JP2001247511A - 芳香族カルボン酸の製造方法 - Google Patents

芳香族カルボン酸の製造方法

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JP2001247511A
JP2001247511A JP2000061696A JP2000061696A JP2001247511A JP 2001247511 A JP2001247511 A JP 2001247511A JP 2000061696 A JP2000061696 A JP 2000061696A JP 2000061696 A JP2000061696 A JP 2000061696A JP 2001247511 A JP2001247511 A JP 2001247511A
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carboxylic acid
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aromatic
aromatic carboxylic
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JP2000061696A
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Takashi Komatani
隆志 駒谷
Katsunori Fukuda
勝則 福田
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Mitsubishi Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アルキル芳香族炭化水素の液相酸化反応によ
り芳香族カルボン酸を製造する際、反応媒体の燃焼によ
る損失が大幅に低下し、しかも粗芳香族カルボン酸結晶
中の芳香族アルデヒド含有量を自在に調節する方法を提
供する。 【解決手段】 液体の反応媒体中で、コバルト、マンガ
ン及び臭素を含有する触媒の存在下、アルキル芳香族炭
化水素を分子状酸素含有ガスにより液相酸化して芳香族
カルボン酸を製造する方法において、酸化反応温度を1
40〜180℃とした第1酸化反応器で生成した反応媒
体−芳香族カルボン酸スラリーを、140℃〜190℃
の温度に保持した第2酸化反応器において第2酸化処理
をアルキル芳香族炭化水素を供給することなく、第1酸
化反応器内芳香族カルボン酸結晶中の芳香族アルデヒド
含有量をもとにした特定の計算式で求めた滞留時間で行
なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は芳香族カルボン酸の
製造方法に関する。詳しくは粗芳香族カルボン酸を製造
するアルキル芳香族炭化水素の液相酸化反応において反
応溶媒である酢酸の燃焼損失を大幅に防ぎつつ、粗芳香
族カルボン酸結晶中の芳香族アルデヒド含有量を自由に
調節できる芳香族カルボン酸の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】テレフタル酸等の芳香族カルボン酸の製
造方法としては、工業的には、パラキシレン等のアルキ
ル芳香族炭化水素を、酢酸溶媒中、コバルト、マンガ
ン、及び、臭素を含有する触媒の存在下、分子状酸素で
液相酸化反応させる方法が最も一般的である。上記方法
によりパラキシレンを液相酸化してテレフタル酸を得る
製造方法を例にとると、該テレフタル酸中には、通常、
反応中間体の一つである4−カルボキシベンズアルデヒ
ド(以下、「4CBA」と略す)、或いは副反応により
生成する多くの不純物が含まれている。従って、該テレ
フタル酸は、従来、これに精製処理を施した後初めて、
ポリエステル原料等として使用可能となる。このような
