JP2001281957A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2001281957A
JP2001281957A JP2000099322A JP2000099322A JP2001281957A JP 2001281957 A JP2001281957 A JP 2001281957A JP 2000099322 A JP2000099322 A JP 2000099322A JP 2000099322 A JP2000099322 A JP 2000099322A JP 2001281957 A JP2001281957 A JP 2001281957A
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driving
signal
vibration wave
driven
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JP2000099322A
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Michio Kawase
道夫 川瀬
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】振動波モータで夫々駆動される複数の感光ドラ
ムと電磁モータで駆動されるポリゴンミラーとを高精度
に協調駆動できる画像形成装置を提供する。 【解決手段】複数色の感光ドラムを夫々の振動波モータ
により駆動し、感光ドラムに潜像形成のために露光を行
うためのポリゴンミラーを電磁モータにより駆動させる
際、ポリゴンミラーの回転速度に応じた周期で第1の信
号を形成する基準信号形成手段と、振動波モータの駆動
速度を検知して駆動速度に応じた周期を有する第2の信
号を形成する速度検出手段と、前記第1の信号と第2の
信号の位相差に応じて、該位相差が予め決められた所定
の位相差となるように振動波モータの駆動速度を制御す
る速度調定手段を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気−機械エネル
ギー変換素子としての圧電素子によって弾性体に振動波
を発生させ、その振動エネルギーにより移動体に駆動力
を与える振動波モータ等の振動波装置を駆動源として備
えた画像形成装置に係り、特に、他の駆動装置と協調動
作させる制御装置を備えた画像形成装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、電気−機械エネルギー変換素子と
しての圧電素子によって振動体に振動波を発生させ、そ
の振動エネルギーにより移動体に駆動力を与える振動波
モータ等の振動波駆動装置が提案されている。
【0003】これらの振動波駆動装置は、オートフォー
カスレンズの焦点距離調節機構の駆動源や半導体製造装
置の位置決め用アクチュエータ等に適用される他、カラ
ー画像形成装置における複数の感光ドラムの駆動源およ
び、転写材を転写位置に搬送する無端ベルト状の転写材
搬送ベルトの駆動源として用いることが提案されてい
る。
【0004】ここで画像形成装置の構成を簡単に説明す
ると、画像信号を光信号に変換し、感光ドラム上を走
査、露光する露光手段を有し、感光ドラム上に静電潜像
を形成し、その静電潜像を現像器により現像し、感光ド
ラム上に可視トナー像を形成した後、転写紙等の転写材
上に転写後、定着ローラ等の定着器によりトナー像を転
写材に定着させるようにしており、感光ドラムの駆動源
としては、振動波モータが提案される前にはDCブラシ
レスモータやステッピングモータなどが用いられてい
た。
【0005】DCブラシレスモータの場合は、高速回転
で駆動し、ギアやタイミングベルトなどで減速して用い
るのが一般的である。感光ドラムの駆動に際しては、モ
ータの一定周期にて発生する駆動むら(ワウ・フラッ
タ)、減速手段での振動、ギアのかみ合い等による、回
転むらが画像の品位に影響を与える。駆動むらに起因す
る感光ドラムの回転速度むらは、感光ドラム上をラスタ
スキャンされ画像形成する際に、副走査方向のライン間
隔を不均一とさせてしまう。
【0006】特に、多色の画像を重ねるカラー画像形成
装置においては、各色の画像記録の均一性を実現させる
だけでなく、各色の画像のレジストレーションを正確に
合わせることも、画像品位の高い再生画像を得るために
は重要である。
【0007】すなわち、画像形成において、わずかな、
濃度むらや画像伸縮が生じた場合、単色画像では目立ち
にくいレベルの画像品位の劣化であっても、複数色重ね
合わせた時には、色むらやモアレ等の見苦しい画像とな
ってしまう。例えば、600DPI(dot perinch)の
ラスターラインでは、42.3μm毎のライン間隔のむ
らが人間の視覚には濃度むらとして検出され、カラー画
像の場合は、色ずれ、色むら、濃度むらとして知覚され
てしまう。
【0008】更に、中間記録媒体や記録媒体担持体の駆
動手段においても、その駆動むらにより、副走査方向の
ライン間隔を不均一にさせたり、各色のレジストレーシ
ョンずれを引き起こしてしまう。
【0009】特に、減速手段での振動やギア等のかみ合
い周期での回転むらは容易に取り除けないことが多く、
各種の駆動形態が提案されている。例えば、減速手段を
用いずにモータ駆動軸を感光ドラムに直接接続するよう
な、ダイレクト駆動方式が提案されている。このような
ダイレクト駆動は、機械的駆動伝達手段での回転むらを
著しく減少させることが可能であり、機械的駆動伝達手
段に起因する回転むらを減少させるのに有効である。
【0010】ところが、一般に、DCブラシレスモータ
は、低速回転で動作させた場合は、高速回転時よりも駆
動むらが悪化する。近年、画像形成装置の高速化が検討
されているが、プロセス速度は100〜250mm/s
程度であり、プロセス速度が250mm/s、感光ドラ
ム径がφ60mmとすると、感光ドラムや記録媒体担持
体をダイレクト駆動する場合のモータ回転数は、79.
6rpmと低速駆動が必要になる。
【0011】更に、印字用紙に厚紙やOHPといった、
多様なマテリアルを用いる場合、定着プロセスでの画像
品位を低下させないために、通常のプロセス速度の1/
2〜1/4程度に減速して画像形成する場合も有り得
る。
【0012】このような時には、感光ドラムの回転数も
1/2〜1/4に減速する必要があり、モータ回転数は
39.8〜19.9rpmとなる。このような低速時に
おいては、感光ドラムをDCモータでダイレクト駆動す
ると、その回転むらが無視し得ないものとなり、再生画
像は著しい画像品位の劣化を招くことにもなる。
【0013】従来、感光ドラムや、回転する部材に転写
材を保持して複数色のトナー画像をこの転写材に順次転
写させる転写材担持手段の駆動モータ等の駆動源として
用いられるDCモータの制御は、モータのロータに着磁
した磁石の磁極パターンを検知することにより回転数を
検出し、PLL(フェーズロックループ)制御するよう
にしている。
【0014】一般に、DCブラシレスモータで用いられ
る回転数は、1000から2000rpmであるのに比
べ、39.8〜19.9rpmの極低速駆動を行う場合
には、十分に小さい駆動むらを実現するのが困難であっ
た。
【0015】また、感光ドラムの駆動にステッピングモ
ータを用いる場合についても各種の提案がなされてい
る。DCブラシレスモータの場合と同様に、減速手段を
用いて感光ドラムを駆動するもの、或いは、ダイレクト
駆動するものなどである。
【0016】特に、ステッピングモータの場合には、低
速駆動への回転数の変更が比較的容易で、通常は、駆動
する相信号を低周波にすることで実現される。
【0017】ところが、ダイレクト駆動などで用いられ
るような低速駆動の際には、ステップ角における振動が
大きくなり、回転むらが大きくなる。
【0018】従って、特に、低速駆動に際して画像のむ
らを生じていた。このような低速駆動に際して、マイク
ロステップ駆動方式などの駆動電流制御方式も提案され
ているが十分な効果が得られていない。
【0019】一方、前記走査露光手段としては、画像信
号をレーザ光のパルス幅変調信号に変換し、ポリゴンミ
ラーを回転させ、感光ドラム上にレーザ光を走査させて
潜像画像を形成する方式がある。
【0020】このようなレーザ走査方式の画像形成装置
では、感光ドラムの画像領域外において、走査されるレ
ーザ光を検知するビーム検知手段(以下、BD検知手段
と呼ぶ)を有し、前記BD検知手段からの検知信号に同
期して、画像信号に応じたレーザ光を変調し、潜像を形
成するようにしている。
