JP2001275387A - ブラシレスモータ駆動制御用半導体集積回路およびブラシレスモータ駆動制御装置 - Google Patents

ブラシレスモータ駆動制御用半導体集積回路およびブラシレスモータ駆動制御装置

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JP2001275387A
JP2001275387A JP2000090037A JP2000090037A JP2001275387A JP 2001275387 A JP2001275387 A JP 2001275387A JP 2000090037 A JP2000090037 A JP 2000090037A JP 2000090037 A JP2000090037 A JP 2000090037A JP 2001275387 A JP2001275387 A JP 2001275387A
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邦夫 関
Toshiyuki Tsunoda
寿之 角田
Yasuhiko Konoue
康彦 鴻上
Kunihiro Kawachi
邦浩 河内
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    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P6/00Arrangements for controlling synchronous motors or other dynamo-electric motors using electronic commutation dependent on the rotor position; Electronic commutators therefor
    • H02P6/20Arrangements for starting
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  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ステータに対するロータの位置を少ない誤差
で正確に検出して通電を開始する界磁コイルを決定して
制御することでモータ起動時の逆回転を防止することが
可能なブラシレスモータの駆動制御技術を提供する。 【解決手段】 ブラシレスモータの各相の界磁コイルへ
ロータが反応しない短いパルス電流を順方向と逆方向に
順次流し、上記パルス電流により非通電相の界磁コイル
に誘起される電圧を検出して上記順方向のパルス電流と
上記逆方向のパルス電流によりそれぞれ生じた誘起電圧
を合成し、上記合成回路による合成結果の極性を判定し
て記憶し、複数の通電相に関わる極性判定結果に基づい
て通電開始相を決定するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブラシレスモータ
の駆動制御技術さらにはモータの回転開始時における通
電開始相の決定方式に適用して有効な技術に関するもの
であって、たとえばHDD(ハード・ディスク・ドライ
ブ)装置のようなディスク型記憶媒体を回転駆動するス
ピンドルモータの駆動制御装置に利用して有効な技術に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】ハードディスク装置では、磁気ディスク
に対する情報の書込/読み取りをできるだけ高速で行な
うこと、つまりアクセスの高速化に対する要求が強い
が、このためには、スピンドルモータの高速化が必要と
なる。これに加えて、駆動制御装置の小形化と低消費電
力化および低コスト化に対する要求も強い。従来ハード
ディスク装置では一般に、スピンドルモータにブラシレ
スの直流多相モータを用い、磁気ディスクを高速で回転
させ、この回転している磁気ディスクにリード/ライト
用の磁気ヘッドを接触あるいは接近させながら情報の書
込または読み取りを行なっている。
【0003】また、従来より、ブラシレスモータには、
ホール素子を用いてロータとステータとの位置関係を検
出し、検出された位置関係から通電を開始する界磁コイ
ル相を決定することでモータの逆転を防止するようにし
たモータの駆動制御方式がある。ホール素子を用いたロ
ータ位置検出器をモータに設けると小型化が困難になる
ため、ハードディスク装置ではセンサレスのモータが多
用されるようになって来ている。しかしながら、このよ
うなセンサレスモータを用いて磁気ディスクを回転駆動
すると、回転を開始する際に、1/2の確率でロータが
一瞬逆転するおそれがある。
【0004】一方、近年、ハードディスク装置では記憶
密度が非常に高くなっており、これに伴って磁気ディス
クのリード/ライトを行なう磁気ヘッドも非常に小型化
されてきている。従って、このように磁気ヘッドが小型
化されたハードディスク装置においては、ロータが一瞬
でも逆転されると、磁気ヘッドに致命的なダメージを与
えかねないという課題がある。 かかる課題を解決する
ため、ステータの界磁コイルに、ロータが反応しない程
度の短いパルス電流をそれぞれ流して最高振幅値を発生
する界磁コイル、すなわちロータの磁石の磁界とコイル
の発生磁界の向きが重なって磁気飽和を起こし最も電流
が流れ易くなる相を、通電を開始する相として決定する
ようにした制御方式が提案されている(特許第2547
778号)。
【0005】また、ステータの界磁コイルにパルス電流
を流し次に向きを変えてパルス電流を流し、電流を流し
た界磁コイルに着目してその電流立上がり時定数の差異
を検出しその検出結果に基づいてロータの位置を判定し
て通電を開始する相を決定する。つまり、界磁コイルに
パルス電流を流したときに、界磁コイルとロータの磁石
の磁界の向きが同一か逆か(磁気飽和しているか否か)
で界磁コイルのインダクタンスが変化する現象を利用し
てインダクタンスの差異を検出しその検出結果に基づい
てロータの位置を判定して通電を開始する相を決定する
ようにした制御方式も提案されている(特公平8−16
2539号公報)。
【0006】なお、上記発明の他に、モータ起動時の励
磁信号の周波数よりも高い周波数の診断信号を、単一巻
線又は2以上の直列接続の巻線に印加すると同時に、そ
の直列接続のいずれかの巻線に生じる誘導電圧を検出す
ることにより、ロータの停止位置を特定するようにした
発明も提案されている(特開平7−274585号公
報)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た技術には、次のような問題のあることが本発明者らに
よって明らかとされた。
【0008】すなわち、パルス電流を流して最高振幅値
を検出して通電開始相を決定する制御方式では、最高振
幅値がステータの界磁コイル間の巻線ばらつきに依存し
ているため、製造上回避困難な僅かな巻線ばらつきによ
って検出誤差が発生してしまう。また、電流立上がり時
定数の差異に基づいてロータの位置を検出して通電を開
始する相を決定する制御方式では、磁気飽和現象を利用
しているので、かなり大きな電流を流さないと時定数に
差異が生じないためロータが反応しない小さな電流で時
定数の差を検出することが困難であるとともに、電流の
向きに応じて時定数の大小関係が反転するポイントと磁
気飽和ポイントとが一致していないため判定結果に誤差
が生じ易いという不具合がある。
【0009】本発明の目的は、ステータに対するロータ
の位置を少ない誤差で正確に検出して通電を開始する界
磁コイルを決定して制御することでモータ起動時の逆回
転を防止することが可能なブラシレスモータの駆動制御
