JP2001245897A - 高周波切開装置 - Google Patents

高周波切開装置

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JP2001245897A JP2000332578A JP2000332578A JP2001245897A JP 2001245897 A JP2001245897 A JP 2001245897A JP 2000332578 A JP2000332578 A JP 2000332578A JP 2000332578 A JP2000332578 A JP 2000332578A JP 2001245897 A JP2001245897 A JP 2001245897A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 シースの柔軟性を損なうことなく、シース遠
位端部に設けられた高周波ナイフ部を確実に患部に向け
ることができる高周波切開装置を提供する。 【解決手段】 シース遠位端部分に湾曲部20を持ち、
湾曲部20の長手方向前後に、シース管壁を貫通する第
1ワイヤ導通孔24および第2ワイヤ導通孔26がそれ
ぞれ形成された中空の可撓性シース4と、湾曲部20内
に挿入してある補強用コイル22と、第1ワイヤ導通孔
24および第2ワイヤ導通孔26の間に位置する高周波
ナイフ部30では、可撓性シース4の外側に位置し、高
周波ナイフ部30以外では、可撓性シース4内に長手方
向に沿って挿入され、ワイヤ遠位端部では、可撓性シー
ス4の内部に固定され、ワイヤ遠位端部以外では、前記
可撓性シースに対して長手方向に沿って移動自在に構成
してある導電性ワイヤ10とを有する高周波切開装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通称では高周波ナ
イフと称される高周波切開装置に係り、さらに詳しく
は、たとえば体腔内の患部を切開するために内視鏡と共
に用いられ、遠位端部に設けられた高周波ナイフ部を確
実に患部に向けることができる高周波切開装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】高周波ナイフと称される高周波切開装置
では、可撓性シースの内部に挿入してある導電性ワイヤ
を、シースの遠位端部において、シースの外部に一部露
出させてあり、この部分が高周波ナイフ部となる。シー
スの近位端部を操作して、高周波ナイフ部である導電性
ワイヤとシースとの間に患部を挟み込み、導電性ワイヤ
に高周波電圧を印加することにより、患部を焼き切るこ
とになる。このような高周波切開装置では、高周波ナイ
フ部の向きを確実に患部に向けることが重要であり、こ
のための手法が提案されている。
【0003】たとえば、特開平4−364836号公報
に記載してある装置では、可撓性シースの内部に、遠位
端部から中間部分までに平板を通し、この平板の水平方
向から時計回りの角度が30〜60度の位置に、高周波
ナイフ部が位置するように、導電性ワイヤを取り付けて
ある。この装置では、シースの手元側からワイヤを操作
する場合に、シースの遠位端部に具備してある高周波ナ
イフ部が、確実に患部側へ屈曲するという効果があると
されている。
【0004】しかしながら、前記公報の構造を採用した
場合には、シースの遠位端部にあるナイフ部を、ある程
度確実に患部側に向けて曲げることができるものの、可
撓性シースの遠位端部から中間部まで、あるいはシース
の略全長にわたり平板状の方向制御部材を挿通する必要
がある。このため、内視鏡用医療器具として、もっとも
要求される柔軟性や操作性が損なわれるおそれがあり、
他の構造による改良が求められている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、体腔
内部の患部を切開する際に、シースの柔軟性を損なうこ
となく、シース遠位端部に設けられた高周波ナイフ部を
確実に患部に向けることができる高周波切開装置を提供
することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明者等は、鋭意検討の結果、可撓性シースの遠
位端部を予め湾曲させ、さらに、湾曲した部分の長手方
向前後に、周方向の位置をずらして一対のワイヤ導通孔
を設け、これら導通孔を通して導電性ワイヤをシース外
部に露出させて高周波ナイフ部とする装置を開発したと
ころ、高周波ナイフ部の向きが制御しやすくなることを
