JP2001259992A - ワイヤソー用ワイヤ - Google Patents

ワイヤソー用ワイヤ

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JP2001259992A
JP2001259992A JP2000072054A JP2000072054A JP2001259992A JP 2001259992 A JP2001259992 A JP 2001259992A JP 2000072054 A JP2000072054 A JP 2000072054A JP 2000072054 A JP2000072054 A JP 2000072054A JP 2001259992 A JP2001259992 A JP 2001259992A
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JP
Japan
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wire
saw
cutting
less
coil diameter
Prior art date
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Pending
Application number
JP2000072054A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukihiro Oishi
幸広 大石
Nozomi Kawabe
望 河部
Akito Hoshima
昭人 星間
Susumu Yamamoto
進 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
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  • Processing Of Stones Or Stones Resemblance Materials (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 被切断材の表面の凹凸が小さい、極めて高精
度の切断特性を有するワイヤソー用ワイヤを提供するこ
と。 【解決手段】 ワイヤソー用ワイヤにおいて、伸線終了
後のワイヤのフリーコイル径を600mm以上に、ある
いは伸線終了後のワイヤの跳ね上がり高さを、0mm以
上10mm以下、好ましくは5mm以内に、更には、伸
線終了後にリール巻きされたワイヤを、真直ぐに引き出
した場合におけるワイヤの自転を、ワイヤ単位長さあた
り0.5回転/m以下、好ましくは0.25回転/m以
下に設定した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、シリコン、太陽
電池等の硬質材料の切断、スライスに用いられるワイヤ
ソー用のワイヤに関するものである。
【0002】
【従来の技術とその課題】ワイヤソーは、複数の溝ロー
ラに所定のピッチでワイヤを巻き掛けたワイヤ列を走行
させ、このワイヤ列に被切断材(ワーク)を押し付けな
がら、ワイヤ列とワークとの間に砥液を注ぎつつ、砥粒
の研削作用により、ワークを多数のウエハに切断する装
置である。
【0003】そこで、この発明は、被切断面の表面凹凸
や、そりが小さい高精度な切断が可能なワイヤソー用ワ
イヤを提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、シリコン、
太陽電池等の硬質材料の切断、スライスに使用されるワ
イヤソー用ワイヤにおいて、まず、伸線終了後のワイヤ
のフリーコイル径を、600mm以上に設定したもので
ある。
【0005】小さなコイル径は、切断時の被切断材の表
面凹凸を劣化させる。これは、ワイヤに一定の張力をか
けて、ワイヤを走行させながら切断を行うワイヤソーの
原理において、ワイヤの直進性を阻害するためである。
【0006】したがって、伸線終了後のワイヤのフリー
コイル径を、600mm以上に設定した場合、ワイヤの
直進性が阻害されないので、切断時の被切断材の表面凹
凸を劣化させない。
【0007】上記フリーコイル径は、伸線加工時のダイ
スに対する引き抜き方向、バックテンション等の伸線引
き抜き条件によって変化する。特に、最終ダイスの影響
が極めて大きく、最終ダイスのセッティング方向を調整
することにより、所定のコイル径を得ることができる。
また、ワイヤソー用ワイヤは、細径であるため、バック
テンション等、他の要因の変動によって、コイル径が変
化するため、精密な伸線加工が必要である。
【0008】また、この発明では、伸線終了後のワイヤ
の跳ね上がり高さを、0mm以上10mm以下に設定し
ている。
【0009】ここで、跳ね上がりとは、伸線されたワイ
ヤソー用ワイヤを、一定の長さに切断し、机上又は床面
等の水平な平面上に置いた際に、ワイヤの端末が、自重
に逆らって、跳ね上がることをいい、水平面を基準と
し、跳ね上がっている最大高さを「跳ね上がり高さ」と
呼ぶ。
【0010】伸線されたワイヤソー用ワイヤに大きな跳
ね上がりがあると、コイル径と同様に、ワイヤの直進性
を阻害するため、切断時の被切断材の表面凹凸を劣化さ
せることになる。
【0011】この跳ね上がりも、伸線加工条件の調整に
よって制御することができる。具体的には、伸線加工中
