JP2001259281A - 電気洗濯機 - Google Patents

電気洗濯機

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JP2001259281A
JP2001259281A JP2000076187A JP2000076187A JP2001259281A JP 2001259281 A JP2001259281 A JP 2001259281A JP 2000076187 A JP2000076187 A JP 2000076187A JP 2000076187 A JP2000076187 A JP 2000076187A JP 2001259281 A JP2001259281 A JP 2001259281A
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JP
Japan
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motor
voltage
detecting means
washing machine
switching
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Application number
JP2000076187A
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English (en)
Inventor
Hideki Morozumi
英樹 両角
Kazuhiko Asada
和彦 麻田
Tomoya Fujinami
知也 藤濤
Yasumichi Kobayashi
保道 小林
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 永久磁石を有する電動機を備えた電気洗濯機
において、前記永久磁石の固定子に対する相対的な位置
を検知するためにホールICなどで構成される位置検知
手段を電動機に配設しているため、電動機の高さが多く
なったり、位置検知手段と制御手段を接続する配線が必
要になり高コストになっていた。 【解決手段】 本発明は、スイッチング手段3a〜3f
で構成されるインバータ回路3とインバータ回路3に接
続した電動機4と電動機4の入力端子U、V、Wの電圧
を検知する電圧検知手段5と電圧検知手段5の出力信号
によりスイッチング手段3a〜3fのオンオフを設定す
る制御手段6と制御手段6のオンオフ信号によりスイッ
チング手段3a〜3fを駆動する駆動回路7を備えるこ
とにより、電動機4を構成する電機子巻線4a〜4cの
逆起電力を検知して電動機4を回転駆動する電気洗濯機
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インバータの出力
に接続した電動機により駆動される電気洗濯機に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電気洗濯機が備えるインバータ装
置の構成を図13に示す。交流電源1は整流回路2に接
続し、整流回路2はインバータ回路3に直流電源を供給
し、インバータ回路3の出力端子は電動機4に接続して
いる。
【0003】整流回路2はダイオードブリッジ2aと平
滑用の二つのコンデンサ2b、2cの直列回路により倍
電圧整流回路の構成となっている。
【0004】インバータ回路3は高電位側のスイッチン
グ手段3a、3b、3cと低電位側のスイッチング手段
3d,3e,3fにより三相六石の構成としている。ス
イッチング手段3aから3fは高周波スイッチングと大
電流容量に対応可能なIGBTと逆接続ダイオードの並
列回路で構成されている。
【0005】電動機4は永久磁石を有する回転子4dと
電機子巻線4a、4b、4cを有する固定子により構成
されている。電機子巻線4aから4cは三相のスター結
線の構成になっている。なお、固定子については特に図
示していない。
【0006】位置検知手段61は回転子4aを構成する
永久磁石と、固定子4bの相対的な位置を検出するもの
であって、三つのホールIC61a、61b、61cで
構成されている。ホールIC61aから61cは永久磁
石の界磁方向を検知して制御手段62にハイまたはロー
を出力する。
【0007】制御手段62はマイクロコンピュータや論
理回路で構成されており、位置検知手段61の出力信号
の論理の組み合わせおよび回転方向に応じて、所定のス
イッチング手段をオンオフし、三相電力を電動機4に供
給するように駆動回路7にオンオフ信号を出力し、駆動
回路7がIGBTをオンオフするものである。
【0008】駆動回路7は例えばNPNトランジスタと
PNPトランジスタによりプッシュプル回路の構成にな
っており、オンの場合はIGBTのゲート端子に15V
の電源を供給し、オフの場合は前記ゲート端子の電圧を
0Vにするものである。
【0009】図13に示したインバータ装置を備えた電
気洗濯機を図14に示す。水受け槽11は、内底部に撹
拌翼12を回転自在に設けた洗濯兼脱水槽13を回転自
在に設け、サスペンション14により洗濯機本体15に
吊り下げている。減速機構16は、水受け槽11の底部
に設け、撹拌翼12および洗濯兼脱水槽13に動力を伝
達するもので、この減速機構16の下部に電動機4を設
けている。電動機4には三つのホールIC61aから6
1cで構成された位置検知手段61がその上部に配設さ
れている。給水弁17は洗濯兼脱水槽13内に給水する
ものであり、排水弁18は洗濯兼脱水槽13内の洗濯水
などを排水するものである。
【0010】制御装置71は、図13に示したインバー
タ装置を備えており、その出力には電動機4を接続して
おり、位置検知手段61の出力論理に応じて所定のスイ
ッチング手段3aから3fをオンオフ制御し、電動機4
を回転駆動する。なお、制御装置71は給水弁17、排
水弁18も制御している。
【0011】ここで、減速機構16は、遊星ギアを有
し、撹拌翼12を回転駆動する際には、太陽歯車を電動
機4の軸によって駆動し、遊星ギアの回転を撹拌翼12
に伝達する構成により、1/6に減速するとともに電動
機4の出力トルクを6倍に変換する。脱水などの洗濯兼
脱水槽13を回転駆動する行程においては、特に図示し
てないが、クラッチ機構により減速機構16を電動機4
の出力軸より切り離し、洗濯兼脱水槽13を減速なしで
電動機7で直接駆動する。
【0012】以上のように、回転子に永久磁石を有する
電動機をインバータ回路で駆動する電気洗濯機では、前
記回転子に設けた永久磁石の磁極を検知するホール素子
またはホールICで構成された位置検知手段を設け、前
記位置検知手段の出力信号により回転子と固定子の相対
的な位置を検知し、前記インバータ回路を構成するスイ
ッチング手段をオンオフ制御し、前記電動機を回転駆動
し、洗濯脱水を行うものであった。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の電
気洗濯機においては、電動機に複数のホールICまたは
ホール素子で構成された位置検知手段を配設するので、
前記位置検知手段を駆動するための電源供給や前記位置
検知手段の出力信号を通信するために前記制御手段と前
記位置検知手段間を配線する必要があり、前記電気洗濯
機では電動機が下部に設けられているので、配線が長く
なるという課題を有するものであった。
【0014】また、前記位置検知手段を配置ためにある
