JP2001244186A - 電子ビーム描画装置及び方法 - Google Patents

電子ビーム描画装置及び方法

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JP2001244186A
JP2001244186A JP2000055756A JP2000055756A JP2001244186A JP 2001244186 A JP2001244186 A JP 2001244186A JP 2000055756 A JP2000055756 A JP 2000055756A JP 2000055756 A JP2000055756 A JP 2000055756A JP 2001244186 A JP2001244186 A JP 2001244186A
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electron beam
deflector
electrostatic
main
objective lens
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JP2000055756A
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Susumu Hashimoto
進 橋本
Hidetoshi Kinoshita
秀俊 木下
Koji Ando
厚司 安藤
Shigeru Wakayama
茂 若山
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Electron Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】レンズ収差の影響を除き、プリ副偏向器を不要
とした簡単な構造により大きな偏向領域を確保でき、パ
ターン描画の解像度を保持する電子ビーム描画装置及び
方法を提供すること。 【解決手段】電子光学系は、電子ビームを試料(13)
上に縮小し偏向して投影する主偏向対物レンズ(25)
と、前記電子ビームを偏向して前記主偏向対物レンズ
(25)に対して収差が小さくなるように制御するプリ
主偏向器(29)と、前記電子ビームの偏向を調整する
副偏向器(28)と、を含んで構成され、前記電子ビー
ムの上流側から前記プリ主偏向器(29)、前記主偏向
対物レンズ(25)、前記副偏向器(28)の順に配置
し、前記副偏向器(28)は前記主偏向対物レンズ(2
5)のレンズフィールド外に設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体製造装置等
に適用され、電子銃から放出された電子ビームを成形や
偏向し、さらに縮小投影して試料上に照射し、この試料
上に描画を行なう電子ビーム描画装置及び方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種の電子ビーム描画装置は、光波長
より短い電子ビーム(電子線)の波長レベルの分解能の
精度でパターン描画が可能であり、高い解像度でパター
ンを形成できる。その反面、このパターン描画は、光露
光によるマスク描画方式と異なり、完成パターンを小さ
な分割パターンビームで直接描画するので、描画に長時
間を要するという問題がある。しかし電子ビーム描画装
置は、高精度の細線パターンを形成できるという特徴を
持っていることから、光露光方式のリソグラフィ技術の
次の技術、あるいはASIC(特定用途向け集積回路)
など多品種少量生産の半導体製作に有力なツールとして
発展している。
【0003】電子ビームで直接パターンを形成する方法
としては、小さな丸形状の電子ビームをON/OFF制
御しながら試料面上に全面スキャンしてパターンを形成
する方法と、ステンシアルアパーチャを通過した電子ビ
ームを試料面上に照射してパターン描画するVSB描画
の方法とがある。また、このうちVSB描画を発展さ
せ、繰り返しのパターンを一つのブロックとしたステン
シルとして準備し、これを選択描画することで高速描画
する一括描画方式の電子ビーム描画の技術も開発されて
いる。
【0004】一般に使用されている電子ビーム描画装置
の電子光学系では、レンズとして電磁レンズを使用し、
この電磁レンズ内に偏向器を配置した複雑な構造をと
り、ビーム解像度を高めるため、電子ビーム加速電圧を
高くした描画方式がとられている。これに対して、電子
ビーム描画装置の光学系を静電レンズ方式で構成し、低
加速の電子ビームを使用して近接効果の影響を削減し、
描画解像度をキープした小型でシンプルな電子ビーム描
画装置が提案されている。
【0005】以下、従来の電子ビーム描画装置として、
低加速の電子ビームを使用し、静電レンズ、静電偏向器
で構成した電子ビーム描画装置の代表例について図7、
図8、図9を基に説明する。
【0006】図7は、従来例に係る電子ビーム描画装置
