JP2001260901A - 舵取装置 - Google Patents

舵取装置

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JP2001260901A JP2000082571A JP2000082571A JP2001260901A JP 2001260901 A JP2001260901 A JP 2001260901A JP 2000082571 A JP2000082571 A JP 2000082571A JP 2000082571 A JP2000082571 A JP 2000082571A JP 2001260901 A JP2001260901 A JP 2001260901A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数を増加させることなく衝撃エネルギ
ーの吸収開始時間をずらせることができるようにする。 【解決手段】 下部舵軸4を下部ハウジング5に支持す
る軸受22の下端に当接する下部当接体8と、前記軸受
22の上端に対して離隔し、衝撃エネルギーによって下
部舵軸4が移動したとき前記軸受22に当接する上部当
接体9とを備え、この上部当接体9の離隔寸法だけ上部
舵軸1と下部舵軸4とが軸長方向へ相対移動を開始する
時間を、上部ハウジング3と下部ハウジング5とが軸長
方向へ相対移動を開始する時間よりも遅くするようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の衝突等に
より舵輪に作用する衝撃エネルギーを吸収することが可
能とした衝撃エネルギー吸収式の舵取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図8は従来の舵取装置の断面図である。
衝撃エネルギー吸収式の舵取装置は、例えば図8に示す
如く上端が舵輪に繋がる上部舵軸100を取り囲み、前
記舵輪に加わる二次衝突の衝撃エネルギーが前記上部舵
軸100から上部軸受101を介して伝達される上部ハ
ウジング102が、前記上部舵軸100の下端に衝撃エ
ネルギー吸収体103を介して軸長方向への相対移動を
可能に嵌合された下部舵軸104を取り囲む下部ハウジ
ング105に筒形の衝撃エネルギー吸収体106を介し
て軸長方向への相対移動を可能に嵌合してあり、自動車
の前面衝突等により前記衝撃エネルギーが上部舵軸10
0から衝撃エネルギー吸収体103に伝達されるととも
に、前記上部舵軸100から上部軸受101及び上部ハ
ウジング102を介して衝撃エネルギー吸収体106に
伝達され、これら衝撃エネルギー吸収体103,106
により衝撃エネルギーを吸収しつつ上部舵軸100及び
上部ハウジング102が、下部舵軸104及び下部ハウ
ジング105に対し夫々軸長方向へ移動するように構成
されている。
【0003】ところで、舵軸側の衝撃エネルギー吸収体
103とハウジング側の衝撃エネルギー吸収体106と
が同時に衝撃エネルギーを吸収するように構成された場
合、衝撃エネルギー吸収荷重が高くなり、上部舵軸10
0及び下部舵軸104、上部ハウジング102及び下部
ハウジング105が夫々相対移動することなく運転者に
対して突っ張ることになる。
【0004】図9は従来の舵取装置の上部側部分の断面
図である。このように衝撃エネルギー吸収荷重が高くな
ることを防止するため、従来にあっては、図9に示す如
く上部ハウジング102の上端部内面に固定された上部
軸受101の上端に当接する弾性筒107及び該弾性筒
107の移動を阻止する止め輪108を上部舵軸100
に設け、前記衝撃エネルギーによって前記弾性筒107
を撓ませつつ上部舵軸100及び下部舵軸104を相対
移動させ、弾性筒107の撓みが完了した後、前記衝撃
エネルギーを弾性筒107及び上部軸受101から上部
ハウジング102に伝達し、該上部ハウジング102及
び下部ハウジング105を相対移動させることにより、
衝撃エネルギーの吸収開始時間をずらせていた。
【0005】また、従来の舵取装置は、図8に示した如
く前記下部ハウジング105に下部軸受109を介して
前記下部舵軸104が支持されている。この下部舵軸1
04には前記下部軸受109の下端に当接する下部止め
輪110と、下部軸受104の上端に当接する上部止め
