JP2001230677A - ターボ復号器 - Google Patents

ターボ復号器

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JP2001230677A
JP2001230677A JP2000037593A JP2000037593A JP2001230677A JP 2001230677 A JP2001230677 A JP 2001230677A JP 2000037593 A JP2000037593 A JP 2000037593A JP 2000037593 A JP2000037593 A JP 2000037593A JP 2001230677 A JP2001230677 A JP 2001230677A
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low
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Hiroshi Suzuki
浩 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 処理速度の遅延を抑えたまま消費電力の一層
の低減化が図られたターボ復号器を提供する。 【解決手段】 SISOデコーダ1_1,1_2,イン
タリーバ2_1,2_2,デインタリーバ3からなる繰
り返し復号部から出力された、繰り返し過程における軟
判定結果中の低信頼度の低いデータ位置を低信頼度デー
タ位置保存部4に保存し、低信頼度データ位置保存部4
に保存されたデータ位置のデータの論理をビット反転回
路7_3で反転してCRC検査回路7_11,7_1
2,…,7_1m,7_1nでCRC検査を同時に行な
い、CRC検査結果に誤りなしと判定された場合に繰り
返し制御回路7_4で復号過程の繰り返しを終了させる
とともに、選択回路7_2で復号結果を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ターボ符号化され
たデータを所定のデータ系列単位で入力してターボ復号
を行なうターボ復号器に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、受信電波の強度がめまぐるしく変
動する状態(フェージング)が発生する移動体通信等の
通信路における誤り訂正能力を高めるために、ターボ符
号器およびターボ復号器を用いた通信方式が注目されて
いる。
【0003】図2は、従来の、ターボ符号器およびター
ボ復号器を用いた通信方式における回路構成を示す図で
ある。
【0004】図2には、送信側であるターボ符号器20
0および変調器300と、通信路400と、受信側であ
る復調器500およびターボ復号器100とが示されて
いる。
【0005】ターボ符号器200には、畳込み符号器2
01,202とインタリーバ203が備えられている。
このターボ符号器200には、情報ビットを表す2値変
数u=(u1,u2,…,uN)が入力される。入力され
た2値変数uは、そのまま送信データXs=(X1 s,X2
s,…,XN s)として出力されるとともに、畳込み符号
器201とインタリーバ203に入力される。
【0006】畳込み符号器201には、図示しない遅延
回路と排他的論理和ゲートが備えられている。畳込み符
号器201は、入力された2値変数uを遅延回路で1ビ
ット分づつ遅延し、遅延した1ビット分それぞれを排他
的論理和ゲートで演算することにより、時間的に前後関
係を持つ符号化データ(畳込み符号)Xp1=(X1 p1
2 p1,…,XN p1)を生成する。
【0007】インタリーバ203は、入力された2値変
数uをメモリに順次書き込み、書き込まれた2値変数u
を所定のアルゴリズムに従って読み出して畳込み符号器
202に入力する。
【0008】畳込み符号器202は、前述した畳込み符
号器201と同様にして、インタリーバ203からのデ
ータを遅延し排他的論理和演算を行なって符号化データ
(畳込み符号)Xp2=(X1 p2,X2 p2,…,XN p2)を
生成する。
