JP2001263405A - 油圧緩衝器 - Google Patents

油圧緩衝器

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JP2001263405A
JP2001263405A JP2000072965A JP2000072965A JP2001263405A JP 2001263405 A JP2001263405 A JP 2001263405A JP 2000072965 A JP2000072965 A JP 2000072965A JP 2000072965 A JP2000072965 A JP 2000072965A JP 2001263405 A JP2001263405 A JP 2001263405A
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piston
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Masahiro Arai
正博 新井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ピストンの作動初期における減衰力を高くで
きる油圧緩衝器において、部品点数を削減でき、且つピ
ストンの低速域で発生する減衰力を可変とすること。 【解決手段】 減衰力発生バルブ装置40(50、6
0)と減衰力可変バルブ装置70(80、90)を設け
てなる油圧緩衝器10であって、減衰力発生バルブ装置
50が、オリフィス51Aを備えた第1サブディスクバ
ルブ51と、第2サブディスクバルブ52と、サブバル
ブシート53と、メインディスクバルブ54〜56と、
メインバルブシート57と、スリット58A、つば部5
8Bを備えたリング58とを有してなるもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は油圧緩衝器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、油圧緩衝器において、ピストンの
作動初期において、減衰力を高くできる油圧緩衝器とし
て、実公平5-38258 号公報に記載のものがある。この油
圧緩衝器は、シリンダにピストンロッドを挿入し、ピス
トンロッドに設けたピストンによりシリンダ内にピスト
ン側油室とロッド側油室とを区画し、前記ピストンにピ
ストン側油室とロッド側油室とを連通可能とする油路
と、該油路内の作動油の流動を制御して減衰力を発生さ
せる減衰力発生バルブ装置とを有している。そして、前
記減衰力発生バルブ装置を、前記ピストンの油路を閉塞
するように設けられ、該油路に面して表裏を連通する通
路が形成された第1ディスクバルブと、第1ディスクバ
ルブに当接し、前記通路を閉塞する第2ディスクバルブ
と、該第2ディスクバルブにリテーナを介在させて配設
された第3ディスクバルブと、前記第1ディスクバルブ
と該第3ディスクバルブの周縁側に配置され、該第2デ
ィスクバルブの撓みを許容する間隔を構成するリング
と、第3ディスクバルブに形成され、前記間隔と前記シ
リンダ室とを連通するスリットとから構成している。
【0003】この構成によると、ピストンの作動初期に
は、油路内の油圧が小さいため、第1ディスクバルブの
通路は第2ディスクバルブにより閉塞されたままとなる
ため、高い減衰力が得られる。そして、ピストンの作動
速度が速くなると、第2ディスクバルブが通路を開き油
路内の油液が間隙内を通り第3ディスクバルブの通路か
らシリンダ室へ流れる。このときに、通路のいずれか
(開口面積の小さい方の通路)によりオリフィス特性が
得られる。
【0004】更に、ピストン速度が上昇すると、第1〜
第3のディスクバルブが撓んでディスクバルブによるバ
ルブ特性が得られる。
【0005】また、従来、油圧緩衝器の減衰力を可変と
する減衰力可変バルブ装置を備えた油圧緩衝器として、
実公平5-23864号公報に記載のものがある。この油圧緩
衝器は、ピストンに設けたメイン油路に減衰力発生バル
ブ装置を設けることに加え、このメイン油路をバイパス
するバイパス油路の開口面積をニードル弁により調整可
能としている。このとき、この油圧緩衝器では、バイパ
ス油路にサブバルブ(チェックバルブ)を設けるための
サブバルブ機構を備えており、サブバルブ機構をピスト
ンとは別体のスタッドに設けている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、実公平5-
38258号公報に記載の従来技術には、以下の問題点があ
る。
【0007】第1ディスクバルブとの間にリングを介
在させて間隔を形成し、この間隔をシリンダ室に連通す
るスリットを備えた第3ディスクバルブ、即ちスリット
付きディスクバルブをリングの他に併せ備える必要があ
り、部品点数が多くなる。
【0008】ピストンの低速域で発生する減衰力を可
変とすることができない。
【0009】上述のリングは第1ディスクバルブと
第3ディスクバルブとの間に挟まれ、且つ第2ディスク
バルブの撓みを許すように該第2ディスクバルブの外周