見出し、この知見に基づき本発明を完成させるに至っ
た。
【0007】かくして本発明によれば、シース遠位端部
分に湾曲部を持ち、前記湾曲部の長手方向前後に、シー
ス管壁を貫通する第1ワイヤ導通孔および第2ワイヤ導
通孔がそれぞれ形成された中空の可撓性シースと、前記
第1ワイヤ導通孔および第2ワイヤ導通孔の間に位置す
る高周波ナイフ部では、前記可撓性シースの外側に位置
し、前記高周波ナイフ部以外では、前記可撓性シース内
に長手方向に沿って挿入され、ワイヤ遠位端部では、前
記可撓性シースの内部に固定され、前記ワイヤ遠位端部
以外では、前記可撓性シースに対して長手方向に沿って
移動自在に構成してある導電性ワイヤとを有する高周波
切開装置であって、前記可撓性シースを遠位端部側から
近位端部側方向に見た時に、前記可撓性シースの横断面
中心と前記第1ワイヤ導通孔の中心とを結ぶ第1仮想線
に対して、前記可撓性シースの横断面中心と前記第2ワ
イヤ導通孔の中心とを結ぶ第2仮想線の交差角が、45
〜180度であることを特徴とする高周波切開装置が提
供される。
【0008】前記湾曲部の近位端部側に設けられた第1
ワイヤ導通孔に対して、前記湾曲部の遠位端部側に設け
られた第2ワイヤ導通孔が、前記可撓性シースを遠位端
部側から近位端部側方向に見た時に、時計回り方向の周
方向位置に、前記交差角で形成してあることが好まし
い。
【0009】前記導電性ワイヤの遠位端部には、先端チ
ップが接続固定してあり、当該先端チップが前記可撓性
シースの遠位端部の内部に固定してあることが好まし
い。先端チップとしては、特に限定されないが、たとえ
ば短円筒パイプまたは短円柱チップなどで構成される。
先端チップの材質も特に限定されないが、金属であるこ
とが好ましい。金属であれば、先端チップが造影用マー
カーを兼ねることができ、可撓性シースの遠位端部の位
置を体外からX線などにより造影して知ることができ
る。なお、造影用マーカーは、可撓性シースの遠位端部
に別途設けても良い。
【0010】前記可撓性シースの湾曲部内には、補強用
コイルが挿入してあることが好ましい。前記補強用コイ
ルとしては、特に限定されないが、たとえばステンレス
などの金属コイルで構成される。
【0011】可撓性シースの遠位端部に形成してある湾
曲部の形成方法は、特に限定されないが、たとえば直線
状のシースの遠位端部を加熱しつつ曲折することなどに
より予め形成することができる。また、湾曲部の内部に
挿入される補強用コイルも、シースの湾曲部の湾曲形状
に合わせて予め湾曲してあっても良いが、予め湾曲して
いなくても、シースの湾曲部にコイルを挿入すれば、コ
イルは、シースの湾曲形状に合わせて湾曲することにな
る。
【0012】好ましくは、前記補強用コイルは、前記湾
曲部内に、前記第1ワイヤ導通孔と第2ワイヤ導通孔と
の間の距離よりも長い距離で位置する。さらに好ましく
は、前記補強用コイルは、コイルの長手方向に沿って、
巻回ピッチが比較的長い荒ピッチ部分と、巻回ピッチが
比較的短い密ピッチ部分とを有し、前記荒ピッチ部分
が、前記湾曲部内に、前記第1ワイヤ導通孔と第2ワイ
ヤ導通孔との間の距離よりも長い距離で位置し、前記密
ピッチ部分が、前記湾曲部分よりも近位端側の前記可撓
性シース内に位置する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、図面に示す実施
形態に基づき説明する。第1実施形態 図1に示すように、本実施形態に係る高周波切開装置2
は、遠位端から近位端に連続する内腔5を有する可撓性
シース4を有する。シース4の近位端には、保護チュー
ブ8およびコネクタチューブ6を介してコネクタハブ7
が接続固定してある。可撓性シース4の内腔5には、導
電性ワイヤ10が挿通してある。
【0014】コネクタハブ7には、二つの接続口9およ
び11が形成してあるが、本発明では、コネクタハブ7
の具体的形状は特に限定されず、単一の接続口のみを有
するコネクタ、3以上の接続口を有するコネクタなどで
あっても良い。一般にコネクタハブ7の剛性(硬さ)
は、可撓性シース4の剛性(硬さ)よりも高く、このコ
ネクタハブ7は、たとえばポリカーボネート、ポリアミ
ド、ポリサルホン、ポリメチルメタクリレート、ポリア
セタ−ルなどの熱可塑性樹脂またはステンレス等の金属
で形成される。このコネクタハブ7は、患者の対外側に
位置し、操作者が片手で掴みやすい形状および大きさに
成形される。
【0015】可撓性シース4の内径は、好ましくは0.
