JP2001232644A - タイヤ加硫成形用金型及びその製造方法 - Google Patents

タイヤ加硫成形用金型及びその製造方法

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JP2001232644A
JP2001232644A JP2000043254A JP2000043254A JP2001232644A JP 2001232644 A JP2001232644 A JP 2001232644A JP 2000043254 A JP2000043254 A JP 2000043254A JP 2000043254 A JP2000043254 A JP 2000043254A JP 2001232644 A JP2001232644 A JP 2001232644A
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shot
piece
piece block
metal
mold
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Kenji Enokido
健治 榎戸
Takuzo Sano
拓三 佐野
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Yokohama Rubber Co Ltd
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Yokohama Rubber Co Ltd
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 タイヤ加硫工程時の排気効率を向上させ、更
にピースブロックの加工・組立て工程の省力化を図るこ
とが出来るタイヤ加硫成形用金型及びその製造方法を提
供することにある。 【解決手段】 ダスカスト鋳造により複数回のショット
によるピースブロックを鋳造積層して複数のピースを製
造し、この複数のピースを鋳継ぎ連結させて1セクター
を一体的に構成するタイヤ加硫成形用金型であって、前
記ピースブロックの先のショットの金属粗材と後のショ
ットの金属粗材とを異種金属により構成し、前記先のシ
ョットの金属粗材に対して、後のショットの金属粗材を
線膨張係数が大きいものとした。また、先のピースブロ
ックを機械加工により構成し、この機械加工により構成
した第1ピースブロックの金属粗材に、異種の金属粗材
をショットして鋳造積層し、第1ピースブロックと鋳造
積層した第2ピースブロックとの鋳継ぎ部に金属材料の
凝固収縮による微細な隙間を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、タイヤ加硫成形
用金型及びその製造方法に係わり、更に詳しくは鋳造積
層する第1ピースブロックと第2ピースブロックとの金
属粗材を異種金属を使用することで、タイヤ加硫工程時
の排気効率を向上させ、更にピースブロックの加工・組
立て工程の省力化を図ることが出来るタイヤ加硫成形用
金型及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、タイヤ加硫成形用金型の一つとし
て使用されているセクターモールドは、製品タイヤの少
なくともトレッド部のプロファイル面に対応した凹凸が
形成された複数のピースを相互に隣接させてバックブロ
ックに装着することにより1つのセクターを構成し、こ
のセクターを複数個相互に連結させて環状のセクターモ
ールドを構成している。
【0003】タイヤ加硫成形時には、タイヤの外周面と
金型の成形面との間に空気溜まりやガスが発生し、この
空気やガスが製品タイヤの表面に微小な窪み部分を形成
して製品不良を発生させることが知られている。このこ
とから、従来では金型の成形面にベントホールと呼称さ
れる空気抜き用の貫通孔や、排気用の溝を形成してい
る。
【0004】ところが、このベントホールや排気用の溝
には、タイヤ加硫成形時にゴム材料が流れ込み、製品タ
イヤの表面にスピュー(バリ,髭状のゴムの突起部)を
形成する。このため、成形後にスピューを取り除く仕上
げ作業が必要となり、更にスピューを取り除いた後に
は、その痕跡を残してタイヤ製品の外観を損なったり、
タイヤの騒音を増加させると言う問題があった。
【0005】そこで、近年では外観の優れたタイヤで、
かつタイヤ加硫成形時に不良品の発生を低減させる目的
で、ベントホールや排気溝をモールド面に形成していな
いスピューレスモールド(スリットベント)が使用され
ている。
【0006】このスピューレスモールドの発明として
は、例えば、. 特開平4-223108号公報(発明の名称:
未加硫タイヤカーカスの加硫用金型および該金型の製作
