JPH11252985A - 動力発生装置と全自動洗濯機 - Google Patents

動力発生装置と全自動洗濯機

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JPH11252985A
JPH11252985A JP10051737A JP5173798A JPH11252985A JP H11252985 A JPH11252985 A JP H11252985A JP 10051737 A JP10051737 A JP 10051737A JP 5173798 A JP5173798 A JP 5173798A JP H11252985 A JPH11252985 A JP H11252985A
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Kazuhiko Asada
和彦 麻田
Hideki Morozumi
英樹 両角
Hidekazu Yamashita
秀和 山下
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転子である第2の物体の巻線にスリップリ
ングおよびブラシを介さずに励磁電流を流して制御の容
易な動力発生装置と全自動洗濯機を提供する。 【解決手段】 第2の物体2の鉄心21に第2の巻線2
2a〜22bを巻回するとともに整流器23を挿入接続
する。インバータ5から通常の駆動用電流である横軸電
流を電気角120度の導通期間で3相巻線7に流し、そ
の前記各60度の電気角の範囲で高周波発振回路24の
信号に基づいて高周波で断続する直軸電流を3相巻線7
に流す。第2の巻線22a〜22bには3相巻線7との
電磁結合による高周波の誘導起電力が発生し、整流器2
3で整流された直流の励磁電流が流れる。これにより発
生する界磁と前記横軸電流とにより機械力を発生して回
転する。第2の巻線22a〜22bの励磁電流は前記直
軸電流で加減できるので、直流機のように広範囲の速度
制御が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家庭用や産業用に
使用され、回転運動または直線運動を行う動力発生装置
と、家庭用などに使用される全自動洗濯機とに関する。
【0002】
【従来の技術】以下、従来の動力発生装置について図面
を参照しながら説明する。図7は従来の動力発生装置の
構成を示す回路図である。図7において、第1の物体1
を構成する固定子と、第1の物体1の内側に回転自在に
設けた第2の物体2を構成する回転子と、磁極の位置を
検知する位置検知手段3と、位置検知手段3の出力信号
に対応して第2の物体2の回転を制御する制御回路4
と、制御回路4の出力信号により第2の物体2を回転さ
せるインバータ5とを備えている。
【0003】第1の物体1は、珪素鋼板などを積層して
構成した鉄心6と、鉄心6に設けたスロットに巻回した
3相巻線7を構成する巻線7u、巻線7v、および巻線
7wと、位置検知手段3を構成するホール素子3u、ホ
ール素子3v、およびホール素子3wとを備えている。
なお、巻線7u、巻線7v、および巻線7wは、いずれ
も2分割して対向するスロットに直列に巻回され、3相
巻線7を構成するように電気角120度ずつ離れた位置
に配置されている。第2の物体2は、磁性体8と、磁性
体8の表面に設けた一対の永久磁石9aおよび永久磁石
9bと、出力軸10とを備えている。永久磁石9aは磁
性体8の表面にN極が外側になるように接着され、永久
磁石9bは磁性体8の表面にS極が外側になるように接
着されている。巻線7u〜巻線7wは、制御回路4の制
御のもとにインバータ5により開閉駆動されている。
【0004】また、商用電源11と、商用電源11を全
波整流する整流回路12と、その出力を波形成形するフ
ィルタ回路13とにより直流電源14を構成している。
整流回路12はダイオードブリッジで構成され、また、
フィルタ回路13はチョークコイル15と電解式の平滑
コンデンサ16とで構成され、整流回路12の出力をリ
プルの少ない、ほば完全な直流に波形成形している。
【0005】インバータ5は、スイッチング素子17u
とスイッチング素子18uとの直列回路と、スイッチン
グ素子17vとスイッチング素子18vとの直列回路
と、スイッチング素子17wとスイッチング素子18w
との直列回路とで構成される。スイッチング素子17u
とスイッチング素子18uとの直列回路における共通接
続点は対応する巻線7uに接続されている。他の直列回
路についても同様である。なお、スイッチング素子17
u〜18wにはそれぞれダイオードを逆方向に並列接続
して備えている。
【0006】制御回路4は、論理回路19と駆動回路2
0とを備え、スイッチング素子17u〜18wのゲート
端子はすべて駆動回路20に接続されている。位置検知
手段3は、第1の物体1と第2の物体2との間の空隙部
に設けたホール素子3u、ホール素子3v、およびホー
ル素子3wによって構成され、ホール素子3u〜3wに
は集積回路を併用したホールICを使用し、第2の物体
2が回転運動するときに永久磁石9aおよび永久磁石9
bの位置を検知しており、N極と対向している状態では