3mm〜2.5mmであり、可撓性シース4の外径は、
好ましくは1〜3mmである。可撓性シース4の軸方向
長さは、特に限定されないが、一般的には、800mm
〜3500mmである。
【0016】可撓性シース4は、たとえばポリエチレ
ン、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、エ
チレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共
重合体、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリウレタン、ポ
リアミド、ポリアミドエラストマー、ポリイミド、ポリ
イミドエラストマー、フッ素樹脂、シリコーンゴムなど
が使用でき、好ましくは、ポリテトラフルオロエチレン
(PTFE)などのフッ素樹脂で構成される。PTFE
は、耐熱性、耐薬品性、低摩擦性、非粘着性、電気絶縁
性に優れ、薄肉でも剛性が高いなどの優れた特性を有す
る。可撓性シース4の硬度は、特に限定されないが、適
度な可撓性を有する必要があり、その曲げ弾性率は、好
ましくは300〜1000MPa(JIS−Z−200
0)である。
【0017】導電性ワイヤ10は、たとえば線径が0.
1mm〜1.5mm程度の金属製ワイヤで構成してあ
る。ワイヤの材質としては、導電性を有するものであれ
ば特に限定されないが、たとえばニッケルチタン合金、
ステンレス、金、銀、銅、白金、ニッケル、鉄、チタ
ン、アルミ、スズ、亜鉛、タングステン、あるいはこれ
らの合金などが例示され、好ましくはステンレス、ニッ
ケルチタン合金である。導電性ワイヤ10は単線でも撚
り線でも良い。
【0018】図1および図2に示すように、本実施形態
では、可撓性シース4の遠位端部に湾曲部20が予め形
成してある。湾曲部20の曲率半径は、特に限定されな
いが、たとえば20〜50mm程度である。湾曲部20
は、シース4の遠位端部を加熱して変形させることなど
により形成することができる。
【0019】湾曲部20の内部には、補強用コイル22
が装着してある。補強用コイル22は、たとえば金属コ
イルで構成してあり、その外径は、シース4の内径と同
等以下程度であり、湾曲部20の内部において軸方向に
は移動しないようになっている。補強用コイル22の軸
方向の長さは、本実施形態では、湾曲部20の長さより
も、少し短い程度である。
【0020】湾曲部20の長手方向前後には、シース管
壁を貫通する第1および第2ワイヤ導通孔26がそれぞ
れ形成してある。これらワイヤ導通孔24および26の
形成位置は、図3(A)に示すように、シース4を直線
状と仮定した場合(図3(A)では、湾曲部20を直線
として描いてある)に、シース4の遠位端からL1の位
置に、第2ワイヤ導通孔26が形成され、L1+L2の
位置に、第1ワイヤ導通孔24が形成される位置であ
る。距離L1およびL2は、特に限定されないが、たと
えばL1は1〜70mmであり、L2は10〜50mm
である。
【0021】また、本実施形態では、これら導通孔24
および26の周方向位置は、相互に異なっており、図3
(A)および図3(B)に示すように、可撓性シース4
を遠位端部側から近位端部側方向に見た時に、可撓性シ
ース4の横断面中心Cと第1ワイヤ導通孔24の中心と
を結ぶ第1仮想線V1に対して、可撓性シース4の横断
面中心Cと第2ワイヤ導通孔26の中心とを結ぶ第2仮
想線V2の交差角θが、45〜180度、好ましくは6
0〜150度である。しかも、第2ワイヤ導通孔26
は、第1ワイヤ導通孔24に対して、可撓性シース4を
遠位端部側から近位端部側方向に見た時に、時計回り方