技術を提供することにある。
【0010】本発明の前記ならびにそのほかの目的と特
徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになる
であろう。
【0011】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。
【0012】すなわち、モータの各相の界磁コイルへロ
ータが反応しない短いパルス電流を順方向および逆方向
に順次流し、上記パルス電流により非通電相の界磁コイ
ルに誘起される電圧を検出して上記順方向のパルス電流
と上記逆方向のパルス電流によりそれぞれ生じた誘起電
圧を合成し、上記合成回路による合成結果の極性を判定
して記憶し、複数の通電相に関わる極性判定結果に基づ
いて通電開始相を決定するようにしたものである。
【0013】具体的には、複数の界磁コイルを備えたブ
ラシレスモータの各相の界磁コイルに流す電流を切り替
えることでモータを回転駆動するブラシレスモータ駆動
制御用半導体集積回路において、上記モータの各相の界
磁コイルに流す電流を生成する相電流出力回路と、上記
モータの各相の界磁コイルへロータが反応しない短いパ
ルス電流を順方向および逆方向に順次流すよう上記相電
流出力回路を制御する相切替制御回路と、上記パルス電
流により非通電相の界磁コイルに誘起される電圧を検出
する誘起電圧検出回路と、上記順方向のパルス電流によ
り生じた誘起電圧と上記逆方向のパルス電流により生じ
た誘起電圧を合成する合成回路と、上記合成回路による
合成結果の極性を判定する極性判定回路と、上記極性判
定回路で判定された結果を記憶する記憶回路とを備え、
上記相切替制御回路は上記記憶回路に記憶された複数の
通電相に関わる極性判定結果に基づいて設定された通電
開始情報に従ったいずれかの相へ電流を流してモータを
起動するようにした。
【0014】上記した手段によれば、ブラシレスモータ
のいずれかの界磁コイルに流した順方向のパルス電流に
より生じた誘起電圧と上記逆方向のパルス電流により生
じた誘起電圧とからステータに対するロータの位置を検
出するため、ロータの位置を少ない誤差で正確に検出し
て通電を開始する界磁コイルを決定して制御することで
モータ起動時の逆回転を防止することができる。
【0015】望ましくは、上記記憶回路に記憶された複
数の通電相に関わる極性判定結果に基づいて上記モータ
への通電を開始する相を判別する判別回路を設ける。こ
れにより、自ら通電を開始する相を決定して短時間でブ
ラシレスモータを起動させることができる駆動制御装置
を実現できる。
【0016】さらに望ましくは、上記相切替制御回路、
上記誘起電圧検出回路、上記合成回路、上記極性判定回
路および上記記憶回路を所定のタイミングで動作させる
制御信号をクロック信号に基づいて生成するタイミング
生成回路を設ける。これによって、外部で制御信号を形
成して入力することなく単にクロック信号を与えるだけ
で自ら通電を開始する相を決定して短時間でブラシレス
モータを起動させることができる駆動制御装置を実現で
きる。
【0017】また、非通電相の逆起電圧のゼロクロス位
置を検出する逆起電圧検出回路を備え、上記相切替制御
回路は上記モータ起動後に前記逆起電圧検出回路の検出
信号に基づいて通電相の切り替えを行ない、上記相電流
出力回路は上記モータの各相の界磁コイルに通電開始相
の検出のために流す上記パルス電流よりも大きな電流を
出力するように構成する。これにより、短時間でモータ
を起動させた後逆起電圧による加速運転が可能な駆動制
御装置を実現できる。
【0018】さらに、第2の発明では、複数の界磁コイ
ルを備えたブラシレスモータの各相の界磁コイルに流す
電流を生成する相電流出力回路と、上記相電流出力回路
により生成され上記モータの各相の界磁コイルに流す電
流を出力する端子と、上記モータの各相の界磁コイルへ
ロータが反応しない短いパルス電流を順方向と逆方向に
順次流す相切替制御回路と、上記パルス電流により非通
電相の界磁コイルに誘起される電圧を検出する誘起電圧
検出回路と、上記順方向のパルス電流により生じた誘起
電圧を積分しさらに上記逆方向のパルス電流により生じ
た誘起電圧を積分する積分回路と、上記積分回路による
積分結果の極性を判定する極性判定回路と、上記極性判
定回路で判定された結果を記憶する記憶回路と、上記記
憶回路に記憶された複数の通電相に関わる極性判定結果
に基づいて上記モータへの通電を開始する相を判別する
判別回路とが1つの半導体チップ上に形成され、上記相
切替制御回路は上記記憶回路に記憶された複数の通電相
に関わる極性判定結果に基づいて設定された通電開始情
報に従ったいずれかの相へ電流を流してモータを起動す
るようにした。
【0019】上記した手段によれば、ブラシレスモータ
のいずれかの界磁コイルに流した順方向のパルス電流に
より生じた誘起電圧と上記逆方向のパルス電流により生
じた誘起電圧とからステータに対するロータの位置を検
出するため、ロータの位置を少ない誤差で正確に検出し
て通電を開始する界磁コイルを決定して制御することで
モータ起動時の逆回転を防止することが可能な半導体集
積回路化されたコンパクトなブラシレスモータ駆動制御
装置を実現できる。
【0020】望ましくは、上記積分回路を構成する容量
素子を、上記半導体基板に設けられた外部端子に外付け
素子として接続する。これにより、非通電相の誘起電圧
を検出する誘起電圧検出回路における検出電圧のノイズ
を抑え、精度の高い判定が行なえるようになる。
【0021】また、上記半導体チップ上に、上記選択通
電回路、上記誘起電圧検出回路、上記積分回路、上記極
性判定回路、上記記憶回路および上記判別回路を所定の
タイミングで動作させる制御信号をクロック信号に基づ
いて生成するタイミング生成回路をさらに設ける。これ
によって、単にクロック信号を与えるだけで自ら通電を
開始する相を決定して短時間でブラシレスモータを起動
させることができる駆動制御装置を実現できる。
【0022】さらに望ましくは、非通電相の逆起電圧の
ゼロクロス位置を検出する逆起電圧検出回路を備え、上
記相切替制御回路は上記モータ起動後に前記逆起電圧検
出回路の検出信号に基づいて通電相の切り替えを行な
い、上記相電流出力回路は上記モータの各相の界磁コイ
ルに通電開始相の検出のために流す上記パルス電流より
も大きな電流を上記モータ起動後に出力するように構成
する。これにより、短時間でモータを起動させた後、逆
起電圧による加速運転が可能な駆動制御装置を実現でき
る。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施態様
を、図面を参照しながら説明する。
【0024】本発明の具体的な実施形態について説明す
る前に、本発明によるロータ位置検出方式の原理を、図
1〜図3を用いて説明する。図1〜図3は、3相式多相
ブラシレスモータにおけるロータの磁石MGとステータ
の界磁コイルLとの位置関係を、3×n(nは正の整
数)個ある界磁コイルのうちいずれか3つの界磁コイル
Lu,Lv,Lwと磁石MGとの関係を模式的に示すも
のである。また、PIOは上記界磁コイルLu,Lv,
Lwに電流を流す相電流出力回路で、この相電流出力回
路によって、いずれか2つの界磁コイルに流す合計6種
類の電流(向きの異なる電流を含む)が所定の順序で出
力されることで、ロータが回転駆動される。なお、図1
〜図3では、ロータの磁石MGとステータの界磁コイル
Lu,Lv,Lwが直線的に並んで示されているが、実
際のモータでは同心円に沿うようにそれぞれ配置され
る。
【0025】図1(a)はロータの磁石MGのS極とN
極の境界がステータの界磁コイルLvの中心と一致して