【0021】そして、転写材の搬送方向を副走査方向と
すれば、副走査方向とほぼ直交する方向(主走査方向と
呼ぶ)にレーザ光を走査することにより、逐次、1ライ
ン単位での潜像形成が行われる。
【0022】レーザ走査式の画像形成装置においては、
感光ドラムの回転むらにより、副走査方向のラインピッ
チが不均一になるとピッチむら等の見苦しい画像とな
る。
【0023】このため、各色のトナー画像を形成して順
次重ね合わせることにより、カラー画像を形成する画像
形成装置においては、感光ドラムの僅かな回転むらが、
著しい色むらを引き起しかねない。
【0024】画像形成装置の中でも、複数色のトナー像
を順次、極めて正確に重ね合わせる必要があるカラー画
像形成装置においては、カラートナーが担持される像担
持体としての感光ドラムや、これら複数の感光ドラムと
の転写位置に転写材を搬送するための転写材搬送手段と
しての転写材搬送ベルトの回転むらが極めて小さく、画
像位置ずれをなくすようなモータが特に必要とされ、こ
のような用途に対して回転速度むらが極めて小さく、安
価で、小型の振動波モータを使用することは大変有効で
あるが、やはり感光ドラム等の駆動源として振動波モー
タを用いた場合にも同様に回転ムラ等を考慮する必要が
ある。
【0025】振動波モータ等の振動波駆動装置の制御方
法に関しては、従来多くの提案がなされており、代表的
なものとしては、振動波モータの電気−機械エネルギー
変換素子としての圧電素子に印加する電圧信号(駆動信
号)の周波数や振幅を変化させることにより動作速度を
制御する方法がある。
【0026】ここで、駆動信号の周波数および振幅と動
作(回転)速度との関係は、図3に示すようになる。
【0027】すなわち、回転速度は、振動体の共振周波
数をピークとして、高周波数側にはなだらかに低下し、
低周波数側には急激に低下するという特性を有する。ま
た、回転速度は駆動信号の振幅が大きくなるほど大きく
なるという特性を有する。
【0028】ところで、周波数を変化させて速度を制御
する(以下、周波数速度制御という)場合は、入力電圧
に対して比較的細かい周波数分解能が得られるVCO
(電圧制御発振器)が用いられる場合が多い。但し、コ
スト面からはVCOのようなアナログ回路を用いずにデ
ジタル回路(ゲートアレイ)を用いた方が好ましい。
【0029】ところが、ゲートアレイを用いる場合は、
クロック信号の周波数によって駆動信号の周波数が決ま
り、そのクロック周波数には限界があるため、VCOほ
ど周波数分解能が上げられず、その結果、振動波モータ
の速度を段階的にしか制御できず、速度むらが大きくな
り易いという欠点がある。
【0030】一方、振幅を変化させて速度を制御する
(以下、振幅速度制御という)場合は、デジタル回路に
よる周波数速度制御に比べれば速度むらの少ない制御を
行うことができる。但し、振幅速度制御により正確な速
度制御を行うためには、駆動周波数を共振周波数より高
くかつ共振周波数に近い周波数に常時設定しておく必要
があるが、共振周波数は温度等の環境や負荷の変化によ
って変動するため、正確な速度制御が難しいという欠点
がある。
【0031】そこで、例えば、(1)特開平3−239
168号公報や特開平4−222476号公報には、振
動波モータの振動周波数を検出して駆動信号の周波数が
常に共振周波数の近傍となるように制御する一方、動作
速度については実際の動作速度を検出しながら目標速度
との差を小さくするように駆動信号の振幅を変化させる
制御方法が提案されている。
【0032】また、(2)特開平6−237584号公
報には、起動時に周波数のみを変化させて動作速度を目
標速度に近づけ、その後駆動信号の振幅のみを制御して
動作速度を制御する制御方法が提案されている。これら
の従来の制御方法によれば、デジタル回路において速度
むらの少ない制御を行うことが可能である。
【0033】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
振動波モータを駆動源とした装置においては、単独のモ
ータやアクチュエータとしての、速度むらや位置精度が
問題となることが多く、複数の振動波モータ等の振動波
装置間の速度むらが問題となることがなかったばかり
か、長時間の駆動といった応用例も殆どなかった。
【0034】従って、例えば複数の振動波モータを高精
度のモータとして使用する場合、特に、相互に協調して
動作させる必要がある用途においては、少なくとも1つ
以上の振動波モータの駆動状態が、振動波モータ以外の
形式の駆動モータや他の振動波モータの駆動状態と僅か
に異なるとき、振動波モータを搭載している装置全体の
性能を著しく低下させてしまうことが考えられる。
【0035】例えば、振動波モータを電子写真方式のカ
ラー画像形成装置に応用する場合では、感光ドラムなど
の像担持体や、記録材を搬送する転写材搬送ベルト等の
記録材ハンドリング手段の駆動に振動波モータが用いら
れる。
【0036】特に、回転むらや位置制御誤差をなくすこ
とが、画像品位の著しい向上には欠かせないからであ
る。
【0037】また、レーザ露光走査系については、1万
回転から3万回転程度の高速回転が必要となるため、ポ
リゴンミラーの回転軸に、ベアリングや、ベアリングを
用いないエア軸受などを利用したDCブラシレスモータ
が使われることが多い。このような、振動波モータ以外
の駆動手段と、少なくとも1つ以上の振動波モータとの
間で協調して動作させる必要がある。
【0038】このように従来の画像形成装置において
は、特に、感光ドラムを低速に駆動する場合の回転むら
に起因して、画像劣化を引き起こすという問題があっ
た。
【0039】レーザ走査式の画像形成装置においては、
レーザ走査する周期を可変とすることが困難であり、副
走査方向のピッチむらが目立ち易いという問題があっ
た。
【0040】特に、カラー画像形成装置においては、各
色の感光ドラムの回転むらによって、再生されたカラー
画像の色むらといった著しい画像劣化を引き起こすとい
う問題があった。
【0041】特に、Y,M,C,Kのトナー色に対応し
て、各色独立の画像形成部を持ち、高速にカラー画像形
成を行うようなカラー画像形成装置においては、近年、
4つの感光ドラム、4つのレーザ走査手段を持つ方式が
提案され、各色の画像のレジストレーションを精密に合
わせることが重要な課題となっている。
【0042】すなわち、各色のトナー画像のレジストレ
ーションが精密に合っていない場合には、特に、文字部
や細線のエッジ部にはみ出たトナー画像部分が生じて大
変見苦しくなる。また、階調画像についても、各色のト
ナー像の重なりが均一とならないため、不自然な色むら
として見苦しい画像となる。主走査方向のレジストレー
ションについては、レジストレーションずれがあると、
各色のトナー画像の重なり部分にはみ出す領域が生じて
しまうため、画像信号の書き出しタイミングを調整する
ことにより、4色のトナー画像を精密に合わせる方式が
提案されている。
【0043】副走査方向のレジストレーションについて
も、1ライン単位での画像信号の書き出しタイミングを
調整することにより、1ライン単位での副走査方向のレ
ジストレーションを精密に合わせる方式が提案されてい
る。
【0044】しかしながら、レーザ走査式の画像形成装
置では、副走査方向の1ライン未満の微少なレジストレ
ーション調整は困難であった。例えば、レーザ走査光学
系を構成するミラーを可動式にするなどして、レーザビ
ームの光路を微調整することにより、1ライン未満の微
少な副走査レジストレーション補正を行う方式などが提
案されているが、レーザ走査光学系が複雑になり、ミラ
ー等を精密に可動させる手段が必要となるなど、装置が
複雑になり、大型化、コストアップ、複雑な調整工程が
必要になる等といったデメリットがあった。
【0045】レーザ走査式の画像形成装置において、感
光ドラムを振動波モータで回転駆動させ、感光ドラムの
回転むらを低減させる方式が提案されているが、振動波
モータ以外の駆動形式の駆動手段(モータ)の回転と精
密に協調動作させることができず、再生画像のライン間
隔むらを低減させることができないという問題があっ
た。
【0046】また、中間記録媒体や記録媒体担持体の回
転駆動に振動波モータを用いた場合、複数色の画像を順
次重ね合わせるときのレジストレーションを精密に合わ
せられないという問題があった。
【0047】本出願に係る発明の目的は、振動波モータ
を含む複数のモータにより個々に駆動される被駆動体が
互いに協調して動作する場合、被駆動体が他の駆動体と
高精度に協調駆動できる振動波装置を備えた画像形成装
置を提供しようとするものである。