程度の空間を必要とするので、その分、前記電動機の高
さが高くなり、特に前記電動機を薄型にしたときの影響
が大であるという課題を有するものであった。
【0015】また、前記位置検知手段が前記制御手段に
出力信号を送信する信号線に前記電動機からの電磁ノイ
ズがのり、インバータ装置の誤動作などが発生するのを
防止するため、ノイズ対策をする必要があるという課題
を有するものであった。
【0016】また、水はねなどにより、前記位置検知手
段と配線を接続するコネクタに水が入らないように防水
処理をすることによりコストが大になるという課題を有
するものであった。
【0017】本発明は上記従来の電気洗濯機の課題を解
決するものであり、前記電動機を構成する電機子巻線に
発生する逆起電力を用いて回転子と固定子の相対的な位
置を検知することにより、ホールICまたはホール素子
で構成される位置検知手段をなくすことを目的としてい
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、回転子に永久磁石を有し、固定子に電機子
巻線を有する電動機と、前記電動機に接続したインバー
タ回路と前記インバータ回路を構成するスイッチング手
段のオンオフを制御する制御手段と、前記回転子の回転
駆動中に電動機の電機子巻線に発生する逆起電力を検知
する電圧検知手段を有し、前記制御手段は前記電動機の
回転方向に応じて前記電圧検知手段の出力により前記ス
イッチング手段をオンオフ制御するインバータ装置を備
えたものであり、前記電機子巻線に生じる逆起電力の一
部は前記電動機の端子電圧により検知することができる
ので、前記電動機にホールICにより構成された位置検
知手段を備えることなく前記電動機の回転子と固定子の
相対的な位置を検知することができる。
【0019】さらに、前記位置検知手段と前記制御手段
間の配線をなくしたり、前記電動機の高さを低くするこ
とができるので、電気洗濯機を低コストでコンパクトに
することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、回転子に永久磁石を有し、固定子に電機子巻線を有
する電動機と、前記電動機に接続したインバータ回路と
前記インバータ回路を構成するスイッチング手段のオン
オフを制御する制御手段と、前記回転子の回転駆動中に
電動機の電機子巻線に発生する逆起電力を検知する電圧
検知手段を有し、前記制御手段は前記電動機の回転方向
に応じて前記電圧検知手段の出力により前記スイッチン
グ手段をオンオフ制御するインバータ装置を備えたもの
であり、前記電機子巻線に生じる逆起電力の一部は前記
電動機の端子電圧により検知することができるので、前
記電動機にホールICにより構成された位置検知手段を
備えることなく前記電動機の回転子と固定子の相対的な
位置を検知することができ、前記位置検知手段と前記制
御手段間の配線をなくしたり、前記電動機の高さを低く
することができるので、電気洗濯機を低コストでコンパ
クトにすることができる。
【0021】請求項2に記載の発明は、上記請求項1に
記載の発明において、電動機の電機子巻線に流れる電流
に相当する電流を検知する電流検知手段を有し、記制御
手段は、電流検知手段と電圧検知手段の出力に応じて、
スイッチング手段のオンオフタイミングを所定位相遅ら
せるようにしたものであり、これにより、電機子巻線に
電流が流れることにより前記電機子巻線に生じる逆起電
力波形の位相が回転子が有する永久磁石の位置よりも進
み位相になっても、前記回転子の有する永久磁石の現在
位置を推定し前記回転子の永久磁石の位置とほぼ同期し
て前記スイッチング手段をオンオフすることができる。
【0022】これにより、前記電動機の電流あたりの出
力トルクの割合が最大になるようにスイッチングタイミ
ングを調整できるので、前記電動機の動作可能領域を広
げることができ、電気洗濯機で様々な洗濯方法を実現す
ることができる。また、電気洗濯機を高効率にすること
ができる。
【0023】請求項3に記載の発明は、上記請求項1に
記載の発明において、電圧検知手段の出力により電動機
の速度を検知する速度検知手段を有し、制御手段は、前
記速度検知手段と前記電圧検知手段の出力に応じて、ス
イッチング手段のオンオフタイミングを所定位相変化さ
せるようにしたものである。回転子に永久磁石を備える
電動機においては電機子巻線に流れる電流が一定である
ならば、前記電動機の回転速度により前記電機子巻線に
発生する逆起電力の位相と前記回転子の永久磁石の位相
が変動する特性を有している。基本的には前記永久磁石
の位相と比べた場合、前記電動機の回転速度が低速であ
るほど進み位相になる。
【0024】また一般に電機子巻線に発生する逆起電力
の大きさおよび周波数は電動機の回転速度に比例してお
り、低速になるほど逆起電力は小さくなり周波数も低く
なる。従って前記電圧検知手段がローパスフィルタやハ
イパスフィルタを有する構成になっていると、その周波
数特性により前記電動機の回転速度により前記電圧検知
手段の出力信号の位相が前記回転子の永久磁石の位置と
同期しなくなる。
【0025】また、前記電圧検知手段が前記電機子巻線
に発生する逆起電力と所定の基準電圧を比較するもので
ある場合だと、前記電機子巻線に生じる逆起電力の大き
さにより検知する位相が変動する。
【0026】従って前記速度検知手段により前記電動機
の回転速度を検知し、前記制御手段が前記速度検知手段
の検知速度に応じて前記スイッチング手段のオンオフタ
イミングを所定位相変化させることで、広範囲の速度領
域で前記電動機を回転駆動することが可能になる。これ
により、複数の回転数条件を有する電気洗濯機において
も確実に電動機を回転駆動でき、洗濯脱水性能を満足す
ることができる。
【0027】請求項4に記載の発明は、上記請求項1に
記載の発明において、電圧検知手段の出力により電動機
の速度を検知する速度検知手段と、前記電動機の電機子
巻線に流れる電流に相当する電流を検知する電流検知手
段を有し、制御手段は、前記速度検知手段と前記電流検
知手段と前記電圧検知手段の出力に応じて、スイッチン
グ手段のオンオフタイミングを所定位相変化させるよう
にしたものである。
【0028】そのため、前記電動機の回転速度や前記電
機子巻線に流れる電流が変化することにより前記電機子
巻線に生じる逆起電力の位相が変化しても、前記回転子
の永久磁石の位相にほぼ同期して前記スイッチング手段
をオンオフすることができるので、前記電動機の動作可
能領域を広げることができる。
【0029】これにより、複数の洗濯条件を有する電気
洗濯機においても確実に電動機を回転駆動でき、洗濯脱
水性能を満足することができる。また、洗濯物の量が増
加しても前記電動機の動作可能領域を広げることができ
るので、十分に対応できる電気洗濯機を実現できる。
【0030】請求項5に記載の発明は、上記請求項1か
ら4いずれか1項に記載の発明において、前記制御手段
は前記スイッチング手段のスイッチング期間の前半1/
2において導通比を制御するようにしたものであり、前
記スイッチング手段をオフしたときに生じる回生電流期
間を前記スイッチング手段が高電位側にあっても低電位
側にあっても一定することができ、前記電圧検知手段は
前記スイッチング手段の影響を受けずに前記電機子巻線
に生じる逆起電力を検知することが可能になり、前記制
御手段が前記スイッチング手段のオンオフタイミングを
制御するのを容易にすることができ、低コストのインバ
ータ装置を実現できる。
【0031】また、前記回生電流の期間を長くすること