向の周方向位置に前記交差角θの位置に形成してある。
【0022】図1および図2に示すように、導電性ワイ
ヤ10の遠位端部は、第1ワイヤ導通孔24および第2
ワイヤ導通孔26を通して、シース4の外部に位置し、
高周波ナイフ部30を形成している。第1ワイヤ導通孔
24からシース4の外部に出て第2ワイヤ導通孔26か
ら再びシース4の内部に戻る導電性ワイヤ10の遠位端
部は、先端チップ32に対してロー付けなどの手段で接
続固定してある。
【0023】先端チップ32の材質は、特に限定されな
いが、たとえば金属で構成してあることが好ましい。造
影マーカーを兼ねることができるからである。先端チッ
プ32は、たとえば円柱状であり、その外径は、シース
4の内径と略同等であり、シース4の遠位端部の内部に
挿入されて軸方向に移動しないように固定される。すな
わち、導電性ワイヤ10の遠位端部は、湾曲部20の遠
位端側で、シース4の遠位端部に固定される。
【0024】導電性ワイヤ10は、高周波ナイフ部30
以外では、シース4内に長手方向に沿って挿入され、ワ
イヤ遠位端部では、先端チップ32により可撓性シース
4の内部に固定され、ワイヤ遠位端部以外では、可撓性
シース4に対して長手方向に沿って移動自在になってい
る。
【0025】導電性ワイヤ10の近位端は、図1に示す
ように、コネクタハブ7の接続口11から外部に露出し
ている。接続口11には、シース4に対するワイヤ10
の長手方向移動を操作するための操作具(図示省略)な
どが接続して固定される。また、その操作具には、ワイ
ヤ10に対して高周波電圧を印加するための電源がコー
ドなどを介して接続される。
【0026】本実施形態の高周波切開装置2のシース遠
位端側は、内視鏡の内部に挿入されて体内に入れられ、
内視鏡の遠位端から外部に露出し、図2に示すように、
体腔内の切開すべき患部40を、シースの湾曲部20と
高周波ナイフ部30との間に挟み込む。その際には、コ
ネクタハブ7および導電性ワイヤ10の近位端を操作
し、シース4に対するワイヤ10の長手方向移動を操作
することで、シース4の遠位端部に形成してある湾曲部
20の湾曲度が変化する。そのため、図2に示す矢印A
に示すように、シース4の遠位端の向きを変化させるこ
とができると共に、高周波ナイフ部30と湾曲部20と
の隙間を調節することができる。その結果、シース4の
遠位端部を、都合良く患部40の方向に向かせることが
できると共に、高周波ナイフ部30と湾曲部20との隙
間に容易に患部を挟み込むことができる。その後、導電
性ワイヤ10に高周波電圧を印加し、高周波ナイフ部3
0から患部に向けて高周波電流を流し、患部40を焼き
切ることができる。
【0027】本実施形態では、図3(B)に示すよう
に、第2ワイヤ導通孔26が、第1ワイヤ導通孔24に
対して、時計回り方向の周方向位置に前記交差角θの位
置に形成してあり、且つ湾曲部20には補強用コイル2
2が内蔵してある。このため、ワイヤ10を操作するこ
とで、湾曲部20は、三次元方向に屈曲し、シース4の
遠位端部を、特に都合良く患部40の方向に向かせるこ
とができると共に、高周波ナイフ部30と湾曲部20と
の隙間に、きわめて容易に患部40を挟み込むことがで
きる。
【0028】本実施形態に係る高周波切開装置2の製造
方法は、特に限定されない。たとえば直線状の可撓性シ
ース4を準備した後、その遠位端部に、針やキリなどを
用いて、所定の寸法で、第1および第2ワイヤ導通孔2
4および26を形成する。その際に、不要な部分に孔を
明けないように、シースの内部には、金属パイプを入れ
ておくことが好ましい。また、孔を明けるための針は、