【0009】変調器300には、ターボ符号器200か
ら出力された送信データXsと符号化データXp1,Xp2
が入力される。変調器300は、入力された送信データ
s,符号化データXp1,Xp2を2相位相変調方式(B
PSK:Binary Phase Shift Ke
ying)あるいは4相位相変調方式(QPSK:Qu
adrature Phase Shift Keyi
ng)等の変調方式により変調して通信路400に送出
する。
【0010】通信路400では雑音が付加され、雑音が
含まれた送信データXs,符号化データXp1,Xp2が、
復調器500に入力される。
【0011】復調器500では、これらの受信データを
軟判定処理する。軟判定処理とは、復調された信号の電
圧レベルを3レベル以上の複数レベルに分けて出力する
処理であり、例えば8種類の多値データ(0、1、…、
7)に振り分けて出力する。復調器500からは、この
ように軟判定処理された、送信データXs,符号化デー
タXp1,Xp2に対する受信データYs=(Y1 s,Y2 s
…,YN s),符号化データYp1=(Y1 p1,Y2 p1,…,
N p1),Yp2=(Y1 p2,Y2 p2,…,YN p2)が出力さ
れる。これら受信データYs,符号化データYp1,Yp2
はターボ復号器100に入力される。
【0012】このターボ復号器100には、軟出力復号
器11,12と、インタリーバ13,14と、デインタ
リーバ15,22と、硬判定部16と、演算器17,1
8とが備えられている。軟出力復号のアルゴリズムとし
てはMAP(MaximumA Posterior
i)復号やSOVA(Soft Output Vit
erbi Algorithm)等が用いられる。以下
では、軟出力復号のアルゴリズムとしてMAP復号を用
いる場合を例に挙げて説明する。
【0013】先ず、ターボ符号の理解のため、どのよう
な信頼度情報(尤度情報と称する)が用いられるのかを
説明する。簡単のために、受信データYs,符号化デー
タYpを、Y=(Ys,Yp)とする。ここで、Ypは軟出
力復号器のパリティ入力、すなわちYp1もしくはYp2
する。MAP復号器では、デコード結果(復号結果)は
次の対数尤度比に従って、uk=+1であるかuk=−1
であるかが決定される。
【0014】Lk(uk)=logP(uk=+1|Y)
/P(uk=−1|Y) 加法的アルゴリズムを用いると対数尤度比は以下のよう
に計算される。Skを時間kでの状態とする。Skは0か
ら2M−1までの値をとる。ただし、Mは符号器での記
憶要素の数である。状態がSk-1からSkに変化した場合
のブランチメトリクスは以下のように計算される。
【0015】
【数1】
【0016】ただし、LσMは軟出力復号器11の場合
は軟出力復号器12で計算された、また軟出力復号器1
2の場合は軟出力復号器11で計算された事前情報尤度
である。また、Lcは信号対雑音比により定まる定数で
あり、Lc=4Ec/Noである。ただし、Ecは符号化
ビット毎のエネルギー、Noは雑音スペクトル密度であ
る。前方再帰ステートメトリクス、後方再帰ステートメ
トリクスは次の式で計算される。
【0017】
【数2】
【0018】ただし、max(上下の添字は省略)は、
次の補正項付きの最大値関数である。
【0019】
【数3】
【0020】補正項は小さなルックアップテーブルを用
いて実現される。最終的に対数尤度比は以下のように計
算される。
【0021】
【数4】
【0022】ターボ符号では対数尤度比は3つの項に分
けられる。
【0023】
【数5】
【0024】最後の項は外部尤度情報といい、パリティ
情報のみから計算される値である。この外部尤度情報の
みが軟出力復号器11に事前尤度情報としてフィードバ
ックされる。
【0025】次に、ターボ復号器100の構成について
説明する。
【0026】ターボ復号器100を構成する軟出力復号
器11には、受信データYsと、符号化データYp1と、
デインタリーバ15からのフィードバック情報である事
前尤度情報L1(u)とが入力される。最初の時点では、
事前尤度情報L1(u)の値は‘0’にある。軟出力復号
器11では、受信データYsに定数Lcを乗算して通信路