の電子光学系の構成を示す図、図8はこの電子光学系の
構造を示す図である。電子銃1から加速された電子ビー
ムは、矩形または円形の開口を有する第1の成形アパー
チャ4に照射される。この第1の成形アパーチャ4を通
過したビームは、静電式照明レンズ20を介して、一括
露光セルアパーチャが複数配列された第2の成形アパー
チャ7に向かう。
【0007】拡大ビーム機能を有する静電式照明レンズ
20では、ビームは任意の1個のセルアパーチャに対し
て十分大きく、かつ隣接するセルパターンに干渉しない
大きさのビーム径に成形される。照明レンズ20は、2
個の静電レンズで構成されており、第2の照明レンズ2
0bのクロスオーバー(フォーカス)が第3の成形アパ
ーチャ23の位置に結像するように構成され、第1の照
明レンズ20aと第2の照明レンズ20bの印加電圧を
可変することで、照明光の倍率を任意に選択でき、照明
光のビーム径、電流密度を制御する機能を有している。
【0008】第2の照明レンズ20bを通過したビーム
は、セルアパーチャが複数配列された第2の成形アパー
チャ7に対して目的とするセルアパーチャを選択した
後、光軸上に振り戻される。第1の静電式成形偏向器2
1と第2の静電式成形偏向器22は8極型の偏向器で構
成され、各電極に独立した電圧が印加され、偏向制御を
する。第2の成形アパーチャ7を通過したビームは、第
2の成形アパーチャ7を起点としたセルパターンビーム
としてスタートし、光学系の光軸上に振り戻された状態
で静電式縮小レンズ24を通過する。
【0009】描画パターン位置に対するビーム位置は、
主偏向器27と静電式副偏向器28で制御される。主偏
向器27は、図示しないXYステージ上に搭載された試
料のウエハ13に対して、描画領域の位置をXYステー
ジの位置を参照しながら偏向制御し、静電式副偏向器2
8はストライプ内を細かく分割した描画範囲に対してそ
の位置制御を行なう。
【0010】図9の(a)に示すように、主偏向器27
は、光路上流側に静電式プリ主偏向器29を配置するこ
とで、試料面でビーム偏向制御に応じて発生する各種レ
ンズ収差及び偏向収差を最小ならしめる制御を行なう。
主偏向領域内で主偏向器27は、図9の(b)に示すよ
うに、さらに微少偏向をする静電式副偏向器28と、試
料面のビーム副偏向に応じて発生する各種レンズ収差及
び副偏向収差を最小ならしめる静電式プリ副偏向器30
の制御を行なう。
【0011】このとき、主偏向器27,静電式副偏向器
28,静電式プリ主偏向器29,静電式プリ副偏向器3
0の位置関係は、光学系の上流側から静電式プリ副偏向
器30、静電式プリ主偏向器29、静電式副偏向器2
8、主偏向器27(静電式主偏向対物レンズ25)の順
に配置し、光学系全体の分解能を確保する構造をとって
いる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】電子ビーム描画装置の
スループットを向上させる方法として、主偏向領域及び
副偏向領域を大きくとることが挙げられる。偏向領域を
大きくとるには、プリ副偏向器、プリ主偏向器、副偏向
器、主偏向対物レンズの偏向パワーを大きくする事が要
求される。
【0013】このため、各偏向器のアキシャル方向の機
械寸法を大きくすることが必要であるが、プリ主偏向器
と主偏向対物レンズ、プリ副偏向器と副偏向器の収差最
適化の制御には限度があり、構造をスケールアップして
も成立しない。特に、副偏向制御は、ビーム制御の位置
が主偏向対物レンズのフィールドの上流側に位置するの
で、レンズを通過して収差が発生する。このため、従来
型の偏向器配置では、偏向領域を大きくするのに限界が
ある。
【0014】本発明の目的は、レンズ収差の影響を除
き、プリ副偏向器を不要とした簡単な構造により大きな
偏向領域を確保でき、パターン描画の解像度を保持する
電子ビーム描画装置及び方法を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し目的を
達成するために、本発明の電子ビーム描画装置及び方法
は以下の如く構成されている。
【0016】(1)本発明の電子ビーム描画装置は、電
子ビームを少なくとも成形手段、偏向手段、縮小投影手
段を備えた電子光学系によって制御して試料上に照射
し、前記試料上に描画を行なう電子ビーム描画装置にお
いて、前記電子光学系は、前記電子ビームを前記試料上
に縮小し偏向して投影する主偏向対物レンズと、前記電
子ビームを偏向して前記主偏向対物レンズに対して収差
が小さくなるように制御するプリ主偏向器と、前記電子
ビームの偏向を調整する副偏向器と、を含んで構成さ
れ、前記電子ビームの上流側から前記プリ主偏向器、前
記主偏向対物レンズ、前記副偏向器の順に配置し、前記
副偏向器は前記主偏向対物レンズのレンズフィールド外
に設けた。
【0017】(2)本発明の電子ビーム描画装置は上記
(1)に記載の装置において、前記主偏向対物レンズに
対して前記プリ主偏向器の制御電圧を加算方向に制御
し、前記副偏向器を単独で制御する制御手段を備えた。
