JP2001263931A

JP2001263931A - 冷蔵庫

Info

Publication number: JP2001263931A
Application number: JP2000071834A
Authority: JP
Inventors: Yuuji Kishinaka; 裕司岸中; Itsuo Tanaka; 逸雄田中; Masaru Fukuda; 勝福田; Koji Maeda; 耕治前田
Original assignee: Matsushita Refrigeration Co
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 2000-03-15
Filing date: 2000-03-15
Publication date: 2001-09-26

Abstract

(57)【要約】【課題】ボトル類など多種多様の収納物品の収納性を
高めた冷蔵庫を提供する。【解決手段】引き出し式扉本体１７の室内側を形成す
る内板２２と背面板１８の対向する複数の高さ位置に凸
部２１，２３を設けて複数の収納容器２４，２５，２
６，２７の開口部フランジ２８，２９を支持して着脱可
能に且つ高さ間隔を選択的に配置するとともに、収納容
器２４，２５，２６，２７には卵ケース３０を着脱可能
に備え、さらに１リットル以上の液状物容器を立てて収
納可能としたものであり、大型容器や卵、その他小物類
の収納性と使い勝手が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ボトル類などの収
納性に配慮した冷蔵庫の構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年の健康指向、おいしさを求める傾向
に伴って温度帯別の区分管理を可能にする多ドア化が進
んでいる。また、食品の出し入れのしやすさから、比較
的使用頻度の低い冷凍室は下部、使用頻度が高く収納物
品の多い冷蔵室は上部というレイアウトが一般化してき
ている。そして、例えばボトル類などの物品は通常この
冷蔵室内に収納されている。

【０００３】この種従来の冷蔵庫のボトル類などの収納
構造としては、実開昭６２−１６４５６５号公報に示さ
れたものがある。

【０００４】以下、図面を参照しながら上記従来の冷蔵
庫について説明する。

【０００５】図６は、従来の冷蔵庫の扉を開けた状態の
斜視図である。図６において１は冷蔵庫本体であり、上
部に冷蔵室２、下部に冷凍室３を設けている。４は冷蔵
室２の開口部に設けたヒンジ開閉式扉であり、室内側に
ボトル収納棚５が設けられている。そして、このボトル
収納棚５にボトル類ほか調味料などの小物や卵なども同
時に収納されている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年の
食生活の多様化に伴い、特に大小のボトルやパック型の
飲料の増加、チューブ類なども含めた様々な形態や種類
の調味料類の急激な増加によりボトル収納棚５に収納す
る物品の量が増加し、さらに形態の多様化も相まって量
的にも構造的にも十分な収納性が得られないという欠点
があった。

【０００７】また、一方では対面キッチン等に見られる
台所の洋風化に伴い、奥行寸法の短い、即ち従来より薄
型の冷蔵庫も望まれている。この種の奥行の浅い冷蔵庫
は、内容積を維持するため一般的な奥行の冷蔵庫に比べ
冷蔵庫本体の幅寸法が広く設定され、必然的に冷蔵室の
扉の幅も大きくなる。このため、狭い台所での扉の開閉
がし難い問題から、例えば冷蔵室扉４のように左右に分
割して冷蔵室扉を小型化し、前記の問題に対応すること
が行われている。

【０００８】しかしながら、上記のように左右に分割さ
れた冷蔵室扉４では左右扉間の間仕切りの構造体にスペ
ースを要し、ボトル収納棚５の有効スペースが幅方向に
制約されてさらに収納量が減少する。一方、大型のボト
ル類などを収納するためにはその分室内側の収納スペー
スを奥行き方向に侵害することになり、特に、上述した
薄型の冷蔵庫では冷蔵庫全体としての収納性が著しく低
下してしまうという欠点があった。

【０００９】本発明は、従来の課題を解決するもので、
ボトル類など多種多様の収納物品の収納性を高めた冷蔵
庫を提供することを目的とする。

【００１０】

【課題を解決するための手段】本発明の請求項１に記載
の冷蔵庫は、冷蔵庫本体内に区画壁により形成された複
数の貯蔵室と、前記貯蔵室のうち開口面に引き出し式扉
を備えた貯蔵室と、前記引き出し式扉と対向して室内後
方に設けた背面板と、前記引き出し扉と前記背面板を連
結するフレームと、前記引き出し式扉と前記背面板の対
向する複数の高さ位置に配置した支持手段と、前記支持
手段により支持されて上下方向に配置された複数の収納
容器を備えたものであり、ボトル類や小物類の専用収納
室とすれば独立した引き出し式扉で手前まで収納容器が
引き出せて出し入れしやすい。また、複数の収納容器に
より収納量が増加し、大小様々な物品が区分け収納され
る。さらに、独立した貯蔵室とすることで他室の収納物
品の温度上昇を招くことが少なくなる。

