JP2001233733A - 油性化粧料 - Google Patents

油性化粧料

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JP2001233733A
JP2001233733A JP2000044209A JP2000044209A JP2001233733A JP 2001233733 A JP2001233733 A JP 2001233733A JP 2000044209 A JP2000044209 A JP 2000044209A JP 2000044209 A JP2000044209 A JP 2000044209A JP 2001233733 A JP2001233733 A JP 2001233733A
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Akihiro Kuroda
章裕 黒田
Yuichiro Egawa
裕一郎 江川
Hiromitsu Sano
宏充 佐野
Yasuhiro Shigihara
靖宏 鴫原
Yu Shimoyama
佑 下山
Norimasa Sato
昇正 佐藤
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COSME TECHNO KK
Kanebo Ltd
Toshiki Pigment Co Ltd
Cosme Techno KK
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Kanebo Ltd
Toshiki Pigment Co Ltd
Cosme Techno KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】化粧持ちとうるおいを持続させた油性化粧料を
提供する。 【解決手段】寒天被覆処理顔料と、ポリエチレンワック
ス及び/又はエチレンプロピレンコポリマーワックスを
含有することを特徴とする油性化粧料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、天然由来の親水性
高分子である寒天にて被覆処理した顔料と、ポリエチレ
ンワックス及び/又はエチレンプロピレンコポリマーワ
ックスを配合することで、化粧持ちとうるおいを持続さ
せた油性化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、特開平5−178723号公報、
特開平7−17828号公報、特開平6−56625号
公報などに見られるように、製剤中に寒天を配合するこ
とや、そして無機顔料と寒天を併用して製品に配合する
ことが開示されている。しかしながら、寒天を顔料の被
覆剤として利用すること、そして寒天を被覆した顔料
と、ポリエチレンワックス及び/又はエチレンプロピレ
ンコポリマーワックスを配合することにより得られる特
性については知られていなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一方、口紅、ファンデ
ーション、アイシャドウ等の油性化粧料として、種々の
組成物が提案されているが、化粧持ち(化粧効果の持続
性)と肌や唇等のうるおいの持続を両立させたものは少
なかった。すなわち、本発明の目的は、化粧持ちと肌や
唇等のうるおいを持続させることができる油性化粧料を
提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明人らは、寒天被覆
処理顔料を開発し、その化粧品への特性について鋭意検
討した結果、特定の成分であるポリエチレンワックス及
び/又はエチレンプロピレンコポリマーワックスと寒天
処理顔料を併用して使用した場合、従来の表面処理顔料
を使用した場合と比べてもより化粧持ちと肌や唇等のう
るおいを持続させる効果が向上することを見出した。
【0005】すなわち、本発明は、寒天被覆処理顔料
と、ポリエチレンワックス及び/又はエチレンプロピレ
ンコポリマーワックスを含有することを特徴とする油性
化粧料にある。
【0006】さらに、本発明は、ポリエチレンワック
ス、エチレンプロピレンコポリマーワックスの分子量が
300〜1000の範囲内にあることを特徴とする上記
の油性化粧料にある。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明で用いる寒天は、テング