停止している状態を示す。この状態で、界磁コイルLw
が接続されている相電流出力端子wから界磁コイルLu
が接続されている相電流出力端子uへ向かってパルス電
流Iwを流すと、界磁コイルLuで発生する磁力線DM
uの向きとロータの磁石の磁力線DMr1の向きとがほぼ
一致するとともに、界磁コイルLwで発生する磁力線D
Mwの向きとロータの磁石の磁力線DMr2の向きとがほ
ぼ一致しかつ界磁コイルLuの磁力線DMuの向きと界
磁コイルLwの磁力線DMwの向きは逆になる。そし
て、磁石MGのS極とN極の境界がステータの界磁コイ
ルLvの中心と一致しているため、界磁コイルLuから
Lvへ漏れる磁束と界磁コイルLwからLvへ漏れる磁
束とは同一の大きさで逆向きであるので互いに打ち消し
合って界磁コイルLvに誘起される電圧はゼロとなる。
【0026】一方、この状態で、界磁コイルLu,Lw
に流す電流の向きを変え、図1(b)のように、相電流
出力端子uからwへ向かってパルス電流Iuを流すと、
界磁コイルで発生する磁力線の向きとロータの磁石の磁
力線の向きとが逆になるため、界磁コイルLu,Lwの
磁束密度は小さくなり界磁コイルLvへの漏れ磁束も小
さくなるが、漏れる磁束は同一の大きさで逆向きである
ので互いに打ち消し合って界磁コイルLvに誘起される
電圧はゼロである。
【0027】次に、図2(a)のように、ロータの磁石
MGのS極とN極の境界がステータの界磁コイルLvの
中心よりも若干界磁コイルLwに寄った位置に停止して
いる状態について説明する。この状態では、界磁コイル
Luの正面にロータの磁石MGのN極が対向しているた
め、ロータの磁石MGから出て界磁コイルLuを通過す
る磁束の密度の方がロータの磁石MGから出て界磁コイ
ルLwを通過する磁束の密度よりも大きくなる。そのた
め、相電流出力端子wから相電流出力端子uへ向かって
パルス電流Iwを流すと、界磁コイルLuからLvへ漏
れる磁束ML1の方が界磁コイルLwからLvへ漏れる磁
束ML2よりも大きくなり、界磁コイルLvに漏れ磁束の
差に応じた電圧が誘起される。
【0028】一方、図2(a)と同様に、ロータの磁石
MGのS極とN極の境界がステータの界磁コイルLvの
中心よりも若干界磁コイルLwに寄った位置に停止して
いる状態で電流の向きを変え、図2(b)のように相電
流出力端子uから相電流出力端子wへ向かってパルス電
流Iuを流す。すると、図2(a)と同様にロータの磁
石MGから出て界磁コイルLuを通過する磁束の密度の
方がロータの磁石MGから出て界磁コイルLwを通過す
る磁束の密度よりも大きいため、界磁コイルLuからL
vへ漏れる磁束ML1の方が界磁コイルLwからLvへ漏
れる磁束ML2よりも大きいが磁力線の向きが逆になるの
で、漏れ磁束の差に応じて界磁コイルLvに誘起される
電圧の極性は異なることとなる。
【0029】しかも、上記の場合、界磁コイルLu,L
vで発生する磁力線の向きとロータの磁石MGの磁力線
の向きとが同じになるように電流を流す図2(a)の方
が、界磁コイルLu,Lvで発生する磁力線の向きとロ
ータの磁石MGの磁力線の向きとが逆になるように電流
を流す図2(b)よりも、界磁コイルLvに誘起される
電圧は大きくなる。従って、界磁コイルLu,Lwに流
す電流の向きを変え、界磁コイルLvに誘起される電圧
を検出し比較することで界磁コイルLvとLwのいずれ
に対してロータの磁石の極が近いかまたその極がS極か
N極かを判定することができる。
【0030】図3(a)には、ロータの磁石MGのS極
とN極の境界がステータの界磁コイルLvの中心よりも
若干界磁コイルLuに寄った位置に停止している状態を
示す。この状態では、界磁コイルLwの正面にロータの
磁石MGのS極が対向しているため、ロータの磁石MG
から出て界磁コイルLwを通過する磁束の密度の方がロ
ータの磁石MGから出て界磁コイルLuを通過する磁束
の密度よりも大きくなる。そのため、相電流出力端子w
から相電流出力端子uへ向かってパルス電流Iwを流す
と、界磁コイルLwからLvへ漏れる磁束ML2方が界磁
コイルLuからLvへ漏れる磁束ML1よりも大きくな
り、界磁コイルLvに漏れ磁束の差に応じた電圧が誘起
される。また、電流の向きを変え、図3(b)のように
相電流出力端子uから相電流出力端子wへ向かってパル
ス電流Iuを流すと、界磁コイルLwからLvへ漏れる
磁束ML2の方が界磁コイルLuからLvへ漏れる磁束M
L1よりも大きいが、磁力線の向きが図3(a)とは逆に
なるので、漏れ磁束の差に応じて界磁コイルLvに誘起
される電圧の極性は異なることとなる。
【0031】しかも、上記図2(a),(b)の場合と
同様に、界磁コイルLu,Lvで発生する磁力線の向き
とロータの磁石MGの磁力線の向きとが同じになるよう
に電流を流す図3(a)の方が、界磁コイルLu,Lv
で発生する磁力線の向きとロータの磁石MGの磁力線の
向きとが逆になるように電流を流す図3(b)よりも、
界磁コイルLvに誘起される電圧は大きくなる。従っ
て、この場合にも界磁コイルLu,Lwに流す電流の向
きを変え、界磁コイルLvに誘起される電圧を検出し比
較することで界磁コイルLvとLwのいずれに対してロ
ータの磁石の極が近いかまたその極がS極かN極かを判
定することができる。なお、このとき検出される大きい
方の漏洩磁束の極性は図2の場合に検出される極性とは
逆極性である。
【0032】図4(A)に、本発明者らが行なった実験
結果を示す。縦軸は検出電圧、横軸はステータに対する
ロータの位置を電気角で表わしている。例えば、ロータ
の極の数が12極のモータでは、機械角の60度が電気
角の360度に相当する。同図は、界磁コイルLu,L
wに流す電流の向きを変え、界磁コイルLvに誘起され
る電圧を測定した結果を示したものである。
【0033】図4(a)において、実線Aは界磁コイル
LwからLuへ向かって電流を流したときに界磁コイル
Lvに誘起された電圧をプロットしたもの、破線Bは界
磁コイルLuからLwへ向かって電流を流したときに界
磁コイルLvに誘起された電圧をプロットしたものであ
る。図より、いずれの曲線(A,B)もゼロクロスポイ
ントの一方が明確でない、つまり一方向の電流を流した
ときに検出された誘起電圧からロータとステータの位置
関係を一義的に決定するのが困難であることが分かる。
従って、いずれか一方向の電流による誘起電圧からロー
タ位置の判定を行なうと誤差が生じるおそれがある。と
ころが、本発明者らは、上記2つの曲線を合成してみた
ところ、図4(b)に破線Cで示すように、ゼロクロス
ポイントが明確になり、精度の高いロータ位置判定が可
能になることを見出した。
【0034】そこで、本発明では、2つの界磁コイルに
流す電流の向きを変えてパルス電流を流しそれぞれの電
流によって非通電相の界磁コイルに誘起される電圧をサ
ンプリング&ホールドして合成(加算)、あるいはそれ
ぞれの誘起電圧を積分して加算し、その結果に基づいて
判定を行ない通電開始相を決定する回路をブラシレスモ
ータの駆動回路に設けることを着想した。
【0035】図5は、3相モータに関して各界磁コイル
Lu,Lv,Lwで検出された誘起電圧Eu,Ev,E
wの正負の判定結果と非通電相への漏洩磁束との関係、
およびモータ静止中における非通電相への漏洩磁束と各
界磁コイルLu,Lv,LwのトルクTu,Tv,Tw
すなわち逆起電圧との関係を示す。
【0036】例えば、検出された誘起電圧Eu,Ev,
Ewの正負の判定結果が「+,+,−」のときは、モー
タ起動時に先ずu相すなわち界磁コイルLuからLvへ
向かって電流を流してやれば、最大のトルクを得ること
ができる。また、図5より、誘起電圧の極性が反転する
位置と漏洩磁束密度が最大になる位置がほぼ一致してい
