JP2001267841A - アンテナ装置および携帯無線機 - Google Patents

アンテナ装置および携帯無線機

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JP2001267841A JP2000081124A JP2000081124A JP2001267841A JP 2001267841 A JP2001267841 A JP 2001267841A JP 2000081124 A JP2000081124 A JP 2000081124A JP 2000081124 A JP2000081124 A JP 2000081124A JP 2001267841 A JP2001267841 A JP 2001267841A
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frequencies
shift circuit
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Osamu Kosakai
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    • H01Q21/00Antenna arrays or systems
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q1/00Details of, or arrangements associated with, antennas
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    • H01Q1/22Supports; Mounting means by structural association with other equipment or articles
    • H01Q1/24Supports; Mounting means by structural association with other equipment or articles with receiving set
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 単純な装置構成で比較的近接した複数の周波
数で使用可能なアンテナ装置を提供する。 【解決手段】 異なる共振周波数を有する2つのアンテ
ナ素子11および12の給電点と無線回路16との間
に、一方のアンテナ素子において他方のアンテナ素子の
共振周波数で使用されたときに高インピーダンスとなる
ようにこの電波の位相を変化させる移相回路13および
14をそれぞれ接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2つあるいはそれ
以上の周波数の電波を送信あるいは受信するアンテナ装
置に関し、特に、携帯電話機をはじめとする携帯無線機
に搭載することが可能なアンテナ装置およびこの携帯無
線機に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話機が急速に普及している
が、携帯電話機では伝送効率を高め雑音や干渉を防ぐた
めに、使用する周波数の広帯域化の要求が高まってい
る。しかし、従来の携帯電話機のアンテナ構造では広い
周波数帯域をカバーできないことから、複数の周波数で
使用可能なアンテナを搭載してより広帯域での送受信を
実現させる方法等の開発が進められている。
【0003】図18および図19に複数の周波数帯で使
用可能な従来のアンテナの例を示す。図18は無給電素
子を使用する場合、図19は複数の放射導体を使用する
場合の例である。
【0004】図18に示すアンテナ180では、伝送線
である同軸ケーブル181に誘電体基板182が接続さ
れ、この誘電体基板182に放射導体183と無給電素
子184が近接して配置されており、複共振特性を得る
方法として多く用いられている。また、図19に示すア
ンテナ190では無給電素子184を用いずに、基板1
91上に異なる共振周波数を有する複数の放射導体19
2および193を並べて1つの給電点194から給電す
ることで複共振特性を得ている。なお、アンテナ190
は接地点195で接地されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図18に示した無給電
