JP2001229869A - 観測方法及び観測システム - Google Patents

観測方法及び観測システム

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JP2001229869A
JP2001229869A JP2000037589A JP2000037589A JP2001229869A JP 2001229869 A JP2001229869 A JP 2001229869A JP 2000037589 A JP2000037589 A JP 2000037589A JP 2000037589 A JP2000037589 A JP 2000037589A JP 2001229869 A JP2001229869 A JP 2001229869A
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JP2000037589A
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Kazufumi Maeda
一史 前田
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1つのサンプルで異なる方向からの観察対象
構造物の構造を観測可能な観測方法及び観測システムを
得る。 【解決手段】 電子顕微鏡用サンプル31を、回転軸Q
の回りに回転可能なサンプル台6上に立設配置する。電
子顕微鏡用サンプル31のサンプル基体1Aは、観察対
象微細構造物7を包括する0.1μm四方をFIB加工
によって、半導体基板の表面から裏面にかけて切り出す
ことによって行われ、その先端に観察対象微細構造物7
が観測可能な四角柱状の3次元観察用サンプル領域2が
形成される。電子顕微鏡用サンプル31のサンプル台6
上の立設方向に平行な側面に対し、電子ビーム5が垂直
に照射されるように対物レンズ3が配置される。電子ビ
ーム5を観察用サンプル領域2の側面に照射した場合
に、3次元観察用サンプル領域2から放出される二次電
子52を検出可能な位置に検出器4が配置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、荷電粒子を用い
た半導体装置等の観測方法及び観測システムに関する。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスの故障解析にはSEM
(Scanning Electron Microscope;走査型電子顕微
鏡),TEM(Transmisson Electron Microscope;透
過型電子顕微鏡)等の電子顕微鏡による断面観察が行わ
れるのが一般的である。
【0003】半導体デバイスの不良個所を観察する場
合、FIB(Focused Ion Beam;集束イオンビーム)を
用いた加工等によって当該不良個所の一断面を切り出し
て電子顕微鏡用サンプルを得、電子顕微鏡用サンプルを
断面観察用のサンプルホルダに装着し電子顕微鏡によっ
てその断面を観察していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、半導体
デバイスの不良原因となる形状異常は多岐に渡ってお
り、不良個所の一断面を観察することにより得られた情
報では不十分であり、形状異常の発見が困難であるとい
う問題点があった。
【0005】上記危険性を可能な限り回避すべく、不良
個所における複数の断面の切り出しを行い、複数の電子
顕微鏡用サンプルを観察することが考えられるが、手間
がかかり過ぎ実用的ではなかった。
【0006】また、電子顕微鏡用サンプルはその平面領
域を観察すべく薄膜状に形成される。電子顕微鏡自体も
サンプルの放線方向からでなく斜め方向からの観察は可
能であるが、その回転角度はせいぜい60度程度に過ぎ
なかった。よってサンプルの平面的な形状について情報
が得られるに過ぎなかった。
【0007】この発明は上記問題点を解決するためにな
されたもので、1つのサンプルで異なる方向からの観察
対象構造物の構造を観測可能な観測方法及び観測システ
ム得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係る請求項1
記載の観察方法は、(a)観察対象構造物を包含し、所定
方向に延在するサンプルが、前記所定方向と非平行の平
面内で互いに異なる複数の方向から第1の荷電粒子の照
射を受けるステップと、(b)前記照射によって前記サン
プルから得られる第2の荷電粒子を観測して、前記複数
の方向から見た前記観察対象構造物の形状を認識するス
テップと、を備えている。
【0009】また、請求項2の発明は、請求項1記載の
観測方法であって、前記ステップ(a)は、前記所定方向
を回転軸として前記サンプルを回転させながら前記複数
の方向から前記第1の荷電粒子を受けるステップを含
む。
【0010】また、請求項3の発明は、請求項2記載の
観測方法であって、前記観察対象構造物は半導体基板内
に形成される半導体装置の構成物を含み、(c)前記ステ
ップ(a)前に実行され、集束イオンビーム加工によっ
て、前記観察対象構造物を包括する所定の平面形状の領
域を所定方向に切り出して、表裏面形状が前記所定の平
面形状で前記所定方向に伸びた柱体構造のサンプル領域
を有する前記サンプルを抽出するステップ、をさらに備
える。
【0011】また、請求項4の発明は、請求項3記載の
観測方法であって、前記所定方向は前記半導体基板の表
面から裏面への方向を含み、前記ステップ(a)は、集束
イオンビーム加工によって、前記観察対象構造物を包括
する前記所定の平面形状の領域を前記半導体基板の表面
から裏面にかけて切り出して、柱体構造の前記サンプル
領域を有する前記サンプルを抽出するステップを含む。
【0012】また、請求項5の発明は、請求項3記載の
観測方法であって、前記所定方向は前記半導体基板の表
面から裏面への方向を含み、前記ステップ(a)は、(a-1)