るので、判定があいまいになることはないことが分か
る。しかも、漏洩磁束はコイルの磁束密度に比例するの
で、誘起電圧の検出の際に必ずしもコイルを磁気飽和さ
せる必要がないため、従来の制御方式の一つである電流
立上がり時定数の差異に基づいてロータの位置を検出し
て通電を開始する相を決定する方式に比べて小さなパル
ス電流を流すことで判定が可能になる。
【0037】表1に合成された誘起電圧Eu,Ev,E
wの正負の判定結果と通電開始相との関係を示す。上記
極性判定結果が得られたなら表1に従って通電開始相を
決定してやることによって、ロータの位置に関わらずモ
ータを最短時間で正して回転方向へ起動させることがで
きる。なお、正常に検出が行なわれた場合に誘起電圧E
u,Ev,Ewの正負の判定結果が全て「+」あるいは
全て「−」となることはありえないので、そのような判
定結果が得られた場合には、誤検出とみなして再度検出
をやり直すようにすれば良い。
【0038】
【表1】
【0039】ところで、実際のモータでは、ロータとス
テータとが図1(a),(b)のような位置関係にある
場合すなわち界磁コイルLvの中心とロータのS極とN
極の境界が一致している場合にも、界磁コイルLuとL
wに電流を流したときに、巻線のばらつき等によってい
ずれか一方の界磁コイルからLvに漏れる磁束の方が大
きくなり、界磁コイルLvに漏れ磁束の差に比例した電
圧が誘起される。しかるに、このとき、界磁コイルで発
生する磁力線の向きとロータの磁石の磁力線の向きとが
同じになるように電流を流す図1(a)と、界磁コイル
で発生する磁力線の向きとロータの磁石の磁力線の向き
とが逆になるように電流を流す図1(b)とでは、巻線
のばらつきに起因して界磁コイルLvに誘起される電圧
の極性は逆であり、それぞれの誘起電圧を加算すると打
ち消しあってゼロとなる。
【0040】図6は、本発明をハードディスク記憶装置
に用いられるモータドライバ装置における通電開始相検
出回路に適用した場合の第1の実施例を示す。
【0041】図6において、11は三相ブラシレスモー
タの界磁コイルLu,Lv,Lwに電流を流す相電流出
力回路(PIO)、12は該相電流出力回路11に対し
て通電する相の選択信号を供給する相切替制御回路、1
3は相電流出力回路11の出力端子u,v,wに接続さ
れ誘起電圧を検出する誘起電圧検出回路、14a,14
bは界磁コイルに順方向電流を流したときと逆方向電流
を流したときに相電流出力回路13により検出された誘
起電圧をそれぞれサンプリングしてホールドするサンプ
ル・ホールド回路、15はサンプル・ホールド回路14
a,14bにホールドされた電圧を加算する加算回路で
ある。
【0042】また、16は加算回路15における加算結
果の極性すなわち加算された電圧が正か負かを判定する
極性判定回路、17a,17b,17cはそれぞれの界
磁コイルに電流を流したときに得られた極性判定結果を
記憶するデータラッチ回路、18はデータラッチ回路1
7a,17b,17cに記憶されている判定結果に基づ
いてロータの位置すなわち最初に電流を流す相を判別す
る判別回路、19はクロック信号CLKに基づいて上記
各回路ブロック11〜18に対する制御信号を生成する
タイミング生成回路である。
【0043】タイミング生成回路19から相切替制御回
路12に対しては相選択切替えタイミング信号T.CL
Kおよびロータ位置検出動作のオン・オフ信号STR
が、誘起電圧検出回路13に対してはオン・オフ信号S
NSが、サンプル・ホールド回路14a,14bにはサ
ンプリング・タイミング信号SPRが、加算回路15に
対しては演算タイミング信号ADDおよびリセット信号
RSTが、データラッチ回路17a,17b,17cに
対してはラッチタイミング信号LTA〜LTCが、そし
て判別回路18に対しては判定タイミング信号JDG
が、それぞれ供給され、回路ブロック11〜18はタイ
ミング生成回路19からのこれらの制御信号に従ってシ
ーケンシャルに動作される。
【0044】相切替制御回路12は、上記タイミング生
成回路19からのオン・オフ信号STRが有効レベルを
示しているときには、ロータ位置検出のため上記相電流
出力回路(PIO)11に対して微小パルスの電流を流
すように制御信号を送る。そして、上記相電流出力回路
(PIO)11は、相切替制御回路12からの相選択制
御信号に従って、界磁コイルLu,Lv,Lwのうちい
ずれか2つに順方向または逆方向の微小電流パルスを流
す。一方、相切替制御回路12に判別回路18から通電
を開始する相を示す相選択設定信号COMMSTが供給
されると、上記相電流出力回路(PIO)11に対して
設定された通電開始相からモータを回転駆動できるよう
なパルスの電流を流すように制御信号を送る。このとき
には、上記タイミング生成回路19からのオン・オフ信
号STRは有効レベルとされる。
【0045】上記誘起電圧検出回路13には、タイミン
グ生成回路19からロータ位置検出動作のオン・オフ信
号SNSが、また相切替制御回路12からいずれの相を
選択しているか示す信号が入力されており、これらの信
号に基づいて非通電相のコイルに誘起される電圧を増幅
する。上記誘起電圧検出回路13は、例えば回路がMO
SFETで構成される場合には、相電流出力回路11の
出力端子u,v,wのうち電流が流されていない非通電
相の電圧を選択するスイッチ(セレクタ)と選択された
電圧を増幅する増幅回路とから、回路がバイポーラ・ト
ランジスタで構成される場合には相電流出力回路11の
各出力端子u,v,wの電圧が一方の入力端子に印加さ
れ、他方の入力端子に各界磁コイルの共通接続ノードN
0の電位が印加された3個の差動増幅回路などから構成
することができる。誘起電圧検出回路13が3個の差動
増幅回路で構成された場合、それらの差動増幅回路のう
ちのいずれか1つの電流源が相選択制御信号に従ってオ
ンされて増幅動作するように構成すればよい。
【0046】加算回路15は、オペアンプを用いたアナ
ログ加算器でも良いし、ディジタル加算回路であっても
良い。ディジタル加算回路の場合には、サンプル・ホー
ルド回路14a,14bの次段にA/D変換回路を設け
てやればよい。極性判定回路16も加算回路15に応じ
てアナログ回路またはディジタル回路とされる。なお、
ディジタル回路の場合には、減算回路により極性判定回
路16を構成することができる。また、サンプル・ホー
ルド回路14a,14bの代わりにレジスタを使用し、
その前段にA/D変換回路を設けて検出された誘起電圧
をA/D変換してディジタル値としてレジスタに保持す
るようにしても良い。
【0047】さらに、上記実施例では、極性判定結果か
ら通電開始相を判別する判別回路18が誘起電圧検出回
路13等と一緒に設けられているが、例えば極性判定結
果を記憶する記憶回路17a〜17cに記憶された情報
をマイクロコンピュータに渡してマイクロコンピュータ
が通電を開始する相を決定して相切替制御回路12に設
定するように構成することも可能である。
【0048】図7は、本発明をハードディスク記憶装置
に用いられるモータドライバ装置における通電開始相検
出回路に適用した場合の第2の実施例を示す。
【0049】この実施例は、図6の実施例におけるサン
プル・ホールド回路14a,14bおよび加算回路15
の代わりに積分回路20を設けたものである。この積分
回路20は、例えば容量と抵抗とからなるCR積分回路
あるいはオペアンプと該オペアンプの出力端子と反転入
力端子との間に接続された容量とを含む公知の積分回路
により構成することができる。
【0050】この実施例では、タイミング生成回路19
からの制御信号により、最初に界磁コイルにパルス電流
を流したときに誘起電圧検出回路13により非通電相か
