JP2001239084A - ミシン - Google Patents

ミシン

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JP2001239084A
JP2001239084A JP2000055901A JP2000055901A JP2001239084A JP 2001239084 A JP2001239084 A JP 2001239084A JP 2000055901 A JP2000055901 A JP 2000055901A JP 2000055901 A JP2000055901 A JP 2000055901A JP 2001239084 A JP2001239084 A JP 2001239084A
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screen
sewing
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JP2000055901A
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English (en)
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Masami Miyasako
雅己 宮迫
Satoru Nishimura
悟 西村
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Juki Corp
Original Assignee
Juki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 刺繍模様を縫製するミシンにおいて、刺繍縫
い作業の効率化を図る。 【解決手段】 刺繍模様を作成するための第1表示画面
100と第2表示画面200を有する操作パネル5と、
前記2つの模様表示画面のうち動作可能な画面を切り換
える新模様キー134および縫中模様キー201と、前
記模様表示画面で作成した刺繍模様を縫製するXY駆動
手段51とミシン針駆動手段からなる縫製手段と、新模
様キー134または縫中模様キー201の操作に対応し
て、表示されていない方の模様表示画面を動作可能とす
る制御部11とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、刺繍模様を縫製
する縫製手段と、縫製する刺繍模様を作成するための模
様表示画面を有する表示手段とを備えるミシンに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の刺繍模様を縫製するミシンには表
示装置が設けられ、該表示装置において作成した模様を
縫製するようになっている。この模様の作成は、作業者
の好みによってある程度オリジナルの模様を作成するこ
とが可能であり、また、作成した模様をメモリに記憶し
て保存できるようにもなっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の刺繍縫
いミシンでは、指定した刺繍模様の縫製を一旦開始する
と、その刺繍模様の縫製を中断するか、またはその刺繍
模様の縫製が終了するまで、新たな刺繍模様を作成する
ことができなかった。このため、連続して異なる模様を
刺繍する場合、1つの模様を刺繍している間待たなけれ
ばならず、たとえば、針数が数万針にもおよぶ大きな刺
繍模様の場合、完成までに1時間以上かかってしまい、
時間的に作業効率が悪いという問題があった。
【0004】本発明の課題は、刺繍模様を縫製するミシ
ンにおいて、刺繍縫い作業の効率化を図ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、たとえば図1、図2、図
8に示すように、針を少なくとも上下方向に駆動しなが
ら、刺繍枠に保持された加工布をXY送り装置によりX
Y方向に送って刺繍模様の縫目形成を行う縫製手段(X
Y駆動手段51、ミシン針駆動手段)と、刺繍模様デー
タを複数記憶した模様データ記憶手段(ROM13)
と、選択された一または複数の模様を複数記憶すること
ができる選択模様記憶手段(RAM14)と、ミシン本
体の正面に備えられた表示手段(表示基板60)と、前
記表示手段に表示された画面の所望の位置を指示すると
その位置に対応する指示位置信号を出力する指示手段
(操作パネル5)と、前記表示手段に対して模様データ
記憶手段に記憶した複数の模様の中から前記指示手段に
よる指示操作により所望の模様を選択可能とする模様選
択画面を表示し、選択された一または複数の模様を選択
模様記憶手段に記憶する模様選択手段(制御部11)
と、前記模様選択手段により記憶された一または複数の
選択模様を、刺繍枠に対する縫製位置に関連する編集態
様を前記指示手段により指示可能とする模様編集画面を
表示し、指示された編集態様に従って編集した後の選択
模様を刺繍枠に対する縫製位置に関連して前記模様編集
画面に表示すると共に、前記選択模様記憶手段にこの編
集後の選択模様を記憶する模様編集手段(制御部11)
と、この模様編集画面に表示された選択模様について縫
製手段を駆動して縫目形成する起動操作手段(スタート
/ストップスイッチ4a)と、前記模様選択手段を作動
させて、新たな模様選択画面を表示し、ここで新たに選
択した一または複数の模様を選択模様記憶手段に記憶す
ると共に、この記憶した選択模様を新たな模様編集画面
に表示させる切換手段(新模様キー134、縫中模様キ
ー201)とを備え、前記起動操作手段を操作して縫目
形成をしているときに、前記切換手段を実行させて新た
な模様を選択可能とすることを特徴とするミシンであ
る。
【0006】また、請求項2に記載の発明は、たとえば
図1、図2、図8に示すように、実用模様にあっては針
を上下方向に駆動しながら一縫目毎に送り歯で加工布を
前後に布送りすると共に、布送り方向に対して交差する
縫目を形成する針振り機能または送り歯の横送り機構の
うち少なくとも一方を作動して実用模様の縫目を形成
し、刺繍模様にあっては針を上下方向に駆動しながら刺
繍枠に保持した加工布をXY送り装置によりXY方向に
送って刺繍模様の縫目形成を行う縫製手段(XY駆動手
段51、ミシン針駆動手段、送りモータ34、横送りモ
ータ36)と、実用模様と刺繍模様それぞれについて複
数の模様データを記憶した模様データ記憶手段(ROM
13)と、選択された一または複数の模様を複数記憶す
ることができる選択模様記憶手段(RAM14)と、ミ
シン本体の正面に備えられた表示手段(表示基板60)
と、前記表示手段に表示された画面の所望の位置を指示
するとその位置に対応する指示位置信号を出力する指示
手段(操作パネル5)と、前記表示手段に対して模様デ
ータ記憶手段に記憶した複数の模様の中から前記指示手
段による指示操作により所望の模様を選択可能とする模
様選択画面を表示し、選択された一または複数の模様を
選択模様記憶手段に記憶する模様選択手段(制御部1
1)と、前記模様選択手段により記憶された一または複
数の選択模様が刺繍模様である場合には、刺繍枠に対す
る縫製位置に関連する編集態様を前記指示手段により指
示可能とする模様編集画面を表示し、指示された編集態
様に従って編集した後の選択模様を刺繍枠に対する縫製
位置に関連して前記模様編集画面に表示すると共に、前
記選択模様記憶手段にこの編集後の選択模様を記憶する
模様編集手段(制御部11)と、前記模様選択画面に表
示した実用模様、又は模様編集画面に表示した刺繍模様
を縫製手段を駆動して縫目形成する起動操作手段(スタ
ート/ストップスイッチ4a)と、前記模様選択手段を
作動させて、新たな模様選択画面を表示し、ここで新た
に選択した一または複数の模様を選択模様記憶手段に記
憶すると共に、この記憶した選択模様を新たな模様編集
画面に表示させる切換手段(新模様キー134、縫中模
様キー201)とを備え、前記起動操作手段を操作して
縫目形成をしているときに、前記切換手段を実行させて
新たな模様を選択可能とすることを特徴とするミシンで
ある。
【0007】請求項1または2に記載の発明によれば、
起動操作手段を操作して縫目形成をしているときに、切
換手段を操作することによって、新たな模様選択画面に
おいて模様を選択しそれを新たな選択模様記憶手段に記
憶させると共に新たな模様編集画面に表示させることが
できることから、縫製時間を利用して模様を作成するこ
とができ、刺繍縫いの作業効率を向上させることができ
る。
【0008】請求項1または2に記載のミシンにおい
て、請求項3に記載の発明のように、起動操作手段の操
作により駆動手段を駆動して布に縫目形成する模様は、
起動操作時に表示手段に表示された模様選択画面または
模様編集画面に表示されている模様であってもよい。
【0009】請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の
いずれかに記載のミシンにおいて、切換手段の切り換え
操作は、起動操作手段の操作により縫目形成している時
に限らず、模様選択手段を作動させて模様選択をしてい
る場合、または模様編集手段を作動させて模様編集をし
ている場合に関連して操作可能にすることを特徴とす
る。請求項4に記載の発明によれば、起動操作手段の操
作により縫目形成しているか否かに関わらず、模様選択
や模様編集している場合でも、切換手段によって切り換
え動作が可能であるので、模様選択、編集作業を一時的
に中断して他の模様の選択・編集作業を行うことができ
る。
【0010】請求項1〜4のいずれかに記載のミシンに
おいて、請求項5に記載の発明のように、切換手段は固
定的に表示して常時操作可能としてもよい。
【0011】また請求項1〜5のいずれかに記載のミシ
ンにおいて、指示手段は、請求項6に記載の発明のよう
に、表示手段の前側に配置された透明パネルの表面部に
設けられ、表示手段に表示された複数の表示位置のうち
所望の表示位置を押圧するとその位置を検知する透明タ
ッチパネルスイッチ、または表示手段上に表示されたカ
ーソルを所望の位置に移動可能とし表示手段上の指示位
置を検知するマウスまたはマウスボール、若しくは表示
手段上の所望の位置にその先端を合わせて表示手段上の
位置を検知する操作ペンであってもよい。
【0012】請求項7に記載の発明は、請求項1〜6の
いずれかに記載のミシンにおいて、切換手段は、縫製手
段により縫目形成が開始すると、表示手段に表示され所
定の操作により実行可能となることを特徴とする。請求
項7に記載の発明によれば、縫製が始まると切換手段に
よる切換動作可能となる。
【0013】請求項8に記載の発明は、請求項1〜7の
いずれか記載のミシンにおいて、選択模様記憶手段に記
憶された一又は複数の選択模様が複数である場合は、選
択模様を表示する画面に切換手段を表示して、指示手段
の操作により、現に画面表示するための読み出している
一または複数の選択模様以外の選択模様記憶手段に記憶
