JP2001278284A - プラスチック容器 - Google Patents

プラスチック容器

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JP2001278284A
JP2001278284A JP2000088173A JP2000088173A JP2001278284A JP 2001278284 A JP2001278284 A JP 2001278284A JP 2000088173 A JP2000088173 A JP 2000088173A JP 2000088173 A JP2000088173 A JP 2000088173A JP 2001278284 A JP2001278284 A JP 2001278284A
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Hodaka Fukahori
穂高 深堀
Masahiko Otsuki
雅彦 大槻
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Toyo Seikan Kaisha Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な構成によって、内容物の保存性に優れ、
内容物の消費後のリサイクル時に、プラスチック容器か
ら容易にラベルを剥離して分別し、使用済み後のプラス
チック容器を、プラスチック製品の原料等として再使用
可能とするプラスチック容器を低コストで提供する。 【解決手段】ガスバリヤー性を有し、剥離強度が0.9
N/15mm幅乃至14.7N/15mm幅のラベル
を、接着層を介して装着したプラスチック容器とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラスチックボト
ル等のプラスチック容器に関するものであり、特に、内
容物の保存性に優れ、内容物の消費後に、リサイクル時
にプラスチック容器から容易にラベルを剥離して、プラ
スチック容器とラベルを分別してプラスチック容器を回
収し、プラスチック製品を製造する原料等として再使用
可能とするプラスチック容器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、飲料、調味料、食品、化粧品等を
密封保存するために、ボトル、カップ、トレー等の各種
プラスチック容器が使用されている。そして、これらの
内容物の中には、外部からの酸素の侵入や、内容物が炭
酸ガスを含有する場合は上記炭酸ガスの外部への排出で
変質するものがあり、さらに、容器外部からの光によっ
て変質するものもある。これらの問題に対して、従来の
各種プラスチック容器においては、ガスバリヤー性を付
与するため容器壁を多層構造とし、その内の少なくとも
一層をエチレン−ビニルアルコール共重合体、ポリアミ
ド等を使用する、或いは熱可塑性樹脂に酸素吸収剤を配
合した樹脂組成物を使用したり、光遮断性を付与するた
めに、プラスチック容器自体に顔料や紫外線吸収剤を添
加する等の提案がされている。また、カップ、トレーに
おいては、アルミニウム箔等の金属箔をその容器の構成
に用いることもある。しかしながら、容器を異種の材料
を用いた多層構造にすると製造コストが上昇し、使用済
み容器を回収、分別してリサイクルすることが困難であ
り、しかも製造コスト及びリサイクルコストが高くなる
といった問題がある。
【0003】また、各種プラスチック容器では、内容物
を表示するためラベルが装着されているが、その形態
は、容器の外周を覆うシュリンクラベル、ストレッチラ
ベル、或いは容器の外周の一部にタックラベル、インモ
ールドラベルを貼着したものなどがある。これらのラベ
ルにガスバリヤー性を付与することで、内容物を外部酸
素から保護する提案もされている。しかしながら、シュ
リンクラベル、ストレッチラベルを用いたプラスチック
容器は、通常は接着層を設けていないためガスバリヤー
性が劣るといった問題がある。一方、タックラベル、イ
ンモールドラベルを用いたプラスチック容器は、ラベル
がプラスチック容器に強く接着されているため、ラベル
が剥がしづらく、また、容器の外周の一部に貼着してい
る場合には、十分なガスバリヤー性を付与することがで
きないといった問題がある。また、これらのプラスチッ
ク容器では、内容物を消費した使用済み後のプラスチッ
ク容器をリサイクルする際に、異種の材料から成るラベ
ルを消費者、或いはリサイクル場で分別する際に、容易
