JP2001253090A - インクジェットプリンタのインク残量検出装置 - Google Patents

インクジェットプリンタのインク残量検出装置

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JP2001253090A
JP2001253090A JP2000063951A JP2000063951A JP2001253090A JP 2001253090 A JP2001253090 A JP 2001253090A JP 2000063951 A JP2000063951 A JP 2000063951A JP 2000063951 A JP2000063951 A JP 2000063951A JP 2001253090 A JP2001253090 A JP 2001253090A
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ink
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incident
angle
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JP2000063951A
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Masanori Yamada
雅則 山田
Norifumi Sugimura
憲史 杉村
Hiroyuki Ishikura
裕之 石倉
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Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 プリズム部の界面に対する光の入射角度の公差およびプ
リズム部との距離の公差を大きくしてインク残量の検出
精度を高め得るインクジェットプリンタのインク残量検
出装置を提供する。 【解決手段】 各インクタンク15a 〜15d の底面にプリ
ズム部61を設け、プリズム部に、記録用紙の幅方向外方
の発光素子62からの入射光を入射屈折する第1の傾斜界
面61a と、第1の傾斜界面の入射屈折光を反射または入
射屈折する第2の傾斜界面61b と、第2の傾斜界面の反
射光を反射または入射屈折する第3の傾斜界面61c と、
第3の傾斜界面の反射光を発光素子からの入射光と平行
となるように出射屈折する第4の傾斜界面61d とを設け
る。第2の傾斜界面への光の入射角を臨界角範囲42°〜
63°の略中間値52°に変更するように第1の傾斜界面の
角度を設定し、第1および第2の傾斜界面からの反射光
をそれぞれ臨界角範囲の略中間値で入射させるようにプ
リズム部の頂角の角度を104 °に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットプ
リンタにおけるインクタンク内のインクの残量を光学的
に検出するインク残量検出装置に関し、特に、その光学
的な検出精度を高め得るようにする対策に係わる。
【0002】
【従来の技術】従来、この種、インク残量検出装置とし
ては、例えば特開平7−218321号公報に開示され
るように、インクを貯留するインクタンクに光透過性材
料よりなるプリズム部を一体的に設け、このプリズム部
に、インクタンクの外側に設けられた発光素子からの入
射光をインクタンクの内側においてインクタンクの外側
向きに反射またはインクタンクの内側向きに入射屈折す
る第1の傾斜界面と、この第1の傾斜界面により反射さ
れた反射光をインクタンクの内側においてインクタンク
の外側向きに反射またはインクタンクの内側向きに入射
屈折する第2の傾斜界面とを設けている。そして、第1
の傾斜界面と第2の傾斜界面とがインクタンクの内側に
おいて交差するプリズム部の頂角の角度は90°に設定
され、第1の傾斜界面に対する入射光の入射角度、およ
び第2の傾斜界面に対する反射光の入射角度をそれぞれ
45°に設定することで、発光素子からの入射光が第1
および第2の傾斜界面を順に反射し、インクタンクの外
側に設けられた受光素子に反射光を戻して受光するよう
にしている。
【0003】つまり、インクタンク内にインクがないと
きは、発光素子からの入射光が第1の傾斜界面において
反射し、この反射光が第2の傾斜界面において反射して
受光素子に受光されることによって、インクタンク内の
インクの残量が十分でないことが検出される。一方、イ
ンクタンク内にインクがあるときは、発光素子からの入
射光が第1の傾斜界面において反射することなくインク
タンクの内側向きに入射屈折し、受光素子に受光されな
いことによって、インクタンク内のインクの残量が十分
であることが検出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、プリズム部
の材質として、例えばポリプロピレンなどが適用されて
いる場合、発光素子から入射される光の屈折率は、ポリ
プロピレンでは1.49、インクでは1.33、空気で
は1となる。その場合、光が密媒質と粗媒質との界面に
おいて全反射する条件としては、密媒質から粗媒質に対
し光が照射されたときに限られ、具体的には、ポリプロ
ピレン(プリズム部)から空気、およびポリプロピレン
からインクに対し光が入射された場合のみ全反射が起こ
る。
【0005】そして、ポリプロピレンと空気との界面に
対し入射角θで入射された光を全反射させる条件として
は、sinθ>1/1.49の関係を成立させる上で、
入射角θは、42.2°より大きく設定する必要があ
る。一方、ポリプロピレンとインクとの界面に対し入射