された選択模様を表示することを特徴とする。請求項8
に記載の発明によれば、選択模様記憶手段に複数の選択
模様が記憶された場合、複数の選択模様について、1つ
の選択模様が表示されている状態で他の選択模様も表示
可能であることから、複数の選択模様の内容をほぼ同時
に確認することができる。
【0014】請求項9に記載の発明は、請求項1〜8の
いずれかに記載のミシンにおいて、刺繍模様は、少なく
ともミシン内部に記憶された内部模様と外部記憶媒体に
記憶されている外部模様のいずれかを選択できることを
特徴とする。請求項9に記載の発明によれば、内部模様
と外部記憶媒体に記憶されている外部模様から模様を選
択することができる。ここで内蔵模様と外部模様はいず
れか一方でもよいし、両方から選択できるようになって
いてもよい。また、内蔵模様はミシン内のROMなどに
記憶されるもので、外部記憶媒体はROMカードやフロ
ッピー(登録商標)ディスク等である。
【0015】請求項10に記載の発明は、請求項1〜9
のいずれかに記載のミシンにおいて、選択模様記憶手段
の記憶された選択模様を固定的に記憶可能な複数のファ
イル記憶領域を有するミシン内部または外部の記憶媒体
に備えたファイル記憶手段(フラッシュメモリ15)
と、表示手段に対して、前記複数のファイル記憶領域の
形象表示と、読み出し、消去、保存のファイル操作機能
を表示してファイル操作を指示手段により指示可能とす
ると共に、読み出しを指示された場合には指示されたフ
ァイル記憶領域に記憶された選択模様を選択模様記憶手
段の記憶領域に読み出し、消去を指示された場合には指
示されたファイル記憶領域に記憶された選択模様を消去
し、また保存を指示された場合には選択模様記憶手段の
記憶領域に記憶された選択模様を指定されたファイル記
憶領域に記憶するファイル操作手段(制御部11)とを
備えたことを特徴とする。
【0016】請求項10に記載の発明によれば、過去に
選択模様記憶手段に記憶した模様をファイル記憶手段か
ら呼び出して利用できるので、簡単に模様のバリエーシ
ョンを増やすことができる。
【0017】請求項1〜10のいずれか記載のミシンに
おいて、請求項11に記載の発明のように、模様選択手
段で複数の刺繍模様を選択すると、模様編集手段の模様
編集画面において刺繍枠に対する縫製位置に合わせて各
々の模様を表示することができ、縫製手段はこの複数の
模様をこの表示位置に対応して縫目形成することができ
るように構成してもよい。
【0018】請求項12に記載の発明は、請求項1〜1
1に記載のミシンにおいて、模様編集手段での編集態様
として、模様編集画面の刺繍枠内の模様の移動先の位置
を直接指示手段により指示して模様を移動させる模様移
動、画面表示された複数の移動方向のうち所望の方向を
選択指示して模様を移動させる模様移動、その他画面表
示された模様の回転、模様のミラー反転、模様の拡大縮
小を選択指示して実行させる回転、反転、拡大縮小、文
字間の変更、文字サイズの変更のうち少なくとも1つを
可能にしたことを特徴とする。請求項12に記載の発明
のように模様を編集できれば、模様に対して独自に工夫
できるので刺繍縫いミシンとしての興趣が高まる。
【0019】請求項13に記載の発明は、請求項1〜1
2のいずれかに記載のミシンにおいて、切換手段により
切り換えた場合は、切換前の画面の模様を、切換後の画
面に複写することを可能にしたことを特徴とする。請求
項13に記載の発明によれば、切換前の画面の模様を切
換後の画面に複写できるので、模様作成作業が容易にな
る。
【0020】請求項1〜13のいずれか記載のミシンに
おいて、請求項14に記載の発明のように、模様編集画
面で表示された模様の縫製時間を表示可能としてもよ
い。請求項14に記載の発明によれば、作業者にとって
の利便性が高くなる。
【0021】請求項15に記載の発明は、請求項1〜1
4のいずれかに記載のミシンにおいて、選択模様を縫製
中、切換手段によって模様選択手段による新たな模様選
択または模様編集手段による新たな選択模様の模様編集
をしている場合、縫目形成に中断事項が発生したことを
検知すると、縫目形成を停止し、その停止位置を記憶す
ることを特徴とする。請求項15に記載の発明によれ
ば、選択模様を縫製中、切換手段によって模様選択手段
による新たな模様選択または模様編集手段による新たな
選択模様の模様編集をしている場合であっても、縫目形
成に中断事項が発生すると、その縫目形成を停止し、そ
の停止位置を記憶することから、模様作成の作業性が高
いだけでなく、縫製作業のトラブル等にも対応したミシ
ンとなる。ここで、「中断事項」とは、たとえば糸の絡
み等のエラーや、上糸や下糸の交換である。
【0022】請求項15に記載のミシンにおいて、請求
項16に記載の発明のように、縫製作業に中断事項が発
生すると、縫製中の模様表示または中断事項の警告表示
のうちの少なくとも一方を自動的に表示してもよい。
【0023】さらに請求項15または16に記載のミシ
ンにおいて、請求項17に記載の発明のように、模様が
複数の部分模様で形成されている場合に、縫目形成の中
断後、いずれかの部分模様の先頭から縫目形成を再起動
するように構成してもよい。
【0024】請求項18に記載の発明は、請求項15〜
17のいずれかに記載のミシンにおいて、縫目形成の中
断後に、起動停止手段により縫目形成が再起動すると、
表示手段に表示されていた縫製中の模様表示または中断
事項の警告表示が消えて、ミシン縫製中に表示していた
模様選択画面が自動的に表示されることを特徴とする。
【0025】請求項19に記載の発明は、請求項1〜1
8のいずれか記載のミシンにおいて、切換手段の操作に
より表示手段は、現に読み出している選択模様を表示す
る模様選択画面と、他に記憶されている選択模様を表示
する模様選択画面とを同時に開くように、表示画面を分
割して表示することを特徴とする。請求項19に記載の
発明によれば、表示画面を分割して、現に読み出してい
る選択模様を表示する模様選択画面と、他に記憶されて
いる選択模様を表示する模様選択画面とを同時に表示す
ることから、複数の選択模様を同時に確認できる。
【0026】請求項20に記載の発明は、請求項19に
記載のミシンにおいて、表示画面を分割表示する場合
は、動作中の画面とそれ以外の画面とでは異なる表示形
態で表示することを特徴とする。請求項20に記載の発
明によれば、作業者はどの画面が有効であるか一目で分
かる。請求項20に記載のミシンにおいて、請求項21
に記載の発明のように、動作中の画面とそれ以外の画面
とでは異なる表示形態で表示する場合において、動作中
の画面が切り換わる時は表示形態も切り換わることが好
ましい。
【0027】請求項1〜21のいずれかに記載のミシン
において、請求項22に記載の発明のように、選択模様
記憶手段に記憶できる一又は複数の選択模様は2つであ
ってもよい。また、請求項1〜22のいずれかに記載の
ミシンにおいて、請求項23に記載の発明のように、縫
目形成がつなぎ刺繍であってもよい。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を詳細に説明する。図1に示す本発明のミシン
の一例である刺繍縫いミシン1は、ミシン胴部2、ミシ
ンアーム3、ミシンベッド6からなり、スタート/スト
ップスイッチ(起動操作手段)4a、リバーススイッチ
4b、糸切りスイッチ4c、縫い速度変更スライドボリ
ューム25、操作パネル5、キャリッジ7、刺繍装置8
を備える。刺繍装置8は、刺繍を施す布を保持する刺繍
枠8aを備えるもので、前記キャリッジ7に対して着脱
可能に取り付けられている。キャリッジ7は、後述の制
御部11の制御の下、図1中の左右方向(矢印X方向)
および前後方向(矢印Y方向)に移動可能に構成されて
いる。刺繍枠8aは、キャリッジ7により駆動されるこ
とによって、操作パネル5において選択された幾何学模
様、絵模様、文字等の刺繍模様が布地に刺繍されるよう
に前後左右に移動するようになっている。刺繍縫いミシ
ン1においては、スタート/ストップスイッチ4をON
状態にすることによって、ミシンアーム3に取り付けら
れたミシン針9と前記キャリッジ7が同時に駆動され
て、刺繍縫いが行われるようになっている。
【0029】図2は、刺繍縫いミシン1の制御システム
10の概要を示すブロック図である。制御システム10
は、制御部(制御手段)11と、該制御部11に接続さ
れた、ROM(Read Only Memory)13、RAM(Rand
om Access Memory)14、フラッシュメモリ15、RO
Mカード12および各種スイッチや検出基板等から構成
される。
【0030】制御部11は、たとえばマイコン基板から
なり、CPU(Central ProcessingUnit)や入出力イン
ターフェースを有する。ROM(記憶手段)13は、刺
繍縫いミシン1における縫製動作や後述の表示処理を実
行するための制御プログラムや制御データ、さらには模
様データ記憶手段として内蔵模様である各種実用模様や
刺繍模様を形成するための刺繍データ(針落ちデータを
含む)等が書き込まれている。また、フラッシュメモリ
15は、不揮発的に記憶できかつ書き込み読み込み可能
なメモリであり、E2PROMでもよく、後述の第1表
示画面100や第2表示画面200で作成した模様を保
存するエリア(図示略)が設けられている。
【0031】外部記憶媒体であるROMカード12は、
読み出し専用メモリでも書き込み可能な記憶媒体でもよ
く、各種刺繍模様とそれら刺繍模様を形成するための刺
繍データが模様別に書き込まれている。ROM13およ
びROMカード12内の刺繍データは、多色の模様につ
いては、色別に複数の部分模様として所定の順序で格納
した運針情報を有する。RAM14は、縫製作業や表示
処理において、一時的にデータ等を格納する作業領域と
なるものである。RAM14は、選択模様記憶手段とし
て一又は複数の選択模様とその模様の編集データを複数
記憶することができる。その記憶方式としては、記憶時
にRAM14の空いている所に記憶してそのアドレスを
管理する一般的な方法がとられる。RAM14には、操
作パネル5で表示される第1表示画面100、第2表示
画面200にそれぞれ対応する第1バッファ14a、第
2バッファ14bがそれぞれの画面操作に関連して記憶
領域が順次設けられ、第1表示画面100、第2表示画
面200において刺繍模様を作成する際に、それぞれ第
1バッファ14a、第2バッファ14bが編集バッファ
として使用される。また、RAM14に選択模様を記憶
する領域を予め複数設定しておき、ここに選択模様を記
憶するようにしてもよい。
【0032】制御部11は、ROM13中に書き込まれ
ている制御プログラム、制御データ、刺繍データ、およ
びROMカード12内の刺繍データに基づいて、入力さ
れる各種信号やデータを利用し、刺繍縫い動作や操作パ
ネル5における各種表示処理を制御するようになってい
る。たとえば、制御部11は、操作パネル5上の画面切