素子を配置するアンテナ180では、無給電素子194
と放射素子193との位置関係がアンテナのインピーダ
ンス特性に大きな影響を与えるため、任意のアンテナ配
置ができないことが問題となっている。
【0006】また、図19に示した無給電素子を配置し
ないアンテナ190でも、複数の周波数帯で共振する放
射導体192および193を並べることから、大きな収
容スペースが必要であった。さらにこのタイプのアンテ
ナでは、一般に互いの動作周波数が10%程度の範囲で
接近していると動作しにくいという問題点もあった。こ
れは、アンテナ190のような構成では、アンテナの放
射導体192および193をスリットで分離し、それぞ
れの共振周波数で動作させて複共振を実現しているが、
それぞれの放射導体192および193はある程度の広
帯域性を有しており、周波数が近接している場合はアン
テナとしてスリットで分離した状態にならず、複共振を
得ることができないためである。しかし、上述したよう
な携帯電話機では近接した周波数で使用できる必要があ
る。
【0007】本発明は以上のような課題に鑑みてなされ
たものであり、単純な構成で比較的近接した複数の周波
数で使用可能なアンテナ装置を提供することを目的とす
る。また、本発明の他の目的は、単純な構成で比較的近
接した複数の周波数で使用可能な携帯無線機を提供する
ことである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するために、2つの周波数の電波を送信あるいは受信
するアンテナ装置において、異なる共振周波数を有する
2つのアンテナ素子の給電点がそれぞれ、位相を変化さ
せる2つの移相回路を介して無線回路と接続されること
を特徴とするアンテナ装置が提供される。
【0009】このようなアンテナ装置では、アンテナ素
子を移相回路を介して給電点に接続することにより、隣
接する他のアンテナ素子の共振周波数でのインピーダン
ス特性が調整されてアンテナ間の影響が取り除かれ、単
純な構成で比較的近接した異なる周波数での使用が可能
になる。
【0010】また、本発明では、複数の周波数の電波を
送信あるいは受信する携帯無線機において、異なる共振
周波数を有する2つのアンテナ素子の給電点がそれぞ
れ、位相を変化させる2つの移相回路を介して無線回路
と接続されることを特徴とするアンテナ装置を搭載する
携帯無線機が提供される。
【0011】このような携帯無線機では、搭載されたア
ンテナ装置において、アンテナ素子が移相回路を介して
給電点に接続されることにより、隣接する他のアンテナ
素子の共振周波数でのインピーダンス特性が調整されて
アンテナ間の影響が取り除かれ、単純な装置構成で比較
的近接した異なる周波数の電波の送信あるいは受信が可
能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。なお、以下の記述では特別に記述
しない限り電波の送信時に関して説明を行うものとする
が、アンテナ装置において送信と受信の動作は可逆な関
係にあり、受信時に関しても同様の性質を有することは
明らかである。
【0013】図1に本発明のアンテナ装置の主な構成を
示す。アンテナ装置1は、異なる共振周波数をもつ2つ
のアンテナ素子によって2波長の電波を送信し、主に携
帯電話等の携帯型無線機に搭載されて使用されるが、こ
れに限らず一般の無線装置に適用可能である。
【0014】アンテナ装置1では、異なる周波数を共振
周波数にもつ2つのアンテナ素子11および12が、そ
れぞれの給電点において移相回路13および14に接続
され、所定の2波長の電波を発生する発振器15を含む
無線回路と、この移相回路13および14が接続され
る。発振器15によって発生された電力は単純に分岐、
分配されて、それぞれ移相回路13および14を介して
アンテナ素子11および12に供給される。移相回路1
3及び14は、集中定数回路あるいは分布定数回路で構
成される。
【0015】ここで、アンテナ素子11の共振周波数を
f1、アンテナ素子12の共振周波数をf2とすると、
移相回路13は共振周波数f2の電波に対して、また移
相回路14は共振周波数f1の電波に対して、それぞれ
所定量分だけ位相を変化させる。すなわち、アンテナ素
子11および12についてはそれぞれのもつ共振周波数
f1およびf2で整合がとれており、それぞれの移相回
路13および14は、他方の共振周波数f2およびf1
の電波が供給されたときに動作しないように実験的に求
