JP2001279212A - ホットメルト接着剤組成物 - Google Patents
ホットメルト接着剤組成物Info
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Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【課題】 溶融粘度が適度に低く高精度塗布でき、オレ
フィン樹脂やセルロース繊維系材料等への粘着性や接着
力、凝集力や耐熱性、耐クリープ性が高く、接着部材へ
の滲み出しも少いホットメルト接着剤組成物を提供す
る。 【解決手段】 熱可塑性ブロック共重合体、室温で固形
と液状の粘着性付与樹脂及び可塑化オイルを必須成分と
し、ブロック共重合体が成分ａ〜ｄの１種以上とｅとか
ら成り、ブロック共重合体中ｅ含有量７５重量％以下で
ある。ａ）（Ａ−Ｂ）n Ｍ、ｂ）Ａ−（Ｂ−Ａ）m、
ｃ）（Ｂ−Ａ）n、ｄ）Ｂ−（Ａ−Ｂ）m、ｅ）Ａ−Ｂ。
但しＡはガラス転移温度室温以上のビニル芳香族炭化水
素重合体ブロック、Ｂはブタジエン重合体ブロック、イ
ソプレン重合体ブロック又はそれらの水素添加物重合体
ブロック、Ｍは１個以上の重合鎖が結合する多官能性化
合物の残査・残基を示す。
フィン樹脂やセルロース繊維系材料等への粘着性や接着
力、凝集力や耐熱性、耐クリープ性が高く、接着部材へ
の滲み出しも少いホットメルト接着剤組成物を提供す
る。 【解決手段】 熱可塑性ブロック共重合体、室温で固形
と液状の粘着性付与樹脂及び可塑化オイルを必須成分と
し、ブロック共重合体が成分ａ〜ｄの１種以上とｅとか
ら成り、ブロック共重合体中ｅ含有量７５重量％以下で
ある。ａ）（Ａ−Ｂ）n Ｍ、ｂ）Ａ−（Ｂ−Ａ）m、
ｃ）（Ｂ−Ａ）n、ｄ）Ｂ−（Ａ−Ｂ）m、ｅ）Ａ−Ｂ。
但しＡはガラス転移温度室温以上のビニル芳香族炭化水
素重合体ブロック、Ｂはブタジエン重合体ブロック、イ
ソプレン重合体ブロック又はそれらの水素添加物重合体
ブロック、Ｍは１個以上の重合鎖が結合する多官能性化
合物の残査・残基を示す。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ホットメルト接着
剤組成物に関する。より詳しくは、オレフィン樹脂系材
料やセルロース繊維系材料等に対して優れた接着性を有
し、使い捨て製品や紙器包装用等として好適に用いられ
るホットメルト接着剤組成物に関する。
剤組成物に関する。より詳しくは、オレフィン樹脂系材
料やセルロース繊維系材料等に対して優れた接着性を有
し、使い捨て製品や紙器包装用等として好適に用いられ
るホットメルト接着剤組成物に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、オレフィン樹脂系シートのような
オレフィン樹脂系材料やパルプ、パルプ繊維の圧縮体、
紙製品等のようなセルロース繊維系材料等の接着には、
例えば特開平４−３５１６８９号公報に開示されている
ような熱可塑性ブロック共重合体を主成分とするゴム系
ホットメルト接着剤や、例えばエチレン−プロピレン−
ブテン共重合体やエチレン−酢酸ビニル共重合体等を主
成分とするオレフィン樹脂系ホットメルト接着剤が広く
使用されている。
オレフィン樹脂系材料やパルプ、パルプ繊維の圧縮体、
紙製品等のようなセルロース繊維系材料等の接着には、
例えば特開平４−３５１６８９号公報に開示されている
ような熱可塑性ブロック共重合体を主成分とするゴム系
ホットメルト接着剤や、例えばエチレン−プロピレン−
ブテン共重合体やエチレン−酢酸ビニル共重合体等を主
成分とするオレフィン樹脂系ホットメルト接着剤が広く
使用されている。
【０００３】なかでも、熱可塑性ブロック共重合体を主
成分とするゴム系ホットメルト接着剤は、オレフィン樹
脂系材料に対して優れた接着性を有し、且つ、粘着性が
強く、凝集力や耐熱性、耐クリープ性等も高いため、例
えば衛生材料用部材（接着部材）として一般的に用いら
れているポリエチレンフィルムやポリプロピレン不織布
等の接着剤として広く使用されている。
成分とするゴム系ホットメルト接着剤は、オレフィン樹
脂系材料に対して優れた接着性を有し、且つ、粘着性が
強く、凝集力や耐熱性、耐クリープ性等も高いため、例
えば衛生材料用部材（接着部材）として一般的に用いら
れているポリエチレンフィルムやポリプロピレン不織布
等の接着剤として広く使用されている。
【０００４】ところで、近年、上記ゴム系ホットメルト
接着剤の塗布方法としては、スプレーやスパイラルスプ
レー等のような低目付（低塗布量）塗布方法が主流とな
っている。また、接着部材も高機能化が進み複雑な構造
になってきているため、より高精度の塗布性が要求され
るようになっている。
接着剤の塗布方法としては、スプレーやスパイラルスプ
レー等のような低目付（低塗布量）塗布方法が主流とな
っている。また、接着部材も高機能化が進み複雑な構造
になってきているため、より高精度の塗布性が要求され
るようになっている。
【０００５】このような高精度の塗布性を得るために
は、ホットメルト接着剤の溶融粘度の低粘度化が必須条
件であり、ホットメルト接着剤の溶融粘度の低粘度化を
図るために様々な方法が検討されている。例えば、可塑
化オイルの配合量を増加する方法や、粘着性付与樹脂の
配合量を増加する方法、熱可塑性ブロック共重合体の配
合量を可及的に少なくする方法、熱可塑性ブロック共重
合体としてスチレン−ブタジエンのジブロック型共重合
体の含有量の大きいものを用いる方法等が挙げられる。
は、ホットメルト接着剤の溶融粘度の低粘度化が必須条
件であり、ホットメルト接着剤の溶融粘度の低粘度化を
図るために様々な方法が検討されている。例えば、可塑
化オイルの配合量を増加する方法や、粘着性付与樹脂の
配合量を増加する方法、熱可塑性ブロック共重合体の配
合量を可及的に少なくする方法、熱可塑性ブロック共重
合体としてスチレン−ブタジエンのジブロック型共重合
体の含有量の大きいものを用いる方法等が挙げられる。
【０００６】しかし、上記各種の低粘度化方法には、接
着剤の凝集力や耐熱性、耐クリープ性等が大幅に低下す
るという問題点や、塗布対象（被着体）が通気性フィル
ムの場合、滲み出しにより外観を損ねたり、接着剤がべ
たつき、かぶれの原因となる等の問題点があり、未だ十
分に満足出来るものとは言えない。従って、ホットメル
ト接着剤として、優れた接着性を有し、しかも溶融粘度
の低粘度化を達成し且つ接着部材への滲み出しが無いこ
とが強く要求されている。
着剤の凝集力や耐熱性、耐クリープ性等が大幅に低下す
るという問題点や、塗布対象（被着体）が通気性フィル
ムの場合、滲み出しにより外観を損ねたり、接着剤がべ
たつき、かぶれの原因となる等の問題点があり、未だ十
分に満足出来るものとは言えない。従って、ホットメル
ト接着剤として、優れた接着性を有し、しかも溶融粘度
の低粘度化を達成し且つ接着部材への滲み出しが無いこ
とが強く要求されている。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来の問題点に鑑み、溶融粘度が適度に低くて高精度の
塗布が可能であると共に、例えばオレフィン樹脂系材料
やセルロース繊維系材料等に対する優れた粘着性や接着
力を有し、しかも凝集力や耐熱性、耐クリープ性等が高
く、且つ、接着部材への滲み出しも殆ど無い高性能のホ
ットメルト接着剤組成物を提供することにある。
従来の問題点に鑑み、溶融粘度が適度に低くて高精度の
塗布が可能であると共に、例えばオレフィン樹脂系材料
やセルロース繊維系材料等に対する優れた粘着性や接着
力を有し、しかも凝集力や耐熱性、耐クリープ性等が高
く、且つ、接着部材への滲み出しも殆ど無い高性能のホ
ットメルト接着剤組成物を提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】請求項１に記載のホット
メルト接着剤組成物は、熱可塑性ブロック共重合体、室
温で固形の粘着性付与樹脂、室温で液状の粘着性付与樹
脂及び可塑化オイルを必須成分として含有するホットメ
ルト接着剤組成物であって、上記熱可塑性ブロック共重
合体が、下記（ａ）成分〜（ｄ）成分の内の少なくとも
１種と下記（ｅ）成分とから成り、且つ、熱可塑性ブロ
ック共重合体中における（ｅ）成分の含有量が７５重量
％以下であることを特徴とする。 （ａ）成分：（Ａ−Ｂ）n Ｍ（放射状マルチブロック型
