JP2001285914A - 基地局装置およびハンドオーバ制御方法 - Google Patents
基地局装置およびハンドオーバ制御方法Info
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- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
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- H04W36/06—Reselecting a communication resource in the serving access point
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- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
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- H04W16/00—Network planning, e.g. coverage or traffic planning tools; Network deployment, e.g. resource partitioning or cells structures
- H04W16/24—Cell structures
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
- Signal Processing (AREA)
- Mobile Radio Communication Systems (AREA)
- Time-Division Multiplex Systems (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ハンドオーバ中において、他の通信相手
との間で行われている通信に対する干渉を抑えつつ、通
信回線が途切れてしまう可能性を低くすること。 【解決手段】 ハンドオーバ中において、受信電力測定
部Ａ１０３が、セクタＡに対応するアンテナＡ１０１に
て受信された信号の電力値を測定し、受信電力測定部Ｂ
１０５が、セクタＢに対応するアンテナＢ１０４にて受
信された信号の電力値を測定し、比較部１０７が、電力
値を比較し、制御部１０８が、比較結果に基づいて、セ
クタＡに対応するタイムスロットを用いて信号を送信す
るか、セクタＢに対応するタイムスロットを用いて信号
を送信するかを決定し、スイッチ１０９の切り替え制御
を行う。これにより、ハンドオーバ中において、タイム
スロットの割り当て状態が、１フレーム毎に適宜切り替
わる。
との間で行われている通信に対する干渉を抑えつつ、通
信回線が途切れてしまう可能性を低くすること。 【解決手段】 ハンドオーバ中において、受信電力測定
部Ａ１０３が、セクタＡに対応するアンテナＡ１０１に
て受信された信号の電力値を測定し、受信電力測定部Ｂ
１０５が、セクタＢに対応するアンテナＢ１０４にて受
信された信号の電力値を測定し、比較部１０７が、電力
値を比較し、制御部１０８が、比較結果に基づいて、セ
クタＡに対応するタイムスロットを用いて信号を送信す
るか、セクタＢに対応するタイムスロットを用いて信号
を送信するかを決定し、スイッチ１０９の切り替え制御
を行う。これにより、ハンドオーバ中において、タイム
スロットの割り当て状態が、１フレーム毎に適宜切り替
わる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、基地局装置および
ハンドオーバ制御方法に関し、特に、ＴＤＤ（Time Div
ision Duplex）方式の無線通信システムにおいて用いら
れる基地局装置およびハンドオーバ制御方法に関する。
ハンドオーバ制御方法に関し、特に、ＴＤＤ（Time Div
ision Duplex）方式の無線通信システムにおいて用いら
れる基地局装置およびハンドオーバ制御方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】セルラー方式の移動体通信システムにお
いては、移動局は、通常、セル境界付近において、通信
相手となる基地局を切り替えるハンドオーバを行う。ま
た、移動局は、セル間におけるハンドオーバと同様の方
法で、セクタ間におけるハンドオーバを行う。また、ハ
ンドオーバの方法には、大別して、ソフトハンドオーバ
とハードハンドオーバの２つがある。
いては、移動局は、通常、セル境界付近において、通信
相手となる基地局を切り替えるハンドオーバを行う。ま
た、移動局は、セル間におけるハンドオーバと同様の方
法で、セクタ間におけるハンドオーバを行う。また、ハ
ンドオーバの方法には、大別して、ソフトハンドオーバ
とハードハンドオーバの２つがある。
【０００３】以下、ＴＤＤ方式の無線通信システムにお
いて行われるセクタ間のハンドオーバについて、図３か
ら図５を用いて説明する。なお、ＴＤＤ方式とは、同一
周波数帯域の回線を時間（タイムスロット）によって分
割し、各タイムスロットに下り回線（基地局が移動局に
対して信号を送信するための回線）の通信チャネルと上
り回線（移動局が基地局に対して信号を送信するための
回線）の通信チャネルがそれぞれ割り当てられる方式で
ある。
いて行われるセクタ間のハンドオーバについて、図３か
ら図５を用いて説明する。なお、ＴＤＤ方式とは、同一
周波数帯域の回線を時間（タイムスロット）によって分
割し、各タイムスロットに下り回線（基地局が移動局に
対して信号を送信するための回線）の通信チャネルと上
り回線（移動局が基地局に対して信号を送信するための
回線）の通信チャネルがそれぞれ割り当てられる方式で
ある。
【０００４】図３は、無線通信システムのセルおよびセ
クタの概念図であり、図４は、ソフトハンドオーバ実行
時のタイムスロットの割り当て状態の一例を示す模式図
であり、図５は、ハードハンドオーバ実行時のタイムス
ロットの割り当て状態の一例を示す模式図である。
クタの概念図であり、図４は、ソフトハンドオーバ実行
時のタイムスロットの割り当て状態の一例を示す模式図
であり、図５は、ハードハンドオーバ実行時のタイムス
ロットの割り当て状態の一例を示す模式図である。
【０００５】図３に示すように１つのセルには、１つの
基地局が存在する。また、セルは、セクタＡ〜Ｃの３つ
のセクタに分割されている。そして、今、移動局は、セ
クタＡからセクタＢへ移動中である。なお、以下の説明
では、タイムスロットをＴＳ、セクタＡに対応する下り
回線の通信チャネルをＤ−Ａ、セクタＡに対応する上り
回線の通信チャネルをＵ−Ａ、セクタＢに対応する下り
回線の通信チャネルをＤ−Ｂ、およびセクタＢに対応す
る上り回線の通信チャネルをＵ−Ｂと示す。
基地局が存在する。また、セルは、セクタＡ〜Ｃの３つ
のセクタに分割されている。そして、今、移動局は、セ
クタＡからセクタＢへ移動中である。なお、以下の説明
