JP2001282368A - 入力電圧検出回路及び入力電圧検出方法 - Google Patents

入力電圧検出回路及び入力電圧検出方法

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JP2001282368A
JP2001282368A JP2000096691A JP2000096691A JP2001282368A JP 2001282368 A JP2001282368 A JP 2001282368A JP 2000096691 A JP2000096691 A JP 2000096691A JP 2000096691 A JP2000096691 A JP 2000096691A JP 2001282368 A JP2001282368 A JP 2001282368A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電圧の精度の低い電源装置に対して、簡易な
回路を用いながら、高精度に入力電圧を検出することが
できる入力電圧検出回路及び入力電圧検出方法を提供す
ること。 【解決手段】 入力電圧検出回路1は、入力された電源
の出力を抵抗分解する電気抵抗9の抵抗R1,R2と、
分圧された電源の電圧を測定するA/Dコンバータ11
と、ここに接続された制御部12と、測定された電圧値
のデータをディジタルデータとして記憶するEEPRO
M18とを備えて構成され、制御部12は、外部から電
圧の精度の高い基準電源2により入力された電源の電圧
を検出し、このときの入力電圧を記憶しておき、ACア
ダプタ22から入力された場合の入力電圧と比較するこ
とで、ACアダプタ22から入力される正確な電圧値を
検出し、さらにこの検出結果に基づいて補正値を決定す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低い精度の電源装
置に対しても、簡易な構成で高精度に入力電圧を検出で
きる入力電圧検出回路及び入力電圧検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、直流電源の供給を受けて使用
される機器においては、マンガン電池などの1次電池や
NiCd電池などの2次電池等の電池から電源の供給を
受ける構成のものがある。このように電池から電源の供
給を受ける場合は、電池の消耗による使用時間に制限が
ある。そこで、電池のような消耗による使用時間の制限
がなく、また電源の供給の確保の容易であるという理由
から、電源装置としていわゆるACアダプタを用いて、
商用電力であるAC100(V)の電源の電流から、例
えばDC24(V)に変圧され整流された直流電流を、
これら機器の電源として供給するようなものがあった。
このようなACアダプタによれば、商用電力であるAC
100(V)のコンセントさえあれば、電池の消耗など
を気にせずいつでも機器が使用できるという利点があっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一般に
用いられるACアダプタは、簡素な構成なものが使用さ
れており、出力される電圧に±5%程度の誤差が生じる
ようなものが多かった。このような電圧の誤差が大きい
ACアダプタから供給される電源では、この電源の供給
を受けて動作する機器の動作の精度が低下するという問
題があった。そこで、ACアダプタから出力される電源
の電圧自体の精度を向上させることが考えられる。しか
し、いわゆる電圧安定化電源などの複雑な構成のものを
使用すれば電圧の精度は確かに向上するが、生産コスト
が高く簡易な機器に対してはコスト的なバランスから使
用することができないという問題があった。一方、AC
アダプタから出力される電源の電圧を測定し、この電圧
値に基づいて機器の動作を補正するようなことも考えら
れるが、ACアダプタから出力される電源の電圧を正確
に測定するには、精度の高い電圧検出装置等が必要にな
る。そのために、例えば電源の電圧検出のための分圧に
使用する電気抵抗の精度や、測定回路の素子の精度を上
げることは、やはり高コストになりコスト的なバランス
から使用することができないという問題があった。
【0004】この発明は上記課題を解決するものであ
り、電圧の精度の低い電源装置に対して、簡易な回路を
用いながら、高精度に入力電圧を検出することができる
入力電圧検出回路及び入力電圧検出方法を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1に係る発明の入力電圧検出回路では、入力
された直流電流の電圧値を測定する電圧測定手段と、所
定の電圧値に設定された基準電源から入力された直流電
流において前記電圧測定手段により測定された実測電圧
データを記憶する実測電圧データ記憶手段と、前記基準
電源以外の電源から入力され、前記電圧測定手段により
測定された直流電流の電圧値に関する入力電圧データ
と、前記実測電圧データ記憶手段に記憶された前記実測
電圧データとに基づいてを補正値を決定する補正値決定
手段とを備えている。
【0006】この構成に係る入力電圧検出回路では、実
測電圧データ記憶手段により所定の電圧値に設定された
基準電源から入力された直流電流において電圧測定手段
により測定された実測電圧データを記憶し、補正値決定
手段により、基準電源以外の電源から入力され電圧測定
手段により測定された直流電流の電圧値に関する入力電
圧データと、実測電圧データ記憶手段に記憶された実測
電圧データとに基づいてを補正値を決定することができ
る。そのため、低い精度の電源装置に対しても、基準と
なる電源の電圧と比較することで、簡易な回路を用いな
がら、高精度に入力電圧を検出することができ、この検
出結果に基づいて補正値を決定することができる。
【0007】請求項2に係る発明の入力電圧検出回路で
は、請求項1に記載の入力電圧検出回路の構成に加え、
前記補正値決定手段は、前記実測電圧データに対する前
記入力電圧データの比率に基づいて、前記補正値を演算
する。
【0008】この構成に係る入力電圧検出回路では、補
正値決定手段により実測電圧データに対する入力電圧デ
ータの比率に基づいて補正値を演算することができる。
そのため、基準となる電源の電圧が単一であっても、基
準となる電源の電圧と比較することで、簡易な回路を用
いながら、高精度に入力電圧を検出することができ、こ
の検出結果に基づいて補正値を決定することができる。
【0009】請求項3に係る発明の入力電圧検出回路で
は、請求項1又は請求項2に記載の入力電圧検出回路の
構成に加え、前記実測電圧データ記憶手段は、前記基準
電源から入力された複数の異なる電圧に関する基準電圧
データと、当該基準電圧データに対応する前記実測電圧
データとを関係づけて記憶し、前記補正値決定手段は、
前記実測電圧データ記憶手段に記憶された前記実測電圧
データに基づいて分けられた複数の電圧値のクラスを設
けるとともに、前記入力電圧データに基づいて前記電圧
値のクラスに対応した補正値を決定する。
【0010】この構成に係る入力電圧検出回路では、実
測電圧データ記憶手段により基準電源から入力された複
数の異なる電圧に関する基準電圧データと、この基準電
圧データに対応する実測電圧データとを関係づけて記憶
し、補正値決定手段により実測電圧データ記憶手段に記
憶された実測電圧データに基づいて分けられた複数の電
圧値のクラスを設け、入力電圧データに基づいて電圧値
のクラスに対応した補正値を決定することができる。そ
のため、複数の基準となる電源の電圧と比較すること
で、簡易な回路を用いながら、さらに高精度に入力電圧
を検出することができ、この検出結果に基づいて補正値
を決定することができる。
【0011】請求項4に係る発明の入力電圧検出回路で
は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の入力電圧
検出回路の構成に加え、前記実測電圧データ記憶手段
は、EEPROMを備える。
【0012】この構成に係る入力電圧検出回路では、実
測電圧データ記憶手段にEEPROMを備えたことによ
り、基準電源以外の電源から入力され、電圧測定手段に
より測定された直流電流の電圧値に関する入力電圧デー
タや、実測電圧データ記憶手段に記憶された実測電圧デ
ータ、又はこれらに基づいて決定された補正値の少なく
とも1つを、入力電圧検出回路に供給される電源が切断