になるので前記電機子巻線に流れる電流の変化を小さく
することができ、前記電動機を低騒音で回転駆動するこ
とができる。従って、低騒音または低コストまたはコン
パクトな電気洗濯機を実現できる。
【0032】請求項6に記載の発明は、上記請求項1か
ら4いずれか1項に記載の発明において、前記制御手段
は前記スイッチング手段のスイッチング期間の後半1/
2において導通比を制御するようにしたものであり、上
記請求項5と同様に前記スイッチング手段のオフ時に生
じる回生電流期間を前記スイッチング手段が高電位側で
も低電位側でも一定にすることができる。また、前記回
生電流期間を短くすることになるので前記電機子巻線に
発生する逆起電力を検知する期間を長くすることがで
き、前記電圧検知手段が確実に逆起電力を検知すること
ができる。
【0033】従って、前記制御手段が前記スイッチング
手段のオンオフタイミングを制御することを容易にする
ことができ、低コストで信頼性の高い電気洗濯機を実現
できる。
【0034】請求項7に記載の発明は、上記請求項1か
ら6いずれか1項に記載の発明において、前記電圧検知
手段は前記電動機を構成する電機子巻線の端子電圧を分
圧する分圧回路を有し、前記分圧回路は前記速度検知手
段の出力に応じて分圧比を切り替える構成にしたもので
あり、前記電動機の回転速度に応じて分圧比を調整でき
るので前記電動機の回転数が低く前記電機子巻線に生じ
る逆起電力が小さくてもダイナミックレンジを大きくと
ることができるので、前記電圧検知手段の検知精度をよ
くすることができ、信頼性の高い電気洗濯機を実現でき
る。
【0035】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。
【0036】(実施例1)図1は本実施例における電気
洗濯機に備えられたインバータ装置の回路図を示してい
る。1は交流電源で、整流回路2が接続している。整流
回路2はダイオードブリッジ2a、二つの平滑用の電解
コンデンサ2b、2cによる直列回路により構成されて
おり、交流電源1の倍の電圧の直流電源をインバータ回
路3に供給する。従って、交流電源1の実効電圧が10
0Vの時は、約280Vの直流電源を出力するものにな
る。
【0037】インバータ回路3は三つの高電位側のスイ
ッチング手段3a、3b、3cと三つの低電位側のスイ
ッチング手段3d、3e、3fにより三相六石の構成と
しており、電動機4に三相全波の交流電源を供給する。
スイッチング手段3aから3fは高周波スイッチングと
大電流容量に対応可能なIGBTと逆接続ダイオードの
並列回路で構成されている。なお、スイッチング手段3
aから3fはこれに限定するものではなく、例えばトラ
イアックと逆接続ダイオードの並列回路などでもよいも
のである。
【0038】電動機4は特に図示していないが回転子と
固定子で構成されている。前記固定子は電機子巻線4
a、4b、4cを有しており、電機子巻線4aから4c
は三相のスター結線の構成になっている。前記回転子は
永久磁石4dを有した構成になっている。なお具体的な
構成については図3、4で示す。
【0039】電圧検知手段5は前記電動機の各端子の電
圧を検知するものである。本実施例では各端子毎に設け
られた積分回路5a、5b、5cとコンパレータ5d、
5e、5cで構成されている。積分回路5a、5b、5
cは少なくとも二つの抵抗とコンデンサで構成され、コ
ンパレータ5d、5e、5fは積分回路5a、5b、5
cの内の二つの出力電圧の合成電圧と残りの一つの積分
回路の出力電圧を比較し、その結果に応じてハイまたは
ローを出力する。
【0040】ただし、この電圧検知手段5の回路構成は
特にこれに限定するものではない。例えば、積分回路5
aから5cの出力にDCカット用のコンデンサを接続し
てもよい。また、電機子巻線4aから4cで構成された
三相巻線の中性点の電圧を検知し、この中性点の電圧と
電動機4の端子電圧を比較する方法などを用いても良
い。ようするに前記回転子が回転することにより電機子
巻線4aから4cに鎖交する磁束が変化し、これにより
電機子巻線4aに逆起電力が発生するのだが、電圧検知
手段5の構成はこの逆起電力を検知して、前記固定子に
対する前記回転子が有する永久磁石4bの相対的な位置
を示す信号を出力すればよいものである。
【0041】制御手段6はマイクロコンピュータや複数
の論理回路で構成されており、電圧検知手段5が出力す
る三つの論理信号の組み合わせにおうじて、スイッチン
グ手段5aから5fのオンオフ信号を駆動回路7に出力
する。本実施例では電圧検知手段5の出力信号の組み合
わせとスイッチング手段のオンオフ状態は予め前記マイ
クロコンピュータ内のメモリにテーブルとして記憶され
ており、電圧検知手段5の出力信号が切り替えられるご
とに、それに応じたスイッチング手段5aから5fのオ
ンオフ信号を駆動回路7に出力する。
【0042】本実施例の電気洗濯機においては電動機4
の回転方向に正逆があり本実施例の電圧検知手段5にお
いては回転方向ごとに出力される論理の順番が変化す
る。従って回転方向ごとに前記テーブルを設ける必要が
ある。ただし、このテーブルは一例であり、これに限定
するものではない。また、制御手段6はスイッチング手
段3aから3fのオンオフ状態を設定するとともに、ス
イッチング手段3aから3fの導通比を設定し、約16
kHzでオンオフ信号を駆動回路7に出力する。なお本
実施例においては、前記マイクロコンピュータは、8ビ
ット並列処理ができるものを使用し、かつ内部のROM
(リード・オンリー・メモリ)には、インバータ回路3
の制御の他にも、本実施例の電気洗濯機として動作する
のに必要な洗濯脱水のシーケンスが、プログラムされて
いる。
【0043】駆動回路7は本実施例ではNPNトランジ
スタとPNPトランジスタによるプッシュプル回路で構
成されており、オンの場合はスイッチング手段3aから
3fを構成するIGBTのゲート端子に15Vの電源を
供給し、オフの場合は前記ゲート端子の電圧を0Vにす
るものである。なお、駆動回路7の構成はこれに限定す
るものではなく、専用のICや電気的に絶縁されたIC
などを用いても構わないものである。
【0044】なお、本実施例においてはインバータ回路
3と駆動回路7を一つのモジュールにパッケージングし
たインテリジェントパワーモジュールを採用し実装面積
の小型化を実現しているが、特にインテリジェントパワ
ーモジュールに限定するものではなく、インバータ回路
3と駆動回路7を有するものであれば構わない。
【0045】以上のように、電圧検知手段5を設けるこ
とで電動機4の回転子を構成する永久磁石4bと電動機
4の固定子の相対的な位置を検知することができ、電動
機4にホールICまたはホール素子で構成される位置検
知手段を設ける必要がなくなるものである。
【0046】図2は本実施例における電気洗濯機のブロ
ック図である。図2に示すように、水受け槽11は、内
底部に撹拌翼12を回転自在に設けた洗濯兼脱水槽13
を回転自在に設け、サスペンション14により洗濯機本
体15に吊り下げている。減速機構16は、水受け槽1
1の底部に設け、撹拌翼12および洗濯兼脱水槽13に
動力を伝達するもので、この減速機構16の下部に電動
機4を設けている。給水弁17は洗濯兼脱水槽13内に
給水するものであり、排水弁18は洗濯兼脱水槽13内
の洗濯水などを排水するものである。電動機4の制御装
置19は、図1に示したものと同様の構成のインバータ
装置を備えたものであり、前記インバータ装置の他に給