【００１１】請求項２に記載の発明は、請求項１に記載
の発明において、引き出し式扉の室内側を形成する内板
と背面板の対向する複数の高さ位置に凸部を設け、前記
凸部により収納容器の開口部フランジを支持したもので
あり、収納容器が簡素な構造で支持固定される。

【００１２】請求項３に記載の発明は、請求項１または
請求項２に記載の発明において、複数の収納容器のうち
少なくとも一つの収納容器内に着脱可能に設けた卵ケー
スを備えたものであり、手前まで収納容器が引き出せて
取り扱いに注意を要する卵の収納性がよくなる。

【００１３】請求項４に記載の発明は、請求項３に記載
の発明において、卵ケースを複数の収納容器内に選択的
に装着可能としたものであり、使用者の使い勝手に応じ
て収納高さが選択でき、卵の取り扱いが一層便利にな
る。

【００１４】請求項５に記載の発明は、請求項１から請
求項３のいずれか一項に記載の発明において、複数の収
納容器のうち少なくとも一つの収納容器内に１リットル
以上の液状物容器を立てて収納可能としたものであり、
背の高い大型の重量の重い容器が手前に引き出して出し
入れでき使用者の負担が軽減される。

【００１５】請求項６に記載の発明は、請求項１から請
求項５のいずれか一項に記載の発明において、複数の収
納容器を着脱可能とし上下方向に移設することにより収
納容器間の間隔を調節可能としたものであり、収納物品
の背の高さに応じた配置が選択でき、効率的な収納レイ
アウトにできる。また、重量の重い大型の収納物品を最
下部に収納できるように容器間隔を設定すれば重心が下
げられ、冷蔵庫の安定性が増す。

【００１６】請求項７に記載の発明は、請求項１から請
求項４のいずれか一項に記載の発明において、収納容器
を着脱可能とし他の貯蔵室内に収納可能としたものであ
り、たとえば小物類などをまとめて他の貯蔵室内で保管
したり、卵を他の貯蔵室内で保管する要求にも対応でき
る。

【００１７】請求項８に記載の発明は、請求項１から請
求項７のいずれか一項に記載の引き出し式扉を備えた貯
蔵室を冷蔵庫本体の上部区画に配置したものであり、使
用者が全体を見渡しながら、立ち姿勢で収納物品の出し
入れが行える。

【００１８】

【発明の実施の形態】以下、本発明による発明の実施の
形態について、図面を参照しながら説明する。

【００１９】（実施の形態１）図１は、本発明の実施の
形態１による冷蔵庫の斜視図である。図２は、同実施の
形態の冷蔵庫の正面図である。図３は、同実施の形態の
冷蔵庫の要部斜視図である。図４は、同実施の形態の冷
蔵庫の要部断面図である。

【００２０】図１から図４において、６は冷蔵庫本体
で、複数の区画室７，８，９，１０，１１の開口部に対
向してそれぞれ開閉自在の扉１２，１３，１４，１５，
１６を備えている。ここで扉１２はヒンジ開閉式扉であ
り、扉１３，１４，１５，１６は引き出し式扉になって
いる。そして、このうち区画室１０はボトル類などを収
納するためのボトル収納室（以下単にボトル収納室１０
という）である。

【００２１】このボトル収納室の引き出し式扉１５は扉
本体１７と、この扉本体１７と対向して室内後方に設け
られた背面板１８と、この背面板１８の下部両端に取り
付けられ扉本体１７と連結された下部フレーム１９と、
背面板１８の上部のほぼ中央に取付けられ扉本体１７と
連結された上部フレーム２０とで構成されている。

【００２２】背面板１８には支持手段としてＬ型断面を
有した複数個の凸部２１が一体に形成されている。ま
た、扉本体１７の室内側を形成する内板２２にも支持手
段としてＬ型断面形状を有した複数個の凸部２３が一体
に形成され、複数個の凸部２１と凸部２３は互いに対向
する高さ位置に配置されている。

【００２３】２４，２５，２６，２７は上下に複数備え
られた収納容器で、背面板１８と内板２２の間に配置さ
れ、前部フランジ２８と後部フランジ２９がそれぞれ内
板２２の凸部２３と背面板１８の凸部２１に係合し支持
固定される。

【００２４】このうち、収納容器２７は容器の高さを他
の収納容器より高く設定して最下段に配置され、主とし
てＰＥＴボトルやビール瓶、牛乳パックなど背が高く、
大型で重量も重い物品を収納している。

