JP2001230718A - 衛星放送システム用ギャップフィラー装置及び衛星放送システム - Google Patents

衛星放送システム用ギャップフィラー装置及び衛星放送システム

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JP2001230718A
JP2001230718A JP2000038331A JP2000038331A JP2001230718A JP 2001230718 A JP2001230718 A JP 2001230718A JP 2000038331 A JP2000038331 A JP 2000038331A JP 2000038331 A JP2000038331 A JP 2000038331A JP 2001230718 A JP2001230718 A JP 2001230718A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 衛星放送システム用ギャップフィラー装置に
おいて、受信地点設備と送信地点設備とを、径の細い同
軸ケーブルで接続可能とする。 【解決手段】 ギャップフィラー装置は、受信地点設備
としての衛星受信アンテナ2と、送信地点設備としての
送信機4及び送信アンテナ6a,6bとを備え、衛星受
信アンテナ2と送信機4は同軸ケーブル8で接続されて
いる。そして、衛星受信アンテナ2は、衛星から送信さ
れるSバンドの放送信号Saを受信し、その受信放送信
号Saを、それよりも低周波の信号Scに周波数変換し
て同軸ケーブル8に出力する。また送信機4は、同軸ケ
ーブル8を介して伝送されてくる上記信号Scを、衛星
からの放送信号Saと同一周波数の信号Sgに周波数変
換して、送信アンテナ6a,6bにより衛星からの直接
波が届かないエリアへ無線送信する。このため同軸ケー
ブル8上での伝送損失を低減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人工衛星を使用し
て地上のサービスエリアへ情報を送信する衛星放送シス
テムに係わり、特に、建造物や山などの陰になるエリア
でも受信端末が衛星からの情報を受信できるようにする
ためのギャップフィラー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、人工衛星(放送衛星や通信衛星)
を利用した衛星放送システムの構築が進められており、
こうした衛星放送システムでは、地上放送局から衛星に
向けて送信された放送信号(電波)を、その衛星(詳し
くは、衛星に設けられている中継器)が中継して地上の
サービスエリアへ送信する。そして、こうした衛星放送
システムによれば、地上に大がかりなインフラを整備し
なくても、広範囲のサービスエリアに存在している各受
信端末(移動局及び固定局)に対して情報を提供するこ
とができる。
【0003】しかし、衛星放送システムで使用される電
波は、例えばSバンド(2.6〜4GHz)といった非
常に高い周波数であるため、直進性が強く、遠くへ飛ぶ
ものの、障害物があると、すぐに反射してしまう性質が
ある。よって特に、受信端末が移動体の受信端末(携帯
型や車両搭載型の移動局としての受信装置)である場
合、その受信端末は、衛星からの直接波が届かないビル
陰などに入ると、放送情報を得ることができなくなって
しまう。
【0004】そこで、例えば特開平10−308695
号公報に開示されているように、衛星からの放送信号を
受信して、その受信した放送信号(受信放送信号)を、
サービスエリア内で衛星からの放送信号が直接受信でき
ない受信不能エリアへ、衛星からの放送信号と同一周波
数で送信するギャップフィラー装置を設けることが考え
られている。
【0005】そして、衛星放送システムの構成要素とし
て、こうした地上用の中継装置たるギャップフィラー装
置を加えることにより、地上の様々な場所に存在する受
信端末に対して情報を確実に提供することができるよう
になる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種のギ
ャップフィラー装置においては、衛星からの電波を受信
する受信地点と、上記受信不能エリアに向けて放送信号
を送信する送信地点とを、同一にすることができない場
合が多いと考えられる。
【0007】このため、ギャップフィラー装置を実用化
する場合には、衛星からの放送信号を受信可能な位置
(ビルの屋上など)に設置される受信アンテナを主要部
とした受信地点設備と、上記受信不能エリアへ電波を無
線送信可能な位置に設置される送信アンテナを主要部と
した送信地点設備とに分けて、その受信地点設備と送信
地点設備とを信号伝送用の伝送路により接続すると共
に、受信地点設備側が、衛星から受信した受信放送信号
を増幅して上記伝送路上に出力し、送信地点設備側で
は、受信地点設備から上記伝送路を介して伝送されてく
る放送信号を上記受信不能エリアへ無線送信する、とい
った構成を採ることとなる。
【0008】ここで、受信地点設備と送信地点設備とを
結ぶ伝送路としては、導波管を用いることも考えられる