められた所定の量だけ位相を変化させる。
【0016】この位相変化量の設定についてスミスチャ
ートを用いて説明する。図2はアンテナ素子11の入力
インピーダンス特性例を示すスミスチャートであり、
(a)は移相回路13が接続されない場合、(b)は移
相回路13が接続された場合を示す。また、図3はアン
テナ素子12の入力インピーダンス特性例を示すスミス
チャートであり、(a)は移相回路14が接続されない
場合、(b)は移相回路14が接続された場合を示す。
【0017】これらのスミスチャートは、入力インピー
ダンスを回路の特性インピーダンス50Ωによって正規
化した正規化インピーダンスについて、実数部を例えば
図2(a)のレジスタンス線21で、虚数部がリアクタ
ンス線22でそれぞれ表している。またこれらのスミス
チャートでは、入力波の周波数を変化させたときの入力
インピーダンス特性が図中に示された円状の軌跡で表さ
れており、時計回りに周波数を上昇させたときの記録が
示されている。
【0018】アンテナ素子11単体での入力インピーダ
ンス特性は、図2(a)で矢印によって示された共振周
波数f1のときにチャートのほぼ中央部となり、整合が
とれている。このアンテナ素子11から移相回路13に
よって位相変化量dφ1だけ変化した状態が図2(b)
であり、チャート上ではf1の位置を変えずにf2の位
置が位相変化量dφ1分だけ回転されて表されている。
すなわち図2(b)では、移相回路13によって、入射
波の周波数がf1のときの整合が保たれたまま、f1の
ときと比較してf2のときの入力インピーダンスが十分
高くなっており、f2のときにアンテナ素子11が動作
しないように位相変化量dφ1が設定されていることが
わかる。
【0019】また同様に、図3(a)ではアンテナ12
の共振周波数f2のときに整合がとれているが、図3
(b)ではチャート上でのf2の位置を変えずにf1の
位置が位相変化量dφ2分だけ回転されて表され、移相
回路14によって、入射波の周波数がf2のときの整合
が保たれたまま、f1での入力インピーダンスが十分高
くなるように位相変化量dφ2が設定されていることが
わかる。
【0020】このように、移相回路による位相変化によ
って、近接する他方のアンテナ素子の共振周波数での入
力インピーダンスが十分大きくなるので、アンテナ素子
の動作周波数による互いの影響を非常に小さくすること
ができ、両アンテナ素子を並列接続させるという単純な
構造で、2つの周波数で動作が可能なアンテナ装置を実
現することができる。
【0021】次に、上記のアンテナ装置1で使用される
移相回路の例を示す。図4および図5に集中定数回路に
よって構成される移相回路の例を示す。図4は+(正)
の位相変化量を実現する移相回路であり、図5は−
(負)の位相変化量を実現する移相回路である。また、
図6、図7および図8に分布定数回路によって構成され
る移相回路の例を示す。図6は同軸線路、図7は平行2
線路、図8はマイクロストリップ線路である。
【0022】集中定数回路による移相回路の例として、
図4では、直列にインダクタ41が接続され、並列にコ
ンデンサ42および43が接続されている。ここで、図
2(a)のスミスチャートにおいて移相の変化を考えて
みると、直列にインダクタ41が挿入されると、インピ
ーダンス特性の軌跡はレジスタンス線21に沿って時計
回りに移動する。また、チャート上にレジスタンス線2
1と左右対称に描かれる図示しないコンダクタンス線を
考えると(イミタンスチャート)、コンデンサ42およ
び43が並列に挿入されると、軌跡はコンダクタンス線
に沿って時計回りに移動する。つまり、この移相回路に
よって入射波の位相が正方向に移動していることがわか
る。
【0023】また、図5では、直列にコンデンサ51が
接続され、並列にインダクタ52および53が接続され
ている。同様にスミスチャートで考えてみると、直列に
コンデンサ51が挿入されると、軌跡はレジスタンス線
21に沿って反時計回りに移動する。また、並列にイン
ダクタ52および53が挿入されると、軌跡はコンダク
タンス線に沿って反時計回りに移動する。つまり、この
移相回路によって入射波の位相が負方向に移動している
ことがわかる。
【0024】一方、移相回路として用いる分布定数回路
として、図6の同軸線路、図7の平行2線路、図8のマ
イクロストリップ線路等が適用可能である。図6の同軸
線路は、内部導体61と図示しない外部導体と、これを
