JP2001242461A - 液晶表示素子 - Google Patents

液晶表示素子

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JP2001242461A
JP2001242461A JP2000055245A JP2000055245A JP2001242461A JP 2001242461 A JP2001242461 A JP 2001242461A JP 2000055245 A JP2000055245 A JP 2000055245A JP 2000055245 A JP2000055245 A JP 2000055245A JP 2001242461 A JP2001242461 A JP 2001242461A
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crystal cell
optically anisotropic
film
crystal display
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JP2000055245A
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Eiji Yoda
英二 依田
Keisuke Suzuki
鈴木  啓介
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Eneos Corp
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Nippon Mitsubishi Oil Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コントラスト特性、視角特性などの表示特性
や機械的特性に優れたツイステッドネマチック型液晶表
示素子を提供する。 【解決手段】 電極を備えた一対の透明基板とネマチッ
ク液晶とからなる駆動用の液晶セルと、液晶セルの上下
に配置された2枚の偏光板を備えたツイステッドネマチ
ック型液晶表示素子において、液晶セルと上側偏光板も
しくは下側偏光板との間の一方または両方に、光学的に
負の一軸性を有する液晶物質が液晶状態において形成し
たハイブリッド配向を固定化して得られる光学異方性フ
ィルム(A)と拡散透過率/全光線透過率が50%〜9
0%である光拡散粘着剤層(B)からなる光学異方素子
を備えることにより、表示特性、機械的特性が改良され
た液晶表示素子が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液晶表示素子に関
し、特にコントラスト特性、視角特性などの表示特性を
著しく改良するとともに、機械的特性をも大幅に改善し
たツイステッドネマチック型液晶表示素子に関する。
【0002】
【従来の技術】TFT素子あるいはMIM素子などを用
いたアクティブ駆動のツイステッドネマチック型液晶表
示素子(以下TN−LCDと略称する)は、薄型、軽量、
低消費電力というLCD本来の特長に加えて、正面から
見た場合CRTに匹敵する画質を有する。そのため、ノ
ートパソコン、携帯用テレビ、携帯用情報端末などの表
示装置として広く普及している。しかしながら、従来の
TN−LCDにおいては、液晶分子の持つ屈折率異方性
のため斜めから見たときに表示色が変化する、あるいは
表示コントラストが低下するという視野角の問題が本質
的に避けられず、その改良が強く望まれており、改良の
ための様々な試みがなされている。
【0003】近年、視野角問題を解消する目的で種々の
光学補償フィルムが提案されており、広視野角を特徴と
するTN−LCDの開発は進展著しい。例えば、特開平
10−104611号公報には、駆動用液晶セルの両側
に光学補償手段を設け、液晶セル部の光出射面側に光拡
散層を設けた液晶表示装置が開示されている。当該公報
では、偏光板の光出射側面に光拡散層を設けることで、
偏光板を透過した出射光を光拡散層によってあらゆる方
向に拡散させることにより高視野角化を実現している。
また特開平10−142591号公報では、負の一軸性
を示す光学異方性フィルムと光拡散フィルムを備えた液
晶表示装置が提案されている。
【0004】しかしながら、特開平10−104611
