JPH11309283A - ミシン - Google Patents

ミシン

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JPH11309283A
JPH11309283A JP8718099A JP8718099A JPH11309283A JP H11309283 A JPH11309283 A JP H11309283A JP 8718099 A JP8718099 A JP 8718099A JP 8718099 A JP8718099 A JP 8718099A JP H11309283 A JPH11309283 A JP H11309283A
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Japan
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pattern
card
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JP8718099A
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Kazuhisa Hayashi
和寿 林
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Brother Industries Ltd
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Brother Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 別々のROMカード12から模様データを得
ることによって、模様の組合せ数を格段に増加させると
共に、そのときの編集作業の効率を向上させる。 【構成】 刺繍ミシンにおいて、ROMカード12の内
容を読み取り装置16が読み取って、選択画面24がR
OMカード12の内容を選択可能に表示する。編集画面
28に被加工布に対する縫製位置が表示される。選択さ
れた模様は、書き込み装置16によってRAMカード1
4に記憶される。別のROMカード12から模様を読み
取るときは、カードボタン64が操作されて読み取り装
置16が別のROMカード12を選択表示する。模様が
読み取られるROMカード12が変わっても、編集画面
28には連続して模様が表示されひき続き、模様がRA
Mカード14に記憶される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、外部記憶装置より刺繍
の模様を表す刺繍データを読み取る刺繍ミシンに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ミシンにおいては、刺繍模様を縫
製するためには、予め刺繍データを作成しておく必要が
あり、予め作成された刺繍データをROMカード等の記
憶媒体に記憶させておき、必要に応じて縫製したい刺繍
模様の刺繍データを読み出せば、コントローラが1針毎
に縦送りデータ、横送りデータ、針落ちデータを読み出
して布を支持する刺繍枠を縦横方向に移動させると共に
針を上下動させて刺繍模様が形成される。
【0003】文字やイラストの模様を刺繍する場合、R
OMカードは、ミシンに組み込まれた読み取り装置に装
着され、縫製位置が決定されると共に刺繍選択機構によ
り刺繍データが選択された後に縫製が行われる。別々の
ROMカードに記憶された模様を組み合わせて縫製した
い場合には、同時に複数のROMカードの刺繍データが
読み込めないので、先に選択された刺繍データの模様の
縫製が終了した後に、次に縫製したい模様が格納された
ROMカードに差し替えて装着され、縫製位置が作業者
によって決定されると共に次の刺繍模様が再び選択され
た後に縫製が行われる。更に、別々のROMカードに格
納された模様を交互に使用したい場合には、ROMカー
ドの差し替え作業と縫製位置の決定作業とがその都度何
度も繰り返される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ROM
カードには、多数の模様の刺繍データが記憶されている
ので、余り使わない刺繍模様の刺繍データも多数記憶さ
れている。よって、刺繍に頻繁に使用する刺繍模様の刺
繍データを使用する度に、多数の刺繍データの中から検
索して選択することは非常に手間がかかる作業である。
また、同一のROMカード内での編集しか考慮されてお
らず、ROMカードを差し替えると、ROMカードを差
し替える前の模様が画面から消去されてしまい、前の模
様位置がわからないので、差し替え前の模様に対して差
し替えた後の模様を縫製する縫製位置を決定することが
困難であった。
【0005】更に、同時に複数のROMカードの刺繍デ
ータが読み出せないので、ROMカードの差し替えを頻
繁に行う必要がある。そして、選択された模様は、ミシ
ンの本体に内蔵された記憶装置に記憶されるので、他の
ミシンで同一の模様を縫製したい場合には、もう一度同
じ模様の選択作業や縫製位置の決定作業をする手間があ
るという問題点がある。
【0006】請求項1の発明は、上述した問題点を解決
するためするためになされたものであり、使用頻度の高
い刺繍模様の刺繍データを迅速に選択可能である刺繍ミ
シンを提供することを目的とする。
【0007】また、請求項2の発明は、上述した問題点
を解決するためになされたものであり、複数の外部記憶
装置に記憶された模様同志の組合せが容易な刺繍ミシン
を提供することを目的とする。
【0008】更に、請求項3の発明は、上述した問題点
を解決するためになされたものであり、外部記憶装置の
差し替えの手間が大幅に省ける刺繍ミシンを提供するこ
とを目的とする。
【0009】そして、請求項4の発明は、上述した問題
点を解決するためになされたものであり、再度、刺繍デ
ータを選択する手間が省かれた刺繍ミシンを提供するこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の請求項1に係る刺繍ミシンは、図1に示すよ
うに、外部記憶装置から刺繍データを読み取る読み取り
手段と、読み取り手段により読み取られた刺繍データの
内容を表示する表示手段と、表示手段により表示されて
いる刺繍データを選択可能にする選択手段と、複数の外
部記憶装置から選択手段により選択された複数の刺繍デ
ータを記憶可能な記憶手段と、選択手段により選択され
た外部記憶装置の刺繍データを記憶手段に書き込む書き
込み手段とを備えている。また、本発明の請求項2に係
る刺繍ミシンは、読み取り手段が読み取る外部記憶装置
が変更されても、その変更前から継続して、表示手段に
より表示されている刺繍データの内容を編集するデータ
編集手段を更に備えている。
【0011】更に、本発明の請求項3に係る刺繍ミシン
は、外部記憶装置を複数個同時に取り付け可能である読
み取り手段を備えている。
【0012】そして、本発明の請求項4に係る刺繍ミシ
ンは、書き込み自在な外部記憶装置である記憶手段を備
えている。前記の構成を有する請求項1に係る刺繍ミシ
ンにおいては、読み取り手段が刺繍データを外部記憶装
置から読み取ると、表示手段がこの刺繍データの内容を
表示すると共に、その刺繍データが選択手段によって選
択可能になる。読み取り手段が読み取る外部記憶手段が
変更されても、書き込み手段が選択された刺繍データを
記憶手段に継続して書き込んで記憶する。また、前記の
構成を有する請求項2に係る刺繍ミシンにおいては、読
み取り手段が読み取る外部記憶手段が変更されても、デ
ータ編集手段が表示手段により表示されている刺繍デー
タの内容を継続して編集可能とする。
【0013】更に、前記の構成を有する請求項3に係る
刺繍ミシンにおいては、外部記憶装置を複数個同時に取
り付けて、外部記憶装置から模様を選択する間に記憶手
段を取り替えることなく、模様を選択することが可能で
ある。
【0014】そして、前記の構成を有する請求項4に係
る刺繍ミシンにおいては、記憶手段が書き込み自在な外
部記憶装置であり、記憶手段を刺繍ミシンから離脱して
他のデータ読み取り装置に用いることが可能であると共
に、再度、記憶された刺繍データを利用することが可能
である。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
の形態を図面を参照して説明する。
【0016】図2を参考に刺繍ミシン10の模様縫製部
に付いて説明するが、この部分は、一般的な刺繍ミシン
と同様であるので簡単に説明する。
【0017】本実施の形態の刺繍ミシン10は、ベット
部10aとそのベット部10aの右端部から立設された
脚柱部10bと、その脚柱部10bからベッド部10a
に対向するように左方へのびるアーム部10cとから構
成されている。アーム部10cには縫い針を下端に装着
可能な針棒を上下動作せる公知の針棒駆動機構と、天秤
を針棒の上下動に調時して上下動させる公知の天秤駆動
機構などが設けられている。ベット部10aには、被加
工布を固定する刺繍枠Fを縦横方向に動かす公知の枠移
動機構と、公知の水平釜などが設けられている。
【0018】これらの針棒駆動機構と、天秤駆動機構
と、水平釜は公知のミシンモーターM1で駆動されるよ
うに構成されている。また、枠移動機構の縦方向は、公
知の枠縦方向駆動モーターM2で駆動され、横方向は、
公知の枠横方向駆動モーターM3で駆動されるように構