水弁17,排水弁18の駆動回路や使用者が操作したり
するための操作表示部などで構成されている。
【0047】減速機構16は、遊星ギアを有し、撹拌翼
12を回転駆動する際には、太陽歯車を電動機4の出力
軸で駆動し、遊星ギアの回転を撹拌翼12に伝達する構
成により、1/6に減速するとともに電動機4の出力ト
ルクを6倍に変換する。脱水など洗濯兼脱水槽13を回
転駆動する場合においては、特に図示してないが、クラ
ッチ機構により減速機構16を電動機4の出力軸より切
り離し、洗濯兼脱水槽13を電動機4で直接駆動する。
しかしながら、特にこのような電動機の構成に限定する
ものではなく、例えばベルトにより電動機4の動力を減
速機構16に伝える構成や、減速機構16を設けずに電
動機4の動力を直接、撹拌翼12に伝えるダイレクトド
ライブの構成でもよい。
【0048】図3は電動機4の機構的な構成を示してい
る。図3に示すように、固定子21と回転子22で構成
されており、固定子21は薄い珪素鋼板を積層して構成
した鉄心21aのティース(歯)部分に巻線21b、2
1c、21d、21e、21f、21g、21h、21
i、21j、21k、21l、21mを巻き付けること
で構成されている。
【0049】回転子22は、バックヨークとして動作す
るカップ状の鉄心22aと鉄心22aの表面に接着した
永久磁石22b、22c、22d、22e、22f、2
2g、22h、22iおよび出力軸22jを有してい
る。ここで永久磁石22bから22iはパラレル配向の
フェライト磁石を使用している。また、永久磁石22
c、22e、22g、22jは、外側にN極がくるよう
に着磁がなされており、永久磁石22b、22d、22
f、22hは、外側にS極がくるように着磁がなされて
いる。
【0050】また、本実施例においては、固定子21を
外側に配し、回転子22を内側に配した構成にしている
が、特にこのような構成に限定するものではなく、反対
に回転子を固定子の外側に設けた構成にしてもよい。
【0051】以上のように本実施例の電動機4には、ホ
ールICまたはホール素子などで構成された位置検知手
段により永久磁石22bから22iの固定子21に対す
る相対的な位置検出を行わなくて良いことになり、前記
位置検知手段と制御装置19を配線で接続する必要がな
くなるので、配線コストなどがなくなり低コストにする
ことができる。また、配線に電動機4のノイズなどがの
らなくなるので、耐ノイズ性の高い、信頼性のある電気
洗濯機を実現できる。また前記位置検知手段のために設
置個所を設ける必要がなくなり、電動機4を薄型にする
ことができるので、電気洗濯機の高さを低くすることが
できる。なお本実施例においては電動機4を8極12ス
ロットの構成にしているが、特にこの構成に限定するも
のではなく、他の極数、スロット数であってもよい。
【0052】図4は、巻線21bから21mの結線を示
したものである。図4に示すように、4つずつの巻線を
直列に接続することにより、電機子巻線4a、4b、4
cを構成している。各巻線の黒丸印は極性を示すもので
あり、各巻線の黒丸印がついている方から電流を流した
場合に、各ティースの内側(回転子側)の面にN極が発
生するように巻線は巻かれている。
【0053】以上のように、電機子巻線に発生する逆起
電力を電圧検知手段5を用いて検知することにより、電
動機4にホールICなどで構成される位置検知手段を設
ける必要がなくなるので、電気洗濯機の制御装置19と
前記位置検知手段を接続する配線が不要になり、低コス
ト化、耐ノイズ性の向上を実現できる。また、前記位置
検知手段の高さ分、電動機4の高さを低くすることがで
き、電気洗濯機の小型化または大容量化を実現できる。
【0054】(実施例2)図5は回転子に永久磁石を有
する電動機の特性をd−q座標軸上で示したものであ
る。Eoは電機子巻線に発生する逆起電力、Φaは前記
永久磁石の磁束、Iは電機子巻線に流れる電流、Lは永
久磁石と電機子巻線間の相互インダクタンス、ΦoはΦ
aとLIのベクトル和、Rは電機子巻線の抵抗である。
Vaは電機子巻線4aから4cの端子間に印加される電
圧である。EoおよびEaは電気角速度ωを用いると次
の式で表すことができる。
【0055】Eo=ωΦo Ea=ωΦa 図5により電機子巻線に発生する逆起電力Eoの位相は
電機子巻線に流れる電流Iが大になるほど永久磁石の磁
束により発生する逆起電力Eaの位相に対し進み位相に
なることがわかる。つまり、逆起電力Eoを検知してい
る電圧検知手段5の出力信号の位相が進み位相になり、
そのままのタイミングでスイッチング手段をオンオフ制
御すると電動機4のトルクが本来に比べ減少したり、電
機子巻線に流れる電流が過大になるなどの不安定動作に
なる。筆者らの実験ではこの進み位相が30度を超える
と動作が特に不安定になり動作を停止することを確認し
ている。
【0056】また、図5より逆起電力Eoの位相はイン
ダクタンスLが大になるほど永久磁石の磁束Φaより発
生する逆起電力Eaの位相より進み位相になることもわ
かる。
【0057】図6に本発明の第二の実施例である電気洗
濯機が備えるインバータ装置の構成を示す。電流検知手
段31は電流検知抵抗31aと第一のピークホールド回
路31bと増幅回路31cと第二のピークホールド回路
31dで構成されている。電流検知抵抗31aはインバ
ータ回路3の入力電流のピーク値を検知する。
【0058】本実施例において、インバータ回路3の入
力電流のピーク値を検知するということは、電機子巻線
4a、4b、4c全てに流れる電流のピーク値を検知す
ることである。従って、例えば三つのカレントトランス
を用いて電機子巻線4a、4b、4cに流れる電流を検
知するよりも簡単な構成で確実に電機子巻線4a、4
b、4cに流れる電流を検知できる。
【0059】第一のピークホールド回路31bは電流検
知抵抗31aが出力する16kHzの電圧波形をピーク
ホールドし、増幅回路31cに出力する。このときの電
圧波形は、電流検知抵抗31aの出力する電圧波形の包
絡線に近い波形となる。増幅回路31cはオペアンプO
P1を用いることにより第一のピークホールド回路31
bの出力を反転増幅し、第二のピークホールド回路31
dに出力する。
【0060】第二のピークホールド回路31dは増幅回
路31cのピーク値を保持し、直流電圧にして制御手段
33に出力する。電流検知手段31の出力電圧Vinは
電流検知抵抗31aに流れる電流の大きさにほぼ比例す
る。つまり、電流が増えるほど出力電圧Vinは大にな
る。
【0061】なお、電流検知手段31の構成はこれに限
定するものではなく、高速のオペアンプを用いて、第一
のピークホールド回路31bを用いない構成にしても構
わないし、直接、電流検知抵抗31aの出力を検知して
も構わない。
【0062】速度検知手段32は電圧検知手段5を構成
するコンパレータ5aの出力信号の周期Tinをマイク
ロコンピュータ内のカウンタにより測定することで検知
している。コンパレータ5aの出力信号の周波数は電機
子巻線4aから4cに発生する逆起電力の周波数と同じ
である。つまり、電動機4の回転速度に比例した周波数
となる。
【0063】制御手段33はマイクロコンピュータや複
数の論理回路などにより構成されている。前記マイクロ
コンピュータは前述したように電動機4の速度検知も行
っている。また、電流検知手段31の出力電圧を前記マ
イクロコンピュータのAD入力端子で検知するものであ
る。前記マイクロコンピュータには予め電流検知手段3