ダイシング加工によって、前記観察対象構造物を包括す
る比較的大きな多角形状の領域を前記半導体基板の表面
から裏面にかけて切り出して、角柱構造の前記サンプル
基体を抽出するステップと、(a-2)集束イオンビーム加
工によって、前記サンプル基体の表面から、前記観察対
象構造物を包括し前記多角形状より小さな前記所定の平
面形状の領域を前記所定方向に所定の深さ切り出して、
柱体構造の前記サンプル領域を前記サンプル基体の上層
部に得るステップとを含み、前記サンプルは前記サンプ
ル基体及び前記サンプル領域を含む。
【0013】また、請求項6の発明は、請求項3記載の
観測方法であって、前記所定方向は前記半導体基板の表
面から裏面への方向を含み、前記ステップ(a)は、(a-1)
ダイシング加工によって、前記観察対象構造物を包括す
る比較的大きな第1の多角形状の領域を前記半導体基板
の表面から裏面にかけて切り出して、角柱状の前記サン
プル基体を抽出するステップと、(a-2)ダイシング加工
によって、前記サンプル基体の表面から、前記観察対象
構造物を包括し前記第1の多角形より小さな第2の多角
形状の領域を前記所定方向に第1の深さ切り出して、角
柱状のサンプル補助部を得るステップと、(a-3)集束イ
オンビーム加工によって、前記サンプル補助部の表面か
ら、前記観察対象構造物を包括し前記第2の多角形状よ
り小さな前記所定の平面形状の領域を前記所定方向に前
記第1の深さより浅い第2の深さで切り出して、角柱状
の前記サンプル領域とを前記サンプル補助部の上層部に
得るステップとを含み、前記サンプルは前記サンプル基
体、前記サンプル補助部及び前記サンプル領域を含む。
【0014】また、請求項7の発明は、請求項3記載の
観測方法であって、前記所定方向は前記半導体基板の表
面から裏面への方向を含み、前記ステップ(a)は、(a-1)
ダイシング加工によって、前記半導体基板の表面から、
前記観察対象構造物を包括する比較的大きな第1の多角
形状の溝を前記所定方向に第1の深さで掘るステップ
と、(a-2)ダイシング加工によって、前記第1の多角形
の溝の外周部に一致する第2の多角形状の領域を前記半
導体基板の表面から裏面にかけて切り出して、底面が前
記第1の多角形である角柱状のサンプル補助部と、底面
が前記第2の多角形となる角柱状のサンプル基体とを得
るステップと、(a-3)集束イオンビーム加工によって、
前記サンプル補助部の表面から、前記観察対象構造物を
包括し前記第1の多角形状より小さな前記所定の平面形
状の領域を前記所定方向に前記第1の深さより浅い第2
の深さで切り出して、角柱状の前記サンプル領域を前記
サンプル補助部の上層部に得るステップとを含み、前記
サンプルは前記サンプル基体、前記サンプル補助部及び
前記サンプル領域を含む。
【0015】また、請求項8の発明は、請求項3ないし
請求項7のうちいずれか1項に記載の観測方法であっ
て、前記所定の形状は所定の多角形を含み、前記サンプ
ル領域は底面が前記所定の多角形で前記所定方向に伸び
た角柱構造の領域を含む。
【0016】また、請求項9の発明は、請求項3ないし
請求項7のうちいずれか1項に記載の観測方法であっ
て、前記所定の形状は所定の円形を含み、前記サンプル
領域は底面が前記所定の円形で前記所定方向に伸びた円
柱構造の領域を含む。
【0017】また、請求項10の発明は、請求項1ない
し請求項9のうちいずれか1項に記載の観測方法であっ
て、前記観察対象構造物は層間絶縁膜内に形成される半
導体素子を含み、(d)前記ステップ(b)の前に実行され、
前記サンプル領域中における前記層間絶縁膜を除去する
ステップをさらに備える。
【0018】また、請求項11の発明は、請求項10記
載の観測方法であって、前記ステップ(d)は、前記層間
絶縁膜を完全に除去するステップを含む。
【0019】また、請求項12の発明は、請求項9記載
の観測方法であって、前記複数の観察点からの前記電子
顕微鏡の観察によって、前記円柱構造の前記サンプル領
域の側面全体を観察可能であり、前記ステップ(b-2)
は、前記サンプル台を回転させながら前記サンプル領域
の前記複数の観測点を前記電子顕微鏡で順次観察して、
前記サンプル領域の側面全体から観察された観察対象構
造物の所定の物質の分布情報を認識するステップを含
む。
【0020】この発明に係る請求項13記載の観測シス
テムは、観察対象構造物を包含し所定方向に延在するサ
ンプル用の観測システムであって、前記サンプルを前記
所定方向に立設配置させた状態で回転可能なサンプル台
と、前記サンプル台上に立設配置された前記サンプルに
対し、前記所定方向と非平行な角度から第1の荷電粒子
を照射する荷電粒子照射手段と、前記荷電粒子照射手段
による前記照射によって前記サンプルから得られる第2
の荷電粒子を観測する荷電粒子観測手段とを備え、前記
サンプル台の回転によって、前記所定方向に平行な前記
サンプルの側面と前記第1の荷電粒子の照射方向との位
置関係を変更することを可能にしている。
【0021】また、請求項14の発明は、請求項13記
載の観測システムであって、前記サンプル台は外部操作
によって回転可能なサンプル台を含む。
【0022】
【発明の実施の形態】<実施の形態1>図1はこの発明
の実施の形態1である半導体デバイスの観測システムの
概略構成を示す説明図である。
【0023】同図に示すように、サンプル基体1A及び
3次元観察用サンプル領域2からなり電子顕微鏡用サン
プル31を、回転軸Qの回りに回転可能なサンプル台6
上に立設配置する。この際、四角柱構造のサンプル基体
1Aの底面をサンプル台6の回転軸Q上に装着する。
【0024】サンプル基体1Aは、半導体デバイスにお
ける観察対象微細構造物7が形成された半導体基板か
ら、観察対象微細構造物7を包括する0.1μm四方を
FIB加工によって、半導体基板の表面から裏面にかけ
て切り出すことによって得られる。したがって、サンプ
ル基体1Aの先端に観察対象微細構造物7が観測可能な
四角柱状の3次元観察用サンプル領域2が形成されるこ