成されている。
【0019】次に、本発明に関する部分に付いて説明す
る。
【0020】図2に示すように脚柱部10bの右面側に
は、上側と中央にROMカード12を2枚、最も下側に
RAMカード14を1枚を装着可能な図示しない開口部
(図示せず)が3箇所設けられている。その開口のうち
上側と中央の2つの開口部に対向する刺繍ミシン10の
内部には、ROMカード12の出力部と接続可能な読み
取り装置16の入力部が配置されている。最も下側の開
口に対向する刺繍ミシン10の内部には、RAMカード
14の入出力部と接続可能な書き込み装置18の入出力
部が配置されている。また、読み取り装置16は装着さ
れたROMカード12の任意の記憶内容を読み取るよう
に構成されている。
【0021】書き込み装置18は装着されたRAMカー
ド14の任意の記憶内容を読み取ることができると共
に、任意のデータを任意の記憶領域に書き込むことがで
きるように構成されている。そして、読み取り装置16
及び書き込み装置18は、刺繍ミシン10の制御全体を
司るCPU22に接続されている。
【0022】また、アーム部10cの正面部には、従来
通り液晶画面の選択画面24が配置されている。この選
択画面24は、CPU22を介して読み取り装置16に
接続されており、ROMカード12に記憶されている刺
繍データの模様を表示可能に構成されている。更に、そ
の選択画面24の上面は、選択画面24の表示内容が可
視可能な従来通りのタッチパネル26により覆われてい
る。このタッチパネル26は圧接を感知する感知点を複
数有しており、圧接された感知点を表す信号をCPU2
2に出力可能にCPU22に接続されている。
【0023】よって、感知点の位置と選択画面24に表
示されているROMカード12に納められている模様が
対応しているので、タッチパネル26が圧接されると、
その模様の刺繍データが選択されるように構成されてい
る。
【0024】また、脚柱部10bの正面で選択画面24
の右下には、正方形状の編集画面28が備えられてお
り、CPU22を介して、読み取り装置16及び書き込
み装置18に接続されており、タッチパネル26により
選択された模様と、RAMカード14の内容が表示可能
に構成されている。編集画面28には、次に選択される
模様が表示される位置を表すカーソルが表示されるよう
に構成されている。尚、編集画面28に表示される刺繍
データの内容の大きさは、縮小及び拡大可能なように構
成されている。
【0025】更に、脚柱部10bの正面の編集画面28
の下には、4つの移動ボタン32が配置されている。そ
れぞれの移動ボタン32の上面には、矢印が描かれてお
り、編集画面28に対して上下左右の4方向を示してい
る。操作された移動ボタン32の上面の矢印に基づい
て、カーソルが編集画面28上を上下左右移動するよう
に構成されている。この移動ボタン32は十字をなすよ
うに配置されており、その中央部分には、決定ボタン3
4が配置されている。この決定ボタン34が押される
と、模様の編集の過程で命令が決定されたことがCPU
22に示されるように構成されている。
【0026】この移動ボタン32の左側には、オールク
リアボタン36が配置されており、このオールクリアボ
タン36を操作することによりRAMカード14に記憶
されているデータをすべて消去する命令がCPU22に
示されるように構成されている。
【0027】CPU22は周知の演算機能やタイマー機
能に加えて、別々のROMカード12に格納された刺繍
データを組み合わせたり、或は、模様のレイアウトを変
更させたりする編集機能を備えている。CPU22は、
図3に示すように、タッチパネル26や前記各種ボタン
が押されたことを感知可能であると共に、両画面24,
28,読み取り装置16や書き込み装置18などへ指令
を出力可能に構成されている。更に、CPU22には、
刺繍ミシン10の内部記憶装置としての内部ROM42
や内部RAM44が接続されている。内部ROM42に
は、予め、編集に必要な数値やプログラムが記憶される
ように構成されている。内部RAM44には、演算の過
程で発生する様々な数値や両画面24,28に刺繍デー
タの内容を表示するために刺繍データが記憶されるよう
に構成されている。
【0028】更に、内部RAM44には、読み取り装置
16によって読み取られるROMカード12のデータを
記憶するための記憶領域が設けられている。そのため、
ROMカード12が読み取り装置16から取り外されて
も、CPU22が継続して編集作業を行えるように構成
されている。そして、CPU22には、ミシンモーター
M1・枠縦方向駆動モーターM2・枠横方向駆動モータ
ーM3と接続されており、これらのモーターを制御する
ように構成されている。
【0029】また、移動ボタン32の左側には、3つの
LED52,54,56とモードボタン58が縦一列に
配置されている。この3つのLED52,54,56
は、モードボタン58が押される度に、順に点灯するよ
うに構成されている(52→54→56→52→・・
・)。モードボタン58が押されると、そのことがCP
U22に示されると共に、後述する3つのモードに順次
切換わるように構成されている(作成→選択→削除→作
成→・・・)。尚、3つのLED52,54,56は、
CPU22が現在どのモードにあるかを示すようになっ
ており、上から順に作成LED52,選択LED54,
削除LED56である。
【0030】モードボタン58と並んで刺繍ミシン10
の正面には、カードボタン64が配置されており、カー
ドボタン64を押したことが検出可能なようにCPU2
2に接続されている。このカードボタン64が押される
と、記憶されている刺繍データの内容が選択画面24に
表示されるROMカード12を切り替えれるように構成
されている。ROMカード12が差し込まれる近傍の脚
柱部10bの正面には、それぞれ表示LED65が配置
されている。記憶している刺繍データの内容を選択画面
24に表示されているROMカード12に近い方の表示
LED65が点灯するように構成されている。尚、RO
Mカード12の切り替えに伴って、表示LED65も切
り替わるように構成されている。
【0031】以下、図4及び図5を参照してROMカー
ド12及びRAMカード14に記憶されているデータや
記憶領域について説明する。
【0032】ROMカード12の種類は、記憶されてい
る模様の種類(文字、イラスト、数字・・・)を表す記
号(A、B,C・・・)と、その種類のうちでどれであ
るかを示す数字(1、2、3・・・)とによって表され
ている。この記号と数字との一組で示されるカード種類
データを記憶するための記憶領域が、ROMカード12
の筆頭に設けられている。
【0033】ROMカード12に記憶されている1つの
模様に対して表示データ,縫製データ,その他のデータ
があり、その模様には、記憶されている順番で模様番号
が付けられいる。表示データは、選択画面24に模様
(刺繍データの内容)を表示するための数値である。縫
製データは、被加工布に模様を形成するための送り量な
どの数値である。更に、その他のデータは、縫製時に刺
繍ミシン10を制御するための数値である。それら表示
データ、縫製データ、その他のデータのためにそれぞれ
記憶領域がROMカード12には設けられている。ま
た、それら表示データ、縫製データ、その他のデータが
それぞれROMカード12のどこの記憶領域に記憶され
ているかを表す行先データがある。
【0034】図4に示すように、ROMカード12に
は、カード種類データのための記憶領域、続いて、模様
番号順の行先データのための記憶領域が構成されてい
る。それらの行先データは、表示データ、縫製データ、
その他のデータ毎に分けられ記憶されている。この行先
データの記憶領域に続いて、表示データ、縫製データ、
その他のデータのための記憶領域が設けられている。そ
れら表示データ、縫製データ、その他のデータは模様番
号順で、行先データが示す記憶領域に記憶されている。
【0035】RAMカード14には、データが編集作業
に伴って記憶されていくので、ROMカード12とは異
なる形式でデータが記憶される。よって、RAMカード
14のデータを読み出すためのデータ読出しプログラム
が必要である。また、模様を再編集するために、どの様
に模様が編集されたかを表す編集データが必要であり、
この編集データは、選択された模様がどの種類のROM
カード12のどの模様であるかを示すデータと、選択さ
れた模様が編集画面で表示される基準位置を示すデータ
とから構成される。例えば、A1というROMカード1
2の模様番号01模様をX(1),Y(1)という基準
位置に表示するという場合、そのデータは、図5の編集
データの先頭部分に示すよう一連のデータである。複数
の模様から構成される1つの模様である場合は、模様番
号と基準位置の組が複数あることになる。
【0036】図5に示すように、このRAMカード14
の筆頭には、データ読出しプログラムを記憶するための
記憶領域が設けられている。その次に、ROMカード1
2から選択された(編集された)順番で、編集データ、
表示データ、縫製データ、その他のデータを、各データ
毎にまとめて記憶する記憶領域がそれぞれ設けられてい
る。
【0037】尚、RAMカード14は、刺繍ミシン10
とは独立した小型乾電池などの電源を持ち、編集後の記
憶内容を記憶するように構成されている。また、RAM
カード14の出力部は、ROMカード12の出力部と同
様な機構であり、RAMカード14を読み取り装置16