【0018】(3)本発明の電子ビーム描画装置は上記
(1)に記載の装置において、前記対物レンズ及び前記
偏向器をそれぞれ静電式レンズ及び静電式偏向器として
構成して、これら隣接する前記静電式レンズ及び前記静
電式偏向器間にシールド電極を共有配置した。
【0019】(4)本発明の電子ビーム描画方法は、電
子ビームを電子光学系に通過させて少なくとも成形、偏
向、縮小投影して試料上に描画を行なう電子ビーム描画
方法において、前記電子光学系として、前記電子ビーム
を前記試料上に縮小し偏向して投影する主偏向対物レン
ズ、前記電子ビームを偏向して前記主偏向対物レンズに
対して収差が小さくなるように制御するプリ主偏向器
と、前記電子ビームの偏向を調整する副偏向器とを用
い、前記電子ビームを前記プリ主偏向器、前記主偏向対
物レンズ、前記主偏向対物レンズのレンズフィールド外
に設けた前記副偏向器の順に通過させる。
【0020】(5)本発明の電子ビーム描画装置は、電
子ビームを少なくとも成形手段、偏向手段、縮小投影手
段を備えた電子光学系によって制御して試料上に照射
し、この試料上に描画を行なう電子ビーム描画装置にお
いて、前記電子光学系は、前記電子ビームを所定位置に
偏向するための静電式偏向器と、前記電子ビームを前記
試料上に縮小し偏向して投影する主偏向対物レンズと、
前記電子ビームを偏向して前記主偏向対物レンズに対し
て収差が小さくなるように制御する静電式プリ主偏向器
と、を含んで構成され、前記静電式偏向器及び前記静電
式プリ主偏向器に前記電子光学系に対する前記電子ビー
ムの光軸合わせのアライメント用電圧印加を行なう制御
手段を設けた。
【0021】(6)本発明の電子ビーム描画方法は、電
子ビームを電子光学系に通過させて少なくとも成形、偏
向、縮小投影して試料上に描画を行なう電子ビーム描画
方法において、前記電子光学系として、前記電子ビーム
を所定位置に偏向するための静電式偏向器と、前記電子
ビームを前記試料上に縮小し偏向して投影する主偏向対
物レンズと、前記電子ビームを偏向して前記主偏向対物
レンズに対して収差が小さくなるように制御する静電式
プリ主偏向器とを用い、前記静電式偏向器及び前記静電
式プリ主偏向器に前記電子光学系に対する前記電子ビー
ムの光軸合わせのアライメント用電圧印加制御を行な
う。
【0022】上記手段を講じた結果、それぞれ以下のよ
うな作用を奏する。
【0023】(1)本発明の電子ビーム描画装置によれ
ば、電子光学系において副偏向器を主偏向対物レンズの
下流側に配置し、主偏向対物レンズのフィールド外に置
くことで、レンズ収差の影響を除き、プリ副偏向器を不
要とした小型で簡単な構造により大きな偏向領域を確保
でき、パターン描画の解像度を保持できる。
【0024】(2)本発明の電子ビーム描画装置によれ
ば、プリ副偏向器を不要とし、プリ主偏向器の制御電圧
を加算方向に制御し、かつ副偏向器の制御電圧を減算方
向に制御することで、光学系全体の総合的な収差を最小
化することができる。
【0025】(3)本発明の電子ビーム描画装置によれ
ば、光学系全体の長さを短小化し、レンズ収差、偏向収
差を小さくすることができる。
【0026】(4)本発明の電子ビーム描画方法によれ
ば、電子光学系において副偏向器を主偏向対物レンズの
下流側に配置し、主偏向対物レンズのフィールド外に置
くことで、レンズ収差の影響を除き、プリ副偏向器を不
要とした小型で簡単な構造により大きな偏向領域を確保
でき、パターン描画の解像度を保持できる。
【0027】(5)本発明の電子ビーム描画装置によれ
ば、定常的に発生するアライメント誤差を、静電式偏向
器と静電式プリ主偏向器にオフセット電流として重畳す
ることでキャンセルすることができる。
【0028】(6)本発明の電子ビーム描画方法によれ
ば、定常的に発生するアライメント誤差を、静電式偏向
器と静電式プリ主偏向器にオフセット電流として重畳す
ることでキャンセルすることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
ウエハ上にパターン描画をする小型の電子ビーム描画装
置について、図1〜図6を参照しながら説明する。図1
は本実施の形態に係る電子ビーム描画装置の構成を示す
図、図2はその電子光学系の断面構造を示す図、図3は
静電式レンズの構成を示す図、図4は静電式成形偏向器
の構成を示す図、図5は偏向制御について示す図、図6
は電子光学系のアライメント調整を示す図である。図1
〜図6において図7〜図9と同一な部分には同符号を付
してある。
【0030】まず、図1,図2を基に全体の配置を説明
する。電子銃1から放出される電子ビーム2の光軸上に
は、電子光学系の各構成要素として、第1の成形アパー
チャ4、静電式照明レンズ20、第1の静電式成形偏向
器21、第2の成形アパーチャ7、第2の静電式成形偏
向器22、第3の成形アパーチャ23、静電式縮小レン
ズ24、静電式プリ主偏向器29、静電式主偏向対物レ