輪111とが設けてあり、また、下部軸受109は下部
ハウジング105の下端部内面に軸長方向への移動がで
きないように固定されている。
【0006】下部止め輪110は、下部舵軸104の下
端に一次衝突の衝撃エネルギーが加わったとき、上部舵
軸100及び下部舵軸104が相対移動することを防止
し、舵軸側の衝撃エネルギー吸収体103を保護するた
めに設けられている。
【0007】上部止め輪111は、上部舵軸100に加
わる二次衝突の衝撃エネルギーによって上部舵軸100
及び下部舵軸104が相対移動を開始する時期を設定す
るために設けられている。この上部止め輪111を設け
ない構造とした場合、二次衝突の衝撃エネルギーによっ
て上部舵軸100及び下部舵軸104が一体化した状態
で下部軸受109に対して下方へ移動することになる
が、その移動量は下部軸受109に対して下方側部分の
一次衝突による破損状況によって定まらず、前記衝撃エ
ネルギーを有効に吸収することができないことが生ず
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図9に示す
如く上部舵軸100に弾性筒107及び止め輪108を
設けることによって衝撃エネルギーの吸収開始時間をず
らせるようにした従来の舵取装置にあっては、部品点数
が増加するとともに、組み付け作業性が悪化することに
なり改善が要望されていた。
【0009】本発明は斯かる事情に鑑みてなされたもの
であり、下部舵軸を下部ハウジングに支持する下部軸受
の上端側に設けられる上部当接体を利用し、該上部当接
体を軸受の上端に対して離隔し、衝撃エネルギーによっ
て下部舵軸が移動したとき前記軸受に当接するように設
けることにより、部品点数を増加させることなく衝撃エ
ネルギーの吸収開始時間をずらせることができる舵取装
置を提供することを目的とする。また、下部当接体及び
上部当接体を止め輪とすることにより、下部舵軸の加工
手順及び下部舵軸部分の組み付け手順を変えることなく
衝撃エネルギーの吸収開始時間をずらせることができる
舵取装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1発明に係る舵取装置
は、軸長方向へ相対移動を可能に嵌合された上部舵軸及
び下部舵軸と、これら上部舵軸と下部舵軸とを取り囲
み、軸長方向へ相対移動を可能に嵌合された上部ハウジ
ング及び下部ハウジングと、該下部ハウジングに前記下
部舵軸を支持する軸受とを備えた舵取装置において、前
記下部舵軸は前記軸受の下端に当接する下部当接体及び
前記軸受の上端に対して離隔する上部当接体を備えてい
ることを特徴とする。
【0011】第1発明にあっては、上部舵軸に嵌合され
た下部舵軸を支持する軸受の下端に下部当接体が当接し
ているため、下部舵軸の下端に一次衝突の衝撃エネルギ
ーが加わったとき、この衝撃エネルギーを軸受から下部
ハウジングに加えることが可能であり、上部舵軸と下部
舵軸とが軸長方向へ相対移動することを良好に防止でき
る。また、二次衝突の衝撃エネルギーは上部舵軸及び該
上部舵軸から上部ハウジングに伝達されることになる
が、前記下部軸受の上部側に設けられた上部当接体は、
前記軸受の上端に対して離隔して設けてあるため、この
離隔寸法だけ上部舵軸及び下部舵軸が一体化して移動す
ることになるのに対し、上部ハウジング及び下部ハウジ
ングは上部舵軸から衝撃エネルギーが伝達された時点か
ら相対移動を開始することになる。従って、上部舵軸と
下部舵軸とが軸長方向へ相対移動を開始する時間を、上
部ハウジングと下部ハウジングとが軸長方向へ相対移動
を開始する時間よりも遅くすることができ、これら軸長
方向への相対移動による衝撃エネルギーの吸収開始時間
を部品点数を増加させることなくずらせることができ
る。
【0012】第2発明に係る舵取装置は、前記下部当接
体及び上部当接体は止め輪であることを特徴とする。
【0013】第2発明にあっては、下部舵軸に一対の止
め輪用の嵌合溝を設けるだけの加工でよく、また、これ
ら嵌合溝に一対の止め輪を嵌合するだけで組み付けるこ
とができるため、加工手順及び下部舵軸部分の組み付け
手順を変えることなく衝撃エネルギーの吸収開始時間を
ずらせることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下本発明をその実施の形態を示