に装着可能である。このRAMカード14は、ROMカ
ード12の模様や読み込みプログラムを記憶するのに十
分な記憶容量を持っている。
【0038】本実施の形態において、ROMカード12
が外部記憶装置に相当し、CPU22及び選択画面24
等が表示手段に相当する。CPU22及び書き込み装置
18が書き込み手段に相当する。
【0039】次に、本発明の刺繍ミシン10を用いて図
12の模様を作成する場合の編集動作を図6〜図9に示
すフローチャートに沿って説明する。
【0040】図12に示すような刺繍模様をしたい場
合、まず、英数文字等が記憶されたROMカード12U
(上側に装着)とイラスト等が記憶されたROMカード
12D(下側に装着)との2枚のROMカード12が用
いられる。
【0041】読み取り装置16にROMカード12が装
着されると、読み取り装置16は、ROMカード12が
装着されていることを検出する。続いて、図10に示す
ように、上側のROMカード12Uの内容がCPU22
を介して選択画面24に表示される。電源が入れられて
最初のとき、読み取り装置16は、上側のROMカード
12Uを優先するように構成されているが、ROMカー
ド12Uが上側に装着されていないと検出すると、図1
1に示すように、下側のROMカード12Dの内容を表
示する。読み取り装置16は、ROMカード12が両方
とも装着されていないと検出すると、ROMカード12
が両方とも装着されていないことを選択画面24に表示
する。
【0042】また、カードボタン64が押されたり、或
は、選択画面24に表示しているROMカード12が取
り外されたことが検出されると、読み取り装置16は、
もう一方のROMカード12の内容を表示すると共に、
CPU22に表示を変更したことを表す信号を出力す
る。このとき、読み取り装置16は、表示LED65の
点灯も切換える。図10に示す表示は、「A〜N」のも
のであるがアルファベット後半の「O〜Z」の表示に変
更することは、タッチパネル26を操作することにより
可能である。また、同様に大文字小文字の変更も自在で
ある。
【0043】書き込み装置18にRAMカード14が装
着されると、書き込み装置18は、RAMカード14が
装着されていることを検出すると共に、RAMカード1
4の記憶内容を検索する。書き込み装置18は、CPU
22を介してRAMカード14内に読み込みプログラム
が記憶されていないと判定すると、内部ROM42に記
憶されている読み込みプログラムをRAMカード14に
記憶させる。次に、書き込み装置18は、RAMカード
14に模様が記憶されていないと判定すると、RAMカ
ード14に模様が記憶されていないことを編集画面28
に表示する。一方、書き込み装置18は、RAMカード
14に模様が記憶されていると判定すると、CPU22
を介して編集画面28にRAMカード14の模様を表示
する。尚、読み取り装置16と書き込み装置18とは並
行して作動可能であると共に、編集作業中も読み取り装
置16及び書き込み装置18の前記動作は繰り返され
る。RAMカード14の内容が表示されるとCPU22
は、図6に示す、編集作業のためのメインルーチンに進
む。
【0044】まず、電源がオンされて初めて進んで来た
場合、作成モードが設定されるように構成されている
(S10,S11)。初めて進んで来て、RAMカード
14に模様が何も記憶されていないので、選択された模
様の無いと判定されると共に、その判定が内部RAM4
4に記憶される(S20:NO)。そして、図10に示
すように、カーソルが編集画面28の左上方に点滅表示
される(S21)。次に、CPU22は選択画面24に
表示されているROMカード12の模様の入力待ちをす
る(S23)。作業者は、この入力待ちの間、移動ボタ
ン32を押してカーソルを編集画面28で自在に位置さ
せることが可能となっている。従って、模様を表示した
い(刺繍をしたい)表示したい位置にカーソルを位置さ
せた後に、タッチパネル26が押されて選択したい模様
が選択される。
【0045】まず、文字模様「HELLO」と編集する
場合について、以下説明する。
【0046】カーソルが表示位置に移動された後に、カ
ーソルと同じ大きさの「H」が、タッチパネル26が押
されることにより選択される。続いて、選択画面24の
「IN」に対応するタッチパネル26が押されてCPU
22に模様が入力されると共に、表示のために内部RA
M44に記憶されると(S23:YES)、カーソルが
位置する場所で選択された模様が表示可能であるかが判
定される(S24)。カーソルの大きさと等しい文字
「H」が選択されたので、表示可能である(S24:Y
ES)。もし、表示できない場合(S24:NO)、そ
の模様が編集画面28の中央方向に寄って、模様を表示
可能とするような補正量が演算されると共に、内部RA
M44に記憶される(S25)。尚、カーソルと模様の
大きさが異なる場合、カーソルの中心と模様の中心が一
致するようにして補正量は考えられる。
【0047】そのまま表示不可能な場合のみ補正量が考
慮されて、S23で入力された模様が編集画面28のカ
ーソルに対応した位置に点滅表示される(S26)。次
に、CPU22は点滅表示されている模様をRAMカー
ド14に記憶するか否かの決定の入力待をする(S2
7)。決定ボタン34が押されると(S27:YE
S)、CPU22は、内部RAM44を読んで、S20
の判定がYESであったか否かの判定をすると共に、S
20の判定がNOであったと判定すると、点滅表示され
ている模様がRAMカード14に編集された順で模様の
編集データ、表示データ、縫製データ、及び、その他の
データが記憶される。更に、この記憶された模様の右側
の位置、つまり、次にカーソルが表示される位置が次に
カーソルを表示するために内部RAM44に記憶される
(S28)。
【0048】各データ記憶後、その模様の右側にカーソ
ルが表示不可能な場合は、模様の下側,上側或は右側の
位置が内部RAM44に記憶される。
【0049】それらの記憶処理が終了すると、記憶され
た模様が編集画面28に静止表示され、CPU22は再
びメインルーチンに戻る。尚、作成モードにおいて、S
27で決定ボタン34が押される前までは、オールクリ
アボタン36を押すことにより、S20に戻ることが可
能であり、記憶される模様を変更可能である。
【0050】モードボタン58が押されなければ、作成
モードが再び設定される(S10,S11)。今度は、
カーソルがS28で内部RAM44に記憶されたカーソ
ル位置に、つまり、「H」の右側に表示される(S2
0:NO,S21)。次に、「E」が入力されて、同様
にS24〜S28の処理を経て、RAMカード14に記
憶される。以下同様にして、文字部分「HELLO」が
RAMカード14に記憶されると共に、図11の編集画
面28のように表示される。尚、S23での入力方法
は、一文字ずつに限らず「HELLO」と一単語毎に選
択画面24上に選択した後に、前記S23において一単
語毎にCPU22に入力することも可能である。
【0051】もし、模様をRAMカード14に記憶させ
てから模様の誤り、例えば「HELLO」を「HALL
O」と、模様の一部を間違えたことに気づいた場合につ
いて以下説明する。
【0052】まず、作業者がモードボタン58を押す
と、どの選択モードであることが判定され(S10)、
図8に示す選択モードが設定される(S11)。内部R
AM44が検索されて、既に選択モードで選択された模
様の有無が判定される(S30)。無いと判定されると
(S30:NO)、RAMカード14内が検索されて、
RAMカード14に記憶されている模様のうちで一番最
初に記憶されている模様が指定される(S31)。次
に、前記S31で指定された模様「H」が編集画面28
で点滅表示される(S32)。
【0053】CPU22は点滅表示されている模様が選
択したい模様であるか否かの決定の入力待をする(S3
3)。この入力待の間に、移動ボタン32が押される
と、別の模様を選択したいのだと判定され(S33:N
O,S34:YES)、移動ボタン32が押されて、R
AMカード14に記憶されている別の模様が再指定され
る(S35)。移動ボタン32のうちで、左向き及び上
向きの移動ボタン32が押されると、点滅表示されてい
る模様より1つ前の(前に記憶された)模様が指定さ
れ、右向き及び下向きの移動ボタン32が押されると、
点滅表示されている模様より1つ後の(後に記憶され
た)模様が指定される。よって、S34においては、R
AMカード14に記憶されている模様のうちで、任意の
模様を指定することが可能である。
【0054】今回は、「A」を「E」に修正するのだか
ら、はじめに指定された「H」ではなく、「H」の後に
記憶された「A」が下向き或は右向きの移動ボタン32
の操作により指定され(S35)、その「A」が点滅表
示される(S32)。決定ボタン34が押されて決定さ
れると(S33:YES)、選択された模様があること
と選択された模様がどれなのかが内部RAM44に記憶
され、CPU22はメインルーチンに戻る(S36)。
【0055】尚、選択モードにおいて、オールクリアボ
タン36を押すことにより、S36で記憶された内部R
AM44の記憶内容が消去されると共に、S30に戻っ
て模様の選択行為が全く行われなかったことにすること
が可能である。また、S36で記憶処理が終了した後
も、モードボタン58を押さずに選択モードにしたまま
にしておくと、模様が選択されているものとして(S3
0:YES)、内部RAM44に既に記憶された模様が
