JP2001270137A - 画像形成方法および装置 - Google Patents

画像形成方法および装置

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JP2001270137A
JP2001270137A JP2000080768A JP2000080768A JP2001270137A JP 2001270137 A JP2001270137 A JP 2001270137A JP 2000080768 A JP2000080768 A JP 2000080768A JP 2000080768 A JP2000080768 A JP 2000080768A JP 2001270137 A JP2001270137 A JP 2001270137A
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ink
image
image forming
carrier
inks
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JP2000080768A
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English (en)
Inventor
Naritoshi Inoue
斉逸 井上
Ryoichi Yamamoto
亮一 山本
Masaki Esashi
正喜 江刺
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 Pre-mix方式により画像を形成する場合に、
インク供給ポンプの制御範囲を広く確保しつつ微小吐出
量の制御も高精度に行うことを可能にし、特に低濃度画
像の画質を向上させる。 【解決手段】 複数種のインクをそれらの混合割合を画
像信号に基づいて変化させつつインク吐出口から吐出さ
せ、このインク吐出口に対して相対移動する画像受容体
に移送することによって画像を形成する画像形成方法に
おいて、少なくとも1種のインクは複数のインク供給ポ
ンプから供給可能であり、少なくとも1種のインクに対
してはその吐出量に応じて複数のインク供給ポンプのう
ち駆動させるインク供給ポンプを選択可能にした。同一
種のインクに対して設けた複数のインク供給ポンプは、
インク吐出量が少ない時には一部のポンプを駆動させ、
吐出量が多い時には複数のポンプを並列駆動させること
ができる。同一種のインクに対して設けた複数のインク
供給ポンプは、吐出量が同一であってもよいし、異なる
ものを含んでもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数種のインク
の混合割合を画像信号に基づいて変化させることにより
所定濃度および/または所定の色の流体を形成し、この
流体を画像受容体に導いて画像を形成する画像形成方法
と画像形成装置とに関するものである。
【0002】
【従来の技術】異なる色のインクを画像信号に基づいて
予め混合してから画像受容体(例えばプリント用紙)に
移送し、画像を形成する方法が従来より提案されている
(例えば米国特許第4,109,282号、同第4,6
14,953号、特開平5−201024号、同7−1
25259号、同3−207664号、同9−1561
31号、等)。
【0003】このように予め画像信号に対応する濃度/
色にした流体を用いて画像を形成する方式は、予混合方
式あるいはPre-mix方式と呼ばれる。前記した従来のPre
-mix方式では、1種類のインクに対して1つのインク供
給ポンプを設けていた。すなわち1つのポンプで1つの
インクの流量を最少量から最大量までコントロールする
ものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】画像の濃度や色を多階
調に制御する場合には、インク供給量も多段階に変化さ
せることが必要になる。従ってこの場合には、1つのイ
ンク供給ポンプで最小吐出量から最大吐出量まで極めて
広い吐出範囲で流量を制御することが必要になる。
【0005】例えば濃度を512階調に制御する場合に
はインクの最小吐出量は最大吐出量の1/512にする
必要が生じる。しかしこのような微少量の流量を制御し
つつ最大吐出量も確保できるようなポンプは作るのが極
めて困難である。一般に最大吐出量を大きくするために
はポンプを大きくすればよいが、このようにポンプを大
きくすると微少量の制御精度が低下する。
【0006】また画像濃度は、インク吐出量が少ない低
濃度で濃度変化が視認し易くなり擬似輪郭(トーンジャ
