JP2001229808A - 電子放出装置 - Google Patents

電子放出装置

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JP2001229808A
JP2001229808A JP2000359917A JP2000359917A JP2001229808A JP 2001229808 A JP2001229808 A JP 2001229808A JP 2000359917 A JP2000359917 A JP 2000359917A JP 2000359917 A JP2000359917 A JP 2000359917A JP 2001229808 A JP2001229808 A JP 2001229808A
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electron
conductive member
emitting device
potential
electrode
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JP2000359917A
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English (en)
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Daisuke Sasakuri
大助 笹栗
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Canon Inc
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J1/00Details of electrodes, of magnetic control means, of screens, or of the mounting or spacing thereof, common to two or more basic types of discharge tubes or lamps
    • H01J1/02Main electrodes
    • H01J1/30Cold cathodes, e.g. field-emissive cathode
    • H01J1/316Cold cathodes, e.g. field-emissive cathode having an electric field parallel to the surface, e.g. thin film cathodes

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子軌道の収束と電子放出効率の向上を同時
に実現し得る電子放出装置を提供する。 【解決手段】 間隙5から、Xs=H×Vf/(π×V
a) で示される距離Xsまでの範囲内に存在する高電
位側電極4の一部に、高電位側電極4を貫通する開口領
域(貫通孔)7が配置され、開口領域(貫通孔)7の下
に高電位側電極4よりも低い電位が印加される導電性部
材が配置される(但し、Hはアノード電極8と基板1と
の距離、Vfは低電位側電極2と高電位側電極4との間
に印加される電圧、Vaはアノード電極8と低電位側電
極2との間に印加される電圧、πは円周率、を表す)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子放出装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子放出素子としては、大別して
熱電子放出素子(thermionic cathod
e)と冷陰極電子放出素子(cold cathod
e)の2種類のものが知られている。冷陰極電子放出素
子には電界放出(field emission)型
(以下、「FE型」という)、金属/絶縁層/金属型
(以下、「MIM型」という)や表面伝導型電子放出素
子等がある。
【0003】FE型の例としては、W.P.Dyke&
W.W.Dolan,“FieldEmissio
n”,Advance in Electron Ph
ysics,8,89(1956) あるいは、C.
A.Spindt,“PHYSICAL Proper
ties of thin−film field e
mission cathodes with mol
ybdenium cones”,J.Appl.Ph
ys.,47,5248(1976)、USP 5,8
64,147号 等に開示されたものが知られている。
【0004】MIM型の例としては、C.A.Mea
d,“Operation of Tunnel−Em
ission Devices”,J.Apply.P
hys.,32,646(1961)等に開示されたも
のが知られている。
【0005】また、最近の例では、Toshiaki.
Kusunoki,“Fluctuation−fre
e electron emission from
non−formed metal−insulato
r−metal(MIM)cathodes Fabr
icated by low current Ano
dic oxidation”,Jpn.J.App
l.Phys.vol.32(1993)pp.L16
95,Mutsumi suzuki etal“An
MIM−Cathode Array for Ca
thode luminescent Display
s”,IDW ’96,(1996)pp.529等が
研究されている。
【0006】表面伝導型の例としては、特開平08−3
21254号、特開平08−264112号、Okud
a et al,“Electron Traject
ory Analysis of Surface C
onduction Electron Emitte
r Displays(SEDs)”, SID 98
DIGEST,p.185−188や、特開平09−
082214号などに記載されている。この表面伝導型
電子放出素子は、基板上に形成された小面積の薄膜に、
膜面に平行に電流を流すことにより、電子放出が生ずる
現象を利用するものである。
【0007】上記表面伝導型電子放出素子には、図18
(a)および図18(b)に模式的にその平面図および
断面図を示した平面型(planner type)
と、図19(a)および図19(b)に模式的にその断
面図を示した垂直型(vertical type)が
ある。図18、図19において、181は基板、18
2、184は電極、186は導電性膜、185は間隙、
193は段差形成部材である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来技術の場合には、下記のような問題が生じて
いた。
【0009】上述した図18、図19に示した素子を駆
動している際の様子を模式的に示したのが図20、図2
