐことがで
きる。そして、そのために、消音器50から真空ポンプ
10に過度の負荷が加わって、真空ポンプ10に大きな
動力ロスが生ずるのを防ぐことができる。逆に、真空ポ
ンプ10の排気口から排出されて、第1絞り口54を通
過する気体の気圧が低い場合又はその気体の通過量が少
ない場合には、それに合せて、第1絞り口54の開口量
を狭めて、その第1絞り口54を通過する気体に加わる
負荷が小さくなり過ぎるのを、防ぐことができる。そし
て、その第1絞り口54を通過させる気体の持つ膨張音
や逆流音や第1逆止弁22や第2逆止弁24の動作音を
十分に低減させることができなくなるのを防ぐことがで
きる。
【0024】この消音器においては、真空ポンプ10が
大型か又は小型かにより、弁本体62を第1絞り口54
方向に移動させる付勢手段66の付勢力を強弱に調整す
る調整手段90を備えると良い。そして、真空ポンプ1
0が大型か又は小型かにより大きく異なる、第1絞り口
54を通過する気体の通過量に合わせて、支持手段64
に移動可能に支持された弁本体62を第1絞り口54方
向に移動させる付勢手段66の付勢力を、調整手段90
により、強弱に調整できるようにすると良い。調整手段
90は、例えば図2に示したように、ダブルナット機構
を用いて、支持棒642中途部のフランジ644を弁本
体62方向に接近させたり弁本体62から離隔させたり
して、弁本体62を第1絞り口54方向に押す圧縮コイ
ルばね662の付勢力を強弱に調整できる構造のものと
すると良い。そして、真空ポンプ10が大型で、第1絞
り口54を通過する気体の通過量が多い場合には、調整
手段90により、付勢手段66の付勢力を弱めて、弁本
体62と第1絞り口54との間の隙間を広げることがで
きるようにすると良い。逆に、真空ポンプ10が小型
で、第1絞り口54を通過する気体の通過量が少ない場
合には、調整手段90により、付勢手段66の付勢力を
強めて、弁本体62と第1絞り口54との間の隙間を狭
めることができるようにすると良い。そして、真空ポン
プ10が大型か又は小型かにより、第1絞り口52を通
過する大量から少量まで大きく異なる気体の通過量に合
わせて、調整手段90により調整した付勢手段66の付
勢力に抗して、弁本体62を第1絞り口54から離す方
向に適宜距離移動させたり、逆に、調整手段90により
調整した付勢手段66の付勢力を用いて、第1絞り口5
4方向に適宜距離移動させたりできるようにすると良
い。そして、第1絞り口54の開口量を、上記の大量か
ら少量まで大きく異なる第1絞り口54を通過する気体
の通過量に合わせて、広狭に的確に調整できるできるよ
うにすると良い。
【0025】また、第1絞り口54の開口部周縁に押接
させる弁本体62の表面には、図2に示したように、フ
ェルト板等の衝撃吸収体70を被着すると良い。そし
て、支持手段に移動可能に支持された弁本体62を、付
勢手段66の付勢力を用いて、第1絞り口54方向に移
動させた場合に、その第1絞り口54の開口部周縁に衝
突する際の弁本体62の衝撃力を、衝撃吸収体70によ
り、吸収できるようにすると良い。そして、その弁本体
62が第1絞り口54の開口部周縁に衝突した際の騒音
公害の元となる衝撃音を低減させることができるように
すると良い。
【0026】また、大部屋の第1部屋52等には、図1
に示したように、真空ポンプ10から排出される気体に
含まれる塵埃を除去するフィルタ80を交換可能に収容
すると良い。そして、大部屋を通過する気体に含まれる
例えば真空ポンプのカーボンからなるベーン16から排
出される粉末等の塵埃を、その大部屋に収容されたフィ
ルタ80を通過させて、そのフィルタ80により除去で
きるようにすると良い。そして、クリーンな無公害の気
体を、第2絞り口58から外気中に排出できるようにす
ると良い。また、フィルタ80が塵埃により詰まった状
態となった場合には、そのフィルタ80を新しいフィル
タに交換できるようにすると良い。
【0027】また、消音器50は、第1部屋52及び第
2部屋56に加えて、第3部屋等の大部屋を1つ以上加
えた構造として、それらの大部屋の間を2つ以上の第1
絞り口54を通して連通させた構造としても良い。そし
て、それらの2つ以上の第1絞り口54を通過させる気
体に2回以上に亙って負荷を加えることができるように
しても良い。そして、その気体の持つ騒音を大幅に低減
できるようにしても良い。
【0028】また、真空ポンプ10から排出される気体
中に含まれる塵埃量が少なくて、その塵埃が公害の元凶