ンズ25、静電式副偏向器28、及び電子検出器12が
配置されている。
【0031】このうち静電式主偏向対物レンズ25は、
静電式対物レンズ26と静電式主偏向器27とから構成
されている。なお、電子ビーム2の光軸上において、静
電式主偏向対物レンズ25の上流側には静電式プリ主偏
向器29が、下流側には静電式副偏向器28が配置され
ている。
【0032】次に、上記電子光学系の各構成要素につい
て説明する。第1の成形アパーチャ4には、矩形または
円形のセルアパーチャ(開口)が形成され、第2の成形
アパーチャ7には、例えば菱形と矩形とを組み合わせた
セルアパーチャなどの各種形状の一括露光セルアパーチ
ャが複数形成され配列されている。
【0033】静電式照明レンズ20は、電子銃1から放
出された電子ビーム2を均一な照射ビーム(電子ビー
ム)に整えるもので、第1の照明レンズ20a及び第2
の照明レンズ20bを光軸上に配置したものとなってい
る。静電式照明レンズ20は、拡大ビーム機能を有し、
照射ビームは任意の1個のセルアパーチャに対して十分
大きく、かつ隣接するセルパターンに干渉しない大きさ
のビーム径に成形される。
【0034】第1及び第2の照明レンズ20a,20b
は、それぞれ静電式レンズから構成されるもので、図3
に示すように負電圧を印加した電極(エレクトロード)
20−1の両側に各電極20−2、20−3を配置し、
これら電極20−2、20−3を共にグラウンド(G)
に落としたアインツェル型のレンズにより構成されてい
る。
【0035】このうち第2の照明レンズ20bのクロス
オーバー(フォーカス)は、第3の成形アパーチャ23
の位置に結像するように構成され、かつ第1及び第2の
照明レンズ20a,20bに対する印加電圧を可変制御
することで、照明ビームの倍率を任意に選択でき、照明
ビームの試料面上でのビーム径、電流密度を制御する構
成となっている。
【0036】第1の静電式成形偏向器21は、各偏向器
21a、21bから成り、試料13面上に所望のアパー
チャ像を得るために静電式照明レンズ20により成形さ
れた電子ビームを偏向し、第2の成形アパーチャ7に対
する照射位置を制御する機能を有している。第2の静電
式成形偏向器22は、各偏向器22a、22bから成
り、第2の成形アパーチャ7を通過して得られたアパー
チャ像の電子ビームを元の光軸上に戻す機能を有してい
る。
【0037】これら第1及び第2の静電式成形偏向器2
1、22は、図4に示すように8極の電極31の両側に
各電極32、33を配置し、これら電極32、33を共
にグラウンド(G)に落としたもので、8極の電極31
のそれぞれに各電圧V1 〜V8 を独立に印加して、電子
ビームを偏向制御するものとなっている。
【0038】また、これら第1及び第2の静電式成形偏
向器21、22は、例えば各偏向器21a、21b、2
2a、22bの構成・形状を同一に設計すると、これら
4つの電圧連動比を、例えば、+Vi :−Vi :−Vi
:+Viや、−Vi :+Vi:+Vi :−Viの組み合わ
せの連動比の電圧で制御でき、共通の制御電圧の極性を
違えた形で制御可能で、電気回路形を簡略化できるもの
である。
【0039】さらに、これら第1及び第2の静電式成形
偏向器21、22には、図2に示すように各シールド電
極34、35、36、及び、37、38、39がそれぞ
れ設けられている。そして、これら第1及び第2の静電
式成形偏向器21、22が連続かつ隣接して配置されて
いる場合には、相互の電場が偏向制御に影響を及ぼさな
いようにシールドで遮断された構造となっている。
【0040】特に低加速の電子銃1を適用した電子光学
系を構成する場合、電子ビーム2のクロスオーバポイン
トで電子のクーロン反発現象が顕著になるため、電子光
学系の長さを極力短く設計することがポイントになる。
そこで本装置では、その対策として、図2に示すように
隣接するシールド電極35、38を共用することで、隣
接偏向器の干渉を防ぐ構成とし、光路長を短小化する構
造にしている。
【0041】静電式縮小レンズ24は、第1及び第2の
静電式成形偏向器21、22を通過した電子ビームを縮
小するものである。この静電式縮小レンズ24の上部に
は、第3の成形アパーチャ23が設置されている。この
第3の成形アパーチャ23は、第1及び第2の成形アパ
ーチャ4、7等で散乱された不要なビームをカットする
ために設けられている。また第3の成形アパーチャ23
は、ビーム調整の合わせ位置として使用される。この第
3の成形アパーチャ23は、静電式縮小レンズ24に対
して近接する位置に設けられているので、図2に示すよ
うに静電式縮小レンズ24に接合した構造となってい
る。
【0042】この場合、静電式縮小レンズ24の上側シ
ールド電極24aの厚さは、下側シールド電極24bの
厚さの少なくとも2倍以上の厚さに形成している。これ
により内径が異なったシールド電極を連続させることで
生じる不連続のビーム軌道が発生しない安定した光学系
としている。
【0043】主偏向対物レンズ25は、上記図4に示す
