JP2001262707A - 鉄筋コンクリート柱と鋼製梁との接合構造 - Google Patents

鉄筋コンクリート柱と鋼製梁との接合構造

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JP2001262707A JP2000081334A JP2000081334A JP2001262707A JP 2001262707 A JP2001262707 A JP 2001262707A JP 2000081334 A JP2000081334 A JP 2000081334A JP 2000081334 A JP2000081334 A JP 2000081334A JP 2001262707 A JP2001262707 A JP 2001262707A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンクリート充填性を高め、鉄筋コンクリー
ト柱と鉄骨梁との接合部位の剛性及び耐力並びに施工性
および経済性の向上を図るようにした鉄筋コンクリート
柱と鋼製梁との接合構造を提供する。 【解決手段】 鉄筋コンクリート柱1の梁接合部位の外
周側面1aを梁接合用の短鋼管2にて外包し、短鋼管2
に鉄骨梁3を梁継ぎ部材4を介して接合する。短鋼管2
と梁継ぎ部材4、梁継ぎ部材4と鉄骨梁3を高力ボルト
5,6による非溶接にてそれぞれ接合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、建築ある
いは土木等の分野における構造物に適用される柱梁の接
合構造に関し、特に、鉄筋コンクリート柱(以下RC柱
と言う)と鋼製梁(S梁と言う)との柱梁接合部位にお
ける剛性及び耐力並びに経済性および施工性を高め得る
ようにした鉄筋コンクリート柱と鋼製梁との接合構造に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、構造物の軽量化に伴う本体フレー
ム部材のスリム化及び架構組立時の省力化を図るため
に、例えば、RC柱及びH形鋼等のS梁にて構成される
異種間部材の接合による混合構造フレームが実用に供さ
れている。
【0003】このような混合構造フレームについては、
例えば、1994年12月・日本建築学会発行の「柱R
C・梁Sとする混合構造の柱梁接合部の力学挙動に関す
るシンポジウム」(第137頁参照)に記載されている
ように、異種間部材の接合による構造的合理性の面か
ら、S梁がRC柱の接合部内を連続的に挿通させて組付
けてなる形態、S梁がRC柱の接合部内で非連続的に組
付けてなる形態、あるいは、RC柱の接合部内に補剛材
や補強材を組付けてなる形態など、様々なディテールが
研究開発されている。
【0004】ところで、RC柱とS梁との柱梁接合部
は、例えば、地震の発生時に水平方向の外力を受けた
際、引張力あるいは圧縮力による過酷な応力が作用し、
大きな剪断力が生じるため、S梁が接合されるRC柱の
柱梁接合部を梁接合用の短鋼管にて外包することにより
補強している。
【0005】ところが、上記した柱梁接合部には、大別
して3つの技術的課題がある。第1の技術的課題は、短
鋼管からなる接合部に補剛材や補強材を溶接により組付
ける場合、加工・組立作業が増大し、その矯正作業も必
要となるため、多大な時間と手間を要し、これにより、
加工コストが嵩む点である。第2の技術的課題は、短鋼
管へのコンクリートの充填性の問題である。特に、S梁
が短鋼管内を連続的に挿通させてなる組付け形態を有す
るものでは、コンクリートを短鋼管の下側から打上げた
場合、S梁のフランジ内側などに形成されるデッドスペ
ースへのコンクリートの充填性が悪く、空洞が形成され
易い点である。また、S梁を短鋼管の外周に溶接して非
連続的に組付けてなる形態を有するものにおいても同様
に、短鋼管内に組み付けられる補剛材や補強材の内側に
デッドスペースが形成されるために、空洞が形成され易
い。第3の技術的課題は、短鋼管の構造的な性能上の問
題である。特に、短鋼管への溶接部が多岐に亘る組付け
形態を有するものでは、溶接品質にも依存するが、溶接
部位で脆性的な破壊が発生する可能性が高い点である。
【0006】このような加工コスト、コンクリート充填
性、あるいは、溶接部位での脆性的な破壊などの問題