精製法としては、粗テレフタル酸を水素添加処理、或い
は酸化処理する方法が知られている。このうち、水素添
加精製する方法としては、高温高圧下において粗テレフ
タル酸の水溶液を水素添加触媒の存在下に還元処理し、
その後、処理された水溶液からテレフタル酸結晶を回収
する方法が提案されている。(特公昭41−16860
号公報参照)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】パラキシレン等のアル
キル芳香族炭化水素の液相酸化反応によって得られるテ
レフタル酸等の芳香族カルボン酸の品質は、通常、該酸
化反応器の温度、触媒使用量、滞留時間等の反応条件を
選定することによって調節することができる。例えば4
CBA等の芳香族アルデヒドの含有量を減少させるため
には、一般的に、反応温度、或いは触媒濃度を上げる
等、酸化反応の条件を厳しくする。しかし、このような
条件下では、副反応として酢酸等の反応媒体が燃焼又は
分解し易くなるため、反応媒体の損失量が増大し、芳香
族カルボン酸の製造コストが高くなるという欠点があ
る。逆に、該酸化反応において、上記副反応による反応
媒体の損失を防ぐ目的で、反応温度を低く設定すると、
同時に主反応の活性も低下するため、得られた芳香族カ
ルボン酸中に存在する芳香族アルデヒドの含有量が高く
なる。本発明は、反応媒体の燃焼による損失が大幅に低
下し、しかも粗芳香族カルボン酸結晶中の芳香族アルデ
ヒド含有量を自在に調節する方法を提供しようとするも
のである。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の要旨
は、液体の反応媒体中で、コバルト、マンガン及び臭素
を含有する触媒の存在下、アルキル芳香族炭化水素を分
子状酸素含有ガスにより液相酸化して芳香族カルボン酸
を製造する方法において 1.第1酸化反応器での酸化反応温度が140℃以上、
180℃以下であり、 2.上記1の方法において第1酸化反応器で生成した反
応媒体−芳香族カルボン酸スラリーを140℃以上、1
90℃以下の温度に保持した第2酸化反応器において第
2酸化処理を下記の滞留時間の範囲内で行なうことを特
徴とする芳香族カルボン酸の製造方法に存する。 「第2酸化反応器滞留時間」下記式中の(B)に3,0
00を代入した計算値を最小値とし、1,500を代入
した計算値を最大値とする。
【0005】
【数2】第2酸化反応器滞留時間(分)=(精製係数)
×((A)−(B))/(B)
【0006】但し、(A)は第1酸化反応器内芳香族カ
ルボン酸結晶中の芳香族アルデヒド含有量(ppm単
位)であり、精製係数は、(A)が4,500ppmよ
り大きい場合に精製係数を33、(A)が3,000p
pm以上、4,500ppm以下の場合に精製係数を5
0、(A)が3,000ppmより小さい場合に精製係
数を100、とする。但し、(B)に3,000を代入
した値が負となる場合は、第2酸化反応器滞留時間の最
小値を0分とし、(B)に1,500を代入した値が負
となる場合は、第2酸化反応を行わない。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明において、原料として用いるアルキル芳香族炭化
水素は、液相酸化により芳香族モノカルボン酸、芳香族
ジカルボン酸、芳香族トリカルボン酸などの芳香族カル
ボン酸に変換されるモノ、ジ、トリアルキルベンゼン、
或いはモノ、ジ、トリアルキルナフタレンなどの芳香族
炭化水素であり、その一部のアルキル基が酸化されたも
のも含む。アルキル芳香族炭化水素としてはパラキシレ
ン、メタキシレン、オルトキシレン、トリメチルベンゼ
ン、トルエン、メチルナフタレン、ジメチルナフタレン
などが例示される。また、生成する芳香族カルボン酸と
してはテレフタル酸、イソフタル酸、オルトフタル酸、
