JP2001261943A - 樹脂組成物および樹脂成形品 - Google Patents

樹脂組成物および樹脂成形品

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JP2001261943A
JP2001261943A JP2000071560A JP2000071560A JP2001261943A JP 2001261943 A JP2001261943 A JP 2001261943A JP 2000071560 A JP2000071560 A JP 2000071560A JP 2000071560 A JP2000071560 A JP 2000071560A JP 2001261943 A JP2001261943 A JP 2001261943A
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resin
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JP2000071560A
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English (en)
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Koichi Washimi
浩一 鷲見
Yoshikazu Miyamoto
佳和 宮本
Hideaki Kumazawa
英明 熊沢
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JSR Corp
Original Assignee
JSR Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高温条件下で成形加工しても、熱分解による
発煙や、酸化劣化による着色などがなくまたは少ない樹
脂組成物およびその樹脂成形品の提供。 【解決手段】 本発明の樹脂組成物は、環状ポリオレフ
ィン系樹脂と、一般式(1)〜(3)〔式中、R1 〜R
24は、水素原子、メチル基、エチル基、2−フェニルプ
ロピル基またはtert−ブチル基を示す。〕で表され
る化合物から選ばれたリン系酸化防止剤とを含有する。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は樹脂組成物および樹
脂成形品に関し、さらに詳しくは、特定の化学構造を有
するリン系酸化防止剤を含有してなる熱可塑性の樹脂組
成物およびこの樹脂組成物からなる樹脂成形品に関す
る。
【0002】
【従来の技術】環状ポリオレフィン系樹脂は、主鎖構造
の剛直性に起因してガラス転移温度が高く、主鎖構造に
嵩高い基を含有するために、非晶性で光透過率が高く、
しかも分極率の異方性が小さいことによる低複屈折性を
示すなどの特長を有しており、耐熱性、透明性、光学特
性に優れた熱可塑性樹脂として注目されている。かかる
環状ポリオレフィン系樹脂としては、例えば特開平1−
132625号公報、特開平1−132626号公報、
特開昭63−218726号公報、特開平2−1334
13号公報、特開昭61−120816号公報、特開昭
61−115912号公報等に開示されている。
【0003】近年、例えば光ディスク、光学レンズ、光
ファイバーなどの光学材料、光半導体封止材などの封止
材料などの分野において、環状ポリオレフィン系樹脂を
応用することについて検討されている。しかして、ガラ
ス転移温度が高い環状ポリオレフィン系樹脂を成形する
ためには、高温で加工することが必要となる。
【0004】しかしながら、このような高温条件下で成
形加工を行うと、環状ポリオレフィン系樹脂が酸化劣化
することによって、得られる成形品が着色されて無色透
明性が損なわれ、また、環状ポリオレフィン系樹脂およ
び/または添加剤(含有成分)が熱分解することによっ
て、当該環状ポリオレフィン系樹脂から多量に発煙が生
じて作業環境が悪化すると共、当該発煙物質が金型の成
形面や成形ロールの表面に付着してこれらが汚染し、更
には、得られる成形品の表面が汚染する、という問題が
ある。
【0005】例えば、環状ポリオレフィン系樹脂を用い
て光ディスクを射出成形する場合において、記録溝の転
写性を向上させるためには、成形温度を相当程度高くす
る(例えば300〜360℃)ことが必要であり、ま
た、光ディスクのような薄肉の成形品を得るために使用
する樹脂は少量であるため、当該樹脂(環状ポリオレフ
ィン系樹脂)の射出成形機内における滞留時間も長くな
る。このため、得られる光ディスクは、黄色味を帯びた
ものとなるとともに、金型の成形面に発煙物質による汚
染が発生し、延いては光ディスクの表面に汚染が発生し
やすい。
【0006】また、環状ポリオレフィン系樹脂から得ら
れる成形品を高温環境下で使用すると、当該成形品の色
相が経時的に変化し、環状ポリオレフィン系樹脂の有す
る無色透明性が損なわれてしまう、という問題もある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な事情に基づいてなされたものであって、その目的は、
高温条件下で成形加工しても、熱分解による発煙や、酸
化劣化による着色などがなくまたは少なく、環状オレフ
ィン系樹脂の有する良好な特性(透明性・耐熱性・光学
的特性)が維持された樹脂成形品が得られる樹脂組成物
を提供することにある。本発明の他の目的は、高温環境
下においても初期の色相(無色透明性)を維持すること
のできる樹脂成形品を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の樹脂組成物は、
環状ポリオレフィン系樹脂(A)(以下、「(A)成
分」ともいう。)と、下記一般式(1)、下記一般式
(2)または下記一般式(3)で表される化合物から選
ばれた少なくとも1種のリン系酸化防止剤(B)(以
下、「(B)成分」ともいう。)とを含有することを特
徴とする。
【0009】
【化7】
【0010】〔一般式(1)中、R1 〜R12は、それぞ
れ独立して水素原子、メチル基、エチル基、2−フェニ
ルプロピル基またはtert−ブチル基を示す。〕
【0011】
【化8】
【0012】〔一般式(2)中、R13〜R18は、それぞ
れ独立して水素原子、メチル基、エチル基、2−フェニ
ルプロピル基またはtert−ブチル基を示す。〕
【0013】
【化9】
【0014】〔一般式(3)中、R19〜R24は、それぞ
れ独立して水素原子、メチル基、エチル基、2−フェニ
ルプロピル基またはtert−ブチル基を示す。〕
【0015】本発明の樹脂組成物においては、フェノー
ル系酸化防止剤(C)(以下、「(C)成分」ともい
う。)を含有することが好ましい。このような樹脂組成
物においては、環状ポリオレフィン系樹脂(A)100
重量部に対して、リン系酸化防止剤(B)0.01〜
1.5重量部と、フェノール系酸化防止剤(C)0.0
1〜1.0重量部とを含有することが好ましい。また、
フェノール系酸化防止剤(C)が、下記式(i)で表さ
れる化合物または下記式(ii)で表される化合物からな
ることが好ましい。
【0016】
【化10】
【0017】
【化11】
【0018】また、本発明の樹脂組成物においては、環
状ポリオレフィン系樹脂(A)が、下記一般式(4)で
表される化合物を含む単量体の開環重合体またはその水
素添加物であることが好ましい。
