JP2001237729A - 複数の受信装置を備えた受信機 - Google Patents

複数の受信装置を備えた受信機

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JP2001237729A
JP2001237729A JP2000044923A JP2000044923A JP2001237729A JP 2001237729 A JP2001237729 A JP 2001237729A JP 2000044923 A JP2000044923 A JP 2000044923A JP 2000044923 A JP2000044923 A JP 2000044923A JP 2001237729 A JP2001237729 A JP 2001237729A
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television
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Ryohei Hagimoto
良平 萩本
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Renesas Micro Systems Co Ltd
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Renesas Micro Systems Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特別な装置を使用せずに現在地域を特定で
き、またプリセットされた局情報を現在地域に対応する
内容に自動的に更新できるようにする。 【解決手段】 テレビ用受信部18で受信可能な放送局
を地域別に特定したテレビ用地域別局情報を、プリセッ
トメモリ9に格納する。前記テレビ用地域別局情報から
選択された一地域について、テレビ用受信部18で受信
可能な放送局を特定した地域内局情報を、プリセットメ
モリ8に記憶する。ラジオ用受信部19で受信可能な放
送局を地域別に特定したラジオ用地域別局情報を、プリ
セットメモリと14に格納する。ラジオ用受信部19を
用いて異なる周波数のラジオ電波の受信強度情報を得、
それをプリセットメモリ14に格納されたラジオ用地域
別局情報と比較して、当該受信機の属する現在地域を特
定する。その現在地域の内容が直前のそれと一致しない
と、プリセットメモリ8内のテレビ用地域内局情報を更
新する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、受信機に関し、さ
らに言えば、複数の受信装置(例えばテレビ用受信装置
とラジオ用受信装置)を備えた受信機に関する。この受
信機は、車載用または携帯用の受信機として好適に適用
できるものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、テレビ用受信装置とラジオ用
受信装置の双方を備えた車載用または携帯用の受信機
は、種々の構成のものが開発され、また実際に使用され
ている。その一例を図7に示す。この受信機は、FM多
重放送受信機能を備えた「テレビジョン(TV)受信
機」である。
【0003】図7の従来のTV受信機では、アンテナ1
01で受信した、多重信号を含むFM放送電波は、FM
選局回路102からの選局情報を基にFMチューナ10
3で選局された後、増幅・検波される。増幅・検波され
た出力の一方は、低周波増幅器104で増幅されてから
スピーカ105で音声として再生される。また、増幅・
検波された出力のもう一方は、多重信号抜き取り用フィ
ルタ106を介してデータ復調器107でデータに復調
された後、その復調データを基に描画器108で文字・
図形データが生成される。その文字・図形データは、イ
ンタフェース109を介して情報・映像表示器110で
表示される。
【0004】他方、アンテナ101で受信したTV放送
電波は、TV選局回路115からの選局情報を基にTV
チューナ112で選局された後、増幅・検波される。増
幅・検波された出力のうちの音声信号は、低周波増幅器
104で増幅されて、スピーカ105で音声として再生
される。また、その映像信号は、映像増幅器113で増
幅された後、色信号回路114でカラー信号に変換さ
れ、さらにインタフェース109を介して情報・映像表
示器110で映像として表示される。
【0005】映像・音声ともに、FM放送とTV放送の
両方を重ね合わせて出力するか、どちらか一方のみを出
力するかは、使用者の判断による。
【0006】図7の回路構成では、データ復調器107
より出力された受信中のFM放送局を特定する情報が、
TV選局回路115に入力されており、その情報が変化
する毎に(すなわち、受信FM放送局が変化する毎
に)、TV受信機の選局機能のオートサーチ動作を自動
的にスタートさせて、当該地域で受信可能なTV放送局
情報を第1の記憶装置116にプリセットする。使用者
は、プリセットされたTV放送局の中から希望の局を選
択して受信する。このため、手動によるTV放送局のプ
リセット動作が不要になり、操作性が改善される。車載
機器においては、この操作性の改善は安全性の向上に寄
与する。
【0007】上述したように、図7の従来のTV受信機
では、車両の現在位置の検出にFM多重放送電波に含ま
れる「発信局情報」を利用しているが、ナビゲーション
装置を利用して検出を行う技術も公知である。
【0008】例えば、特開昭62−137912号公報
に開示された「車載用チューニング装置」では、まず、
位置検出手段(すなわちナビゲーション装置)からの現
在位置信号に基づいて、車両の現在位置ではどの放送局
からの電波が受信可能であるかを判断する。次に、その
判断に基づき、その地域で受信可能な放送局の周波数を
周波数設定手段により選定する。その後、周波数設定手
段により引き出された周波数情報をプリセットメモリに
出力する。こうしてプリセットメモリにセットされた周
波数情報は、テレビ、ラジオ等のチューニング信号とし
て使用される。
【0009】また、特開平5−347540号公報に開
示された「ラジオ選局自動プリセット装置」では、位置
検出手段により車両の現在位置を検出し、判別手段によ
りその現在位置が複数の地域のうちのいずれかであるか
を判別する。読み出し手段は、この判別された地域に対
応する複数のラジオ局の受信周波数を記憶手段から読み
出す。プリセット手段は、こうして読み出した複数のラ
ジオ局の受信周波数情報をラジオの選局メモリに記憶
(プリセット)させる。このため、走行している地域が
変化しても、ラジオの選局メモリに対し、手動操作によ
り当該地域で受信可能なラジオ局の受信周波数をプリセ
ットする必要がなくなる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】図7に示す従来のTV
受信機では、受信可能なTV放送局情報を第1の記憶装
置116にプリセットするために、FM多重放送電波か
ら抜き取った多重信号を復調するデータ復調器107が
必要である。このため、構成が複雑となると共に製造コ
ストが高くなるという問題がある。
【0011】また、特開昭62−137912号公報や
特開平5−347540号公報に開示された技術では、
車両の現在位置の検出にナビゲーション装置が必要であ
るから、図7の従来のTV受信機と同様の問題がある。
【0012】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、少なくとも二つ
の受信部があれば特別な装置を使用せずに現在地域を特
定することができ、しかも、プリセットされた局情報の
内容を、前記現在地域に対応する内容に自動的に更新で
きる受信機を提供することにある。
【0013】本発明の他の目的は、受信可能な放送局が
異なる地域に移行した時に、受信中の放送局が他の放送
局に切り替わってしまう恐れがない受信機を提供するこ
とにある。
【0014】本発明のさらに他の目的は、構成が簡単
で、しかも低コストで製造できる受信機を提供すること
にある。
【0015】
【課題を解決するための手段】(1) 本発明の受信機
は、使用者が選局した放送局の電波を受信して、その選
局した放送局から送られる情報に対応する出力信号を生
成する第1受信部と、前記使用者が選局した放送局の電
波を受信して、その選局した放送局から送られる情報に
対応する出力信号を生成する第2受信部と、前記第1受
信部で受信可能な放送局を地域別に特定した第1地域別
局情報が格納される第1プリセットメモリと、前記第1
地域別局情報に含まれる地域群から選択された一つの地
域について、前記第1受信部で受信可能な放送局を特定