が、ギャップフィラー装置の設置工事が非常に困難とな
るため、現実的ではない。そこで、一般に、受信地点設
備と送信地点設備とを結ぶ伝送路としては、同軸ケーブ
ルを用いることとなるが、前述したように、衛星からの
放送信号はSバンドといった非常に高い周波数であるた
め、その様なSバンドの高周波信号を受信地点設備から
送信地点設備へ低損失で伝送するには、例えばφ10m
m(10D)やφ12mm(12D)といった径の非常
に大きい同軸ケーブルを用いる必要が生じる。そして、
この問題は、受信地点設備と送信地点設備との離間距離
が大きい場合ほど、顕著になる。
【0009】また特に、衛星から受信する放送信号と同
一周波数の信号を送信する上記のようなギャップフィラ
ー装置では、送信波(送信アンテナから送信した電波)
が受信波(受信アンテナで受信する電波)に回り込んで
発振が起こる可能性があるため、受信地点設備と送信地
点設備との離間距離をできるだけ大きくしたい要望があ
り、上記問題が益々大きくなる。
【0010】本発明はこうした問題に鑑みなされたもの
であり、衛星放送システム用ギャップフィラー装置にお
いて、受信地点設備と送信地点設備とが離れていても、
その両設備を径の細い同軸ケーブルで接続可能にするこ
とと、そのようなギャップフィラー装置を用いること
で、衛星からの放送情報を受信不能なエリアが無い衛星
放送システムを、安価に構築できるようにすることとを
目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記目的
を達成するためになされた請求項1に記載の本発明の衛
星放送システム用ギャップフィラー装置は、前述した従
来装置と同様に、衛星から地上のサービスエリアへ送信
される放送信号を受信して、その受信放送信号を、前記
サービスエリア内で衛星からの放送信号が直接受信でき
ない受信不能エリアへ、衛星からの放送信号と同一周波
数で無線送信するものである。
【0012】ここで特に、本発明のギャップフィラー装
置では、受信変換手段が、衛星からの放送信号を受信す
ると共に、その受信放送信号を衛星からの放送信号より
も周波数が低い所定周波数帯のケーブル伝送用信号に周
波数変換して出力端子から同軸ケーブル上に出力する。
そして、受信変換手段に前記同軸ケーブルを介して接続
される送信手段が、その同軸ケーブルを介して伝送され
てくる前記ケーブル伝送用信号を、衛星からの放送信号
と同一周波数の信号(以下、中継放送信号という)に周
波数変換して前記受信不能エリアへ無線送信する。
【0013】つまり、本発明のギャップフィラー装置で
は、受信地点設備としての受信変換手段が、衛星から受
信した放送信号を、それよりも低い周波数の信号(ケー
ブル伝送用信号)に周波数変換して、同軸ケーブルを介
し送信地点設備としての送信手段側へ伝送し、その送信
地点設備としての送信手段は、受信変換手段側から同軸
ケーブルを介して伝送されてくる信号を、衛星からの放
送信号と同じ周波数の中継放送信号に周波数変換して、
衛星からの直接波が届かない受信不能エリアへ無線送信
するようにしている。
【0014】このような本発明のギャップフィラー装置
によれば、受信地点設備としての受信変換手段から送信
地点設備としての送信手段へと同軸ケーブルを介して伝
送される信号(ケーブル伝送用信号)が、衛星からの放
送信号よりも低い周波数の信号となるため、受信地点設
備と送信地点設備とを結ぶ同軸ケーブル上での信号伝送
損失を小さくすることができる。よって、受信地点設備
と送信地点設備とが離れていても、その両設備を、より
細い径の同軸ケーブルで接続することができるようにな
る。
【0015】そして、このことから、以下の効果が得ら
れる。 (1)当該ギャップフィラー装置の設置工事が容易にな
る。 (2)当該ギャップフィラー装置をビルなどの建造物に
設置した場合、その建造物の外観への影響が小さくな
る。
【0016】(3)信号の伝送損失が小さくなるため、
装置全体での消費電力が小さくなる。 (4)受信地点設備と送信地点設備との離間距離が大き
くなることに伴うコストアップを、最小限に抑えること
ができる。
【0017】また、本発明のギャップフィラー装置によ
れば、受信変換手段と送信手段とを同軸ケーブルで接続
しているため、その各手段に電源供給用の別配線を夫々
設ける必要がなくなる。つまり、一方の手段から他方の
手段へ同軸ケーブルを介して電源を供給するようにした
り、同軸ケーブル上の任意の箇所に電源電圧(直流電圧
又は交流電圧)を挿入する電源挿入器を設けて、各手段
が同軸ケーブルから電源を受けるように構成することが
できるからである。
【0018】次に、請求項2に記載の衛星放送システム
用ギャップフィラー装置では、請求項1のギャップフィ
ラー装置において、送信手段にて受信変換手段からのケ
ーブル伝送用信号を衛星からの元の放送信号へと正確に
周波数変換できるようにするため、信号発生手段と信号
送出手段とを設けている。そして、信号発生手段は、ケ
ーブル伝送用信号の周波数帯とは異なる周波数帯で且つ
一定周波数の信号を発生し、信号送出手段は、信号発生
手段が発生した一定周波数の信号を、前記同軸ケーブル
上に送出する。