HIGHの論理を出力し、S極と対向している状態では
LOWの論理を出力する。制御回路4は、位置検知手段
3の出力信号を入力してスイッチング素子17u〜18
wを順次に開閉駆動することにより第2の物体2を回転
させる。
【0007】上記構成における動作について説明する。
図8は上記従来例の動作を示す波形図である。図8にお
いて、(ア)はホール素子3uの信号波形、(イ)はホ
ール素子3vの信号波形、(ウ)はホール素子3wの信
号波形、(エ)はスイッチング素子17uへの信号波
形、(オ)はスイッチング素子17vへの信号波形、
(カ)はスイッチング素子17wへの信号波形、(キ)
はスイッチング素子18uへの信号波形、(ク)はスイ
ッチング素子18vへの信号波形、(ケ)はスイッチン
グ素子18wへの信号波形を示す。
【0008】論理回路19は、位置検知手段3を構成す
るホール素子3u〜3wの3つの出力信号を論理演算す
ることにより、インバータ5を構成する6個のスイッチ
ング素子17u〜18wを駆動するHIGHとLOWの
信号を生成し、駆動回路20は、この信号がHIGHの
場合には対応するスイッチング素子をオンとし、また、
LOWの場合にはオフとする。
【0009】ここで、論理回路19の遅れ時間について
は、ホール素子3u〜3wから入力する信号の周期に比
べて極めて短い高速のロジック回路、たとえば、TTL
やCMOSロジック回路などを使用することにより、ホ
ール素子3u〜3wの出力信号の立ち上がりのエッジま
たは立ち下がりのエッジと、スイッチング素子17u〜
18wの駆動信号の立ち上がりまたは立ち下がりのエッ
ジとの時間差は、数十〜数百nsecと短く、現実的には、
図8に示したように、ほば同時にスイッチング素子17
u〜18wが切り替えられうようになっている。
【0010】以上の制御により、第1の物体1に設けた
3相巻線7の巻線7u、巻線7v、および巻線7wに順
次に電流が流れ、この電流によって第2の物体2を構成
する永久磁石9aおよび永久磁石9bとの間に機械力が
発生し、図7に示した状態では反時計方向にトルクが発
生する。このトルクを出力軸10を介して外部の負荷に
供給している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の動力
発生装置では、永久磁石9aと永久磁石9bとを使用し
て界磁を与えているので、巻線7u〜7wと鎖交する磁
束値が固定されており、直流電動機と同様の特性を実現
しようとする場合には、速度制御を行うための方法とし
て分巻直流電動機でよく使用される励磁電流による磁束
値制御が不可能であり、もっぱら電圧制御(PWMによ
る実効入力電圧の加減、静止形レオナード方式、PWM
制御など)による速度制御を行うこととなる。この場
合、速度制御の範囲が制限されて、無負荷速度が固定さ
れ、たとえば、高速域で電圧を目一杯に上げても前記無
負荷速度以上での力行運転が不可能となると言う問題が
ある。
【0012】なお、第2の物体2に励磁巻線を設け、そ
の電流を加減することにより磁束量を可変とする方法も
存在していたが、その場合にはスリップリングとブラシ
との接触を介して前記励磁巻線に電流を供給する必要が
あり、寿命の点で問題がある。
【0013】本発明は上記の課題を解決するもので、ス
リップリングとブラシとを備えない構成で第2の物体に
設けた励磁巻線に励磁電流を供給するとともに、その電
流を制御できるようにした動力発生装置を提供すること
を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1に係わる本発明
は、第1の巻線を備えた第1の物体と、第2の巻線およ
び整流器を備えた第2の物体と、前記第1の物体と前記
第2の物体との相対位置を検知する位置検知手段と、前
記第1の巻線の電流を開閉制御するインバータと、高周
波発振回路と、直流電源とを備え、前記インバータは、
前記位置検知手段の出力信号に対応する所定の導通期間
に前記直流電源から前記第1の巻線に横軸電流を流すと
ともに、前記導通期間外の所定期間に前記高周波発振回
路の出力信号に対応して高周波で断続する直軸電流を前
記直流電源から前記第1の巻線に供給し、第2の物体
は、前記第1の巻線との磁気結合により発生した第2の
巻線の高周波の起電力を前記整流器により整流してほぼ
直流の励磁電流を流し、前記励磁電流による界磁と前記
横軸電流とにより第1の物体との間に機械力を発生する
動力発生装置である。
【0015】本発明により、第2の物体の第2の巻線
に、スリップリングおよびブラシを介さずに、界磁電流
を供給することができる。また、直軸電流の大きさを制
御することにより界磁電流を制御でき、直流電動機のよ
うな制御も可能となる。
【0016】請求項2に係わる本発明は、第1の物体
は、電気角120度ごとに配設された3つの巻線からな
る3相巻線を第1の巻線として備え、インバータは、2
つのスイッチング素子の直列回路を前記巻線ごとに備
え、前記各直列回路の両端を直流電源に接続するととも
に前記スイッチング素子の共通接続点を対応する巻線に
接続し、位置検知手段の出力信号に対応して前記巻線ご
とに電気角120度の導通期間に前記直流電源から横軸