は、RC柱とS梁とによる混合構造フレームを普及させ
るにあたって、施工性、経済性を高めるための主たる阻
害要因となっている。
【0007】従来、例えば、実公昭61−34404号
公報(以下、先行技術1という)あるいは特開平11−
100900号公報(以下、先行技術2という)等に開
示されているような柱梁の接合構造を有するものがあ
る。先行技術1に記載の柱梁の接合構造は、図11に示
すように、角形RC柱aの主筋bにて囲まれた梁接合部
位内に梁接合用の角形短鋼管cを埋設し、この短鋼管c
の各外周側面に、H形鋼からなるS梁dのフランジ接合
端をブラケットeを介して高力ボルトfにて締結固定し
ている。
【0008】しかしながら、上記先行技術1は、RC柱
aを形成する主筋bにて外包される梁接合部位内に、S
梁dが接合された短鋼管cを予め配置した後、コンクリ
ートを打設することにより、RC柱aのコンクリート打
設と同時に、短鋼管c及びS梁dの接合端部を埋設す
る。これにより、RC柱aとS梁dの完全一体化を図る
ようにしてなるもので、RC柱a内に埋設される短鋼管
cやS梁dのフランジ端によるコンクリート充填抵抗が
大きく、コンクリート充填性を低下させる。しかも、R
C柱aの剪断力に対する補強と部材としての変形能力を
確保する主筋bを拘束するフープ筋を梁接合部位に適切
に配するために、S梁dのウェブにフープ筋が挿通され
るフープ貫通孔を開口させる必要がある。これにより、
孔明け加工に多大な手間を要し、加工コストが嵩む。
【0009】一方、先行技術2に記載の柱梁の接合構造
は、図12に示すように、角形RC柱aの梁接合部位の
外周を、角形の短鋼管cにて外包し、この短鋼管cの上
下両端側に、鋼板の切出し成形による十字形平板状のダ
イアフラムgを溶接して接合する。また、このダイアフ
ラムgの各接合端には、H形鋼からなるS梁dのフラン
ジ接合端が突合せ溶接され、そのウェブ接合端を短鋼管
cの外周側面に溶接している。そして、RC柱aを形成
する主筋bは、ダイアフラムgの各隅部空間を通して短
鋼管c内に挿通されているとともに、RC柱aのコンク
リート打設と同時に、コンクリートが短鋼管c内に充填
されるようになっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た先行技術2に記載の柱梁の接合構造にあっては、ダイ
アフラムgが幅広の十字形平板状の有するために、コン
クリート充填性を低下させる。また、短鋼管cとダイア
フラムg、並びに、ダイアフラムgとS梁dの接合が溶
接によることから、短鋼管cにS梁dからの引張力ある
いは圧縮力、あるいは、S梁d自体の重量や捩じれや曲
げモーメント等による過酷な応力が伝達されると、短鋼
管cの変位が大きくなる。それに伴う剪断応力にて、S
梁dの溶接部位を破壊させたり、短鋼管c内に充填され
たコンクリートが支圧により破壊し易い。これにより、
柱梁接合部位の剛性及び耐力が低下する。
【0011】本発明は、上記した事情に鑑みてなされた
もので、コンクリート充填性を高めるとともに、鉄筋コ
ンクリート柱と鉄骨梁との接合部位の剛性及び耐力の向
上を図るようにした鉄筋コンクリート柱と鋼製梁との接
合構造を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
めに、本発明は、鉄筋コンクリート柱部材の梁接合部位
の外周側面を比較的肉厚な梁接合用の短鋼管にて外包
し、この短鋼管に梁継ぎ部材を接合するとともに、この
梁継ぎ部材に鉄骨梁部材を接合してなる鉄筋コンクリー
ト柱と鋼製梁との接合構造を提供する。
【0013】ここで、本発明において、上記梁継ぎ部材
は、スプリットティやアングル等の形態を有し、短鋼管
と梁継ぎ部材、並びに、梁継ぎ部材と鉄骨梁部材との互
いの接合部位を高力ボルトによる非溶接にて接合すると
ともに、短鋼管の長さを鉄骨梁部材の高さの1.1〜
3.0倍の範囲内に設定することが好ましい。
【0014】さらに、上記した短鋼管内の梁継ぎ部材に
対応する部位に補強部材を非溶接にて架橋し接合するこ
とが好ましい。この場合、補強部材は、十字形の枠組み
形態にすることが好ましい。
【0015】すなわち、本発明は、上記の構成とするこ
とにより、鉄筋コンクリート柱部材の梁接合部位内が比
較的肉厚な短鋼管にて内包され、短鋼管の外周側面に鉄