との間の径方向に微小隙間を介する必要がある。また、
第1ディスクバルブが閉じた状態下で、第3ディスクバ
ルブが開くことがあり、この場合には、リングがそれら
のディスクバルブとの間で軸方向にも隙間を介するもの
となる。このため、リングは径方向でのセンタリング手
段がなく径方向に遊動し、また、軸方向にも遊動するも
のとなり、脱落、異音発生の虞がある。
【0010】また、実公平5-23864号公報に記載の従来
技術には、以下の問題点がある。 ピストンとは別体でサブバルブ機構が必要であり、部
品点数が多くなる。
【0011】ピストンとは別体でサブバルブ機構を配
置するスペースが必要であり、減衰力発生機構は軸方向
に長くなってしまう。
【0012】本発明の課題は、ピストンの作動初期にお
ける減衰力を高くできる油圧緩衝器において、部品点数
を削減でき、且つピストンの低速域で発生する減衰力を
可変とすることにある。
【0013】また、本発明の課題は、ピストンの作動初
期に第1サブディスクバルブのオリフィスを開閉するよ
うに第2サブディスクバルブの撓みを許すためのリング
を簡易に固定配置することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、シリンダにピストンロッドを挿入し、ピストンロッ
ドに設けたピストンによりシリンダ内にピストン側油室
とロッド側油室とを区画し、前記ピストンにピストン側
油室とロッド側油室とを連通可能とするメイン油路と、
該メイン油路内の作動油の流動を制御して減衰力を発生
させる減衰力発生バルブ装置とを設け、前記ピストンロ
ッドに上記ピストンに設けたメイン油路をバイパスして
ピストン側油室とロッド側油室とを連通可能とするバイ
パス油路と、該バイパス油路の開口面積を調整すること
により、該バイパス油路内の作動油の流動を制御して減
衰力を発生させる減衰力可変バルブ装置とを設けてなる
油圧緩衝器であって、前記減衰力発生バルブ装置が、前
記ピストンのピストンラウンド面にメイン油路と減衰力
可変バルブ装置のバイパス油路を共に開口し、前記ピス
トンのピストンラウンド面に開口するメイン油路を開閉
するように設けられるとともに、前記ピストンのピスト
ンラウンド面に開口する減衰力可変バルブ装置のバイパ
ス油路に連通するオリフィスを備えてなる第1サブディ
スクバルブと、第1サブディスクバルブに当接し、該オ
リフィスを閉塞する第2サブディスクバルブと、第2サ
ブディスクバルブに当接するサブバルブシートと、サブ
バルブシートに当接するメインディスクバルブと、メイ
ンディスクバルブに当接するメインバルブシートと、第
1サブディスクバルブとメインディスクバルブの間に介
装され、第2サブディスクバルブの撓みを許容する間隔
を形成するとともに、該間隔をシリンダ内の油室に連通
するスリットを備えてなるリングとを有してなるように
したものである。
【0015】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載の本発明において更に、前記リングが備えるスリット
の総流路面積を、前記第1サブディスクバルブが備える
オリフィスの総流路面積より大きくしてなるようにした
ものである。
【0016】請求項3に記載の本発明は、請求項1又は
2に記載の本発明において更に、前記リングがメインデ
ィスクバルブの外周に当接するつば部を備えてなるよう
にしたものである。
【0017】
【作用】請求項1の発明によれば下記〜の作用があ
る。 ピストンの作動初期には、ピストンのメイン油路内の
油圧も、減衰力可変バルブ装置のバイパス油路内の油圧
も小さいため、ピストンの油路は第1サブディスクバル
ブにより閉塞されたままとなり、且つ減衰力可変バルブ
装置のバイパス油路に連通する第1サブディスクバルブ
のオリフィスは第2サブディスクバルブにより閉じられ
たままとなるため、高い減衰力が得られる。そして、ピ
ストンの作動速度がある程度速くなって低速域に達する
と、第2サブディスクバルブが撓んでオリフィスを開
き、減衰力可変バルブ装置のバイパス油路内の作動油が
オリフィスを通ってリングのスリットからシリンダの油
室へ流れ、減衰力可変バルブ装置に設定されている減衰
力、及び第2サブディスクバルブの撓みによる減衰力が
得られる。このとき、第2サブディスクバルブはチェッ
クバルブ機能だけをもち、減衰力を発生しないものとす
ることもできる。
【0018】ピストンの作動速度が更に上昇して中高速
域に達すると、第1サブディスクバルブとメインディス
クバルブがリングを挟んだまま撓んで開き、ピストンの
メイン油路内の作動油がピストンと第1サブディスクバ
ルブの間に形成される間隙からシリンダの油室へ流れ、
第1サブディスクバルブとメインディスクバルブの撓み
による減衰力が得られる。この減衰力は、メインディス
クバルブを複数枚重ねて積層することにより、変更でき
る。このとき、第2サブディスクバルブは第1サブディ
スクバルブのオリフィスを閉じ、減衰力可変バルブ装置
のバイパス油路内の作動油は、ピストンと第1ディスク
バルブの間に形成されている前述の間隙からシリンダの
油室へ流れる。
【0019】リングが第1サブディスクバルブとメイ
ンディスクバルブの間に形成した間隔をシリンダ内の油