サ、オゴノリ等の海藻(紅藻類)から得ることができ
る。寒天は、原料の海藻を洗浄した後、(熱水)抽出、
ろ過、凝固、脱水、乾燥、粉砕、均質化といった工程を
経て製造される。本発明で用いる寒天のゼリー強度とし
ては、250〜400g/cm2の自然寒天や、同25
0g/cm2未満の低強度寒天、また、同400g/c
2以上の粉末寒天やフレーク寒天等を用いることがで
きる。ゼリー強度とは、日本寒天水産組合が採用し、日
本農林規格(寒天の日本農林規格;昭和28年農林省告
示882号)にも採用されたものであり、寒天の1.5
質量%の溶液を作り、20℃で15時間放置凝固せしめ
たゲルについて、日寒水式ゼリー強度測定器にて、その
表面1cm2当たり20秒間耐えうる最大荷重(g)を
測定しゼリー強度とするものである。
【0008】本発明で用いる寒天の顔料への被覆処理方
法としては、例えば次の方法がある。まず一度寒天を
(精製)水に加熱溶解してから使用する。加熱溶解の方
法としては、熱水を用いる方法、電子レンジ等を用いる
方法が挙げられる。加熱温度としては、60℃以上が好
ましく、さらに好ましくは80℃以上である。また、こ
の際に圧力をかけることは寒天のゲルがより簡単に均一
に広がるため好ましい。こうして得られた寒天の溶液
は、顔料と混合された後、凍結乾燥、スプレードライ、
加熱乾燥、加熱減圧乾燥等の方法により水分が除去さ
れ、場合により粉砕や滅菌措置が行われて目的とする寒
天被覆処理顔料が得られる。上記乾燥方法としては、特
にスプレードライや加熱乾燥法が好ましい。加熱乾燥す
る際は、送風により、80℃以下、好ましくは65℃以
下で乾燥させると寒天の変質が起こりにくいので好まし
い。
【0009】本発明で用いる寒天の顔料に対する被覆量
としては、顔料100質量部に対して、寒天が1〜15
質量部が好ましく、さらに好ましくは3〜10質量部で
ある。この範囲では、寒天の機能と製品の感触が両立可
能である。
【0010】また、寒天で被覆される顔料の例として
は、赤色104号アルミニウムレーキ、赤色102号ア
ルミニウムレーキ、赤色226号、赤色201号、赤色
202号、青色1号アルミニウムレーキ、黄色4号アル
ミニウムレーキ、黄色5号アルミニウムレーキ、黄色2
03号バリウムレーキ等の色素およびレーキ色素、ナイ
ロンパウダー、シルクパウダー、ポリウレタンパウダ
ー、テフロン(商標)パウダー、シリコーンパウダー、
ポリメタクリル酸メチルパウダー、セルロースパウダ
ー、シリコーンエラストマー球状粉体、ポリエチレン末
等の高分子、黄酸化鉄、ベンガラ、黒酸化鉄、酸化クロ
ム、カーボンブラック、群青、紺青等の有色顔料、酸化
亜鉛、酸化チタン、酸化セリウム等の白色顔料、タル
ク、マイカ、セリサイト、カオリン、板状硫酸バリウム
等の体質顔料、雲母チタン等のパール顔料、硫酸バリウ
ム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、珪酸アルミニ
ウム、珪酸マグネシウム等の金属塩、シリカ、球状シリ
カ、アルミナ等の無機粉体、ベントナイト、スメクタイ
ト、窒化ホウ素、微粒子酸化チタン、微粒子酸化亜鉛等
が挙げられる。これらの粉体の形状(球状、棒状、針
状、板状、不定形状、燐片状、紡錘状など)に特に制限
はない。粉体の大きさとしては、5nm〜100μmの
範囲に入るものが好ましく、さらに好ましくは10nm
〜25μmの範囲に入るものが好ましい。
【0011】顔料は単独で被覆しても、顔料の混合物を
被覆しても構わない。また、顔料は事前に無機酸化物処
理、アミノ酸処理、金属石鹸処理、シリコーン処理、フ
ッ素化合物処理、アパタイト処理、樹脂処理、ポリアク
リル酸処理、プラズマ処理、メカノケミカル処理など従
来公知の各種の処理がされていてもいなくても構わな
い。撥水化顔料を用いる場合には、加熱した寒天溶液を
用い、熱の効果で顔料表面を濡らしながら混合処理を行
うことが好ましい。
【0012】また、本発明で用いる寒天被覆処理顔料で
は、寒天と共に、後記の各種の生理活性成分や粘剤、油
剤などの成分を併用して顔料の被覆処理をすることが可
能である。但し、60℃未満の温度で短時間に変質して
しまう成分は、処理工程で成分が劣化する可能性が高い
ため配合は好ましくない。これらの成分を配合して処理
する際は、顔料100質量部に対して、0.001〜1
5質量部にて配合し処理することが好ましい。
【0013】本発明の油性化粧料では、上記の寒天被覆
処理顔料を油性化粧料の総量に対して、好ましくは0.
