JP2001253209A - タイヤ用トレッド材 - Google Patents

タイヤ用トレッド材

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JP2001253209A
JP2001253209A JP2000069148A JP2000069148A JP2001253209A JP 2001253209 A JP2001253209 A JP 2001253209A JP 2000069148 A JP2000069148 A JP 2000069148A JP 2000069148 A JP2000069148 A JP 2000069148A JP 2001253209 A JP2001253209 A JP 2001253209A
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JP
Japan
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tire
tread
rubber composition
tread material
hardness
Prior art date
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Pending
Application number
JP2000069148A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuo Suzuki
亘男 鈴木
Kazuyuki Kabe
和幸 加部
Hiroshi Yamada
溥 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
YAMADA SHINGIJUTSU KENKYUSHO KK
Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
YAMADA SHINGIJUTSU KENKYUSHO KK
Yokohama Rubber Co Ltd
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Publication date
Application filed by YAMADA SHINGIJUTSU KENKYUSHO KK, Yokohama Rubber Co Ltd filed Critical YAMADA SHINGIJUTSU KENKYUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】氷雪路面走行時には制動抵抗に優れると共に一
般路面走行時には路面の損傷を防止できる空気入りタイ
ヤを生産性よく得ることが可能となるタイヤ用トレッド
材の提供。 【解決手段】未加硫タイヤのトレッド部を構成するタイ
ヤ用トレッド材1において、加硫後に少なくともブロッ
クのエッジが形成される表面領域に、加硫後における0
℃でのショアーA硬度が90以上で20℃のショアーA
硬度が50〜98の未加硫ゴム組成物3を配置したこ
と。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、氷雪路面走行時に
は制動抵抗(グリップ力)に優れ、一般路面(舗装路
面)走行時には路面の損傷を防止できる空気入りタイヤ
とすることが可能なタイヤ用トレッド材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、積雪路面や凍結路面(氷結路面)
用のタイヤとして、トレッドに金属製のスパイクピンを
埋め込んだスパイクタイヤが使用されてきた。しかし、
このスパイクタイヤでは、氷雪路面の走行には適するが
一般路面の走行に際し硬い金属のスパイクが路面を削
り、粉塵公害をもたらすという問題があり、日本をはじ
め世界的にその使用が禁止される方向に進んでいる。
【0003】そこで、金属製のスパイクピンの代わり
に、ゴム製スパイクピンなどの非金属製のものが提案さ
れるようになった。しかし、スパイクピンは、非金属製
といえどもタイヤ装着に際し手作業によるピン充填工程
を経なければならないためタイヤ連続生産に馴染まない
という問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、氷雪
路面走行時には制動抵抗に優れると共に一般路面走行時
には路面の損傷を防止できる空気入りタイヤを生産性よ
く得ることが可能となるタイヤ用トレッド材を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、未加硫タイヤ
のトレッド部を構成するタイヤ用トレッド材において、
加硫後に少なくともブロックのエッジが形成される表面
領域に、加硫後における0℃でのショアーA硬度が90
以上で20℃のショアーA硬度が50〜98の未加硫ゴ
ム組成物を配置したことを特徴とする。
【0006】このように未加硫ゴム組成物を配置したた
め、このタイヤ用トレッド材をトレッド部に用いた未加
硫タイヤを加硫すれば、トレッド面に形成されたブロッ
クのエッジの少なくとも一部が硬い加硫ゴム組成物で構
成されるようになるので、走行時にエッジが従来におけ
るゴム製スパイクピンと同様に作用することになり、氷
雪路面制動抵抗が向上する。また、少なくとも一部が硬
い加硫ゴム組成物で構成されるエッジは、金属製のスパ
イクピンにおけるようには路面を削ることがないので、
走行時に一般路面を損傷させることがない。
【0007】
【発明の実施の形態】図1に本発明のタイヤ用トレッド
材の一例を示す。図1において、トレッド材1は、ゴム
からなる板状体のものであって、未加硫タイヤのトレッ
ド部を構成するのに用いられる。トレッド材1には、そ
の表面2において加硫後に少なくともブロックのエッジ
が形成される表面領域に、加硫後における0℃でのショ
アーA硬度が90以上、より好ましくは100を超える
値であり、20℃のショアーA硬度が50〜98、より
好ましくは65〜80の範囲を示す未加硫ゴム組成物3
が配置されている。すなわち、図1では、未加硫ゴム組
成物3がストリップ状をしていて、このストリップ状の
ものの複数本がトレッド材1の長手方向に間隔をおいて
トレッド材1の幅方向に配置されている。
【0008】未加硫ゴム組成物3が配置される表面領域
は、トレッド材1の表面2全体の50%以下がよく、好
ましくは30%以下、さらに好ましくは10%〜20%
の範囲である。また、未加硫ゴム組成物3の厚さは、5
mm以下がよく、3mm以下であることが好ましい。
【0009】未加硫ゴム組成物3としては、従来におい
てゴム製スパイクピンに用いるゴム組成物を用いればよ
く、例えば、特公平6−62836号公報に記載のポリ
ノルボーネンに金属酸化物を配合してなるゴム組成物を
用いることができる。金属酸化物としては、例えば、酸