1である。図20、21において、図18および19の
構成と同様の構成については同一の符号を付す。
【0010】従来の表面伝導型電子放出素子において
は、低電位側の電極182に接続した導電性膜186か
ら、高電位側の電極184に接続した導電性膜186に
電子がトンネリングする。そしてトンネリングした電子
は、高電位側の電極184及びまたは高電位側の導電性
膜186上で、複数回の散乱を行った後、アノード電極
203に到達する。上記散乱過程で、高電位側の電極あ
るいは導電性膜中に、トンネリングした電子の一部が取
り込まれ、その結果、十分な電子放出効率を確保できて
いなかった。尚、ここで、電子放出効率とは、上記素子
を駆動した際に、電極182と電極184間を流れる素
子電流(If)に対する、アノード電極203に到達す
る放出電流(Ie)の比を指す。
【0011】画像表示装置を実現するためには、電子放
出素子と、それに対向して配置した蛍光体を有するアノ
ード電極に、電子放出素子から放出した電子を衝突、発
光させる。しかし、高精細な画像が要求される画像表示
装置では、電子軌道の収束、電子放出素子サイズの小型
化や電子放出効率の向上が要求される。一般に、電子放
出素子の特性として、電子放出効率と電子軌道の収束は
トレードオフの関係にあり、前記の条件を同時に満足す
るのは困難であった。
【0012】本発明は上記の課題を解決するためになさ
れたもので、その目的とするところは、電子軌道の収束
と電子放出効率の向上を同時に実現し得る電子放出装置
を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明にあっては、実質的に平面である第1の主面、
を有する基板と、間隔を置いて配置された第1の導電性
部材と第2の導電性部材とを有し、前記第1の主面上に
配置された電子放出素子と、前記第1の主面に対向する
実質的な平面を有するアノード電極と、前記電子放出素
子から電子を放出させるために、前記第1の導電性部材
に印加する電位よりも高い電位を前記第2の導電性部材
に印加する電圧印加手段と、前記電子放出素子から放出
された電子を前記アノード電極に照射するために、前記
第2の導電性部材に印加する電位よりも高い電位を該ア
ノード電極に印加する電圧印加手段と、を備え、前記間
隙から、次式で示される距離Xsまでの範囲内に存在す
る前記第2の導電性部材の一部に、前記第2の導電性部
材を貫通する貫通孔が配置され、前記貫通孔の下に前記
第2の導電性部材よりも低い電位が印加される導電性部
材が配置されることを特徴とする。 Xs=H×Vf/(π×Va) (但し、Hは前記アノード電極の平面と前記第1の主面
との距離、Vfは前記第1の導電性部材と第2の導電性
部材との間に印加される電圧、Vaは前記アノード電極
と前記第1の導電性部材との間に印加される電圧、πは
円周率、を表す)
【0014】前記間隙から前記距離Xsまでの範囲は、
前記間隙から前記第2の導電性部材に向けて該第2の導
電性部材の表面に沿って該距離Xsだけ伸ばした線分上
の範囲であることも好適である。
【0015】前記第2の導電性部材の表面に沿って前記
距離Xsだけ伸ばした線分は、前記第1の導電性部材と
第2の導電性部材とが対向する方向に、前記間隙から該
第2の導電性部材に向けて伸ばした線分であることも好
適である。
【0016】前記第2の導電性部材の表面に沿って前記
距離Xsだけ伸ばした線分は、前記電子放出素子を前記
アノード電極から見た際に、実質的に直線であることも
好適である。
【0017】前記第1の導電性部材と前記第2の導電性
部材とが、絶縁層を介して積層されており、前記貫通孔
の下に前記第2の導電性部材よりも低い電位が印加され
る導電性部材が、前記第1の導電性部材であることも好
適である。
【0018】前記第1の導電性部材と前記第2の導電性
部材の積層方向が、前記第1の主面に対して実質的に垂
直な方向であることも好適である。
【0019】前記絶縁層は、少なくとも2種類以上の誘
電率の異なった絶縁材料で構成されることも好適であ
る。
【0020】前記第1の導電性部材と前記第2の導電性
部材とが、前記第1の主面上に、配置されることも好適
である。
【0021】前記貫通孔は複数配置されていることも好
適である。
【0022】前記貫通孔は、前記第2の導電性部材から
前記貫通孔の下に配置された前記第2の導電性部材より
も低い電位が印加される導電性部材まで貫通しているこ
とも好適である。
【0023】前記電子放出素子が、前記第1の主面上に
複数配置されたことも好適である。
【0024】前記電子放出素子がマトリクス配線されて
いることも好適である。
【0025】前記電子放出素子から放出された電子によ
って画像を形成する画像形成部材が、前記アノード電極
上に配置されたことも好適である。
【0026】前記画像形成部材は、蛍光体であることも
好適である。
【0027】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、本発明の
好適な実施の形態を例示的に説明する。ただし、この実
施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状
それらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成
や各種条件により適宜変更されるべきものであり、この
発明の範囲を以下の実施の形態に限定する趣旨のもので
はない。
【0028】図1,2は本発明を適用した電子放出装置
において好適に用いられる縦型の電子放出素子の一例を
示す模式図であり、図3,4は、図1に示した電子放出
素子の製造方法の一例および駆動方法の一例を示した図
である。図1(a)は断面模式図であり、図1(b)は
平面模式図である。図2は、図1に示した素子を用いた
電子放出装置の斜視模式図であり、素子の上方にアノー
ド電極8を配置している。
【0029】図1、図2、図3、図4において、1は基
板、2は第1の導電性部材としての低電位側電極、3は
絶縁層、4は第2の導電性部材としての高電位側電極、
5は間隙、6は導電性膜、7は開口領域(貫通孔)であ
る。
【0030】本発明の電子放出素子の製造方法の一例を
図3を用いて以下に説明する。
【0031】(工程1)表面を十分に洗浄した絶縁性基
板もしくはスパッタ法等によりSiO2 を積層した積層
体等の基板1の実質的に平面である第1の主面上に電極
2を積層する。
【0032】前記電極2は導電性を有しており、蒸着
法、スパッタ法等の一般的真空成膜技術、フォトリソグ
ラフィー技術などにより形成される。前記電極2の厚さ
としては、数十nmから数mmの範囲で設定され、好ま
しくは数百nmから数μmの範囲で選択される。
【0033】(工程2)次に、前記電極2上に絶縁層3
を堆積する。絶縁層3は、スパッタ法等の一般的な真空
成膜法、熱酸化法、陽極酸化法等で形成され、その厚さ
としては、3nmから1μmの範囲で設定され、好まし
くは数十nmから数百nmの範囲から選択される。
【0034】(工程3)更に、前記絶縁層3上に電極4