されてもEEPROMに保持しておくことができる。そ
のため、入力電圧検出回路に供給される電源が切断され
ても、一度検出された入力電圧データや実測電圧デー
タ、あるいは決定された補正値を繰り返し利用すること
ができる。
【0013】請求項5に係る発明の入力電圧検出方法で
は、電圧測定手段により所定の電圧値に設定された基準
電源から入力された直流電流の電圧を測定する実測電圧
測定の手順と、前記実測電圧測定の手順により測定され
た実測電圧データを所定の記憶手段に記憶する実測電圧
データ記憶の手順と、前記基準電源以外の電源から入力
された直流電流の電圧を前記電圧測定手段により測定す
る入力電圧測定の手順と、前記入力電圧値測定の手順に
より測定された入力電圧データを所定の記憶手段に記憶
する入力電圧データ記憶の手順と、前記入力電圧データ
記憶の手順により記憶された前記入力電圧データと、前
記実測電圧記憶の手順により記憶された前記実測電圧デ
ータとに基づいて補正値を決定する補正値決定の手順と
を備える。
【0014】この構成に係る入力電圧検出方法では、電
圧測定手段により所定の電圧値に設定された基準電源か
ら入力された直流電流の電圧を測定し、実測電圧データ
を所定の記憶手段に記憶し、基準電源以外の電源から入
力された直流電流の電圧を電圧測定手段により測定し、
測定された入力電圧データを所定の記憶手段に記憶し、
記憶された入力電圧データと、実測電圧データとに基づ
いて補正値を決定することができる。そのため、低い精
度の電源装置に対しても、基準となる電源の電圧と比較
することで、高精度に入力電圧を検出することができ、
この検出結果に基づいて補正値を決定することができ
る。
【0015】請求項6に係る発明の入力電圧検出方法で
は、請求項5に記載の入力電圧検出方法の構成に加え、
前記補正値決定の手順は、前記実測電圧データに対する
前記入力電圧データの比率に基づいて前記補正値を演算
して決定する。
【0016】この構成に係る入力電圧検出方法では、実
測電圧データに対する入力電圧データの比率に基づいて
補正値を演算して決定することができる。そのため、基
準となる電源の電圧が単一であっても、基準となる電源
の電圧と比較することで、高精度に入力電圧を検出する
ことができ、この検出結果に基づいて補正値を決定する
ことができる。
【0017】請求項7に係る発明の入力電圧検出方法で
は、請求項5又は請求項6に記載の入力電圧検出方法の
構成に加え、前記実測電圧記憶の手順は、前記基準電源
から入力された複数の異なる電圧の基準電圧データと、
当該基準電圧データに対応する前記実測電圧データとを
関係づけて記憶し、前記補正値決定の手順は、前記実測
電圧データ記憶の手順により記憶された前記実測電圧デ
ータに基づいて分けられた複数の電圧値のクラスを設け
るとともに、前記電圧値のクラス毎に設定された補正値
から前記入力電圧データに対応した前記補正値を選択す
ることにより決定する。
【0018】この構成に係る入力電圧検出方法では、基
準電源から入力された複数の異なる電圧の基準電圧デー
タと、この基準電圧データに対応する実測電圧データと
を関係づけて記憶し、実測電圧データに基づいて分けら
れた複数の電圧値のクラスを設けるとともに、この電圧
値のクラス毎に設定された補正値から入力電圧データに
対応した補正値を選択することにより決定することがで
きる。そのため、複数の基準となる電源の電圧と比較す
ることで、さらに高精度に入力電圧を検出することがで
き、この検出結果に基づいて補正値を決定することがで
きる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る入力電圧検
出回路の実施の形態である入力電圧検出回路1と基準電
源2の構成の概略を示すブロック図である。図1に示す
ように、入力電圧検出回路1は、基準電源2のコネクタ
3に接続されるコネクタ4と、このコネクタ4からアー
ス5に接続されたアース線6と、コネクタ4から高圧電
源端子Vに接続された高圧電源供給線7と、高圧電源
供給線7から低圧電源を出力する低圧電源部8と、高圧
電源供給線7から電圧検出用の出力を抵抗分解して出力
するための電気抵抗9を介して接続されるアース10
と、電気抵抗9により抵抗分解された電圧を検出するA
/Dコンバータ11と、A/Dコンバータ11に接続さ
れた制御部12と、制御部12に接続されたEEPRO
M18と、低圧電源部8からの低圧電源を供給する低圧
電源供給線19と、アース20に接地された低圧電源ア
ース線21とから構成される。なお、本実施の形態の入
力電圧検出回路1は、制御部12からの制御信号に基づ
いて制御端子16に駆動信号を出力する出力制御手段1
7を備えている。
【0020】以下、入力電圧検出回路1等の各構成につ
いて説明する。基準電源2は、入力電圧検出回路1に電
圧測定の基準となる電源を供給する。基準電源2は、電
圧の誤差が±0.15%の範囲になるように三端子レギ
ュレータやスイッチングレギュレータなどにより高度に
調整されたDC24±0.036(V)の電流を供給で
きる電圧安定化電源(VCC)である。そしてここで発
生された電源はコネクタ3から出力され、コネクタ4に
より入力電圧検出回路1に入力される。コネクタ3及び
コネクタ4は、正極と陰極の2極を備えたコネクタで、
基準電源2の正極と陰極を、入力電圧検出回路1の正極
と陰極にそれぞれ接続する。
【0021】コネクタ4の陰極は、アース線6として、
入力電圧検出回路1の接地電圧にアース5により接地さ
れる。
【0022】またコネクタ4の陽極は入力電圧検出回路
1の高圧電源供給線7に接続される。高圧電源供給線7
は、電気抵抗9に接続する回路と、低圧電源部8に接続
する回路と、高圧電源端子Vに接続される。
【0023】電気抵抗9は、抵抗R1と、抵抗R2とか
ら構成される。抵抗R1と、抵抗R2は、基準電源2か
ら高圧電源供給線7を介し入力した+24(V)の電圧
を、抵抗分解により電圧測定手段であるA/Dコンバー
タ11に分圧して印加させる。即ち、抵抗R1の抵抗値
をR(Ω)、抵抗R2の抵抗値をR(Ω)とする
と、高圧電源供給線7から入力された電源の+24
(V)の電圧を+(R/(R +R))倍の電圧にし
てA/Dコンバータ11に印加させるものである。具体
的には、抵抗R1及び抵抗R2の抵抗値の比は、概ねR
:R=21.5:2.5の比率に設定され、電源電
圧が24.0(V)であれば、A/Dコンバータ11に
は、2.50(V)の電圧が印加される。ここで、この
抵抗R1及び抵抗R2は、およそ±1%の抵抗値の誤差
がある。この抵抗値の誤差は、生産のばらつきによる抵
抗素子に固有の誤差で、変動することはない。そのた
め、この抵抗値の誤差により上記抵抗分解に一定の偏差
を生じ、精度を低下させてしまうという問題がある。従
って、基準電源2から正確に24(V)に調整された電
源が入力しても、A/Dコンバータ11には、この誤差
に起因する一定の誤差をもった電圧が印加されることに
なる。
【0024】高圧電源供給線7には、低圧電源部8が接
続される。低圧電源部8は、その詳細の図示を省略する
が、高圧電源供給線7から供給される+24(V)の電
圧を+5(V)に降下させる。そして、A/Dコンバー
タ11、制御部12のCPU13・ROM14・RAM
15、EEPROM18に低圧電源供給線19を介して
電源を供給する。また、A/Dコンバータ11、制御部
12のCPU13・ROM14・RAM15、EEPR
OM18には、低圧電源アース線21が接続され、アー
ス20に接地される。なお、低圧電源部8から供給され
る+5(V)の電圧値は、およそ±2%の誤差がある。
この電圧の誤差は、生産のばらつきにより生じる低圧電
源部8に固有の偏差で、変動することはない。そのた
め、A/Dコンバータ11に同じ電圧が印加されても、
この誤差に起因して、サンプリングされるデータに一定
の誤差を生じることになる。
【0025】A/Dコンバータ(Analog to
Digital Converter、アナログ−ディ
ジタル変換器)11は、CPU13でディジタル処理を
行うために、入力したアナログ出力である電源の電圧
を、ディジタル信号化するものである。例えば、並列比
較型の構成のA/Dコンバータを用い、多数の比較器を
用いて並列に処理して電圧を測定するようなものがあ
る。例えば、2.500(V)を中心として、その誤差
が2%ずつの幅になるように2.375(V)から2.