【0048】
【課題を解決するための手段】本発明の画像形成装置の
代表的な構成は、振動型モータを含む複数の駆動手段に
よりそれぞれ駆動される複数の画像形成のための被駆動
体が互いに協調して作動し、前記複数の駆動手段の内所
定の1つの駆動手段の駆動状態に対して他の駆動手段を
同期駆動する駆動制御手段を有する画像形成装置であっ
て、前記1つの駆動手段の回転速度に応じた周期で第1
の信号を形成する基準信号形成手段と、前記他の駆動手
段の駆動速度を検知して駆動速度に応じた周期を有する
第2の信号を形成する速度検出手段と、前記第1の信号
と第2の信号の位相差に応じて、該位相差が予め決めら
れた所定の位相差となるように他の駆動手段の駆動速度
を制御する速度調定手段とを有することを特徴とする画
像形成装置とするものである。
【0049】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)図1は本発
明の第1の実施の形態を示す4つの感光ドラムを有する
電子写真方式の画像形成装置の概略図である。
【0050】図1において、転写材搬送ベルトローラ3
48は、不図示の振動波モータ11により駆動され、
Y,M,C,K色のトナー像形成に関与する各感光ドラ
ム342,343,344,345は、それぞれ不図示
の振動波モータ12,13,14,15により、独立に
駆動される。
【0051】また、これら5つの振動波モータ11〜1
5は、各々独立の駆動制御回路により制御される。説明
の簡単のため、1個分の振動波モータの駆動制御回路の
ブロック図を図2に示す。各振動波モータ間の協調動作
は、図示しないCPU部により行われる。
【0052】以下、図面を参照して本発明の実施の形態
を詳細に説明する。
【0053】図1に示すカラー画像形成装置は、カラー
リーダ部とカラープリンタ部によって構成されている。
【0054】カラーリーダ部の構成 図1において、101はCCD、311はCCD101
の実装された基板、312は画像処理部、301は原稿
台ガラス、302は原稿給紙装置、303および304
は原稿を照明する光源(ハロゲンランプ及び蛍光灯)、
305および306は光源303,304の光を原稿に
集光する反射傘、307〜309はミラー、310は原
稿からの反射光又は投影光をCCD101上に集光する
レンズ、314はハロゲンランプ303,304と反射
傘305,306とミラー307を収容するキャリッ
ジ、315はミラー308,309を収容するキャリッ
ジ、313は他のIPU等とのインターフェイス(I/
F)部である。なお、キャリッジ314は速度Vで、キ
ャリッジ315は速度V/2で、CCD101の電気的
走査(主走査)方向に対して直交する方向に機械的に移
動することによって、原稿の全面を走査(副走査)す
る。
【0055】カラープリンタ部の構成 図1において、317はM画像形成部、318はC画像
形成部、319はY画像形成部、320はK画像形成部
で、それぞれの構成は同一なのでM画像形成部317を
詳細に説明し、他の画像形成部の説明は省略する。
【0056】M画像形成部317において、342は感
光ドラムで、レーザ露光部210からの光によって、そ
の表面に潜像が形成される。321は帯電器で、150
mm/secの速度で回転する感光ドラム342の表面
を所定の電位に帯電させ、潜像形成の準備をする。
【0057】帯電器321は、不図示のスリーブを25
5mm/secの速度で回転させることにより、低抵抗
のフェライトキャリアで誘電ブラシを形成することによ
り帯電を行う。322は現像器で、感光ドラム342上
の潜像を現像して、トナー画像を形成する。
【0058】なお、現像器322には、現像バイアスを
印加して現像するためのスリーブ345が含まれてい
る。323は転写帯電器で、転写材搬送ベルト333の
背面から放電を行い、感光ドラム342上のトナー画像
を転写材搬送ベルト333上の記録紙などの転写材へ転
写する。この転写後、感光ドラム342上に残留したト
ナー503は帯電器321に一旦取り込まれ、静電的特
性を変化させて再び感光ドラム342上に戻し、現像器
322がこれを回収して再利用する。
【0059】次に、記録紙などの上へ画像を形成する手
順を説明する。
【0060】カセット340,341に格納された記録
紙等はピックアップローラ338,339により1枚毎
給紙ローラ336,337で150mm/secで移動
する転写材搬送ベルト333上に供給される。給紙され
た記録紙は、吸着帯電器346で帯電させられる。
【0061】348は転写材搬送ベルトローラで、転写
材搬送ベルト333を駆動し、かつ、吸着帯電器346
と対になって記録紙等を帯電させ、転写材搬送ベルト3
33に記録紙等を吸着させる。
【0062】347は紙先端センサで、転写材搬送ベル
ト333上の記録紙等の先端を検知する。なお、紙先端
センサの検出信号はプリンタ部からカラーリーダ部へ送
られて、カラーリーダ部からプリンタ部にビデオ信号を
送る際の副走査同期信号として用いられる。
【0063】この後、記録紙等は、転写材搬送ベルト3
33によって搬送され、画像形成部317〜320にお
いてMCYKの順にその表面にトナー画像が形成され
る。
【0064】K画像形成部320を通過した記録紙等
は、転写材搬送ベルト333からの分離を容易にするた
め、除電帯電器349で除電された後、転写材搬送ベル
ト333から分離される。350は剥離帯電器で、記録
紙等が転写材搬送ベルト333から分離する際の剥離放
電による画像乱れを防止するものである。分離された記
録紙等は、トナーの吸着力を補って画像乱れを防止する
ために、定着前帯電器351,352で帯電された後、
定着器334でトナー画像が熱定着された後、335の
排紙トナーに排紙される。また、転写材搬送ベルト33
3は内外除電器353によって除電される。
【0065】各色の感光ドラムの画像形成について、同
様の構成となっているため、1色分のレーザ露光走査系
について説明する。
【0066】図10はポリゴンモータ206の構成を示
す図、図11はポリゴンモータの駆動回路を含む全体の
駆動回路のブロック図である。
【0067】図10、図11において、801はポリゴ
ンモータ206のロータで、永久磁石に1回転あたり4
組の磁極パターンが着磁されている。また、ロータ80
1に固定されている支軸802を介してポリゴンミラー
218が固定されている。本実施形態では、ポリゴンミ
ラー218は8面のものを用いている。
【0068】ポリゴンモータ206が回転すると、FG
センサ207は、ロータ801に着磁されている磁極パ
ターンから、1回転あたり4個のパルスを発生し、FG
波形整形回路214で整形されて、FGパルスが出力さ
れる。
【0069】図11において、FGパルスは、PLL制
御回路221に入力され、水晶発振器701からの基準
クロックCLKに基づき予め決められた目標周波数信号
と位相比較され、所定のポリゴンモータ回転数で回転す
るように、モータ駆動回路210から駆動信号がポリゴ
ンモータ206に送られ、駆動制御される。このように
して、いわゆるフェーズロックループ(PLL)制御に
より、ポリゴンモータ206の回転数は、高精度で回転
制御される。本実施例では、説明の簡単化のため、振動
波モータ202の制御装置220にも、ポリゴンモータ
の基準クロックCLKが送られる構成としている。この
ように構成することにより、構成が簡単になり、低コス
トを実現できるばかりか、ポリゴンミラーの回転による
レーザー走査系の回転数と感光ドラム等回転数とを、精
度良く一致させることができる。
【0070】勿論、画像品位に問題を生じない場合に
は、基準クロックCLKの生成手段(例えば、水晶発振
器)を別々に設けても良い。
【0071】一方、レーザ205から発光されたレーザ
光は、ロータ801と同一回転をするポリゴンミラー2
18により走査され、BDセンサ203にて主走査方向
の基準信号であるBD信号を出力する。従って、BD信
号は、FGパルスが1回出力される間に2個出力される
構成になっている。レーザ光は感光ドラム201上を走
査し、BD信号に同期したビデオ信号によって、感光ド
ラム上に1ライン単位の静電潜像が順次形成される。
【0072】図12は、図10に示したBD検知センサ
203からのBD信号とFG波形整形回路214からの
FGパルスとの関係を説明するタイミングチャートで、
901がBD信号、902がFGパルスである。
【0073】図10に示したポリゴンミラー218は8
面で、ロータ801の磁極パターンが、1回転あたり4
個のパルスを発生するので、BD信号901が2個出力