のワイヤの走行時に、ワイヤが回転(ねじれ)しないよ
うに、ワイヤをセッティングする必要がある。また、最
終ダイスを出たワイヤをリールに巻き取るまでの間のパ
スラインの最適化を必要とする。
【0012】また、この発明では、ワイヤソー用ワイヤ
を、リールから引き抜きセッティングし、切断を行う際
に、リールから引き出されたワイヤが自転(回転)する
と、切断時の被切断材の表面凹凸を劣化させるため、伸
線終了後にリール巻きされたワイヤを、真直ぐに引き出
した場合におけるワイヤの自転を、ワイヤ単位長さあた
り0.5回転/m以下に設定するようにしている。
【0013】これは、小さなコイル径を有しているワイ
ヤでは、論外であるが、ワイヤは少なからずコイル状を
呈しているので、そのワイヤが回転しながら、供給され
るためである。
【0014】この自転の制御は、最終ワイヤをリールに
巻き取るまでの間のパスラインの最適化が不可欠であ
る。
【0015】ワイヤソー用ワイヤには、銅もしくは銅合
金をメッキした高炭素鋼が適しており、上記線癖は、ワ
イヤソー用ワイヤとして利用される高炭素鋼に、特に必
要とされるものである。
【0016】
【発明の実施の形態】φ0.16mmのワイヤソー用ワ
イヤを、異なる伸線加工条件で、種々の線癖を有するワ
イヤを得た。それぞれのワイヤを使用して、シリコンイ
ンゴットの切断を行い、被加工材の表面凹凸の状態を評
価した。その結果を、表1に示す。なお、表面状態は、
切断物表面の凹と凸の差の最大値を用いて評価し、これ
が5μm以下の場合を、○(極めて良好)、5μm〜1
0μmの場合を、△(良好)、10μmを超える場合を
×(不良)とした。
【0017】
【表1】
【0018】表1の通り、フリーコイル径を600mm
以上にしたワイヤでは、跳ね上がり高さが25μmと極
めて高いものを除き切断性は良好(△又は○)である。
【0019】また、跳ね上がり高さを10mm以下にし
たワイヤでは、フリーコイル径が360mmと小さいも
のを除き、切断性は良好(△又は○)である。特に、跳
ね上がり高さを、5mm以下にしたワイヤでは、極めて
良好(○)である。
【0020】また、ねじれ量(自転量)を、ワイヤ単位
長さあたり0.5回転/m以下にしたワイヤでは、フリ
ーコイル径が360mmと小さいものを除き、切断性は
良好(△又は○)である。特に、ワイヤ単位長さあたり
0.25回転/m以下にしたワイヤでは、極めて良好
(○)である。
【0021】以上のことから、ワイヤソー用ワイヤにお
いて、伸線終了後のワイヤのフリーコイル径を、600
mm以上に設定した場合、あるいは、伸線終了後のワイ
ヤの跳ね上がり高さを、0mm以上10mm以下、好ま
しくは5mm以内に設定した場合、更には、伸線終了後
にリール巻きされたワイヤを、真直ぐに引き出した場合
におけるワイヤの自転が、ワイヤ単位長さあたり0.5
回転/m以下、好ましくは0.25回転/m以下に設定
した場合には、切断性が優れるということが確認され
た。
【0022】特に、フリーコイル径、跳ね上がり高さ、
ねじれ量(自転量)を全て調整したワイヤは、極めて高
精度の切断特性を有する。
【0023】
【発明の効果】この発明に係るワイヤソー用ワイヤは、
上記のように、被切断材の表面の凹凸が小さい極めて高
精度の切断特性を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 星間 昭人 伊丹市昆陽北一丁目1番1号 住友電気工 業株式会社伊丹製作所内 (72)発明者 山本 進 伊丹市昆陽北一丁目1番1号 住友電気工 業株式会社伊丹製作所内 Fターム(参考) 3C058 AA05 AA09 CA05 CB01 CB03 DA03 3C069 AA01 BA06 BB01 CA05 EA02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコン、太陽電池等の硬質材料の切断、
    スライスに使用されるワイヤソー用ワイヤにおいて、伸
    線終了後のワイヤのフリーコイル径を、600mm以上
    に設定したことを特徴とするワイヤソー用ワイヤ。
  2. 【請求項2】 シリコン、太陽電池等の硬質材料の切断、
    スライスに使用されるワイヤソー用ワイヤにおいて、伸
    線終了後のワイヤの跳ね上がり高さを、0mm以上10
    mm以下に設定したことを特徴とするワイヤソー用ワイ
    ヤ。
  3. 【請求項3】 シリコン、太陽電池等の硬質材料の切断、
    スライスに使用されるワイヤソー用ワイヤにおいて、伸
    線終了後にリール巻きされたワイヤを、真直ぐに引き出
    した場合におけるワイヤの自転を、ワイヤ単位長さあた
    り0.5回転/m以下に設定したことを特徴とするワイ
    ヤソー用ワイヤ。
  4. 【請求項4】 ワイヤ材質が、メッキされた高炭素鋼線
    である請求項1〜3のいずれかの項に記載のワイヤソー
    用ワイヤ。
JP2000072054A 2000-03-15 2000-03-15 ワイヤソー用ワイヤ Pending JP2001259992A (ja)

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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040309