角θで入射された光を全反射させない条件としては、
sinθ<1.33/1.49の関係を成立さ
せる上で、入射角θは、63.2°より小さく設定する
必要がある。このような関係から、プリズム部の界面に
おいてインクの残量の有無を検知するために必要となる
臨界角範囲は、42°〜63°となる。
【0006】このため、上記従来のもののように、界面
(第1および第2の傾斜界面)に対する光の入射角度が
45°に設定されているものでは、角度公差が3°しか
なく、発光素子およびプリズム部(インクタンク)に微
少な角度のズレが生じていると、発光素子からの光がイ
ンクがなくなっているにも係わらず受光素子に戻ってこ
ないおそれがあり、インク残量の検出精度が悪化するこ
とになる。
【0007】そこで、図8に示すように、第1の傾斜界
面bに対する光の入射角度を、臨界角範囲に対し最大の
公差がとれる略中間値つまり52°に設定することが考
えられる。しかし、頂角の角度が90°に設定されてい
るプリズム部aでは、第2の傾斜界面cに対する光の入
射角度は38°となり、第1の傾斜界面bにおいて全反
射した光が第2の傾斜界面cではインクタンクの内側向
き(図8では右向き)に入射屈折し、第2の傾斜界面c
において全反射させることができない。
【0008】このため、図8に仮想線(二点鎖線)で示
すように、第2の傾斜界面c´において全反射させる上
で、頂角の角度が94°以上に設定されたプリズム部a
´が必要となる。しかしながら、第2の傾斜界面c´に
おいて全反射させた光は、発光素子からの光に対し平行
とはならないため、第2の傾斜界面c´において全反射
させた光を受光素子で受光する上で、受光素子とプリズ
ム部a´(第2の傾斜界面c´)との間の距離を正確に
設定する必要があり、受光素子とプリズム部a´との距
離の公差がきわめて小さなものとなる。この場合、頂角
の角度が104°に設定されたプリズム部a´を用いて
第2の傾斜界面c´に対する光の入射角度を52°(臨
界角範囲の略中間値)に設定すると、第2の傾斜界面c
´において全反射させた光は、28°の角度で空気とプ
リズム部a´との界面に対し入射し、この界面において
略44°の出射角度に屈折して出射され、受光素子とプ
リズム部a´との距離が離れるほど発光素子からの距離
も遠退くことになる。
【0009】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、プリズム部の界面に
対する光の入射角度の公差およびプリズム部との距離の
公差を大きくしてインク残量の検出精度を高め得るイン
クジェットプリンタのインク残量検出装置を提供するこ
とにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、インクジェットプリンタにおいて用い
られるインクの残量を光学的に検出するインク残量検出
装置を前提とし、インクタンクにプリズム部を設け、こ
のプリズム部に、発光素子からの入射光をインクタンク
内側向きに入射屈折する第1の傾斜界面と、この第1の
傾斜界面により入射屈折された入射屈折光をインクタン
クの内側においてインクタンク外側向きに反射またはイ
ンクタンク内側向きに入射屈折する第2の傾斜界面と、
この第2の傾斜界面によりインクタンク外側向きに反射
された反射光をインクタンクの内側においてインクタン
ク外側向きに反射またはインクタンク内側向きに入射屈
折する第3の傾斜界面と、この第3の傾斜界面により反
射された反射光を発光素子からの入射光と平行となるよ
うにインクタンク外側向きに出射屈折する第4の傾斜界
面とを設ける。そして、上記第1の傾斜界面の角度を、
上記第2の傾斜界面に対する入射屈折光の入射角をイン
ク残量の有無が検出可能な臨界角範囲の略中間値に変更
させるように設定する一方、上記第4の傾斜界面の角度
を、上記第3の傾斜界面からの反射光を発光素子からの
入射光とほぼ平行に出射屈折させるように設定する。さ
らに、上記第2の傾斜界面と第3の傾斜界面とがインク
タンクの内側において交差するプリズム部の頂角の角度
を、第1の傾斜界面からの入射屈折光と第2の傾斜界面
からの反射光とをそれぞれインク残量の有無が検出可能
な臨界角範囲の略中間値で入射させるように設定してい
る。
【0011】この場合、インクタンク内にインクがない
ときには、第1の傾斜界面に対し入射された発光素子か
らの入射光は、第1の傾斜界面において入射屈折する
と、インク残量の有無が検出可能な臨界角範囲の略中間
値となるように第2の傾斜界面に対する入射屈折光の入
射角が変更され、第2の傾斜界面において全反射する。
この全反射した反射光は、第3の傾斜界面に対しインク
残量の有無が検出可能な臨界角範囲の略中間値で入射さ
れて全反射し、第4の傾斜界面において第3の傾斜界面
からの反射光を発光素子からの入射光とほぼ平行に出射
屈折させるように変更して受光素子に受光されることに
よって、インクタンク内にインクがないことが検出され
る。
【0012】一方、インクタンク内にインクがあるとき
には、第1の傾斜界面に対し入射された発光素子からの
入射光は、第1の傾斜界面において入射屈折すると、イ
ンク残量の有無が検出可能な臨界角範囲の略中間値とな
るように第2の傾斜界面に対する入射屈折光の入射角が
変更され、第2の傾斜界面において全反射することなく
インクタンク内側に向かって入射屈折する。このため、
発光素子からの入射光は受光素子に受光されず、これに
よって、インクタンク内にインクがあることが検出され
る。
【0013】このように、プリズム部の第2の傾斜界面
および第3の傾斜界面に対する入射光(入射屈折光およ
び反射光)の入射角が、インク残量の有無が検出可能な