を堆積する。以上の工程により、基板1上に電極2、絶
縁層3、電極4の積層体を形成する(図3(a))。積
層体の積層方向は、前記基板1の第1の主面に対して実
質的に垂直である。電極4は、前記電極2と同様に導電
性を有しており、蒸着法、スパッタ法等の一般的真空成
膜技術、フォトリソグラフィー技術などにより形成され
る。
【0035】前記電極4の厚さとしては、数nmから数
百nmの範囲で設定され、好ましくは数十nm程度の範
囲で選択される。
【0036】(工程4)次に、フォトリソグラフィー技
術により、前記絶縁層3及び電極4の一部が除去され、
前記電極2上に、前記絶縁層3と前記電極4とにより構
成される段差構造が形成される(図3(b))。ただ
し、本エッチング工程は、前記電極2上で停止しても良
いし、前記電極2の一部がエッチングされて停止しても
良い。
【0037】上記のように形成した素子の駆動時には、
前記電極2が低電位、前記電極4が高電位に設定され
る。
【0038】(工程5)続いて、フォトリソグラフィー
技術などにより、前記電極4の一部が前記基板1から取
り除かれた領域7(電極4を貫く貫通孔)を形成する
(図3(C))。ただし、本エッチング工程は、前記絶
縁層3上で停止しても良いし、前記絶縁層3の一部が取
り除かれても良いし、前記素子電極2上で停止しても良
い。この結果、少なくとも、前記電極4は、前記電極
2、絶縁層3、電極4の積層方向において、貫通する開
口領域(貫通孔)7を有する。
【0039】本工程で除去する領域(貫通孔)7は、前
記電極4と前記絶縁層3で形成された段差近辺に形成さ
れるが、後述する“高電位側導電性部材”のサイズによ
り適宜最適な距離や形状を選択すれば良く、領域(貫通
孔)7におけるサイズL1は、数十nmから数μmの範
囲で選択される。領域7のサイズについての詳細は後述
する。
【0040】(工程6)次に、電極2と電極4との間を
接続するように、導電性膜6を形成する(図3
(c))。
【0041】前記導電性膜6を堆積する領域の長さL3
(図1(b)参照)は、電子放出長、素子構成、素子の
配置等により適宜設定されるが、上記の高電位側電極4
の除去された領域7の長さL4よりも短い範囲が選択さ
れる。
【0042】前記導電性膜6に用いる材料としては、P
d,Ru,Ag,Au,Ti,In,Cu,Cr,F
e,Zn,Sn,Ta,W,Pd,等の金属やこれらの
合金、PdO,SnO2,In23,PbO,Sb
23,等の酸化物、HfB2,ZrB 2,LaB6,Ce
6,YB4,GdB4等の硼化物、TiC,ZrC,H
fC,TaC,SiC,WC等の炭化物、TiN,Zr
N,HfN等の窒化物、Si,Ge等の半導体、カーボ
ン、AgMg,NiCu,Pb,Sn等を用いる事がで
きる。また、導電性膜6の抵抗値は103〜107 Ω/
□のシート抵抗値であることが後述するフォーミングの
観点からは好ましい。
【0043】(工程7)次に、前記導電性膜6に電流を
流し、導電性膜6の一部に間隙5を形成し、電子放出素
子を形成する(図3(d))。この様に、導電性膜6に
電流を流すことで間隙5を形成する工程は、“フォーミ
ング”と呼ばれる。この“フォーミング”により、導電
性膜6は実質的に2つの膜に分離される。
【0044】本発明の電子放出素子では、導電性膜6を
省略する場合もある。その場合には、前記電極2と電極
4間の間隔(絶縁層3の厚み)で上記間隙5を形成す
る。そして、この様な場合には、前記工程6と、それに
続く工程を省略することができる。
【0045】そのため、本発明では、電極2と、電極2
に接続する導電性膜6をまとめて、第1の導電性部材と
して“低電位側導電性部材”と呼ぶ場合がある。同様
に、本発明では、電極4と、電極4に接続する導電性膜
6をまとめて、第2の導電性部材として“高電位側導電
性部材”と呼ぶ場合がある。
【0046】さらに本発明の電子放出素子では、間隙5
を形成した後に、さらに“活性化”と呼ばれる(工程
8)を施す場合もある。この工程は、例えば炭素化合物
の存在下で、電極2及び電極4に電圧を印加することに
よって、間隙5内の絶縁層3上、および間隙5近傍の導
電性膜6上に炭素膜を形成する工程である。この工程を
施すことにより、“フォーミング”などで形成した間隙
5の中により狭い間隙が形成される。この活性化工程に
より電子放出量の増加が行なえる。
【0047】この活性化工程によって形成される炭素膜
は、活性化工程で電極2、4に印加する電位に依存し
て、前記間隙5内に形成される、より狭い間隙(第2の
間隙)を境にして、“低電位側導電性部材”および/ま
たは“高電位側導電性部材”に接続する。
【0048】そのため、本発明においては、活性化工程
を行なった場合にも、前記第2の間隙を境にして、“低
電位側導電性部材”に接続する炭素膜と、前記“低電位
側導電性部材”を含めて、“低電位側導電性部材”とい
う場合がある。そして同様に、本発明においては、活性
化工程を行なった場合にも、前記第2の間隙を境にし
て、“高電位側導電性部材”に接続する炭素膜と、前記
“高電位側導電性部材”を含めて、“高電位側導電性部
材”という場合がある。
【0049】活性化工程で生成する炭素膜とは、例えば
グラファイト(いわゆるHOPG,PG,GCを包含す
る。HOPGはほぼ完全なグラファイトの結晶構造、P
Gは結晶粒が200Å程度で結晶構造がやや乱れたも
の、GCは結晶粒が20Å程度になり結晶構造の乱れが
更に大きくなったものを指す)、および/あるいは非晶
質カーボン(アモルファスカーボン及び、アモルファス
カーボンと前記グラファイトの微結晶の混合物を指す)
を主成分とする膜である。
【0050】前記フォーミング工程および活性化工程で
用いる真空処理装置の一例を図4を用いて説明する。ま
た、図4の装置は、そのまま電子放出素子の特性を測定
する装置としても使うことができる。図4において、4
5は真空容器であり、46は排気ポンプであり、47は
前記活性化工程に用いられる炭素化合物ガスの供給源で
ある。真空容器45内には本発明の素子が配置されてい
る。
【0051】即ち、1は基板、2は低電位側電極、3は
絶縁層、4は電極2よりも高い電位が印加される高電位
側電極、5は間隙、6は導電性膜、41は電極2と電極
4との間に電圧Vfを印加するための電圧印加手段とし
ての電源、40は電極2と電極4との間を流れる素子電
流Ifを測定するための電流計、8は素子より放出され
る放出電流Ieを捕捉するためのアノード電極である。
43はアノード電極8に、前記電極4に印加する電位よ
りも高い電位を印加するための電圧印加手段としての電
圧源、42は電子放出素子より放出される放出電流Ie
を測定するための電流計である。
【0052】一例として、アノード電極8の電圧を0〜
10kVの範囲として、アノード電極8と電子放出素子
との距離Hを100μm〜8mmの範囲として測定を行
うことができる。この時、アノード電極8の電圧とは、
低電位側電極2に印加する電位と、アノード電極8に印
加する電位との間の電圧値である。また、上記距離H