共重合体） （ｂ）成分：Ａ−（Ｂ−Ａ）m （トリブロック型共重合
体） （ｃ）成分：（Ｂ−Ａ）n （直鎖状マルチブロック型共
重合体） （ｄ）成分：Ｂ−（Ａ−Ｂ）m （トリブロック型共重合
体） （ｅ）成分：Ａ−Ｂ（ジブロック型共重合体） 但し、上記（ａ）成分〜（ｅ）成分において、Ａは室温
以上のガラス転移温度を有するビニル芳香族炭化水素重
合体ブロックを示し、Ｂはブタジエン重合体ブロック、
イソプレン重合体ブロック又はブタジエンもしくはイソ
プレンの水素添加物重合体ブロックを示し、Ｍは少なく
とも１個の重合鎖が結合している多官能性化合物の残査
もしくは残基（カップリング剤）を示し、ｎは２以上の
自然数を示し、ｍは１以上の自然数を示す。
メルト接着剤組成物は、熱可塑性ブロック共重合体、室
温で固形の粘着性付与樹脂、室温で液状の粘着性付与樹
脂及び可塑化オイルを必須成分として含有するホットメ
ルト接着剤組成物であって、上記熱可塑性ブロック共重
合体が、下記（ａ）成分〜（ｄ）成分の内の少なくとも
１種と下記（ｅ）成分とから成り、且つ、熱可塑性ブロ
ック共重合体中における（ｅ）成分の含有量が７５重量
％以下であることを特徴とする。 （ａ）成分：（Ａ−Ｂ）n Ｍ（放射状マルチブロック型
共重合体） （ｂ）成分：Ａ−（Ｂ−Ａ）m （トリブロック型共重合
体） （ｃ）成分：（Ｂ−Ａ）n （直鎖状マルチブロック型共
重合体） （ｄ）成分：Ｂ−（Ａ−Ｂ）m （トリブロック型共重合
体） （ｅ）成分：Ａ−Ｂ（ジブロック型共重合体） 但し、上記（ａ）成分〜（ｅ）成分において、Ａは室温
以上のガラス転移温度を有するビニル芳香族炭化水素重
合体ブロックを示し、Ｂはブタジエン重合体ブロック、
イソプレン重合体ブロック又はブタジエンもしくはイソ
プレンの水素添加物重合体ブロックを示し、Ｍは少なく
とも１個の重合鎖が結合している多官能性化合物の残査
もしくは残基（カップリング剤）を示し、ｎは２以上の
自然数を示し、ｍは１以上の自然数を示す。
【０００９】本発明のホットメルト接着剤組成物に必須
成分として含有される熱可塑性ブロック共重合体は、上
記（ａ）成分〜（ｄ）成分の内の少なくとも１種と上記
（ｅ）成分とから成る。
成分として含有される熱可塑性ブロック共重合体は、上
記（ａ）成分〜（ｄ）成分の内の少なくとも１種と上記
（ｅ）成分とから成る。
【００１０】上記（ａ）成分〜（ｅ）成分において、Ａ
は室温以上のガラス転移温度（Ｔｇ）を有するビニル芳
香族炭化水素重合体ブロックを示す。
は室温以上のガラス転移温度（Ｔｇ）を有するビニル芳
香族炭化水素重合体ブロックを示す。
【００１１】上記ビニル芳香族炭化水素重合体ブロック
を形成するビニル芳香族炭化水素モノマーとしては、例
えば、スチレン、ｏ−メチルスチレン、ｐ−メチルスチ
レン、ｐ−ｔｅｒｔ−ブチルスチレン、１，３−ジメチ
ルスチレン、α−メチルスチレン、ビニルナフタレン、
ビニルアントラセン等が挙げられるが、なかでもスチレ
ンが一般的且つ好適に用いられる。これらのビニル芳香
族炭化水素モノマーは、単独で用いられても良いし、２
種類以上が併用されても良く、又、（ａ）成分〜（ｅ）
成分を構成するビニル芳香族炭化水素重合体ブロック
は、同一のビニル芳香族炭化水素モノマーから形成され
ていても良いし、異なるビニル芳香族炭化水素モノマー
から形成されていても良い。
を形成するビニル芳香族炭化水素モノマーとしては、例
えば、スチレン、ｏ−メチルスチレン、ｐ−メチルスチ
レン、ｐ−ｔｅｒｔ−ブチルスチレン、１，３−ジメチ
ルスチレン、α−メチルスチレン、ビニルナフタレン、
ビニルアントラセン等が挙げられるが、なかでもスチレ
ンが一般的且つ好適に用いられる。これらのビニル芳香
族炭化水素モノマーは、単独で用いられても良いし、２
種類以上が併用されても良く、又、（ａ）成分〜（ｅ）
成分を構成するビニル芳香族炭化水素重合体ブロック
は、同一のビニル芳香族炭化水素モノマーから形成され
ていても良いし、異なるビニル芳香族炭化水素モノマー
から形成されていても良い。
【００１２】本発明においては、上記ビニル芳香族炭化
水素重合体ブロックは、室温以上のガラス転移温度（Ｔ
ｇ）を有していることが必要である。ビニル芳香族炭化
水素重合体ブロックのＴｇが室温未満であると、ホット
メルト接着剤組成物の凝集力や耐熱性、耐クリープ性等
が不十分となる。又、上記ビニル芳香族炭化水素重合体
ブロックは、同一の分子量であっても良いし、異なる分
子量であっても良い。
水素重合体ブロックは、室温以上のガラス転移温度（Ｔ
ｇ）を有していることが必要である。ビニル芳香族炭化
水素重合体ブロックのＴｇが室温未満であると、ホット
メルト接着剤組成物の凝集力や耐熱性、耐クリープ性等
が不十分となる。又、上記ビニル芳香族炭化水素重合体
ブロックは、同一の分子量であっても良いし、異なる分
子量であっても良い。
【００１３】前記（ａ）成分〜（ｅ）成分において、Ｂ
はブタジエン重合体ブロック、イソプレン重合体ブロッ
ク又はブタジエンもしくはイソプレンの水素添加物重合
体ブロックを示す。
はブタジエン重合体ブロック、イソプレン重合体ブロッ
ク又はブタジエンもしくはイソプレンの水素添加物重合
体ブロックを示す。
【００１４】（ａ）成分〜（ｅ）成分を構成する上記ブ
タジエン重合体ブロック、イソプレン重合体ブロック又
はブタジエンもしくはイソプレンの水素添加物重合体ブ
ロックは、同一の重合体ブロックであっても良いし、異
なる重合体ブロックであっても良い。又、上記ブタジエ
ン重合体ブロック、イソプレン重合体ブロック又はブタ
ジエンもしくはイソプレンの水素添加物重合体ブロック
は、同一の分子量であっても良いし、異なる分子量であ
っても良い。
タジエン重合体ブロック、イソプレン重合体ブロック又
はブタジエンもしくはイソプレンの水素添加物重合体ブ
ロックは、同一の重合体ブロックであっても良いし、異
なる重合体ブロックであっても良い。又、上記ブタジエ
ン重合体ブロック、イソプレン重合体ブロック又はブタ
ジエンもしくはイソプレンの水素添加物重合体ブロック
は、同一の分子量であっても良いし、異なる分子量であ
っても良い。
【００１５】上記ブタジエン重合体ブロック、イソプレ
ン重合体ブロック又はブタジエンもしくはイソプレンの
水素添加物重合体ブロックは、ホットメルト接着剤組成
物に付与したい性能やホットメルト接着剤組成物の用途
等に対応して適宜選択されれば良いが、一般的には、ホ
ットメルト接着剤組成物に優れた粘着性や接着力を付与
したい場合にはブタジエン重合体ブロック又はイソプレ
ン重合体ブロックを選択することが好ましく、又、ホッ
トメルト接着剤組成物に優れた熱安定性や耐酸化性（耐
老化性）を付与したい場合にはブタジエンもしくはイソ
プレンの水素添加物重合体ブロックを選択することが好
ましい。
ン重合体ブロック又はブタジエンもしくはイソプレンの
水素添加物重合体ブロックは、ホットメルト接着剤組成
物に付与したい性能やホットメルト接着剤組成物の用途
等に対応して適宜選択されれば良いが、一般的には、ホ
ットメルト接着剤組成物に優れた粘着性や接着力を付与
したい場合にはブタジエン重合体ブロック又はイソプレ
ン重合体ブロックを選択することが好ましく、又、ホッ
トメルト接着剤組成物に優れた熱安定性や耐酸化性（耐
老化性）を付与したい場合にはブタジエンもしくはイソ
プレンの水素添加物重合体ブロックを選択することが好
ましい。
【００１６】本発明で用いられる熱可塑性ブロック共重
合体は、前記（ａ）成分〜（ｄ）成分の内の少なくとも
１種と前記（ｅ）成分とから成ることが必要である。こ
の場合、（ａ）成分〜（ｄ）成分は、それぞれ単独で用
いられても良いし、２種類以上が併用されても良い。即
ち、本発明で用いられる熱可塑性ブロック共重合体は、
（ａ）成分〜（ｄ）成分の内のいずれか１種と（ｅ）成
分とから成るものであっても良いし、（ａ）成分〜
（ｄ）成分の内の２種以上の混合体と（ｅ）成分とから
成るものであっても良い。
合体は、前記（ａ）成分〜（ｄ）成分の内の少なくとも
１種と前記（ｅ）成分とから成ることが必要である。こ
の場合、（ａ）成分〜（ｄ）成分は、それぞれ単独で用
いられても良いし、２種類以上が併用されても良い。即
ち、本発明で用いられる熱可塑性ブロック共重合体は、
（ａ）成分〜（ｄ）成分の内のいずれか１種と（ｅ）成
分とから成るものであっても良いし、（ａ）成分〜
（ｄ）成分の内の２種以上の混合体と（ｅ）成分とから