臨界角範囲の略中間値に設定されているので、光の角度
公差が大きなものとなり、発光素子およびプリズム部
(インクタンク)に微少な角度のズレが生じていても光
の角度公差内(臨界角範囲内)で十分に収められ、イン
クがない場合には発光素子からの光は受光素子に確実に
戻って受光されることになる。
【0014】また、インクがない場合には、プリズム部
の頂角の二等分線と平行に入射された発光素子からの入
射光が、第4の傾斜界面において発光素子からの入射光
とほぼ平行に出射屈折されて受光素子に受光されるの
で、受光素子とプリズム部との距離の公差が大きなもの
となり、第3の傾斜界面において全反射させた光を受光
素子で受光する上で、受光素子とプリズム部(第3の傾
斜界面)との間の距離を正確に設定する必要がなく、受
光素子とプリズム部との間の距離のズレが生じていて
も、発光素子からの入射光は受光素子に確実に戻って受
光される。
【0015】これにより、インク残量の検出精度を向上
させることが可能となる。
【0016】そして、より具体的に構成を特定するもの
として、以下の構成が掲げられる。
【0017】つまり、プリズム部の材質として、インク
タンクの材質と同一のポリプロピレンを適用した場合に
は、プリズム部のみを別途形成する必要がなく、インク
タンク全体がポリプロピレンで一体的に形成され、加工
コストの低廉化を図ることが可能となる。
【0018】また、プリズム部の頂角を104°に、第
1の傾斜界面と第2の傾斜界面との交差角度を77°
に、第3の傾斜界面と第4の傾斜界面との交差角度を7
7°にそれぞれ設定した場合には、インクタンク内にイ
ンクがないときに、第1の傾斜界面に対し略39°の入
射角度で入射された発光素子からの入射光は、第1の傾
斜界面において入射屈折すると、第2の傾斜界面に対す
る入射屈折光の入射角が略52°に変更され、第2の傾
斜界面において全反射する。この全反射した反射光は、
第3の傾斜界面に対し略52°で入射されて全反射し、
第4の傾斜界面に対し第3の傾斜界面から略35°で入
射されると、この第4の傾斜界面において発光素子から
の入射光とほぼ平行となる略39°に出射屈折されて受
光素子に受光される。これにより、プリズム部をポリプ
ロピレンで形成した場合の各傾斜界面に対する光のイン
ク残量検出可能な臨界角範囲の略中間値を容易に設定す
ることが可能となる。
【0019】特に、インクタンクにインクがないことを
使用者に知らせる手段を備えるものとして、以下の構成
が掲げられる。
【0020】つまり、発光素子を、第4の傾斜界面から
の出射屈折光を受光する受光素子と対をなして1組備え
る。そして、記録媒体の幅方向に複数設けられたインク
タンクを検出位置に移動させる度にインクの残量をそれ
ぞれ個別に発光素子および受光素子によって検知し、イ
ンクがなくなったインクタンクを、インクジェットプリ
ンタに設けられた表示部に表示するようにした場合に
は、1組の発光素子および受光素子によって、複数のイ
ンクタンクを載せたインクキャリッジの記録媒体幅方向
への駆動制御に関連付けて、どのインクタンクのインク
がなくなったかを容易に特定することが可能となる上、
それを使用者に報知することが可能となる。
【0021】しかも、1組の発光素子および受光素子に
よって複数のインクタンクのインク残量を検出すること
により、インク残量検出装置のコンパクト化を図ること
が可能となる。また、インクがなくなったインクタンク
を特定して表示されるので、交換するインクタンクの間
違いによる誤作業が防止される。
【0022】特に、プリズム部の配置を特定するものと
して、以下の構成が掲げられる。
【0023】つまり、プリズム部をインクタンクの底面
に設けた場合には、各傾斜界面をインクタンクの底面に
連続して設けることが可能となり、インクタンクの底面
側に溜まるインクの残量を正確に検出することが可能と
なる。
【0024】これに対し、プリズム部をインクタンクの
側面に設けた場合には、インクヘッドからインク粒を噴
射した際に飛び散るインクミストがプリズム部の各傾斜
界面に付着することが回避され、インクミストによるプ
リズム部の各傾斜界面の汚れを効果的に防止することが
可能となる。
【0025】特に、発光素子および受光素子の配置を特
定するものとして、以下の構成が掲げられる。
【0026】つまり、記録媒体の搬送方向に発光素子お
よび受光素子を並設した場合には、プリズム部の第1お
よび第2の傾斜界面と、第3および第4の傾斜界面とが
記録媒体の搬送方向に並べて設けられることになり、記
録媒体の幅方向およびインクヘッドの上下方向において
各インクタンクの寸法を小さくして、インクジェットプ
リンタのコンパクト化を図ることが可能となる。
【0027】また、記録媒体の幅方向と直交する上下方
向に発光素子および受光素子を並設した場合には、プリ
ズム部の第1および第2の傾斜界面と、第3および第4
の傾斜界面とが上下に並べて設けられることになり、記
録媒体の幅方向および搬送方向において各インクタンク
の寸法を小さくして、インクジェットプリンタのコンパ
クト化を図ることが可能となる。
【0028】これに対し、記録媒体の幅方向に発光素子
および受光素子を並設した場合には、プリズム部の第1
および第2の傾斜界面と、第3および第4の傾斜界面と
が記録媒体の幅方向に並べて設けられることになり、イ
ンクヘッドの上下方向および記録媒体の搬送方向におい
て各インクタンクの寸法を小さくして、インクジェット
プリンタのコンパクト化を図ることが可能となる。
【0029】特に、発光素子および検出素子の光線を特
定するものとして、以下の構成が掲げられる。
【0030】つまり、発光素子により発光される光線お