トリメリット酸、安息香酸、ナフトエ酸、ナフタレンジ
カルボン酸などが例示される。本発明の方法は、パラキ
シレン、メタキシレン、ジメチルナフタレン等のジアル
キル芳香族炭化水素を原料として、テレフタル酸、イソ
フタル酸、ナフタレンジカルボン酸等の芳香族ジカルボ
ン酸の製造に適用するのが好ましい。より好ましくは、
パラキシレン、又はジメチルナフタレンを原料とした、
テレフタル酸、又はナフタレンジカルボン酸の製造に適
用する。特に好ましいのは、パラキシレンを原料として
テレフタル酸を製造する方法への適用である。
【0008】該液相酸化を行う際の液体の反応媒体とし
ては、通常低級脂肪族カルボン酸が用いられる。特には
酢酸が好ましい。以下、酢酸を溶媒として用いた場合を
例にとって説明する。酢酸溶媒の使用量は、通常、アル
キル芳香族炭化水素に対して2〜6重量倍である。ま
た、該酢酸溶媒には、若干量、例えば10重量%以下の
水が含有されていてもよい。分子状酸素含有ガスとして
は、空気、不活性ガス希釈された酸素、酸素富化空気等
が用いられるが、設備面及びコスト面等から、通常、空
気の使用が好ましい。
【0009】液相酸化に使用する触媒は、一般に、コバ
ルト、マンガン及び臭素を含有するものであり、これら
の具体例としては、コバルト化合物では、酢酸コバル
ト、ナフテン酸コバルト、臭化コバルト等が例示され
る。マンガン化合物では、酢酸マンガン、ナフテン酸マ
ンガン、臭化マンガン等が例示される。臭化化合物で
は、臭化水素、臭化ナトリウム、臭化コバルト、臭化マ
ンガン、テトラブロモエタン等が例示される。これらの
化合物は併用してもよい。
【0010】触媒の使用量は、コバルト成分の使用量が
コバルト金属換算で酢酸に対し、通常、400〜3,0
00重量ppm、好ましくは500〜2,000重量p
pmである。マンガン成分の使用量は、コバルトに対す
る原子比で0.001〜0.4倍である。また、マンガ
ン成分の絶対使用量で示すと、マンガン金属換算で酢酸
に対し通常1〜250重量ppm、好ましくは5〜20
0重量ppmである。臭素成分の使用量は、コバルトに
対する原子比で0.1〜5.0倍、好ましくは0.2〜
2.0倍である。触媒の使用量が上記範囲以外では、得
られる芳香族カルボン酸の純度或いは透過率が不充分に
なったり、酢酸燃焼が大きくなり、効果が得にくい傾向
にある。特に、マンガン成分の使用量は重要であり、コ
バルトに対する原子比が0.001倍未満では反応活性
が大幅に低下する。0.4倍を越えるとマンガン成分の
沈殿が生じて、これが芳香族カルボン酸中に混入し、製
品である芳香族カルボン酸の品質が悪化したり、或いは
酢酸の損失が増大する等の不利益が生じる。
【0011】第1酸化反応器における液相酸化の反応温
度は、通常140〜180℃、好ましくは150〜17
5℃の条件下で実施することが望ましい。140℃未満
では反応速度が低下し、180℃を越えると酢酸溶媒の
燃焼による損失量が増大するので好ましくない。反応圧
力は、少なくとも反応温度において混合物が液相を保持
できる圧力以上で、通常0.2〜5MPaである。
【0012】反応は、通常連続的に実施され、その滞留
時間は30〜300分である。尚、本発明において、
「滞留時間」とは、その反応を行う反応器における固液
成分の平均滞留時間を意味する。酢酸中でパラキシレン
を液相酸化することによるテレフタル酸の製造を、液面
コントロール弁等を付すことにより反応器内の固液成分
体積を一定に保ちながら実施する場合を例にとると、以
下のようにして平均滞留時間を算出することができる。
該反応ではテレフタル酸のスラリーを生じるので、この
反応を行う反応器からの該スラリーの単位時間当たり取
り出し量、及び、該反応器内に保持されているスラリー
量(スラリーホールド量)を求めて、上記したスラリー
ホールド量をスラリーの単位時間当たり取り出し量で除