に剥離することができないといった問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
問題を解消し、簡単な構成によってプラスチック容器内
の内容物が酸素によって変質する場合は外部の酸素から
内容物を保護し、また、内容物が炭酸ガスを含有する場
合は上記炭酸ガスの外部への排出を防止しながら、使用
済み後のプラスチック容器のリサイクルを容易に可能と
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、次のような構
成をとることによって、上記課題を解決したものであ
る。 1.ガスバリヤー性を有し、剥離強度が0.9N/15
mm幅乃至14.7N/15mm幅のラベルを、接着層
を介して装着したことを特徴とするプラスチック容器。 2.ラベルの酸素透過度が10cc/m/day/a
tm(22℃60%RH)以下である1に記載のプラス
チック容器。 3.ラベルの比重をa、容器の比重をb、比重分別液の
比重をcとした時に、それぞれの比重がa<c<bであ
る1乃至2に記載の何れかのプラスチック容器。 4.ラベルの比重をa、容器の比重をb、比重分別液の
比重をcとした時に、それぞれの比重がb<c<aであ
る1乃至2に記載の何れかのプラスチック容器。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明のプラスチック容器は、ガ
スバリヤー性を有するラベルを使用後に剥がして使用済
みプラスチック容器を回収し、各種プラスチック製品製
造用の原料等としてリサイクルされるものである。従っ
て、プラスチック容器に密封保存した飲料、調味料、食
品、化粧品等の内容物は、外部からの酸素の侵入や、内
容物が炭酸ガスを含有する場合は上記炭酸ガスの外部へ
の排出が防止される。そして、プラスチック容器内に内
容物を収納した状態ではラベルは剥がれず、使用後は消
費者が、或いはリサイクル場で容易に異種のラベルを剥
離することができる構成である。
【0007】本発明では、プラスチック容器を構成する
材料に特に制限はないが、好ましいプラスチック材料と
しては、例えばポリエチレンテレフタレート等のポリエ
ステル類、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン等のポ
リオレフィン類が挙げられる。また、プラスチック容器
はリサイクル上、単層のプラスチック材料で構成するの
が好ましく、多層構成とする場合は同種のプラスチック
材料の積層とするのが好ましい。
【0008】本発明のプラスチック容器の形態は、密封
性を有すれば特に制限はなく、ボトル、カップ、トレー
等とすることができる。プラスチック容器の成型方法も
特に制限はないが、通常は二軸延伸ブロー成形、ダイレ
クトブロー成形、射出成形、真空成形、圧空成形等で行
われる。容器を構成する材料の種類や容器の各部の厚さ
は、容器の形態や容器内部に収納する内容物の種類等に
応じて選択する。また、容器を構成する樹脂中には、必
要に応じて着色剤、安定剤、増量剤、滑剤、酸化防止
剤、帯電防止剤等の通常の配合剤を添加することができ
る。
【0009】一方、本発明のプラスチック容器に接着層
を介して装着されるラベルには、通常ラベルに用いられ
る樹脂はいずれも使用することができる。好ましい熱可
塑性樹脂としては、例えば低−、中−或いは高密度のポ
リエチレン、アイソタクティックポリプロピレン、エチ
レン−プロピレン共重合体、ポリブテン−1、ポリメチ
ルペンテン−1、エチレン−ブテン−1共重合体、プロ
ピレン−ブテン−1共重合体、エチレン−プロピレン−
ブテン−1共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、
イオン架橋オレフィン共重合体(アイオノマー)、或い
はこれらのブレンド物等のオレフィン系樹脂を挙げるこ
とができる。更に、ポリスチレン、スチレン−ブタジエ
ン共重合体、スチレン−イソプレン共重合体、ABS樹
脂等のポリスチレン系樹脂や、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリテトラメチレンテレフタレート等の熱可塑性
ポリエステルやポリカーボネート等が挙げられる。これ
らはいずれも単独で、または他の樹脂とのブレンド物と
して使用することができる。
【0010】本発明のプラスチック容器のラベルにガス
バリヤー性を付与することにより、容器壁を透過する外
部からの酸素による内容物の酸化劣化や変質が、また、
炭酸ガスを含有する飲料等を充填したプラスチック容器