5〜60質量%、より好ましくは1〜25質量%配合す
ることが好ましい。この範囲であれば、寒天の効果によ
る化粧持ち、うるおいの持続効果が得られやすい。
【0014】本発明の油性化粧料では、本発明の目的を
達成するために、上記の寒天被覆処理顔料と共にポリエ
チレンワックス及び/又はエチレンプロピレンコポリマ
ーワックスを配合する。ポリエチレンワックス、エチレ
ンプロピレンコポリマーワックスとしては、分子量が3
00〜1000の範囲にあるものが感触に優れることか
ら好ましい。また、これらの成分は精製が行われていて
もいなくても構わないが、粘膜に適用する化粧品におい
ては精製したものを使用することが好ましい。
【0015】本発明の油性化粧料におけるポリエチレン
ワックス及び/又ははエチレンプロピレンコポリマーワ
ックスの配合量としては、油性化粧料の総量に対して、
0.1〜50質量%の範囲にあることが好ましい。
【0016】本発明の油性化粧料に配合される油剤とし
ては、ポリエチレンワックスやエチレンプロピレンコポ
リマーワックス以外の油剤であり、通常化粧料に用いら
れる揮発性および不揮発性の油剤が挙げられ、常温で液
体、ペースト、固体であっても構わない。油剤の例とし
ては、例えばセチルアルコール、イソステアリルアルコ
ール、ラウリルアルコール、ヘキサデシルアルコール、
オクチルドデカノール等の高級アルコール、イソステア
リン酸、ウンデシレン酸、オレイン酸等の脂肪酸、ミリ
スチン酸ミリスチル、ラウリン酸ヘキシル、オレイン酸
デシル、ミリスチン酸イソプロピル、ジメチルオクタン
酸ヘキシルデシル、モノステアリン酸グリセリン、トリ
(カプリル・カプリン酸)グリセリル、フタル酸ジエチ
ル、モノステアリン酸エチレングリコール、オキシステ
アリン酸オクチル、デキストリン脂肪酸エステル等のエ
ステル類、流動パラフィン、ワセリン、スクワラン、マ
イクロクリスタリンワックス、パラフィンワックス等の
炭化水素、ラノリン、還元ラノリン、セレシン、カルナ
バロウ等のロウ、ミンク油、カカオ脂、ヤシ油、パーム
核油、ツバキ油、ゴマ油、ヒマシ油、オリーブ油等の油
脂等が挙げられる。その配合量としては、油性化粧料の
種類と剤型によって適宜選択される。
【0017】本発明の油性化粧料には、上記の各成分以
外に、通常化粧料に用いられる生理活性成分、寒天被覆
処理をしていない粉体(顔料、色素、樹脂)、フッ素化
合物、樹脂、界面活性剤、粘剤、防腐剤、香料、紫外線
防御剤(有機系紫外線吸収剤、寒天被覆処理していない
無機系紫外線散乱剤を含む。UV−A、Bのいずれに対
応していても構わない)、塩類、溶媒、酸化防止剤、昆
虫忌避剤等の成分を適宜配合することができる。
【0018】生理活性成分とは、皮膚に塗布した場合に
皮膚に何らかの生理活性を与える物質が挙げられる。例
えば、美白成分、抗炎症剤、老化防止剤、紫外線防御
剤、スリミング剤、ひきしめ剤、抗酸化剤、保湿剤、血
行促進剤、抗菌剤、殺菌剤、乾燥剤、冷感剤、温感剤、
ビタミン類、アミノ酸、創傷治癒促進剤、刺激緩和剤、
鎮痛剤、細胞賦活剤、酵素成分等が挙げられる。その中
でも、天然系の植物抽出成分、海藻抽出成分、生薬成分
が特に好ましい。本発明では、これらの生理活性成分を
1種または2種以上配合することが好ましい。
【0019】粉体の例としては、前記の顔料とそれらの
寒天以外の表面処理物が挙げられる。これらの粉末の
内、シリコーンエラストマー球状粉体、ポリエチレン
末、ポリプロピレン末、テフロン(商標)末、シリコー
ンゴム、ポリウレタンパウダー、球状ポリメチルシルセ
スキオキサン、球状シリカ等のエラストマーや球状粉末
を用いると感触が向上することから好ましい。
【0020】粘剤、樹脂の例としては、ポリアクリル酸
ナトリウム、セルロースエーテル、アルギン酸カルシウ
ム、カルボキシビニルポリマー、エチレン/アクリル酸
共重合体、ビニルピロリドン系ポリマー、ビニルアルコ