625(V)までの区間をを0.05(V)毎に5分割
して、入力された電圧をViとすれば、2.375≦V
i<2.425、2.425≦Vi<2.475、2.
475≦Vi<2.525、2.525≦Vi<2.5
75、2.575≦Vi<2.625のいずれの電圧で
あるかを比較器により検出する。そして、分割されたい
ずれかの区分に入った電圧をその区分の中央値の電圧と
みなし、5段階のディジタルデータに変換する。もちろ
ん、この分割数は任意のもので、例えば2.375
(V)から2.625(V)を例えば0.25(V)毎
に10分割して、検出するように構成してもよい。或い
は0(V)から5(V)を256分割するようなもので
あってもよい。要するに、入力される電源の予測される
誤差の範囲と、A/Dコンバータ11の検出精度に応じ
て任意の幅と任意の分割数を設定できる。なお、A/D
コンバータ11は、電圧が測定できればその構成を問う
ものではなく、逐次比較型や追従比較型、或いは2重積
分型等のものでもよい。なお、電圧測定のためのサンプ
リングは3回連続して行われて中央値が選択され、その
選択された中央値が基準範囲内であれば、サンプリング
が成功したとして入力した電源の電圧値として検出され
る。もし、選択された中央値が基準範囲外であれば、再
度サンプリングを行い同様の処理が行われるようにして
もよい。このようにして基準範囲内の電圧値を検出する
まで繰り返しサンプリングが行われる。なお、このよう
に処理することでノイズ等の影響が排除される。このA
/Dコンバータ11は、制御部12とともに電圧測定手
段を構成するものである。
【0026】制御部12は、CPU(Central
Processing Unit、中央処理装置)13
と、ROM(Read Only Memory)14
と、RAM(Random Access Memor
y)15とから構成される。CPU13と、ROM14
と、RAM15は、相互にバスで接続され、周知のコン
ピュータが構成され、ここでは、いわゆるワンチップマ
イコンとして構成される。この制御部12は、A/Dコ
ンバータ11とともに本発明の電圧測定手段を構成す
る。また、RAM15を用いて本発明の実測電圧データ
記憶手段、補正値決定手段を構成するものである。そし
て、EEPROM18とともに基準電圧データ記憶手段
を構成する。
【0027】ROM14には、入力電圧検出プログラム
が記憶されており、入力電圧検出回路1に電源が投入さ
れるとCPU13は、ROM14に記憶された入力電圧
検出プログラムを読み出し、これに基づいて、後述する
ように、実測電圧値測定の手順、実測電圧データ記憶の
手順、入力電圧値測定の手順、入力電圧データ記憶の手
順、補正値決定の手順とからなる入力電圧検出方法を実
行させる。RAM15は、ROM14に記憶された入力
電圧検出プログラムがCPU13により実行されるとき
に、スタックポインタや各種フラグ、あるいは各種の測
定値などを一時的に記憶しておき、CPU13が入力電
圧検出プログラムを実行するための一時的な記憶手段と
なる。
【0028】EEPROM18は、一度記憶させた内容
が、電源のバックアップなしに保持されるとともに、所
定電圧以上の印加によりその記憶を消去できる不揮発性
のメモリである。従って、一度書き込んだ内容は、通常
の使用では電源を切っても維持され、その記憶内容を利
用することができる。一方、EEPROM18に記憶さ
れた内容を更新したい場合は、所定の電圧の信号により
内容を消去でき、再度新たな記憶内容を記憶させること
ができる。このように電気的に消去することができるの
で、例えばマスクROMのように一旦記憶された内容が
ROM自体を交換しなければ記憶内容を変更できないも
のや、EPROMのように特殊な器具を用いて紫外線を
照射しなければ記憶された内容を消去できないものと異
なり、本実施の形態の入力電圧検出回路1のみの構成
で、基準電源2から基準となる電源の供給をうけること
ができれば、自由にEEPROM18の内容を更新でき
る。本実施の形態の入力電圧検出回路1においては、こ
のように構成されたEEPROM18により、基準電源
2から入力された実測電圧データVmを記憶する本発明
の実測電圧データ記憶手段が構成される。また、補正値
決定手段により決定された補正値Cも、このEEPRO
M18に記憶される。
【0029】なお、EEPROM18に代えて、図示し
ないマンガン電池のような一次電池やNiCd電池のよ
うな二次電池、或いは電解コンデンサなどによりバック
アップされたRAMにより、実測電圧データ記憶手段が
構成されてもよい。この場合は、バックアップ手段が必
要となるがバックアップされている間は、本実施の形態
の入力電圧検出回路1と同等の作用を備える。
【0030】出力制御手段17は、本発明の入力電圧検
出回路を構成するものではないが、入力電圧検出回路1
に接続され、CPU13から電源電圧に応じて補正され
た制御信号を受信するとともに、高圧電源供給線7から
+24(V)の電源を得て、制御端子16に接続された
アクチュエータ等、例えば、画像形成装置のサーマルヘ
ッド(図示を省略)などに、CPU13から受信した電
源電圧に応じて補正された制御信号に基づいた駆動信号
を出力するものである。もちろんこの制御端子16に接
続されたものは、サーマルヘッドに限定されるものでは
なく、種々のアクチュエータの他、画像表示装置等広く
電圧の変化により影響を受ける様々なものを接続して制
御することが可能である。
【0031】図2は、A/Cアダプタ22に接続された
本発明に係る入力電圧検出回路の実施の形態である入力
電圧検出回路1の構成の概略を示すブロック図である。
A/Cアダプタ22は、商用電力のうち、いわゆる電灯
線のAC100(V)の家庭用のコンセントから電源の
供給を受け、これをDC24(V)に変圧し、整流し、
平滑化する直流電源装置である。A/Cアダプタ22
は、図示を省略するが、変圧用のトランス、整流用のダ
イオード、平滑用の電解コンデンサ、抵抗などから構成
された簡易な直流電源装置であり、トランスのコイル
や、電解コンデンサ、抵抗自体の生産上の精度のばらつ
きより、その出力に固有の一定の偏差を生じる。そのた
め、本実施の形態に使用されているもので、±5%程度
の電圧の誤差がある。
【0032】ここで、図4は、入力電圧検出装置1にお
ける実測電圧測定の手順及び実測電圧データ記憶の手順
を説明するフローチャートである。以下、上述のように
構成された入力電圧検出装置1の作用について図1及び
図2を参照しながら図4のフローチャートに沿って説明
する。まず、入力電圧検出回路1のコネクタ4が、基準
電源2のコネクタ3に接続される。そうして、図示しな
い電源スイッチが操作されると、高圧電源供給線7から
低圧電源部8に電源が供給され、低圧電源部8は、低圧
電源供給線19から、A/Dコンバータ11、制御部1
2のCPU13・ROM14・RAM15、EEPRO
M18にDC+5(V)の電源を供給する。この電源に
よりCPU13が立ち上げられ、ROM14から入力電
圧検出プログラムを読み出される。そして、図示しない