値Lc・Ysを推定し、この通信路値Lc・Ysと符号化デ
ータYp1とに基づいて軟出力データL1(u*)を出力す
る。尚、定数Lcは、通信路400における信号対雑音
比の大きさに応じて、図示しない制御用プロセッサによ
り設定される。
【0027】演算器17は、入力された軟出力データL
1(u*)から通信路値Lc・Ysを減算して外部尤度情報
Le1(u)を推定する。具体的には、受信データYs
小さな雑音のみが含まれておりその受信データYsの信
頼度が高い場合は定数Lcの値は大きく設定される。こ
のため、大きな通信路値Lc・Ysを用いて軟出力データ
1(u*)が計算され、受信データYsを中心にターボ
復号が行なわれることとなる。一方、受信データYs
大きな雑音が含まれておりその受信データYsの信頼度
が低い場合は定数Lcの値は小さく設定される。このた
め、小さな通信路値Lc・Ysを用いて軟出力データL1
(u*)が計算され、軟出力データL1(u*)を中心に
ターボ復号が行なわれることとなる。
【0028】インタリーバ14は、演算器17からの外
部尤度情報Le1(u)をそのインタリーバ14内のメ
モリに順次書き込み、次いでそのメモリから、前述した
インタリーバ203における場合と同じアルゴリズムで
読み出すことにより事前尤度情報L2(u)を推定す
る。この事前尤度情報L2(u)は、軟出力復号器11
で得られた軟出力データL1(u*)から与えられる外部
尤度情報である。
【0029】インタリーバ13は、受信データYsをそ
のインタリーバ13内のメモリに順次書き込み、次いで
そのメモリから、前述したインタリーバ203における
場合と同じアルゴリズムで読み出すことにより受信デー
タYs’を出力する。
【0030】軟出力復号器12には、インタリーバ1
3,14からの受信データYs’,事前尤度情報L
2(u)が入力される。また、復調器500からの符号
化データYp 2も入力される。この符号化データYp2は、
前述したようにインタリーバ203を経由して生成され
たデータであるため、受信データYs’,事前尤度情報
2(u)と同じ並びの順序データである。軟出力復号
器12は、受信データYs’に定数Lcを乗算して通信路
値Lc・Ys’を推定する。また、これと同期して符号化
データYp2に定数Lcを乗算して通信路値Lc・Yp2を推
定し、これら通信路値Lc・Ys’,Lc・Yp2と事前尤
度情報L2(u)に基づいて軟出力データL2(u*)を
出力する。出力された軟出力データL2(u*)は、硬判
定部16および演算器18に入力される。
【0031】硬判定部16は、多値の軟出力データL2
(u*)が2値のデータのいずれに属するのかの硬判定
を行なってデインタリーバ22を経由して2値データD
を出力する。1回だけで復号結果を推定する場合はここ
で終了するが、一般にターボ復号器100は、n回(n
=2,3,…)上述の過程を繰り返して復号結果を推定
するものであるため、以下の動作が引き続き行なわれ
る。
【0032】演算器18には、軟出力データL2(u*
と、受信データYs’と、事前尤度情報L2(u)とが入
力される。演算器18は、受信データYs’と事前尤度
情報L2(u)に基づいて軟出力データL2(u*)を減
算し、外部尤度情報Le2(u)を推定する。この外部
尤度情報Le2(u)は、軟出力復号器12からの、n
−1回目の復号結果から推定される外部尤度情報であ
る。この外部尤度情報Le 2(u)はデインタリーバ1
5に入力される。
【0033】デインタリーバ15は、入力された外部尤
度情報Le2(u)を前述したアルゴリズムとは逆のア
ルゴリズムにより処理して受信データYsと同じ並び順
に変換して事前尤度情報L1(u)を推定し、軟出力復号
器11および演算器17にフィードバックする。
【0034】このように、ターボ復号器100では、事
前尤度情報L1(u) ,L2(u)を2つの軟出力復号器
がお互いに繰り返しフィードバックして復号を行なうこ
とにより、データの誤り訂正能力を高めることができ
る。また、インタリーブ処理によるデータの並べ替えに
より、通信路400の特定部分に発生する雑音によるデ