電流を流して回転磁界を発生させるとともに前記導通期
間の前後それぞれ電気角60度の期間に高周波発振回路
の出力信号に対応して高周波で断続する直軸電流を前記
直流電源から流すようにした請求項1に係わる動力発生
装置である。
【0017】本発明により、第1の物体を3相巻線を備
えた固定子とし、第2の物体を第2の巻線と整流器とを
備えた回転子として構成し、前記3相巻線に直流電源か
ら供給した直軸電流により前記第2の巻線に発生した誘
導電力を前記整流器で整流して界磁電流とし、この界磁
電流と3相巻線の横軸電流とにより機械力を発生して回
転する電動機を実現することができる。
【0018】請求項3に係わる本発明は、インバータ
は、起動時には位置検知手段の出力信号に関わらず、3
相巻線の全ての巻線に高周波の直軸電流を継続して流す
ようにした請求項1ないし請求項2のいずれかに係わる
動力発生装置である。
【0019】本発明により、第2の巻線に誘導電力をあ
らかじめ発生させてその整流電流により界磁を与えるの
で、容易に起動することができる。
【0020】請求項4に係わる本発明は、位置検知手段
は、第1の物体に取り付けたホール素子と、第2の物体
に取り付けた永久磁石とにより構成された請求項1ない
し請求項3のいずれかに係わる動力発生装置である。
【0021】本発明により、第2の物体の第1の物体に
対する相対的な位置を容易に検知することができる。
【0022】請求項5に係わる本発明は、第2の物体は
永久磁石を備え、第2の巻線の励磁電流による磁束と前
記永久磁石による磁束との合成磁束と第1の巻線の横軸
電流とにより機械力を発生する請求項1ないし請求項4
のいずれかに係わる動力発生装置である。
【0023】本発明により、第2の物体は永久磁石によ
りつねに界磁を与えているので、起動が容易であり、ま
た、界磁電流の不足を補うこともできる。
【0024】請求項6に係わる本発明は、請求項1ない
し請求項5のいずれかに係わる動力発生装置を備えた全
自動洗濯機である。
【0025】本発明により、直流電動機のように制御し
易い電動機を備えた全自動洗濯機を提供することができ
る。
【0026】
【発明の実施の形態】請求項1に係わる本発明におい
て、横軸電流は、位置検知手段の出力に対応して直流電
源から第1の巻線に流す駆動用の電流である。通常の電
動機ではこの横軸電流のみを供給している。直軸電流
は、高周波で断続する電流であり、高周波発振回路の出
力信号に同期して直流電源から前記第1の巻線に電流を
断続して流す。前記横軸電流および前記直軸電流はいず
れもインバータを介して前記第1の巻線に供給するが、
前記直軸電流は前記横軸電流の通電期間外の所定期間に
通電する。また、第2の物体に第2の巻線と整流器とを
設け、前記第1の巻線との磁気結合により発生した高周
波の誘導起電力を前記整流器で整流し、前記第2の巻線
にほぼ直流の電流を流す。これを励磁電流とし、それに
よる界磁と前記第1の巻線の電流とにより機械力を発生
させる。実施例においては、高周波の周波数を5KHz
とし、直軸電流のデューティを50%とした。また、整
流器にはシリコンダイオードを用いるがこれに限定され
るものではない。前記直軸電流の大きさを加減、たとえ
ば前記デューティを変えることにより、前記第2の巻線
に流れる電流値を変化させることが可能となることによ
り、従来の永久磁石によって固定であった磁束量を可変
として、広範囲の速度制御を容易に実現する動力発生装
置を提供することができる。
【0027】請求項2に係わる本発明において、第1の
巻線は電気角120度ごとに巻線を配設した3相巻線と
し、インバータは2つのスイッチング素子の直列回路を
前記巻線ごとに備え、前記各直列回路における2つのス
イッチング素子の共通接続点をそれぞれ対応する巻線に
接続し、直列回路の両端は直流電源に接続した構成とす
る。この構成は通常のインバータの構成と同等である。
この場合、インバータは電気角120度の導通期間に横
軸電流を流し、その前後にそれぞれ電気角60度の期間
に直軸電流を流す。これにより、第2の巻線には3相巻
線における3つの巻線のいずれかから必ず誘導起電力を
発生し、界磁電流が途切れることなく流れる。前記高周
波電流成分の量を加減することにより、従来国定であっ
た磁束量を可変として、広範囲の速度制御が可能とな
り、通常のインバータのように横軸電流をPWM制御す
る必要がなく、構成を簡単にできる。ただし、これには
限定されない。
【0028】請求項3に係わる本発明において、起動時
にはインバータは位置検知手段の出力信号に係わらず、
すなわち横軸電流の導通期間外の制限なく、かつ所定期
間の制限なく直軸電流を流す。これにより起動時には前
記第1の物体と前記第2の物体の相対位置に関わらず、
前記第1の巻線から磁気結合により、前記第2の巻線に
高周波の起電力が発生し、前記整流器の作用によってほ
ぼ直流の励磁電流が流れることから、起動特性の優れた
ものとなる。
【0029】請求項4に係わる本発明において、位置検
知手段を第2の物体に取り付けた永久磁石と第1の物体
に取り付けたホール素子によって構成する。これは従来
手段の1つではあるが、駆動用の界磁を与えるため以外
の永久磁石の役割を活かす手段となる。