静電式成形偏向器と同様に、同一円周上に配置された4
倍数の多極に分割された複数の電極と、これら電極を挟
んで対向配置された各シールド電極とから構成され、こ
のうち各シールド電極は共にグラウンドに落とされてい
る。
【0044】そして、この主偏向対物レンズ25は、上
記の如く1つの構造で静電式対物レンズ26と静電式主
偏向器27の双方の機能を有して動作する。そしてこれ
ら静電式対物レンズ26及び静電式主偏向器27には、
電圧制御部40が接続されている。そして、この電圧制
御部40による静電式対物レンズ26と静電式主偏向器
27とに対する電圧制御により、これら静電式対物レン
ズ26と静電式主偏向器27とは次のような機能を有す
る。
【0045】静電式対物レンズ26は、静電式縮小レン
ズ24を通過した電子ビームを試料13上に縮小投影す
るもので、電極に同じ電圧が印加されることによって電
子ビーム2を収束させるものとなる。静電式主偏向器2
7は、静電式対物レンズ26により試料13上に縮小投
影される電子ビームを試料13上に偏向して描画するも
ので、電極にレンズ収束電圧とは別の独立制御電圧が加
減演算されて印加され、電子ビームを試料13の面上の
任意の位置に移動させるものとなる。
【0046】また、これら静電式対物レンズ26及び静
電式主偏向器27には、第1の収差補正部41が接続さ
れている。この第1の収差補正部41は、主偏向対物レ
ンズ25に対する電子光学系で発生する収差に応じた補
正量を複数の電極に加減印加して、主偏向系で発生する
収差を最小化する制御機能を有している。
【0047】静電式プリ主偏向器29は、静電式主偏向
器27に対して電子ビームの上流側に配置され、電子ビ
ーム2を偏向し、試料13面でビーム偏光制御に応じて
発生する各種レンズ収差及び偏向収差を最小に制御する
機能を有している。静電式副偏向器28は、静電式主偏
向器27の走査領域内で電子ビームを微小偏向する機能
を有している。
【0048】これら静電式主偏向器27及び静電式プリ
主偏向器29は、試料13面のビーム偏向に応じて発生
する各種レンズ収差及び偏向収差を最小にする条件を制
御連動比1:1の制御電圧条件で成立するようにプリ主
偏向センタエレクトロードの軸方向長さまたは内径が調
整されている。さらに、静電式主偏向器27及び静電式
プリ主偏向器29の両端には、隣接した偏向器の影響を
なくすために、それぞれシールド電極27a,27b、
29a,29bが設けられている。このように、プリ主
偏向センタエレクトロードの軸方向の長さまたは内径を
調整し、かつ静電式主偏向器27及び静電式プリ主偏向
器29の両端側にシールド電極を配置することにより、
静電式主偏向器27と静電式プリ主偏向器29とを同一
電圧値の条件で制御できる。
【0049】静電式副偏向器28は、プリ副偏向器セン
タエレクトロードの軸方向長さ又は内径が調整されてい
る。さらに、静電式副偏向器28の一端には、隣接した
偏向器の影響をなくすためにシールド電極28aが設け
られている。
【0050】また、静電式プリ主偏向器29には、第2
の収差補正部42が接続されている。この第2の収差補
正部42は、図5の(a)に示すように静電式主偏向器
27に対する静電式プリ主偏向器29の制御電圧を加算
方向に制御し、かつ図5の(b)に示すように静電式副
偏向器28は単独で制御を行ない、総合的な収差を最小
化する機能を有している。
【0051】ところで、上記静電式プリ主偏向器29、
静電式主偏向器27、及び静電式副偏向器28は、電子
ビーム2の進行方向に沿って配置されており、これら隣
接する静電式プリ主偏向器29、静電式主偏向器27、
及び静電式副偏向器28の各間には、それぞれ各シール
ド電極29b、27a、28a(27bと共用)が配置
されている。
【0052】このような各シールド電極を用いることに
より相互干渉を防ぐことができ、これより電子光学系全
体の長さを短小化し、レンズ収差、偏向収差を小さくし
ている。
【0053】主偏向対物レンズ25の下方には、上記電
子検出器12が配置されている。そして、この主偏向対
物レンズ25における下側シールド電極43は、電子検
出器12のシールド電極として共用する構造になってい
る。この場合、下側シールド電極43の厚さは、上側シ
ールド電極28a(27b)の厚さの少なくとも2倍以
上に形成されている。
【0054】次に上記の如く構成された装置の作用につ
いて説明する。ウエハからなる試料13は、図示しない
XYテーブル上に載置される。電子銃1から放出された
電子ビーム2は、矩形または円形のセルアパーチャ(開
口)を有する第1の成形アパーチャ4に照射され、この
第1の成形アパーチャ4を通過する。
【0055】静電式照明レンズ20は、第1の成形アパ
ーチャ4を通過した電子ビーム2を、第2の成形アパー
チャ7における目的の1個のセルアパーチャに対して十
分大きく、かつ隣接するセルアパーチャに干渉しない大
きさのビーム径に拡大する。