点滅表示される(S32)。よって、選択する模様を変
更することが可能である。
【0056】選択モードで修正する模様が選択された後
に、モードボタン58が押されると、作成モードである
ことが判定され(S10)、作成モードが設定される
(S11)。内部RAM44を検索することにより、選
択された模様が有ること(S20:YES)が判定され
ると共に、内部RAM44に判定がYESであることが
記憶される。その検索された模様「A」が、RAMカー
ド14に記憶されている位置の編集画面28上で点滅表
示される(S22)。次に、タッチパネル26により
「E」が選択されて入力されると(S23:YES)、
同様にS24〜S26の処理が行われる。その後、決定
ボタン34が押されると(S27:YES)、内部RA
M44で、S20の判定がYESであったことを判定す
ると共に、「E」が「A」に置換されてRAMカード1
4に記憶される(S28)。また、修正終了後のカーソ
ルの表示位置は変更されずに、最後に記憶された模様
「O」の近傍のままである。こうして、記憶された模様
の修正が可能である。
【0057】更に、模様をRAMカード14に記憶させ
てから模様の一部分を削除する、例えば「HELLO
W」を「HELLO」とする場合について以下説明す
る。
【0058】まず、モードボタン58が押され、選択モ
ードが設定され(S10,S11)、同様にして模様
「W」が選択される(S36)。次に、モードボタン5
8が押されて、削除モードが設定される(S10,S1
1)。次に、図9に示すように、内部RAM44が検索
されることにより選択モードで選択された模様が有無が
判定される(S40)。選択模様があるので(S40:
YES)、選択モードで選択された模様が、RAMカー
ド14に記憶されている編集画面28上で点滅表示され
る(S41)。
【0059】CPU22は、点滅表示されている模様を
消去して良いか否かの決定の入力待をする(S42)。
決定ボタン34が押されると(S42:YES)、点滅
している模様がRAMカード14から消去される(S4
3)。尚、1つ1つ模様がRAMカード14から消去さ
れていき、RAMカード14に記憶される模様が1つも
無くなってしまったら、カーソルは編集画面28の左上
方に表示される。また、S42の入力待の間に、決定ボ
タン34以外のボタンが押されると、RAMカード14
から点滅模様の消去は行われないまま、CPU22はメ
インルーチンに戻る。
【0060】また、RAMカード14の記憶されている
模様をすべて消去する場合について以下説明する。
【0061】まず、模様を選択モードで選択せずにモー
ドを削除モードが設定される(S10,S11)。選択
模様が無いので(S40:NO)、CPU22はオール
クリアー(全消去)の指示の入力待をする(S44)。
オールクリアボタン36が押されると(S44:YE
S)、RAMカード14に記憶されている模様がすべて
編集画面28上で点滅表示される(S45)。CPU2
2はRAMカード14の内容をすべて消去して良いか否
かの決定の入力待をする(S46)。決定ボタン34が
押されると(S46:YES)、RAMカード14に記
憶されている模様がすべて消去されると共に、カーソル
が編集画面28の左上方に表示されて、ROMカード1
2内に何も記憶されていないことが表示される(S4
7)。
【0062】また、このS46の入力待の間に、決定ボ
タン34以外のボタンが押されると、RAMカード14
の全消去は行われないままCPU22はメインルーチン
に戻る(S46:NO)。このようにして、RAMカー
ド14に記憶した後でも、模様の一部分を削除すること
が可能である。また、RAMカード14が装着されてい
れば、メインルーチンへCPU22は進めるので、RO
Mカード12を装着しないままでも、RAMカード14
の模様の削除は可能である。
【0063】次に、下側に装着されたROMカード12
Dから模様を選択するには、カードボタン64を押すこ
とにより、図11に示すように、選択画面24に表示さ
せるROMカード12が切り替えられる。このとき、模
様が読み取られるROMカード12が変わっても、編集
画面28には継続して図10に示すように、「HELL
O」の「O」の後にカーソルが点滅表示されて、縫製位
置が表示されている。次に、カーソルが次に選択する模
様を表示する位置に移動され、続いて、作成モードでね
このイラストが選択されると共に、RAMカード14に
記憶される。図12のように、刺繍全体の模様の編集が
終了したら、刺繍ミシン10に糸・布をセットし、刺繍
ミシン10をスタートさせ刺繍の縫製を始める。
【0064】このように、別々のROMカード12から
RAMカード14に刺繍データを編集して記憶させるこ
とが可能なので、オリジナルの模様が格段に多く作成可
能である。RAMカード14に編集した模様を記憶して
いるので、一度編集した模様を何度も再利用可能であ
る。
【0065】模様が読み取られるROMカード12が変
更しても、連続して縫製位置が編集画面28に表示され
ているので、次に入力する模様の位置合わせが容易にな
る。また、ROMカード12を差し替える前の模様も、
継続して編集画面28に表示されているので、ROMカ
ード12の差し替え後に入力する模様と差し替え前の模
様との相対位置がよくわかるので、レイアウトを決める
ことが容易である。よって、別々のRAMカード14に
記憶されている模様の組合せることが容易に可能であ
る。
【0066】また、RAMカード14に記憶しながら編
集を行うため、刺繍ミシン10の本体の内部RAMの容
量が小さくても、多くの模様データを編集することがで
き、刺繍ミシンのコストを下げることも可能である。
【0067】更に、複数のROMカード12が同時に装
着可能なので、複数のROMカード12を用いても差替
えの手間が大幅に解消されている。
【0068】本実施の形態では、別々のROMカード1
2に記憶されている模様を組み合わせて記憶する例を紹
介したが、使用頻度の高い模様、例えば、名前や気に入
っている模様だけをRAMカード14に集めれば、選択
する模様数が減り模様を選択に要する時間が短縮される
ので、作業効率が向上する。
【0069】尚、前記実施の形態には模様ROMカード
12の模様について組み合せを考えたが、イメージスキ
ャナなどで作成したROMカード12であっても良い。
また、選択画面24と編集画面28のふたつの液晶画面
を使用したが、一つの液晶画面を共有しても良いが、選
択画面24を従来のミシンに用いられているものと、同
一の画面を利用したことで日頃から慣れている画面なの
で操作性が良い。同時に、複数のROMカード12の内
容を同時に表示すると共に、選択可能にすれば、選択画
面24を切り替える手間が全く無くなる。前記実施の形
態においては、ROMカード12が本発明の外部記憶装
置に相当するが、外部記憶装置はケーブルなどを介して
出力されるデータ記憶装置であっても良い。
【0070】また、模様編集にタッチパネル26を使用
したが、ペンスティックやキーボードなどその他の選択
装置を用いても良く、マウスを使用すれば選択作業がよ
り速く行える。
【0071】また、3つ以上のROMカード12が装着
可能であれば、ROMカード12の差し替えの手間は更
に解消される。編集した模様の編集の仕方は、記憶させ
た模様を単に移動させて行うことも考えられ、この場
合、レイアウト変更が容易に可能となる。
【0072】加えて、刺繍ミシン10の本体でROMカ
ード12の模様の編集が行えるため、オリジナルの模様
を作成し、直ちに刺繍の縫製作業が行えると共に、模様
編集装置が不必要となるため、収納も楽になる。編集画
面28を刺繍ミシン10から取り外し可能にすれば、画
面が見やすくなり、一層作業効率が向上する。
【0073】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明の刺繍ミシンは、複数の外部記憶手段に記憶され
ている刺繍データを別の記憶装置に編集して記憶させる
ことが可能である。よって、使用頻度の高い模様を選択
して記憶させれば選択する時間が短縮できるので、作業
効率が向上する。また、刺繍データが読み取られる外部
記憶装置が変更されても、継続して刺繍データの編集が
可能なので、別々の外部記憶装置に記憶されている模様
の組合せが容易に可能である。更に、同時に複数の外部
記憶装置が継続できるので、外部記憶装置の切り替えが
容易である。そして、外部記憶装置に編集したデータを
記憶させるので、刺繍データの再利用や他のデータ読み
取り装置に用いることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】クレーム対応図である。
【図2】本実施の形態の刺繍ミシンの正面図である。
【図3】本実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図4】本実施の形態のROMカードを示す図である。
【図5】本実施の形態のRAMカードを示す図である。
【図6】本実施の形態のメインルーチンのフローチャー
トである。
【図7】本実施の形態の作成モードのフローチャートで
ある。
【図8】本実施の形態の選択モードのフローチャートで
ある。
【図9】本実施の形態の削除モードのフローチャートで
ある。
【図10】本実施の形態の液晶表示図である。
【図11】本実施の形態の液晶表示図である。
【図12】本実施の形態の液晶表示図である。
【符号の説明】