ら検出された誘起電圧を積分し、次にこの積分結果を残
したまま電流の向きを変えて界磁コイルにパルス電流を
流したときに誘起電圧検出回路13により非通電相から
検出された誘起電圧を積分する。そして、積分回路を構
成する容量(以下、積分容量と称する)に残った電荷の
極性を極性判定回路16で判定し、この判定が終了する
と一旦積分容量をリセットしてから次の界磁コイルに移
ってパルス電流を流して検出した誘起電圧を積分するよ
うに制御される。
【0051】次に、図7の通電開始相検出回路の動作
を、図8のフローチャートを用いて説明する。図8に
は、相電流出力回路11と誘起電圧検出回路(13,2
0)の動作手順が、互いに関連する動作を対比させて示
されている。
【0052】タイミング生成回路19は、制御回路から
のイネーブル信号ENがロウレベルにアサートされるこ
とにより、ロータ位置検出のための制御信号の生成を開
始する。この動作が開始されると、先ず最初のステップ
S0で相電流出力回路11の全相が開放すなわち全ての
相の電流が出力されないハイインピーダンス状態にて、
積分回路20の容量のリセットすなわち電荷のディスチ
ャージが行なわれる。次に、相電流出力回路11により
V相からW相に向かってパルス電流が流される。このパ
ルス電流はロータが反応しないような極めて短いパルス
である。そして、このとき非通電相であるU相の誘起電
圧が検出回路13により検出され、積分回路20でその
誘起電圧の積分が行なわれる(ステップS1)。
【0053】続いて、ステップS2で、相電流出力回路
11の全相が開放状態とされ、その間積分回路20で積
分された電圧はホールドされている。そして、次のステ
ップS3で、相電流出力回路11によりステップS1と
は逆向きの電流すなわちW相からV相に向かってパルス
電流が流される。このとき非通電相であるU相の誘起電
圧が検出回路13により検出され、積分回路20では前
回の積分結果を初期値としてU相の誘起電圧の積分が行
なわれる。これによって、積分容量には、V相からW相
に向かって電流が流されたときU相の誘起電圧の積分結
果とW相からV相に向かって電流が流されたときのU相
の誘起電圧の積分結果との足し算が行なわれる。しかし
て、V相からW相に向かって電流が流されたときとW相
からV相に向かって電流が流されたときのU相の誘起電
圧は極性が逆になるので、積分容量には先の誘起電圧の
方が大きかった場合には正の電荷が、また後の誘起電圧
の方が大きかった場合には負の電荷が残ることになる。
【0054】次のステップS4では、積分容量に残って
いる電荷の極性が極性判定回路16で判定され、その判
定結果UDATAが1番目のデータラッチ回路17aに
記憶される。また、相電流出力回路11の全相が開放状
態とされ、積分回路20では積分容量に保持されている
電荷のリセットが行なわれる。それから、ステップS5
で、相電流出力回路11によりW相からU相に向かって
パルス電流が流される。そして、このとき非通電相であ
るV相の誘起電圧が検出回路13により検出され、積分
回路20でその誘起電圧の積分が行なわれる。
【0055】続いて、ステップS6で、積分回路20を
ホールド状態にして相電流出力回路11の全相が開放状
態とされる。そして、次のステップS7で、相電流出力
回路11によりステップS5とは逆向きの電流すなわち
U相からW相に向かってパルス電流が流され、非通電相
であるV相の誘起電圧が検出回路13により検出され、
積分回路20で前回の積分結果を初期値としてV相の誘
起電圧の積分が行なわれる。
【0056】その後、ステップS8で、2度の積分の結
果、積分容量に残っている電荷の極性が極性判定回路1
6で判定され、その判定結果VDATAが2番目のデー
タラッチ回路17bに記憶される。また、相電流出力回
路11の全相が開放状態とされ、積分回路20では積分
容量に保持されている電荷のリセットが行なわれる。
【0057】それから、ステップS9〜S11では、上
記ステップS5〜S7と同様にして先ず相電流出力回路
11によりU相からV相に向かってパルス電流が流され
て、非通電相であるW相の誘起電圧が検出回路13によ
り検出され、積分回路20でその誘起電圧の積分が行な
われ、続いて、上記とは逆向きの電流すなわちU相から
V相に向かってパルス電流が流され、非通電相であるW
相の誘起電圧が検出回路13により検出され、積分回路
20でW相の誘起電圧の積分が行なわれる。
【0058】そして、次のステップS12では、積分回
路20での2度の積分の結果、積分容量に残っている電
荷の極性が極性判定回路16で判定され、その判定結果
WDATAが3番目のデータラッチ回路17cに記憶さ
れる。また、相電流出力回路11の全相が開放状態とさ
れ、積分回路20では積分容量に保持されている電荷の
リセットが行なわれる。
【0059】その後、ステップS13では、上記ステッ
プS3,S7,S11でそれぞれデータラッチ回路17
a,17b,17cに記憶された判定結果UDATA,
VDATA,WDATAに基づいて判別回路18におい
てロータがどの位置にあるかの判別が行なわれる。具体
的には、データラッチ回路17a,17b,17cに記
憶されている極性が正か負かを示す3個の情報に基づい
て、表1に従った判別を行ないロータの位置を判別し、
そのロータ位置から通電を開始する相を決定し、相切替
制御回路12に対して相選択タイミング信号COMMS
Tを送って通電開始相の初期設定を行なうこととなる。
【0060】なお、上記ステップS13での判定の際
に、データラッチ回路17a,17b,17cに記憶さ
れている判定結果(極性の正負)が全て「+」あるいは
全て「−」となることはありえないので、そのような判
定結果が得られた場合には、誤検出とみなしてステップ
S0へ戻って再度検出をやり直す。実施例の通電開始相
検出回路は、例えば3.5kHzのような周波数のクロ
ックCLKに同期して動作することで、上記ステップS
0〜13を2msec(ミリ秒)のような短い時間内に
終了することができるので、再度検出を行なったとして
も数10msecかけて行なうモータの始動時間にはほ
とんど影響がない。
【0061】図9には、上記手順に従って各相に順次パ
ルス電流を流して非通電相の誘起電圧を検出してロータ
位置を判定する際のタイミングチャートが示されてい
る。図9において、U,V,Wは相電流出力回路11の
各相の出力電圧、Iu,Iv,Iwは各界磁コイルL
u,Lv,Lwに流れる電流、SNSは積分回路20に
対する積分動作のオン・オフ制御信号、RSTは積分容
量の電荷をディスチャージさせるためのリセット信号、
LTA,LTB,LTCはデータラッチ回路17a,1
7b,17cに対するラッチタイミングを与える信号、
JDGは判別回路18に対する判定タイミングを与える
信号、COMMSTは判別回路18がその判別結果に基
づいて相切替制御回路12に対する相選択の初期設定を
行なうタイミング信号である。なお、図9におけるクロ
ックサイクルT0〜T13はそれぞれ図8のフローチャ
ートにおけるステップS0〜S13に対応している。
【0062】図10は、本発明に係る通電開始相検出回
路を、ハードディスク記憶装置に用いられるモータドラ
イバ装置に適用した場合のシステム構成例を示す。特に
制限されるものでないが、図10において破線210で
囲まれた範囲内にある回路ブロックおよび回路素子は、
単結晶シリコンチップのような1個の半導体基板上にお
いて構成される。
【0063】図10において、図7と同一符号が付され
た回路は同一の機能もしくはその機能を含む回路であ
る。すなわち、11はハードディスク装置のディスクを
回転させるスピンドルモータの三相界磁コイルLu,L
v,Lwに順次選択的に電流を流す相電流出力回路、1