【0056】このとき、第2の照明レンズ20bは、電
子ビーム2を第3の成形アパーチャ23の位置に結像す
る。また、第1及び第2の照明レンズ20a、20bの
印加電圧を可変制御することにより、電子ビーム(ここ
では照明ビーム)2の倍率を任意に選択し、電子ビーム
2の試料面上での電流密度を制御している。
【0057】第1の静電式成形偏向器21は、第1の成
形アパーチャ4と第2の成形アパーチャ7との各セルア
パーチャを組み合わせて所望のアパーチャ像を得るため
に、静電式照明レンズ20からの電子ビーム2を偏向
し、第2の成形アパーチャ7に形成されている各セルア
パーチャのうち目的とするセルアパーチャを選択するよ
う、照射位置を目標位置に偏向制御する。第2の静電式
成形偏向器22は、第2の成形アパーチャ7を通過して
得られたセルアパーチャ像の電子ビーム2を元の光軸上
に振り戻す。
【0058】静電式縮小レンズ24は、第1及び第2の
静電式成形偏向器21、22を通過した電子ビーム2を
縮小する。すなわち、第1の静電式成形偏向器21、第
2の成形アパーチャ7、及び第2の静電式成形偏向器2
2を通過した電子ビーム2は、第2の成形アパーチャ7
を起点とするセルパターンビームとしてスタートし、電
子光学系の光軸上に振り戻された状態で静電式縮小レン
ズ24を通過する。
【0059】そして、静電式主偏向対物レンズ25の静
電式対物レンズ26は、静電式縮小レンズ24を通過し
た電子ビームを試料13上に縮小投影し、これと共に静
電式主偏向器27は、静電式対物レンズ26により試料
13上に縮小投影される電子ビーム2を試料13上に偏
向して描画する。
【0060】このとき静電式主偏向器27及び静電式副
偏向器28は、描画パターン位置に対するビーム位置を
制御する。すなわち、静電式主偏向器27は、XYテー
ブル上に搭載された試料13に対し、描画領域の位置を
XYテーブルの位置を基に参照しながら静電式主偏向器
27の走査領域内で電子ビームを微小偏向し、かつ静電
式副偏向器28は、細かく分割した描画範囲に対して位
置制御を行なう。
【0061】さらに、静電式プリ主偏向器29は、電子
ビームを偏向し、試料13面でビーム偏光制御に応じて
発生する各種レンズ収差及び偏向収差を最小に制御す
る。
【0062】また、第1の収差補正部41は、静電式主
偏向対物レンズ25の複数の電極に同一電圧を印加して
電子ビーム2を収束するのに対し、主偏向量に応じて予
め求めた補正量を複数の電極に加減印加して、図5の
(a)に示すように、静電式主偏向器27に対する静電
プリ主偏向器29の制御電圧を加算方向に制御し、電子
光学系の主偏向系で発生する収差を最小化する。第2の
収差補正部42は、図5の(b)に示すように、静電式
副偏向器28は単独で制御を行ない、総合的な収差を最
小化する。
【0063】このようにして所望のアパーチャ像に形成
された電子ビーム2が試料13に照射して、パターンを
形成する。なお、描画するジョブと調整するジョブとは
別々に行なわれる。
【0064】電子検出器12は、試料13から発生した
2次電子や反射電子を検出し、その検出信号を出力す
る。従って、電子検出器12から出力される検出信号を
処理することで、SEM像の検出やビーム調整の制御を
行なっている。ここで、電子検出器12には比較的高い
制御電圧が印加され、さらに球面収差を小さくするため
に静電式主偏向対物レンズ25に対して近接して設置さ
れている。これにより、上記の如く主偏向対物レンズ2
5における下側シールド電極43は、電子検出器12の
シールド電極として共用され、かつ下側シールド電極4
3の厚さを上側シールド電極28a(27b)の厚さの
少なくとも2倍以上に形成している。
【0065】これは、内径が小さなシールド電極を電子
光学系の光軸方向であるZ方向の厚さを考慮せずに配置
した場合、電場オフセットフィールドが発生し、光学特
性に狂いが生じることを防止している。
【0066】以下、主偏向と副偏向の動作を図5の
(a),(b)に基づいて説明する。上述したように、
主偏向器27の光路上流側に静電式プリ主偏向器29を
配置しており、試料面でビーム偏向制御に応じて発生す
る各種レンズ収差及び偏向収差を最小ならしめ、構造条
件を最適化することで、1:1の制御電圧条件で成立さ
せる事も可能である。またビームを移動する機能とし
て、主偏向領域に、さらに微少偏向する副偏向器28を
静電式主偏向対物レンズ26の下流側に設けている。隣
接する偏向器同士は、静電レンズのシールド電極を共有
して使用する構造をとっており、光学系全体の長さを短
小化し、レンズ収差、偏向収差を小さくするのに有利な
構造をなしている。
【0067】静電式副偏向器28は、静電式主偏向対物
レンズ26の下流側のレンズフィールドを抜けた位置に
あることから、電子ビームがレンズを通過することによ
って生ずる収差が発生しないため、主偏向制御のように
プリ副偏向による複雑な制御を設ける必要がない。副偏
向器28の下部には、電子ビームがウエハ上に照射され