した地域内局情報が格納される第2プリセットメモリ
と、前記第2受信部で受信可能な放送局を地域別に特定
した第2地域別局情報が格納される第3プリセットメモ
リと、前記第2受信部において周波数を変えながら異な
る地域の放送局の電波を受信し、それら電波の受信強度
を測定して受信強度情報を生成する受信強度情報生成手
段と、前記受信強度情報と、前記第3プリセットメモリ
に格納された前記第2地域別局情報とを比較することに
よって、当該受信機の属する現在地域を特定する現在地
域特定手段と、前記第2プリセットメモリに格納された
前記地域内局情報に対応する地域が、特定された前記現
在地域と一致しない場合に、前記地域内局情報の内容を
前記現在地域の地域内局情報のそれに更新する更新手段
とを備えていることを特徴とする。
【0016】(2) 本発明の受信機では、使用者が選
局した放送局の電波を受信して、その選局した放送局か
ら送られる情報に対応する出力信号を生成する第1受信
部と第2受信部を有している。そして、前記第1受信部
で受信可能な放送局を地域別に特定した第1地域別局情
報は、第1プリセットメモリに格納される。前記第1地
域別局情報に含まれる地域群から選択された一つの地域
について、前記第1受信部で受信可能な放送局を特定し
た地域内局情報は、第2プリセットメモリに格納され
る。前記第2受信部で受信可能な放送局を地域別に特定
した第2地域別局情報は、第3プリセットメモリに格納
される。
【0017】さらに、前記受信強度情報生成手段は、前
記第2受信部において周波数を変えながら異なる地域の
放送局の電波を受信し、それら電波の受信強度を測定し
て受信強度情報を生成する。こうして得られた受信強度
情報は、前記現在地域特定手段によって、前記第3プリ
セットメモリに格納された前記第2地域別局情報と比較
され、当該受信機の属する現在地域が特定される。そし
て、前記第2プリセットメモリに格納された前記地域内
局情報に対応する地域が、特定された前記現在地域と一
致しない場合には、前記更新手段により、前記地域内局
情報の内容が前記現在地域の地域内局情報のそれに更新
される。
【0018】このようにして、本発明の受信機では、従
来のTV受信機に必要であったデータ復調器やナビゲー
ション装置といった特別な装置を増設せずに、当該受信
機の属する現在地域を特定することができる。そして、
プリセットされた前記地域内局情報の内容を、前記現在
地域のそれに対応する内容に自動的に更新することが可
能である。
【0019】また、前記第2プリセットメモリに格納さ
れた前記地域内局情報の内容を、前記現在地域のそれに
対応する内容に更新するので、その更新の際に現在受信
中の放送局が突然に変わることがない。その結果、受信
可能な放送局が異なる地域に移行した時に、受信中の放
送局(番組)が他の放送局(番組)に切り替わってしま
う恐れがなくなる。
【0020】さらに、データ復調器やナビゲーション装
置のような特別な装置が不要なので、構成が簡単とな
り、低コストで製造できる。
【0021】(3) 本発明の受信機の好ましい例で
は、前記受信強度情報生成手段が、期間測定手段と周波
数設定手段とを含む。前記期間測定手段は、所定期間の
測定を行ってその測定が完了する毎に、受信周波数変更
信号を前記周波数設定手段に送る。前記周波数設定手段
は、前記受信周波数変更信号に応じて前記第2受信部の
受信周波数を所定規則(順序)に従って変更する。
【0022】この例では、簡単な構成で好適な前記受信
強度情報を生成できるという利点が得られる。
【0023】本発明の車載・携帯用受信機の他の好まし
い例では、前記現在地域特定手段が、前記受信強度情報
の中から受信強度が所定レベルを越えている周波数の電
波を見出し、そのような電波に対応する放送局を前記第
2地域別局情報の中から探すことによって当該受信機の
属する現在地域を特定する。
【0024】この例では、簡単な構成で前記現在地域特
定手段を実現できるという利点が得られる。
【0025】本発明の車載・携帯用受信機のさらに他の
好ましい例では、前記第2受信部が受信中であるか否か
を判定する判定手段を含む。そして、その判定手段が受
信中と判定すれば、前記更新手段による前記地域内局情
報の内容の更新を行わなず、受信中でないと判定すれ
ば、その更新を行う。
【0026】この例では、前記第2受信部における受信
が使用者の意思に反して中断される恐れがない、という
利点が得られる。
【0027】本発明の車載・携帯用受信機のさらに他の
好ましい例では、前記第1受信部がテレビ放送を受信
し、前記第2受信部がラジオ放送を受信する。あるい
は、前記第2受信部がテレビ放送を受信し、前記第1受
信部がラジオ放送を受信する。しかし、前記第1受信部
および第2受信部がの双方がTV放送またはラジオ放送
を受信してもよい。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について添付図面を参照しながら説明する。
【0029】(第1実施形態)本発明の第1実施形態の
車載用受信機の構成を図1に示す。図1より明らかなよ
うに、第1実施形態の車載用受信機は、テレビ用受信部
18と、ラジオ用受信部19と、プリセット制御部7と
を備えている。
【0030】テレビ用受信部18は、テレビ用アンテナ
1と、テレビ用選局回路2と、テレビ用検波・増幅回路
3と、テレビ用再生手段(図示せず)とを有する。
【0031】テレビ用選局回路2は、アンテナ1で受信
したテレビ放送電波により生成される高周波信号S1の
中から所望の一つを選択し、選局テレビ信号S2を出力
する。テレビ用検波・増幅回路3は、選局テレビ信号S
2を増幅・検波し、選択したテレビ放送電波に対応する
映像・音声信号S3を生成する。この映像・音声信号S
3は、図示しないテレビ用再生部で再生される。こうし
て、使用者は選択したテレビ放送(番組)を視聴可能と
なる。
【0032】ラジオ用受信部19は、ラジオ用アンテナ
4と、ラジオ用選局回路5と、ラジオ用検波・増幅回路
6と、ラジオ用再生手段(図示せず)とを有する。ラジ
オ用選局回路5は、アンテナ4で受信したラジオ放送電
波により生成される高周波信号S4の中から所望の一つ
を選択し、選局ラジオ信号S5aを出力する。ラジオ用
検波・増幅回路6は、選局ラジオ信号S5aを増幅・検
波し、選択したラジオ放送電波に対応する音声信号S6
aを生成する。この音声信号S6aは、図示しないラジ
オ用再生部で再生される。こうして、使用者は選択した
ラジオ放送(番組)を聴取可能となる。
【0033】プリセット制御部7は、テレビ用受信部1
8とラジオ用受信部19のために備えられたプリセット
情報を制御する。プリセット制御部7は、当該車両用受
信機が搭載されている車両がある地域を走行している場
合に、その地域で受信可能なテレビ放送局とラジオ放送
局の周波数リスト情報を格納し、使用者が当該受信機の
選局ボタン(図示せず)のいずれか一つを押すことによ
り、ワンタッチで希望の放送局を選局できるようにする
ものである。プリセット制御部7は、図1に示す構成を
持つ。
【0034】期間測定手段10は、所定の待機時間を計
測し、その計測が完了すると、測定開始要求S10をラ
ジオ用周波数設定手段13に送る。換言すれば、所定時
間毎に測定開始要求S10をラジオ用周波数設定手段1
3に送るのである。
【0035】ラジオ用周波数設定手段13は、測定開始
要求S10に応じて周波数指定信号S13をラジオ用選
局回路5に送る。すると、ラジオ用選局回路5は、周波
数指定信号S13で指定された周波数のラジオ電波を選
局し、ラジオ信号S5aを出力する。
【0036】例えば、日本国内を北海道、東北、関東、
…等の適当な広さの地域に分け、それらの地域の各々に
おいて受信可能なラジオ局の局名と受信周波数(f1〜
fn)のリストをラジオ用周波数設定手段13内に格納
しておく。(このようなリストとして、後述する「ラジ
オ用地域別局情報」を使用してもよい。)そして、測定
開始要求S10を受信する毎に、周波数指定信号S13
で指定する周波数を所定の規則ないし順序に従ってf
1、f2、f3、・・、fnと変えていき、日本国内の
全地域で受信可能なラジオ放送の周波数のラジオ電波を
受信させる。こうして、所定の周波数設定プロセスを実
行することにより、各地域で受信可能なラジオ放送の全
周波数f1〜fnについてラジオ信号S5aを生成す
る。
【0037】期間測定手段10は、受信可能な全てのラ
ジオ放送についてラジオ電波の受信が完了すると、測定
開始要求S10の送信を停止すると共に、周波数設定プ
ロセスをリセット(初期化)する。そして、所定の待機
時間の計測を開始する。その計測が完了すると、再び、
周波数設定プロセスに従って測定開始要求S10をラジ
オ用周波数設定手段13に順に送って、上記と同じ動作