【0019】
【化12】
【0020】〔一般式(4)中、R25およびR27は、水
素原子または炭素数1〜10の炭化水素基を示し、R26
およびR28は、水素原子または一価の有機基であって、
26およびR28の少なくとも一つは水素原子および炭化
水素基以外の極性基を示す。mは0〜3の整数、pは0
〜3の整数であり、m+pが0〜4である。〕
【0021】本発明の樹脂成形品は、上記の樹脂組成物
からなることを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。 <(A)成分>本発明の樹脂組成物において、(A)成
分として用いられる環状ポリオレフィン系樹脂として
は、下記〜に示す重合体を挙げることができる。 上記一般式(4)で表される単量体(以下、「特定
単量体」という。)の開環重合体 特定単量体と共重合性単量体との開環共重合体 前記開環(共)重合体の水素添加重合体 前記開環(共)重合体をフリーデルクラフト反応に
より環化した後、水素添加した(共)重合体 特定単量体と不飽和二重結合含有化合物との飽和共
重合体
【0023】<特定単量体>好ましい特定単量体として
は、上記一般式(4)中、R25およびR27が水素原子ま
たは炭素数1〜10の炭化水素基であり、R26およびR
28が水素原子または一価の有機基であって、R26および
28の少なくとも一つは水素原子および炭化水素基以外
の極性基を示し、mが0〜3の整数、pが0〜3の整数
であり、m+pが0〜4(更に0〜2、特に1)である
ものを挙げることができる。また、特定単量体のうち、
式−(CH2 n COOR29で表される極性基を有する
特定単量体は、得られる樹脂組成物が高いガラス転移温
度と低い吸湿性を有するものとなる点で好ましい。極性
基にかかる上記の式において、R29は炭素原子数1〜1
2の炭化水素基、好ましくはアルキル基である。また、
nは通常0〜5であるが、nの値が小さいものほど、得
られる樹脂組成物のガラス転移温度が高くなるので好ま
しく、さらにnが0である特定単量体は、その合成が容
易である点で好ましい。さらに、上記一般式(4)にお
いてR25またはR27はアルキル基であることが好まし
く、当該アルキル基の炭素数は1〜4であることが好ま
しく、更に好ましくは1〜2、特に好ましくは1であ
る。特に、このアルキル基が上記の式−(CH2 n
OOR29で表される極性基が結合した炭素原子と同一の
炭素原子に結合されていることが好ましい。また、一般
式(4)においてmが1である特定単量体は、ガラス転
移温度の高い樹脂組成物が得られる点で好ましい。
【0024】上記一般式(4)で表わされる特定単量体
の具体例としては、次のような化合物が挙げられる。ビ
シクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、トリシクロ
[5.2.1.02,6 ]−8−デセン、テトラシクロ
[4.4.0.12,5 .17,10]−3−ドデセン、ペン
タシクロ[6.5.1.13,6 .02,7 .09,13]−4
−ペンタデセン、ペンタシクロ[7.4.0.12,5
9,12.08,13]−3−ペンタデセン、トリシクロ
[4.4.0.12,5 ]−3−ウンデセン、5−メチル
ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−エチル
ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−メトキ
シカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エ
ン、5−メチル−5−メトキシカルボニルビシクロ
[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−シアノビシクロ
[2.2.1]ヘプト−2−エン、8−メトキシカルボ
ニルテトラシクロ[4.4.0.12,5 .17,10]−3
−ドデセン、8−エトキシカルボニルテトラシクロ
[4.4.0.12,5 .17,10]−3−ドデセン、8−
n−プロポキシカルボニルテトラシクロ[4.4.0.
2,5 .17,10]−3−ドデセン、8−イソプロポキシ
カルボニルテトラシクロ[4.4.0.12,5
7,10]−3−ドデセン、8−n−ブトキシカルボニル
テトラシクロ[4.4.0.12,5 .17,10]−3−ド
デセン、8−メチル−8−メトキシカルボニルテトラシ
クロ[4.4.0.12,5 .1 7,10]−3−ドデセン、
8−メチル−8−エトキシカルボニルテトラシクロ
[4.4.0.12,5 .1 7,10]−3−ドデセン、8−
メチル−8−n−プロポキシカルボニルテトラシクロ
[4.4.0.12, 5 .17,10]−3−ドデセン、8−
メチル−8−イソプロポキシカルボニルテトラシクロ
[4.4.0.12, 5 .17,10]−3−ドデセン、8−
メチル−8−n−ブトキシカルボニルテトラシクロ
[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、ジメ
タノオクタヒドロナフタレン、エチルテトラシクロドデ
セン、6−エチリデン−2−テトラシクロドデセン、ト
リメタノオクタヒドロナフタレン、ペンタシクロ[8.
4.0.12,5 .19,12.08,13]−3−ヘキサデセ
ン、ヘプタシクロ[8.7.0.13,6 .110,17 .1
12,15 .02,7 .011,16]−4−エイコセン、ヘプタ
シクロ[8.8.0.14,7 .111,18 .113,16 .0
3,8 .012,17]−5−ヘンエイコセン、5−エチリデ
ンビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、8−エチ
リデンテトラシクロ[4.4.0.12,5 .17,10]−
3−ドデセン、5−フェニルビシクロ[2.2.1]ヘ
プト−2−エン、8−フェニルテトラシクロ[4.4.
0.12,5 .17,10]−3−ドデセン、5−フルオロビ
シクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−フルオロ
メチルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−
トリフルオロメチルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2
−エン、5−ペンタフルオロエチルビシクロ[2.2.
1]ヘプト−2−エン、5,5−ジフルオロビシクロ
[2.2.1]ヘプト−2−エン、5,6−ジフルオロ
ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5,5−ビ
ス(トリフルオロメチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプ
ト−2−エン、5,6−ビス(トリフルオロメチル)ビ
シクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−メチル−
5−トリフルオロメチルビシクロ[2.2.1]ヘプト
−2−エン、5,5,6−トリフルオロビシクロ[2.
2.1]ヘプト−2−エン、5,5,6−トリス(フル
オロメチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エ
ン、5,5,6,6−テトラフルオロビシクロ[2.