号のように光出射側面に光拡散層を設けることは、光拡
散層がLCDの最表層部に位置することになるので、そ
の光拡散層にはアンチグレア処理などの反射防止処理、
表面のハードコート性の付与、耐光性の付与などを行う
必要があり、製造コストが高くなる不利がある。また特
開平10−142591号のように、光学異方性フィル
ムと光拡散フィルムを積層して用いる場合には、光学部
材の厚みが増すことからLCDの特徴の一つである薄型
であるという特徴が損われるばかりではなく、偏光板を
含めた光学素子を液晶セルに貼合する際に、光学素子の
厚みが厚くなり、既存の貼合機で処理できなくなるとい
った問題がある。また前記の如き光学素子を偏光板と液
晶セルとの間に設けた場合には、高温下または高温高湿
下に放置した際に、光拡散フィルムと偏光板との間、若
しくは光拡散フィルムと光学異方性フィルムとの間で剥
がれを生じる恐れがあり、機械的特性に関して問題があ
った。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記課題を
解決するものであり、コントラスト特性、視角特性など
の表示特性を著しく改良するとともに、機械的特性をも
大幅に改善した光学異方素子を備えたツイステッドネマ
チック型液晶表示素子を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明の第1
は、電極を備えた一対の透明基板とネマチック液晶とか
らなる駆動用の液晶セルと、液晶セルの上下に配置され
た上側偏光板および下側偏光板を備えたツイステッドネ
マチック型液晶表示素子であって、液晶セルと上側偏光
板との間、もしくは液晶セルと下側偏光板との間、また
は液晶セルと上側偏光板および液晶セルと下側偏光板の
それぞれの間に、光学的に負の一軸性を有する液晶物質
が液晶状態において形成したハイブリッド配向を固定化
して得られる光学異方性フィルム(A)と拡散透過率/
全光線透過率が50%〜90%である光拡散粘着剤層
(B)からなる光学異方素子を備えた液晶表示素子に関
する。
【0007】本発明の第2は、液晶表示素子が、光源/
下側偏光板/光学異方性フィルム(A)/駆動用液晶セ
ル/光学異方素子(光学異方性フィルム(A)/光拡散
粘着剤層(B))/上側偏光板の順、または光源/下側
偏光板/光学異方性フィルム(A)/駆動用液晶セル/
光学異方素子(光拡散粘着剤層(B)/光学異方性フィ
ルム(A))/上側偏光板の順に配置した前記記載の液
晶表示素子に関する。本発明の第3は、駆動用液晶セル
の屈折率異方性△nと液晶層の厚みdとの積△nd値が
300〜500nmである前記記載の液晶表示素子に関
する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の液晶表示素子は、駆動用
液晶セルと、該液晶セルの上下に配置された上側偏光板
および下側偏光板、並びに光学的に負の一軸性を有する
液晶物質が液晶状態において形成したハイブリッド配向
を固定化して得られる光学異方性フィルム(A)および
拡散透過率/全光線透過率が50%〜90%である光拡
散粘着剤層(B)からなる光学異方素子を備える。
【0009】光学異方性フィルム(A)は、光学的に負
の一軸性を示す液晶物質が液晶状態において形成したハ
イブリッド配向を固定化して得ることができる。ハイブ
リッド配向状態を固定化した液晶フィルム(光学異方性
フィルム(A))は、ハイブリッド配向を形成しうる液
晶物質をフィルム化することによって得ることができ
る。ここで液晶物質とは、例えば円盤状の分子形状や、
低分子、高分子を問わず、光学的に負の一軸性を示しう
る液晶化合物若しくは液晶組成物を意味する。またこれ
ら液晶物質としては、ライオトロピック性またはサーモ
トロピック性のどちらを用いることもできる。液晶物質
として具体的には、例えば、トリフェニレン誘導体、ト
ルクセン誘導体などの低分子液晶が挙げられる。本発明
においては、当該液晶分子をハイブリッド配向させ、当
該配向状態をガラス固定化や熱・光架橋反応による固定
化等によって固定化して得られる液晶フィルムを光学異
方性フィルム(A)として使用することが最も好まし
い。
【0010】ハイブリッド配向を固定化した液晶フィル
ムは、配向基板上に形成されたままの形態(配向基板/
(配向膜)/液晶フィルム)、配向基板とは異なる透明
基板フィルム等に液晶フィルムを転写した形態(透明基