ール/ビニルピロリドン共重合体、窒素置換アクリルア
ミド系ポリマー、ポリアクリルアミド、カチオン化ガー
ガム等のカチオン系ポリマー、ジメチルアクリルアンモ
ニウム系ポリマー、アクリル酸メタクリル酸アクリル共
重合体、POE/POP共重合体、ポリビニルアルコー
ル、プルラン、ゼラチン、タマリンド種子多糖類、キサ
ンタンガム、カラギーナン、ハイメトキシルペクチン、
ローメトキシルペクチン、ガーガム、アラビアゴム、結
晶セルロース、アラビノガラクタン、カラヤガム、トラ
ガカントガム、アルギン酸、アルブミン、カゼイン、カ
ードラン、ジェランガム、デキストラン、セルロース、
ポリエチレンイミン、高重合ポリエチレングリコール、
カチオン化シリコーン重合体、合成ラテックス等が挙げ
られる。
【0021】本発明の油性化粧料としては、例えば口
紅、リップクリーム、ファンデーション、アイシャド
ウ、アイライナー、アイブロー等のメイクアップ化粧
料、ポマード、チック等の頭髪化粧料等が挙げられる。
油性化粧料の剤型としては、液状、ペースト状、ジェル
状、固形状等が挙げられる。本発明では、非水系の油性
化粧料の場合、特に非水系のメイクアップ化粧料の場
合、本発明の効果が顕著に得られるので好ましい。
【0022】
【実施例】以下、実施例および比較例によって本発明を
詳細に説明する。また、実施例および比較例で得られた
油性化粧料の各種特性に対する評価方法を以下に示す。
【0023】[皮膚有用性評価]専門パネラーを各評価
品目ごとに20名ずつ用意し(但し、品目によりパネラ
ーが重複する場合もある)、各評価項目において優れて
いると判断したパネラーの数から、下記に示す分類によ
って評価を行った。
【0024】
【0025】寒天被覆顔料の製造実施例1 球状シリカ処理酸化チタン(平均一次粒子径0.3μ
m)95質量部とゼリー強度が500g/cm2である
寒天5質量部と精製水900質量部からなるスラリー
を、温度85℃にて作製した。ついで、スプレードライ
ヤーにて、このスラリーを噴霧乾燥し、平均二次粒子径
9μmの寒天被覆処理酸化チタンを得た。
【0026】寒天被覆顔料の製造実施例2 雲母チタン(平均一次粒子径13μm)93質量部とゼ
リー強度が400g/cm2である寒天7質量部と精製
水800質量部からなるスラリーを、温度85℃にて作
製した。ついで、スプレードライヤーにて、このスラリ
ーを噴霧乾燥し、平均二次粒子径16μmの寒天被覆処
理雲母チタンを得た。
【0027】寒天被覆顔料の製造実施例3 赤色201号97質量部と精製水60質量部のスラリー
を作製した。一方、ゼリー強度が200g/cm2であ
る寒天3質量部を精製水70質量部に80℃にて溶解
し、これに前記スラリーを加えて加温下に激しく混合
し、最後にスクワラン0.3質量部を加えてさらに混合
した。得られた混合物をステンレスバットに移した後、
送風気流乾燥機(乾燥温度60℃)にて乾燥した。得ら
れた粉体をアトマイザーにて粉砕し、寒天被覆処理赤色
201号を得た。
【0028】寒天被覆顔料の製造実施例4 赤色202号97質量部と精製水120質量部のスラリ
ーを作製した。一方、ゼリー強度が400g/cm2
ある寒天3質量部を精製水70質量部に80℃にて溶解
し、これに前記スラリーを加えて加温下に激しく混合
し、最後にスクワラン0.5質量部を加えてさらに混合
した。得られた混合物をステンレスバットに移した後、
送風気流乾燥機(乾燥温度60℃)にて乾燥した。得ら
れた粉体をアトマイザーにて粉砕し、寒天被覆処理赤色
202号を得た。
【0029】寒天被覆顔料の製造実施例5 製造実施例4の赤色201号の代わりに黄色4号アルミ
ニウムレーキを用いた他は全て製造実施例4と同様にし
て寒天被覆処理黄色4号アルミニウムレーキを得た。
【0030】実施例1〜4、比較例1〜4 表1の処方に従い、下記の製造方法によってに口紅を作
製した。配合量の単位は質量%である。尚、ポリエチレ