ンプ)が目立ってくる性質がある。すなわち分解能が高
くなる。一方インク吐出量が多くなる高濃度では濃度変
化が視認しにくくなり疑似輪郭が目立たなくなる。すな
わち分解能が低くなる。このためポンプのインク吐出量
が微少になる時(分解能が高くなる時)に吐出量の制御
精度が低下すると、画質の低下が目立ち易くなる。
【0007】この発明はこのような事情に鑑みなされた
ものであり、Pre-mix方式により画像を形成する場合
に、インク供給ポンプの制御範囲を広く確保しつつ微小
吐出量の制御も高精度に行うことが可能になり、特に低
濃度画像の画質を向上させることができる画像形成方法
を提供することを第1の目的とする。またこの方法の実
施に直接使用する画像形成装置を提供することを第2の
目的とする。
【0008】
【発明の構成】この発明によれば第1の目的は、複数種
のインクをそれらの混合割合を画像信号に基づいて変化
させつつインク吐出口から吐出させ、このインク吐出口
に対して相対移動する画像受容体に移送することによっ
て画像を形成する画像形成方法において、少なくとも1
種のインクは複数のインク供給ポンプから供給可能であ
り、前記少なくとも1種のインクに対してはその吐出量
に応じて前記複数のインク供給ポンプのうち駆動させる
インク供給ポンプを選択可能にしたことを特徴とする画
像形成方法、により達成される。
【0009】同一種のインクに対して設けた複数のイン
ク供給ポンプは、インク吐出量が少ない時には一部のポ
ンプ、例えば1つのポンプのみを駆動させ、吐出量が多
い時には複数のポンプを並列駆動させることができる。
同一種のインクに対して設けた複数のインク供給ポンプ
は、同一吐出量のものであってもよいが、吐出量が異な
るものを含むのがよい。複数のインク供給ポンプには、
最大吐出量が異なるものを含め、吐出量が少ない時には
最大吐出量が少ない(小容量の)ポンプだけを作動させ
ることもできる。例えば最大吐出量が大中小の3つのポ
ンプを設け、吐出量少の時には小容量のポンプを駆動
し、吐出量中および大の時には中容量および大容量のポ
ンプを順次切り換えて駆動する。吐出量中および大の時
に複数のポンプを並列駆動してもよい。
【0010】同一種のインクに対して設けた複数のイン
ク供給ポンプは、同一色かつ同一濃度のインクを供給す
るのが、構造を単純化するのに都合がよい。しかし各イ
ンク供給ポンプは同一色であって異なる濃度のインクを
吐出するようにしてもよい。この場合には薄い濃度のイ
ンクは最大吐出量が少ない(小容量の)インク供給ポン
プに導くようにすれば、低濃度時の濃度の制御精度が一
層向上する。
【0011】有色インクはインク流路を流れるキャリヤ
インク(乾燥後に実質的に画像を形成しないインク)に
付加し、両者が混合した流体をインク吐出口に導くよう
にすれば、インクの流動が円滑に行われる。単色の画像
を形成する場合には、キャリヤインクに付加する有色イ
ンクを1種のみとすればよい。カラー画像を形成する場
合には、キャリヤインクに付加する有色インクを複数、
例えばシアン(C)とマゼンダ(M)とイエロー(Y)
の3色とすればよい。また必要に応じて、ブラック
(K)を追加してもよい。
【0012】この発明によれば第2の目的は、複数種の
インクをそれらの混合割合を画像信号に基づいて変化さ
せつつインク吐出口から吐出させ、このインク吐出口に
対して相対移動する画像受容体に移送することによって
画像を形成する画像形成装置において、前記複数種のイ
ンクに対して別々に設けられかつこれら複数種のインク
のうち少なくとも1種のインクに対して複数設けられた
インク供給ポンプと;これらのインク供給ポンプを独立
に駆動するドライバと;画像信号に基づき各インクの吐
出量を求め、複数のインク供給ポンプを持つインクに対
してはその吐出量に応じて駆動させるインク供給ポンプ
を選択しそのドライバを駆動させる制御部と;を備える
ことを特徴とする画像形成装置、により達成される。
【0013】複数種のインクは、キャリヤインクと1ま
たは複数の有色インクとすることができる。この場合全
ての有色インクをそれぞれ複数のインク供給ポンプで送
出することができる。有色インクは、1本のインク流路
を流動するキャリヤインクの移動に同期して、このイン
ク流路の異なる位置に時間差をもって吐出させることが
できる。すなわち1つの画素に対して必要な複数の有色
インクを、キャリヤインクのこの画素を形成する部分の
移動に追従して吐出させるものである。
【0014】異なる色の有色インクごとにインク流路を
上流側で分岐させ、各分岐路でキャリヤインクに有色イ