ータの誤りを精度よく訂正することができる。
【0035】
【発明が解決しようとする課題】通信路におけるデータ
の信号対雑音比は時々刻々変化するものであるが、上述
したターボ復号器100では、復号の繰り返し回数は、
最悪の信号対雑音比を考慮して設定される。このため、
信号対雑音比が比較的高いブロックを受信した場合、タ
ーボ復号器100では過剰な繰り返しが行なわれること
となり、従って余分な電力が消費されるという問題があ
る。
【0036】そこで、最近発表された論文(“Redu
cing Power Consumption of
Turbo Code Decoder Using
Adaptive Iteration with
Variable Supply Voltage”,
Proc.IEEE Intnl. Symp. on
Low Power Design, San Di
ego CA, pp.76−81、Aug.199
9)には、ターボ復号を繰り返すことにより誤り訂正処
理してCRC検査を行ない、誤りなしと判定された場合
その繰り返しを終了して復号結果を推定することにより
消費電力の低減化が図られたターボ復号器が提案されて
いる。しかし、信号対雑音比が比較的低いデータ系列を
受信した場合は、CRC検査で誤りなしと判定されるま
でにターボ復号の繰り返しが多数回行なわれることとな
り、消費電力の低減化に欠ける面がある。
【0037】また、特開平10−303759号公報に
は、入力された軟判定データをビタビ復号器でビット系
列に復号し、復号されたビット系列のビットそれぞれに
対して信頼度情報を付加してデータ系列を推定し、それ
らデータ系列をCRC検査して誤りなしと判定された場
合はそのデータ系列を復号結果として出力する一方、誤
りありと判定された場合は信頼度情報の総和が小さくな
る順に誤りなしと判定されるまでビット反転を行なって
復号結果を推定する技術が提案されている。しかし、こ
の技術では、復号されたビット系列に信頼度情報を付加
してCRC検査を行なうものであるため、CRC検査の
ために必要な時間は長く、従って復号結果を推定するま
での処理速度が遅延するという問題がある。
【0038】本発明は、上記事情に鑑み、処理速度の遅
延を抑えたまま消費電力の一層の低減化が図られたター
ボ復号器を提供することを目的とする。
【0039】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明のターボ復号器は、ターボ符号化されたデータを所定
のデータ系列単位で入力してターボ復号を行なうターボ
復号器において、上記データ系列を入力して軟判定を伴
う復号過程を複数回繰り返す繰り返し復号部と、上記繰
り返し復号部における軟判定復号結果を受け取って硬判
定を行なうことにより復号データ系列を生成する硬判定
部と、上記硬判定部で得られた復号データ系列について
CRC検査を行なうCRC検査部と、上記繰り返し復号
部における軟判定復号結果中の信頼度の低いデータ位置
を保存する低信頼度データ位置保存部とを備え、上記C
RC検査部が、上記硬判定部で得られた復号データ系列
にCRC検査を行なうとともに、その復号データ系列を
基に、その復号データ系列中の、上記低信頼度データ位
置保存部に保存された信頼度の低いデータ位置のデータ
の論理を反転したデータ系列にもCRC検査を行なうも
のであることを特徴とする。
【0040】本発明のターボ復号器は、軟判定復号結果
中の信頼度の低いデータ位置のデータの論理を反転して
データ系列を推定してCRC検査を行なうものであるた
め、例えばフェージングの発生によりデータ系列の一部
にノイズが含まれた場合、そのデータ系列中の、ノイズ
が含まれたデータのみの論理が反転されてCRC検査が
行なわれる。従って、CRC検査で誤りなしと判定され
る確率が高まることとなり、前述した論文(1999
IEEE Intnl.Symp.on Low Po
wer Design)に提案された技術と比較し、C
RC検査で誤りなしと判定されるまでの時間が短くて済
み、消費電力の一層の低減化が図られる。また、特開平
10−303759号公報に提案された、軟判定データ
をビット系列に復号しそのビット系列に信頼度情報を付