1の出力電圧Vinに応じた遅れ位相θdがデータテー
ブルとしてメモリ上に設定されている。(このデータテ
ーブルをVin−θdテーブルということにする。) 制御手段33が電流検知手段31の出力電圧Vinを検
知し遅れ位相θdを設定すると、制御手段33は速度検
知手段32の検知した電圧検知手段5の出力信号の周期
Tinを用いて、遅れ時間Tdを設定する。Td、Ti
n、θdの関係式は次のようになる。
【0064】Td=Tin*θd/360 制御手段33の有するマイクロコンピュータ内のタイマ
を用いて電圧検知手段5の出力信号の論理が切り替わっ
てから遅れ時間Tdでスイッチング手段3aから3fの
オンオフ信号を駆動回路7に出力する。
【0065】図7は前記マイクロコンピュータ内に設定
されたVin−θdテーブルを示している。図7に示し
ているようにθdは5つのレベルに分けられている。こ
れにより、前記マイクロコンピュータは電流検知手段3
1の出力電圧Vinが図7に示したVin−θdテーブ
ルのどのランクにあるかを判定するだけで簡単に遅れ位
相θdを決定できるので、制御時間を短縮することがで
きる。また、制御手段33はθdのレベルが最高レベル
を超えるようなVinが入力された場合は、スイッチン
グ手段3aから3fを全てオフにするようにしている。
【0066】なお、本実施例においては図7に示したデ
ータテーブルを設けているが、本発明はこれに限定する
ものではなく、例えば出力電圧Vinと遅れ位相θdの
関係式をマイクロコンピュータ内に設けておき、電圧検
知手段5の出力信号の論理が切り替わるごとに、この式
もとづいてθdを設定してもよい。
【0067】以上のように、電流検知手段31により電
機子巻線に流れる電流を検知し、検知電流値に応じてス
イッチング手段3aから3fのオンオフタイミングを遅
らせることで、電機子巻線4aから4cに流れる電流に
よる磁束を永久磁石4dの磁束に対し殆ど90度にする
ことができるので、電動機4の出力トルクを十分なもの
にすることができる。
【0068】次に、本実施例における図2に示した電気
洗濯機の動作について説明する。洗濯兼脱水槽13内に
洗濯物と洗剤を使用者が投入した状態で、運転を開始す
ると、給水弁17を開き、水道水を水受け槽11内に入
れ、水受け槽11内の水を所定水位まで上昇させる。
【0069】本実施例においては、クラッチ機構により
洗濯兼脱水槽13と電動機4の出力軸を直結させ、洗濯
兼脱水槽13の回転駆動を150rpm程度で行う。洗
濯兼脱水槽13を150rpmで回転駆動することによ
り、洗濯物は洗濯兼脱水槽13の内側に遠心力によって
張り付いた状態となり、水受け槽11内の水は、中心部
の水位が低下すると同時に洗濯兼脱水槽13の外側の水
位が上昇し、水受け槽11の上部から再び洗濯兼脱水槽
13内に落ちるという循環経路で水流を発生させる。
【0070】この水流により、洗濯物に洗浄液を通過さ
せ、洗濯物を洗浄する。この洗浄方式を本発明では通過
洗浄と呼ぶものとする。ここで、洗濯物を通過する洗浄
液は、特に遠心力により洗濯兼脱水槽13の外側に向い
た力が強力に作用することから、通過洗浄の効果が非常
に大きく、その効果は洗濯兼脱水槽13の回転速度が大
きいほど大となり、洗濯兼脱水槽13の周囲の穴の数が
多いほど大となる。
【0071】なお、通過洗浄を行う場合は、洗浄液とこ
の洗浄液を含んだ洗濯物を洗濯兼脱水槽13に入れた状
態で、洗濯兼脱水槽13を回転駆動することから、6N
m程度の高トルクが必要となるが、電動機4に回転子に
永久磁石を有するブラシレスDCモータを採用し、低速
時の高トルク出力を確保しているので通過洗浄を実現可
能なものにしている。
【0072】本実施例においては、通過洗浄を行った
後、撹拌翼12による洗浄を行う。この洗浄において
は、クラッチ機構により洗濯兼脱水槽13と電動機4の
出力軸を切り離すとともに、減速機構16と電動機4の
出力軸を接続し、電動機4の回転数を1/6に減速して
撹拌翼12を回転駆動する。このとき、制御装置19は
電動機4が正転、反転を繰り返すように制御する。この
撹拌翼12による洗浄は洗濯物がからまることが多く電
動機4にかかるトルクは1から5Nmと変動しやすい。
【0073】撹拌翼12による洗浄が終了すると、排水
弁18を開き、水受け槽11内の洗浄液を排水する。そ
の後、通過洗浄時と同様にクラッチ機構により、電動機
4の出力軸と洗濯兼脱水槽13を直結させ、洗濯兼脱水
槽13を電動機4により通過洗浄時よりも高い回転数で
回転駆動することにより、洗濯物に含まれた洗浄液を遠
心力脱水する。
【0074】つぎに、すすぎが行われるが、ここでは撹
拌翼12による洗浄と同様の動作により、撹拌翼12を
減速機構16を介して電動機4により回転駆動する。
【0075】最後の脱水行程では、排水弁18を開い
て、水受け槽11内の洗浄液を排水し、通過洗浄と同様
に、クラッチ機構により洗濯兼脱水槽13と電動機4を
直結させ、洗濯兼脱水槽13を電動機4により900r
pmで回転駆動し、この洗濯兼脱水槽13の回転数によ
る遠心力で洗濯物の脱水を行う。このとき、トルクは約
1Nm必要である。
【0076】以上のように、電気洗濯機においては洗濯
脱水の行程により電動機4に必要とされるトルクが異な
る。また、洗濯物の量によってもこのトルクは変動す
る。従って、図6に示したインバータ装置を備えること
により、トルクが変動し、電機子巻線に流れる電流が変
化しても図5に示したd−q座標において永久磁石4d
の磁束とほぼ直交するように電機子巻線に電流が流れる
ようにスイッチング手段3aから3fを制御すること
で、電動機4を確実に駆動し、洗濯脱水を行うことがで
きる信頼性の高い電気洗濯機を実現できる。
【0077】(実施例3)図6に示す制御手段33が有
するマイクロコンピュータ内のメモリには、予め速度検
知手段32が検知した電圧検知手段5の出力信号の周期
Tinに応じた遅れ位相θdのデータテーブルが設定さ
れている。(このテーブルをTin−θdテーブルとい
うことにする。)制御手段33はこれにより、速度検知
手段32の出力に応じてスイッチング手段3aから3f
のオンオフタイミングを電圧検知手段5の出力信号が切
り替わった時点から所定位相θd遅らせるようにしてい
る。その他については実施例2と同様である。
【0078】なお、本実施例においてはテーブルを設け
ているが、これに限定するものではなく、例えば速度検
知手段の出力Tinと遅れ位相θdの関係式をマイクロ
コンピュータ内に設けておき、電圧検知手段5の出力信
号の論理が切り替わるごとに、この式もとづいてθdを
設定してもよい。制御手段33は実施例2と同様に遅れ
位相θdが決定するとスイッチング手段3aから3fの
オンオフタイミングの遅れ時間Tdを計算し、これに基
づいてスイッチング手段3aから3fのオンオフ信号を
駆動回路7に出力する。
【0079】図8はTinと電圧検知手段31の出力信
号の永久磁石4dの磁束の位相に対する進み位相θの関
係の一例を示すグラフである。図6に示す電圧検知手段
5は電動機4の端子にローパスフィルタ5aから5cを
接続している。ローパスフィルタ5aから5cは電動機
4の回転数900rpmにおいて端子電圧波形に対し9
0度遅れ位相になるように設定しているが、電動機4の
回転数が変化するとローパスフィルタ5aから5cの周
波数特性によりこの遅れ位相が小さくなっていく。
【0080】すなわち、電圧検知手段5の出力信号の切
り替わりタイミングが電動機4の回転速度が低くなるほ
ど進み位相になる。しかしながら、制御手段33の有す