ンクを付加した後、これらを集合させてインク吐出口に
導くようにしてもよい。キャリヤインクに有色インクを
付加する場合には、キャリヤインクはエアでセグメント
化しておいてもよい。
【0015】インク供給ポンプは、インクをキャリヤイ
ンクが流動するインク流路に導くインクチャンネルと、
このインクチャンネルの途中に形成したキャビティと、
このキャビティの壁を形成するダイヤフラムと、このダ
イヤフラムを振動させるアクチュエータとで形成するこ
とができる。ここにアクチュエータは、例えば静電気力
(引力、斥力)や、PZTなどの圧電素子などで形成で
きる。またダイヤフラムに代えてキャビティの壁にヒー
タを設け、このヒータによりインクを加熱してインクに
気泡を発生させ、この気泡の体積膨張によりインクを吐
出させる方式(サーマル方式)であってもよい。
【0016】インクチャンネルには、インクの吐出方向
に対する流動抵抗が小さく反対方向(逆流方向)に対す
る流動抵抗が大きくなるような幾何学的形状の通路(ノ
ズルディフューザなど)を設けるのがよい。インク供給
ポンプはダイヤフラムポンプのように自らインクを吐出
するものに限定されるものではなく、単なる可変絞り弁
(バルブ)であってもよい。すなわち一定圧で供給され
るインクを可変絞り弁の開度を変化させることによって
インクの吐出量を制御するものであってもよい。
【0017】インク吐出口から吐出される流体は、イン
クジェット方式によって液滴(インク滴)として画像受
容体に飛翔させることができる。またこの流体は液滴と
せずに連続流として直接あるいは中間画像受容体を介し
て画像受容体に移すことができる。
【0018】
【作用】制御部は画像信号(濃度信号)に基づいて画素
の色(濃度)に対応する有色インクの供給量を演算す
る。この供給量が少ない時には、この有色インクを吐出
する複数のインク供給ポンプのうち1つあるいは一部の
ポンプのみを作動させる。また供給量が多い時には全て
のポンプあるいは複数のポンプあるいは容量が大きいポ
ンプのみを作動させる。
【0019】従って制御部が求める供給量に対応するよ
うに駆動するポンプを選択すればよいので、最大供給量
を大きくすると共に、微少な供給量の制御を高精度に行
うことが可能になる。
【0020】
【実施態様】図1は本発明の一実施態様の使用例を示す
概念図、図2はここに用いる画像形成部の一画素分のイ
ンク系路を示す図、図3は同じく一画素分のインク系路
を形成した基板の構成例を示す斜視図、図4は図2にお
けるIV-IV(a)線断面図(A)およびIV-IV(b)線断
面図(B)であり、インク供給ポンプのアクチュエータ
の電極構造を示す。また図5はインク供給ポンプの駆動
系を示す図である。
【0021】図1において符号10はプラテン、12は
このプラテン10に巻掛けられた画像受容体としてのプ
リント用紙である。このプリント用紙12はプラテン1
0の図上時計方向の回転によって一定速度で矢印方向に
送られる。
【0022】14は下塗り部であり、インクの付着性を
向上させて画質の向上を図るために透明な下塗り液をプ
リント用紙12に塗布する。16は画像形成部であり、
複数のインクを混合して画像信号に対応した色(および
/または濃度)の流体(インク)としてプリント用紙1
2に導くことによりプリント用紙12に画像を形成す
る。18はこの画像形成部16で画像が形成されたプリ
ント用紙12を加熱し、インクを乾燥させるヒータであ
る。
【0023】画像形成部16は、インクを液滴としてプ
リント用紙へ飛翔させるインクジェット方式であっても
よいし、インクを連続流としてプリント用紙に塗布して
ゆく連続塗布方式としてもよい。この実施態様では後記
するように、透明なキャリヤインクすなわち乾燥後に画
像を形成しないキャリヤインクを、エア(空気、ガスな
どの気体でもよい)により一定容量ずつに仕切って(セ
グメント化して)、このセグメント化したキャリヤイン
クに有色インクを付加しているから、このセグメント化
されたインクをインクジェット方式により移送するのが
よい。
【0024】画像形成部16は、図2に示すような1画
素分のインク系路を形成した基板20を、仕切板22を
介して多数積層したものである(図4参照)。基板20
および仕切板22は、例えばガラス(Pyrex glassな
ど)の板に反応性イオンエッチング(RIE, Reactive Io
n Etching)を適用することにより、種々の流路を形成
し、また所定位置に導電層を形成したものである。この
実施態様では基板20および仕切板22を、プリント用
紙12の移送方向と平行にしてプリント用紙12の幅方
向に積層し、これをプリント用紙12の幅方向に主走査