【0030】請求項5に係わる本発明において、第2の
物体に駆動用の界磁を与えるための永久磁石を備えるも
のであり、第2の巻線による磁束と前記永久磁石による
磁束との合成磁束と横軸電流とにより機械力を発生させ
る。これは広範囲の速度制御と優れた起動特性とを備え
た高効率な手段となる。
【0031】請求項6に係わる本発明において、全自動
洗濯機は請求項1ないし請求項5のいずれかに係わる動
力発生装置を備えた構成とする。
【0032】以下、本発明の実施例について説明する。
【0033】
【実施例】(実施例1)以下、本発明の動力発生装置の
実施例1について図面を参照しながら説明する。本実施
例は請求項1および請求項2に係わる。
【0034】図1は本実施例の構成を示す回路図であ
る。なお、従来例と同じ構成要素には同一番号を付与し
て詳細な説明を省略する。また、第1の物体1、位置検
知手段3、インバータ5、直流電源14、論理回路19
の構成は従来例と同じとするが、これに限定されるもの
ではない。
【0035】本実施例が従来例と異なる点は、第2の物
体2の永久磁石9aと永久磁石9bとに代えて、鉄心2
1に巻回した第2の巻線22と整流器23とを備え、制
御回路4は、インバータ5により3相巻線7に駆動電流
を流すとともに、新たに備えた高周波発振回路24によ
る高周波電流をインバータ5を介して3相巻線7に流し
て第2の巻線22に高周波電圧を誘起させ、整流器23
で整流した電流を第2の巻線22に流して界磁を発生さ
せ、前記界磁と3相巻線7の駆動電流とにより第2の物
体2が回転するように制御することにある。
【0036】図1において、第1の物体1は、従来例と
同様に、珪素鋼板などを積層して構成した鉄心6を備
え、そのスロットには3相巻線7を構成する巻線7u、
7v、および7wをそれぞれ60゜ずつ離れた位置に巻
回して備えるとともに、位置検知手段3を構成するホー
ル素子3u、ホール素子3v、およびホール素子3wを
備えている。
【0037】一方、第2の物体2は、珪素鋼板を積層し
て構成した鉄心21に、第2の巻線22を構成する巻線
22aおよび巻線22bと、巻線22aおよび巻線22
bに接続した整流器23と、出力軸10とを備え、本実
施例では整流器23としてシリコンダイオードを用いて
いる。
【0038】高周波発振回路24は、5KHzでデュー
ティが50%の電圧信号を出力する。制御回路4は、論
理回路19と駆動回路20とを備え、スイッチング素子
17u〜18wのゲート端子は、すべて駆動回路20に
接続されている。位置検知手段3は、第1の物体1と第
2の物体2との間の空隙部に設けたホール素子3u、ホ
ール素子3v、およびホール素子3wによって構成さ
れ、第2の物体2が回転運動するときに、ホール素子3
u〜3wはそれぞれN極と対向している状態においては
HIGHの論理を出力し、S極と対向している状態にお
いてはLOWの論理を出力する。
【0039】インバータ5は、位置検知手段3の出力信
号を入力してスイッチング素子17u〜18wをそれぞ
れ電気角120度の導通期間で巻線7u〜7wに駆動電
流(以下、横軸電流と称す)を供給するとともに、前記
導通期間の前後のそれぞれ60度の期間内で高周波発振
回路24の出力信号によってスイッチング素子17u〜
18wをオンオフすることにより高周波電流(以下、直
軸電流と称す)を巻線7u〜7wに供給する。これによ
り、第2の巻線22を構成する巻線22aおよび巻線2
2bには、巻線7u〜巻線7wとの磁気結合による高周
波の起電力が発生し、整流器23によってほぼ直流の励
磁電流が第2の巻線22に流れ、前記横軸電流と前記励
磁電流とによる機械カが発生する。
【0040】図2は、第2の物体2が1000rpmで
回転している場合の動作を示す波形図である。図2にお
いて、(ア)はホール素子3uの信号波形、(イ)はホ
ール素子3vの信号破形、(ウ)はホール素子3wの信
号波形、(エ)はスイッチング素子17uへの信号波
形、(オ)はスイッチング素子17vへの信号波形、
(カ)はスイッチング素子17wへの信号波形、(キ)
はスイッチング素子18uへの信号波形、(ク)はスイ
ッチング素子18vへの信号波形、(ケ)はスイッチン
グ素子18wへの信号波形を示す。
【0041】図2においては、縦の破線の間隔は、電気
角で60度に相当する時間である10msとなってい
る。(エ)〜(ケ)の波形が示しているように、各スイ
ッチング素子はいずれも電気角120度に相当する20
msの期間にオン状態を保持するとともに、その前後の
それぞれ60度に相当する10msの期間においては、
高周波発振回路24の出力信号により、オンオフを5キ
ロヘルツの周波数で繰り返す動作を行っている。さら
に、スイッチング素子17u〜18wによる直列回路、
たとえば、スイッチング素子17uとスイッチング素子
18uとの直列回路において、ゲートへのオン信号を交
互に入力し、さらにスイッチング素子17uおよびスイ
ッチング素子18uにおけるターンオフの遅れ時間にお
ける前記直列回路の短絡導通を避けるために、10μS
のデッドタイムを設けている。
【0042】図3は、本実施例の動力発生装置の電流と
磁束とを示すベクトル図である。図3において、Ih は
3相巻線7における直軸電流、Iq は3相巻線7におけ