2は該相電流出力回路11に対して通電する相の選択信
号を供給する相切替制御回路、19はクロック信号CL
Kに基づいて上記各回路ブロック11〜18に対する制
御信号を生成するタイミング生成回路である。
【0064】この実施例では、図7(または図6)に示
されている回路ブロックのうち、相電流出力回路11の
出力端子u,v,wに接続され誘起電圧を検出する誘起
電圧検出回路13と、該相電流出力回路13により検出
された誘起電圧を積分する積分回路20(もしくはサン
プル・ホールド回路14a,14bと加算回路15)
と、積分結果(もしくは加算結果)の極性を判定する極
性判定回路16と、極性判定結果を記憶するデータラッ
チ回路17a,17b,17cと、該データラッチ回路
17a,17b,17cに記憶されている判定結果に基
づいてロータの位置すなわち最初に電流を流す相を判別
する判別回路18とは、通電開始相検出回路21として
1つのブロックで示されている。
【0065】なお、この実施例においては、通電開始相
検出回路21がチップに設けられた外部端子P1,P2
に接続され、この外部端子P1,P2には前記積分回路
の積分容量を構成するディスクリート部品からなる容量
Ciが外付け素子として接続されている。この積分容量
によって、非通電相の誘起電圧を検出する誘起電圧検出
回路13における検出電圧のノイズを抑え、精度の高い
判定が行なえるようになる。特に、本発明は、相電流出
力回路11がバイポーラ・トランジスタで構成されてい
る場合に有効である。相電流出力回路11がMOSFE
Tで構成されている場合よりもバイポーラ・トランジス
タで構成されている場合の方が、非通電相の誘起電圧に
のるノイズが大きいためである。
【0066】また、図10において、22は相電流出力
回路11の出力端子u,v,wの非通電相の電圧を監視
して逆起電圧のゼロクロス点を検出し相切替制御回路1
2に対して相切替えタイミングを与える逆起電圧検出回
路、23は逆起電圧検出回路22の出力信号に基づいて
相切替制御回路12に対して定速回転時に相の切替えタ
イミングを与えるために必要とされる発振信号を発生す
る電圧制御発振器(VCO)を含むPLL(フェーズ・
ロックド・ループ)回路、24はモータの回転停止時に
相電流出力回路11の電源スイッチQswをオフさせて
全ての界磁コイルを短絡状態にして誘導制動で強制的に
ブレーキをかけるためのブレーキ制御回路、25は相電
流出力回路11に流れる電流を検出してマイクロコンピ
ュータから送られてくる回転速度に関する指令信号SP
NCTLに従って、相電流出力回路11に対して電流を
増加させて回転速度を上げたり、電流を減少させて回転
速度を下げたりする制御を行なう。
【0067】上記PLL回路22はチップに設けられた
外部端子P3,P4,P5に接続され、この外部端子P
3〜P5にはPLLのループフィルタを構成する容量C
0,C1や抵抗R1およびVCOの発振周波数を決定す
る容量C2と抵抗R2が外付け素子として接続されてい
る。また、特に制限されないが、モータドライバICの
チップ上には、チップの温度を検出して回路の動作を停
止させるための保護回路26や回路を構成するMOSF
ETを充分に駆動できるようにするため昇圧したゲート
電圧を発生するブースト回路27、該モータドライバI
Cの周辺に設けられるICやLSIに電源電圧を供給す
るための電圧レギュレータ28、さらに磁気ヘッドを移
動させるボイスコイルモータを駆動するためのVCMド
ライブ制御回路30が設けられている。
【0068】VCMドライブ制御回路30は、ボイスコ
イルモータの駆動コイルLVCMを駆動する電流を出力す
るVCMドライブ回路31、マイクロコンピュータとの
間でシリアル送受信を行なうシリアルポート32、マイ
クロコンピュータから受信した制御データをアナログ信
号に変換してVCMドライブ回路31に供給するD/A
変換回路33、モータの駆動開始時にコイルLVCMの逆
起電圧を検出して速度情報を得るための逆起電圧検出回
路34、検出された逆起電圧をディジタル信号に変換す
るA/D変換回路35、電源電圧Vss,Vddのレベ
ルを監視して電源遮断を検出する電源電圧監視回路3
6、電源遮断が検出されたときに磁気ヘッドをディスク
面の外部へ退避させるようにコイルLVCMを制御駆動す
る退避用駆動回路37などから構成される。
【0069】上記シリアルポート32は、マイクロコン
ピュータからのシリアルクロックSCLKやロード指令
信号LOADに基づいてシリアルデータDATAの送受
信並びに受信したデータに基づいてVCMドライブ回路
31に対するイネーブル信号VCMENなどの制御信号
の生成を行なうとともに、モータの駆動開始時にコイル
LVCMの逆起電圧を検出して速度情報を得るための逆起
電圧検出回路34により検出された逆起電圧をA/D変
換した信号をマイクロコンピュータに送ったりする。こ
れによって、マイクロコンピュータはモータの速度情報
をモニタしながらその速度を制御することで磁気ヘッド
がハードディスクの表面に所定速度以上で落下しないよ
うにすることができる。
【0070】また、上記シリアルポート32は、マイク
ロコンピュータからの受信データに基づいて前記スピン
ドルモータ制御系のタイミング生成回路19に対するイ
ネーブル信号ENや相選択設定信号COMMなどの制御
信号の生成を行なう機能も備えている。なお、上記実施
例のように、相切替制御回路12が通電開始相検出回路
21からの相選択設定信号COMMSTでモータの起動
を開始する場合には、マイクロコンピュータからの相選
択設定信号COMMの送信は不要とされる。ただし、極
性判定結果から通電開始相を判別する判別回路18を通
電開始相検出回路21に設けずに、極性判定結果を記憶
する記憶回路17a〜17cに記憶された情報をマイク
ロコンピュータに渡してマイクロコンピュータが通電を
開始する相を決定して相切替制御回路12に設定するよ
うに構成した場合には、シリアルポート32を介した上
記ルートで相切替制御回路12への初期設定を行なうよ
うにすることができる。
【0071】なお、この実施例のモータドライブ装置に
は、5Vのような電源電圧Vssが印加される電源端子
P6や12Vもしくは5Vのような電源電圧Vddが印
加される電源端子P7、接地電位(0V)が印加される
電源端子群P8が設けられている。このうち電源端子P
7には、3.5インチのハードディスク装置に使用され
るときは12Vが、2.5インチのハードディスク装置
に使用されるときは5Vがそれぞれ印加されるようにさ
れる。P11〜P14は、スピンドルモータの界磁コイ
ルの端子に接続される端子である。
【0072】図11には、通電開始相検出回路を備えた
上記モータドライバ装置におけるモータ起動から定速動
作に至るまでの制御手順を示す。
【0073】このモータドライバ装置は、マイクロコン
ピュータからスタート信号が与えられると先ず通電開始
相検出回路21によるロータ位置検出が行なわれる(ス
テップS21)。このロータ位置検出は、既に説明を行
なった図8に示されているフローチャートのステップS
1〜12に従って実行される。そして、ロータ位置が検
出されるとステップS22で位置データがすべて「L」
(ロウレベル)かすべて「H」(ハイレベル)かが判定
され、“Yes”すなわちすべて「L」またはすべて
「H」のときは、ロータ位置検出(ステップS21)を
再度行なう。なお、このステップS22は図8における
ステップS13に相当する。また、ステップS22で
“No”すなわち位置データがすべて「L」でもすべて
「H」でもないときは、通電開始相検出回路21での検
出結果に基づく出力COMMSTにより相選択回路12
に対する通電開始相の設定を行なう(ステップS2