とになる。
【0025】一方、3次元観察用サンプル領域2の側面
(観察対象微細構造物7の断面)に照射されるように電
子ビーム5を導く対物レンズ3が配置される。この際、
電子顕微鏡用サンプル31のサンプル台6上の立設方向
に平行な側面に対し、電子ビーム5が垂直に照射される
ように対物レンズ3が配置される。
【0026】また、電子ビーム5を観察用サンプル領域
2の側面に照射した場合に、3次元観察用サンプル領域
2から放出される二次電子(反射電子,オージェ電子等
を含む)52を検出可能な位置に検出器4(オージェ電
子分光装置を含む)が配置される。
【0027】このような構成において、対物レンズ3を
介して電子ビーム5を3次元観察用サンプル領域2の側
面(観察対象微細構造物7の断面)に照射する。そし
て、3次元観察用サンプル領域2から放出され、検出器
4で検出される二次電子52に基づきSEMによる観
察、電子ビーム5が3次元観察用サンプル領域2を透過
して得られる透過電子51に基づきTEMによる観察
を、それぞれ行う。
【0028】さらに、サンプル台6を90度毎に順次回
転させた後、SEMあるいはTEMよって観察すること
により、3次元観察用サンプル領域2の4つの側面から
観察対象微細構造物7の4つの断面形状を認識すること
ができる。
【0029】このように、実施の形態1による半導体デ
バイスの観察方法によって、一つの電子顕微鏡用サンプ
ル31(サンプル基体1A,3次元観察用サンプル領域
2)を用いて、半導体デバイスの観察対象微細構造物7
における4つの断面形状の観察に基づく3次元的な評価
を行うことができる。
【0030】すなわち、観察対象構造物7を包含し、サ
ンプル試料台6上での立設方向に延在する電子顕微鏡用
サンプル31が、上記立設方向と垂直な(非平行の)平
面内で互いに異なる4方向から電子ビーム5を受けるこ
とにより、4方向からの観察対象構造物7の構造を観測
することができる。
【0031】この際、観察対象の観察対象微細構造物7
の断面変更をサンプル台6を90度回転させるという、
比較的簡単な方法で行うことができる。
【0032】また、実施の形態1による電子顕微鏡用サ
ンプル31の切り出しはFIB加工にのみで足りる。
【0033】<実施の形態2>図2はこの発明の実施の
形態2である電子顕微鏡観測システムの概略構成を示す
説明図である。
【0034】同図に示すように、サンプル基体1B及び
3次元観察用サンプル領域2からなる電子顕微鏡用サン
プル32をサンプル台6上に立設配置する。この際、実
施の形態1同様、四角柱構造のサンプル基体1Bの底面
をサンプル台6の回転軸Q上に装着する。
【0035】サンプル基体1Bの表面領域上にはサンプ
ル基体1Bの表面より底面が一回り小さい四角柱構造の
3次元観察用サンプル領域2が形成される。3次元観察
用サンプル領域2は、観察対象微細構造物7を包括する
四角柱構造の形状を呈している。
【0036】一方、実施の形態1と同様、3次元観察用
サンプル領域2の側面に電子ビーム5が照射可能な位置
に対物レンズ3を配置し、二次電子52が検出可能な位
置に検出器4を配置する。
【0037】このような構成において、対物レンズ3を
介して電子ビーム5を3次元観察用サンプル領域2の側
面(観察対象微細構造物7の断面)に照射することによ
り、実施の形態1と同様、二次電子52に基づくSEM
による観察、あるいは透過電子51に基づくTEMによ
る観察が行える。
【0038】さらに、実施の形態1同様、サンプル台6
を90度毎に回転させた後、SEMあるいはTEMよっ
て観察することにより、3次元観察用サンプル領域2の
4側面から観察対象微細構造物7の4つの断面形状を認
識することができる。
【0039】このように、実施の形態2による半導体デ
バイスの観察方法によって、実施の形態1と同様、一つ
の電子顕微鏡用サンプル(サンプル基体1B及び3次元
観察用サンプル領域2)を用いて、観察対象微細構造物
7における4つの断面形状の観察に基づく3次元的な評
価を行うことができる。
【0040】図3〜図8は電子顕微鏡用サンプル32の
切り出し方法を示す平面図あるいは断面図である。図
3,図5及び図7は平面図であり、図4,図6及び図8
はそれぞれ図3,図5及び図7のA−A,B−B及びC
−C断面を示す断面図である。以下、これらの図を参照
して電子顕微鏡用サンプル32の切り出し方法を説明す
る。
【0041】図3及び図4に示すように、Si基板9の
表面の中心部に半導体デバイスの観察対象微細構造物7
が存在すると仮定する。
【0042】この場合、図5及び図6に示すように、観
察対象微細構造物7を包括する比較的大きな30μm四
方をダイサーによるダイシング加工によって、Si基板
9の表面から裏面にかけて切り出してサンプル基体1B
を得る。
【0043】次に、図7及び図8に示すように、FIB
加工によって、サンプル基体1Bの表面において、観察
対象微細構造物7を含む0.1μm四方の平面形状を、
観察対象微細構造物7の形成深さ以上(数μm)の深さ
で切り出して3次元観察用サンプル領域2を得る。
【0044】このように実施の形態2の観察方法では、
ダイサーによってサンプル基体1Bを得た後、FIB加
工によってサンプル基体1Bの上層部に3次元観察用サ
ンプル領域2を得ることにより電子顕微鏡用サンプル3
2を切り出すため、FIB加工のみによって電子顕微鏡
用サンプル31を得た実施の形態1より加工時間の短縮
を図ることができる。
【0045】また、実施の形態2では、電子顕微鏡用サ
ンプル32がサンプル基体1Bを有し、このサンプル基
体1Bは30μm四方の正方形よりなる強度の高い四角
柱構造を呈しているため、実施の形態1の電子顕微鏡用
サンプル31(電子顕微鏡用サンプル32と高さは同
じ)に比べて強度が高い構造となる。
【0046】<実施の形態3>図9はこの発明の実施の
形態3である電子顕微鏡観測システムの概略構成を示す
説明図である。
【0047】同図に示すように、サンプル基体1C、3