2.1]ヘプト−2−エン、5,5,6,6−テトラキ
ス(トリフルオロメチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプ
ト−2−エン、5,5−ジフルオロ−6,6−ビス(ト
リフルオロメチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2
−エン、5,6−ジフルオロ−5,6−ビス(トリフル
オロメチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エ
ン、5,5,6−トリフルオロ−5−トリフルオロメチ
ルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−フル
オロ−5−ペンタフルオロエチル−6,6−ビス(トリ
フルオロメチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−
エン、5,6−ジフルオロ−5−ヘプタフルオロ−is
o−プロピル−6−トリフルオロメチルビシクロ[2.
2.1]ヘプト−2−エン、5−クロロ−5,6,6−
トリフルオロビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エ
ン、5,6−ジクロロ−5,6−ビス(トリフルオロメ
チル)ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5,
5,6−トリフルオロ−6−トリフルオロメトキシビシ
クロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5,5,6−ト
リフルオロ−6−ヘプタフルオロプロポキシビシクロ
[2.2.1]ヘプト−2−エン、8−フルオロテトラ
シクロ[4.4.0.12,5 .17,10]−3−ドデセ
ン、8−フルオロメチルテトラシクロ[4.4.0.1
2,5 .17,10]−3−ドデセン、8−ジフルオロメチル
テトラシクロ[4.4.0.12,5 .17,10]−3−ド
デセン、8−トリフルオロメチルテトラシクロ[4.
4.0.12,5 .17,10]−3−ドデセン、8−ペンタ
フルオロエチルテトラシクロ[4.4.0.12,5 .1
7,10]−3−ドデセン、8,8−ジフルオロテトラシク
ロ[4.4.0.12,5 .17,10]−3−ドデセン、
8,9−ジフルオロテトラシクロ[4.4.0.
2,5 .17,10]−3−ドデセン、8,8−ビス(トリ
フルオロメチル)テトラシクロ[4.4.0.12,5
7,10]−3−ドデセン、8,9−ビス(トリフルオロ
メチル)テトラシクロ[4.4.0.12,5 .1 7,10
−3−ドデセン、8−メチル−8−トリフルオロメチル
テトラシクロ[4.4.0.12,5 .1 7,10]−3−ド
デセン、8,8,9−トリフルオロテトラシクロ[4.
4.0.12,5 .17,10]−3−ドデセン、8,8,9
−トリス(トリフルオロメチル)テトラシクロ[4.
4.0.12, 5 .17,10]−3−ドデセン、8,8,
9,9−テトラフルオロテトラシクロ[4.4.0.1
2,5 .17,10]−3−ドデセン、8,8,9,9−テト
ラキス(トリフルオロメチル)テトラシクロ[4.4.
0.12,5 .17,10]−3−ドデセン、8,8−ジフル
オロ−9,9−ビス(トリフルオロメチル)テトラシク
ロ[4.4.0.12,5 .17,10]−3−ドデセン、
8,9−ジフルオロ−8,9−ビス(トリフルオロメチ
ル)テトラシクロ[4.4.0.12,5 .17,10]−3
−ドデセン、8,8,9−トリフルオロ−9−トリフル
オロメチルテトラシクロ[4.4.0.12,5
7,10]−3−ドデセン、8,8,9−トリフルオロ−
9−トリフルオロメトキシテトラシクロ[4.4.0.
2,5 .17,10]−3−ドデセン、8,8,9−トリフ
ルオロ−9−ペンタフルオロプロポキシテトラシクロ
[4.4.0.12,5 .17,10]−3−ドデセン、8−
フルオロ−8−ペンタフルオロエチル−9,9−ビス
(トリフルオロメチル)テトラシクロ[4.4.0.1
2,5 .17,10]−3−ドデセン、8,9−ジフルオロ−
8−ヘプタフルオロiso−プロピル−9−トリフルオ
ロメチルテトラシクロ[4.4.0.12,5 .17,10
−3−ドデセン、8−クロロ−8,9,9−トリフルオ
ロテトラシクロ[4.4.0.12,5 .17,10]−3−
ドデセン、8,9−ジクロロ−8,9−ビス(トリフル
オロメチル)テトラシクロ[4.4.0.12,5 .1
7,10]−3−ドデセン、8−(2,2,2−トリフルオ
ロエトキシカルボニル)テトラシクロ[4.4.0.1
2,5 .17,10]−3−ドデセン、8−メチル−8−
(2,2,2−トリフルオロエトキシカルボニル)テト
ラシクロ[4.4.0.12,5 .17,10]−3−ドデセ
ンなどを挙げることができる。
【0025】これらの特定単量体のうち、8−メチル−
8−メトキシカルボニルテトラシクロ〔4.4.0.1
2,5 .17,10〕−3−ドデセン、8−エチリデンテトラ
シクロ〔4.4.0.12,5 .17,10〕−3−ドデセ
ン、8−エチルテトラシクロ〔4.4.0.12,5 .1
7,10〕−3−ドデセン、ペンタシクロ〔7.4.0.1
2,5 .19,12.08,13〕−3−ペンタデセンは、最終的
に得られる樹脂組成物が耐熱性に優れたものとなる点で
好ましい。
【0026】<共重合性単量体>(A)成分を得るため
の開環重合工程においては、上記の特定単量体を単独で
開環重合させてもよいが、当該特定単量体と共重合性単
量体とを開環共重合させてもよい。この場合に使用され
る共重合性単量体の具体例としては、シクロブテン、シ
クロペンテン、シクロヘプテン、シクロオクテン、トリ
シクロ[5.2.1.02, 6 ]−3−デセン、5−エチ
リデン−2−ノルボルネン、ジシクロペンタジエンなど
のシクロオレフィンを挙げることができる。シクロオレ
フィンの炭素数としては、4〜20が好ましく、さらに
好ましくは5〜12である。更にポリブタジエン、ポリ
イソプレン、スチレン−ブタジエン共重合体、エチレン
−非共役ジエン共重合体、ポリノルボルネンなどの主鎖
に炭素−炭素間二重結合を含む不飽和炭化水素系ポリマ
ーなどの存在下に特定単量体を開環重合させてもよい。