加してCRC検査を行なう技術と比較し、CRC検査を
行なうために必要な時間が短くて済み、復号結果を推定
するまでの処理速度の遅延を抑えることができる。
【0041】ここで、上記低信頼度データ位置保存部
が、上記繰り返し復号部が復号過程を繰り返すごとに、
今回の繰り返し過程における軟判定結果中の信頼度の低
いデータ位置を保存するものであり、上記CRC検査部
が、上記硬判定部で得られた復号データ系列中の、上記
低信頼度データ位置保存部に前回の繰り返し過程におい
て保存されたデータ位置のデータの論理を反転してCR
C検査を行なうものであって、上記CRC検査部におけ
るCRC検査結果に誤りなしと判定されたデータ系列が
得られた場合に、上記繰り返し復号部における復号過程
の繰り返しを終了する繰り返し制御部を備えることが好
ましい。
【0042】このようにすると、信頼度の低いデータ位
置の保存とCRC検査とを同時に行なうことができると
ともに、CRC検査結果に誤りなしと判定された場合に
復号過程の繰り返しを即座に終了することができるた
め、復号結果を一層短時間で推定することができる。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。
【0044】図1は、本発明の一実施形態のターボ復号
器のブロック図である。
【0045】図1に示すターボ復号器10には、SIS
O(Soft Input Soft Output)
デコーダ1_1,1_2と、インタリーバ2_1,2_
2と、デインタリーバ3と、低信頼度データ位置保存部
4と、HDU(Hard Decision Uni
t)5と、CRC検査回路7_11,7_12,…,7
_1m,7_1nと、選択回路7_2と、ビット反転回
路7_3と、繰り返し制御回路7_4とが備えられてい
る。
【0046】SISOデコーダ1_1,1_2,インタ
リーバ2_1,2_2,デインタリーバ3が、本発明に
いう繰り返し復号部に相当する。また、CRC検査回路
7_11,7_12,…,7_1m,7_1n,選択回
路7_2,ビット反転回路7_3,繰り返し制御回路7
_4が、本発明にいうCRC検査部に相当する。
【0047】SISOデコーダ1_1には、前述した図
2に示す復調器500から出力された受信データYs
よび符号化データYp1と、デインタリーバ13から出力
されたフィードバック情報である事前尤度情報L1(u)
が入力される。最初の時点では、事前尤度情報L1(u)
の値は‘0’にある。SISOデータ1_1では、受信
データYsに定数Lcを乗算して通信路値Lc・Ysを推定
し、この通信路値Lc・Ysと符号化データYp1とに基づ
いて軟出力データL1(u*)を推定する。尚、定数Lc
は、前述した図2に示す通信路400における信号対雑
音比の大きさに応じて設定される。さらに、SISOデ
コーダ1_1は、推定した軟出力データL1(u*)から
通信路値Lc・Ysを減算して外部尤度情報Le1(u)
を生成して出力する。受信データYsに小さな雑音のみ
が含まれておりその受信データYsの信頼度が高い場合
は定数Lcの値は大きく設定されるため、大きな通信路
値Lc・Ysを用いて軟出力データL1(u*)が計算さ
れ、受信データYsを中心にターボ復号が行なわれるこ
ととなる。一方、受信データYsに大きな雑音が含まれ
ておりその受信データYsの信頼度が低い場合は定数Lc
の値は小さく設定されるため、小さな通信路値Lc・Ys
を用いて軟出力データL1(u*)が計算され、軟出力デ
ータL1(u*)を中心にターボ復号が行なわれることと
なる。
【0048】インタリーバ2_2は、SISOデコーダ
1_1からの外部尤度情報Le1(u)をそのインタリ
ーバ2_2内のメモリに順次書き込み、次いでそのメモ
リから、前述した図2に示すインタリーバ203におけ
る場合と同じアルゴリズムに従って読み出すことにより
事前尤度情報L2(u)を推定する。
【0049】インタリーバ2_1は、受信データYs
そのインタリーバ2_1内のメモリに順次書き込み、次
いでそのメモリから、前述したインタリーバ203にお
ける場合と同じアルゴリズムに従って読み出すことによ