り換えを制御する切換手段としての新模様キー134
(図8)および縫中模様キー(図15)201を備え、
新模様キー134の操作に応じて、RAM14につい
て、読み出したり記憶内容を表示させたり、あるいは操
作により書き込む第2バッファ14bに対応するアドレ
スを管理するとともに、第1表示画面100から第2表
示画面200に切り換え、縫中模様キー201の操作に
応じて読み出したり記憶内容を表示させたり、あるいは
操作により書き込む記憶領域を第2バッファ14bから
第1バッファ14aに変更することにより、第2表示画
面200から第1表示画面100へ切り換えるものであ
る。
【0033】電源基板20は、交流である商用電源を直
流電源に変換して刺繍縫いミシン1に供給するもので、
電源スイッチ21がONになると、AC電源22から商
用電源を引き入れ、10.5Vおよび27Vの直流電源
に変換して制御部11に供給する。また、電源基板20
は、制御部11からメインモータ23に関する制御信号
が入力すると、メインモータ23へ電力を供給し、これ
によりメインモータ23は駆動され前記ミシン針9が上
下に動作するようになっている。メインモータ23近傍
にはMP検出基板24が取り付けられ、このMP検出基
板24によってメインモータ23の回転速度を検出す
る。なお、メインモータ23の回転速度は、制御部11
に接続されているコントローラー26およびスライドボ
リューム25を介して制御される。
【0034】また、メインモータ23の起動および停止
は、スイッチ基板30に接続されたスタート/ストップ
スイッチ4a(図1)を操作することにより行われる。
なお、スイッチ基板30には、布送り方向を変更するた
めのリバーススイッチ4bや上糸と下糸をカットするた
めの糸切りスイッチ4cが接続されている。
【0035】刺繍縫いミシン1本体には、XYモータや
キャリッジが設けられていない本体模様装置が装着可能
であって、さらに本体模様を形成するために、制御部1
1に接続された3つのステッピングモータである針振り
モータ32、送りモータ34、横送りモータ36がミシ
ン内部に組み込まれている。針振りモータ32は、縫製
作業中に針棒を前後方向に直行する左右方向に揺動する
ためのモータである。また、針振り検出基板31によっ
て針振りモータ32の原点が検出されるようになってい
る。針振りモータ32と針振り検出基板31、および前
記メインモータ23とMP検出基板24により、本発明
のミシン針駆動手段が構成される。送りモータ34は、
布を送る送り歯を介して布を前後に送るモータであり、
横送りモータ36は、この送り歯を送りモータ34によ
る布送り方向に直交する左右方向に布を送る量を制御す
るモータである。そして、送り検出基板33によって送
りモータ34の原点が検出され、従送り検出基板35に
よって横送りモータ36の原点が検出されるようになっ
ている。本体模様は、送り歯の前後送りに加えて、左右
送り又は針棒の左右振りによって形成される、直線、ジ
クザク、ボタンホールといった実用模様の他、ひらがな
カタカナ英数字、ワンポイント模様、連続模様のことで
ある。
【0036】制御部11に接続されている主軸検出基板
37は、ミシン針9停止時における上下方向の位相、自
動糸調子の位相、および針振りモータ32、送りモータ
33、横送りモータ36の始動位相を検出するものであ
る。
【0037】第1ソレノイド40、第2ソレノイド4
1、エンコーダー42、ポテンショメータ43は所定の
張力をもって糸を送り出す自動糸調子手段を構成するも
のである。第1ソレノイド40、第2ソレノイド41は
上糸を繰り出す時に常に糸駒の方から糸が繰り出される
ように糸をクランプする役目を果たす。エンコーダー4
2は、上糸が繰り出された量を検出するものである。ま
たポテンショメータ43は、布が無い状態を「0」とし
て布押さえ(図示せず)の高さを検知するセンサーで、
検出された値は糸調子(図示せず)によって糸繰出量を
計算する場合の布厚データとして用いられる。1針スイ
ッチ38は、縫製開始時に前記布押さえの位置を検出す
るもので、スタート/ストップスイッチ4がONになっ
ても、この1針スイッチ28によって布押さえが上がっ
ていることが検出されると、1針縫ったところでメイン
モータ23が停止するようになっている。
【0038】BHストップスイッチ44aとBHリバー
ススイッチ44bからなるボタンホールスイッチ44
は、ボタンホールを縫う場合に使用されるスイッチであ
る。BHストップスイッチ44aがONしている状態で
縫い始め、BHリバーススイッチ44bがONになる
と、布送り方向を反転させて縫製し、再度ストップスイ
ッチ44aがONになると縫製が停止するようになって
いる。
【0039】下糸検知用LED(発光ダイオード)基板
45と下糸検知用受光基板46は下糸が巻かれた透明な
ボビンを挟んで対向するように設けられており、下糸の
残量が少なくなると下糸検知用LED基板45から発せ
られた光が下糸検知用受光基板46によって受光される
ようになり、それにより下糸の残量が検出できるもので
ある。糸巻きスイッチ47は、ボビンに下糸を巻き付け
る際に、ボビンがセットされ糸巻き状態であるか否かを
検出するスイッチである。また、ランプスイッチ48
は、ランプ49をON/OFFするスイッチである。
【0040】制御部11には、制御部11の制御の下で
刺繍装置8をXY方向に駆動するXY駆動手段51が中
継コネクター50を介して接続されている。このXY駆
動手段51が接続された状態で電源が入ると、制御部1
1はXY駆動手段51が接続されていることを検出して
ROM13に格納されている刺繍モードのプログラムを
実行するようになっている。XY駆動手段51には、刺
繍枠の種類、すなわち刺繍範囲の大きさを検出する枠ス
イッチ52と枠スイッチ53が設けられ、枠の大きさに
よって枠スイッチ52と枠スイッチ53のいずれかがO
N状態になり、枠の種類が判別されるようになってい
る。
【0041】また、X方向モータ54は刺繍枠8aをX
方向に駆動するためのステッピングモータであり、Y方
向モータ55はY方向に駆動するためのステッピングモ
ータである。なお、X検知基板56およびY検知基板5
7によって、それぞれX方向モータ54およびY方向モ
ータ55の原点が検出される。
【0042】表示基板60は、図1に示す操作パネル5
に内蔵される表示手段としての液晶表示ユニットであ
り、制御部11からの制御信号に基づき所定の表示を行
う。表示基板60の背面にはバックライト61が設置さ
れ、インバータ基板62がバックライト61に対して電
源を供給する。また、指示手段としての操作パネル5は
表示画面とともにタッチパネル(透明タッチパネルスイ
ッチ)63を備え、このタッチパネル63において押圧
入力された所望の位置を検出して、制御部11は同位置
に表示している指示内容から表示内容を決定し、表示基
板60を制御して所定の内容で表示させるとともに、ミ
シンを指示機能に基づき制御するようになっている。
【0043】次に、刺繍模様の選択及び編集時の操作パ
ネル5における操作と表示内容について詳細に説明す
る。操作パネル5は、前述のようにタッチパネル63か
らなる表示画面からなるものであるが、この表示画面に
は、第1バッファ14aを作業領域として刺繍模様の選
択等行う第1表示画面100(図6)と、第2バッファ
14bを作業領域として刺繍模様の選択等行う第2表示
画面(図15)のいずれかが表示され、表示されている
画面が有効に動作する。第1表示画面100は刺繍縫い
ミシン1に最初に電源が入ったときに、刺繍装置8が装
着されていることから刺繍模様を縫うための刺繍モード
であると判断されると表示される画面であり、第2表示
画面200は第1表示画面100上の刺繍模様が縫製さ
れている時に切り換えられて表示される画面である。
【0044】まず、図3〜図5に基づいて、第1表示画
面100において刺繍模様を作成し、その刺繍模様を縫
製する処理について述べる。図3〜図5には、制御部1
1によって行われる刺繍模様作成から刺繍縫いまでのゼ
ネラルフローを示す。また、図6には図3〜図5のフロ
ーに沿って処理が進行する際に第1表示画面100に表
示される内容を図示した。
【0045】まず、前記電源スイッチ21がONすると
図3の処理が開始し(ステップS1)、電源基板20を
介して刺繍縫いミシン1の各部に対して電力が供給され
る。次いでステップS2において、RAM14を初期化
(イニシャライズ)するとともに、刺繍模様の選択・編
集した情報を記憶するバッファとしての領域を確保して
アドレスを管理しこれを第1バッファ14aとする処理
を行う。次いで、ステップS3において、電源切れに備
えてRAM14のデータをバックアップしているバッテ
リー(図示せず)の電圧をチェックし、ステップS4で
は、刺繍装置8のXY駆動機構の機械的な原点を初期化
する処理を行う。
【0046】以上の処理を終えるとステップS5におい
て、第1表示画面100に図6(a)に示すモード選択
画面100aを表示する処理を行う。この画面100a
は、刺繍縫いを行うときのモードを選択する画面であ
り、組合せ刺繍を選択する組合せ刺繍キー101とつな
ぎ刺繍を選択するつなぎ刺繍キー102が設けられてい
る。次いで、ステップS6において、つなぎ刺繍キー1
02が操作されてつなぎ刺繍モードが選択されたか否か
判定する処理を行い、選択すればステップS7に移行す
る。ここで、つなぎ刺繍とは、一度刺繍縫いを施して刺
繍枠8aから外した布をずらして再度刺繍枠8aにセッ
トするときに、ミシン針9と布の位置関係について布を
外す前の状態に戻してから刺繍縫いを行うモードであ
る。ステップS7に移行すると、図6(b)に示すよう
につなぎ刺繍モードにおける模様種類選択画面100b
が表示される。なお、本実施の形態ではつなぎ刺繍につ
いてはステップS7以降省略し、「組合せ刺繍」を選択
したとして説明を行う。すなわち、ステップS6におい
てつなぎ刺繍モードが選択されずにステップS8に移行
する。
【0047】ステップS8では、組合せ刺繍キー101
が操作されて組合せモードが選択されたか否か判定する
処理を行い、選択されればステップS9に移行する。ス
テップS8において組合せモードが選択されなければス
テップS6に戻る。ステップS9に移行すると、図6
(c)に示す組合せ刺繍モードにおける模様種類選択画
面100cが表示される。この画面は、ROM14に記
憶されている内蔵模様やフラッシュメモリ15に記憶さ
れている保存模様、およびROMカードキー12の中か
ら模様を選択する画面で、日本語キー103、センチュ
リー文字キー104、スクリプト文字キー105、バラ
模様キー106、花模様キー107、ROMカードキー
108、保存模様キー109が設定されている。図7に
は、これらのキーを操作して選択できる模様を例示し
た。
【0048】図7において、(a)は、図6(c)の模
様種類選択画面100cである。図7(a)で、バラ模
様キー106を操作すると、図7(b)に示すバラ模様