【0019】そして、このような請求項2のギャップフ
ィラー装置によれば、受信変換手段と送信手段との両方
が、信号発生手段で発生される一定周波数の信号を共通
に用いて、衛星からの受信放送信号及びケーブル伝送用
信号を夫々周波数変換することができるようになり、送
信手段では、受信変換手段により受信された衛星からの
放送信号を正確に復元して、受信不能エリアへ送信する
ことが可能となる。
【0020】尚、信号発生手段及び信号送出手段は、受
信変換手段及び送信手段とは独立した信号重畳用機器
(即ち、同軸ケーブルへ上記一定周波数の信号を挿入す
る個別の機器)として構成することができる。そして、
この場合、受信変換手段と送信手段との各々は、同軸ケ
ーブル上の信号から、バンドパスフィルタによって上記
一定周波数の信号を取り出し、その取り出した信号を用
いて、受信放送信号或いはケーブル伝送用信号を夫々周
波数変換するように構成すれば良い。
【0021】また、信号発生手段及び信号送出手段を、
請求項3に記載の如く、受信変換手段と送信手段との内
の何れか一方に設ける(即ち内蔵する)ようにすれば、
一方の手段から他方の手段へと周波数変換用の一定周波
数の信号を発信することができ、同軸ケーブルの所定位
置に信号発生手段及び信号送出手段としての機能を有す
る信号重畳用機器を別途接続する必要がないので、本発
明のギャップフィラー装置を構築する際の施工費用を低
減することができる。
【0022】次に、請求項4に記載の本発明は、地上の
サービスエリアへ放送信号を送信する衛星と、該衛星か
ら送信される前記放送信号を受信して、その受信放送信
号を、前記サービスエリア内で前記衛星からの放送信号
が直接受信できない受信不能エリアへ、前記衛星からの
放送信号と同一周波数で無線送信するギャップフィラー
装置と、を備えた衛星放送システムにおいて、前記ギャ
ップフィラー装置は、前記衛星からの放送信号を受信す
ると共に、その受信放送信号を前記衛星からの放送信号
よりも周波数が低い所定周波数帯のケーブル伝送用信号
に周波数変換して出力端子から同軸ケーブル上に出力す
る受信変換手段と、該受信変換手段に前記同軸ケーブル
を介して接続され、その同軸ケーブルを介して伝送され
てくる前記ケーブル伝送用信号を、前記衛星からの放送
信号と同一周波数の信号に周波数変換して前記受信不能
エリアへ無線送信する送信手段と、を備えていることを
特徴としている。
【0023】つまり、この請求項4の衛星放送システム
では、衛星からの直接波が届かない受信不能エリアをカ
バーするために、請求項1のギャップフィラー装置を用
いている。よって、この衛星放送システムによれば、特
に前述した(1),(4)の効果により、衛星からの放
送情報を受信できないエリアを無くすためのコストを、
抑制することができ、延いては、衛星からの放送情報を
受信不能なエリアが無い衛星放送システムを、安価に構
築できるようになる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例を図面と共
に説明する。まず図1は、本発明が適用された第1実施
例のギャップフィラー装置の構成を表す構成図であり、
図2は、そのギャップフィラー装置の設置状態を例示す
る斜視図である。
【0025】本第1実施例のギャップフィラー装置は、
地上放送局から衛星に向けて送信された放送信号を、そ
の衛星が、Sバンドの放送信号(本実施例では、周波数
が2.64GHzの放送信号)Saに変換して地上のサ
ービスエリアへ送信する衛星放送システムに用いられる
ものである。
【0026】そして、本第1実施例のギャップフィラー
装置は、衛星から送信されるSバンドの放送信号Saを
受信して、その受信した放送信号Saと同一内容で且つ
同一周波数(2.64GHz)の中継放送信号Sgを、
サービスエリア内で衛星からの放送信号Saが直接受信
できない受信不能エリアへ無線送信する。
【0027】尚、この衛星放送システムにおいて、地上
のサービスエリアに存在する各受信端末(移動局及び固
定局)は、Sバンドの放送信号(即ち、衛星から直接送
信されてくる放送信号Saか、本実施例のギャップフィ
ラー装置から送信される中継放送信号Sg)を受信する
ようになっている。
【0028】図1及び図2に示す如く、本第1実施例の
ギャップフィラー装置は、衛星からの放送信号Saを受
信するためにビルBLの屋上等に設置される受信地点設
備としての衛星受信アンテナ2と、衛星からの放送信号
Saが直接受信できない受信不能エリアへ中継放送信号
Sgを送信するためにビルBLの壁面等に設置される送
信地点設備としての送信機4及び2つの送信アンテナ6
a,6bとを備えており、衛星受信アンテナ2と送信機
4は、同軸ケーブル8を介して接続されている。
【0029】衛星受信アンテナ2は、本発明の受信変換
手段に相当するものであり、反射鏡10と、支持腕12
を介して反射鏡10の焦点位置に配置された受信部14
とからなる、オフセット型のパラボラアンテナである。
そして、受信部14は、送信機4側から同軸ケーブル8
を介して出力端子T1に入力される電源供給用の電圧信
号(本実施例では直流30V)によって動作し、反射鏡
