JP2001234532A - 杭の施工方法 - Google Patents
杭の施工方法Info
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Abstract
ント合成杭を施工する方法において、含水量が少なく、
粒径が均質な砂質土地盤でのジャミング現象を回避し、
鋼管の高止まりを防止し、鋼管を確実に所定深度に定着
させる。 【解決手段】 掘削装置4により地盤を掘削すると共
に、鋼管1を沈設する際に掘削装置4から吐出される固
化材液に、2%水溶液としたときの20℃におけるB型粘
度計による粘度が25,000〜35,000mPa・sの特性を有
する非イオン性水溶性セルロースエーテル化合物を添加
する。
Description
注入されるセメントミルク等の固化材液の攪拌・混合に
より造成される固化体と、その中に挿入される鋼管が一
体となって挙動するソイルセメント合成杭を構築する際
に、鋼管の高止まりを防止する杭の施工方法に関するも
のである。
掘削と固化材液の攪拌・混合により造成される固化体
と、その中に挿入される鋼管から構成されるソイルセメ
ント合成杭は一般に、特許第 2645322号,第 2688622
号,第 2887702号等のように先端に掘削爪と攪拌翼を有
するロッドの先端を鋼管の先端から突出させた状態で掘
削と攪拌・混合を行いながら、鋼管を沈設する中掘工法
により構築される。
製中空コンクリート杭の肉厚に比べて小さく、沈設時に
下端面に受ける抵抗が小さいことから、固化材液に増粘
材を加え、固化体の粘性を増さなくとも鋼管を所定の深
度に沈設することが可能であり、高止まりを生じさせる
ことは少ない。
質な砂質土地盤においては、ロッドや鋼管を回転させる
ときの抵抗が上昇して施工不能に陥る、いわゆるジャミ
ング現象が発生するため、回転力を増大させて掘削する
ことが必要になる。この結果、掘削に要する時間が異常
に長くなることや、施工不能になることがあり、時間の
経過と共に固化体の硬化が進むため、回転力を増しても
鋼管を所定深度に沈設することが難しくなり、高止まり
させる可能性が高い。
においてのみロッドや鋼管の回転が拘束される、いわゆ
るジャミング現象が起こるのは、セメント粒子が水和し
て固化するときに周囲の水分を奪う結果、砂質土中の水
分が減少し、砂粒子と水和中のセメント粒子が最密充填
状態になることが原因であると推定される。
けるジャミング現象の発生を回避して鋼管の高止まりを
防止し、鋼管を確実に所定深度に定着させる施工方法を
提案するものである。
り地盤を掘削すると共に、鋼管を沈設する際に掘削装置
から吐出される固化材液に、2%水溶液としたときの20
℃におけるB型粘度計による粘度が25,000〜35,000mP
a・sの特性を有する非イオン性水溶性セルロースエー
テル化合物を添加することにより前記ジャミング現象を
回避し、鋼管の高止まりを防止する。粘度の値は通常の
測定法に従い、回転計を20rpm で回転させたときの測定
値を言う。
り低ければ所期の目的を達成できず、35,000mPa・s
より高ければ粘度の影響によりロッド等の回転抵抗を増
大させることになるため、所期の目的を達成することが
できるのは粘度が25,000〜35,000mPa・sの範囲にあ
ることとなる。
ースエーテル化合物を添加することで、ジャミング現象
が回避され、掘削時間の延長がなくなるため、鋼管の高
止まりが防止され、所定深度に鋼管とソイルセメント柱
からなる合成杭を確実に構築することが可能になる。
ースエーテル化合物としてはエチルヒドロキシエチルセ
ルロース、メチルヒドロキシエチルセルロース、メチル
ヒドロキシプロピルセルロースの中から選択された少な
くともいずれか一つのセルロースエーテル化合物が好ま
しい。
ースエーテル化合物の配合割合は重量比で、0.05〜 0.2
%程度、特に0.07〜0.15%程度の範囲がよい。
装置4を使用して実施され、掘削装置4からの固化材液
の吐出と、掘削装置4による地盤の掘削により鋼管1を
沈設する際に、2%水溶液としたときの20℃におけるB
型粘度計による粘度が25,000〜35,000mPa・sの特性
を有する非イオン性水溶性セルロースエーテル化合物を
添加した固化材液を吐出しながら、ソイルセメント合成
杭を施工する方法である。
接続される先行掘削翼6と、その上に拡張した状態で収
縮可能に装着される掘削攪拌翼7と、同じく拡張した状
態で収縮可能に装着される攪拌翼8からなり、図1−
に示すように先行掘削翼6から攪拌翼8までが鋼管1の
下端から突出した状態でロッド5の回転により掘削と攪
拌を行う。図1に示す掘削装置4はその上方から鋼管1
が落とし込まれることにより鋼管1の内部に挿入され、
そのまま施工開始状態になる。
に下端部の外周にスパイラル翼や拡大翼、またはリブ状
の突起が突設される、あるいは下端部の内周に鉄筋や平
鋼等の鋼材の溶接によりリング状の突起が形成される場
合もある。図1−に示す、掘削攪拌翼7と攪拌翼8を
拡張させた状態で、ロッド5を回転させて地盤の掘削を
開始し、そのまま、に示すように先行掘削翼6と掘削
攪拌翼7による掘削と共に、固化材液を攪拌しながら、
鋼管1を降下させ、に示すように鋼管1の先端が目標
深度に到達するまでロッド5を掘進させる。
5を通じて送り込まれ、ロッド5の先端位置等に形成さ
れる吐出口51から吐出される。実際に鋼管1の沈設を実
施した地盤中には含水量が少なく、粒径が均質な砂質土