を繰り返す。
【0038】ラジオ用検波・増幅回路6は、ラジオ用選
局回路5から出力されたラジオ信号S5aを検波・増幅
し、受信したラジオ放送に対応する音声信号S6bをラ
ジオ用受信強度測定手段16に出力する。
【0039】ラジオ用受信強度測定手段16は、ラジオ
用検波・増幅回路6から送られる音声信号S6bから当
該周波数の電波の受信強度を測定し、得られた受信強度
情報を受信強度信号S16aによってラジオ用受信強度
メモリ15に記憶させる。ラジオ用周波数設定手段13
が所定の周波数設定プロセスを実行することにより、日
本国内の全地域で受信可能なラジオ放送の周波数につい
ての受信強度情報がラジオ用受信強度メモリ15に記憶
される。
【0040】ラジオ用受信強度測定手段16はまた、受
信強度信号S16aの出力と同時に、当該周波数の電波
についての受信強度測定が終了したことを示す測定終了
信号S16bを、ラジオ用周波数設定手段13に送る。
この測定終了信号S16bを受け取ると、ラジオ用周波
数設定手段13は、周波数の値を次の値に変えた周波数
指定信号S13をラジオ用選局回路5に送るようになっ
ている。
【0041】ラジオ用地域別局情報プリセットメモリ1
4は、「ラジオ用地域別局情報」を格納している。「ラ
ジオ用地域別局情報」とは、受信可能なラジオ放送局
(または周波数)を地域別に特定した情報である。例え
ば、日本国内を北海道、東北、関東、…等の適当な広さ
の地域に分けた場合、それらの地域の各々において受信
可能なラジオ局の局名と、それらラジオ局の放送電波の
周波数f1〜fnとを載せたリストである。
【0042】ラジオ用現在地域特定手段12は、ラジオ
用受信強度メモリ15に記憶された各周波数の受信強度
情報の中から、所定レベルを超えるものを一つあるいは
二つ以上選択する。そして、それに該当する受信強度を
持つ周波数を、ラジオ用地域別局情報プリセットメモリ
14に格納されている「ラジオ用地域別局情報」と比較
し、合致する周波数を一つあるいは二つ以上検出する。
そして、合致する一つあるいは二つ以上の周波数に対応
するラジオ局が含まれている地域を、当該車両の「現在
地域」として特定する。つまり、当該車両は、こうして
特定された「現在地域」内に位置している、と判定す
る。
【0043】こうして特定された「現在地域」を指示す
る「現在地域情報」は、地域特定信号S12を用いて地
域情報メモリ11に送られ、記憶される。地域情報メモ
リ11は、「現在地域情報」の記憶領域(アドレス)が
二つあり、一方の記憶領域には今回の調査によって特定
された「現在地域情報」(すなわち「現在地域新情
報」)が記憶され、他方の記憶領域には直前の調査によ
って特定された「現在地域情報」(すなわち「現在地域
旧情報」)が記憶される。二つの記憶領域に記憶された
「現在地域旧情報」と「現在地域新情報」は、後述する
更新手段17によってその内容が比較される。そして、
両者の内容が異なっている場合は、「現在地域新情報」
によって「現在地域旧情報」が書き換えられると共に、
後述するテレビ用地域内局情報プリセットメモリ8に記
憶されている「テレビ用地域内局情報」の更新が行われ
る。
【0044】テレビ用地域別局情報プリセットメモリ9
は、「テレビ用地域別局情報」を格納している。「テレ
ビ用地域別局情報」とは、受信可能なテレビ放送局(ま
たは周波数)を地域別に特定した情報である。例えば、
日本国内を北海道、東北、関東、…等の適当な広さの地
域に分けた場合、それらの地域の各々において受信可能
なテレビ局の局名と、それらテレビ局の放送電波の周波
数f1’〜fn’とを載せたリストである。
【0045】テレビ用地域内局情報プリセットメモリ8
は、「テレビ用地域内局情報」を記憶する。この「テレ
ビ用地域内局情報」は、テレビ用地域別局情報プリセッ
トメモリ9に格納されている「テレビ用地域別局情報」
の中から選ばれた、「現在地情報」に合致する一地域の
局情報である。テレビ用地域別局情報プリセットメモリ
9内の「テレビ用地域別局情報」から選ばれた「テレビ
用地域内局情報」は、信号S9を介してテレビ用地域内
局情報プリセットメモリ8内に取り込まれる。なお、テ
レビ用選局回路2は、テレビ用地域内局情報プリセット
メモリ8内の「テレビ用地域内局情報」を信号S8を用
いて取り込み、使用者の希望に応じた選局を実行する。
【0046】更新手段17は、制御信号S17aによっ
て地域情報メモリ11にアクセスし、地域情報メモリ1
1の二つの記憶領域に記憶された「現在地域新情報」と
「現在地域旧情報」を、信号S11を用いて読み出す。
そして、両者の内容を比較する。両者の内容が異なって
いる場合は、地域情報メモリ11内で「現在地域新情
報」によって「現在地域旧情報」が書き換えられ、さら
に、後述するテレビ用地域内局情報プリセットメモリ8
に記憶されている「テレビ用地域内局情報」を、「現在
地域新情報」に合致するように更新する。
【0047】次に、以上の構成を持つ第1実施形態の車
載用受信機の動作を、図2のフローチャートを用いて説
明する。
【0048】まず、期間測定手段10は、所定の待機時
間の測定を終えると、測定開始要求S10をラジオ用周
波数設定手段13に向けて出力する。ラジオ用周波数設
定手段13は、測定開始要求S10を受け取ると、ラジ
オ受信部19がラジオを受信中か否かを調査する(ステ
ップA1)。ラジオを受信中であれば、後述するラジオ
受信強度の測定が行えないからである。ラジオが受信中
の場合は、使用者が指定した周波数の受信信号S5a
は、ラジオ用検波・増幅回路6で検波・増幅信号S6a
に変換された後、ラジオ出力信号としてラジオ用受信部
19から出力され、図示しない再生手段で再生される。
【0049】ラジオを受信中であるか否かの判定は、ラ
ジオ用選局回路5から送られる信号S5bを用いて行わ
れる。すなわち、ラジオ用受信部18が何らかのラジオ
放送を受信していると、受信中である旨を示す信号S5
bがラジオ用選局回路5から送られるようになってい
る。このため、信号S5bの有無を調査することによ
り、ラジオを受信中であるか否かは容易に判定できる。
【0050】ステップA1での判定の結果、受信中であ
れば、以後の処理を行わないで直ちに終了する。受信中
でなければ、ラジオ用周波数設定手段13は、まず、所
定の周波数設定プロセスを初期化する(ステップA
2)。次に、信号S13により、ラジオ用選局回路5が
1番目の周波数f1の電波を受信するように設定する。
その結果、ラジオ用選局回路5が出力する受信信号S5
aの周波数はf1となる。周波数f1の受信信号S5a
は、ラジオ用検波・増幅回路6で検波・増幅信号S6b
に変換された後、ラジオ用受信強度測定手段16に送ら
れる。そこで、ラジオ用受信強度測定手段16は、周波
数f1のラジオ電波の受信強度を測定する(ステップA
3)。
【0051】ラジオ用受信強度測定手段16は、測定さ
れた周波数f1のラジオ電波の受信強度情報を、信号S
16aを介してラジオ用受信強度メモリ15に保存す
る。ラジオ用受信強度測定手段16はまた、周波数f1
のラジオ電波についての受信強度測定が完了した旨を、
信号S16bを用いてラジオ用周波数設定手段13に知
らせる。
【0052】ラジオ用周波数設定手段13は、この信号
S16bに応じて、すべてのラジオ放送局すなわち周波
数f1〜fnについての受信強度測定が完了したか否か
を判定する(ステップA4)。この段階では、すべての
周波数f1〜fnについての受信強度測定が完了してい
ないので、ステップA5に飛ぶ。
【0053】ステップA5では、ラジオ用周波数設定手
段13が、周波数設定信号S13の周波数値を2番目
(次のラジオ放送局)の周波数f2に設定する。そし
て、周波数をf2とした周波数設定信号S13をラジオ
用選局回路5に送る。すると、周波数がf1の場合と同
様にして、ラジオ用受信強度測定手段16は、周波数f
2のラジオ電波の受信強度を測定した後(ステップA
3)、測定された周波数f2のラジオ電波の受信強度情
報を、信号S16aを介してラジオ用受信強度メモリ1
5に保存し、さらに、周波数f2のラジオ電波について
の受信強度測定が完了した旨を、信号S16bを用いて
ラジオ用周波数設定手段13に知らせる。
【0054】ラジオ用周波数設定手段13は、この信号
S16bに応じて、すべてのラジオ放送局すなわち周波
数f1〜fnについての受信強度測定が完了したか否か
を再び判定する(ステップA4)。この段階では、すべ
ての周波数f1〜fnについての受信強度測定が完了し
ていないので、再びステップA5に飛び、ステップA3
とA4を実行する。
【0055】なお、すべてのラジオ放送局すなわち周波
数f1〜fnについての受信強度測定が完了したか否か
の判定(ステップA4)は、ラジオ用周波数設定手段1