は、狭義には、間隙5とアノード電極8との距離で示さ
れる。しかしながら、電極2、絶縁層3、電極4の積層
体の厚みは、非常に薄いので、前記距離Hは、アノード
電極8と基板1との間の距離と定義して問題がない。
【0053】真空容器45内には、不図示の真空計等の
真空雰囲気下での測定に必要な機器が設けられていて、
所望の真空雰囲気下での測定評価を行えるようになって
いる。排気ポンプ46はターボポンプ、ロータリーポン
プからなる通常の高真空装置系と更に、イオンポンプ等
からなる超高真空装置系とにより構成されている。
【0054】前記活性化工程は、例えば以下の様にして
行なう事ができる。
【0055】即ち、真空容器に基板1を配置し、容器内
を排気し、真空雰囲気にした後、炭素化合物ガスの供給
源47より炭素化合物ガスを真空容器45に導入する。
そして、炭素化合物のガスを含有する雰囲気下で、高電
位側電極4と低電位側電極2との間に電圧を印加する。
電圧波形は、パルス波形で繰り返し印加されることが好
ましい。これには、パルス波高値を定電圧としたパルス
を連続的に印加する方法や、パルス波高値を増加させな
がら、電圧パルスを印加する方法がある。
【0056】次に、図1、図2に示した本発明の電子放
出素子の電子放出特性を、詳細に説明する。まず、従来
の表面伝導型電子放出素子について述べる。図18は従
来の平面型、図19は従来の垂直型の素子構造である。
【0057】ここで、図18に示す素子を例にあげて、
表面伝導型電子放出素子の電子放出メカニズムを説明す
る。表面伝導型電子放出素子は、ナノメートルオーダー
の間隙185を有する導電性膜186があり、この導電
性膜186に駆動電圧Vfを印加すると、図22に示す
様に、電子が間隙をトンネルし、電子の一部が前述し
た、“高電位側導電性部材”上で散乱すると考えられて
いる。
【0058】間隙185をトンネリングした電子の一部
は“高電位側導電性部材”上で複数回の弾性散乱(多重
散乱)が繰り返される。そして、下記特徴距離Xsを越
えた電子のみが、素子上方に配置されたアノード電極に
到達すると考えられている。
【0059】前記の特徴距離Xsは、 Xs=(D/2)√〔1+((2H×Vf)/(π×Va×D))2〕 ≒(H×Vf)/(π×Va)・・・(1)式 で表され、Hは電子放出素子とアノード電極間の距離、
πは円周率、Dは間隙5の幅、Vfは駆動電圧、Vaは
アノード電極の電圧である。この時、アノード電極の電
圧とは、低電位側電極2に印加する電位と、アノード電
極に印加する電位との間の電圧値である。また、上記距
離Hは、狭義には、間隙5とアノード電極との距離で示
される。しかしながら、電極2、絶縁層3、電極4の積
層体の厚みは、非常に薄いので、前記距離Hは、アノー
ド電極と基板1との間の距離と定義して問題がない。
【0060】上記(1)式の二番目の近似は、Vf/D
≒Va/Hの場合(通常の表面伝導型電子放出素子の場
合では十分に成立する)に成立する。
【0061】例えば、駆動電圧Vfが20V、アノード
電圧Vaが10kV、Hが2mm、πが3.14の場
合、上記Xsは、約1μmとなる。
【0062】電子放出効率は、放出された電子が前記X
sを越えるまでの間に、多重散乱の過程で“高電位側導
電性部材”に一部吸収されることによる電子数の減少に
支配されている。数十eV程度の電子の衝突に伴い散乱
される割合(散乱係数)βについては明らかではない
が、一回の散乱につき0.1から0.5程度と見積もら
れている。
【0063】このような散乱機構で、βが1以下である
ことから、真空中に取り出される電子の量(存在確率)
は、散乱回数の増加に従い、べき乗で減少していくと考
えられる。
【0064】従って、図18、19のような従来の表面
伝導型電子放出素子では、間隙185をトンネリングし
た電子が、上記Xs内で、“高電位側導電性部材”上を
少なくとも一回、多くの電子は複数回散乱すると考えら
れる。そのため、“高電位側導電性部材”中に取り込ま
れた電子は、素子電流Ifとなるため、散乱回数が多く
なれば、電子放出効率が低下すると考えられる。
【0065】また、素子から放出された電子が、アノー
ド電極上に形成する電子ビーム径は、 Lh ≒ 4Kh × H√(Vf/Va) Lw ≒ 2Kw × H√(Vf/Va) で記述できる。
【0066】ここで、Lhはビームの縦方向、即ち、表
面伝導型電子放出素子の低電位側電極と高電位側電極が
対向する方向と垂直な方向(図18、図19で言えば、
Y方向)に対応する方向のサイズである。Lwはビーム
の横方向、即ち、表面伝導型電子放出素子の低電位側電
極と高電位側電極が対向する方向(図18、図19で言
えば、X方向)のサイズを示している。また、Kh、K
wは素子構造によって若干異なる場合があるが約1で近
似できる。
【0067】上述の理由から、電子放出効率の高効率化
は放出電子の散乱の抑制で可能となることがわかる。
【0068】そこで、本発明の電子放出素子は、図1や
図16などに示すように、間隙5から前記(1)式で表
される特徴距離Xsの範囲内に存在する“高電位側導電
性部材”の一部に、該“高電位側導電性部材”を貫く貫
通孔が形成されており、その貫通孔の下に、低電位の導
電性部材2が配置されるので、後述するように、電子放
出効率の向上と、電子ビーム径を絞る事ができる。
【0069】尚、ここで言う「間隙から特徴距離Xsの
範囲内に存在する“高電位側導電性部材”」とは、広義
には、間隙5を中心にして、半径Xsの球を、間隙の長
さ方向(図1(b)、図16(b)ではY方向)に連続
して形成した際に、前記各球の内側に位置する“高電位
側導電性部材”を意味する。
【0070】間隙5の幅(図1(a)におけるZ方向の
長さ)は数nmから十数nm程度であるので、特徴距離
Xsの大きさに対しては実質的に無視することができ
る。そしてまた、図1のような縦型の電子放出素子にお
ける導電性膜6および高電位側電極4もまた、前記特徴
距離Xsの大きさに比べて非常に小さい値であるので、
上記のように、半径Xsの球で前記「特徴距離」を定義
して実質上問題ない。
【0071】また、前記「間隙から特徴距離Xsの範囲
内に存在する“高電位側導電性部材”」とは、間隙5か
ら“高電位側導電性部材”の表面に沿って前記特徴距離
Xsだけ離れた位置までの範囲内の、“高電位側導電性
部材”を指すということもできる。
【0072】また、前記「間隙から距離Xsまでの範
囲」とは、前記間隙から前記第2の導電性部材に向けて
前記第2の導電性部材の表面に沿って前記距離Xsだけ
伸ばした線分上の範囲を指す。
【0073】また、前記「第2の導電性部材の表面に沿
って前記距離Xsだけ伸ばした線分」とは、前記第1の
導電性部材と第2の導電性部材とが対向する方向(間隙
5の幅方向)に、前記間隙から前記第2の導電性部材に
向けて伸ばした線分を指すということもできる。
【0074】また、前記「第2の導電性部材の表面に沿
って前記距離Xsだけ伸ばした線分」は、前記電子放出
素子を、前記アノード電極から見た際に、実質的に直線