される間に、FGパルスが1個出力される。また、前述
のように、ロータ801とポリゴンミラー218は固定
されているので同一回転をし、必ずFGパルス902を
基準にして位相差時間T0をもってBD信号901が出
力される。
【0074】図2は図1に示す振動波モータの制御装置
の構成を示すブロック図である。
【0075】いま、各振動波モータの駆動を制御する制
御装置の基準となるクロックとして、図11に示すよう
に、発振器701から出力されるクロックを共通の基準
のクロックとして使用する場合を例に説明する。また、
クロックは、PLL制御回路211にも入力され、ポリ
ゴンミラーモータ206の駆動制御にも用いられる。ま
た、画像形成のためのビデオ信号用クロック、レーザ駆
動用のクロックとしても用いる。
【0076】なお、画像形成のためのビデオ信号クロッ
ク、レーザ駆動用のクロックと、上記各振動波駆動用ク
ロックやポリゴンミラーモータの駆動制御用クロックと
を共用しない場合も、本発明の主旨を逸脱しない範囲で
応用可能である。
【0077】本実施の形態では、ビデオ信号系、ポリゴ
ンミラーモータ系、振動波モータ系のクロックを共通と
しているが、本発明の主旨から逸脱しない範囲での各種
応用が可能であることは言うまでもない。例えば、ビデ
オ信号系のクロックと駆動系のクロックとを別々の発振
器で構成することも可能である。
【0078】図2において、1はパルス発生器であり、
入力される周波数データとパルス幅データに応じたパル
スを2相出力する。これら2相のパルスは、90°の位
相差をもって出力される(A相駆動用パルス,B相駆動
用パルス)。パルス発生器1は、回路にかかるコストを
安くするためにすべてデジタル回路により構成されてい
る。ここで、パルス発生器1の構成および動作を図5を
用いて説明する。
【0079】図5はパルス発生器1の内部回路を示すブ
ロック図で、8は駆動パルスの周期を決めるための10
ビットのカウンタであり、ダウンカウントのみを行う。
このカウンタ8では、カウント値が0となったときにキ
ャリー出力がハイレベルとなる。キャリー出力がロード
入力に接続されているので、カウンタ8は駆動周波数デ
ータを周期としたリングカウンタとなる。
【0080】9aおよび9bは駆動パルスのパルス幅を
決定するための9ビットのカウンタであり、ダウンカウ
ントのみを行う。これらカウンタ9a,9bでは、ロー
ド入力がハイレベルになるとパルス幅データをロード
し、カウント値が0となったときにキャリー出力がハイ
レベルとなる。なお、カウンタ9aがA相駆動用、カウ
ンタ9bがB相駆動用である。
【0081】10は10ビットイコールコンパレータで
あり、カウンタ8のカウント値と、周波数データを2ビ
ット右にシフトした値とが一致したとき、すなわちカウ
ンタ8が周波数データの4分の1をカウントした時に出
力がハイレベルとなる。
【0082】11aおよび11bはRSフリップフロッ
プであり、駆動パルスの立ち上がりをS入力、立ち下が
りをR入力で決められるように構成されている。RSフ
リップフロップ11aはA相用であり、カウンタ8のキ
ャリー出力で立ち上がり、カウンタ9aのキャリー出力
で立ち下がる。すなわち周波数データを周期として、パ
ルス幅データに応じた時間だけハイレベルとなるパルス
を出力する。
【0083】RSフリップフロップ11bはB相用であ
り、イコールコンパレータ10の出力がハイレベルにな
ったときに立ち上がり、カウンタ9bのキャリー出力で
立ち下がる。この結果、RSフリップフロップ11b
は、周波数とパルス幅はA相と同じであるが、90°時
間的に位相差を持つパルスを出力する。本説明において
周波数データとは駆動パルス周期の指令値であるので、
実際の周波数は周波数データの逆数に比例した値とな
る。
【0084】なお、本実施の形態では、説明を簡単にす
るためにA相とB相の位相差は常に同じで振動波モータ
の回転方向は1方向のみとしているが、モータを両方回
転させる場合は不図示のセレクタを用いて回転方向に応
じてRSフリップフロップ11a,11bの出力を入れ
替えればよい。
【0085】図2に戻り、2は昇圧手段であり、例えば
図4に示すような回路構成を有する。昇圧手段2では、
パルス発生器1で出力されたパルスの周波数で、そのパ
ルス幅に応じた電圧に昇圧される。
【0086】3は振動波モータ(USM)であり、位置
的に1/4λだけずらして配置されている電気−機械エ
ネルギー変換素子としての各圧電素子(図示せず)に昇
圧手段3で昇圧された2相の交流電圧(A相駆動信号、
B相駆動信号)が印加される。この2相の駆動信号が各
圧電素子に入力されると、振動体の駆動部の摩擦駆動面
が円または楕円運動し、この摩擦駆動面に加圧接触して
いる移動体が摩擦駆動される。この移動体には、例えば
出力軸が回転中心に固定され、該出力軸に感光ドラム
や、転写材搬送ベルトローラが直結されて駆動力が伝達
される。
【0087】4は振動波モータの回転を検出するエンコ
ーダであり、振動波モータ3の出力軸をエンコーダ4の
軸に取り付けることにより上記回転を検出する。エンコ
ーダ4からは振動波モータ3の回転に応じたパルスが出
力される。エンコーダ4からのパルスは速度差検出器5
と、BD速度差検出器21に入力される。
【0088】速度差検出器5では、エンコーダ4からの
パルスの周期と目標とするパルス周期の差を検出してい
る。出力値はパルス周期により検出するので、駆動速度
の逆数と目標速度の逆数の差に比例した数値になる。
【0089】図6に速度差検出器の回路構成を表すブロ
ック図を示す。図6において、13は立ち上がりエッジ
を検出する手段であり、エンコーダパルスの立ち上がり
エッジが入るとクロックの1周期の間ハイレベルとなる
ような信号L13が出力される。立ち上がりエッジ検出
手段13は図示しないフリップフロップやアンドゲート
などで構成される。14は8ビットダウンカウンタであ
り、ロード入力がハイレベルとなると目標とするエンコ
ーダパルスの周期に相当する目標速度データをロードす
る。ロード入力がローレベルの時は1ずつカウントダウ
ンされ、次のエンコーダパルスの立ち上がりエッジまで
の時間をカウントする。
【0090】15はイネーブル付きのレジスタであり、
イネーブル入力がハイレベルの時に8ビットの入力(D
[7..0])がレジスタに書き込まれ、イネーブル入
力がローレベルの時はレジスタの値が保持されるような
構成になっている。
【0091】図6のような構成により、エンコーダパル
ス入力がローレベルからハイレベルになったときに、8
ビットダウンカウンタ14値がレジスタ15に書き込ま
れると同時に8ビットダウンカウンタ14のデータがロ
ードされる。すなわち、エンコーダパルスの周期と目標
周期の差をクロックでカウントした値が常にレジスタ1
5に更新されることになる。
【0092】図6に、BD速度差検出器21の構成例を
示す。また、図9に速度差検出器5、BD速度差検出器
21の動作を説明するタイミングチャートの例を示す。
【0093】図6において、61はBD信号の立ち上が
りエッジを検出する立ち上がりエッジ検出手段であり、
BD信号の立ち上がりエッジが入るとクロックの1周期
の間ハイレベルとなるような信号L61が出力される。
BD信号の立ち上がりエッジ検出手段61は、不図示の
フリップフロップやアンドゲート等で構成される。
【0094】62は8ビットアップカウンタであり、ロ
ード入力がハイレベルとなると目標とするBD信号とエ
ンコーダパルスの時間差に相当する目標BD速度差デー
タをロードする。通常、目標BD速度差データとしてゼ
ロがロードされる。即ち、ポリゴンモータの速度と、振
動波装置の速度との速度差として、許容できる目標BD
速度差データを設定する。ロード入力がローレベルの時
は1ずつカウントアップされる。
【0095】63はイネーブル付きのレジスタであり、
イネーブル入力L13がハイレベルの時に8ビットの入
力(D[7..0])がレジスタに書き込まれ、イネー
ブル入力L13がローレベルの時は、レジスタ63の値
が保持されるようになっている。
【0096】図6のようなBD速度差検出器21の構成
により、イネーブル入力L13は、振動波モータのエン
コーダパルスの立ち上がりエッジ信号であるので、BD
信号がローレベルからハイレベルになったときに、8ビ
ットカウンタ62に目標BD速度差データとしてゼロが
ロードされ、エンコーダパルス入力がローレベルからハ
イレベルになったときに、8ビットカウンタ62の値が
レジスタ63に書き込まれる。即ち、エンコーダパルス
の周期とBD信号の周期との差をクロックでカウントし
た値が常にレジスタ63に更新して書き込まれることに
なる。