す図面に基づいて詳述する。 実施の形態1 図1は本発明に係る舵取装置の模式図、図2は舵取装置
の一部を切欠いた正面図、図3は舵取装置の一部を切欠
いた平面図、図4は舵取装置の上部側部分の拡大断面
図、図5は舵取装置の下部側部分の拡大断面図である。
舵取装置は、上端が舵取りのための舵輪に繋がる上部舵
軸1と、該上部舵軸1を取り囲み、転がり軸受を用いて
なる第1及び第2の軸受20,21を介して前記上部舵
軸1を回転可能に支持する筒状の上部ハウジング3と、
前記上部舵軸1の下端に軸長方向への相対移動を可能に
嵌合された下部舵軸4と、該下部舵軸4を取り囲み、転
がり軸受を用いてなる第3の軸受22を介して前記下部
舵軸4を回転可能に支持する筒状であり、上端が前記上
部ハウジング3の下端に嵌合される下部ハウジング5
と、前記上部ハウジング3を車体に取付ける上部取付体
6と、前記下部ハウジング5を車体に取付ける下部取付
体7とを備えている。
【0015】上部舵軸1は上端が舵輪に繋がり前記軸受
20,21によって支持される第1軸体11と、下端に
セレーション13及びラジアル方向へ貫通する貫通孔1
4を有する第2軸体12とに分割されており、第1軸体
11の下端と第2軸体12の上端とがジョイント15に
よって連結され、第1軸体11の回転を第2軸体12に
伝達することができ、さらに、ジョイント15を支点と
して第1軸体11の車体に対する傾斜角を変え舵輪の運
転席に対する上下位置を調節(チルト調節)することが
できるように構成されている。また、第1軸体11には
前記第1の軸受20の上端に当接して前記舵輪から第1
軸体11に加わった衝撃エネルギーを第1の軸受20を
介して上部ハウジング3に伝達する止め輪23が設けて
ある。
【0016】上部ハウジング3は下端が角筒形に形成さ
れ、前記第1軸体11を取り囲む第1筒体31と、上端
にヨーク33を有し、前記第2軸体12を取り囲む第2
筒体32とに分割されており、第1筒体31の角筒形部
分と第2筒体32のヨーク33とが一対の枢支軸24,
24によって連結され、枢支軸24,24を支点として
第1筒体31を第2筒体32に対して揺動可能としてあ
り、第2筒体32に突設された突片34に枢支されたチ
ルトレバー25を操作することにより上述したチルト調
節が行え、このチルト調節した状態を保つことができる
ようにしてある。また、第1筒体31の上端部内面には
前記第1の軸受20の外輪が嵌合保持されており、該軸
受20の上端に前記止め輪23が当接している。
【0017】上部ハウジング3と下部ハウジング5との
嵌合部間には自動車の衝突等により運転者から舵輪に加
わる衝撃エネルギーを吸収する筒状の第1の衝撃エネル
ギー吸収体26が嵌合されている。この衝撃エネルギー
吸収体26は銅製網シートにテフロン(登録商標)樹脂
等の合成樹脂材料を溶着してなる板厚0.5 mm程度の円筒
状のシートを用いてなり、上部ハウジング3の軸長方向
相対移動の摩擦抵抗が適正な範囲となるように設定され
ている。
【0018】下部ハウジング5の下端部内面には嵌合部
5aが設けてあり、該嵌合部5aに転がり軸受を用いて
なる前記第3の軸受22が嵌合してある。この軸受22
は下部ハウジング5の下端をかしめることにより前記嵌
合部5aに外輪が固定されている。
【0019】下部舵軸4は前記セレーション13に嵌合
されるセレーション41及び前記貫通孔14が臨むよう
に設けられた環状溝42を有しており、前記セレーショ
ン13,41同志の嵌合によって上部舵軸1及び下部舵
軸4の相対回転を阻止してある。これら上部舵軸1及び
下部舵軸4の嵌合部間には運転者から前記舵輪に加わる
衝撃エネルギーを吸収する合成樹脂製の第2の衝撃エネ
ルギー吸収体27が設けてある。
【0020】下部舵軸4の中間には前記軸受22の内輪
の下端に当接する下部当接体8と、前記軸受22の内輪
の上端に対して離隔し、前記衝撃エネルギー吸収体27
が衝撃エネルギーを吸収しつつ下部舵軸4が移動したと
き前記軸受22の内輪に当接する上部当接体9が設けて
ある。
【0021】これら下部当接体8及び上部当接体9は軸
用のC形の止め輪を用いてなり、下部舵軸4に軸長方向
へ離隔して設けられた第1及び第2の嵌合溝43,44
に取外しを可能に嵌合してあり、この嵌合によって下部