る横軸電流、If は第2の巻線22における励磁電流、
Φは励磁電流If による磁束ベクトルを示す。なお、3
相巻線7については第2の巻線22に平行な導体、およ
び磁束Φにより出力軸10を中心とする最大のトルクを
発生する位置にある導体のみを示している。本実施例で
は、直軸電流Ih の周波数は、1000rpmの回転時
における横軸電流Iq の基本周波数16.6Hzに対し
て十分に高い5KHzとしており、磁気結合により第2
の巻線22に誘起する高周波の誘導起電力の周波数もほ
ぼ5KHzとなる。
【0043】第2の巻線22に発生する高周波の誘導起
電力は、整流器23により一方向のみの電流に整流さ
れ、かつ第2の巻線22が備えるインダクタンス分によ
る平滑作用により、ほば直流に近い励磁電流If が第2
の巻線22に流れるようになる。この励磁電流If によ
り、従来の駆動力発生装置における永久磁石9aおよび
永久磁石9bと同様に磁束Φが発生するので、第2の巻
線22と横軸電流Iq を流している3相巻線7との間に
トルクを発生する。
【0044】励磁電流If の大きさは、直流電源14の
出力電圧にほぼ比例する他に、高周波によりスイッチン
グ素子17u〜18wをオンオフしている期間のオン時
間の比率にもよるので、オン時間の比率(デューテイ)
を変化させることにより、励磁電流If の大きさを自在
に変化させることができ、従来の励磁巻線で励磁する直
流電動機と同様に、高速運転時に励磁電流を加減する制
御も可能となり、速度可変範囲を拡大することができ
る。
【0045】第2の巻線22の巻数については、使用す
る整流器23の逆方向の耐圧と順方向電流の大きさとの
組み合わせに関係するので、それを考慮して設計し、巻
数を多くした場合には発生する電圧が大きくなって高耐
圧小電流の整流器23と整合し、また、逆に巻数を少な
くした場合には発生する電庄は小さくなって低耐圧大電
流の整流器23と整合がとれたものとなる。
【0046】なお、本実施例では、第2の巻線22を構
成する巻線22aと巻線22bを出力軸10を挟んで2
つに分けて巻回したものを直列に接続しているが、この
ような構成に限定されるものではなく、巻数の設計と同
様に、整流器23との整合がとれるように、適宜に直列
と並列を選定すればよい。また、整流器23の数につい
ても、本実施例では1個のみを接続しているが、たとえ
ば、第2の巻線22を複数個設けて、それぞれに整流器
23を設けてもよい。複数の整流器23を使用する場合
には、第2の物体2の回転に関して力学的にバランスが
取れるように、出力軸10を中心に等間隔の角度になる
ように設けることなども可能であり、これにより回転時
の騒音および振動を抑制することもできる。
【0047】また、本実施例ではフィルタ回路13によ
り、直流電源14からほば完全に近い直流電圧を供給し
ているが、フィルタ回路13の平滑度を下げた場合に
も、永久磁石9aおよび永久磁石9bを使用する従来の
動力発生装置に対して性能を確保し易い効果がある。す
なわち、フィルタ回路13の平滑度が低い場合に発生す
る直流電源14の出力電圧のリプルに同期して励磁電流
の大きさが変動することにより、直流電源14の電圧の
瞬時値が低い時には、それにほば比例して励磁電流If
も小さくなる。したがって、永久磁石9a〜9bを使用
する従来の動力発生装置の場合に、誘導起電力が直流電
源14の電圧よりも大きくなる状態が発生せず、したが
って、瞬時電圧が低い位相においても、かなりの電気パ
ワーを供給することができるので、巻線7u〜7wに流
れる横軸電流のピーク値を抑えて効率を確保できるとと
もに、商用電源11から見た力率を高くすることも可能
となる。
【0048】なお、本実施例では横軸電流を流すため
に、スイッチング素子17u〜18wはそれぞれ電気角
120度に相当する期間でオン状態を続けているが、速
度制御を行うために電気角120度の期間中にPWM制
御などを行ってもよく、この場合には本実施例の効果で
ある励磁電流If の加減による速度制御とPWM制御と
を併用することにより、さらに速度制御範囲を広く取る
ことができるようになる。その場合には、直列接続され
たスイッチング素子のうちの少なくとも一方について電
気角120度の通電期間中にPWM制御を行うものとな
る。
【0049】(実施例2)以下、本発明の動力発生装置
の実施例2について図面を参照しながら説明する。本実
施例は請求項3に係わる。なお、本実施例の構成は図1
と同じとする。
【0050】本実施例が実施例1と異なる点は、インバ
ータ5は、起動時においては位置検知手段3の出力信号
に係わらず、高周波発振回路24の出力信号によってス
イッチング素子17u〜18wをオンオフさせることに
ある。
【0051】上記構成における動作について説明する。
図4は、本実施例における起動時の各スイッチング素子
のゲート信号を示す波形図である。図4において、
(ア)はスイッチング素子17uへの信号波形、(イ)
はスイッチング素子17vへの信号波形、(ウ)はスイ
ッチング素子17wへの信号波形、(エ)はスイッチン
グ素子18uへの信号波形、(オ)はスイッチング素子
18vへの信号波形、(カ)はスイッチング素子18w
への信号波形を示す。