方法ならびに該金型を使用したタイヤの加硫方法)及び
特開平10-24423号公報(発明の名称:タイヤ加硫成型用
金型およびその製造方法)等が提案されている。
【0007】前者の発明は、タイヤのトレッドパター
ンを各ピッチ毎に分割したバックブロックを組立て、バ
ックブロック間に設けた隙間からタイヤと金型との間に
存在するエアーを外部から吸引する方法であり、また後
者の発明は、パターンピースの母体金属(アルミニュ
ウム)に異種金属(SS400)を鋳ぐるんで、タイヤ加硫成
形温度(160 °C) の時に、線熱膨張係数の差によって
形成される隙間を利用してエアーを排出する方法であ
る。また、その他に、スリットベントモールドとして
は、機械加工でピース間に段差を設けたり、ピース間に
スペーサを挿入することで、エアー抜きを行う方法があ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、上記の
発明は、任意の位置に適正なエアー抜きを確保すること
が難しく、しかも排気手段としては、バキューム装置等
が必ず必要となる問題があり、また上記の発明は、異
種金属(SS400)を鋳ぐるんで構成するため、異種金属に
よる線熱膨張係数の差による隙間発生に必要なボリュー
ムが必要となり、任意の位置に必要とする隙間量を確保
することは困難で、実質的に金型からエアーを抜くこと
は難しい。
【0009】この発明の目的は、特別な加工を施した
り、部材を介在させることなく組立時に隙間を容易に形
成でき、また任意の位置に必要な排気性能を確保できる
隙間を形成して、外観が良好で寸法精度が高いタイヤを
製造することが出来ると共に、加硫成形時に不良タイヤ
の発生を低減させることが出来、更に加工・組立て工程
の省力化、更に排気効果を高めることが出来るタイヤ加
硫成形用金型及びその製造方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は上記目的を達
成するため、この発明のタイヤ加硫成形用金型は、ダス
カスト鋳造により複数回のショットによるピースブロッ
クを鋳造積層して複数のピースを製造し、この複数のピ
ースを鋳継ぎ連結させて1セクターを一体的に構成する
タイヤ加硫成形用金型であって、前記ピースブロックの
先のショットの金属粗材と後のショットの金属粗材とを
異種金属により構成したことを要旨とするものである。
【0011】また、この発明のタイヤ加硫成形用金型の
製造方法は、複数のピースブロックを鋳造積層してピー
スを構成し、各ピースブロック間の鋳継ぎ部に金属材料
の凝固収縮による微細な隙間を形成するタイヤ加硫成形
用金型の製造方法であって、予め、各ピッチ及び複数ピ
ッチを構成する第1ピースブロックを鋳造または機械加
工により製造し、次いで治具を介してスペーサと第2シ
ョット成形用金型とを1セクター分の長さに対応させ
て、交互に直列に配設すると共に、前記複数の第1ピー
スブロックを第2ショット成形用金型上に配設し、その
後、第1ピースブロックと第2ショット成形用金型との
間に第1ピースブロックの金属粗材と線膨張係数が異な
った異種金属材料を第2ショットして第2ピースブロッ
クを製造し、前記治具から両端のスペーサを残して中間
のスペーサを取外した後、その第2ピースブロック間の
空間部に第2ショット成形用金型と第1ピースブロック
とをそれぞれ配設して第3回目のショットを行うことに
より各ピースブロックを鋳継ぎ連結し、更に両端に位置
するスペーサを取外した後、ピースブロックの両端側及
び第1ピースブロックの背面に第4回目のショットを行
って1セクター分のピースブロックを連結固定すること
を要旨とするものである。
【0012】この発明は、上記のように構成され、ダイ
カスト鋳造の完成品が各ピースブロックではなく、1セ
クター一体化させることで、ピースブロックの加工工程
や組立工程を省略化することが出来、また第1ピースブ
ロックと第2ピースブロックとを同種溶融金属材料で鋳
造積層する際や、隣接する第1ピースブロック及び第2
ピースブロックを鋳継ぎする際に、ピースブロックの鋳
継ぎ部に金属材料の凝固収縮による微細な隙間が形成出
来るので、特別な加工を施したり、部材を介在させるこ
となく組立時に隙間を容易に形成でき、また鋳造積層す
る第1ピースブロックと第2ピースブロックとの金属粗
材を異種金属を使用することで、タイヤ加硫工程時の排
気効率を向上させることが出来るものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づき、この発
明の実施形態を説明する。
【0014】図1は、この発明を実施した分割型のスピ
ューレスモールド(セクターモールド)を構成する一つ
のセクター1の斜視図、図2はセクター1のバックブロ