室に連通するスリットを該リングに具備せしめたから、
リングの他にスリット付きディスクバルブを併せ備える
必要がなくなり、部品点数を削減できる。
【0020】前述の減衰力可変バルブ装置を備えた
ことにより、ピストンの低速域で発生する減衰力を可変
できる。
【0021】減衰力可変バルブ装置のバイパス油路を
ピストンのピストンラウンド面に開口し、このバイパス
油路を開閉するサブバルブ機構を構成する第1サブディ
スクバルブと第2サブディスクバルブをメインディスク
バルブに積層させたので、ピストンとは別体のサブバル
ブ機構を設ける必要がなく、部品点数が削減できる。
【0022】ピストンとは別にサブバルブ機構を設け
る必要がないので、サブバルブ機構を配置するためのス
ペースが不要となり、減衰力発生機構をコンパクト化で
きる。
【0023】請求項2の発明によれば下記の作用があ
る。 リングが備えるスリットの総流路面積を、第1サブデ
ィスクバルブが備えるオリフィスの総流路面積より大き
くした。従って、第1サブディスクバルブとメインディ
スクバルブの間にリングが形成する間隔は常に大開口の
スリットからシリンダの油室に連通し、この間隔内の油
圧が上昇することはなく、この間隔の油圧がメインディ
スクバルブだけを開くことがない。即ち、第1サブディ
スクバルブとメインディスクバルブはリングを軸方向に
て常に隙間なく安定的に挟持固定し、リングの脱落、異
音の発生を防止できる。
【0024】請求項3の発明によれば下記〜の作用
がある。 リングのつば部をメインディスクバルブの外周に当接
することにより、リングをセンタリングでき、リングを
径方向にて常に遊動させることなく位置決め固定し、リ
ングの脱落、異音の発生を防止できる。
【0025】尚、リングにつば部を設けない場合には、
他の径方向位置決め手段をリングに設けるか、リングの
内周を第2ディスクバルブの外周に当接させてリングを
センタリングすることができる。
【0026】リングのつば部により該リングのセンタ
リングをメインディスクバルブの外周により行なうもの
となり、第2サブディスクバルブの外周により行なうも
のでないから、第2サブディスクバルブの径方向サイズ
を自在に変更(厚みも変更できる)でき、第2サブディ
スクバルブの前述の撓み力、開きタイミングを自由に
設定し、減衰特性を調整できる。
【0027】リングのつば部を全周に連続するものと
すれば、リングが備えるスリットの高さを第2サブディ
スクバルブとサブバルブシートの合計厚みと同等にで
き、前述のスリットの総流路面積をより大きくできる
から、前述によるリングの軸方向での固定の確実を図
ることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】図1は油圧緩衝器を示す断面図、
図2は図1の減衰力アジャスタ装置を示す拡大断面図、
図3は図1のバルブ装置を示す拡大断面図、図4は減衰
力発生バルブ装置を取出して示す模式図、図5はリング
を示す平面図、図6は減衰力発生バルブ装置の変形例を
示す模式図である。
【0029】油圧緩衝器10は、図1に示す如く、シリ
ンダ11とピストンロッド12と懸架スプリング13を
有し、シリンダ11の外周部に下ばねシート14、ロッ
クナット15を取着し、ピストンロッド12に螺着され
る後述の車体側取付部20に上ばねシート16、ロック
ナット17を取着し、懸架スプリング13を下ばねシー
ト14と上ばねシート16の間に介装している。シリン
ダ11に対するばねシート14、16の螺動により懸架
スプリング13の設定長さを調整できる。
【0030】油圧緩衝器10は、シリンダ11の下部に
車軸側取付部18、ロックナット19を螺着し、ピスト
ンロッド12の上端部に車体側取付部20を螺着して備
える。そして、懸架スプリング13により路面からの衝
撃を吸収し、シリンダ11が内蔵する後述の減衰力発生
バルブ装置40、減衰力可変バルブ装置70により懸架
スプリング13の伸縮振動を制振させる。
【0031】油圧緩衝器10はピストンロッド12を支
持するロッドガイド21を備える。ロッドガイド21は
Oリング22を介してシリンダ11に挿着され、ストッ
パリング23により抜け止めされ、オイルシール24、
ダストシール25を備える内径部にピストンロッド12
を液密に摺動自在としている。
【0032】油圧緩衝器10は、シリンダ11に作動油
を充填するとともに、ピストンロッッド12に一体のピ
ストンボルト26に設けたピストン27を摺動自在にし
ている。ピストン27は、シリンダ11の内部に、ピス
トンロッド12を収容しないピストン側油室28Aと、
ピストンロッド12を収容するロッド側油室28Bとを
区画形成する。
【0033】油圧緩衝器10は、本実施形態ではシング
ルチューブ分離加圧型であり、シリンダ11の内部にフ
リーピストン29(Oリング29A)を摺動自在に配置
し、このフリーピストン29によってピストン側油室2
8Aと加圧ガス室30とを区画している。油圧緩衝器1
0は、加圧ガス室30に加圧ガスを封入するガス封入用
キャップ31をシリンダ11にOリング32を介して挿
着し、ストッパリング33により抜け止めしている。フ