【0097】64はBD速度差メモリであり、レジスタ
63に保持されたBD速度差データL63がアドレスと
して入力され、入力された情報に応じてそれに対応する
BD速度差修正データL21を出力する。BD速度差メ
モリ64には、入力されるBD速度差データに対して、
振動波モータのエンコーダパルスから求められる速度差
検出結果をどのように修正して、振動波モータの駆動制
御を行うかの情報が予め書き込まれている。
【0098】図2に戻り、22は加算器(アダー)であ
り、速度差検出器5の検出結果L15とBD速度差修正
データL21とが入力され、それらの加算結果L22が
新たな速度差検出結果として、各メモリ6a,6bのア
ドレスL22として入力される。
【0099】6aは周波数制御用メモリ、6bはパルス
幅制御用メモリであり、それぞれ速度差検出器5の検出
結果と、L21との加算結果L22がアドレスとして入
力され、入力された情報に応じてそれに対応するデータ
を出力する。
【0100】各メモリ6a,6bには、入力される速度
(エンコーダのパルス周期)に対して周波数(メモリ6
a)、パルス幅(メモリ6b)をどのように制御するか
の情報が予め書き込まれている。
【0101】7aは周波数制御用加算器(アダー)、7
bはパルス幅制御用加算器(アダー)である。加算器7
a,7bにはともに振動波モータ3の駆動がオフになっ
ている間は予め設定されている初期値(保持情報)が保
持されている。
【0102】振動波モータ3の駆動がオンになると、加
算器7aは周波数制御用のメモリ6aから入力される情
報をある一定間隔ごとに保持情報に加算して加算結果を
保持(し、ある一定間隔ごとに保持情報に加算して加算
結果を保持)する構成になっている。
【0103】加算器7a,7bの出力は、周波数データ
およびパルス幅データとしてパルス発生器1に入力され
る。加算器7a,7bは16ビットで構成されており、
周波数制御用加算器7aは加算結果の上位10ビット
を、パルス幅制御用加算器7bは加算結果の上位8ビッ
トをそれぞれパルス発生器1に出力している。このこと
により、周波数やパルス幅が急激に変化することがない
ようになっている。
【0104】以上説明したような構成で振動波モータ3
の速度を制御するが、制御をどのように行うかはメモリ
6a,6bに書き込まれた情報に基づいて行われる。
【0105】以下、具体的な制御方法を詳細に説明す
る。
【0106】図7は周波数制御用のメモリ6aに書き込
まれる情報をプロットした図である。メモリ6aとして
は、アドレスが8ビット、データも8ビットのものを用
いている。
【0107】図7において、横軸はメモリ6aのアドレ
ス、すなわち速度差検出器5から得られる値であり、符
号付きで表している。縦軸はメモリ6aに記憶されてい
るデータ、すなわち周波数の加算量であり、符号付きで
表している。
【0108】例えば、振動波モータ3の1回転あたりの
パルス数が3600のエンコーダ4により、1.0 s-1を目標
速度とする制御を行う場合、速度差検出器5のクロック
を0.36MHzとすると、目標速度データは以下の式
(1)により100 という値が得られる。
【0109】 0.36[MHz]/(1.0 [s-1]×3600[p/r]) =100 ...(1) よって、速度差検出器5には目標速度データとして100
が入力される。振動波モータ3の駆動速度が目標よりも
遅いときは、速度検出器5でのダウンカウントが100 よ
りも多く行われるので、メモリ6aからは0よりも小さ
い値(負の値)が出力される。一方、駆動速度が目標速
度よりも速いときはメモリ6aからは0より大きい値
(正の値)が出力される。
【0110】このことより、アドレスが負の値のときは
駆動速度が目標速度よりも遅い時であるから、駆動周波
数を低くする方向、すなわちデータを正の値に設定すれ
ば目標速度に速度制御される。また、アドレスが正の値
のときは駆動速度が目標速度よりも速い時であるから、
データは負の値となるように設定すれば目標速度に制御
される。
【0111】図7において、Aの領域はアドレスが−5
0、すなわち次式(2)により求められる速度6.6 s-1
よりも速い駆動速度が検出されたときの領域である。
【0112】 0.36[MHz]/{(100+50)×3600[p/r]} =0.67[s-1] ...(2) 図7において、Aの領域では100 という一定のデータが
出力される。Bの領域はアドレスが−50から−20、
すなわち前述の式(2)を用いれば、0.67s-1から0.83
-1の間の駆動速度が検出されたときの領域である。
【0113】この場合は図7で示されるように、検出さ
れたエンコーダパルス周期の差に比例したデータが出力
される。Cの領域は0.83s-1から1.25s-1の間の駆動速
度が検出されたときの領域である。
【0114】この場合も、Bの領域と同様に、検出され
たエンコーダパルス周期の差に比例したデータが出力さ
れるが、Bの領域よりもデータの変化率は小さくなって
いる。同様に、Dの領域(1.25s-1から2.0s-1)では
データの変化率がCの領域よりも大きくなっており、E
の領域(2.0 s-1よりも遅い時)では−100 という一定
の値がデータとして出力される。
【0115】上述のように、領域に応じてデータの変化
率を変化させることによって、目標速度と検出された駆
動速度との速度差がある範囲(AとEの領域)を超えた
ときは、振動波モータ3の動作が不安定にならない程度
でなるべく大きなデータの値で制御され、速度差が上記
範囲内ではあるがその速度差が比較的大きいとき(Bと
Dの領域にあるとき)は、速度差に応じて大きく周波数
が変更され、速度差が0に近くなると(Cの領域にある
とき)、速度差に応じて小さく周波数が変更されること
になる。
【0116】一方、図8はパルス幅制御用のメモリ6b
に書き込まれる情報をプロットした図である。図8も図
7と同様にアドレス(速度情報)を横軸、データ(出
力)を縦軸として表されている。
【0117】図8において、領域A〜Eは図7の領域と
同じ領域を示している。図8のようにデータを構成する
と、周波数の制御が大きく働くA,B,DおよびEの領
域ではパルス幅制御用のメモリ6bからは一定の小さな
値が出力され、周波数の制御があまり働かないCの領域
では、パルス幅制御用のメモリ6bからの出力は速度差
に応じた大きな値が出力されるようになる。
【0118】以上のように振動波モータ3の制御を行う
と、振動波モータ3の駆動速度が目標速度に対して離れ
ているときは、周波数の制御が主体となった重み付け速
度制御が行われるため、駆動速度は迅速に目標速度に近
づく。
【0119】そして、振動波モータ3の駆動速度が目標
速度に近づくと、パルス幅(電圧振幅)の制御が主体と
なった重み付け速度制御が行われ、ムラのない細かな速
度制御が行える。
【0120】なお、周波数制御およびパルス幅制御は常
に同時に行われているため、従来のような制御の切換に
よるモータの不安定動作を防止することができる。
【0121】また、本実施の形態では、図7における
A,E領域および図8におけるA,B,D,E領域での
データを各アドレスに対して一定の値に設定した場合に
ついて説明したが、これら領域のデータをアドレスに応
じて変化させてもよい。
【0122】図13は、BD速度差メモリ64に書き込
まれる情報をプロットしたものの一例である。メモリ6
4としては、アドレスが8ビット、データも8ビットの
ものを用いている。
【0123】図13において、横軸はBD速度差メモリ
のアドレス、即ちBD速度差検出器21のレジスタ63
から得られる値であり、符号付きで表している。縦軸は
BD速度差メモリ64に記憶されているデータ、即ち、
BD速度差修正データであり、符号付きで表している。
【0124】例えば、ポリゴンミラーによるレーザ走査
速度によって決まるBD信号の周期が、振動波モータの
エンコーダパルスから求められる速度との速度差に応じ
て、図13に示すようなメモリ64内の情報に従ってB
D速度差修正データL21を出力する。
【0125】(1)BD信号の周期とエンコーダパルス
の周期が同じ場合 いま、ポリゴンミラーによるレーザ走査速度によって決
まるBD信号の周期が、振動波モータのエンコーダパル
スから求められる速度とが等しく、速度差がゼロである
場合は、BD信号とエンコーダパルスとの位相差に応じ
て、BD速度差カウンタでBD速度差として検出され
る。
【0126】即ち、BD信号の立ち上がりエッジが生成
されてから、エンコーダパルスの立ち上がりエッジが生
成されるまでの位相差に相当する時間をBD速度差検出
器で検知することになるため、アップカウンタ62は位