成るものであっても良い。
【００１７】本発明で用いられる熱可塑性ブロック共重
合体は、前記（ｅ）成分の含有量が７５重量％以下であ
ることが必要であり、好ましくは１０〜７０重量％であ
る。熱可塑性ブロック共重合体中における（ｅ）成分の
含有量が７５重量％を超えると、ホットメルト接着剤組
成物の凝集力や耐熱性、耐クリープ性等が不十分となっ
たり、べたつきが顕著になる。
合体は、前記（ｅ）成分の含有量が７５重量％以下であ
ることが必要であり、好ましくは１０〜７０重量％であ
る。熱可塑性ブロック共重合体中における（ｅ）成分の
含有量が７５重量％を超えると、ホットメルト接着剤組
成物の凝集力や耐熱性、耐クリープ性等が不十分となっ
たり、べたつきが顕著になる。
【００１８】又、本発明で用いられる熱可塑性ブロック
共重合体は、特に限定されるものではないが、前記ビニ
ル芳香族炭化水素重合体ブロックの含有量が１５〜４５
重量％であることが好ましい。熱可塑性ブロック共重合
体中におけるビニル芳香族炭化水素重合体ブロックの含
有量が１５重量％未満であると、ホットメルト接着剤組
成物の凝集力や耐熱性、耐クリープ性等が不十分となる
ことがあり、逆に熱可塑性ブロック共重合体中における
ビニル芳香族炭化水素重合体ブロックの含有量が４５重
量％を超えると、ホットメルト接着剤組成物の粘着性や
接着力等が不十分となることがある。
共重合体は、特に限定されるものではないが、前記ビニ
ル芳香族炭化水素重合体ブロックの含有量が１５〜４５
重量％であることが好ましい。熱可塑性ブロック共重合
体中におけるビニル芳香族炭化水素重合体ブロックの含
有量が１５重量％未満であると、ホットメルト接着剤組
成物の凝集力や耐熱性、耐クリープ性等が不十分となる
ことがあり、逆に熱可塑性ブロック共重合体中における
ビニル芳香族炭化水素重合体ブロックの含有量が４５重
量％を超えると、ホットメルト接着剤組成物の粘着性や
接着力等が不十分となることがある。
【００１９】本発明のホットメルト接着剤組成物に必須
成分として含有される室温で固形の粘着性付与樹脂とし
ては、上述した熱可塑性ブロック共重合体との相溶性が
良好なものが好ましく、例えば、ロジン、ロジンエステ
ル、テルペン樹脂、Ｃ５系もしくはＣ９系石油樹脂、テ
ルペン−Ｃ５留分もしくはＣ９留分共重合樹脂並びにこ
れらの水素添加樹脂等が挙げられるが、なかでも、ホッ
トメルト接着剤組成物の凝集力低下を来し難く、熱安定
性や色調、臭気等の点でも優れる水素添加樹脂が好適に
用いられる。これらの室温で固形の粘着性付与樹脂は、
単独で用いられても良いし、２種類以上が併用されても
良い。
成分として含有される室温で固形の粘着性付与樹脂とし
ては、上述した熱可塑性ブロック共重合体との相溶性が
良好なものが好ましく、例えば、ロジン、ロジンエステ
ル、テルペン樹脂、Ｃ５系もしくはＣ９系石油樹脂、テ
ルペン−Ｃ５留分もしくはＣ９留分共重合樹脂並びにこ
れらの水素添加樹脂等が挙げられるが、なかでも、ホッ
トメルト接着剤組成物の凝集力低下を来し難く、熱安定
性や色調、臭気等の点でも優れる水素添加樹脂が好適に
用いられる。これらの室温で固形の粘着性付与樹脂は、
単独で用いられても良いし、２種類以上が併用されても
良い。
【００２０】上記室温で固形の粘着性付与樹脂は、特に
限定されるものではないが、軟化温度が８５〜１２５℃
であるものが好ましく、より好ましくは９０〜１２０℃
である。室温で固形の粘着性付与樹脂の軟化温度が８５
℃未満であると、ホットメルト接着剤組成物の凝集力や
耐熱性、耐クリープ性等が不十分となることがあり、逆
に室温で固形の粘着性付与樹脂の軟化温度が１２５℃を
超えると、ホットメルト接着剤組成物が硬くなり、脆弱
になることがある。
限定されるものではないが、軟化温度が８５〜１２５℃
であるものが好ましく、より好ましくは９０〜１２０℃
である。室温で固形の粘着性付与樹脂の軟化温度が８５
℃未満であると、ホットメルト接着剤組成物の凝集力や
耐熱性、耐クリープ性等が不十分となることがあり、逆
に室温で固形の粘着性付与樹脂の軟化温度が１２５℃を
超えると、ホットメルト接着剤組成物が硬くなり、脆弱
になることがある。
【００２１】本発明のホットメルト接着剤組成物に必須
成分として含有される室温で液状の粘着性付与樹脂とし
ては、前述した熱可塑性ブロック共重合体との相溶性が
良好なものが好ましく、例えば、ロジン、ロジンエステ
ル、テルペン樹脂、Ｃ５系もしくはＣ９系石油樹脂、テ
ルペン−Ｃ５留分もしくはＣ９留分共重合樹脂並びにこ
れらの水素添加樹脂等で室温で液状のものや液状ポリブ
テン等が挙げられるが、なかでも、ホットメルト接着剤
組成物の凝集力低下を来し難く、熱安定性や色調、臭気
等の点でも優れる水素添加樹脂で室温で液状のものが好
適に用いられる。これらの室温で液状の粘着性付与樹脂
は、単独で用いられても良いし、２種類以上が併用され
ても良い。
成分として含有される室温で液状の粘着性付与樹脂とし
ては、前述した熱可塑性ブロック共重合体との相溶性が
良好なものが好ましく、例えば、ロジン、ロジンエステ
ル、テルペン樹脂、Ｃ５系もしくはＣ９系石油樹脂、テ
ルペン−Ｃ５留分もしくはＣ９留分共重合樹脂並びにこ
れらの水素添加樹脂等で室温で液状のものや液状ポリブ
テン等が挙げられるが、なかでも、ホットメルト接着剤
組成物の凝集力低下を来し難く、熱安定性や色調、臭気
等の点でも優れる水素添加樹脂で室温で液状のものが好
適に用いられる。これらの室温で液状の粘着性付与樹脂
は、単独で用いられても良いし、２種類以上が併用され
ても良い。
【００２２】本発明のホットメルト接着剤組成物に必須
成分として含有される可塑化オイルとしては、例えば、
パラフィン系オイル、ナフテン系オイル、アロマチック
系オイル並びにこれらの混合オイル等が挙げられる。こ
れらの可塑化オイルは、単独で用いられても良いし、２
種類以上が併用されても良い。
成分として含有される可塑化オイルとしては、例えば、
パラフィン系オイル、ナフテン系オイル、アロマチック
系オイル並びにこれらの混合オイル等が挙げられる。こ
れらの可塑化オイルは、単独で用いられても良いし、２
種類以上が併用されても良い。
【００２３】前記熱可塑性ブロック共重合体を構成する
（ａ）成分〜（ｅ）成分中のＢがブタジエン重合体ブロ
ックである場合、上記可塑化オイルのなかでも、ホット
メルト接着剤組成物の凝集力低下を来し難く、熱安定性
や臭気等の点でも優れることから、特に限定されるもの
ではないが、アロマチック成分の含有量が５重量％以下
であり、ナフテン成分の含有量が３０重量％以上であっ
て、且つ、パラフィン成分も含有する可塑化オイルが好
適に用いられる。
（ａ）成分〜（ｅ）成分中のＢがブタジエン重合体ブロ
ックである場合、上記可塑化オイルのなかでも、ホット
メルト接着剤組成物の凝集力低下を来し難く、熱安定性
や臭気等の点でも優れることから、特に限定されるもの
ではないが、アロマチック成分の含有量が５重量％以下
であり、ナフテン成分の含有量が３０重量％以上であっ
て、且つ、パラフィン成分も含有する可塑化オイルが好
適に用いられる。
【００２４】上記可塑化オイル中におけるアロマチック
成分の含有量が５重量％を超えると、ホットメルト接着
剤組成物の凝集力が著しく低下して接着力が乏しくなっ
たり、臭気が激しくなることがある。又、可塑化オイル
中におけるナフテン成分の含有量が３０重量％未満であ
ると、熱可塑性ブロック共重合体との相溶性が著しく低
下して、ホットメルト接着剤組成物から可塑化オイルが
ブリードアウトし、滲み出しやべたつき等を惹起するこ
とがある。
成分の含有量が５重量％を超えると、ホットメルト接着
剤組成物の凝集力が著しく低下して接着力が乏しくなっ
たり、臭気が激しくなることがある。又、可塑化オイル
中におけるナフテン成分の含有量が３０重量％未満であ
ると、熱可塑性ブロック共重合体との相溶性が著しく低
下して、ホットメルト接着剤組成物から可塑化オイルが
ブリードアウトし、滲み出しやべたつき等を惹起するこ
とがある。
【００２５】又、前記熱可塑性ブロック共重合体を構成
する（ａ）成分〜（ｅ）成分中のＢがイソプレン重合体
ブロック又はブタジエンもしくはイソプレンの水素添加
物重合体ブロックである場合、上記可塑化オイルのなか
でも、ホットメルト接着剤組成物の凝集力低下を来し難
く、熱安定性や臭気等の点でも優れることから、特に限
定されるものではないが、アロマチック成分の含有量が