板フィルム/液晶フィルム)、または液晶フィルムに自
己支持性がある場合には液晶フィルム単層形態(液晶フ
ィルム)のいずれの構成であっても光学異方性フィルム
(A)として使用することができる。前記透明基板フィ
ルムとしては、例えばフジタック(富士写真フィルム社
製)、コニカタック(コニカ社製)などのトリアセチル
セルロースフィルム、TPXフィルム(三菱化成社
製)、アートンフィルム(日本合成ゴム社製)、ゼオネ
ックスフィルム(日本ゼオン社製)、アクリプレンフィ
ルム(三菱レーヨン社製)等が挙げられる。
【0011】また透明基板フィルムへの転写方法として
は、液晶フィルム層に接着剤を塗布し、配向基板とは異
なる前記透明基板フィルムをラミネートした後に接着剤
を硬化した後、配向基板を剥離する方法等を採用するこ
とができる。この転写は、特に配向基板としてラビング
ポリイミドフィルムやラビングポリエチレンテレフタレ
ートフィルム等の光学的に等方でないフィルムを用いた
場合、あるいは可視光波長域において不透明なフィルム
を用いた場合に好ましく採用することができる。光拡散
粘着剤層(B)とは、入射光を等方的あるいは異方的に
拡散させる性質を有し、拡散透過率/全光線透過率で定
義されるヘイズ値が通常50%〜90%であり、かつ粘
着性を有するものであれば特に制限されるものではな
い。ヘイズ値が50%未満では、目的とする視野角特性
の改善が不十分となる恐れがある。また90%を越える
と視野角特性の改善は図れるが表示画面のにじみ、コン
トラスト低下が発生する恐れがある。なお光拡散粘着剤
層(B)の全光線透過率としては、通常50%以上、好
ましくは60%以上、さらに好ましくは70%以上であ
ることが本発明では望ましい。
【0012】光拡散粘着剤層(B)の膜厚は、特に制限
されるものではないが、通常1μm〜100μm、好ま
しくは5μm〜50μm、さらに好ましくは10μm〜
30μmである。光拡散粘着剤層(B)としては、例え
ば、粘着性を有するマトリックス中にマトリックスとは
異なる屈折率を有する粒子が分散した自己支持性の無い
シート状物、フィルム状物などが挙げられる。具体的に
は、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、シリコン系粘着
剤、エチレン−酢酸ビニル共重合体系粘着剤、ウレタン
系粘着剤、ビニルエーテル系粘着剤、ポリビニルアルコ
ール系粘着剤、ポリアクリルアミド系粘着剤およびこれ
らの混合系粘着剤等からなるマトリックスに、例えば、
平均粒径0.5〜5μmのポリスチレン系微粒子、ポリ
メタクリル酸系微粒子等の有機微粒子、シリカ、アルミ
ナ、チタニア、ジルコニア、酸化錫、酸化インジウム、
酸化カドミウム、酸化アンチモン等の無機系微粒子、気
体を内包した中空微粒体、液体を内包したマイクロカプ
セル等の適宜なものを分散したものが例示される。なか
でも、アクリル系粘着剤が透明性、耐候性、耐熱性など
に優れていることからマトリックスとして望ましい。光
拡散粘着剤層を重畳する場合には、個々の光拡散粘着剤
層は同種または異種の適宜な組合せとすることができ
る。
【0013】前記アクリル系粘着剤としては、公知物の
いずれも用いることができる。例えば、メチル基、エチ
ル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル
基、t−ブチル基、イソブチル基、アミル基、イソアミ
ル基、ヘキシル基、ヘプチル基、シクロヘキシル基、2
−エチルヘキシル基、オクチル基、イソオクチル基、ノ
ニル基、イソノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデ
シル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル
基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基
の如き炭素数1〜18の直鎖又は分岐のアルキル基を有
するアクリル酸やメタクリル酸のエステルからなるアク
リル酸系アルキルエステルの1種又は2種以上を用いた
アクリル系重合体を主体とする粘着剤等が挙げられる。
【0014】また光拡散粘着剤層には、本発明の効果を
損なわない範囲において、例えば石油系樹脂、ロジン系
樹脂、テルペン系樹脂、合成石油系樹脂、フェノール系