次元観察用サンプル領域2及びサンプル補助部8からな
る電子顕微鏡用サンプル33を回転可能なサンプル台6
に装着する。この際、実施の形態1同様、四角柱構造の
サンプル基体1Cの底面を回転可能なサンプル台6の回
転軸中心部上に装着する。
【0048】サンプル基体1Cの表面領域上にはサンプ
ル基体1Cの底面より表面形状が一回り小さい正方形の
角柱構造のサンプル補助部8が形成される。
【0049】サンプル補助部8の表面中心領域上には、
観察対象微細構造物の四方断面が切り出された四角柱構
造の3次元観察用サンプル領域2が形成されている。こ
の3次元観察用サンプル領域2の底面はサンプル補助部
8の底面よりも小さい正方形状を呈している。
【0050】一方、実施の形態1と同様、3次元観察用
サンプル領域2の側面に電子ビーム5が照射可能な位置
に対物レンズ3を配置し、二次電子52が検出可能な位
置に検出器4を配置する。
【0051】このような構成において、対物レンズ3か
ら電子ビーム5を3次元観察用サンプル領域2の側面に
照射することにより、実施の形態1と同様、二次電子5
2に基づくSEMによる観察、あるいは透過電子51に
基づくTEMによる観察が行える。
【0052】さらに、実施の形態1同様、サンプル台6
を90度毎に回転させた後、SEMあるいはTEMよっ
て観察することにより、3次元観察用サンプル領域2の
4側面から観察対象微細構造物7の4つの断面形状を認
識することができる。
【0053】このように、実施の形態3による半導体デ
バイスの観察方法によって、実施の形態1と同様、一つ
の電子顕微鏡用サンプル33(サンプル基体1C、サン
プル補助部8及び3次元観察用サンプル領域2)を用い
て、半導体デバイスの観察対象微細構造物7の4つの断
面形状の観察に基づく3次元的な評価を行うことができ
る。
【0054】図10〜図17は電子顕微鏡用サンプル3
3の切り出し方法を示す平面図あるいは断面図である。
図10,図12、図14及び図16は平面図であり、図
11,図13、図15及び図17はそれぞれ図10,図
12、図14及び図16のD−D,E−E、F−F及び
G−G断面を示す断面図である。以下、これらの図を参
照して3次元観察用サンプル領域2の切り出し方法を説
明する。
【0055】図10及び図11に示すように、Si基板
9の表面の中心部に半導体デバイスの観察対象微細構造
物7が存在すると仮定する。
【0056】そして、図12及び図13に示すように、
観察対象微細構造物7を包括するかなり大きな四方領域
をダイサーによるダイシング加工で、Si基板9の表面
から裏面にかけて切り出してサンプル基体1Cを得る。
【0057】そして、図14及び図15に示すように、
サンプル基体1Cの表面から、ダイサーによるダイシン
グ加工でサンプル基体1Cの外周領域を数μm程度の
幅、で数十μm程度の深さで切り込む。したがって、サ
ンプル基体1Cの上層部の切り込み領域12が除去され
た領域が、底面がサンプル基体1Cより一回り(切り込
み領域12の厚み分)小さい正方形の角柱構造のサンプ
ル補助部8となる。
【0058】次に、図16及び図17に示すように、サ
ンプル補助部8の上層部に対して、FIB加工によっ
て、観察対象微細構造物7を含む0.1μm四方の平面
形状を、観察対象微細構造物7の形成深さ以上(数μ
m)の深さかつ切り込み領域12より浅くで切り出して
3次元観察用サンプル領域2を得る。
【0059】このように実施の形態3の観察方法では、
ダイサーによるダイシング加工によってサンプル基体1
C及びサンプル補助部8を得た後、FIB加工によって
3次元観察用サンプル領域2を得ることにより電子顕微
鏡用サンプル33を切り出したため、FIB加工のみに
よって電子顕微鏡用サンプル31を得た実施の形態1よ
り加工時間の短縮を図ることができる。
【0060】また、実施の形態3では、電子顕微鏡用サ
ンプル33がサンプル基体1C及びサンプル補助部8を
有し、サンプル基体1C及びサンプル補助部8は比較的
強度の高い四角柱構造を呈しているため、実施の形態1
の電子顕微鏡用サンプル31に比べて強度が高い構造と
なる。
【0061】さらに、電子顕微鏡用サンプル33は、3
次元観察用サンプル領域2を中心としサンプル補助部
8、サンプル基体1Cの順で平面形状が広くなるピラミ
ッド状の構造を呈している。したがって、電子顕微鏡用
サンプル33のサンプル台6の立設方向に対して垂直方
向に配置される表面が凸状の対物レンズ3を、電子顕微
鏡用サンプル33に接触することなく3次元観察用サン
プル領域2の近傍に配置することが比較的容易にできる
ため、精度良く3次元観察用サンプル領域2に電子ビー
ム5を照射することができる。
【0062】<実施の形態4>図18〜図25は、この
発明の実施の形態4である電子顕微鏡用サンプル34の
切り出し方法を示す平面図あるいは断面図である。図1
8,図20、図22及び図24は平面図であり、図1
9,図21、図23及び図25はそれぞれ図18,図2
0、図22及び図24のD−D,E−E、F−F及びG
−G断面を示す断面図である。以下、これらの図を参照
して3次元観察用サンプル領域2の切り出し方法を説明
する。なお、実施の形態4の電子顕微鏡観測システムの
構成及びサンプル試料34は、それぞれ図9で示した実
施の形態3の電子顕微鏡観測システム及び電子顕微鏡用
サンプル33と全く同一である。
【0063】図18及び図19に示すように、Si基板
9の表面の中心部に半導体デバイスの観察対象微細構造
物7が存在すると仮定する。
【0064】そして、図20及び図21に示すように、
ダイサーによるダイシング加工によって、Si基板9の
観察対象微細構造物7を中心として、Si基板9が9領
域に分割されるように十μm程度の深さで、数μの幅で
切り込み溝13を掘る。
【0065】そして、図22及び図23に示すように、
観察対象微細構造物7を包括し、かつ切り込み溝13の
外周に一致する正方形の領域をダイサーによるダイシン
グ加工で、Si基板9の表面から裏面にかけて切り出し