るマイクロコンピュータ内に設けたTin−θdテーブ
ルでこの進み位相を補償することにより電動機4の速度
に応じてスイッチング手段3aから3fのオンオフタイ
ミングを電圧検知手段5の出力信号が切り替わった時点
から所定位相θd遅らせることになる。従って、図5に
示したd−q座標において永久磁石4dの磁束とほぼ直
交するように電機子巻線に電流が流れるようにスイッチ
ング手段3aから3fを制御することになるので、電動
機4を確実に駆動でき、実施例2で述べた電気洗濯機に
必要とされる洗濯脱水行程の動作条件を実現できる。
【0081】(実施例4)図6に示す制御手段33が有
するマイクロコンピュータ内のメモリには、予め電流検
知手段31の出力電圧Vinと速度検知手段32の検知
周期Tinに対応する遅れ位相θdのデータテーブルが
設けられている。その他の構成については実施例2と同
様である。
【0082】図9は本実施例において前記マイクロコン
ピュータ内に設定されたθdのデータテーブルを示して
いる。図9に示したようにθdは五つのランクに分類さ
れている。各設定値θd1、θd2、θd3、θd4、
θd5の大小関係は次の式の通りである。
【0083】θd1<θd2<θd3<θd4<θd5 このように、本実施例においてはデータテーブルを設け
ることで前記マイクロコンピュータが電流検知手段31
の出力電圧Vin、速度検知手段32の検知周期Tin
を検知するだけで容易にθdを設定することができる。
従って計算処理時間を短縮できるので高速制御が可能に
なる。しかしながら、これに限定するものではなく、前
記マイクロコンピュータが高速なものであるならば、V
inとTinとθdの関係式を設けておき、VinとT
inが確定したところでθdを計算により導出するなど
してもよい。
【0084】以上のように、電機子巻線4aから4c流
れる電流と電動機4の回転速度に対応して、電圧検知手
段5の出力信号の切り替わり時点から所定位相θd遅ら
せてスイッチング手段3aから3fをオンオフ制御する
ことで、実施例2、実施例3で述べた電機子巻線4aか
ら4cに流れる電流と電動機4の回転速度による電圧検
知手段5の出力信号の位相進みを修正することができる
ので、図5に示したd−q座標において永久磁石4dの
磁束とほぼ直交するように電機子巻線に電流が流れるよ
うにスイッチング手段3aから3fを制御することにな
るので、電動機4の動作可能領域を広範囲にでき、その
結果、実施例2で述べた電気洗濯機に必要とされる洗濯
脱水行程の動作条件を実現できる。
【0085】(実施例5)図10は図6に示すインバー
タ装置の各部の動作波形を示している。(a)はコンパ
レータ5aの出力波形、(b)はコンパレータ5bの出
力波形、(c)はコンパレータ5cの出力波形を示して
いる。(d)はスイッチング手段3aのオンオフ波形、
(e)はスイッチング手段3bのオンオフ波形、(f)
はスイッチング手段3cのオンオフ波形、(g)はスイ
ッチング手段3dのオンオフ波形、(h)はスイッチン
グ手段3eのオンオフ波形、(i)はスイッチング手段
3fのオンオフ波形を示している。(j)はU端子の電
圧波形、(k)はW端子の電圧波形、(l)はV端子の
電圧波形を示している。
【0086】図8に示したように制御手段33はスイッ
チング手段3aから3fを構成するIGBTのオン期間
の前半1/2の期間において、約16kHzで所定の導
通比になるようにオンオフ制御するようにしているもの
である。その他については実施例4と同様である。
【0087】図8のTdは電流検知手段31、速度検知
手段32の出力値に基づいて制御手段31が備えるマイ
クロコンピュータが設定したスイッチング手段3aから
3fのスイッチングタイミングの遅れ時間である。ま
た、図8のt1はスイッチング手段3cを構成する逆接
続ダイオードの通電期間、t2はスイッチング手段3f
を構成する逆接続ダイオードの通電期間を示している。
【0088】図8に示したようにスイッチング手段3a
から3fはそれぞれオン期間の前半1/2の期間におい
ては約16kHzで所定の導通比になるようにオンオフ
制御されている。これによりスイッチング手段3aから
3fのいずれがオフになってもオープンとなった端子を
有する電機子巻線にかかる電圧が小になるとともにほぼ
一定になるので、逆接続ダイオードを通じて流れる回生
電流の立ち下がりのdi/dtも小なるとともにほぼ一
定になる。その結果、逆接続ダイオードの通電期間t
1、t2は殆ど一定になるとともに長くなる。これによ
り逆接続ダイオードの通電期間による電圧検知手段5の
ローパスフィルタへの影響が一定になるので、電圧検知
手段5の出力の安定性を確保するできる。
【0089】また、前述したようにスイッチング手段3
aから3fのオン期間の前半1/2の期間を16kHz
でオンオフ制御することで電機子巻線に流れる回生電流
の立ち下がりのdi/dtを小さくすることができるの
で、このdi/dtが大であることにより生じる電磁騒
音を低減できるので、低騒音の電気洗濯機を実現でき
る。
【0090】(実施例6)図11は図6に示すインバー
タ装置の動作波形を示している。(a)はコンパレータ
5dの出力波形、(b)はコンパレータ5eの出力波
形、(c)はコンパレータ5fの出力波形を示してい
る。(d)はスイッチング手段3aのオンオフ波形、
(e)はスイッチング手段3bのオンオフ波形、(f)
はスイッチング手段3cのオンオフ波形、(g)はスイ
ッチング手段3dのオンオフ波形、(h)はスイッチン
グ手段3eのオンオフ波形、(i)はスイッチング手段
3fのオンオフ波形を示している。(j)はU端子の電
圧波形、(k)はW端子の電圧波形、(l)はV端子の
電圧波形を示している。
【0091】図9に示したように、制御手段33は各ス
イッチング手段3aから3fのオン期間の後半1/2の
期間において約16kHzで所定の導通比になるように
オンオフ制御するようにしている。その他については実
施例4と同様である。
【0092】図9のTdは電流検知手段31、速度検知
手段32の出力値に基づいて制御手段31が備えるマイ
クロコンピュータが設定したスイッチング手段3aから
3fのスイッチングタイミングの遅れ時間である。ま
た、図9のt1はスイッチング手段3cを構成する逆接
続ダイオードの通電期間、t2はスイッチング手段3f
を構成する逆接続ダイオードの通電期間を示している。
【0093】図9に示したようにスイッチング手段3a
から3fはそれぞれオン期間の後半1/2の期間におい
ては約16kHzで所定の導通比になるようにオンオフ
制御されている。これによりスイッチング手段3aから
3fのいずれがオフになってもオープンとなった端子を
有する電機子巻線にかかる電圧が大になるとともにほぼ
一定になるので、逆接続ダイオードを通じて流れる回生
電流の立ち下がりのdi/dtも大になるとともにほぼ
一定になる。その結果、逆接続ダイオードの通電期間t
1、t2は短くなるとともに殆ど一定になる。これによ
り逆接続ダイオードの通電期間による電圧検知手段5の
ローパスフィルタへの影響が一定になるとともに逆接続
ダイオードの通電期間が短くなるので電圧検知手段5へ
の影響も小さくなるので、出力特性の安定した電圧検知
手段を実現できる。
【0094】(実施例7)図12は電圧検知手段の構成
を示している。図10に示すように分圧回路51は抵抗
R1と抵抗R2の直列回路と、抵抗R2に並列接続した
コンデンサC1と、抵抗R51aとトランジスタtr1