3ではなく、ラジオ用受信強度測定手段16によって実
行してもよいし、その他の手段によって実行してもよ
い。
【0056】以後、ラジオ用周波数設定手段13とラジ
オ用受信強度測定手段16は、周波数f3〜fnのラジ
オ電波について同様の処理を繰り返す。そして、周波数
fnについての受信強度測定が完了すると、ステップA
4の判定が「YES」となるので、ラジオ用受信強度測
定手段16は、信号S16bを用いて、周波数fnにつ
いての測定が完了した旨をラジオ用周波数設定手段13
に知らせる。この知らせに応じて、ラジオ用周波数設定
手段13は信号S13の送信動作を停止する。その結
果、ラジオ用選局回路5も選局動作を停止する。
【0057】ステップA4において、すべてのラジオ局
すなわち全周波数f1〜fnについての受信強度測定が
完了したと判定されると、ラジオ用受信地域特定手段1
2は、ラジオ用受信強度メモリ15内に記憶された周波
数f1〜fnの電波の受信強度情報の中から、受信強度
が所定レベルより高い周波数(一つあるいは二つ以上)
を選別する。そして、ラジオ用地域別局情報プリセット
メモリ14に格納されている「ラジオ用地域別局情報」
の周波数、すなわち、各地域に存在するラジオ放送局の
周波数f1〜fnと比較し、合致する周波数を見出す。
そして、合致する一つあるいは二つ以上の周波数に対応
するラジオ放送局が存在する地域を、「現在地域」と判
定する。こうして、当該車両の所属する「現在地域」を
特定する(ステップA6)。
【0058】こうして得られた当該車両の「現在地域」
を示す情報、すなわち「現在地域新情報」は、信号S1
2によって、地域情報メモリ11内の所定記憶領域(ア
ドレス)に記憶される。
【0059】図2に示した動作の実行により前回特定さ
れた「現在地域」を示す情報、すなわち「現在地域旧情
報」は、地域情報メモリ11内の他の所定記憶領域(ア
ドレス)に既に記憶されている。そこで、次のステップ
A7では、ステップA6で得られた「現在地域新情報」
の内容を、地域情報メモリ11内に先に格納されていた
「現在地域旧情報」のそれと比較し、「現在地域新情
報」の内容が「現在地域旧情報」のそれと同じか否かを
判定する。この判定は、更新手段17が行う。
【0060】すなわち、更新手段17は、制御信号S1
7aを用いて、地域情報メモリ11にアクセスし、地域
情報メモリ11内の「現在地域旧情報」と「現在地域新
情報」を信号S11を用いて読み出す。そして、両情報
の内容を比較するのである。更新手段17は、その判定
結果に応じて、信号S17bをテレビ用地域別局情報プ
リセットメモリ9に送る。
【0061】比較の結果、地域情報メモリ11内の「現
在地域新情報」が「現在地域旧情報」と同じ内容であっ
た場合、テレビ用地域内局情報プリセットメモリ8に記
憶されているテレビ用地域内局情報の更新は不要である
から、図2の処理フローはそのまま終了する。この場
合、更新手段17は、地域メモリ11内の「現在地域旧
情報」の書き換えを行わないし、テレビ用地域内局情報
プリセットメモリ8内のテレビ用地域内局情報の更新も
行わない。
【0062】比較の結果、地域情報メモリ11内の「現
在地域新情報」が「現在地域旧情報」とは異なる内容で
あった場合、更新手段17は、信号S17bにより、地
域メモリ11内の「現在地域旧情報」を「現在地域新情
報」で書き換え、さらに、テレビ用地域内局情報プリセ
ットメモリ8内のテレビ用地域内局情報を「現在地域新
情報」に合致する内容に更新する(ステップA8)。そ
の後、図2の処理フローを終了する。
【0063】次に、図3を参照しながら上記動作の具体
例を説明する。
【0064】まず、図3に示すように、ラジオ・アンテ
ナ27から放射されるラジオ電波が届く領域28と、ラ
ジオ・アンテナ30から放射されるラジオ電波が届く領
域29とが、道路21上に存在すると仮定する。そし
て、アンテナ27から放射されるラジオ電波は、80.
0MHzと81.0MHzの搬送波を使用したラジオ放
送を伝搬し、アンテナ30から放射されるラジオ電波
は、82.0MHzと83.0MHzの搬送波を使用し
たラジオ放送を伝搬していると仮定する。
【0065】なお、ラジオ用地域別局情報プリセットメ
モリ14は、表1に示す内容を持っているとする。
【0066】
【表1】
【0067】車両(自動車)22は、図1の構成を持つ
第1実施形態の車載用受信機を搭載しており、道路21
上を矢印26の方向に走行している。そして、車両22
が道路21上の位置23にある時に、期間測定手段10
が所定の待機期間の測定を完了したとする。
【0068】この場合、ラジオ用周波数設定手段13に
よって周波数をf1〜fnと順に変えながら、ラジオ用
受信部19でラジオ電波を受信し、ラジオ用受信強度測
定手段16でそれらの受信強度を測定すると、受信強度
が高いレベルにある周波数は80.0MHz(表1の周
波数1)と81.0MHz(表1の周波数2)である。
その理由は、車両22がアンテナ27から放射されるラ
ジオ電波の電波到達領域28内に位置しており、アンテ
ナ30から放射されるラジオ電波29の電波到達領域2
9には未だ入っていないからである。
【0069】従って、ラジオ用現在地域特定手段12
は、車両22の現在位置は、受信強度が高いレベルにあ
る周波数80.0MHzと81.0MHzを有する地
域、すなわちアンテナ27のある地域内にある、と判定
する。換言すれば、地域情報メモリ11に格納された現
在地域情報(すなわち「現在地域新情報」)は、アンテ
ナ27のある地域1と判定する。
【0070】車両が位置23に到達する直前には、地域
情報メモリ11に格納された「現在地域情報」(すなわ
ち「現在地域旧情報」)の内容は、アンテナ27のある
地域1となっているはずであるから、「現在地域旧情
報」と「現在地域新情報」の内容は一致する。よって、
テレビ用地域内局情報プリセットメモリ8の内容すなわ
ち、テレビ用地域内局情報は更新されない。
【0071】次に、車両22が位置23から少し離れた
位置24に達した時に、期間測定手段10が所定期間の
計時を完了したとする。そこで、位置23で行ったのと
同様にして、ラジオ用周波数設定手段13により周波数
をf1〜fnまで変えながらラジオ電波を受信し、ラジ
オ用受信強度測定手段16でそれらの受信強度を測定す
る。すると、受信可能な周波数は80.0MHz、8
1.0MHz、82.0MHz、83.0MHzの四つ
である。その理由は、車両22は未だアンテナ27の電
波到達領域28内に位置しているが、アンテナ30の電
波到達領域29にも入ったからである。車両22とアン
テナ27および30との距離を考慮すれば、これら四つ
の周波数の中で受信強度が高いレベルにあるのは、8
0.0MHz(表1の周波数1)と81.0MHz(表
1の周波数2)である。
【0072】従って、ラジオ用現在地域特定手段12
は、車両22の現在位置は、周波数80.0MHzと8
1.0MHzを有する地域、すなわちアンテナ27のあ
る地域1内にある、と判定する。換言すれば、地域情報
メモリ11に格納された「現在地域新情報」の内容は、
アンテナ27のある地域1となる。
【0073】車両が位置23にある時には、地域情報メ
モリ11に格納された「現在地域旧情報」の内容は、ア
ンテナ27のある地域1となっているから、「現在地域
旧情報」と「現在地域新情報」の内容は一致する。よっ
て、テレビ用地域内局情報プリセットメモリ8の内容は
更新されない。
【0074】車両22がさらに移動して位置25に達し
た時に、期間測定手段10が所定の待機期間の測定を完
了したとする。そして、位置23で行ったのと同様にし
て、ラジオ用周波数設定手段13によって周波数をf1
〜fnまで順に変えながらラジオ電波を受信し、ラジオ
用受信強度測定手段16でそれらの受信強度を測定する
と、位置24の場合と同様に、受信可能な周波数は8
0.0MHz、81.0MHz、82.0MHz、8
3.0MHzの四つである。その理由は、車両22が、
アンテナ30の電波到達領域29に入っているが、未だ
アンテナ27の電波到達領域28内にも位置しているか
らである。しかし、位置24の場合と異なり、これら四
つの周波数の中で受信強度が高いレベルにあるのは、8
2.0MHz(表1の周波数1)と83.0MHz(表
1の周波数2)である。
【0075】従って、ラジオ用現在地域特定手段12
は、車両22の現在位置は、受信強度が高いレベルにあ
る周波数82.0MHzと83.0MHzを有する地
域、すなわちアンテナ30のある地域2内にある、と判
定する。換言すれば、地域情報メモリ11に格納された
「現在地域新情報」の内容は、アンテナ30のある地域
2となる。
【0076】車両が位置24にある時には、地域情報メ
モリ11に格納された「現在地域旧情報」の内容は、ア