てサンプル基体1Cを得る。
【0066】この際、サンプル基体1Cの外周領域に切
り込み溝13が位置するようにダイシング加工されたた
め、サンプル基体1Cの上層部の切り込み溝13が除去
された領域がサンプル基体1Cより一回り小さい正方形
の角柱構造のサンプル補助部8となる。
【0067】次に、図24及び図25に示すように、サ
ンプル補助部8の上層部に対し、FIB加工によって、
観察対象微細構造物7を含む0.1μm四方の平面形状
を、観察対象微細構造物7の形成深さ以上(数μm)、
かつ切り込み溝13より浅い深さで切り出して3次元観
察用サンプル領域2を得る。
【0068】このように実施の形態4の観察方法では、
ダイシング加工によってサンプル基体1C及びサンプル
補助部8を得た後、FIB加工によって3次元観察用サ
ンプル領域2を得ることによりサンプル試料34を切り
出したため、FIB加工のみによって電子顕微鏡用サン
プル31を得た実施の形態1より加工時間の短縮を図る
ことができる。
【0069】また、実施の形態4では、実施の形態3同
様、サンプル基体1C及びサンプル補助部8を比較的広
い平面形状で切り出したため、電子顕微鏡用サンプル3
4の強度が実施の形態1の電子顕微鏡用サンプル31に
比べて高い。
【0070】さらに、3次元観察用サンプル領域2を中
心としサンプル補助部8、サンプル基体1Cの順で平面
形状が広くなるピラミッド状の電子顕微鏡用サンプルの
構造を得ることにより、実施の形態3と同様、精度良く
3次元観察用サンプル領域2に電子ビーム5を照射する
ことができる。
【0071】なお、実施の形態3及び実施の形態4で
は、3段のピラミッド状に電子顕微鏡用サンプル33及
び34を構成した例を示したが、サンプル補助部を2つ
以上形成することによって、4段以上のピラミッド構造
の電子顕微鏡用サンプルを形成することも勿論可能であ
る。
【0072】<実施の形態5>図26はこの発明の実施
の形態5である電子顕微鏡観測システムの概略構成を示
す説明図である。
【0073】同図に示すように、サンプル基体1C、サ
ンプル補助部8及び3次元観察用サンプル領域2Cから
なる電子顕微鏡用サンプル35を回転可能なサンプル台
6に立設配置する。この際、実施の形態1同様、四角柱
構造のサンプル基体1Cの底面を回転可能なサンプル台
6の回転軸Q上に装着する。
【0074】サンプル基体1Cの表面領域上にはサンプ
ル基体1Cより表面形状が一回り小さい四角柱構造のサ
ンプル補助部8が形成される。
【0075】サンプル補助部8の表面中心領域上には観
察対象微細構造物の断面が円状に切り出された円柱状の
3次元観察用サンプル領域2Cが形成されている。
【0076】一方、実施の形態1と同様、3次元観察用
サンプル領域2Cの側面に電子ビーム5が照射可能な位
置に対物レンズ3を配置し、二次電子52が検出可能な
位置に検出器4を配置する。
【0077】上述した実施の形態5の観測システムの構
成は、図9で示した実施の形態3の観測システムと同様
であり、電子顕微鏡用サンプル35は3次元観察用サン
プル領域2Cが円柱状であることを除いて電子顕微鏡用
サンプル33と同様であるため、実施の形態3と同等の
効果を得ることができる。
【0078】さらに、3次元観察用サンプル領域2Cは
円柱状に形成されているため、サンプル台6を適宜に回
転させながら、SEMあるいはTEMよって観察するこ
とにより、3次元観察用サンプル領域2Cの側面を均一
性良く、より多くの観測点から連続的に観測することが
可能となる。
【0079】ただし、実施の形態1ないし実施の形態4
における角柱構造の3次元観察用サンプル領域2の方が
円柱構造に比べてFIB加工によって精度よく加工する
ことができる。
【0080】<実施の形態6>図27はこの発明の実施
の形態6である電子顕微鏡観測システムの概略構成を示
す説明図である。
【0081】同図に示すように、図26で示した観測シ
ステムと同様な構成を呈している。ただし、サンプル基
体1C、3次元観察用サンプル領域2C及びサンプル補
助部8からなる電子顕微鏡用サンプルは薬液処理によっ
て層間絶縁膜が一部除去されている。
【0082】上述した実施の形態6の観測システムの構
成は、電子顕微鏡用サンプル(特に3次元観察用サンプ
ル領域2C)が薬液処理された点を除いて、図26で示
した実施の形態5の観測システムと同様であるため、実
施の形態5と同等の効果を得ることができる。
【0083】半導体デバイスの観察対象微細構造物7の
近傍には通常層間絶縁膜が形成されており、この層間絶
縁膜は電子ビーム5の透過率を下げる等、観察対象微細
構造物7の断面形状の観察精度を劣化させる存在であ
る。
【0084】したがって、実施の形態6の観測システム
は、実施の形態5の効果に加えて、層間絶縁膜の少なく
とも一部を除去することにより、電子ビーム5の透過率
を上げることができ、SEMあるいはTEMよって高分
解能な観察を行うことができる。
【0085】なお、実施の形態6では実施の形態5の電
子顕微鏡用サンプルに対して薬液処理を施した例を示し
たが、実施の形態1〜実施の形態4の電子顕微鏡用サン
プルに対して薬液処理を施しても同様に高分解能な観察
を行うことができる。
【0086】<実施の形態7>図28はこの発明の実施
の形態7である電子顕微鏡観測システムの概略構成を示
す説明図である。
【0087】同図に示すように、図26で示した観測シ
ステムと同様な構成を呈している。ただし、サンプル基
体1C、3次元観察用サンプル領域2C及びサンプル補
助部8からなる電子顕微鏡用サンプルは薬液処理によっ
て層間絶縁膜が完全に除去され、観察対象微細構造物7
が露出されている。
【0088】上述した実施の形態7の観測システムの構
成は、電子顕微鏡用サンプルが薬液処理された点を除い
て、図26で示した実施の形態5の観測システムと同様
であるため、実施の形態5と同等の効果を得ることがで
きる。
【0089】さらに加えて、層間絶縁膜が完全に除去さ
れ観察対象微細構造物7が露出されるため、SEMある