所定のスイッチが操作されると、その操作がCPU13
に認識され、入力電圧検出プログラムの実行が開始され
る(図4:スタート)。
【0033】次に、入力電圧検出プログラムの実行が開
始されると、まず、RAM15、EEPROM18の記
憶がクリアされる(ステップ1(以下の説明及び図にお
いてステップをSと略記する。))。次に、基準電源2
から入力された電流の実測電圧データVmを検出する
(S3)。基準電源2から入力されたDC+24(V)
の電流は、抵抗R1及び抵抗R2により抵抗分解され略
2.5(V)の電圧で、A/Dコンバータ11に入力さ
れる。A/Dコンバータ11は、入力されたアナログ入
力である電源入力をディジタルデータに変換する。ここ
では、入力電圧を2.375(V)以上2.625
(V)未満の0.05(V)毎の5区分とし、例えば第
1の区分は、2.375(V)以上2.425(V)未
満となるので、この区分の第1の比較器により2.37
5(V)以上2.425(V)未満の出力があったと判
断された場合には、さらに、第2の区分の電圧の出力が
あったかが判断される。第2の区分は、2.425
(V)以上2.475(V)未満となるので、第1の比
較器では出力があり、且つこの区分の第2の比較器によ
り2.425(V)未満の出力がなかったと判断された
場合には、2.375(V)以上2.425(V)未満
の出力であったと判断され、第1の区分の電圧の中央値
である2.400(V)の出力を示すディジタルデータ
に変換して出力をする。また、第2の比較器により、
2.425(V)以上2.475(V)未満の出力があ
った場合には、さらに第3の比較器により判断される。
このように、第1から第5までの多数の比較器を用いて
並列に電圧値を測定するとともに、各区分での出力の有
無を判断し、所定のディジタルデータに変換する。な
お、すべての比較器を同時に判断するような構成でもよ
いことはもちろんである。
【0034】このような測定を3回繰り返し、3回測定
された電圧の値のうち、最大の値と最小の値は破棄し、
中央の値のみを採用する。次に、この採用された中央の
値が所定の範囲内にあるかを判断し、もし所定の範囲内
にないとされた場合は、サンプリングが失敗したとし
て、再度サンプリングをやり直すような構成としてもよ
い。このようにして中央値が所定の範囲内になるまでサ
ンプリングが繰り返されて測定値が決定され、ディジタ
ルデータとして実測電圧データVmが検出される。
【0035】このように検出された実測電圧データVm
は、±0.15%の精度で電圧が調整されたDC+24
(V)の電源の供給を受けた場合に、A/Dコンバータ
11により実際に検出された電圧値に対応するデータで
あり、入力電圧検出回路1の抵抗R1,R2や低圧電源
部8の生産上のばらつきによる偏差の影響を受けた入力
値である。
【0036】次に、S3で検出された実測電圧データV
mをEEPROM18に記憶する(S5)。EEPRO
M18は、S1において既に記憶がクリアされているの
で、CPU13は、図示しない回路によりEEPROM
18に所定電圧の信号を送信して実測電圧データVmを
EEPROM18に記憶する。こうして記憶された実測
電圧データVmは、入力電圧検出回路1の基準電源2の
コネクタ3を分離して電源を切ったり、或いは図示しな
い電源スイッチなどで電源を切ってもEEPROM18
に記憶された実測電圧データVmは、そのまま保持され
る。以上で、実測電圧測定の手順及び実測電圧データ記
憶の手順を終了する。
【0037】次に、入力電圧検出装置1における入力電
圧測定の手順と、入力電圧データ記憶の手順と、補正値
決定の手順とを説明する。ここで図5は、入力電圧検出
装置1における入力電圧測定の手順と、入力電圧データ
記憶の手順と、補正値決定の手順とを説明するフローチ
ャートである。既に、図4に示すフローチャートの手順
で、実測電圧測定の手順及び実測電圧データ記憶の手順
が終了して、既に実測電圧データVmは、EEPROM
18に記憶されている。ここで、図4に示すフローチャ
ートに示す手順に続き、図5に示すフローチャートに従
った手順が続行される。まず、図1に示すような基準電
源2のコネクタ3に接続された入力電圧検出回路1のコ
ネクタ4を分離し、図2に示すようにA/Cアダプタ2
2のコネクタ23を入力電圧検出回路1のコネクタ4に
接続する。
【0038】そうして、図示しない電源スイッチが操作
されると、高圧電源供給線7から低圧電源部8に電源が
供給され、低圧電源部8は、低圧電源供給線19から、
A/Dコンバータ11、制御部12のCPU13・RO
M14・RAM15、EEPROM18にDC+5
(V)の電源を供給する。この電源によりCPU13が
再び立ち上げられ、ROM14から入力電圧検出プログ
ラムが読み出される。そして、図示しない所定のスイッ
チを操作することで入力電圧検出プログラムの実行が開
始される(図5:スタート)。
【0039】まず、入力電圧測定の手順として、電源で
あるA/Cアダプタ22から入力された電流の入力電圧
データViが検出される(S11)。この検出は、図4
のS3に示す実測電圧測定の手順と略同様の手順である
ので詳細は説明しないが、A/Cアダプタ22から入力
されたDC+24(V)の電流は、抵抗R1及び抵抗R
2により抵抗分解され、A/Dコンバータ11に入力さ
れる。A/Dコンバータ11は、入力されたアナログ入
力である電源入力を、多数の比較器を用いて並列に電圧
値を測定し、電圧に対応したディジタルデータに変換す
る。
【0040】このような測定を3回繰り返し、3回測定
された電圧の値のうち、最大の値と最小の値は破棄し、
中央の値のみを採用する。次に、この採用された中央の
値が所定の範囲内にあるかを判断し、もし所定の範囲内
にないとされた場合は、サンプリングが失敗したとし
て、再度サンプリングをやり直すようにしてもよい。こ
のようにして中央値が所定の範囲内になるまでサンプリ
ングが繰り返されて測定値が決定され、8ビットのディ
ジタルデータとして入力電圧データViが検出される。
【0041】このように検出された入力電圧データVi
は、A/Cアダプタ22の電圧に±5%の誤差があるた
め、多くの場合電圧が調整されたDC+24(V)の基
準電源の供給を受けた場合に入力された実測電圧データ
Vmと異なる電圧のデータが検出される。
【0042】次に、入力電圧データ記憶の手順として入
力電圧データViをRAM15に記憶する(S13)。
【0043】そして、補正値決定の手順としてVi/V
m=Cにより補正値を算出する(S15)。詳細には、
入力電圧データVi及び実測電圧データVmは、ディジ
タルデータとして記憶されているので、これを一旦数値
に換算し、入力電圧データViに対応する電圧値と、実
測電圧データVmに対応する電圧値に戻し、その比率に
基づいて、前記補正値を演算するものである。例えば、
Vi=2.600(V)で、Vm=2.550(V)で
あれば、Vi>Vmとなり、この場合の補正値Cは、
2.600/2.550≒1.02となり、1より大き
な係数となる。この場合は24(V)×C=24×1.