選択画面が表示され、さらにこの画面に表示された3種
類の模様の中から1つの模様を選択できる。また、図7
(a)で、花模様キー107を操作すると、図7(c)
に示す花模様選択画面が表示される。この花模様選択画
面の中には、4つのタブ107a、107b、107
c、107dが設けられ、たとえばタブ107aを選択
すると4種類の花模様を選択できる。
【0049】同様に、図7(a)で、日本語キー103
を操作すると、図7(d)に示す4つのタブ103a、
103b、103c、103dを有する日本語選択画面
が表示され、たとえばタブ103aを選択するとひらが
なを選択できる。図7(a)で、センチュリー文字キー
104を選択すれば、図7(e)の3つのタブ104
a、104b、104cを有するセンチュリー文字選択
画面が表示され、センチュリー文字のアルファベット等
を選択でき、スクリプト文字キー105を選択すれば、
図7(f)の3つのタブ105a、105b、105c
を有するスクリプト文字選択画面が表示され、スクリプ
ト文字のアルファベット等を選択できる。これら日本語
選択画面、センチュリー文字選択画面、スクリプト文字
選択画面では、複数の文字のタッチスイッチを連続して
押圧し同画面中の上方の選択模様表示部(図示せず)に
選択された文字を表示して文字列を作成することもでき
る。
【0050】図7(a)で、ROMカードキー108を
選択すると、図7(g)に示すROMカード模様選択画
面が表示され、前記ROMカード12の中に保存されて
いるカード模様が呼び出されて選択できるようになる。
このROMカード模様選択画面にも、タブ108a、1
08b、108cが設定され、たとえばタブ108aを
選択すると、3つの枠模様を選択できるようになってい
る。なお、ROMカードキー108を操作した際に、R
OMカード12が装着されていないと、「カードを装着
して下さい」とメッセージが表示される。
【0051】さらに、図7(a)の模様種類選択画面1
00cには、保存模様キー109が設定されている。こ
のキー109は、過去に作業者により選択されたフラッ
シュメモリ15に保存されている模様を呼び出すキーで
あり、このキー109を操作すると、図6(d)に示す
保存模様選択画面100dが表示され各ファイルの中に
保存されている模様を選択できる。なお、レイアウト画
面にすでに模様が刺繍枠に対する配置位置としてレイア
ウトされているときは、模様種類選択画面100cにレ
イアウト画面キー110が設けられ、このキー110を
選択すれば後述するレイアウト画面100fが表示され
る。
【0052】図3に戻り、模様種類選択画面100cの
フローを説明する。ステップS10において、保存模様
が選択されたか否か判定し、保存模様キー109が操作
され保存模様が選択されたと判定すればステップS13
の保存模様選択処理に移行し、選択されてないと判定す
れば、ステップS11に移行する。ステップS11にお
いては、カード模様が選択されたか否か判定し、ROM
カードキー108が操作されカード模様が選択されたと
判定すればステップS14のカード模様選択処理に移行
し、選択されていないと判定すれば、ステップS12に
移行する。ステップS12においては、内蔵模様が選択
されたか否か判定され、前記の日本語キー103、セン
チュリー文字キー104、スクリプト文字キー105、
バラ模様キー106、花模様キー107が操作され内蔵
模様が選択されたと判定すれば、ステップS15(図
4)に移行し内蔵模様選択画面を表示し、選択されてい
ないと判定すればステップS10に戻り、ステップS1
0〜ステップS12の判定を繰り返す。
【0053】ステップS12において、たとえばバラ模
様キー106が操作されてステップS15に移行する
と、ステップS15においては、図6(e)に示す内蔵
模様選択画面であるバラ模様選択画面100e(図7
(b)と同じ画面)を表示する。このバラ模様選択画面
100eには、3種類のバラ模様を選択するための第1
バラ模様キー111、第2バラ模様キー112、第3バ
ラ模様キー113が設定されている。さらに、この画面
100eには、3種類のバラの上方に選択模様を表示す
る選択模様表示部が配置され、また、多色縫いのとき色
別に複数の部分模様を順次表示して糸色を確認するため
の色確認キー114、糸色の縫製順序を変更するための
色がえキー115、模様の選択終了時に操作してレイア
ウト画面に切り換える選択おわりキー116、模様種類
選択画面100cに戻るための戻るキー117が設けら
れている。
【0054】ステップS15に次いで、ステップS16
において、戻るキー117がON状態か否か判定する処
理がなされ、ON状態であると判定すればステップS9
に戻り模様種類選択画面100cが表示される。ON状
態でないと判定すれば、ステップS17に移行する。ス
テップS17においては、バラ模様キー111、11
2、113のいずれかが選択されたか否か判定し、選択
されていればステップS18において選択された模様の
模様データをRAM14の第1バッファ14aに記憶す
るとともに、その記憶された選択模様をバラ模様選択画
面100eの上段に、例えば図8(a)の上段部に表示
したように複数の部分模様を色表示とともに表示する
か、または選択された模様の表示を反転表示してもよ
い。そして、ステップS16に戻る。再びステップS1
6、S17の判定を行い、ステップS17において模様
の選択が行われなければステップS19に移行し、選択
おわりキー116がONであるか否か判定し、ONであ
ればステップS20に移行する。ONでないと判定すれ
ば、ステップS16に戻る。また、前記ステップS13
およびステップS14の後も、ステップS20に移行す
る。なお、図6(a)、(b)、(c)、(e)と図7
全図を模様選択画面といい、模様選択の制御を行う制御
部11が本発明の模様選択手段である。
【0055】ステップS20においては、図6(f)に
示すレイアウト画面100fを表示する処理を行う。レ
イアウト画面100fは、刺繍枠8aにおいてどのよう
な大きさ・配置で模様が縫製されるかについていくつか
の編集態様を選択して実行することにより示すもので、
刺繍枠8aに対応する矩形状の枠内に模様が表示される
レイアウト部118が設けられている。図6(f)は、
ステップS17において第1バラ模様キー111が選択
された場合のレイアウト画面100fを図示している。
レイアウト画面が表示されると、レイアウト実行時のデ
ータを記憶するための領域をRAM14に確保し、これ
を先の第1バッファ14aとしてアドレスを関連して管
理する。
【0056】レイアウト画面100fには、レイアウト
部118の他に、模様全体を縫製するためにかかる時間
を表示する「ぬい時間」表示部(時間表示手段)11
9、縫製中に縫製残り時間を表示する「のこり時間」表
示部120、刺繍模様のサイズを表示する「たて×よ
こ」表示部121、刺繍枠のサイズを表示する「刺しゅ
う枠」表示部122が設けられている。なお、これら
「ぬい時間」表示部119、「のこり時間」表示部12
0、「たて×よこ」表示部121、および「刺しゅう
枠」表示部122は、後述する起動前画面100g、縫
製画面100h、途中停止画面100iにも表示され
る。
【0057】また、レイアウト画面100fには、選択
した模様を編集する(後述)編集キー123、色ごとに
縫製されるエリアを確認する確認キー124、刺繍模様
の縫い範囲を確認するためのぬいはんいキー(確認手
段)125、模様種類選択画面100cに戻って改めて
模様を選択しすでに選択されたバラ模様と組み合わせた
刺繍模様として第1バッファ14aに記憶するための組
み合せキー126、前の画面に戻るための戻るキー12
7、選択した模様および編集内容をすべてキャンセルす
るオールクリアキー128、レイアウト画面の操作が終
わり最終的なレイアウト状態を表示して確認する時、ま
た組合せ操作を行った場合にも同じく組み合わせが終了
し模様が決定したら操作する組み合せおわりキー129
が設けられている。
【0058】ステップS20に次いで、ステップS21
において、戻るキー127がONであるか否か判定し、
ONであれば、ステップS15に戻りバラ模様選択画面
100eが表示され、選択した模様を変更できるように
なる。戻るキー127がONでなければ、ステップS2
2に移行し、編集キー123がONであるか否か判定
し、編集キー123がONであればステップS23に移
行し、編集画面が表示され選択した模様の編集態様とし
て各種編集ができる。編集については後述する。ステッ
プS22において編集キー123がONでなければ、ス
テップS24に移行し、組み合せキー126がONであ
るか否か判定され、ON状態であればステップS9に戻
り模様種類選択画面100cが表示され、既に選択され
た模様に対して組み合わせる模様を選択することができ
る。ステップS24で組み合わせキー126がONでな
ければ、ステップS25に移行し組み合せおわりキー1
29がONであるか否か判定し、ONであればステップ
26(図5)に移行し、ONでなければステップS21
に戻る。レイアウト中に行われた操作はRAM14の第
1バッファ14aに順次記憶され、操作に応じた選択模
様の表示が行われる。
【0059】ステップS26においては、図8(a)に
示す起動前画面100gが表示される。起動前画面10
0gには、色表示部130が設けられ、この色表示部1
30には縫製される模様が色別に分解され縫製順に表示
される。また、起動前画面100gには、縫う箇所を指
定するぬい指定キー131、色ごとに縫製されるエリア
を確認する確認キー132、前の画面に戻るための戻る
キー133が設けられている。
【0060】次いでステップS27に移行し、戻るキー
133がONになったか否か判定し、ONであればステ
ップS20に戻りレイアウト画面100fが表示され、
この画面で再編集できる。ON状態でなければ、ステッ
プS28において前記スタート/ストップスイッチ4が
ONになったか否か判定する。ONでなければステップ
S27に戻り、ONであればステップS29に移行し、
刺繍縫いを始める。すなわち、ステップS29では図8
(b)に示す縫製画面100hを表示する処理を行い、
ステップS30において前記ミシンモータ23を起動す
る。
【0061】図8(b)の縫製画面100bには、新た
な模様を作成するための新模様キー134が設けられて
いる。新模様キー134については後述する。縫製が始
まると、ステップS31において縫製が終了したか否か
判定する処理が縫製終了まで繰り返され、終了すればス
テップS32に移行し、ミシンモータ23を停止し、次
いでステップS33において起動前画面100gを表示
して一連の処理を終える。
【0062】図5では、縫製中に中断事項が生じずに縫
製を続けることができたフローを示したが、実際の縫製
中には複数の部分模様のデータからなる多色縫いの時の
一の部分模様の縫製終了時における色糸の交換や、上糸
切れ検知装置による上糸切れや下糸ボビンの糸無検知を