3)。
【0074】しかる後、相選択回路12が順次励磁する
コイルを切り替えて駆動電流をモータの各コイルに流す
ように相電流出力回路11を制御して同期運転が開始さ
れる(ステップS24)。これによって、正常にロータ
が回転を始めると、非通電相には逆起電圧が発生するの
で、次のステップS25で逆起電圧検出回路23による
逆起電圧の検出が行なわれたか否か判定される。ここ
で、逆起電圧が検出されていないときはモータ未起動と
判定してステップS21へ戻ってロータ位置の検出をや
り直す。一方、逆起電圧が検出された場合には、ステッ
プS26で逆起電圧検出回路23で検出されたゼロクロ
スポイントのタイミングで通電相の切替えを行なう逆起
運転とコイルへの電流増加による回転の加速が行なわ
れ、定速回転(ステップS27)に至ることとなる。
【0075】図12には、本発明を適用したモータドラ
イバ装置を用いたシステムの一例としてのハードディス
ク装置の一構成例をブロック図で示したものである。
【0076】図12において、100は磁気ディスクの
ような記録媒体、110は磁気ディスク100を回転さ
せるスピンドルモータ、120は書込みヘッドおよび読
出しヘッドを有する磁気ヘッド、130は先端に磁気ヘ
ッド120を有するアームを移動させるボイスコイルモ
ータである。そして、210が本発明を適用したモータ
ドライバ装置で、このモータドライバ装置210によっ
て上記スピンドルモータ110およびボイスコイルモー
タ130の駆動が行なわれる。
【0077】また、220は上記磁気ヘッド120によ
って検出された磁気の変化に応じた電流を増幅して読出
し信号をデータチャネルプロセッサ230へ送信したり
データチャネルプロセッサ230からの書込みパルス信
号を増幅して磁気ヘッド120の駆動電流を出力するリ
ード・ライト・アンプ、240はデータチャネルプロセ
ッサ230から送信されてくる読出しデータRDTを取
り込んで誤り訂正処理を行なったりホストからの書込み
データに対して誤り訂正符号化処理を行なってデータチ
ャネルプロセッサ230へ出力したりするハードディス
ク・コントローラである。上記データチャネルプロセッ
サ230は、ディジタル磁気記録に適した変調/復調処
理や磁気記録特性を考慮した波形整形等の信号処理を行
なう。
【0078】250は本システムと外部装置との間のデ
ータの受渡しおよび制御等を行なうインタフェース・コ
ントローラで、上記ハードディスク・コントローラ24
0はインタフェース・コントローラ250を介してパソ
コン本体のマイクロコンピュータなどのホストコンピュ
ータに接続される。260はシステム全体を統括的に制
御するとともにハードディスク・コントローラ240か
ら供給されるアドレス情報に基づいてセクタ位置などを
算出するマイクロコンピュータ、270は磁気ディスク
から高速で読み出されたリードデータを一時的に記憶す
るバッファ用のキャッシュメモリである。マイクロコン
ピュータ260はハードディスク・コントローラ240
からの信号に基づいて、いずれの動作モードか判定し、
動作モードに対応してシステム各部の制御を行なう。
【0079】上記モータドライバ装置210は、前述し
たように、スピンドルモータ駆動部とボイスコイルモー
タ駆動部とからなり、上記マイクロコンピュータ260
から出力される信号によって、ヘッドの相対速度を一定
にするようにスピンドルモータ駆動部がサーボ制御され
るとともに、ヘッドの中心をトラックの中心に一致させ
るようにボイスコイルモータ駆動部がサーボ制御され
る。
【0080】上記モータドライバ装置210、リード・
ライト・アンプ220、データチャネルプロセッサ23
0、ハードディスク・コントローラ240、インタフェ
ース・コントローラ250、マイクロコンピュータ26
0、キャッシュメモリ270によってハードディスク制
御システム200が構成され、該制御システム200と
磁気ディスク100、スピンドルモータ110、磁気ヘ
ッド120およびボイスコイルモータ130によってハ
ードディスク装置が構成される。
【0081】以上、本発明者によってなされた発明を実
施態様にもとづき具体的に説明したが、本発明は上記実
施態様に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しな
い範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。例
えば、上記実施例では、3相モータを例にとって説明し
たが、この発明は3相モータに限定されず、2相モータ
や4相以上の多相モータの駆動回路にも適用することが
できる。さらに、実施例においては、1つの半導体チッ
プ上にスピンドルモータを駆動する回路の他、ボイスコ
イルモータを駆動する回路を搭載した複合モータドライ
バ装置について説明したが、本発明は、スピンドルモー
タの駆動回路のみ搭載した半導体集積回路にも適用でき
ることはいうまでもない。
【0082】また、以上の説明では主として、本発明者
によってなされた発明をその背景となった利用分野であ
るハードディスク記憶装置のモータドライバ装置に適用
した場合について説明したが、それに限定されるもので
はなく、例えばレーザビームプリンタのポリゴンミラー
を回転させるモータや軸流ファンモータなどのブラシレ
スモータを駆動するモータドライバ装置に広く利用する
ことができる。
【0083】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。
【0084】すなわち、本発明に従うと、ステータに対
するロータの位置を少ない誤差で正確に検出して通電を
開始する界磁コイルを決定して制御することでモータ起
動時の逆回転を防止することが可能なブラシレスモータ
の駆動制御用半導体集積回路およびブラシレスモータ駆
動制御装置を実現することができるという効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるロータ位置検出方式の原理を示す
もので、ロータの磁石のS極とN極の境界がステータの
界磁コイルLvの中心と一致して停止している状態を示
す模式図である。
【図2】本発明によるロータ位置検出方式の原理を示す
もので、ロータの磁石のS極とN極の境界がステータの
界磁コイルLvの中心よりも若干界磁コイルLwに寄っ
た位置に停止している状態を示す模式図である。
【図3】本発明によるロータ位置検出方式の原理を示す
もので、ロータの磁石のS極とN極の境界がステータの
界磁コイルLvの中心よりも若干界磁コイルLuに寄っ
た位置に停止している状態を示す模式図である。
【図4】本発明者らが行なった実験により得られたステ
ータに対するロータの位置と非通電相への誘起電圧との
関係を示すグラフである。
【図5】3相モータに関して各界磁コイルLu,Lv,
Lwで検出された誘起電圧Eu,Ev,Ewの正負の判
定結果と非通電相への漏洩磁束との関係およびモータ回
転中における非通電相への漏洩磁束と各界磁コイルL
u,Lv,LwのトルクTu,Tv,Twすなわち逆起
電力との関係を示す波形図である。
【図6】本発明をハードディスク記憶装置に用いられる
モータドライバ装置における通電開始相検出回路に適用
した場合の第1の実施例を示すブロック図である。
【図7】本発明をハードディスク記憶装置に用いられる
モータドライバ装置における通電開始相検出回路に適用
した場合の第2の実施例を示すブロック図である。
【図8】図7の通電開始相検出回路の動作手順を示すフ
ローチャートである。
【図9】図8の手順に従って各相に順次パルス電流を流
して非通電相の誘起電圧を検出してロータ位置を判定す
る際の各回路のタイミングチャートである。