当接体8は軸受22の下端に当接し、上部当接体9は軸
受22に当接することなく軸受22の上端に対して所定
寸法だけ離隔する。
【0022】第2の衝撃エネルギー吸収体27は、前記
貫通孔14及び環状溝42に溶融された合成樹脂を充填
して硬化させることにより形成されており、この衝撃エ
ネルギー吸収体27によって非衝突時には上部舵軸1と
下部舵軸4との軸長方向への相対移動を阻止し、衝突時
には衝撃エネルギー吸収体27が上部舵軸1及び下部舵
軸4の間で破断することにより前記衝撃エネルギーを吸
収することができるようにしてある。
【0023】図6は図2のVI−VI線の拡大断面図、図7
は衝撃エネルギー吸収機構部分の拡大断面図である。上
部取付体6は、ボルト孔61aを有する一対のスペーサ
61,61と、これらスペーサ61,61が相対移動を
可能に嵌合され、上部ハウジング3の上端側が開放され
た一対の嵌合凹部62a,62aを有する取付板62と
を備え、該取付板62が第2筒体32の周面に溶接等の
取付手段によって取付けられており、また、前記嵌合凹
部62a,62aに嵌合されたスペーサ61,61のボ
ルト孔61a,61aに挿通するボルト63,63によ
り上部取付体6を車体に固定するようにしてある。さら
に、スペーサ61,61及び取付板62の間には上部ハ
ウジング3に加わる前記衝撃エネルギーを吸収する衝撃
エネルギー吸収機構28を設けてある。
【0024】この衝撃エネルギー吸収機構28は前記ス
ペーサ61,61及び取付板62に設けられた複数個の
充填孔に溶融された合成樹脂を充填して硬化させること
により第3の衝撃エネルギー吸収体28aを構成してい
る。そして、この衝撃エネルギー吸収体28aがスペー
サ61,61及び取付板62の間で破断することにより
前記衝撃エネルギーを吸収する。
【0025】尚、図6において、29は第1筒体31の
角筒形部分に突設された一対の突片35,35の間に設
けられた案内ピン、30は前記案内ピン29が挿入され
る長孔30aを有しており、前記枢支軸24,24に取
付けられた揺動案内板であり、枢支軸24,24を支点
として第1筒体31が第2筒体32に対して揺動すると
き、案内ピン29が長孔30a内で移動するようにして
ある。
【0026】以上の如く構成された舵取装置は車室の内
部に配置され、前記下部取付体7が車体の固定ピンに引
掛けられ、下部ハウジング5が車体に取付けられるとと
もに、ボルト63,63を用いて上部取付体6が車体に
取付けられ、該上部取付体6を介して上部ハウジング3
が車体に取付けられる。また車体に取付けられた舵取装
置は前記下部舵軸4の下端が軸継ぎ手等の伝達手段を介
して車室の外部に配置された舵取機構に連結される。
【0027】自動車の前面衝突等により運転者が舵輪に
当ったときの衝撃エネルギーは、上部舵軸1、止め輪2
3、第1の軸受20及び上部ハウジング3の第1筒体3
1を介して第3の衝撃エネルギー吸収体28aに加わる
とともに、上部ハウジング3から第1の衝撃エネルギー
吸収体26に加わり、これら第1及び第3の衝撃エネル
ギー吸収体26,28aにより衝撃エネルギーを吸収し
つつ上部ハウジング3が下部ハウジング5に対し軸長方
向へ相対移動する。
【0028】この上部ハウジング3が移動するとき、前
記上部舵軸1に加わっている前記衝撃エネルギーによっ
て上部舵軸1が移動することになるが、この上部舵軸1
に第2の衝撃エネルギー吸収体27を介して繋がる下部
舵軸4には第3の軸受22の下端に当接する下部当接体
8と、軸受22の上端に対して所定寸法だけ離隔した上
部当接体9とが設けてあるため、上部当接体9が軸受2
2に当接するまでの移動量だけ上部舵軸1は下部舵軸4
と一体化した状態で移動する。この移動により上部当接
体9が軸受22に当接したとき、下部舵軸4の移動が軸
受22及び上部当接体9によって拘束され、衝撃エネル
ギー吸収体27が前記衝撃エネルギーを吸収し、上部舵
軸1が下部舵軸4に対して軸長方向へ相対移動する。
【0029】このように上部ハウジング3と下部ハウジ
ング5とが軸長方向へ相対移動することによる衝撃エネ
ルギーの吸収開始時間よりも、上部舵軸1と下部舵軸4
とが軸長方向へ相対移動することによる衝撃エネルギー
の吸収開始時間を遅くすることができるため、衝撃エネ
ルギー吸収荷重が高くなることを良好に防止できる。