よび受光素子により受光される光線として赤外線光を適
用した場合には、赤外線光はフィルタを付けても通すの
で、可視光線などの外乱光によるノイズがフィルタによ
って簡単に除去され、インク残量検出装置の検出精度を
より高めることが可能となる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0032】本形態では、本発明に係る用紙汚れ防止装
置をカラーインクジェットプリンタに備えさせた場合に
ついて説明する。
【0033】先ず、本実施形態に係るカラーインクジェ
ットプリンタ1の構成を図1及び図2に基づいて説明す
る。図1はカラーインクジェットプリンタ1の外観を示
す斜視図である。図2はカラーインクジェットプリンタ
1の内部構造を示す図である。
【0034】本カラーインクジェットプリンタ1は、本
体としてのキャビネット2の前面側(図1における右側
の面)に給紙トレイ3が備えられ、また、この前面側に
おける給紙トレイ3の上方には、キャビネット2から排
出される記録媒体としての記録用紙Pを順次受け止める
排紙トレイ4が備えられている。給紙トレイ3上には、
載置された記録媒体としての記録用紙Pの給紙位置を位
置決めするための位置決め部材31が設けられている。
【0035】一方、図2に示すように、キャビネット2
の内部には、給紙トレイ3から排紙トレイ4に亘って、
ピックアップローラ11、給紙ローラ12、略U型の搬
送路13、PSローラ14、インクキャリッジ17及び
排紙ローラ18が順に設けられている。
【0036】図3に示すように、上記インクキャリッジ
17は、駆動機構10に支持されている。この駆動機構
10は、駆動モータ10aにより正逆回転する駆動プー
リ10bと、従動プーリ10cと、駆動プーリ10bと
従動プーリ10cとの間に掛け渡されたベルト10d
(図4に表れる)とを備えている。図4にも示すよう
に、駆動プーリ10bと従動プーリ10cとの間におけ
るベルト10dの往路(図3では下側)はインクキャリ
ッジ17に固定されており、駆動モータ10aの駆動に
伴って図2における紙面鉛直方向(主走査方向)にイン
クキャリッジ17(インクヘッド16)がガイドシャフ
ト10eに沿って、往復移動可能になっている。
【0037】また、インクキャリッジ17には、インク
タンク15が搭載されていると共にインクヘッド16が
設けられている。具体的には、図3および図4にも示す
ように、インクキャリッジ17には、Y(イエロー),
M(マゼンタ),C(シアン),Bk(ブラック)の各
インクを個別に収容した4個のインクタンク15a〜1
5dが主走査方向に順に並べられて搭載されている。ま
た、インクヘッド16の内部には、これらタンク15a
〜15dに図示しない供給路を経て個別に繋がる複数の
ノズル(図示せず)が設けられている。
【0038】また、図3の如く、本カラーインクジェッ
トプリンタ1は各部を制御する制御装置5を有してい
る。尚、以下に説明するカラーインクジェットプリンタ
1での処理および動作は、特に断らない限り制御装置5
が制御するものとする。
【0039】本カラーインクジェットプリンタ1のプリ
ント動作が開始されると、先ず、給紙トレイ3に載置さ
れている記録用紙Pの1枚が、ピックアップローラ11
により取り出され、給紙ローラ12により搬送路13に
導かれる。その後、この記録用紙Pは、インクキャリッ
ジ17に対向する画像形成位置19に搬送される。そし
て、記録用紙Pが画像形成位置19を通過する際に、記
録用紙Pの位置及びプリントデータに基づいてインクヘ
ッド16に備えられた各ノズルから互いに異なる色のイ
ンクが滴状に個別に吐出されることにより、記録用紙P
に対して画像形成が行われる。
【0040】この画像形成動作を具体的に説明すると、
記録用紙Pが画像形成位置19まで搬送された際、イン
クキャリッジ17が図3および図4の矢印I方向(主走
査方向)に移動しながら、各ノズルから記録用紙Pに向
かってインクが吐出され、これによって記録用紙Pへの
画像形成を行っていく。インクキャリッジ17が記録用
紙Pの幅方向他側端部まで移動すると、記録用紙Pを所
定量だけ移動(搬送)させた後(図3および図4に矢印
III で示す副走査方向に移動させた後)、停止させる。
そして、インクキャリッジ17が図3および図4の矢印
II方向(主走査方向)に移動しながら画像形成が行われ
る。このようにして、インクキャリッジ17の主走査方
向への移動による画像形成動作と、記録用紙Pの送り動
作とが交互に行われて記録用紙P全体への画像形成が行
われる。
【0041】表面の略全域に画像が形成された記録用紙
Pは、排紙ローラ18によって排紙トレイ4に向かって
排出される。これにより、所定の画像形成が行われた記
録用紙Pが排紙トレイ4にフェースアップ状態(画像形
成面が上向きの状態)で排出される。
【0042】そして、本発明の特徴部分として、図5〜
図7に示すように、本カラーインクジェットプリンタ1
は、各インクタンク15a〜15d内にそれぞれ貯留さ
れるインクの残量を光学的に検出するインク残量検出装
置6を備えている。
【0043】このインク残量検出装置6は、図6および
図7に示すように、各インクタンク15a〜15dの底
部にそれぞれ設けられたプリズム部61と、記録用紙P
の搬送方向(図3および図4に示す矢印III 方向)と直
交する記録用紙Pの幅方向一側端(図3および図4に示
す搬送領域Zの左端)よりも外方に設けられた発光素子
62と、記録用紙Pの搬送方向に並設された受光素子6
3と、インクの残量が少ないインクタンク15a〜15
dを報知する報知手段64とを備えている。上記プリズ
ム部61の材質としては、各インクタンク15a〜15
