JP2001222227A - 棚ラベル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 たびたびの剥離および再貼付にもかかわ
らず、ラベル基材５のカールの程度を抑えて、陳列棚に
貼り付けられて商品の値段などを長く表示可能な棚ラベ
ルを提供すること。 【解決手段】 粘着剤層６における粘着剤の塗布状態及
び種類を工夫すること、並びに粘着剤層６の中に球状の
微粒糊１１を分散して塗布することに着目したもので、
商品について所定の情報をその表面に印字可能なラベル
基材５と、ラベル基材５の裏面に塗布した粘着剤層６
と、粘着剤層６の中に分散して塗布した球状の微粒糊１
１と、を有するとともに、微粒糊１１は、粘着剤層６か
ら外部に向かってその一部を露出していることを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は棚ラベルにかかるも
ので、とくに商品を陳列する陳列棚に貼り付けて商品の
値段などを表示するための棚ラベルに関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】従来の棚ラベル１について図４ないし図
７にもとづき概説する。図４は、従来の棚ラベル１の平
面図、図５は、図４のＶ−Ｖ線断面図であって、棚ラベ
ル１は、帯状の台紙２の上にその複数枚を仮着してあ
る。図５に示すように、帯状の台紙２の台紙基材３の表
面には剥離剤層４を形成し、棚ラベル１のラベル基材５
の裏面に塗布した粘着剤層６を設けて、これを台紙２に
仮着してある。ラベル基材５の表面には、商品に関する
商品名、値段およびバーコードその他任意の情報を任意
のタイプのプリンター（図示せず）により印字してこれ
を表示する。

【０００３】こうした構成の棚ラベル１は、商品の陳列
棚７に貼り付けて、その商品名、値段およびバーコード
などを表示するが、商品の陳列状態に応じてしばしば剥
離されるとともに再度貼付され、その貼付位置がずらさ
れることが多い。しかしながら、図６に示すように、棚
ラベル１は剥離される際に、剥離者の指によりラベル基
材５を大きく鋭角に折り曲げて剥すために、その剥離操
作によってラベル基材５が表側にカールし、図７に示す
ように、最終的には、ラベル基材５の表面側に反ってし
まって、表示手段として使用に耐え得なくなってしまう
という問題がある。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】本発明は以上のような
諸問題にかんがみなされたもので、たびたびの剥離およ
び再貼付にもかかわらず、カールしにくい棚ラベルを提
供することを課題とする。

【０００５】また本発明は、陳列棚に貼り付けられて商
品の値段などを長く表示可能な棚ラベルを提供すること
を課題とする。

【０００６】また本発明は、陳列棚に貼り付けられると
ともに、しばしば剥離され、かつ再貼付されてもラベル
基材のカールの程度を抑えることができる棚ラベルを提
供することを課題とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、粘着
剤層における粘着剤の塗布状態及び種類を工夫するこ
と、並びに粘着剤層の中に球状の微粒糊を分散して塗布
することに着目したもので、第１の発明は商品の陳列棚
に貼り付ける棚ラベルであって、上記商品について所定
の情報をその表面に印字可能なラベル基材と、このラベ
ル基材の裏面に塗布した粘着剤層と、この粘着剤層の中
に分散して塗布した球状の微粒糊と、を有するととも
に、上記微粒糊は、上記粘着剤層から外部に向かってそ
の一部を露出していることを特徴とする棚ラベルであ
る。

【０００８】上記微粒糊は、上記粘着剤層に比較してそ
の粘着度をきわめて小さくすることができる。

【０００９】上記ラベル基材は、合成紙からこれを構成
することができる。

【００１０】第２の発明は、商品の陳列棚に貼り付ける
棚ラベルであって、上記商品について所定の情報をその
表面に印字可能なラベル基材と、このラベル基材の裏面
に塗布した再貼着可能な微粘着剤層と、を有する事を特
徴とする棚ラベルである。

【００１１】本発明による棚ラベルにおいては、特に第
１の発明では粘着剤層の中に球状の微粒糊を分散して塗
布することとしたので、陳列棚への貼付けに必要な粘着
度を確保しつつ、その剥離の際に必要な力を低減するこ
とが可能となり、棚ラベルのラベル基材を強く（鋭角
に）折り曲げて剥離する必要がない。

【００１２】また、第２の発明では微粘着剤層を形成し
たので、容易に剥離及び再貼付することができる。した
がって、何回かの剥離および再貼付操作があっても、ラ
ベル基材自体がカールすることなく、長期間にわたって
棚ラベルとして使用することができる。