では、タイムスロットをＴＳ、セクタＡに対応する下り
回線の通信チャネルをＤ−Ａ、セクタＡに対応する上り
回線の通信チャネルをＵ−Ａ、セクタＢに対応する下り
回線の通信チャネルをＤ−Ｂ、およびセクタＢに対応す
る上り回線の通信チャネルをＵ−Ｂと示す。
【０００６】まず、セクタ間においてソフトハンドオー
バが行われる場合について説明する。移動局がセクタＡ
に存在する時（すなわち、ハンドオーバ前）には、基地
局はセクタＡに対してのみ信号を送信している。よっ
て、図４（ａ）に示すように、ＴＳ２にはＤ−Ａが割り
当てられ、ＴＳ７にはＵ−Ａが割り当てられている。
バが行われる場合について説明する。移動局がセクタＡ
に存在する時（すなわち、ハンドオーバ前）には、基地
局はセクタＡに対してのみ信号を送信している。よっ
て、図４（ａ）に示すように、ＴＳ２にはＤ−Ａが割り
当てられ、ＴＳ７にはＵ−Ａが割り当てられている。
【０００７】次いで、移動局がセクタＡからセクタＢへ
移動し、セクタＡとセクタＢとの境界付近に位置した時
には、基地局は、セクタＡおよびセクタＢの両方に対し
て信号を送信する。よって、図４（ｂ）に示すように、
新たにＴＳ３にはＤ−Ｂが割り当てられ、ＴＳ８にはＵ
−Ｂが割り当てられる。この結果、ハンドオーバ中にお
ける通信チャネルの割り当て状態は、図４（ｂ）に示す
ようになる。つまり、移動局がセクタＡとセクタＢとの
境界付近に位置した時には、移動局は、セクタＡに対応
する通信チャネルとセクタＢに対応する通信チャネルの
両方を使用してと基地局と通信を行う。これにより、移
動局と基地局との通信状態は、ハンドオーバ中となる。
移動し、セクタＡとセクタＢとの境界付近に位置した時
には、基地局は、セクタＡおよびセクタＢの両方に対し
て信号を送信する。よって、図４（ｂ）に示すように、
新たにＴＳ３にはＤ−Ｂが割り当てられ、ＴＳ８にはＵ
−Ｂが割り当てられる。この結果、ハンドオーバ中にお
ける通信チャネルの割り当て状態は、図４（ｂ）に示す
ようになる。つまり、移動局がセクタＡとセクタＢとの
境界付近に位置した時には、移動局は、セクタＡに対応
する通信チャネルとセクタＢに対応する通信チャネルの
両方を使用してと基地局と通信を行う。これにより、移
動局と基地局との通信状態は、ハンドオーバ中となる。
【０００８】そして、移動局がセクタＢに完全に入った
時には、基地局はセクタＢに対してのみ信号を送信す
る。よって、図４（ｃ）に示すように、ＴＳ２およびＴ
Ｓ７への通信チャネルの割り当ては無くなり、移動局
は、ＴＳ３に割り当てられたＤ−ＢおよびＴＳ８に割り
当てられたＵーＢを使用して基地局と通信を行う。これ
により、ハンドオーバが終了する。
時には、基地局はセクタＢに対してのみ信号を送信す
る。よって、図４（ｃ）に示すように、ＴＳ２およびＴ
Ｓ７への通信チャネルの割り当ては無くなり、移動局
は、ＴＳ３に割り当てられたＤ−ＢおよびＴＳ８に割り
当てられたＵーＢを使用して基地局と通信を行う。これ
により、ハンドオーバが終了する。
【０００９】このようにソフトハンドオーバでは、図４
（ｂ）に示すように、セクタＡに対応する通信チャネル
とセクタＢに対応する通信チャネルの両方を使用して通
信が行われる期間がある。
（ｂ）に示すように、セクタＡに対応する通信チャネル
とセクタＢに対応する通信チャネルの両方を使用して通
信が行われる期間がある。
【００１０】次いで、セクタ間においてハードハンドオ
ーバが行われる場合について説明する。移動局がセクタ
Ａに存在する時（すなわち、ハンドオーバ前）の通信チ
ャネルの割り当て状態は、図５（ａ）に示すように、上
述したソフトハンドオーバの場合（図４（ａ））と同様
である。すなわち、図５（ａ）に示すように、ＴＳ２に
はＤ−Ａが割り当てられ、ＴＳ７にはＵ−Ａが割り当て
られている。
ーバが行われる場合について説明する。移動局がセクタ
Ａに存在する時（すなわち、ハンドオーバ前）の通信チ
ャネルの割り当て状態は、図５（ａ）に示すように、上
述したソフトハンドオーバの場合（図４（ａ））と同様
である。すなわち、図５（ａ）に示すように、ＴＳ２に
はＤ−Ａが割り当てられ、ＴＳ７にはＵ−Ａが割り当て
られている。
【００１１】次いで、移動局がセクタＡからセクタＢへ
移動し、セクタＡとセクタＢとの境界に来た時、通信チ
ャネルの割り当て状態が、図５（ａ）から図５（ｂ）に
示すように切り替わる。すなわち、基地局は、移動局が
セクタＡとセクタＢとの境界に来た時に、セクタＡに対
して信号を送信するのを止めるとともに、セクタＢに対
して信号を送信するのを開始する。よって、図５（ｂ）
に示すように、ＴＳ２およびＴＳ７への通信チャネルの
割り当ては無くなり、移動局は、ＴＳ３に割り当てられ
たＤ−ＢおよびＴＳ８に割り当てられたＵーＢを使用し
て基地局と通信を行う。これにより、ハンドオーバが終
了する。
移動し、セクタＡとセクタＢとの境界に来た時、通信チ
ャネルの割り当て状態が、図５（ａ）から図５（ｂ）に
示すように切り替わる。すなわち、基地局は、移動局が
セクタＡとセクタＢとの境界に来た時に、セクタＡに対
して信号を送信するのを止めるとともに、セクタＢに対
して信号を送信するのを開始する。よって、図５（ｂ）
に示すように、ＴＳ２およびＴＳ７への通信チャネルの
割り当ては無くなり、移動局は、ＴＳ３に割り当てられ
たＤ−ＢおよびＴＳ８に割り当てられたＵーＢを使用し
て基地局と通信を行う。これにより、ハンドオーバが終
了する。
【００１２】このようにハードハンドオーバでは、ソフ
トハンドオーバのように、セクタＡに対応する通信チャ
ネルとセクタＢに対応する通信チャネルの両方を使用し
て通信が行われる期間がない。
トハンドオーバのように、セクタＡに対応する通信チャ
ネルとセクタＢに対応する通信チャネルの両方を使用し
て通信が行われる期間がない。
【００１３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のソフトハンドオーバおよび上記従来のハードハンド
オーバにはそれぞれ、以下のような長所・短所がある。
来のソフトハンドオーバおよび上記従来のハードハンド
オーバにはそれぞれ、以下のような長所・短所がある。
【００１４】すなわち、上記従来のソフトハンドオーバ
では、図４（ｂ）に示すように、ハンドオーバ中には、
セクタＡに対応する通信チャネルとセクタＢに対応する
通信チャネルの両方を使用して通信が行われる。
では、図４（ｂ）に示すように、ハンドオーバ中には、
セクタＡに対応する通信チャネルとセクタＢに対応する
通信チャネルの両方を使用して通信が行われる。
【００１５】つまり、ソフトハンドオーバでは、ハンド
オーバ中には、下り回線のタイムスロットを複数用いて
通信が行われる。よって、ソフトハンドオーバには、ハ
ンドオーバ時に通信回線が途切れてしまう可能性を低く
することができ、移動局の受信性能を向上させることが
できるという長所がある一方、他の移動局との間で行わ
れている通信に対する干渉が増加するという短所があ