した値をもって平均滞留時間とする。スラリーの単位時
間当たり取り出し量を算出には、実際に取得されたテレ
フタル酸量と該テレフタル酸と分離された反応媒体量と
の合計値、或いは、反応のマスバランス等を用いること
ができる。スラリーホールド量は、反応槽に設置した液
面計の指示値等から知ることができる。滞留時間は、反
応器のスラリーホールド量、反応器に導入される物質量
等を調節することにより所望の値に制御される。
【0013】本発明で用いる反応器は、通常、攪拌機付
きの槽であるが、必ずしも攪拌機は必要ではなく、気泡
塔タイプのものでも良い。反応器上部に冷却器を、下部
に分子状酸素含有ガス供給口が設けられている。そし
て、下部より供給した分子状酸素含有ガスは、酸化反応
に利用された後、多量の酢酸蒸気を同伴したガス成分と
して反応器より抜き出され、次いで、還流冷却器にて酢
酸を凝縮分離した後、酸化排ガスとして排出される。凝
縮液は水分調節のためにその一部が系外にパージされ、
残りは反応器に還流される。
【0014】本発明において、アルキル芳香族炭化水素
の酸化反応を実施する際、特開平9−278709号公
報に記載されているように、反応器から抜き出したガス
から凝縮性成分を凝縮除去して得られた酸化排ガスを2
つの流れに分岐させ、一方は系外に排出し、他方は反応
器に連続的に循環供給してもよい。
【0015】本発明において、第1酸化反応器でアルキ
ル芳香族炭化水素を酸化して得られた反応媒体−芳香族
カルボン酸スラリーよりなる反応混合物は、不純物とし
て芳香族アルデヒドを含む。特に、パラキシレンを原料
としてテレフタル酸を製造する場合、不純物は主として
4CBAであることが多い。本発明においては、芳香族
アルデヒド等の不純物を減少させるために、上記の反応
混合物を第2酸化反応器に移送し、原料であるアルキル
芳香族炭化水素を供給することなく追加の酸化処理(以
下、「第2酸化処理」という)を施す。この際、第2酸
化反応に供される反応混合物は、第1酸化反応器におけ
る酸化反応で、原料アルキル芳香族炭化水素の芳香族カ
ルボン酸への転換率が95%以上となっていることが望
ましい。
【0016】該第2酸化処理を行う反応器は、第1酸化
反応器と同様に、通常、攪拌槽タイプのものであるが、
必ずしも攪拌機は必要でなく、気泡塔タイプのものでも
よい。反応器の上部に還流冷却器を、下部に分子状酸素
含有ガス供給口が設けられている。下部より供給した分
子状酸素含有ガスは酸化反応に利用された後、多量の酢
酸蒸気を同伴したガス成分として反応器より抜き出さ
れ、次いで、還流冷却器にて酢酸を凝縮分離した後、酸
化排ガスとして排出される。
【0017】第2酸化処理での分子状酸素含有ガスとし
ては、空気、不活性ガス希釈された酸素、酸素富化空気
などが用いられるが、設備面及びコスト面などからは空
気が好ましい。分子状酸素含有ガスの供給量は最初の反
応の通常1/5から1/1,000程度である。
【0018】本発明においては、第2酸化処理時間を特
定範囲に制御して実施される。該第2酸化処理時間は、
第2酸化反応器における平均滞留時間を示し、下記式中
の(B)に3,000を代入した計算値を最小値とし、
1,500を代入した計算値を最大値する。
【0019】
【数3】第2酸化反応器滞留時間(分)=(精製係数)
×((A)−(B))/(B)
【0020】但し、(A)は第1酸化反応器内芳香族カ
ルボン酸結晶中の芳香族アルデヒド含有量(ppm単
位)であり、精製係数は、(A)が4,500ppmよ
り大きい場合に精製係数を33、(A)が3,000p
pm以上、4,500ppm以下の場合に精製係数を5
0、(A)が3,000ppmより小さい場合に精製係
数を100とする。但し、(B)に3,000を代入し
た値が負となる場合は、第2酸化反応器滞留時間の最小
値を0分とし、(B)に1,500を代入した値が負と