支持する誘電体62で構成される。一般に外部導体は編
み組み線で、内部導体61は単線またはより線であり、
誘電体62としてはポリエチレン等が充填される。ま
た、図7の平行2線路は、短波帯の送受信用やテレビの
給電線として一般に用いられているもので、構造が簡単
でコストが安いが、線路間の電波の放射がみられ、同軸
線路と比較して誘導妨害や放射損がきわめて大きい。ま
た、図8のマイクロストリップ線路は、平板上の導体8
1上に誘電体82と導体83が構成されている。
【0025】図6、図7および図8中にはそれぞれの回
路の通過後の位相変化量dφを求める式を示したが、こ
れらの式のように分布定数回路では、信号が通過する伝
送線路の物理的な長さLを変えることによって通過後の
信号の位相を変えている。それぞれの伝送線路では導体
の太さ、厚さや誘電体の比誘電率εr等によって回路の
物理的長さと回路内での電気的長さの関係が異なるが、
位相変化の効果としてはどの回路を用いても得ることが
できる。しかし、基板上に実装できるという構造上の利
点や、製造コストの低さから、携帯型無線機に用いる場
合の移相回路としてはマイクロストリップ線路が最も適
すると考えられる。
【0026】次に、図9および図10に、アンテナ素子
11および12を合わせた総合のインピーダンス特性に
ついて、また図11および図12にリターンロス特性に
ついて、それぞれ回路シミュレーションによって求めた
計算値例を示す。図9は移相回路13および14が接続
された場合、図10は移相回路13および14が接続さ
れない場合の入力インピーダンス特性であり、また、図
11は移相回路13および14が接続された場合、図1
2は移相回路13および14が接続されない場合のリタ
ーンロス特性である。
【0027】なお、図9、図10、図11および図12
の値を求めたシミュレーションでは移相回路として分布
定数回路を用いており、周波数を1GHzから3GHz
まで変化させたときの特性を記録している。アンテナ素
子11および12の共振周波数f1、f2をぞれぞれ
1.95GHz、2.14GHzとし、図中でこれらの
周波数のときの計測点をそれぞれM1、M2で示してお
り、計測点M1、M2の入力インピーダンスの計測値を
Z1、Z2で、リターンロスの計測値をRL1、RL2
でそれぞれ示している。
【0028】図9では、周波数がf1、f2のときにほ
ぼチャートの中心にあって、この周波数のときほぼ整合
がとれており、また、図11ではf1、f2以外の部分
で損失が明らかに高くなっている。しかし、図10では
動作周波数での整合がとれていない状態であり、図12
では動作周波数での損失が大きい。したがって、移相回
路13および14の接続によってアンテナ素子間の影響
が抑制され、良好な2周波動作特性が得られている。こ
のようにアンテナ装置1は、単純な装置構成でありなが
らも、近接した2つの周波数での使用に対して良好な動
作特性を有する。また、同様の装置構成により離れた2
つの周波数を選んで動作させることも当然可能である。
【0029】なお、上記のアンテナ装置1において、移
相回路で変化させる位相変化量を上記で設定された位相
変化量にnλ/2(λは隣接するアンテナ素子の使用波
の波長、nは整数)を加えた場合でも、アンテナの性質
から理論的には明らかに上記と同様の動作が可能であ
る。このことは例えば、図2(b)および図3(b)
で、スミスチャートの外周円の目盛りは1周で波数0.
5であり、図の測定線を1回転しても元の図での位置と
同じになることからも明らかである。しかし実際の回路
では、|n|が増加するにつれて損失が増加し、これに
ともなって使用可能な周波数帯域が減少する等の問題が
生じるため、nを極力小さくすることが望ましい。
【0030】また、上記ではアンテナ素子を2つ用いた
アンテナ装置について説明したが、2つ以上の複数のア
ンテナ素子を用いて同様に、移相回路が接続されたアン
テナ素子を並列に無線回路に接続することによって、複
数の周波数での動作が可能なアンテナ装置を実現するこ
とができる。このようなアンテナ装置1で動作可能な周
波数の数は、アンテナ素子の周波数特性および移相回路
の周波数特性によって決定され、本質的に動作周波数の
数に制限はない。しかし、実際には4周波数程度での動
作が上限ということができ、例えばこのようなアンテナ
装置の場合、あるアンテナ素子において、これに接続す
る移相回路の対象の周波数は、他のアンテナ素子の動作
周波数の中から1つが選ばれることになり、これ以外の