【0052】起動時においては、図4に示したように、
位置検知手段3の出力信号に関係なく5KHzの高周波
の信号でスイッチング素子17u〜18wをオンオフす
る。これにより、第1の物体1と第2の物体2との相対
位置に係わらず、第2の巻線22に高周波の誘導起電力
が発生するので、横軸電流が供給されるまでに十分な励
磁電流を確保でき、起動特性の優れた動力発生装置を得
ることができる。
【0053】また、位置検知手段3については励磁電流
が供給されるまでは安定な動作を行う必要がなくなるこ
とから、永久磁石9aおよび永久磁石9bを使用する従
来例と同様に、ホール素子3u〜3wを使用することが
可能となり、磁気的に検知することにより光学式のよう
に塵埃などによる劣化を心配する必要がなくなる効果も
ある。
【0054】(実施例3)以下、本発明の動力発生装置
の実施例3について図面を参照しながら説明する。本実
施例は請求項4および請求項5に係わる。
【0055】本実施例が実施例1ないし実施例2と異な
る点は、第2の物体2が第2の巻線22を備えるととも
に、永久磁石9aおよび永久磁石9bをも備えているこ
とにある。
【0056】図5は、本実施例における第1の物体1と
第2の物体2の構成を示す断面図である。第1の物体1
は、アルミ製のハウジング25にベアリング26および
27と、珪素鋼板を積層して構成した固定子の鉄心6と
を備え、第2の物体2は、珪素鋼板を積層して構成した
鉄心21と、第2の巻線22を構成する巻線22aおよ
び巻線22bと、永久磁石9aおよび永久磁石9bとを
備えている。また、位置検知手段3を構成するホール素
子3u〜3wは、永久磁石9aの磁束と永久磁石9bの
磁束とを検知することにより、第1の物体1と第2の物
体2との相対位置を検知する。なお、ホール素子3u〜
3wは、増幅器を内蔵して一般にホールICと称される
ものを用い、プリント基板28にハンダ付けして第1の
物体1に固定している。また、永久磁石9aと永久磁石
9bとにより発生する磁束も3相巻線7と鎖交する構成
となっているため、永久磁石9aと永久磁石9bとによ
る磁束と第2の巻線による磁束との合成磁束と3相巻線
7の電流とによって、第1の物体1と第2の物体2との
間にトルクが発生する。なお、単に位置検知手段3を構
成するためのみに第2の物体2に永久磁石9aおよび永
久磁石9bを設けることも可能である。
【0057】本実施例では、永久磁石9a〜9bにより
あらかじめ磁束が与えられるため、インバータ5から高
周波電流を供給しなくとも、ある程度のトルクが発生す
る。また、ホール素子3u〜3wによる位置検知手段3
の出力信号も停止状態から正常に機能する。大きい起動
トルクが必要な場合には、高周波電流をあらかじめ供給
して第2の巻線22に励磁電流を流すことにより、両者
の合成磁束が3相巻線7に作用して高トルク状態を実現
することができる。
【0058】なお、本実施例では、永久磁石9a〜9b
を珪素鋼板を積層して構成した鉄心21上に貼り付けて
構成したが、珪素鋼板ではなく、鋳鉄、削り出しや鍛造
などによる部材などで構成してもよく、永久磁石9a〜
9bの設け方についても鉄心21の表面ではなく、鉄心
21の内部に埋め込んで構成してもよい。第2の巻線2
2を鉄心21内に埋め込んで構成した場合には、遠心力
により永久磁石9a〜9bが飛散する心配が無くなる他
に、インバータ5の制御を工夫することにより、直軸イ
ンダクタンスと横軸インダクタンスとの差によるリラク
タンストルクを活用することもできる。
【0059】また、本実施例では整流器23によって整
流された励磁電流による磁束は、永久磁石9aと永久磁
石9bとによる磁束と同極性で3相巻線7に鎖交する構
成としているが、この極性に限るものではなく、永久磁
石9a〜9bと逆極性の磁束が発生する方向に整流器2
3を接続してもよい。この場合には、インバータ5から
3相巻線7に直軸電流を供給したとき、第2の巻線22
には永久磁石9a〜9bによる磁束を等価的に弱める方
向に電流が流れるので、トルク定数および発電定数がい
ずれも低下して高速運転が可能となる。したがって短時
間だけ高速回転が必要となるような用途においては、そ
の必要に応じて直軸電流をインバータ5から供給し、そ
れ以外の大部分の期間については、永久磁石9a〜9b
のみを使用して高効率に運転できるようにすることによ
り、エネルギーの利用効率が高い動力発生装置を実現す
ることができる。
【0060】なお、図1ないし図5に示した動力発生装
置における電動機はいずれも2極で構成しているが、と
くに2極に限定するものではなく、他の4極、6極、8
極などにしてもよく、また、いずれも回転運動を行いな
がら負荷に動力を供給する例を示したが、とくに回転運
動に限定するものではなく、たとえば、一般にリニアモ
ータと称される直線運動を行うものであってもよい。
【0061】(実施例4)以下、本発明の全自動洗濯機
の一実施例について図面を参照しながら説明する。本実
施例は請求項6に係わる。
【0062】図6は、本実施例の構成を示す断面図であ
る。図6において、洗濯機外枠29は4本の吊り棒30
により水受け槽31を吊り下げており、洗濯兼脱水槽3
2は、水受け槽31内に回転自在に配設し、洗濯兼脱水