り受信データYs’を出力する。
【0050】SISO1_2デコーダには、インタリー
バ2_1,2_2からの受信データYs’,事前尤度情
報L2(u)が入力される。また、復調器500からの
符号化データYp2も入力される。この符号化データYp2
は、前述したようにインタリーバ203を経由して生成
されたデータであるため、受信データYs’,事前尤度
情報L2(u)と同じ並びの順序データである。SIS
Oデコーダ1_2は、受信データYs’に定数Lcを乗算
して通信路値Lc・Ys’を推定する。また、これと同期
して符号化データYp2に定数Lcを乗算して通信路値Lc
・Yp2を推定し、これら通信路値Lc・Ys’,Lc・Y
p2と事前尤度情報L2(u)に基づいて軟出力データL2
(u*)を推定する。さらに、SISOデコーダ1_2
は、受信データYs’と事前尤度情報L2(u)に基づい
て軟出力データL2(u*)を減算し、外部尤度情報Le
2(u)を生成して出力する。この外部尤度情報Le
2(u)はデインタリーバ3に入力される。
【0051】デインタリーバ3は、入力された外部尤度
情報Le2(u)を前述したアルゴリズムとは逆のアル
ゴリズムに従って処理して受信データYsと同じ並び順
に変換して、軟判定復号結果である事前尤度情報L
1(u)を出力する。
【0052】低信頼度データ位置保存部4は、デインタ
リーバ3から出力された事前尤度情報L1(u)中の信頼
度の低いデータ位置を1箇所以上保存する。換言する
と、SISOデコーダ1_1,1_2,インタリーバ2
_1,2_2,デインタリーバ3からなる繰り返し復号
部が復号過程を繰り返すごとに、今回の繰り返し過程に
おける軟判定結果中の信頼度の低いデータ位置を1箇所
以上保存する。
【0053】HDU5は、デインタリーバ3からの事前
尤度情報L1(u)を受け取って2値のデータのいずれに
属するのかの硬判定を行なって、2値の復号データ系列
Dを出力する。
【0054】ビット反転回路7_3は、HDU5で得ら
れた復号データ系列D中の、低信頼度データ位置保存部
4に保存されたデータ位置のデータの論理を反転してC
RC検査用のデータ系列を生成する。例えば、保存され
たデータ位置が2箇所の場合は、CRC検査用のデータ
系列は3通り(オリジナルのデータ系列を除く)生成さ
れる。本実施形態では、CRC検査用のデータ系列は最
大でm通り生成されるものとする。
【0055】CRC検査回路7_11,7_12,…,
7_1m,7_1nには、ビット反転回路7_3からの
データ系列1,…,m、およびHDU5からの今回のデ
ータ系列Dが入力される。CRC検査回路7_11,7
_12,…,7_1m,7_1nでは、入力されたCR
C検査用のデータ系列1,…,m,DのCRC検査が同
時に行なわれ、CRC検査回路7_11,7_12,
…,7_1m,7_1nのうちのいずれかのCRC検査
回路でCRC検査結果に誤りなしと判定された場合、そ
の旨を示す信号が繰り返し制御回路7_4に向けて出力
される。
【0056】繰り返し制御回路7_4は、この信号を受
けてターボ復号の過程の繰り返しを終了させるための制
御信号を出力する。これにより、SISOデコーダ1_
1,1_2,インタリーバ2_1,2_2,デインタリ
ーバ3からなる復号部における復号過程の繰り返しが終
了する。
【0057】選択回路7_2は、CRC検査回路7_1
1,7_12,…,7_1m,7_1nのうちの、CR
C検査結果に誤りなしと判定されたCRC検査回路にお
けるデータ系列を選択して復号データとして出力する。
【0058】このように、本実施形態のターボ復号器1
0では、今回の繰り返し過程における軟判定結果中の低
信頼度の低いデータ位置を低信頼度データ位置保存部4
に保存し、低信頼度データ位置保存部4に保存されたデ
ータ位置のデータの論理を反転して、データ系列Dとと
もにCRC検査を行ない、CRC検査結果に誤りなしと
判定された場合に復号過程の繰り返しを終了するもので
あるため、例えばフェージングの発生によりデータ系列
の一部にノイズが含まれた場合、そのデータ系列中の、
ノイズが含まれたデータのみの論理が反転されてCRC