の直列回路と抵抗R51bとトランジスタtr2の直列
回路により構成されている。トランジスタtr1とtr
2は図10には示していないが制御手段の出力端子に接
続しており前記制御手段によりオンオフ制御されてい
る。
【0095】本実施例ではtr1のベース端子は制御手
段のa端子に接続しているものとする。また、tr2の
ベース端子は制御手段のb端子に接続しているものとす
る。分圧回路52、53についても同様の構成になって
いる。なお、tr3およびtr5のベース端子は制御手
段のa端子に接続している。またtr4およびtr6の
ベース端子は制御手段のb端子に接続している。なお、
電圧検知手段以外の構成については実施例4と同様であ
る。なお、分圧回路51、52、53は電動機4の端子
電圧を分圧するとともに積分回路としてもはたらくもの
である。
【0096】図10の電圧検知手段を有するインバータ
装置を備えた電気洗濯機の動作について説明する。実施
例2でも述べたように本発明の電気洗濯機の動作条件は
大きく三つに分けられる。第一の動作条件は洗濯兼脱水
槽13を約150rpmで回転駆動し、その時生じる遠
心力を利用して水を洗濯物に通過させて洗浄する通過洗
浄行程である。第二の動作条件は洗濯兼脱水槽13を約
900rpmで回転駆動し、その時に生じる遠心力を利
用して洗濯物を脱水する脱水行程である。第三の動作条
件は撹拌翼12を減速機構16を介して回転駆動する撹
拌洗浄行程である。撹拌洗浄行程では電動機4の回転数
は720rpmである。
【0097】通過洗浄行程では前記制御手段はa端子、
b端子をともにオフに保持する。これにより分圧回路5
1の出力電圧は抵抗R1と抵抗R2により分圧されたも
のになる。
【0098】撹拌洗浄行程では前記制御手段はa端子を
オン保持し、b端子をオフに保持する。これにより分圧
回路51が出力する電圧は抵抗R2と抵抗R51aの合
成抵抗と抵抗R1により分圧されたものになる。
【0099】脱水行程では前記制御手段はa端子、b端
子をともにオンに保持する。これにより分圧回路51の
出力電圧は抵抗R2と抵抗R51aと抵抗R51bの合
成抵抗と抵抗R1により分圧されたものになる。
【0100】以上のように、電動機4の回転数が異なる
行程ごとに分圧回路51、52、53を構成する抵抗値
の大きさを変えることで、抵抗による直列回路の分圧比
を変化させ、電動機4の回転数が低いときにおいても確
実に電機子巻線に発生する逆起電力を検知することがで
きる。従って、本実施例の電気洗濯機のように5から6
倍も回転数に差がある動作条件を有するものでも、確実
に逆起電力を検知し、電動機を回転駆動することができ
る。特に電動機の回転数が低いときでも精度良く逆起電
力を検知できるので精度良く電動機を回転駆動でき、電
気洗濯機の洗浄性能を高めることができる。
【0101】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1に記載の
発明によれば、本発明の電気洗濯機は回転子に永久磁石
を有し、固定子に電機子巻線を有する電動機と、前記電
動機に接続したインバータ回路と前記インバータ回路を
構成するスイッチング手段のオンオフを制御する制御手
段と、前記回転子の回転駆動中に電動機の電機子巻線に
発生する逆起電力を検知する電圧検知手段を有し、前記
制御手段は前記電動機の回転方向に応じて前記電圧検知
手段の出力により前記スイッチング手段をオンオフ制御
するインバータ装置を備えた、前記電機子巻線に生じる
逆起電力の一部は前記電動機の端子電圧により検知する
ことができるので、前記電動機にホールICにより構成
された位置検知手段を備えることなく前記電動機の回転
子と固定子の相対的な位置を検知することができ、前記
位置検知手段と前記制御手段間の配線をなくしたり、前
記電動機の高さを低くすることができるので、電気洗濯
機を低コストでコンパクトにすることができる。
【0102】また、請求項2に記載の発明によれば、上
記請求項1に記載の発明において、前記電動機の電機子
巻線に流れる電流に相当する電流を検知する電流検知手
段を有し、前記制御手段は前記電流検知手段と前記電圧
検知手段の出力に応じて、スイッチング手段のオンオフ
タイミングを所定位相遅らせるようにしたものであり、
これにより、前記電機子巻線に電流が流れることにより
前記電機子巻線に生じる逆起電力波形の位相が前記回転
子が有する永久磁石の位置よりも進み位相になっても、
前記回転子の有する永久磁石の現在位置を推定し前記回
転子の永久磁石の位置とほぼ同期して前記スイッチング
手段をオンオフすることができる。
【0103】これにより、前記電動機の電流あたりの出
力トルクの割合が最大になるようにスイッチングタイミ
ングを調整できるので、前記電動機の動作可能領域を広
げることができ、前記電気洗濯機で様々な洗濯方法を実
現することができる。また、前記電気洗濯機を高効率に
することができる。
【0104】また、請求項3に記載の発明によれば、上
記請求項1に記載の発明において、前記電圧検知手段の
出力により前記電動機の速度を検知する速度検知手段を
有し、前記制御手段は前記速度検知手段と前記電圧検知
手段の出力に応じて、スイッチング手段のオンオフタイ
ミングを所定位相変化させるようにしたものである。前
記回転子に永久磁石を備える電動機においては前記電機
子巻線に流れる電流が一定であるならば、前記電動機の
回転速度により前記電機子巻線に発生する逆起電力の位
相と前記回転子の永久磁石の位相が変動する特性を有し
ている。基本的には前記永久磁石の位相と比べた場合、
前記電動機の回転速度が低速であるほど進み位相にな
る。
【0105】また一般に前記電機子巻線に発生する逆起
電力の大きさおよび周波数は前記電動機の回転速度に比
例しており、低速になるほど逆起電力は小さくなり周波
数も低くなる。従って前記電圧検知手段がローパスフィ
ルタやハイパスフィルタを有する構成になっていると、
その周波数特性により前記電動機の回転速度により前記
電圧検知手段の出力信号の位相が前記回転子の永久磁石
の位置と同期しなくなる。
【0106】また、前記電圧検知手段が前記電機子巻線
に発生する逆起電力と所定の基準電圧を比較するもので
ある場合だと、前記電機子巻線に生じる逆起電力の大き
さにより検知する位相が変動する。従って前記速度検知
手段により前記電動機の回転速度を検知し、前記制御手
段が前記速度検知手段の検知速度に応じて前記スイッチ
ング手段のオンオフタイミングを所定位相変化させるこ
とで、広範囲の速度領域で前記電動機を回転駆動するこ
とが可能になる。これにより、複数の回転数条件を有す
る電気洗濯機においても確実に電動機を回転駆動でき、
洗濯脱水性能を満足することができる。
【0107】また、請求項4に記載の発明によれば、上
記請求項1に記載の発明において、前記電圧検知手段の
出力により前記電動機の速度を検知する速度検知手段
と、前記電動機の電機子巻線に流れる電流に相当する電
流を検知する電流検知手段を有し、前記制御手段は前記
速度検知手段と前記電流検知手段と前記電圧検知手段の
出力に応じて、スイッチング手段のオンオフタイミング
を所定位相変化させるようにしたものであり、前記電動
機の回転速度や前記電機子巻線に流れる電流が変化する
ことにより前記電機子巻線に生じる逆起電力の位相が変
化しても、前記回転子の永久磁石の位相にほぼ同期して
前記スイッチング手段をオンオフすることができるの
で、前記電動機の動作可能領域を広げることができる。
【0108】これにより、複数の洗濯条件を有する電気