る。この短所は、ＴＤＤ方式では、通常、１つのタイム
スロットに複数の移動局からの信号がＣＤＭＡ（Code D
ivision Multiple Access）方式により多重されている
ことによる。
オーバ中には、下り回線のタイムスロットを複数用いて
通信が行われる。よって、ソフトハンドオーバには、ハ
ンドオーバ時に通信回線が途切れてしまう可能性を低く
することができ、移動局の受信性能を向上させることが
できるという長所がある一方、他の移動局との間で行わ
れている通信に対する干渉が増加するという短所があ
る。この短所は、ＴＤＤ方式では、通常、１つのタイム
スロットに複数の移動局からの信号がＣＤＭＡ（Code D
ivision Multiple Access）方式により多重されている
ことによる。
【００１６】一方、上記従来のハードハンドオーバで
は、ソフトハンドオーバのように、セクタＡに対応する
通信チャネルとセクタＢに対応する通信チャネルの両方
を使用して通信が行われる期間がない。
は、ソフトハンドオーバのように、セクタＡに対応する
通信チャネルとセクタＢに対応する通信チャネルの両方
を使用して通信が行われる期間がない。
【００１７】つまり、ハードハンドオーバでは、常に下
り回線のタイムスロットを１つだけ用いて通信が行われ
る。よって、ハードハンドオーバには、他の移動局との
間で行われている通信に対する干渉を低減することがで
きるという長所がある一方、ハンドオーバ時に通信回線
が途切れてしまう可能性が高くなり、移動局の受信性能
をあまり向上させることができないという短所がある。
り回線のタイムスロットを１つだけ用いて通信が行われ
る。よって、ハードハンドオーバには、他の移動局との
間で行われている通信に対する干渉を低減することがで
きるという長所がある一方、ハンドオーバ時に通信回線
が途切れてしまう可能性が高くなり、移動局の受信性能
をあまり向上させることができないという短所がある。
【００１８】このように、上記従来のソフトハンドオー
バと上記従来のハードハンドオーバには、それぞれ長所
・短所がある。
バと上記従来のハードハンドオーバには、それぞれ長所
・短所がある。
【００１９】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、ハンドオーバ中において、他の通信相手との間で
行われている通信に対する干渉を抑えつつ、通信回線が
途切れてしまう可能性を低くすることができる基地局装
置およびハンドオーバ制御方法を提供することを目的と
する。
あり、ハンドオーバ中において、他の通信相手との間で
行われている通信に対する干渉を抑えつつ、通信回線が
途切れてしまう可能性を低くすることができる基地局装
置およびハンドオーバ制御方法を提供することを目的と
する。
【００２０】
【課題を解決するための手段】本発明の基地局装置は、
各セクタに対応するアンテナにて受信されたハンドオー
バ中の移動局装置からの信号を用いて前記各セクタの伝
搬路状態を比較する比較手段と、比較結果に基づいて、
前記各セクタに対応するタイムスロットのいずれか１つ
を用いて前記移動局装置へ信号を送信する送信手段と、
を具備する構成を採る。
各セクタに対応するアンテナにて受信されたハンドオー
バ中の移動局装置からの信号を用いて前記各セクタの伝
搬路状態を比較する比較手段と、比較結果に基づいて、
前記各セクタに対応するタイムスロットのいずれか１つ
を用いて前記移動局装置へ信号を送信する送信手段と、
を具備する構成を採る。
【００２１】本発明の基地局装置は、送信手段が、伝搬
路状態が最良のセクタに対応するタイムスロットを用い
て信号を送信する構成を採る。
路状態が最良のセクタに対応するタイムスロットを用い
て信号を送信する構成を採る。
【００２２】本発明の基地局装置は、送信手段が、タイ
ムスロットをフレーム単位で切り替えて用いる構成を採
る。
ムスロットをフレーム単位で切り替えて用いる構成を採
る。
【００２３】本発明の基地局装置は、送信手段が、タイ
ムスロットを誤り訂正のブロック単位で切り替えて用い
る構成を採る。
ムスロットを誤り訂正のブロック単位で切り替えて用い
る構成を採る。
【００２４】本発明の基地局装置は、第１セクタに対応
するアンテナにて受信されたハンドオーバ中の移動局装
置からの信号と、第２セクタに対応するアンテナにて受
信された前記信号とを用いて、前記第１セクタの伝搬路
状態と前記第２セクタの伝搬路状態とを比較する比較手
段と、比較結果に基づいて、前記第１セクタに対応する
タイムスロットまたは前記第２セクタに対応するタイム
スロットのいずれか一方を用いて前記移動局装置へ信号
を送信する送信手段と、を具備する構成を採る。
するアンテナにて受信されたハンドオーバ中の移動局装
置からの信号と、第２セクタに対応するアンテナにて受
信された前記信号とを用いて、前記第１セクタの伝搬路
状態と前記第２セクタの伝搬路状態とを比較する比較手
段と、比較結果に基づいて、前記第１セクタに対応する
タイムスロットまたは前記第２セクタに対応するタイム
スロットのいずれか一方を用いて前記移動局装置へ信号
を送信する送信手段と、を具備する構成を採る。
【００２５】本発明の基地局装置は、送信手段が、第１
セクタまたは第２セクタのうち伝搬路状態が良い方のセ
クタに対応するタイムスロットを用いて信号を送信する
構成を採る。
セクタまたは第２セクタのうち伝搬路状態が良い方のセ
クタに対応するタイムスロットを用いて信号を送信する
構成を採る。
【００２６】本発明の基地局装置は、送信手段が、第１
セクタに対応するタイムスロットと第２セクタに対応す
るタイムスロットをフレーム単位で切り替えて用いる構
成を採る。
セクタに対応するタイムスロットと第２セクタに対応す
るタイムスロットをフレーム単位で切り替えて用いる構
成を採る。
【００２７】本発明の基地局装置は、送信手段が、第１
セクタに対応するタイムスロットと第２セクタに対応す
るタイムスロットを誤り訂正のブロック単位で切り替え
て用いる構成を採る。
セクタに対応するタイムスロットと第２セクタに対応す
るタイムスロットを誤り訂正のブロック単位で切り替え
て用いる構成を採る。
【００２８】本発明の無線通信システムは、ハンドオー
バ中の移動局装置からの信号を用いて自セルの伝搬路状
態を推定する複数の基地局と、前記伝搬路状態の比較結
果に基づいて、各セルに対応するタイムスロットのうち
いずれのタイムスロットを用いて前記複数の基地局のう
ちいずれの基地局から前記移動局装置へ信号を送信する
かを決定する無線制御局と、を具備する構成を採る。
バ中の移動局装置からの信号を用いて自セルの伝搬路状
態を推定する複数の基地局と、前記伝搬路状態の比較結
果に基づいて、各セルに対応するタイムスロットのうち
いずれのタイムスロットを用いて前記複数の基地局のう
ちいずれの基地局から前記移動局装置へ信号を送信する
かを決定する無線制御局と、を具備する構成を採る。
【００２９】これらの構成によれば、ハンドオーバ中に