【００２５】３０は市販の卵パックをパックごと載置で
きる卵ケースであり、収納容器２４，２５，２６，２７
のいずれの内部にも着脱可能に設置される。

【００２６】３１はフレーム１９にカシメ等により固着
されたローラーで、冷蔵庫本体６の庫内側に形成された
レール（図示せず）上を転がり、扉１５全体を前後方向
に開閉自在にする。

【００２７】また、３２は他の貯蔵室７の室内に上下方
向に複数設けられた棚であり、棚相互間の上下間隔寸法
Ａを収納容器２４，２５，２６の高さ寸法Ｂより大きく
なるよう設置されている。

【００２８】以上のように構成された冷蔵庫について、
以下その動作を説明する。

【００２９】複数の収納容器２４，２５，２６，２７は
凸部２１，２３に前部と後部のフランジ２８，２９を引
っかけるだけの構成であり簡単に着脱ができる。このた
め、任意の高さに収納容器を固定すれば使用者にとって
使い勝手のよい位置で収納物品の保管や整理ができる。

【００３０】収納容器２７は容器高さを高くしてあるた
め、特に１リットル以上の背の高い大型のボトル類やパ
ック類などを安定して収納でき、本実施の形態のように
最下段に設置することで出し入れ時に使用者の負担が軽
減されたり、重量物が下部にあることで重心が下がり冷
蔵庫の設置安定性も高められる。特に、奥行きの浅い薄
型の冷蔵庫やボトル収納室１０を冷蔵庫本体６の上部区
画に配置したものなどにあっては有効である。

【００３１】また、卵ケース３０が各収納容器２４，２
５，２６，２７内に着脱可能としているため、使用者の
使いやすい位置で収納ができ、割れやすく取り扱いに注
意を要する卵の収納が便利になる。

【００３２】このようにボトル類や卵、その他調味料を
含めた小物類などは数量も多く日常の使用頻度も非常に
高いが、独立した専用収納室とし引き出し式扉１５を採
用することでで手前まで収納容器２４，２５，２６，２
７が引き出せて出し入れが便利で楽になる。また、複数
の収納容器２４，２５，２６，２７により収納量が増加
し、大小様々な物品が区分け収納できる。さらに、独立
した貯蔵室とすることで他室の収納物品の温度上昇を軽
減でき冷蔵庫全体としての保存性を高めることにも寄与
する。

【００３３】一方、収納容器２４，２５，２６の容器高
さ寸法Ｂは他の貯蔵室７の室内に上下方向に複数設けら
れた棚３２の棚間寸法Ａより小さいため取り外した収納
容器２４，２５，２６は他の貯蔵室３２内の任意の場所
に設置して自由に利用することが可能となり、たとえば
小物類などをまとめて他の貯蔵室内で保管したり、卵を
他の貯蔵室内で保管する要求にも対応できる。また、ボ
トル収納室１０内に背の高い物品を複数段に収納し収納
容器２４，２５，２６の一つがボトル室１０内では使え
なくなった場合などにも他の貯蔵室３２でこれを利用す
ることができる。

【００３４】そして、引き出し式扉１５を備えたボトル
収納室１０を本実施の形態のように冷蔵庫本体の上部区
画に配置することにより、目の高さで全体を見渡しなが
ら、立ち姿勢で腰をかがめずに収納物品の出し入れが行
えるので使用者の負担が軽減される。日常の使用頻度の
高い収納物品が多いため特にその効果が高いものであ
る。

【００３５】（実施の形態２）図５は本発明の実施の形
態２による冷蔵庫の要部断面図である。図５において、
収納容器２６と収納容器２７の高さ位置を入れ替え、特
に、最下段の収納容器２６内に卵ケース３０を備えるよ
うに配置している。

【００３６】このような配置を選択することにより、特
にボトル収納室１０を冷蔵庫本体６の上部区画に配置し
たレイアウトにおいて取り扱いに注意を要する卵の出し
入れが楽になりその面での使い勝手を向上させることが
できる。

【００３７】

【発明の効果】以上説明したように請求項１に記載の発
明は、引き出し式扉を備えた貯蔵室の引き出し式扉と対
向して室内後方に設けた背面板をフレームで連結し、引
き出し式扉と前記背面板の対向する複数の高さ位置に配
置した支持手段により上下方向に複数の収納容器を設け
たので、量や種類の多いボトル類や小物類を整理した状
態で集約して多量に保管でき、独立した貯蔵室とするこ
とで他室の収納物品の温度上昇を抑え、冷蔵庫全体とし
ての保存性を向上できる。

【００３８】また、請求項２に記載の発明は、請求項１
に記載の発明において、引き出し式扉の室内側を形成す
る内板と背面板の対向する複数の高さ位置に凸部を設
け、前記凸部により収納容器の開口部フランジを支持し
たので、収納容器が簡素な構造で支持固定され経済的で
ある。