これらの共重合性単量体は、「特定単量体/共重合性単
量体(重量比)」が、100/0〜50/50であるこ
とが好ましく、さらに好ましくは100/0〜60/4
0となる割合で用いられる。そして、この場合に得られ
る開環重合体の水素添加物は、耐衝撃性の大きい樹脂の
原料として有用である。
【0027】<開環重合触媒>本発明において、開環重
合反応はメタセシス触媒の存在下に行われる。このメタ
セシス触媒は、(a)W、MoおよびReの化合物から
選ばれた少なくとも1種と、(b)デミングの周期律表
IA族元素(例えばLi、Na、Kなど)、IIA族元素
(例えばMg、Caなど)、IIB族元素(例えばZn、
Cd、Hgなど)、III B族元素(例えばB、Alな
ど)、IVA族元素(例えばTi、Zrなど)あるいはIV
B族元素(例えばSi、Sn、Pbなど)の化合物であ
って、少なくとも1つの当該元素−炭素結合あるいは当
該元素−水素結合を有するものから選ばれた少なくとも
1種との組合せからなる触媒である。またこの場合に触
媒の活性を高めるために、後述の添加剤(c)が添加さ
れたものであってもよい。
【0028】(a)成分として適当なW、Moあるいは
Reの化合物の代表例としては、WCl6 、MoC
5 、ReOCl3 など特開平1−240517号公報
に記載の化合物を挙げることができる。(b)成分の具
体例としては、n−C4 9 Li、(C2 5 3 Al
、(C 2 5 2 AlCl、(C2 5 1.5 AlC
1.5 、(C2 5 )AlCl2、メチルアルモキサ
ン、LiHなど特開平1−240517号公報に記載の
化合物を挙げることができる。添加剤である(c)成分
の代表例としては、アルコール類、アルデヒド類、ケト
ン類、アミン類などが好適に用いることができるが、更
に特開平1−240517号公報に示される化合物を使
用することができる。
【0029】メタセシス触媒の使用量としては、上記
(a)成分と特定単量体とのモル比で「(a)成分:特
定単量体」が、通常1:500〜1:50000となる
範囲、好ましくは1:1000〜1:10000となる
範囲とされる。(a)成分と(b)成分との割合は、金
属原子比で「(a):(b)」が1:1〜1:50、好
ましくは1:2〜1:30の範囲とされる。(a)成分
と(c)成分との割合は、モル比で「(c):(a)」
が0.005:1〜15:1、好ましくは0.05:1
〜7:1の範囲とされる。
【0030】<分子量調節剤>開環重合体の分子量の調
節は重合温度、触媒の種類、溶媒の種類によっても行う
ことができるが、本発明においては、分子量調節剤を反
応系に共存させることにより調節することが好ましい。
ここに、好適な分子量調節剤としては、例えばエチレ
ン、プロペン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセ
ン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−ノネン、1−デ
センなどのα−オレフィン類およびスチレンを挙げるこ
とができ、これらのうち、1−ブテン、1−ヘキセンが
特に好ましい。これらの分子量調節剤は、単独であるい
は2種以上を混合して用いることができる。分子量調節
剤の使用量としては、開環重合反応に供される特定単量
体1モルに対して0.005〜0.6モル、好ましくは
0.02〜0.5モルとされる。
【0031】<開環重合反応用溶媒>開環重合反応にお
いて用いられる溶媒(特定単量体、メタセシス触媒およ
び分子量調節剤を溶解する溶媒)としては、例えばペン
タン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノナン、デカン
などのアルカン類;シクロヘキサン、シクロヘプタン、
シクロオクタン、デカリン、ノルボルナンなどのシクロ
アルカン類;ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベ
ンゼン、クメンなどの芳香族炭化水素;クロロブタン、
ブロムヘキサン、塩化メチレン、ジクロロエタン、ヘキ
サメチレンジブロミド、クロロベンゼン、クロロホル
ム、テトラクロロエチレンなどのハロゲン化アルカン;
アリールなどの化合物;酢酸エチル、酢酸n−ブチル、
酢酸iso−ブチル、プロピオン酸メチル、ジメトキシ
エタンなどの飽和カルボン酸エステル類;ジブチルエー
テル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタンなどのエ
ーテル類を挙げることができ、これらは単独であるいは
混合して用いることができる。これらのうち、芳香族炭
化水素が好ましい。溶媒の使用量としては、「溶媒:特
定単量体(重量比)」が、通常1:1〜10:1となる
量とされ、好ましくは1:1〜5:1となる量とされ
る。
【0032】<水素添加触媒>以上のようにして得られ
る開環(共)重合体は、そのまま(A)成分として使用
することもできるが、水素添加された水素添加(共)重
合体を(A)成分として使用することが好ましい。水素
添加反応は、通常の方法、すなわち、開環(共)重合体
の溶液に水素添加触媒を添加し、これに常圧〜300気
圧、好ましくは3〜200気圧の水素ガスを0〜200
℃、好ましくは20〜180℃で作用させることによっ
て行われる。水素添加触媒としては、通常のオレフィン
性化合物の水素添加反応に用いられるものを使用するこ
とができる。この水素添加触媒としては、不均一系触媒
および均一系触媒が公知である。不均一系触媒として
は、パラジウム、白金、ニッケル、ロジウム、ルテニウ
ムなどの貴金属触媒物質を、カーボン、シリカ、アルミ
ナ、チタニアなどの担体に担持させた固体触媒を挙げる
ことができる。また、均一系触媒としては、ナフテン酸
ニッケル/トリエチルアルミニウム、ニッケルアセチル
アセトナート/トリエチルアルミニウム、オクテン酸コ
バルト/n−ブチルリチウム、チタノセンジクロリド/
ジエチルアルミニウムモノクロリド、酢酸ロジウム、ク
ロロトリス(トリフェニルホスフィン)ロジウム、ジク
ロロトリス(トリフェニルホスフィン)ルテニウム、ク
ロロヒドロカルボニルトリス(トリフェニルホスフィ
ン)ルテニウム、ジクロロカルボニルトリス(トリフェ
ニルホスフィン)ルテニウムなどを挙げることができ
る。触媒の形態は粉末でも粒状でもよい。これらの水素