10 刺繍ミシン 12 ROMカード 14 RAMカード 16 読み取り装置 18 書き込み装置 22 CPU 24 選択画面 26 タッチパネル 28 編集画面
【手続補正書】
【提出日】平成11年4月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 ミシン
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、外部記憶装置より模様
のデータを読み取るミシンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ミシンにおいては、刺繍模様を縫
製するためには、予め刺繍データを作成しておく必要が
あり、予め作成された刺繍データをROMカード等の記
憶媒体に記憶させておき、必要に応じて縫製したい刺繍
模様の刺繍データを読み出せば、コントローラが1針毎
に縦送りデータ、横送りデータ、針落ちデータを読み出
して布を支持する刺繍枠を縦横方向に移動させると共に
針を上下動させて刺繍模様が形成される。
【0003】文字やイラストの模様を刺繍する場合、R
OMカードは、ミシンに組み込まれた読み取り装置に装
着され、縫製位置が決定されると共に刺繍選択機構によ
り刺繍データが選択された後に縫製が行われる。別々の
ROMカードに記憶された模様を組み合わせて縫製した
い場合には、同時に複数のROMカードの刺繍データが
読み込めないので、先に選択された刺繍データの模様の
縫製が終了した後に、次に縫製したい模様が格納された
ROMカードに差し替えて装着され、縫製位置が作業者
によって決定されると共に次の刺繍模様が再び選択され
た後に縫製が行われる。更に、別々のROMカードに格
納された模様を交互に使用したい場合には、ROMカー
ドの差し替え作業と縫製位置の決定作業とがその都度何
度も繰り返される。
【0004】ROMカードには、多数の模様の刺繍デー
タが記憶されているので、余り使わない刺繍模様の刺繍
データも多数記憶されている。よって、刺繍に頻繁に使
用する刺繍模様の刺繍データを使用する度に、多数の刺
繍データの中から検索して選択することは非常に手間が
かかる作業である。また、同一のROMカード内での編
集しか考慮されておらず、ROMカードを差し替える
と、ROMカードを差し替える前の模様が画面から消去
されてしまい、前の模様位置がわからないので、差し替
え前の模様に対して差し替えた後の模様を縫製する縫製
位置を決定することが困難であった。
【0005】更に、同時に複数のROMカードの刺繍デ
ータが読み出せないので、ROMカードの差し替えを頻
繁に行う必要がある。そして、選択された模様は、ミシ
ンの本体に内蔵された記憶装置に記憶されるので、他の
ミシンで同一の模様を縫製したい場合には、もう一度同
じ模様の選択作業や縫製位置の決定作業をする手間があ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、外部記
憶装置を用いることは模様を形成する上で非常に利点が
あるが、その使用が把握しずらいという問題点があっ
た。
【0007】本件発明は、上述した問題点を解決するた
めするためになされたものであり、外部記憶媒体の使用
を容易に報知するミシンを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の請求項1に上述した問題点を解決するために
請求項1に記載のミシンは、ベッド部と、前記ベッド部
の右端部から立設された脚柱部と、前記脚柱部からベッ
ド部に対向するように左側へのびるアーム部と、前記ア
ーム部に設けられた針棒駆動機構及び天秤駆動機構と、
前記ベッド部に設けられた釜と、ミシンの側面に装着さ
れる外部記憶媒体から模様のデータを読み出す読み出し
手段と、ミシンの正面に設けられた模様のデータを選択
するための表示を行う選択表示手段と、ミシンの正面に
設けられ、前記外部記憶媒体の使用状態であることを光
学的に明示する報知手段とを備えている。
【0009】従って、請求項1に記載のミシンにおいて
は、脚柱部は前記ベッド部の右端部から立設し、アーム
部は前記脚柱部からベッド部に対向するように左側への
び、そのアーム部では、針棒駆動機構及び天秤駆動機構
が設けられ、前記ベッド部には釜が設けられている。ミ
シンの側面に外部記憶媒体が装着され、読み出し手段は
模様のデータを読み出し、ミシンの正面では模様のデー
タを選択するための表示が選択表示手段によって行わ
れ、前記外部記憶媒体の使用状態であることを光学的に
報知手段によって明示される。
【0010】請求項2に記載のミシンでは、前記選択表
示手段の表示内容が可視可能に前記選択表示手段の前面
を覆う透明タッチパネルを備え、透明タッチパネルにて
ミシン正面の選択表示手段の表示に基づき模様の選択が
行われる。
【0011】請求項3に記載のミシンでは、前記ミシン
の正面に選択された模様を複数組み合わせて表示する表
示手段を備え、ミシンの正面にて表示手段によって模様
の組み合わせが表示される。
【0012】請求項4に記載のミシンは、ベッド部と、
前記ベッド部の右端部から立設された脚柱部と、前記脚
柱部からベッド部に対向するように左側へのびるアーム
部と、前記アーム部に設けられた針棒駆動機構及び天秤
駆動機構と、前記ベッド部に設けられた釜と、枠移動機
構と、ミシンに外部記憶媒体を装着するための装着部
と、ミシンに装着される外部記憶媒体から模様のデータ
を読み出す読み出し手段と、ミシンの正面に設けられ選
択された模様の表示をするための表示手段と、ミシンの
正面側に設けられたLEDによって、前記外部記憶媒体
の使用状態であることを光学的に明示する報知手段とを
備えている。
【0013】従って、請求項4に記載のミシンでは、脚
柱部は前記ベッド部の右端部から立設し、アーム部は前
記脚柱部からベッド部に対向するように左側へのび、そ
のアーム部では、針棒駆動機構及び天秤駆動機構が設け
られ、前記ベッド部には釜が設けられている。枠移動機
構は枠を移動させる。装着部にて外部記憶媒体が装着さ
れ、装着された外部記憶媒体から模様のデータが読み出
し手段によって読み出され、ミシンの正面にて選択され
た模様が表示手段にて表示される。ミシンの正面側に設
けられた報知手段のLEDが前記外部記憶媒体の使用状
態であることを光学的に明示する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
の形態を図面を参照して説明する。
【0015】図2を参考に刺繍ミシン10の模様縫製部
に付いて説明するが、この部分は、一般的な刺繍ミシン
と同様であるので簡単に説明する。
【0016】本実施の形態の刺繍ミシン10は、ベット
部10aとそのベット部10aの右端部から立設された
脚柱部10bと、その脚柱部10bからベッド部10a
に対向するように左方へのびるアーム部10cとから構
成されている。アーム部10cには縫い針を下端に装着
可能な針棒を上下動作せる公知の針棒駆動機構と、天秤
を針棒の上下動に調時して上下動させる公知の天秤駆動
機構などが設けられている。ベット部10aには、被加
工布を固定する刺繍枠Fを縦横方向に動かす公知の枠移
動機構と、公知の水平釜などが設けられている。
【0017】これらの針棒駆動機構と、天秤駆動機構
と、水平釜は公知のミシンモーターM1で駆動されるよ
うに構成されている。また、枠移動機構の縦方向は、公
知の枠縦方向駆動モーターM2で駆動され、横方向は、
公知の枠横方向駆動モーターM3で駆動されるように構
成されている。
【0018】次に、本発明に関する部分に付いて説明す
る。
【0019】図2に示すように脚柱部10bの右面側に
は、上側と中央にROMカード12を2枚、最も下側に
RAMカード14を1枚を装着可能な図示しない開口部
(図示せず)が3箇所設けられている。その開口のうち
上側と中央の2つの開口部に対向する刺繍ミシン10の
内部には、ROMカード12の出力部と接続可能な読み
取り装置16の入力部が配置されている。最も下側の開
口に対向する刺繍ミシン10の内部には、RAMカード
14の入出力部と接続可能な書き込み装置18の入出力
部が配置されている。また、読み取り装置16は装着さ
れたROMカード12の任意の記憶内容を読み取るよう
に構成されている。
【0020】書き込み装置18は装着されたRAMカー
ド14の任意の記憶内容を読み取ることができると共
に、任意のデータを任意の記憶領域に書き込むことがで
きるように構成されている。そして、読み取り装置16
及び書き込み装置18は、刺繍ミシン10の制御全体を
司るCPU22に接続されている。
【0021】また、アーム部10cの正面部には、従来
通り液晶画面の選択画面24が配置されている。この選
択画面24は、CPU22を介して読み取り装置16に
接続されており、ROMカード12に記憶されている刺
繍データの模様を表示可能に構成されている。更に、そ
の選択画面24の上面は、選択画面24の表示内容が可
視可能な従来通りのタッチパネル26により覆われてい
る。このタッチパネル26は圧接を感知する感知点を複
数有しており、圧接された感知点を表す信号をCPU2
2に出力可能にCPU22に接続されている。
【0022】よって、感知点の位置と選択画面24に表
示されているROMカード12に納められている模様が
対応しているので、タッチパネル26が圧接されると、
その模様の刺繍データが選択されるように構成されてい
る。
【0023】また、脚柱部10bの正面で選択画面24