リーピストン29は、油圧緩衝器10の圧縮行程と伸長
行程で移動し、シリンダ11に進入又は退出するピスト
ンロッド12の容積変化を吸収する。
【0034】尚、シリンダ11は、ロッドガイド21の
外側にバンプストッパキャップ34を備え、最圧縮時
に、ピストンロッド12が備えるバンプラバー35をこ
のストッパキャップ34に衝合して最圧縮ストロークを
規制する。また、シリンダ11は、ロッドガイド21の
内側端にワッシャ36を介してリバウンドラバー37を
備え、伸切り時に、このリバウンドラバー37をピスト
ンボルト26のリバウンドストッパ38に衝合して最伸
長ストロークを規制する。
【0035】油圧緩衝器10は、減衰力発生バルブ装置
40(伸側減衰力発生バルブ装置50と圧側減衰力発生
バルブ装置60)と、減衰力可変バルブ装置70(伸側
減衰力可変バルブ装置80と圧側減衰力可変バルブ装置
90)とを有し、これらのバルブ装置40、70が発生
する減衰力により、懸架スプリング13による衝撃の吸
収に伴うシリンダ11とピストンロッド12の伸縮振動
を抑制する。
【0036】(減衰力発生バルブ装置40)(図1、図
3〜図5) 減衰力発生バルブ装置40は、図3に示す如く、シリン
ダ11に挿入されたピストンロッド12の端部に螺着し
たピストンボルト26に圧側減衰力発生バルブ装置6
0、ピストン27、伸側減衰力発生バルブ装置50、バ
ルブストッパ41を挿着し、これらをナット42で固定
してある。このとき、ピストン27は、Oリング43
A、ピストンリング43Bを備えてシリンダ11の内部
を摺接し、ピストン側油室28Aとロッド側油室28B
を連通する伸側メイン油路44、圧側メイン油路45を
備える。伸側メイン油路44と圧側メイン油路45のそ
れぞれは、伸側減衰力可変バルブ装置80の後述する伸
側バイパス油路72と圧側減衰力可変バルブ装置90の
後述する圧側バイパス油路74とともに、ピストン27
の上下のピストンラウンド面に開口している。尚、本実
施形態では、メイン油路44、45をピストンラウンド
面の径方向外側寄りに、バイパス油路72、74をピス
トンラウンド面の径方向内側寄りに開口している。
【0037】伸側減衰力発生バルブ装置50は、ピスト
ン27のピストン側油室28Aに臨む側に配置され、伸
側メイン油路44を閉塞することにより、伸長時の伸側
減衰力を発生させる。圧側減衰力発生バルブ装置60
は、ピストン27のロッド側油室28Bに臨む側に配置
され、圧側メイン油路45を閉塞することにより、圧縮
時の圧側減衰力を発生させる。
【0038】伸側減衰力発生バルブ装置50は、図4に
示す如く、第1サブディスクバルブ51、第2サブディ
スクバルブ52、サブバルブシート53、第1〜第3の
メインディスクバルブ54〜56、メインバルブシート
57、リング58を有して構成される。第1サブディス
クバルブ51は、ピストン27のピストンラウンド面に
開口する伸側メイン油路44を開閉するように設けられ
るとともに、ピストン27のピストンラウンド面に開口
する伸側減衰力可変バルブ装置80の後述する伸側バイ
パス油路72に連通するオリフィス51Aを備える。第
2サブディスクバルブ52は、第1サブディスクバルブ
51に当接し、オリフィス51Aを閉塞する。サブバル
ブシート53は、第2サブディスクバルブ52に当接す
る。第1メインディスクバルブ54はサブバルブシート
53に当接し、第2、第3メインディスクバルブ55、
56は第1メインディスクバルブ54の上に重ねて積層
される。メインバルブシート57は第3メインディスク
バルブ56に当接する。リング58は第1サブディスク
バルブ51と第1メインディスクバルブ54の間に介装
され、第2サブディスクバルブ52の撓みを許容する間
隔59を形成するとともに、この間隔59をピストン側
油室28に連通するスリット58Aを周方向複数位置に
備える。
【0039】このとき、伸側減衰力発生バルブ装置50
では、リング58が備えるスリット58Aの総流路面積
を、第1サブディスクバルブ51が備えるオリフィス5
1Aの総流路面積より大きくし、間隔59の油圧の上昇
を回避し、間隔59の油圧がメインディスクバルブ54
〜56だけを開いてしまうことを防止している。
【0040】また、リング58は、図4、図5に示す如
く、全周に連続するつば部58Bを備え、このつば部5
8Bを第1メインディスクバルブ54の外周に当接させ
ることにより、該リング58をセンタリングして位置決
め固定可能としている。
【0041】圧側減衰力発生バルブ装置60は、図3に
示す如く、伸側減衰力発生バルブ装置50と全く同様に
構成され、伸側減衰力発生バルブ装置50の第1サブデ
ィスクバルブ51、第2サブディスクバルブ52、サブ
バルブシート53、第1〜第3のメインディスクバルブ
54〜56、メインバルブシート57、リング58と同
様の第1サブディスクバルブ61、第2サブディスクバ
ルブ62、サブバルブシート63、第1〜第3のメイン
ディスクバルブ64〜66、メインバルブシート67、
リング68を備え、間隔59と同様の間隔69を形成す
る。第1サブディスクバルブ61は、第1サブディスク
バルブ51のオリフィス51Aと同様のオリフィス61