ック2に装着された第1のピースブロック3aと第2の
ピースブロック3bとら成るピース3(アルミニュウム
製)の断面図を示している。
【0015】前記一つのセクター1は、図1に示すよう
に製品タイヤの少なくともトレッド部のプロファイル面
に対応した凹凸5が形成された複数のピース3を相互に
隣接させてバックブロック2に装着することにより構成
してある。
【0016】前記バックブロック2に装着する複数のピ
ース3は、図2に示すように、タイヤ周方向のトレッド
パターンを、一定のピッチまたは任意のピッチに複数区
画分割してピース単体により構成すると共に、この各ピ
ース単体は、ダイカスト鋳造により複数回のショットに
分けて第1ピースブロック3aと第2ピースブロック3
bとに鋳造積層して構成するものである。
【0017】そして、複数回のショットによる鋳込み金
属材料(第1ピース3aと第2ピース3b)の鋳継ぎ部
Xに、金属材料の凝固収縮による微細な隙間(0.005 〜
0.08mm、好ましくは0.02mm)を形成する。
【0018】また、ピース3のプロファイル面から下方
に、微細な隙間と連通する排気孔4が形成してあり、ま
た図示しないが、ピース3の裏面側には、大気と連通す
る排気孔が設けてある。
【0019】この発明の第1実施形態では、ダイカスト
鋳造の完成品が、各ピースブロックとなるのではなく、
1 セクター一体化させることで、各第1ピースブロック
3aと第2ピースブロック3bとの加工工程を無くすも
のである。
【0020】次に、この発明の第1実施形態におけるス
ピューレスモールドの製造方法を、図3(a),(b)
〜図9を参照しながら説明する。
【0021】先ず、図3(a),(b)に示すように、
予め、各ピッチ及び複数ピッチを構成する第1ピースブ
ロック3aを、第1ショット金型13aを使用して、か
つアルミニュウム材料でダイカスト鋳造による第1ショ
ット鋳造品を製造する。
【0022】次いで、図4(b)に示すように、治具1
4を介して複数のスペーサ15,15xと、第2ショッ
ト成形用金型13bとを1セクターS分の長さ交互に直
列に配設すると共に、前記複数の第1ピースブロック3
aを第2ショット成形用金型13b上に配設する。
【0023】その後、図5に示すように、第1ピースブ
ロック3aと第2ショット成形用金型13bとの間に第
2ショットして第2ピースブロック3bを製造し、そし
て前記治具14から両端のスペーサ15xを残して中間
のスペーサ15を取外した後、その第2ピースブロック
3b間の空間部に第2ショット成形用金型13bと第1
ピースブロック3aとをそれぞれ配設して第3回目のシ
ョットを行うことにより各ピースブロック3a,3bを
鋳継ぎ連結すると共に、更に両端に位置するスペーサ1
5xを取外した後、ピースブロック3a,3bの両端側
及び第1ピースブロック13aの背面に第4回目のショ
ットPを行って図7〜図9に示すように1セクターS分
のピースブロック13a,13bを連結固定する。
【0024】そして第1ピースブロック3aの背面から
鋳継ぎラインXa上に、プロファイル面Wから3〜5mm
残して、法線方向にエアー逃げ用の排気孔16を形成す
る。
【0025】以上のように、ダイカスト鋳造の完成品が
各ピースブロックではなく、1セクターSを一体化させ
ることで、ピースブロック3a,3bの加工工程や組立
工程を省略化することが出来、また第1ピースブロック
3aと第2ピースブロック3bとを同種溶融金属材料で
鋳造積層する際や、隣接する第1ピースブロック3a及
び第2ピースブロック3bを鋳継ぎする際に、ピースブ
ロック3a,3bの鋳継ぎ部Xに金属材料の凝固収縮に
よる微細な隙間が形成出来るので、特別な加工を施した
り、部材を介在させることなく組立時に隙間を容易に形
成でき、排気効果を高めることが出来るものである。
【0026】次に、この発明の第2実施形態は、上記の
ようなスピューレスモールドをダスカスト鋳造により製
造する際、第1ショットで製造するピースブロック3a
の金属粗材と、第2ショットで製造するピースブロック
3bの金属粗材とを線膨張係数の異なる異種金属(例え
ば、アルミニュウム(Al)と鉄(Fe))により構成
することで、鋳継ぎ部Xや各ピースブロック間のスリッ
トを大きく形成でき、これによりタイヤ加硫工程時の排
気効率を向上させるようにしたものである。
【0027】この発明の具体的な実施形態では、第1シ
ョットの金属粗材に対して、第2ショットの金属粗材を
線膨張係数が大きいものとし、第1ショットの金属粗材
を鉄(Feの線膨張係数:11.8×10-6)、第2ショット
の金属粗材をアルミニュウム(Alの線膨張係数:23.6
×10-6)としたものである。
【0028】図10(A)は、第1ショットの金属粗材
をアルミニュウム(Al)、図10(B)は、第1ショ