２重量％以下であり、パラフィン成分の含有量が５０重
量％以上であって、且つ、ナフテン成分も含有する可塑
化オイルが好適に用いられる。
する（ａ）成分〜（ｅ）成分中のＢがイソプレン重合体
ブロック又はブタジエンもしくはイソプレンの水素添加
物重合体ブロックである場合、上記可塑化オイルのなか
でも、ホットメルト接着剤組成物の凝集力低下を来し難
く、熱安定性や臭気等の点でも優れることから、特に限
定されるものではないが、アロマチック成分の含有量が
２重量％以下であり、パラフィン成分の含有量が５０重
量％以上であって、且つ、ナフテン成分も含有する可塑
化オイルが好適に用いられる。
【００２６】上記可塑化オイル中におけるアロマチック
成分の含有量が２重量％を超えると、ホットメルト接着
剤組成物の凝集力が著しく低下して接着力が乏しくなっ
たり、臭気が激しくなることがある。又、可塑化オイル
中におけるパラフィン成分の含有量が５０重量％未満で
あると、熱可塑性ブロック共重合体との相溶性が著しく
低下して、ホットメルト接着剤組成物から可塑化オイル
がブリードアウトし、滲み出しやべたつき等を惹起する
ことがある。
成分の含有量が２重量％を超えると、ホットメルト接着
剤組成物の凝集力が著しく低下して接着力が乏しくなっ
たり、臭気が激しくなることがある。又、可塑化オイル
中におけるパラフィン成分の含有量が５０重量％未満で
あると、熱可塑性ブロック共重合体との相溶性が著しく
低下して、ホットメルト接着剤組成物から可塑化オイル
がブリードアウトし、滲み出しやべたつき等を惹起する
ことがある。
【００２７】本発明のホットメルト接着剤組成物の好ま
しい配合組成は、特に限定されるものではないが、
（ａ）成分〜（ｄ）成分の内の少なくとも１種と（ｅ）
成分とから成り、且つ、（ｅ）成分の含有量が７５重量
％以下である熱可塑性ブロック共重合体１００重量部に
対し、室温で固形の粘着性付与樹脂５０〜４００重量部
（より好ましくは７０〜３５０重量部）、室温で液状の
粘着性付与樹脂１０〜２００重量部（より好ましくは２
０〜１８０重量部）、可塑化オイル１０〜２００重量部
（より好ましくは２０〜１８０重量部）である。
しい配合組成は、特に限定されるものではないが、
（ａ）成分〜（ｄ）成分の内の少なくとも１種と（ｅ）
成分とから成り、且つ、（ｅ）成分の含有量が７５重量
％以下である熱可塑性ブロック共重合体１００重量部に
対し、室温で固形の粘着性付与樹脂５０〜４００重量部
（より好ましくは７０〜３５０重量部）、室温で液状の
粘着性付与樹脂１０〜２００重量部（より好ましくは２
０〜１８０重量部）、可塑化オイル１０〜２００重量部
（より好ましくは２０〜１８０重量部）である。
【００２８】熱可塑性ブロック共重合体１００重量部に
対する室温で固形の粘着性付与樹脂の添加量が５０重量
部未満であると、ホットメルト接着剤組成物の硬度が不
足することがあり、逆に熱可塑性ブロック共重合体１０
０重量部に対する室温で固形の粘着性付与樹脂の添加量
が４００重量部を超えると、ホットメルト接着剤組成物
が脆弱になることがある。
対する室温で固形の粘着性付与樹脂の添加量が５０重量
部未満であると、ホットメルト接着剤組成物の硬度が不
足することがあり、逆に熱可塑性ブロック共重合体１０
０重量部に対する室温で固形の粘着性付与樹脂の添加量
が４００重量部を超えると、ホットメルト接着剤組成物
が脆弱になることがある。
【００２９】又、熱可塑性ブロック共重合体１００重量
部に対する室温で液状の粘着性付与樹脂の添加量が１０
重量部未満であると、ホットメルト接着剤組成物の室温
における粘着性や接着力等が不十分となることがあり、
逆に熱可塑性ブロック共重合体１００重量部に対する室
温で液状の粘着性付与樹脂の添加量が２００重量部を超
えると、ホットメルト接着剤組成物の凝集力が低下した
り、滲み出しが生じ易くなることがある。
部に対する室温で液状の粘着性付与樹脂の添加量が１０
重量部未満であると、ホットメルト接着剤組成物の室温
における粘着性や接着力等が不十分となることがあり、
逆に熱可塑性ブロック共重合体１００重量部に対する室
温で液状の粘着性付与樹脂の添加量が２００重量部を超
えると、ホットメルト接着剤組成物の凝集力が低下した
り、滲み出しが生じ易くなることがある。
【００３０】さらに、熱可塑性ブロック共重合体１００
重量部に対する可塑化オイルの添加量が１０重量部未満
であると、ホットメルト接着剤組成物の溶融粘度が十分
に低下しないため、高精度の塗布性を得られなかった
り、被着体に対する濡れ性や食い込み性（アンカー性）
が不十分となって、十分な接着力を得られなくなること
があり、逆に熱可塑性ブロック共重合体１００重量部に
対する可塑化オイルの添加量が２００重量部を超える
と、ホットメルト接着剤組成物の凝集力や耐熱性、耐ク
リープ性等が不十分となることがある。
重量部に対する可塑化オイルの添加量が１０重量部未満
であると、ホットメルト接着剤組成物の溶融粘度が十分
に低下しないため、高精度の塗布性を得られなかった
り、被着体に対する濡れ性や食い込み性（アンカー性）
が不十分となって、十分な接着力を得られなくなること
があり、逆に熱可塑性ブロック共重合体１００重量部に
対する可塑化オイルの添加量が２００重量部を超える
と、ホットメルト接着剤組成物の凝集力や耐熱性、耐ク
リープ性等が不十分となることがある。
【００３１】本発明のホットメルト接着剤組成物が指向
する用途においては、溶融粘度が適度に低くて高精度の
塗布が可能であると共に、優れた粘着性や接着力、凝集
力や耐熱性、耐クリープ性等を有し、且つ、接着部材へ
の滲み出しも殆ど無い等の諸性能をバランス良く兼備し
ていることが要求されるが、上述のような配合組成とす
ることにより、上記諸性能をバランス良く兼備するホッ
トメルト接着剤組成物を得ることが出来る。
する用途においては、溶融粘度が適度に低くて高精度の
塗布が可能であると共に、優れた粘着性や接着力、凝集
力や耐熱性、耐クリープ性等を有し、且つ、接着部材へ
の滲み出しも殆ど無い等の諸性能をバランス良く兼備し
ていることが要求されるが、上述のような配合組成とす
ることにより、上記諸性能をバランス良く兼備するホッ
トメルト接着剤組成物を得ることが出来る。
【００３２】本発明のホットメルト接着剤組成物には、
必須成分である熱可塑性ブロック共重合体、室温で固形
の粘着性付与樹脂、室温で液状の粘着性付与樹脂及び可
塑化オイル以外に、本発明の課題達成を阻害しない範囲
で必要に応じて、ワックス類、充填剤、軟化剤、可塑
剤、界面活性剤、カップリング剤、フェノール系やリン
系、硫黄系等の熱安定剤、酸化防止剤（老化防止剤）、
紫外線吸収剤、着色剤、帯電防止剤等の各種添加剤の１
種もしくは２種以上が添加されていても良い。
必須成分である熱可塑性ブロック共重合体、室温で固形
の粘着性付与樹脂、室温で液状の粘着性付与樹脂及び可
塑化オイル以外に、本発明の課題達成を阻害しない範囲
で必要に応じて、ワックス類、充填剤、軟化剤、可塑
剤、界面活性剤、カップリング剤、フェノール系やリン
系、硫黄系等の熱安定剤、酸化防止剤（老化防止剤）、
紫外線吸収剤、着色剤、帯電防止剤等の各種添加剤の１
種もしくは２種以上が添加されていても良い。
【００３３】本発明のホットメルト接着剤組成物の製造
方法は、特別なものではなく、例えば、加熱装置を備え
た攪拌混合機やロール、バンバリーミキサー、ニーダ
ー、押出機等を用いて、前記必須成分の各所定量と必要
に応じて添加される上記各種添加剤の各所定量とを均一
に加熱溶融混合すれば良い。
方法は、特別なものではなく、例えば、加熱装置を備え
た攪拌混合機やロール、バンバリーミキサー、ニーダ
ー、押出機等を用いて、前記必須成分の各所定量と必要
に応じて添加される上記各種添加剤の各所定量とを均一
に加熱溶融混合すれば良い。
【００３４】
【作用】本発明のホットメルト接着剤組成物は、前記
（ａ）成分〜（ｄ）成分の内の少なくとも１種と前記
（ｅ）成分とから成る熱可塑性ブロック共重合体を主成
分とし、この熱可塑性ブロック共重合体に対し、室温で
固形の粘着性付与樹脂、室温で液状の粘着性付与樹脂及
び可塑化オイルが添加されて成るので、例えばオレフィ
ン樹脂系材料やセルロース繊維系材料等に対する優れた
粘着性や接着力と高い凝集力や耐熱性、耐クリープ性等
を発揮する。
（ａ）成分〜（ｄ）成分の内の少なくとも１種と前記