Aを備え、リング68は、リング58のスリット58
A、つば部58Bと同様のスリット68A、つば部68
Bを備える。
【0042】(減衰力可変バルブ装置70)(図1〜図
3) 減衰力可変バルブ装置70は、ピストンロッド12に一
体のピストンボルト26、及びピストン27のそれぞれ
に、該ピストン27に設けた伸側メイン油路44をバイ
パスして、ピストン側油室28Aとロッド側油室28B
を連通する伸側バイパス油路71、72のそれぞれを設
けるとともに、該ピストン27に設けた圧側メイン油路
45をバイパスして、ピストン側油室28Aとロッド側
油室28Bを連通する圧側バイパス油路73、74のそ
れぞれを設けてある。尚、ピストン27に設けた伸側バ
イパス油路72は前述の如くピストン27のピストンラ
ウンド面に開口して伸側減衰力発生バルブ装置50の第
1サブディスクバルブ51が備えるオリフィス51Aに
連通し、ピストン27に設けた圧側バイパス油路74は
前述の如くピストン27のピストンラウンド面に開口し
て圧側減衰力発生バルブ装置60の第1サブディスクバ
ルブ61が備えるオリフィス61Aに連通せしめられ
る。
【0043】伸側減衰力可変バルブ装置80は、伸側ア
ジャスタ装置81により操作される減衰力調整ロッド8
2をピストンロッド12(ピストンボルト26)の中空
部内で進退し、減衰力調整ロッド82の先端のニードル
弁83により、ピストンボルト26に設けてある伸側バ
イパス油路71(弁座71A)の開口面積を調整するこ
とにより、伸側バイパス油路71、72の作動油の流動
を制御して伸長時の伸側減衰力を発生させる。圧側減衰
力可変バルブ装置90は、圧側アジャスタ装置91によ
り操作される減衰力調整ロッド92をピストンロッド1
2(減衰力調整ロッド82、ピストンボルト26)の中
空部内で進退し、減衰力調整ロッド92の先端のニード
ル弁93により、ピストンボルト26に設けてある圧側
バイパス油路73(弁座73A)の開口面積を調整する
ことにより、圧側バイパス油路73、74の作動油の流
動を制御して圧縮時の圧側減衰力を発生させる。
【0044】尚、第1サブディスクバルブ51、61の
オリフィス51A、61Aは、減衰力可変バルブ装置8
0、90のバイパス油路71、73に対し、以下の如く
に設定される。バイパス油路71、73がニードル弁8
3、93によって調整されて全開になっても、第1サブ
ディスクバルブ51、61のオリフィス51A、61A
では絞り作用をしないように、第1サブディスクバルブ
51、61のオリフィス51A、61Aは減衰力可変バ
ルブ装置80、90のバイパス油路71、73より大き
な流路面積を備える。
【0045】伸側減衰力可変バルブ装置80の伸側アジ
ャスタ装置81は、図2に示す如く、ダイアル84が固
定された操作ロッド85をピストンロッド12の中空部
の上端部に固定的に挿着したストッパ12Aに回転自在
に挿通し、この操作ロッド85の下端部を減衰力調整ロ
ッド82の上端部に回転方向にのみ一体回転可能に連結
して構成される。このとき、減衰力調整ロッド82は、
ピストンロッド12の中空部の内周に螺合されており、
伸側アジャスタ装置81によって回転せしめられること
によりピストンボルト26の中空部をOリング82Aを
介して液密に摺動し、先端のニードル弁83を伸側バイ
パス油路71の弁座71Aに接離し、その開口面積を調
整する。尚、ダイアル84は、車体側取付部材20に設
けた窓状空洞部20Aに配置されて回転操作可能とさ
れ、不図示のボールをストッパ12Aの周方向複数位置
に配置してある係合凹部のそれぞれに順に係合し、複数
の回転操作停止位置のそれぞれに節度感をもって設定替
えされる。
【0046】圧側減衰力可変バルブ装置90の圧側アジ
ャスタ装置91は、図2に示す如く、ダイアル94が固
定された操作ロッド95を上述の操作ロッド85の中空
部に回転自在に挿着し、この操作ロッド95の先端部を
減衰力調整ロッド92の上端部に回転方向にのみ一体回
転可能に連結して構成される。このとき、減衰力調整ロ
ッド92は、操作ロッド85の中空部の内周に螺合され
ており、圧側アジャスタ装置91によって回転せしめら
れることにより減衰力調整ロッド82の中空部とピスト
ンボルト26の中空部をそれぞれOリング92A、92
Bを介して液密に摺動し、先端のニードル弁93を圧側
バイパス油路73の弁座73Aに接離し、その開口面積
を調整する。尚、ダイアル94は、車体側取付部材20
に設けた窓状空洞部20Aにおいて、ダイアル84と重
ねて並置されて回転操作可能とされ、ダイアル84に内
蔵のボール96を該ダイアル94の端面の周方向複数位
置に配置してある係合凹部のそれぞれに順に係合し、複
数の回転操作停止位置のそれぞれに節度感をもって設定
替えされる。
【0047】伸側アジャスタ装置81にあっては、ダイ
アル84だけを回転操作すると、伸側の減衰力調整ロッ
ド82を進退させるだけでなく、その操作ロッド85に
螺合している圧側の減衰力調整ロッド92も進退させて
しまう。従って、伸側アジャスタ装置81の使用時に
は、ダイアル84とダイアル94をともに握ってそれら
を同時回転させることにより、圧側の減衰力調整ロッド