判別した場合にエラー等の中断事項が生じる。次に、刺
繍縫いミシン1において何らかの理由により縫製を中断
しその後再起動する処理を説明する。
【0063】まず、図9に基づいて、エラーや糸交換の
必要性が発生し刺繍縫いミシン1を一時的に停止するま
での処理について述べる。前述のように刺繍縫いミシン
1においては、色ごとに順番に刺繍縫いされるので、1
つの色で縫製される部分は連続して縫われ、その色が縫
い終われば自動糸切りして上位置でミシン針を停止し、
上糸を交換し、次の色を縫うようになっている。
【0064】図9のフローは、図8(b)の縫製画面1
00hが表示されているステップS49から始まる。次
にステップS50において、最初の色ブロックの縫製が
終了したか否か判定する処理が行われる。第1番目の色
の縫製が終了していればステップS51に移行し、ミシ
ンモータ23を停止し、ステップS52において、図1
0(a)に示す上糸の交換を指示する上糸交換指示画面
100kを表示する。次いでステップS53において上
糸交換指示画面100kのOKキー140がONになっ
たか否か判定する処理が繰り返され、作業者が指示に応
じてONにすればステップS54に移行し、ここで図8
(c)に示す途中停止画面100iが表示され、このフ
ローを終える。なお、次に図11で説明するように、上
糸交換後スタート・ストップスイッチ4がONされ、第
2番目の色糸で縫製され始めると、再びステップS50
の判定を行い、全色の縫製が終えるまで同様に繰り返さ
れる。
【0065】前記ステップS50において、1つの色の
縫製が終了していないと判定された場合、ステップS5
5に移行し、何らかの異常(エラー)が発生したか否か
判定する。異常が発生していなければ、次いでステップ
S56において新模様キー134がONになったか否か
判定し、ONであればステップS57の新模様作成処理
(後述)に移行する。ステップS56において新模様キ
ー134がONになっていなければステップS58に移
行し、スタート/ストップスイッチ4がONであるか否
か判定し、ONであればステップS54に移行し途中停
止画面100iが表示され、このフローを終える。ステ
ップS58においてONでなければ、ステップS50に
戻る。
【0066】ステップS55において、異常が発生して
いればステップS59に移行し、ミシンモータ23を停
止する。次いで、ステップS60に移行し、たとえば図
10(b)、(c)に例示するエラーメッセージが表示
される。図10(b)は下糸量の確認を促す下糸確認指
示画面100mであり、図10(c)は上糸の状態確認
を促す上糸確認指示画面100nである。次いで、ステ
ップS61において、これらエラーメッセージに応じて
作業者がOKキー141やOKキー142を操作したか
否かを判定し、これらOKキーがONになればステップ
S54に移行し、途中停止画面100iが表示され、こ
のフローを終える。
【0067】なお、図10の上糸交換指示画面100
k、下糸確認指示画面100mおよび上糸確認指示画面
100nには、それぞれ、ヘルプキー、ぬい中止キーが
設けられ、それらの機能は図8(c)のヘルプキー13
5、ぬい中止キー136と同様であり、これらキーの機
能については後述する。また、図9のステップS51,
S59において、ミシンの動作を中断する際には針の停
止位置をRAM14にメモリしておき、中断事項に対処
した後にスタート/ストップスイッチ4をONしミシン
が再起動すると、その縫いデータにおける停止位置に関
連してメモリしたデータの続きから縫製するようになっ
ている。
【0068】次に、図9において途中停止画面100i
が表示された後の処理について、図11のフローに基づ
いて説明する。図8(c)に示す途中停止画面100i
が表示された状態(ステップS39)からこのフローは
始まる。途中停止画面100iには、新模様キー134
が引き続き表示されるほかに、ヘルプキー135、ぬい
中止キー136が設けられている。
【0069】次にステップS40において、ヘルプキー
135がONになったか否か判定され、ONであればス
テップS41に移行し、ステップS41において所定の
ヘルプ処理を実施し、操作パネル5には図8(d)のヘ
ルプ画面100jを表示する。なお、このヘルプ処理
は、縫製開始位置の変更や前記キャリッジ7の退避等を
行うものである。また、ヘルプ画面100jにおいて、
ヘルプ終了キー137を操作すると途中停止画面100
iに戻るようになっている。
【0070】ステップS40において、ONでなければ
ステップS42に移行し、スタート/ストップスイッチ
4が再びONになったか否か判定する。上糸交換等の所
定の処理が済み作業者がスイッチ4をONにすればステ
ップS43に移行し、ここで縫製画面100hに戻り、
次いでステップS48においてミシンモータ23を再起
動し、この処理を終える。模様が多色縫いであって複数
の部分模様から構成されていた場合には、縫製開始を停
止した部分模様の先頭から行うようにしてもよく、ま
た、任意の部分模様を指示して行うようにしてもよい。
【0071】ステップS42において、スタート/スト
ップスイッチ4がONでなければ、ステップS44にお
いて、ぬい中止キー136がONになったか否か判定す
る。ONであればステップS45において途中まで縫製
した状態をキャンセルし、運針データを模様の先頭に設
定する処理を行ってから、ステップS46において起動
前画面100gを表示し、この処理を終える。また、ス
テップS44においてぬい中止キー136がONでなけ
ればステップS47に移行し、ここで新模様キー134
がONになったか否か判定し、ONであれば新模様作成
処理(後述)に移行する。
【0072】本実施の形態の刺繍縫いミシン1では、前
述のように、縫製画面100hや途中停止画面100i
で新模様キー134が操作されると、現在縫製中の模様
はそのまま縫製を続けながら、模様選択画面としての第
2表示画面200の表示とRAM14に第2バッファ1
4bの記憶領域が確保されアドレスが管理される。これ
により新しい刺繍模様(新模様)の選択・編集を第2バ
ッファ14bに記憶させ、選択模様として表示し、編集
し、縫製することができる。すなわち、新模様キー13
4は本発明の切換手段である。この新模様の編集・編集
処理のゼネラルフローを、図12〜図14に示した。
【0073】図12のフローが開始すると、ステップS
70において新模様キー134が操作されたか否かを判
定する。操作されなければこの処理を繰り返し、操作さ
れればステップS71に移行する。ステップS71にお
いて、選択・編集バッファを第2バッファ14bに切り
替え、ステップS72において、第2表示画面200に
図15(a)に示す模様種類選択画面200aを表示す
る処理を行う。模様種類選択画面200aは、縫中模様
キー201、縫中模様のコピーキー202が表示されて
いることを除けば、図6(c)の模様種類選択画面10
0cと同様であり、日本語キー206、センチュリー文
字キー207、スクリプト文字キー208、バラ模様キ
ー209、花模様キー210、ROMカードキー21
1、保存模様キー212が設けられている。
【0074】縫中模様キー201は、このキーを操作す
ることによりいつでも第1バッファ14a、つまり、縫
製中の模様を表示する縫製画面100hに戻ることがで
きる本発明の切換手段であり、強調するために反転表示
されている。なお、途中停止画面100iから新模様キ
ー134を操作した後、縫中模様キー201をONにす
れば、途中停止画面100iに戻る。
【0075】次いで、ステップS73において、第2バ
ッファ14bに以前のデータが有るか否か判定する処理
を行い、データが有ればステップS74に移行し、デー
タがなければステップS79に移行する。ステップS7
4では、図16に示すように模様種類選択画面200a
に「編集中の模様が残っています」というメッセージと
消去キー203および継続キー204を表示する。作業
者は、図16の画面表示を見てステップS75あるいは
ステップS76のようにいずれかのキーを選択すること
になる。すなわち、ステップS75においては継続キー
204がONであるか否か判定し、ONであればステッ
プS89(図13)に移行し、第2バッファに有った刺
繍模様をレイアウト表示する。また、ステップS75に
おいて継続キー204がONでなければステップS76
に移行し、ここで消去キー203がONであるか否か判
定し、ONでなければステップS75に戻り、ONであ
ればステップS77に移行する。
【0076】ステップS77では、第2バッファ14b
内のデータをクリア(消去)する処理を行い、前記ステ
ップS78に移行し、ここでメッセージと消去キー20
3および継続キー204を消去する。ステップS78の
後は、ステップS79に移行し、ステップS72で表示
した画面と同じ模様種類選択画面200aを表示する。
なお、第1表示画面100同様に、後述するレイアウト
画面において既に模様がレイアウトされていれば、レイ
アウト画面キー205が表示され、このキー205を選
択すればレイアウト画面が表示される。
【0077】次いで、ステップS80において縫中模様
キー201がONであるか否か判定し、ONであればス
テップS81において現在縫製中の画面表示(縫製画面
100h)に戻る。ステップS80においてONでなけ
れば、ステップS82に移行し、模様種類を選択する処
理を始める。まず、ステップS82において、現在縫製
中の第1バッファ14a上の模様が選択されたか否か判
定する。縫中模様のコピーキー202が操作され縫製中
の模様が選択されたと判定すると、ステップS90にお
いて第1バッファ14a上の模様を第2バッファ14b
にコピーし、その後ステップS89に移行する。このと
き切換前の選択模様を表示してコピーする模様を部分的
に所定の指定手段(図示せず)で指定してもよい。ステ
ップS82において第1バッファ14aの模様が選択さ
れなければ、ステップS83に移行し、保存模様が選択
されたか否か判定される。保存模様キー212が操作さ
れ保存模様が選択されれば、ステップS85に移行し前
記ステップ13(図3)同様の保存模様選択処理を行
う。ステップS83において保存模様が選択されていな
いと判定すれば、ステップS84に移行し、ここで、カ
ード模様が選択されたか否かを判定し、ROMカードキ
ー211が操作されカード模様が選択されていれば、ス
テップS86に移行し前記ステップS14(図3)同様
のカード模様選択処理を行う。
【0078】ステップS84においてカード模様が選択
されなければ、ステップS88において内蔵模様が選択
されたか否か判定され、日本語キー206、センチュリ
ー文字キー207、スクリプト文字キー208、バラ模
様キー209、花模様キー210のいずれかが操作さ
れ、内蔵模様が選択されれば、ステップS87に移行し
ここで内蔵模様選択画面が表示され、各種内蔵模様を選
択できるようになる。なお、内蔵模様の種類や選択の方
法は、図7と同様である。ステップS88において内蔵