（ｅ）成分とから成る熱可塑性ブロック共重合体を主成
分とし、この熱可塑性ブロック共重合体に対し、室温で
固形の粘着性付与樹脂、室温で液状の粘着性付与樹脂及
び可塑化オイルが添加されて成るので、例えばオレフィ
ン樹脂系材料やセルロース繊維系材料等に対する優れた
粘着性や接着力と高い凝集力や耐熱性、耐クリープ性等
を発揮する。
【００３５】しかも、上記主成分である熱可塑性ブロッ
ク共重合体は、（ｅ）成分としてビニル芳香族炭化水素
重合体ブロックとブタジエン重合体ブロック、イソプレ
ン重合体ブロック又はブタジエンもしくはイソプレンの
水素添加物重合体ブロックとから成るジブロック型共重
合体を７５重量％以下含有するので、ホットメルト接着
剤組成物の溶融粘度は適度に低くなり、高精度の塗布が
可能であるにもかかわらず、接着部材への滲み出しは殆
ど無い高性能のものとなる。
ク共重合体は、（ｅ）成分としてビニル芳香族炭化水素
重合体ブロックとブタジエン重合体ブロック、イソプレ
ン重合体ブロック又はブタジエンもしくはイソプレンの
水素添加物重合体ブロックとから成るジブロック型共重
合体を７５重量％以下含有するので、ホットメルト接着
剤組成物の溶融粘度は適度に低くなり、高精度の塗布が
可能であるにもかかわらず、接着部材への滲み出しは殆
ど無い高性能のものとなる。
【００３６】
【発明の実施の形態】本発明をさらに詳しく説明するた
め以下に実施例を挙げるが、本発明はこれら実施例のみ
に限定されるものではない。尚、実施例中の「部」は
「重量部」を意味し、「％」は「重量％」を意味する。
め以下に実施例を挙げるが、本発明はこれら実施例のみ
に限定されるものではない。尚、実施例中の「部」は
「重量部」を意味し、「％」は「重量％」を意味する。
【００３７】（実施例１）
【００３８】（１）ホットメルト接着剤組成物の作製 熱可塑性ブロック共重合体としてスチレン−ブタジエン
−スチレンブロック共重合体（商品名「ＪＳＲ ＴＲ２
６００」、スチレン含有量３２％、ジブロック型共重合
体の含有量６８％、日本合成ゴム社製）１００部、室温
で固形の粘着性付与樹脂として水添石油樹脂（商品名
「アルコンＭ１００」、軟化温度１００℃、荒川化学社
製）２００部、室温で液状の粘着性付与樹脂として水添
炭化水素樹脂（商品名「マルカクリアーＨ」、丸善石油
化学社製）５０部、可塑化オイルとして商品名「シェル
フレックス３７１Ｎ」（アロマチック成分含有量１％、
ナフテン成分含有量４４％、パラフィン成分含有量５５
％、シェル化学社製）５０部及びヒンダードフェノール
系酸化防止剤（商品名「イルガノックス１０１０」、チ
バスペシャルティケミカルズ社製）４部を均一に加熱溶
融混合して、ホットメルト接着剤組成物を作製した。
−スチレンブロック共重合体（商品名「ＪＳＲ ＴＲ２
６００」、スチレン含有量３２％、ジブロック型共重合
体の含有量６８％、日本合成ゴム社製）１００部、室温
で固形の粘着性付与樹脂として水添石油樹脂（商品名
「アルコンＭ１００」、軟化温度１００℃、荒川化学社
製）２００部、室温で液状の粘着性付与樹脂として水添
炭化水素樹脂（商品名「マルカクリアーＨ」、丸善石油
化学社製）５０部、可塑化オイルとして商品名「シェル
フレックス３７１Ｎ」（アロマチック成分含有量１％、
ナフテン成分含有量４４％、パラフィン成分含有量５５
％、シェル化学社製）５０部及びヒンダードフェノール
系酸化防止剤（商品名「イルガノックス１０１０」、チ
バスペシャルティケミカルズ社製）４部を均一に加熱溶
融混合して、ホットメルト接着剤組成物を作製した。
【００３９】（２）評価 上記で得られたホットメルト接着剤組成物の性能（接
着力、保持力、滲み出し性）を以下の方法で評価し
た。その結果は表１に示すとおりであった。
着力、保持力、滲み出し性）を以下の方法で評価し
た。その結果は表１に示すとおりであった。
【００４０】接着力：ホットメルト接着剤組成物を塗
布温度１４０℃、塗布量０．０５ｇ／ｍの条件でビード
状に塗布して、ポリエチレンフィルムと不織布を接着し
た。次いで、接着物（試験片）を２０℃の雰囲気下に２
４時間放置した後、同雰囲気下で、手で試験片を引き剥
がして破壊状態を目視で観察し、下記判定基準により接
着力を評価した。尚、被着体として用いたポリエチレン
フィルム及び不織布は、主として紙おむつ製品に使用さ
れているものであった。 〔判定基準〕 ○‥‥被着体破断 △‥‥被着体破断と界面剥離またはホットメルト接着剤
組成物の凝集破壊との混在 ×‥‥界面剥離またはホットメルト接着剤組成物の凝集
破壊
布温度１４０℃、塗布量０．０５ｇ／ｍの条件でビード
状に塗布して、ポリエチレンフィルムと不織布を接着し
た。次いで、接着物（試験片）を２０℃の雰囲気下に２
４時間放置した後、同雰囲気下で、手で試験片を引き剥
がして破壊状態を目視で観察し、下記判定基準により接
着力を評価した。尚、被着体として用いたポリエチレン
フィルム及び不織布は、主として紙おむつ製品に使用さ
れているものであった。 〔判定基準〕 ○‥‥被着体破断 △‥‥被着体破断と界面剥離またはホットメルト接着剤
組成物の凝集破壊との混在 ×‥‥界面剥離またはホットメルト接着剤組成物の凝集
破壊
【００４１】保持力：一方のＰＥＴフィルム（２５μ
ｍ厚）にホットメルト接着剤組成物を約５０μｍの塗布
厚みで塗布し、直ちに他方のＰＥＴフィルム（２５μｍ
厚）を接着して２５ｍｍ幅に切断し、試験片を作製し
た。次いで、試験片の一方の端部に１００ｇの錘を吊る
し、Ｔ型剥離の状態で５０℃の雰囲気下に３時間放置し
た後、取り出して、剥離した長さを測定し、下記判定基
準により保持力を評価した。 〔判定基準〕 ○‥‥剥離長さ１０ｍｍ未満 △‥‥剥離長さ１０ｍｍ〜２０ｍｍ未満 ×‥‥剥離長さ２０ｍｍ以上
ｍ厚）にホットメルト接着剤組成物を約５０μｍの塗布
厚みで塗布し、直ちに他方のＰＥＴフィルム（２５μｍ
厚）を接着して２５ｍｍ幅に切断し、試験片を作製し
た。次いで、試験片の一方の端部に１００ｇの錘を吊る
し、Ｔ型剥離の状態で５０℃の雰囲気下に３時間放置し
た後、取り出して、剥離した長さを測定し、下記判定基
準により保持力を評価した。 〔判定基準〕 ○‥‥剥離長さ１０ｍｍ未満 △‥‥剥離長さ１０ｍｍ〜２０ｍｍ未満 ×‥‥剥離長さ２０ｍｍ以上
【００４２】滲み出し性：の場合と同様にして作製
した試験片を市販の紙おむつ製品の圧縮パックされた中
に入れ、４０℃の雰囲気下に１４日間放置した後、取り
出して、ホットメルト接着剤組成物の滲み出しの有無を
目視で観察し、滲み出しの認められた試験片については
剥離性を確認し、下記判定基準により滲み出し性を評価
した。 〔判定基準〕○‥‥ホットメルト接着剤組成物の滲み出
しは認められなかった △‥‥ホットメルト接着剤組成物の滲み出しが若干認め
られたが、容易に剥離することが出来た ×‥‥ホットメルト接着剤組成物の滲み出しが激しく、
剥離も困難であった
した試験片を市販の紙おむつ製品の圧縮パックされた中
に入れ、４０℃の雰囲気下に１４日間放置した後、取り
出して、ホットメルト接着剤組成物の滲み出しの有無を
目視で観察し、滲み出しの認められた試験片については
剥離性を確認し、下記判定基準により滲み出し性を評価
した。 〔判定基準〕○‥‥ホットメルト接着剤組成物の滲み出
しは認められなかった △‥‥ホットメルト接着剤組成物の滲み出しが若干認め
られたが、容易に剥離することが出来た ×‥‥ホットメルト接着剤組成物の滲み出しが激しく、
剥離も困難であった
【００４３】（実施例２）ホットメルト接着剤組成物の
配合組成を、熱可塑性ブロック共重合体としてスチレン
−ブタジエン−スチレンブロック共重合体（商品名「Ｊ
ＳＲ ＴＲ２５００」、スチレン含有量３５％、ジブロ
ック型共重合体の含有量４０％、日本合成ゴム社製）１
００部、室温で固形の粘着性付与樹脂として水添石油樹
脂「アルコンＭ１００」２００部、室温で液状の粘着性
付与樹脂として水添石油樹脂（商品名「リガライトＲ１
０１０」、ハーキュレス社製）５０部、可塑化オイルと
して「シェルフレックス３７１Ｎ」５０部及びヒンダー
ドフェノール系酸化防止剤「イルガノックス１０１０」
４部、としたこと以外は実施例１の場合と同様にして、
ホットメルト接着剤組成物を作製した。
配合組成を、熱可塑性ブロック共重合体としてスチレン
−ブタジエン−スチレンブロック共重合体（商品名「Ｊ
ＳＲ ＴＲ２５００」、スチレン含有量３５％、ジブロ
ック型共重合体の含有量４０％、日本合成ゴム社製）１