である。
【0075】以上のような構成を有する本発明の電子放
出素子は、図5に示すように、高電位側電極(高電位側
導電性部材)が存在しない領域(貫通孔)7に、低電位
側電極2からの電位が染み出してくることを利用して、
“高電位側導電性部材”上での電子の散乱回数を減少さ
せ、高効率化を実現するものである。
【0076】上記の電子放出機構に基づいて、以下に本
発明の電子放出の特徴を詳細に説明する。
【0077】まず、従来の垂直型の電子放出素子の電子
の振る舞いを図21を用いて説明すると、間隙185を
トンネリングした電子は、“高電位側導電性部材”の表
面(アノード電極平面と垂直な面)で一回もしくは複数
回の多重散乱の後、電子の一部が高電位側電極184上
方に飛び出す。これらの電子の内、多くの電子は“高電
位側導電性部材”の、アノード電極平面と実質的に平行
な面上で再度散乱し、一部の電子が素子上方のアノード
電極203に到達する。
【0078】一方、図5に示すような本発明の電子放出
素子の場合、高電位側の電極4(“高電位側導電性部
材”)の一部が貫通して取り除かれた領域(貫通孔)7
から低電位側電極2からの電位の染み出しがある。電子
は、この影響を受け、“高電位側導電性部材”の、アノ
ード電極平面と実質的に平行な面への到達(散乱)を抑
制される。その結果、素子上部に配置したアノード電極
8に到達する電子の量が増加する。このため、図21の
構造に比べ、本発明の電子放出素子の電子放出効率が向
上する。
【0079】また、さらには、上記構成に加え、間隙5
の位置を、より高電位側の電極4に近い位置に制御する
ことで、側壁(アノード電極平面と実質的に垂直な面)
での電子の散乱回数を減少できる。
【0080】本発明においては、高電位側の電極4
(“高電位側導電性部材”)の開口領域(貫通孔)7
が、間隙5から前記特徴距離Xs内に配置されることで
最大の効果が得られ、より高効率化が可能となる。
【0081】また、本発明による電子放出効率の向上に
は、高電位側電極4(“高電位側導電性部材”)を貫通
する開口領域(貫通孔)7が設けてある事に加え、開口
領域(貫通孔)7の下方に低電位側の電極2が存在する
必要がある。
【0082】次に、図1に示した、本発明の電子放出素
子において、領域(貫通孔)7の幅L1の最適なサイズ
について述べる。
【0083】“高電位側導電性部材”の、(アノード電
極平面と実質的に平行な面)での、電子の散乱を抑制す
るために、上記領域(貫通孔)7を形成するが、L1の
サイズが十分な大きさを持つ場合、電子放出特性の向上
効果が無くなる。
【0084】ここで、“L1の十分な大きさ”とは、図
6に示すように、間隙5から放出された電子がZ軸方向
に対してマイナス方向に力を受けるような電界が領域
(貫通孔)7から染み出してくるL1の寸法を示してい
る。
【0085】この場合、“高電位側導電性部材”の、ア
ノード電極平面と実質的に平行な面の上方に飛び出した
電子は、領域(貫通孔)7上に形成された電位の影響で
押し戻され、“高電位側導電性部材”上に落下し、散乱
回数が増加する。このため、電子放出効率は低下し始め
る。
【0086】図7に電子放出効率の領域(貫通孔)7
の、X方向における幅L1依存性を示す。L1の最適な
サイズとしては、加工技術で決定される最小寸法や特徴
距離Xs等により決定され、好ましくは50nmから1
0μmの範囲から選択される。
【0087】また、前記領域7より染み出す電位の大き
さは、前記絶縁層3を少なくとも二種類以上の誘電率の
異なる材料からなる層を積層することでも制御可能であ
る。例えば、図8に示すように、低電位側電極2側に誘
電率の低い絶縁層31、高電位側電極4側に誘電率の高
い絶縁層32を形成することで、電位の染み出しを小さ
くすることができる。
【0088】上記の効果は、高誘電率材料と低誘電率材
料を上下反対に配置した場合、当然電位の染み出しを大
きくすることができる。これらの順序は、駆動電圧や電
極サイズにより適宜選択すれば良い。これらの効果は誘
電率の高い材料と、低い材料に電圧を印加した場合、誘
電率の低いほうに電界が集中する現象を利用したもの
で、様々な誘電率の異なる絶縁材料の組み合わせで可能
である。
【0089】更に、高電位側電極4(“高電位側導電性
部材”)を取り除く工程で、絶縁層3のエッチング深さ
によっても領域7からの電位の染み出し高さを制御でき
る。絶縁層3をある深さまで除去すると、その領域は誘
電率の低い材料が形成されたことになる。このため、上
述の誘電率の違う材料を積層した場合と同様の効果か
ら、電位の染み出し制御が可能となる。
【0090】本発明の電子放出素子では、高電位側電極
4(“高電位側導電性部材”)を除去する領域の形状を
素子の設計、製造方法に合わせて適宜選択できる。例え
ば、一つもしくは複数の円状の開口を形成しても良い
し、また、複数のスリット状の開口を形成しても良い。
これらの形状の設計は、低電位側電極2からの電位の染
み出しが得られれば良く、任意の形状が選択される。
【0091】図1に示したタイプの本発明の電子放出素
子について、好ましい駆動条件について説明する。図5
に示した等電位線(epuipotential li
ne)と電子軌道は、電子放出素子とアノード電極8と
の間の距離(基板1とアノード電極8との距離)Hが2
mm、アノード電極8と低電位側電極2との間に印加す
る電圧Vaを10kV、高電位側電極4と低電位側電極
2との間に印加した電圧Vfを15Vとした例を示して
いる。本発明の電子放出素子において電子の散乱現象を
考慮した場合、Vfが30V以下であれば、Va,Hに
ついては特に制約はないが、真空耐圧の保持できる領域
から選択され、その範囲はVaが百V以上から20kV
以下となる。
【0092】次に、本発明の電子放出素子の他の構成例
について説明する。
【0093】図9に示した素子は、基板上に低電位側電
極2、絶縁層3、高電位側電極4が積層された構成であ
る。そして、図19に示したタイプの素子と大きく異な
る点は、その断面図(アノード電極の平面と垂直な面で
の断面図)あるいは上面図(アノード電極8側から見た
図)において、高電位側電極4が低電位側電極2で挟ま
れた電極構造(高電位側電極4は、両側に低電位側電極
2が存在するように低電位側電極2の領域内に積層され
る)にある。
【0094】以下に、この素子から放出された電子の軌
道について説明する。
【0095】上記の構成では、図19に示した素子に比
べて、側壁(アノード電極の平面と実質的に垂直な面)
での電子の散乱回数の減少と、間隙5の反対側に形成さ
れた電位により電子軌道が曲げられ、高効率かつ小さな
ビーム形状が得られる。
【0096】上記の構成の素子にさらに、前述したよう
な高電位側電極4(高電位側導電性部材)の一部を取り
除くことで、図10に示すように“高電位側導電性部
材”上での散乱回数を抑制でき電子放出効率を向上でき
る。
【0097】図5に示したタイプの電子放出素子と、図
18に示す従来の平面型電子放出素子のビーム形状を模