洗濯機においても確実に電動機を回転駆動でき、洗濯脱
水性能を満足することができる。また、洗濯物の量が増
加しても前記電動機の動作可能領域を広げることができ
るので、十分に対応できる電気洗濯機を実現できる。
【0109】また、請求項5に記載の発明よれば、上記
請求項1から4いずれか1項に記載の発明において、前
記制御手段は前記スイッチング手段のスイッチング期間
の前半1/2において導通比を制御するようにしたもの
であり、前記スイッチング手段をオフしたときに生じる
回生電流期間を前記スイッチング手段が高電位側にあっ
ても低電位側にあっても一定することができ、前記電圧
検知手段は前記スイッチング手段の影響を受けずに前記
電機子巻線に生じる逆起電力を検知することが可能にな
り、前記制御手段が前記スイッチング手段のオンオフタ
イミングを制御するのを容易にすることができ、低コス
トのインバータ装置を実現できる。
【0110】また、前記回生電流の期間を長くすること
になるので前記電機子巻線に流れる電流の変化を小さく
することができ、前記電動機を低騒音で回転駆動するこ
とができる。従って、低騒音または低コストまたはコン
パクトな電気洗濯機を実現できる。
【0111】また、請求項6に記載の発明によれば、上
記請求項1から4いずれか1項に記載の発明において、
前記制御手段は前記スイッチング手段のスイッチング期
間の後半1/2において導通比を制御するようにしたも
のであり、上記請求項5と同様に前記スイッチング手段
のオフ時に生じる回生電流期間を前記スイッチング手段
が高電位側でも低電位側でも一定にすることができる。
また、前記回生電流期間を短くすることになるので前記
電機子巻線に発生する逆起電力を検知する期間を長くす
ることができ、前記電圧検知手段が確実に逆起電力を検
知することができる。従って、前記制御手段が前記スイ
ッチング手段のオンオフタイミングを制御することを容
易にすることができ、低コストで信頼性の高い電気洗濯
機を実現できる。
【0112】また、請求項7に記載の発明によれば、上
記請求項1から6いずれか1項に記載の発明において、
前記電圧検知手段は前記電動機を構成する電機子巻線の
端子電圧を分圧する分圧回路を有し、前記分圧回路は前
記速度検知手段の出力に応じて分圧比を切り替える構成
にしたものであり、前記電動機の回転速度に応じて分圧
比を調整できるので前記電動機の回転数が低く前記電機
子巻線に生じる逆起電力が小さくてもダイナミックレン
ジを大きくとることができるので、前記電圧検知手段の
検知精度をよくすることができ、信頼性の高い電気洗濯
機を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の電気洗濯機が備えるイ
ンバータ装置のブロック図
【図2】同電気洗濯機のシステム構成図
【図3】同電気洗濯機が備える電動機の要部上面図
【図4】同電気洗濯機の電動機の電機子巻線の結線図
【図5】同電気洗濯機の電動機のd−q座標におけるベ
クトル図
【図6】本発明の第2から7の実施例の電気洗濯機が備
えるインバータ装置の一例を示すブロック図
【図7】本発明の第2の実施例の電気洗濯機の制御手段
に設けたデータテーブルを示す図
【図8】本発明の第3の実施例の電圧検知手段の周波数
特性を示す図
【図9】本発明の第4の実施例の電気洗濯機の制御手段
に設けたデータテーブルを示す図
【図10】本発明の第5の実施例の電気洗濯機が備える
インバータ装置の要部動作波形を示す図
【図11】本発明の第6の実施例の電気洗濯機が備える
インバータ装置の要部動作波形を示す図
【図12】本発明の第7の実施例の電気洗濯機が備える
電圧検知手段のブロック回路図
【図13】従来の電気洗濯機が備えるインバータ装置の
ブロック図
【図14】同電気洗濯機のシステム構成図
【符号の説明】
3 インバータ回路 3a〜3f スイッチング手段 4 電動機 4a〜4c 電機子巻線 4d 永久磁石 5 制御手段 31 電流検知手段 32 速度検知手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤濤 知也 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 小林 保道 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3B155 AA06 AA10 BA03 BA23 BB05 BB19 CA16 CB06 GC06 HB10 HC06 HC07 KA33 KB08 LA04 LB18 LC02 LC15 LC28 MA01 MA02 MA05 MA07 MA09 5H560 AA10 BB04 BB07 BB15 DA13 EB01 EC02 EC10 GG03 RR03 TT07 TT12 TT15 XA12 5H621 BB10 GA01 GA04

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転子に永久磁石を有し、固定子に電機
    子巻線を有する電動機と、前記電動機に接続したインバ
    ータ回路と前記インバータ回路を構成するスイッチング
    手段のオンオフを制御する制御手段と、前記回転子の回
    転駆動中に電動機の電機子巻線に発生する逆起電力を検
    知する電圧検知手段を有し、前記制御手段は、前記電動
    機の回転方向に応じて前記電圧検知手段の出力により前
    記スイッチング手段をオンオフ制御するインバータ装置
    を備えた電気洗濯機。
  2. 【請求項2】 電動機の電機子巻線に流れる電流を検知
    する電流検知手段を有し、制御手段は、前記電流検知手
    段と電圧検知手段の出力に応じて、スイッチング手段の
    オンオフタイミングを所定位相変化させる請求項1記載
    の電気洗濯機。
  3. 【請求項3】 電圧検知手段の出力により電動機の速度
    を検知する速度検知手段を有し、制御手段は、前記速度
    検知手段と前記電圧検知手段の出力に応じて、スイッチ
    ング手段のオンオフタイミングを所定位相変化させる請
    求項1記載の電気洗濯機。
  4. 【請求項4】 電圧検知手段の出力により電動機の速度
    を検知する速度検知手段と、電動機の電機子巻線に流れ
    る電流に相当する電流を検知する電流検知手段を有し、
    制御手段は、前記速度検知手段と前記電流検知手段と前
    記電圧検知手段の出力に応じて、スイッチング手段のオ
    ンオフタイミングを所定位相変化させる請求項1記載の
    電気洗濯機。
  5. 【請求項5】 制御手段は、前記スイッチング手段のス
    イッチング期間の前半1/2において導通比を制御する
    請求項1から4いずれか1項記載の電気洗濯機。
  6. 【請求項6】 制御手段は前記スイッチング手段のスイ
    ッチング期間の後半1/2において導通比を制御する請
    求項1から4いずれか1項記載の電気洗濯機。
  7. 【請求項7】 電圧検知手段は電動機を構成する電機子
    巻線の端子電圧を分圧する分圧回路を有し、前記分圧回
    路は前記速度検知手段の出力に応じて分圧比を切り替え
    る請求項3から6いずれか1項記載の電気洗濯機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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