ンテナ27のある地域1となっているから、「現在地域
旧情報」と「現在地域新情報」の内容は一致しない。よ
って、更新手段17は、地域情報メモリ11の「現在地
域旧情報」の内容を「現在地域新情報」のそれで書き換
え、アンテナ30のある地域2のそれに更新する。さら
に、テレビ用地域内局情報プリセットメモリ8のテレビ
用地域内局情報を、アンテナ27のある地域1のものか
らアンテナ30のある地域2のものに更新する。
【0077】車両が位置25からさらに移動して次の位
置(図示せず)に到達した場合も、上記と同様にして、
必要に応じてテレビ用地域内局情報プリセットメモリ8
のテレビ用地域内局情報の更新が実行される。
【0078】例えば、当該車載用受信機が、プリセット
されたテレビ放送局の選択ボタン1〜6を有しており、
それら選択ボタン1〜6で選択される放送局(チャンネ
ル)が表2のように設定されていると仮定する。選択ボ
タン1〜6はそれぞれ放送網1〜6に対応している。す
ると、車両22が地域1内にいる場合には、選択ボタン
1を押すと1チャンネルのテレビ放送局が選択される。
同様に、選択ボタン2〜6を押すと3、4、6、8、1
0チャンネルのテレビ放送局がそれぞれ選択される。車
両22が地域2〜5内のいずれかにいる場合には、選択
ボタン1〜6を押すと、表2に示す内容に沿って対応す
るチャンネルのテレビ放送局がそれぞれ選択される。
【0079】
【表2】
【0080】車両が位置23と24にある時には、地域
名が「地域1」となっているテレビ用地域内局情報(す
なわち、選択ボタン1〜6と放送チャンネルとの対応を
示す情報)がテレビ用地域内局情報プリセットメモリ8
に格納される。そして、車両22が位置25に到達する
と、テレビ用地域内局情報プリセットメモリ8の内容、
すなわちテレビ用地域内局情報は、地域名が「地域2」
となっている情報に更新されるのである。
【0081】表2では、車両22が地域1〜5のどの地
域に位置していても、同一の系列に入っている放送局が
同じ選択ボタン1〜6になるように設定されている。こ
のため、同じ系列局の放送を受信し続けたい場合は、テ
レビ用地域内局情報の更新時に毎回同じ番号の選択ボタ
ンを押せばよく、したがって使用者が所望の放送局を選
択しやすくなるという利点がある。
【0082】以上説明したように、本発明の第1実施形
態の車載用受信機では、使用者が選局したテレビ放送局
の電波を受信して、その選局したテレビ放送局から送ら
れる情報に対応する出力信号S3を生成するテレビ用受
信部18と、使用者が選局したラジオ放送局の電波を受
信して、その選局したラジオ放送局から送られる情報に
対応する出力信号S6aを生成するラジオ用受信部19
を有している。
【0083】そして、テレビ用受信部18で受信可能な
テレビ放送局を地域別に特定したテレビ用地域別局情報
は、テレビ用地域別局情報プリセットメモリ9に格納さ
れる。テレビ用地域別局情報に含まれる地域1〜5から
選択された一つの地域について、テレビ用受信部18で
受信可能なテレビ放送局を特定したテレビ用地域内局情
報は、テレビ用地域内局情報プリセットメモリ8に格納
される。ラジオ用受信部19で受信可能なラジオ放送局
を地域別に特定したラジオ用地域別局情報は、プリセッ
トメモリ14に格納される。
【0084】さらに、ラジオ用受信強度測定手段16
(すなわち受信強度情報生成手段)は、ラジオ用受信部
19において周波数をf1〜fnと変えながら異なる地
域のラジオ放送局の電波を受信し、それら電波の受信強
度を測定して受信強度情報を生成する。こうして得られ
た受信強度情報は、ラジオ用現在地域特定手段12によ
って、ラジオ用地域別局情報プリセットメモリ14に格
納されたラジオ用地域別局情報と比較され、当該受信機
の属する現在地域が特定される。そして、テレビ用地域
内局情報プリセットメモリ8に格納されたテレビ用地域
内局情報に対応する地域(すなわち現在地域旧情報)
が、特定された前記現在地域(すなわち現在地域新情
報)と一致しない場合には、更新手段17により、現在
地域旧情報に対応するテレビ用地域内局情報が現在地域
新情報に対応するテレビ用地域内局情報に更新される。
【0085】このようにして、第1実施形態の車載用受
信機では、従来の受信機に必要であったデータ復調器や
ナビゲーション装置といった特別な装置を増設せずに、
当該受信機の属する現在地域を特定することができる。
そして、現在地域旧情報に対応するテレビ用地域内局情
報の内容を、現在地域新情報に対応する内容に自動的に
更新することが可能である。
【0086】また、テレビ用地域内局情報プリセットメ
モリ8に格納されたテレビ用地域内局情報の内容を、現
在地域新情報に対応する内容に更新するので、その更新
の際に現在受信中の放送局が突然に変わることがない。
その結果、受信可能なテレビ放送局が異なる地域に移行
した時に、受信中のテレビ放送局(番組)が他のテレビ
放送局(番組)に切り替わってしまう恐れがなくなる。
【0087】さらに、データ復調器やナビゲーション装
置のような特別な装置が不要なので、構成が簡単とな
り、低コストで製造できる。
【0088】(第2実施形態)図4は、本発明の第2実
施形態の車載用受信機を示す。図4より明らかなよう
に、第2実施形態の車載用受信機は、テレビ用受信部1
8と、ラジオ用受信部19と、プリセット制御部37と
を備えている。
【0089】テレビ用受信部18とラジオ用受信部19
の構成と動作は、第1実施形態のそれらと同じであるか
ら、同一要素に同じ符号を付してそれらについての説明
は省略する。プリセット制御部37は、第1実施形態の
プリセット制御部7に代えて設けられたものであるが、
その構成は、テレビ用受信部18の作用とラジオ用受信
部19の作用を入れ替えた点が異なる以外は、第1実施
形態のプリセット制御部7と実質的に同じである。プリ
セット制御部7は、図4に示す構成を持つ。
【0090】期間測定手段40は、所定の待機時間を計
測し、その計測が完了すると、測定開始要求S40をテ
レビ用周波数設定手段43に送る。換言すれば、所定時
間毎に測定開始要求S40をテレビ用周波数設定手段4
3に送るのである。
【0091】テレビ用周波数設定手段43は、測定開始
要求S40に応じて周波数指定信号S43をテレビ用選
局回路2に送る。すると、テレビ用選局回路2は、周波
数指定信号S43で指定された周波数のテレビ電波を選
局し、テレビ信号S2aを出力する。
【0092】例えば、日本国内を北海道、東北、関東、
…等の適当な広さの地域に分け、それらの地域の各々に
おいて受信可能なテレビ局の局名と受信周波数(f1’
〜fn’)のリストをテレビ用周波数設定手段43内に
格納しておく。(このようなリストとして、後述する
「テレビ用地域別局情報」を使用してもよい。)そし
て、測定開始要求S40を受信する毎に、周波数指定信
号S43で指定する周波数を所定の規則ないし順序に従
ってf1’、f2’、f3’、・・、fn’と変えてい
き、日本国内の全地域で受信可能なテレビ放送の周波数
のテレビ電波を受信させる。こうして、所定の周波数設
定プロセスを実行することにより、各地域で受信可能な
テレビ放送の全周波数f1’〜fn’についてテレビ信
号S2aを生成する。
【0093】期間測定手段40は、受信可能な全てのテ
レビ放送についてテレビ電波の受信が完了すると、測定
開始要求S40の送信を停止すると共に、周波数設定プ
ロセスをリセット(初期化)する。そして、所定の待機
時間の計測を開始する。その計測が完了すると、再び、
周波数設定プロセスに従って測定開始要求S40をテレ
ビ用周波数設定手段43に順に送って、上記と同じ動作
を繰り返す。
【0094】テレビ用検波・増幅回路3は、テレビ用選
局回路2から出力されたテレビ信号S2aを検波・増幅
し、受信したテレビ放送に対応する映像・音声信号S3
bをテレビ用受信強度測定手段46に出力する。
【0095】テレビ用受信強度測定手段46は、テレビ
用検波・増幅回路3から送られる映像・音声信号S3b
から当該周波数の電波の受信強度を測定し、得られた受
信強度情報を受信強度信号S46aによってテレビ用受
信強度メモリ45に記憶させる。テレビ用周波数設定手
段43が所定の周波数設定プロセスを実行することによ
り、日本国内の全地域で受信可能なテレビ放送の周波数
についての受信強度情報がテレビ用受信強度メモリ45
に記憶される。
【0096】テレビ用受信強度測定手段46はまた、受
信強度信号S46aの出力と同時に、当該周波数の電波
についての受信強度測定が終了したことを示す測定終了
信号S46bを、テレビ用周波数設定手段43に送る。
この測定終了信号S46bを受け取ると、テレビ用周波
数設定手段43は、周波数の値を次の値に変えた周波数
指定信号S43をテレビ用選局回路2に送るようになっ