ライターやアルコールランプなどで予め加熱しておくこ
とが好ましい。
【0029】次に、シース4の近位端部に、図1に示す
保護チューブ8、コネクタチューブ6およびコネクタハ
ブ7などをプリセットする。その後、導電性ワイヤ10
をシース4の内部に通し、第1ワイヤ挿通孔24からシ
ース外部に出し、再び第2ワイヤ挿通孔26からシース
内部に挿入し、ワイヤの遠位端をシース4の遠位端開口
部から飛び出させる。その前後に、シース4の遠位端開
口部から、湾曲部20の内部に補強用コイル22を挿入
する。その後、ワイヤ10の遠位端に先端チップ32を
ハンダ付けなどで接続固定し、シース4の遠位端開口部
から先端チップ32をシース4の内部に入れて固定す
る。その後、シース4の近位端部にプリセットされた保
護チューブ8、コネクタチューブ6およびコネクタハブ
7などを本固定して高周波切開装置2が得られる。な
お、湾曲部20は、上記の製造工程のいずれの時点で成
形しても良いが、好ましくは、補強用コイル22を湾曲
部20の内部に挿入する前のいずれかの時点で成形する
ことが好ましい。
【0030】第2実施形態 図4に示す実施形態に係る高周波切開装置102は、図
1〜図3に示す実施形態に係る高周波切開装置102の
変形例であり、補強用コイル122の構成が、図1〜図
3に示す実施形態の補強用コイル22の構成と異なるの
みである。そこで、共通する部材には、共通する符号を
付し、その説明は、一部省略する。
【0031】図4に示すように、本実施形態では、補強
用コイル122は、コイルの長手方向に沿って、巻回ピ
ッチが比較的長い荒ピッチ部分122aと、巻回ピッチ
が比較的短い密ピッチ部分122bとを有する。荒ピッ
チ部分122aは、湾曲部20内に、第1ワイヤ導通孔
24と第2ワイヤ導通孔26との間の距離L2(図3
(A)参照)よりも長い距離で位置し、密ピッチ部分1
22bが、湾曲部分20よりも近位端側の可撓性シース
4内に位置する。
【0032】補強用コイル122は、たとえば金属コイ
ルで構成してあり、その外径は、シース4の内径と同等
以下程度であり、その線径は、特に限定されないが、好
ましくは0.10〜0.3mm、さらに好ましくは0.1
5〜0.2mm程度である。また、補強用コイル122に
おける荒ピッチ部分122aの巻回ピッチは、密ピッチ
部分122bの巻回ピッチよりも長く、好ましくは、一
回りのコイル単位間に、導電性ワイヤ30が差し込まれ
る程度の隙間が形成される程度の巻回ピッチである。具
体的には、荒ピッチ部分122aの巻回ピッチは、好ま
しくは0.3〜0.6mm程度である。導電性ワイヤ30
が導通孔24および26からシース4の内部に入り込
み、そこに位置する補強用ワイヤ122の荒ピッチ部分
122aのコイル単位間隙間から、コイルの内部に導電
性ワイヤ30を良好に入り込ませるためである。荒ピッ
チ部分122aの軸方向長さは、特に限定されないが、
好ましくは10〜60mm程度である。荒ピッチ部分12
2aの遠位端は、先端チップ32に対して接続してあっ
ても良い。
【0033】補強用コイル122の密ピッチ部分122
bの巻回ピッチは、コイル単位間の隙間が0になるほど
短くても良い。密ピッチ部分122bの軸方向長さは、
特に限定されないが、好ましくは10〜40mm程度であ
る。
【0034】本実施形態に係る高周波切開装置102
は、図1に示す実施形態のものと同様な作用効果を奏す
る上に、次に示す作用効果を奏する。すなわち、補強用
コイル122を第1ワイヤ導通孔24よりも近位端側ま
で延長することにより、シース4が十分に補強され、高
周波切開装置102の操作中に、湾曲部20以外の部分