おいて、下り回線のタイムスロットを複数用いて通信が
行われる期間がないため、他の移動局との間で行われて
いる通信に対する干渉を低減することができる。また、
これらの構成によれば、ハンドオーバ中において、通信
状態が良好な伝搬路を使用して通信が行われるようにタ
イムスロットの割り当て状態が適宜切り替わるので、ハ
ンドオーバ時に通信回線が途切れてしまう可能性を低く
することができる。
おいて、下り回線のタイムスロットを複数用いて通信が
行われる期間がないため、他の移動局との間で行われて
いる通信に対する干渉を低減することができる。また、
これらの構成によれば、ハンドオーバ中において、通信
状態が良好な伝搬路を使用して通信が行われるようにタ
イムスロットの割り当て状態が適宜切り替わるので、ハ
ンドオーバ時に通信回線が途切れてしまう可能性を低く
することができる。
【００３０】本発明のハンドオーバ制御方法は、各セク
タに対応するアンテナにて受信されたハンドオーバ中の
移動局装置からの信号を用いて前記各セクタの伝搬路状
態を比較する比較工程と、比較結果に基づいて、前記各
セクタに対応するタイムスロットのいずれか１つを用い
て前記移動局装置へ信号を送信する送信工程と、を具備
する構成を採る。
タに対応するアンテナにて受信されたハンドオーバ中の
移動局装置からの信号を用いて前記各セクタの伝搬路状
態を比較する比較工程と、比較結果に基づいて、前記各
セクタに対応するタイムスロットのいずれか１つを用い
て前記移動局装置へ信号を送信する送信工程と、を具備
する構成を採る。
【００３１】本発明のハンドオーバ制御方法は、第１セ
クタに対応するアンテナにて受信されたハンドオーバ中
の移動局装置からの信号と、第２セクタに対応するアン
テナにて受信された前記信号とを用いて、前記第１セク
タの伝搬路状態と前記第２セクタの伝搬路状態とを比較
する比較工程と、比較結果に基づいて、前記第１セクタ
に対応するタイムスロットまたは前記第２セクタに対応
するタイムスロットのいずれか一方を用いて前記移動局
装置へ信号を送信する送信工程と、を具備する構成を採
る。
クタに対応するアンテナにて受信されたハンドオーバ中
の移動局装置からの信号と、第２セクタに対応するアン
テナにて受信された前記信号とを用いて、前記第１セク
タの伝搬路状態と前記第２セクタの伝搬路状態とを比較
する比較工程と、比較結果に基づいて、前記第１セクタ
に対応するタイムスロットまたは前記第２セクタに対応
するタイムスロットのいずれか一方を用いて前記移動局
装置へ信号を送信する送信工程と、を具備する構成を採
る。
【００３２】本発明のハンドオーバ制御方法は、各基地
局にて受信されたハンドオーバ中の移動局からの信号を
用いて各セルの伝搬路状態を比較する比較工程と、比較
結果に基づいて、各セルに対応するタイムスロットのう
ちいずれのタイムスロットを用いて前記各基地局のうち
いずれの基地局から前記移動局へ信号を送信するかを決
定する決定工程と、を具備する構成を採る。
局にて受信されたハンドオーバ中の移動局からの信号を
用いて各セルの伝搬路状態を比較する比較工程と、比較
結果に基づいて、各セルに対応するタイムスロットのう
ちいずれのタイムスロットを用いて前記各基地局のうち
いずれの基地局から前記移動局へ信号を送信するかを決
定する決定工程と、を具備する構成を採る。
【００３３】これらの方法によれば、ハンドオーバ中に
おいて、下り回線のタイムスロットを複数用いて通信が
行われる期間がないため、他の移動局との間で行われて
いる通信に対する干渉を低減することができる。また、
これらの方法によれば、ハンドオーバ中において、通信
状態が良好な伝搬路を使用して通信が行われるようにタ
イムスロットの割り当て状態が適宜切り替わるので、ハ
ンドオーバ時に通信回線が途切れてしまう可能性を低く
することができる。
おいて、下り回線のタイムスロットを複数用いて通信が
行われる期間がないため、他の移動局との間で行われて
いる通信に対する干渉を低減することができる。また、
これらの方法によれば、ハンドオーバ中において、通信
状態が良好な伝搬路を使用して通信が行われるようにタ
イムスロットの割り当て状態が適宜切り替わるので、ハ
ンドオーバ時に通信回線が途切れてしまう可能性を低く
することができる。
【００３４】
【発明の実施の形態】本発明の骨子は、ハンドオーバ中
において、各セクタの伝搬路状態の比較結果に基づい
て、各セクタに対応するタイムスロットのいずれか１つ
を用いて信号を送信することである。
において、各セクタの伝搬路状態の比較結果に基づい
て、各セクタに対応するタイムスロットのいずれか１つ
を用いて信号を送信することである。
【００３５】以下、本発明の実施の形態について、図面
を参照して詳細に説明する。 （実施の形態）図１は、本発明の一実施の形態に係る基
地局装置の概略構成を示す要部ブロック図である。図１
において、基地局１００は、移動局２００と無線通信を
行う。また、この基地局１００は、図３に示すように、
Ａ〜Ｃの３つのセクタに分割されているセルに存在する
ものとする。但し、以下の説明では、説明の便宜上、セ
クタＡおよびセクタＢに着目して説明する。
を参照して詳細に説明する。 （実施の形態）図１は、本発明の一実施の形態に係る基
地局装置の概略構成を示す要部ブロック図である。図１
において、基地局１００は、移動局２００と無線通信を
行う。また、この基地局１００は、図３に示すように、
Ａ〜Ｃの３つのセクタに分割されているセルに存在する
ものとする。但し、以下の説明では、説明の便宜上、セ
クタＡおよびセクタＢに着目して説明する。
【００３６】アンテナＡ１０１、送受信部Ａ１０２およ
び受信電力測定部Ａ１０３は、それぞれセクタＡに対応
して設けられる。送受信部Ａ１０２は、アンテナＡ１０
１を介して受信される信号に所定の無線処理および所定
の復調処理を施す。また、送受信部Ａ１０２は、送信デ
ータに所定の変調処理を施した後、その送信データを特
定のタイムスロットでセクタＡに対して送信する。受信
電力測定部Ａ１０３は、受信信号の電力値を測定する。
び受信電力測定部Ａ１０３は、それぞれセクタＡに対応
して設けられる。送受信部Ａ１０２は、アンテナＡ１０
１を介して受信される信号に所定の無線処理および所定
の復調処理を施す。また、送受信部Ａ１０２は、送信デ
ータに所定の変調処理を施した後、その送信データを特
定のタイムスロットでセクタＡに対して送信する。受信
電力測定部Ａ１０３は、受信信号の電力値を測定する。
【００３７】一方、アンテナＢ１０４、送受信部Ｂ１０
５および受信電力測定部Ｂ１０６は、それぞれセクタＢ
に対応して設けられる。送受信部Ｂ１０５は、アンテナ
Ｂ１０４を介して受信される信号に所定の無線処理およ
び所定の復調処理を施す。また、送受信部Ｂ１０５は、
送信データに所定の変調処理を施した後、その送信デー
タを特定のタイムスロットでセクタＢに対して送信す
る。受信電力測定部Ｂ１０６は、受信信号の電力値を測
定する。
５および受信電力測定部Ｂ１０６は、それぞれセクタＢ