ている。
【0097】テレビ用地域別局情報プリセットメモリ4
4は、「テレビ用地域別局情報」を格納している。「テ
レビ用地域別局情報」とは、受信可能なテレビ放送局
(または周波数)を地域別に特定した情報である。例え
ば、日本国内を北海道、東北、関東、…等の適当な広さ
の地域に分けた場合、それらの地域の各々において受信
可能なテレビ局の局名と、それらテレビ局の放送電波の
周波数f1’〜fn’とを載せたリストである。
【0098】テレビ用現在地域特定手段42は、テレビ
用受信強度メモリ45に記憶された各周波数の受信強度
情報の中から、所定レベルを超えるものを一つあるいは
二つ以上選択する。そして、それに該当する受信強度を
持つ周波数を、テレビ用地域別局情報プリセットメモリ
44に格納されている「テレビ用地域別局情報」と比較
し、合致する周波数を一つあるいは二つ以上検出する。
そして、合致する一つあるいは二つ以上の周波数に対応
するテレビ局が含まれている地域を、当該車両の「現在
地域」として特定する。つまり、当該車両は、こうして
特定された「現在地域」内に位置している、と判定す
る。
【0099】こうして特定された「現在地域」を指示す
る「現在地域情報」は、地域特定信号S42を用いて地
域情報メモリ41に送られ、記憶される。地域情報メモ
リ41は、「現在地域情報」の記憶領域(アドレス)が
二つあり、一方の記憶領域には今回の調査によって特定
された「現在地域情報」(すなわち「現在地域新情
報」)が記憶され、他方の記憶領域には直前の調査によ
って特定された「現在地域情報」(すなわち「現在地域
旧情報」)が記憶される。二つの記憶領域に記憶された
「現在地域旧情報」と「現在地域新情報」は、後述する
更新手段47によってその内容が比較される。そして、
両者の内容が異なっている場合は、「現在地域新情報」
によって「現在地域旧情報」が書き換えられると共に、
後述するラジオ用地域内局情報プリセットメモリ38に
記憶されている「ラジオ用地域内局情報」の更新が行わ
れる。
【0100】ラジオ用地域別局情報プリセットメモリ3
9は、「ラジオ用地域別局情報」を格納している。「ラ
ジオ用地域別局情報」とは、受信可能なラジオ放送局
(または周波数)を地域別に特定した情報である。例え
ば、日本国内を北海道、東北、関東、…等の適当な広さ
の地域に分けた場合、それらの地域の各々において受信
可能なラジオ局の局名と、それらラジオ局の放送電波の
周波数f1〜fnとを載せたリストである。
【0101】ラジオ用地域内局情報プリセットメモリ3
8は、「ラジオ用地域内局情報」を記憶する。この「ラ
ジオ用地域内局情報」は、ラジオ用地域別局情報プリセ
ットメモリ39に格納されている「ラジオ用地域別局情
報」の中から選ばれた、「現在地情報」に合致する一地
域の局情報である。ラジオ用地域別局情報プリセットメ
モリ39内の「ラジオ用地域別局情報」から選ばれた
「ラジオ用地域内局情報」は、信号S39を介してラジ
オ用地域内局情報プリセットメモリ38内に取り込まれ
る。なお、ラジオ用選局回路5は、ラジオ用地域内局情
報プリセットメモリ38内の「ラジオ用地域内局情報」
を信号S38を用いて取り込み、使用者の希望に応じた
選局を実行する。
【0102】更新手段47は、制御信号S47aによっ
て地域情報メモリ41にアクセスし、地域情報メモリ4
1の二つの記憶領域に記憶された「現在地域新情報」と
「現在地域旧情報」を、信号S41を用いて読み出す。
そして、両者の内容を比較する。両者の内容が異なって
いる場合は、地域情報メモリ41内で「現在地域新情
報」によって「現在地域旧情報」が書き換えられ、さら
に、後述するラジオ用地域内局情報プリセットメモリ3
8に記憶されている「ラジオ用地域内局情報」を、「現
在地域新情報」に合致するように更新する。
【0103】次に、以上の構成を持つ第2実施形態の車
載用受信機の動作を、図5のフローチャートを用いて説
明する。
【0104】まず、期間測定手段40は、所定の待機時
間の測定を終えると、測定開始要求S40をテレビ用周
波数設定手段43に向けて出力する。テレビ用周波数設
定手段43は、測定開始要求S40を受け取ると、テレ
ビ受信部18がテレビを受信中か否かを調査する(ステ
ップA11)。テレビを受信中であれば、後述するテレ
ビ受信強度の測定が行えないからである。テレビが受信
中の場合は、使用者が指定した周波数の受信信号S2a
は、テレビ用検波・増幅回路3で検波・増幅信号S3a
に変換された後、テレビ出力信号としてテレビ用受信部
18から出力され、図示しない再生手段で再生される。
【0105】テレビを受信中であるか否かの判定は、テ
レビ用選局回路2から送られる信号S2bを用いて行わ
れる。すなわち、テレビ用受信部18が何らかのテレビ
放送を受信していると、受信中である旨を示す信号S2
bがテレビ用選局回路2から送られるようになってい
る。このため、信号S2bの有無を調査することによ
り、テレビを受信中であるか否かは容易に判定できる。
【0106】ステップA11での判定の結果、受信中で
あれば、以後の処理を行わないで直ちに終了する。受信
中でなければ、テレビ用周波数設定手段43は、まず、
所定の周波数設定プロセスを初期化する(ステップA1
2)。次に、信号S43により、テレビ用選局回路2が
1番目の周波数f1’の電波を受信するように設定す
る。その結果、テレビ用選局回路2が出力する受信信号
S2aの周波数はf1’となる。周波数f1’の受信信
号S2aは、テレビ用検波・増幅回路3で検波・増幅信
号S3bに変換された後、テレビ用受信強度測定手段4
6に送られる。そこで、テレビ用受信強度測定手段46
は、周波数f1’のテレビ電波の受信強度を測定する
(ステップA13)。
【0107】テレビ用受信強度測定手段46は、測定さ
れた周波数f1’のテレビ電波の受信強度情報を、信号
S46aを介してテレビ用受信強度メモリ45に保存す
る。テレビ用受信強度測定手段46はまた、周波数f
1’のテレビ電波についての受信強度測定が完了した旨
を、信号S46bを用いてテレビ用周波数設定手段43
に知らせる。
【0108】テレビ用周波数設定手段43は、この信号
S46bに応じて、すべてのテレビ放送局すなわち周波
数f1’〜fn’についての受信強度測定が完了したか
否かを判定する(ステップA14)。この段階では、す
べての周波数f1’〜fn’についての受信強度測定が
完了していないので、ステップA15に飛ぶ。
【0109】ステップA15では、テレビ用周波数設定
手段43が、周波数設定信号S43の周波数値を2番目
(次のラジオ放送局)の周波数f2’に設定する。そし
て、周波数をf2’とした周波数設定信号S43をテレ
ビ用選局回路2に送る。すると、周波数がf1’の場合
と同様にして、テレビ用受信強度測定手段46は、周波
数f2’のテレビ電波の受信強度を測定した後(ステッ
プA13)、測定された周波数f2’のテレビ電波の受
信強度情報を、信号S46aを介してテレビ用受信強度
メモリ45に保存し、さらに、周波数f2’のテレビ電
波についての受信強度測定が完了した旨を、信号S46
bを用いてテレビ用周波数設定手段43に知らせる。
【0110】テレビ用周波数設定手段43は、この信号
S46bに応じて、すべてのテレビ放送局すなわち周波
数f1’〜fn’についての受信強度測定が完了したか
否かを再び判定する(ステップA14)。この段階で
は、すべての周波数f1’〜fn’についての受信強度
測定が完了していないので、再びステップA15に飛
び、ステップA13とA14を実行する。
【0111】なお、すべてのテレビ放送局すなわち周波
数f1’〜fn’についての受信強度測定が完了したか
否かの判定(ステップA14)は、テレビ用周波数設定
手段43ではなく、テレビ用受信強度測定手段46によ
って実行してもよいし、その他の手段によって実行して
もよい。
【0112】以後、テレビ用周波数設定手段43とテレ
ビ用受信強度測定手段46は、周波数f3’〜fn’の
テレビ電波について同様の処理を繰り返す。そして、周
波数fn’についての受信強度測定が完了すると、ステ
ップA14の判定が「YES」となるので、テレビ用受
信強度測定手段46は、信号S46bを用いて、周波数
fn’についての測定が完了した旨をテレビ用周波数設
定手段43に知らせる。この知らせに応じて、テレビ用
周波数設定手段43は信号S43の送信動作を停止す
る。その結果、テレビ用選局回路2も選局動作を停止す
る。
【0113】ステップA14において、すべてのテレビ
局すなわち全周波数f1’〜fn’についての受信強度
測定が完了したと判定されると、テレビ用受信地域特定
手段42は、テレビ用受信強度メモリ45内に記憶され
た周波数f1’〜fn’の電波の受信強度情報の中か