でシース4が折れ曲がることを有効に防止することがで
きる。
【0035】また、本実施形態では、導電性ワイヤ30
が導通孔24および26からシース4の内部に入り込
み、そこからコイル122の内部に入り込むことから、
ワイヤ導通孔24および26に作用する操作力をコイル
122が受け持つことになり、導通孔24および26の
拡がりを有効に防止することができる。そのため、高周
波切開装置102を用いて造影剤を注入する際に、拡げ
られた導通孔24および26から造影剤が漏れ出すこと
を有効に防止することができる。なお、シースの遠位端
開口部から造影剤を導き出すために、先端チップ32に
は、軸方向貫通孔を形成しても良い。
【0036】なお、本発明は、上述した実施形態に限定
されるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変する
ことができる。たとえば、図4に示す実施形態では、第
1ワイヤ導通孔24と第2ワイヤ導通孔26との位置関
係を、必ずしも図3(B)に示すような位置関係にする
必要はなく、図3(B)に示すθは0であっても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の一実施形態に係る高周波切開
装置の概略断面図である。
【図2】 図2は図1に示す可撓性シースの遠位端部に
ある高周波ナイフ部の一部断面斜視図である。
【図3】 図3(A)は可撓性シースの遠位端部に形成
する第1および第2ワイヤ導通孔の位置関係を示す図、
同図(B)は同図(A)に示すIIIB−IIIB線に沿う要部
断面図である。
【図4】 図4は本発明の一実施形態に係る高周波切開
装置の概略断面図である。
【符号の説明】
2,102… 高周波切開装置 4… シース 5… 内腔 6… コネクタチューブ 7… コネクタハブ 10… 導電性ワイヤ 20… 湾曲部 22,122… 補強用コイル 24… 第1ワイヤ挿通孔 26… 第2ワイヤ挿通孔 30… 高周波ナイフ部 32… 先端チップ 40… 患部 122a… 荒ピッチ部分 122b… 密ピッチ部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新島 晃一 神奈川県川崎市川崎区夜光1−2−1 日 本ゼオン株式会社総合開発センター内 Fターム(参考) 4C060 KK03 KK06 KK09 KK13 KK16 KK18

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シース遠位端部分に湾曲部を持ち、前記
    湾曲部の長手方向前後に、シース管壁を貫通する第1ワ
    イヤ導通孔および第2ワイヤ導通孔がそれぞれ形成され
    た中空の可撓性シースと、 前記第1ワイヤ導通孔および第2ワイヤ導通孔の間に位
    置する高周波ナイフ部では、前記可撓性シースの外側に
    位置し、前記高周波ナイフ部以外では、前記可撓性シー
    ス内に長手方向に沿って挿入され、ワイヤ遠位端部で
    は、前記可撓性シースの内部に固定され、前記ワイヤ遠
    位端部以外では、前記可撓性シースに対して長手方向に
    沿って移動自在に構成してある導電性ワイヤとを有する
    高周波切開装置であって、 前記可撓性シースを遠位端部側から近位端部側方向に見
    た時に、前記可撓性シースの横断面中心と前記第1ワイ
    ヤ導通孔の中心とを結ぶ第1仮想線に対して、前記可撓
    性シースの横断面中心と前記第2ワイヤ導通孔の中心と
    を結ぶ第2仮想線の交差角が、45〜180度であるこ
    とを特徴とする高周波切開装置。