ットの金属粗材を鉄(Fe)とした場合の、加硫時にお
けるスリットの大きさを比較したものである。
【0029】図10(A)に示す第1ショットの金属粗
材をアルミニュウム(Al)とした場合には、予めダイ
カスト鋳造で製造された第1ショットの金属粗材は、常
温冷却されて20℃、第2ショットでは700℃の溶融
温度でショットして鋳造積層し、これを20℃の常温で
冷却すると、第2ショットの金属粗材のアルミニュウム
(Al)は、図に示すように、両端の鋳継ぎ部が凝固収
縮してスリットが形成される。
【0030】そして、この第1ショットと第2ショット
との金属粗材が、加硫時において200℃まで加熱され
ると、第1ショットと第2ショットのそれぞれがアルミ
ニュウム(Al)の線膨張係数分膨張し、その結果、常
温時のスリットより小さくなる。
【0031】これに対して、図10(B)に示す第1シ
ョットの金属粗材を鉄(Fe)とし、第2ショットの金
属粗材をアルミニュウム(Al)とした場合には、予め
機械加工された第1ショットの金属粗材は、常温冷却さ
れて20℃、第2ショットでは700℃の溶融温度でシ
ョットして鋳造積層し、これを20℃の常温で冷却する
と、第2ショットのアルミニュウム(Al)は、図に示
すように、両端の鋳継ぎ部が凝固収縮してスリットが形
成される。
【0032】そして、第1ショットと第2ショットとの
金属粗材が、加硫時において200℃まで加熱される
と、第1ショットの鉄(Fe)は、アルミニュウム(A
l)よりも膨張率は小さいので、その結果、大きなスリ
ットを得ることが出来る。
【0033】このように、同種金属を鋳継ぎした場合
と、異種金属を鋳継ぎした場合とでは加硫時におけるス
リットの大きさが著しく違い、第1ショットの金属粗材
を第2ショット金属粗材のアルミニュウム(Al)より
膨張率の小さい鉄(Fe)等の材料とした場合には、鋳
継ぎ部の隙間(スリット)を大きくすることが出来、こ
れによりタイヤ加硫工程時の排気効率を高めることが出
来、従って第2ショットの鋳造圧力を高めて製品精度を
高めることが出来るものである。
【0034】なお、第1ショットの異種金属として、第
2ショット金属粗材のアルミニュウム(Al)より膨張
率の小さいものではれば、特に上記の実施形態のような
鉄(Fe)には限定されない。また、第2ショットの金
属粗材としてアルミニュウム(Al)を使用した場合に
は、第1ショット金属粗材として、アルミニュウム(A
l)より膨張率の小さいものを使用する必要がある。
【0035】
【発明の効果】この発明は、上記のように予め、各ピッ
チ及び複数ピッチを構成する第1ピースブロックを鋳造
または機械加工により製造し、次いで治具を介してスペ
ーサと第2ショット成形用金型とを1セクター分の長さ
に対応させて、交互に直列に配設すると共に、前記複数
の第1ピースブロックを第2ショット成形用金型上に配
設し、その後、第1ピースブロックと第2ショット成形
用金型との間に第1ピースブロックの金属粗材と線膨張
係数が異なった異種金属材料を第2ショットして第2ピ
ースブロックを製造し、前記治具から両端のスペーサを
残して中間のスペーサを取外した後、その第2ピースブ
ロック間の空間部に第2ショット成形用金型と第1ピー
スブロックとをそれぞれ配設して第3回目のショットを
行うことにより各ピースブロックを鋳継ぎ連結し、更に
両端に位置するスペーサを取外した後、ピースブロック
の両端側及び第1ピースブロックの背面に第4回目のシ
ョットを行って1セクター分のピースブロックを連結固
定するので、以下のような優れた効果を奏するものであ
る。 (a).特別な加工を施したり、部材を介在させることなく
組立時に隙間を容易に形成できる。 (b).任意の位置に必要な排気性能を確保できる隙間を形
成して、外観が良好で寸法精度が高いタイヤを製造する
ことが出来る。 (c).加硫成形時に不良タイヤの発生を低減させることが
出来る。 (d).加工・組立て工程(作業)の省力化が出来る。 (e).鋳継ぎラインが、ピッチ間にも付くので、排気効果
を高めることが出来る。 (f).鋳造積層する第1ピースブロックと第2ピースブロ
ックとの金属粗材を異種金属を使用することで、タイヤ
加硫工程時の排気効率を向上させることが出来、従って
第2ショットの鋳造圧力を高めて製品精度を高めること
が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を実施した分割型のスピューレスモー
ルド(セクターモールド)を構成する一つのセクターの
斜視図である。
【図2】セクターのバックブロックに装着された第1の
ピースブロックと第2のピースブロックとら成るピース
の断面図である。
【図3】(a),(b)は、タイヤ加硫成形用金型の製
造方法の1工程図で、(a)第1ショット用型に第1シ