模様が選択されていないと判定すれば、ステップS79
に戻る。ステップS85、S86、S87の後は、いず
れもステップS89に移行し、ここで選択した模様を第
2バッファ14bに記憶して表示した後、レイアウト画
面200cを図15(c)に示すように表示する。な
お、図15においては、模様種類選択画面(図15
(a))において、花模様キー210を選択し、その結
果図15(b)に示す内蔵模様選択画面に4つの花模様
が表示され、ここでチューリップをタッチスイッチで押
圧選択して第2バッファ14bに記憶し、その記憶した
チューリップの色別の複数の部分模様を上段部に表示
し、その後選択終わりキーを選択した場合のレイアウト
画面200cを示している。
【0079】図15(c)に示すレイアウト画面200
cは、組み合わせおわりキー129の代わりに組み合わ
せ保存キー221が設けられている他は、図6(f)の
レイアウト画面100fとほぼ同様であり、「ぬい時
間」表示部(時間表示手段)225、「のこり時間」表
示部226、「たて×よこ」表示部227、「刺しゅう
枠」表示部228、編集キー215、確認キー216、
ぬいはんいキー(確認手段)217、組み合せキー21
8、戻るキー219、およびオールクリアキー220が
設けられている。組み合せ保存キー221は、複数の模
様を組み合わせて作成した模様を保存するためのもの
で、第1表示画面100と異なり第2表示画面200上
で作成した模様はすぐに縫製するわけではないので、フ
ラッシュメモリ15の不揮発性のメモリに保存するよう
になっている。
【0080】図13のステップS89に次いで、図14
のステップS92に移行する。ステップS92におい
て、編集キー215がONであるか否かを判定し、編集
キー215がONであればステップS93に移行し、図
15(d)に示す編集画面200dが表示され編集態様
として各種編集作業ができる。この編集作業については
後述する。編集キー215がONでなければ、ステップ
S94に移行し、ここで組み合せキー218がONであ
るか否かを判定し、ONであればステップS79に戻り
模様種類選択画面200aが表示され、組み合わせる模
様を選択して、この第2バッファ14bに記憶できる。
【0081】ステップS94において、ONでなければ
ステップS95に移行し戻るキー219がONであるか
否か判定し、ONであればステップS96に移行し、内
蔵模様選択画面200bを表示する。ONでなければ、
ステップS97に移行し、ここで組み合せ保存キー22
1がONであるか否かを判定する。ONであれば、ステ
ップS98において組み合わせ模様保存処理を行い、一
連の処理を終える。このステップS98では、図15
(e)に示す保存画面200eが表示され、この画面に
示されているフラッシュメモリ15内の1〜15までの
各フォルダのうちの1つを選択し、そのフォルダに模様
を保存するようになっている。図15(e)で示したフ
ォルダには2種類の大きさがあるが、1〜3のフォルダ
は模様のすべてを保存するフォルダであり、4〜15は
一部簡略化して保存するフォルダである。ステップS9
7で組み合せ保存キー221がONでなければ、ステッ
プS89に戻る。
【0082】この時、通常はミシンが作動して第1バッ
ファ14aの選択模様を縫製中であるから、レイアウト
画面200cから起動前画面に移動することはできな
い。つまり、第2バッファ14bの模様を縫製すること
はできない。スタートストップスイッチ4aを操作した
時は、「縫製中です」というエラーメッセージが表示さ
れる。したがって、第2バッファ14bで作成し保存画
面200eで保存した模様データは、操作パネル5に第
1表示画面100を表示させた状態で、保存模様キー1
09により呼び出し縫製するようになっている。なお、
第1バッファ14aの選択模様の縫製が行われていない
場合は、ここで起動前画面に移動して縫製開始できるよ
うにしてもよい。
【0083】図15(d)の編集画面200dにおいて
各種編集する作業について図17に基づいて説明する。
なお、ここでは第2表示画面200における編集作業に
ついて説明するが、第1表示画面100のレイアウト画
面100fにおける編集作業も全く同様である。図17
(a)は、図15(d)と同じ編集画面200dを示
す。この画面には、編集態様として、位置の変更および
回転を行うための位置/回転キー230、文字のサイズ
や文字間を変更するためのサイズ/文字間キー231、
図面の細部を見るためのQズームキー232が設けられ
ている。位置/回転キー230にタッチすると、図17
(b)に示す位置回転変更画面200fが表示される。
位置回転変更画面200fには、位置の移動方向を示す
複数の矢印キー233や模様を回転するための回転角度
キー234が設けられ、たとえば矢印キー233のうち
の上方向キー233aにタッチすると図17(c)に示
す位置変更後画面200gが表示され、模様が上方向に
移動する。また、さらに回転角度キー234のうちの9
0゜キー234aにタッチすると、図17(d)に示す
回転後画面200hが表示される。なお、模様の移動
は、編集画面に表示された刺繍枠内において移動先の位
置を直接画面上でタッチして位置指定することで、模様
をその指定位置に移動表示させてもよい。
【0084】また、サイズ/文字間キー231にタッチ
すると、図17(e)に示す文字変更画面200iが表
示される。文字変更画面200iには、文字サイズを変
更するためのサイズ変更キー238、文字間のスペース
の長さを変更するための文字間変更キー239が設けら
れている。たとえば、サイズ変更キー238の縮小キー
238aにタッチすると、図17(f)に示す縮小後画
面200jが表示される。さらに、文字間変更キー23
9のうちのひろくキー239aにタッチすると、図17
(g)に示す文字間がひろげられた文字間変更後画面2
00kが表示される。なお、図17(e)〜(g)で
は、説明の都合上、図17(a)に模様として表示され
てい「ABC」を表示しているが、実際には元々編集画
面である図17(a)に表示されていない文字を編集す
ることはできない。
【0085】さらに、Qズームキー232を選択する
と、図17(h)に示すズーム指示画面200mが表示
される。ズーム指示画面200mにおいて拡大したい箇
所、たとえば花びらの部分にタッチすると、図17
(i)に示す一次ズーム画面200nが表示され、さら
に花の1つにタッチすれば図17(j)に示す二次ズー
ム画面200pが表示される。一次ズーム画面200n
および二次ズーム画面200pにおいて、もどりキー2
40を操作すると1つ前の画面に戻る。
【0086】図17(b)〜(g)の各画面に設けられ
ている変更おわりキー235および図17(h)〜
(j)の各画面に設けられているとじるキー237を操
作すると、編集画面200dに戻る。これら選択模様の
編集画面を模様編集画面とし、編集操作を受けて編集を
実行する制御部11を模様編集手段とし、その編集デー
タは順次第2バッファ14bに記憶される。また、図1
7(a)、(h)〜(j)の編集おわりキー236を操
作すると、レイアウト画面200cに戻る。
【0087】なお、図6のレイアウト画面100f、図
15のレイアウト画面200cにおける組み合せキー1
26,218を操作すると、内蔵模様、保存模様、RO
Mカード12内の模様内のどの模様でも組み合わせるこ
とができる。たとえば、図19に示すような、内蔵模様
のチューリップと、ROMカード12に記憶されている
リスの模様を組み合わせることができ、図9中のガイド
キーを押すとミシンの操作説明や使い方の説明を表示す
ることができる。
【0088】また、第2バッファ14b上で模様作成中
に上糸、下糸の交換の必要やエラー等の中断事項が発生
した場合には、制御部11の制御の下、ミシンモータ2
3等を停止し縫製作業を中断し、かつ、第2表示画面2
00における模様作成作業も中断して、第1表示画面1
00に戻る。その場合に表示されるメッセージ例を図1
8に示した。図18(a)、(b)、(c)には、図1
0と同様の、上糸交換指示画面100p、下糸確認指示
画面100q、上糸確認指示画面100rを示してい
る。いずれの画面にも、第2表示画面200が作業中で
あることを表示する「作業中」マーク150が表示され
る。糸の交換作業等の後、途中停止画面100iにおい
て(図9、図11参照)新模様キー134を操作するこ
とにより、第2表示画面100に戻ることができる。こ
のとき、第1表示画面100の上に第2表示画面200
をポップアップ表示してもよい。さらに、途中停止画面
100iでスタート/ストップスイッチ4を操作しミシ
ンを再起動したときの縫製画面100hから、新模様キ
ー134を操作することにより、または新模様キー13
4を操作することなく自動的に、第2表示画面100に
戻ることもできる。また、この場合にもミシンの動作を
中断する際に針の停止位置をRAM14にメモリしてお
き、スタート/ストップスイッチ4がONになりミシン
が再起動すると、そのメモリしたデータの続きから縫製
するようになっている。
【0089】また、第2表示画面において模様作成中
に、刺繍模様の縫製作業が終了した場合にも、模様作成
作業を中断して、起動前画面100gに戻り、第1バッ
ファ14aの内容が表示されるようになっている。
【0090】以上の刺繍縫いミシン1によれば、第1バ
ッファ14aと第2バッファ14bの2つの編集バッフ
ァに対応する、第1表示画面100と第2表示画面20
0が設けられ、第1表示画面100で作成された刺繍模
様の縫製中に、新模様キー134を操作することにより
第2表示画面200に切り換えられ、新たな模様を作成
することができる。したがって、縫製時間を利用して模
様を作成することができるので、刺繍縫いの作業効率を
向上させることができる。この新模様キー134は、第
1バッファ134に対する模様選択、編集、保存の操作
に関連して表示画面に常に表示し、切換操作可能として
もよい。また、縫中模様キー201により、縫製画面1
00hに戻ることも容易である。なお、この縫中模様キ
ー201を、第2表示画面200の模様選択、編集、保
存、縫製中の操作に関連する各表示画面に表示して、切
換実行できるようにしてもよい。さらに、第1表示画面
100の刺繍模様を縫製しながら第2表示画面200で
刺繍模様を作成している場合に、縫製作業側に中断事項
が生じると縫製作業を停止するだけでなく、第2表示画
面の模様作成作業を中断し、縫製中の模様を表示する画
面に切り換えてしまうことから、単に刺繍模様作成の効
率化を図るだけでなく、縫製作業のトラブルにも対応し
ている。
【0091】加えて、刺繍縫いミシン1は、ROM13
に記憶された内蔵模様、フラッシュメモリ15に保存さ
れた選択模様、およびROMカード12内の外部模様の
中から、選択することができる。さらに選択した模様を
編集したり組み合わせることでオリジナル模様を、RO
M13に保存し呼び出すこともできるので、刺繍模様の