００部、室温で固形の粘着性付与樹脂として水添石油樹
脂「アルコンＭ１００」２００部、室温で液状の粘着性
付与樹脂として水添石油樹脂（商品名「リガライトＲ１
０１０」、ハーキュレス社製）５０部、可塑化オイルと
して「シェルフレックス３７１Ｎ」５０部及びヒンダー
ドフェノール系酸化防止剤「イルガノックス１０１０」
４部、としたこと以外は実施例１の場合と同様にして、
ホットメルト接着剤組成物を作製した。
【００４４】（実施例３）ホットメルト接着剤組成物の
配合組成を、熱可塑性ブロック共重合体としてスチレン
−ブタジエン−スチレンブロック共重合体「ＪＳＲ Ｔ
Ｒ２６００」１００部、室温で固形の粘着性付与樹脂と
して水添テルペン系樹脂（商品名「クリアロンＫ４０９
０」、軟化温度９０℃、ヤスハラケミカル社製）２５０
部、室温で液状の粘着性付与樹脂として水添炭化水素樹
脂「マルカクリアーＨ」３０部、可塑化オイルとして
「シェルフレックス３７１Ｎ」５０部及びヒンダードフ
ェノール系酸化防止剤「イルガノックス１０１０」４
部、としたこと以外は実施例１の場合と同様にして、ホ
ットメルト接着剤組成物を作製した。
配合組成を、熱可塑性ブロック共重合体としてスチレン
−ブタジエン−スチレンブロック共重合体「ＪＳＲ Ｔ
Ｒ２６００」１００部、室温で固形の粘着性付与樹脂と
して水添テルペン系樹脂（商品名「クリアロンＫ４０９
０」、軟化温度９０℃、ヤスハラケミカル社製）２５０
部、室温で液状の粘着性付与樹脂として水添炭化水素樹
脂「マルカクリアーＨ」３０部、可塑化オイルとして
「シェルフレックス３７１Ｎ」５０部及びヒンダードフ
ェノール系酸化防止剤「イルガノックス１０１０」４
部、としたこと以外は実施例１の場合と同様にして、ホ
ットメルト接着剤組成物を作製した。
【００４５】（実施例４）ホットメルト接着剤組成物の
配合組成を、熱可塑性ブロック共重合体としてスチレン
−イソプレン−スチレンブロック共重合体（商品名「ク
インタック３４５０」、スチレン含有量１９％、ジブロ
ック型共重合体の含有量３０％、日本ゼオン社製）１０
０部、室温で固形の粘着性付与樹脂として水添石油樹脂
（商品名「アルコンＰ１００」、軟化温度１００℃、荒
川化学社製）２００部、室温で液状の粘着性付与樹脂と
して水添炭化水素樹脂「マルカクリアーＨ」５０部、可
塑化オイルとして商品名「ダイアナプロセスオイルＰＷ
−９０」（ナフテン成分含有量２９％、パラフィン成分
含有量７１％、出光興産社製）５０部及びヒンダードフ
ェノール系酸化防止剤「イルガノックス１０１０」４
部、としたこと以外は実施例１の場合と同様にして、ホ
ットメルト接着剤組成物を作製した。
配合組成を、熱可塑性ブロック共重合体としてスチレン
−イソプレン−スチレンブロック共重合体（商品名「ク
インタック３４５０」、スチレン含有量１９％、ジブロ
ック型共重合体の含有量３０％、日本ゼオン社製）１０
０部、室温で固形の粘着性付与樹脂として水添石油樹脂
（商品名「アルコンＰ１００」、軟化温度１００℃、荒
川化学社製）２００部、室温で液状の粘着性付与樹脂と
して水添炭化水素樹脂「マルカクリアーＨ」５０部、可
塑化オイルとして商品名「ダイアナプロセスオイルＰＷ
−９０」（ナフテン成分含有量２９％、パラフィン成分
含有量７１％、出光興産社製）５０部及びヒンダードフ
ェノール系酸化防止剤「イルガノックス１０１０」４
部、としたこと以外は実施例１の場合と同様にして、ホ
ットメルト接着剤組成物を作製した。
【００４６】（実施例５）ホットメルト接着剤組成物の
配合組成を、熱可塑性ブロック共重合体としてスチレン
−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体（商
品名「クレイトンＧ１７２６」、スチレン含有量３０
％、ジブロック型共重合体の含有量７０％、シェル化学
社製）１００部、室温で固形の粘着性付与樹脂として水
添石油樹脂「アルコンＰ１００」２００部、室温で液状
の粘着性付与樹脂として水添石油樹脂「リガライトＲ１
０１０」３０部、可塑化オイルとして「ダイアナプロセ
スオイルＰＷ−９０」５０部及びヒンダードフェノール
系酸化防止剤「イルガノックス１０１０」４部、とした
こと以外は実施例１の場合と同様にして、ホットメルト
接着剤組成物を作製した。
配合組成を、熱可塑性ブロック共重合体としてスチレン
−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体（商
品名「クレイトンＧ１７２６」、スチレン含有量３０
％、ジブロック型共重合体の含有量７０％、シェル化学
社製）１００部、室温で固形の粘着性付与樹脂として水
添石油樹脂「アルコンＰ１００」２００部、室温で液状
の粘着性付与樹脂として水添石油樹脂「リガライトＲ１
０１０」３０部、可塑化オイルとして「ダイアナプロセ
スオイルＰＷ−９０」５０部及びヒンダードフェノール
系酸化防止剤「イルガノックス１０１０」４部、とした
こと以外は実施例１の場合と同様にして、ホットメルト
接着剤組成物を作製した。
【００４７】（実施例６）ホットメルト接着剤組成物の
配合組成を、熱可塑性ブロック共重合体としてスチレン
−エチレン−プロピレン−スチレンブロック共重合体
（商品名「セプトン２２７７」、スチレン含有量３０
％、ジブロック型共重合体の含有量７０％、クラレ社
製）１００部、室温で固形の粘着性付与樹脂として水添
ジシクロペンタジエン系樹脂（商品名「ＥＣＲ２４０
Ｃ」、軟化温度１００℃、トーネックス社製）２００
部、室温で液状の粘着性付与樹脂として水添炭化水素樹
脂「マルカクリアーＨ」３０部、可塑化オイルとして
「ダイアナプロセスオイルＰＷ−９０」５０部及びヒン
ダードフェノール系酸化防止剤「イルガノックス１０１
０」４部、としたこと以外は実施例１の場合と同様にし
て、ホットメルト接着剤組成物を作製した。
配合組成を、熱可塑性ブロック共重合体としてスチレン
−エチレン−プロピレン−スチレンブロック共重合体
（商品名「セプトン２２７７」、スチレン含有量３０
％、ジブロック型共重合体の含有量７０％、クラレ社
製）１００部、室温で固形の粘着性付与樹脂として水添
ジシクロペンタジエン系樹脂（商品名「ＥＣＲ２４０
Ｃ」、軟化温度１００℃、トーネックス社製）２００
部、室温で液状の粘着性付与樹脂として水添炭化水素樹
脂「マルカクリアーＨ」３０部、可塑化オイルとして
「ダイアナプロセスオイルＰＷ−９０」５０部及びヒン
ダードフェノール系酸化防止剤「イルガノックス１０１
０」４部、としたこと以外は実施例１の場合と同様にし
て、ホットメルト接着剤組成物を作製した。
【００４８】（実施例７）ホットメルト接着剤組成物の
配合組成を、熱可塑性ブロック共重合体としてスチレン
−ブタジエン−スチレンブロック共重合体「ＪＳＲ Ｔ
Ｒ２５００」１００部、室温で固形の粘着性付与樹脂と
して水添石油樹脂「アルコンＭ１００」２００部、室温
で液状の粘着性付与樹脂として液状ポリブテン（商品名
「ポリブテン３００Ｒ」、出光石油化学社製）５０部、
可塑化オイルとして「シェルフレックス３７１Ｎ」５０
部及びヒンダードフェノール系酸化防止剤「イルガノッ
クス１０１０」４部、としたこと以外は実施例１の場合
と同様にして、ホットメルト接着剤組成物を作製した。
配合組成を、熱可塑性ブロック共重合体としてスチレン
−ブタジエン−スチレンブロック共重合体「ＪＳＲ Ｔ
Ｒ２５００」１００部、室温で固形の粘着性付与樹脂と
して水添石油樹脂「アルコンＭ１００」２００部、室温
で液状の粘着性付与樹脂として液状ポリブテン（商品名
「ポリブテン３００Ｒ」、出光石油化学社製）５０部、
可塑化オイルとして「シェルフレックス３７１Ｎ」５０
部及びヒンダードフェノール系酸化防止剤「イルガノッ
クス１０１０」４部、としたこと以外は実施例１の場合
と同様にして、ホットメルト接着剤組成物を作製した。
【００４９】（実施例８）ホットメルト接着剤組成物の
配合組成を、熱可塑性ブロック共重合体としてスチレン
−イソプレン−スチレンブロック共重合体「クインタッ
ク３４５０」１００部、室温で固形の粘着性付与樹脂と
して水添ジシクロペンタジエン系樹脂「ＥＣＲ２４０
Ｃ」２００部、室温で液状の粘着性付与樹脂として液状
ポリブテン（商品名「ポリブテン１００Ｒ」、出光石油
化学社製）５０部、可塑化オイルとして「シェルフレッ
クス３７１Ｎ」５０部及びヒンダードフェノール系酸化