骨梁部材が接合される梁継ぎ部材を接合してなるため、
短鋼管を型枠として利用することが可能になるととも
に、従前のようなコンクリート充填性を阻害する要因を
完全に排除することが可能になる。また、短鋼管−梁継
ぎ部材−鉄骨梁部材間の接合を高力ボルトによる非溶接
の接合構造とすることにより、溶接部位のミニマム化が
図れ、従前のような溶接による破壊の起点となる欠陥部
を排除することが可能になるとともに、加工コストの低
減化及び構造信頼性の向上が図れる。さらに、短鋼管の
長さを鉄骨梁部材の高さの1.1〜3.0倍の範囲内に
設定することにより、梁接合部位の耐力の向上が図れ
る。さらにまた、短鋼管内の梁継ぎ部材に対応する部位
に十字形の形態を有する補強部材を高力ボルトによる非
溶接にて架橋して補強することにより、鉄骨梁部材から
の伝達すべき大きな力に対する短鋼管の断面変形を防止
することが可能になる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図1か
ら図10に示す図面を参照しながら詳細に説明すると、
図1から図5は、本発明に係る鉄筋コンクリート柱と鋼
製梁との接合構造の第1の実施形態を示す。
【0017】図1及び図2に示すように、断面角形のR
C柱1の梁接合部位の外周側面1aには、比較的厚肉の
梁接合用の角形短鋼管2が外包状態で配設されている。
この短鋼管2の各外側面2aには、H形鋼のS梁3が接
合されている。各S梁3は、図示の実施形態のようなT
字型のスプリットティ、あるいは、アングル(図示せ
ず)等からなる梁継ぎ部材4を介して短鋼管2の各外側
面2aに接合されている。この梁継ぎ部材4は、短鋼管
2の各外側面2aの上下にS梁3の高さに応じた所定の
間隔を存して梁軸方向に延出状態で配置され、そのほぼ
倒T字型の一端側の縦部分4aは、前記縦部分4aと短
鋼管2とに設けられた各横孔に挿通された高力ボルト5
およびこれに螺合されたナットにて短鋼管2の各外側面
2aに接合されている。この上下両梁継ぎ部材4の他端
側の水平なフランジからなる張出し端部4b間には、S
梁3のウェブ31の両端に設けた上下両フランジ32の
各接合端部32aが差込み挾持されて、前記各接合端部
32aと前記張出し端部4bに設けられた各縦孔に渡っ
て挿通された高力ボルト6およびこれに螺合されたナッ
トにて互いに締結され接合されている。
【0018】この場合、短鋼管2と梁継ぎ部材4との接
合は、高力ボルト5による引張接合とし、梁継ぎ部材4
とS梁3とは、高力ボルト6による摩擦接合とする。ま
た、各接合部位における高力ボルト5,6の使用本数を
極力少なくするために、高強度の高力ボルトを使用する
ことが好ましい。
【0019】さらに、このような柱梁の接合部位におけ
る力の伝達メカニズムでは、梁継ぎ部材4に大きな引張
力が作用し、その力が短鋼管2の外側面に伝達されて、
短鋼管2の外側面を局部的に変形させる懸念があるた
め、例えば、降伏線理論などに基づいて、短鋼管2とし
て比較的肉厚な鋼材を用いることが好ましい。
【0020】ところで、上記の実施形態では、予め、短
鋼管2に梁継ぎ部材4を接合するためのボルト孔を開設
する必要があるが、それ以外の加工は一切必要としな
い。このため、鋼材重量がやや増大するものの、加工コ
ストを大幅に削減することが可能になるとともに、コン
クリート打設時に、短鋼管2を型枠として利用すること
も可能になる。これにより、コンクリート打設に伴う仮
設コストの低減化が図れる。
【0021】図3は、短鋼管2内における配筋状態を示
す。RC柱1の場合、剪断力に対する補強と部材として
の変形能力を確保する主筋1Aを拘束するフープ筋1B
を配するのが一般的であるが、RC柱1の梁接合部位に
短鋼管2を外包することにより、短鋼管2自体がフープ
筋と同等の効果を有するため、従前のような梁接合部位
内のフープ筋1Bの設置を削減することが可能になる。
これにより、コンクリート打設に伴う仮設コストの低減
化及び短鋼管2内へのコンクリート充填性の向上が図れ
る。また、短鋼管2の内側面には、高力ボルト5の頭部
5aが突出するため、前記頭部5aを上下方向の荷重
(力)を伝達させるためのシアーキーとして利用し、こ
のようなシアーキーによる打設コンクリート(RC柱
1)への垂直方向の荷重を伝達して、S梁3および短鋼
管2の支保効果を高める。しかも、S梁3のウェブ31