では、容器壁を透過する内部からの炭酸ガスの透過によ
るフレーバーの低下が防止される。そして、上記ラベル
の酸素透過度が10cc/m/day/atm(22
℃60%RH)以下の条件を満たす場合は、酸素による
内容物の酸化劣化や変質、炭酸ガスの透過によるフレー
バーの低下が顕著に防止される。
【0011】このようなガスバリヤー性を有する熱可塑
性樹脂としては、公知のものは全て使用することがで
き、例えばエチレン−ビニルアルコール共重合体、ポリ
アミド、ポリ塩化ビニリデン系樹脂、ポリビニルアルコ
ール、フッ素樹脂等が挙げられるが、焼却処分時に有害
ガスを発生する恐れのない塩素を含まない樹脂を使用す
ることが好ましい。特に好ましいガスバリヤー性樹脂と
しては、エチレン含有量が20〜60モル%、特に25
〜50モル%であるエチレン−酢酸ビニル共重合体を、
ケン化度が96モル%以上、特に99モル%以上となる
ようにケン化して得られる共重合体ケン化物が挙げられ
る。他の好ましいガスバリヤー性樹脂としては、炭素1
00個当たりのアミド基の数が5〜50個、特に6〜2
0個の範囲にあるポリアミド類、例えばナイロン6、ナ
イロン6,6、ナイロン6/6,6共重合体、メタキシ
リレンアジパミド(MXD6)、ナイロン6,10、ナ
イロン11、ナイロン12、ナイロン13等が挙げられ
る。
【0012】また、上記ガスバリヤー性樹脂を酸素バリ
ヤーとして用いる場合は、上記ガスバリヤー性樹脂中に
酸素吸収剤を配合しても良く、従来、この種の用途に使
用されている酸素吸収剤は全て使用できるが、一般的に
は還元性でしかも実質上水に不溶なものが好ましく、そ
の適当な例としては、還元性を有する金属粉、例えばF
eO、Fe;還元性金属化合物、例えば炭化鉄、
ケイ素鉄、鉄カルボニル、水酸化第一鉄等の一種又は二
種以上を組み合わせたものを主成分としたものが挙げら
れ、これは必要に応じて、アルカリ金属、アルカリ金属
土類金属の水酸化物、炭酸塩、亜硫酸塩、チオ硫酸塩、
第三リン酸塩、第二リン酸塩、有機酸塩、ハロゲン化
物、更に活性炭、活性アルミナ、活性白土のような助剤
とも組み合わせて使用することができる。或いは多価フ
ェノールを骨格内に有する高分子化合物、例えば多価フ
ェノール含有フェノール・アルデヒド樹脂等、α−トコ
フェロール、或いはアスコルビン酸及びその塩が挙げら
れる。これらの酸素吸収剤は、透明或いは半透明を確保
するために、一般的に平均粒径10μm以下、特に5μ
m以下の粒径とするのが好ましい。また、酸素吸収剤と
して樹脂酸化させる不飽和二重結合を持つ物質を用いて
も良く、例えばポリブタジエン等を配合しても良い。さ
らに、上記した酸素吸収剤をポリオレフィン等の樹脂に
配合して別の層として設けても良い。
【0013】本発明では、ラベルを容器に装着する際に
接着層を介して行うが、上記ラベルの剥離強度を0.9
N/15mm幅乃至14.7N/15mm幅、好ましく
は2.0N/15mm幅乃至12N/15mm幅の範囲
内に調整することにより、上記した性質を付与すること
が可能となる。ラベルの装着時の剥離強度が0.9N/
15mm幅より小さい場合は、容器の保管時や輸送時に
ラベルが剥がれ、一方、ラベルの装着時の剥離強度が1
4.7N/15mm幅より大きい場合には、容器を使用
後リサイクルする際に容器からラベルを剥離することが
困難となる。ラベルの装着時の剥離強度は、例えばラベ
ルを容器に装着する接着剤層の材料や層厚、ラベル装着
時の条件等を選択することによって、所望の範囲に調整
することができる。ラベルの接着剤層としては、通常の
ものを使用することが可能であり、好ましい接着剤とし
ては、例えば酸変性ポリオレフィン、エチレン−ビニル
アセテート系樹脂から成るホットメルト型接着剤等が挙
げられる。本発明で使用するラベルには、リサイクル時
にラベルの剥離を容易にするため、ラベルに摘み代、ミ
シン目、ノッチ或いは一部に未接着部等を設けるといっ
た易剥離手段を設けることができる。
【0014】そして、本発明のプラスチック容器のラベ
ルにおいては、接着層を介しての装着、ガスバリヤー性
の付与、ガスバリヤー性と酸素吸収性の付与、或いは光
遮断性の付与の際に、上記した各態様が採用されるが、
その場合に上記ラベルの比重が容器及び比重分別液に対
して所定の値となるように、上記した材料の中から選択
することが重要である。通常、消費者がラベルをプラス
チック容器から剥がした後、或いはリサイクル場でプラ
スチック容器からラベルを機械的手段によって剥離後、
上記プラスチック容器をチップ状に粉砕し、アルカリ洗
浄によってチップに残存するラベルを上記チップから分