なる場合は、第2酸化反応を行わない。尚、該滞留時間
は、第2酸化反応器における固液成分の平均滞留時間を
意味する。酢酸中でパラキシレンの液相酸化によりテレ
フタル酸を製造する場合を例にとると、滞留時間は、第
1酸化反応の場合と同様な方法で、確認、制御すること
ができる。
【0021】これにより得られた反応混合物中の粗芳香
族カルボン酸は、通常、晶析、及び反応媒体からの分離
を行った後に、水素添加精製処理が施される。晶析、及
び分離の手法は通常の手法を用いることができ、目的と
する芳香族カルボン酸の種類によって適切な方法が選択
される。
【0022】水素添加精製処理としては、通常、得られ
た粗芳香族カルボン酸を水性媒体のスラリーとし、これ
を加熱溶解させて、高温高圧下、白金族触媒の存在下で
水素添加精製する方法(特公昭41−16860号公
報)等が用いられるが、これに限定されるものではな
い。
【0023】水素添加精製処理された物質は、更に晶析
し、反応媒体から分離されたのちに、乾燥され、高純度
芳香族カルボン酸となる。この晶析、及び分離の手法も
通常の手法を用いることができ、目的とする芳香族カル
ボン酸の種類によって適切な方法が選択される。
【0024】本発明は、第1酸化反応を140℃〜18
0℃という穏やかな反応温度条件で行い、且つ第2酸化
処理を特定範囲内の処理時間(反応器滞留時間)で実施
することを特徴とする。処理時間が短かすぎると満足な
第2酸化処理効果が得にくい傾向にある。第2反応帯域
における第2酸化処理は、芳香族カルボン酸結晶の部分
的溶解と再結晶とを伴う酸化処理であるので、処理時間
を特定範囲以上に長くしたとしても芳香族カルボン酸結
晶の精製は進行せず、芳香族アルデヒド量を減少させる
効果は頭打ちとなる。しかも、処理時間を長くすればす
るだけ酢酸燃焼量が増加するという不利益が生じる。
【0025】第1酸化反応を140℃〜180℃という
穏やかな反応温度条件で行うと、引き続き行う第2酸化
処理において、粗芳香族カルボン酸の精製効果が発現し
易くなる。該条件で第1酸化反応を行うと、反応混合物
から析出する芳香族カルボン酸粒子は、従来の180℃
を越える反応温度条件で得られた粒子と比較して、粒径
が小さくなり体積当たりの表面積が大きくなるので、精
製効果が発現し易くなる原因と推察される。一方、14
0℃以下で酸化反応を行うと、反応活性が低くなりすぎ
るので好ましくない。このように第2酸化処理による精
製効果を受けやすい状態とした芳香族カルボン酸は、引
き続く第2酸化反応処理での滞留時間を調節するだけで
粒子中の芳香族アルデヒド濃度を調節できる。このよう
に反応条件を調節すると、第1酸化反応のみを行ってそ
の反応条件を調節した場合に比べて、反応媒体の燃焼損
失が大幅に少なくなり有利である。第2酸化反応処理の
滞留時間は、不純物である芳香族アルデヒド量、及び反
応媒体の損失量の許容範囲等を勘案して、下記のように
する。
【0026】
【数4】第2酸化反応器滞留時間(分)=(精製係数)
×((A)−(B))/(B)
【0027】但し、(A)は第1酸化反応器内芳香族カ
ルボン酸結晶中の芳香族アルデヒド含有量(ppm単
位)であり、精製係数は、(A)が4,500ppmよ
り大きい場合に精製係数を33、(A)が3,000p
pm以上、4,500ppm以下の場合に精製係数を5
0、(A)が3,000ppmより小さい場合に精製係
数を100とする。但し、(B)に3,000を代入し
た値が負となる場合は、第2酸化反応器滞留時間の最小
値を0分とし、(B)に1,500を代入した値が負と
なる場合は、第2酸化反応を行わない。
【0028】上記式中の精製係数は、第1酸化反応器内
芳香族カルボン酸結晶中の芳香族アルデヒド含有量の値
によって3段階に変化させる。これにより、該結晶の第
2酸化反応における精製効果の発現し易さが、第2酸化
処理時間に反映される。該芳香族アルデヒド含有量が多