ョットした鋳造品の断面図、(b)は、(a)のA−A
矢視断面図である。
【図4】(a),(b)は、タイヤ加硫成形用金型の製
造方法の2工程図で、(a)第2ショット用型とスペー
サとを交互に配置して第2ショットする工程の断面図、
(b)は、(a)のB−B矢視断面図である。
【図5】両端のスペーサを残して、中間部分のスペーサ
を取外し、その部分に第2回目の第2ショットする工程
の説明図である。
【図6】両端のスペーサを取外し、ピースブロックの両
端側及び第1ピースブロックの背面に第3回目の第2シ
ョットする工程の説明図である。
【図7】1セクター分のピースブロックの完成品の断面
図で、第1ピースブロックの背面から鋳継ぎライン上に
エアー逃げ用の排気孔を形成した工程図である。
【図8】図7の側面図である。
【図9】図7のC−C矢視底面図である。
【図10】(A)は、第1ショットと第2ショットとの
金属粗材を同種金属とした場合の加硫時におけるスリッ
トの成形状態を示す工程図と、(B)は、第1ショット
と第2ショットとの金属粗材を同種金属とした場合の加
硫時におけるスリットの成形状態を示す工程図とを比較
した説明図である。
【符号の説明】
1 セクター 2 バックブロック 3a 第1のピースブロック 3b 第2のピースブロ
ック 3 ピース 4 排気孔 5 凹凸 13a 第1ショット金型 13b 第2ショット成形用金型 14 治具 15 ペーサ 16 エアー逃げ用の排
気孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29L 30:00 B29L 30:00 Fターム(参考) 4F202 AA45 AH20 AJ02 CA21 CB01 CU14 4F203 AA45 AH20 AJ02 DA11 DB01 DC01 DL10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダスカスト鋳造により複数回のショット
    によるピースブロックを鋳造積層して複数のピースを製
    造し、この複数のピースを鋳継ぎ連結させて1セクター
    を一体的に構成するタイヤ加硫成形用金型であって、 前記ピースブロックの先のショットの金属粗材と後のシ
    ョットの金属粗材とを異種金属により構成して成るタイ
    ヤ加硫成形用金型。
  2. 【請求項2】 前記先のショットの金属粗材に対して、
    後のショットの金属粗材を線膨張係数が大きいものとし
    た請求項1に記載のタイヤ加硫成形用金型。
  3. 【請求項3】 前記先のピースブロックを機械加工によ
    り構成し、この機械加工により構成した第1ピースブロ
    ックの金属粗材に、異種の金属粗材をショットして鋳造
    積層し、第1ピースブロックと鋳造積層した第2ピース
    ブロックとの鋳継ぎ部に金属材料の凝固収縮による微細
    な隙間を形成した請求項1または2に記載のタイヤ加硫
    成形用金型。
  4. 【請求項4】 前記第1ピースブロックの背面から鋳継
    ぎライン上に、プロファイル面から3〜5mm残して、法
    線方向にエアー逃げ用の排気孔を形成した請求項1,2
    または3に記載のタイヤ加硫成形用金型。
  5. 【請求項5】 複数のピースブロックを鋳造積層してピ
    ースを構成し、各ピースブロック間の鋳継ぎ部に金属材
    料の凝固収縮による微細な隙間を形成するタイヤ加硫成
    形用金型の製造方法であって、 予め、各ピッチ及び複数ピッチを構成する第1ピースブ
    ロックを鋳造または機械加工により製造し、次いで治具
    を介してスペーサと第2ショット成形用金型とを1セク
    ター分の長さに対応させて、交互に直列に配設すると共
    に、前記複数の第1ピースブロックを第2ショット成形
    用金型上に配設し、その後、第1ピースブロックと第2
    ショット成形用金型との間に第1ピースブロックの金属
    粗材と線膨張係数が異なった異種金属材料を第2ショッ
    トして第2ピースブロックを製造し、前記治具から両端
    のスペーサを残して中間のスペーサを取外した後、その
    第2ピースブロック間の空間部に第2ショット成形用金
    型と第1ピースブロックとをそれぞれ配設して第3回目
    のショットを行うことにより各ピースブロックを鋳継ぎ
    連結し、更に両端に位置するスペーサを取外した後、ピ
    ースブロックの両端側及び第1ピースブロックの背面に
    第4回目のショットを行って1セクター分のピースブロ
    ックを連結固定するタイヤ加硫成形用金型の製造方法。
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