に対応して設けられる。送受信部Ｂ１０５は、アンテナ
Ｂ１０４を介して受信される信号に所定の無線処理およ
び所定の復調処理を施す。また、送受信部Ｂ１０５は、
送信データに所定の変調処理を施した後、その送信デー
タを特定のタイムスロットでセクタＢに対して送信す
る。受信電力測定部Ｂ１０６は、受信信号の電力値を測
定する。
【００３８】比較部１０７は、受信電力測定部Ａ１０３
で測定された電力値と受信電力測定部Ｂ１０６で測定さ
れた電力値とを比較する。制御部１０８は、受信電力測
定部Ａ１０３および受信電力測定部Ｂ１０６で測定され
た電力値に基づいて、送受信部Ａ１０２および送受信部
Ｂ１０５の動作を制御する。また、制御部１０８は、受
信電力測定部Ａ１０３および受信電力測定部Ｂ１０６で
測定された電力値に基づいて、スイッチ１０９の切り替
え制御を行う。
で測定された電力値と受信電力測定部Ｂ１０６で測定さ
れた電力値とを比較する。制御部１０８は、受信電力測
定部Ａ１０３および受信電力測定部Ｂ１０６で測定され
た電力値に基づいて、送受信部Ａ１０２および送受信部
Ｂ１０５の動作を制御する。また、制御部１０８は、受
信電力測定部Ａ１０３および受信電力測定部Ｂ１０６で
測定された電力値に基づいて、スイッチ１０９の切り替
え制御を行う。
【００３９】次いで、上記構成を有する基地局装置の動
作について説明する。図２は、本発明の一実施の形態に
係る基地局装置の動作を説明するためのハンドオーバ実
行時のタイムスロットの割り当て状態の一例を示す模式
図である。
作について説明する。図２は、本発明の一実施の形態に
係る基地局装置の動作を説明するためのハンドオーバ実
行時のタイムスロットの割り当て状態の一例を示す模式
図である。
【００４０】図３に示すように、今、移動局２００は、
セクタＡからセクタＢへ移動中であるものとする。な
お、以下の説明では、タイムスロットをＴＳ、セクタＡ
に対応する下り回線の通信チャネルをＤ−Ａ、セクタＡ
に対応する上り回線の通信チャネルをＵ−Ａ、セクタＢ
に対応する下り回線の通信チャネルをＤ−Ｂ、およびセ
クタＢに対応する上り回線の通信チャネルをＵ−Ｂと示
す。また、Ｄ−Ａ、Ｕ−Ａ、Ｄ−Ｂ、およびＵ−Ｂを用
いて伝送される信号をそれぞれ、Ｄ−Ａの信号、Ｕ−Ａ
の信号、Ｄ−Ｂの信号、およびＵ−Ｂの信号という。
セクタＡからセクタＢへ移動中であるものとする。な
お、以下の説明では、タイムスロットをＴＳ、セクタＡ
に対応する下り回線の通信チャネルをＤ−Ａ、セクタＡ
に対応する上り回線の通信チャネルをＵ−Ａ、セクタＢ
に対応する下り回線の通信チャネルをＤ−Ｂ、およびセ
クタＢに対応する上り回線の通信チャネルをＵ−Ｂと示
す。また、Ｄ−Ａ、Ｕ−Ａ、Ｄ−Ｂ、およびＵ−Ｂを用
いて伝送される信号をそれぞれ、Ｄ−Ａの信号、Ｕ−Ａ
の信号、Ｄ−Ｂの信号、およびＵ−Ｂの信号という。
【００４１】まず、移動局２００がセクタＡに存在する
時（すなわち、ハンドオーバ前）には、送受信部Ａ１０
２が移動局２００にＤ−Ａの信号を送信している。この
とき、スイッチ１０９は、送信データが送受信部Ａ１０
２に入力されるような接続状態となっている。また、ハ
ンドオーバ前には、送受信部Ａ１０２が、移動局２００
から送られてくるＵ−Ａの信号を受信する。よって、図
４（ａ）に示すように、ハンドオーバ前には、ＴＳ２に
Ｄ−Ａが割り当てられ、ＴＳ７にＵ−Ａが割り当てられ
ている。
時（すなわち、ハンドオーバ前）には、送受信部Ａ１０
２が移動局２００にＤ−Ａの信号を送信している。この
とき、スイッチ１０９は、送信データが送受信部Ａ１０
２に入力されるような接続状態となっている。また、ハ
ンドオーバ前には、送受信部Ａ１０２が、移動局２００
から送られてくるＵ−Ａの信号を受信する。よって、図
４（ａ）に示すように、ハンドオーバ前には、ＴＳ２に
Ｄ−Ａが割り当てられ、ＴＳ７にＵ−Ａが割り当てられ
ている。
【００４２】送受信部Ａ１０２で復調処理等を施された
信号は、受信電力測定部Ａ１０３へ出力される。そし
て、受信信号の電力値が、受信電力測定部Ａ１０３で測
定される。測定された受信電力値は、制御部１０８へ出
力される。
信号は、受信電力測定部Ａ１０３へ出力される。そし
て、受信信号の電力値が、受信電力測定部Ａ１０３で測
定される。測定された受信電力値は、制御部１０８へ出
力される。
【００４３】制御部１０８は、受信電力測定部Ａ１０３
で測定された受信電力値と受信電力値の所定のしきい値
とを比較する。そして、受信電力測定部Ａ１０３で測定
された受信電力値が所定のしきい値よりも小さくなった
時、すなわち、移動局２００がセクタＡとセクタＢとの
境界付近にきた時に、制御部１０８は、送受信部Ｂ１０
５の動作を開始させる。よって、移動局２００から送ら
れてくるＵ−Ａの信号が、送受信部Ａ１０２および送受
信部Ｂ１０５の双方で受信される。これにより、基地局
１００と移動局２００との通信状態は、ハンドオーバ中
へと移行する。
で測定された受信電力値と受信電力値の所定のしきい値
とを比較する。そして、受信電力測定部Ａ１０３で測定
された受信電力値が所定のしきい値よりも小さくなった
時、すなわち、移動局２００がセクタＡとセクタＢとの
境界付近にきた時に、制御部１０８は、送受信部Ｂ１０
５の動作を開始させる。よって、移動局２００から送ら
れてくるＵ−Ａの信号が、送受信部Ａ１０２および送受
信部Ｂ１０５の双方で受信される。これにより、基地局
１００と移動局２００との通信状態は、ハンドオーバ中
へと移行する。
【００４４】ハンドオーバ中においては、基地局１００
は、受信信号の電力値に基づいて送受信部Ａ１０２と送
受信部Ｂ１０５とを適宜切り替えて用いて、データを移
動局２００へ送信する。つまり、ハンドオーバ中におい
ては、タイムスロットの割り当て状態が、受信電力値に
基づいて、図２（ｂ）の状態と図２（ｃ）の状態とに適
宜切り替わる。具体的には、ハンドオーバ中に基地局１
００が以下のように動作することにより、タイムスロッ
トの割り当て状態が適宜切り替わる。
は、受信信号の電力値に基づいて送受信部Ａ１０２と送
受信部Ｂ１０５とを適宜切り替えて用いて、データを移
動局２００へ送信する。つまり、ハンドオーバ中におい
ては、タイムスロットの割り当て状態が、受信電力値に
基づいて、図２（ｂ）の状態と図２（ｃ）の状態とに適
宜切り替わる。具体的には、ハンドオーバ中に基地局１
００が以下のように動作することにより、タイムスロッ
トの割り当て状態が適宜切り替わる。
【００４５】すなわち、図２（ｂ）の状態において、基
地局１００へ送られてくるＵ−Ａの信号が、送受信部Ａ
１０２および送受信部Ｂ１０５の双方で受信される。受
信された信号は、送受信部Ａ１０２および送受信部Ｂ１
０５で所定の無線処理および所定の復調処理が施され
て、受信電力測定部Ａ１０３および受信電力測定部Ｂ１
０６へそれぞれ出力される。
地局１００へ送られてくるＵ−Ａの信号が、送受信部Ａ
１０２および送受信部Ｂ１０５の双方で受信される。受
信された信号は、送受信部Ａ１０２および送受信部Ｂ１