式的に比較した図を図11に示す。従来の平面型では、
放出した電子の大多数は、“高電位側導電性部材”上で
複数回の散乱を経て素子上部のアノード電極に到達す
る。
【0098】一方、本発明の電子放出素子では、散乱回
数を抑制できる構造である事に加え、等方散乱による電
子軌道の不均一性が極力抑制でき、その結果、ビーム径
が小さくできる。
【0099】尚、ここでは、図1等に示した縦型の素子
で本発明を説明したが、本発明は、図16に示す様に横
型の電子放出素子にも好ましく適用できる。図16にお
いて、図1の素子の構成と同様の構成については同一の
符号を付す。図16に示した横型の電子放出素子におい
ても、高電位側導電性部材(4,6)に開口領域7を設
け、その下にある低電位側電極2の電位を染み出させる
事で、高電位側導電性部材(4,6)上での散乱を抑制
することができる。
【0100】次に、本発明の電子放出素子を用いた画像
形成装置について説明する。
【0101】本発明を適用した電子放出素子を複数配し
て得られる画像形成装置について、図12を用いて説明
する。図12において1011は電子源基体、1012
はX方向配線、1013はY方向配線である。1014
は本発明を適用した電子放出素子、1015は結線であ
る。
【0102】X方向配線1012には、X方向に配列し
た本発明の電子放出素子1014の行を選択するための
走査信号を印加する不図示の走査信号印加手段が接続さ
れる。一方、Y方向配線1013には、Y方向に配列し
た本発明の電子放出素子1014の各列を入力信号に応
じて、変調するための不図示の変調信号発生手段が接続
される。
【0103】各電子放出素子に印加される駆動電圧は、
当該素子に印加される走査信号と変調信号の差電圧とし
て供給される。本発明においてはY方向配線は高電位、
X方向配線は低電位になるように接続された。
【0104】このような単純マトリクス配置の電子源を
用いて構成した画像形成装置について、図13を用いて
説明する。図13は、ガラス材料としてソーダライムガ
ラスを用いた画像形成装置の表示パネルを示す図であ
る。
【0105】図13において、1111は電子放出素子
を複数配した電子源基体、1121は電子源基体111
1を固定したリアプレート、1126はガラス基体11
23の内面に蛍光膜1124とメタルバック1125等
が形成されたフェースプレートである。
【0106】1122は、支持枠であり該支持枠112
2には、リアプレート1121、フェースプレート11
26がフリットガラス等を用いて接続されている。11
27は外囲器であり、真空中で、450度の温度範囲で
10分焼成することで、封着して構成される。
【0107】1114は、図5における電子放出部に相
当する。1112、1113は、本発明の電子放出素子
の一対の素子電極と接続されたX方向配線及びY方向配
線である。
【0108】外囲器1127は、上述の如く、フェース
プレート1126、支持枠1122、リアプレート11
21で構成される。一方、フェースプレート1126、
リアプレート1121間に、スペーサーとよばれる不図
示の支持体を設置することにより、大気圧に対して十分
な強度をもつ外囲器1127を構成する。
【0109】尚、本発明の電子放出素子を用いた画像形
成装置では、放出した電子軌道を考慮して素子上部に蛍
光体をアライメントして配置する。
【0110】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。
【0111】[実施例1]図1、図2、図23を用いて
実施例1で作成した素子を説明する。まず、以下に本実
施例の素子の製造方法を説明する。
【0112】(工程1)十分洗浄した石英基板に、素子
電極2として厚さ200nmのTa、絶縁層3として厚
さ50nmのSiO2、素子電極4として厚さ50nm
のTaをそれぞれスパッタ法により堆積した(図23
(a))。
【0113】(工程2)次に、フォトリソグラフィー工
程でマスクパターンを転写した。その後、パターニング
したレジストをマスクとし、高電位側電極4、絶縁層3
をドライエッチングして段差を形成した(図23
(b))。
【0114】(工程3)次に、フォトリソグラフィー工
程で、高電位側電極4の一部を除去し、スリット状の開
口領域7を形成し、そして厚さ10nmのPt−Pdの
導電性膜6を高電位側電極4、絶縁層3からなる段差部
に形成し、高電位側電極4と低電位側電極2とを接続し
た(図23(c))。この時、図1に示す様に、開口領
域7の幅L1を0.5μm、段差からの距離L2を0.
5μm、長さL4を30μmとした。また、導電性膜6
の長さL3は20μmとした。
【0115】(工程4)(フォーミング工程) 次に、電極2と電極4との間に15Vの電圧を印加し、
導電性薄膜6に間隙5を形成した(図23(d))。こ
の時の印加電圧はパルス電圧で、電極間の抵抗が10M
Ωになった時点で停止した。
【0116】(工程5)(活性化工程) 次に、ベンゾニトリル(以下、BN)が1.3×10-4
Paの雰囲気中で、前記電極2,4間に両極性のパルス
電圧を印加し、前記間隙5の内側および、導電性膜6上
に炭素膜10を形成した(図23(e))。この工程に
より、前記工程4で形成した間隙5の内側により幅の狭
い間隙5’が形成された。この活性化工程は、前記電極
2、4間に流れる電流が飽和した時点で停止した。
【0117】以上のようにして作製した素子を、図4の
ように真空容器に配置し駆動した。駆動電圧は、Vf=
15V、Va=10kV、電子放出素子とアノード電極
44との距離(基板1とアノード電極44との間隔)H
をH=2mmとした。ここで、アノード電極上に蛍光体
膜を塗布し、電子ビームのスポットサイズを観察した。
ここで言う電子ビームサイズとは、発光した蛍光体のピ
ーク輝度の10%の領域までのサイズとした。
【0118】その結果、ビーム径100μmの収束した
電子ビームが得られ、電子放出素子の高電位側電極と低
電位側電極間に流れる電流Ifと、素子上部のアノード
電極に到達した電子による電流Ieの比で表される電子
放出効率Ie/Ifは、開口領域7を設けなかった素子
に比べて優れていた。
【0119】本実施例の素子によれば、従来の散乱回数
の多い構造の素子と比べて、散乱抑制によるビーム径の
縮小効果も得られた。
【0120】[実施例2]実施例1と同様の形状で素子
を作製した。ただし、本素子は、前記絶縁層3をSiO
2とAl23の二種類積層した。その積層順序は、Si
2がAl23の上部に形成されるようにした。
【0121】この結果、前記領域より染み出す電位を高
くすることができ、良好な電子軌道が得られた。
【0122】[実施例3]図14を用いて実施例3を説
明する。
【0123】本実施例の素子では、開口領域7の形成方
法(工程3)のみが実施例1の素子と異なる。本実施例
で行った工程3は以下のとおりである。その他の工程
は、実施例1と同様に行った。
【0124】(工程3)フォトリソグラフィー工程で段
差から0.5μmの位置の高電位側電極4上に直径0.