02(V)=24.48(V)により、入力された電圧
が24(V)より高いものと推定される。同様に、Vi
<Vmの場合の補正値Cは、1より小さな係数となる。
この場合は24(V)×Cにより、入力された電圧が2
4(V)より低い電圧と推定される。
【0044】補正値決定の手順であるS15において算
出された補正値Cは、EEPROM18に記憶される
(S17)。なお、こうして記憶された補正値Cは、入
力電圧検出回路1のA/Cアダプタ22のコネクタ23
を分離して電源を切ったり、或いは図示しない電源スイ
ッチなどで電源を切ってもEEPROM18に記憶され
た補正値Cは、そのまま保持される。そして、このEE
PROM18に記憶された補正値Cにより出力が補正さ
れる(S19)。具体的には、CPU13は、この補正
値Cに基づいて、所定の出力を補正値Cで除すること
で、補正された出力を求め、最適な出力に制御するもの
である。以上のような手順により、A/Cアダプタ22
から入力される電圧が、基準となる電圧24(V)より
高い電圧或いは低い電圧となっても、CPU13により
出力を補正し、最適な出力とすることができる。
【0045】次に、入力電圧検出回路1の変形例である
入力電圧検出回路201及びその入力電圧検出方法を説
明する。図10は、基準電源202に接続された本実施
の形態の入力電圧検出回路1の変形例である入力電圧検
出回路201の構成の概略を示すブロック図である。入
力電圧検出回路201は、入力電圧検出回路1とは、基
準電源202に接続されて設けられた基準電源制御部2
03と、入力電圧検出回路201のCPU13とが制御
信号をやり取りする点で異なる。なお、入力電圧検出回
路1と同一又は等価のものには同一の符号を付けてその
説明を省略する。図10に示すように、基準電源202
は、基準電源と同様±0.15%の精度で電圧を安定化
し、電源を供給するものであるが、基準電源1と異な
り、基準電源制御部203により、供給する電圧をその
精度を低下させないで任意の電圧値に調整することがで
きるような構成となっている。
【0046】基準電源制御部203は、図示しないCP
U、RAM、ROMを備えた周知のコンピュータを構成
した制御回路で、基準電源202の電圧を調整するよう
に制御する。また、基準電源202が入力電圧検出回路
201に供給する電圧値に関するデータを、制御線20
4を介して入力電圧検出回路201のCPU13に送出
する。また、入力電圧検出回路201のCPU13は、
A/Dコンバータ11による電圧の検出の完了等の信号
を制御線204を介して基準電源制御部203に送出す
る。このように基準電源制御部203と入力電圧検出回
路201のCPU13とは相互にデータを交換すること
で、後述の入力電圧検出方法を実行する。
【0047】次に、このように構成された、入力電圧検
出回路201の作用について説明する。図6は、入力電
圧検出装置201の入力電圧検出方法における実測電圧
測定の手順、実測電圧データ記憶の手順、入力電圧測定
の手順、入力電圧データ記憶の手順、及び補正値決定の
手順の一部を説明するフローチャートである。以下、図
10を参照して図6に示すフローチャートに沿って入力
電圧検出装置201の入力電圧検出方法の説明をする。
【0048】まず、入力電圧検出回路201は、コネク
タ4が、基準電源202のコネクタ3に接続される。ま
た、基準電源制御部203が、接続線204により入力
電圧検出回路201のCPU13と接続される。そうし
て、図示しない電源スイッチが操作されると、基準電源
202からは、まず標準とする24(V)の電源が入力
電圧検出回路201に供給される。そして高圧電源供給
線7から低圧電源部8に電源が供給され、低圧電源部8
は、低圧電源供給線19から、A/Dコンバータ11、
制御部12のCPU13・ROM14・RAM15、E
EPROM18にDC+5(V)の電源を供給する。こ
の電源によりCPU13が立ち上げられ、ROM14か
ら入力電圧検出プログラムを読み出される。そして、入
力電圧検出プログラムに基づいて基準電源制御部203
と交信して動作チェックが行われ、動作チェックが終了
すると入力電圧検出プログラムの実行が開始される(図
4:スタート)。
【0049】次に、RAM15、EEPROM18の記
憶がクリアされる(S31)。基準電源202から供給
される電圧の種類を認識するためのnがn=0にクリア
される(S32)。そして、nがn=0から1インクリ
メントされてn=1とされ(S33)、CPU13は、
基準電源制御部203に制御線204を介して、このn
=1のデータを送信する。このn=1のデータを受信し
た基準電源制御部203は、Vs(n)=Vs(1)で
あるので、Vs(1)に対応する2.60(V)の電圧
と対応する図示しないROMのテーブルデータから読み
出し、24.96(V)の電圧の電源を、それまで供給
していた24.00(V)の電源に代えて供給する。
【0050】次に、実測電圧測定の手順として、CPU
13は、基準電源202から入力されたVs(1)に対
応する電源の実測電圧データVm(1)を、図4のフロ
ーチャートのS3における手順と同様の手順により検出
する(S34)。
【0051】ここで、図9は、RAM15に記憶された
基準電圧データVs(n)、実測電圧データVm
(n)、補正値C(n)、しきい値Vb(n)を概念的
に示した図である。基準電圧データVs(n)とは、所
定の電源電圧を入力した場合に、A/Dコンバータ11
に印加されるべき電圧値をいい、例えば電源電圧が2
4.00(V)であれば、「n」は「3」であり、抵抗
分解されてA/Dコンバータに印加される2.500
(V)が基準電圧データVs(3)となり、基準電源2
02や入力電圧検出回路201の対応する入力電圧は2
4.00(V)である。S34の処理で検出された実測
電圧データVm(1)は、実測電圧データ記憶の手順と
して、図9に示すように、基準電圧データVs(1)と
対応付けてRAM15に記憶される(S35)。そし
て、n=1についての処理が終了し、nが、n=5かど
うかが判断される(S36)。ここでは、n=1である
ので、n=5ではなく(S36:NO)、S33の処理
に戻る。
【0052】次に、nがn=1から1インクリメントさ
れ、n=2とされる(S33)。そして、n=1のとき
の処理と同様な処理が繰り返される(S34〜S36:
NO→S33)。このような処理が繰り返され、S33
においてnが1インクリメントされてn=5になると、
S34、S35の処理のあと、S36においてn=5か
どうかが判断され、ここでは、n=5と判断されるので
(S36:YES)、EEPROM18に記憶されるテ
ーブルデータ作成の処理が行われる(S37)。テーブ
ルデータ作成の処理(S37)は、補正値決定の手順の
一部を構成する処理である。
【0053】ここで、図7は、図6のフローチャートの
S37におけるテーブルデータ作成の処理の手順を詳細
に示したフローチャートである。以下、図6のフローチ
ャートのS37におけるテーブルデータ作成の処理の手
順を図7に示すフローチャートに沿って説明する。テー
ブルデータ作成の処理(図6:S37)が開始されると
(スタート)、図9に示すRAM15に記憶された実測
電圧データVm(1)に対応する電圧値と、実測電圧デ
ータVm(2)に対応する電圧値とが呼び出され、Vm
(1)に対応する電圧値とVm(2)に対応する電圧値
が加算され、2で除される。この演算によって、実測電
圧データVm(1)に対応する電圧値と実測電圧データ
Vm(2)に対応する電圧値の平均値をもとめ、これを
しきい値Vb(1)とする。しきい値Vb(1)は、後
述する入力電圧データViに応じた補正値C(n)を決
定するため、実測電圧データVm(n)に基づいて分け
られた複数の電圧値のクラスを区分するためのしきい値
として用いられる。そして、算出されたしきい値Vb
(1)は、EEPROM18のテーブルデータとして記
憶される(S41)。
【0054】続いて、S41の処理と同様な処理で、V
m(2)に対応する電圧値とVm(3)に対応する電圧
値とからしきい値Vb(2)が求められてEEPROM
18のテーブルデータとして記憶され(S42)、Vm
(3)に対応する電圧値とVm(4)に対応する電圧値
とからしきい値Vb(3)が求められてEEPROM1
8のテーブルデータとして記憶され(S43)、Vm
(4)に対応する電圧値とVm(5)に対応する電圧値
とからしきい値Vb(4)が求められてEEPROM1
8のテーブルデータとして記憶される(S44)。
【0055】次に、Vs(1)に対応する基準電源20
2から出力される電圧値24.96(V)と、設計値で
ある入力電圧の24(V)から、24.96(V)/2
4(V)の演算がなされ、補正値C(1)として24.