防止剤「イルガノックス１０１０」４部、としたこと以
外は実施例１の場合と同様にして、ホットメルト接着剤
組成物を作製した。
配合組成を、熱可塑性ブロック共重合体としてスチレン
−イソプレン−スチレンブロック共重合体「クインタッ
ク３４５０」１００部、室温で固形の粘着性付与樹脂と
して水添ジシクロペンタジエン系樹脂「ＥＣＲ２４０
Ｃ」２００部、室温で液状の粘着性付与樹脂として液状
ポリブテン（商品名「ポリブテン１００Ｒ」、出光石油
化学社製）５０部、可塑化オイルとして「シェルフレッ
クス３７１Ｎ」５０部及びヒンダードフェノール系酸化
防止剤「イルガノックス１０１０」４部、としたこと以
外は実施例１の場合と同様にして、ホットメルト接着剤
組成物を作製した。
【００５０】（比較例１）ホットメルト接着剤組成物の
配合組成を、熱可塑性ブロック共重合体としてスチレン
−ブタジエン−スチレンブロック共重合体（商品名「ク
レイトンＤ１１１８」、スチレン含有量３１％、ジブロ
ック型共重合体の含有量８０％、シェル化学社製）１０
０部、室温で固形の粘着性付与樹脂として水添石油樹脂
「アルコンＭ１００」２００部、室温で液状の粘着性付
与樹脂として水添炭化水素樹脂「マルカクリアーＨ」５
０部、可塑化オイルとして「シェルフレックス３７１
Ｎ」５０部及びヒンダードフェノール系酸化防止剤「イ
ルガノックス１０１０」４部、としたこと以外は実施例
１の場合と同様にして、ホットメルト接着剤組成物を作
製した。
配合組成を、熱可塑性ブロック共重合体としてスチレン
−ブタジエン−スチレンブロック共重合体（商品名「ク
レイトンＤ１１１８」、スチレン含有量３１％、ジブロ
ック型共重合体の含有量８０％、シェル化学社製）１０
０部、室温で固形の粘着性付与樹脂として水添石油樹脂
「アルコンＭ１００」２００部、室温で液状の粘着性付
与樹脂として水添炭化水素樹脂「マルカクリアーＨ」５
０部、可塑化オイルとして「シェルフレックス３７１
Ｎ」５０部及びヒンダードフェノール系酸化防止剤「イ
ルガノックス１０１０」４部、としたこと以外は実施例
１の場合と同様にして、ホットメルト接着剤組成物を作
製した。
【００５１】（比較例２）ホットメルト接着剤組成物の
配合組成を、熱可塑性ブロック共重合体としてスチレン
−ブタジエン−スチレンブロック共重合体「ＪＳＲ Ｔ
Ｒ２６００」１００部、室温で固形の粘着性付与樹脂と
して水添石油樹脂「アルコンＭ１００」１８０部、可塑
化オイルとして「シェルフレックス３７１Ｎ」２２０部
及びヒンダードフェノール系酸化防止剤「イルガノック
ス１０１０」４部、としたこと以外は実施例１の場合と
同様にして、ホットメルト接着剤組成物を作製した。
配合組成を、熱可塑性ブロック共重合体としてスチレン
−ブタジエン−スチレンブロック共重合体「ＪＳＲ Ｔ
Ｒ２６００」１００部、室温で固形の粘着性付与樹脂と
して水添石油樹脂「アルコンＭ１００」１８０部、可塑
化オイルとして「シェルフレックス３７１Ｎ」２２０部
及びヒンダードフェノール系酸化防止剤「イルガノック
ス１０１０」４部、としたこと以外は実施例１の場合と
同様にして、ホットメルト接着剤組成物を作製した。
【００５２】（比較例３）ホットメルト接着剤組成物の
配合組成を、熱可塑性ブロック共重合体としてスチレン
−イソプレン−スチレンブロック共重合体「クインタッ
ク３４５０」１００部、室温で固形の粘着性付与樹脂と
して水添石油樹脂「アルコンＰ１００」２００部、可塑
化オイルとして「ダイアナプロセスオイルＰＷ−９０」
２００部及びヒンダードフェノール系酸化防止剤「イル
ガノックス１０１０」４部、としたこと以外は実施例１
の場合と同様にして、ホットメルト接着剤組成物を作製
した。
配合組成を、熱可塑性ブロック共重合体としてスチレン
−イソプレン−スチレンブロック共重合体「クインタッ
ク３４５０」１００部、室温で固形の粘着性付与樹脂と
して水添石油樹脂「アルコンＰ１００」２００部、可塑
化オイルとして「ダイアナプロセスオイルＰＷ−９０」
２００部及びヒンダードフェノール系酸化防止剤「イル
ガノックス１０１０」４部、としたこと以外は実施例１
の場合と同様にして、ホットメルト接着剤組成物を作製
した。
【００５３】（比較例４）ホットメルト接着剤組成物の
配合組成を、熱可塑性ブロック共重合体としてスチレン
−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体「ク
レイトンＧ１７２６」１００部、室温で固形の粘着性付
与樹脂として水添石油樹脂「アルコンＰ１００」２００
部、可塑化オイルとして「ダイアナプロセスオイルＰＷ
−９０」２００部及びヒンダードフェノール系酸化防止
剤「イルガノックス１０１０」４部、としたこと以外は
実施例１の場合と同様にして、ホットメルト接着剤組成
物を作製した。
配合組成を、熱可塑性ブロック共重合体としてスチレン
−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体「ク
レイトンＧ１７２６」１００部、室温で固形の粘着性付
与樹脂として水添石油樹脂「アルコンＰ１００」２００
部、可塑化オイルとして「ダイアナプロセスオイルＰＷ
−９０」２００部及びヒンダードフェノール系酸化防止
剤「イルガノックス１０１０」４部、としたこと以外は
実施例１の場合と同様にして、ホットメルト接着剤組成
物を作製した。
【００５４】（比較例５）ホットメルト接着剤組成物の
配合組成を、熱可塑性ブロック共重合体としてスチレン
−エチレン−プロピレン−スチレンブロック共重合体
「セプトン２２７７」１００部、室温で固形の粘着性付
与樹脂として水添石油樹脂「アルコンＰ１００」２００
部、可塑化オイルとして「ダイアナプロセスオイルＰＷ
−９０」２００部及びヒンダードフェノール系酸化防止
剤「イルガノックス１０１０」４部、としたこと以外は
実施例１の場合と同様にして、ホットメルト接着剤組成
物を作製した。
配合組成を、熱可塑性ブロック共重合体としてスチレン
−エチレン−プロピレン−スチレンブロック共重合体
「セプトン２２７７」１００部、室温で固形の粘着性付
与樹脂として水添石油樹脂「アルコンＰ１００」２００
部、可塑化オイルとして「ダイアナプロセスオイルＰＷ
−９０」２００部及びヒンダードフェノール系酸化防止
剤「イルガノックス１０１０」４部、としたこと以外は
実施例１の場合と同様にして、ホットメルト接着剤組成
物を作製した。
【００５５】実施例２〜実施例８、及び、比較例１〜比
較例５で得られた１２種類のホットメルト接着剤組成物
の性能（接着力、保持力、滲み出し性）を実施例
１の場合と同様にして評価した。その結果は表１に示す
とおりであった。
較例５で得られた１２種類のホットメルト接着剤組成物
の性能（接着力、保持力、滲み出し性）を実施例
１の場合と同様にして評価した。その結果は表１に示す
とおりであった。
【００５６】
【表１】
【００５７】表１から明らかなように、本発明による実
施例１〜実施例８のホットメルト接着剤組成物は、いず
れも優れた接着力と保持力（耐剥離クリープ性）を発揮
し、且つ、４０℃の雰囲気下に長期間放置した場合でも
滲み出しが無く、優れたバランスの性能を示した。
施例１〜実施例８のホットメルト接着剤組成物は、いず
れも優れた接着力と保持力（耐剥離クリープ性）を発揮
し、且つ、４０℃の雰囲気下に長期間放置した場合でも
滲み出しが無く、優れたバランスの性能を示した。
【００５８】これに対し、ジブロック型共重合体の含有
量が７５重量％を超えていた（８０重量％）熱可塑性ブ
ロック共重合体を用いた比較例１のホットメルト接着剤
組成物は、滲み出しが激しく、保持力（耐剥離クリープ
性）も劣っていた。
量が７５重量％を超えていた（８０重量％）熱可塑性ブ
ロック共重合体を用いた比較例１のホットメルト接着剤
組成物は、滲み出しが激しく、保持力（耐剥離クリープ
性）も劣っていた。
【００５９】又、室温で液状の粘着性付与樹脂を含有さ
せず、可塑化オイルの添加量が多かった比較例２〜比較
例５のホットメルト接着剤組成物は、保持力（耐剥離ク
リープ性）が弱く、滲み出しも激しかった。
せず、可塑化オイルの添加量が多かった比較例２〜比較
例５のホットメルト接着剤組成物は、保持力（耐剥離ク
リープ性）が弱く、滲み出しも激しかった。
【００６０】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のホットメル