０５で所定の無線処理および所定の復調処理が施され
て、受信電力測定部Ａ１０３および受信電力測定部Ｂ１
０６へそれぞれ出力される。
【００４６】受信電力測定部Ａ１０３では、アンテナＡ
１０１を介して受信されたＵ−Ａの信号の電力値が測定
される。また、受信電力測定部Ｂ１０６では、アンテナ
Ｂ１０４を介して受信されたＵ−Ａの信号の電力値が測
定される。測定された受信電力値は、比較部１０７へそ
れぞれ出力される。
１０１を介して受信されたＵ−Ａの信号の電力値が測定
される。また、受信電力測定部Ｂ１０６では、アンテナ
Ｂ１０４を介して受信されたＵ−Ａの信号の電力値が測
定される。測定された受信電力値は、比較部１０７へそ
れぞれ出力される。
【００４７】比較部１０７では、受信電力測定部Ａ１０
３で測定された受信電力値と、受信電力測定部Ｂ１０６
で測定された受信電力値とが大小比較され、比較結果が
制御部１０８へ出力される。
３で測定された受信電力値と、受信電力測定部Ｂ１０６
で測定された受信電力値とが大小比較され、比較結果が
制御部１０８へ出力される。
【００４８】制御部１０８では、比較結果に基づいて、
次の送信フレームにおいては、Ｄ−ＡまたはＤ−Ｂのど
ちらを用いて移動局２００へデータを送信するかを決定
する。
次の送信フレームにおいては、Ｄ−ＡまたはＤ−Ｂのど
ちらを用いて移動局２００へデータを送信するかを決定
する。
【００４９】図２（ｂ）の状態において、アンテナＡ１
０１を介して受信されたＵ−Ａの信号の電力値が、アン
テナＢ１０４を介して受信されたＵ−Ａの信号の電力値
以上の場合には、制御部１０８は、次のフレームにおい
ては、Ｄ−Ａを用いてデータを送信することを決定す
る。そして、制御部１０８は、送信データが送受信部Ａ
１０２へ入力されるようにスイッチ１０９を制御する。
これにより、送信データは、アンテナＡ１０１を介して
セクタＡに送信される。
０１を介して受信されたＵ−Ａの信号の電力値が、アン
テナＢ１０４を介して受信されたＵ−Ａの信号の電力値
以上の場合には、制御部１０８は、次のフレームにおい
ては、Ｄ−Ａを用いてデータを送信することを決定す
る。そして、制御部１０８は、送信データが送受信部Ａ
１０２へ入力されるようにスイッチ１０９を制御する。
これにより、送信データは、アンテナＡ１０１を介して
セクタＡに送信される。
【００５０】よって、図２（ｂ）に示す状態において、
アンテナＡ１０１を介して受信されたＵ−Ａの信号の電
力値が、アンテナＢ１０４を介して受信されたＵ−Ａの
信号の電力値以上の場合には、タイムスロットの割り当
て状態は、次のフレームにおいても、図２（ｂ）に示す
状態となる。
アンテナＡ１０１を介して受信されたＵ−Ａの信号の電
力値が、アンテナＢ１０４を介して受信されたＵ−Ａの
信号の電力値以上の場合には、タイムスロットの割り当
て状態は、次のフレームにおいても、図２（ｂ）に示す
状態となる。
【００５１】一方、アンテナＡ１０１を介して受信され
たＵ−Ａの信号の電力値が、アンテナＢ１０４を介して
受信されたＵ−Ａの信号の電力値よりも小さい場合に
は、制御部１０８は、次のフレームにおいては、Ｄ−Ｂ
を用いてデータを送信することを決定する。そして、制
御部１０８は、送信データが送受信部Ｂ１０５へ入力さ
れるようにスイッチ１０９を制御する。これにより、送
信データは、アンテナＢ１０４を介してセクタＢに送信
される。
たＵ−Ａの信号の電力値が、アンテナＢ１０４を介して
受信されたＵ−Ａの信号の電力値よりも小さい場合に
は、制御部１０８は、次のフレームにおいては、Ｄ−Ｂ
を用いてデータを送信することを決定する。そして、制
御部１０８は、送信データが送受信部Ｂ１０５へ入力さ
れるようにスイッチ１０９を制御する。これにより、送
信データは、アンテナＢ１０４を介してセクタＢに送信
される。
【００５２】よって、図２（ｂ）に示す状態において、
アンテナＡ１０１を介して受信されたＵ−Ａの信号の電
力値が、アンテナＢ１０４を介して受信されたＵ−Ａの
信号の電力値よりも小さい場合には、タイムスロットの
割り当て状態は、次のフレームにおいては、図２（ｂ）
に示す状態から図２（ｃ）に示す状態へと切り替わる。
つまり、図２（ｃ）に示すように、ＴＳ２およびＴＳ７
への通信チャネルの割り当ては無くなり、基地局１００
は、ＴＳ３に割り当てられたＤ−ＢおよびＴＳ８に割り
当てられたＵーＢを使用して移動局２００と通信を行
う。
アンテナＡ１０１を介して受信されたＵ−Ａの信号の電
力値が、アンテナＢ１０４を介して受信されたＵ−Ａの
信号の電力値よりも小さい場合には、タイムスロットの
割り当て状態は、次のフレームにおいては、図２（ｂ）
に示す状態から図２（ｃ）に示す状態へと切り替わる。
つまり、図２（ｃ）に示すように、ＴＳ２およびＴＳ７
への通信チャネルの割り当ては無くなり、基地局１００
は、ＴＳ３に割り当てられたＤ−ＢおよびＴＳ８に割り
当てられたＵーＢを使用して移動局２００と通信を行
う。
【００５３】今、例えば、図２（ｂ）に示す状態から図
２（ｃ）に示す状態へと切り替わった場合には、図２
（ｃ）の状態においては、移動局２００送られてくるＵ
−Ｂの信号が、送受信部Ａ１０２および送受信部Ｂ１０
５の双方で受信される。そして、上述したのと同様の動
作にて、制御部１０８が、次の送信フレームにおいて
は、Ｄ−ＡまたはＤ−Ｂのどちらを用いて移動局２００
へデータを送信するかを決定する。
２（ｃ）に示す状態へと切り替わった場合には、図２
（ｃ）の状態においては、移動局２００送られてくるＵ
−Ｂの信号が、送受信部Ａ１０２および送受信部Ｂ１０
５の双方で受信される。そして、上述したのと同様の動
作にて、制御部１０８が、次の送信フレームにおいて
は、Ｄ−ＡまたはＤ−Ｂのどちらを用いて移動局２００
へデータを送信するかを決定する。
【００５４】このような動作が行われることにより、ハ
ンドオーバ中においては、現フレームにおける受信信号
の電力値に基づいて、現フレームの次のフレームで使用
される通信チャネルが決定される。つまり、ハンドオー
バ中においては、タイムスロットの割り当て状態が、１
フレーム毎に、図２（ｂ）に示す状態と図２（ｃ）に示
す状態とで適宜切り替わる。
ンドオーバ中においては、現フレームにおける受信信号
の電力値に基づいて、現フレームの次のフレームで使用
される通信チャネルが決定される。つまり、ハンドオー
バ中においては、タイムスロットの割り当て状態が、１
フレーム毎に、図２（ｂ）に示す状態と図２（ｃ）に示
す状態とで適宜切り替わる。
【００５５】そして、ハンドオーバ中へと移行してから
所定の時間経過後には、移動局２００はセクタＢの範囲
に完全に入るため、タイムスロットの割り当て状態は、
図２（ｄ）に示す状態で安定する。よって、ハンドオー
バ中へと移行してから所定の時間経過後には、スイッチ
１０９は、送信データが送受信部Ｂ１０５へ入力される
ような接続状態となっている。また、ハンドオーバ中へ
と移行してから所定の時間経過後に、制御部１０８は、