地盤がかなりの深度範囲に亘って存在していたが、図1
−〜の工程で吐出口51から吐出される固化材液にセ
メントミルクのセメント分に対し、重量比で0.15%の量
のエチルヒドロキシエチルセルロースを添加したとこ
ろ、ジャミング現象を起こすことはなく、また高止まり
することなく鋼管1が所定深度に沈設され、鋼管1とソ
イルセメント柱2との合成杭3が構築された。
チルセルロースの2%水溶液としたときの20℃における
B型粘度計による粘度は30,000mPa・sであった。合
成杭3の構築後、,に示すように掘削攪拌翼7と攪
拌翼8を鋼管1の下端に衝突させる等により収縮させ、
そのまま掘削装置4を引き上げることにより施工が終了
するエチルヒドロキシエチルセルロースを添加しない固
化材液のみの吐出により施工した場合にはジャミング現
象が発生したため、一定のトルクをロッド5に与えたま
までは所定深度まで掘削を行うことが困難となった。
す。掘削攪拌翼7と攪拌翼8,8はそれぞれロッド5回
りに配置されるボス9等に一体化したプレート10にピン
11によって水平軸回りに回転自在に支持され、プレート
10を貫通するシャーピン12に係合することにより拡張し
た状態を維持する。
置され、ロッド5に対して相対的に回転自在に装着され
るスタビライザ13によって掘進時の鋼管1に対する位置
を保持する。掘削終了後には図3に示すように掘削装置
4を引き上げ、前記の通り、掘削攪拌翼7と攪拌翼8,
8を鋼管1の下端に衝突させ、シャーピン12を破断させ
ることにより収縮させ、鋼管1の内部を通じて掘削装置
4を引き上げることにより鋼管1の沈設と合成杭3の構
築が完了する。
なかったが、目標深度の底部から鋼管径の2倍程度のと
ころまでの箇所をセメント分を多くしたセメントミルク
に切り替え、セメント分の多いソイルセメント部を根固
め部としてこの発明に従って形成することもある。その
場合も、セメント分の多いソイルセメント部以上の部分
に上記した本発明に従ってソイルセメント柱2が構築さ
れる。
鋼管を沈設する際に掘削装置から吐出される固化材液
に、2%水溶液としたときの20℃におけるB型粘度計に
よる粘度が25,000〜35,000mPa・sの特性を有する非
イオン性水溶性セルロースエーテル化合物を添加するこ
とで、含水量が少なく、粒径が均質な砂質土地盤におけ
る固化材液の増粘効果を確保しながら、ロッド等の回転
抵抗を抑制するため、この種の砂質土地盤が地盤中にか
なりの深度範囲に亘って存在している場合にもジャミン
グ現象を回避することができる。
高止まりが防止されるため、所定深度に鋼管とソイルセ
メント柱からなる合成杭を確実に構築することができ
る。
る。
断面図である。
4……掘削装置、5……ロッド、51……吐出口、6……
先行掘削翼、7……掘削攪拌翼、8……攪拌翼、9……
ボス、10……プレート、11……ピン、12……シャーピ
ン、13……スタビライザ。
Claims (2)
- 【請求項1】 掘削装置から固化材液を吐出しながら、
掘削装置により地盤を掘削すると共に、鋼管を沈設し、
ソイルセメント合成杭を施工する方法において、2%水
溶液としたときの20℃におけるB型粘度計による粘度が
25,000〜35,000mPa・sの特性を有する非イオン性水
溶性セルロースエーテル化合物を前記固化材液に添加し
て施工し、鋼管の高止まりを防止する杭の施工方法。 - 【請求項2】 非イオン性水溶性セルロースエーテル化
合物はエチルヒドロキシエチルセルロース、メチルヒド
ロキシエチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセ
ルロースの中から選択された少なくともいずれか一つの
セルロースエーテル化合物である請求項1記載の杭の施
工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000044171A JP3868177B2 (ja) | 2000-02-22 | 2000-02-22 | 杭の施工方法 |
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JP2000044171A JP3868177B2 (ja) | 2000-02-22 | 2000-02-22 | 杭の施工方法 |
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JP2001234532A true JP2001234532A (ja) | 2001-08-31 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106013088A (zh) * | 2016-06-07 | 2016-10-12 | 湖北天利建筑技术有限责任公司 | 高承载力钻孔植桩方法 |
-
2000
- 2000-02-22 JP JP2000044171A patent/JP3868177B2/ja not_active Expired - Lifetime
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CN106013088A (zh) * | 2016-06-07 | 2016-10-12 | 湖北天利建筑技术有限责任公司 | 高承载力钻孔植桩方法 |
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