させつつプリント用紙12を送ることにより、画像を形
成することができる。
【0025】基板20には1本のインク流路24が形成
され、その一端にはキャリヤインクCaが図1に示す外
部ポンプP1によって一定圧で供給される。インク流路
24の他端は基板20の端面に開口するインク吐出口2
6となっている。この基板20には、キャリヤインクC
aを連続的にまたは一定流量ごとに間欠的に送り出すた
めのインク供給ポンプを別途設けておいてもよい。
【0026】インク流路24には、キャリヤインクCa
の流入側付近からエア(空気)を間欠的に供給するエア
流入路28が連通している。このエア流入路28からは
キャリヤインクCaの流入に同期してエアが注入され、
この注入エアによってキャリヤインクCaは一定容量ず
つに分割される。すなわちセグメント化される。このよ
うにセグメント化されたキャリヤインクCaはインク流
路24内を移動し、インク吐出口26に到達するが、そ
の直前に設けた分相器30でキャリヤインクCaの間に
注入されたエアが抜かれる。
【0027】セグメント化されたキャリヤインクCaに
は、インク流路24内を移動する間に順次有色インク
C、M、Yが画素形成に必要な量ずつ付加され、最後に
クリヤインク(透明インク)CLが付加されて一定容量
のインク滴62とされる。ここに有色インクCはシア
ン、Mはマゼンタ、Yはイエローであり、これらはそれ
ぞれ2つのインク供給ポンプ32(32C、32M、3
2Y)および34(34C、34M、34Y)から供給
される。クリヤインクCLは1つのインク供給ポンプ3
6により供給される。
【0028】なおインク供給ポンプ32はインク供給ポ
ンプ34よりも最大吐出量が少なく、小容量のものであ
る。有色インクCを吐出するポンプ32C、34Cには
図1に示す外部ポンプP2から一定圧のインクCが供給
される。同様に有色インクM、Yを吐出するポンプ32
M、34Mおよび32Y、34Yには、それぞれ外部ポ
ンプP3、P4により一定圧のインクM、Yが供給され
る。さらにクリヤインクCLを吐出するポンプ36に
は、図1に示す外部ポンプP5により一定圧のクリヤイ
ンクCLが供給される。
【0029】インク供給ポンプ32、34、36は同じ
構造であって吐出容量のみが異なる。従って図4を用い
て1つのインク供給ポンプ34Cの構造を説明すれば十
分である。これらのポンプ32、34、36はインク流
路24に連通するインクチャンネル40と、このインク
チャンネル40の途中に形成したキャビティ42と、こ
のチャンバ42の壁を形成するダイヤフラム44と、こ
のダイヤフラム44を振動させるアクチュエータ46と
を持つ。インクチャンネル40、キャビティ42、ダイ
ヤフラム44は前記RIE加工法により形成される。
【0030】なおインクチャンネル40には、キャビテ
ィ42の上流側および下流側に抵抗付与部が形成され
る。この抵抗付与部はインクの流下方向(インク流路2
4方向)への流れに対する流動抵抗が小さく、その逆方
向への流れに対する流動抵抗が大きくなるような幾何学
的形状の絞りで形成することができる。例えば流下方向
に口径が滑らかに拡大するディフューザノズルとするこ
とができる。
【0031】アクチュエータ46は、ダイヤフラム44
と、これにキャビティ42の反対側の面から対向する仕
切板22とにそれぞれ形成した共通電極46aおよび駆
動電極46bとを持ち、両電極46aおよび46b間に
電圧を印加する時に発生する静電引力または静電斥力に
よってダイヤフラム44を振動させるものである。共通
電極46aは、例えば基板20を多層構造として層間に
形成した導電層で構成する。この導電層が各ポンプ3
2、34、36のダイヤフラム44(図4に1つだけ示
す)に形成する共通電極46aとなる。この導電層は基
板20の縁付近に延びてパッド50となる。
【0032】駆動電極46bは仕切板22側に形成され
た導電層で形成される。この導電層は各ポンプ32、3
4、36ごとに別々に形成され、それぞれが独立に仕切
板22の縁付近に延びてパッド52となる。従って共通
電極46aのパッド50は1つであるが、駆動電極46
bのパッド52はポンプ32、34、36の数だけあ
る。すなわちパッド52は7個ある。なお図2では駆動
電極46bは1つだけ示している。電極46a、46b
となる導電層は蒸着などの薄膜形成方法や、導電性イン
クを塗布する厚膜形成方法などにより形成することがで
きる。
【0033】パッド50は共通電位例えば接地電圧に接
続される。パッド52は図5に示すように、それぞれ独
立したドライバ54(54C、54M、54Y)、56