の右下には、正方形状の編集画面28が備えられてお
り、CPU22を介して、読み取り装置16及び書き込
み装置18に接続されており、タッチパネル26により
選択された模様と、RAMカード14の内容が表示可能
に構成されている。編集画面28には、次に選択される
模様が表示される位置を表すカーソルが表示されるよう
に構成されている。尚、編集画面28に表示される刺繍
データの内容の大きさは、縮小及び拡大可能なように構
成されている。
【0024】更に、脚柱部10bの正面の編集画面28
の下には、4つの移動ボタン32が配置されている。そ
れぞれの移動ボタン32の上面には、矢印が描かれてお
り、編集画面28に対して上下左右の4方向を示してい
る。操作された移動ボタン32の上面の矢印に基づい
て、カーソルが編集画面28上を上下左右移動するよう
に構成されている。この移動ボタン32は十字をなすよ
うに配置されており、その中央部分には、決定ボタン3
4が配置されている。この決定ボタン34が押される
と、模様の編集の過程で命令が決定されたことがCPU
22に示されるように構成されている。
【0025】この移動ボタン32の左側には、オールク
リアボタン36が配置されており、このオールクリアボ
タン36を操作することによりRAMカード14に記憶
されているデータをすべて消去する命令がCPU22に
示されるように構成されている。
【0026】CPU22は周知の演算機能やタイマー機
能に加えて、別々のROMカード12に格納された刺繍
データを組み合わせたり、或は、模様のレイアウトを変
更させたりする編集機能を備えている。CPU22は、
図3に示すように、タッチパネル26や前記各種ボタン
が押されたことを感知可能であると共に、両画面24,
28,読み取り装置16や書き込み装置18などへ指令
を出力可能に構成されている。更に、CPU22には、
刺繍ミシン10の内部記憶装置としての内部ROM42
や内部RAM44が接続されている。内部ROM42に
は、予め、編集に必要な数値やプログラムが記憶される
ように構成されている。内部RAM44には、演算の過
程で発生する様々な数値や両画面24,28に刺繍デー
タの内容を表示するために刺繍データが記憶されるよう
に構成されている。
【0027】更に、内部RAM44には、読み取り装置
16によって読み取られるROMカード12のデータを
記憶するための記憶領域が設けられている。そのため、
ROMカード12が読み取り装置16から取り外されて
も、CPU22が継続して編集作業を行えるように構成
されている。そして、CPU22には、ミシンモーター
M1・枠縦方向駆動モーターM2・枠横方向駆動モータ
ーM3と接続されており、これらのモーターを制御する
ように構成されている。
【0028】また、移動ボタン32の左側には、3つの
LED52,54,56とモードボタン58が縦一列に
配置されている。この3つのLED52,54,56
は、モードボタン58が押される度に、順に点灯するよ
うに構成されている(52→54→56→52→・・
・)。モードボタン58が押されると、そのことがCP
U22に示されると共に、後述する3つのモードに順次
切換わるように構成されている(作成→選択→削除→作
成→・・・)。尚、3つのLED52,54,56は、
CPU22が現在どのモードにあるかを示すようになっ
ており、上から順に作成LED52,選択LED54,
削除LED56である。
【0029】モードボタン58と並んで刺繍ミシン10
の正面には、カードボタン64が配置されており、カー
ドボタン64を押したことが検出可能なようにCPU2
2に接続されている。このカードボタン64が押される
と、記憶されている刺繍データの内容が選択画面24に
表示されるROMカード12を切り替えれるように構成
されている。ROMカード12が差し込まれる近傍の脚
柱部10bの正面には、それぞれ表示LED65が配置
されている。記憶している刺繍データの内容を選択画面
24に表示されているROMカード12に近い方の表示
LED65が点灯するように構成されている。尚、RO
Mカード12の切り替えに伴って、表示LED65も切
り替わるように構成されている。
【0030】以下、図4及び図5を参照してROMカー
ド12及びRAMカード14に記憶されているデータや
記憶領域について説明する。
【0031】ROMカード12の種類は、記憶されてい
る模様の種類(文字、イラスト、数字・・・)を表す記
号(A、B,C・・・)と、その種類のうちでどれであ
るかを示す数字(1、2、3・・・)とによって表され
ている。この記号と数字との一組で示されるカード種類
データを記憶するための記憶領域が、ROMカード12
の筆頭に設けられている。
【0032】ROMカード12に記憶されている1つの
模様に対して表示データ,縫製データ,その他のデータ
があり、その模様には、記憶されている順番で模様番号
が付けられいる。表示データは、選択画面24に模様
(刺繍データの内容)を表示するための数値である。縫
製データは、被加工布に模様を形成するための送り量な
どの数値である。更に、その他のデータは、縫製時に刺
繍ミシン10を制御するための数値である。それら表示
データ、縫製データ、その他のデータのためにそれぞれ
記憶領域がROMカード12には設けられている。ま
た、それら表示データ、縫製データ、その他のデータが
それぞれROMカード12のどこの記憶領域に記憶され
ているかを表す行先データがある。
【0033】図4に示すように、ROMカード12に
は、カード種類データのための記憶領域、続いて、模様
番号順の行先データのための記憶領域が構成されてい
る。それらの行先データは、表示データ、縫製データ、
その他のデータ毎に分けられ記憶されている。この行先
データの記憶領域に続いて、表示データ、縫製データ、
その他のデータのための記憶領域が設けられている。そ
れら表示データ、縫製データ、その他のデータは模様番
号順で、行先データが示す記憶領域に記憶されている。
【0034】RAMカード14には、データが編集作業
に伴って記憶されていくので、ROMカード12とは異
なる形式でデータが記憶される。よって、RAMカード
14のデータを読み出すためのデータ読出しプログラム
が必要である。また、模様を再編集するために、どの様
に模様が編集されたかを表す編集データが必要であり、
この編集データは、選択された模様がどの種類のROM
カード12のどの模様であるかを示すデータと、選択さ
れた模様が編集画面で表示される基準位置を示すデータ
とから構成される。例えば、A1というROMカード1
2の模様番号01模様をX(1),Y(1)という基準
位置に表示するという場合、そのデータは、図5の編集
データの先頭部分に示すよう一連のデータである。複数
の模様から構成される1つの模様である場合は、模様番
号と基準位置の組が複数あることになる。
【0035】図5に示すように、このRAMカード14
の筆頭には、データ読出しプログラムを記憶するための
記憶領域が設けられている。その次に、ROMカード1
2から選択された(編集された)順番で、編集データ、
表示データ、縫製データ、その他のデータを、各データ
毎にまとめて記憶する記憶領域がそれぞれ設けられてい
る。
【0036】尚、RAMカード14は、刺繍ミシン10
とは独立した小型乾電池などの電源を持ち、編集後の記
憶内容を記憶するように構成されている。また、RAM
カード14の出力部は、ROMカード12の出力部と同
様な機構であり、RAMカード14を読み取り装置16
に装着可能である。このRAMカード14は、ROMカ
ード12の模様や読み込みプログラムを記憶するのに十
分な記憶容量を持っている。
【0037】本実施の形態において、ROMカード12
が外部記憶装置に相当し、CPU22及び選択画面24
等が表示手段に相当する。CPU22及び書き込み装置
18が書き込み手段に相当する。
【0038】次に、本発明の刺繍ミシン10を用いて図
12の模様を作成する場合の編集動作を図6〜図9に示
すフローチャートに沿って説明する。
【0039】図12に示すような刺繍模様をしたい場
合、まず、英数文字等が記憶されたROMカード12U
(上側に装着)とイラスト等が記憶されたROMカード
12D(下側に装着)との2枚のROMカード12が用
いられる。
【0040】読み取り装置16にROMカード12が装
着されると、読み取り装置16は、ROMカード12が
装着されていることを検出する。続いて、図10に示す
ように、上側のROMカード12Uの内容がCPU22
を介して選択画面24に表示される。電源が入れられて
最初のとき、読み取り装置16は、上側のROMカード
12Uを優先するように構成されているが、ROMカー
ド12Uが上側に装着されていないと検出すると、図1
1に示すように、下側のROMカード12Dの内容を表
示する。読み取り装置16は、ROMカード12が両方
とも装着されていないと検出すると、ROMカード12
が両方とも装着されていないことを選択画面24に表示
する。
【0041】また、カードボタン64が押されたり、或
は、選択画面24に表示しているROMカード12が取
り外されたことが検出されると、読み取り装置16は、
もう一方のROMカード12の内容を表示すると共に、
CPU22に表示を変更したことを表す信号を出力す
る。このとき、読み取り装置16は、表示LED65の
点灯も切換える。図10に示す表示は、「A〜N」のも
のであるがアルファベット後半の「O〜Z」の表示に変