離、分別する。この際、ラベルの比重をa、容器の比重
をb、分別液の比重をcとした時に、それぞれの比重が
a<c<bとすることにより、チップからラベルを分
離、分別して上記比重分別液に浮上させることが可能と
なる。また、通常比重分別液としては、比重がほぼ1で
ある水や洗浄剤の溶液が用いられるが、容器の比重が分
別液の比重よりも小さい材料を適用する場合は、それぞ
れの比重をb<c<aとすることにより、ラベルをチッ
プから分離、分別して上記比重分別液中に沈殿させるこ
とが可能となる。そして、ラベルの比重a、容器の比重
b、分別液の比重cが上記関係を満たさない場合は、上
記した分別液によってチップに残存するラベルを分離、
分別して、チップを回収することができない。
【0015】また、上記プラスチック容器のラベルの一
つ、或いは複数の層に紫外線吸収剤、或いは顔料を配合
するか、或いは上記紫外線吸収剤、顔料を配合した層を
付加し、光に対する遮断性を付与しても良い。
【0016】本発明のプラスチック容器は、上記したラ
ベルでプラスチック容器の表面積の30%乃至100
%、特に50%乃至100%を覆うことにより、ガスバ
リヤー性を確実にプラスチック容器に付与することが可
能となるが、上記被覆率が30%未満であるとガスバリ
ヤー性が劣る。また、上記したラベルには、必要に応じ
て表面保護層を設けることができる。尚、本発明のプラ
スチック容器は、ラベルが接着層を介して容器に装着さ
れていることが特徴であり、ラベルの形態としては、ス
トレッチラベル、シュリンクラベル、タックラベル、イ
ンモールドラベル等の通常用いられる全ての形態を採用
することができる。本発明のプラスチック容器内に収納
する内容物としては、例えば各種飲料、食用油、味噌、
即席麺、各種レトルト食品、調味料、化粧品等が挙げら
れる。
【0017】
【実施例】以下図面を参照しながら本発明の実施例につ
いて説明するが、これらの実施例は本発明を限定するも
のではない。図1は本発明のプラスチック容器(ボト
ル)の一例を示す正面図であり、図2乃至図4は本発明
のプラスチック容器に装着するラベルの模式断面図であ
る。図2に示すラベル2は、接着層11、比重調整層1
2及びガスバリヤー層13を積層して成り、接着層11
を介してプラスチックボトル1等のプラスチック容器に
接着される。図3に示すラベル2は、図2で示したラベ
ルのガスバリヤー層13の上に表面保護層14を設けた
ものである。上記した図2乃至図3に示すラベル2にお
いては、ガスバリヤー樹脂層13中に酸素吸収剤を配合
しても良く、また、比重調整層12とガスバリヤー層1
3の層の位置を逆にしても良い。また、図4に示すラベ
ル2は、比重調整層12とガスバリヤー層13の間に酸
素吸収層15を設けたものであり、この場合、比重調整
層12と酸素吸収層15の層の位置を逆にしても良い。
【0018】(実施例1)二軸延伸ブロー成形法によ
り、高さ224mm、外径66mm、満注内容量608
cc、表面積が429cmのポリエチレンテレフタレ
ート(PET)から成る比重1.37g/cmのボト
ル1を製造し、図1に見られるように上記ボトル1の外
表面に、面積が287cm(ボトル表面積の約67
%)のラベル2を装着してラベル付きボトルを得た。ラ
ベル2は、図3に見られるように、表面保護層14が1
2μmの二軸延伸ポリエステルフィルム、ガスバリヤー
層13が15μmのMX−D6ナイロンフィルム、比重
調整層12が100μmの低密度ポリエチレンフィルム
から成る三層の積層フィルムと、20μmのホットメル
トから成る接着剤層11で構成し、上記ラベル2を接着
剤層11を介してボトル1に接着した。
【0019】(実施例2)ラベル2のガスバリヤー層1
3として、15μmのエチレン−ビニルアルコール(E
VOH)共重合体フィルムを用いた以外は、実施例1の
ラベルと同様にしてラベル付きボトルを得た。
【0020】(実施例3)ラベル2のガスバリヤー層1
3に、酸素吸収性材料としてコバルト化合物を、コバル
ト量で400ppm添加した以外は、実施例1のラベル
と同様にしてラベル付きボトルを得た。
【0021】(比較例1)(ガスバリヤー性) ラベル2を装着しないで実施例1と同様のボトルを得
た。
【0022】(比較例2)(比重分別性) ラベル2の比重調整層12の厚みを30μmの低密度ポ
リエチレンフィルムとした以外は、実施例3と同様のラ
ベル付きボトルを得た。
【0023】(比較例3)(剥離強度) ラベル2の接着層11のボトルとの剥離強度を、0.8
N/15mm幅とした以外は実施例3と同様のラベル付