10にて集波された衛星からの電波をプローブ16によ
って受信すると共に、その受信した電波からバンドパス
フィルタ(以下、BPFと記す)18によって希望波で
ある2.64GHzの放送信号Saを受信放送信号とし
て抽出し、その抽出した放送信号Saを、それよりも周
波数が低い所定周波数帯(本実施例では400MHz)
のケーブル伝送用信号Scに周波数変換して出力端子T
1から同軸ケーブル8上に出力する。
【0030】具体的に説明すると、まず、受信部14に
おいて、BPF18により抽出された衛星からの放送信
号(受信放送信号)Saは、増幅回路20により所定レ
ベルまで増幅された後、周波数変換用のミキサ22に入
力される。ミキサ22は、PLL回路24により発振周
波数が一定(本実施例では2.24GHz)に制御され
た周波数可変型の局部発振回路26からの信号(周波数
変換用信号)Fhと、増幅回路20からの放送信号Sa
とを混合して、その放送信号Saを400MHzのケー
ブル伝送用信号Scに周波数変換するものである。
【0031】また、PLL回路24は、局部発振回路2
6から出力される信号Fhと、当該受信部14の内部に
設けられた発振回路27から出力される所定周波数(本
実施例では10MHz)の基準信号Frefとを、予め
設定された分周比で夫々分周し、これら分周後の各信号
の位相を一致させるための制御信号を生成して局部発振
回路26に出力することにより、局部発振回路26から
の出力を、衛星からの放送信号Saを400MHzのケ
ーブル伝送用信号Scに変換するための一定周波数
(2.24GHz)に制御する。
【0032】そして、ミキサ22にて周波数変換された
ケーブル伝送用信号Scは、増幅回路28により所定レ
ベルまで増幅された後、BPF30,混合回路としての
方向性結合器32,直流及び低周波信号遮断・高周波信
号通過用のコンデンサC1,及び出力端子T1を介し
て、その出力端子T1に接続された同軸ケーブル8に出
力される。尚、BPF30は、周波数変換後のケーブル
伝送用信号Sc(周波数:400MHz)のみを通過さ
せるものである。
【0033】また、受信部14において、局部発振回路
26から出力される2.24GHzの周波数変換用信号
Fhは、方向性結合器32,及びコンデンサC1を介し
て、出力端子T1から同軸ケーブル8へ送出される。そ
して、このように同軸ケーブル8へ送出される周波数変
換用信号Fhは、後述するように、送信機4において、
ケーブル伝送用信号Scを中継放送信号Sgへと周波数
変換するのに用いられる。
【0034】また更に、受信部14において、送信機4
側から同軸ケーブル8を介して出力端子T1まで伝送さ
れてくる電源供給用の電圧信号は、出力端子T1に接続
された直流及び低周波信号通過・高周波信号遮断用のチ
ョークコイルL1を介して電源部36に入力される。そ
して、電源部36は、チョークコイルL1を介して入力
された電圧信号を、例えば直流12VにDC/DC変換
して、当該受信部14内の各部に動作電源として供給す
る。
【0035】尚、本第1実施例の受信部14において
は、ミキサ22が、衛星から受信した放送信号Saをケ
ーブル伝送用信号Scに周波数変換するための手段とし
て機能している。そして、発振回路27,PLL回路2
4,及び局部発振回路26が、信号発生手段に相当し、
方向性結合器32が、信号送出手段に相当している。
【0036】次に、送信機4は、同軸ケーブル8に接続
される端子T2を備えており、同軸ケーブル8を介して
端子T2に入力される衛星受信アンテナ2からのケーブ
ル伝送用信号Scを、衛星からの放送信号Saと同一周
波数の中継放送信号Sgに周波数変換して、2つの各送
信アンテナ6a,6bから受信不能エリアへ無線送信す
る。また、送信機4は、端子T2から同軸ケーブル8
へ、衛星受信アンテナ2の受信部14を動作させるため
の直流30Vの電圧信号を出力する。
【0037】具体的に説明すると、まず、送信機4にお
いて、端子T2に入力されたケーブル伝送用信号Sc
は、直流及び低周波信号遮断・高周波信号通過用のコン
デンサC2,分配回路としての方向性結合器40,及び
BPF42を介して、増幅回路44に入力され、この増
幅回路44により所定レベルまで増幅された後、周波数
変換用のミキサ46に入力される。尚、BPF42は、
ケーブル伝送用信号Sc(周波数:400MHz)のみ
を通過させるものである。
【0038】ここで、ミキサ46は、一定周波数の周波
数変換用信号と、増幅回路44からのケーブル伝送用信
号Scとを混合して、そのケーブル伝送用信号Scを衛
星から受信した放送信号Saと同一周波数の中継放送信
号Sg(周波数:2.64GHz)に周波数変換するも
のであるが、当該送信機4では、ミキサ46にてケーブ
ル伝送用信号Scと混合される周波数変換用信号が、衛
星受信アンテナ2の受信部14側から同軸ケーブル8を
介して供給される。
【0039】即ち、送信機4においては、受信部14側
から同軸ケーブル8を介して端子T2まで伝送されてく
る周波数変換用信号Fhが、コンデンサC2を介して方
向性結合器40にまで到達し、その方向性結合器40に
より分岐されて、2.24GHzの信号を通過させるB