相差に相当するクロック数だけアップカウントを行い、
エンコーダパルスエッジが生成された時にレジスタ63
にカウンタ62のカウント値が書き込まれる。例えば、
カウント値として20が書き込まれると、メモリ64か
らBD速度差修正データL21=−10が出力され、加
算器22に入力され、速度差検出器5の速度差情報L1
5と加算され、速度差情報L15の値が減少するように
作用する。
【0127】BD速度差検出器21の情報により修正さ
れた速度差情報L22は、周波数制御用メモリ6a、及
び、パルス幅制御用メモリ6bのアドレスに入力され、
速度差情報L15の値が減少させられているため、目標
速度データで設定される振動波モータの速度を若干速め
るように制御される。
【0128】一方、エンコーダパルスの立ち上がりエッ
ジが生成されてから、BD信号の立ち上がりエッジが生
成されるような場合、上述のときと逆位相に相当する
が、このようなときにはカウンタ62がゼロクリアされ
る前にエンコーダパルスの立ち上がりエッジ生成された
時点でのカウンタ62の値がレジスタ63に書き込まれ
る。従って、BD信号よりエンコーダパルスが早く生成
される時間をBD速度差検出器21で検知することにな
る。
【0129】例えば、カウント値として−20が書き込
まれると、メモリ64からBD速度差修正データL21
=+10が出力され、加算器22に入力され、速度差検
出器5の速度差情報L15と加算され、速度差情報L1
5の値が増加するように作用する。
【0130】BD速度差検出器21の情報により修正さ
れた速度差情報L22は、BD速度差修正データL21
により速度差情報L15の値が増加させられているた
め、目標速度データで設定される振動波モータの速度を
若干遅くするように制御される。
【0131】また、BD信号とエンコーダパルスとの位
相差がほぼゼロである場合には、BD速度差カウンタで
のBD速度差修正データL21=ゼロが出力され、速度
差情報L15の値がそのままL22として出力されるた
め、目標速度データで設定される振動波モータの速度を
維持するように制御される。
【0132】このように、ポリゴンミラーによるレーザ
走査速度によって決まるBD信号の周期と、振動波モー
タのエンコーダパルスから求められる速度とが等しく、
速度差がゼロである場合は、BD信号とエンコーダパル
スとの位相差に応じて、BD信号の周期とエンコーダパ
ルスの周期が同じで、かつ、所定の位相差以内に収まる
ように、ポリゴンモータの回転によるレーザ走査速度と
振動波モータの回転速度とを精密に協調動作させること
ができる。
【0133】また、ポリゴンミラーによりレーザ走査さ
れる回転位相と、振動波モータのエンコーダ位相を位相
制御することにより、1主走査周期で1つのエンコーダ
パルスが生成されるように、同期制御される。
【0134】(2)BD信号の周期よりも、エンコーダ
パルス周期が短い場合 BD信号の周期よりも、エンコーダパルス周期が短い場
合は、BD信号の立ち上がりエッジが生成される前にエ
ンコーダパルスの立ち上がりエッジが生成される頻度が
多くなるため、負の値のカウント値が書き込まれる。
【0135】メモリ64から正の値のBD速度差修正デ
ータL21が出力され、加算器22に入力され、速度差
検出器5の速度差情報L15と加算され、速度差情報L
15の値が増加するように作用する。
【0136】BD速度差修正データL21により速度差
情報L15の値が増加させられているため、目標速度デ
ータで設定される振動波モータの速度を若干遅くするよ
うに制御される。従って、BD信号に同期するように、
精密に振動波モータの速度制御が行われる。
【0137】(3)BD信号の周期よりも、エンコーダ
パルス周期が長い場合 BD信号の周期よりも、エンコーダパルス周期が長い場
合は、エンコーダパルスの立ち上がりエッジが生成され
る前にBD信号の立ち上がりエッジが生成される頻度が
多くなるため、正の値のカウント値が書き込まれる。
【0138】メモリ64から負の値のBD速度差修正デ
ータL21が出力され、加算器22に入力され、速度差
検出器5の速度差情報L15と加算され、速度差情報L
15の値が減少するように作用する。BD速度差修正デ
ータL21により速度差情報L15の値が減少させられ
ているため、目標速度データで設定される振動波モータ
の速度を若干速くするように制御される。従って、BD
信号に同期するように、精密に振動波モータの速度制御
が行われる。
【0139】以上のように、振動波モータの駆動制御に
おいて、振動波モータと別に設けられた駆動手段の作動
に関連して発生されるタイミング信号により、振動波モ
ータの駆動状態を微調整するようにしたことにより、例
えば、本実施の形態のように、振動波モータとは別に設
けられたポリゴンミラーモータ(DCブラシレスモー
タ)の作動に関連して発生されるBD信号に同期するよ
うに、精密に振動波モータの速度の微調整制御が行われ
るため、レーザ走査周期と同期して、精密な振動波駆動
速度制御が可能となるので、振動波モータによる感光ド
ラムの回転とレーザ走査周期との相対的誤差が少なくな
る。
【0140】すなわち、本実施の形態における振動波モ
ータの制御は、目標速度のみに依存するのではなく、ポ
リゴンミラーの駆動モータであるDCブラシレスモータ
の回転を基準とし、感光ドラムの回転角を調整する、す
なわち前記DCブラシレスモータの回転に同期して感光
ドラムを駆動する振動波モータを駆動制御するようにし
ている。
【0141】なお、説明の簡単化のため、1つの画像形
成部における、ポリゴンミラーモータと振動波モータに
より回転駆動される感光ドラムを例に説明を行ってきた
が、複数のトナー色に対応して、複数の画像形成部を有
するようなカラー画像形成装置についても、応用可能で
あることは言うまでもない。
【0142】このように、本実施の形態によれば、振動
波モータの回転むらによる、ライン間隔のバラツキがな
くなり、色むらや濃度むら、レジストレーションずれの
ない画像再生が可能となる。
【0143】(第2の実施の形態)図14は第2の実施
の形態を示す。
【0144】本実施の形態では、速度差検出器5の出力
をメモリ6a,6bに入力させ、BD速度差検出器21
は、加算器23に入力するようにしたものである。
【0145】加算器23は、パルス幅制御用メモリ6b
のデータ出力L6bと、BD速度差検出器21のBD速
度差修正データL21とを加算し、加算結果L23をパ
ルス幅制御用加算器7bに入力するように構成してい
る。
【0146】このように構成することにより、振動波モ
ータの速度制御は、目標速度に対して離れているときに
は周波数制御が主体となった重み付け速度制御が行われ
るため、駆動速度は迅速に目標速度に近づく。
【0147】そして、振動波モータの駆動速度が目標速
度に近づくと、パルス幅(電圧振幅)の制御が主体とな
った重み付け速度制御が行われる。BD信号の周期とエ
ンコーダパルスの周期の差は、極僅かなものであるた
め、パルス幅制御により、むらのない細かな速度制御を
行うのに適している。
【0148】また、BD速度差検出器21のメモリ64
には、例えば、図13のようなBD速度差修正データを
予め書き込んでおくことにより、細かな速度むらを修正
することが可能であるが、装置構成に応じて、各種のB
D速度差修正データを構成し直すことにより、最適な速
度制御が行えるようになることは言うまでもない。
【0149】(第3の実施の形態)図15は第3の実施
の形態を示す。
【0150】複数の感光ドラムの駆動制御にそれぞれ独
立の振動波モータを用いるとともに、各感光ドラム上に
形成される各色のトナー画像を転写ベルト333上の記
録媒体に順次転写してカラー再生画像を得るような画像
形成装置において、転写ベルト333の駆動に振動波モ
ータ401を用いる。振動波モータ401には不図示の
駆動ローラが接続され、振動波モータ401の回転むら
は、転写ベルトの搬送速度むらとして、記録媒体の搬送
速度むらを引き起こしてしまう。
【0151】転写ベルトの搬送速度むらが発生すると、
各画像形成部317,318,319,320の転写位
置で順次転写される際の転写タイミングにバラツキを生
じ、各色の画像が精密に重ね合わせられないという、レ
ジストレーションずれを引き起こしてしまう。また、各
色の転写位置での転写工程で、転写ベルトの搬送速度む
らが発生すると、画像伸縮を発生し、各ラインの副走査
ピッチが均一にならない。
【0152】さらに、転写ベルトの搬送速度むらがない
場合でも、感光ドラムの回転速度と転写ベルトの搬送速
度との間に速度差を生ずると、画像伸縮及びレジストレ
ーションずれを発生してしまう。この速度差に速度差む