化亜鉛、酸化チタン、又は酸化鉄を用いればよい。
【0010】図2に本発明のタイヤ用トレッド材の他例
を示す。図2では、2本のストリップ状の未加硫ゴム組
成物3がトレッド材1の幅方向に間隔をおいてトレッド
材1の長手方向に配置されている。
【0011】図3に本発明のタイヤ用トレッド材の別例
を示す。図3では、複数個の四角片状の未加硫ゴム組成
物3がトレッド材1の幅方向および長手方向に間隔をお
いてトレッド材1の長手方向に配置されている。
【0012】このように未加硫ゴム組成物3を配置する
には、例えば、表面に未加硫ゴム組成物の配置パターン
を形成したネット状シートをトレッド材1に被せること
などによればよい。
【0013】このようにしてなるタイヤ用トレッド材で
トレッド部を構成した未加硫タイヤをタイヤ成形用金型
に入れ、トレッド面にブロックを形成すると、図4〜図
6に示されるように、そのブロックのエッジの少なくと
も一部が0℃でのショアーA硬度が90以上で20℃の
ショアーA硬度が50〜98の加硫ゴム組成物(以下、
加硫ゴム組成物Tという)で構成されることになる。
【0014】図4では、トレッド面10に形成されたブ
ロック11のエッジ12の全てが加硫ゴム組成物Tで構
成されている(点線部が加硫ゴム組成物Tを表わす。以
下同じ)。図5では、トレッド面10に形成されたブロ
ック11のエッジ12の一部が加硫ゴム組成物Tで構成
されている。図6では、トレッド面10に形成されたブ
ロック11のエッジ12の一部が図5よりも広い範囲で
加硫ゴム組成物Tで構成されている。
【0015】図4〜図6に示されるようにブロック11
のエッジ12の少なくとも一部を加硫ゴム組成物Tで構
成すると、走行に際して氷結路面では温度低下によりエ
ッジ12が硬化し、また、積雪路面ではブロック11を
区画するタイヤ溝に雪が充填されるためエッジ12が冷
却され、結果として、エッジ12の硬化が促進され、ブ
ロック11のせん断変形に対してエッジ12が抵抗する
ようになるため良好な制動性能が得られる(エッジ12
に高面圧が発生する)。一方、一般路面(舗装路面)で
はタイヤの遠心力により、その雪が飛散し、タイヤ溝が
再び空隙となり、エッジ12の弾性が回復する。これに
より、図7に示す従来のゴム製スパイクピン20におけ
ると同様に、氷雪路面走行時における良好な制動抵抗を
保有し、かつ一般路面(舗装路面)走行時の路面損傷防
止が実現することになる。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように本発明のタイヤ用ト
レッド材は、加硫後に少なくともブロックのエッジが形
成される表面領域に、加硫後における0℃でのショアー
A硬度が90以上で20℃のショアーA硬度が50〜9
8の未加硫ゴム組成物を配置してなるために、氷雪路面
走行時には制動抵抗に優れると共に一般路面走行時には
路面の損傷を防止できる空気入りタイヤを生産性よく得
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のタイヤ用トレッド材の一例の斜視視説
明図である。
【図2】本発明のタイヤ用トレッド材の他例の斜視視説
明図である。
【図3】本発明のタイヤ用トレッド材の別例の斜視視説
明図である。
【図4】トレッド面に形成されたブロックの一例の斜視
視説明図である。
【図5】トレッド面に形成されたブロックの他例の斜視
視説明図である。
【図6】トレッド面に形成されたブロックの別例の斜視
視説明図である。
【図7】トレッド面に形成された従来におけるブロック
の一例の斜視視説明図である。
【符号の説明】
1 トレッド材 2 トレッド材の表面 3 未加硫ゴム組成物 10 トレッド面 11 ブロック 12 ブロックのエッジ T 加硫ゴム組成物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 65/00 C08L 65/00 (72)発明者 加部 和幸 神奈川県平塚市追分2番1号 横浜ゴム株 式会社平塚製造所内 (72)発明者 山田 溥 石川県金沢市藤江南1丁目75 Fターム(参考) 4J002 BK001 CE001 DE106 DE116 DE136 FD016 GN01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 未加硫タイヤのトレッド部を構成するタ
    イヤ用トレッド材において、加硫後に少なくともブロッ
    クのエッジが形成される表面領域に、加硫後における0
    ℃でのショアーA硬度が90以上で20℃のショアーA
    硬度が50〜98の未加硫ゴム組成物を配置したタイヤ
    用トレッド材。
  2. 【請求項2】 前記表面領域がトレッド材表面全体の5
    0%以下の範囲である請求項1記載のタイヤ用トレッド
    材。
  3. 【請求項3】 前記未加硫ゴム組成物がポリノルボーネ
    ンに金属酸化物を配合してなる請求項1又は2記載のタ
    イヤ用トレッド材。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1項記載のタ
    イヤ用トレッド材でトレッド部を構成した未加硫タイヤ
    を加硫してなり、トレッド面に形成されたブロックのエ
    ッジの少なくとも一部を0℃でのショアーA硬度が90
    以上で20℃のショアーA硬度が50〜98の加硫ゴム
    組成物で構成した空気入りタイヤ。
JP2000069148A 2000-03-13 2000-03-13 タイヤ用トレッド材 Pending JP2001253209A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015081079A (ja) * 2013-10-23 2015-04-27 ハンコック タイヤ カンパニー リミテッド タイヤのトレッドブロック構造
US20150183272A1 (en) * 2011-12-22 2015-07-02 Compagnie Generale Des Establissements Michelin Tread comprising oblique blocks
US20160311266A1 (en) * 2013-12-17 2016-10-27 Compagnie Generale Des Etablissements Michelin Tread band having blocks and fine grooves on the blocks

Cited By (4)

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JP2015081079A (ja) * 2013-10-23 2015-04-27 ハンコック タイヤ カンパニー リミテッド タイヤのトレッドブロック構造
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