PF48に入力される。そして、BPF48を通過した
2.24GMHzの周波数変換用信号Fhは、増幅回路
50により所定レベルまで増幅された後、ミキサ46に
て、増幅回路44からのケーブル伝送用信号Scと混合
され、これにより、ケーブル伝送用信号Scが、衛星受
信アンテナ2にて受信された放送信号Saと同一周波数
の中継放送信号Sgに周波数変換される。
【0040】そして、送信機4において、ミキサ46に
て周波数変換された後の中継放送信号Sgは、増幅回路
52により所定レベルまで増幅された後、信号減衰用の
アッテネータ54,信号増幅用の増幅回路56,中継放
送信号Sg通過用のBPF58,及び分配回路としての
方向性結合器60を通って分配器62に入力され、その
分配器62により2系統に分配される。そして、分配器
62により2系統に分配された中継放送信号Sgは、2
つの送信アンテナ6a,6bの各々に供給され、その各
送信アンテナ6a,6bにより、衛星からの放送信号S
aが直接受信できない受信不能エリアへと無線送信され
る。
【0041】また、BPF58から出力される中継放送
信号Sgの一部は、方向性結合器60により分岐され
て、ダイオードからなる検波回路64に入力される。そ
して、この送信機4においては、自動レベル制御回路
(ALC)66が、検波回路64の出力レベルが一定と
なるようにアッテネータ54の減衰量を制御することに
より、送信アンテナ6a,6bから無線送信される中継
放送信号Sgの送信レベルを一定に保つようになってい
る。
【0042】また更に、送信機4には、ACプラグPG
を介して入力される商用電源からの交流電圧(例えば交
流100V)を、例えば30Vの直流電圧に変換して出
力する電源回路68と、この電源回路68から出力され
る直流電圧を、例えば直流12VにDC/DC変換し
て、当該送信機4内の各部に動作電源として供給する電
源部69とが設けられている。そして、電源回路68か
ら出力される直流電圧は、端子T2に接続された直流及
び低周波信号通過・高周波信号遮断用のチョークコイル
L2を介して、その端子T2から同軸ケーブル8へ、前
述した電源供給用の電圧信号として出力される。
【0043】尚、本第1実施例の送信機4においては、
ミキサ46が、同軸ケーブル8を介して伝送されてくる
ケーブル伝送用信号Scを中継放送信号Sgに周波数変
換するための手段として機能しており、方向性結合器4
0及びBPF48が、同軸ケーブル8から一定周波数の
周波数変換用信号Fhを取り出すための手段として機能
している。そして、本第1実施例のギャップフィラー装
置においては、この送信機4と送信アンテナ6a,6b
とが、送信手段に相当している。
【0044】以上説明したように、本第1実施例の衛星
放送システム用ギャップフィラー装置では、受信地点設
備としての衛星受信アンテナ2(詳しくは、その受信部
14)が、衛星から受信した放送信号Saを、それより
も低い周波数のケーブル伝送用信号Scに周波数変換し
て、同軸ケーブル8を介し送信地点設備の一部を成す送
信機4側へ伝送するようにしている。そして、送信機4
は、衛星受信アンテナ2側から同軸ケーブル8を介して
伝送されてくるケーブル伝送用信号Scを、衛星からの
放送信号Saと同じ周波数の中継放送信号Sgに変換し
て、送信アンテナ6a,6bから、衛星からの直接波が
届かない受信不能エリアへ無線送信するようにしてい
る。
【0045】このような本第1実施例のギャップフィラ
ー装置によれば、衛星受信アンテナ2から送信機4へと
同軸ケーブル8を介して伝送される信号(ケーブル伝送
用信号Sc)が、衛星からの放送信号Saよりも低い周
波数の信号となるため、受信地点設備と送信地点設備と
を結ぶ同軸ケーブル8上での信号伝送損失を小さくする
ことができ、その結果、受信地点設備(衛星受信アンテ
ナ2)と送信地点設備(送信機4)とが離れていても、
その両設備を、より細い径の同軸ケーブル8(具体的に
は、例えば「5CFB」といった75ΩのCATV用の
同軸ケーブル)で接続することができるようになる。
【0046】そして、このことから、当該ギャップフィ
ラー装置の設置工事が容易になると共に、当該ギャップ
フィラー装置をビルなどの建造物に設置した場合に、そ
の建造物の外観への影響を抑制することができる。そし
て更に、信号の伝送損失が小さくなるため、装置全体で
の消費電力が小さくなり、また、受信地点設備と送信地
点設備との離間距離が大きくなることに伴うコストアッ
プを、最小限に抑えることができるようになる。また、
受信点を決定する際の自由度が非常に高くなり、送・受
信アンテナ間の回り込みによる発振を確実に防止できる
ようになる。
【0047】よって、このようなギャップフィラー装置
を用いた衛星放送システムによれば、衛星からの放送情
報を受信できないエリアを無くすためのコストを、抑制
することができる。そして更に、本第1実施例のギャッ
プフィラー装置では、衛星受信アンテナ2の受信部14
が、一定周波数の周波数変換用信号Fhを同軸ケーブル
8に送出し、送信機4は、その周波数変換用信号Fhを
同軸ケーブル8上の伝送信号から抽出して、ケーブル伝
送用信号Scから中継放送信号Sgへの周波数変換用信