【００１３】

【発明の実施の形態】つぎに本発明の第１の実施の形態
(第１の発明)による棚ラベル１０を図１および図２にも
とづき説明する。ただし、図４ないし図７と同様の部分
には同一符号を付し、その詳述はこれを省略する。図１
は、棚ラベル１０の断面図、図２は、同、棚ラベル１０
を陳列棚７から剥離するときの斜視図であって、棚ラベ
ル１０は、前記ラベル基材５および粘着剤層６と、この
粘着剤層６内に分散して設けた球状の微粒糊１１と、を
有する。

【００１４】ラベル基材５は、ポリプロピレン、ポリス
チレン、ポリエチレンその他から構成した剛性にすぐれ
た合成紙などからこれを構成することが好ましい。

【００１５】球状の微粒糊１１は、粘着剤層６に比較し
てその粘着度がきわめて小さいもの（いわゆる、弱粘あ
るいは超弱粘）で、所定形状の粒状とするとともに、粘
着剤層６から外部に向かってその一部を露出している。

【００１６】こうした構成の棚ラベル１０によれば、ラ
ベル基材５の裏面側の粘着剤層６により所定の粘着度を
確保することができるとともに、この粘着剤層６の中に
球状の微粒糊１１が分散配置されているので、この部分
だけ粘着力が弱くなっているとともに、微粒糊１１自体
が粘着剤層６の粘着力によりこの粘着剤層６中に保持さ
れている。したがって、棚ラベル１０を陳列棚７から剥
離するときに、ラベル基材５をそれほど大きな力で引っ
張る必要がなく、あるいは大きく鋭角に折り曲げて剥す
必要がなく、棚ラベル１０のカールの程度を低減するこ
とができる。

【００１７】かくして、陳列棚７における商品の陳列状
態を変更するにともなって棚ラベル１０の貼る位置が変
更されても、これに適切に応じて、カール少なく棚ラベ
ル１０の貼り替えを行うことができ、長期間の使用に耐
え得る

【００１８】次に本発明の第２の実施の形態(第２の発
明)による棚ラベル２０を図３に基づき説明する。図３
は、棚ラベル２０の断面図であって、棚ラベル２０はラ
ベル基材５の裏面に形成した微粘着剤層２１を有する。

【００１９】こうした構成の棚ラベル２０によっても、
その張り替え作業時にカールの程度を低減し、長期間に
亘って使用することができる。

【発明の効果】以上のように本発明によれば、粘着剤層
の中に球状の微粒糊を分散して塗布する構成あるいは微
粘着剤層を塗布する構成を採用したので、たびたびの貼
り替え操作にあっても棚ラベルのカールを防止して長期
間にわたる使用を可能とする。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施の形態(第１の発明)による
棚ラベル１０の断面図である。

【図２】同、棚ラベル１０を陳列棚７から剥離するとき
の斜視図である。

【図３】本発明の第２の実施の形態(第２の発明)による
棚ラベル２０の断面図である。

【図４】従来の棚ラベル１の平面図である。

【図５】同、図４のＶ−Ｖ線断面図である。

【図６】同、陳列棚７から棚ラベル１を剥離する操作を
示す斜視図である。

【図７】同、棚ラベル１がラベル基材５の表面側に反っ
てしまった状態を示す側面図である。

【符号の説明】

１ 棚ラベル（図４） ２ 帯状の台紙 ３ 台紙２の台紙基材 ４ 剥離剤層 ５ 棚ラベル１のラベル基材 ６ 粘着剤層 ７ 陳列棚 １０ 棚ラベル（第１の実施の形態、図１、図２） １１ 球状の微粒糊 ２０ 棚ラベル（第２の実施の形態、図３） ２１ 微粘着剤層

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 商品の陳列棚に貼り付ける棚ラベルで
   あって、 前記商品について所定の情報をその表面に印字可能なラ
   ベル基材と、 このラベル基材の裏面に塗布した粘着剤層と、 この粘着剤層の中に分散して塗布した球状の微粒糊と、 を有するとともに、 前記微粒糊は、前記粘着剤層から外部に向かってその一
   部を露出していることを特徴とする棚ラベル。
2. 【請求項２】 前記微粒糊は、前記粘着剤層に比較し
   てその粘着度をきわめて小さくしたことを特徴とする請
   求項１記載の棚ラベル。
3. 【請求項３】 前記ラベル基材は、合成紙からこれを
   構成したことを特徴とする請求項１記載の棚ラベル。
4. 【請求項４】 商品の陳列棚に貼り付ける棚ラベルで
   あって、 前記商品について所定の情報をその表面に印字可能なラ
   ベル基材と、 このラベル基材の裏面に塗布した再貼着可能な微粘着剤
   層と、を有する事を特徴とする棚ラベル。