送受信部Ａ１０２の動作を停止させる。これにより、ハ
ンドオーバが終了する。
所定の時間経過後には、移動局２００はセクタＢの範囲
に完全に入るため、タイムスロットの割り当て状態は、
図２（ｄ）に示す状態で安定する。よって、ハンドオー
バ中へと移行してから所定の時間経過後には、スイッチ
１０９は、送信データが送受信部Ｂ１０５へ入力される
ような接続状態となっている。また、ハンドオーバ中へ
と移行してから所定の時間経過後に、制御部１０８は、
送受信部Ａ１０２の動作を停止させる。これにより、ハ
ンドオーバが終了する。
【００５６】以上説明したように、本実施の形態では、
ハンドオーバ中において、上記従来のソフトハンドオー
バのように下り回線のタイムスロットを複数用いて通信
が行われる期間がない。つまり、本実施の形態では、ハ
ンドオーバ中において常に下り回線のタイムスロットを
１つだけ用いて通信が行われる。よって、本実施の形態
によれば、他の移動局との間で行われている通信に対す
る干渉を低減することができる。
ハンドオーバ中において、上記従来のソフトハンドオー
バのように下り回線のタイムスロットを複数用いて通信
が行われる期間がない。つまり、本実施の形態では、ハ
ンドオーバ中において常に下り回線のタイムスロットを
１つだけ用いて通信が行われる。よって、本実施の形態
によれば、他の移動局との間で行われている通信に対す
る干渉を低減することができる。
【００５７】また、本実施の形態では、ハンドオーバ中
において、受信電力値が大きくなる伝搬路、すなわち、
伝搬損失が少ない伝搬路を使用して通信が行われるよう
にタイムスロットの割り当て状態が適宜切り替わる。よ
って、本実施の形態によれば、上記従来のハードハンド
オーバに比べて、ハンドオーバ時に通信回線が途切れて
しまう可能性を低くすることができる。
において、受信電力値が大きくなる伝搬路、すなわち、
伝搬損失が少ない伝搬路を使用して通信が行われるよう
にタイムスロットの割り当て状態が適宜切り替わる。よ
って、本実施の形態によれば、上記従来のハードハンド
オーバに比べて、ハンドオーバ時に通信回線が途切れて
しまう可能性を低くすることができる。
【００５８】また、本実施の形態は、ＴＤＤ方式の無線
通信システムに用いられている。また、本実施の形態で
は、ハンドオーバ中においては、各セクタに対応して設
けられたアンテナでそれぞれ受信された信号（Ｕ−Ａの
信号またはＵ−Ｂの信号）の受信電力値を比較して、次
のフレームにおいてどのセクタに対して信号を送信する
か（すなわち、Ｄ−Ａの信号またはＤ−Ｂの信号のどち
らを送信するか）を決定する。ＴＤＤ方式では、上り回
線の伝搬路特性と下り回線の伝搬路特性との相関性が非
常に高いので、Ｕ−Ａの信号またはＵ−Ｂの信号が伝送
される際の伝搬路の状態と、Ｄ−Ａの信号またはＤ−Ｂ
の信号が伝送される際の伝搬路の状態とは、相関性が高
くなる。よって、本実施の形態によれば、伝搬路状態の
瞬時変動に追従し、常に伝搬路状態が最良なセクタに対
して信号を送信することができる。
通信システムに用いられている。また、本実施の形態で
は、ハンドオーバ中においては、各セクタに対応して設
けられたアンテナでそれぞれ受信された信号（Ｕ−Ａの
信号またはＵ−Ｂの信号）の受信電力値を比較して、次
のフレームにおいてどのセクタに対して信号を送信する
か（すなわち、Ｄ−Ａの信号またはＤ−Ｂの信号のどち
らを送信するか）を決定する。ＴＤＤ方式では、上り回
線の伝搬路特性と下り回線の伝搬路特性との相関性が非
常に高いので、Ｕ−Ａの信号またはＵ−Ｂの信号が伝送
される際の伝搬路の状態と、Ｄ−Ａの信号またはＤ−Ｂ
の信号が伝送される際の伝搬路の状態とは、相関性が高
くなる。よって、本実施の形態によれば、伝搬路状態の
瞬時変動に追従し、常に伝搬路状態が最良なセクタに対
して信号を送信することができる。
【００５９】なお、本実施の形態においては、ハンドオ
ーバ中におけるタイムスロットの割り当て状態の切り替
えを１フレーム毎に行うようにした。しかし、ハンドオ
ーバ中におけるタイムスロットの割り当て状態の切り替
え単位は、これに限られるものではない。例えば、本実
施の形態では、ハンドオーバ中におけるタイムスロット
の割り当て状態の切り替えを誤り訂正のブロック単位で
行うようにしてもよい。
ーバ中におけるタイムスロットの割り当て状態の切り替
えを１フレーム毎に行うようにした。しかし、ハンドオ
ーバ中におけるタイムスロットの割り当て状態の切り替
え単位は、これに限られるものではない。例えば、本実
施の形態では、ハンドオーバ中におけるタイムスロット
の割り当て状態の切り替えを誤り訂正のブロック単位で
行うようにしてもよい。
【００６０】また、本実施の形態では、各タイムスロッ
トでの信号の多重方式に特に制限はない。例えば、本実
施の形態では、各タイムスロットでの信号の多重方式と
して、ＣＤＭＡ方式やＯＦＤＭ（Orthogonal Frequency
Division Multiplexing）方式等を用いることができ
る。
トでの信号の多重方式に特に制限はない。例えば、本実
施の形態では、各タイムスロットでの信号の多重方式と
して、ＣＤＭＡ方式やＯＦＤＭ（Orthogonal Frequency
Division Multiplexing）方式等を用いることができ
る。
【００６１】また、本実施の形態においては、説明の便
宜上、ハンドオーバ中のセクタを２つとした場合につい
て説明した。しかし、本実施の形態はこれに限定される
ものではなく、ハンドオーバ中のセクタが３つ以上とな
る無線通信システムにも適用可能なものである。
宜上、ハンドオーバ中のセクタを２つとした場合につい
て説明した。しかし、本実施の形態はこれに限定される
ものではなく、ハンドオーバ中のセクタが３つ以上とな
る無線通信システムにも適用可能なものである。
【００６２】また、本実施の形態においては、受信電力
値に基づいてタイムスロットの割り当て状態を適宜切り
替える構成とした。しかし、本実施の形態はこれに限ら
れるものではなく、例えば伝搬路損失値等、伝搬路状態
を示す値であればいかなる値に基づいてタイムスロット
の割り当て状態を切り替えてもよい。
値に基づいてタイムスロットの割り当て状態を適宜切り
替える構成とした。しかし、本実施の形態はこれに限ら
れるものではなく、例えば伝搬路損失値等、伝搬路状態
を示す値であればいかなる値に基づいてタイムスロット
の割り当て状態を切り替えてもよい。
【００６３】また、本実施形態においては、セクタ間の
ハンドオーバについて説明した。しかし、本実施の形態
は、セル間のハンドオーバにも適用可能なものである。
セル間のハンドオーバに適用される場合には、アンテナ
Ａ１０１、送受信部Ａ１０２および受信電力測定部Ａ１
０３が基地局Ａに備えられ、アンテナＢ１０４、送受信
部Ｂ１０５および受信電力測定部Ｂ１０６が基地局Ｂに
備えられる。また、この場合には、比較部１０７および
制御部１０８は、基地局Ａおよび基地局Ｂを制御する無
線制御局に備えられる。そして、無線制御局が上述した