号として用いるようにしているため、受信部14と送信
機4との両方が、同じ周波数変換用信号Fhを用いて、
衛星からの受信放送信号Sa及びケーブル伝送用信号S
cを夫々周波数変換することができるようになり、送信
機4にて、受信部14により受信された衛星からの放送
信号Saを正確に復元して、受信不能エリアへ送信する
ことが可能となる。
【0048】また、上記第1実施例のギャップフィラー
装置によれば、送信機4側から同軸ケーブル8を介して
衛星受信アンテナ2の受信部14へ、電源(本実施例で
は直流30V)を供給するようにしているため、受信部
14と送信機4との各々に電源供給用の別配線を設ける
必要がない。尚、同軸ケーブル8上の任意の箇所に電源
電圧を挿入する電源挿入器を設けて、受信部14と送信
機4との両方が、同軸ケーブル8から電源を受けるよう
に構成しても良い。
【0049】ところで、上記第1実施例の変形例とし
て、例えば、周波数変換用信号Fhを発生するための回
路(発振回路27,PLL回路24,及び局部発振回路
26)を、受信部14内ではなく送信機4内に設け、そ
の回路によって発生される周波数変換用信号Fhが、ミ
キサ46へ出力されると共に、送信機4内の方向性結合
器40及びコンデンサC2を介して端子T2から同軸ケ
ーブル8へ送出されるようにしても良い。
【0050】つまり、この場合、受信部14において、
方向性結合器32とミキサ22との間の信号経路上に、
図1に示した送信機4内のBPF48及び増幅回路50
と同様のBPF及び増幅回路を設け、送信機4側から同
軸ケーブル8を介して出力端子T1に入力される周波数
変換用信号Fhが、コンデンサC1,方向性結合器3
2,及び上記BPFと増幅回路を経由してミキサ22へ
入力されるようにすれば、前述した実施例と同様に、受
信部14と送信機4との両方が、全く同じ周波数変換用
信号Fhを用いて周波数変換を行うことができる。
【0051】また例えば、周波数変換用信号Fhを発生
する回路と、その回路によって発生される周波数変換用
信号Fhを同軸ケーブル8へ送出する信号挿入回路とを
備えた信号重畳用ユニットを、同軸ケーブル8上の任意
の箇所に接続するようにしても良い。そして、この場合
には、受信部14と送信機4との両方が、同軸ケーブル
8から伝送されてくる周波数変換用信号Fhを用いて、
周波数変換を行うように構成すれば良い。但し、周波数
変換用信号Fhを発生する回路と、その周波数変換用信
号Fhを同軸ケーブル8へ送出する回路は、受信部14
と送信機4との何れか一方に内蔵させた方が、ギャップ
フィラー装置の施工作業が簡単になるという点で有利で
ある。
【0052】一方、受信部14と送信機4とが、ミキサ
22,46の各々に入力される周波数変換用信号Fhを
共有するのではなく、基準信号Frefを共有するよう
に構成しても良い。例えば、図1において、まず、受信
部14側では、発振回路27から出力される基準信号F
refが、方向性結合器32及びコンデンサC1を介し
て出力端子T1から同軸ケーブル8へ送出されるように
し、また、送信機4に、受信部14のPLL回路24及
び局部発振回路26と同様のPLL回路及び局部発振回
路を設ける。そして、送信機4においては、同軸ケーブ
ル8を介して端子T2まで伝送されてくる受信部14か
らの基準信号Frefが、方向性結合器40,BPF4
8,及び増幅回路50を介してPLL回路に入力される
ようにし、そのPLL回路が、受信部14からの基準信
号Frefに基づいて、局部発振回路からミキサ46へ
出力される周波数変換用信号の周波数を2.24GHz
に制御すれば良い。
【0053】また、このように受信部14と送信機4と
が基準信号Frefを共有するようにする場合にも、発
振回路27は、送信機4側に設けたり、或いは、別の信
号重畳用ユニットに設けて、そのユニットから同軸ケー
ブル8へ基準信号Frefを送出するようにしても良
い。
【0054】次に、第2実施例のギャップフィラー装置
について、図3を用いて説明する。尚、図3において、
図1に示した第1実施例のものと同じ機能を有する構成
要素については、同一の符号を付しているため、詳細な
説明は省略する。図3に示すように、本第2実施例のギ
ャップフィラー装置は、図1に示した第1実施例のギャ
ップフィラー装置と比較して、下記の(A)及び(B)
の点が異なっている。
【0055】(A)まず、衛星受信アンテナ2代えて、
衛星受信アンテナ2’を備えている。本第2実施例の衛
星受信アンテナ2’は、前述した受信部14の代わり
に、信号増幅ユニット70を有しており、この信号増幅
ユニット70は、反射鏡10にて集波された衛星からの
電波をプローブ16によって受信すると共に、その受信
した電波を増幅して、受信信号の出力端子から同軸ケー
ブル8’へと出力する。
【0056】また、信号増幅ユニット70は、同軸ケー
ブル8’を介して上記出力端子に入力される電源供給用
の電圧信号(本実施例では直流30V)によって動作す
る。 (B)次に、衛星受信アンテナ2’の信号増幅ユニット
70と送信機4との間の信号伝送路上に、上記信号増幅
ユニット70から出力される信号から希望波である2.