バリエーションを簡単に増やすことができる。特に、第
2表示画面200の縫中模様のコピーキー202が設け
られ、第1表示画面100の刺繍模様を第2表示画面2
00にコピーできるので、現在縫製している模様の一部
を変更して模様を作成する場合などに有用である。さら
に、レイアウト画面100f、200cには、「ぬい時
間」表示部119,225やぬいはんいキー125,2
17等の刺繍模様縫製のために作業者が知りたい情報が
表示されるので利便性の高い刺繍縫いミシン1となる。
【0092】なお、以上の実施の形態においては、刺繍
模様作成用のバッファを2つ設けたが、本発明はこれに
限定されるものではなく、3つ以上編集バッファとそれ
に対応する表示画面を設けてもよい。3つ以上編集バッ
ファが設けられていれば、連続して異なる刺繍模様を作
成する場合、第2バッファで作成した模様をいちいちフ
ォルダに保存しなくても、第1バッファの刺繍模様の縫
製中に二個以上の模様を作成することができ、作業効率
がより一層向上する。
【0093】また、第1の表示画面と第2表示画面は、
上記実施の形態では表示が入れ替わるように構成した
が、表示画面を分割して配置し分割した位置を変更でき
るようにしてもよいし、2つの画面を画面内で重ねて下
側の画面が一部ずれて見えるようにポップアップ表示形
式で配置し画面の位置を上下左右に変更したりしてもよ
い。この場合、動作中の画面とそうでない画面の表示形
態を変えてもよく、たとえば、一方の色を濃い色で表示
し他方を薄い色で表示したり、一方をフルトーン表示し
他方をハーフトーン表示したり、また両者の表示色を変
えるいったことでである。このように表示を切り換える
ことで、切換手段を操作した時に作業者はどの画面が有
効であるかを確認しやすくなる。さらに、上記刺繍縫い
ミシン1では、スタート/ストップスイッチ4を操作す
るときに第1表示画面100を表示させ、この画面に表
示されている刺繍模様を縫製するように構成したが、操
作パネル5に表示されていない第2バッファ14bの刺
繍模様を選択し縫製できるようにしてもよい。
【0094】加えて、第2表示画面で作成した模様を、
内部メモリに保存する構成としたが、フラッシュカード
等の外部記憶媒体に保存することもできる。上記実施例
は、刺繍模様について説明したが、実用模様においても
同様に縫製中に新たな模様が選択できれば便利である。
例えば、実用模様として文字を図7(d)、(e)に示
す画面で文字列を連続して選択して第1バッファ14a
に記憶し、直ちにスタートストップスイッチ4aを操作
して送り歯により縫製を開始し、切換操作により画面を
切り換え第2バッファ14bに対して別な文字列を選択
できるように構成してもよい。
【0095】切換手段によって実用模様又は刺繍模様の
縫製中に新たに模様選択している場合において、実用模
様縫製に関するタッチパネルスイッチ操作、糸切り操
作、縫い速度変更操作、布押さえの上下操作、ミシンの
縫製開始及び停止操作すると、その操作指令を受けて、
必要な制御を実行することができる。また、刺繍模様縫
製に関する縫い速度変更操作、縫製の開始・停止操作、
布押さえの上下操作、糸切り操作についても同様に実行
可能である。また、スタート/ストップスイッチ4をミ
シンアーム3に設けたが、操作パネル5に表示するよう
にしてもよい。さらに、編集内容については、上記実施
の形態で例示した他の変更や修飾であってもよく、たと
えばミラー反転が行えるようにしてもよい。また、液晶
表示画面に表示された模様の選択や表示キーの操作を透
明タッチパネルスイッチで行うとしたがこれに限定され
ない。例えば、表示画面に表示されたカーソルを所望の
位置に移動して位置入力することでその位置を検出する
マウスまたはマウスボールを用いてもよい。この場合、
マウスボールはミシン本体の上端部又は下端部から前方
にせり出した部材の上面に配置してもよい。また、表示
画面にその先端を向けて任意の位置を指示入力できるタ
ッチペンでもよい。
【0096】
【発明の効果】請求項1または2に記載の発明によれ
ば、起動操作手段を操作して縫目形成をしているとき
に、切換手段を操作することによって、新たな模様選択
画面において模様を選択しそれを新たな選択模様記憶手
段に記憶させると共に新たな模様編集画面に表示させる
ことができることから、縫製時間を利用して模様を作成
することができ、刺繍縫いの作業効率を向上させること
ができる。
【0097】請求項4に記載の発明によれば、起動操作
手段の操作により縫目形成しているか否かに関わらず、
模様選択や模様編集している場合でも、切換手段によっ
て切り換え動作が可能であるので、縫製作業前に複数の
模様を予め作成しておくことができる。
【0098】請求項7に記載の発明によれば、縫製が始
まると切換手段による切換動作可能となる。請求項8に
記載の発明によれば、選択模様記憶手段に複数の選択模
様が記憶された場合、複数の選択模様について、1つの
選択模様が表示されている状態で他の選択模様も表示可
能であることから、複数の選択模様の内容をほぼ同時に
確認することができる。
【0099】請求項9に記載の発明によれば、内部模様
と外部記憶媒体に記憶されている外部模様から模様を選
択することができる。
【0100】請求項10に記載の発明によれば、過去に
選択模様記憶手段に記憶した模様をファイル記憶手段か
ら呼び出して利用できるので、簡単に模様のバリエーシ
ョンを増やすことができる。
【0101】請求項12に記載の発明のように模様を編
集できれば、模様に対して独自に工夫できるので刺繍縫
いミシンとしての興趣が高まる。請求項13に記載の発
明によれば、切換前の画面の模様を切換後の画面に複写
できるので、模様作成作業が容易になる。
【0102】請求項14に記載の発明によれば、作業者
にとっての利便性が高くなる。請求項15に記載の発明
によれば、選択模様を縫製中、切換手段によって模様選
択手段による新たな模様選択または模様編集手段による
新たな選択模様の模様編集をしている場合であっても、
縫製作業に中断事項が発生すると、縫製作業を停止し、
その停止位置を記憶することから、模様作成の作業性が
高いだけでなく、縫製作業のトラブル等にも対応したミ
シンとなる。
【0103】請求項19に記載の発明によれば、表示画
面を分割して、現に読み出している選択模様を表示する
模様選択画面と、他に記憶されている選択模様を表示す
る模様選択画面とを同時に表示することから、複数の選
択模様を同時に確認できる。
【0104】請求項20に記載の発明によれば、作業者
はどの画面が有効であるか一目で分かる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したミシンの一例としての刺繍縫
いミシンの斜視図である。
【図2】図1の刺繍縫いミシンの制御システムを示すブ
ロック図である。
【図3】図1の刺繍縫いミシンの第1バッファを編集バ
ッファとして、刺繍模様を作成し、その刺繍模様を縫製
する処理を示すフローチャートである。
【図4】図3の続きを示すフローチャートである。
【図5】図4の続きを示すフローチャートである。
【図6】第1バッファを編集バッファとして刺繍模様を
作成する際に、第1表示画面に表示される内容を順番に
従って示す図である。
【図7】図1の刺繍縫いミシンの内蔵模様とROMカー
ドに記憶されている模様を例示する図である。
【図8】第1表示画面に表示される内容を示す図であ
り、(a)は起動前画面、(b)は縫製画面、(c)は
途中停止画面、(d)はヘルプ画面である。
【図9】縫製中に中断事項が発生した場合の処理を示す
フローチャートである。
【図10】縫製中に中断事項が発生した場合に、第1表
示画面に表示される内容を示す図である。
【図11】縫製を一時中断した場合に再起動するまでの
処理を示すフローチャートである。
【図12】第2バッファを編集画面として刺繍模様を作
成する処理を示すフローチャートである。
【図13】図12の続きを示すフローチャートである。
【図14】図13の続きを示すフローチャートである。
【図15】第2バッファを編集バッファとして刺繍模様
を作成する際に、第2表示画面に表示される内容を順番
に従って示す図である。
【図16】模様作成時に第2バッファに編集データが残
っている場合の模様種類選択画面を示す図である。
【図17】刺繍模様の編集作業の際に、第2表示画面に
表示される内容を示す図である。
【図18】第1バッファの刺繍模様を縫製しながら第2
表示画面において刺繍模様を作成しているときに、中断
事項が発生した場合、第1表示画面に切り替わって表示
される内容を示す図である。
【図19】組み合わせ模様の例を示す図である。
【符号の説明】
1 刺繍縫いミシン(ミシン) 4a スタート/ストップスイッチ(起動操作手段) 5 操作パネル(指示手段) 8 刺繍装置 8a 刺繍枠 9 ミシン針 11 制御部(制御手段) 12 ROMカード(外部記憶媒体) 13 ROM(模様データ記憶手段) 14 RAM 14a 第1バッファ(選択模様記憶手段) 14b 第2バッファ(選択模様記憶手段) 15 フラッシュメモリ(ファイル記憶手段) 23 メインモータ 24 MP検出基板 31 針振り検出基板 32 針振りモータ 51 XY駆動手段 60 表示基板(表示手段) 100 第1表示画面 200 第2表示画面 100a モード選択画面 100c、200a 模様種類選択画面 100d、200e 保存模様選択画面 100e、200b 内蔵模様選択画面 100f、200c レイアウト画面 100g 起動前画面 100h 縫製画面 100i 途中停止画面 108、211 ROMカードキー 119、225 「ぬい時間」表示部 125、217 ぬいはんいキー 134 新模様キー(切換手段) 201 縫中模様キー(切換手段) 202 縫中模様のコピーキー

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】針を少なくとも上下方向に駆動しながら、
    刺繍枠に保持された加工布をXY送り装置によりXY方
    向に送って刺繍模様の縫目形成を行う縫製手段と、 刺繍模様データを複数記憶した模様データ記憶手段と、 選択された一または複数の模様を複数記憶することがで
    きる選択模様記憶手段と、 ミシン本体の正面に備えられた表示手段と、 前記表示手段に表示された画面の所望の位置を指示する
    とその位置に対応する指示位置信号を出力する指示手段
    と、 前記表示手段に対して模様データ記憶手段に記憶した複
    数の模様の中から前記指示手段による指示操作により所
    望の模様を選択可能とする模様選択画面を表示し、選択
    された一または複数の模様を選択模様記憶手段に記憶す
    る模様選択手段と、 前記模様選択手段により記憶された一または複数の選択
    模様を、刺繍枠に対する縫製位置に関連する編集態様を
    前記指示手段により指示可能とする模様編集画面を表示
    し、指示された編集態様に従って編集した後の選択模様