92の不測の進退を回避し、伸側の減衰力調整ロッド8
2だけを進退可能とする。尚、圧側アジャスタ装置91
の使用時には、圧側のダイアル94だけを回転操作させ
る。
【0048】従って、油圧緩衝器10は、上述の減衰力
発生バルブ装置40、減衰力可変バルブ装置70により
以下の如くに減衰作用を行なう。
【0049】(伸長時)ピストン27の作動速度が低速
のとき、ロッド側油室28Bの油圧が伸側減衰力可変バ
ルブ装置80のニードル弁83により調整済の伸側バイ
パス油路71、72を通って伸側減衰力発生バルブ装置
50の第1サブディスクバルブ51のオリフィス51A
に作用し、第2サブディスクバルブ52を撓ませてこれ
を押し開き、第1サブディスクバルブ51と第1メイン
ディスクバルブ54の間隔59からリング58のスリッ
ト58A経由でピストン側油室28Aに流れる。これに
より、伸側減衰力可変バルブ装置80のニードル弁83
の絞り抵抗による減衰力と、第2サブディスクバルブ5
2の撓み抵抗による減衰力が得られる。
【0050】ピストン27の作動速度が中高速のとき、
ロッド側油室28Bの油圧がピストン27の伸側メイン
油路44から伸側減衰力発生バルブ装置50の第1サブ
ディスクバルブ51に作用し、第1サブディスクバルブ
51と第1〜第3のメインディスクバルブ54〜56を
撓ませて開き、ピストン27と第1サブディスクバルブ
51の間に形成される間隙からピストン側油室28Aに
流れる。これにより、第1サブディスクバルブ51と第
1〜第3のメインディスクバルブ54〜56の撓み抵抗
による減衰力が得られる。このとき、第2サブディスク
バルブ52は第1サブディスクバルブ51のオリフィス
51Aを閉じ、伸側減衰力可変バルブ装置80の伸側バ
イパス油路71、72を通る油は、上述のピストン27
と第1サブディスクバルブ51の間の間隙からピストン
側油室28Aに流れる。
【0051】(圧縮時)上述の伸長時と同様である。
【0052】即ち、ピストン27の作動速度が低速のと
き、ピストン側油室28Aの油圧が圧側減衰力可変バル
ブ装置90のニードル弁93により調整済の圧側バイパ
ス油路73、74を通って圧側減衰力発生バルブ装置6
0の第1サブディスクバルブ61のオリフィス61Aに
作用し、第2サブディスクバルブ62を撓ませてこれを
押し開き、第1サブディスクバルブ61と第1メインデ
ィスクバルブ64の間隔69からリング68のスリット
68A経由でロッド側油室28Bに流れる。これによ
り、圧側減衰力可変バルブ装置90のニードル弁93の
絞り抵抗による減衰力と、第2サブディスクバルブ62
の撓み抵抗による減衰力が得られる。
【0053】ピストン27の作動速度が中高速のとき、
ピストン側油室28Aの油圧がピストン27の圧側メイ
ン油路45から圧側減衰力発生バルブ装置60の第1サ
ブディスクバルブ61に作用し、第1サブディスクバル
ブ61と第1〜第3のメインディスクバルブ64〜66
を撓ませて開き、ピストン27と第1サブディスクバル
ブ61の間に形成される間隙からロッド側油室28Bに
流れる。これにより、第1サブディスクバルブ61と第
1〜第3のメインディスクバルブ54〜56の撓み抵抗
による減衰力が得られる。このとき、第2サブディスク
バルブ62は、第1サブディスクバルブ61のオリフィ
ス61Aを閉じ、圧側減衰力可変バルブ装置90の圧側
バイパス油路73、74を通る油が、上述のピストン2
7と第1サブディスクバルブ61の間の間隙からロッド
側油室28Bに流れる。
【0054】図6の変形例は、伸側減衰力発生バルブ装
置50のリング58(圧側減衰力発生バルブ装置60の
リング68においても同じ)において、スリット58A
だけを設け、つば部58Bを設けない例である。この場
合には、伸側減衰力発生バルブ装置50に組込んだリン
グ58のセンタリングを第2サブディスクバルブ52の
外周によって行なうように、リング58の内径を第2サ
ブディスクバルブ52の外周に微小隙間を介して組付け
る。
【0055】従って、本実施形態によれば以下の作用が
ある。 ピストン27の作動初期には、ピストン27の油路4
4、45内の油圧も、減衰力可変バルブ装置70(8
0、90)のバイパス油路71、72、73、74内の
油圧も小さいため、ピストン27の油路44、45は第
1サブディスクバルブ51、61により閉塞されたまま
となり、且つ減衰力可変バルブ装置70(80、90)
のバイパス油路71、72、73、74に連通する第1
サブディスクバルブ51、61のオリフィス51A、6
1Aは第2サブディスクバルブにより閉じられたままと
なるため、高い減衰力が得られる。そして、ピストン2
7の作動速度がある程度速くなって低速域に達すると、
第2サブディスクバルブ52、62が撓んでオリフィス
51A、61Aを開き、減衰力可変バルブ装置70(8
0、90)のバイパス油路71、72、73、74内の
作動油がオリフィス51A、61Aを通ってリング5
8、68のスリット58A、68Aからシリンダ11の
油室28A、28Bへ流れ、減衰力可変バルブ装置70
(80、90)に設定されている減衰力、及び第2サブ
ディスクバルブ52、62の撓みによる減衰力が得られ