【００３９】また、請求項３に記載の発明は、請求項１
または請求項２に記載の発明において、複数の収納容器
のうち少なくとも一つの収納容器内に着脱可能に設けた
卵ケースを備えたので、取り扱いに注意を要する卵の収
納性が向上する。

【００４０】また、請求項４に記載の発明は、請求項３
に記載の発明において、卵ケースを複数の収納容器内に
選択的に装着可能としたので、使用者の使い勝手に応じ
て、卵の出し入れの利便性を一層向上できる。

【００４１】また、請求項５に記載の発明は、請求項１
から請求項３のいずれか一項に記載の発明において、複
数の収納容器のうち少なくとも一つの収納容器内に１リ
ットル以上の液状物容器を立てて収納可能としたので、
大型で重量の重い容器の出し入れが楽になり、使用者の
負担を軽減できる。

【００４２】また、請求項６に記載の発明は、請求項１
から請求項５のいずれか一項に記載の発明において、複
数の収納容器を着脱可能とし上下方向に移設することに
より収納容器間の間隔を調節可能としたので、収納物品
の大きさに応じた効率的な収納レイアウトが選択でき使
い勝手上の自由度が高まる。また、重量の重い大型の収
納物品を最下部に収納できるように容器間隔を設定すれ
ば冷蔵庫の安定性を高めることができる。

【００４３】また、請求項７に記載の発明は、請求項１
から請求項４のいずれか一項に記載の発明において、収
納容器を着脱可能とし他の貯蔵室内に収納可能としたの
で、使用者の保管場所の選択自由度が高まり、冷蔵庫全
体として効率的な活用ができる。

【００４４】また、請求項８に記載の発明は、請求項１
から請求項７のいずれか一項に記載の引き出し式扉を備
えた貯蔵室を冷蔵庫本体の上部区画に配置したので、使
用者が立ち姿勢のまま腰をかがめず楽に収納物品の確
認，出し入れが行え、使い勝手が向上する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による冷蔵庫の実施の形態１の斜視図

【図２】同実施の形態の冷蔵庫の正面図

【図３】同実施の形態の冷蔵庫の要部斜視図

【図４】同実施の形態の冷蔵庫の要部断面図

【図５】本発明による冷蔵庫の実施の形態２の要部断面
図

【図６】従来の冷蔵庫の斜視図

【符号の説明】

６他の貯蔵室１０ボトル収納室（貯蔵室）１５引出し式扉１７扉本体１８背面板１９下部フレーム２０上部フレーム２１，２３凸部２２内板２４，２５，２６，２７収納容器２８前部フランジ２９後部フランジ３０卵ケース

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者福田勝大阪府東大阪市高井田本通４丁目２番５号松下冷機株式会社内 (72)発明者前田耕治大阪府東大阪市高井田本通４丁目２番５号松下冷機株式会社内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】冷蔵庫本体内に区画壁により形成された
複数の貯蔵室と、前記貯蔵室のうち開口面に引き出し式
扉を備えた貯蔵室と、前記引き出し式扉と対向して室内
後方に設けた背面板と、前記引き出し扉と前記背面板を
連結するフレームと、前記引き出し式扉と前記背面板の
対向する複数の高さ位置に配置した支持手段と、前記支
持手段により支持されて上下方向に配置された複数の収
納容器を備えたことを特徴とする冷蔵庫。
【請求項２】引き出し式扉の室内側を形成する内板と
背面板の対向する複数の高さ位置に凸部を設け、前記凸
部により収納容器の開口部フランジを支持したことを特
徴とする請求項１に記載の冷蔵庫。
【請求項３】複数の収納容器のうち少なくとも一つの
収納容器内に着脱可能に設けた卵ケースを備えたことを
特徴とする請求項１または請求項２に記載の冷蔵庫。
【請求項４】卵ケースを複数の収納容器内に選択的に
装着可能としたことを特徴とする請求項３に記載の冷蔵
庫。
【請求項５】複数の収納容器のうち少なくとも一つの
収納容器内に１リットル以上の液状物容器を立てて収納
可能としたことを特徴とする請求項１から請求項３のい
ずれか一項に記載の冷蔵庫。
【請求項６】複数の収納容器を着脱可能とし上下方向
に移設することにより収納容器間の間隔を調節可能とし
たことを特徴とする請求項１から請求項５のいずれか一
項に記載の冷蔵庫。
【請求項７】収納容器を着脱可能とし他の貯蔵室内に
収納可能とした請求項１から請求項４のいずれか一項に
記載の冷蔵庫。
【請求項８】請求項１から請求項７に記載の引き出し
式扉を備えた貯蔵室を冷蔵庫本体の上部区画に配置した
ことを特徴とする冷蔵庫。