添加触媒は、「開環(共)重合体:水素添加触媒(重量
比)」が、1:1×10-6〜1:2となる割合で使用さ
れる。このように、水素添加することにより得られる水
素添加(共)重合体は優れた熱安定性を有するものとな
り、成形加工時や製品としての使用時の加熱によっては
その特性が劣化することはない。ここに、水素添加率
は、通常50%以上、好ましく70%以上、より好まし
くは90%以上、さらに好ましくは95%以上、特に好
ましくは97%以上である。
【0033】<飽和共重合体を構成する不飽和二重結合
含有化合物>飽和共重合体よりなる(A)成分を得るた
めに、特定単量体との共重合反応に供される不飽和二重
結合含有化合物としては、例えばエチレン、プロピレ
ン、ブテンなど炭素数2〜12、好ましくは2〜8のオ
レフィン系化合物を挙げることができる。これらの不飽
和二重結合含有化合物は、「特定単量体/不飽和二重結
合含有化合物(重量比)」が、90/10〜40/60
であり、さらに好ましくは85/15〜50/50とな
る割合で用いられる。
【0034】<飽和共重合体を得る際に使用する触媒>
特定単量体と不飽和二重結合含有化合物との共重合反応
に使用される触媒としては、バナジウム化合物と有機ア
ルミニウム化合物とからなる触媒が用いられる。バナジ
ウム化合物としては、一般式VO(OR)a b または
V(OR)c d (ただし、Rは炭化水素基、0≦a≦
3、0≦b≦3、2≦a+b≦3、0≦c≦4、0≦d
≦4、3≦c+d≦4)で表されるバナジウム化合物、
あるいはこれらの電子供与体付加物が用いられる。電子
供与体としてはアルコール、フェノール類、ケトン、ア
ルデヒド、カルボン酸、有機酸または無機酸のエステ
ル、エーテル、酸アミド、酸無水物、アルコキシシラン
等の含酸素電子供与体、アンモニア、アミン、ニトリ
ル、イソシアナート等の含窒素電子供与体などが挙げら
れる。有機アルミニウム化合物触媒成分としては、少な
くとも1つのアルミニウム−炭素結合あるいはアルミニ
ウム−水素結合を有するものから選ばれた少なくとも1
種が用いられる。触媒成分の比率はバナジウム原子に対
するアルミニウム原子の比(Al/V)で2以上、好ま
しくは2〜50、特に好ましくは3〜20の範囲であ
る。
【0035】<飽和共重合体を得る際に使用する溶媒>
特定単量体と不飽和二重結合含有化合物との共重合反応
に使用される溶媒としては、例えばペンタン、ヘキサ
ン、ヘプタン、オクタン、ノナン、デカン等のアルカン
類、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン等のシクロ
アルカン類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族
炭化水素およびそのハロゲン誘導体を挙げることがで
き、これらのうち、シクロヘキサンが好ましい。
【0036】本発明で用いられる(A)成分の30℃の
クロロホルム中で測定した固有粘度(ηinh )は、0.
2〜5.0dl/gであることが好ましい。また(A)
成分の分子量としては、ゲルパーミエーションクロマト
グラフィー(GPC)で測定されるポリスチレン換算の
数平均分子量(Mn)が8,000〜100,000、
重量平均分子量(Mw)が20,000〜300,00
0の範囲のものが好適である。
【0037】<(B)成分>本発明の樹脂組成物は、特
定の化学構造を有するリン系酸化防止剤(B)が(B)
成分としてが含有されている点に特徴を有するものであ
る。このリン系酸化防止剤(B)は、上記一般式
(1)、上記一般式(2)または上記一般式(3)で表
される化合物であって、他のリン系酸化防止剤(例えば
トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)フォスファ
イトなどの従来公知のリン系酸化防止剤)よりも、熱分
解・加水分解されにくく、従って、高温条件下において
も、酸化劣化(成形品の着色)の防止効果および熱分解
(成形加工時における発煙)の防止効果を確実に発揮す
ることができる。
【0038】上記一般式(1)において、R1 〜R
12は、それぞれ独立して水素原子、メチル基、エチル
基、2−フェニルプロピル基またはtert−ブチル基
を示し、これらのうち好ましいものは、2−フェニルプ
ロピル基、tert−ブチル基である。このような一般
式(1)で表される化合物の具体例としては、ビス[ビ
ス(2,4,−ジ−tert−ブチル−5−メチルフェ
ノキシ)ホスフィノ]ビフェニル、ビス[ビス(2,
4,−ジ−tert−ブチルフェノキシ)ホスフィノ]
ビフェニルなどが挙げられ、これらの中では、ビス[ビ
ス(2,4,−ジ−tert−ブチル−5−メチルフェ
ノキシ)ホスフィノ]ビフェニルが特に好ましい。
【0039】上記一般式(2)において、R13〜R
18は、それぞれ独立して水素原子、メチル基、エチル
基、2−フェニルプロピル基またはtert−ブチル基
を示し、これらのうち好ましいものは、2−フェニルプ
ロピル基、tert−ブチル基である。このような一般
式(2)で表される化合物の具体例としては、ビス
(2,4,−ジクミルフェニル)ペンタエリスリルジホ
スファイトなどが挙げられる。
【0040】上記一般式(3)において、R19〜R
24は、それぞれ独立して水素原子、メチル基、エチル
基、2−フェニルプロピル基またはtert−ブチル基
を示し、これらのうち好ましいものは、メチル基、エチ
ル基、2−フェニルプロピル基またはtert−ブチル
基である。このような一般式(3)で表される化合物の
具体例としては、6−〔3−(3−tert−ブチル−
4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロポキシ〕−
2,4,8,10−テトラキス−tert−ブチルジベ
ンゾ〔d,f〕〔1.3.2〕ジオキサフォスフェピ
ン、6−〔3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−
ヒドロキシフェニル)プロポキシ〕−2,4,8,10
−テトラキス−tert−ブチルジベンゾ〔d,f〕
〔1.3.2〕ジオキサフォスフェピンなどが挙げられ
る。
【0041】本発明の樹脂組成物における(B)成分の
含有割合は、(A)成分100重量部に対して0.01
〜1.5重量部であることが好ましく、更に好ましくは