た時に発生する2次電子や反射電子を検出する電子ビー
ム検出器12が配置されており、この反射電子信号を処
理することでSEM像の検出、ビーム調整等の制御を行
なっている。
【0068】以下、図1,図2に示した電子光学系のア
ライメント調整(光軸合わせ)について、図6を基に説
明する。なお図6では、図2に示した電子光学系の断面
構造に電子ビーム2の光路を対応付けて示している。レ
ンズ、偏向器は、通常機械的誤差を有するため、電子ビ
ームは期待した本来の軌道からずれを生じ、オフセット
値を発生する。このため、各レンズ、各偏向器にアライ
メントコイルを配置して、誤差分をキャンセルする調整
を行なう。
【0069】図1,図2に示した全体光学系のアライメ
ント調整においても、基本的な調整は電磁式アライメン
トコイルで実施するが、第1の静電式成形偏向器21と
第2の静電式成形偏向器22、及び静電式プリ主偏向器
29は、8極のエレクトロードで構成しているので、各
々独立に電圧を印加することができる。すなわち、図6
にθ3〜θ7で示す定常的に発生するアライメント誤差
は、静電式成形偏向器21,22、及び静電式プリ主偏
向器29にアライメント制御量をオフセット量(オフセ
ット電流)として重畳することでキャンセルすることが
できる。また同様に、各レンズ20,24,26のレン
ズ構造も8極のエレクトロードで構成されることで、同
様のアライメント機能を重畳させることが可能である。
【0070】また、上記の説明では、静電式主偏向対物
レンズ26は8極に分割され、レンズ機能と偏向器機能
を兼ねた構造としたが、偏向領域が小さな用途に対して
は、アインツエル型の静電式対物レンズで対応すること
も可能である。また、静電式副偏向器28による副偏向
領域の制御は高速の電気制御で行なわれるため、試料を
搭載したステージの動きに応じて、描画制御で実施する
ステージトラッキングの補正機能に対応でき、この偏向
補正を副偏向制御へ加算して使用することが可能であ
る。
【0071】本発明は上記実施の形態のみに限定され
ず、要旨を変更しない範囲で適時変形して実施できる。
【0072】
【発明の効果】本発明の電子ビーム描画装置及び方法に
よれば、電子光学系により発生した電子ビームにより、
対物レンズ下に配置した試料へのパターン描画を可能と
し、小型の構造にて制御性に優れた電子ビーム描画を実
現できる。そして、光学系において、上流側からプリ主
偏向器、主偏向対物レンズ、副偏向器の順に配置するこ
とで、レンズ収差、偏向収差を小さくするのに有利な構
造をなしている。すなわち、副偏向器を対物レンズの下
流側に配置したことで、大きな偏向領域での制御を実現
でき、電子ビーム描画装置の最大の弱点とされる高スル
ープット処理についても対応できる。
【0073】さらに、低加速電子ビームを対象とした構
造に適しているので、試料面での近接効果の影響がな
く、複雑な近接効果補正制御を必要としない。また、電
子光学系、制御系とも大幅にシステムの簡素化が図られ
るため、保守トラブルの少ない、生産現場に対応できる
電子ビーム描画装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る電子ビーム描画装置
の構成を示す図。
【図2】本発明の実施の形態に係る電子ビーム描画装置
における電子光学系の断面構造を示す図。
【図3】本発明の実施の形態に係る電子ビーム描画装置
における静電式レンズの構成。
【図4】本発明の実施の形態に係る電子ビーム描画装置
における静電式成形偏向器の構成を示す図。
【図5】本発明の実施の形態に係る電子ビーム描画装置
における偏向制御について示す図。
【図6】本発明の実施の形態に係る電子ビーム描画装置
における電子光学系のアライメント調整を示す図。
【図7】従来例に係る電子ビーム描画装置の電子光学系
の構成を示す図。
【図8】従来例に係る電子ビーム描画装置における電子
光学系の構造を示す図。
【図9】従来例に係る電子ビーム描画装置における偏向
制御について示す図。
【符号の説明】
1…電子銃 2…電子ビーム 4…第1の成形アパーチャ 7…第2の成形アパーチャ 12…電子検出器 13…ウエハ 20…静電式照明レンズ 20a…第1の照明レンズ 20b…第2の照明レンズ 20−1、20−2、20−3…電極 21…第1の静電式成形偏向器 21a、21b…偏向器 22…第2の静電式成形偏向器 22a、22b…偏向器 23…第3の成形アパーチャ 24…静電式縮小レンズ 25…静電式主偏向対物レンズ 26…静電式対物レンズ 27…静電式主偏向器 28…静電式副偏向器 29…静電式プリ主偏向器 31、32、33…電極 34、35、36、37、38、39…シールド電極 40…電圧制御部 41…第1の収差補正部 42…第2の収差補正部