樹脂、キシレン系樹脂、脂環族系石油樹脂、クマロンイ
ンデン樹脂、スチレン系樹脂、ジシクロペンタジエン系
樹脂等の如き粘着付与剤、フタル酸エステル、リン酸エ
ステル、塩化パラフィン、ポリブテン、ポリイソブチレ
ンの如き軟化剤あるいはその他の各種充填剤、老化防止
剤、架橋剤などの適宜な添加剤を配合することができ
る。
【0015】本発明に供される駆動用の液晶セルは、電
極を備える一対の透明基板及びその間に挿入されたネマ
チック液晶の層を有する。前記透明基板としては、ネマ
チック液晶を特定の配向方向に配向させるものを用いる
ことができる。具体的には、透明基板自体がネマチック
液晶を配向させる性質を有している透明基板または当該
液晶を配向させる性質を有する配向膜等を設けた透明基
板がいずれも使用可能である。このような特定の配向方
向を有する透明基板2枚を、その配向方向が捩れた関係
になるよう保持し、その透明基板の間にネマチック液晶
の層を形成させることにより、前記液晶の層に、通常7
0゜〜110゜、好ましくは85゜〜95゜の範囲のね
じれ角を与えることができる。ねじれ角が前記範囲から
外れた場合には、液晶セルに起因する旋光効果を十分に
得ることができず、上述した光学異方素子を備えた場合
にも良好な表示特性を得ることができない。なお、ネマ
チック液晶層のねじれ方向は、左および右方向のどちら
でも良い。
【0016】液晶セルの電極は、通常、ネマチック液晶
層が接する前記透明基板の面上に設けることができ、配
向膜を有する透明基板を用いた場合は、透明基板と配向
膜との間に設けることができる。ネマチック液晶として
は、通常TN型液晶表示素子に用いられる各種のもの等
を用いることができる。本発明に供される駆動用液晶セ
ルの屈折率異方性Δnと駆動用液晶セルの液晶層の厚み
dとの積で示されるΔndは、通常300nm〜500
nm、好ましくは300nm〜400nmの範囲であ
る。500nmより大きいと光学異方素子を備えた場合
に視野角改善効果が乏しく、応答速度が遅くなる恐れが
ある。また300nmより小さいと、光学異方素子を備
えることによる視野角改善効果はあるものの正面の輝
度、コントラストの低下を生じる恐れがある。さらに駆
動用液晶セルとしては、セル中のネマチック液晶分子の
配向欠陥を低減するためにあらかじめ駆動用液晶セルの
ネマチック液晶分子にプレチルト角を与えることが望ま
しい。本発明に供される駆動用液晶セルのプレチルト角
としては、通常5゜以下であることが望ましい。
【0017】本発明に供される偏光板としては、偏光機
能を有する適宜なものを用いることができる。一般には
偏光フィルムからなるものが用いられる。その偏光フィ
ルムについては特に制限はなく、例えばポリビニルアル
コール系フィルムや部分ホルマール化ポリビニルアルコ
ール系フィルム、エチレン−酢酸ビニル共重合体系部分
ケン化フィルムやセルロース系フィルムの如き親水性高
分子フィルムにヨウ素および/または二色性色素を吸着
させて延伸したフィルム、ポリビニルアルコールの脱水
処理物やポリ塩化ビニルの脱塩酸処理物の如きポリエン
配向フィルム等が挙げられる。偏光フィルムの膜厚は、
通常5μm〜80μmであるが、これに限定されるもの
ではない。なお偏光板は、偏光フィルムそのものであっ
てもよいし、偏光フィルムの片側または両側に透明保護
層を設けたものであってもよい。透明保護層は、例えば
透明性、機械的強度、熱安定性、水分遮蔽性などに優れ
ているものであれば特に制限されず、例えばポリエステ
ル系樹脂、ポリエーテルスルホン系樹脂、ポリカーボネ
ート系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポ
リオレフィン系樹脂、アクリル系樹脂、アセテート系樹
脂、セルロース系樹脂、あるいはアクリル系、ウレタン
系、アクリルウレタン系、エポキシ系、シリコーン系等
の熱硬化型ないし紫外線硬化型樹脂等の適宜なものを使
用することができる。
【0018】本発明の液晶表示素子を形成するには、公
知技術に準じて行うことができる。すなわち駆動用液晶
セル、偏光板、照明システム等の必要な構成部品を適宜
組み立てて駆動回路を組み込むこと等により形成でき
る。本発明の液晶表示素子は、光学異方性フィルム
(A)および光拡散粘着剤層(B)からなる光学異方素
子を前記液晶セルと上側偏光板との間もしくは前記液晶
セルと下側偏光板との間のうちどちらか一方の間、また