0.05〜1.0重量部とされる。ここで、(B)成分
の含有割合が過小である場合には、得られる樹脂組成物
の酸化劣化(成形品の着色)の防止効果と熱分解(発
煙)の防止効果とを十分に発揮することができない。一
方、(B)成分の含有割合が過大である場合には、得ら
れる樹脂組成物の機械的特性が損なわれることがある。
【0042】<(C)成分>本発明の樹脂組成物には、
(B)成分とともに、(C)成分としてフェノール系酸
化防止剤(C)が含有されていることが好ましい。この
ように2種類の酸化防止剤を併用することにより、フェ
ノール系酸化防止剤(C)である(C)成分が、ラジカ
ルを捕捉する一次酸化防止剤として作用し、リン系酸化
防止剤(B)である(B)成分が、劣化とともに発生す
るヒドロパーオキサイドを還元して分解する二次酸化防
止剤として作用する。また、(C)成分は、常温条件下
での酸化劣化に対して優れた防止効果を有している。
(C)成分として用いられるフェノール系酸化防止剤
(C)の分子量は350以上であることが好ましく、こ
れにより、高温条件下においても、分解されにくく、こ
れを含有してなる樹脂組成物において分解ガスの発生を
抑制することができる。
【0043】分子量350以上のフェノール系酸化防止
剤(C)としては、上記式(i)で表される3,3’,
3”,5,5’,5”−ヘキサ−tert−ブチル−
a,a’,a”−(メシチレン−2,4,6−トリイ
ル)トリ−p−クレゾール、または上記式(ii)で表さ
れるペンタエリスリチルーテトラキス[3―(3,5―
ジ―tert―ブチル―4―ヒドロキシフェニル)プロ
ピオネート]を用いることが好ましい。
【0044】本発明の樹脂組成物における(C)成分の
含有割合は、(A)成分100重量部に対して0.01
〜1.0重量部であることが好ましく、更に好ましくは
0.05〜0.5重量部とされる。ここで、(C)成分
の含有割合が過小である場合には、その併用効果(一次
酸化防止剤としての効果)を十分に発揮することができ
ない。一方、(C)成分の含有割合が過大である場合に
は、得られる樹脂組成物の機械的特性が損なわれること
がある。
【0045】<任意成分>本発明の樹脂組成物には、
(A)成分、(B)成分および(C)成分以外の樹脂成
分として炭化水素樹脂、ポリスチレンオリゴマー、ロジ
ン樹脂が含有されていてもよく、これらの樹脂成分によ
って得られる樹脂組成物の流動性が改良できる。上記の
樹脂成分の含有量としては、(A)成分100重量部あ
たり、通常0.01〜60重量部とされ、好ましくは
0.1〜30重量部とされる。
【0046】これら樹脂成分は、常温で固体のものであ
って、ポリスチレン換算重量平均分子量(Mw)が2
0,000以下、好ましくは200〜20,000もの
であることが好ましい。ここで、これらのポリスチレン
換算重量平均分子量が過大であると、(A)成分との相
溶性が悪くなり透明性が低減するので好ましくない。ま
た、常温で液状の炭化水素樹脂などを用いると、樹脂の
強度が低下され、しかも樹脂の表面にブリードするので
好ましくない。
【0047】かかる炭化水素樹脂としては、C5 系樹
脂、C9 系樹脂、C5 系/C9 系混合樹脂、シクロペン
タジエン系樹脂、ビニル置換芳香族系化合物の重合体系
樹脂、オレフィン/ビニル置換芳香族系化合物の共重合
体系樹脂、シクロペンタジエン系化合物/ビニル置換芳
香族系化合物の共重合体系樹脂、前記樹脂の水素添加物
水素添加物などを挙げることができる。
【0048】ロジン樹脂としては、例えばアビエチン
酸、ピマル酸などと、その誘導体としての水添体、不均
化体、重合体、エステル化体などが挙げられる。
【0049】本発明の樹脂組成物には、機械的性質を向
上させる目的で、ガラス繊維、炭素繊維、金属繊維、金
属フレーク、ガラスビーズ、ワラストナイト、ロックフ
ィラー、炭酸カルシウム、タルク、シリカ、マイカ、ガ
ラスフレーク、ミルドファイバー、カオリン、硫酸バリ
ウム、黒鉛、二硫化モリブデン、酸化マグネシウム、酸
化亜鉛ウィスカー、チタン酸カリウムウィスカーなどの
充填材を、単独で用いても、あるいは2種以上を混合し
ても用いることもできる。
【0050】また、本発明の樹脂組成物には、公知の難
燃剤、抗菌剤、木粉、カップリング剤、酸化防止剤、可
塑剤、着色剤、滑剤、シリコンオイル、発泡剤などの添
加剤を配合することもできる。
【0051】本発明の樹脂組成物を製造する方法として
は、例えば、 (A)成分と(B)成分と任意成分とを、二軸押出
機、ロール混練機などを用いて混合することによりペレ
ット状の樹脂組成物を得る方法、 当該(A)成分の溶液と(B)成分の溶液とを混合
し、溶媒を除去することにより樹脂組成物を得る方法を
挙げることができる。
【0052】前記の製造方法としては、例えば単軸押
出機、二軸押出機、バンバリーミキサー、ニーダー、ロ
ール、フィーダールーダーなどの溶融混練機を用いるこ
とができる。混練り温度は、好ましくは200〜400
℃、さらに好ましくは240〜350℃である。また、
各成分を混練りするに際しては、各成分を一括して混練
りしても数回に分けて添加しながら混練りしてもよい。
【0053】本発明の樹脂組成物によれば、公知の成形
手段、例えば射出成形法、圧縮成形法、押出成形法など
を用いて成形品を作製することができる。ここに、成形
品の形状としても特に限定されるものではない。
【0054】また、本発明の樹脂組成物により作製され
た成形品の表面に、無機化合物、シランカップリング剤
などの有機シリコン化合物、アクリル系樹脂、ビニル系
樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、フッ素系樹脂、シ
リコーン樹脂などからなるハードコート層を形成するこ
とができる。ハードコート層の形成手段としては、熱硬
化法、紫外線硬化法、真空蒸着法、スパッタリング法、
イオンプレーティング法などの公知の方法を挙げること
ができる。これによって、成形品の耐熱性、光学特性、
耐薬品性、耐摩耗性および耐水性などを向上させること
ができる。
【0055】本発明の樹脂組成物の用途は特に限定され
るものではなく、広い範囲にわたって使用することがで
き、例えばメガネレンズ、一般カメラ用レンズ、ピック
アップレンズ、ビデオカメラ用レンズ、望遠鏡レンズ、
レーザビーム用レンズなどのレンズ類、光学式ビデオデ