dの材質と同一のポリプロピレンによって各インクタン
ク15a〜15dの底部中央に一体的に形成されてい
る。この場合、各インクタンク15a〜15dの底部
は、インクキャリッジ17を介して下方に露呈してい
る。
【0044】各インクタンク15a〜15dのプリズム
部61は、発光素子62から鉛直方向上向きに入射され
た入射光をインクタンク15a〜15dの外表面におい
てインクタンク内側向き(図6では上向き)に入射屈折
する第1の傾斜界面61aと、この第1の傾斜界面61
aにより入射屈折された入射屈折光をインクタンク15
a〜15dの内表面においてインクタンク外側向き(図
6では右向き)に反射またはインクタンク内側向き(図
7では上向き)に入射屈折する第2の傾斜界面61b
と、この第2の傾斜界面61bによりインクタンク外側
向きに反射された反射光をインクタンク15a〜15d
の内表面においてインクタンク外側向き(図6では下向
き)に反射またはインクタンク内側向き(図6では右向
き)に入射屈折する第3の傾斜界面61cと、この第3
の傾斜界面61cにより反射された反射光をインクタン
ク15a〜15dの外表面において発光素子62からの
入射光と平行となるようにインクタンク外側向き(図6
では鉛直方向下向き)に出射屈折する第4の傾斜界面6
1dとを備えている。
【0045】この各プリズム部61の頂角、つまり各イ
ンクタンク15a〜15dの内表面において互いに交差
する第2の傾斜界面61bと第3の傾斜界面61cとの
交差角度は、第1の傾斜界面61aからの入射屈折光と
第2の傾斜界面61bからの反射光とをそれぞれインク
残量の有無が検出可能な臨界角範囲42°〜63°の略
中間値52°で入射させるように104°に設定されて
いる。この第2の傾斜界面61bおよび第3の傾斜界面
61cは、各インクタンク15a〜15dの水平な底面
に対しそれぞれ38°傾斜している。一方、各インクタ
ンク15a〜15dの外表面において傾斜する第1の傾
斜界面61aは、第2の傾斜界面61bに対する入射屈
折光の入射角をインク残量の有無が検出可能な臨界角範
囲42°〜63°の略中間値52°に変更させるように
各インクタンク15a〜15dの水平な底面に対し39
°傾斜している。また、各インクタンク15a〜15d
の外表面において傾斜する第4の傾斜界面61dは、第
3の傾斜界面61cからの反射光を発光素子62からの
入射光とほぼ平行に出射屈折させて受光素子63に受光
させるように各インクタンク15a〜15dの水平な底
面に対し39°傾斜している。そして、第1の傾斜界面
61aと第2の傾斜界面61bとの交差角度、および第
3の傾斜界面61cと第4の傾斜界面61dとの交差角
度は、それぞれ77°に設定されている。
【0046】発光素子62は、受光素子63と対をなし
て1組備えられている。そして、発光素子62により発
光される光線および受光素子63により受光される光線
としては、赤外線光が適用されている。この場合、発光
素子62から発光された赤外線光が受光素子63により
受光されるまでに要する時間、つまり検出時間は、各イ
ンクタンク15a〜15dがそれぞれ移動する際に生ず
る発光素子62および受光素子63の通過時における時
間差の範囲内において十分に行われる程度のきわめて短
いものである。
【0047】図3において示す報知手段64は、カラー
インクジェットプリンタ1のキャビネット2の上面に設
けられた表示部(図示せず)を備えている。
【0048】制御装置5では、複数のインクタンク15
a〜15dを載せたインクキャリッジ17を駆動機構1
0によって駆動させる際にその記録用紙Pの幅方向への
移動量(駆動量)が把握されており、これに基づいて、
駆動機構10により記録用紙Pの幅方向に移動する複数
のインクタンク15a〜15dの位置が明確に規定され
ることになる。つまり、インクキャリッジ17を駆動機
構10によって移動させる際に発光素子62および受光
素子63を順に通過する各インクタンク15a〜15d
の位置が、駆動機構10による移動量に応じて順番通り
個々に規定されることになる。
【0049】そして、インク残量検出装置6は、複数の
インクタンク15a〜15dを載せたインクキャリッジ
17を駆動機構10によって記録用紙Pの幅方向一側
(図3および図4に矢印IIで示す主走査方向)に駆動さ
せる制御装置5の駆動制御に関連付けて各インクタンク
15a〜15dのインクの残量を個別に検出し、インク
がなくなったインクタンクがどれであるかを制御装置5
から報知手段64を経て表示部に表示するようになされ
ている。
【0050】以上説明したように、本実施形態では、記
録用紙Pに対する画像形成を終え、複数のインクタンク
15a〜15dを載せたインクキャリッジ17を駆動機
構10によって記録用紙Pの幅方向一側(図3および図
4に矢印IIで示す主走査方向)に駆動させた際にインク
残量検出装置6によって各インクタンク15a〜15d
内のインクの残量がそれぞれ個別に検出される。
【0051】その場合、プリズム部61の頂角が104
°に、第1の傾斜界面61aと第2の傾斜界面61bと
の交差角度が77°に、第3の傾斜界面61cと第4の
傾斜界面61dとの交差角度が77°にそれぞれ設定さ
れているので、図6に示すように、各インクタンク15
a〜15d内にインクがないときには、第1の傾斜界面
61aに対しプリズム部61の頂角の二等分線と平行に
入射された発光素子62からの入射光は、第1の傾斜界
面61aに対し入射角度39°で入射され、この第1の
傾斜界面61aにおいて入射屈折すると、第2の傾斜界
面62bに対する入射屈折光の入射角がインク残量の検
出可能な臨界角範囲42°〜63°の略中間値となるよ