96/24が決定され、EEPROM18のテーブルデ
ータとして記憶される(S45)。同様に、Vs(2)
に対応する電圧値24.48(V)と、設計値である入
力電圧の24(V)から、24.48(V)/24
(V)の演算がなされ、補正値C(2)として24.4
8/24が決定され、EEPROM18のテーブルデー
タとして記憶され(S46)、Vs(3)に対応する電
圧値24(V)と、設計値である入力電圧の24(V)
から、24(V)/24(V)の演算がなされ、補正値
C(3)として1が決定され、EEPROM18のテー
ブルデータとして記憶され(S47)、Vs(4)に対
応する電圧値23.52(V)と、設計値である入力電
圧の24(V)から、23.52(V)/24(V)の
演算がなされ、補正値C(4)として23.52/24
が決定され、EEPROM18のテーブルデータとして
記憶され(S48)、Vs(5)に対応する電圧値2
3.04(V)と、設計値である入力電圧の24(V)
から、23.04(V)/24(V)の演算がなされ、
補正値C(5)として23.04/24が決定され、E
EPROM18のテーブルデータとして記憶される(S
49)。なお、こうして記憶されたしきい値Vb(n)
と、補正値C(n)を対応させて記憶したテーブルデー
タは、入力電圧検出回路1のA/Cアダプタ22のコネ
クタ23を分離して電源を切ったり、或いは図示しない
電源スイッチなどで電源を切ってもEEPROM18に
記憶されたテーブルデータは、そのまま保持される。
【0056】図7のフローチャートに示すような手順が
終了すると(図7:エンド)、EEPROM18にテー
ブルデータが作成されて、テーブルデータ作成の処理
(図6:S37)が終了して図6に示す手順が終了し
(図6:エンド)、図8に示すフローチャートの処理に
移行する。
【0057】次に、図8は、入力電圧測定の手順、入力
電圧データ記憶の手順、及び補正値決定の手順の残りの
手順を示すフローチャートである。以下、入力電圧測定
の手順、入力電圧データ記憶の手順、及び補正値決定の
手順の残りの手順を図8のフローチャートに沿って説明
する。
【0058】まず、図10に示すような基準電源202
のコネクタ3に接続された入力電圧検出回路1のコネク
タ4を分離し、基準電源制御部203からCPU13に
接続された制御線204のコネクタを分離する。そし
て、A/Cアダプタ22のコネクタ23を入力電圧検出
回路201のコネクタ4に接続する(図示を省略)。
【0059】図示しない電源スイッチが操作されると、
高圧電源供給線7から低圧電源部8に電源が供給され、
低圧電源部8は、低圧電源供給線19から、A/Dコン
バータ11、制御部12のCPU13・ROM14・R
AM15、EEPROM18にDC+5(V)の電源を
供給する。この電源によりCPU13が再び立ち上げら
れ、ROM14から入力電圧検出プログラムが読み出さ
れる。そして、所定のスイッチ手段の操作がされ、CP
U13がその操作を認識すれば、入力電圧検出プログラ
ムの実行が開始される(図8:スタート)。
【0060】まず、入力電圧測定の手順として、電源で
あるA/Cアダプタ22から入力された電流から入力電
圧データViを検出する(S51)。この検出は、図5
のS11に示す入力電圧測定の手順と略同様の手順であ
るので詳細は説明しないが、A/Cアダプタ22から入
力されたDC+24(V)の電流は、抵抗R1及び抵抗
R2により抵抗分解され、A/Dコンバータ11に入力
される。A/Dコンバータ11は、入力されたアナログ
入力である電源入力を、多数の比較器を用いて並列に電
圧値を測定し、ディジタルデータに変換する。
【0061】このような測定を3回繰り返し、3回測定
された電圧の値のうち、最大の値と最小の値は破棄し、
中央の値のみを採用する。次に、この採用された中央の
値が所定の範囲内にあるかを判断し、もし所定の範囲内
にないとされた場合は、サンプリングが失敗したとし
て、再度サンプリングをやり直すようにしてもよい。こ
のようにして中央値が所定の範囲内になるまでサンプリ
ングが繰り返されて測定値が決定され、ディジタルデー
タとして入力電圧データViが検出される。このように
検出された入力電圧データViは、A/Cアダプタ22
の電圧に±5%の誤差がある。そして、入力電圧データ
記憶の手順として入力電圧データViをRAM15に記
憶する(S52)。
【0062】次に、補正値決定の手順の残りの手順が実
行される。まず、入力電圧データViをしきい値Vb
(1)と比較して(S53)、Vb(1)≦Viであっ
たら(S53:YES)、補正値Cを、EEPROM1
8に記憶されているテーブルデータの補正値C(1)に
決定する(S54)。また、Vb(1)≦Viでなかっ
たら(S53:NO)、さらに入力電圧データViをし
きい値Vb(1),Vb(2)と比較して(S55)、
Vb(2)≦Vi<Vb(1)であったら(S55:Y
ES)、補正値Cを、EEPROM18に記憶されてい
るテーブルデータの補正値C(2)に決定する(S5
6)。また、Vb(2)≦Vi<Vb(1)でなかった
ら(S55:NO)、さらに入力電圧データViをしき
い値Vb(2),Vb(3)と比較して(S57)、V
b(3)≦Vi<Vb(2)であったら(S57:YE
S)、補正値Cを、EEPROM18に記憶されている
テーブルデータの補正値C(3)に決定する(S5
8)。また、Vb(3)≦Vi<Vb(2)でなかった
ら(S57:NO)、さらに入力電圧データViをしき
い値Vb(3),Vb(4)と比較して(S59)、V
b(4)≦Vi<Vb(3)であったら(S59:YE
S)、補正値Cを、EEPROM18に記憶されている
テーブルデータの補正値C(4)に決定する(S6
0)。そして、Vb(4)≦Vi<Vb(3)でなかっ
たら(S59:NO)、この場合は、入力電圧データV
iは、Vi<Vb(5)であるので、補正値Cを、EE
PROM18に記憶されているテーブルデータの補正値
C(5)に決定され(S61)、補正値決定の手順が終
了する。
【0063】S53〜S61の処理で補正値C(1)〜
C(5)のいずれかに決定され、ここで決定された補正
値が、EEPROM18に記憶される(S62)。
【0064】そして、こうして記憶された補正値Cは、
入力電圧検出回路1のA/Cアダプタ22のコネクタ2
3を分離して電源を切ったり、或いは図示しない電源ス
イッチなどで電源を切ってもEEPROM18に記憶さ
れた補正値C(n)は、そのまま保持される。そして、
このEEPROM18に記憶された補正値C(n)によ
り出力が補正される(S63)。具体的には、CPU1
3は、この補正値C(n)に基づいて、所定の出力を補
正値C(n)で除することで、補正された出力を求め、
最適な出力に制御するものである。以上のような手順に
より、A/Cアダプタ22から入力される電圧が、基準
となる電圧24(V)より高い電圧或いは低い電圧とな
っても、CPU13により出力を補正し、最適な出力と
することができる。
【0065】次に、本発明の入力電圧検出回路を画像形
成装置100に適用した実施例について簡単に説明す
る。この実施例では、入力電圧検出回路1を例として説
明する。ここで、図3は、入力電圧検出回路1を適用し
た、画像形成装置100を模式的に示した図である。図
3に示すように、入力電圧検出回路1は、画像形成装置
100に配設される。画像形成装置100は、入力電圧
検出回路1の外に、給紙ローラ101、駆動ローラ10
2、駆動ローラ103、従動ローラ104、従動ローラ
105、印字ヘッド106、プラテン107から構成さ
れる。
【0066】給紙ローラ101は、テープ状の印刷用紙
である印字用紙Pを巻き取った状態で保管し、印字によ
り必要な印字用紙Pを供給するものである。印字用紙P
は、ここでは単層の紙製の感熱紙からなるロール紙であ
る。
【0067】駆動ローラ102は、図示しないステッピ
ングモータからなる駆動モータにより駆動され、従動ロ
ーラ104は駆動ローラ102と連れ回るように、駆動
ローラ102に当接されて配置される。印字用紙Pは、
駆動ローラ102及びこれと対向配置された従動ローラ
104に挟持され、図3に示す矢印方向の用紙搬送方向
に搬送される。また、駆動ローラ102と従動ローラ1