くなる条件であれば結晶の粒子径が小さくなる傾向にあ
るので、該芳香族アルデヒド含有量が精製効果の発現し
易さの目安となる。即ち、該芳香族アルデヒド含有量が
多い場合は、精製係数により小さい値を設定する。
【0029】上記式は、第2酸化処理として望ましい結
果を与える滞留時間を算出する手段である。第2酸化処
理として望ましい結果とは、一般に、勘案されるべき多
くの要素の許容条件を同時に満たすことであり、勘案さ
れるべき要素としては、不純物である芳香族アルデヒド
量の目標範囲、経済的に許容される反応媒体損失量の上
限、第2酸化反応処理自体の経済性等が例示される。
【0030】実際に、本発明において上記式を用いて第
2酸化処理時間を決定すれば、第2酸化後の芳香族カル
ボン酸中の芳香族アルデヒド含有量を望ましい範囲に制
御することと、反応媒体損失量を経済的に許容される量
に抑えることとの両立が、第2酸化反応における処理時
間を徒に長くすることなく可能となる。即ち、上記式を
使用することにより、第1酸化反応で精製した粗芳香族
カルボン酸中の芳香族アルデヒド量を定量するだけで、
引き続く第2酸化反応の適切な反応条件を、簡便に決定
することができる。
【0031】更に、第2酸化後の芳香族カルボン酸中の
芳香族アルデヒド含有量について、その希望値の最小値
(ppm単位)と最大値(ppm単位)をそれぞれ上記
式の(B)に代入して求められた時間範囲内に第2酸化
処理時間を制御すれば、所望の芳香族アルデヒド濃度を
容易に得ることができる。
【0032】以下、本発明を実施例により更に詳細に説
明するが、本発明はその要旨を越えないかぎり実施例に
限定されるものではない。なお、「部」とあるのは「重
量部」を表わし、「ppm」とあるのは「重量ppm」
を表わす。
【0033】
【実施例】各実験例に示す方法を用いて、パラキシレン
を原料としてテレフタル酸の製造を行った。 実験例1 (A)還流冷却器1、攪拌機、触媒、溶媒及びパラキシ
レン供給ライン、酸素含有ガス導入ライン、反応スラリ
ー抜き出しライン、還流液抜き出しライン、酸化排ガス
ラインを備えたチタン製の第1酸化反応器、(B)還流
冷却器、攪拌機、酸素含有ガス導入ライン、反応スラリ
ーの入り口と出口を備えたチタン製の第2酸化反応器、
(C)還流冷却器、攪拌機、反応スラリーの入り口と出
口を備えた晶析器、よりなる連続反応装置を用いて反応
を行なった。第1酸化反応器にパラキシレン1部、水5
%を含む酢酸4.6部、酢酸コバルト・4水和物0.0
095部、酢酸マンガン・4水和物0.0003部、臭
化水素酸(47%水溶液)0.0072部及び水酸化ナ
トリウム0.0004部からなる混合物5.617部/
hr(反応器中の各触媒成分の濃度を計算するとコバル
ト(Co)1,000ppm、マンガン(Mn)30p
pm、臭素(Br)1,500ppm、ナトリウム(N
a)100ppmとなる。)を供給した。また還流液
1.6部/hr抜き出し反応系内の水分濃度を約10%
に調節し、反応温度175℃、反応圧力1.38MP
a、滞留時間100分の条件下でパラキシレンの酸化反
応を行なった。酸化排ガス中の酸素濃度が6容量%とな
るように空気量を調節した。次いで、第1酸化反応器よ
り反応スラリーを抜き出し、このスラリーを第2酸化反
応器に連続的に送り、反応温度175℃、滞留時間をそ
れぞれ30分、54分、77分とした条件において第2
酸化排ガス中の酸素濃度が6容量%となるように空気を
供給し、第2酸化を行なった。第2酸化反応器は、第1
酸化反応器よりも常に0.15MPa低い圧力に保っ
た。第2酸化後の反応スラリーは引き続き、晶析器に送
り晶析した後、固液分離し、乾燥することによりテレフ
タル酸結晶を得た。このような連続反応を24時間行な
ったのち、得られたテレフタル酸結晶を分析したとこ
ろ、芳香族アルデヒドとしては4CBAしか検出されな