ト接着剤組成物は、溶融粘度が適度に低くて高精度の塗
布が可能であると共に、例えばオレフィン樹脂系材料や
セルロース繊維系材料等に対する優れた粘着性や接着力
を有し、しかも凝集力や耐熱性、耐クリープ性等が高
く、且つ、接着部材への滲み出しも殆ど無い高性能のも
のであるので、例えば紙おむつのような衛生用品や生理
用品等の接着剤として好適に用いられる。
ト接着剤組成物は、溶融粘度が適度に低くて高精度の塗
布が可能であると共に、例えばオレフィン樹脂系材料や
セルロース繊維系材料等に対する優れた粘着性や接着力
を有し、しかも凝集力や耐熱性、耐クリープ性等が高
く、且つ、接着部材への滲み出しも殆ど無い高性能のも
のであるので、例えば紙おむつのような衛生用品や生理
用品等の接着剤として好適に用いられる。
Claims (1)
- 【請求項１】 熱可塑性ブロック共重合体、室温で固形
の粘着性付与樹脂、室温で液状の粘着性付与樹脂及び可
塑化オイルを必須成分として含有するホットメルト接着
剤組成物であって、上記熱可塑性ブロック共重合体が、
下記（ａ）成分〜（ｄ）成分の内の少なくとも１種と下
記（ｅ）成分とから成り、且つ、熱可塑性ブロック共重
合体中における（ｅ）成分の含有量が７５重量％以下で
あることを特徴とするホットメルト接着剤組成物。 （ａ）成分：（Ａ−Ｂ）n Ｍ （ｂ）成分：Ａ−（Ｂ−Ａ）m （ｃ）成分：（Ｂ−Ａ）n （ｄ）成分：Ｂ−（Ａ−Ｂ）m （ｅ）成分：Ａ−Ｂ 但し、上記（ａ）成分〜（ｅ）成分において、Ａは室温
以上のガラス転移温度を有するビニル芳香族炭化水素重
合体ブロックを示し、Ｂはブタジエン重合体ブロック、
イソプレン重合体ブロック又はブタジエンもしくはイソ
プレンの水素添加物重合体ブロックを示し、Ｍは少なく
とも１個の重合鎖が結合している多官能性化合物の残査
もしくは残基（カップリング剤）を示し、ｎは２以上の
自然数を示し、ｍは１以上の自然数を示す。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000074546A JP2001279212A (ja) | 1999-10-05 | 2000-03-16 | ホットメルト接着剤組成物 |
Applications Claiming Priority (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28469999 | 1999-10-05 | ||
| JP2000-18716 | 2000-01-27 | ||
| JP11-284699 | 2000-01-27 | ||
| JP2000018716 | 2000-01-27 | ||
| JP2000074546A JP2001279212A (ja) | 1999-10-05 | 2000-03-16 | ホットメルト接着剤組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001279212A true JP2001279212A (ja) | 2001-10-10 |
Family
ID=27337109
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000074546A Pending JP2001279212A (ja) | 1999-10-05 | 2000-03-16 | ホットメルト接着剤組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001279212A (ja) |
Cited By (18)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2003018701A1 (de) * | 2001-08-23 | 2003-03-06 | Tesa Ag | Oberflächenschutzfolie für lackierte flächen mit einem kleber auf basis von hydrierten blockcopolymeren |
| JP2009279936A (ja) * | 2008-05-22 | 2009-12-03 | Bostik Sa | 可撓性包装材料用の多層フィルム |
| US7717893B2 (en) | 2004-06-04 | 2010-05-18 | The Procter & Gamble Company | Absorbent articles comprising a slow recovery elastomer |
| US7905872B2 (en) * | 2004-06-04 | 2011-03-15 | The Procter & Gamble Company | Absorbent articles comprising a slow recovery stretch laminate |
| JP2011518935A (ja) * | 2008-04-28 | 2011-06-30 | シーカ・テクノロジー・アーゲー | 延長したオープンタイムを有するホットメルト接着剤 |
| US8029488B2 (en) | 2005-01-26 | 2011-10-04 | The Procter & Gamble Company | Disposable pull-on diaper having a low force, slow recovery elastic waist |
| US8323257B2 (en) | 2007-11-21 | 2012-12-04 | The Procter & Gamble Company | Absorbent articles comprising a slow recovery stretch laminate and method for making the same |
| US8419701B2 (en) | 2005-01-10 | 2013-04-16 | The Procter & Gamble Company | Absorbent articles with stretch zones comprising slow recovery elastic materials |
| JP2013213192A (ja) * | 2012-03-07 | 2013-10-17 | Nitto Denko Corp | 両面接着テープ |
| JP5404959B1 (ja) * | 2013-07-05 | 2014-02-05 | 積水フーラー株式会社 | ホットメルト接着剤組成物及びこれを用いてなる吸水性物品 |
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| WO2014033770A1 (ja) * | 2012-08-27 | 2014-03-06 | 早川ゴム株式会社 | 粘着剤組成物及びレーザー接合用粘着テープ |
| US9017305B2 (en) | 2010-11-12 | 2015-04-28 | The Procter Gamble Company | Elastomeric compositions that resist force loss and disintegration |
| WO2018230210A1 (ja) * | 2017-06-12 | 2018-12-20 | 株式会社Moresco | ホットメルト接着剤 |
| CN109749677A (zh) * | 2019-01-15 | 2019-05-14 | 嘉好(太仓)新材料股份有限公司 | 一种可低温施胶的卫生用品用背胶及其制备方法 |
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| JP7311723B1 (ja) * | 2023-03-01 | 2023-07-19 | 積水フーラー株式会社 | 積層体 |
| JP7311724B1 (ja) * | 2023-03-01 | 2023-07-19 | 積水フーラー株式会社 | 積層体 |
-
2000
- 2000-03-16 JP JP2000074546A patent/JP2001279212A/ja active Pending
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