うに52°に変更され、第2の傾斜界面61bにおいて
全反射する。この全反射した反射光は、第3の傾斜界面
61cに対しインク残量の有無が検出可能な臨界角範囲
42°〜63°の略中間値52°で入射されて全反射
し、第4の傾斜界面61dに対し第3の傾斜界面61c
から略35°で入射されると、この第4の傾斜界面61
dにおいて第3の傾斜界面61cからの反射光を発光素
子62からの入射光とほぼ平行に出射屈折させるように
変更して受光素子63で受光することによって、各イン
クタンク15a〜15d内にインクがないことが検出さ
れる。
【0052】一方、図7に示すように、各インクタンク
15a〜15d内にインクがあるときには、第1の傾斜
界面61aに対し入射角度39°で入射された発光素子
62からの入射光は、第1の傾斜界面61aにおいて入
射屈折すると、第2の傾斜界面62bに対する入射屈折
光の入射角がインク残量の検出可能な臨界角範囲42°
〜63°の略中間値となるように52°に変更されるも
のの、インクタンク15a〜15d内にインクがあるの
で、第2の傾斜界面61bにおいて全反射することなく
インクタンク内側(図7では上方)に向かって入射屈折
する。このため、発光素子62からの入射光は受光素子
63に受光されず、これによって、各インクタンク15
a〜15d内にインクがあることが検出される。
【0053】このように、プリズム部61の第2の傾斜
界面61bおよび第3の傾斜界面61cに対する入射光
(入射屈折光および反射光)の入射角がインク残量の検
出可能な臨界角範囲42°〜63°の略中間値52°に
設定されているので、光の角度公差が大きなものとな
り、発光素子62およびプリズム部61(インクタンク
15a〜15d)に微少な角度のズレが生じていても光
の角度公差内(臨界角範囲42°〜63°内)で十分に
収められ、インクがない場合には発光素子62からの光
は受光素子63に確実に戻って受光されることになる。
【0054】また、インクがない場合には、プリズム部
61の頂角の二等分線と平行に入射された発光素子62
からの入射光が、第4の傾斜界面61dにおいて発光素
子62からの入射光とほぼ平行に出射屈折されて受光素
子63に受光されるので、受光素子63とプリズム部6
1(各インクタンク15a〜15dの底面)との距離の
公差が大きなものとなり、第3の傾斜界面61cにおい
て全反射させた光を受光素子63で受光する上で、受光
素子63とプリズム部61(第3の傾斜界面61c)と
の間の距離を正確に設定する必要がなく、受光素子63
とプリズム部61との間の距離のズレが生じていても、
発光素子62からの入射光は受光素子63に確実に戻っ
て受光される。
【0055】これにより、ポリプロピレンよりなるプリ
ズム部61の各傾斜界面61a〜61dに対する赤外線
光のインク残量検出可能な臨界角範囲42°〜63°の
略中間値を容易に52°に設定することができ、インク
残量の検出精度を向上させることができる。
【0056】また、プリズム部61がインクタンクの材
質と同一のポリプロピレンによって一体的に形成されて
いるので、プリズム部61のみを別途形成する必要がな
く、プリズム部61を備えた各インクタンク15a〜1
5dの加工コストの低廉化を図ることができる。
【0057】そして、複数のインクタンク15a〜15
dを載せたインクキャリッジ17を駆動機構10によっ
て記録用紙Pの幅方向一側(図3および図4に矢印IIで
示す主走査方向)に駆動させる制御装置5の駆動制御に
関連付けて各インクタンク15a〜15dのインクの残
量を個別に検出するので、どのインクタンク15a〜1
5dのインクがなくなったかを容易に特定することがで
きる。その上、インクがなくなったインクタンク15a
〜15dがどれであるかが制御装置5から報知手段64
を経て表示部に表示されるので、使用者が簡単に特定で
き、交換するインクタンク15a〜15dの間違いによ
る誤作業を防止することができる。さらに、1組の発光
素子62および受光素子63によって4個のインクタン
ク15a〜15dのインク残量が検出されることによ
り、インク残量検出装置6のコンパクト化を図ることが
できる。
【0058】しかも、プリズム部61が各インクタンク
15a〜15dの底面に設けられているので、各傾斜界
面61a〜61dをインクタンクの底面の内表面および
外表面に連続して設けることが可能となり、インクタン
ク15a〜15dの底面側に溜まるインクの残量を正確
に検出することができる。
【0059】また、発光素子62および受光素子63が
記録用紙Pの搬送方向に並設されているので、記録用紙
Pの搬送方向と直交するインクキャリッジ17の主走査
方向および上下方向において各インクタンク15a〜1
5dの寸法を小さくして、インクジェットプリンタ1の
コンパクト化を図ることができる。
【0060】さらに、発光素子62から発光される光線
および受光素子63により受光される光線として赤外線
光が適用されているので、赤外線光を透過するフィルタ
を使用することが可能となり、可視光線などの外乱光に
よるノイズがフィルタによって簡単に除去され、インク
残量検出装置1の検出精度をより高めることができるこ
とになる。
【0061】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではなく、その他種々の変形例を包含している。
例えば、本実施形態では、第2の傾斜界面に対する入射
屈折光の入射角、および第3の傾斜界面に対する反射光
の入射角をそれぞれインク残量の有無が検出可能な臨界
角範囲42°〜63°の略中間値となるように52°と
したが、53°などその臨界角範囲42°〜63°の略