きボトルを得た。
【0024】(比較例4)(剥離強度) ラベル2の接着層11のボトルとの剥離強度を、15N
/15mm幅とした以外は実施例3と同様のラベル付き
ボトルを得た。
【0025】上記各例で得られたラベル付きボトルにお
ける剥離強度によるラベルの剥がし易さ、ガスバリヤー
性、ラベル、ボトル及び比重分別液の比重によるラベル
の分離・分別性の評価結果を表1に示す。
【0026】
【表1】
【0027】(剥離強度の評価)上記各例で得られたラ
ベルを接着したボトルを、15mm×70mmの大きさ
に切り出し、剥離速度300mm/分で180°のピー
ル強度を測定した。
【0028】(ガスバリヤー性の評価)上記各例で得ら
れたラベルを接着したボトルを窒素置換後密封し、22
℃60%RHの条件で30日間保管後、ボトル内の酸素
濃度を測定した。また、ラベルを接着しないボトルも同
様に、窒素置換後密封し、22℃60%RHの条件で3
0日間保管後、ボトル内の酸素濃度を測定した。
【0029】(比重分離・分別性の評価)上記各例で得
られたラベルを接着したボトルを、10mm×10mm
の大きさに切り出し、ラベルを剥離した後、ラベルとボ
トルの各切片を、比重1.0g/cmの比重分離・分
別液(蒸留水)に浸漬し、ボトルとラベルの浮上、沈殿
の状態を確認した。
【0030】上記表1によれば、ラベルの剥離強度を
0.9乃至14.7N/15mm幅として接着層を介し
てボトルに装着することにより、極めて簡単な構成によ
ってリサイクル時に容易に剥がせ、保管時、輸送時には
剥がれることが無いプラスチック容器を得られることが
判る。また、ラベルの酸素透過度を10cc/m/d
ay/atm(22℃60%RH)以下とすることによ
り、ボトル内の残存酸素量が少なく、即ち、外部からの
酸素の侵入、或いは内部からの炭酸ガスの排出が防止さ
れ、内容物の変質が防止されることが判る。さらに、ラ
ベルの比重a、容器の比重b、比重分別液の比重cとし
た時に、それぞれの比重がa<c<b、或いはb<c<
aの関係とすることにより、容易に比重分離液によって
ラベルが分離・分別できることが判る。
【0031】
【発明の効果】本発明のプラスチック容器によれば、簡
単な構成によってガスバリヤー性を付与され、外部から
の酸素による内容物の変質、内容物が炭酸ガスを含有す
る場合は上記炭酸ガスの外部への排出による変質を防止
することができると共に、使用済み後のプラスチック容
器のリサイクルを容易に可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプラスチック容器(ボトル)の一例を
示す正面図である。
【図2】本発明のプラスチック容器に装着するラベルの
模式断面図である。
【図3】本発明のプラスチック容器に装着するラベルの
模式断面図である。
【図4】本発明のプラスチック容器に装着するラベルの
模式断面図である。
【符号の説明】
1 ボトル 2 ラベル 11 接着層 12 比重調整層 13 ガスバリヤー層 14 表面保護層 15 酸素吸収層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E062 AA03 AA09 AA10 AB01 AB02 AC02 AC08 DA02 DA07 3E067 AA03 AA04 AB01 AB26 AB28 AB81 BA03A BA21A BB14A BB18A BB24A BB25A BC03A CA01 CA06 EE04 FA01 GD08

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスバリヤー性を有し、剥離強度が0.
    9N/15mm幅乃至14.7N/15mm幅のラベル
    を、接着層を介して装着したことを特徴とするプラスチ
    ック容器。
  2. 【請求項2】 ラベルの酸素透過度が10cc/m
    day/atm(22℃60%RH)以下である請求項
    1記載のプラスチック容器。
  3. 【請求項3】 ラベルの比重をa、容器の比重をb、比
    重分別液の比重をcとした時に、それぞれの比重がa<
    c<bである請求項1乃至2の何れかのプラスチック容
    器。
  4. 【請求項4】 ラベルの比重をa、容器の比重をb、比
    重分別液の比重をcとした時に、それぞれの比重がb<
    c<aである請求項1乃至2記載の何れかのプラスチッ
    ク容器。
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