(56C、56M、56Y)および58に接続される。
これらのドライバ54、56、58は制御部60(図1
参照)に接続される。制御部60は画像信号(濃度信
号)に基づいてこの画像信号に対応する画素を形成する
のに必要な有色インクC、M、Yの吐出量を演算し、そ
の結果をドライバ54、56に送出する。ドライバ5
4、56はポンプ32、34の吐出量がこの演算量に一
致するようにポンプ32、34を駆動する。
【0034】ここに制御部60では、インクの吐出量が
少ない時には、小容量のポンプ32だけを駆動させる。
インクの吐出量が多い時には、大容量のポンプ34だけ
あるいは小容量のポンプ32と大容量のポンプ34とを
共に駆動する。なお、ポンプ32、34から吐出した有
色インクの量は画像信号により変化するから、キャリヤ
インクCaと有色インクC、M、Yとの合計容量は画像
信号により変化することになる。制御部60ではこの合
計容量を一定とするために必要な透明インクCLの付加
量を演算し、ドライバ58に送る。ドライバ58はこの
演算結果に相当する量の透明インクCLを吐出する。
【0035】ポンプ32、34、36の吐出量は、例え
ばダイヤフラム44(図4参照)の振動回数により制御
することができる。また駆動電圧を変化させることによ
りダイヤフラムの振幅を変化させてもよい。さらに駆動
電圧と振動回数の両方を併用して吐出量を制御してもよ
い。
【0036】以上のようにして色や濃度が調整され、か
つ容量が一定となるように管理されたインク滴62は、
図2に示すように分相器30によって気相(エア)とイ
ンク滴62とが分離され、インク滴62のみがインク吐
出口26に導かれる。このインク滴62は例えばインク
ジェット方式によりプリント用紙12に向かって噴射さ
せることができる。
【0037】インクジェット方式としては、例えば公知
のピエゾインクジェット方式、サーマルインクジェット
方式、コンティニュアスインクジェット方式、静電吸引
インクジェット方式、超音波インクジェット方式などが
適用可能である。インク滴62はインクジェット方式に
代えて連続流としてプリント用紙12に塗布してもよ
い。この場合にキャリヤインクCaをセグメント化せず
に連続流のままインク流路に流し、同一画素に対応する
位置に異なる色の有色インクC、M、Yを時間差を持っ
て付加すればよい。
【0038】ダイヤフラム44は、図4では基板20の
材料(例えばPylex glass)で形成されているが、他の
材料例えばシリコン薄膜で形成してもよい。キャビティ
42やダイヤフラム44の寸法および形状、ダイヤフラ
ム44の厚さなどの諸元は、ポンプ32と34との間で
相違させるのが望ましいが、製作する際には面倒にな
る。そこでこれらのポンプ32、34を同一の諸元にし
て、インクチャンネル40の流路面積や流動抵抗を変え
ることにより最大吐出量を変えてもよい。また両ポンプ
32と34が同一容量(従って最大吐出量が同一)とな
るようにしてもよい。
【0039】ここで有色インクC、M、Yの吐出量と、
これらのインクの吐出に必要となるインク供給ポンプの
数との関係を検討しておく。今インク供給ポンプとして
は、図4に示した構造のダイヤフラム式のもので、静電
力を利用したアクチュエータで駆動するものとする。こ
こでダイヤフラムはシリコン製で厚さを2.5μm、寸
法を100×2000(μm2)とする。このようなダ
イヤフラムポンプで駆動電圧を最大の80Vとした時の
最大吐出量は4pL(ただし1pL=10-12リット
ル)であった。
【0040】一方一画素に必要となるインクの量は次の
ようにして求められる。インクは溶媒の中に色素を拡散
させたものと考えられ、溶媒は乾燥により消失する。そ
こでインクの中に占める色素の割合(インク濃度)を1
5%とする。また乾燥時のインク膜厚を1.0μm、画
素サイズを40×40[μm2]とする。この時の1画
素当たりのインク供給量は40×40×1.0/0.1
5=10667[μm 3]=10.7(pL)となる。
【0041】濃度の階調数を512とすれば、1階調当
たりのインク供給量は、10.7/512=0.02
(pL)となる。従って10.7(pL)の最大吐出量
を確保しつつ0.02(pL)という高い分解能での流
量制御を行うことは、従来1つのポンプで行うことは不
可能であった。この発明によれば前記の諸元のポンプ
(最大吐出量が4pL)を3個並列に用いることによ
り、必要な最大吐出量10.7pLが可能になる。また
最小吐出量の時は1つのポンプのみを駆動することによ
り0.02pLという微少量の制御が可能になる。
【0042】