にフープ筋を挿通するためのフープ貫通孔を開口させる
必要がなく、加工コストの削減化が可能になる。
【0022】さらに、短鋼管2には、梁継ぎ部材4を接
合する上で、充分な耐力を確保する必要がある。このた
め、本発明では、図4及び図5に示すように、短鋼管2
の長さLをS梁3の高さHに対して下限が1.1倍、上
限が3.0倍の範囲内に設定されている。この場合、短
鋼管2の長さLがS梁3の高さ(梁せい)Hの1.1倍
以下であると、梁継ぎ部材4に対する耐力を構造力学的
に充分確保することができない。一方、短鋼管2の長さ
Lは、極力長い方が耐力を確保する上で有利であるが、
S梁3の高さHの3倍以上にすると、継ぎ張出し部材4
に対する耐力の向上を期待できなくなることが実験や解
析などにより知見されている。
【0023】図6及び図7は、本発明に係る第2の実施
形態を示す。この第2の実施形態では、上記した第1の
実施形態において、短鋼管2内に、横断面十字形各先端
部に上下方向に延長するように接合用フランジが一体に
固定された鋼製補強部材7における前記各接合用フラン
ジが前記短鋼管2の内面に、前記短鋼管2の外面に当接
される前記梁継ぎ部材4に対向するように同レベルにお
いて当接されて配設され、前記鋼製補強部材7を各梁継
ぎ部材4に対応する前記短鋼管2の内側対向面間に渡っ
て配設し、前記継ぎ梁材4の横孔と前記短鋼管2の横孔
と前記構成補強部材7における接合用フランジ7bの横
孔とに渡って挿通された高力ボルト5およびこれに螺合
されるナットにより強固に一体に連結することにより、
前記鋼製補強部材7を架橋してなる補強構造を有する。
この場合、補強部材7を形成する鋼板は、コンクリート
の充填性を阻害することのないように、その幅方向を垂
直方向に配している。また、補強部材7の接合用フラン
ジ7bを備えた各端部7aは、ほぼT字形の形態を有
し、前記のように各梁継ぎ部材4の接合と共に前記接合
用フランジの透孔に挿通された高力ボルト5にて接合さ
れている。これにより、S梁3からの伝達すべき大きな
力に対する短鋼管2の断面変形を防止している。
【0024】図8は、本発明に係る第3の実施形態を示
す。この第3の実施形態では、上記した第2の実施形態
において、補強部材7として、十字形平板状の形態に切
出し形成した水平な鋼板の各先端部に縦向きに接合用フ
ランジ7bを溶接により一体に設けた構成を有するもの
である。この場合、補強部材7を形成する鋼板が幅広で
あると、コンクリートの充填性を阻害する可能性がある
ために、その十字形平板状の形態を極力幅狭に形成する
ことが望ましい。
【0025】なお、上記した各実施形態において、梁接
合用の短鋼管2として角形の鋼管を用いて説明したが、
これに限定されず、図9および図10に本発明に係る第
4の実施形態として示すように、円形短鋼管2にも適用
可能であり、その選択は任意である。
【0026】本発明を実施する場合、高力ボルト5とし
ては、ワンサイドボルトを使用するようにしてもよい。
なお、本発明を実施する場合、柱鉄筋を配置した後に、
その外側にRC柱用型枠を配設し、その柱用型枠の上部
に短鋼管2を載置し、また適宜支保材によりS梁3を支
持し、その後、短鋼管2内および柱用型枠内にコンクリ
ートを打設することにより築造していくことができる。
また短鋼管2付きRC柱を先行して築造することもで
き、適宜床スラブも架設または築造することができる。
【0027】本発明を実施する場合、短鋼管2と梁継ぎ
部材4との接合または梁継ぎ部材4とS梁3との接合
は、必ずしもボルト接合である必要はなく、溶接による
接合を採用するようにしてもよいが、加工コスト低減と
構造信頼性向上の観点からは、溶接よりはボルト接合を
採用するほうがよく、このようにボルト接合を採用する
と、部材の溶接部または部材相互の溶接部を極力少なく
することができ、溶接欠陥に起因する破壊の起点となる
部分を排除することができる。その他、本発明は、本発
明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更実施可能なことは
云うまでもない。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る鉄筋
コンクリート柱と鋼製梁との接合構造によれば、鉄筋コ
ンクリート柱部材の梁接合部位内が比較的肉厚な短鋼管