かった。結晶中の4CBA含有量、及びこの製造時にお
ける酢酸溶媒の燃焼量を表1に示す。
【0034】
【表1】
【0035】(*)実験例7の第1酸化反応時での酢酸
損失量を1とした相対値 (**)反応圧力は、第1酸化反応よりも0.15MP
a低い圧力 (***)第2酸化処理時間を延長することが4CBA
量減少に与える効果(左隣の欄との4CBA量差を、同
じく左隣の欄との滞留時間差で除した値)
【0036】実験例2〜8 第1酸化反応、及び第2酸化反応の反応条件を表2〜8
に示すように変更した以外は、実験例1と同様の方法で
反応を実施した。得られたテレフタル酸結晶を分析した
ところ、いずれの実験例においても芳香族アルデヒドと
しては4CBAしか検出されなかった。結果を表2〜8
に示す。
【0037】
【表2】
【0038】(*)実験例7の第1酸化反応時での酢酸
損失量を1とした相対値 (**)反応圧力は、第1酸化反応よりも0.15MP
a低い圧力 (***)第2酸化処理時間を延長することが4CBA
量減少に与える効果(左隣の欄との4CBA量差を、同
じく左隣の欄との滞留時間差で除した値)
【0039】
【表3】
【0040】(*)実験例7の第1酸化反応時での酢酸
損失量を1とした相対値 (**)反応圧力は、第1酸化反応よりも0.15MP
a低い圧力 (***)第2酸化処理時間を延長することが4CBA
量減少に与える効果(左隣の欄との4CBA量差を、同
じく左隣の欄との滞留時間差で除した値)
【0041】
【表4】
【0042】(*)実験例7の第1酸化反応時での酢酸
損失量を1とした相対値 (**)反応圧力は、第1酸化反応よりも0.15MP
a低い圧力 (***)第2酸化処理時間を延長することが4CBA
量減少に与える効果(左隣の欄との4CBA量差を、同
じく左隣の欄との滞留時間差で除した値)
【0043】
【表5】
【0044】(*)実験例7の第1酸化反応時での酢酸
損失量を1とした相対値 (**)反応圧力は、第1酸化反応よりも0.15MP
a低い圧力 (***)第2酸化処理時間を延長することが4CBA
量減少に与える効果(左隣の欄との4CBA量差を、同
じく左隣の欄との滞留時間差で除した値)
【0045】
【表6】
【0046】(*)実験例7の第1酸化反応時での酢酸
損失量を1とした相対値 (**)反応圧力は、第1酸化反応よりも0.15MP
a低い圧力 (***)第2酸化処理時間を延長することが4CBA
量減少に与える効果(左隣の欄との4CBA量差を、同
じく左隣の欄との滞留時間差で除した値)
【0047】
【表7】
【0048】(*)実験例7の第1酸化反応時での酢酸
損失量を1とした相対値 (**)反応圧力は、第1酸化反応よりも0.15MP
a低い圧力
【0049】
【表8】
【0050】(*)実験例7の第1酸化反応時での酢酸
損失量を1とした相対値 (**)反応圧力は、第1酸化反応よりも0.15MP
a低い圧力
【0051】実験例9 第1酸化反応における、触媒濃度を2倍に、反応温度を
130℃に、反応圧力を0.41MPaに、滞留時間を
150分にした以外は、実験例1と同様に第1酸化反応
を行った。その結果、反応活性が引く過ぎたため、安定
した連続反応を実施できなかった。
【0052】実験例7〜8に示すように、第1酸化反応
の反応温度が185℃以上の条件で得られる粗テレフタ
ル酸粒子は、他の実験例に比して第1酸化反応器におけ
る酢酸燃焼量が増大した。また、第2酸化反応器滞留時
間を延長しても第2酸化反応器内粗テレフタル酸結晶中
の4CBA含有量の変化は少なかった。また、実験例9
に示すように130℃の反応温度ではあまりにも反応活
性が低く、安定した反応ができなかった。
【0053】第1反応器の反応温度を140〜180℃
でおこなった実験例1〜6において、第2酸化処理時間
を請求項1に示した式の範囲内にした場合の第2酸化反