とならない場合には、大部屋に塵埃除去用のフィルタ8
0は、収容せずとも良い。
【0029】また、真空ポンプ10に一定の大きさのも
のを用いた場合には、付勢手段66の付勢力を強弱に調
整する調整手段90は、不要である。
【0030】本発明の消音器は、気体の排気口が、排気
孔12のみであって、圧力逃がし孔14が備えられてい
ない真空ポンプの消音器にも、利用可能である。その場
合も、その真空ポンプの排気孔12から排出される気体
の持つ膨張音や逆流音や第1逆止弁12の動作音を、本
発明の消音器により、容易かつ迅速に低減させることが
できる。また、本発明の消音器は、レシプロ式等の各種
の真空ポンプにも、利用可能である。その場合も、その
レシプロ式等の真空ポンプの排気口から排出される気体
の持つ騒音を、本発明の消音器により、容易かつ的確に
低減させることができる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の消音器に
よれば、種々の運転条件下で運転される真空ポンプや大
型から小型までの真空ポンプの排気口から排出されて、
第1絞り口を通過する気体の気圧又はその気体の通過量
に合わせて、その第1絞り口の開口量を大小に調整でき
る。そして、その第1絞り口を通過する気体に過不足な
く常に適度な負荷を加えて、その真空ポンプから排出さ
れる気体の持つ騒音を、真空ポンプの動力ロスを少なく
抑えながら、効率良く低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の消音器の概略構造説明図である。
【図2】本発明の消音器の調整弁部分の拡大構造説明図
である。
【図3】従来の消音器の概略構造説明図である。
【符号の説明】
10 真空ポンプ 12 排気孔 14 圧力逃がし孔 16 ベーン 22 第1逆止弁 24 第2逆止弁 50 消音器 52 第1部屋 54 第1絞り口 56 第2部屋 58 第2絞り口 60 調整弁 62 弁本体 64 支持手段 66 付勢手段 70 衝撃吸収体 80 フィルタ 90 調整手段
フロントページの続き (72)発明者 小林 哲也 長野県須坂市大字幸高246番地 オリオン 機械株式会社内 Fターム(参考) 3H003 AA05 AC01 BA04 3H029 AA05 AB06 BB21 BB35 BB36 CC13 CC15 CC23 CC25 CC28 CC43

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空ポンプの排気口から排出される気体
    を、2つ以上の大部屋と該大部屋の間を連通させる第1
    絞り口と最後段の前記大部屋を外気中に連通させる第2
    絞り口とを順に通過させて、その気体の持つ騒音を低減
    させて外気中に排出させる構造の真空ポンプの消音器で
    あって、 前記第1絞り口の開口量を、第1絞り口を通過する気体
    の気圧又はその気体の通過量に合わせて、広狭に調整す
    る調整弁が備えられたことを特徴とする真空ポンプの消
    音器。
  2. 【請求項2】 前記調整弁が、前記第1絞り口を気体の
    送り出し側から封ずる弁本体と、該弁本体が第1絞り口
    から離れる方向に移動したり第1絞り口方向に移動した
    り可能に弁本体を支持する支持手段と、該弁本体を前記
    第1絞り口方向に移動させる付勢力を弁本体に付与する
    付勢手段とからなる請求項1記載の真空ポンプの消音
    器。
  3. 【請求項3】 前記弁本体を第1絞り口方向に移動させ
    る付勢手段の付勢力を強弱に調整する調整手段が備えら
    れた請求項1又は2記載の真空ポンプの消音器。
  4. 【請求項4】 前記第1絞り口の開口部周縁に押接させ
    る弁本体の表面に、衝撃吸収体が被着された請求項1、
    2又は3記載の真空ポンプの消音器。
  5. 【請求項5】 前記大部屋に真空ポンプから排出される
    気体に含まれる塵埃を除去するフィルタが交換可能に収
    容された請求項1、2、3又は4記載の真空ポンプの消
    音器。
  6. 【請求項6】 前記真空ポンプの排気口が、排気孔と圧
    力逃がし孔とから形成されて、その排気孔に第1逆止弁
    が備えられ、その圧力逃がし孔に第2逆止弁が備えられ
    た請求項1、2、3、4又は5記載の真空ポンプの消音
    器。
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