ィスク、オーディオディスク、文書ファイルディスク、
メモリディスクなどの光ディスク類、OHPフィルム等
の光学フィルムなどの光学材料、フォトインタラプタ
ー、フォトカプラー、LEDランプ等の光半導体封止
材、ICカードなどのICメモリーの封止材として特に
好適に使用することができる。
【0056】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明するが、
本発明がこれらによって制限されるものではない。な
お、以下において「部」は「重量部」を示す。
【0057】〔(A)成分の調製〕下記式(iii )で表
される8−メチル−8−メトキシカルボニルテトラシク
ロ[4.4.0.12,5 .17,10]−3−ドデセン(特
定単量体)250部と、1−ヘキセン(分子量調節剤)
41部と、トルエン(開環重合反応用溶媒)750部と
を窒素置換した反応容器内に仕込み、この溶液を60℃
に加熱した。次いで、反応容器内の溶液に、トリエチル
アルミニウムのトルエン溶液(1.5モル/l)0.6
2部と、t−ブタノール/メタノールで変性した六塩化
タングズテン(t−ブタノール:メタノール:タングス
テン=0.35モル:0.3モル:1モル)のトルエン
溶液(濃度0.05モル/l)3.7部とを添加し、こ
の系を80℃で3時間加熱攪拌することにより開環重合
反応させて開環重合体溶液を得た。この重合反応におけ
る重合転化率は97%であり、得られた開環重合体の3
0℃、クロロホルム中で測定した固有粘度(ηinh )は
0.45dl/gであった。
【0058】
【化13】
【0059】このようにして得られた開環重合体溶液
4,000部をオートクレーブに仕込み、この開環重合
体溶液に、RuHCl(CO)[P(C6 5 3 3
0.48部を添加し、水素ガス圧100kg/cm2
反応温度165℃の条件下で3時間加熱攪拌することに
より水素添加反応させた。得られた反応溶液(水素添加
重合体溶液)を冷却した後、水素ガスを放圧し、当該反
応溶液を大量のメタノール中に注いで水素添加重合体を
凝固させて分離回収した。このようにして得られた水素
添加重合体(以下、「樹脂(A−1)」という。)の水
素化率は実質上100%であり、GPCで測定したポリ
スチレン換算の数平均分子量(Mn)は19,800、
重量平均分子量(Mw)は62,000であった。
【0060】〈実施例1〉下記表1に示す処方に従っ
て、(A)成分として樹脂(A−1)100部と、
(B)成分としてビス[ビス(2,4,−ジ−tert
−ブチルー5−メチルフェノキシ)ホスフィノ]ビフェ
ニル(以下、「リン系酸化防止剤(B−1)」とい
う。)、0.3部と、(C)成分としてペンタエリスリ
チルーテトラキス−〔3−(3,5−ジ−tert−ブ
チル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕(以
下「フェノール系酸化防止剤(C−1)」という。)
0.1部とをドライブレンドし、得られた混合物を、押
出機TEM−37(東芝機械(株)製)を使用して溶融
混練(スクリュー回転数:150rpm、設定温度29
0℃)し、ペレット化することにより、本発明の樹脂組
成物を得た。
【0061】〈実施例2〉下記表1に示す処方に従っ
て、(B)成分として、リン系酸化防止剤(B−1)の
代わりに6−〔3−(3−tert−ブチル−4−ヒド
ロキシ−5−メチルフェニル)プロポキシ〕−2,4,
8,10−テトラキス−tert−ブチルジベンゾ
〔d,f〕〔1.3.2〕ジオキサフォスフェピン(以
下、「リン系酸化防止剤(B−2)」という。)0.3
部を用いたこと以外は実施例1と同様にして、本発明の
樹脂組成物を得た。
【0062】〈実施例3〉下記表1に示す処方に従っ
て、(C)成分として、フェノール系酸化防止剤(C−
1)の代わりに3,3’,3”,5,5’,5”−ヘキ
サ−tert−ブチル−a、a’、a”−(メシチレン
−2,4,6−トリイル)トリ−p−クレゾール(以
下、「フェノール系酸化防止剤(C−2)」という。)
0.3部を用いたこと以外は実施例1と同様にして、本
発明の樹脂組成物を得た。
【0063】〈実施例4〉下記表1に示す処方に従っ
て、(B)成分として、リン系酸化防止剤(B−1)の
代わりにビス(2,4,−ジクミルフェニル)ペンタエ
リスリルジホスファイト(以下、「リン系酸化防止剤
(B−3)という)0.3部を用いたこと以外は実施例
1と同様にして、本発明の樹脂組成物を得た。
【0064】〈実施例5〉下記表1に示す処方に従っ
て、(B)成分であるリン系酸化防止剤(B−1)の使
用量を0.3部から1.0部に変更し、(C)成分とし
て、フェノール系酸化防止剤(C−1)の代わりにフェ
ノール系酸化防止剤(C−2)0.5部を用いたこと以
外は実施例1と同様にして、本発明の樹脂組成物を得
た。
【0065】〈実施例6〉下記表1に示す処方に従っ
て、(B)成分として、リン系酸化防止剤(B−1)の
代わりにリン系酸化防止剤(B−1)0.2部およびリ
ン系酸化防止剤(B−3)0.2部を用い、(C)成分
として、フェノール系酸化防止剤(C−1)の代わりに
フェノール系酸化防止剤(C−2)0.3部を用いたこ
と以外は実施例1と同様にして、本発明の樹脂組成物を
得た。
【0066】〈実施例7〉下記表1に示す処方に従っ
て、(B)成分として、リン系酸化防止剤(B−1)の
代わりにリン系酸化防止剤(B−3)0.3部を用い、
(C)成分として、フェノール系酸化防止剤(C−1)
の代わりにフェノール系酸化防止剤(C−2)0.3部
を用いたこと以外は実施例1と同様にして、本発明の樹
脂組成物を得た。
【0067】〈比較例1〉下記表1に示す処方に従っ
て、リン系酸化防止剤(B−1)を用いず、フェノール
系酸化防止剤(C−1)の代わりにフェノール系酸化防
止剤(C−2)0.1部を用いたこと以外は実施例1と
同様にして、比較用の樹脂組成物を得た。
【0068】〈比較例2〉下記表1に示す処方に従っ
て、リン系酸化防止剤(B−1)の代わりにトリス
(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)フォスファ
イト(以下、「リン系酸化防止剤(b−4)」とい
う。)0.3部を用い、フェノール系酸化防止剤(C−
1)の代わりにフェノール系酸化防止剤(C−2)0.