アンテナ素子の動作周波数においては必ずしも良好なイ
ンピーダンス特性を得られるとは限らず、動作可能な周
波数自体が限定されることも考えられる。
【0031】次に、図13、図14、図15、図16お
よび図17に、本発明のアンテナ装置に適用可能なアン
テナ素子の例を示す。図13はダイポールアンテナ、図
14はループアンテナ、図15は板状逆Fアンテナ、図
16は逆Lアンテナ、図17はヘリカルアンテナであ
る。
【0032】図13のダイポールアンテナを用いた例で
は、共振波の波長をλとすると、ダイポールアンテナ1
31および132の長さは通常λ/2に選ばれるが、ア
ンテナ長をこれより短くするときは整合がとれない場合
があるため、その際は移相回路13および14との間に
整合回路17および18が接続される。また、無線回路
16は通常、回路の一端が接地された不平衡回路であ
り、ダイポールアンテナは平衡型アンテナであるので、
これらを直接接続すると不平衡電流が流れて電力の損失
が生じるため、平衡不平衡変換回路(Balun:a balance
to unbalance transformer)19の接続が必要であ
る。このダイポールアンテナの一種で、先端給電型であ
るホイップアンテナは、車載用や携帯無線機に一般的に
使用されており、本発明のアンテナ装置をこれらの機器
に搭載する際のアンテナ素子として好適である。
【0033】また、図14のループアンテナ141およ
び142では、通常直径が1波長以下に選ばれ、これ以
下の場合には各アンテナ素子と移相回路13および14
の間に整合回路17および18が接続される。またルー
プアンテナは平衡型アンテナであるので、無線回路16
との間に平衡不平衡変換回路19の接続が必要である。
【0034】また、図15の板状逆Fアンテナ151お
よび152は、不平衡アンテナであるので平衡不平衡変
換回路は不要で、無線回路16と移相回路13および1
4を直接接続することができ、アンテナ自体で整合が可
能であるので、整合回路を接続する必要もない。この板
状逆Fアンテナやこれを応用したアンテナ素子は、携帯
電話機用の内蔵アンテナ等に使用されており、本発明の
アンテナ装置を携帯電話機に搭載する際のアンテナ素子
として好適である。
【0035】また、図16の逆Lアンテナ161および
162は不平衡型のアンテナ素子で、モノポールアンテ
ナを低姿勢化するために折り曲げた構造をしており、通
常は別途整合回路17および18の接続を必要とする。
【0036】また、図17のヘリカルアンテナ171お
よび172は、不平衡型のらせん状のアンテナ素子で、
らせんの直径や長さによって指向性アンテナや水平方向
無指向性アンテナとして用いられることがある。通常は
移相回路13および14との間に整合回路17および1
8が接続される。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のアンテナ
装置では、アンテナ素子を移相回路を介して給電点に接
続することにより、隣接する他のアンテナ素子の共振周
波数でのインピーダンス特性が調整されてアンテナ間の
影響が取り除かれ、単純な構成で比較的近接した異なる
周波数での使用が可能になる。
【0038】また、本発明の携帯無線機では、搭載され
たアンテナ装置において、アンテナ素子が移相回路を介
して給電点に接続されることにより、隣接する他のアン
テナ素子の共振周波数でのインピーダンス特性が調整さ
れてアンテナ間の影響が取り除かれ、単純な装置構成で
比較的近接した異なる周波数の電波の送信あるいは受信
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアンテナ装置の主な構成を示す図であ
る。
【図2】共振周波数がf1のアンテナ素子の入力インピ
ーダンス特性例を示すスミスチャートであり、(a)は
移相回路が接続されない場合、(b)は移相回路が接続
された場合を示す。
【図3】共振周波数がf2のアンテナ素子の入力インピ
ーダンス特性例を示すスミスチャートであり、(a)は
移相回路が接続されない場合、(b)は移相回路が接続
された場合を示す。
【図4】集中定数回路によって構成される移相回路の例
であり、正の位相変化量を実現する移相回路を示す図で
ある。
【図5】集中定数回路によって構成される移相回路の例
であり、負の位相変化量を実現する移相回路を示す図で
ある。
【図6】分布定数回路によって構成される移相回路の例
であり、同軸線路を示す図である。