ら、受信強度が所定レベルより高い周波数(一つあるい
は二つ以上)を選別する。そして、テレビ用地域別局情
報プリセットメモリ44に格納されている「テレビ用地
域別局情報」の周波数、すなわち、各地域に存在するテ
レビ放送局の周波数f1’〜fn’と比較し、合致する
周波数を見出す。そして、合致する一つあるいは二つ以
上の周波数に対応するテレビ放送局が存在する地域を、
「現在地域」と判定する。こうして、当該車両の所属す
る「現在地域」を特定する(ステップA16)。
【0114】こうして得られた当該車両の「現在地域」
を示す情報、すなわち「現在地域新情報」は、信号S4
2によって、地域情報メモリ41内の所定記憶領域(ア
ドレス)に記憶される。
【0115】図5に示した動作の実行により前回特定さ
れた「現在地域」を示す情報、すなわち「現在地域旧情
報」は、地域情報メモリ41内の他の所定記憶領域(ア
ドレス)に既に記憶されている。そこで、次のステップ
A17では、ステップA16で得られた「現在地域新情
報」の内容を、地域情報メモリ41内に先に格納されて
いた「現在地域旧情報」のそれと比較し、「現在地域新
情報」の内容が「現在地域旧情報」のそれと同じか否か
を判定する。この判定は、更新手段47が行う。
【0116】すなわち、更新手段47は、制御信号S4
7aを用いて、地域情報メモリ41にアクセスし、地域
情報メモリ41内の「現在地域旧情報」と「現在地域新
情報」を信号S41を用いて読み出す。そして、両情報
の内容を比較するのである。更新手段47は、その判定
結果に応じて、信号S47bをラジオ用地域別局情報プ
リセットメモリ39に送る。
【0117】比較の結果、地域情報メモリ41内の「現
在地域新情報」が「現在地域旧情報」と同じ内容であっ
た場合、ラジオ用地域内局情報プリセットメモリ38に
記憶されているラジオ用地域内局情報の更新は不要であ
るから、図5の処理フローはそのまま終了する。この場
合、更新手段47は、地域メモリ41内の「現在地域旧
情報」の書き換えを行わないし、ラジオ用地域内局情報
プリセットメモリ38内のラジオ用地域内局情報の更新
も行わない。
【0118】比較の結果、地域情報メモリ41内の「現
在地域新情報」が「現在地域旧情報」とは異なる内容で
あった場合、更新手段47は、信号S47bにより、地
域メモリ41内の「現在地域旧情報」を「現在地域新情
報」で書き換え、さらに、ラジオ用地域内局情報プリセ
ットメモリ38内のラジオ用地域内局情報を「現在地域
新情報」に合致する内容に更新する(ステップA1
8)。その後、図5の処理フローを終了する。
【0119】次に、図6を参照しながら上記動作の具体
例を説明する。
【0120】まず、図6に示すように、テレビ・アンテ
ナ57から放射されるテレビ電波が届く領域58と、テ
レビ・アンテナ60から放射されるテレビ電波が届く領
域59とが、道路51上に存在すると仮定する。そし
て、アンテナ57から放射されるテレビ電波は、1CH
(チャンネル)と2CHのテレビ放送を伝搬し、アンテ
ナ60から放射されるテレビ電波は、3CHと4CHの
テレビ放送を伝搬していると仮定する。
【0121】なお、テレビ用地域別局情報プリセットメ
モリ44は、表3に示す内容を持っているとする。
【0122】
【表3】
【0123】車両(自動車)52は、図4の構成を持つ
第2実施形態の車載用受信機を搭載しており、道路51
上を矢印56の方向に走行している。そして、車両52
が道路51上の位置53にある時に、期間測定手段40
が所定の待機期間の測定を完了したとする。
【0124】この場合、テレビ用周波数設定手段43に
よって周波数をf1’〜fn’と順に変えながら、テレ
ビ用受信18でテレビ電波を受信し、テレビ用受信強度
測定手段46でそれらの受信強度を測定すると、受信強
度が高いレベルにあるチャンネルは1CH(表3のチャ
ンネル1)と2CH(表3のチャンネル2)である。そ
の理由は、車両52がアンテナ57から放射されるテレ
ビ電波の電波到達領域528内に位置しており、アンテ
ナ60から放射されるテレビ電波59の電波到達領域5
9には未だ入っていないからである。
【0125】従って、テレビ用現在地域特定手段42
は、車両52の現在位置は、受信強度が高いレベルにあ
る1CHと2CHを有する地域、すなわちアンテナ57
のある地域内にある、と判定する。換言すれば、地域情
報メモリ41に格納された現在地域情報(すなわち「現
在地域新情報」)は、アンテナ57のある地域6と判定
する。
【0126】車両52が位置53に到達する直前には、
地域情報メモリ41に格納された「現在地域情報」(す
なわち「現在地域旧情報」)の内容は、アンテナ57の
ある地域6となっているはずであるから、「現在地域旧
情報」と「現在地域新情報」の内容は一致する。よっ
て、ラジオ用地域内局情報プリセットメモリ38の内容
すなわち、ラジオ用地域内局情報は更新されない。
【0127】次に、車両52が位置53から少し離れた
位置54に達した時に、期間測定手段40が所定期間の
計時を完了したとする。そこで、位置53で行ったのと
同様にして、テレビ用周波数設定手段43により周波数
をf1’〜fn’まで変えながらテレビ電波を受信し、
テレビ用受信強度測定手段46でそれらの受信強度を測
定する。すると、受信可能なチャンネルは、1CHおよ
び3CH(表3のチャンネル1)と、2CHおよび4C
H(表3のチャンネル2)の四つである。その理由は、
車両52は未だアンテナ57の電波到達領域58内に位
置しているが、アンテナ60の電波到達領域59にも入
ったからである。車両52とアンテナ57および60と
の距離を考慮すれば、これら四つのチャンネルの中で受
信強度が高いレベルにあるのは、1CH(表3のチャン
ネル1)と2CH(表3のチャンネル2)である。
【0128】従って、テレビ用現在地域特定手段42
は、車両52の現在位置は、1CHと2CHを有する地
域、すなわちアンテナ57のある地域6内にある、と判
定する。換言すれば、地域情報メモリ41に格納された
「現在地域新情報」の内容は、アンテナ57のある地域
6となる。
【0129】車両52が位置53にある時には、地域情
報メモリ41に格納された「現在地域旧情報」の内容
は、アンテナ57のある地域6となっているから、「現
在地域旧情報」と「現在地域新情報」の内容は一致す
る。よって、ラジオ用地域内局情報プリセットメモリ3
8の内容は更新されない。
【0130】車両52がさらに移動して位置55に達し
た時に、期間測定手段40が所定の待機期間の測定を完
了したとする。そして、位置53で行ったのと同様にし
て、テレビ用周波数設定手段43によって周波数をf
1’〜fn’まで順に変えながらテレビ電波を受信し、
テレビ用受信強度測定手段46でそれらの受信強度を測
定すると、位置54の場合と同様に、受信可能なチャン
ネルは、1CHおよび3CH(表3のチャンネル1)
と、2CHおよび4CH(表3のチャンネル2)の四つ
である。その理由は、車両52はアンテナ60の電波到
達領域58内に位置しているが、アンテナ57の電波到
達領域59にも未だ入っているからである。車両52と
アンテナ57および60との距離を考慮すれば、これら
四つのチャンネルの中で受信強度が高いレベルにあるの
は、3CH(表3のチャンネル1)と4CH(表3のチ
ャンネル2)である。
【0131】従って、テレビ用現在地域特定手段42
は、車両52の現在位置は、受信強度が高いレベルにあ
る3CHと4CHを有する地域、すなわちアンテナ60
のある地域7内にある、と判定する。換言すれば、地域
情報メモリ41に格納された「現在地域新情報」の内容
は、アンテナ60のある地域7となる。
【0132】車両52が位置54にある時には、地域情
報メモリ41に格納された「現在地域旧情報」の内容
は、アンテナ57のある地域6となっているから、「現
在地域旧情報」と「現在地域新情報」の内容は一致しな
い。よって、更新手段47は、地域情報メモリ41の
「現在地域旧情報」の内容を「現在地域新情報」のそれ
で書き換え、アンテナ60のある地域7のそれに更新す
る。さらに、ラジオ用地域内局情報プリセットメモリ3
8のラジオ用地域内局情報を、アンテナ57のある地域
6のものからアンテナ60のある地域7のものに更新す
る。
【0133】車両52が位置55からさらに移動して次
の位置(図示せず)に到達した場合も、上記と同様にし
て、必要に応じてラジオ用地域内局情報プリセットメモ
リ38のラジオ用地域内局情報の更新が実行される。
【0134】例えば、当該車載用受信機が、プリセット
されたラジオ放送局の選択ボタン1〜6を有しており、
それら選択ボタン1〜6で選択される放送局(チャンネ
ル)が表4のように設定されていると仮定する。選択ボ
タン1〜6はそれぞれ放送網1〜6に対応している。す