  2. 【請求項2】 シース遠位端部分に湾曲部を持ち、前記
    湾曲部の長手方向前後に、シース管壁を貫通する第1ワ
    イヤ導通孔および第2ワイヤ導通孔がそれぞれ形成され
    た中空の可撓性シースと、 前記可撓性シースの湾曲部内に挿入してある補強用コイ
    ルと、 前記第1ワイヤ導通孔および第2ワイヤ導通孔の間に位
    置する高周波ナイフ部では、前記可撓性シースの外側に
    位置し、前記高周波ナイフ部以外では、前記可撓性シー
    ス内に長手方向に沿って挿入され、ワイヤ遠位端部で
    は、前記可撓性シースの内部に固定され、前記ワイヤ遠
    位端部以外では、前記可撓性シースに対して長手方向に
    沿って移動自在に構成してある導電性ワイヤとを有する
    高周波切開装置であって、 前記補強用コイルは、前記湾曲部内に、前記第1ワイヤ
    導通孔と第2ワイヤ導通孔との間の距離よりも長い距離
    で位置することを特徴とする高周波切開装置。
  3. 【請求項3】 前記補強用コイルは、コイルの長手方向
    に沿って、巻回ピッチが比較的長い荒ピッチ部分と、巻
    回ピッチが比較的短い密ピッチ部分とを有し、前記荒ピ
    ッチ部分が、前記湾曲部内に、前記第1ワイヤ導通孔と
    第2ワイヤ導通孔との間の距離よりも長い距離で位置
    し、前記密ピッチ部分が、前記湾曲部分よりも近位端側
    の前記可撓性シース内に位置することを特徴とする請求
    項2に記載の高周波切開装置。
  4. 【請求項4】 シース遠位端部分に湾曲部を持ち、前記
    湾曲部の長手方向前後に、シース管壁を貫通する第1ワ
    イヤ導通孔および第2ワイヤ導通孔がそれぞれ形成され
    た中空の可撓性シースと、 前記可撓性シースの湾曲部内に挿入してある補強用コイ
    ルと、 前記第1ワイヤ導通孔および第2ワイヤ導通孔の間に位
    置する高周波ナイフ部では、前記可撓性シースの外側に
    位置し、前記高周波ナイフ部以外では、前記可撓性シー
    ス内に長手方向に沿って挿入され、ワイヤ遠位端部で
    は、前記可撓性シースの内部に固定され、前記ワイヤ遠
    位端部以外では、前記可撓性シースに対して長手方向に
    沿って移動自在に構成してある導電性ワイヤとを有する
    高周波切開装置であって、 前記可撓性シースを遠位端部側から近位端部側方向に見
    た時に、前記可撓性シースの横断面中心と前記第1ワイ
    ヤ導通孔の中心とを結ぶ第1仮想線に対して、前記可撓
    性シースの横断面中心と前記第2ワイヤ導通孔の中心と
    を結ぶ第2仮想線の交差角が、45〜180度であるこ
    とを特徴とする高周波切開装置。
  5. 【請求項5】 前記補強用コイルは、前記湾曲部内に、
    前記第1ワイヤ導通孔と第2ワイヤ導通孔との間の距離
    よりも長い距離で位置することを特徴とする請求項4に
    記載の高周波切開装置。
  6. 【請求項6】 前記補強用コイルは、コイルの長手方向
    に沿って、巻回ピッチが比較的長い荒ピッチ部分と、巻
    回ピッチが比較的短い密ピッチ部分とを有し、前記荒ピ
    ッチ部分が、前記湾曲部内に、前記第1ワイヤ導通孔と
    第2ワイヤ導通孔との間の距離よりも長い距離で位置
    し、前記密ピッチ部分が、前記湾曲部分よりも近位端側
    の前記可撓性シース内に位置することを特徴とする請求
    項5に記載の高周波切開装置。
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