1部を用いたこと以外は実施例1と同様にして、比較用
の樹脂組成物を得た。
【0069】〈比較例3〉下記表1に示す処方に従っ
て、リン系酸化防止剤(B−1)の代わりにオクタデシ
ル−3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロ
キシフェニル)プロピオネート(以下、「フェノール系
酸化防止剤(c−3)」という。)0.3部を用い、フ
ェノール系酸化防止剤(C−1)の使用量を0.1部か
ら0.3部に変更したこと以外は実施例1と同様にし
て、比較用の樹脂組成物を得た。
【0070】〈比較例4〉下記表1に示す処方に従っ
て、リン系酸化防止剤(B−1)を用いず、フェノール
系酸化防止剤(C−1)の代わりにフェノール系酸化防
止剤(c−3)0.5部を用いたこと以外は実施例1と
同様にして、比較用の樹脂組成物を得た。
【0071】〔樹脂組成物の評価〕 (1)溶融時の発煙の状態:実施例1〜7および比較例
1〜4により得られたペレット状の樹脂組成物の各々
を、40mm押出機(日立造船(株)製)により290
℃で溶融して500mmTダイから膜状に吐出させた
後、縦型ポリシングロール(成形ロール)により賦型し
て樹脂シートを製造した。この工程において、Tダイの
吐出口から発生する煙の状態および縦型ポリシングロー
ルの状態を目視で観察し、以下の基準により評価した。 ◎…発煙が全く認められない。 ○…発煙がわずかに認められる。 △…発煙が多量に認められる。 ×…発煙が多量に認められ、縦型ポリシングロールの表
面に発煙による曇りが認められる。 以上の結果を下記表1に示す。
【0072】(2)加熱時における色相の変化:実施例
1〜7および比較例1〜4により得られたペレット状の
樹脂組成物の各々について、加熱時における色相の変化
を以下のようにして調べ、その評価を行った。樹脂組成
物をトルエンに溶解して樹脂溶液を調製し、この樹脂溶
液を表面が平滑な金属板に塗布して乾燥することによ
り、樹脂フィルムを作製した。この樹脂フィルムを26
0℃で8分間加熱処理した。以上において、加熱処理の
前後における樹脂フィルムについて、JIS K710
3に従って黄色度(YI値)を測定し、その差を求め
た。以上の結果を下記表1に示す。
【0073】
【表1】
【0074】表1に示す結果から明らかなように、実施
例1〜7に係る樹脂組成物によれば、成形加工の工程に
おける発煙が少なく、しかも、高温環境下に放置して
も、当該成形品の色相の経時的変化は小さい樹脂成形品
が得られることが確認された。これに対して、(B)成
分を含有しない比較例1〜4に係る樹脂組成物により得
られる成形品は、高温環境下に放置されると、当該成形
品の色相が大きく変化し、黄色味が強くなった。また、
比較例2〜4に係る樹脂組成物においては、成形加工の
工程における発煙の量が多く、成形ロールの表面に汚れ
が発生して、成形品の表面が汚染するなどの問題が生
じ、成形加工性の観点から好ましいものではない。
【0075】
【発明の効果】本発明の樹脂組成物によれば、高温条件
下でこれを成形加工しても、熱分解による発煙や、酸化
劣化による着色などがなくまたは少なく、環状オレフィ
ン系樹脂の有する良好な特性(透明性・耐熱性・光学的
特性)が維持された樹脂成形品が得られる。本発明の樹
脂成形品によれば、高温環境下において使用(放置)し
ても初期の色相(無色透明性)を維持することができ
る。そして、本発明の樹脂組成物によれば、半導体封
止、光半導体封止などの封止剤、光学レンズ、光ファイ
バー、光ディスクなどの光学材料の分野における環状オ
レフィン系樹脂の応用の拡大に貢献することができ、こ
のことによる工業的価値は極めて高い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 45/00 C08L 45/00 (72)発明者 熊沢 英明 東京都中央区築地2丁目11番24号 ジェイ エスアール株式会社内 Fターム(参考) 4F071 AA69 AC11 AC15 AE05 AF31 AH12 AH19 BC01 BC03 BC07 4J002 CE001 EJ047 EJ067 EW086 EW116 FD010 FD076 FD077 GP02 GQ05 GS02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 環状ポリオレフィン系樹脂(A)と、 下記一般式(1)、下記一般式(2)または下記一般式
    (3)で表される化合物から選ばれた少なくとも1種の
    リン系酸化防止剤(B)とを含有することを特徴とする
    樹脂組成物。 【化1】 〔一般式(1)中、R1 〜R12は、それぞれ独立して水
    素原子、メチル基、エチル基、2−フェニルプロピル基
    またはtert−ブチル基を示す。〕 【化2】 〔一般式(2)中、R13〜R18は、それぞれ独立して水
    素原子、メチル基、エチル基、2−フェニルプロピル基
    またはtert−ブチル基を示す。〕 【化3】 〔一般式(3)中、R19〜R24は、それぞれ独立して水
    素原子、メチル基、エチル基、2−フェニルプロピル基
    またはtert−ブチル基を示す。〕
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の樹脂組成物であって、
    フェノール系酸化防止剤(C)を含有することを特徴と
    する樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の樹脂組成物であって、
    環状ポリオレフィン系樹脂(A)100重量部に対し
    て、リン系酸化防止剤(B)0.01〜1.5重量部
    と、フェノール系酸化防止剤(C)0.01〜1.0重
    量部とを含有することを特徴とする樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 請求項2または請求項3の何れかに記載
    の樹脂組成物であって、フェノール系酸化防止剤(C)
    が、下記式(i)で表される化合物または下記式(ii)
    で表される化合物からなることを特徴とする樹脂組成
    物。 【化4】 【化5】
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載
    の樹脂組成物であって、環状ポリオレフィン系樹脂
    (A)が、下記一般式(4)で表される化合物を含む単
    量体の開環重合体またはその水素添加物であることを特
    徴とする樹脂組成物。 【化6】 〔一般式(4)中、R25およびR27は、水素原子または
    炭素数1〜10の炭化水素基を示し、R26およびR
    28は、水素原子または一価の有機基であって、R26およ
    びR28の少なくとも一つは水素原子および炭化水素基以
    外の極性基を示す。mは0〜3の整数、pは0〜3の整
    数であり、m+pが0〜4である。〕
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載
    の樹脂組成物よりなることを特徴とする樹脂成形品。
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