    を刺繍枠に対する縫製位置に関連して前記模様編集画面
    に表示すると共に、前記選択模様記憶手段にこの編集後
    の選択模様を記憶する模様編集手段と、 この模様編集画面に表示された選択模様について縫製手
    段を駆動して縫目形成する起動操作手段と、 前記模様選択手段を作動させて、新たな模様選択画面を
    表示し、ここで新たに選択した一または複数の模様を選
    択模様記憶手段に記憶すると共に、この記憶した選択模
    様を新たな模様編集画面に表示させる切換手段とを備
    え、 前記起動操作手段を操作して縫目形成をしているとき
    に、前記切換手段を実行させて新たな模様を選択可能と
    することを特徴とするミシン。
  2. 【請求項2】実用模様にあっては針を上下方向に駆動し
    ながら一縫目毎に送り歯で加工布を前後に布送りすると
    共に、布送り方向に対して交差する縫目を形成する針振
    り機能または送り歯の横送り機構のうち少なくとも一方
    を作動して実用模様の縫目を形成し、刺繍模様にあって
    は針を上下方向に駆動しながら刺繍枠に保持した加工布
    をXY送り装置によりXY方向に送って刺繍模様の縫目
    形成を行う縫製手段と、 実用模様と刺繍模様それぞれについて複数の模様データ
    を記憶した模様データ記憶手段と、 選択された一または複数の模様を複数記憶することがで
    きる選択模様記憶手段と、 ミシン本体の正面に備えられた表示手段と、 前記表示手段に表示された画面の所望の位置を指示する
    とその位置に対応する指示位置信号を出力する指示手段
    と、 前記表示手段に対して模様データ記憶手段に記憶した複
    数の模様の中から前記指示手段による指示操作により所
    望の模様を選択可能とする模様選択画面を表示し、選択
    された一または複数の模様を選択模様記憶手段に記憶す
    る模様選択手段と、 前記模様選択手段により記憶された一または複数の選択
    模様が刺繍模様である場合には、刺繍枠に対する縫製位
    置に関連する編集態様を前記指示手段により指示可能と
    する模様編集画面を表示し、指示された編集態様に従っ
    て編集した後の選択模様を刺繍枠に対する縫製位置に関
    連して前記模様編集画面に表示すると共に、前記選択模
    様記憶手段にこの編集後の選択模様を記憶する模様編集
    手段と、 前記模様選択画面に表示した実用模様、又は模様編集画
    面に表示した刺繍模様を縫製手段を駆動して縫目形成す
    る起動操作手段と、 前記模様選択手段を作動させて、新たな模様選択画面を
    表示し、ここで新たに選択した一または複数の模様を選
    択模様記憶手段に記憶すると共に、この記憶した選択模
    様を新たな模様編集画面に表示させる切換手段とを備
    え、 前記起動操作手段を操作して縫目形成をしているとき
    に、前記切換手段を実行させて新たな模様を選択可能と
    することを特徴とするミシン。
  3. 【請求項3】起動操作手段の操作により駆動手段を駆動
    して布に縫目形成する模様は、起動操作時に表示手段に
    表示された模様選択画面または模様編集画面に表示され
    ている模様であることを特徴とする請求項1または2に
    記載のミシン。
  4. 【請求項4】切換手段の切り換え操作は、起動操作手段
    の操作により縫目形成している時に限らず、模様選択手
    段を作動させて模様選択をしている場合、または模様編
    集手段を作動させて模様編集をしている場合に関連して
    操作可能にすることを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    かに記載のミシン。
  5. 【請求項5】切換手段は固定的に表示して常時操作可能
    にすることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載
    のミシン。
  6. 【請求項6】指示手段は、 表示手段の前側に配置された透明パネルの表面部に設け
    られ、表示手段に表示された複数の表示位置のうち所望
    の表示位置を押圧するとその位置を検知する透明タッチ
    パネルスイッチ、 または表示手段上に表示されたカーソルを所望の位置に
    移動可能とし表示手段上の指示位置を検知するマウスま
    たはマウスボール、 若しくは表示手段上の所望の位置にその先端を合わせて
    表示手段上の位置を検知する操作ペンであることを特徴
    とする請求項1〜5のいずれかに記載のミシン。
  7. 【請求項7】切換手段は、縫製手段により縫目形成が開
    始すると、表示手段に表示され所定の操作により実行可
    能となることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記
    載のミシン。
  8. 【請求項8】選択模様記憶手段に記憶された一又は複数
    の選択模様が複数である場合は、選択模様を表示する画
    面に切換手段を表示して、指示手段の操作により、現に
    画面表示するための読み出している一または複数の選択
    模様以外の選択模様記憶手段に記憶された選択模様を表
    示することを特徴とする請求項1〜7のいずれか記載の
    ミシン。
  9. 【請求項9】刺繍模様は、少なくともミシン内部に記憶
    された内部模様と外部記憶媒体に記憶されている外部模
    様のいずれかを選択できることを特徴とする請求項1〜
    8のいずれかに記載のミシン。
  10. 【請求項10】選択模様記憶手段の記憶された選択模様
    を固定的に記憶可能な複数のファイル記憶領域を有する
    ミシン内部または外部の記憶媒体に備えたファイル記憶
    手段と、 表示手段に対して、前記複数のファイル記憶領域の形象
    表示と、読み出し、消去、保存のファイル操作機能を表
    示してファイル操作を指示手段により指示可能とすると
    共に、読み出しを指示された場合には指示されたファイ
    ル記憶領域に記憶された選択模様を選択模様記憶手段の
    記憶領域に読み出し、消去を指示された場合には指示さ
    れたファイル記憶領域に記憶された選択模様を消去し、
    また保存を指示された場合には選択模様記憶手段の記憶
    領域に記憶された選択模様を指定されたファイル記憶領
    域に記憶するファイル操作手段とを備えたことを特徴と
    する請求項1〜9のいずれかに記載のミシン。
  11. 【請求項11】模様選択手段で複数の刺繍模様を選択す
    ると、模様編集手段の模様編集画面において刺繍枠に対
    する縫製位置に合わせて各々の模様を表示することがで
    き、縫製手段はこの複数の模様をこの表示位置に対応し
    て縫目形成することができることを特徴とする請求項1
    〜10のいずれか記載のミシン。
  12. 【請求項12】模様編集手段での編集態様として、模様
    編集画面の刺繍枠内の模様の移動先の位置を直接指示手
    段により指示して模様を移動させる模様移動、画面表示
    された複数の移動方向のうち所望の方向を選択指示して
    模様を移動させる模様移動、その他画面表示された模様
    の回転、模様のミラー反転、模様の拡大縮小を選択指示
    して実行させる回転、反転、拡大縮小、文字間の変更、
    文字サイズの変更のうち少なくとも1つを可能にしたこ
    とを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載のミシ
    ン。
  13. 【請求項13】切換手段により切り換えた場合は、切換
    前の画面の模様を、切換後の画面に複写することを可能
    にしたことを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記
    載のミシン。
  14. 【請求項14】模様編集画面で表示された模様の縫製時
    間を表示可能としたことを特徴とする請求項1〜13の
    いずれか記載のミシン。
  15. 【請求項15】選択模様を縫製中、切換手段によって模
    様選択手段による新たな模様選択または模様編集手段に
    よる新たな選択模様の模様編集をしている場合、縫目形
    成に中断事項が発生したことを検知すると、縫目形成を
    停止し、その停止位置を記憶することを特徴とする請求
    項1〜14のいずれかに記載のミシン。
  16. 【請求項16】縫製作業に中断事項が発生すると、縫製
    中の模様表示または中断事項の警告表示のうちの少なく
    とも一方を自動的に表示することを特徴とする請求項1
    5に記載のミシン。
  17. 【請求項17】模様が複数の部分模様で形成されている
    場合に、縫目形成の中断後、いずれかの部分模様の先頭
    から縫目形成を再起動することを特徴とする請求項15
    または16に記載のミシン。
  18. 【請求項18】縫目形成の中断後に、起動停止手段によ
    り縫目形成が再起動すると、表示手段に表示されていた
    縫製中の模様表示または中断事項の警告表示が消えて、
    ミシン縫製中に表示していた模様選択画面が自動的に表
    示されることを特徴とする請求項15〜17のいずれか
    に記載のミシン。
  19. 【請求項19】切換手段の操作により表示手段は、現に
    読み出している選択模様を表示する模様選択画面と、他
    に記憶されている選択模様を表示する模様選択画面とを
    同時に開くように、表示画面を分割して表示することを
    特徴とする請求項1〜18のいずれかに記載のミシン。
  20. 【請求項20】表示画面を分割表示する場合は、動作中
    の画面とそれ以外の画面とでは異なる表示形態で表示す
    ることを特徴とする請求項19に記載のミシン。
  21. 【請求項21】動作中の画面とそれ以外の画面とでは異
    なる表示形態で表示する場合において、動作中の画面が
    切り換わる時は表示形態も切り換わることを特徴とする
    請求項20に記載のミシン。
  22. 【請求項22】選択模様記憶手段に記憶できる一又は複
    数の選択模様は2つであることを特徴とする請求項1〜
    21のいずれかに記載のミシン。
  23. 【請求項23】縫目形成は、つなぎ刺繍であることを特
    徴とする請求項1〜22のいずれかに記載のミシン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006043231A (ja) * 2004-08-06 2006-02-16 Brother Ind Ltd ミシンの模様データ作成装置

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