らがある場合でも、色むら、濃度むら等の画像劣化を引
き起こしてしまう。
【0153】そこで、本実施の形態では、複数の振動波
モータの駆動制御において、前記振動波モータと別に設
けられた駆動手段の作動に関連して発生されるタイミン
グ信号により、複数の振動波モータの駆動状態を微調整
するようにしたとともに、複数の振動波モータが互いに
協調して動作するようにしたものである。
【0154】図15において、502は基準となるクロ
ック生成のための発振器であり、503,504,50
5,506はY,M,C,Kのポリゴンミラーモータで
あり、507,508,509,510はY,M,C,
Kのレーザ走査光を検知するBD検知手段であり、51
1,512,513,514はY,M,C,Kの感光ド
ラムの駆動を行う振動波モータであり、515は転写ベ
ルト駆動を行う振動波モータであり、516,517,
518,519,520は各振動波モータの回転速度を
検出するためのエンコーダであり、521,522,5
23,524,525は各振動波モータの駆動制御を行
う制御装置であり、526は各振動波モータの制御装置
への目標速度等の情報を設定するCPU(中央演算処理
装置)である。
【0155】各色のポリゴンミラーモータは、発振器5
02からのクロックを共通の基準クロックとしてPLL
制御され、各ポリゴンモータは、所定の回転数で同一速
度となるように回転する。そして、発振器502のクロ
ックは、各振動波モータの制御装置に共通の基準クロッ
クとして入力される。
【0156】感光ドラムを駆動する各振動波モータの駆
動制御は、各振動波モータの回転に伴って発生されるエ
ンコーダパルスと、各感光ドラム上をラスタスキャンす
るレーザ走査光を検知する各BD検出手段で検知したB
D信号によって、各色独立に走査速度と感光ドラムの回
転速度の速度差及び位相差が略ゼロとなるように、振動
波モータの制御装置で制御される。
【0157】ここで、転写ベルトの振動波モータ515
の制御装置525には、KのBD信号が入力され、Kの
感光ドラムの回転速度と等しくなるように、転写ベルト
の搬送速度が制御される。
【0158】このように構成したことにより、転写ベル
トの搬送速度とYの感光ドラムの回転速度との速度差が
略ゼロとなり、視覚的に最も敏感なK色(黒色)のトナ
ー画像の画像伸縮が最も少なくなり、K色の画像に対し
て、その他の色の画像のレジストレーションを合わせる
ことにより、レジストレーションずれ、濃度むら等の画
像劣化のない美しい画像再現が可能となる。各色の副走
査方向のレジストレーション合わせのためには、よく知
られているように、画像データの書き出しタイミングを
調整することで容易に可能である。
【0159】また、本実施の形態に述べたような、転写
ベルト手段のほかにも、中間転写手段においても、同様
の効果があることは言うまでもない。
【0160】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、少なく
とも1つ以上の振動波モータにより駆動される画像形成
のための被駆動体と、例えば電磁モータ等の他の駆動手
段により駆動される画像形成のための被駆動体との回転
動作を互いに協調して行わせるようにしたことにより、
相対的な回転むらが低減でき、高精度の画像を提供する
ことができた。
【0161】特に、レーザ走査方式の画像形成装置にお
いては、ポリゴンミラーモータ等の振動波装置以外の駆
動手段で駆動され、1ライン毎の画像形成がなされる間
に、感光ドラム、転写ベルト、中間転写体などの振動波
装置で回転駆動される被駆動体の移動量を略等しくさせ
ることができ、振動波装置による再生画像のラインピッ
チを略均一にすることができる。
【0162】また、回転ムラのない速度制御が可能とな
り、特に、画像形成部の駆動へ応用すると、画像品位の
向上に効果がある。
【0163】このように、小型、低コストな簡単な構成
で画像形成装置における、複数の駆動手段を協調動作を
することにより、レジストレーションずれや色むらをな
くし、美しい再生画像が得られる。
【0164】また、互いの回転速度差により、高価な感
光ドラムなどの部品類を不用意に摺擦してしまうような
不具合を解消できる。それにより、装置や部品寿命を長
寿命化することができ、部品交換による装置のダウンタ
イムを低減させ、さらには、ランニングコストの低減を
図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるカラー画像
形成装置の概略断面図。
【図2】本発明の第1の実施の形態を示すブロック図。
【図3】第1の実施の形態の振動波モータの周波数回転
数特性を示すグラフ図。
【図4】図2の昇圧回路の構成図。
【図5】図2のパルス発生器のブロック図。
【図6】図2の速度検出器のブロック図。
【図7】第1の実施の形態の周波数制御用メモリの情報
を表す図。
【図8】第1の実施の形態のパルス幅制御用メモリの情
報を表す図。
【図9】第1の実施の形態のBD信号とエンコーダパル
ス等のタイミングを説明するタイミングチャート。
【図10】ポリゴンミラーモータとBD信号検出手段の
構成を説明する図。
【図11】感光ドラムと感動ドラムを駆動する振動波モ
ータとポリゴンミラーモータとからなる画像形成部の構
成図。
【図12】BD信号とポリゴンミラーモータのFGパル
スとのタイミングを示すタイミングチャート。
【図13】BD速度差修正用のメモリ64に格納された
BD速度差修正情報を示す図。
【図14】第2の実施の形態のBD速度差修正を行う回
路図。
【図15】第3の実施の形態の複数の振動波モータを協
調動作させる構成図。
【符号の説明】
1...パルス発生器 2...昇圧手段 3...振動波モータ 4...エンコーダ 5...速度差検出器 6a...周波数制御用メモリ 6b...パルス幅制御用メモリ 7a...周波数制御用加算器 7b...パルス幅制御用加算器 8...10ビットダウンカウンタ 9a,9b...9ビットダウンカウンタ 10...10ビットイコールコンパレータ 11a,11b...RSフリップフロップ 12...ビットシフト 13...立ち上がり検出ブロック 14...8ビットダウンカウンタ 15...ビットレジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02N 2/00 H02P 7/67 A 5C072 H02P 7/67 H04N 1/29 B 5C074 H04N 1/04 G03G 21/00 372 5H572 1/29 H04N 1/04 D 5H680 // B41J 2/44 B41J 3/00 D 9A001 Fターム(参考) 2C362 BA08 BA32 BA33 BA34 BA39 BA50 BA52 CA22 CA39 CB47 CB80 2H027 DA17 DA18 DE07 EB04 ED02 ED06 ED24 EE03 EE04 EE06 2H030 AA01 AB02 AD17 BB02 BB21 BB42 BB52 BB71 2H032 AA05 BA09 BA18 BA23 CA02 DA03 2H035 CA07 CB01 CG01 5C072 AA03 BA17 CA06 DA04 HA02 HB16 JA07 XA01 5C074 AA10 BB03 BB26 CC22 CC26 DD13 DD24 EE05 EE06 FF15 GG12 5H572 AA12 AA13 BB04 CC01 DD08 DD09 DD10 EE01 GG02 GG06 JJ03 JJ13 JJ19 KK03 LL07 LL44 5H680 AA02 BB01 BC04 BC05 FF27 9A001 HH34 JJ35 KK42

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動型モータを含む複数の駆動手段によ
    りそれぞれ駆動される複数の画像形成のための被駆動体
    が互いに協調して作動し、前記複数の駆動手段の内所定
    の1つの駆動手段の駆動状態に対して他の駆動手段を同
    期駆動する駆動制御手段を有する画像形成装置であっ
    て、 前記1つの駆動手段の回転速度に応じた周期で第1の信
    号を形成する基準信号形成手段と、前記他の駆動手段の
    駆動速度を検知して駆動速度に応じた周期を有する第2
    の信号を形成する速度検出手段と、前記第1の信号と第
    2の信号の位相差に応じて、該位相差が予め決められた
    所定の位相差となるように他の駆動手段の駆動速度を制
    御する速度調定手段とを有することを特徴とする画像形