槽32の底部に攪拌翼33を回転自在に配設している。
インバータ5と電動機34とにより実施例1ないし実施
例3と同様の動力発生装置を構成しているが、そのいず
れの動力発生装置であってもよい。この動力発生装置
は、Vベルト35および減速機構36を介して攪拌翼3
3および洗濯兼脱水槽32を駆動する。なお、37は排
水弁、38は給水弁である。制御装置39は、たとえ
ば、制御装置39における入力手段から入力された情報
により、洗い、濯ぎ、脱水の各行程を制御し、電動機3
4を制御する。なお、これは一例であってこれに限定さ
れるものではない。
【0063】上記構成における動作について説明する。
洗濯兼脱水槽32に衣頸を入れ、洗い行程で電動機34
を駆動させると、電動機34は右回転と左回転とを繰り
返すように作動し、Vベルト35および減速機構36を
介して攪拌翼33を右回転または左回転させる。
【0064】本実施例においては、洗濯動作を行う場合
には、インバータ5から3相巻線7に大きい直軸電流を
供給して動作させることにより、励磁電流が大きくな
り、横軸電流当たりのトルク(トルク定数)が大きくな
る。したがって、起動トルクが大きく取れ、洗濯物が多
い条件であっても、良好な洗浄性能が得ることができ
る。
【0065】一方、脱水時においては、起動後に直軸電
流を小さくすることにより、励磁電流が減少し、発電定
数が小さくなることにより、高速で洗濯兼脱水槽32を
回転させることができ、良好な脱水特性を得ることがで
きる。
【0066】なお、本実施例においては日本国内でよく
使用される縦形の全自動洗濯機を示しているが、この形
状に限定されるものではなく、たとえば、回転軸を水平
としたドラム式の全自洗であってもよい。この場合にお
いても、洗い、濯ぎを行う場合には低速で高トルクの動
作が行われるので、励磁電流を大きくする制御を行い、
脱水時には、たとえば、起動後に励磁電流を絞っていけ
ば、ドラムの回転速度を大きくして優れた脱水性能を実
現することも可能となる。
【0067】
【発明の効果】請求項1に係わる本発明は、第1の巻線
を備えた第1の物体と、第2の巻線および整流器を備え
た第2の物体と、前記第1の物体と前記第2の物体との
相対位置を検知する位置検知手段と、前記第1の巻線の
電流を開閉制御するインバータと、高周波発振回路と、
直流電源とを備え、前記インバータは、前記位置検知手
段の出力信号に対応する所定の導通期間に前記直流電源
から前記第1の巻線に横軸電流を流すとともに、前記導
通期間外の所定期間に前記高周波発振回路の出力信号に
対応して高周波で断続する直軸電流を前記直流電源から
前記第1の巻線に供給し、第2の物体は、前記第1の巻
線との磁気結合により発生した第2の巻線の高周波の起
電力を前記整流器により整流してほぼ直流の励磁電流を
流し、前記励磁電流による界磁と前記横軸電流とにより
第1の物体との間に機械力を発生する動力発生装置とす
ることにより、第2の物体の第2の巻線に、スリップリ
ングおよびブラシを介さずに、界磁電流を供給すること
ができる。また、直軸電流の大きさを制御することによ
り界磁電流を制御でき、直流電動機のような広範囲の制
御も可能となる。
【0068】請求項2に係わる本発明は、第1の物体
は、電気角120度ごとに配設された3つの巻線からな
る3相巻線を第1の巻線として備え、インバータは、2
つのスイッチング素子の直列回路を前記巻線ごとに備
え、前記各直列回路の両端を直流電源に接続するととも
に前記スイッチング素子の共通接続点を対応する巻線に
接続し、位置検知手段の出力信号に対応して前記巻線ご
とに電気角120度の導通期間に前記直流電源から横軸
電流を流して回転磁界を発生させるとともに前記導通期
間の前後それぞれ電気角60度の期間に高周波発振回路
の出力信号に対応して高周波で断続する直軸電流を前記
直流電源から流すようにした請求項1に係わる動力発生
装置とすることにより、第1の物体を3相巻線を備えた
固定子とし、第2の物体を第2の巻線と整流器とを備え
た回転子として構成し、前記3相巻線に直流電源から供
給した直軸電流により前記第2の巻線に発生した誘導電
力を前記整流器で整流して界磁電流とし、この界磁電流
と3相巻線の横軸電流とにより機械力を発生して回転す
る電動機を実現することができる。
【0069】請求項3に係わる本発明は、インバータ
は、起動時には位置検知手段の出力信号に関わらず、3
相巻線の全ての巻線に高周波の直軸電流を継続して流す
ようにした請求項1ないし請求項2のいずれかに係わる
動力発生装置とすることにより、第2の巻線に誘導電力
をあらかじめ発生させてその整流電流により界磁を与え
るので、容易に起動することができる。
【0070】請求項4に係わる本発明は、位置検知手段
は、第1の物体に取り付けたホール素子と、第2の物体
に取り付けた永久磁石とにより構成された請求項1ない
し請求項3のいずれかに係わる動力発生装置とすること
により、第2の物体の第1の物体に対する相対的な位置
を容易に検知することができる。
【0071】請求項5に係わる本発明は、第2の物体は
永久磁石を備え、第2の巻線の励磁電流による磁束と前
記永久磁石による磁束との合成磁束と第1の巻線の横軸