更することは、タッチパネル26を操作することにより
可能である。また、同様に大文字小文字の変更も自在で
ある。
【0042】書き込み装置18にRAMカード14が装
着されると、書き込み装置18は、RAMカード14が
装着されていることを検出すると共に、RAMカード1
4の記憶内容を検索する。書き込み装置18は、CPU
22を介してRAMカード14内に読み込みプログラム
が記憶されていないと判定すると、内部ROM42に記
憶されている読み込みプログラムをRAMカード14に
記憶させる。次に、書き込み装置18は、RAMカード
14に模様が記憶されていないと判定すると、RAMカ
ード14に模様が記憶されていないことを編集画面28
に表示する。一方、書き込み装置18は、RAMカード
14に模様が記憶されていると判定すると、CPU22
を介して編集画面28にRAMカード14の模様を表示
する。尚、読み取り装置16と書き込み装置18とは並
行して作動可能であると共に、編集作業中も読み取り装
置16及び書き込み装置18の前記動作は繰り返され
る。
【0043】RAMカード14の内容が表示されるとC
PU22は、図6に示す、編集作業のためのメインルー
チンに進む。
【0044】まず、電源がオンされて初めて進んで来た
場合、作成モードが設定されるように構成されている
(S10,S11)。初めて進んで来て、RAMカード
14に模様が何も記憶されていないので、選択された模
様の無いと判定されると共に、その判定が内部RAM4
4に記憶される(S20:NO)。そして、図10に示
すように、カーソルが編集画面28の左上方に点滅表示
される(S21)。次に、CPU22は選択画面24に
表示されているROMカード12の模様の入力待ちをす
る(S23)。作業者は、この入力待ちの間、移動ボタ
ン32を押してカーソルを編集画面28で自在に位置さ
せることが可能となっている。従って、模様を表示した
い(刺繍をしたい)表示したい位置にカーソルを位置さ
せた後に、タッチパネル26が押されて選択したい模様
が選択される。
【0045】まず、文字模様「HELLO」と編集する
場合について、以下説明する。
【0046】カーソルが表示位置に移動された後に、カ
ーソルと同じ大きさの「H」が、タッチパネル26が押
されることにより選択される。続いて、選択画面24の
「IN」に対応するタッチパネル26が押されてCPU
22に模様が入力されると共に、表示のために内部RA
M44に記憶されると(S23:YES)、カーソルが
位置する場所で選択された模様が表示可能であるかが判
定される(S24)。
【0047】カーソルの大きさと等しい文字「H」が選
択されたので、表示可能である(S24:YES)。も
し、表示できない場合(S24:NO)、その模様が編
集画面28の中央方向に寄って、模様を表示可能とする
ような補正量が演算されると共に、内部RAM44に記
憶される(S25)。尚、カーソルと模様の大きさが異
なる場合、カーソルの中心と模様の中心が一致するよう
にして補正量は考えられる。
【0048】そのまま表示不可能な場合のみ補正量が考
慮されて、S23で入力された模様が編集画面28のカ
ーソルに対応した位置に点滅表示される(S26)。次
に、CPU22は点滅表示されている模様をRAMカー
ド14に記憶するか否かの決定の入力待をする(S2
7)。決定ボタン34が押されると(S27:YE
S)、CPU22は、内部RAM44を読んで、S20
の判定がYESであったか否かの判定をすると共に、S
20の判定がNOであったと判定すると、点滅表示され
ている模様がRAMカード14に編集された順で模様の
編集データ、表示データ、縫製データ、及び、その他の
データが記憶される。更に、この記憶された模様の右側
の位置、つまり、次にカーソルが表示される位置が次に
カーソルを表示するために内部RAM44に記憶される
(S28)。
【0049】各データ記憶後、その模様の右側にカーソ
ルが表示不可能な場合は、模様の下側,上側或は右側の
位置が内部RAM44に記憶される。
【0050】それらの記憶処理が終了すると、記憶され
た模様が編集画面28に静止表示され、CPU22は再
びメインルーチンに戻る。尚、作成モードにおいて、S
27で決定ボタン34が押される前までは、オールクリ
アボタン36を押すことにより、S20に戻ることが可
能であり、記憶される模様を変更可能である。
【0051】モードボタン58が押されなければ、作成
モードが再び設定される(S10,S11)。今度は、
カーソルがS28で内部RAM44に記憶されたカーソ
ル位置に、つまり、「H」の右側に表示される(S2
0:NO,S21)。次に、「E」が入力されて、同様
にS24〜S28の処理を経て、RAMカード14に記
憶される。以下同様にして、文字部分「HELLO」が
RAMカード14に記憶されると共に、図11の編集画
面28のように表示される。尚、S23での入力方法
は、一文字ずつに限らず「HELLO」と一単語毎に選
択画面24上に選択した後に、前記S23において一単
語毎にCPU22に入力することも可能である。
【0052】もし、模様をRAMカード14に記憶させ
てから模様の誤り、例えば「HELLO」を「HALL
O」と、模様の一部を間違えたことに気づいた場合につ
いて以下説明する。
【0053】まず、作業者がモードボタン58を押す
と、どの選択モードであることが判定され(S10)、
図8に示す選択モードが設定される(S11)。内部R
AM44が検索されて、既に選択モードで選択された模
様の有無が判定される(S30)。無いと判定されると
(S30:NO)、RAMカード14内が検索されて、
RAMカード14に記憶されている模様のうちで一番最
初に記憶されている模様が指定される(S31)。次
に、前記S31で指定された模様「H」が編集画面28
で点滅表示される(S32)。
【0054】CPU22は点滅表示されている模様が選
択したい模様であるか否かの決定の入力待をする(S3
3)。この入力待の間に、移動ボタン32が押される
と、別の模様を選択したいのだと判定され(S33:N
O,S34:YES)、移動ボタン32が押されて、R
AMカード14に記憶されている別の模様が再指定され
る(S35)。移動ボタン32のうちで、左向き及び上
向きの移動ボタン32が押されると、点滅表示されてい
る模様より1つ前の(前に記憶された)模様が指定さ
れ、右向き及び下向きの移動ボタン32が押されると、
点滅表示されている模様より1つ後の(後に記憶され
た)模様が指定される。よって、S34においては、R
AMカード14に記憶されている模様のうちで、任意の
模様を指定することが可能である。
【0055】今回は、「A」を「E」に修正するのだか
ら、はじめに指定された「H」ではなく、「H」の後に
記憶された「A」が下向き或は右向きの移動ボタン32
の操作により指定され(S35)、その「A」が点滅表
示される(S32)。決定ボタン34が押されて決定さ
れると(S33:YES)、選択された模様があること
と選択された模様がどれなのかが内部RAM44に記憶
され、CPU22はメインルーチンに戻る(S36)。
【0056】尚、選択モードにおいて、オールクリアボ
タン36を押すことにより、S36で記憶された内部R
AM44の記憶内容が消去されると共に、S30に戻っ
て模様の選択行為が全く行われなかったことにすること
が可能である。また、S36で記憶処理が終了した後
も、モードボタン58を押さずに選択モードにしたまま
にしておくと、模様が選択されているものとして(S3
0:YES)、内部RAM44に既に記憶された模様が
点滅表示される(S32)。よって、選択する模様を変
更することが可能である。
【0057】選択モードで修正する模様が選択された後
に、モードボタン58が押されると、作成モードである
ことが判定され(S10)、作成モードが設定される
(S11)。内部RAM44を検索することにより、選
択された模様が有ること(S20:YES)が判定され
ると共に、内部RAM44に判定がYESであることが
記憶される。その検索された模様「A」が、RAMカー
ド14に記憶されている位置の編集画面28上で点滅表
示される(S22)。次に、タッチパネル26により
「E」が選択されて入力されると(S23:YES)、
同様にS24〜S26の処理が行われる。その後、決定
ボタン34が押されると(S27:YES)、内部RA
M44で、S20の判定がYESであったことを判定す
ると共に、「E」が「A」に置換されてRAMカード1
4に記憶される(S28)。また、修正終了後のカーソ
ルの表示位置は変更されずに、最後に記憶された模様
「O」の近傍のままである。こうして、記憶された模様
の修正が可能である。
【0058】更に、模様をRAMカード14に記憶させ
てから模様の一部分を削除する、例えば「HELLO
W」を「HELLO」とする場合について以下説明す
る。
【0059】まず、モードボタン58が押され、選択モ
ードが設定され(S10,S11)、同様にして模様
「W」が選択される(S36)。次に、モードボタン5
8が押されて、削除モードが設定される(S10,S1
1)。次に、図9に示すように、内部RAM44が検索
されることにより選択モードで選択された模様が有無が
判定される(S40)。選択模様があるので(S40:
YES)、選択モードで選択された模様が、RAMカー
ド14に記憶されている編集画面28上で点滅表示され
る(S41)。
【0060】CPU22は、点滅表示されている模様を