    成装置。
  2. 【請求項2】 振動型モータを含む複数の駆動手段によ
    りそれぞれ駆動される複数の画像形成のための被駆動体
    が互いに協調して作動し、前記複数の駆動手段の内所定
    の1つの駆動手段の駆動状態に対して他の駆動手段を同
    期駆動する駆動制御手段を有する画像形成装置であっ
    て、 前記1つの駆動手段の駆動により所定の動作が行われる
    ごとに第1の信号を形成する基準信号形成手段と、前記
    他の駆動手段の駆動速度を検知して駆動速度に応じた周
    期を有する第2の信号を形成する速度検出手段と、第2
    の信号と目標速度データに基づいて前記他の駆動手段の
    速度を前記目標速度になるように制御する速度制御手段
    と、前記第1の信号と第2の信号の位相差に応じて前記
    速度制御での速度制御における補正を行い、該位相差が
    所定の位相差となるように前記速度制御で制御される他
    の駆動手段の駆動速度を微調定する速度調定手段とを有
    することを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記基準信号形成手段は前記1つの駆動
    手段の回転速度に応じた周期の第1の信号を形成するこ
    とを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記1つの駆動手段の回転速度をモニタ
    ーするモニター手段から形成される回転速度に応じた周
    期のモニター信号が基準の周期で形成される信号に対し
    て所定の位相差関係となるように該1つの駆動手段の速
    度を制御する回路が設けられることを特徴とする請求項
    1、2または3に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 振動波装置を含む複数の駆動手段により
    それぞれ駆動される画像形成のための被駆動体が互いに
    協調して動作し、協調関係にある被駆動体の一方の駆動
    手段に対して前記振動波装置を同期駆動する駆動制御手
    段を有する画像形成装置であって、 前記駆動制御手段は、前記一方の駆動手段の駆動で所定
    の動作を行うごとに発生する第1の信号と、前記振動波
    装置の駆動状態を表す第2の信号に基づいて、前記第1
    の信号に対して前記第2の信号が所定の位相差を有する
    ように駆動制御することで、前記一方の駆動手段で駆動
    される被駆動体と前記振動波装置で駆動される被駆動体
    を同期駆動させることを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】 振動波装置を含む複数の駆動手段により
    それぞれ駆動される画像形成のための被駆動体が互いに
    協調して動作し、協調関係にある被駆動体の一方の駆動
    手段に対して前記振動波装置を同期駆動する駆動制御手
    段と、前記振動波装置の回転状態を検出する回転検出手
    段と、前記一方の駆動手段の作動に関連してタイミング
    信号を発生するタイミング信号生成手段とを有し、前記
    駆動制御手段は、タイミング信号と前記回転検出からの
    回転検出信号との位相差に基づいて、前記タイミング信
    号に対して前記回転検出信号が所定の位相差を有するよ
    うに駆動制御することで、前記一方の駆動手段で駆動さ
    れる被駆動体と前記振動波装置で駆動される被駆動体を
    同期駆動させることを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記一方の駆動手段に同期駆動される前
    記振動波装置を複数有し、前記駆動制御手段は、前記各
    振動波装置ごとに設けられていることを特徴とする請求
    項5または6に記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記一方の駆動手段は電磁モータである
    ことを特徴とする請求項5、6または7に記載の画像形
    成装置。
  9. 【請求項9】 前記駆動制御手段は、前記振動波装置の
    目標値を前記タイミング信号に対して前記回転検出信号
    が所定の位相差を有するように補正し駆動制御すること
    で、前記一方の駆動手段と前記振動波装置を同期駆動さ
    せることを特徴とする請求項6、7または8に記載の画
    像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記駆動制御手段は、周波数制御系と
    パルス幅制御系とを有し、前記タイミング信号と前記回
    転検出信号との位相差に応じた信号を前記パルス幅制御
    系に与え、前記タイミング信号に対して前記回転検出信
    号が所定の位相差を有するように補正し駆動制御するこ
    とで、前記一方の駆動手段と前記振動波装置を同期駆動
    させることを特徴とする請求項6、7または8に記載の
    画像形成装置。
  11. 【請求項11】 前記振動波装置は、振動波が励起され
    る振動体と、前記振動体と加圧接触する接触体とが相対
    移動することを特徴とする請求項5ないし10のいずれ
    か一つに記載の画像形成装置。
  12. 【請求項12】 前記回転検知手段は、振動波装置の回
    転速度を検知する速度検知手段であることを特徴とする
    請求項6ないし11のいずれか一つに記載の画像形成装
    置。
  13. 【請求項13】 前記回転検知手段は、振動波装置の出
    力軸の回転量を検知するロータリーエンコーダであるこ
    とを特徴とする請求項6ないし12のいずれか一つに記
    載の画像形成装置。
  14. 【請求項14】 前記駆動制御手段は、前記タイミング
    信号と前記回転検知手段からの回転検知信号との位相差
    が略ゼロとなるように、前記振動波装置の回転を制御す
    るようにしたことを特徴とする請求項5ないし13のい
    ずれか一つに記載の画像形成装置。
  15. 【請求項15】 前記駆動手段は、レーザービーム走査
    系のポリゴンミラーモータであることを特徴とする請求
    項5ないし14のいずれか一つに記載の画像形成装置。
  16. 【請求項16】 前記タイミング信号は、前記レーザー
    ビーム走査により主走査タイミングを生成する検知手段
    からの検知信号と略等しいタイミングで生成されること
    を特徴とする請求項15に記載の画像形成装置。
  17. 【請求項17】 前記検知手段からの検知信号と前記振
    動波装置の回転量検知信号との位相差、速度差のうち少
    なくとも一方を検出する差検出手段を有することを特徴
    とする請求項16に記載の画像形成装置。
  18. 【請求項18】 前記被駆動体は、転写材搬送方向に沿
    って並列に配置された複数の潜像担持体であって、前記
    複数の潜像担持体を各潜像担持体ごとに設けられた複数
    の振動波装置により駆動することを特徴とする請求項5
    ないし17のいずれか一つに記載の画像形成装置。
  19. 【請求項19】 前記被駆動体は、複数の潜像担持体の
    各転写位置に転写材を搬送する搬送手段であって、前記
    振動波装置により前記搬送手段を駆動することを特徴と
    する請求項5ないし18のいずれか一つに記載の画像形
    成装置。
  20. 【請求項20】 前記被駆動体は、潜像担持体上の画像
    が順次転写されて重ね合わされた画像を保持する中間転
    写手段と、転写材を前記中間転写手段との転写位置に搬
    送する搬送手段であって、前記中間転写手段と前記搬送
    手段の少なくとも一方を前記振動波装置により駆動する
    ようにしたことを特徴とする請求項5ないし18のいず
    れか一つに記載の画像形成装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2007267482A (ja) * 2006-03-28 2007-10-11 Seiko Epson Corp 圧電アクチュエータ
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JP2015212813A (ja) * 2014-04-15 2015-11-26 キヤノン株式会社 画像形成装置

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