いはTEMよってより高精度な観察を行うことができ
る。
【0090】この際、3次元観察用サンプル領域2Cが
円柱状に形成されていることを利用して、サンプル台6
上で電子顕微鏡用サンプル37を回転させながら、サン
プル台6の回転に同期して電子ビーム5を照射して、二
次電子、オージェ電子、反射電子等を含む二次電子52
を検出器4することにより、観察対象微細構造物7の側
壁表面のマッピング情報(特定の物質の分布情報)等の
断面形状の情報を得ることができる。特に、オージェ電
子に基づく観測によって観察対象微細構造物7の側壁表
面のマッピング情報を高精度に得ることができる。
【0091】なお、実施の形態7では実施の形態5の電
子顕微鏡用サンプルに対して薬液処理を施した例を示し
たが、実施の形態1〜実施の形態4の電子顕微鏡用サン
プルに対して薬液処理を施しても同様に高精度な観察を
行うことができる。
【0092】<実施の形態8>図29はこの発明の実施
の形態8である電子顕微鏡観測システムのサンプル台の
回転機構部分を示す説明図である。同図に示すように、
サンプル台6上にサンプル基体1C、サンプル補助部8
及び3次元観察用サンプル領域2かなる電子顕微鏡用サ
ンプル35が、実施の形態1〜実施の形態7と同様、サ
ンプル台6の回転と共に回転するように配置される。
【0093】サンプル台6は回転棒23と中心軸Qが一
致するように連結されており、回転棒23の回転によっ
てサンプル台6が回転する。回転棒23は軸受28内に
回転可能に収納され、回転つまみ27と同軸で直結され
ている。
【0094】Oリング24はサンプル交換室と軸受28
との密着性を上げるために、軸受28の外周に沿って設
けられおり、図29ではOリング24の左側がサンプル
交換室となり右側が外部領域となる。また、Oリング2
5は回転棒23と軸受28との密着性を上げるために設
けられる。取っ手26が軸受28の外部領域側の端部に
設けられ、取っ手26を引っ張る等により、サンプル台
6をサンプル交換室外部に引き出すことができる。すな
わち、サンプル台6はサイドエントリー型である。
【0095】このような構成において、回転つまみ27
を回すことにより、サンプル交換室外部から、電子顕微
鏡用サンプル38を360゜回転させることができる。
すなわち、実施の形態8の観測システムは、サンプル台
6に直結する回転棒23及び回転つまみ27を設けるこ
とにより、外部から電子顕微鏡用サンプル38を任意に
回転させることができる観測システムを構成することが
できる。
【0096】
【発明の効果】以上説明したように、この発明における
請求項1記載の観測方法は、サンプルの延在する方向に
平行な側面において、異なる方向から第1の荷電粒子が
照射されるので、異なる方向からの前記観察対象構造物
の構造を観測することができる。
【0097】請求項2記載の観測方法は、サンプルを回
転させることにより、第1の荷電粒子自体の照射方向を
変更することなく、サンプルが複数の方向から第1の荷
電粒子の照射を受けることができる。
【0098】請求項3記載の観測方法は、サンプルをサ
ンプル台上に所定方向に立設するため、電子顕微鏡をサ
ンプルの側面上から観察可能に固定配置すれば、サンプ
ル台の回転によってサンプルにおけるサンプル領域の任
意の側面上から電子顕微鏡による観察を行うことができ
る。
【0099】請求項4記載の観測方法は集束イオンビー
ム加工のみによって、半導体基板からサンプルを抽出す
ることができる。
【0100】請求項5記載の観測方法はサンプル基体の
抽出はダイシング加工によって行うため、集束イオンビ
ーム加工のみの加工に比べ加工時間の短縮を図ることが
できる。
【0101】さらに、サンプル基体はサンプル領域の所
定の平面形状より大きな多角形を底面とした角柱状に形
成されるため、サンプル全体の強度向上を図ることがで
きる。
【0102】請求項6記載の観測方法はサンプル基体及
びサンプル補助部の抽出はダイシング加工によって行う
ため、集束イオンビーム加工のみの加工に比べ加工時間
の短縮を図ることができる。
【0103】さらに、サンプル基体及びサンプル補助部
はそれぞれサンプル領域の所定の平面形状より大きな第
1及び第2の多角形を底面とした角柱状に形成されるた
め、サンプル全体の強度向上を図ることができる。
【0104】加えて、サンプルが所定方向に沿って第1
の多角形,第2の多角形及び所定の平面形状の順で小さ
くなるピラミッド上に形成されるため、上記所定方向に
垂直に配置されることが想定される電子顕微鏡の凸上の
対物レンズをサンプル領域の近傍に配置することが容易
になる。
【0105】請求項7記載の観測方法はサンプル基体及
びサンプル補助部の抽出はダイシング加工によって行う
ため、集束イオンビーム加工のみの加工に比べ加工時間
の短縮を図ることができる。
【0106】さらに、サンプル基体及びサンプル補助部
はそれぞれサンプル領域の所定の平面形状より大きな第
2及び第1の多角形を底面とした角柱状にそれぞれ形成
されるため、サンプル全体の強度向上を図ることができ
る。
【0107】加えて、サンプルが所定方向に沿って第2
の多角形,第1の多角形及び所定の平面形状の順で小さ
くなるピラミッド上に形成されるため、所定方向に垂直
に配置されることが想定される電子顕微鏡の凸上の対物
レンズをサンプル領域の近傍に配置することが容易にな
る。
【0108】請求項8記載の観測方法において、サンプ
ル領域は角柱状に形成されるため、集束イオンビーム加
工によって精度良く形成することができる。
【0109】請求項9記載の観測方法において、サンプ
ル領域は円柱状に形成されるため、その側面から複数の
観測点を多く得ることができ、詳細に渡って観察対象構
造物を観察することができる。
【0110】請求項10記載の観測方法は、サンプル領
域中における層間絶縁膜を除去するステップを含むた
め、電子顕微鏡によって観察対象構造物の断面形状をよ
り高精度に観察することができる。
【0111】請求項11記載の観測方法は、層間絶縁膜