【他の実施態様】図6は他の実施態様のインク系路を示
す図である。この実施態様は有色インクC、M、Yごと
に分岐した3つのインク流路100(100C、100
M、100Y)を下流側で集合させ、この集合したイン
ク流路102によってインク吐出口104に導くもので
ある。
【0043】各インク流路100には、一定圧のエアが
供給される。また各インク流路100にはキャリヤイン
クCaがそれぞれ2つずつのインク供給ポンプ106に
より間欠的に供給される。有色インクC、M、Yは、そ
れぞれ2つのインク供給ポンプ108(108C、10
8M、108Y)、110(110C、110M、11
0Y)から対応するインク流路100(100C、10
0M、100Y)に供給される。ここにポンプ108は
ポンプ110よりも小容量である。
【0044】ここにキャリヤインクCaはポンプ106
によって間欠的に供給されるから、キャリヤインクCa
はエアによってセグメント化されてインク流路100を
流れる。このセグメント化されてインク流路100を流
れるキャリヤインクCaには、有色インクC、M、Yが
それぞれ付加される。そしてこれら3つのインク流路1
00C、100M、100Yに導かれた有色インク付加
ずみのキャリヤインクCaが集合部で集合し、一体化し
たインク滴112となってインク流路102を流れる。
インク滴112の間に入っているエアは分相器114で
分離され、インク滴112がインク吐出口104に導か
れる。
【0045】この実施態様において各有色インクC、
M、Yのポンプ108、110は、吐出量が少ない時は
小容量のポンプ108のみを作動させる。また吐出量が
多い時には大容量のポンプ110のみを駆動するか、両
方のポンプ108、110を共に駆動する。
【0046】
【発明の効果】この発明は以上のように、複数のインク
をそれらの混合割合を画像信号に基づいて変化させつ
つ、吐出させて画像を形成する場合(Pre-mix方式)
に、少なくとも一部のインクを複数のインク供給ポンプ
から吐出するようにし、インクの吐出量に応じて駆動さ
せるポンプを選択可能にしたものであるから、インクの
吐出量を広い範囲に亘って制御することができる。また
微少量の制御が可能になり、分解能を高めることが可能
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施態様の使用例を示す概念図
【図2】画像形成部の一画素分のインク系路を示す図
【図3】同じく一画素分のインク系路を形成した基板の
構成例を示す斜視図
【図4】図2におけるIV-IV(a)線断面図(A)およ
びIV-IV(b)線断面図(B)
【図5】インク供給ポンプの駆動系を示す図
【図6】他の実施態様の一画素分のインク系路を示す図
【符号の説明】
12 画像受容体としてのプリント用紙 16 画像形成部 20 基板 22 仕切板 24、100、102 インク流路 26、104 インク吐出口 32、34、108、110 有色インクのインク供給
ポンプ 36 クリヤインクのインク供給ポンプ 40 インクチャンネル 42 キャビティ部 44 ダイヤフラム 46 アクチュエータ 46a 共通電極 46b 駆動電極 54、56、58 ドライバ 60 制御部 62、112 インク滴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 亮一 神奈川県足柄上郡開成町宮台798番地 富 士写真フイルム株式会社内 (72)発明者 江刺 正喜 宮城県仙台市太白区南一丁目11番9号 Fターム(参考) 2C056 EA11 EC15 EC43 EC65 EC72 ED01 ED07 ED08 EE11 EE17 HA42 HA46 KA08 2C057 AF39 AF91 AH01 AH11 AH13 AH20 AM03 AM14 AM15 CA01 CA07 CA08

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数種のインクをそれらの混合割合を画
    像信号に基づいて変化させつつインク吐出口から吐出さ
    せ、このインク吐出口に対して相対移動する画像受容体
    に移送することによって画像を形成する画像形成方法に
    おいて、 少なくとも1種のインクは複数のインク供給ポンプから
    供給可能であり、前記少なくとも1種のインクに対して
    はその吐出量に応じて前記複数のインク供給ポンプのう
    ち駆動させるインク供給ポンプを選択可能にしたことを
    特徴とする画像形成方法。
  2. 【請求項2】 同一種のインクに対して設けた複数のイ