にて内包され、短鋼管の外周側面に鉄骨梁部材が接合さ
れる梁継ぎ部材を接合してなることから、短鋼管を型枠
として利用することができるとともに、従前のようなコ
ンクリート充填性を阻害する要因を確実に排除すること
ができる。
【0029】また、短鋼管−梁継ぎ部材−鉄骨梁部材間
の接合を高力ボルトによる非溶接の接合構造とすること
により、溶接部位のミニマム化を図ることができ、従前
のような溶接による破壊の起点となる欠陥部を排除する
ことができるとともに、加工コストの低減化及び構造信
頼性の向上を図ることができる。
【0030】さらに、短鋼管の長さを鉄骨梁部材の高さ
の1.1〜3.0倍の範囲内に設定することにより、梁
接合部位の耐力の向上を図ることができる。
【0031】さらにまた、短鋼管内の梁継ぎ部材に対応
する部位に十字形の形態を有する補強部材を高力ボルト
による非溶接にて架橋し補強することにより、鉄骨梁部
材からの伝達すべき大きな力に対する短鋼管の断面変形
を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る鉄筋コンクリート柱と鋼製梁との
接合構造の第1の実施形態を示す一部縦断側面図であ
る。
【図2】図1の横断平面図である。
【図3】図1における配筋状態を示す説明図である。
【図4】短鋼管長さのS梁の高さに対する下限設定範囲
を示す説明図である。
【図5】短鋼管長さのS梁の高さに対する上限設定範囲
を示す説明図である。
【図6】本発明に係る鉄筋コンクリート柱と鋼製梁との
接合構造の第2の実施形態を示す一部縦断側面図であ
る。
【図7】図6の横断平面図である。
【図8】本発明に係る鉄筋コンクリート柱と鋼製梁との
接合構造の第3の実施形態を示す横断平面図である。
【図9】本発明に係る鉄筋コンクリート柱と鋼製梁との
接合構造の第4の実施形態を示す一部縦断側面図であ
る。
【図10】本発明に係る鉄筋コンクリート柱と鋼製梁と
の接合構造の第4の実施形態を示す横断平面図である。
【図11】従来の柱梁の接合構造を示す説明図である。
【図12】従来の柱梁の接合構造の他の例を示す説明図
である。
【符号の説明】
1 RC柱 1a 外周側面 1A 主筋 1B フープ筋 2 梁接合用の短鋼管 2a 外側面 3 S梁 31 ウェブ 32 フランジ 32a 接合端面 4 梁継ぎ部材 4a 縦部分 4b 他端側張出し端部 5 高力ボルト 5a 頭部 6 高力ボルト 7 補強部材 7a 端部 7b 接合用フランジ L 短鋼管の長さ H S梁の高さ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鉄筋コンクリート柱部材の梁接合部位の外
    周側面を比較的肉厚な梁接合用の短鋼管にて外包し、前
    記短鋼管に梁継ぎ部材を接合するとともに、前記梁継ぎ
    部材に鉄骨梁部材を接合してなることを特徴とする鉄筋
    コンクリート柱と鋼製梁との接合構造。
  2. 【請求項2】前記梁継ぎ部材は、スプリットティやアン
    グル等の形態を有することを特徴とする請求項1に記載
    の鉄筋コンクリート柱と鋼製梁との接合構造。
  3. 【請求項3】前記短鋼管と梁継ぎ部材、並びに、前記梁
    継ぎ部材と鉄骨梁部材との互いの接合部位を高力ボルト
    による非溶接にて接合してなることを特徴とする請求項
    1または2のいずれかに記載の鉄筋コンクリート柱と鋼
    製梁との接合構造。
  4. 【請求項4】前記短鋼管の長さが、前記鉄骨梁部材の高
    さに対して1.1〜3.0倍の範囲内に設定されている
    ことを特徴とする請求項1,2または3のいずれかに記
    載の鉄筋コンクリート柱と鋼製梁との接合構造。
  5. 【請求項5】前記短鋼管内の梁継ぎ部材が対応する部位
    に補強部材を高力ボルトによる非溶接にて架橋し接合し
    てなることを特徴とする請求項1,2,3または4のい
    ずれかに記載の鉄筋コンクリート柱と鋼製梁との接合構
    造。
  6. 【請求項6】前記補強部材は、十字形の形態を有するこ
    とを特徴とする請求項5に記載の鉄筋コンクリート柱と
    鋼製梁との接合構造。
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