ると、車両52が地域6内にいる場合には、選択ボタン
1を押すと82.5MHzのラジオ放送局が選択され
る。同様に、選択ボタン2〜6を押すと80.0MH
z、81.3MHz、594kHz、693kHz、9
54kHzのラジオ放送局がそれぞれ選択される。車両
52が地域7〜10内のいずれかにいる場合には、選択
ボタン1〜6を押すと、表4に示す内容に沿って対応す
る周波数のラジオ放送局がそれぞれ選択される。
【0135】
【表4】
【0136】車両52が位置53と54にある時には、
地域名が「地域6」となっているラジオ用地域内局情報
(すなわち、選択ボタン1〜6と放送チャンネルとの対
応を示す情報)がラジオ用地域内局情報プリセットメモ
リ38に格納される。そして、車両52が位置55に到
達すると、ラジオ用地域内局情報プリセットメモリ38
の内容、すなわちラジオ用地域内局情報は、地域名が
「地域7」となっている情報に更新されるのである。
【0137】表4では、車両52が地域6〜10のどの
地域に位置していても、同一の系列に入っている放送局
が同じ選択ボタン1〜6になるように設定されている。
このため、同じ系列局の放送を受信し続けたい場合は、
ラジオ用地域内局情報の更新時に毎回同じ番号の選択ボ
タンを押せばよく、したがって使用者が所望の放送局を
選択しやすくなるという利点がある。
【0138】以上説明したように、本発明の第2実施形
態の車載用受信機では、本発明の第1実施形態の車載用
受信機で述べたのと同様の理由により、従来のTV受信
機に必要であったデータ復調器やナビゲーション装置の
ような特別な装置を増設せずに、当該受信機の属する現
在地域を特定することができる。そして、現在地域旧情
報に対応するラジオ用地域内局情報の内容を、現在地域
新情報に対応する内容に自動的に更新することが可能で
ある。
【0139】また、ラジオ用地域内局情報プリセットメ
モリ38に格納されたラジオ用地域内局情報の内容を、
現在地域新情報に対応する内容に更新するので、その更
新の際に現在受信中の放送局が突然に変わることがな
い。その結果、受信可能なラジオ放送局が異なる地域に
移行した時に、受信中のラジオ放送局(番組)が他のラ
ジオ放送局(番組)に切り替わってしまう恐れがなくな
る。
【0140】さらに、データ復調器やナビゲーション装
置のような特別な装置が不要なので、構成が簡単とな
り、低コストで製造できる。
【0141】(変形例)本発明は、上記実施形態に限定
されるものではない。例えば、上記第1および第2の実
施形態では、いずれも本発明を車載用受信機に適用した
が、本発明は携帯用受信機に適用してもよいことは言う
までもないし、受信可能な放送局が移動によって変化す
る場合に対応するものであれば、その他の受信機にも適
用可能である。
【0142】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の車載・携
帯用受信機によれば、次のような効果が得られる。
【0143】(a) 少なくとも二つの受信部があれ
ば、特別な装置を使用せずに現在地域を特定することが
でき、しかも、プリセットされた局情報の内容を、前記
現在地域に対応する内容に自動的に更新できる。
【0144】(b) 受信可能な放送局が異なる地域に
移行した時に、受信中の放送局が他の放送局に切り替わ
ってしまう恐れがない。
【0145】(c) 構成で簡単で、しかも低コストで
製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の車載用受信機の構成を
示す機能ブロック図である。
【図2】本発明の第1実施形態の車載用受信機の動作を
示すフローチャートである。
【図3】本発明の第1実施形態の車載用受信機の動作を
具体的に示す概念図である。
【図4】本発明の第2実施形態の車載用受信機の構成を
示す機能ブロック図である。
【図5】本発明の第2実施形態の車載用受信機の動作を
示すフローチャートである。
【図6】本発明の第2実施形態の車載用受信機の動作を
具体的に示す概念図である。成を示す機能ブロック図で
ある。
【図7】従来のTV受信機の構成を示す機能ブロック図
である。
【符号の説明】
1 テレビ用アンテナ 2 テレビ用選局回路 3 テレビ用検波・増幅回路 4 ラジオ用アンテナ 5 ラジオ用選局回路 6 ラジオ用検波・増幅回路 7 プリセット制御部 8 テレビ用地域内局情報プリセットメモリ 9 テレビ用地域別局情報プリセットメモリ 10 期間測定手段 11 地域情報メモリ 12 ラジオ用現在地域特定手段 13 ラジオ用周波数設定手段 14 ラジオ用地域別局情報プリセットメモリ 15 ラジオ用受信強度メモリ 16 ラジオ用受信強度測定手段 17 更新手段 18 テレビ用受信部 19 ラジオ用受信部 21 道路 22 車両 23、24、25 道路上の位置 26 車両の進行方向 27、30 ラジオ用アンテナ 28、29 電波到達領域 37 プリセット制御部 38 ラジオ用地域内局情報プリセットメモリ 39 ラジオ用地域別局情報プリセットメモリ 40 期間測定手段 41 地域情報メモリ 42 テレビ用現在地域特定手段 43 テレビ用周波数設定手段 44 テレビ用地域別局情報プリセットメモリ 45 テレビ用受信強度メモリ 46 テレビ用受信強度測定手段 51 道路 52 車両 53、54、55 道路上の位置 56 車両の進行方向 57、60 ラジオ用アンテナ 58、59 電波到達領域

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 使用者が選局した放送局の電波を受信し
    て、その選局した放送局から送られる情報に対応する出
    力信号を生成する第1受信部と、 前記使用者が選局した放送局の電波を受信して、その選
    局した放送局から送られる情報に対応する出力信号を生
    成する第2受信部と、 前記第1受信部で受信可能な放送局を地域別に特定した
    第1地域別局情報が格納される第1プリセットメモリ
    と、 前記第1地域別局情報に含まれる地域群から選択された
    一つの地域について、前記第1受信部で受信可能な放送
    局を特定した地域内局情報が格納される第2プリセット
    メモリと、 前記第2受信部で受信可能な放送局を地域別に特定した
    第2地域別局情報が格納される第3プリセットメモリ
    と、 前記第2受信部において周波数を変えながら異なる地域
    の放送局の電波を受信し、それら電波の受信強度を測定
    して受信強度情報を生成する受信強度情報生成手段と、 前記受信強度情報と、前記第3プリセットメモリに格納
    された前記第2地域別局情報とを比較することによっ
    て、当該受信機の属する現在地域を特定する現在地域特
    定手段と、 前記第2プリセットメモリに格納された前記地域内局情
    報に対応する地域が、特定された前記現在地域と一致し
    ない場合に、前記地域内局情報の内容を前記現在地域の
    地域内局情報のそれに更新する更新手段とを備えている
    ことを特徴とする受信機。
  2. 【請求項2】 前記受信強度情報生成手段が、期間測定
    手段と周波数設定手段とを含んでおり、前記期間測定手
    段は、所定期間の測定を行ってその測定が完了する毎
    に、受信周波数変更信号を前記周波数設定手段に送り、
    前記周波数設定手段は、前記受信周波数変更信号に応じ
    て前記第2受信部の受信周波数を所定規則に従って変更
    する請求項1に記載の受信機。
  3. 【請求項3】 前記現在地域特定手段が、前記受信強度
    情報の中から受信強度が所定レベルを越えている周波数
    の電波を見出し、そのような電波に対応する放送局を前
    記第2地域別局情報の中から探すことによって当該受信
    機の属する現在地域を特定するものである請求項1また
    は2に記載の受信機。
  4. 【請求項4】 前記第2受信部が受信中であるか否かを
    判定する判定手段を含んでおり、前記判定手段が受信中
    と判定すれば、前記更新手段による前記地域内局情報の
    内容の更新を行わなず、前記判定手段が受信中でないと
    判定すれば、その更新を行う請求項1〜3のいずれかに
    記載の受信機。
  5. 【請求項5】 前記第1受信部がテレビ放送を受信し、
    前記第2受信部がラジオ放送を受信する請求項1〜4の
    いずれかに記載の受信機。
  6. 【請求項6】 前記第2受信部がテレビ放送を受信し、
    前記第1受信部がラジオ放送を受信する請求項1〜4の
    いずれかに記載の受信機。
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