は前記液晶セルと上側偏光板および下側偏光板のそれぞ
れの間に少なくとも配置する点を除いて特に制限はな
い。なかでも駆動用液晶セルの下側から(光源/下側偏
光板/光学異方性フィルム(A)/駆動用液晶セル/光
学異方素子(光学異方性フィルム(A)/光拡散粘着剤
層(B))/上側偏光板)の順、または 該液晶セルの
下側から(光源/下側偏光板/光学異方性フィルム
(A)/駆動用液晶セル/光学異方素子(光拡散粘着剤
層(B)/光学異方性素子(A))/上側偏光板)の順
に配置することにより本発明の効果をより顕著に発現す
ることができる。
【0019】本発明における光学異方素子を構成する光
学異方性フィルム(A)は、そのフィルムの上側と下側
は光学的に等価ではない。従って、本発明では光学異方
性フィルムの上下どちらを駆動用液晶セル側に配置する
かは特に限定されるものではないが、備えられる液晶表
示素子のセルパラメーターや要求される光学性能等を考
慮して、液晶表示素子に備えることが必要である。また
先の例示のように、駆動用液晶セルを挟持するように光
学異方性フィルム(A)を配置する場合、当該フィルム
は同一のパラメーターを有するものであっても良いし、
また異なるものであってもよい。
【0020】さらに本発明の液晶表示素子を駆動方式で
分類すると、単純マトリクス方式、能動素子を電極とし
て用いるTFT(Thin Film Trasist
or)電極、MIM(Metal Insulator
Metal、あるいはTFD;Thin Film D
iode)電極を用いるアクティブマトリクス方式等の
ように細分化できる。本発明の液晶表示素子はいずれの
駆動方式に対しても効果を有する。また公知の技術であ
るハーフトーングレースケール方式(画素分割方式)、
ドメイン分割方式は、LCDの視野角拡大を駆動用液晶
セル側から行おうという試みで考えられたものである
が、このような視野角がある程度改善された駆動用液晶
セルであってもさらなる視野角拡大効果を有する液晶表
示素子を得ることが可能となる。
【0021】
【実施例】以下に実施例を挙げ本発明を説明するが、本
発明はこれらに制限されるものではない。
【0022】(実施例1)トリフェニレン誘導体からな
る液晶物質をハイブリッド配向・固定化した光学異方性
フィルム(A)に、アクリル系粘着剤にポリスチレン微
粒子を分散させた光拡散粘着剤層(B)(全光線透過率
90.1%,ヘイズ値75%)を形成し、光学異方素子
を作製した。この後、図1に示した配置で液晶表示素子
を作製した。使用した駆動用液晶セルは、液晶材料とし
てZLI−4792を用い、セルパラメータは、△nd
が470nm、ねじれ角90度(左ねじれ)、プレチル
ト角4度である。該液晶セルに対して0V〜6Vの電圧
を印可し、トプコン社製色彩輝度系BM−5を用いて、
各階調における上下方向の透過率の測定を行った。測定
の結果、−60度つまり液晶セルを下側から液晶セルの
法線と視線がなす角度が60度で見た場合でも階調反転
は生じなかった。
【0023】(比較例1)実施例1の光拡散粘着剤層
を、ヘイズ値1%の粘着剤とした以外は、同様にして各
階調における上下方向の透過率の測定を行った。測定の
結果、−20度つまり液晶セルを下側から液晶セルの法
線と視線がなす角度が20度で見た場合に階調反転が生
じた。
【0024】(比較例2)実施例1の光拡散粘着剤層の
ヘイズ値を95%とした以外は、同様にして各階調にお
ける上下方向の透過率の測定を行った。測定の結果、−
60度つまり液晶セルを下側から液晶セルの法線と視線
がなす角度が60度で見た場合でも階調反転が生じなか
った。しかし、正面から見た画像はぼやけており、コン
トラストは1/5に低下していた。
【0025】(比較例3)実施例1の光拡散粘着剤層の
ヘイズ値を40%とした以外は、実施例1と同様にして
各階調における上下方向の透過率の測定を行った。測定
の結果、−30度つまり液晶セルを下側から液晶セルの
法線と視線がなす角度が30度で見た場合に階調反転が
生じ、効果としては不十分であった。
【0026】(比較例4)実施例1の駆動用液晶セルの
△ndを550nmとした以外は、実施例1と同様にし
て各階調における上下方向の透過率の測定を行った。測
定の結果、−30度つまり液晶セルを下側から液晶セル
の法線と視線がなす角度が30度で見た場合に階調反転
が生じ、効果としては不十分であった。