    ンク供給ポンプは最大吐出量が異なるものを含み、吐出
    量が少ない時には最大吐出量が少ないインク供給ポンプ
    のみを駆動させる請求項1の画像形成方法。
  3. 【請求項3】 同一種のインクに対して設けた複数のイ
    ンク供給ポンプは同色かつ同濃度のインクを供給する請
    求項1または2の画像形成方法。
  4. 【請求項4】 インク吐出口に連通するインク流路には
    乾燥後に実質的に画像を形成しないキャリヤインクが供
    給され、画像信号に基づいて混合割合を変化させた1ま
    たは複数の有色インクはこのキャリヤインクに付加され
    てインク吐出口に導かれる請求項1〜3のいずれかの画
    像形成方法。
  5. 【請求項5】 複数種のインクは、乾燥後に実質的に画
    像を形成しないキャリヤインクと、乾燥後に実質的に画
    像を形成する1種の有色インクとであり、単色の画像を
    形成する請求項1〜4のいずれかの画像形成方法。
  6. 【請求項6】 複数種のインクは、乾燥後に実質的に画
    像を形成しないキャリヤインクと、乾燥後に実質的に画
    像を形成する複数の異なる色の有色インクであり、カラ
    ー画像を形成する請求項1〜4のいずれかの画像形成方
    法。
  7. 【請求項7】 複数種のインクをそれらの混合割合を画
    像信号に基づいて変化させつつインク吐出口から吐出さ
    せ、このインク吐出口に対して相対移動する画像受容体
    に移送することによって画像を形成する画像形成装置に
    おいて、 前記複数種のインクに対して別々に設けられかつこれら
    複数種のインクのうち少なくとも1種のインクに対して
    複数設けられたインク供給ポンプと;これらのインク供
    給ポンプを独立に駆動するドライバと;画像信号に基づ
    き各インクの吐出量を求め、複数のインク供給ポンプを
    持つインクに対してはその吐出量に応じて駆動させるイ
    ンク供給ポンプを選択しそのドライバを駆動させる制御
    部と;を備えることを特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】 複数種のインクは、乾燥後に実質的に画
    像を形成しないキャリヤインクと、乾燥後に実質的に画
    像を形成する1または複数の有色インクとであり、前記
    各有色インクはそれぞれ複数のインク供給ポンプを備え
    る請求項7の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 キャリヤインクは1本のインク流路を介
    してインク吐出口に導かれ、複数の有色インクはキャリ
    ヤインクの移動に同期して前記インク流路の異なる位置
    に時間差をもって吐出される請求項8の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 上流側が複数に分岐し下流側が集合し
    てインク吐出口に連通するインク流路を備え、前記イン
    ク流路の分岐した上流側に供給されるキャリヤインクに
    それぞれ単一の有色インクが付加されて前記インク流路
    の合流部で集合し前記インク吐出口に導かれる請求項8
    の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 インク供給ポンプは、インクをインク
    流路に導くインクチャンネルの途中に形成したキャビテ
    ィと、このキャビティの壁を形成するダイヤフラムと、
    このダイヤフラムを振動させるアクチュエタとを備える
    請求項7〜10のいずれかの画像形成装置。
  12. 【請求項12】 キャリヤインクは画像を形成する画素
    ごとにエアにより仕切られセグメント化されてインク流
    路内を流動し、有色インクはセグメント化されたキャリ
    ヤインクに付加される請求項10または11の画像形成
    装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010521330A (ja) * 2006-12-21 2010-06-24 アグファ・グラフィクス・エヌヴィ インクジェット印刷法及びインクジェットインクセット
JP2014233972A (ja) * 2013-06-05 2014-12-15 富士ゼロックス株式会社 液体供給装置、及び画像形成装置

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