【図7】分布定数回路によって構成される移相回路の例
であり、平行2線路を示す図である。
【図8】分布定数回路によって構成される移相回路の例
であり、マイクロストリップ線路を示す図である。
【図9】移相回路が接続された場合の入力インピーダン
ス特性を示すスミスチャートである。
【図10】移相回路が接続されない場合の入力インピー
ダンス特性を示すスミスチャートである。
【図11】移相回路が接続された場合のリターンロス特
性を示す図である。
【図12】移相回路が接続されない場合のリターンロス
特性を示す図である。
【図13】本発明のアンテナ装置に適用可能なアンテナ
素子の例であるダイポールアンテナを示す図である。
【図14】本発明のアンテナ装置に適用可能なアンテナ
素子の例であるループアンテナを示す図である。
【図15】本発明のアンテナ装置に適用可能なアンテナ
素子の例である板状逆Fアンテナを示す図である。
【図16】本発明のアンテナ装置に適用可能なアンテナ
素子の例である逆Lアンテナを示す図である。
【図17】本発明のアンテナ装置に適用可能なアンテナ
素子の例であるヘリカルアンテナを示す図である。
【図18】複数の周波数で使用可能な無給電素子を使用
したアンテナの例を示す図である。
【図19】複数の周波数で使用可能な複数の放射導体を
使用したアンテナの例を示す図である。
【符号の説明】
1……アンテナ装置、11、12……アンテナ素子、1
3、14……移相回路、15……発振器、16……無線
回路

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つの周波数の電波を送信あるいは受信
    するアンテナ装置において、 異なる共振周波数を有する2つのアンテナ素子の給電点
    がそれぞれ、位相を変化させる2つの移相回路を介して
    無線回路と接続されることを特徴とするアンテナ装置。
  2. 【請求項2】 前記移相回路は、接続されたそれぞれの
    前記アンテナ素子において、他方の前記アンテナ素子の
    前記共振周波数で使用されたときに高インピーダンスと
    なるように、この電波の位相を変化させることを特徴と
    する請求項1記載のアンテナ装置。
  3. 【請求項3】 前記移相回路は集中定数回路で構成され
    ることを特徴とする請求項1記載のアンテナ装置。
  4. 【請求項4】 前記移相回路は分布定数回路で構成され
    ることを特徴とする請求項1記載のアンテナ装置。
  5. 【請求項5】 複数の周波数の電波を送信あるいは受信
    するアンテナ装置において、 異なる共振周波数を有する複数のアンテナ素子の給電点
    がそれぞれ、位相を変化させる複数の移相回路を介して
    無線回路と接続されることを特徴とするアンテナ装置。
  6. 【請求項6】 前記移相回路は、接続されたそれぞれの
    前記アンテナ素子において、他の前記アンテナ素子の前
    記共振周波数で使用されたときに高インピーダンスとな
    るように、この電波の位相を変化させることを特徴とす
    る請求項5記載のアンテナ装置。
  7. 【請求項7】 前記移相回路は集中定数回路で構成され
    ることを特徴とする請求項5記載のアンテナ装置。
  8. 【請求項8】 前記移相回路は分布定数回路で構成され
    ることを特徴とする請求項5記載のアンテナ装置。
  9. 【請求項9】 複数の周波数の電波を送信あるいは受信
    する携帯無線機において、 異なる共振周波数を有する2つのアンテナ素子の給電点
    がそれぞれ、位相を変化させる2つの移相回路を介して
    無線回路と接続されることを特徴とするアンテナ装置を
    搭載する携帯無線機。
  10. 【請求項10】 前記携帯型無線機は携帯型電話機であ
    ることを特徴とする請求項9記載の携帯無線機。
  11. 【請求項11】 複数の周波数の電波を送信あるいは受
    信する携帯無線機において、 異なる共振周波数を有する複数のアンテナ素子の給電点
    がそれぞれ、位相を変化させる複数の移相回路を介して
    無線回路と接続されることを特徴とするアンテナ装置を
    搭載する携帯無線機。
  12. 【請求項12】 前記携帯型無線機は携帯型電話機であ
    ることを特徴とする請求項11記載の携帯無線機。
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