のと同様にして基地局Ａと基地局Ｂの動作を制御するこ
とにより、基地局Ａと基地局Ｂとの間でセル間のハンド
オーバが行われる。
ハンドオーバについて説明した。しかし、本実施の形態
は、セル間のハンドオーバにも適用可能なものである。
セル間のハンドオーバに適用される場合には、アンテナ
Ａ１０１、送受信部Ａ１０２および受信電力測定部Ａ１
０３が基地局Ａに備えられ、アンテナＢ１０４、送受信
部Ｂ１０５および受信電力測定部Ｂ１０６が基地局Ｂに
備えられる。また、この場合には、比較部１０７および
制御部１０８は、基地局Ａおよび基地局Ｂを制御する無
線制御局に備えられる。そして、無線制御局が上述した
のと同様にして基地局Ａと基地局Ｂの動作を制御するこ
とにより、基地局Ａと基地局Ｂとの間でセル間のハンド
オーバが行われる。
【００６４】また、本実施の形態においては、各セクタ
に対応させてそれぞれアンテナを備える構成とした。し
かし、本実施の形態はこれに限られるものではなく、各
セクタに対してそれぞれ指向性を形成するアレーアンテ
ナを備える構成としてもよい。
に対応させてそれぞれアンテナを備える構成とした。し
かし、本実施の形態はこれに限られるものではなく、各
セクタに対してそれぞれ指向性を形成するアレーアンテ
ナを備える構成としてもよい。
【００６５】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ハンドオーバ中において、他の通信相手との間で行われ
ている通信に対する干渉を抑えつつ、通信回線が途切れ
てしまう可能性を低くすることができる。
ハンドオーバ中において、他の通信相手との間で行われ
ている通信に対する干渉を抑えつつ、通信回線が途切れ
てしまう可能性を低くすることができる。
【図１】本発明の一実施の形態に係る基地局装置の概略
構成を示す要部ブロック図
構成を示す要部ブロック図
【図２】本発明の一実施の形態に係る基地局装置の動作
を説明するためのハンドオーバ実行時のタイムスロット
の割り当て状態の一例を示す模式図
を説明するためのハンドオーバ実行時のタイムスロット
の割り当て状態の一例を示す模式図
【図３】無線通信システムのセルおよびセクタの概念図
【図４】ソフトハンドオーバ実行時のタイムスロットの
割り当て状態の一例を示す模式図
割り当て状態の一例を示す模式図
【図５】ハードハンドオーバ実行時のタイムスロットの
割り当て状態の一例を示す模式図
割り当て状態の一例を示す模式図
１０１ アンテナＡ １０２ 送受信部Ａ １０３ 受信電力測定部Ａ １０４ アンテナＢ １０５ 送受信部Ｂ １０６ 受信電力測定部Ｂ １０７ 比較部 １０８ 制御部 １０９ スイッチ
フロントページの続き Ｆターム(参考） 5K028 AA14 BB04 CC02 DD01 DD02 DD03 KK12 LL12 MM04 MM12 RR02 SS11 5K067 AA03 BB03 CC02 CC04 CC10 EE02 EE10 EE16 EE32 EE72 FF16 HH22 HH26 JJ39
Claims (12)
- 【請求項１】 各セクタに対応するアンテナにて受信さ
れたハンドオーバ中の移動局装置からの信号を用いて前
記各セクタの伝搬路状態を比較する比較手段と、比較結
果に基づいて、前記各セクタに対応するタイムスロット
のいずれか１つを用いて前記移動局装置へ信号を送信す
る送信手段と、を具備することを特徴とする基地局装
置。 - 【請求項２】 送信手段は、伝搬路状態が最良のセクタ
に対応するタイムスロットを用いて信号を送信すること
を特徴とする請求項１記載の基地局装置。 - 【請求項３】 送信手段は、タイムスロットをフレーム
単位で切り替えて用いることを特徴とする請求項１また
は請求項２記載の基地局装置。 - 【請求項４】 送信手段は、タイムスロットを誤り訂正
のブロック単位で切り替えて用いることを特徴とする請
求項１または請求項２記載の基地局装置。 - 【請求項５】 第１セクタに対応するアンテナにて受信
されたハンドオーバ中の移動局装置からの信号と、第２
セクタに対応するアンテナにて受信された前記信号とを
用いて、前記第１セクタの伝搬路状態と前記第２セクタ
の伝搬路状態とを比較する比較手段と、比較結果に基づ
いて、前記第１セクタに対応するタイムスロットまたは
前記第２セクタに対応するタイムスロットのいずれか一
方を用いて前記移動局装置へ信号を送信する送信手段
と、を具備することを特徴とする基地局装置。 - 【請求項６】 送信手段は、第１セクタまたは第２セク
タのうち伝搬路状態が良い方のセクタに対応するタイム
スロットを用いて信号を送信することを特徴とする請求
項５記載の基地局装置。 - 【請求項７】 送信手段は、第１セクタに対応するタイ
ムスロットと第２セクタに対応するタイムスロットをフ
レーム単位で切り替えて用いることを特徴とする請求項
５または請求項６記載の基地局装置。 - 【請求項８】 送信手段は、第１セクタに対応するタイ
ムスロットと第２セクタに対応するタイムスロットを誤
り訂正のブロック単位で切り替えて用いることを特徴と
する請求項５または請求項６記載の基地局装置。 - 【請求項９】 ハンドオーバ中の移動局装置からの信号
を用いて自セルの伝搬路状態を推定する複数の基地局
と、前記伝搬路状態の比較結果に基づいて、各セルに対
応するタイムスロットのうちいずれのタイムスロットを
用いて前記複数の基地局のうちいずれの基地局から前記
移動局装置へ信号を送信するかを決定する無線制御局
と、を具備することを特徴とする無線通信システム。 - 【請求項１０】 各セクタに対応するアンテナにて受信
されたハンドオーバ中の移動局装置からの信号を用いて
前記各セクタの伝搬路状態を比較する比較工程と、比較
結果に基づいて、前記各セクタに対応するタイムスロッ
トのいずれか１つを用いて前記移動局装置へ信号を送信
する送信工程と、を具備することを特徴とするハンドオ
ーバ制御方法。 - 【請求項１１】 第１セクタに対応するアンテナにて受
信されたハンドオーバ中の移動局装置からの信号と、第
２セクタに対応するアンテナにて受信された前記信号と
を用いて、前記第１セクタの伝搬路状態と前記第２セク
タの伝搬路状態とを比較する比較工程と、比較結果に基
づいて、前記第１セクタに対応するタイムスロットまた
は前記第２セクタに対応するタイムスロットのいずれか
一方を用いて前記移動局装置へ信号を送信する送信工程
と、を具備することを特徴とするハンドオーバ制御方
法。 - 【請求項１２】 各基地局にて受信されたハンドオーバ
中の移動局からの信号を用いて各セルの伝搬路状態を比
較する比較工程と、比較結果に基づいて、各セルに対応
するタイムスロットのうちいずれのタイムスロットを用
いて前記各基地局のうちいずれの基地局から前記移動局
へ信号を送信するかを決定する決定工程と、を具備する
ことを特徴とするハンドオーバ制御方法。
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