【0027】(実施例2)実施例1で得た光学異方素子
の機械的特性を調べるために、光学異方性フィルム
(A)と偏光板を光拡散粘着剤層(B)を介して貼合し
た形態の積層体を作製し、この積層体を粘着剤層を介し
てガラスに貼合した(図2)。このガラスに貼合した積
層体を温度90℃の乾燥状態の恒温槽に入れ、500時
間経過した時点での剥がれの状態について調べた(高温
試験)。また同様にこのガラスに貼合した積層体を温度
60℃、相対湿度90%の恒温恒湿槽に入れ、500時
間経過した時点での剥がれの状態についても調べた(高
温高湿試験)。この耐久性試験の結果を表1にまとめ
た。
【0028】(比較例5)実施例1で用いた光学異方性
フィルム(A)と光拡散フィルム(大日本印刷社製ID
S−21)を紫外線硬化型接着剤を用いて貼合し、光拡
散フィルム面に偏光板を粘着剤層を介して貼合した。こ
の積層体を粘着剤層を介してガラスに貼合した(図
3)。このガラスに貼合した積層体について実施例2と
同様に高温試験および高温高湿試験を行った。この耐久
性試験の結果を表1にまとめた。
【0029】(比較例6)実施例1の光学異方性フィル
ム(A)と光拡散フィルム(大日本印刷社製IDS−2
1)を粘着剤を用いて貼合し、光拡散フィルム面に偏光
板を粘着剤層を介して貼合した。この積層体を粘着剤層
を介してガラスに貼合した(図4)。このガラスに貼合
した積層体について実施例2と同様に高温試験および高
温高湿試験を行った。この耐久性試験の結果を表1にま
とめた。
【0030】
【表1】
【0031】
【発明の効果】以上のように、本発明によりコントラス
ト特性や視角特性などの表示特性のみならず機械的特性
も大幅に改善されたツイステッドネマチック型液晶表示
素子が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で作成した本発明の液晶表示素子にお
ける各要素の配置図である。
【図2】実施例2の耐久性試験に用いた積層体の各要素
の配置図である。
【図3】比較例5の耐久性試験に用いた積層体の各要素
の配置図である。
【図4】比較例6の耐久性試験に用いた積層体の各要素
の配置図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H049 BA02 BA06 BA42 BB03 BB51 BB63 BC22 2H091 FA08X FA08Z FA11X FA11Z FA32X FB02 FC08 FD08 FD14 HA07 KA02 LA04 LA06 LA17 LA19

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電極を備えた一対の透明基板とネマチッ
    ク液晶とからなる駆動用の液晶セルと、液晶セルの上下
    に配置された上側偏光板および下側偏光板を備えたツイ
    ステッドネマチック型液晶表示素子であって、液晶セル
    と上側偏光板との間、もしくは液晶セルと下側偏光板と
    の間、または液晶セルと上側偏光板および液晶セルと下
    側偏光板のそれぞれの間に、光学的に負の一軸性を有す
    る液晶物質が液晶状態において形成したハイブリッド配
    向を固定化して得られる光学異方性フィルム(A)と拡
    散透過率/全光線透過率が50%〜90%である光拡散
    粘着剤層(B)からなる光学異方素子を備えた液晶表示
    素子。
  2. 【請求項2】 液晶表示素子が、光源/下側偏光板/光
    学異方性フィルム(A)/駆動用液晶セル/光学異方素
    子(光学異方性フィルム(A)/光拡散粘着剤層
    (B))/上側偏光板の順、または光源/下側偏光板/
    光学異方性フィルム(A)/駆動用液晶セル/光学異方
    素子(光拡散粘着剤層(B)/光学異方性フィルム
    (A))/上側偏光板の順に配置した請求項1記載の液
    晶表示素子。
  3. 【請求項3】 駆動用液晶セルの屈折率異方性△nと液
    晶層の厚みdとの積△nd値が300〜500nmであ
    る請求項1または2記載の液晶表示素子。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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