64GHzの放送信号Saを受信放送信号として抽出
し、その抽出した放送信号Saを400MHzのケーブ
ル伝送用信号Scに周波数変換して送信機4側へ出力す
るための、ダウンコンバータ72が設けられている。
【0057】このダウンコンバータ72は、図1の受信
部14と殆ど同じ構成のユニットであり、その出力端子
T1が同軸ケーブル8を介して送信機4の端子T2に接
続される。そして、図1の受信部14と異なる点は、同
軸ケーブル8’を介して上記信号増幅ユニット70の出
力端子に接続される信号入力端子T3を備えていること
と、出力端子T1と信号入力端子T3の間に、直流及び
低周波信号通過・高周波信号遮断用のチョークコイルL
3が設けられていることである。
【0058】このため、ダウンコンバータ72において
は、信号増幅ユニット70から出力される信号が同軸ケ
ーブル8’を介して信号入力端子T3に入力され、その
入力された信号からBPF18によって2.64GHz
の放送信号Saが受信放送信号として抽出されることと
なる。そして、BPF18により抽出された衛星からの
放送信号(受信放送信号)Saは、第1実施例の受信部
14と全く同様に、400MHzのケーブル伝送用信号
Scに周波数変換されて、出力端子T1から同軸ケーブ
ル8へと送出されることとなる。
【0059】また、ダウンコンバータ72において、送
信機4側から同軸ケーブル8を介して出力端子T1まで
伝送されてくる電源供給用の電圧信号は、チョークコイ
ルL3を介して信号入力端子T3から同軸ケーブル8’
へと出力される。そして、この電圧信号は、衛星受信ア
ンテナ2’の信号増幅ユニット70にて動作電源として
使用される。つまり、ダウンコンバータ72において
は、チョークコイルL3により、送信機4側からの電源
供給用の電圧信号を信号増幅ユニット70側へと通過さ
せる電流通過経路が形成されている。
【0060】尚、ダウンコンバータ72は、衛星受信ア
ンテナ2’の直下に設置されており、同軸ケーブル8’
の長さは、同軸ケーブル8よりも非常短いものとなって
いる。そして、本第2実施例のギャップフィラー装置で
は、このダウンコンバータ72と衛星受信アンテナ2’
とが、受信変換手段及び受信地点設備に相当している。
【0061】以上のような本第2実施例のギャップフィ
ラー装置によっても、第1実施例のギャップフィラー装
置と同様の効果を得ることができる。つまり、受信地点
設備としての衛星受信アンテナ2’及びダウンコンバー
タ72から送信地点設備としての送信機4へ同軸ケーブ
ル8を介して伝送される信号(ケーブル伝送用信号S
c)が、衛星からの放送信号Saよりも低い周波数の信
号となるため、受信地点設備と送信地点設備とを結ぶ同
軸ケーブル8上での信号伝送損失を小さくすることがで
き、その結果、受信地点設備と送信地点設備とが離れて
いても、その両設備を、より細い径の同軸ケーブル8で
接続することができるようになる。このため、受信点を
決定する際の自由度が非常に高くなり、送・受信アンテ
ナ間の回り込みによる発振を確実に防止できるようにな
る。
【0062】そして、このような本第2実施例のギャッ
プフィラー装置を用いた衛星放送システムによっても、
衛星からの放送情報を受信できないエリアを無くすため
のコストを、抑制することができる。また、本第2実施
例のギャップフィラー装置によっても、ダウンコンバー
タ72と送信機4との両方が、同じ周波数変換用信号F
hを用いて、衛星からの受信放送信号Sa及びケーブル
伝送用信号Scを夫々周波数変換することができ、送信
機4にて、衛星からの放送信号Saを正確に復元して受
信不能エリアへ送信することができる。
【0063】尚、本第2実施例のギャップフィラー装置
においても、第1実施例について述べた各変形例の考え
方を適用することができる。一方、本第2実施例のギャ
ップフィラー装置において、電源回路68をダウンコン
バータ72内に設けて、ダウンコンバータ72から同軸
ケーブル8,8’を介して、信号増幅ユニット70と送
信機4に電源を供給するようにしても良い。
【0064】また、同軸ケーブル8あるいは同軸ケーブ
ル8’上の任意の箇所に電源電圧を挿入する電源挿入器
を設けて、信号増幅ユニット70,ダウンコンバータ7
2,及び送信機4の各々が、同軸ケーブル8,8’から
電源を受けるように構成しても良い。
【0065】以上、本発明の一実施例について説明した
が、本発明は上記各実施例に限定されるものではなく、
種々の態様を採ることができる。例えば、前述した各実
施例のギャップフィラー装置は、ビルに限らず、トンネ
ルの出入口付近や高速道路の防音壁付近など、他の様々
な場所にも設置可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例のギャップフィラー装置の構成を