【0030】しかも、下部舵軸4には従来と同じく一対
の止め輪用の嵌合溝43,44を設けるだけの加工でよ
く、また、これら嵌合溝43,44に一対の止め輪を用
いてなる下部当接体8及び上部当接体9を嵌合するだけ
で組み付けることができるため、加工手順及び下部舵軸
4部分の組み付け手順を変えることなく衝撃エネルギー
の吸収開始時間をずらせることができる。
【0031】尚、以上説明した実施の形態では、上部ハ
ウジング3及び下部ハウジング5の嵌合部間と、上部舵
軸1及び下部舵軸4の嵌合間とに衝撃エネルギー吸収体
26,27を設けたが、その他これら衝撃エネルギー吸
収体26,27を用いることなく、上部ハウジング3及
び下部ハウジング5の嵌合部間と、上部舵軸1及び下部
舵軸4の嵌合部間とに摩擦抵抗を加え、これら摩擦抵抗
によって衝撃エネルギーを吸収するように構成してもよ
い。
【0032】また、以上説明した実施の形態では衝撃エ
ネルギー吸収機構28を有する上部取付体6を用いた
が、その他衝撃エネルギー吸収機構28をなくした上部
取付体を用いてもよい。
【0033】また、以上説明した実施の形態では下部当
接体8及び上部当接体9として止め輪を用いたが、その
他下部当接体8及び上部当接体9の一方を下部舵軸4と
一体に設け、他方を止め輪等の部品としてもよい。
【0034】
【発明の効果】第1発明によれば、下部当接体が軸受の
下端に当接し、上部当接体が軸受の上端に対して離隔し
ており、この離隔寸法だけ上部舵軸及び下部舵軸が一体
化して移動することになるのに対し、上部ハウジング及
び下部ハウジングは上部舵軸から衝撃エネルギーが伝達
された時点から相対移動を開始することになるため、上
部舵軸と下部舵軸とが軸長方向へ相対移動を開始する時
間を、上部ハウジングと下部ハウジングとが軸長方向へ
相対移動を開始する時間よりも遅くすることができ、こ
れら軸長方向への相対移動による衝撃エネルギーの吸収
開始時間を部品点数を増加させることなくずらせること
ができる。
【0035】第2発明によれば、下部舵軸に一対の止め
輪用の嵌合溝を設けるだけの加工でよく、また、これら
嵌合溝に一対の止め輪を嵌合するだけで組み付けること
ができるため、加工手順及び下部舵軸部分の組み付け手
順を変えることなく衝撃エネルギーの吸収開始時間をず
らせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る舵取装置の模式図である。
【図2】本発明に係る舵取装置の一部を切欠いた正面図
である。
【図3】本発明に係る舵取装置の一部を切欠いた平面図
である。
【図4】本発明に係る舵取装置の上部側部分の拡大断面
図である。
【図5】本発明に係る舵取装置の下部側部分の拡大断面
図である。
【図6】図2のVI−VI線の拡大断面図である。
【図7】本発明に係る舵取装置の衝撃エネルギー吸収機
構部分の拡大断面図である。
【図8】従来における舵取装置の断面図である。
【図9】従来における舵取装置の上部側部分の断面図で
ある。
【符号の説明】
1 上部舵軸 3 上部ハウジング 4 下部舵軸 5 下部ハウジング 8 下部当接体 9 上部当接体 22 軸受

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸長方向へ相対移動を可能に嵌合された
    上部舵軸及び下部舵軸と、これら上部舵軸と下部舵軸と
    を取り囲み、軸長方向へ相対移動を可能に嵌合された上
    部ハウジング及び下部ハウジングと、該下部ハウジング
    に前記下部舵軸を支持する軸受とを備えた舵取装置にお
    いて、前記下部舵軸は前記軸受の下端に当接する下部当
    接体及び前記軸受の上端に対して離隔する上部当接体を
    備えていることを特徴とする舵取装置。
  2. 【請求項2】 前記下部当接体及び上部当接体は止め輪
    である請求項1記載の舵取装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2005525958A (ja) * 2001-10-23 2005-09-02 ティーアールダブリュー・ルーカス・ヴァリティ・エレクトリック・ステアリング・リミテッド 車両の操縦組立体

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