消去して良いか否かの決定の入力待をする(S42)。
決定ボタン34が押されると(S42:YES)、点滅
している模様がRAMカード14から消去される(S4
3)。尚、1つ1つ模様がRAMカード14から消去さ
れていき、RAMカード14に記憶される模様が1つも
無くなってしまったら、カーソルは編集画面28の左上
方に表示される。また、S42の入力待の間に、決定ボ
タン34以外のボタンが押されると、RAMカード14
から点滅模様の消去は行われないまま、CPU22はメ
インルーチンに戻る。
【0061】また、RAMカード14の記憶されている
模様をすべて消去する場合について以下説明する。
【0062】まず、模様を選択モードで選択せずにモー
ドを削除モードが設定される(S10,S11)。選択
模様が無いので(S40:NO)、CPU22はオール
クリアー(全消去)の指示の入力待をする(S44)。
オールクリアボタン36が押されると(S44:YE
S)、RAMカード14に記憶されている模様がすべて
編集画面28上で点滅表示される(S45)。CPU2
2はRAMカード14の内容をすべて消去して良いか否
かの決定の入力待をする(S46)。決定ボタン34が
押されると(S46:YES)、RAMカード14に記
憶されている模様がすべて消去されると共に、カーソル
が編集画面28の左上方に表示されて、ROMカード1
2内に何も記憶されていないことが表示される(S4
7)。
【0063】また、このS46の入力待の間に、決定ボ
タン34以外のボタンが押されると、RAMカード14
の全消去は行われないままCPU22はメインルーチン
に戻る(S46:NO)。このようにして、RAMカー
ド14に記憶した後でも、模様の一部分を削除すること
が可能である。また、RAMカード14が装着されてい
れば、メインルーチンへCPU22は進めるので、RO
Mカード12を装着しないままでも、RAMカード14
の模様の削除は可能である。
【0064】次に、下側に装着されたROMカード12
Dから模様を選択するには、カードボタン64を押すこ
とにより、図11に示すように、選択画面24に表示さ
せるROMカード12が切り替えられる。このとき、模
様が読み取られるROMカード12が変わっても、編集
画面28には継続して図10に示すように、「HELL
O」の「O」の後にカーソルが点滅表示されて、縫製位
置が表示されている。
【0065】次に、カーソルが次に選択する模様を表示
する位置に移動され、続いて、作成モードでねこのイラ
ストが選択されると共に、RAMカード14に記憶され
る。図12のように、刺繍全体の模様の編集が終了した
ら、刺繍ミシン10に糸・布をセットし、刺繍ミシン1
0をスタートさせ刺繍の縫製を始める。
【0066】このように、別々のROMカード12から
RAMカード14に刺繍データを編集して記憶させるこ
とが可能なので、オリジナルの模様が格段に多く作成可
能である。RAMカード14に編集した模様を記憶して
いるので、一度編集した模様を何度も再利用可能であ
る。
【0067】模様が読み取られるROMカード12が変
更しても、連続して縫製位置が編集画面28に表示され
ているので、次に入力する模様の位置合わせが容易にな
る。また、ROMカード12を差し替える前の模様も、
継続して編集画面28に表示されているので、ROMカ
ード12の差し替え後に入力する模様と差し替え前の模
様との相対位置がよくわかるので、レイアウトを決める
ことが容易である。よって、別々のRAMカード14に
記憶されている模様の組合せることが容易に可能であ
る。
【0068】また、RAMカード14に記憶しながら編
集を行うため、刺繍ミシン10の本体の内部RAMの容
量が小さくても、多くの模様データを編集することがで
き、刺繍ミシンのコストを下げることも可能である。
【0069】更に、複数のROMカード12が同時に装
着可能なので、複数のROMカード12を用いても差替
えの手間が大幅に解消されている。
【0070】本実施の形態では、別々のROMカード1
2に記憶されている模様を組み合わせて記憶する例を紹
介したが、使用頻度の高い模様、例えば、名前や気に入
っている模様だけをRAMカード14に集めれば、選択
する模様数が減り模様を選択に要する時間が短縮される
ので、作業効率が向上する。
【0071】尚、前記実施の形態には模様ROMカード
12の模様について組み合せを考えたが、イメージスキ
ャナなどで作成したROMカード12であっても良い。
また、選択画面24と編集画面28のふたつの液晶画面
を使用したが、一つの液晶画面を共有しても良いが、選
択画面24を従来のミシンに用いられているものと、同
一の画面を利用したことで日頃から慣れている画面なの
で操作性が良い。同時に、複数のROMカード12の内
容を同時に表示すると共に、選択可能にすれば、選択画
面24を切り替える手間が全く無くなる。前記実施の形
態においては、ROMカード12が本発明の外部記憶装
置に相当するが、外部記憶装置はケーブルなどを介して
出力されるデータ記憶装置であっても良い。
【0072】また、模様編集にタッチパネル26を使用
したが、ペンスティックやキーボードなどその他の選択
装置を用いても良く、マウスを使用すれば選択作業がよ
り速く行える。
【0073】また、3つ以上のROMカード12が装着
可能であれば、ROMカード12の差し替えの手間は更
に解消される。編集した模様の編集の仕方は、記憶させ
た模様を単に移動させて行うことも考えられ、この場
合、レイアウト変更が容易に可能となる。
【0074】加えて、刺繍ミシン10の本体でROMカ
ード12の模様の編集が行えるため、オリジナルの模様
を作成し、直ちに刺繍の縫製作業が行えると共に、模様
編集装置が不必要となるため、収納も楽になる。編集画
面28を刺繍ミシン10から取り外し可能にすれば、画
面が見やすくなり、一層作業効率が向上する。
【0075】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
上述した請求項1記載のミシンによれば、外部記憶媒体
がミシンの側面に装着される構成のミシンであっても、
ミシン正面で模様選択のための表示とともに外部記憶媒
体の使用を光学的に明示するので、ミシンの状況をミシ
ン使用者が把握しやすい。
【0076】請求項2記載のミシンによれば、選択表示
手段を覆う透明タッチパネルによって模様選択がミシン
の正面にて行われ、一方、外部記憶媒体はミシン側面に
て装着されても、模様選択に際し光学的な明示によりそ
の使用の把握が容易である。
【0077】請求項3記載のミシンによれば、ミシンの
正面にて模様が組み合わせがされ、一方、ミシン側面に
て外部記憶媒体が装着されても、模様選択に際し光学的
な明示によりその使用の把握が容易である。
【0078】請求項4記載のミシンによれば、枠移動機
構による縫製のため外部記憶媒体を用いる場合であって
も、LEDの光学的明示により、ミシン正面でその外部
記憶媒体の使用の把握が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の概念図である。
【図2】本実施の形態の刺繍ミシンの正面図である。
【図3】本実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図4】本実施の形態のROMカードを示す図である。
【図5】本実施の形態のRAMカードを示す図である。
【図6】本実施の形態のメインルーチンのフローチャー
トである。
【図7】本実施の形態の作成モードのフローチャートで
ある。
【図8】本実施の形態の選択モードのフローチャートで
ある。
【図9】本実施の形態の削除モードのフローチャートで
ある。
【図10】本実施の形態の液晶表示図である。
【図11】本実施の形態の液晶表示図である。
【図12】本実施の形態の液晶表示図である。
【符号の説明】 10 刺繍ミシン 12 ROMカード 14 RAMカード 16 読み取り装置 18 書き込み装置 22 CPU 24 選択画面 26 タッチパネル 28 編集画面

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 模様を表わす刺繍データに基づき加工布
    と縫い針とを相対移動させて刺繍する刺繍ミシンにおい
    て、 外部記憶装置から刺繍データを読み取る読み取り手段
    と、 前記読み取り手段により読み取られた刺繍データの内容
    を表示する表示手段と、 前記表示手段により表示されている刺繍データを選択可
    能にする選択手段と、 複数の前記外部記憶装置から前記選択手段により選択さ
    れた複数の前記刺繍データを記憶可能な記憶手段と、 前記選択手段により選択された前記外部記憶装置の刺繍
    データを記憶手段に書き込む書き込み手段とを備えるこ
    とを特徴とする刺繍ミシン。
  2. 【請求項2】 前記表示手段により表示されている刺繍
    データの内容を編集するデータ編集手段を更に備えるこ
    とを特徴とする請求項1記載の刺繍ミシン。
  3. 【請求項3】 前記読み取り手段が前記外部記憶装置を
    複数個同時に取り付け可能であることを特徴とする請求
    項1記載の刺繍ミシン。
  4. 【請求項4】 前記記憶手段が書き込み自在な外部記憶
    装置であることを特徴とする請求項1記載の刺繍ミシ
    ン。
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