検査が行なわれる。従って、CRC検査で誤りなしと判
定される確率が高まることとなり、前述した論文(19
99 IEEE Intnl.Symp.on Low
Power Design)に提案された技術と比較
し、CRC検査で誤りなしと判定されるまでの時間が短
くて済み、消費電力の一層の低減化が図られる。また、
特開平10−303759号公報に提案された、軟判定
データをビット系列に復号し、そのビット系列に信頼度
情報を付加してCRC検査を行なう技術と比較し、CR
C検査を行なうために必要な時間が短くて済み、処理速
度の遅延を抑えることができる。さらに、CRC検査回
路7_11,7_12,…,7_1m,7_1nでは、
CRC検査が同時に行なわれるため、CRC検査の処理
速度が一層高められる。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
処理速度の遅延を抑えたまま消費電力の一層の低減化が
図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のターボ復号器のブロック
図である。
【図2】従来の、ターボ符号器およびターボ復号器を用
いた通信方式における回路構成を示す図である。
【符号の説明】
1_1,1_2 SISOデコーダ 2_1,2_2 インタリーバ 3 デインタリーバ 4 低信頼度データ位置保存部 5 HDU 7_2 選択回路 7_3 ビット反転回路 7_4 繰り返し制御回路 7_11,7_12,…,7_1m,7_1n CR
C検査回路 10 ターボ復号器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H03M 13/29 H03M 13/29 13/41 13/41 13/45 13/45 Fターム(参考) 5B001 AA02 AA04 AA10 AB02 AC05 AD06 AE04 5J065 AC02 AD02 AD04 AD10 AE03 AE06 AF00 AG05 AG06 AH04 AH06 AH09 AH15 AH16 AH21 AH22

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ターボ符号化されたデータを所定のデー
    タ系列単位で入力してターボ復号を行なうターボ復号器
    において、 前記データ系列を入力して軟判定を伴う復号過程を複数
    回繰り返す繰り返し復号部と、 前記繰り返し復号部における軟判定復号結果を受け取っ
    て硬判定を行なうことにより復号データ系列を生成する
    硬判定部と、 前記硬判定部で得られた復号データ系列についてCRC
    検査を行なうCRC検査部と、 前記繰り返し復号部における軟判定復号結果中の信頼度
    の低いデータ位置を保存する低信頼度データ位置保存部
    とを備え、 前記CRC検査部が、前記硬判定部で得られた復号デー
    タ系列にCRC検査を行なうとともに、該復号データ系
    列を基に、該復号データ系列中の、前記低信頼度データ
    位置保存部に保存された信頼度の低いデータ位置のデー
    タの論理を反転したデータ系列にもCRC検査を行なう
    ものであることを特徴とするターボ復号器。
  2. 【請求項2】 前記低信頼度データ位置保存部が、前記
    繰り返し復号部が復号過程を繰り返すごとに、今回の繰
    り返し過程における軟判定結果中の信頼度の低いデータ
    位置を保存するものであり、 前記CRC検査部が、前記硬判定部で得られた復号デー
    タ系列中の、前記低信頼度データ位置保存部に前回の繰
    り返し過程において保存されたデータ位置のデータの論
    理を反転してCRC検査を行なうものであって、 前記CRC検査部におけるCRC検査結果に誤りなしと
    判定されたデータ系列が得られた場合に、前記繰り返し
    復号部における復号過程の繰り返しを終了する繰り返し
    制御部を備えたことを特徴とする請求項1記載のターボ
    復号器。
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