ンワックスは分子量850、エチレンプロピレンワック
スは分子量400のものを用いた。また、寒天処理顔料
としては前記製造実施例1〜5で製造したものを用い
た。シリコーン処理顔料としては、前記製造実施例で用
いたものと同一の顔料をジメチルポリシロキサンにて寒
天処理顔料と同じ被覆量で被覆した顔料を用いた。未処
理顔料としては、前記製造実施例で用いたものと同一の
顔料を用いた。
【0031】
【表1】
【0032】(製造方法)油剤成分を90℃にて溶解
後、顔料成分等を投入混合し、ローラーを用いてさらに
混合・粉砕を行った後、再溶解、脱気を行い、金型に充
填し、冷却後とり出して容器に設置し製品を得た。
【0033】表1の結果から、本発明の実施例1〜4は
比較例1〜4と比べて化粧持ちが良く、かつうるおい感
が持続していることが判った。これは寒天の水を含んだ
時の密着性と、製剤中で寒天処理顔料を覆っているポリ
エチレンワックスやエチレンプロピレンコポリマーとの
相性が適していることから相乗効果が発現していること
が予想される。
【0034】実施例5 下記の処方に従ってアイシャドウを製造した。尚、着色
顔料(寒天処理)として、寒天処理顔料の混合物を用い
た。各顔料の混合割合は、製造実施例1、2、3、4、
5の順番にそれぞれ1、30、1、1、2質量部であ
る。配合量の単位は質量%である。
【0035】 ポリエチレンワックス(分子量400) 2 エチレンプロピレンコポリマーワックス(分子量850) 4 マイクロクリスタリンワックス 4 流動パラフィン 39 ワセリン 5 ソルビタンセスキオレート 1 マイカ 10 着色顔料(寒天処理) 35
【0036】上記の油剤成分を過熱溶解した後、顔料成
分を投入し、ローラーを用いて混練した後、金皿に流し
込み冷却して製品を得た。この製品は感触がなめらか
で、かつ化粧持ちとうるおい感の持続に優れていた。
【0037】
【発明の効果】以上のことから、本発明は、天然由来の
親水性高分子である寒天にて被覆処理した顔料と、ポリ
エチレンワックス及び/又はエチレンプロピレンコポリ
マーワックスを配合することで、化粧持ちとうるおいを
持続させた油性化粧料が得られることは明らかである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 江川 裕一郎 神奈川県小田原市寿町5丁目3番28号 鐘 紡株式会社化粧品研究所内 (72)発明者 佐野 宏充 神奈川県小田原市寿町5丁目3番28号 鐘 紡株式会社化粧品研究所内 (72)発明者 鴫原 靖宏 東京都葛飾区立石6−37−14 (72)発明者 下山 佑 神奈川県南足柄市駒形新宿13番地1 (72)発明者 佐藤 昇正 神奈川県小田原市飯田岡2−1 Fターム(参考) 4C083 AA122 AB242 AB432 AC012 AC352 AC422 AC442 AC792 AC852 AD021 AD022 BB25 CC01 CC13 CC14 DD11 EE06 EE07

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 寒天被覆処理顔料と、ポリエチレンワッ
    クス及び/又はエチレンプロピレンコポリマーワックス
    を含有することを特徴とする油性化粧料。
  2. 【請求項2】 ポリエチレンワックス、エチレンプロピ
    レンコポリマーワックスの分子量が300〜1000の
    範囲内にあることを特徴とする請求項1に記載の油性化
    粧料。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006248997A (ja) * 2005-03-10 2006-09-21 Shiseido Co Ltd 油性固型化粧料

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