04の用紙搬送方向下流側には、同様の構成による駆動
ローラ103と従動ローラ105が配設される。そし
て、駆動ローラ103と従動ローラ105は、駆動ロー
ラ102と従動ローラ104と協働して印字用紙Pを搬
送する。なお、この印字用紙Pの搬送は、制御部12に
より制御されている。
【0068】制御部12は、入力電圧検出回路1の一部
を構成するものであるが(図1参照)、ここでは画像形
成装置100の印字用紙Pの搬送のための図示しないス
テッピングモータの制御や、入力された画像データの処
理や、印字のための印字ヘッド106を制御する制御部
としての機能を兼ね備える。そして図示しない入力手段
から入力された画像データに基づいて、出力制御手段1
7から印字ヘッド106に駆動信号を送出する。
【0069】印字ヘッド106は、サーマルヘッドから
構成され、出力制御手段17から送出される駆動信号に
より発熱し、感熱紙からなる印字用紙Pを加熱して変色
させ画像を形成する。この場合、印字用紙Pに形成され
る画像は、サーマルヘッドからなる印字ヘッド106の
発熱量によりその濃度が決定される。また、印字ヘッド
106の発熱量は、出力制御手段17から出力される駆
動電流の電力量により決定される。従って、例えば、出
力制御手段17に供給される電源の電圧が低下した場合
は、同じ時間の駆動電流を流したときでも、電源の電圧
の低下分だけ出力制御手段17から出力される駆動電流
の電力量が低下し、その結果発熱量が減少して印字用紙
Pに形成される画像の濃度が低下する。
【0070】本発明の入力電圧検出回路1を備えた画像
形成装置100では、図2に示すようなA/Cアダプタ
22により電源の供給を受けた場合に、A/Cアダプタ
22固有の出力電圧の誤差に起因する入力電圧の誤差が
ある場合がある。そのような場合でも、入力電圧検出回
路1を備えた画像形成装置100であれば、上述のよう
に、予め入力電圧検出回路1によりA/Cアダプタ22
からの入力電圧を正確に検出して、その検出された入力
電圧に対応した補正値をEEPROM18に記憶してお
くことで、例えばA/Cアダプタ22からの電圧が、設
計値として予定された例えば24(V)より高い場合は
出力を減少させ、また低い場合は出力を増大させて、印
字ヘッド106に出力される電力量を適当なものに補正
することができる。その結果、印字ヘッド106は所定
の発熱量を発生させ、印字用紙Pに対して適正な濃度の
画像を形成させることができる。従って、同一のA/C
アダプタを使用する限り、その都度調整することなしに
EEPROM18に記憶された補正値に基づいて、常に
印字用紙Pに対して適正な濃度の画像を形成させること
ができる。また、A/Cアダプタ22を交換したような
場合でも、再度、入力電圧検出回路1により入力電圧を
正確に検出することができるため、この検出された入力
電圧に基づいて補正値を再決定すれば、再び適正な出力
とすることができる。
【0071】入力電圧検出回路1は、上述のような構成
及び作用を備えるため、以下のような効果がある。即
ち、実測電圧データ記憶手段であるEEPROM18に
より所定の電圧値に設定された基準電源2から入力され
た直流電流において電圧測定手段であるA/Dコンバー
タ11及び制御部12により測定された実測電圧データ
Vmを記憶し、補正値決定手段である制御部12によ
り、基準電源2以外の電源であるACアダプタ22から
入力されA/Dコンバータ11及び制御部12により測
定された直流電流の電圧値に関する入力電圧データVi
と、EEPROM18に記憶された実測電圧データVm
とに基づいて補正値Cを決定することができるという効
果がある。そのため、低い精度の電源装置であるACア
ダプタ22に対しても、基準となる電源の電圧と比較す
ることで、簡易な回路を用いながら、高精度に入力電圧
を検出することができ、この検出結果に基づいて補正値
Cを決定することができるという効果を奏する。特に製
品の工場出荷時の調整などでは、基準電源2があれば、
ソフト的に調整ができるため、ハード的な調整が不要に
なり、熟練した作業者や煩雑な作業がいらず、生産効率
を上げるとともに、生産コストを下げることができる。
さらに、再度の調整も、基準電源さえあれば容易に実施
できる。
【0072】また、制御部12により実測電圧データV
mに対する入力電圧データViの比率に基づいて補正値
Cを演算することができるという効果がある。そのた
め、基準となる電源の電圧が単一であっても、基準とな
る電源の電圧と比較することで、簡易な回路を用いなが
ら、高精度に入力電圧を検出することができ、この検出
結果に基づいて補正値Cを決定することができるという
効果を奏する。
【0073】さらに、実測電圧データ記憶手段にEEP
ROM18を備えたことにより、基準電源2以外の電源
であるACアダプタ22から入力され、A/Dコンバー
タ11及び制御部12により測定された直流電流の電圧
値に関する入力電圧データViや、EEPROM18に
記憶された実測電圧データVm及びこれらに基づいて決
定された補正値Cを、入力電圧検出回路1に供給される
電源が切断されたときでもEEPROM18に保持して
おくことができるという効果がある。そのため、入力電
圧検出回路1に供給される電源が切断されても、一度検
出された入力電圧データViや実測電圧データVm、あ
るいは決定された補正値Cを繰り返し利用することがで
きるという効果を奏する。
【0074】また、入力電圧検出手段201は、上述の
ような構成及び作用を備えるため、以下のような効果が
ある。即ち、入力電圧検出手段1の効果に加え、EEP
ROM18により基準電源2から入力された複数の異な
る電圧に関する基準電圧データVs(1)〜Vs(5)
と、この基準電圧データVs(1)〜Vs(5)に対応
する実測電圧データVm(1)〜Vm(5)とを関係づ
けて記憶し、制御部12によりEEPROM18に記憶
された実測電圧データVm(1)〜Vm(5)に基づい
て定められたしきい値Vb(1)〜Vb(4)により分
けられた複数の電圧値のクラスを設け、入力電圧データ
Viに基づいて電圧値のクラスに対応した補正値C
(1)〜C(5)を決定することができるという効果が
ある。そのため、複数の基準となる電源の電圧と比較す
ることで、簡易な回路を用いながら、さらに高精度に入
力電圧を検出することができ、この検出結果に基づいて
補正値C(1)〜C(5)を決定することができるとい
う効果を奏する。
【0075】以上、本発明の入力電圧検出回路及び入力
電圧検出方法を、発明の実施の形態である入力電圧検出
回路1、入力電圧検出回路201及び入力電圧検出回路
1を適用した実施例により説明したが、本発明は、これ
らの発明の実施の形態及び実施例に限定されないことは
いうまでもない。例えば、基準電源2やACアダプタ2
2は、種々の電圧、その電圧の精度、形式のものが用い
られ得る。また、電圧の検出方法は、必ずしもA/Dコ
ンバータ11によらなくてもよく、電圧値が検出されれ
ば如何なる方法でもよい。さらに、基準電源2以外の電
源は、ACアダプタ22によらず、DC/DCコンバー
タや、1次電池や2次電池によるものであってもよい。
また、各記憶媒体は、SRAM、DRAM、フラッシュ
ROM、ハードディスク等何らかの方法で記憶できれば
本発明を構成するものである。
【0076】本発明は、それ自体で、入力された電圧値
を検出できることはもちろん、広く適用できるものであ
り、サーマルヘッドを用いた画像形成装置の他、種々の
装置等に適用できる。例えば、出力制御部によって駆動
信号自体の電圧を変更しなくても、入力値に応じてゲイ
ンをコントロールできる機器に用いて、ゲインをコント
ロールすることで電圧の誤差に対応するようなものにも
適用できる。そして、特許請求の範囲を逸脱しない範囲
で、当業者により、種々改良され、又は変更されて実施
できるものであることはいうまでもない。
【0077】
【発明の効果】上記説明より明らかなように、請求項1
に係る発明の入力電圧検出回路では、低い精度の電源装
置に対しても、基準となる電源の電圧と比較すること
で、簡易な回路を用いながら、高精度に入力電圧を検出
することができ、この検出結果に基づいて補正値を決定
することができるという効果がある。
【0078】請求項2に係る発明の入力電圧検出回路で