応結果は、以下の条件を同時に満たした。 (1)第2酸化処理後のテレフタル酸結晶中の4CBA
含有量を、1,500〜3,000ppmの範囲に制御
する。 (2)第1酸化反応と第2酸化反応とで燃焼により損失
した酢酸量が、実験例7の第1酸化反応時での酢酸損失
量を1とした相対値で、0.13以下に抑える。 (3)第2酸化処理時間を延長することが4CBA量減
少に与える効果(第2酸化処理時間が13〜24分間短
い実験データと比較して、4CBA量の差を滞留時間の
差で除した値)を、12ppm/分以上に保つ。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、アルキル芳香族炭化水
素を分子状酸素含有ガスにより液相酸化して芳香族カル
ボン酸を製造する方法において、反応媒体の損失量を抑
えながら、芳香族アルデヒド含有量を望ましい範囲に制
御した芳香族カルボン酸結晶を得ることができる。ま
た、第1酸化反応後の粗芳香族カルボン酸に含まれる芳
香族アルデヒド量をもとにして、引き続き行う第2酸化
反応の反応条件を簡便に決定することができる。
フロントページの続き Fターム(参考) 4H006 AA02 AC12 AC46 BA16 BA20 BA37 BB17 BC10 BC14 BD70 BE30 BJ50 BS30 4H039 CA65 CC30

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液体の反応媒体中で、コバルト、マンガン
    及び臭素を含有する触媒の存在下、アルキル芳香族炭化
    水素を分子状酸素含有ガスにより液相酸化して芳香族カ
    ルボン酸を製造する方法において 1.第1酸化反応器での酸化反応温度が140℃以上、
    180℃以下であり、 2.上記1の方法において第1酸化反応器で生成した反
    応媒体−芳香族カルボン酸スラリーを140℃以上、1
    90℃以下の温度に保持した第2酸化反応器において第
    2酸化処理を下記の滞留時間の範囲内でアルキル芳香族
    炭化水素を供給することなく行なうことを特徴とする芳
    香族カルボン酸の製造方法。 「第2酸化反応器滞留時間」下記式中の(B)に3,0
    00を代入した計算値を最小値とし、1,500を代入
    した計算値を最大値とする。 【数1】第2酸化反応器滞留時間(分)=(精製係数)
    ×((A)−(B))/(B) 但し、(A)は第1酸化反応器内芳香族カルボン酸結晶
    中の芳香族アルデヒド含有量(ppm単位)であり、精
    製係数は、(A)が4,500ppmより大きい場合に
    精製係数を33、(A)が3,000ppm以上、4,
    500ppm以下の場合に精製係数を50、(A)が
    3,000ppmより小さい場合に精製係数を100と
    する。但し、(B)に3,000を代入した値が負とな
    る場合は、第2酸化反応器滞留時間の最小値を0分と
    し、(B)に1,500を代入した値が負となる場合
    は、第2酸化反応を行わない。
  2. 【請求項2】第2酸化反応器内の酸化処理後の芳香族カ
    ルボン酸結晶中の芳香族アルデヒド含有量が1,500
    ppm以上、3,000ppm以下であることを特徴と
    する請求項1の芳香族カルボン酸の製造方法。
  3. 【請求項3】請求項1において、式中の(B)に、第2
    酸化反応器の酸化処理後の芳香族アルデヒドの希望値の
    最小値(ppm単位、但し1,500ppm以上)と最
    大値(ppm単位、但し3,000ppm以下)をそれ
    ぞれ代入して得られた滞留時間で、第2酸化を行う芳香
    族カルボン酸の製造方法。
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