5μmの円形パターン(開口領域7に相当)を転写し、
ドライエッチングで高電位側電極を除去した。
【0125】上記の素子を実施例1と同様の条件で駆動
した結果、実施例1と同様に良好な電子放出特性が得ら
れた。
【0126】[実施例4]図15、図23(a)、図2
3(b)を用いて実施例4を説明する。
【0127】(工程1)洗浄した石英基板上に、Ptを
厚さ200nm、SiO2を厚さ50nm、Taを厚さ
50nmそれぞれ堆積した。更に、Ta上にAlを30
0nm堆積した(図23(a))。
【0128】(工程2)フォトリソグラフィー工程でA
lをパターニング後、レジストを除去し、Alをマスク
として高電位側電極4、絶縁層3をそれぞれドライエッ
チングして段差を形成した(図23(b))。
【0129】(工程3)次に、シュウ酸中でマスクとし
て用いたアルミニウムを陽極酸化し複数の開口領域(細
孔)をAl膜に形成した。更に、この陽極酸化アルミニ
ウムをマスクに用いてAl膜の開口領域を通してドライ
エッチングを行い、図15に示した開口領域7を、高電
位側電極4に形成した。細孔である開口領域7を転写
後、マスクとした陽極酸化アルミニウムを、熱リン酸で
除去した。
【0130】(工程4)実施例1と同様に、高電位側電
極4と低電位側電極2とを接続する様にPt−Pdから
なる導電性膜6を形成し、“フォーミング”及び“活性
化”を行い、間隙5を形成した。
【0131】本実施例の素子の特性を測定したところ、
実施例1と同様に、良好な電子放出特性が得られた。
【0132】[実施例5]図10を用いて実施例5を説
明する。
【0133】(工程1)実施例1と同様に、基板上に低
電位側電極2、絶縁層3、高電位側電極4を積層し、フ
ォトリソグラフィー工程で段差構造を形成した。ただ
し、本実施例では、高電位側電極4と絶縁層3で形成さ
れた段差が二つ存在し、高電位側電極幅は4μmとし
た。
【0134】(工程2)次に、フォトリソグラフィー工
程で高電位側電極4の一部を除去し、実施例1と同様に
してスリット状の開口領域7を形成した。スリット位置
はL2が0.5μmで、幅L1は0.5μmで設計し
た。
【0135】(工程3)実施例1と同様の方法で、Pt
−Pdからなる導電性膜6を堆積した。本実施例では、
Pt−Pdを二つある段差のうちの一つだけに選択的に
堆積した。続いて、“フォーミング”及び“活性化”を
実施例1と同様に行い間隙5を形成した。
【0136】上記の結果、良好な電子放出効率と電子軌
道が得られた。
【0137】[実施例6]実施例1から4で作製した電
子放出素子を用いて画像形成装置を作製した。一例とし
て、実施例1の素子を用いた場合について説明する。
【0138】実施例1の電子放出素子を10×10のマ
トリクス上に配置し、X方向配線を高電位側電極に、Y
方向配線を低電位側電極に接続した。素子の上部には、
2mmの距離を隔てて蛍光体を配置した。
【0139】駆動条件をVa=10kV、Vf=15V
に設定したところ、高精細な画像表示ができた。
【0140】[実施例7]本実施例で作成した素子を図
16を用いて説明する。本実施例は、平面型の素子に本
発明を適用した例である。
【0141】(工程1)石英基板上に、低電位側電極2
となる、Alをスパッタ法で堆積し、その上にスパッタ
法でSiO2を積層した。
【0142】(工程2)次に、SiO2上に、Pt電極
で高電位側電極4と低電位側電極2を形成した。ただ
し、低電位側電極2は、絶縁層3に設けたコンタクトホ
ールを介してAl膜に電気的に接続されている。
【0143】(工程3)次に、間隙5から0.5μmは
なれた領域に、1μm幅のスリット状の開口領域7を形
成した。
【0144】上記の方法で製造した平面型の素子におい
て、高電位側電極4上での電子の散乱が抑制され、従来
の平面型の素子に比べて電子放出効率が向上した。
【0145】[実施例8]図17を用いて実施例8を説
明する。
【0146】実施例1と同様の方法で電子放出素子を作
製した。ただし、本実施例で作製した構造は、高電位側
電極4が二つの電極(4a、4b)に完全に分離してい
る構造で、これらの高電位側電極4a、4bが外部回路
を通じて同電位に接続されている。本構造においても、
良好な電子放出特性が得られた。
【0147】また、本実施例では高電位側電極が二つの
電極に完全に分離された構造を示したが、さらに多くの
数の電極に分離されていても同様の効果が得られた。
【0148】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、低
電位側電極からの電位の染み出しを利用することによ
り、電子の高電位側電極上での散乱回数を減少させ、多
重散乱による効率の減少を防ぐことができ、電子放出効
率の向上が可能となる。
【0149】また、散乱回数を抑制可能とすることによ
り、等方散乱による電子軌道の不均一性が極力抑制で
き、電子軌道の収束を実現することが可能となる。
【0150】また、電子放出素子の電子放出効率の向上
の実現により、性能の優れた電子放出装置を提供するこ
とが可能となり、さらに、高精細で高品位の画像形成の
実現が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電子放出素子の一例を示す図であ
る。
【図2】本発明の電子放出素子の実際の駆動状態を示す
図である。
【図3】本発明の電子放出素子の製造方法の一例を示す
図である。
【図4】本発明の電子放出素子の製造方法の一例を示す
図である。
【図5】本発明の電子放出素子の駆動状態における電位
分布と電子ビームを説明する図である。
【図6】本発明の電子放出素子の高電位側電極を除去し
た領域の幅L1が広い場合の等電位面と電子軌道を示し
た図である。
【図7】本発明の電子放出素子の電子放出効率とL1の
関係を示す図である。
【図8】本発明の電子放出素子で、絶縁層を二層にした
ものを示す図である。
【図9】高電位側電極と低電位側電極の両側に段差が形
成された素子構造を示した図である。
【図10】本発明の電子放出素子の一例を示す図であ
る。
【図11】本発明の電子放出素子のビーム形状を示した
図である。
【図12】本発明の画像形成装置において、マトリクス
配線した例を示した図である。