を完全に除去するステップを含むため、電子顕微鏡によ
って観察対象構造物の断面形状をさらに高精度に観察す
ることができる。
【0112】請求項12記載の観測方法は、サンプル領
域が円柱構造で形成されているのを利用して、観察対象
構造物の所定の物質の分布情報という詳細な情報を比較
的容易に認識することができる。
【0113】この発明における請求項13記載の観測シ
ステムは、サンプル台を回転させながら荷電粒子照射手
段により第1の荷電粒子を照射することにより、サンプ
ルの延在する方向に平行な側面において、異なる方向か
ら第1の荷電粒子が照射されるので、荷電粒子観測手段
によって異なる方向からの観察対象構造物の構造を観測
することができる。
【0114】請求項14記載の観測システムのサンプル
台は外部操作によって回転可能なため、外部から容易に
電子顕微鏡によるサンプルの観察点を変更することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1である電子顕微鏡観
測システムの概略構成を示す説明図である。
【図2】 この発明の実施の形態2である電子顕微鏡観
測システムの概略構成を示す説明図である。
【図3】 実施の形態2における電子顕微鏡用サンプル
の切り出し方法を示す平面図である。
【図4】 図3の断面構造を示す断面図である。
【図5】 実施の形態2における電子顕微鏡用サンプル
の切り出し方法を示す平面図である。
【図6】 図5の断面構造を示す断面図である。
【図7】 実施の形態2における電子顕微鏡用サンプル
の切り出し方法を示す平面図である。
【図8】 図7の断面構造を示す断面図である。
【図9】 この発明の実施の形態3である電子顕微鏡観
測システムの概略構成を示す説明図である。
【図10】 実施の形態3における電子顕微鏡用サンプ
ルの切り出し方法を示す平面図である。
【図11】 図10の断面構造を示す断面図である。
【図12】 実施の形態3における電子顕微鏡用サンプ
ルの切り出し方法を示す平面図である。
【図13】 図12の断面構造を示す断面図である。
【図14】 実施の形態3における電子顕微鏡用サンプ
ルの切り出し方法を示す平面図である。
【図15】 図14の断面構造を示す断面図である。
【図16】 実施の形態3における電子顕微鏡用サンプ
ルの切り出し方法を示す平面図である。
【図17】 図16の断面構造を示す断面図である。
【図18】 実施の形態4における電子顕微鏡用サンプ
ルの切り出し方法を示す平面図である。
【図19】 図18の断面構造を示す断面図である。
【図20】 実施の形態4における電子顕微鏡用サンプ
ルの切り出し方法を示す平面図である。
【図21】 図20の断面構造を示す断面図である。
【図22】 実施の形態4における電子顕微鏡用サンプ
ルの切り出し方法を示す平面図である。
【図23】 図22の断面構造を示す断面図である。
【図24】 実施の形態4における電子顕微鏡用サンプ
ルの切り出し方法を示す平面図である。
【図25】 図24の断面構造を示す断面図である。
【図26】 この発明の実施の形態5である電子顕微鏡
観測システムの概略構成を示す説明図である。
【図27】 この発明の実施の形態6である電子顕微鏡
観測システムの概略構成を示す説明図である。
【図28】 この発明の実施の形態7である電子顕微鏡
観測システムの概略構成を示す説明図である。
【図29】 この発明の実施の形態8である電子顕微鏡
観測システムのサンプル台の回転機構部分を示す説明図
である。
【符号の説明】
1A〜1C サンプル基体、2,2C 3次元観察用サ
ンプル領域、3 対物レンズ、4 検出器、6 サンプ
ル台、7 観察対象微細構造物、8 サンプル補助部。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)観察対象構造物を包含し、所定方向
    に延在するサンプルが、前記所定方向と非平行の平面内
    で互いに異なる複数の方向から第1の荷電粒子の照射を
    受けるステップと、 (b)前記照射によって前記サンプルから得られる第2の
    荷電粒子を観測して、前記複数の方向から見た前記観察
    対象構造物の形状を認識するステップと、を備える観測
    方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の観測方法であって、 前記ステップ(a)は、 前記所定方向を回転軸として前記サンプルを回転させな
    がら前記複数の方向から前記第1の荷電粒子を受けるス
    テップを含む、観測方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の観測方法であって、 前記観察対象構造物は半導体基板内に形成される半導体
    装置の構成物を含み、 (c)前記ステップ(a)前に実行され、集束イオンビーム加
    工によって、前記観察対象構造物を包括する所定の平面
    形状の領域を所定方向に切り出して、表裏面形状が前記
    所定の平面形状で前記所定方向に伸びた柱体構造のサン
    プル領域を有する前記サンプルを抽出するステップ、を
    さらに備える、観測方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の観測方法であって、 前記所定方向は前記半導体基板の表面から裏面への方向
    を含み、 前記ステップ(a)は、 集束イオンビーム加工によって、前記観察対象構造物を
    包括する前記所定の平面形状の領域を前記半導体基板の
    表面から裏面にかけて切り出して、柱体構造の前記サン
    プル領域を有する前記サンプルを抽出するステップを含
    む、観測方法。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の観測方法であって、 前記所定方向は前記半導体基板の表面から裏面への方向
    を含み、 前記ステップ(a)は、 (a-1)ダイシング加工によって、前記観察対象構造物を