る。このとき、第2サブディスクバルブ52、62はチ
ェックバルブ機能だけをもち、減衰力を発生しないもの
とすることもできる。
【0056】ピストン27の作動速度が更に上昇して中
高速域に達すると、第1サブディスクバルブ51、61
とメインディスクバルブ54〜56、64〜66がリン
グ58、68を挟んだまま撓んで開き、ピストン27の
油路44、45内の作動油がピストン27と第1サブデ
ィスクバルブ51、61の間に形成される間隙からシリ
ンダ11の油室28A、28Bへ流れ、第1サブディス
クバルブ51、61とメインディスクバルブ54〜5
6、64〜66の撓みによる減衰力が得られる。この減
衰力は、メインディスクバルブ54〜56、64〜66
を複数枚重ねて積層することにより、変更できる。この
とき、第2サブディスクバルブ52、62は第1サブデ
ィスクバルブ51、61のオリフィス51A、61Aを
閉じ、減衰力可変バルブ装置70(80、90)のバイ
パス油路71、72、73、74内の作動油は、ピスト
ン27と第1ディスクバルブの間に形成されている前述
の間隙からシリンダ11の油室28A、28Bへ流れ
る。
【0057】リング58、68が第1サブディスクバ
ルブ51、61とメインディスクバルブ54〜56、6
4〜66の間に形成した間隔59、69をシリンダ11
内の油室28A、28Bに連通するスリット58A、6
8Aを該リング58、68に具備せしめたから、リング
58、68の他にスリット付きディスクバルブを併せ備
える必要がなくなり、部品点数を削減できる。
【0058】前述の減衰力可変バルブ装置70(8
0、90)を備えたことにより、ピストン27の低速域
で発生する減衰力を可変できる。
【0059】減衰力可変バルブ装置70(80、9
0)のバイパス油路72、74をピストン27のピスト
ンラウンド面に開口し、このバイパス油路72、74を
開閉するサブバルブ機構を構成する第1サブディスクバ
ルブ51、61と第2サブディスクバルブ52、62を
メインディスクバルブ54〜56、64〜66に積層さ
せたので、ピストン27とは別体のサブバルブ機構を設
ける必要がなく、部品点数が削減できる。
【0060】ピストン27とは別にサブバルブ機構を
設ける必要がないので、サブバルブ機構を配置するため
のスペースが不要となり、減衰力発生機構をコンパクト
化できる。
【0061】リング58、68が備えるスリット58
A、68Aの総流路面積を、第1サブディスクバルブ5
1、61が備えるオリフィス51A、61Aの総流路面
積より大きくした。従って、第1サブディスクバルブ5
1、61とメインディスクバルブ54〜56、64〜6
6の間にリング58、68が形成する間隔59、69は
常に大開口のスリット58A、68Aからシリンダ11
の油室28A、28Bに連通し、この間隔59、69内
の油圧が上昇することはなく、この間隔59、69の油
圧がメインディスクバルブ54〜56、64〜66だけ
を開くことがない。即ち、第1サブディスクバルブ5
1、61とメインディスクバルブ54〜56、64〜6
6はリング58、68を軸方向にて常に隙間なく安定的
に挟持固定し、リング58、68の脱落、異音の発生を
防止できる。
【0062】リング58、68のつば部58B、68
Bをメインディスクバルブ54〜56、64〜66の外
周に当接することにより、リング58、68をセンタリ
ングでき、リング58、68を径方向にて常に遊動させ
ることなく位置決め固定し、リング58、68の脱落、
異音の発生を防止できる。
【0063】尚、リング58、68につば部58B、6
8Bを設けない場合には、他の径方向位置決め手段をリ
ング58、68に設けるか、リング58、68の内周を
第2ディスクバルブの外周に当接させてリング58、6
8をセンタリングすることができる(図6)。
【0064】リング58、68のつば部58B、68
Bにより該リング58、68のセンタリングをメインデ
ィスクバルブ54〜56、64〜66の外周により行な
うものとなり、第2サブディスクバルブ52、62の外
周により行なうものでないから、第2サブディスクバル
ブ52、62の径方向サイズを自在に変更(厚みも変更
できる)でき、第2サブディスクバルブ52、62の前
述の撓み力、開きタイミングを自由に設定し、減衰特
性を調整できる。
【0065】リング58、68のつば部58B、68
Bを全周に連続するものとすれば、リング58、68が
備えるスリット58A、68Aの高さを第2サブディス
クバルブとサブバルブシートの合計厚みと同等にでき、
前述のスリット58A、68Aの総流路面積をより大
きくできるから、前述によるリング58、68の軸方
向での固定の確実を図ることができる。
【0066】以上、本発明の実施の形態を図面により詳
述したが、本発明の具体的な構成はこの実施の形態に限
られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の
設計の変更等があっても本発明に含まれる。本発明の要
旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に
含まれる。例えば本発明において、減衰力発生バルブ装