【図13】本発明の画像形成装置の例を示した図であ
る。
【図14】本発明の電子放出素子において、実施例3の
構成を示した図である。
【図15】本発明の電子放出素子において、実施例4の
構成を示した図である。
【図16】本発明の電子放出素子において、実施例7の
平面型構造を示す図である。
【図17】本発明の電子放出素子において、実施例8の
構造を示した図である。
【図18】従来の平面型電子放出素子を示す図である。
【図19】従来の垂直型電子放出素子を示す図である。
【図20】従来の平面型電子放出素子の電界分布と電子
軌道を示す図である。
【図21】従来の垂直型電子放出素子の電界分布と電子
軌道を示す図である。
【図22】表面伝導型電子放出素子の電子放出のシミュ
レーション結果を表す模式図である。
【図23】本発明の電子放出素子の製造工程を示す模式
図である。
【符号の説明】
1 基板 2 低電位側電極 3 絶縁層 4 高電位側電極 5 間隙 6 導電性膜 7 貫通孔 8 アノード電極 40 上下電極間に流れる電流を観測する電流計 41 電子放出素子に素子電圧Vfを印加するための電
源 42 アノード電極に流れる電流を観測する電流計

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】実質的に平面である第1の主面、を有する
    基板と、 間隔を置いて配置された第1の導電性部材と第2の導電
    性部材とを有し、前記第1の主面上に配置された電子放
    出素子と、 前記第1の主面に対向する実質的な平面を有するアノー
    ド電極と、 前記電子放出素子から電子を放出させるために、前記第
    1の導電性部材に印加する電位よりも高い電位を前記第
    2の導電性部材に印加する電圧印加手段と、 前記電子放出素子から放出された電子を前記アノード電
    極に照射するために、前記第2の導電性部材に印加する
    電位よりも高い電位を該アノード電極に印加する電圧印
    加手段と、 を備え、 前記間隙から、次式で示される距離Xsまでの範囲内に
    存在する前記第2の導電性部材の一部に、前記第2の導
    電性部材を貫通する貫通孔が配置され、 前記貫通孔の下に前記第2の導電性部材よりも低い電位
    が印加される導電性部材が配置されることを特徴とする
    電子放出装置。 Xs=H×Vf/(π×Va)(但し、Hは前記アノー
    ド電極の平面と前記第1の主面との距離、Vfは前記 第1の導電性部材と第2の導電性部材との間に印加され
    る電圧、Vaは前記アノード電極と前記第1の導電性部
    材との間に印加される電圧、πは円周率、を表す)
  2. 【請求項2】前記間隙から前記距離Xsまでの範囲は、
    前記間隙から前記第2の導電性部材に向けて該第2の導
    電性部材の表面に沿って該距離Xsだけ伸ばした線分上
    の範囲であることを特徴とする請求項1に記載の電子放
    出装置。
  3. 【請求項3】前記第2の導電性部材の表面に沿って前記
    距離Xsだけ伸ばした線分は、前記第1の導電性部材と
    第2の導電性部材とが対向する方向に、前記間隙から該
    第2の導電性部材に向けて伸ばした線分であることを特
    徴とする請求項2に記載の電子放出装置。
  4. 【請求項4】前記第2の導電性部材の表面に沿って前記
    距離Xsだけ伸ばした線分は、前記電子放出素子を前記
    アノード電極から見た際に、実質的に直線であることを
    特徴とする請求項3に記載の電子放出装置。
  5. 【請求項5】前記第1の導電性部材と前記第2の導電性
    部材とが、絶縁層を介して積層されており、前記貫通孔
    の下に前記第2の導電性部材よりも低い電位が印加され
    る導電性部材が、前記第1の導電性部材であることを特
    徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の電子放
    出装置。
  6. 【請求項6】前記第1の導電性部材と前記第2の導電性
    部材の積層方向が、前記第1の主面に対して実質的に垂
    直な方向であることを特徴とする請求項5に記載の電子
    放出装置。
  7. 【請求項7】前記絶縁層は、少なくとも2種類以上の誘
    電率の異なった絶縁材料で構成されることを特徴とする
    請求項5または6に記載の電子放出素装置。
  8. 【請求項8】前記第1の導電性部材と前記第2の導電性
    部材とが、前記第1の主面上に、配置されることを特徴
    とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の電子放出
    装置。
  9. 【請求項9】前記貫通孔は複数配置されていることを特
    徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の電子放
    出装置。
  10. 【請求項10】前記貫通孔は、前記第2の導電性部材か
    ら前記貫通孔の下に配置された前記第2の導電性部材よ
    りも低い電位が印加される導電性部材まで貫通している
    ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載
    の電子放出装置。
  11. 【請求項11】前記電子放出素子が、前記第1の主面上
    に複数配置されたことを特徴とする請求項1乃至10の
    いずれか1項に記載の電子放出装置。
  12. 【請求項12】前記電子放出素子がマトリクス配線され
    ていることを特徴とする請求項11に記載の電子放出装
    置。
  13. 【請求項13】前記電子放出素子から放出された電子に
    よって画像を形成する画像形成部材が、前記アノード電
    極上に配置されたことを特徴とする請求項1乃至12の
    いずれか1項に記載の電子放出装置。
  14. 【請求項14】前記画像形成部材は、蛍光体であること
    を特徴とする請求項13に記載の電子放出装置。
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