【図10】本発明に係る通電開始相検出回路を、ハード
ディスク記憶装置に用いられるモータドライバ装置に適
用した場合のシステム構成例を示すブロック図である。
【図11】通電開始相検出回路を備えた上記モータドラ
イバ装置におけるモータ起動から定速動作に至るまでの
制御手順を示すフローチャートである。
【図12】本発明を適用したモータドライバ装置を用い
たシステムの一例としてのハードディスク装置の一構成
例を示すブロック図である。
【符号の説明】
Lu,Lv,Lw 界磁コイル 11 相電流出力回路 12 相切替制御回路 13 誘起電圧検出回路 14a,14b サンプル・ホールド回路 15 加算回路(合成回路) 16 極性判定回路 17a,17b,17c 記憶回路 18 判別回路 19 タイミング生成回路 20 積分回路 21 通電開始相検出回路 22 電圧制御発振回路 23 逆起電圧検出回路 24 ブレーキ制御回路 25 スピンドル制御回路 26 保護回路 27 ブースト回路 28 電圧発生回路(レギュレータ) 30 ボイスコイルモータ駆動回路 Lu,Lv,Lw 界磁コイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鴻上 康彦 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体グループ内 (72)発明者 河内 邦浩 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体グループ内 Fターム(参考) 5H560 AA04 BB04 BB07 BB12 DA13 DC13 EB01 HA04 HA09 RR10 TT15 TT20 UA02

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の界磁コイルを備えたブラシレスモ
    ータの各相の界磁コイルに流す電流を切り替えることで
    モータを回転駆動するブラシレスモータ駆動制御用半導
    体集積回路であって、 上記モータの各相の界磁コイルに流す電流を生成する相
    電流出力回路と、 上記モータの各相の界磁コイルへモータのロータが反応
    しない短いパルス電流を順方向および逆方向に順次流す
    よう上記相電流出力回路を制御する相切替制御回路と、 上記パルス電流により非通電相の界磁コイルに誘起され
    る電圧を検出する誘起電圧検出回路と、 上記順方向のパルス電流により生じた誘起電圧と上記逆
    方向のパルス電流により生じた誘起電圧を合成する合成
    回路と、 上記合成回路による合成結果の極性を判定する極性判定
    回路と、 上記極性判定回路で判定された結果を記憶する記憶回路
    とを備え、 上記相切替制御回路は上記記憶回路に記憶された複数の
    通電相に関わる極性判定結果に基づいて設定された通電
    開始情報に従ったいずれかの相へ電流を流してモータを
    起動することを特徴とするブラシレスモータ駆動制御用
    半導体集積回路。
  2. 【請求項2】 上記記憶回路に記憶された複数の通電相
    に関わる極性判定結果に基づいて上記モータへの通電を
    開始する相を判別する判別回路を備えたことを特徴とす
    る請求項1に記載のブラシレスモータ駆動制御用半導体
    集積回路。
  3. 【請求項3】 上記順方向のパルス電流により生じた誘
    起電圧をサンプリングしてホールドする第1のサンプル
    ・ホールド回路と、 上記逆方向のパルス電流により生じた誘起電圧をサンプ
    リングしてホールドする第2のサンプル・ホールド回路
    と、 を備え、上記合成回路は上記第1および第2のサンプル
    ・ホールド回路の出力を合成することを特徴とする請求
    項1または2に記載のブラシレスモータ駆動制御用半導
    体集積回路。
  4. 【請求項4】 上記相切替制御回路と、上記誘起電圧検
    出回路と、上記合成回路と、上記極性判定回路と、上記
    記憶回路を所定のタイミングで動作させる制御信号をク
    ロック信号に基づいて生成するタイミング生成回路を備
    えたことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載
    のブラシレスモータ駆動制御用半導体集積回路。
  5. 【請求項5】 非通電相の逆起電圧のゼロクロス位置を
    検出する逆起電圧検出回路を備え、上記相切替制御回路
    は上記モータ起動後に前記逆起電圧検出回路の検出信号
    に基づいて通電相の切り替えを行ない、上記相電流出力
    回路は上記モータの各相の界磁コイルに通電開始相の検
    出のために流す上記パルス電流よりも大きな電流を出力
    することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載
    のブラシレスモータ駆動制御用半導体集積回路。
  6. 【請求項6】 複数の界磁コイルを備えたブラシレスモ
    ータの各相の界磁コイルに流す電流を生成する相電流出
    力回路と、 上記相電流出力回路により生成され上記モータの各相の
    界磁コイルに流す電流を出力する端子と、 上記モータの各相の界磁コイルへロータが反応しない短
    いパルス電流を順方向と逆方向に順次流す相切替制御回
    路と、 上記パルス電流により非通電相の界磁コイルに誘起され
    る電圧を検出する誘起電圧検出回路と、 上記順方向のパルス電流により生じた誘起電圧を積分し
    さらに上記逆方向のパルス電流により生じた誘起電圧を
    積分する積分回路と、 上記積分回路による積分結果の極性を判定する極性判定
    回路と、 上記極性判定回路で判定された結果を記憶する記憶回路
    と、 上記記憶回路に記憶された複数の通電相に関わる極性判
    定結果に基づいて上記モータへの通電を開始する相を判
    別する判別回路と、が1つの半導体チップ上に形成さ
    れ、上記相切替制御回路は上記記憶回路に記憶された複
    数の通電相に関わる極性判定結果に基づいて設定された
    通電開始情報に従ったいずれかの相へ電流を流してモー
    タを起動することを特徴とするブラシレスモータ駆動制
    御装置。
  7. 【請求項7】 上記積分回路を構成する容量素子が、上
    記半導体基板に設けられた外部端子に外付け素子として
    接続されていることを特徴とする請求項6に記載のブラ
    シレスモータ駆動制御装置。
  8. 【請求項8】 上記半導体チップ上に、上記選択通電回
    路、上記誘起電圧検出回路、上記積分回路、上記極性判
    定回路、上記記憶回路および上記判別回路を所定のタイ
    ミングで動作させる制御信号をクロック信号に基づいて
    生成するタイミング生成回路をさらに備えたことを特徴
    とする請求項6または7に記載のブラシレスモータ駆動
    制御装置。
  9. 【請求項9】 非通電相の逆起電圧のゼロクロス位置を
    検出する逆起電圧検出回路をさらに備え、上記相切替制
    御回路は上記モータ起動後に上記逆起電圧検出回路の検
    出信号に基づいて通電相の切り替えを行ない、上記相電
    流出力回路は上記モータの各相の界磁コイルに通電開始
    相の検出のために流す上記パルス電流よりも大きな電流
    を上記モータ起動後に出力することを特徴とする請求項
    6から8のいずれかに記載のブラシレスモータ駆動制御
    装置。
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