フロントページの続き (72)発明者 安藤 厚司 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 若山 茂 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 Fターム(参考) 2H097 BA01 BB01 BB03 CA16 GB01 KA28 LA10 5C033 JJ05 5C034 BB02 BB08 5F056 AA04 CB07 CB14 CB16 CB30 CB32 CC02 EA05 EA06 EA08

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電子ビームを少なくとも成形手段、偏向手
    段、縮小投影手段を備えた電子光学系によって制御して
    試料上に照射し、前記試料上に描画を行なう電子ビーム
    描画装置において、 前記電子光学系は、 前記電子ビームを前記試料上に縮小し偏向して投影する
    主偏向対物レンズと、前記電子ビームを偏向して前記主
    偏向対物レンズに対して収差が小さくなるように制御す
    るプリ主偏向器と、 前記電子ビームの偏向を調整する副偏向器と、 を含んで構成され、 前記電子ビームの上流側から前記プリ主偏向器、前記主
    偏向対物レンズ、前記副偏向器の順に配置し、前記副偏
    向器は前記主偏向対物レンズのレンズフィールド外に設
    けたことを特徴とする電子ビーム描画装置。
  2. 【請求項2】前記主偏向対物レンズに対して前記プリ主
    偏向器の制御電圧を加算方向に制御し、前記副偏向器を
    単独で制御する制御手段を備えたことを特徴とする請求
    項1記載の電子ビーム描画装置。
  3. 【請求項3】前記対物レンズ及び前記偏向器をそれぞれ
    静電式レンズ及び静電式偏向器として構成して、これら
    隣接する前記静電式レンズ及び前記静電式偏向器間にシ
    ールド電極を共有配置したことを特徴とする請求項1記
    載の電子ビーム描画装置。
  4. 【請求項4】電子ビームを電子光学系に通過させて少な
    くとも成形、偏向、縮小投影して試料上に描画を行なう
    電子ビーム描画方法において、 前記電子光学系として、前記電子ビームを前記試料上に
    縮小し偏向して投影する主偏向対物レンズと、前記電子
    ビームを偏向して前記主偏向対物レンズに対して収差が
    小さくなるように制御するプリ主偏向器と、前記電子ビ
    ームの偏向を調整する副偏向器とを用い、 前記電子ビームを前記プリ主偏向器、前記主偏向対物レ
    ンズ、前記主偏向対物レンズのレンズフィールド外に設
    けた前記副偏向器の順に通過させることを特徴とする電
    子ビーム描画方法。
  5. 【請求項5】電子ビームを少なくとも成形手段、偏向手
    段、縮小投影手段を備えた電子光学系によって制御して
    試料上に照射し、この試料上に描画を行なう電子ビーム
    描画装置において、 前記電子光学系は、 前記電子ビームを所定位置に偏向するための静電式偏向
    器と、 前記電子ビームを前記試料上に縮小し偏向して投影する
    主偏向対物レンズと、前記電子ビームを偏向して前記主
    偏向対物レンズに対して収差が小さくなるように制御す
    る静電式プリ主偏向器と、 を含んで構成され、 前記静電式偏向器及び前記静電式プリ主偏向器に前記電
    子光学系に対する前記電子ビームの光軸合わせのアライ
    メント用電圧印加を行なう制御手段を設けたことを特徴
    とする電子ビーム描画装置。
  6. 【請求項6】電子ビームを電子光学系に通過させて少な
    くとも成形、偏向、縮小投影して試料上に描画を行なう
    電子ビーム描画方法において、 前記電子光学系として、前記電子ビームを所定位置に偏
    向するための静電式偏向器と、前記電子ビームを前記試
    料上に縮小し偏向して投影する主偏向対物レンズと、前
    記電子ビームを偏向して前記主偏向対物レンズに対して
    収差が小さくなるように制御する静電式プリ主偏向器と
    を用い、 前記静電式偏向器及び前記静電式プリ主偏向器に前記電
    子光学系に対する前記電子ビームの光軸合わせのアライ
    メント用電圧印加制御を行なうことを特徴とする電子ビ
    ーム描画方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008505470A (ja) * 2004-07-05 2008-02-21 シーイービーティー・カンパニー・リミティッド マルチマイクロコラムにおける電子ビームの制御方法及びこの方法を利用したマルチマイクロコラム
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JP2010161415A (ja) * 2005-12-15 2010-07-22 Nuflare Technology Inc 荷電粒子ビーム描画方法及び荷電粒子ビーム描画装置

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