中間値付近であれば特に規定されるものではない。
【0062】また、本実施形態では、プリズム部61を
各インクタンク15a〜15dの底面に設けらが、プリ
ズム部が各インクタンクの側面に設けられていてもよ
く、この場合には、インクヘッドからインク粒を噴射し
た際に飛び散るインクミストがプリズム部の各傾斜界面
に付着することが回避され、インクミストによるプリズ
ム部の各傾斜界面の汚れを効果的に防止することができ
る。
【0063】さらに、本実施形態では、発光素子および
受光素子を記録用紙Pの搬送方向に併設したが、記録用
紙の幅方向と直交する上下方向に発光素子および受光素
子が並設されていてもよく、この場合には、プリズム部
の第1および第2の傾斜界面と、第3および第4の傾斜
界面とが上下に並べて設けられることになり、記録用紙
の幅方向および搬送方向において各インクタンクの寸法
を小さくして、インクジェットプリンタのコンパクト化
を図ることができることになる。また、これに対し、イ
ンクキャリッジの主走査方向に発光素子および受光素子
が並設されていてもよく、この場合には、プリズム部の
第1および第2の傾斜界面と、第3および第4の傾斜界
面とが記録用紙の幅方向に並べて設けられることにな
り、インクヘッドの上下方向および主走査方向において
各インクタンクの寸法を小さくして、インクジェットプ
リンタのコンパクト化を図ることができることになる。
【0064】また、本実施形態では、発光素子62およ
び受光素子63を記録用紙Pの幅方向一側端より外側に
設けているが、機械の構成上の条件が許されるならば、
記録用紙の幅方向内側に発光素子および受光素子が設け
られていてもよい。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、イン
クタンクのプリズム部における第2の傾斜界面に対する
入射屈折光の入射角をインク残量の有無が検出可能な臨
界角範囲の略中間値に変更するように第1の傾斜界面の
角度を設定し、第3の傾斜界面からの反射光を発光素子
からの入射光とほぼ平行に出射屈折するように第4の傾
斜界面の角度を設定し、第1の傾斜界面からの入射屈折
光と第2の傾斜界面からの反射光とをそれぞれインク残
量の有無が検出可能な臨界角範囲の略中間値で入射する
ようにプリズム部の頂角を設定することで、光の角度公
差を大きくし、インク残量の検出精度を向上させること
ができる。
【0066】そして、より具体的な構成として、インク
タンクの材質と同一のポリプロピレンをプリズム部の材
質に適用することで、インクタンク全体をプリズム部と
共にポリプロピレンで一体的に形成し、加工コストの低
廉化を図ることができる。
【0067】また、プリズム部の頂角を104°に、第
1の傾斜界面と第2の傾斜界面との交差角度を77°
に、第3の傾斜界面と第4の傾斜界面との交差角度を7
7°にそれぞれ設定することで、プリズム部をポリプロ
ピレンで形成した場合におけるインク残量の検出可能な
各傾斜界面に対する光の臨界角範囲の略中間値を容易に
設定することができる。
【0068】複数のインクタンクを記録媒体の幅方向に
移動させる度にインクの残量をそれぞれ個別に1組の発
光素子および受光素子によって検知し、インクがなくな
ったインクタンクをインクジェットプリンタの表示部に
表示するようにした場合には、インクキャリッジの記録
媒体幅方向への駆動制御に関連付けてインクのないイン
クタンクを容易に特定することができる上、それを使用
者に報知することができる。しかも、1組の発光素子お
よび受光素子によるインク残量の検出によって、インク
残量検出装置のコンパクト化を図ることができるととも
に、表示部の表示にしたがってインクタンクの交換間違
いによる誤作業を防止することができる。
【0069】特に、プリズム部をインクタンクの底面に
設けることで、各傾斜界面をインクタンクの底面に連続
して設け、インクの残量を正確に検出することができ
る。
【0070】これに対し、プリズム部をインクタンクの
側面に設けることで、プリズム部の各傾斜界面に対する
インクミストの付着を回避し、インクミストによるプリ
ズム部の各傾斜界面の汚れを効果的に防止することがで
きる。
【0071】特に、記録媒体の搬送方向に発光素子およ
び受光素子を並設することで、記録媒体の幅方向および
インクヘッドの上下方向において各インクタンクの寸法
を小さくし、インクジェットプリンタのコンパクト化を
図ることができる。
【0072】また、記録媒体の幅方向と直交する上下方
向に発光素子および受光素子を並設することで、記録媒
体の幅方向および搬送方向において各インクタンクの寸
法を小さくし、インクジェットプリンタのコンパクト化
を図ることができる。
【0073】これに対し、記録媒体の幅方向に発光素子
および受光素子を並設することで、インクヘッドの上下
方向および記録媒体の搬送方向において各インクタンク
の寸法を小さくし、インクジェットプリンタのコンパク
ト化を図ることができる。
【0074】さらに、発光素子および受光素子にの光線
として赤外線光を適用することで、可視光線などの外乱
光によるノイズをフィルタによって簡単に除去し、イン
ク残量検出装置の検出精度をより高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るインク残量検出装置を
備えたカラーインクジェットプリンタの外観斜視図であ
る。
【図2】カラーインクジェットプリンタの内部構成を示
す概略断面図である。
【図3】記録用紙の搬送方向から見た駆動機構付近の構
成を示す図である。
【図4】インクキャリッジおよびその周辺を示す斜視図
である。
【図5】インクタンクの斜視図である。