電流とにより機械力を発生する請求項1ないし請求項4
のいずれかに係わる動力発生装置とすることにより、第
2の物体は永久磁石によりつねに界磁を与えているの
で、起動が容易であり、また、界磁電流の不足を補うこ
ともできる。
【0072】請求項6に係わる本発明は、請求項1ない
し請求項5のいずれかに係わる動力発生装置を備えた全
自動洗濯機とすることにより、直流電動機のように制御
し易い電動機を備えた全自動洗濯機を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の動力発生装置の実施例1の構成を示す
回路図
【図2】同実施例の動作を示す波形図
【図3】同実施例における電流と磁束とを示すベクトル
【図4】本発明の動力発生装置の実施例2における起動
時の各スイッチング素子のゲート信号を示す波形図
【図5】本発明の動力発生装置の実施例3における第1
の物体と第2の物体の構成を示す断面図
【図6】本発明の全自動洗濯機の一実施例の構成を示す
断面図
【図7】従来の技術の動力発生装置の構成を示す回路図
【図8】同従来例の動作を示す波形図
【符号の説明】
1 第1の物体(固定子) 2 第2の物体(回転子) 3 位置検知手段 3u、3v、3w ホール素子 4 制御回路 5 インバータ 6 鉄心 7 3相巻線(第1の巻線) 7u、7v、7w 巻線 8 磁性体 9a、9b 永久磁石 10 出力軸 11 商用電源 12 整流回路 13 フィルタ回路 14 直流電源 15 チョークコイル 16 平滑コンデンサ 17u、17v、17w、18u、18v、18w ス
イッチング素子 19 論理回路 20 駆動回路 21 鉄心 22 第2の巻線 22a、22b 巻線 23 整流器 24 高周波発振回路 25 ハウジング 26、27 ベアリング 28 プリント基板 29 洗濯機外枠 30 吊り棒 31 水受け槽 32 洗濯兼脱水槽 33 攪拌翼 34 電動機 35 Vベルト 36 減速機構 37 排水弁 38 給水弁 39 制御装置 Ih 直軸電流 Iq 横軸電流 If 励磁電流 Φ 磁束

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の巻線を備えた第1の物体と、第2
    の巻線および整流器を備えた第2の物体と、前記第1の
    物体と前記第2の物体との相対位置を検知する位置検知
    手段と、前記第1の巻線の電流を開閉制御するインバー
    タと、高周波発振回路と、直流電源とを備え、前記イン
    バータは、前記位置検知手段の出力信号に対応する所定
    の導通期間に前記直流電源から前記第1の巻線に横軸電
    流を流すとともに、前記導通期間外の所定期間に前記高
    周波発振回路の出力信号に対応して高周波で断続する直
    軸電流を前記直流電源から前記第1の巻線に供給し、第
    2の物体は、前記第1の巻線との磁気結合により発生し
    た第2の巻線の高周波の起電力を前記整流器により整流
    してほぼ直流の励磁電流を流し、前記励磁電流による界
    磁と前記横軸電流とにより第1の物体との間に機械力を
    発生する動力発生装置。
  2. 【請求項2】 第1の物体は、電気角120度ごとに配
    設された3つの巻線からなる3相巻線を第1の巻線とし
    て備え、インバータは、2つのスイッチング素子の直列
    回路を前記巻線ごとに備え、前記各直列回路の両端を直
    流電源に接続するとともに前記スイッチング素子の共通
    接続点を対応する巻線に接続し、位置検知手段の出力信
    号に対応して前記巻線ごとに電気角120度の導通期間
    に前記直流電源から横軸電流を流して回転磁界を発生さ
    せるとともに前記導通期間の前後でそれぞれ電気角60
    度の期間に高周波発振回路の出力信号に対応して高周波
    で断続する直軸電流を前記直流電源から流すようにした
    請求項1記載の動力発生装置。
  3. 【請求項3】 インバータは、起動時には位置検知手段
    の出力信号に関わらず、3相巻線の全ての巻線に高周波
    の直軸電流を継続して流すようにした請求項1または請
    求項2のいずれかに記載の動力発生装置。
  4. 【請求項4】 位置検知手段は、第1の物体に取り付け
    たホール素子と、第2の物体に取り付けた永久磁石とに
    より構成された請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載の動力発生装置。
  5. 【請求項5】 第2の物体は永久磁石を備え、第2の巻
    線の励磁電流による磁束と前記永久磁石による磁束との
    合成磁束と第1の巻線の横軸電流とにより機械力を発生
    する請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の動力発
    生装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項5のいずれかに記
    載の動力発生装置を備えた全自動洗濯機。
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