    包括する比較的大きな多角形状の領域を前記半導体基板
    の表面から裏面にかけて切り出して、角柱構造の前記サ
    ンプル基体を抽出するステップと、 (a-2)集束イオンビーム加工によって、前記サンプル基
    体の表面から、前記観察対象構造物を包括し前記多角形
    状より小さな前記所定の平面形状の領域を前記所定方向
    に所定の深さ切り出して、柱体構造の前記サンプル領域
    を前記サンプル基体の上層部に得るステップとを含み、
    前記サンプルは前記サンプル基体及び前記サンプル領域
    を含む、観測方法。
  6. 【請求項6】 請求項3記載の観測方法であって、 前記所定方向は前記半導体基板の表面から裏面への方向
    を含み、 前記ステップ(a)は、 (a-1)ダイシング加工によって、前記観察対象構造物を
    包括する比較的大きな第1の多角形状の領域を前記半導
    体基板の表面から裏面にかけて切り出して、角柱状の前
    記サンプル基体を抽出するステップと、 (a-2)ダイシング加工によって、前記サンプル基体の表
    面から、前記観察対象構造物を包括し前記第1の多角形
    より小さな第2の多角形状の領域を前記所定方向に第1
    の深さ切り出して、角柱状のサンプル補助部を得るステ
    ップと、 (a-3)集束イオンビーム加工によって、前記サンプル補
    助部の表面から、前記観察対象構造物を包括し前記第2
    の多角形状より小さな前記所定の平面形状の領域を前記
    所定方向に前記第1の深さより浅い第2の深さで切り出
    して、角柱状の前記サンプル領域とを前記サンプル補助
    部の上層部に得るステップとを含み、前記サンプルは前
    記サンプル基体、前記サンプル補助部及び前記サンプル
    領域を含む、観測方法。
  7. 【請求項7】 請求項3記載の観測方法であって、 前記所定方向は前記半導体基板の表面から裏面への方向
    を含み、 前記ステップ(a)は、 (a-1)ダイシング加工によって、前記半導体基板の表面
    から、前記観察対象構造物を包括する比較的大きな第1
    の多角形状の溝を前記所定方向に第1の深さで掘るステ
    ップと、 (a-2)ダイシング加工によって、前記第1の多角形の溝
    の外周部に一致する第2の多角形状の領域を前記半導体
    基板の表面から裏面にかけて切り出して、底面が前記第
    1の多角形である角柱状のサンプル補助部と、底面が前
    記第2の多角形となる角柱状のサンプル基体とを得るス
    テップと、 (a-3)集束イオンビーム加工によって、前記サンプル補
    助部の表面から、前記観察対象構造物を包括し前記第1
    の多角形状より小さな前記所定の平面形状の領域を前記
    所定方向に前記第1の深さより浅い第2の深さで切り出
    して、角柱状の前記サンプル領域を前記サンプル補助部
    の上層部に得るステップとを含み、前記サンプルは前記
    サンプル基体、前記サンプル補助部及び前記サンプル領
    域を含む、観測方法。
  8. 【請求項8】 請求項3ないし請求項7のうちいずれか
    1項に記載の観測方法であって、 前記所定の形状は所定の多角形を含み、 前記サンプル領域は底面が前記所定の多角形で前記所定
    方向に伸びた角柱構造の領域を含む、観測方法。
  9. 【請求項9】 請求項3ないし請求項7のうちいずれか
    1項に記載の観測方法であって、 前記所定の形状は所定の円形を含み、 前記サンプル領域は底面が前記所定の円形で前記所定方
    向に伸びた円柱構造の領域を含む、観測方法。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし請求項9のうちいずれ
    か1項に記載の観測方法であって、 前記観察対象構造物は層間絶縁膜内に形成される半導体
    素子を含み、 (d)前記ステップ(b)の前に実行され、前記サンプル領域
    中における前記層間絶縁膜を除去するステップをさらに
    備える、観測方法。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の観測方法であって、 前記ステップ(d)は、 前記層間絶縁膜を完全に除去するステップを含む、観測
    方法。
  12. 【請求項12】 請求項9記載の観測方法であって、 前記複数の観察点からの前記電子顕微鏡の観察によっ
    て、前記円柱構造の前記サンプル領域の側面全体を観察
    可能であり、 前記ステップ(b-2)は、 前記サンプル台を回転させながら前記サンプル領域の前
    記複数の観測点を前記電子顕微鏡で順次観察して、前記
    サンプル領域の側面全体から観察された観察対象構造物
    の所定の物質の分布情報を認識するステップを含む、観
    測方法。
  13. 【請求項13】 観察対象構造物を包含し所定方向に延
    在するサンプル用の観測システムであって、 前記サンプルを前記所定方向に立設配置させた状態で回
    転可能なサンプル台と、 前記サンプル台上に立設配置された前記サンプルに対
    し、前記所定方向と非平行な角度から第1の荷電粒子を
    照射する荷電粒子照射手段と、 前記荷電粒子照射手段による前記照射によって前記サン
    プルから得られる第2の荷電粒子を観測する荷電粒子観
    測手段とを備え、 前記サンプル台の回転によって、前記所定方向に平行な
    前記サンプルの側面と前記第1の荷電粒子の照射方向と
    の位置関係を変更することを可能にしたことを特徴とす
    る、観測システム。
  14. 【請求項14】 請求項13記載の観測システムであっ
    て、 前記サンプル台は外部操作によって回転可能なサンプル
    台を含む、観測システム。
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