表す構成図である。
【図2】 第1実施例のギャップフィラー装置の設置状
態を例示する斜視図である。
【図3】 第2実施例のギャップフィラー装置の構成を
表す構成図である。
【符号の説明】
2,2’…衛星受信アンテナ、4…送信機、6a,6b
…送信アンテナ、8,8’…同軸ケーブル、10…反射
鏡、12…支持腕、14…受信部、16…プローブ、1
8,30,42,48,58…BPF(バンドパスフィ
ルタ)、20,28,44,50,52,56…増幅回
路、22,46…ミキサ、24…PLL回路、26…局
部発振回路、27…発振回路、32,40,60…方向
性結合器、36,69…電源部、C1,C2…コンデン
サ、L1〜L3…チョークコイル、54…アッテネー
タ、62…分配器、64…検波回路、66…自動レベル
制御回路、68…電源回路、70…信号増幅ユニット、
72…ダウンコンバータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K067 AA22 AA41 BB01 BB21 CC14 DD34 EE02 EE06 EE07 EE10 EE53 5K072 AA18 AA29 BB14 BB22 BB27 CC02 CC05 DD01 DD11 DD16 DD17 EE05 GG12 GG13 GG39

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 衛星から地上のサービスエリアへ送信さ
    れる放送信号を受信して、その受信放送信号を、前記サ
    ービスエリア内で前記衛星からの放送信号が直接受信で
    きない受信不能エリアへ、前記衛星からの放送信号と同
    一周波数で無線送信する衛星放送システム用ギャップフ
    ィラー装置であって、 前記衛星からの放送信号を受信すると共に、その受信放
    送信号を前記衛星からの放送信号よりも周波数が低い所
    定周波数帯のケーブル伝送用信号に周波数変換して出力
    端子から同軸ケーブル上に出力する受信変換手段と、 該受信変換手段に前記同軸ケーブルを介して接続され、
    その同軸ケーブルを介して伝送されてくる前記ケーブル
    伝送用信号を、前記衛星からの放送信号と同一周波数の
    信号に周波数変換して前記受信不能エリアへ無線送信す
    る送信手段と、を備えていることを特徴とする衛星放送
    システム用ギャップフィラー装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の衛星放送システム用ギ
    ャップフィラー装置において、 前記ケーブル伝送用信号の周波数帯とは異なる周波数帯
    で且つ一定周波数の信号を発生する信号発生手段と、 該信号発生手段が発生した一定周波数の信号を、前記同
    軸ケーブル上に送出する信号送出手段とを備え、 前記受信変換手段と前記送信手段との両方が、前記一定
    周波数の信号を用いて、前記受信放送信号及び前記ケー
    ブル伝送用信号を夫々周波数変換できるようにしたこ
    と、 を特徴とする衛星放送システム用ギャップフィラー装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の衛星放送システム用ギ
    ャップフィラー装置において、 前記信号発生手段及び前記信号送出手段を、前記受信変
    換手段と前記送信手段との内の何れか一方に設けたこ
    と、 を特徴とする衛星放送システム用ギャップフィラー装
    置。
  4. 【請求項4】 地上のサービスエリアへ放送信号を送信
    する衛星と、 該衛星から送信される前記放送信号を受信して、その受
    信放送信号を、前記サービスエリア内で前記衛星からの
    放送信号が直接受信できない受信不能エリアへ、前記衛
    星からの放送信号と同一周波数で無線送信するギャップ
    フィラー装置と、 を備えた衛星放送システムにおいて、 前記ギャップフィラー装置は、 前記衛星からの放送信号を受信すると共に、その受信放
    送信号を前記衛星からの放送信号よりも周波数が低い所
    定周波数帯のケーブル伝送用信号に周波数変換して出力
    端子から同軸ケーブル上に出力する受信変換手段と、 該受信変換手段に前記同軸ケーブルを介して接続され、
    その同軸ケーブルを介して伝送されてくる前記ケーブル
    伝送用信号を、前記衛星からの放送信号と同一周波数の
    信号に周波数変換して前記受信不能エリアへ無線送信す
    る送信手段と、 を備えていることを特徴とする衛星放送システム。
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