置は、伸側と圧側の少なくとも一方を備えるものであっ
て良い。
【0067】また、本発明において、減衰力可変バルブ
装置も、伸側と圧側の少なくとも一方を備えるものであ
って良い。また、減衰力可変バルブ装置は、ニードル弁
によるものに限らず、ロータリー弁(バイパス油路に連
通する複数の異なる孔径のオリフィスを備えたもの)を
用いるものであっても良い。
【0068】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ピストン
の作動初期における減衰力を高くできる油圧緩衝器にお
いて、部品点数を削減でき、且つピストンの低速域で発
生する減衰力を可変とすることができる。
【0069】また、本発明の課題によれば、ピストンの
作動初期に第1サブディスクバルブのオリフィスを開閉
するように第2サブディスクバルブの撓みを許すための
リングを簡易に固定配置することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は油圧緩衝器を示す断面図である。
【図2】図2は図1の減衰力アジャスタ装置を示す拡大
断面図である。
【図3】図3は図1のバルブ装置を示す拡大断面図であ
る。
【図4】図4は減衰力発生バルブ装置を取出して示す模
式図である。
【図5】図5はリングを示す平面図である。
【図6】図6は減衰力発生バルブ装置の変形例を示す模
式図である。
【符号の説明】
10 油圧緩衝器 11 シリンダ 12 ピストンロッド 27 ピストン 28A ピストン側油室 28B ロッド側油室 40、50、60 減衰力発生バルブ装置 44、45 油路 51、61 第1サブディスクバルブ 51A、61A オリフィス 52、62 第2サブディスクバルブ 53、63 サブバルブシート 54〜56、64〜66 メインディスクバルブ 57、67 メインバルブシート 58、68 リング 58A、68A スリット 58B、68B つば部 59、69 間隔 70、80、90 減衰力可変バルブ装置 71、72、73、74 バイパス油路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダにピストンロッドを挿入し、ピ
    ストンロッドに設けたピストンによりシリンダ内にピス
    トン側油室とロッド側油室とを区画し、 前記ピストンにピストン側油室とロッド側油室とを連通
    可能とするメイン油路と、該メイン油路内の作動油の流
    動を制御して減衰力を発生させる減衰力発生バルブ装置
    とを設け、 前記ピストンロッドに上記ピストンに設けたメイン油路
    をバイパスしてピストン側油室とロッド側油室とを連通
    可能とするバイパス油路と、該バイパス油路の開口面積
    を調整することにより、該バイパス油路内の作動油の流
    動を制御して減衰力を発生させる減衰力可変バルブ装置
    とを設けてなる油圧緩衝器であって、 前記減衰力発生バルブ装置が、 前記ピストンのピストンラウンド面にメイン油路と減衰
    力可変バルブ装置のバイパス油路を共に開口し、前記ピ
    ストンのピストンラウンド面に開口するメイン油路を開
    閉するように設けられるとともに、前記ピストンのピス
    トンラウンド面に開口する減衰力可変バルブ装置のバイ
    パス油路に連通するオリフィスを備えてなる第1サブデ
    ィスクバルブと、 第1サブディスクバルブに当接し、該オリフィスを閉塞
    する第2サブディスクバルブと、 第2サブディスクバルブに当接するサブバルブシート
    と、 サブバルブシートに当接するメインディスクバルブと、 メインディスクバルブに当接するメインバルブシート
    と、 第1サブディスクバルブとメインディスクバルブの間に
    介装され、第2サブディスクバルブの撓みを許容する間
    隔を形成するとともに、該間隔をシリンダ内の油室に連
    通するスリットを備えてなるリングとを有してなる油圧
    緩衝器。
  2. 【請求項2】 前記リングが備えるスリットの総流路面
    積を、前記第1サブディスクバルブが備えるオリフィス
    の総流路面積より大きくしてなる請求項1記載の油圧緩
    衝器。
  3. 【請求項3】 前記リングがメインディスクバルブの外
    周に当接するつば部を備えてなる請求項1又は2記載の
    油圧緩衝器。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005009650A (ja) * 2003-06-23 2005-01-13 Kayaba Ind Co Ltd 油圧緩衝器
JP2010169107A (ja) * 2009-01-20 2010-08-05 Kayaba Ind Co Ltd バルブ
CN107002809A (zh) * 2014-11-25 2017-08-01 Kyb株式会社 阻尼阀和缓冲器
KR20200053292A (ko) * 2018-11-08 2020-05-18 주식회사 만도 쇽업소버

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