は、基準となる電源の電圧が単一であっても、基準とな
る電源の電圧と比較することで、簡易な回路を用いなが
ら、高精度に入力電圧を検出することができ、この検出
結果に基づいて補正値を決定することができるという効
果がある。
【0079】請求項3に係る発明の入力電圧検出回路で
は、請求項1又は請求項2記載の入力電圧検出回路の効
果に加え、複数の基準となる電源の電圧と比較すること
で、簡易な回路を用いながら、さらに高精度に入力電圧
を検出することができ、この検出結果に基づいて補正値
を決定することができるという効果がある。
【0080】請求項4に係る発明の入力電圧検出回路で
は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の入力電圧
検出回路の効果に加え、実測電圧データ記憶手段にEE
PROMを備えたことにより、入力電圧検出回路に供給
される電源が切断されても、一度検出された入力電圧デ
ータや実測電圧データ、あるいは決定された補正値を繰
り返し利用することができるという効果がある。
【0081】請求項5に係る発明の入力電圧検出方法で
は、低い精度の電源装置に対しても、基準となる電源の
電圧と比較することで、高精度に入力電圧を検出するこ
とができ、この検出結果に基づいて補正値を決定するこ
とができるという効果がある。
【0082】請求項6に係る発明の入力電圧検出方法で
は、請求項5に記載の入力電圧検出方法の効果に加え、
基準となる電源の電圧が単一であっても、基準となる電
源の電圧と比較することで、高精度に入力電圧を検出す
ることができ、この検出結果に基づいて補正値を決定す
ることができるという効果がある。
【0083】請求項7に係る発明の入力電圧検出方法で
は、請求項5又は請求項6に記載の入力電圧検出方法の
効果に加え、複数の基準となる電源の電圧と比較するこ
とで、さらに高精度に入力電圧を検出することができ、
この検出結果に基づいて補正値を決定することができる
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】基準電源2に接続された本発明に係る入力電圧
検出回路の実施の形態である入力電圧検出回路1の構成
の概略を示すブロック図である。
【図2】ACアダプタ22に接続された本発明に係る入
力電圧検出回路の実施の形態である入力電圧検出回路1
の構成の概略を示すブロック図である。
【図3】入力電圧検出回路1を適用した、画像形成装置
100を模式的に示した図である。
【図4】入力電圧検出装置1における実測電圧測定の手
順及び実測電圧データ記憶の手順を説明するフローチャ
ートである。
【図5】入力電圧検出装置1における入力電圧測定の手
順と、入力電圧データ記憶の手順と、補正値決定の手順
とを説明するフローチャートである。
【図6】入力電圧検出装置1の入力電圧検出方法の変形
例における実測電圧測定の手順、実測電圧データ記憶の
手順、入力電圧測定の手順、入力電圧データ記憶の手
順、補正値決定の手順とを説明するフローチャートであ
る。
【図7】図6のフローチャートのS37におけるテーブ
ルデータ作成の処理の手順を詳細に示したフローチャー
トである。
【図8】入力電圧測定の手順、入力電圧データ記憶の手
順、及び補正値決定の手順の残りの手順を示すフローチ
ャートである。
【図9】RAM15に記憶された基準電圧データVs
(n)、実測電圧データVm(n)、補正値C(n)、
しきい値Vb(n)を概念的に示した図である。
【図10】基準電源202に接続された本発明に係る入
力電圧検出回路の実施の形態の変形例である入力電圧検
出回路201の構成の概略を示すブロック図である。
【符号の簡単な説明】
1 入力電圧検出回路 2 基準電源 9 電気抵抗 7 高圧電源供給線 11 A/Dコンバータ 12 制御部 13 CPU 14 ROM 15 RAM 18 EEPROM 22 A/Cアダプタ R1,R2 抵抗

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された直流電流の電圧値を測定する
    電圧測定手段と、 所定の電圧値に設定された基準電源から入力された直流
    電流において前記電圧測定手段により測定された実測電
    圧データを記憶する実測電圧データ記憶手段と、 前記基準電源以外の電源から入力され、前記電圧測定手
    段により測定された直流電流の電圧値に関する入力電圧
    データと、前記実測電圧データ記憶手段に記憶された前
    記実測電圧データとに基づいてを補正値を決定する補正
    値決定手段とを備えたことを特徴とする入力電圧検出回
    路。
  2. 【請求項2】 前記補正値決定手段は、 前記実測電圧データに対する前記入力電圧データの比率
    に基づいて、前記補正値を演算することを特徴とする請
    求項1に記載の入力電圧検出回路。
  3. 【請求項3】 前記実測電圧データ記憶手段は、 前記基準電源から入力された複数の異なる電圧に関する
    基準電圧データと、当該基準電圧データに対応する前記
    実測電圧データとを関係づけて記憶し、 前記補正値決定手段は、 前記実測電圧データ記憶手段に記憶された前記実測電圧
    データに基づいて分けられた複数の電圧値のクラスを設
    けるとともに、前記入力電圧データに基づいて前記電圧
    値のクラスに対応した補正値を決定することを特徴とす
    る請求項1又は請求項2に記載の入力電圧検出回路。
  4. 【請求項4】 前記実測電圧データ記憶手段は、EEP
    ROMを備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項3
    のいずれかに記載された入力電圧検出回路。
  5. 【請求項5】 電圧測定手段により所定の電圧値に設定
    された基準電源から入力された直流電流の電圧を測定す
    る実測電圧測定の手順と、 前記実測電圧測定の手順により測定された実測電圧デー
    タを所定の記憶手段に記憶する実測電圧データ記憶の手
    順と、 前記基準電源以外の電源から入力された直流電流の電圧
    を前記電圧測定手段により測定する入力電圧測定の手順
    と、 前記入力電圧値測定の手順により測定された入力電圧デ
    ータを所定の記憶手段に記憶する入力電圧データ記憶の
    手順と、 前記入力電圧データ記憶の手順により記憶された前記入
    力電圧データと、前記実測電圧記憶の手順により記憶さ
    れた前記実測電圧データとに基づいて補正値を決定する
    補正値決定の手順とを備えたことを特徴とする入力電圧
    検出方法。
  6. 【請求項6】 前記補正値決定の手順は、 前記実測電圧データに対する前記入力電圧データの比率
    に基づいて前記補正値を演算して決定することを特徴と
    する請求項5に記載の入力電圧検出方法。
  7. 【請求項7】 前記実測電圧記憶の手順は、 前記基準電源から入力された複数の異なる電圧の基準電
    圧データと、当該基準電圧データに対応する前記実測電
    圧データとを関係づけて記憶し、 前記補正値決定の手順は、 前記実測電圧データ記憶の手順により記憶された前記実
    測電圧データに基づいて分けられた複数の電圧値のクラ
    スを設けるとともに、前記電圧値のクラス毎に設定され
    た補正値から前記入力電圧データに対応した前記補正値
    を選択することにより決定することを特徴とする請求項
    5又は請求項6に記載の入力電圧検出方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7550975B2 (en) 2006-01-30 2009-06-23 Fujitsu Limited Portable information terminal apparatus and voltage measurement apparatus
JP2015089204A (ja) * 2013-10-30 2015-05-07 リコーイメージング株式会社 電源装置、携帯機器、及び電圧生成方法
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