【図6】発光素子から受光素子に光が戻る場合の光の反
射状態を示すプリズム部の断面図である。
【図7】発光素子から受光素子に光が戻らない場合の光
の行方を示すプリズム部の断面図である。
【図8】従来例に係わる光の反射状態を示すプリズム部
の断面図である。
【符号の説明】
1 カラーインクジェットプリンタ(インク
ジェットプリンタ) 15a〜15d インクタンク 6 インク残量検出装置 61 プリズム部 61a 第1の傾斜界面 61b 第2の傾斜界面 61c 第3の傾斜界面 61d 第4の傾斜界面 62 発光素子 63 受光素子 P 記録用紙(記録媒体)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石倉 裕之 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA29 EB20 EB52 EC26 2F014 AB01 AB02 AB03 FA02

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクジェットプリンタにおいて用いら
    れるインクの残量を光学的に検出するインク残量検出装
    置であって、 インクタンクにはプリズム部が設けられ、 このプリズム部は、発光素子からの入射光をインクタン
    ク内側向きに入射屈折する第1の傾斜界面と、 この第1の傾斜界面により入射屈折された入射屈折光を
    インクタンクの内側においてインクタンク外側向きに反
    射またはインクタンク内側向きに入射屈折する第2の傾
    斜界面と、 この第2の傾斜界面によりインクタンク外側向きに反射
    された反射光をインクタンクの内側においてインクタン
    ク外側向きに反射またはインクタンク内側向きに入射屈
    折する第3の傾斜界面と、 この第3の傾斜界面により反射された反射光を発光素子
    からの入射光と平行となるようにインクタンク外側向き
    に出射屈折する第4の傾斜界面とを備え、 上記第1の傾斜界面の角度は、上記第2の傾斜界面に対
    する入射屈折光の入射角をインク残量の有無が検出可能
    な臨界角範囲の略中間値に変更させるように設定されて
    いる一方、上記第4の傾斜界面の角度は、上記第3の傾
    斜界面からの反射光を発光素子からの入射光とほぼ平行
    に出射屈折させるように設定され、 上記第2の傾斜界面と第3の傾斜界面とがインクタンク
    の内側において交差するプリズム部の頂角の角度は、第
    1の傾斜界面からの入射屈折光と第2の傾斜界面からの
    反射光とをそれぞれインク残量の有無が検出可能な臨界
    角範囲の略中間値で入射させるように設定されているこ
    とを特徴とするインクジェットプリンタのインク残量検
    出装置。
  2. 【請求項2】 上記プリズム部の材質としては、インク
    タンクの材質と同一のポリプロピレンが適用されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリ
    ンタのインク残量検出装置。
  3. 【請求項3】 上記プリズム部の頂角が104°に、第
    1の傾斜界面と第2の傾斜界面との交差角度が77°
    に、第3の傾斜界面と第4の傾斜界面との交差角度が7
    7°にそれぞれ設定されていることを特徴とする請求項
    2に記載のインクジェットプリンタのインク残量検出装
    置。
  4. 【請求項4】 上記発光素子は、第4の傾斜界面からの
    出射屈折光を受光する受光素子と対をなして1組備えら
    れ、 この発光素子および受光素子は、記録媒体の幅方向に複
    数設けられたインクタンクを検出位置に移動させる度に
    インクの残量をそれぞれ個別に検知し、インクがなくな
    ったインクタンクを、インクジェットプリンタに設けら
    れた表示部に表示するようになされていることを特徴と
    する請求項1に記載のインクジェットプリンタのインク
    残量検出装置。
  5. 【請求項5】 上記プリズム部は、インクタンクの底面
    に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のイ
    ンクジェットプリンタのインク残量検出装置。
  6. 【請求項6】 上記プリズム部は、インクタンクの側面
    に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のイ
    ンクジェットプリンタのインク残量検出装置。
  7. 【請求項7】 上記発光素子および受光素子は、記録媒
    体の搬送方向に並設されていることを特徴とする請求項
    4に記載のインクジェットプリンタのインク残量検出装
    置。
  8. 【請求項8】 上記発光素子および受光素子は、記録媒
    体の幅方向と直交する上下方向に並設されていることを
    特徴とする請求項4に記載のインクジェットプリンタの
    インク残量検出装置。
  9. 【請求項9】 上記発光素子および受光素子は、記録媒
    体の幅方向に並設されていることを特徴とする請求項4
    に記載のインクジェットプリンタのインク残量検出装
    置。
  10. 【請求項10】 上記発光素子により発光される光線お
    よび受光素子により受光される光線としては、赤外線光
    が適用されていることを特徴とする請求項4に記載のイ
    ンクジェットプリンタのインク残量検出装置。
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